JPH10147277A - 自転車用ブレーキレバー及びバーエンド - Google Patents

自転車用ブレーキレバー及びバーエンド

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JPH10147277A
JPH10147277A JP30787596A JP30787596A JPH10147277A JP H10147277 A JPH10147277 A JP H10147277A JP 30787596 A JP30787596 A JP 30787596A JP 30787596 A JP30787596 A JP 30787596A JP H10147277 A JPH10147277 A JP H10147277A
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brake
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーエンドとハンドルバーとの2つのポジシ
ョンでブレーキ操作できるようにし、かつ強力な制動力
が得られるようにする。 【解決手段】 自転車用バーエンド10は、自転車のハ
ンドルバー11の両端にハンドルバー11と別体で設け
られ、ハンドルバー11と直交する前方向に延びる部材
である。バーエンド10は、エンド本体25とブレーキ
レバー26とを有している。エンド本体25は、ハンド
ルバー11の先端に装着される。ブレーキレバー26
は、ブラケット30と、レバー部材31とを備えてい
る。ブラケット30は、レバー軸32を有し、エンド本
体25の先端部に一体で形成されている。レバー部材3
1は、エンド本体25に沿って配置される第1操作部3
7と、第1操作部37と交差する方向に配置される第2
操作部38とを有し、レバー軸32を介してブラケット
30に揺動自在に装着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用のハンド
ルバーに装着可能であり、ブレーキ装置を操作するため
のブレーキレバー及びハンドルバーの両端に装着可能な
バーエンドに関する。
【0002】
【従来の技術】マウンテンバイクには、左右に延びるほ
ぼ直線的なハンドルバーが装着されることが多い。この
ハンドルバーの両端にはグリップが被せられており、グ
リップの内側にはブレーキレバーや変速レバーが設けら
れている。ブレーキレバーは、揺動軸を有しハンドルバ
ーのグリップ内側に装着されるブラケットと、ブラケッ
トに揺動自在に支持されたレバー部材とを有している。
レバー部材は、先端の間隔が広くなるようにハンドルバ
ーに沿って左右に延びている。このようなブレーキレバ
ーが装着されたマウンテンバイク、特に、クロスカント
リーレースに使用されるマウンテンバイクには、ハンド
ルバーの両端に複数のハンドルポジションを得るために
バーエンドが、ハンドルバーと一体又は別体で設けられ
ることが多い。
【0003】バーエンドは、ハンドルバーに対してそれ
と交差するように前方やや上向きに装着される棒状の部
材である。このようなバーエンドは、たとえば上り坂を
登るときや平地を走るときに、ハンドルポジションを代
えるためにしばしば使用される。しかし、このようなバ
ーエンドを使用すると、ブレーキレバーや変速レバーか
ら手が離れる。したがって、制動を行うときには、その
都度ハンドルバーの両端にあるグリップに手を戻さなけ
ればならず、バーエンドを握った状態で迅速に制動をか
けにくい。
【0004】2つのポジションで制動操作を行えるよう
にするために、ブレーキレバーのレバー部材の先端にバ
ーエンドに平行に装着可能な延長レバーが知られている
(米国特許 No.5,299,466号)。この延長
レバーは、レバー部材と装着部材とを備えている。レバ
ー部材は、指で把持可能な形状の操作部を有している。
装着部材は、ブレーキレバーの先端にレバー部材をバー
エンドと平行に装着するための部材である。このような
延長レバーをブレーキレバーに設けることで、バーエン
ドを握った状態でも制動操作を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ブレーキレバーを使用
して所定のレバーストロークで所望の制動力を確保でき
る操作部位は、通常、ブレーキレバーの先端から1イン
チ(25.4mm)内側の部位に設計されている。この
操作部位でブレーキレバーを握ると、所定のレバースト
ロークで所望の制動力が得られるが、この位置から離れ
ると所定のレバーストローク分ブレーキレバーを操作し
