JPH10153678A - 原子炉隔離時冷却装置 - Google Patents
原子炉隔離時冷却装置Info
- Publication number
- JPH10153678A JPH10153678A JP8313335A JP31333596A JPH10153678A JP H10153678 A JPH10153678 A JP H10153678A JP 8313335 A JP8313335 A JP 8313335A JP 31333596 A JP31333596 A JP 31333596A JP H10153678 A JPH10153678 A JP H10153678A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- isolation valve
- signal
- reactor
- rupture disk
- rcic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】冷却材喪失事象時に、原子炉隔離時冷却系の運
転継続を可能とすることにより、非常用炉心冷却系の一
つとなっている原子炉隔離時冷却系の運転維持能力を向
上させる。 【解決手段】ドライウェル圧力高信号と原子炉水位低Ｌ
１.５ 信号をＯＲ回路で組み、いずれかの信号を検出し
た場合、ダイアフラム圧力高信号による蒸気ライン内側
隔離弁，蒸気ライン外側隔離弁４を閉じ、ＲＣＩＣター
ビントリップ信号を消去するロジックが構成される。
転継続を可能とすることにより、非常用炉心冷却系の一
つとなっている原子炉隔離時冷却系の運転維持能力を向
上させる。 【解決手段】ドライウェル圧力高信号と原子炉水位低Ｌ
１.５ 信号をＯＲ回路で組み、いずれかの信号を検出し
た場合、ダイアフラム圧力高信号による蒸気ライン内側
隔離弁，蒸気ライン外側隔離弁４を閉じ、ＲＣＩＣター
ビントリップ信号を消去するロジックが構成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉隔離時冷却装
置に関する。
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、原子炉隔離時冷却系（ＲＣＩＣ）
の蒸気駆動タービン（ＲＣＩＣタービン）排気配管に設
置される２段のラプチャディスクのうち、１段目のラプ
チャディスクの損傷を検知し、ダイアフラム圧力高信号
を発し、蒸気ライン内側隔離弁，外側隔離弁閉、及びＲ
ＣＩＣタービントリップ信号を与える構成となってい
る。
の蒸気駆動タービン（ＲＣＩＣタービン）排気配管に設
置される２段のラプチャディスクのうち、１段目のラプ
チャディスクの損傷を検知し、ダイアフラム圧力高信号
を発し、蒸気ライン内側隔離弁，外側隔離弁閉、及びＲ
ＣＩＣタービントリップ信号を与える構成となってい
る。
【０００３】沸騰水型原子炉プラントのＲＣＩＣは、原
子炉過渡事象による炉水位低下時に炉水を補給する機能
を有する系統として位置付けられている。
子炉過渡事象による炉水位低下時に炉水を補給する機能
を有する系統として位置付けられている。
【０００４】一方、改良型沸騰水型原子炉プラントで
は、ＲＣＩＣは炉水補給機能に加え、非常用炉心冷却系
（ＥＣＣＳ）ネットワークに組み込まれている。尚、上
記については日立評論，６８（１９８６年），４，第２
８７頁から２９０頁「ＡＢＷＲの工学的安全施設の技術
的特徴」に記載されている。
は、ＲＣＩＣは炉水補給機能に加え、非常用炉心冷却系
（ＥＣＣＳ）ネットワークに組み込まれている。尚、上
記については日立評論，６８（１９８６年），４，第２
８７頁から２９０頁「ＡＢＷＲの工学的安全施設の技術
的特徴」に記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の例では、第
１段ラプチャディスクが損傷し、ラプチャディスク間圧
力が高くなった場合、蒸気ライン内側隔離弁，外側隔離
弁閉、及びＲＣＩＣタービントリップ信号によりタービ
ントリップ弁閉となり、ＲＣＩＣは系統隔離される。こ
の場合、プラントの運転を継続するためには、ＲＣＩＣ
と同一の機能を有する他の高圧注水系の健全性を毎日試
験により確認することが必要となり、運転員への負担増
加の要因となっていた。
１段ラプチャディスクが損傷し、ラプチャディスク間圧
力が高くなった場合、蒸気ライン内側隔離弁，外側隔離
弁閉、及びＲＣＩＣタービントリップ信号によりタービ
ントリップ弁閉となり、ＲＣＩＣは系統隔離される。こ
の場合、プラントの運転を継続するためには、ＲＣＩＣ
と同一の機能を有する他の高圧注水系の健全性を毎日試
験により確認することが必要となり、運転員への負担増
加の要因となっていた。
