JPH10163848A - 演算増幅器入力段 - Google Patents

演算増幅器入力段

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JPH10163848A
JPH10163848A JP9276891A JP27689197A JPH10163848A JP H10163848 A JPH10163848 A JP H10163848A JP 9276891 A JP9276891 A JP 9276891A JP 27689197 A JP27689197 A JP 27689197A JP H10163848 A JPH10163848 A JP H10163848A
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nmos
differential
pmos
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JP9276891A
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English (en)
Inventor
Derek L Knee
デルク・エル・ニー
Charles E Moore
チャールズ・イー・モア
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
    • H03F3/45179Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using MOSFET transistors as the active amplifying circuit
    • H03F3/4521Complementary long tailed pairs having parallel inputs and being supplied in parallel
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45479Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection
    • H03F3/45632Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection in differential amplifiers with FET transistors as the active amplifying circuit
    • H03F3/45695Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection in differential amplifiers with FET transistors as the active amplifying circuit by using feedforward means
    • H03F3/45699Measuring at the input circuit of the differential amplifier
    • H03F3/45708Controlling the common source circuit of the differential amplifier

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  • Power Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同相モード入力電圧に左右されないほぼ一定
の相互コンダクタンスgmが得られるオペアンプの入力
段。 【解決手段】 NMOSトランジスタで構成した差動対
102とPMOSトランジスタで構成した差動対104
を用いて、いかなる同相モード入力電圧についても、少
なくとも一方の差動対が機能するようにする。同相モー
ド入力電圧が電源電圧に近くなると差動対の一方がオフ
になり始め、その差動対を流れるテール電流に変化が生
じ、その差動対のgmが変化する。これら2つの差動対
のgmの和が常に一定になるようにするために、センス
・トランジスタ対106を設ける。差動対の一方が同相
モード入力電圧で動作してgmが一定でない時に、これ
を検知し、もう一方の差動対を通る電流に調整を加えて
