JPH10160487A - 移動機の位置計測装置 - Google Patents

移動機の位置計測装置

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JPH10160487A
JPH10160487A JP31961496A JP31961496A JPH10160487A JP H10160487 A JPH10160487 A JP H10160487A JP 31961496 A JP31961496 A JP 31961496A JP 31961496 A JP31961496 A JP 31961496A JP H10160487 A JPH10160487 A JP H10160487A
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attitude
mobile device
speed
angular velocity
measuring
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JP31961496A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Aono
俊宏 青野
Norihisa Miyake
徳久 三宅
Kenjiro Fujii
健二郎 藤井
Shintarou Hatsumoto
慎太郎 初本
Yuji Matsuda
有司 松田
Noriyuki Kamiya
敬之 神谷
Masami Otobo
正美 乙母
Kenji Kiyono
憲二 清野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地表面上に他の設備を設置せずに、また、高
価なジャイロを3つも用いることなく、移動機が地表面
上でロール,ピッチ,ヨーの全ての軸の回りをどのよう
に回転しても、移動機の姿勢および位置を常に正確に決
定できる移動機の位置計測装置を提供する。 【解決手段】 移動機の回転角速度のヨー角成分を計測
する光ファイバジャイロ1と、移動機のピッチ姿勢を計
測するピッチ姿勢センサ2と、移動機のロール姿勢を計
測するロール姿勢センサ3と、移動機の速度を計測する
速度センサ4と、移動機のヨー角回転角速度,ロール姿
勢,ピッチ姿勢から移動機の姿勢を求めさらにこの姿勢
と速度から移動機の位置を計算する位置計算機5とから
なる移動機の位置計測装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動機の位置計測
装置に係り、特に起伏がある地表面上の領域内で自律移
動機を無人走行させるための位置計測装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】起伏がある地表面上で自律移動機を無人
走行させるには、起伏の状況に応じてヨー姿勢を修正
し、位置を求める必要がある。起伏がある領域で走行す
る自律移動機の従来の位置計測方法は、光を利用するも
のと、超音波を利用するものと、3つのジャイロを用い
るものとに大きく分類できる。
【0003】光を利用するものには、特開平5−274039
号公報,特開平2−16607号公報に記載のように、地表面
上に投光器を設置し移動機側でこの光を観測して位置を
計測するもの、特開平4−102104号公報に記載のよう
に、地表面上に投受光器を設置し移動機が反射する光で
位置計測をするもの、特開平1−162909号公報,特開平2
−125308号公報に記載のように、移動機に投受光器を設
置し地表面上に固定された反射鏡からの反射光を観測し
て位置計測をするものなどがある。
【0004】超音波を利用するものには、特開平1−207
802号公報,特開平1−206411号公報,特開平1−206412
号公報に記載のように、地表面上に発信器を設置し移動
機上の受信機で観測して位置を求めるものがある。
【0005】3つのジャイロを利用するものには、特開
平7−13625号公報,特開平7−13626号公報に記載のよう
に、ロール,ピッチ,ヨーの角速度を観測できるように
3つのジャイロを設置し、これらの角速度をそれぞれ単
純に積分して姿勢を求めるものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記光を用いる方式で
は、地表面上に投光器,投受光器,反射鏡のいずれかを
設置する。移動機の位置を計算するには、それらの正確
な設置位置の情報が必要となる。そこで、設置工事,測
