JPH10162085A - 電子マネーシステム及び電子マネー及び電子マネー履歴付与方法 - Google Patents

電子マネーシステム及び電子マネー及び電子マネー履歴付与方法

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JPH10162085A
JPH10162085A JP31914696A JP31914696A JPH10162085A JP H10162085 A JPH10162085 A JP H10162085A JP 31914696 A JP31914696 A JP 31914696A JP 31914696 A JP31914696 A JP 31914696A JP H10162085 A JPH10162085 A JP H10162085A
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electronic money
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JP31914696A
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English (en)
Inventor
Naohisa Ichihara
尚久 市原
Takeshi Yabumoto
剛 薮本
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N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子マネーに付された履歴内容の匿名性が保
持可能な電子マネーシステム及び電子マネー及び電子マ
ネー履歴付与方法を提供する。 【解決手段】 発行機関11と認証局13と仲介機関1
5は、各自秘密鍵を備える。電子マネーには初めにそれ
らの秘密鍵を掛合わせた履歴初期情報r'を付す。その
電子マネーを受信した電子マネー端末17は、所定式に
従い、履歴初期情報r'を履歴情報rに変換し、他の電
子マネー端末17に渡す。他の電子マネー端末17から
の譲渡の場合、電子マネー端末17は、その履歴情報r
に自己のユーザIDを加える。電子マネーの履歴を調査
する場合、仲介機関15は、戻されて来た電子マネーの
履歴情報rから自己の秘密鍵の値を差し引き、発行機関
11に送る。発行機関11は、仲介機関15からの履歴
情報から自己の秘密鍵の値を差し引き、多項式分解し、
その電子マネーが譲渡された電子マネー端末を特定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーに履歴
を付けることが可能な電子マネーシステムに関し、特に
電子マネーに付された履歴の内容の匿名性を維持可能な
電子マネーシステム及び電子マネー及び電子マネー履歴
付与方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金銭的価値を有する電子マネーを
用いた電子マネーシステムが提案されている。このよう
なシステムにおいて電子マネーの不正使用が発見された
場合、その流通経路を追跡するため、電子マネーに履歴
を付けることが望ましい。その一例として、電子マネー
に利用者の識別符号(ID)、名前等を履歴として追加
する方法が提案されている。しかし、この方法では、履
歴を見ることにより、過去の使用者のID、名前等が知
られてしまうため、電子マネーの匿名性という機能が失
われてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑みてなされたもので、履歴内容の匿名性が維持可能な
電子マネーシステム及び電子マネー及び電子マネー履歴
付与方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る電子マネーシステム
は、複数の端末を備え、該複数の端末間で電子マネーを
授受する電子マネーシステムにおいて、複数の鍵を用い
て作成した履歴情報を前記電子マネーに付与し、前記端
末に該電子マネーを供給するセンタを備え、各前記端末
には、自己を特定するための識別符号が付されており、
各前記端末は、受信した電子マネーの送信元が前記セン
タか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により、
前記受信した電子マネーの送信元が前記センタであると
判別された場合、該電子マネーに付与された履歴情報を
第1の所定式に従って変換することにより自己の前記識
別符号を含ませる第1の更新手段と、前記判別手段によ
り、前記受信した電子マネーの送信元が前記センタでは
ないと判別された場合、該電子マネーに付与された前記
履歴情報に自己の前記識別符号を加える第2の更新手段
と、を備え、前記センタは、前記端末からの電子マネー
に付与された前記履歴情報を第2の所定式及び前記鍵を
用いて変換することにより、該電子マネーを授受した1
つ又は複数の端末の識別符号の集合体を導出する導出手
段と、前記1つ又は複数の端末の識別符号の集合体を各
識別符号に分解する分解手段と、を更に備える。
【0005】このような構成によれば、電子マネーが授
受された端末の識別符号を履歴情報として電子マネーに
付与することができる。その際、端末は電子マネーの送
信元を判別し、送信元に応じた履歴情報の付与方法を用
いる。これにより、その電子マネーの履歴情報の初期値
が第1の更新手段により変換されるため、その端末に再
度、同電子マネーが譲渡されてもその履歴情報を見るこ
とができない。よって、匿名性が保持される電子マネー
システムを実現することができる。また、電子マネーが
センタに戻されたとき、センタは、その電子マネーに付
与された履歴から、鍵を用いて、前記端末の識別符号の
集合体を導出し、その集合体を分解することにより、そ
の電子マネーが授受された全ての端末を特定することが
できる。
【0006】前記センタから送信される電子マネーに付
与されている前記履歴情報は、第1と第2と第3の鍵か
ら構成されてもよく、前記端末の前記第1の更新手段
は、前記センタからの前記履歴情報を前記第1の所定式
に従って、前記第1と第2と第3の鍵のうちの2つの鍵
と該端末の前記識別符号とより構成されるように更新す
る手段を備えてもよい。
【0007】このような構成によれば、端末は、センタ
から供給された電子マネーに付与されている前記第1と
第2と第3の鍵からなる履歴情報を、前記第1の所定式
を用いることにより、2つの鍵と該端末の識別番号を付
与した形に変換する。これにより、センタから初めに電
子マネーを受け取った端末に、再度その電子マネーが譲
渡されても、その端末は履歴内容を知ることができな
い。よって、匿名性が保持される電子マネーシステムを