補償する。このフィードバックによって、入力段の総g
mをほぼ一定に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、演算増幅器
に関するものである。とりわけ本発明は、負の供給電圧
から正の供給電圧に及ぶ入力レンジにわたって性能が向
上した、CMOS増幅器に関するものである。とりわけ
本発明は、供給電圧間にわたるあらゆる入力レンジにつ
いてほぼ一定の小信号相互コンダクタンス(gm)が得ら
れる入力段を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】演算増幅器(オペアンプ)は、高利得、
高入力インピーダンスの電圧増幅器である。これらの増
幅器は一般に、2つの入力の電圧差を増幅する。典型的
な応用例では、オペアンプは、フィードバック回路に関
連して用いられる。フィードバック回路は、オペアンプ
/フィードバック・システムの動作特性を制御する。従
って、オペアンプは、多種多様な回路設計の汎用のビル
ディング・ブロックとして用いられる。
【0003】オペアンプは、同相モード入力レンジ(C
MIR)が最大になる、レール・トゥー・レール・オペ
アンプ(rail-to-rail op-amp)が望ましい。集積回路
(IC)プロセス・テクノロジの進歩によって、電力の
節約と高速化のために公称供給電圧が低下しているの
で、このファクタはますます重要になる。オペアンプ
は、gmが一定しており、同相モード入力電圧に左右さ
れないことが望ましい。オペアンプ全体について一定の
mを得るため、一定のgmを生じる入力段が必要にな
る。オペアンプの設計に用いられる主たる設計パラメー
タの1つは、利得が1となる周波数(unity gain frequ
ency)である。利得が1となる周波数は、オペアンプ/
フィードバック・システムの周波数応答を求めるために
利用される。オペアンプのこの周波数は、オペアンプの
m、つまり、入力段のgmによって決まる。従って、考
えられる同相モード入力電圧レンジにわたってオペアン
プ/フィードバック・システムにとって最適な周波数補
償を得るため、入力段のgmは、考えられる同相モード
入力電圧レンジにわたって一定でなければならない。
【0004】レール・トゥー・レール・オペアンプのC
MIRにわたって一定のgmを得ようと試みた先行技術
による入力段の欠点の1つは、外部基準電圧を必要とす
るという点にある。このため、入力段に結合される電源
ノイズの量に悪影響が及ぶ。さらに、これら先行技術に
よる回路は非常に複雑になりやすい。この複雑さは、直
接物理的な回路面積の増大、及びコストの上昇につなが
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、同相モード入力電圧の全てのレンジにわたってgm
の一定したオペアンプ入力段を提供することにある。本
発明の目的は、オペアンプ全体のgmが最大になるよう
に、入力段のgmを最大にすることにある。本発明の目
的は、低い供給電圧で動作する、最新の集積回路製作技
術の入力段を提供することにある。本発明の目的は、回
路の複雑さを最小限に抑え、入力段に結合する電源ノイ
ズを最小限にとどめるために、外部バイアスまたは基準
電圧を必要としない入力段を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、供給レ
ール間のCMIRにわたってほぼ一定のgmが得られ
る。2つの差動対、すなわち、nタイプのチャネル導電
性を備えたエンハンスメント・モード電界効果トランジ
スタ(NMOS)から構成される差動対と、pタイプの
チャネル導電性を備えたエンハンスメント・モード電界
効果トランジスタ(PMOS)から構成される差動対
が、同じ差動入力によって駆動される。逆のチャネル導
電性タイプの2つの差動対(すなわち、NMOS及びP
MOS)を用いることによって、2つの供給レール間に
おけるいかなる同相モード入力電圧についても、少なく
とも一方の差動対が機能していることになる。入力段の
mは、これら2つの差動対のgmの和である。各差動対
のgmは、差動対を通るテール電流によって決まる。同
相モード入力電圧が電源電圧に近い場合、差動対の一方
がオフになり始める。この結果、その差動対を流れるテ
ール電流に変化を生じ、これによって、その差動対のg
mが変化する。各差動対は、gmがレール間のCMIRに