量などの手間のかかる作業が必要となる。
【0007】同様に、超音波を用いる方式でも、地表面
上に発信器を設置し、その正しい位置を測量する必要が
ある。また、超音波は到達距離が短く、超音波方式では
精度が悪いという問題もあった。
【0008】3つのジャイロを用いる方式は、地表面上
の設備が不要であるというメリットであるが、上記特開
平7−13625号公報,特開平7−13626号公報に記載のよう
に、それぞれの角速度を単純に積分し移動機の姿勢が求
められるのは、回転がロール軸,ピッチ軸,ヨー軸のい
ずれか一つの軸回りの回転に限定される場合のみであ
る。一般に成立する3つのジャイロから姿勢を求める方
法(後述の数式8で表現する示す方法)は、航空機の慣
性航法で用いられている姿勢計測の方法である。この方
法では、3つの角速度とも高精度で計測する必要があ
る。地表面上で自律移動機を走行させるために、ジャイ
ロを3つも使うのは、コストの面で不利である。
【0009】本発明の目的は、地表面上に他の設備を設
置せずに、また、高価なジャイロを3つも用いることな
く、移動機が地表面上でロール,ピッチ,ヨーの全ての
軸の回りをどのように回転しても、移動機の姿勢および
位置を常に正確に決定できる移動機の位置計測装置を提
供することである。
【0010】本発明の他の目的は、地表面上でロール,
ピッチ,ヨーの全ての軸の回りをどのように回転して
も、姿勢および位置を常に正確に決定できる位置計測装
置を備えた自律移動機を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、起伏がある地表面上の領域内を移動する
移動機の回転角速度のヨー角成分を計測する光ファイバ
ジャイロと、移動機のロール姿勢を計測するロール姿勢
センサと、移動機のピッチ姿勢を計測するピッチ姿勢セ
ンサと、移動機の速度を計測する速度センサと、移動機
のヨー角回転角速度とロール姿勢とピッチ姿勢と速度と
に基づいて移動機の位置を計算する位置計算機とからな
る移動機の位置計測装置を提案する。
【0012】本発明は、また、起伏がある地表面上の領
域内を移動する移動機の回転角速度のヨー角成分を計測
する光ファイバジャイロと、移動機の速度を計測する速
度センサと、移動対象領域の起伏状況地図と、起伏状況
地図および移動機の位置から移動機のロール姿勢および
ピッチ姿勢を計算する姿勢計算機と、移動機のヨー角回
転角速度とロール姿勢とピッチ姿勢と速度とに基づいて
移動機の位置を計算する位置計算機とからなる移動機の
位置計測装置を提案する。
【0013】本発明は、上記他の目的を達成するため
に、前記のように特徴的に構成されたいずれかの位置計
測装置と、目標経路記憶装置と、制御量計算機と、走行
部とからなる自律移動機を提案する。
【0014】前記走行部に、さらに、芝刈り部を取り付
けると、自律移動芝刈り機になる。前記走行部に、さら
に、牽引用フックを取り付けると、自律移動トラクタに
することができる。
【0015】《本発明の原理》水平な地表面上にx軸を
とり、x軸を上から見て時計回りに90度回転させた方
向をy軸とし、鉛直上向きにz軸をとり、座標系x0−
y0−z0を考える。
【0016】図1に示すように、座標系x0−y0−z0
をz軸の周りに(z軸の正方向から負方向をみて時計回
りに)αだけ回転させて、できた座標系をx1−y1−z
1とする。
【0017】図2に示すように、座標系x1−y1−z1
をy1軸の周りに(y1軸正方向から負方向をみて反時計
回りに)βだけ回転させて、できた座標系をx2−y2−
z2とする。
【0018】図3に示すように、座標系x2−y2−z2
をx2軸の周りに(x2軸正方向から負方向をみて反時計
回りに)γだけ回転させて、できた座標系をx3−y3−
z3とする。
【0019】一方、移動機については、前向きにx軸を
とり、右向きにy軸をとり、上向きにz軸をとる。移動
機に固定した座標系がx3−y3−z3に一致するとすれ
ば、移動機の姿勢は、角度α,β,γによって一意に表
される。この角度は、一般にオイラー角と呼ばれてい
る。
【0020】これら座標系xn−yn−zn(n=0,1,
2,3)の座標軸方向の単位ベクトルをin,jn,kn(n
=0,1,2,3)で表すと、数式1〜数式3のようにな
る。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】移動機の回転角速度をωとおき、移動機に
固定した座標系で分解して表すと、数式4のようにな
る。また、移動後の姿勢の定義により、数式5の関係が
