JPH10155577A

JPH10155577A - 机と収納庫の組合せ家具

Info

Publication number: JPH10155577A
Application number: JP8315233A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Akutsu; 克己垰; Yuji Kurahashi; 雄二倉橋
Original assignee: Itoki Crebio Corp
Current assignee: Itoki Crebio Corp
Priority date: 1996-11-26
Filing date: 1996-11-26
Publication date: 1998-06-16

Abstract

(57)【要約】【課題】机とその机天板の側位に設置する収納庫とを
組合せ、該収納庫を文字通り収納庫として側方から利用
できるとともに、サイドパネルとして、あるいはプラン
トボックス等のように上方から利用できるといった多目
的用途に利用できる机と収納庫の組合せ家具を提供す
る。【解決手段】机１と、机天板５の側位に配設して使用
する収納庫２との組合せ家具であって、収納庫２が机天
板５と略同一高さで側方から利用できる下収納庫体７
と、該下収納庫体の上位に着脱自在に装着し、周囲に側
板１７を有する上方開放の若しくは上方開放可能な上収
納庫体８とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、机と収納庫の組合
せ家具に係わり、更に詳しくは机の側位に配設した収納
庫の側面をサイドパネルとして利用できるとともに、収
納庫に植木鉢を載置する等、上方から使用できる上収納
庫体を有する机と収納庫の組合せ家具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、机天板の側位に脇机を配設するこ
とは一般的であり、脇机の高さは机天板の高さと同一
か、あるいは若干低く設定している。また、机天板の後
縁に沿ってフロントパネルを立設するとともに、側縁に
沿ってサイドパネルを立設することも公知である。更
に、所定の高さを有する本体の上部に上方開放した植木
鉢の載置部を有するプラントボックスも公知である。

【０００３】しかし、前述の脇机、サイドパネル及びプ
ラントボックスは、その使用目的が明確に分かれてお
り、商品コンセプトが全く異なり、従来それらが複合化
された商品は全く存在しなかった。

【０００４】尚、高さの低いプラントボックスを、カウ
ンターや台座の上に載置して使用することも考慮される
が、高さの高いプラントボックスの下部を収納スペース
として利用したものは存在しなかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、机とその机天板の側
位に設置する収納庫とを組合せ、該収納庫を文字通り収
納庫として側方から利用できるとともに、サイドパネル
として、あるいはプラントボックス等のように上方から
利用できるといった多目的用途に利用できる机と収納庫
の組合せ家具を提供する点にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、机と、机天板の側位に配設して使用する収
納庫との組合せ家具であって、前記収納庫が机天板と略
同一高さで側方から利用できる下収納庫体と、該下収納
庫体の上位に着脱自在に装着し、周囲に側板を有する上
方開放の若しくは上方開放可能な上収納庫体とからなる
机と収納庫の組合せ家具を構成した。

【０００７】ここで、前記上収納庫体の上方開放部に開
閉自在なスライド扉、回転扉又はシャッター扉の何れか
からなる開閉扉を設けてなること、あるいは前記上収納
庫体の側板であって、少なくとも机に面した側をピンナ
ップパネルで形成するとともに、前記机の天板後縁に沿
って立設したフロントパネルの高さと、前記収納庫の高
さを略一致させ、机天板より上方に位置するフロントパ
ネルと、上収納庫体の側板とで机天板を取り囲んでなる
ことが好ましい。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を添付図面
に基づき更に詳細に説明する。図１は本発明の代表的な
使用例を示し、図中１は机、２は収納庫、３はフロント
パネルを示している。

【０００９】前記机１は、本発明においてその構造は特
に限定されないが、図示したものは両脚板４，４の上端
に天板５を固定するとともに、両脚板４，４間の背面に
幕板６を設けて天板５の下方空間の略全部を前後に仕切
った構造のものである。

【００１０】前記収納庫２は、机天板５の側位に配設し
て使用するものであり、机天板５と略同一高さで側方か
ら利用できる下収納庫体７と、該下収納庫体７の上位に
着脱自在に装着し、上方開放の若しくは上方開放可能な
上収納庫体８とから構成されている。該収納庫２は、平
面視長方形であり、その長辺の長さは前記机１の天板５
の奥行幅よりも若干長く設定している。

