JPH10155574A - 昇降式カウンタートップ装置及びキッチン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で組立てが容易に行えて安価であ
る、キッチン装置等として用いられる昇降式カウンター
トップ装置を提供する。 【解決手段】 カウンタートップ８と、カウンタートッ
プ８の下部に連続一体に設けられる可動体２と、家屋側
に固定状態に立設され可動体２が上下方向にスライド可
能に取りつけられる固定体１と、カウンタートップ８を
弾力的に支持する弾力支持体４と、カウンタートップを
所定高さに位置決めする位置決め体１７とを有している
昇降式カウンタートップ装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、キッチン装置等
として用いられる昇降式カウンタートップ装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】最近、カウンタートップの高さを使用者
の身長や身体状態（車椅子使用）に応じて調整できるタ
イプのキッチン装置が提供されている。

【０００３】すなわち、水槽の設けられたカウンタート
ップが昇降されることにより高さ調整され、その昇降調
整は電動モータでギヤを駆動して行ったり、油圧シリン
ダーで複数のピストンを伸縮させるようにして行ってい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように電動モータや油圧シリンダーを用いると、構造が
複雑となって組立てに手間がかかり、また、コスト高と
なって、汎用性に乏しかった。

【０００５】この発明では、簡単な構成で組立てが容易
に行えて安価である、キッチン装置等として用いられる
昇降式カウンタートップ装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１記載
の発明では、昇降式カウンタートップ装置を、カウンタ
ートップと、前記カウンタートップの下部に連続一体に
設けられる可動体と、家屋側に固定状態に立設され前記
可動体が上下方向にスライド可能に取りつけられる固定
体と、前記カウンタートップを弾力的に支持する弾力支
持体と、前記カウンタートップを所定高さに位置決めす
る位置決め体とを有する構成とした。

【０００７】上記構成によれば、カウンタートップが弾
力的に支持されながら上下にスライド移動する状態が得
られ、その状態でカウンタートップを適宜の高さに位置
決めできる。すなわち、カウンタートップを別途支える
ことなく安定した状態でカウンタートップの位置決めが
容易に行える。

【０００８】とくに、上記弾力支持体としてガススプリ
ングを使用することで（請求項２記載の発明）、簡単な
構成において安価な昇降式カウンタートップ装置が提供
できる。

【０００９】また、一対の可動体間が連結バーにより連
結された構成とすることで（請求項３記載の発明）、と
くに左右のバランスが安定した状態でカウンタートップ
の昇降が行えるようになる。

【００１０】また、可動バーの中央位置に弾力支持体が
１個取り付けられた構成とすることで（請求項４記載の
発明）、弾力支持体数を最小として、かつ、バランスが
安定した状態でカウンタートップの昇降が行えるように
なる。

【００１１】この発明の昇降式カウンタートップ装置
は、キッチン装置等として実現され（請求項５記載の発
明）、とくに、装置の前面下部が奥側に凹む構成とされ
ることで（請求６記載の発明）、そこに形成される凹み
空間が車椅子使用の際等の足元の納め空間とされるキッ
チン装置が得られる。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１はこの発明の昇降式カウンタ
ートップ装置としてのキッチン装置の正面内部構成図、
図２は図１のＡ−Ｂ−Ｃ−Ｄ断面図、図３は図１のＡ−
Ｅ断面図である。

【００１３】１は角筒状の固定フレーム（固定体）であ
り、固定フレーム１は上壁付金具１８と下壁付金具５と
に上下で固定されて壁面側に取り付けられており、その
固定フレーム１を内部に納めるように同様に角筒状の可
動フレーム（可動体）２が装着され、可動フレーム２は
固定フレーム１に対して上下にスライド可能に設けられ
ている。固定フレーム１と可動フレーム２間には上下位
置の前後それぞれに合計４個のジュラコン製の滑り材３
が設けられている。

【００１４】可動フレーム１の側部には昇降固定金具
（位置決め体）１７が固着され、さらに、その昇降固定
金具１７にはカウンタートップ８から下方に突出するフ
レーム９を受ける受け金具１１が固着されている。固定
フレーム１、可動フレーム２はキッチン装置において両
側に用いられ（図１では左方のものが現れていない）、
その可動フレーム２間は連結バー１６で連結されてい
る。