成り立つ。[ωx,ωy,ωz]と[dγ/dt,dβ/dt,dα/d
t]との関係を求めるため、[i3,j3,k3]と[i2,j
1,k0]との関係を求めると、数式6のようになる。こ
れらの数式4,5,6から、数式7が成り立ち、成分ご
とに比較すると、数式8のようになる。
【0025】
【数4】
【0026】
【数5】
【0027】
【数6】
【0028】
【数7】
【0029】
【数8】
【0030】3つの光ファイバジャイロを用いて角速度
ωx,ωy,ωzを計測し、数式8を解いてα,β,γ
を求める方式が、航空機の慣性航法で一般に用いられて
いる姿勢計測の方法である。この方法では、ωx,ωy,
ωzの3つとも高精度で計測する必要がある。
【0031】航空機の慣性航法で用いられている方法で
は、ロール,ピッチ,ヨーともに、角速度を積分して姿
勢を求めたが、ロール,ピッチに関しては、重力方向を
検知すると、姿勢を直接的に求めることができる。ま
た、地磁気を検知すると、ヨー姿勢を直接的に求めるセ
ンサもある。これらの姿勢センサは、あまり精度が良く
ないが、角速度を積分して姿勢を求めているわけではな
いので、誤差が累積しないという利点がある。
【0032】しかし、一定時間の精度を考えれば、光フ
ァイバジャイロの方が、積分による累積誤差を考慮して
も格段に高精度なので、航空機の位置計測や平坦地の自
律移動機の位置計測では、姿勢を直接的に求めるセンサ
よりも光ファイバジャイロで計測された角速度を積分す
る方式の方が、広く用いられている。
【0033】ところで、本発明が対象とする地表面上を
移動する移動機は、高さ方向の移動が拘束されるので、
ヨー姿勢に関しては高精度が要求されるが、ピッチ,ロ
ール姿勢に関しては、それほどの高精度は要求されな
い。
【0034】そこで、光ファイバジャイロほど高精度で
はないが、姿勢を直接計測するセンサを用いてピッチ,
ロール姿勢を計測し、ヨー姿勢のみ高精度な光ファイバ
ジャイロを用いて計測し、角速度を積分して姿勢および
位置を求めることが、コストと性能との兼ね合いでは、
有利であると考えられる。
【0035】移動機に固定された座標系のz軸周りの回
転ωzを光ファイバジャイロで計測し、ロール姿勢β,
ピッチ姿勢γを姿勢センサで直接計測すると、地表面に
固定された座標系でのz軸周りの回転角速度は、数式9
により与えられる。
【0036】
【数9】
【0037】数式9を積分すると、ヨー姿勢αが求めら
れる。ちなみに、数式9をよく観察すると、回転ωzを
単純に積分してαが求められるのは、β,γが0の場合
のみであり、発明が解決しようとする課題で引用した特
開平7−13625号公報,特開平7−13626号公報の発明の適
用範囲が、限定的であることがわかる。
【0038】3つの姿勢α,β,γが求められ、また移
動機の速度vが求められたら、移動機の位置は、数式1
0により与えられる。
【0039】
【数10】
【0040】
【発明の実施の形態】次に、図4〜図10を参照して、
上記本発明の原理による位置計測装置およびそれを応用
した移動機の実施例を説明する。
【0041】《実施例1》図4は、上記本発明の原理に
よる位置計測装置の実施例の構成を示す斜視図である。
この位置計測装置は、移動機に固定された座標における
ヨー角速度を計測する光ファイバジャイロ1と、移動機
のピッチ姿勢を計測するピッチ姿勢センサ2と、ロール
姿勢を計測するロール姿勢センサ3と、移動機の速度を
計測する速度センサ4とを搭載している。速度センサ4
の一例としては、車輪6に取り付けられて車輪6の回転
数を計測するエンコーダが挙げられる。
【0042】図5は、図4の位置計測装置の動作を説明
するフローチャートである。 ステップ1:光ファイバジャイロ1が、ヨー角速度ωz
を計測する。 ステップ2:ピッチ姿勢2センサが、ピッチ姿勢βを計
測する。 ステップ3:ロール姿勢3センサが、ロール姿勢γを計
測する。 ステップ4:位置計算機5が、ヨー角速度ωz,ピッチ
姿勢β,ロール姿勢γを用いて、数式9に基づき、ヨー
姿勢αを求める。 なお、速度センサ4は、各ステップの間、速度vを計測
し続けている。 ステップ5:位置計算機5は、数式10に基づき、ヨー
姿勢α,ピッチ姿勢β,ロール姿勢γ,速度vから、移
動機の位置を求める。
【0043】数式9に示すように、ヨー角速度ωzをピ
ッチ姿勢β,ロール姿勢γで補正した後に積分すると、
移動機がどのような姿勢になっても、その姿勢を正しく
求めることができ、その結果、位置x,y,zも正しく
求めることが可能となる。