わたって一定でないので、これら2つの差動対のgm
和がレール間のCMIRにわたって一定になるようにす
るために、センス回路要素が設けられている。これらの
センス回路要素は、差動対の一方が同相モード入力電圧
レンジで動作し、gmが一定でない時に、これを検知
し、もう一方の差動対を通る電流に調整を加えて補償す
る。このフィードバックによって、入力段の総gmをほ
ぼ一定に保つことができる。
【0007】センス回路要素はそれぞれ、同相モード入
力電圧を検知するため、ゲートが2つの差動入力に接続
された、少なくとも1対のNMOS、または1対のPM
OSトランジスタを備えている。同相モード入力電圧が
供給レールのどちらにも近くない場合、このトランジス
タ対は、テール電流の一部を逆タイプの差動対から分流
させる。同相モード入力電圧が適正な供給レールに接近
すると、これらのセンス・トランジスタ並びに同タイプ
の差動対が停止し始める。これによって、逆タイプの差
動対から分流させられるテール電流の量が減少する。テ
ール電流の分流が減少するので、その逆タイプの差動対
により多くのテール電流を流すことが可能になる。これ
によって、その逆タイプの差動対のgmが、センス・ト
ランジスタと同タイプの差動対が被るgmの損失とほぼ
等しい量だけ増大する。従って、両方の差動対のgm
和はほぼ一定に保たれる。
【0008】
【実施例】図1は、1対のセンス・トランジスタだけし
か用いない、相互コンダクタンスが一定の入力段の略図
である。この入力段は、全体が100で示されている。
入力段100は、NMOS差動対102とPMOS差動
対104から構成されている。NMOS差動対102の
テール電流は、電流源110によって、NMOSセンス
・トランジスタ対106を通る電流を引いて設定され
る。NMOS差動対102は、ソースがノードNSRC
に接続されたNMOSトランジスタ114及び116か
ら構成される。ノードNSRCも、電流源108の一方
の側に接続されている。NMOSトランジスタ114及
び116のゲートはそれぞれ、入力ノードINN及びI
NPに接続されている。トランジスタ114及び116
を通るドレイン電流はそれぞれ、図1中にIONN及び
IONPと表示されている。電流IONN及びIONP
は、入力段100によって生じる4つの出力電流のうち
の2つである。
【0009】PMOS差動対104は、ソースがノード
PSRCに接続されたPMOSトランジスタ118及び
120から構成される。ノードPSRCも、電流源11
0の一方の側に接続されている。PMOSトランジスタ
118及び120のゲートはそれぞれ、入力ノードIN
N及びINPに接続されている。トランジスタ118及
び120を通るドレイン電流はそれぞれ、図1中にIO
PN及びIOPPと表示されている。電流IOPP及び
IOPNは、入力段100によって生じる4つの出力電
流のうちの残りの2つである。
【0010】ノードPSRCには、1対のNMOSセン
ス・トランジスタ106も接続されている。これらのセ
ンス・トランジスタはそれぞれ、122及び124と表
示されている。NMOSトランジスタ122及び124
のドレインは、ノードPSRCに接続されている。NM
OSトランジスタ122及び124のソースは、ノード
N1に接続されている。ノードN1には、電流源112
の一方の側も接続されている。NMOSトランジスタ1
22及び124のゲートは、それぞれ、入力ノードIN
N及びINPに接続されている。トランジスタ122及
び124は、トランジスタ118及び120と同じ利得
になるように選択することが可能である。
【0011】電流源108は、ノードNSRCと負の供
給レールの間に接続される。電流源110は、正の供給
レールとノードPSRCの間に接続される。電流源11
2は、ノードN1と負の供給レールの間に接続される。
CMOSプロセスにおいては、当該技術において周知の
ところである電流源の多くの実施例が考えられる。電流
源として利用可能な回路の一例が電流ミラーである。電
流源108、110、及び112は、これら考えられる
多くの実施例のうち任意の手段によって実施可能であ
る。これらは理想の電流源ではないので、導通するよう
にプログラムされた電流を導通することができる電流経
路がなければオフになる。例えば、トランジスタ122
と124が両方ともオフになると、電流源112もオフ
になるはずである。
【0012】入力段の4つの出力は、電流IONP、I