【００１１】そして、前記フロントパネル３は、机１の
天板５の後縁に沿って立設し、目隠しのために利用する
ものであり、通常は机１に着座した使用者の目線を遮る
程度の高さに設定している。尚、前記フロントパネル３
の代わりに、机１の背後に立設したローパーティション
の天板５より上方に立起した部分を目隠しパネルとして
利用することも可能である。また、前記フロントパネル
３は、クロス張りのピンナップボードで構成することが
好ましい。ここで、ピンナップボードとは、ピンを刺し
て書類等を保持できるボードのことである。

【００１２】更に詳しくは、前記下収納庫体７は、図２
及び図３に示すように、両側面板９，９の上下に上面板
１０と下面板１１を固定するとともに、その背面を背面
板１２で覆い、一側方に開放した収納部１３を形成し、
該収納部１３は適宜仕切板１４や棚板１５で区画してい
る。また、図３に示すように、下収納庫体７は、収納部
１３の開放部に観音開き扉１６，１６を設けることも好
ましい。

【００１３】また、前記上収納庫体８は、周囲を側板１
７，…で取り囲むとともに、底板１８を有する上方開放
した箱体であり、前記下収納庫体７の上面板１０に底板
１８を着脱自在に載置するものである。具体的には、前
記下収納庫体７の上面板１０に突設した複数のダボ１
９，…を、上収納庫体８の底板１８の形成した係合穴２
０，…に嵌入して水平方向の移動を規制した状態で、上
面板１０に底板１８を接合している。この上収納庫体８
は、上方から物品を収容して利用するものであり、例え
ばプラントボックスとして植木鉢を底板１８に載置して
使用することも可能である。尚、前記下収納庫体７に上
収納庫体８を載置した状態で、下収納庫体７に観音開き
扉１６，１６を設けた場合には、該観音開き扉１６の上
端を上方に延長して上収納庫体８の底板１８の端縁を閉
扉時に隠すようにしている。

【００１４】また、前記下収納庫体７に上収納庫体８を
載置した状態で、該上収納庫体８の高さと、前記フロン
トパネル３の高さを略一致させて、上収納庫体８を構成
する側板１７とフロントパネル３とで机天板５を取り囲
んでいる。更に、前記側板１７のうち、長辺側の一方又
は両方の側板１７をピンナップボード１７Ａとしてい
る。尚、全周の側板１７，…を全てピンナップボード１
７Ａとすることも可能である。

【００１５】更に、前記上収納庫体８は、図４に示すよ
うに、上下に分割した構造あるいは側板１７の筒状部分
を上方に継ぎ足せる構造とし、フロントパネル３に高さ
に応じてその高さを変更できるようにすることも可能で
ある。

【００１６】また、図５〜図７に示すように、前記上収
納庫体８に、その上方開放部を開閉できる開閉扉２１を
設けることも可能である。図５は、開閉扉２１として引
違い状に横開きできるスライド扉２１Ａ，２１Ａを設け
たもの、図６は開閉扉２１として端部の軸支部で回転し
且つ側板１７の内面に沿って格納可能な回転扉２１Ｂ，
２１Ｂを設けたもの、図７は開閉扉２１として一側内部
に格納可能なシャッター扉２１Ｃを設けたものである。

【００１７】また、図１及び図８に示すように、複数の
前記収納庫２，…を並べて使用するときには、隣接する
収納庫２，２同士を連結することが好ましい。そのため
には、図８及び図９に示すように、一方の下収納庫体７
の側面板９に連結ネジ２２を挿通するための通孔２３を
形成するとともに、他方の下収納庫体７の側面板９に前
記連結ネジ２２を螺合する螺孔２４を形成している。
尚、図９には側面板９としてフラッシュボードからなる
ものを例示している。