【0044】《実施例2》実施例1では、3つの未知量
ヨー姿勢α,ピッチ姿勢β,ロール姿勢γを求めるため
に、3つの計測量を用いた。ところが、地面上を動く場
合は、運動がほぼ2次元に限定されているので、地面の
起伏状況が予め与えられていれば、ヨー姿勢がわかる
と、ピッチ姿勢βとロール姿勢γとは、計算により求め
ることができる。本実施例は、ヨー軸回りの回転角速度
(または回転角度)と予め与えられている起伏状況とか
ら、位置を計測する装置である。
【0045】図6は、本発明によりヨー軸回りの回転角
速度と予め与えられている起伏状況とから位置を計測す
る位置計測装置の実施例の構成を示す斜視図である。本
実施例2の起伏状況地図9には、地面上の点の座標
(x,y,z)の集合{(x0,y0,z0),…,(xN,y
N,zN)}が起伏状況として与えられている。この点のと
りかたは任意であるが、点が密であるほど地図の精度は
良くなる。なお、スタート時点での移動機の位置とヨー
姿勢とは、位置計算機に与えられていると仮定する。
【0046】姿勢計算機8は、この位置とヨー姿勢と起
伏状況とをもとに、移動機のピッチ姿勢βとロール姿勢
γとを計算する。ピッチ姿勢βおよびロール姿勢γがわ
かると、位置計算機5は、光ファイバジャイロ1が計測
するヨー姿勢αと速度センサ4が計測する速度vとをも
とに、数式9に基づいて次の計測時点でのヨー姿勢αを
求めて、さらに、数式10に基づいて位置x,y,zを
求める。このピッチ姿勢β,ロール姿勢γの計算とヨー
姿勢α,位置x,y,zの計算とを次々に繰り返してい
けば、位置を常に正確に把握できる。
【0047】ここで、起伏状況地図を用いて姿勢を求め
る方法をより具体的に説明する。移動機の位置のx,y
座標とヨー姿勢αとがわかっているときに、起伏状況地
図9に予め記録されている起伏状況データを用いて、ピ
ッチ姿勢β,ロール姿勢γを求める方法を説明する。
【0048】まず、起伏状況地図9から、移動機の位置
x,yに最も近い3つの点(xK,yK,zK),(xL,y
L,zL),(xM,yM,zM)を探し出す。移動機は、この
3点(xK,yK,zK),(xL,yL,zL),(xM,yM,
zM)を通る平面に載っていると近似して考える。移動機
に固定した座標系のz成分の方向ベクトルk3は、この
平面の法線ベクトルと平行であるので、数式11により
与えられる。ただし、各パラメータの関係は、数式12
のようになる。
【0049】
【数11】
【0050】
【数12】
【0051】次に、移動機の姿勢をα,β,γとおけ
ば、k3は、数式1〜数式3により、数式13のように
表される。この数式13と数式11とを比較すると、数
式14のようになり、ピッチ姿勢β,ロール姿勢γが求
められる。
【0052】
【数13】
【0053】
【数14】
【0054】以下の実施例3〜5は、実施例1または2
の位置計測装置の応用例である。 《実施例3》図7は、実施例1または2の位置計測装置
10を用いて位置を計測し、その結果に基づいて目標経
路通りに移動する自律移動機の実施例の構成を示す斜視
図である。本実施例の目標経路記憶装置11には、自律
移動機が通るべき目標軌道と、軌道上の各位置での目標
速度とが書き込まれている。
【0055】図8は、図7の自律移動機の動作を示すフ
ローチャートである。 ステップ11:制御量計算機12が、目標経路記憶装置1
1から目標軌道を読み出す。 ステップ12:位置計測装置10が、移動機の位置を計測
する。 ステップ13:制御量計算機12は、移動機の位置が目標
経路記憶装置11に記憶されている目標軌道からどれだ
け離れているかを計算し、この偏差に基づき移動機のス
テアリング角を計算して、走行部13に伝える。 ステップ14:制御量計算機12は、目標経路記憶装置1
1に記憶されている目標速度に基づいてアクセル量を計
算し、それを走行部13に伝える。 ステップ15:走行部13は、与えられたステアリング量
とアクセル量に基づいて走行する。
【0056】《実施例4》図9は、実施例1または2の
位置計測装置10を用いて位置を計測し、その結果に基
づいて目標経路通りに移動して芝を刈る自律移動芝刈り
機の実施例の構成を示す斜視図である。作業パターン記
憶装置16には、移動機の通るべき目標軌道と、軌道上
の各位置での目標速度と、芝を刈る区間および刈らない
区間の区別とが書き込まれている。
【0057】位置計測装置10により移動機の位置が与
えられると、制御量計算機12は、移動機の位置が作業
パターン記憶装置16に記憶されている目標軌道からど