実現することができる。
【0008】前記センタの前記導出手段は、前記端末か
らの前記履歴情報に含まれる前記第1と第2と第3の鍵
のうちの2つの鍵の値を減算することにより、前記1つ
又は複数の端末の識別符号の集合体を導出する手段を備
えてもよく、前記分解手段は、前記導出手段により導出
された前記1つ又は複数の端末の識別符号の集合体を多
項式分解することにより、各識別符号に分解する手段を
備えてもよい。例えば、前記電子マネーには、該電子マ
ネーが授受された端末の数を示すカウント情報が更に付
与されており、前記分解手段は、前記電子マネーに付与
されている前記カウント情報を用いて前記集合体を多項
式分解する。
【0009】このような構成によれば、センタは端末か
らの履歴情報からその電子マネーが授受された端末の識
別符号の集合体を導出し、その集合体をカウンタ情報を
用いて多項式分解することにより、各識別符号に分解す
る。これにより、ある電子マネーが授受された全ての端
末と、各端末にその電子マネーが譲渡された回数とを特
定することができる。よって、その電子マネーの履歴を
知ることができる。
【0010】例えば、前記センタは、第1の鍵r0を備
える第1の制御手段と、第2の鍵r1を備える第2の制
御手段と、第3の鍵r2を備える第3の制御手段と、前
記第1と第2と第3の鍵から、数13で表される履歴情
報rを算出する算出手段と、を備え、前記端末に付与さ
れている前記識別符号は2のべき乗値から構成され、前
記第1の所定式は、数14と数15を含み、前記端末の
前記第1の更新手段は、前記センタからの前記履歴情報
rと数14に表すg(i)をもとに数15に表す式に従
ってrを更新(置換)する手段を備えることにより、数
16に表す履歴情報rを導出する。
【数13】r=r0×r1×r2
【数14】g(i)=b(r2)×(b(r1)+b(r0)+x
(i)×b(r0)×b(r1)) (b(ra)はraの関数でありra×b(ra) mod N=
1を満たす。なお、Nは定数であり、A mod Bは、
AをBで割った余りを示す。x(i)は、任意の端末iの
識別符号を示す。)
【数15】r=r×g(i) mod N
【数16】r=r0+r1+x(i)
【0011】このような構成によれば、ある端末がセン
タから受信した電子マネーを再度他の端末から受信し、
その電子マネーの以前の履歴情報r=r0×r1×r2
記憶していたとしても、履歴情報rがr=r0+r1
(ユーザIDの集合)と更新されており、r0+r1の値
が不明のため、履歴内容を知ることができない。よっ
て、匿名性が保持される電子マネーシステムを実現する
ことができる。
【0012】例えば、前記センタは、電子マネーを発行
する発行機関と、前記電子マネーに付与する履歴情報を
生成する認証局と、前記端末に前記電子マネーを供給す
る仲介機関とから構成され、前記発行機関は、前記仲介
機関及び端末に秘密の鍵である第1の秘密鍵r0を備
え、前記仲介機関は、前記発行機関及び端末に秘密の鍵
である第2の秘密鍵r1を備え、前記認証局は、前記発
行機関及び仲介機関及び端末に秘密の鍵である第3の秘
密鍵r2備える。
【0013】また、前記端末の前記第1の更新手段は、
前記複数の鍵から構成される前記履歴情報を、該複数の
鍵から少なくとも1つを除いたものと該端末の識別符号
とより構成されるように更新してもよい。
【0014】また、この発明の第2の観点に係る電子マ
ネーシステムは、複数の端末を備え、該複数の端末間で
電子マネーを授受する電子マネーシステムにおいて、複
数の鍵の積からなる履歴情報を作成して電子マネーに付
与し、前記端末に該電子マネーを供給するセンタを備
え、各前記端末には、自己を特定するための識別符号が
付されており、各前記端末は、受信した電子マネーの送
信元が前記センタか否かを判別する判別手段と、前記判
別手段により、前記受信した電子マネーの送信元が前記
センタであると判別された場合、該電子マネーに付与さ
れた前記履歴情報を第1の所定式に従って変換すること
により、前記複数の鍵の一部と自己の前記識別符号との
和に変換する第1の更新手段と、前記判別手段により、
前記受信した電子マネーの送信元が前記センタではない
と判別された場合、該電子マネーに付与された前記履歴
情報に自己の前記識別符号を加える第2の更新手段と、
を備え、前記センタは、前記端末からの電子マネーに付
与された前記履歴情報を前記鍵を用いて変換することに
より、該電子マネーを授受した1つ又は複数の端末の識
別符号の集合体を導出する導出手段と、前記1つ又は複
数の端末の識別符号の集合体を各識別符号に分解する分
解手段と、を更に備える、ことを特徴とする。
【0015】このような構成によれば、第1の所定式に
より、センタの鍵の一部が履歴情報から除去されるの
で、同電子マネーが再びこの端末に送信された場合で
も、この端末は電子マネーの流通の履歴を判別すること
ができない。従って、電子マネーの匿名性を維持するこ
とができる。
【0016】前記センタから送信される電子マネーに付
与されている前記履歴情報は、例えば、第1と第2と第
3の鍵から構成されており、前記端末の前記第1の更新
手段は、例えば、前記センタからの前記履歴情報を前記
第1の所定式に従って、前記第1と第2と第3の鍵のう
ちの2つの鍵と該端末の前記識別符号とより構成される
ように更新する。
【0017】前記センタの前記導出手段は、例えば、前
記端末からの前記履歴情報に含まれる前記第1と第2と
第3の鍵のうちの2つの鍵の値を、該履歴情報から減算
することにより、前記1つ又は複数の端末の識別符号の
集合体を導出し、前記分解手段は、前記導出手段により
導出された前記1つ又は複数の端末の識別符号の集合体
を多項式分解することにより、各識別符号に分解する。
【0018】前記電子マネーに、該電子マネーが授受さ
れた端末の数を示すカウント情報を付与し、前記分解手
段は、前記電子マネーに付与されている前記カウント情
報を用いて前記集合体を多項式分解するようにしてもよ
い。
【0019】前記センタは、例えば、電子マネーを発行
する発行機関の鍵と、前記電子マネーに付与する前記履
歴情報を生成する認証機関の鍵と、前記端末に前記電子
マネーを供給する仲介機関の鍵と、の積からなる初期履
歴情報を電子マネーに付与する手段を備え、前記第1の
所定式は、前記初期履歴情報を前記発行機関と前記仲介
機関との鍵とその端末の前記識別符号の和に変換する式
である。
【0020】また、この発明の第3の観点に係る電子マ
ネーシステムは、自己を特定するための識別符号が付さ
れており、電子マネーを受信する手段と、受信した電子
マネーの送信元を判別する判別手段と、前記受信した電
子マネーの送信元を電子マネーの発行元と判別した場
合、該電子マネーに付与された前記履歴情報を第1の所
定式に従って変換することにより、該履歴情報に自己の
