JPH10153352A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH10153352A
JPH10153352A JP8310798A JP31079896A JPH10153352A JP H10153352 A JPH10153352 A JP H10153352A JP 8310798 A JP8310798 A JP 8310798A JP 31079896 A JP31079896 A JP 31079896A JP H10153352 A JPH10153352 A JP H10153352A
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condenser
pipe
compressor
refrigerant
boiling
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JP8310798A
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English (en)
Inventor
Akira Matsui
晧 松井
Keizo Konishi
恵三 小西
Ichiro Sakuraba
一郎 櫻場
Isamu Aoki
勇 青木
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 そこで本発明は、冷凍サイクル成績係数に優
れ、循環ポンプ等を必要しない簡便なシステムを有する
非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置を提供する。 【解決手段】 圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を
順次接続するとともに、凝縮器と膨張弁との間に第2凝
縮器を介装してなる冷凍装置において、第2凝縮器に
は、凝縮器で液化した冷媒導入する配管と、凝縮器より
抽気したガスを導入する配管を配設する。さらに、第2
凝縮器の蒸発部で液化した冷媒を蒸発させ、この蒸発さ
せた冷媒を圧縮機における吸入ポートと吐出ポートとの
中間に位置する中間ポートに注入させる冷却機構を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒として非共沸
混合冷媒を用いた回転容積型圧縮機(スクリュー式、ス
クロール式)を備えた冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍装置は冷凍や空調用に用いられてお
り、この冷凍装置のサイクルを図7に示す。冷凍装置
は、圧縮機1、凝縮器2、膨張弁4および蒸発器5を順
次接続され閉ループを構成している。この閉ループ内を
循環する冷媒は蒸発器5で外部の流体(例えば冷水)か
ら熱を奪って蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機1で圧
縮により温度と圧力を高められ、次に凝縮器2の外部の
流体(例えば冷却水)に熱を放出して液化する。この液
化した冷媒を膨張弁4で絞り、蒸発器5にもどしてサイ
クルをおえる。なお、冷凍装置内の冷媒の循環は圧縮機
により駆動される。
【0003】さらに、冷凍装置の性能を向上させるため
に、中間冷却器を設け、冷媒液を過冷却させる冷凍装置
がある(特公平7−104053号公報参照)。この冷
凍装置を図8に示す。図8に示すように、圧縮機1、凝
縮器2、膨張弁4および蒸発器5を順次接続すると共
に、凝縮器2と膨張弁4とを結ぶ配管に中間冷却器7を
介装した構成である。この冷凍装置は、中間冷却器7の
蒸発部7vで、凝縮器2で液化した冷媒を蒸発させ、こ
の蒸発させた冷媒を圧縮機1における吸入ポート1aと
吐出ポート1bとの中間に位置する中間ポート1cに注