てもブレーキケーブルのストロークが不足し所望の制動
力を得にくい。
【0006】前記従来のブレーキレバーの先端にバーエ
ンドに沿って延長レバーを設けた構成では、延長レバー
のレバーストロークがブレーキレバーより大きくなる。
このため、バーエンド側で延長レバーにより制動をかけ
ても同じレバーストロークでは、所望の制動力が得られ
にくい。しかも、バーエンドは、ハンドルバーと交差す
る方向に延びているので、バーエンドに沿って配置され
る延長レバーを握ると、ハンドルバーに沿ったブレーキ
レバーが捩じれて力が逃げてしまい、この点からも所望
の制動力が得られにくい。
【0007】一方、ドロップ型のハンドルバーの場合、
実開昭52−21665号公報等に開示されたような補
助レバーを有するブレーキレバーが提案されている。こ
のブレーキレバーは、ハンドルバーの両端の円弧部分の
基端側に装着されたブラケットと、このブラケット内の
揺動軸に揺動自在に装着され円弧部分に沿った主レバー
部材と、主レバー部材と連動可能でありハンドルバーの
直線部分に沿って延びる補助レバー部材とを有してい
る。この主レバー部材は、ブラケット内で揺動軸と直交
する方向に延びてハンドルバーの円弧部分に沿って延び
ている。このような補助レバー部材を設けることで直線
部分を握った状態で制動操作を行うことができる。
【0008】しかし、ドロップ型のハンドルバーとマウ
ンテンバイク用のバーエンドが装着されたハンドルバー
とでは、構造及びその配置方向が異なるため、上記のよ
うなブレーキレバーをバーエンドに装着するのは困難で
ある。本発明の課題は、バーエンドとハンドルバーとの
2つのポジションでブレーキ操作できるようにし、かつ
強力な制動力が得られるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用ブ
レーキレバーは、自転車用ハンドルバーの両端にハンド
ルバーと一体又は別体で設けられ、ハンドルバーと交差
する方向に延びるバーエンドに装着可能であり、ブレー
キ装置を操作するためのレバーであって、ブラケット
と、レバー部材とを備えている。ブラケットは、揺動軸
を有し、バーエンドの先端部に装着される。レバー部材
は、バーエンドに沿って配置される第1操作部と、第1
操作部と交差する方向に配置される第2操作部とを有
し、揺動軸を介してブラケットに揺動自在に装着されて
いる。
【0010】このブレーキレバーでは、バーエンドに沿
って第1操作部を配置すると、第1操作部と交差する方
向に配置された第2操作部は、ハンドルバーに沿って配
置される。このため、2つの操作部のいずれかをハンド
ルバーまたはバーエンドを握った状態、つまり2つのハ
ンドルポジションで制動操作できる。しかも、2つの操
作部は、バーエンドの先端部に装着されたブラケットに
装着されたレバー部材に設けられているので、2つの操
作部のレバーストロークは実質的にほぼ同じになる。し
たがって、2つの操作部での制動力の差異は少なくな
り、2つの操作部で強力な制動力を得ることができる。
【0011】発明2に係る自転車用ブレーキレバーは、
発明1に記載のレバーにおいて、第1操作部は、揺動軸
の軸方向の一端側に配置され、第2操作部は、揺動軸の
軸方向の他端側に配置されている。この場合には、2つ
の操作部は、揺動軸の一端側と他端側とに配置され、か
つ第1操作部がバーエンドに沿って配置されるので、ブ
ラケットは、第1操作部よりバーエンドの内側に配置さ
れることになる。このため、ブラケットが邪魔になら
ず、短いバーエンドであっても握り部分の長さを十分に
確保することができる。また、ブラケットがバーエンド
より内側に配置されるので、転倒してもブラケットがバ
ーエンドに守られて損傷しにくい。
【0012】発明3に係る自転車用ブレーキレバーは、
発明1又は2に記載のレバーにおいて、第1操作部は、
ブラケットの前記バーエンドへの装着部に対して前後方
向の一方側に配置され、第2操作部は、ブラケットのバ
ーエンドへの装着部に対して第1操作部と同じ側に配置
されている。この場合には、2つの操作部がバーエンド
への装着部に対して前後方向の同じ側に配置されている
ので、2つの操作部をバーエンドとハンドルバーとに沿
わせやすくなる。
【0013】発明4に係る自転車用ブレーキレバーは、
発明3に記載のレバーにおいて、第2操作部は、揺動軸
の揺動中心に対して第1操作部と0度〜60度間隔を隔
てて配置されている。この場合には、ハンドルバーの軸
回りのバーエンドの取付角度が変更されても、2つの操
作部が同じ側に配置されやすい。発明5に係る自転車用
ブレーキレバーは、発明1から4のいずれかに記載のレ