前記識別符号を含ませる第1の更新手段と、前記受信し
た電子マネーの送信元を電子マネーの発行元以外と判別
した場合、該電子マネーに付与された前記履歴情報に自
己の前記識別符号を加える第2の更新手段と、電子マネ
ーを送信する手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0021】このような構成によれば、電子マネーが授
受される際、その電子マネーに履歴情報を付与すること
ができる。また、このシステムでは、受信した電子マネ
ーの送信元を判別し、送信元が電子マネーの発行元の場
合、その電子マネーの履歴情報を第1の所定式に従って
更新して送信する。これにより、その電子マネーの履歴
情報の初期値が変わるため、再度、同電子マネーが譲渡
されても、その履歴情報を見ることは不可能となる。よ
って、匿名性を保持した電子マネーシステムを実現する
ことができる。
【0022】例えば、電子マネーの供給元からの電子マ
ネーには、数17に示す履歴情報rが付与されており、
前記第1の所定式は、数18と数19を含んでもよく、
前記第1の更新手段は、前記履歴情報rと数18に表す
g(i)をもとに数19に表す式に従って前記履歴情報
rを更新する手段を備えることにより、数20に示す履
歴情報rを導出するようにしてもよい。
【0023】
【数17】r=r0×r1×r2
【数18】g(i)=b(r2)×(b(r1)+b(r0)+x
(i)×b(r0)×b(r1)) (b(ra)はraの関数でありra×b(ra) mod N=
1を満たす。なお、Nは定数であり、A mod Bは、
AをBで割った余りを示す。x(i)は、任意の端末iの
識別符号を示す。)
【数19】r=r×g(i) mod N
【数20】r=r0+r1+x(i)
【0024】このような構成によれば、電子マネーの送
信元が電子マネーの発行元である場合、前記第1の更新
手段により、その電子マネーの履歴情報の初期値から秘
密鍵r2の値を差し引いた値が新たな履歴情報として電
子マネーに付与される。これにより、その電子マネーの
履歴情報の初期値が変わるため、再度、同電子マネーが
譲渡されても、その履歴情報を見ることは不可能とな
る。よって、匿名性を保持した電子マネーシステムを実
現することができる。
【0025】また、この発明の第4の観点に係る電子マ
ネーは、識別符号が付された複数の端末間で電子マネー
を授受する電子マネーシステムにおいて、授受される電
子マネーであって、金銭的価値を有する情報と、複数の
鍵と該電子マネーが授受された端末の前記識別番号が含
まれる履歴情報と、該電子マネーが授受された端末の数
をカウントするためのカウント情報と、より構成され
る。
【0026】これにより、その電子マネーが授受された
端末を特定することができる。
【0027】また、この発明の第5の観点に係る電子マ
ネー履歴付与方法は、識別符号が付された複数の端末間
で電子マネーを授受する電子マネーシステムにおいて、
授受される電子マネー取引の履歴を示す履歴情報を付与
する電子マネー履歴付与方法であって、複数の鍵を用い
て作成した履歴情報を前記電子マネーに付与し、前記端
末に該電子マネーを供給する供給ステップと、前記端末
が前記供給ステップより受信した前記電子マネーに付与
された前記履歴情報を第1の所定式に従って該端末の識
別符号を含むように変換する第1の更新ステップと、前
記端末が他の端末より受信した前記電子マネーに付与さ
れた前記履歴情報に該端末の識別符号を加える第2の更
新ステップと、前記端末からの前記電子マネーに付与さ
れた前記履歴情報を第2の所定式及び前記鍵を用いて変
換することにより、該電子マネーが授受された1つ又は
複数の端末の識別符号の集合体を導出するステップと、
前記1つ又は複数の端末の識別符号の集合体を各識別符
号に分解するステップと、を備えることにより前記電子
マネーが授受された全ての前記端末を特定することがで
きることを特徴とする。
【0028】これにより、電子マネーが授受された端末
の識別符号を履歴として付与することができる電子マネ
ーシステムを実現することができる。また第1の更新ス
テップにより、その電子マネーの履歴情報の初期値が変
換されるため、同端末に再度、同電子マネーが譲渡され
てもその履歴情報を見ることができない。よって、匿名
性が保持される電子マネーシステムを実現することがで
きる。また、端末が電子マネーの送信元を判別し、送信
元に応じた履歴の付与方法を用いることにより、センタ
に電子マネーが戻されたとき、所定の方法を用いて、そ
の電子マネーが授受された全ての端末を特定することが
できる。
【0029】第1の鍵r0を記憶し、要求に応じて前記
第1の鍵r0を前記供給ステップに送信する第1の送信
ステップと、第2の鍵r1を記憶し、要求に応じて前記
第2の鍵r1を前記供給ステップに送信する第2の送信
ステップと、第3の鍵r2を記憶し、要求に応じて前記
第3の鍵r2を前記供給ステップに送信する第3の送信
ステップと、を更に有してもよく、前記供給ステップ
は、前記第1と第2と第3の鍵から、数21に示される
履歴情報rを算出して、前記電子マネーに付与し、前記
第1の更新ステップは、前電子マネーに付与されている
前記履歴情報rと数22に表すg(i)をもとに数23
に表す式に従ってrを更新することにより、数24に示
す履歴情報rを導出してもよい。
【0030】
【数21】r=r0×r1×r2
【数22】g(i)=b(r2)×(b(r1)+b(r0)+x
(i)×b(r0)×b(r1)) (b(ra)はraの関数でありra×b(ra) mod N=
1を満たす。なお、Nは定数であり、A mod Bは、
AをBで割った余りを示す。x(i)は、任意の端末iの
識別符号を示す。)
【数23】r=r×g(i) mod N
【数24】r=r0+r1+x(i)
【0031】これにより、前記供給手段より受信した電
子マネーには、前記第1の更新ステップにより、その電
子マネーの履歴情報の初期値から鍵r2の値を差し引い
た値が新たな履歴情報として付与される。これにより、
電子マネーの履歴情報の初期値が変わるため、前記供給
ステップから初めにその電子マネーを受信した端末が、
再度、同電子マネーを受信しても、その履歴情報を見る
ことができない。よって、匿名性を保持した電子マネー
システムを実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る電子マ
ネーシステムについて、以下図面を参照して説明する。
この電子マネーシステムは、図1に示すように、電子マ
ネーの発行機関11と認証局13と仲介機関15とを備
えるセンタ10と、複数の電子マネー端末17と、これ
らを接続する通信網19より構成される。このシステム
では、発行機関11により発行された電子マネーが仲介