入させる冷却機構を設けている。中間冷却器で冷媒を過
冷却することにより、冷凍装置の冷凍サイクル成績係数
を向上させるものである。なお、冷凍サイクル成績係数
は冷却熱量(kcal/h)を圧縮機入力(kw×86
0)で除した値である。
【0004】冷凍装置には、同一の沸点を持つ単一成分
冷媒(R12、R22等)および沸点温度が同一の共沸
混合冷媒(R502等)が主に使われている。これらに
対して、沸点温度が変化する非共沸混合冷媒が、昭和4
8年頃の石油危機に対処する一つの手段としてのヒート
ポンプの利用拡大を目的として、ヒートポンプの省エネ
ルギーと能力向上の方法として、非共沸混合冷媒の利用
が注目されたのが始まりである。ヒートポンプやバイナ
リー発電等の作動流体として、非共沸混合冷媒が研究さ
れてきた。一方、HCFC(第2世代フロン)の代替冷
媒として候補に挙がった冷媒の多くが、2種又は3種の
混合冷媒で、かつ非共沸であった為、代替化スケジュー
ルに沿って、非共沸混合冷媒使用のの冷凍装置が実用化
されつつある。
【0005】非共沸混合冷媒の特徴を説明する。非共沸
混合冷媒は沸点の異なる冷媒を混合させたものである。
2成分非共沸混合冷媒の相変化特性を図5に示す。図5
に示すように、非共沸混合冷媒の気相線(蒸発温度)や
液相線(凝縮温度)は成分濃度により変化する。例え
ば、低沸点冷媒濃度が0.3のとき、T1 は露点、T2
は沸点となる。同圧下での蒸発に際しては低沸点冷媒が
先に蒸発しやすく、また凝縮時には高沸点冷媒が先に凝
縮しやすい。このため、圧力一定下での蒸発あるいは凝
縮に際して、蒸気および液の濃度ならびに温度が変化す
ることが特徴である。
【0006】非共沸混合冷媒を等圧下で蒸発および凝縮
させた場合の理想冷凍サイクルの温度−比エントロピー
(T−S)線図(ロ−レンツサイクル)を図6に示す。
理想冷凍サイクルは図6の1→2→3→4→1のように
なる。すなわち蒸発過程は4→1のような右上がり線、
凝縮過程は2→3のような左下がり線となる。したがっ
て蒸発器で冷水を冷却し、凝縮器を水冷とし、いずれも
対向流式の熱交換をさせるとすれば、熱交換面各所での
温度差を図6のように大体同一にすることができる。こ
のように、非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置は、熱交換
流路全長についてほぼ同じ温度差で熱交換をすることが
可能となり、冷凍サイクル成績係数を向上させる可能性
を持っている。
【0007】前述したように、非共沸混合冷媒ガスの凝
縮時には、高沸点冷媒ガスが先に凝縮し、低沸点冷媒濃
度が大きくなってガス温度(露点)が降下する。これに
より、冷却水温度との差が減少し、結果的に、単一冷媒
または共沸混合冷媒ガスの凝縮時よりも冷却水側との伝
熱係数が小さくなる性質を持っている。一方、熱交換温
度差を小さくかつ全長にわたってほぼ一定に保つことに
より冷凍サイクル成績係数を向上できるので、非共沸混
合冷媒ガスに使用に際し、熱伝達効率の良い対向流型の
熱交換器が必要となる。現在、対向流型の熱交換器とし
て、シェルアンドチューブ、二重管、プレート、プレー
トフィン式等が用いられている。
【0008】しかしながら、熱交換器の熱伝達効率が十
分でない場合や、非共沸混合冷媒ガスの沸点の差が大き
くなる(図5に示す露点:T1 と沸点:T2 の差が大き
くなる)と、凝縮器の末端部、特に冷媒出口2b(図7
参照)付近に、低沸点混合冷媒(低沸点成分濃度の高い
混合冷媒)ガスが滞留することがある。高沸点冷媒ガス
の凝縮により、残りの非共沸混合冷媒ガスは低沸点成分
濃度が高くなり、凝縮温度が低くなる。
【0009】このような、低沸点混合冷媒ガスが冷却水
の伝熱部2e(図7参照)を覆い、新たに供給される非
共沸混合冷媒ガスと伝熱部2eとの接触を妨げ、冷却水
との伝熱性能を著しく低下させる問題を生じる。特に、
