JPH10149291A - ネットワーク上のマシンへのアプリケーション一括登録の方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】同一ネットワーク上に接続されているクライア
ントに同一アプリケーションをインストールする際の繰
り返し作業を防ぐインストール方法の提供。 【解決手段】アプリケーションをシステムへ登録するイ
ンストールプログラムは、ある特定のインストールシス
テムを使用している場合が多くある点に着目し、このイ
ンストールシステムが持っているインストールするため
のインストーラ情報を取得して解析し、ネットワークを
介し各クライアントマシンへアプリケーションを配信
し、各クライアントのアプリケーション情報のデータベ
ースも同時に更新して、アプリケーションのクライアン
トへの一括インストールを完了する。これにより反復作
業を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、クライアント・サ
ーバシステムにおけるアプリケーションソフトウェアの
インストール方法に関し、特に、ネットワーク上に接続
されたクライアント群に対して同一のアプリケーション
をインストールする方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、サーバーと複数クライアントによ
って構成されるクライアント・サーバ方式のネットワー
クシステムは各種応用分野に広く実装されている。

【０００３】ところで、このようなクライアントサーバ
方式のネットワークシステムにおいては、従来、たとえ
ネットワーク上の各クライアントへ同じアプリケーショ
ンをインストールする場合であっても、各クライアント
毎にそれぞれインストール作業を行なわなければならな
かった。すなわち、例えば１０台のクライアントへ同じ
アプリケーションをインストールする場合でも、１０回
の同一インストール作業を要している。

【０００４】なお、クライアントサーバ方式のネットワ
ーク接続されたクライアントマシン上にアプリケーショ
ンソフトウェアをインストールする場合、クライアント
側では、ソフトウェアをインストール可能な状況に設定
し、インストールすべきソフトウェアを指定してサーバ
マシンにソフトウェアの転送要求を発行し、クライアン
トマシンはサーバマシンから転送されたソフトウェアを
インストールし、インスール終了後に環境を元に戻すと
いう作業が行われる（例えば特開平６−３０９２６１号
公報の記載参照）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来のイ
ンストール方法においては、各クライアントへ共通のア
プリケーションをインストールする場合であっても、個
別にインストール作業を繰り返すことが必要とされ、そ
の結果、ネットワーク接続されたクライアントマシンの
増大に伴い、作業効率、及び生産性の向上の阻害する重
大な要因となっている、という問題点を有している。

【０００６】その理由は、クライアントマシンにアプリ
ケーションをインストールする際、当該アプリケーショ
ン本体ファイルの他に、クライアントが所持しているア
プリケーション情報のデータベースも更新しなければな
らず、この作業は、アプリケーションのインストールプ
ログラムが行なっている、からである。

【０００７】クライアントマシンへのソフトウェアイン
ストール作業において、サーバマシンからの１回のイン
ストール作業によりシステム内の全てのクライアントマ
シンに対してセキュリティ上の問題を生じることなくソ
フトウェアをインストールあるいはアップデートできる
自動インストール方法として、例えば特開平６−３０９
２６１号公報には、サーバマシンからクライアントマシ
ンにインストール開始の指示を出力し、このインストー
ル指示の開始を受けたクライアントマシンはサーバマシ
ンから送られるソフトウェアの処理を実行し、クライア
ントマシンはサーバマシンへインストール処理の終了を
通知する、ようにした自動インストール方法が提案され
ている。

【０００８】また、例えば特開平７−２００４４３号公
報には、ネットワーク上の所望の各システムに同一アプ
リケーションプログラムを１回の操作で短時間にインス
トールする方法として、ネットワークを介して複数のコ
ンピュータ機器が通信可能に構成されたネットワークシ
ステムのインストール方法において、インストールされ
るシステムのネットワーク接続情報をシステム上の記憶
装置から取得する第１の取得工程と、インストールする
アプリケーションソフトのライセンス所持情報をシステ
ム上の記憶装置から取得する第２の取得工程と、第１お
よび第２の取得工程により取得したネットワーク接続情
報とライセンス所持情報に基づいてインストール可能な
システムを導出する導出工程と、インストールするシス
テムを選択する選択工程と、選択されたシステムにアプ
リケーションソフトをシステムにインストールするイン
ストール工程とを有するインストール方法が提案されて
いる。

【０００９】しかしながら、上記各公報には、アプリケ
ーションをシステムへインストールするプログラムであ
るインストーラの具体的な処理については記載されてい
ず、インストール媒体が所持しているインストーラ情報
（インストールするための情報）に基づきアプリケーシ
ョンソフトウェアをインストールするインストーラプロ
グラム（後述するように本発明の主題）は扱われていな
い。

【００１０】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、クライアント・
サーバ方式のネットワークに接続されているクライアン
トに同一アプリケーションをインストールする際の繰り
返し作業を防ぐようにしたインストール方法を提供する
ことにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、１つのサーバと複数のクライアントで構
成されるネットワークシステムのアプリケーションイン
ストール方法において、アプリケーションをクライアン
トへインストールするプログラムであるインストーラ
は、インストール媒体が所持しているインストーラする
ための情報（「インストール情報」という）を基にし
て、アプリケーションのインストールを行なう際に、前
記サーバ側にあるインストール媒体のインストーラ情報
を取得して解析し、該情報を基にしてアプリケーション
本体ファイルを前記サーバから前記各クライアントへ配
信し、前記各クライアントのアプリケーション情報のデ
ータベースを同時に更新して前記クライアントへのイン
ストールを完了する、ことを特徴とする。