機関15を介して利用者の電子マネー端末17に供給さ
れ、利用者の電子マネー端末17の間で電子マネーがや
り取りされる形態をとる。
【0033】発行機関11は、この電子マネーシステム
全体の動作、電子マネーの流通を制御(管理)するコン
ピュータを備え、電子マネーの発行、後述する履歴の調
査等を行う。発行機関11は、各電子マネー端末17を
特定するためのユーザIDのテーブルを記憶する。ま
た、発行機関11は、システム公開鍵Nを生成し、各利
用者の電子マネー端末17に通信網19を介して配布す
る。認証局13は、発行機関11により発行された電子
マネーに付与する履歴の初期情報(履歴初期情報)の生
成等を行うコンピュータを備える。
【0034】仲介機関15は、例えば、金融機関等に設
置され、発行機関11との電子マネーの売買、利用者と
の電子マネーの売買等を行うコンピュータを備える。電
子マネー端末17は、利用者が仲介機関15と電子マネ
ーを売買し、他の利用者と電子マネーをやり取りするた
めの端末である。各電子マネー端末17は、システム公
開鍵N、ユーザID、履歴を更新するためのプログラム
等を記憶する。また、発行機関11はr0、認証局13
はr1、仲介機関15はr2をそれぞれ認証局13を除く
他者に秘密な鍵(秘密鍵)として保持する。なお、r0
とr1とr2は素数とする。
【0035】本システムにおいて電子マネーの売買は通
信を介して行われ、その精算方法は任意である。例え
ば、図2に示すように、このシステムの電子マネー端末
17と仲介機関15と発行機関11の決済口座を有する
金融機関のコンピュータが通信網19に接続されてい
る。この金融機関のコンピュータが、電子マネーの売買
が行われると、買い手の決済口座から売り手の決済口座
へ売買された電子マネー相当の金額を振り替えるように
してもよい。
【0036】例えば、仲介機関15が電子マネー端末1
1からの要求に応答して3万円分の電子マネーを送信
した場合、金融機関のコンピュータは、電子マネー端末
171の決済口座から仲介機関15の決済口座へ3万円
を振り替える。また、電子マネー端末172が仲介機関
15へ1万円分の電子マネーを送信した場合、金融機関
のコンピュータは、仲介機関15の決済口座から電子マ
ネー端末172の決済口座へ1万円を振り替える。ま
た、発行機関11が仲介機関15からの要求に応答して
20万円分の電子マネーを送信した場合、金融機関のコ
ンピュータは、仲介機関15の決済口座から発行機関1
1の決済口座へ20万円を振り替える。また、仲介機関
15が発行機関11へ10万円分の電子マネーを送信し
た場合、金融機関のコンピュータは、発行機関11の決
済口座から仲介機関15の決済口座へ10万円を振り替
える。
【0037】仲介機関15が各利用者の電子マネー端末
17に供給する電子マネーの初期化処理について図3を
参照して説明する。仲介機関15は、例えば、予め一定
額の電子マネーを発行機関11から購入しておく。電子
マネー端末17は、仲介機関15から電子マネーを購入
したい場合、仲介機関15に金額、ユーザID等を含む
電子マネー購入要求を送信する。仲介機関15は、この
電子マネー購入要求に応答して、電子マネーに付与する
履歴初期情報を作成するため、発行機関11に秘密鍵r
0を認証局13に送信するよう指示する(L1)と共
に、自己の秘密鍵r1を認証局13に送信する(L
2)。発行機関11は、仲介機関15からの指示を受け
て、自己の秘密鍵r0を認証局13に送信する(L
3)。なお、発行機関11は、秘密鍵r0を予め認証局
13に送信しておいても良い。
【0038】認証局13は、受信した秘密鍵r0、r1
自己の秘密鍵r2をもとに、電子マネーに付与する履歴
の初期情報である履歴初期情報r’=r0×r1×r2
算出し、仲介機関15に送信する(L4)。仲介機関1
5は、受信した履歴初期情報r’と、電子マネーの利用
者の数をカウントするためのカウンタ情報c(初期値0
に設定)とを、図4に示すように、発行機関11により
発行された電子マネーに付加する。これにより、電子マ
ネーの初期化処理が完了する。初期化処理完了後、仲介
機関15は、履歴情報が付与された電子マネーを要求元
の電子マネー端末17に送信する。
【0039】次に、各電子マネー端末17における電子
マネーに付加された履歴の更新処理について説明する。
まず、前提として、各利用者の電子マネー端末17
i(i=1、2、・・・、m(mは端末総数))が記憶
するユーザIDを2のべき乗値であるx(i)とし、電子
マネー端末17iが電子マネーを仲介機関15から受信
した際にその履歴初期情報r’を履歴情報rに更新する
ための更新式をg(i)とすると、それらは数25、数2
6の様に示される。
【0040】
【数25】x(i)=2k(k≧0)
【数26】g(i)=r2 -1×(r1 -1+r0 -1+x(i)・
0 -1・r1 -1) (1≦i≦m) 但し、任意の数をaとした場合、a-1 は、a・a-1
od N=1を満たし、A mod Bは、AをBで割っ
た余りを示す。
【0041】まず、電子マネー端末17iが、仲介機関
15から電子マネーを購入した場合、電子マネー端末1
iは、履歴情報rを数27に従って算出し、カウンタ
情報cを1カウントアップ(c=c+1)して、図5に
示すように、電子マネーに付加する。
【0042】
【数27】r=r’× g(i) mod N これにより、仲介機関15から電子マネー端末17i
受け渡された電子マネーの履歴に、その電子マネー端末
17iのユーザIDを付加することができる。
【0043】電子マネー端末17iが、他の電子マネー
端末17から電子マネーを受け取った場合、電子マネー
端末17iは、その電子マネーに付与されている履歴情
報rに自己のユーザIDであるx(i)を足し込み、カウ
ンタ情報cを1カウントアップする。即ち、電子マネー
端末17は、 (新たな履歴情報r)=(前回の履歴情報r)+x(i) (新たなカウント情報c)=(前回のカウント情報c)
+1 に従って計算し、その電子マネーの履歴を更新する。こ
れにより、電子マネー端末17iが、他の電子マネー端
末17から受け取った電子マネーの履歴に、その電子マ
ネー端末17iのユーザIDが付加される。
【0044】仲介機関15から受け取った電子マネーの
履歴初期情報r’に、各電子マネー端末17がユーザI
Dを加えていくだけの場合、最初に電子マネーを受け取
る電子マネー端末17が、その電子マネーの履歴初期情
報r’を知ることができるため、再度その電子マネーを
受け取ったとき、その電子マネーの履歴内容を知ること
ができてしまう。
【0045】例えば、図6に示すように履歴初期情報
r’=10の電子マネーが仲介機関15から電子マネー
端末17aに渡った場合、電子マネー端末17aは履歴
初期情報r’=10を記憶しておき、他の電子マネー端