低沸点混合冷媒ガスの凝縮温度と冷却水温度との差が接
近すると、低沸点混合冷媒ガスの滞留が顕著となってい
た。
【0010】この問題を解決するため、図9に示すよう
な冷凍装置が考えられている。この冷凍装置は、圧縮機
1、凝縮器2、吸収器8、調節弁25、蒸発器5および
ミストセパレータ23を順次接続する構造である。凝縮
器2で凝縮された気液混合冷媒を吸収器8へ導入する。
一方、ミストセパレータ23により、蒸発器5で蒸発し
た気液混合冷媒をガスと液に分離し、冷媒ガスは配管に
より圧縮機1へ導入する。この冷媒液は、ミストセパレ
ータ23と吸収器8との間に介装した循環ポンプ10に
より、冷媒の凝縮圧力以上に昇圧し、配管により吸収器
8へ導入し、前記吸収器内に噴射される構造である。
【0011】この冷凍装置の作動を説明する。凝縮器2
で凝縮された気液混合冷媒を吸収器8へ導入する。一
方、ミストセパレータ23では、蒸発器5からの気液混
合冷媒から高沸点混合冷媒液(高沸点成分濃度の高い混
合冷媒)を分離し、この高沸点混合冷媒液を循環ポンプ
10で冷媒の凝縮圧力以上に昇圧する。次に、この高沸
点混合冷媒液は、前記吸収器内に噴射される。低温の高
沸点混合冷媒液と、低沸点混合冷媒ガスとを積極的に混
合させることにより、低沸点混合冷媒ガスを凝縮させる
ものである。
【0012】吸収器で低沸点混合冷媒ガスの凝縮を促進
させることにより、凝縮器に滞留した低沸点混合冷媒ガ
スを、凝縮した冷媒液とともに排出するので、凝縮器に
おける冷却水との伝熱性能を改善するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この冷
凍装置では、循環ポンプを必要とするので新たな動力を
必要とするので、冷凍サイクル成績係数を低下させるお
それがある。また、循環ポンプ、ミストセパレータ等と
追加設備を必要とし、システムコントロールやメンテナ
スの複雑化、コストアップの問題が生じる。そこで本発
明は、冷凍サイクル成績係数に優れ、循環ポンプ等を必
要しない簡便なシステムを有する非共沸混合冷媒を用い
た冷凍装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発
器を順次接続するとともに、凝縮器と膨張弁との間に第
2凝縮器を介装してなる冷凍装置にあって、(イ)第2
凝縮器には、凝縮器で凝縮した冷媒を導入する配管を配
設し、凝縮器より抽気したガスを導入する配管を新たに
配設する。さらに、(ロ)第2凝縮器の蒸発部で液化し
た冷媒を蒸発させ、この蒸発させた冷媒を圧縮機におけ
る吸入ポートと吐出ポートとの中間に位置する中間ポー
トに注入させる冷却機構を設けたことを特徴とするもの
である。
【0015】(イ)第2凝縮器に凝縮器に滞留した低沸
点混合冷媒の滞留ガスを導入することにより、凝縮器の
前記滞留ガスを除去でき、凝縮器の伝熱性能を向上でき
る。低沸点成分が除去されることにより、凝縮器には冷
却水と熱交換しえる温度(凝縮温度)の成分比ガスを充
満でき、凝縮が進行される。
【0016】(ロ)第2凝縮器に、凝縮器より抽気した
低沸点混合冷媒ガスを導入し、この低沸点混合冷媒ガス
を凝縮させる。この冷却には、第2凝縮器の蒸発部で液
化した冷媒を蒸発させて行う。この凝縮した低沸点混合
冷媒液と、凝縮器より別の配管で導入された高沸点混合
冷媒と混合し所定の混合比の非共沸混合冷媒液とする。
また、この蒸発させた冷媒を圧縮機の中間ポートに注入
する。圧縮機の中間圧力段階に前記冷媒ガスを導入する
ので、吸入ポート1aにおける、主ラインの非共沸混合
冷媒ガスの吸入圧力の変動を抑制できる。
【0017】本発明の冷凍装置は凝縮器の伝熱性能が向
上でき、非共沸混合冷媒を効率よく凝縮できるため、冷
凍サイクル成績係数を向上できる。このため、スクリュ
ー圧縮機等の中間ポートに冷却ガスの導入による、所要
動力アップのマイナス要因を考慮しても、冷凍装置のサ