【０００６】また、改良型沸騰水型原子炉プラントで
は、ＲＣＩＣは冷却材喪失事象(LOCA)時にも運転可能で
ある必要があるため、系統機能が維持できる範囲でなる
べく運転維持を行うことが好ましい。
は、ＲＣＩＣは冷却材喪失事象(LOCA)時にも運転可能で
ある必要があるため、系統機能が維持できる範囲でなる
べく運転維持を行うことが好ましい。
【０００７】本発明の目的は、第１段ラプチャディスク
が損傷しても、ＲＣＩＣが運転可能とすることにより、
ＥＣＣＳ化されたＲＣＩＣの運転維持能力を向上させる
ことにある。
が損傷しても、ＲＣＩＣが運転可能とすることにより、
ＥＣＣＳ化されたＲＣＩＣの運転維持能力を向上させる
ことにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、次のよう
にして達成することができる。すなわち、ＲＣＩＣター
ビン排気配管に設置されるラプチャディスクの損傷によ
り、ダイアフラム圧力高信号を発し、蒸気ライン内側隔
離弁，外側隔離弁閉、及びRCICタービントリップ信号を
発している場合、さらにドライウェル圧力高または原子
炉水位低Ｌ１.５ 信号を検知した場合、蒸気ライン内側
隔離弁，外側隔離弁閉、及びＲＣＩＣタービントリップ
信号を消去するロジック回路を設けること。
にして達成することができる。すなわち、ＲＣＩＣター
ビン排気配管に設置されるラプチャディスクの損傷によ
り、ダイアフラム圧力高信号を発し、蒸気ライン内側隔
離弁，外側隔離弁閉、及びRCICタービントリップ信号を
発している場合、さらにドライウェル圧力高または原子
炉水位低Ｌ１.５ 信号を検知した場合、蒸気ライン内側
隔離弁，外側隔離弁閉、及びＲＣＩＣタービントリップ
信号を消去するロジック回路を設けること。
【０００９】本発明では、ダイアフラム圧力高による蒸
気ライン内側隔離弁，外側隔離弁閉、及びＲＣＩＣター
ビントリップ信号をＬＯＣＡ信号により消去するロジッ
ク回路を組んである。すなわち、ドライウェル圧力高信
号と原子炉水位低Ｌ１.５ 信号とをＯＲ回路で組み、こ
の信号によりダイアフラム圧力高信号を消去する回路を
組んである。
気ライン内側隔離弁，外側隔離弁閉、及びＲＣＩＣター
ビントリップ信号をＬＯＣＡ信号により消去するロジッ
ク回路を組んである。すなわち、ドライウェル圧力高信
号と原子炉水位低Ｌ１.５ 信号とをＯＲ回路で組み、こ
の信号によりダイアフラム圧力高信号を消去する回路を
組んである。
【００１０】この回路であれば、ＬＯＣＡ時に第１段ラ
プチャディスクが損傷し、ラプチャディスク間の圧力が
高くなっても、ＲＣＩＣの運転継続が可能である。但
し、通常の排気圧力を超える圧力が発生する場合には、
排気圧力を検知し、ＲＣＩＣタービンをトリップさせる
構成を別回路として設けている。
プチャディスクが損傷し、ラプチャディスク間の圧力が
高くなっても、ＲＣＩＣの運転継続が可能である。但
し、通常の排気圧力を超える圧力が発生する場合には、
排気圧力を検知し、ＲＣＩＣタービンをトリップさせる
構成を別回路として設けている。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1及び
図2を用いて説明する。
図2を用いて説明する。
【００１２】図１は本発明の一実施例の説明図であり、
原子炉隔離時冷却系の構成の概要を示すものである。原
子炉過渡事象による炉水位低下時、及びＬＯＣＡ時ＲＣ
ＩＣタービン１に直結の注入ポンプ２により原子炉内に
炉水を補給する。ＲＣＩＣタービン１の排蒸気はタービ
ン排気管９によりサプレッションプール１０へ排出され
る。
原子炉隔離時冷却系の構成の概要を示すものである。原
子炉過渡事象による炉水位低下時、及びＬＯＣＡ時ＲＣ
ＩＣタービン１に直結の注入ポンプ２により原子炉内に
炉水を補給する。ＲＣＩＣタービン１の排蒸気はタービ
ン排気管９によりサプレッションプール１０へ排出され
る。
【００１３】第１段ラプチャディスク５が損傷した場
合、第１段ラプチャディスク５と第２段ラプチャディス
ク６の間の圧力が上昇し、これを圧力計１１により検知
し、ダイアフラム圧力高信号７を発信する。この信号に
より蒸気ライン内側隔離弁３を閉、蒸気ライン外側隔離
弁４を閉、及びＲＣＩＣタービン１をトリップさせる。
このときＬＯＣＡ信号がある場合のみ、ダイアフラム圧
力高信号７は消去され、蒸気ライン内側隔離弁３，蒸気
ライン外側隔離弁４は開、及びＲＣＩＣタービン１はト
リップせずＲＣＩＣの運転継続が可能となる。
合、第１段ラプチャディスク５と第２段ラプチャディス
ク６の間の圧力が上昇し、これを圧力計１１により検知
し、ダイアフラム圧力高信号７を発信する。この信号に
より蒸気ライン内側隔離弁３を閉、蒸気ライン外側隔離