【００１２】本発明の概要を以下に説明する。インスト
ーラ（アプリケーションをシステムへインストールする
プログラム）は、インストール媒体が所持しているイン
ストーラ情報（インストールするための情報）を基にし
て、アプリケーションのインストールをしているが、本
発明においては、インストール媒体が所持しているイン
ストーラ情報を利用して、各クライアント上でインスト
ーラが行なっていた工程を、サーバ側にあるインストー
ル媒体のインストーラ情報を取得して解析し、この情報
を基にしてアプリケーション本体ファイルをサーバから
各クライアントへ配信し、各クライアントのアプリケー
ション情報のデータベースも同時に更新して、アプリケ
ーションのクライアントへの一括インストールを完了す
るようにしたものである。

【００１３】このように、本発明によれば、インストー
ラ情報をアプリケーションのインストール媒体から取得
して解析し（工程１）、これを基に、アプリケーション
本体ファイルを各クライアントへ同時に配信し（工程
２）、その後、アプリケーション情報を各クライアント
のアプリケーション情報データベースへ登録する（工程
３）、という以上の３工程でネットワーク上の全てのク
ライアントへ一括でアプリケーションをインストールす
るものである。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して以下に説明する。はじめに図２を参照して、
本発明の実施の形態におけるクライアントサーバシステ
ムの構成の一例を説明する。サーバ１と複数のクライア
ント２、３、４はネットワーク２０を介して接続され、
サーバ１のハードディスク装置５にはアプリケーション
１０、及びアプリケーションのインストールを行うイン
ストーラプログラム９が格納されている。

【００１５】図１は、本発明の実施の形態において、ア
プリケーションをクライアントマシンへインストールす
る際の工程を示すフローチャートである。

【００１６】まず、サーバ側でインストーラを起動する
と、ネットワーク上に接続されているクライアントを把
握する（ステップＳ１）。

【００１７】そして、ユーザはサーバがハードディスク
装置内に所持しているアプリケーションインストール媒
体より、インストールするアプリケーションを指定する
（ステップＳ２）。

【００１８】次にインストールするアプリケーションの
インストーラ情報（アプリケーションをインストールす
るための情報）を読むことができるか否かを判別する
（ステップＳ３）。その際、インストーラ情報が理解で
きない場合は、インストール工程を終了して、ユーザへ
異常終了したことを伝える（ステップＳ５）。

【００１９】一方、インストーラ情報が理解できる場合
には、この情報を取得し（ステップＳ４）、当該アプリ
ケーションにライセンスが必要であれば、クライアント
数分のライセンスをユーザ（あるいはシステム管理者
等）が入力する（ステップＳ６）。

【００２０】次に、ユーザ（あるいはシステム管理者）
は、アプリケーションプログラムを格納するクライアン
トのディレクトリを指定する（ステップＳ７）。

【００２１】その後、このアプリケーションプログラム
はインストーラ情報にしたがって、指定されたクライア
ント側のディレクトリにアプリケーションプログラムを
配信し（ステップＳ８）、クライアントのアプリケーシ
ョン情報のデータベース（図２の１２、１３、１４等）
を更新する（ステップＳ９）。

【００２２】そして最後にユーザへインストール終了を
伝える（ステップＳ１０）。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネットワーク上のクライアントへアプリケーションをサ
ーバ側で一括してインストールできるという、効果を奏
する。これにより、短時間でネットワーク上のクライア
ントへアプリケーションのインストール作業を終えるこ
とができるようになる。

【００２４】その理由は、本発明においては、ネットワ
ーク上のクライアントを操作することなく、サーバ側の
みの操作で全てのクライアントのアプリケーションをイ
ンストールすることができる、ためである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態におけるアプリケーション
一括登録方式を示すフローチャートである。

【図２】本発明の実施の形態におけるシステム構成の一
例を示す図である。

【符号の説明】 １ サーバ ２、３、４ クライアント ５、６、７、８ ハードディスク装置 ９ インストーラ １０ アプリケーション １２、１３、１４ アプリケーション情報データベース ２０ ネットワーク

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】１つのサーバと複数のクライアントで構成
   されるネットワークシステムのアプリケーションのイン
   ストール方法において、 アプリケーションをクライアントへインストールするプ
   ログラムであるインストーラが、インストール媒体が所
   持しているインストーラするための情報（「インストー
   ラ情報」という）を基にして、アプリケーションのイン
   ストールを行なう際に、 前記サーバ側にあるインストール媒体のインストーラ情
   報を取得して解析し、 該情報を基にしてアプリケーション本体ファイルを前記
   サーバから前記各クライアントへ配信し、 前記各クライアントのアプリケーション情報のデータベ
   ースを同時に更新し、 これにより前記アプリケーションの前記クライアントへ
   の一括インストールを完了する、ことを特徴とする、ネ
   ットワークを介したアプリケーションのインストール方
   法。
2. 【請求項２】前記サーバ側にて、前記インストーラ情報
   を取得した結果、前記アプリケーションにライセンスが
   必要である場合には、クライアント数分のライセンスを
   設定する、ことを特徴とする、請求項１記載のネットワ
   ークを介したアプリケーションのインストール方法。