イクル成績係数の改善が大きい。
【0018】さらに、第2凝縮器の凝縮部の温度を冷却
水の温度以下、より好ましくは低沸点冷媒ガスの液化温
度以下にし、前記低沸点混合冷媒の滞留ガスを液化する
ことが好ましい。非共沸混合冷媒ガスの沸点の差が大き
い場合に効果がある。さらに、第2凝縮器の液溜め部に
蒸発部を設け、冷媒をさらに冷却して、冷媒の過冷却に
より冷却能力を向上させることが好ましい。
【0019】また、凝縮器の末端に滞留した低沸点混合
冷媒の滞留ガスを、この凝縮器で凝縮した冷媒液ととも
混在状態で第2凝縮器に導入することもできる。プレー
ト式、プレートフィン式等の気液が分離されないで排出
されるタイプの熱交換器を凝縮器に用いるものである。
冷却水との伝熱性能の改善の効果は、ガスと液を分離し
て第2凝縮器に導入するタイプと比べ若干劣るが、効果
は十分に大きい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図示例と
ともに説明する。図1は、本発明の冷凍装置の第1実施
例の構成を示す図である。本発明の冷凍装置は、圧縮機
1、凝縮器2、第2凝縮器3、膨張弁4および蒸発器5
を順次接続してなる冷凍装置である。凝縮器2、第2凝
縮器3および蒸発器5にはシェルアンドチューブ式の熱
交換器を用いた。
【0021】凝縮器2には、外部の流体(例えば冷却
水)を流入させ、放出させる冷水配管20a、20bを
配設する。また、蒸発器5には、外部の流体(例えば冷
水)を流入させ、放出させる冷水配管21a、22bを
配設する。圧縮機1と凝縮器2との間は、圧縮機1から
吐出された高温高圧の冷媒ガスを運ぶ第1配管11を配
設する。凝縮器2と第2凝縮器3との間は、凝縮器2で
液化した冷媒を運ぶ第2配管12と、凝縮器2よりガス
状態の冷媒を抽気して運ぶ第3配管13を配設する。第
2凝縮器3と膨張弁4との間は、第2凝縮器3で液化し
た冷媒を運ぶ第4配管14を配設する。膨張弁4と蒸発
器5との間を膨張弁4で減圧した冷媒を運ぶ第5配管1
5を配設する。蒸発器5と圧縮機1との間は、蒸発器5
で気化した低温低圧の冷媒ガスを運ぶ第6配管16を配
設する。さらに、前記第4配管14から第7配管17を
分岐させ、この第7配管17に第2膨張弁6を接続し、
この第2膨張弁6と第2凝縮器3の蒸発部3vを第8配
管18を介して接続するとともに、第2凝縮器3の蒸発
部3vと圧縮機1における吸入ポート1aと吐出ポート
1bとの中間に位置する中間ポート1cに第9配管19
を接続する冷却機構を設ける。
【0022】次に、本発明の冷凍装置の特徴である冷却
機構の作動を説明する。本発明の冷凍装置の冷却機構で
は、(イ)第2凝縮器に、凝縮器で液化した冷媒を導入
する配管と、凝縮器より抽気したガスを導入する配管と
を新たに配設し、(ロ)第2凝縮器の蒸発部で液化した
冷媒を蒸発させ、この蒸発させた冷媒を圧縮機における
吸入ポートと吐出ポートとの中間に位置する中間ポート
に注入させる構造である。
【0023】圧縮機1で圧縮された高温高圧の非共沸混
合冷媒ガスが凝縮器2の冷却水で出口側から導入され
る。凝縮器2において、まず、前記冷媒ガスの高沸点成
分の冷媒ガスが凝縮し、残りの非共沸点混合冷媒ガスは
低沸点混合冷媒ガスとなり移動して、凝縮器2の末端
部、特に凝縮器2の冷媒出口2b付近に滞留する。新た
に配設した第3配管13により、この低沸点混合冷媒ガ
スを凝縮器2から抽出して第2凝縮器3へ効率よく排出
する。さらに、第3配管13を凝縮器2の冷却水供給側
の上部に接続することにより、低沸点混合冷媒ガスをよ
り効率よく第2凝縮器3に排出することができる。本発
明の冷凍装置は、ガス配管を新たに設けたことにより、
凝縮器2の末端部に滞留する低沸点混合冷媒ガスの第2
凝縮器3への排出を促進し、凝縮器における冷却水との
伝熱性能を効率よく向上させるものである。
【0024】一方、凝縮した高沸点混合冷媒液は凝縮器
