JPH10159583A - 軸流圧縮機の静翼 - Google Patents

軸流圧縮機の静翼

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JPH10159583A
JPH10159583A JP32041396A JP32041396A JPH10159583A JP H10159583 A JPH10159583 A JP H10159583A JP 32041396 A JP32041396 A JP 32041396A JP 32041396 A JP32041396 A JP 32041396A JP H10159583 A JPH10159583 A JP H10159583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wing structure
blade
component body
back side
stationary blade
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32041396A
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English (en)
Inventor
Shigeki Nohara
隆樹 野原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サージマージンの増加を図り低回転域でも安定
した回転を得ることができる軸流圧縮機の静翼を提供す
る。 【解決手段】 背側と腹側とをそれぞれ分割形成し、腹
側の翼構成体21aの内側にヒータ22を組み込む。腹
側の翼構成体21aを、背側の翼構成体21bの材料よ
りも熱膨張率の大きな材料によって構成する。さらに、
腹側の翼構成体を背側の翼構成体に対して湾曲形状の接
線方向へ拘束し、翼の軸方向へ移動可能に嵌合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軸流圧縮機の静翼に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、航空機用のガスタービンで用い
られる多段式の軸流圧縮機にあっては、段数が増える
と、上流段と下流段との間に設計点外の運転時、特に低
速回転時に空力的なミスマッチングと呼ばれる現象が生
じる。これは、上流段は低速時に空気を十分圧縮でき
ず、それゆえ下流段内で体積流量が設計点以上になり、
下流段でチョークが起こる現象である。そのため、下流
段はそれ以上の流量を吸い込むことができない。一方、
上流段は下流段が十分流量を吸い込んでくれないので、
流入空気の迎え角が高くなり、失速してしまう。ミスマ
ッチングが起こると、圧縮機の効率が落ちるだけでな
く、運転が不安定になるおそれがある。このようなミス
マッチングを防ぐ手段の一つとして、静翼を可変構造と
し、上流段での流入空気迎え角を改善しようとするもの
がある。この静翼可変構造のものによると、タービンが
低回転域のときに静翼の傾斜角度を大きくなるように調
整し、これにより、サージマージンを確保することがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の静翼
の角度を単に可変できるようにしたものにあっては、設
計点で与えられる静翼のキャンバ(そり)が固定的であ
る故、サージマージンを増加させるのにある程度の限界
があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、サージマージンの増加を図り、低回転域でも
安定した回転を得ることができる軸流圧縮機の静翼を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、背側と腹側とをそれぞ
れ分割形成し、腹側の翼構成体の内側にヒータを組み込
んだことを特徴としている。請求項2記載の発明では、
腹側の翼構成体を、背側の翼構成体の材料よりも熱膨張
率の大きな材料によって構成していることを特徴として
いる。請求項3記載の発明では、腹側の翼構成体は背側
の翼構成体に対して湾曲形状の接線方向を拘束され、軸
方向へは移動可能に嵌合されていることを特徴としてい
る。
【0006】本発明によれば、必要時にヒータを加熱す
ると、主に腹側の翼構成体が膨張し、結果として静翼の
キャンバ(そり)が減る。これにより、たとえ、エンジ
ンが低速回転域にある場合でも、可変静翼の流入空気迎
え角を大きくとりながら、上記のようにキャンバを減ら
せば、サージマージンが増加する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明による静翼を備えた
高圧側の軸流圧縮機1の一部の断面図である。なお、こ
の高圧側の軸流圧縮機の前方には低圧側の軸流圧縮機
(図示略)が設けられ、ここで圧縮された空気が高圧側
の軸流圧縮機に流れ込むようになっている。高圧側の軸
流圧縮機1は、図1に示すようにケーシング2の内側に
複数の動翼3,…が周方向に複数互いに間隔をあけて複
数段設けられ、それら動翼3,…の間に複数の静翼4,
…が周方向に複数互いに間隔をあけてしかも複数段設け
られている。複数段設けられた静翼4,…のうち所定の
複数段、例えば第6段目から第8段目に存する静翼4
は、可変機構10によってその傾斜角度が任意に可変で
きるようになっている。
【0008】可変機構10は、図2および図3に示すよ
うに、ケーシング2の外側に取り付けられたシリンダ1
1と、シリンダ11に連結機構12を介して取り付けら
れた3連の操作リング13a、13b、13cとを備え
る基本構造のものである。そして、連結機構12は、L
字状のレバー14a、14b、14cが互いに等間隔を
あけてかつ連結バー15を介して互いに連動して回転す
るように設けられ、L字状のレバー14a、14b、1
4cの内の一つ14aが前記シリンダ11のピストンロ
ッド11aにピン結合され、L字状のレバー14a、1
4b、14cの前記連結バー15と連結された逆側の端
部には、リンク16a、16b、16cを介して前記3
連の操作リング13a、13b、13cが連結されて構
成されている。3連の操作リング13a、13b、13
cのそれぞれには、周方向に間隔をあけて複数設けられ
たアーム17,…の一端側が回動自在に取り付けられ、
それら各アーム17の他端に静翼4の中心軸4aが取り
付けられている。
【0009】そして、前記シリンダ11が操作される
