JPH1015649A - 連続鋳造用モールドパウダー - Google Patents

連続鋳造用モールドパウダー

Info

Publication number
JPH1015649A
JPH1015649A JP19141796A JP19141796A JPH1015649A JP H1015649 A JPH1015649 A JP H1015649A JP 19141796 A JP19141796 A JP 19141796A JP 19141796 A JP19141796 A JP 19141796A JP H1015649 A JPH1015649 A JP H1015649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ratio
alkali content
mold powder
corrosion
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19141796A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kano
隆 狩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP19141796A priority Critical patent/JPH1015649A/ja
Publication of JPH1015649A publication Critical patent/JPH1015649A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】モールドパウダーを用いて溶鋼の連続鋳造
を行うに際して、そのモールドパウダーに含有されるF
分と冷却水との反応により生じるフッ酸の作用で設備が
著しく腐食されるのを防止する。 【解決手段】連続鋳造用のモールドパウダーとして、パ
ウダー中に含有されるCaOとNa2OとMgOとの和
で表されるアルカリ分とFとの比率:アルカリ分%/F
%が10以上のものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は連続鋳造用モール
ドパウダーに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
溶鋼の連続鋳造に際して図4に示しているように溶鋼表
面の酸化防止のため、また溶鋼100と鋳型102との
間の潤滑を良好とするため、モールドパウダー104が
用いられている。ところでこのモールドパウダー104
にはその成分としてF分が含有されており、このF分に
よって設備が腐食されるといった問題が生じていた。
【0003】詳述すると、溶鋼100の表面を覆う状態
に施されたモールドパウダー104が溶鋼100の熱を
受けて溶融して下降し、その下降位置において冷却のた
めに噴射されたスプレー水とFとが反応して強酸である
フッ酸HFを生成し、そのフッ酸を含んだ冷却水がフッ
トロール106やサポートロール108ないし周辺の設
備表面に付着滞留することによって、設備が著しく腐食
してしまう問題を生じていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明のモールドパウダーは、連続鋳造に際して用いら
れるモールドパウダーであって、該パウダー中に含有さ
れるCaOとNa2OとMgOとの和で表されるアルカ
リ分とFとの比率:アルカリ分%/F%が10以上であ
ることを特徴とする。
【0005】
【作用及び発明の効果】本発明者は、モールドパウダー
に含まれるF分の影響による腐食を調べる中で、その腐
食を最も受けやすいのが鋳型直下の部分、特に上記フッ
トロールやサポートロール等を含むローラエプロンない
しその近傍部分であり、これに対してモールドパウダー
におけるアルカリ分を一定以上に多くしてアルカリ分%
/F%の比率を10以上としたとき、Fと冷却水との反
応により生じたHFにより強酸性化した液のpH値が中
性のpH値まで速やかに回復することを知得し、本発明
を完成した。従って本発明によれば、従来最も腐食を受
けやすかったローラエプロンないし近傍設備の腐食を効
果的に抑制することができる。
【0006】尚本発明において、上記腐食を防止する上
でアルカリ分%/F%の比率は13以上とするのが望ま
しい。但しその比率があまり大きくなるとモールドパウ
ダーが溶け難くなるなど使用上の不都合が生じる。この
意味でモールドパウダーにおける上記アルカリ分%/F
%の比率は16以下とするのが望ましい。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例を以下に詳述する。表1
に示す組成のモールドパウダー20gを溶融状態で20
0ccの蒸留水に投入し、溶液のpH値を測定した。結
果が図1及び図2に示してある。このうち図1は経過時
間とpH値との関係を、また図2はモールドパウダー中
のアルカリ分とFとの比率と、10分後のpH値から5
分後のpH値を引いた値との関係をそれぞれ表してい
る。
【0008】
【表1】
【0009】図1及び図2の結果に示しているように、
アルカリ分%/F%が10以上でpH値の立上り(回
復)は速やかであること、特に図1の結果から分かるよ
うにアルカリ分%/F%の比率が15.1と大きいEの
モールドパウダーの場合、ローラエプロンに対する腐食
影響範囲10分内でpH値が速やかに中性側に回復し、
従って設備に対する腐食の程度が大幅に低減することが
分かる。尚、図3はアルカリ分の影響を無視して単にF
%とpH値との関係をとって表したものである。
【0010】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明は上例以外の他の種々成分
のモールドパウダーに対して適用することが可能である
など、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加
えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において得られたモールドパウ
ダーを含む水溶液の経過時間とpH値との関係を表した
図である。
【図2】同実施例において得られたモールドパウダー中
のアルカリ分%/F%とpH値の変化速度との関係を表
した図である。
【図3】モールドパウダー中のF%と5分経過時のpH
値との関係を表した図である。
【図4】本発明の背景説明のための説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造に際して用いられるモールドパ
    ウダーであって、該パウダー中に含有されるCaOとN
    2OとMgOとの和で表されるアルカリ分とFとの比
    率:アルカリ分%/F%が10以上であることを特徴と
    する連続鋳造用モールドパウダー。
JP19141796A 1996-07-01 1996-07-01 連続鋳造用モールドパウダー Pending JPH1015649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19141796A JPH1015649A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 連続鋳造用モールドパウダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19141796A JPH1015649A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 連続鋳造用モールドパウダー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1015649A true JPH1015649A (ja) 1998-01-20

Family

ID=16274271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19141796A Pending JPH1015649A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 連続鋳造用モールドパウダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1015649A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094152A (ja) * 2001-07-17 2003-04-02 Nkk Corp 鋼板の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094152A (ja) * 2001-07-17 2003-04-02 Nkk Corp 鋼板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4422913B2 (ja) 鋼の連続鋳造用モールドパウダー及び鋼の連続鋳造方法
EP0800881B8 (en) Casting steel strip
CN104209485A (zh) 高铝包晶钢用环保型连铸保护渣
JPS5714496A (en) Molten type flux for submerged arc welding
JPH10263767A (ja) 極低炭素鋼の連続鋳造方法及び連続鋳造用モールドパウダー
EP0137734A2 (en) Fluxes for casting metals
JPH1015649A (ja) 連続鋳造用モールドパウダー
JP3452520B2 (ja) 連続鋳造用モールドパウダー
CN110538973A (zh) 轻量无氟环保的搪瓷钢专用连铸保护渣
JP2011036889A (ja) 連続鋳造用モールドパウダーおよびこれを用いる鋼の連続鋳造方法
US2510155A (en) Process for treatment of molten stainless steel
CN114075619B (zh) 一种无氟CaO-SiO2系精炼渣在炼钢工艺中的造渣方法
JPS55122837A (en) Preventing method for slag adhesion to furnace wall
EP0141523A1 (en) Mold additives for use in continuous casting
ES2161051T3 (es) Procedimiento de reciclaje de chatarras de fundiciones de latones.
JPS57149500A (en) Degreasing detergent for metal
US1921180A (en) Process for the purification of copper
JPH03184666A (ja) 鋳型添加剤
JPS5653843A (en) Mold coating material countermeasure against casting defect
JPH02155547A (ja) B含有鋼鋳造用パウダー
JPS5647511A (en) Refining steel
JPH10314907A (ja) 鋳型添加剤及び鋳型壁面塗布剤
JPS6240308A (ja) 出鋼時スラグ流出防止方法
JPS5521568A (en) Continous casting method of steel
Vasil'ev Reasons for the Varying Passivity of Amorphous Iron Alloys