ONN、IOPP、及びIOPNである。オペアンプの
次段によって、これらの電流の和が求められ、出力が生
じる。入力段によって得られた電流の和を求める出力段
は、当該技術において周知のところであり、入力段10
0とそれらの多くを組み合わせることによって、完全な
オペアンプを得ることが可能である。
【0013】4つの出力電流の和が求められるので、入
力段のgmは個々の差動対102及び104からのgm
和である。差動対のMOSトランジスタが、テール電流
Iで飽和している場合、差動対のgmは、次のように示
される。
【0014】
【数1】
【0015】Kは、下記のように表される定数である。
【0016】
【数2】
【0017】ここで、COXは、ゲート領域の単位面積当
たりキャパシタンスであり、μsは、導通チャネルにお
けるキャリヤの移動度であり、W/Lは、チャネル領域
の幅対長さ、すなわち、アスペクト比である。Kは、ト
ランジスタの所与の設計、プロセス、及び、タイプに関
する定数であるため、差動対のgmは、テール電流のみ
によって決まる。Kは、式「K=k/2」によって別の
定数kと関連づけることが可能である。定数kは、デバ
イスの相互コンダクタンス・パラメータとして知られ
る。デバイスの相互コンダクタンス・パラメータは、次
のように表すことも可能である。
【0018】
【数3】
【0019】入力INP及びINNの同相モード電圧が
正の供給レールに近い場合、差動対104はオフにな
り、入力段100のgmは下記のように示される。
【0020】
【数4】
【0021】ここで、Knは、差動対102の上記定数
Kである。入力INP及びINNの同相モード電圧が負
の供給レールに近ければ、差動対102及びセンス・ト
ランジスタ対106は両方ともオフになる。センス・ト
ランジスタ対106がオフになるので、電流源110か
らの全電流が、テール電流として差動対104に流れる
ことになる。この領域における入力段100のgmは、
下記によって示される。
【0022】
【数5】
【0023】ここで、Kpは差動対104に関する上記
定数Kである。Cは、電流源108を通る電流と電流源
110を通る電流を関連づける定数である。Kp及びKn
は両方とも定数であり、設計によって決まるので、式K
p=αKnによって関連づけることができる。gmはレール
間において一定でなければならないので、これら2つの
ポイントにおけるgmは等しくなければならない。従っ
て、これら2つのポイントにおけるgmを等しくするに
は、以下の式が成り立たなければならない。
【0024】
【数6】
【0025】同相モード入力電圧が、どちらの供給レー
ルにも近くない場合、入力段100のトランジスタは全
てオンになるが、必ずしも電流を通すわけではない。電
流源112を引っぱり、その電流をC×Iにすることに
よって、電流源110からの全電流がセンス・トランジ
スタ106に流れる。このため、差動対104に電流は
流れない。差動対104に電流が流れないので、差動対
104が入力段の総gmに対して影響を及ぼすことはな
い。従って、この領域における入力段の総gmが式4に
よって表される。
【0026】要するに、同相モード電圧が負の供給レー
ルから遠い場合、差動対104及び102、及び、セン
ス・トランジスタ対106は、全てオンになる。しか
し、センス・トランジスタ対106がオンになるので、
電流源112が、電流「C×I」を導通可能にする。こ
の結果、電流源110からの全電流が分流され、センス
・トランジスタ対106及び電流源112を通って負の
電源に送られる。従って、電流源110から生じる電流
には、差動対104に流れる分がないので、差動対10
4のテール電流はゼロになる。差動対104は、テール
電流がゼロになるので、入力段の総gmに対して影響を
及ぼすことはない。
【0027】同相モード入力電圧が負の供給レールに近
い場合、センス・トランジスタ対106はオフになる。
これによって、電流がセンス・トランジスタ対106に
流れなくなるので、電流源112がオフになる。センス
・トランジスタ106に電流が流れないので、電流源1
10からの全電流が差動対104に流れるはずである。
これによって、差動対102のオフ時に損失を生じた利
得を補償するのに必要なテール電流が差動対104に供
給される。
【0028】図2は、2対のセンス・トランジスタを利
用した、相互コンダクタンスが一定の入力段の略図であ
る。入力段は、全体が200で示されている。入力段2