弁４を閉、及びＲＣＩＣタービン１をトリップさせる。
このときＬＯＣＡ信号がある場合のみ、ダイアフラム圧
力高信号７は消去され、蒸気ライン内側隔離弁３，蒸気
ライン外側隔離弁４は開、及びＲＣＩＣタービン１はト
リップせずＲＣＩＣの運転継続が可能となる。
【００１４】このロジック回路を図２に示す。図２は一
実施例のダイアフラム圧力高信号消去ロジックのブロッ
ク図である。
実施例のダイアフラム圧力高信号消去ロジックのブロッ
ク図である。
【００１５】図２の場合、ドライウェル圧力高信号と原
子炉水位低Ｌ１.５ 信号をＯＲ回路で組み、いずれかの
信号を検出した場合、ダイアフラム圧力高信号による蒸
気ライン内側隔離弁３，蒸気ライン外側隔離弁４の閉、
及びＲＣＩＣタービントリップ信号を消去するロジック
を示している。
子炉水位低Ｌ１.５ 信号をＯＲ回路で組み、いずれかの
信号を検出した場合、ダイアフラム圧力高信号による蒸
気ライン内側隔離弁３，蒸気ライン外側隔離弁４の閉、
及びＲＣＩＣタービントリップ信号を消去するロジック
を示している。
【００１６】第１段ラプチャディスク５の損傷により、
ダイアフラム圧力高信号７が発信される。しかし、この
状態において、ドライウェル圧力高信号または原子炉水
位低Ｌ１.５ 信号の何れかの信号が発信された場合にの
み、図２のロジック回路により蒸気ライン内側隔離弁
３，蒸気ライン外側隔離弁４は開のままとなり、RCICタ
ービン１はトリップせず、ＬＯＣＡ時においてもＲＣＩ
Ｃの運転を継続することができる。
ダイアフラム圧力高信号７が発信される。しかし、この
状態において、ドライウェル圧力高信号または原子炉水
位低Ｌ１.５ 信号の何れかの信号が発信された場合にの
み、図２のロジック回路により蒸気ライン内側隔離弁
３，蒸気ライン外側隔離弁４は開のままとなり、RCICタ
ービン１はトリップせず、ＬＯＣＡ時においてもＲＣＩ
Ｃの運転を継続することができる。
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、ＬＯＣＡ時に第１段ラ
プチャディスクが破損した場合においてもＲＣＩＣの運
転継続が可能であり、ＥＣＣＳ化されたＲＣＩＣの運転
維持能力が向上する。
プチャディスクが破損した場合においてもＲＣＩＣの運
転継続が可能であり、ＥＣＣＳ化されたＲＣＩＣの運転
維持能力が向上する。
【図１】本発明の一実施例の説明図。
【図２】本発明の一実施例のブロック図。
１…ＲＣＩＣタービン、２…冷却水ポンプ、３…蒸気ラ
イン内側隔離弁、４…蒸気ライン外側隔離弁、５…第１
段ラプチャディスク、６…第２段ラプチャディスク、７
…ダイアフラム圧力高信号、８…原子炉格納容器、９…
タービン排気管、１０…サプレッションプール、１１…
圧力計。
イン内側隔離弁、４…蒸気ライン外側隔離弁、５…第１
段ラプチャディスク、６…第２段ラプチャディスク、７
…ダイアフラム圧力高信号、８…原子炉格納容器、９…
タービン排気管、１０…サプレッションプール、１１…
圧力計。
Claims (1)
- 【請求項１】原子炉過渡事象による炉水の水位低下時、
及び炉水の喪失時、原子炉内へ炉水を補給するための蒸
気駆動タービン直結のポンプ，蒸気駆動タービン，配
管、及び弁を含む原子炉注水設備において、前記蒸気駆
動タービン排気配管に設置されている２段のラプチャデ
ィスクのうち第１段ラプチャディスクが損傷した場合、
ダイアフラム排気圧力高信号によって、蒸気ライン内側
隔離弁，外側隔離弁の閉止、及び蒸気駆動タービントリ
ップさせる手段を有する原子炉注水設備において、前記
ダイアフラム排気圧力高信号が与えられた場合、さらに
冷却材喪失事象の検出信号があった場合にのみ、前記蒸
気ライン内側隔離弁，外側隔離弁を閉止、及び蒸気駆動
タービントリップを阻止する構成となっていることを特
徴とする原子炉隔離時冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8313335A JPH10153678A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 原子炉隔離時冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8313335A JPH10153678A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 原子炉隔離時冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10153678A true JPH10153678A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18040012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8313335A