末17bに渡す。その後も幾度かの譲渡を経て、再び電
子マネー端末17aにその電子マネーが渡された場合、
電子マネー端末17aは、受け取った電子マネーの履歴
情報rから自己が記憶する履歴初期情報r’=10を差
し引き、カウンタ情報cを用いて多項式分解することに
より、その電子マネーを利用した利用者の電子マネー端
末17のユーザIDを知ることができてしまう。
【0046】しかし、この発明の電子マネーシステムで
は、電子マネー端末17iが仲介機関15から電子マネ
ーを受け取った際に行う履歴情報rの算出式を展開する
と数28に示すようになる。
【0047】
【数28】 r=r’× g(i) mod N =r0・r1・r2×r2-1・(r1 -1+r0 -1+x(i)・r0 -1) =r0・r1・(r1 -1+r0 -1+x(i)・r0 -1) =r0+r1+x(i)
【0048】つまり、図7に示すように、最初に仲介機
関15から電子マネーを受け取った電子マネー端末17
aが上記の式を用いて履歴情報を更新することにより、
電子マネー端末17aがその後再びその電子マネーを受
け取っても、r0+r1の値がわからないため、履歴内容
を知ることができない。これにより、電子マネーの匿名
性を保持することができる。
【0049】例えば、電子マネー端末17から仲介機関
15に戻された電子マネーの不正使用が検出された場
合、その電子マネーの流通経路を追跡するために、その
電子マネーの履歴を調べる必要がある。このような場合
での電子マネーの履歴の調査処理について、以下説明す
る。まず、仲介機関15は、受信した電子マネーに付加
されている履歴情報rから自己の秘密鍵r1の値を差し
引いた値(r−r1)とカウンタ情報cを発行機関11
に送る。
【0050】発行機関11は、受信した電子マネーに付
与された履歴情報(r−r1)から自己の秘密鍵r0の値
を差し引き、カウンタ情報cを用いて多項式分解する。
発行機関11は、多項式分解により導出した分解要素集
合を履歴Vとし、この履歴Vに含まれる各要素v∈Vを
ユーザIDとして求める。
【0051】発行機関11の多項式分解処理について詳
しく説明する。発行機関11は、仲介機関15から受信
した履歴情報(r−r1)から自己の秘密鍵r0の値を更
に差し引く。これにより、数29に示すように、この電
子マネーを利用した各利用者のユーザIDを足し込んだ
ものが導出される。
【0052】
【数29】 r−r1−r0=(r0+r1+x(i)+・・・+x(n))−r1−r0 =x(i)+・・・+x(n) なお、各ユーザIDx(i)、・・・、x(n)は、2の
べき乗値なので、数30に示すように表せる。
【0053】
【数30】 また、カウンタ情報cは、数31に示すように表せる。
【0054】
【数31】
【0055】数30、数31よりa(h)を一意に決定す
ることができ、この各a(h)が、この電子マネーを電子
マネー端末17i、・・・、17nのそれぞれが受け取っ
た回数となる。これにより発行機関11は、「どの電子
マネー端末17が何回この電子マネーを受け取ったの
か」を知ることができる。
【0056】また、仲介機関15に関しても、仮に仲介
機関15がその電子マネーの履歴初期情報r’(=r0
×r1×r2)を記憶していても、それからr0を求める
ことはできないため、自己に渡された電子マネーの履歴
を知ることはできない。よって、本システムでは、発行
機関11のみが仲介機関15の協力を受けて電子マネー
の履歴内容を知ることができる。
【0057】発行された電子マネーが仲介機関15から
電子マネー端末17に渡り、幾度かの譲渡を経て仲介機
関15に戻り、発行機関11によってその履歴内容が導
出されるまでの処理を図8を参照して具体的に説明す
る。例えば、端末数を3(電子マネー端末171、1
2、173)、秘密鍵r0=7、秘密鍵r1=3、秘密鍵
2=5、システム公開鍵N=419、とする。これら
の条件により、r0 -1=60、r1 -1=140、r2 -1
84と決定され、ユーザIDであるx(i)と、更新式
であるg(i)は表1に示す様に決定される。
【0058】
【表1】
【0059】例えば、電子マネー端末172が仲介機関
15に電子マネー要求信号を送信する(S0)。仲介機
関15は、この電子マネー要求信号に応答して、発行機
関11に秘密鍵を認証局13に送信するよう指示する
(S1)と共に、自己の秘密鍵r1=3を認証局13に
送信する(S2)。発行機関11は、仲介機関15から
の指示に応答して、自己の秘密鍵r0=7を認証局13
に送信する(S3)。
【0060】認証局13は、自己の秘密鍵r2=5を用
いて、履歴初期情報r’=r0×r1×r2=7×3×5
=105を計算し(S4)、仲介機関15に送信する
(S5)。仲介機関15は、受信した履歴初期情報r’
と、カウンタ情報c=0を電子マネーMに付加する。
【0061】仲介機関15は、要求信号を受信すると、
履歴初期情報r’とカウンタ情報c=0が付与された電
子マネーMを電子マネー端末172に送信する(S
6)。電子マネー端末172は、仲介機関15から電子
マネーMを受信し、その電子マネーMに付与されている
履歴初期情報r’とカウンタ情報cに対して、数32と
数33に示す計算を行うことにより、履歴初期情報r’
を履歴情報rに更新し、cを1カウントアップする(S
7)。
【0062】
【数32】r=r’× g(2) mod N=105×1
428000 mod 419=12
【数33】c=0+1=1
【0063】次に、電子マネー端末172は、その電子
マネーMを電子マネー端末171に譲渡することとす
る。電子マネー端末171は、電子マネー端末172から
受信した電子マネーに付与されている履歴情報rとカウ
ンタ情報cを数34と数35に示す様に更新する(S
8)。
【0064】
【数34】r=r+x(1)=12+1=13
【数35】c=1+1=2
【0065】次に、電子マネー端末171は、その電子
マネーMを電子マネー端末173に譲渡することとす
る。電子マネー端末173は、電子マネー端末171から
受信した電子マネーに付与されている履歴情報rとカウ
ンタ情報cを数36と数37に示す様に更新する(S
9)。
【0066】
【数36】r=r+x(3)=13+4=17
【数37】c=2+1=3
【0067】最後に、電子マネー端末173は、その電
子マネーMを電子マネー端末172に譲渡することとす
る。電子マネー端末172は、電子マネー端末173から
受信した電子マネーに付与されている履歴情報rとカウ
ンタ情報cを数38と数39に示す様に更新する(S1
0)。
【0068】
【数38】r=r+x(2)=17+2=19
【数39】c=3+1=4
【0069】電子マネー端末173は、電子マネーMを
換金するため仲介機関15に送信する(S11)。例え