れだけ離れているかを計算し、その偏差に基づき移動機
のステアリング角を計算し、走行部13に伝える。制御
量計算機12は、また、作業パターン記憶装置16に記
憶されている目標速度に基づいてアクセル量を計算し、
走行部13に伝える。走行部13は、与えられたステア
リング量とアクセル量とに基づいて走行する。制御量計
算機12は、作業パターン記憶装置16に書き込まれて
いる芝刈り区間の始点に達すると、芝刈部14に開始命
令を送り、芝刈区間の終点に達すると、芝刈部14に終
了命令を送る。芝刈部14は、開始命令または終了命令
に基づき芝刈作業をする。
【0058】《実施例5》図10は、実施例1または2
の位置計測装置10を用いて位置を計測し、その結果に
基づいて目標経路通りに移動する自律移動トラクタの実
施例の構成を示す斜視図である。目標経路記憶装置11
には、移動機の通るべき目標軌道と、軌道上の各位置で
の目標速度とが書き込まれている。
【0059】位置計測装置10により移動機の位置が与
えられると、制御量計算機22は、移動機の位置が目標
経路記憶装置11に記憶されている目標軌道からどれだ
け離れているかを計算し、その偏差に基づき移動機のス
テアリング角を計算し、走行部13に伝える。制御量計
算機12は、また、目標経路記憶装置11に記憶されて
いる目標速度に基づいてアクセル量を計算して、走行部
13に伝える。走行部13は、与えられたステアリング
量およびアクセル量に基づいて走行する。牽引用フック
15で特定作業用装置を牽引すると、トラクタとしての
役割を果たす。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、ヨー角速度またはヨー
角を計測する光ファイバジャイロと、ピッチ姿勢を計測
するピッチ姿勢センサと、ロール姿勢を計測するロール
姿勢センサと、速度を検出する速度センサと、これらの
情報をもとに移動機の位置を計算する位置計算装置とか
らなる位置計測装置が得られ、移動機の姿勢がどのよう
に変化しても、その位置を高精度に計測できる。また、
ジャイロを3つも用いるかわりに、ジャイロ1つと姿勢
センサ2つとを組合せることにより、実用上十分な精度
の位置計測装置が低コストで得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための座標系x1−y1
−z1を示す図である。
【図2】本発明の原理を説明するための座標系x2−y2
−z2を示す図である。
【図3】本発明の原理を説明するための座標系x3−y3
−z3を示す図である。
【図4】本発明による位置計測装置の実施例1の構成を
示す斜視図である。
【図5】図4の位置推定装置の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図6】本発明によりヨー軸回りの回転角速度と予め与
えられている起伏状況とから位置を計測する位置計測装
置の実施例2の構成を示す斜視図である。
【図7】実施例1または2の位置計測装置を用いて位置
を計測し、その結果に基づいて目標経路通りに移動する
自律移動機の実施例の構成を示す斜視図である。
【図8】図7の自律移動機の動作を示すフローチャート
である。
【図9】実施例1または2の位置計測装置を用いて位置
を計測し、その結果に基づいて目標経路通りに移動して
芝を刈る自律移動芝刈り機の実施例の構成を示す斜視図
である。
【図10】実施例1または2の位置計測装置を用いて位
置を計測し、その結果に基づいて目標経路通りに移動す
る自律移動トラクタの実施例の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 光ファイバジャイロ 2 ピッチ姿勢センサ 3 ロール姿勢センサ 4 速度センサ 5 位置計算機 6 車輪 7 ロールピッチ姿勢センサ 8 姿勢計算機 9 起伏状況地図 10 位置計測装置 11 目標経路記憶装置 12 制御量計算機 13 走行部 14 芝刈り機 15 牽引用フック 16 作業パターン記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 健二郎 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 初本 慎太郎 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 松田 有司 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 神谷 敬之 