Pending JPH10153678A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 原子炉隔離時冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10153678A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110714803A (zh) * | 2019-08-30 | 2020-01-21 | 上海齐耀动力技术有限公司 | 一种冷却隔热盘及涡轮机隔热结构 |
-
1996
- 1996-11-25 JP JP8313335A patent/JPH10153678A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110714803A (zh) * | 2019-08-30 | 2020-01-21 | 上海齐耀动力技术有限公司 | 一种冷却隔热盘及涡轮机隔热结构 |
| CN110714803B (zh) * | 2019-08-30 | 2023-08-29 | 上海齐耀动力技术有限公司 | 一种冷却隔热盘及涡轮机隔热结构 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN111322440B (zh) | 减压阀 | |
| KR102020908B1 (ko) | 원자력발전소 중대사고 발생시 방사성 물질의 대기방출을 저감시키는 주증기 계통 | |
| US5227127A (en) | Filtered venting system for reactor containment vessel of nuclear power plant | |
| JP4768855B2 (ja) | 安全弁の駆動システム | |
| JPH10153678A (ja) | 原子炉隔離時冷却装置 | |
| JPH0498198A (ja) | 原子力プラントの炉心冷却設備 | |
| Watanabe | Accident sequence precursor analyses for steam generator tube rupture events that actually occurred | |
| JPS59184887A (ja) | 原子炉格納容器減圧装置 | |
| JPH04104090A (ja) | 原子炉の圧力開放装置 | |
| JPS6229995Y2 (ja) | ||
| JPH08233990A (ja) | 原子炉安全システムとその作動状態表示方法 | |
| JPS60166704A (ja) | 大気放出装置 | |
| JPS6166996A (ja) | ハンマリング抑制方法および装置 | |
| CN115775641A (zh) | 一种应对汽轮机停机事故的反应堆保护方法及系统 | |
| Wenhui et al. | PSA Application in the Diverse Actuation System Design | |
| JPS6076690A (ja) | 逃し弁の開固着検出装置 | |
| JPS61139797A (ja) | 主蒸気隔離弁閉鎖装置 | |
| JPH01299497A (ja) | 原子炉圧力制御装置 | |
| JPS6170498A (ja) | 非常用炉心冷却系の制御回路 | |
| JPS60205109A (ja) | 給水系異常診断装置 | |
| JPH03123888A (ja) | 不活性化した原子炉格納容器の運転方法 | |
| Bittermann et al. | Reliability Analysis of the Decay Heat Removal System of a 1000-MW (e) Gas-Cooled Fast Breeder Reactor | |
| Petrangeli et al. | Probabilistic risk assessment (PRA) on the effectiveness of a core rescue system (SSN) for PWRs | |
| Yong Suk et al. | DEVELOPMENT OF LOW POWER SHUTDOWN LEVEL 1 PSA MODEL FOR WESTINGHOUSE TYPE REACTORS IN KOREA: OVERVIEW, RESULTS AND INSIGHTS | |
| JPS60117195A (ja) | 逃し弁操作システム |