00は、NMOS差動対202とPMOS差動対204
から構成される。NMOS差動対202のテール電流
は、電流源208の電流から、PMOSセンス・トラン
ジスタ280を通る電流を引いた値に設定される。PM
OS差動対204のテール電流は、電流源210によっ
て、NMOSセンス・トランジスタ206を通る電流を
引いて設定される。NMOS差動対202は、ソースが
ノードNSRCに接続されたNMOSトランジスタ21
4及び216から構成される。ノードNSRCは、電流
源208の一方の側にも接続されている。NMOSトラ
ンジスタ214及び216のゲートはそれぞれ、入力ノ
ードINN及びINPに接続されている。トランジスタ
214及び216を通るドレイン電流はそれぞれ、図2
中においてIONN及びIONPと表示されている。電
流IONN及びIONPは、入力段200によって生じ
る4つの出力電流のうちの2つである。
【0029】ノードNSRCには、1対のPMOSセン
ス・トランジスタ280も接続されている。これらのセ
ンス・トランジスタはそれぞれ、282及び284と表
示されている。PMOSトランジスタ282及び284
のドレインはノードNSRCに接続されている。PMO
Sトランジスタ282及び284のソースはノードP1
に接続されている。ノードP1には電流源286の一方
の側も接続されている。PMOSトランジスタ282及
び284のゲートはそれぞれ、入力ノードINN及びI
NPに接続されている。
【0030】PMOS差動対204は、ソースがノード
PSRCに接続されたPMOSトランジスタ218及び
220から構成される。ノードPSRCは、電流源21
0の一方の側にも接続されている。PMOSトランジス
タ218及び220のゲートはそれぞれ、入力ノードI
NN及びINPに接続されている。トランジスタ218
及び220を通るドレイン電流はそれぞれ、図2中にお
いてIOPN及びIOPPと表示されている。電流IO
PP及びIOPNは、入力段200によって生じる4つ
の出力電流のうちの残りの2つである。
【0031】ノードPSRCには、1対のNMOSセン
ス・トランジスタ対206も接続されている。これらセ
ンス・トランジスタはそれぞれ、図2中において222
及び224と表示されている。NMOSトランジスタ2
22及び224のドレインはノードPSRCに接続され
ている。NMOSトランジスタ222及び224のソー
スはノードN1に接続されている。ノードN1には、電
流源212の一方の側も接続されている。NMOSトラ
ンジスタ222及び224のゲートはそれぞれ、入力ノ
ードINN及びINPに接続されている。
【0032】電流源208は、ノードNSRCと負の供
給レールの間に接続される。電流源210は、正の供給
レールとノードPSRCの間に接続される。電流源21
2は、ノードN1と負の供給レールの間に接続される。
電流源286は、正の供給レールとノードP1の間に接
続される。CMOSプロセスにおいては、当該技術にお
いて周知のところである電流源の多くの実施例が考えら
れる。電流源208、210、212、及び286は、
これら考えられる多くの実施例のうち任意の手段によっ
て実施可能である。これらは理想の電流源ではないの
で、導通するようにプログラムされた電流を導通するこ
とができる電流経路がなければオフになる。例えば、ト
ランジスタ282と284が両方ともオフになると、電
流源286もオフにならなければならない。
【0033】入力段の4つの出力は、電流IONP、I
ONN、IOPP、及び、IOPNである。オペアンプ
の次段によってこれらの電流の和が求められ、出力され
る。入力段によって得られた電流の和を求める出力段は
当該技術において周知のところであり、入力段200と
それらの多くを組み合わせることによって、完全なオペ
アンプを得ることができる。
【0034】電流源208、286、210、及び21
2を通る電流は全て一定しているので、これら電流源の
電流値を互いに倍数の関係にすることが可能である。電
流源208を通る電流がIの場合、電流源286、21
0、及び、212を通る電流は、それぞれ、B×I、C
×I、及び、D×Iという関係にすることが可能である。
差動対202がオフの場合のgmと差動対204がオフ
の場合のgmを等しくすることによって、式6(すなわ
ち、C=1/α)がもう1度導き出される。差動対20
2と差動対204のいずれかがオフの場合のgmと、差