2の底部に溜まる。この凝縮した高沸点混合冷媒液は、
凝縮器2の底部より第2配管12により、第2凝縮器3
に導入する。第2配管12は第2凝縮器3の冷却水供給
側の底部に接続することが好ましい。この高沸点混合冷
媒液は、凝縮器2の冷却水の出口付近から入口付近へ移
動する間に低沸点混合冷媒ガスとの混合が進行し、低沸
点混合冷媒ガスを凝縮させる効果がある。
【0025】第2凝縮器3の蒸発部3v内に、第2凝縮
器3の非共沸混合冷媒液の一部を第2膨張弁6で減圧し
て蒸発させる。この蒸発部3v内の温度は、凝縮器2に
供給される冷却水より低くすることが好ましい。さらに
よいのは、低沸点成分冷媒ガスの液化温度より低くする
ことが好ましい。この蒸発部3v内の温度が低くするこ
とにより低沸点混合冷媒ガスはより効率よく凝縮でき
る。非共沸混合冷媒ガスの沸点の差が大きい場合に効果
が大きい。
【0026】第2凝縮器3で低沸点成分冷媒ガスの凝縮
が進行するので、凝縮器と第2凝縮器との間に差圧が生
じ、凝縮器2内に滞留する低沸点混合冷媒ガスの第2凝
縮器3への抽出が促進される。これに伴い凝縮器2内の
冷媒液も速やかに第2凝縮器3に供給できる効果も生じ
る。これらにより、熱伝達を阻害する滞留液もなくなる
ため、凝縮器2の冷却水との伝熱性能がさらに向上す
る。
【0027】第2凝縮器3の蒸発部3vで蒸発した非共
沸混合冷媒ガスは、圧縮機1の中間ポート1cに導入さ
れる。圧縮機の中間圧力段階に前記冷媒ガスを導入する
ので、吸入ポート1aにおける、主ラインの非共沸混合
冷媒ガスの吸入圧力の変動をを抑制できる。前記非共沸
混合冷媒ガスの圧縮機1の中間ポート1cへの導入位置
を移動できるようにすることにより、非共沸混合冷媒ガ
スの吸入圧力の変動をさらに少なくすることが好まし
い。
【0028】本発明の第2実施例を説明する。図2は、
本発明の冷凍装置の第2実施例の構成を示す図である。
第1実施例の第2凝縮器2の下部に受液部3gを設け、
この受液部3gにも、前記第2膨張弁6と第2凝縮器3
の蒸発部3vを前記受液部3gにも配設する。液化した
非共沸混合冷媒液はさらに冷却され、過冷度が大きくな
り、冷却能力の改善により、冷凍装置の冷凍サイクル成
績係数を向上できる。
【0029】次に、本発明の第3実施例を説明する。図
3は、本発明の冷凍装置の第3実施例の構成を示す図で
ある。第1実施例の構成に中間冷却器を加えたことであ
る。第2凝縮器3と膨張弁4とを結ぶ第4配管14に中
間冷却器7を介装した構成である。図3に示すように、
中間冷却器7の蒸発部7vで、第2凝縮器3で液化した
冷媒を蒸発させ、この蒸発させた冷媒を圧縮機1におけ
る吸入ポート1aと吐出ポート1bとの中間に位置する
中間ポート1dに注入させる冷却機構を設けている。こ
の中間冷却器により、第2凝縮器から非共沸混合冷媒液
をさらに過冷却することによって、冷凍装置の冷凍サイ
クル成績係数をより向上できる。第2実施例や第3実施
例のように、非共沸混合冷媒を用いる場合も、非共沸混
合冷媒液を過冷することが好ましい。この結果、冷凍装
置の冷凍サイクル成績係数のをより向上が可能となる。
【0030】次に、本発明の第4実施例を説明する。図
4は、本発明の冷凍装置の第4実施例の構成を示す図で
ある。第1実施例と異なる点は凝縮器2にプレート式熱
交換器を用いたものである。このプレート式熱交換器は
高沸点混合冷媒液と低沸点混合冷媒ガスとを分離できな
い構造である。この熱交換器を用いた凝縮器も、凝縮器
の末端部に、低沸点混合冷媒ガスが滞留して冷却板を覆
い、冷却水との伝熱性能を低下させる。本実施例では、
高沸点混合冷媒液と低沸点混合冷媒ガスを同時に第2凝
縮器3に抽出し、第2凝縮器で低沸点混合冷媒ガスを凝
縮させる。この結果、第2凝縮器での低沸点混合冷媒ガ
スの凝縮を促進により、凝縮器と第2凝縮器との間に差
圧が生じて凝縮器に滞留した低沸点混合冷媒ガスの排出