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 乙母 正美 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 日立京葉エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 清野 憲二 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 日立京葉エンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏がある地表面上の領域内を移動する
    移動機の回転角速度のヨー角成分を計測する光ファイバ
    ジャイロと、 前記移動機のロール姿勢を計測するロール姿勢センサ
    と、 前記移動機のピッチ姿勢を計測するピッチ姿勢センサ
    と、 前記移動機の速度を計測する速度センサと、 前記移動機のヨー角回転角速度とロール姿勢とピッチ姿
    勢と速度とに基づいて前記移動機の位置を計算する位置
    計算機とからなる移動機の位置計測装置。
  2. 【請求項2】 起伏がある地表面上の領域内を移動する
    移動機の回転角速度のヨー角成分を計測する光ファイバ
    ジャイロと、 前記移動機の速度を計測する速度センサと、 移動対象領域の起伏状況地図と、 前記起伏状況地図および前記移動機の位置から前記移動
    機のロール姿勢およびピッチ姿勢を計算する姿勢計算機
    と、 前記移動機のヨー角回転角速度とロール姿勢とピッチ姿
    勢と速度とに基づいて前記移動機の位置を計算する位置
    計算機とからなる移動機の位置計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の位置計
    測装置と、 目標経路記憶装置と、 制御量計算機と、 走行部とからなる自律移動機。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の位置計
    測装置と、 作業パターン記憶装置と、 制御量計算機と、 走行部と、 芝刈り部とからなる自律移動芝刈り機。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の位置計
    測装置と、 目標経路記憶装置と、 制御量計算機と、 走行部と、 牽引用フックとからなる自律移動トラクタ。
JP31961496A 1996-11-29 1996-11-29 移動機の位置計測装置 Pending JPH10160487A (ja)

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JP31961496A JPH10160487A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 移動機の位置計測装置

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JPH10160487A true JPH10160487A (ja) 1998-06-19

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JP31961496A Pending JPH10160487A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 移動機の位置計測装置

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JP (1) JPH10160487A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010032398A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Alpine Electronics Inc ナビゲーションシステムの位置検出装置および位置検出方法
JP2016133462A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 株式会社Ihi 位置計測装置
CN113701752A (zh) * 2021-08-27 2021-11-26 浙江大学 一种旋转弹用全捷联姿态测量装置及方法

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