動対202と204の両方、及び、センス・トランジス
タ対206と280の両方の対がオンの場合のgmを等
しくすることによって、下記の式を導き出すことが可能
である。
【0035】
【数7】
【0036】B=0の場合、D=1/αになる点に留意
されたい。この場合は、図1の回路に相当する。B=1
の場合、D=0になる点にも留意されたい。この場合
は、NMOSセンス・トランジスタ対206の除去に相
当する。このように、本発明は、1対のNMOSセンス
・トランジスタ、または、1対のPMOSセンス・トラ
ンジスタ、または、1対のNMOSと1対のPMOSに
よる2対のセンス・トランジスタによって実施すること
が可能である。
【0037】図2の回路の動作を説明するため、回路
が、α=1、または、代わりに、 Kp= Kn =Kxになる
ように設計されているものと仮定する。α=1を式6に
代入すると、結果はC=1になる。さらに、B=0.75と
仮定すると、式7からD=0.75になる。同相モード入力
電圧が供給レールに近いと仮定すると、一方の差動対及
び1組のセンス・トランジスタがオフになるので、下記
の式が得られる。
【0038】
【数8】
【0039】同相モード入力電圧が、供給レールに近く
なければ、差動対202及び204が両方ともオンにな
り、センス・トランジスタ対206及び280が両方と
もオンになる。この場合、gmは以下のようになる。
【0040】
【数9】
【0041】このgmが式8で計算されるのと同じgm
ある点に留意されたい。
【0042】これらの数を利用すると、入力段の動作
は、次のように説明することができる。同相モード入力
電圧が負の供給電圧に近い場合、NMOS差動対202
はオフになるので、回路の総gmに対して貢献しない。
このことによるgmの損失を埋め合わせるため、さらに
多くの電流がPMOS差動対204に通されので、総g
mに対していっそう貢献する。これは、差動対202が
オフの場合にはいつでもオフになる、1対のNMOSセ
ンス・トランジスタ206によって実施される。NMO
Sセンス・トランジスタ206がオフになると、別様で
あればこのトランジスタを通ったであろう電流が、強制
的にPMOS差動対204に流される。NMOSセンス
・トランジスタ206にそのON時に流れる電流は電流源
212によって設定され、また、その電流は、NMOS
差動対202のオフ時に生じる総gmの損失量だけPM
OS差動対204のgmを押し上げるのに必要な電流量
に一致するように選択される。
【0043】同様に、同相モード入力電圧が正の供給電
圧に近い場合、PMOS差動対204はオフになるの
で、回路の総gmに影響を及ぼすことはない。このこと
によるgmの損失を補償するためにさらに多くの電流が
NMOS差動対202に流れるので、総gmに対してい
っそう貢献する。これは、差動対204がオフの場合に
はいつでもオフになる、1対のPMOSセンス・トラン
ジスタ280によって実施される。PMOSセンス・ト
ランジスタ208がオフになると、別様であればこのト
ランジスタを通ったであろう電流が強制的にNMOS差
動対202に流される。PMOSセンス・トランジスタ
280にそのオン時に流れる電流は電流源286によっ
て設定され、また、その電流は、PMOS差動対204
のオフ時に生じる総gmの損失量だけNPMOS差動対
202のgmを押し上げるのに必要な電流量に一致する
ように選択される。
【0044】同相モード入力電圧がいずれの供給電圧に
も近くない場合、差動対202及び204は両方とも総
mに影響を及ぼす。従って、センス・トランジスタ2
80及び206を流れる電流全てを供給するように、さ
らにそれに加えて、差動対202及び204のgmの和
が一方の差動対だけの動作時における上述の総gmに相
当する総gmに等しくなるようにするのに十分な電流が
差動対202及び204に流れるように、電流源208
及び210によって供給される電流量が選択される。
【0045】センス・トランジスタ280及び206の
アスペクト・レシオは、それぞれが差動対202、20
4に等しい利得になるように選択することができる。代
わりに、センス・トランジスタ280及び206のアス
ペクト・レシオは、同相モード入力電圧が、一方の差動
対だけしか動作していない状態と両方の差動対が動作し
ている状態との間の遷移領域にある時のgmの変動を最
小限に抑えるように選択することが可能である。一度他
の回路パラメータが選択されると、シミュレーション及