ば、仲介機関15が電子マネーMを受信した際、不正検
出等の理由により、その電子マネーMの履歴を調べる必
要が発生したとする。この場合、仲介機関15は、電子
マネーMの履歴情報rから自己の秘密鍵r1の値を差し
引いて(r=19−3=16)(S12)、電子マネー
Mを履歴調査要求と共に発行機関11に送信する(S1
3)。
【0070】発行機関11は、受信した履歴調査要求に
応答して、電子マネーMの履歴情報rから自己の秘密鍵
0の値を差し引いて、r=16−7=9と算出する。
この算出結果が、電子マネーMが譲渡された各電子マネ
ー端末17のユーザIDの集合となる。発行機関11
は、r=9とカウンタ情報c=4と自己が記憶するユー
ザIDテーブル(表1)を用いて数40に示す様に多項
式分解する(S14)。即ち、rの値を、項数がcで、
各項の値がx(i)のいずれかとなるように多項式分解
する。
【0071】
【数40】r=9=1+2+2+4表1より、x(1)=
1、x(2)=2、x(3)=4なので、「この電子マネー
Mは、電子マネー端末171に1回、電子マネー端末1
2に2回、電子マネー端末173に1回譲渡されて仲介
機関15に戻ってきた」という履歴の調査結果が得られ
る。
【0072】なお、各電子マネー端末17のユーザID
であるx(i)、更新式g(i)の取得方法は任意であ
る。例えば、電子マネー端末17がこのシステムのユー
ザ登録をする際に、発行機関11が、その電子マネー端
末17に対して新たなユーザIDであるx(n)を生成
し、そのユーザIDであるx(n)と自己の秘密鍵r0
を認証局13に送信すると共に、仲介機関15に秘密鍵
1を認証局13に送信するよう指示する。
【0073】認証局13は、受信した秘密鍵r0、r1
ユーザIDであるx(n)をもとに更新式g(n)を算
出し、ユーザであるID(n)とともに発行機関11に
送信する。発行機関11は、通信網19を介して、ユー
ザ登録する電子マネー端末17にユーザIDであるx
(n)と更新式g(n)を送信する。電子マネー端末1
7は、受信したユーザIDであるx(n)と更新式g
(n)を記憶する。
【0074】上記説明では、3つの秘密鍵r0、r1、r
2を用いたが、秘密鍵の数はこれに限定されず任意であ
る。
【0075】なお、電子マネー端末17の形態は任意で
あり、個人・商店の取引用端末(POS)、移動端末
(モバイル端末)等でもよい。
【0076】また、電子マネー端末17iは、着脱可能
なICカードを備えてもよく、このICカードに、ユー
ザIDであるx(i)、更新式g(i)、残高等を記憶
してもよい。利用者が電子マネー端末17を使用する時
以外はこのICカードを他の場所に保管しておくことに
より、セキュリティを高めることができる。このとき、
例えば、書き換え不可能な追記型の光記憶部と、ICメ
モリ部とを備えたICカードを用いてもよい。この場
合、ICメモリ部に残高等を記憶し、光記憶部に電子マ
ネーのチャージ、支払い、譲渡、換金等の履歴を追記す
ることが望ましい。
【0077】なお、この発明の電子マネーシステムは、
専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステム
を用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述
の動作を実行するためのプログラムを格納した媒体(フ
ロッピーディスク、CD−ROM等)から該プログラム
をインストールすることにより、上述の処理を実行する
コンピュータ及び端末を構成することができる。
【0078】また、コンピュータにプログラムを供給す
るための媒体は、通信媒体(通信回線、通信ネットワー
ク、通信システムのように、一時的に流動的にプログラ
ムを保持する媒体)でも良い。例えば、通信ネットワー
クの掲示板(BBS)に該プログラムを掲示し、これを
ネットワークを介して配信してもよい。そして、このプ
ログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーシ
ョンプログラムと同様に実行することにより、上述の処
理を実行することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
端末が電子マネーを供給するコンピュータから電子マネ
ーを受け取った際、その電子マネーに付与されている複
数の秘密鍵からなる履歴情報を、複数の秘密鍵のうちの
いくつかと該端末の識別番号より構成されるように変換
させる。これにより、該端末が、再度その電子マネーを
受け取っても、履歴内容を知ることができない。よっ
て、匿名性が保持される電子マネーシステムを実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子マネーシステム
の構成を示す図である。
【図2】電子マネーを売買する際の精算方法の一例を説
明するための図である。
【図3】電子マネーの初期化処理を説明するための図で
ある。
【図4】仲介機関により初期化処理された電子マネーの
構成を示す図である。
【図5】電子マネー端末が仲介機関から受信した電子マ
ネーに対して更新処理したときの電子マネーの構成を示
す図である。
【図6】電子マネーの履歴初期情報に各電子マネー端末
のユーザIDを加えていくだけの履歴の更新処理につい
て説明するための図である。
【図7】本発明の電子マネーシステムにおける履歴の更
新処理を説明するための図である。
【図8】発行された電子マネーが、複数の電子マネー端
末間において譲渡され、仲介機関に戻され、発行機関に
よってその履歴内容が導出されるまでの処理を具体的に
説明するための図である。
【符号の説明】
11 発行機関 13 認証局 15 仲介機関 17 電子マネー端末 19 通信網

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の端末を備え、該複数の端末間で電子
    マネーを授受する電子マネーシステムにおいて、 複数の鍵を用いて作成した履歴情報を前記電子マネーに
    付与し、前記端末に該電子マネーを供給するセンタを備
    え、 各前記端末には、自己を特定するための識別符号が付さ
    れており、 各前記端末は、 受信した電子マネーの送信元が前記センタか否かを判別
    する判別手段と、 前記判別手段により、前記受信した電子マネーの送信元
    が前記センタであると判別された場合、該電子マネーに
    付与された前記履歴情報を第1の所定式に従って変換す
    ることにより自己の前記識別符号を含ませる第1の更新
    手段と、 前記判別手段により、前記受信した電子マネーの送信元
    が前記センタではないと判別された場合、該電子マネー
    に付与された前記履歴情報に自己の前記識別符号を加え