が促進される。なお、ガスと液を分離して第2凝縮器に
導入するタイプと比べ、低沸点混合冷媒ガスの抽出速度
が若干遅くなるが、本実施例の場合でも凝縮器における
冷却水との伝熱性能を改善できた。
【0031】以上説明した本発明の実施例の冷凍装置は
スクリュー式水冷チラーであり、冷媒として非共沸2種
混合冷媒を使用した。本発明の実施例の冷凍装置の運転
により、12℃の水から7℃の冷水を得た。この時に使
用した冷却水の温度は32℃から37℃に変化した。従
来の第2凝縮器を設けていない冷凍装置に比べ、本発明
の冷凍装置は熱交換性能が1.5〜2.0倍に向上し、
これにより圧縮機サイクル効率が10〜20%高めるこ
とができる。圧縮機の中間ポートへの冷媒ガスが流入す
ることによる動力増加を考慮しても、いずれの実施例の
冷凍装置も、最終的に冷凍サイクル成績係数を5%以上
増加させることができた。さらに、第2実施例や第3実
施例のように、非共沸混合冷媒液を過冷することにより
冷凍サイクル成績係数を5〜10%向上できた。
【0032】本発明の実施例はスクリュー式圧縮機を用
いた冷凍装置であるが、回転容積型圧縮機を用いる冷凍
装置の一例として示したものである。他の回転容積型圧
縮機であるスクロール式圧縮機を用いた冷凍装置でも同
様の効果を得ることができる。また、圧縮機は単段だけ
でなく、複数の圧縮機を用いた冷凍装置にも適用可能で
ある。この場合、第2凝縮器で蒸発させた冷媒を低圧側
圧縮機と高圧側圧縮機とを接続している配管部へ導入さ
せる構造となる。なお、本発明の実施例では、凝縮器に
おける冷媒の冷却に冷却水を用いたが、冷媒の冷却のた
めの流体は水に限られずブライン等の使用も可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明のうち請
求項1記載の発明の冷凍装置は、冷却水との伝熱性能を
阻害する前記凝縮器に滞留した低沸点混合ガスをガス配
管で迅速に第2凝縮器に抽出させ、第2凝縮器で液化す
る。この結果、冷凍装置の凝縮器の冷却水等との伝熱性
能を向上させ、冷凍サイクル成績係数を5%以上向上で
きる。非共沸混合冷媒ガスを用いた冷凍装置の冷凍サイ
クル成績係数を飛躍的に向上でき、省エネルギーをより
可能な冷凍装置とするものである。特に、シェルアンド
チューブ、二重管、プレート、プレートフィン式等の熱
交換器を凝縮器に用いることにより効果が大きい。さら
に、中間冷却器を設けることにより、さらに冷凍サイク
ル成績係数を向上できる。
【0034】請求項2記載の発明の冷凍装置は、プレー
ト式、プレートフィン式等の気液が分離されないで排出
されるタイプの熱交換器を凝縮器に用いるものである。
凝縮器に滞留した低沸点混合ガスを気液混在状態で第2
凝縮器に抽出させ、第2凝縮器で液化する。請求項1記
載の発明と同様に、冷凍装置の凝縮器における冷却水等
との伝熱性能を向上させ、冷凍サイクル成績係数を向上
できる。
【0035】請求項3記載の発明の冷凍装置は、第2凝
縮器の液溜め部に蒸発部を設け、冷媒の過冷却すること
により、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、冷
却能力を向上させ、冷凍サイクル成績係数を改善を可能
とするものである。さらに、本発明の冷凍装置は循環ポ
ンプ、ミストセパレータ、熱回収器等の追加設備を必要
としないので、システムが簡便となりメンテナスが容易
で、コストの低減を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍装置の第1実施例の構成を示す図
である。
【図2】本発明の冷凍装置の第2実施例の構成を示す図
であって、第2凝縮器の構成を示す図である。
【図3】本発明の冷凍装置に中間冷却器を設けた第3実
施例の構成を示す図である。
【図4】本発明の冷凍装置の第4実施例の構成を示す図
である。
【図5】2成分非共沸混合冷媒の相変化特性を示す図で