【００１８】そして、図１に示すように、机１の側位に
前記収納庫２を設置して使用するが、該収納庫２の下収
納庫体７は机１の脚板４によって利用できないので、下
収納庫体７の背面板１２を机側に向けて設置している。
そして、その収納庫２に連設する他の収納庫２は、収納
部１３の開放部面を机側に向けて設置している。この状
態で、収納庫２の上収納庫体８は机１の天板５の上位に
位置し、その側板１７があたかもサイドパネルのような
働きをするのである。また、上収納庫体８は、上方開放
したものであるので、物品を上方から入れて底板１８に
載置し、その開放部に開閉扉２１を設けた場合には開閉
扉２１を閉扉すれば、内部に収容した物品を隠すことが
でき、またその開閉扉２１の上方に物品を載置すること
も可能である。特に、上収納庫体８に植木鉢を入れてプ
ラントボックスとして利用することも可能であり、この
ような利用において開閉扉２１を設けた場合には、該開
閉扉２１を全開又は部分開放してその位置に植木鉢を載
置する。

【００１９】

【発明の効果】以上にしてなる本発明の机と収納庫の組
合せ家具は、以下に示す顕著な効果を奏するものであ
る。

【００２０】請求項１によれば、机天板の側位に設置し
た収納庫の下収納庫体を側方から利用できるとともに、
上収納庫体の側板をサイドパネルとして、あるいは上方
開放した収納部をプラントボックス等のように上方から
利用することができ、机と収納庫とを組合せて多目的用
途に利用できるのである。

【００２１】請求項２によれば、上収納庫体の上方開放
部を開閉扉にて開閉するので、上収納庫体に収容した物
品を開閉扉によって隠すことができるとともに、開閉扉
を部分開放した状態での利用も可能である。

【００２２】請求項３によれば、前記上収納庫体の側板
をピンナップ可能なサイドパネルとして利用することが
できて便利であるとともに、机の天板後縁に沿って立設
したフロントパネルと上収納庫体の側板とで机天板を取
り囲むことができ、視線を遮った落ち着いた環境を創出
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の代表的な使用例を示す全体斜視図であ
る。

【図２】収納庫の分解斜視図である。

【図３】同じく扉付き収納庫の分解斜視図である。

【図４】上収納庫体の他の実施例を示す斜視図である。

【図５】上収納庫体の上方開放部に開閉扉としてスライ
ド扉を設けた例を示す斜視図である。

【図６】上収納庫体の上方開放部に開閉扉として回転扉
を設けた例を示す斜視図である。

【図７】上収納庫体の上方開放部に開閉扉としてシャッ
ター扉を設けた例を示す斜視図である。

【図８】二つの収納庫を並設した状態の側面図である。

【図９】同じく二つの収納庫を連結した状態の部分拡大
断面図である。

【符号の説明】１机２収納庫３フロントパネル４脚板５天板６幕板７下収納庫体８上収納庫体９側面板１０上面板１１下面板１２背面板１３収納部１４仕切板１５棚板１６観音開き扉１７側板１７Ａピンナップボード１８底板１９ダボ２０係合穴２１開閉扉２１Ａスライド扉２１Ｂ回転扉２１Ｃシャッター扉２２連結ネジ２３通孔２４螺孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】机と、机天板の側位に配設して使用する
収納庫との組合せ家具であって、前記収納庫が机天板と
略同一高さで側方から利用できる下収納庫体と、該下収
納庫体の上位に着脱自在に装着し、周囲に側板を有する
上方開放の若しくは上方開放可能な上収納庫体とからな
ることを特徴とする机と収納庫の組合せ家具。
【請求項２】前記上収納庫体の上方開放部に開閉自在
なスライド扉、回転扉又はシャッター扉の何れかからな
る開閉扉を設けてなる請求項１記載の机と収納庫の組合
せ家具。
【請求項３】前記上収納庫体の側板であって、少なく
とも机に面した側をピンナップパネルで形成するととも
に、前記机の天板後縁に沿って立設したフロントパネル
の高さと、前記収納庫の高さを略一致させ、机天板より
上方に位置するフロントパネルと、上収納庫体の側板と
で机天板を取り囲んでなる請求項１又は２記載の机と収
納庫の組合せ家具。