と、連結機構12を構成する一のL字状のレバー14a
が回転操作され、このレバー14aの回転に伴い連結バ
ー15を介して連結されている他のL字状レバー14
b、14cも同方向へ回転され、この結果、リンク16
a、16b、16cを介して3連の操作リング13a、
13b、13cが回転される。この3連の操作リング1
3a、13b、13cの回転に伴い、アーム17,…を
介して各静翼4,…が所定方向へ回動操作されるように
なっている。
【0010】静翼4の構造について説明すると、図4お
よび図5に示すように、静翼4は背側と腹側とがそれぞ
れ分割形成されている。そして、腹側の翼構成体21a
の材料は、背側の翼構成体21bの材料よりも熱膨張率
の大きな材料とされている。そして、腹側の翼構成体2
1aの内側にはヒータ22が組み込まれている。
【0011】腹側の翼構成体21aは背側の翼構成体2
1bに対して湾曲形状の接線方向(図4においてX方
向)を拘束され、軸方向(図4においてY方向)へは移
動可能に嵌合されている。具体的には、図5に示すよう
に、背側の翼構成体21bの略コ字状に折り曲げられた
両側端部23、23はあり溝状に形成され、これに対応
するよう、腹側の翼構成体21aの両側端部はテーパ状
に傾斜して設けられている。そして、背側の翼構成体2
1bと腹側の翼構成体21aとは、互いの狭小部分(図
4においてZで示す領域)が固定されているだけであ
り、他側は自由に伸び縮みできるようになっている。
【0012】次に、上記構成の軸流圧縮機の静翼の作用
について説明する。エンジンが低回転域にあるときに
は、可変機構10によって静翼4,…の流入空気迎え角
を大きくとるように制御する。これと同時に、ヒータ2
2に通電して該ヒータ22を加熱する。これにより、主
に腹側の翼構成体21aが膨張する。このとき、腹側の
翼構成体21aは背側の翼構成体21bに対して湾曲形
状の接線方向を拘束されているので、静翼4のキャンバ
(そり)が減少し、結果としてサージマージンが増加す
る。上記腹側の翼構成体21aが膨張するとき、該腹側
の翼構成体21aは背側の翼構成体21bに対して軸方
向へ移動可能に嵌合されているから、同翼構成体21a
の軸方向へ反ったり倒れたりする現象は見られず、もっ
て静翼4が中心軸4aを中心に回動操作されるのに支障
は来さない。一方、エンジンが通常の回転速度に戻る
と、静翼4の流入空気迎え角を所定の角度に戻すと共
に、ヒータ22への通電を切って静翼4のキャンバも元
の状態に戻す。
【0013】なお、腹側の翼構成体21aを加熱する手
段としては、電気ヒータの他、蒸気あるいは温水等の熱
媒体を用いたヒータであってもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の優れ
た効果を奏する。請求項1記載の発明によれば、必要時
にヒータを加熱するとにより、静翼のキャンバを減少さ
せることができ、もって、エンジンのサージマージンを
増加させることができる。請求項2記載の発明によれ
ば、腹側の翼構成体を、背側の翼構成体の材料よりも熱
膨張率の大きな材料によって構成しているので、ヒータ
により加熱する際に、静翼のキャンバを効果的に減少さ
せることができる。請求項3記載の発明によれば、腹側
の翼構成体を背側の翼構成体に対して湾曲形状の接線方
向を拘束し、軸方向へは移動可能に嵌合させているの
で、腹側の翼構成体を膨張させるときに、静翼が軸線方
向に反ったり倒れ込んだりするのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す可変静翼の説明図
【図2】 同実施の形態の静翼の可変機構を説明する正
面図
【図3】 同実施の形態の静翼の可変機構を説明する斜
視図
【図4】 静翼の正面図
【図5】 静翼のA−A線に沿う断面図
【符号の説明】
2 ケーシング 3 動翼 4 静翼 10 可変機構 12 連結機構 21a 腹側の翼構成体 21b 背側の翼構成体 22 ヒータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背側と腹側とをそれぞれ分割形成し、腹
    側の翼構成体(21a)の内側にヒータ(22)を組み
    込んだことを特徴とする軸流圧縮機の静翼。
  2. 【請求項2】 腹側の翼構成体(21a)を、背側の翼
    構成体(21b)の材料よりも熱膨張率の大きな材料に
    よって構成していることを特徴とする請求項1記載の軸
    流圧縮機の静翼。
  3. 【請求項3】 腹側の翼構成体は背側の翼構成体に対し
    て湾曲形状の接線方向を拘束され、軸方向へは移動可能
    に嵌合されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の軸流圧縮機の静翼。
JP32041396A 1996-11-29 1996-11-29 軸流圧縮機の静翼 Withdrawn JPH10159583A (ja)

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JP32041396A JPH10159583A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 軸流圧縮機の静翼

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JPH10159583A true JPH10159583A (ja) 1998-06-16

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JP32041396A Withdrawn JPH10159583A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 軸流圧縮機の静翼

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JP (1) JPH10159583A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322457A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Snecma ターボ機械における可変ピッチのステータベーンの段を制御するためのシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20040203