【００１５】昇降固定金具１７は、下部が下壁付金具５
に固定されて立設されるガイド部材６にスライド可能に
装着され、昇降固定金具１７とガイド部材６とには相対
する位置に位置決め穴３０が設けられ、適宜の位置決め
穴３０それぞれが合わされ昇降固定ノブ７のネジ３１が
ガイド部材６裏面側のナット３２にねじ込まれて、昇降
固定金具１７が所定の高さに固定される。これによっ
て、昇降固定金具１７に固定された受け金具１１に受け
られるカウンタートップ８は所定高さに固定される。

【００１６】４はガススプリングであり、上部が昇降固
定金具１７に下部が下壁付金具５に固定され、カウンタ
ー８の昇降に伴う昇降固定金具１７の昇降に伴って弾力
的に伸縮するようになっている。

【００１７】上記のような構成により、カウンタートッ
プ８はガススプリング４で弾力的に支持される状態にお
いて、適宜の高さに調整されながら昇降固定金具１７が
ガイド部材６に固定されることで位置決め固定されるよ
うになっている。

【００１８】１３は装置の前面カバー１３であり、ビス
１４によりカウンタートップ８のフレーム９と昇降固定
金具１７にそれぞれ固定されている。前面カバー１３は
下側が奥側に凹む構成となっていることで、その前面カ
バー１３により形成される凹み空間が車椅子使用の際等
の足元の納め空間とされる。

【００１９】また、下側の台輪１２は下壁付金具５の両
サイドに固定され、さらに、両サイドのサイド化粧板１
０のそれぞれは、カウンタートップ８のフレーム９と昇
降固定金具１７に取り付けられる固定片１９とにそれぞ
れ固定されている。

【００２０】図４、図５、図６は他の実施形態を示す。
この実施形態では、図６に示すように、両側の下壁付金
具５端部それぞれを連結固定バー５０で連結し、その連
結固定バー５０の中央位置と可動フレーム１間を連結す
る連結バー１６中央位置とに下側、上側それぞれを固定
することでガススプリング４を取り付けている。このよ
うな構成により、高さ調整に際して、１個のガススプリ
ング４でカウンタートップ８を安定して支持できるよう
にしている。

【００２１】

【発明の効果】この発明によれば、カウンタートップを
別途支えることなく安定した状態で適宜の高さに位置決
め固定できるとともに、構成が簡単で安価なキッチン装
置に好適な昇降式カウンタートップ装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の昇降式カウンタートップ装置として
のキッチン装置の実施形態の正面内部構成図

【図２】図１のＡ−Ｂ−Ｃ−Ｄ断面図

【図３】図１のＡ−Ｅ断面図

【図４】キッチン装置の他の実施形態の正面内部構成図

【図５】図４のＡ−Ｂ断面図

【図６】図４のＤ−Ｃ部分簡略平面図

【符号の説明】

１ 固定フレーム（固定体） ２ 可動フレーム（可動体） ４ ガススプリング（弾力支持体） ８ カウンタートップ １７ 昇降固定金具

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カウンタートップと、前記カウンタート
   ップの下部に連続一体に設けられる可動体と、家屋側に
   固定状態に立設され前記可動体が上下方向にスライド可
   能に取りつけられる固定体と、前記カウンタートップを
   弾力的に支持する弾力支持体と、前記カウンタートップ
   を所定高さに位置決めする位置決め体とを有することを
   特徴とする昇降式カウンタートップ装置。
2. 【請求項２】 前記弾力支持体をガススプリングとする
   請求項１記載の昇降式カウンタートップ装置。
3. 【請求項３】 前記可動体と前記固定体とのそれぞれが
   装置の両側に位置するように一対設けられ、その一対の
   可動体間が連結バーにより連結されてなる請求項１記載
   の昇降式カウンタートップ装置。
4. 【請求項４】 前記可動バーの中央位置に前記弾力支持
   体が１個取り付けられてなることを特徴とする請求項３
   記載の昇降式カウンタートップ装置。
5. 【請求項５】 請求項１から４記載の昇降式カウンター
   トップ装置よりなるキッチン装置。
6. 【請求項６】 装置の前面下部が奥側に凹む構成となっ
   ている請求項５記載のキッチン装置。