    る第2の更新手段と、を備え、 前記センタは、前記端末からの電子マネーに付与された
    前記履歴情報を前記鍵を用いて変換することにより、該
    電子マネーを授受した1つ又は複数の端末の識別符号の
    集合体を導出する導出手段と、前記1つ又は複数の端末
    の識別符号の集合体を各識別符号に分解する分解手段
    と、を更に備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  2. 【請求項2】前記センタから送信される電子マネーに付
    与されている前記履歴情報は、第1と第2と第3の鍵か
    ら構成されており、 前記端末の前記第1の更新手段は、前記センタからの前
    記履歴情報を前記第1の所定式に従って、前記第1と第
    2と第3の鍵のうちの2つの鍵と該端末の前記識別符号
    とより構成されるように更新する手段を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネーシステ
    ム。
  3. 【請求項3】前記センタの前記導出手段は、前記端末か
    らの前記履歴情報に含まれる前記第1と第2と第3の鍵
    のうちの前記2つの鍵の値を減算することにより、前記
    1つ又は複数の端末の識別符号の集合体を導出する手段
    を備え、 前記分解手段は、前記導出手段により導出された前記1
    つ又は複数の端末の識別符号の集合体を多項式分解する
    ことにより、各識別符号に分解する手段を備える、 ことを特徴とする請求項2に記載の電子マネーシステ
    ム。
  4. 【請求項4】前記電子マネーには、該電子マネーが授受
    された端末の数を示すカウント情報が更に付与されてお
    り、 前記分解手段は、前記電子マネーに付与されている前記
    カウント情報を用いて前記集合体を多項式分解する、 ことを特徴とする請求項3に記載の電子マネーシステ
    ム。
  5. 【請求項5】前記センタは、第1の鍵r0を備える第1
    の制御手段と、第2の鍵r1を備える第2の制御手段
    と、第3の鍵r2を備える第3の制御手段と、前記第1
    と第2と第3の鍵から、数1で表される履歴情報rを算
    出する算出手段と、を備え、 前記端末に付与されている前記識別符号は2のべき乗値
    から構成され、 前記第1の所定式は、数2と数3を含み、 前記端末の前記第1の更新手段は、前記センタからの前
    記履歴情報rと数2に表すg(i)をもとに数3に表す
    式に従ってrを更新する手段を備えることにより、数4
    に表す履歴情報rを導出する、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネーシステ
    ム。 【数1】r=r0×r1×r2 【数2】g(i)=b(r2)×(b(r1)+b(r0)+x(i)
    ×b(r0)×b(r1)) (b(ra)はraの関数でありra×b(ra) mod N=
    1を満たす。なお、Nは定数であり、A mod Bは、
    AをBで割った余りを示す。x(i)は、任意の端末iの
    識別符号を示す。) 【数3】r=r×g(i) mod N 【数4】r=r0+r1+x(i)
  6. 【請求項6】前記センタは、電子マネーを発行する発行
    機関と、前記電子マネーに付与する履歴情報を生成する
    認証局と、前記端末に前記電子マネーを供給する仲介機
    関とから構成され、 前記発行機関は、前記仲介機関及び端末に秘密の鍵であ
    る第1の鍵r0を備え、 前記仲介機関は、前記発行機関及び端末に秘密の鍵であ
    る第2の鍵r1を備え、 前記認証局は、前記仲介機関及び発行機関及び端末に秘
    密の鍵である第3の鍵r2備える、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の電子マネーシステム。
  7. 【請求項7】前記端末の前記第1の更新手段は、前記セ
    ンタからの前記履歴情報を前記第1の所定式に従って、
    前記複数の鍵から少なくとも1つを除いたものと該端末
    の前記識別符号とより構成されるように更新する手段を
    備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネーシステ
    ム。
  8. 【請求項8】複数の端末を備え、該複数の端末間で電子
    マネーを授受する電子マネーシステムにおいて、 複数の鍵の積からなる履歴情報を作成して電子マネーに
    付与し、前記端末に該電子マネーを供給するセンタを備
    え、 各前記端末には、自己を特定するための識別符号が付さ
    れており、 各前記端末は、 受信した電子マネーの送信元が前記センタか否かを判別
    する判別手段と、 前記判別手段により、前記受信した電子マネーの送信元
    が前記センタであると判別された場合、該電子マネーに
    付与された前記履歴情報を第1の所定式に従って変換す
    ることにより、前記複数の鍵の一部と自己の前記識別符
    号との和に変換する第1の更新手段と、 前記判別手段により、前記受信した電子マネーの送信元
    が前記センタではないと判別された場合、該電子マネー
    に付与された前記履歴情報に自己の前記識別符号を加え
    る第2の更新手段と、を備え、 前記センタは、前記端末からの電子マネーに付与された
    前記履歴情報を前記鍵を用いて変換することにより、該
    電子マネーを授受した1つ又は複数の端末の識別符号の
    集合体を導出する導出手段と、前記1つ又は複数の端末
    の識別符号の集合体を各識別符号に分解する分解手段
    と、を更に備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  9. 【請求項9】前記センタから送信される電子マネーに付
    与されている前記履歴情報は、第1と第2と第3の鍵か
    ら構成されており、 前記端末の前記第1の更新手段は、前記センタからの前
    記履歴情報を前記第1の所定式に従って、前記第1と第
    2と第3の鍵のうちの2つの鍵と該端末の前記識別符号
    とより構成されるように更新する手段を備える、 ことを特徴とする請求項8に記載の電子マネーシステ
    ム。
  10. 【請求項10】前記センタの前記導出手段は、前記端末
    からの前記履歴情報に含まれる前記第1と第2と第3の
    鍵のうちの2つの鍵の値を減算することにより、前記1
    つ又は複数の端末の識別符号の集合体を導出する手段を
    備え、 前記分解手段は、前記導出手段により導出された前記1
    つ又は複数の端末の識別符号の集合体を多項式分解する