ある。
【図6】理想冷凍サイクルの温度−比エントロピー線図
(ロ−レンツサイクル)を示す図である。
【図7】従来例の冷凍装置の構成を示す図である。
【図8】中間冷却器を用いた別の従来例の冷凍装置の構
成を示す図である。
【図9】吸収器を用いた他の従来例の冷凍装置の構成を
示す図である。
【符号の説明】 1 圧縮機 1a 圧縮機の吸入ポート 1b 圧縮機の吐出ポート 1c 圧縮機の中間ポート 2 凝縮器 2a 凝縮器の冷媒入口 2b 凝縮器の冷媒出口 2c 凝縮器の冷却水入口 2d 凝縮器の冷却水出口 2e 凝縮器における冷却水の伝熱部 3 第2凝縮器 3v 第2凝縮器の蒸発部 3g 第2凝縮器の受液部 4 膨張弁 5 蒸発器 6 第2膨張弁 7 中間冷却器 7v 中間冷却器の蒸発部 8 吸収器 9 熱回収器 10 循環ポンプ 11 第1配管 12 第2配管 13 第3配管 14 第4配管 15 第5配管 16 第6配管 17 第7配管 18 第8配管 19 第9配管 20a 冷却水配管 20b 冷却水配管 21a 冷水配管 21b 冷水配管 22 調節弁 23 ミストセパレータ 24a 中間冷却器用配管 24b 中間冷却器用配管 24c 中間冷却器用配管 25 調節弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 勇 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合研究所地区内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を
    順次接続するとともに、凝縮器と膨張弁との間に第2凝
    縮器を介装してなる冷凍装置において、 第2凝縮器には、凝縮器で液化した冷媒を導入する配管
    と、凝縮器より抽気したガスを導入する配管を配設し、 さらに、第2凝縮器の冷却機構が、第2凝縮器の蒸発部
    に第2凝縮器で液化した冷媒を導入する配管と、この配
    管の途中に介装された第2膨張弁と、第2凝縮器の蒸発
    部と圧縮機の中間ポートを接続する配管により構成され
    てなることを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍装置における凝縮器
    で液化した冷媒を導入する配管と、凝縮器より抽気した
    ガスを導入する配管とを配設する構成に代え、凝縮器で
    液化した冷媒と抽気したガスとを混在状態で導入する配
    管を配設してなる冷凍装置。
  3. 【請求項3】 第2凝縮器の液溜め部に蒸発部を設けて
    なることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍装置。
JP8310798A 1996-11-21 1996-11-21 冷凍装置 Withdrawn JPH10153352A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6557372B1 (en) * 2002-01-28 2003-05-06 Smc Kabushiki Kaisha Refrigerating unit having plural air cooled condensers
CN1304797C (zh) * 2005-01-10 2007-03-14 深圳清华大学研究院 接近理想逆卡诺循环效率的蒸气压缩式制冷循环装置
CN108561978A (zh) * 2018-03-07 2018-09-21 贵州电网有限责任公司 一种信息机房精密空调室外机冷凝装置及其控制方法
KR20190096658A (ko) * 2018-02-09 2019-08-20 엘지전자 주식회사 공기조화기

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