び/または試行錯誤によって、遷移領域におけるgm
変動を最小限に抑えるセンス・トランジスタ対280及
び206のサイズを選択することが可能である。
【0046】云うまでもなく、請求の範囲に記載の発明
は、望ましい実施例に限定されるものではなく、本発明
の概念の範囲及び精神内にある他の修正及び変更を包含
するものである。例えば、NMOS及びPMOSトラン
ジスタの代わりに、それぞれ、NPN及びPNPバイポ
ーラ・トランジスタを用いることも可能である。
【0047】〔実施態様〕なお、本発明の実施態様の例
を以下に示す。
【0048】〔実施態様1〕1対の差動入力(INN、
INP)と、前記1対の差動入力に結合されたNMOS
差動対(102)と、前記1対の差動入力に結合されて
おり、第1のPMOSテール電流をも有するPMOS差
動対(104)と、前記1対の差動入力に結合されてお
り、その導通時には、NMOSセンス電流を導通し、こ
れによって、前記第1のPMOSテール電流を第2のP
MOSテール電流に減少させる1対のNMOSセンス・
トランジスタ(106)とを設けて成る増幅器入力段。
【0049】〔実施態様2〕前記NMOSセンス電流
が、前記第1のPMOSテール電流にほぼ等しいことを
特徴とする、実施態様1に記載の増幅器入力段。
【0050】〔実施態様3〕前記NMOS差動対(10
2)がNMOSテール電流を有することと、前記PMO
S差動対(104)がそれぞれ、PMOSデバイス相互
コンダクタンス・パラメータを備えた2つのPMOSト
ランジスタ(118、120)を備えていることと、前
記NMOS差動対(102)がそれぞれ、NMOSデバ
イス相互コンダクタンス・パラメータを備えた、2つの
NMOSトランジスタ(114、116)を備えること
と、前記第1のPMOSテール電流に前記PMOSデバ
イス相互コンダクタンス・パラメータを掛けた値が、前
記NMOSテール電流に前記NMOSデバイス相互コン
ダクタンス・パラメータを掛けた値にほぼ等しいことを
特徴とする、実施態様1または実施態様2に記載の増幅
器入力段。
【0051】〔実施態様4〕1対の差動入力と、前記1
対の差動入力に結合されたPMOS差動対と、前記1対
の差動入力に結合されており、また、第1のNMOSテ
ール電流をも有するNMOS差動対と、前記1対の差動
入力に結合されており、その導通時にはPMOSセンス
電流を導通し、これによって、前記第1のNMOSテー
ル電流を第2のNMOSテール電流に減少させる1対の
PMOSセンス・トランジスタとを設けて成る増幅器入
力段。
【0052】〔実施態様5〕前記PMOSセンス電流が
前記第1のNMOSテール電流とほぼ等しいことを特徴
とする、実施態様4に記載の増幅器入力段。
【0053】〔実施態様6〕前記PMOS差動対がPM
OSテール電流を有することと、前記NMOS差動対が
それぞれ、NMOSデバイス相互コンダクタンス・パラ
メータを備えた2つのNMOSトランジスタを備えるこ
とと、前記PMOS差動対がそれぞれ、PMOSデバイ
ス相互コンダクタンス・パラメータを備えた2つのPM
OSトランジスタを備えることと、前記第1のNMOS
テール電流に前記NMOSデバイス相互コンダクタンス
・パラメータを掛けた値が、前記PMOSテール電流に
前記PMOSデバイス相互コンダクタンス・パラメータ
を掛けた値にほぼ等しいことを特徴とする、実施態様4
または実施態様5に記載の増幅器入力段。
【0054】〔実施態様7〕1対の差動入力(INN、
INP)と、前記1対の差動入力に結合されており、さ
らに、第1のNMOSテール電流及び第2のNMOSテ
ール電流を有するNMOS差動対(202)と、前記1
対の差動入力に結合されており、さらに、第1のPMO
Sテール電流及び第2のPMOSテール電流を有するP
MOS差動対(204)と、前記1対の差動入力に結合
されており、その導通時にはNMOSセンス電流を導通
し、これによって前記第1のPMOSテール電流から前
記第2のPMOSテール電流に減少させる、1対のNM
OSセンス・トランジスタ(206)と、前記1対の差
動入力に結合されており、その導通時にはPMOSセン
ス電流を導通し、これによって前記第1のNMOSテー
ル電流から前記第2のNMOSテール電流に減少させ
る、1対のPMOSセンス・トランジスタ(280)と
を設けて成る増幅器入力段。
【0055】〔実施態様8〕前記PMOS差動対(20