    ことにより、各識別符号に分解する手段を備える、 ことを特徴とする請求項9に記載の電子マネーシステ
    ム。
  11. 【請求項11】前記電子マネーには、該電子マネーが授
    受された端末の数を示すカウント情報が更に付与されて
    おり、 前記分解手段は、前記電子マネーに付与されている前記
    カウント情報を用いて前記集合体を多項式分解する、 ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記
    載の電子マネーシステム。
  12. 【請求項12】前記センタは、電子マネーを発行する発
    行機関の鍵と、前記電子マネーに付与する前記履歴情報
    を生成する認証機関の鍵と、前記端末に前記電子マネー
    を供給する仲介機関の鍵と、の積からなる初期履歴情報
    を電子マネーに付与する手段を備え、 前記第1の所定式は、前記初期履歴情報を前記発行機関
    と前記仲介機関との鍵とその端末の前記識別符号の和に
    変換する式である、 ことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記
    載の電子マネーシステム。
  13. 【請求項13】自己を特定するための識別符号が付され
    ており、 電子マネーを受信する手段と、 受信した電子マネーの送信元を判別する判別手段と、 前記受信した電子マネーの送信元を電子マネーの供給元
    と判別した場合、該電子マネーに付与された履歴情報を
    第1の所定式に従って変換することにより、該履歴情報
    に自己の前記識別符号を含ませる第1の更新手段と、 前記受信した電子マネーの送信元を前記電子マネーの供
    給元以外であると判別した場合、該電子マネーに付与さ
    れた前記履歴情報に自己の前記識別符号を加える第2の
    更新手段と、 電子マネーを送信する手段と、 を備える端末から構成されることを特徴とする電子マネ
    ーシステム。
  14. 【請求項14】前記電子マネーの供給元からの電子マネ
    ーには、数5に示す履歴情報rが付与されており、 前記第1の所定式は、数6と数7を含み、 前記第1の更新手段は、前記履歴情報rと数6に表すg
    (i)をもとに数7に表す式に従ってrを更新する手段
    を備えることにより、数8に表す履歴情報rを導出す
    る、 ことを特徴とする請求項13に記載の電子マネーシステ
    ム。 【数5】r=r0×r1×r2 ここで、r0は電子マネーを発行する発行機関の鍵、r
    1は前記電子マネーに付与する履歴情報を生成する認証
    局の鍵、r2は前記端末に前記電子マネーを供給する仲
    介機関の鍵である。 【数6】g(i)=b(r2)×(b(r1)+b(r0)+x(i)
    ×b(r0)×b(r1)) (b(ra)はraの関数でありra×b(ra) mod N=
    1を満たす。なお、Nは定数であり、A mod Bは、
    AをBで割った余りを示す。x(i)は、任意の端末iの
    識別符号を示す。) 【数7】r=r×g(i) mod N 【数8】r=r0+r1+x(i)
  15. 【請求項15】前記電子マネーには、該電子マネーが授
    受された端末の数を示すカウント情報が更に付与されて
    おり、 前記端末は、受信した電子マネーに付されている前記カ
    ウント情報を更新する手段を含む、 ことを特徴とする請求項13又は14に記載の電子マネ
    ーシステム。
  16. 【請求項16】識別符号が付された複数の端末間で電子
    マネーを授受する電子マネーシステムにおいて、授受さ
    れる電子マネーであって、 金銭的価値を有する情報と、 複数の鍵と該電子マネーが授受された端末の前記識別番
    号が含まれる履歴情報と、 該電子マネーが授受された端末の数をカウントするため
    のカウント情報と、より構成される、 ことを特徴とする電子マネー。
  17. 【請求項17】識別符号が付された複数の端末間で電子
    マネーを授受する電子マネーシステムにおいて、授受さ
    れる電子マネー取引の履歴を示す履歴情報を付与する電
    子マネー履歴付与方法であって、 複数の鍵を用いて作成した履歴情報を前記電子マネーに
    付与し、前記端末に該電子マネーを供給する供給ステッ
    プと、 前記端末が前記供給ステップより受信した前記電子マネ
    ーに付与された前記履歴情報を第1の所定式に従って該
    端末の識別符号を含むように変換する第1の更新ステッ
    プと、 前記端末が他の端末より受信した前記電子マネーに付与
    された前記履歴情報に該端末の識別符号を加える第2の
    更新ステップと、 前記端末からの前記電子マネーに付与された前記履歴情
    報を第2の所定式及び前記鍵を用いて変換することによ
    り、該電子マネーが授受された1つ又は複数の端末の識
    別符号の集合体を導出するステップと、 前記1つ又は複数の端末の識別符号の集合体を各識別符
    号に分解するステップと、 を備えることにより前記電子マネーが授受された全ての
    前記端末を特定することができることを特徴とする電子
    マネー履歴付与方法。
  18. 【請求項18】第1の鍵r0を記憶し、要求に応じて前
    記第1の鍵r0を前記供給ステップに送信する第1の送
    信ステップと、 第2の鍵r1を記憶し、要求に応じて前記第2の鍵r1
    前記供給ステップに送信する第2の送信ステップと、 第3の鍵r2を記憶し、要求に応じて前記第3の鍵r2
    前記供給ステップに送信する第3の送信ステップと、を
    更に有し、 前記供給ステップは、前記第1と第2と第3の鍵から、
    数9に示される履歴情報rを算出して、前記電子マネー
    に付与し、 前記第1の更新ステップは、前電子マネーに付与されて
    いる前記履歴情報rと数10に表すg(i)をもとに数
    11に表す式に従ってrを更新することにより、数12
    に示す履歴情報rを導出する、 ことを特徴とする請求項17に記載の電子マネー履歴付
    与方法。 【数9】r=r0×r1×r2 【数10】g(i)=b(r2)×(b(r1)+b(r0)+x
    (i)×b(r0)×b(r1)) (b(ra)はraの関数でありra×b(ra) mod N=
    1を満たす。なお、Nは定数であり、A mod Bは、
    AをBで割った余りを示す。x(i)は、任意の端末iの
    識別符号を示す。) 【数11】r=r×g(i) mod N 【数12】r=r0+r1+x(i)
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