4)が、それぞれPMOSデバイス相互コンダクタンス
・パラメータを備えた2つのPMOSトランジスタ(2
18、220)を備えることと、前記NMOS差動対
(202)が、それぞれNMOSデバイス相互コンダク
タンス・パラメータを備えた2つのNMOSトランジス
タ(214、216)を備えることと、前記第1のPM
OSテール電流に前記PMOSデバイス相互コンダクタ
ンス・パラメータを掛けた値が、前記第1のNMOSテ
ール電流に前記NMOSデバイス相互コンダクタンス・
パラメータを掛けた値にほぼ等しいことを特徴とする、
実施態様7に記載の増幅器入力段。
【0056】〔実施態様9〕α、B、C、及び、Dが定
数であることと、前記PMOS差動対(204)が、そ
れぞれPMOSデバイス相互コンダクタンス・パラメー
タを備えた2つのPMOSトランジスタ(218、22
0)を備えることと、前記NMOS差動対(202)
が、それぞれNMOSデバイス相互コンダクタンス・パ
ラメータを備えた2つのNMOSトランジスタ(21
4、216)を備えることと、前記第1のNMOSテー
ル電流がIに等しいことと、前記PMOSセンス電流が
B×Iに等しいことと、前記PMOSテール電流がC×I
に等しいことと、前記NMOSセンス電流がD×Iに等
しいことと、前記定数αが、前記PMOSデバイス相互
コンダクタンス・パラメータを前記NMOSデバイス相
互コンダクタンス・パラメータで割った値にほぼ等しい
ことと、前記定数Cが、1/αにほぼ等しいことと、前
記定数Dが、式
【数10】 によって前記定数Bと実質的に関連づけられ、ここにお
いて、0≦B≦1であることを特徴とする、実施態様7
に記載の増幅器入力段。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、同相モード入力電圧の全てのレンジにわたってg
mが一定のオペアンプの入力段を提供することができ
る。また、オペアンプ全体のgmが最大になるように、
入力段のgmを最大にすることができる。さらに、低い
供給電圧で動作する、最新の集積回路制作技術による入
力段を提供することができる。さらに、回路の複雑さを
最小限に抑え、入力段に結合する電源ノイズを最小限に
とどめるために、外部バイアスまたは基準電圧を必要と
しない入力段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1対のNMOSセンス・トランジスタを備え
た、相互コンダクタンスが一定の入力段の略図である。
【図2】1対のNMOSセンス・トランジスタと1対の
PMOSセンス・トランジスタを備えた、相互コンダク
タンスが一定の入力段の略図である。
【符号の説明】
100 入力段 102 NMOS差動対 104 PMOS差動対 106 NMOSセンス・トランジスタ 108 電流源 110 電流源 112 電流源 114 NMOSトランジスタ 116 NMOSトランジスタ 118 PMOSトランジスタ 120 PMOSトランジスタ 122 NMOSトランジスタ 124 NMOSトランジスタ 200 入力段 202 NMOS差動対 204 PMOS差動対 206 NMOSセンス・トランジスタ 208 電流源 210 電流源 212 電流源 214 NMOSトランジスタ 216 NMOSトランジスタ 218 PMOSトランジスタ 220 PMOSトランジスタ 222 NMOSトランジスタ 224 NMOSトランジスタ 280 PMOSセンス・トランジスタ 282 PMOSトランジスタ 284 PMOSトランジスタ 286 電流源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1対の差動入力と、 前記1対の差動入力に結合されたNMOS差動対と、 前記1対の差動入力に結合されており、第1のPMOS
    テール電流をも有するPMOS差動対と、 前記1対の差動入力に結合されており、その導通時に
    は、NMOSセンス電流を導通し、これによって、前記
    第1のPMOSテール電流を第2のPMOSテール電流
    に減少させる1対のNMOSセンス・トランジスタとを
    設けて成る増幅器入力段。
JP9276891A 1996-10-18 1997-10-09 演算増幅器入力段 Pending JPH10163848A (ja)

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