バーにおいて、第1操作部は揺動軸に交差する方向に延
びるように配置され、第2操作部は、前記揺動軸に沿っ
た方向に延びている。この場合には、揺動軸をバーエン
ドと交差する方向に配置すれば、第1操作部はバーエン
ドに沿って配置され、第2操作部はハンドルバーに沿っ
て配置される。
【0014】発明6に係る自転車用ブレーキレバーは、
発明1から5のいずれかに記載のレバーにおいて、ブラ
ケットは、バーエンドの少なくとも一方に装着可能であ
り、装着された状態でバーエンドの内側に偏倚してお
り、かつ第1操作部はバーエンドに沿って配置され、第
2操作部はハンドルバーに沿って配置される。発明7に
係る自転車用ブレーキレバーは、発明1から6のいずれ
かに記載のレバーにおいて、レバー部材は、揺動軸の軸
方向一端側に配置された第1レバー部と、第1レバー部
と連動するように揺動軸の軸方向他端側に配置された第
2レバー部とを有し、第1操作部は第1レバー部に、第
2操作部は第2レバー部にそれぞれ設けられている。こ
の場合には、レバー部毎に操作部が設けられるので、操
作部を有するレバー部材の剛性が高くなる。
【0015】発明8に係る自転車用ブレーキレバーは、
発明1から6のいずれかに記載のレバーにおいて、レバ
ー部材は、一端が揺動軸の軸方向一端側に配置され、揺
動軸と交差する方向に延びる第1レバー部と、第1レバ
ー部の先端部から揺動軸に沿った方向に延びるように形
成された第2レバー部とを有し、第1操作部は第1レバ
ー部に、第2操作部は前記第2レバー部にそれぞれ設け
られている。この場合には、第1レバー部及び第2レバ
ー部が連続した1本のレバー部材で構成されるので、揺
動構造が簡素になる。
【0016】発明9に係る自転車用バーエンドは、自転
車用ハンドルバーの両端に装着可能なバーエンドであっ
て、ハンドルバーの端部に装着可能なエンド本体と、エ
ンド本体に装着された請求項1から8のいずれかに記載
のブレーキレバーとを備えている。この場合には、バー
エンドを握った状態で制動操作を確実に行える。発明1
0に係る自転車用バーエンドは、自転車用ハンドルバー
の両端に装着可能なバーエンドであって、エンド本体と
ブレーキレバーとを備えている。エンド本体は、ハンド
ルバーの端部に装着可能である。ブレーキレバーは、エ
ンド本体に揺動自在に装着されている。この場合には、
バーエンドを握った状態で制動操作を確実に行える。
【0017】発明11に係るバーエンドは、発明10に
記載のバーエンドにおいて、ブレーキレバーは、エンド
本体と交差する方向に配置された揺動軸を有し、エンド
本体の先端部に設けられたブラケットと、エンド本体に
沿って配置される第1操作部と第1操作部と交差する方
向に配置される第2操作部とを有し、揺動軸を介してブ
ラケットに揺動自在に装着されたレバー部材とを有して
いる。この場合には、揺動軸がバーエンドと交差する方
向に配置されているので、第1操作部はバーエンドに沿
って配置され、第2操作部はハンドルバーに沿って配置
される。このため、2つのハンドルポジションで制動操
作を確実に行える。
【0018】発明12に係るバーエンドは、発明9から
11のいずれかに記載のバーエンドにおいて、エンド本
体に装着された変速操作用の変速操作部をさらに備え
る。この場合には、バーエンドを握った状態で制動操作
に加えて変速操作を行うこともできる。発明13に係る
バーエンドは、発明12に記載のバーエンドにおいて、
ハンドルバーには主変速操作部が装着されており、変速
操作部は、主変速操作部に連結されて主変速操作部を動
作させる。この場合には、ハンドルバーとバーエンドと
の2つのハンドルポジションで変速操作を行うことがで
きる。
【0019】発明14に係るバーエンドは、発明13に
記載のバーエンドにおいて、主変速操作部及び変速操作
部は、上り変速用及び下り変速用の揺動する1対の変速
レバーをそれぞれ有し、主変速操作部及び変速操作部の
それぞれの変速レバーが変速ケーブルにより互いに連結
されて連動する。この場合には、主変速操作部及び変速
操作部の上り変速用の変速レバー及び下り変速用の変速
レバーが連動するので、2つのハンドルポジションのい
ずれかでの変速操作により1つのシフト動作を行わせる
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態によるバーエンド10は、ハンドルバー11の両端に
斜め上前方を向くように装着されている。ハンドルバー
11は、フレーム体12のヘッド部13に揺動自在に装
着されたサスペンションフォーク14の上端に、ヘッド
部13を挟むようにして固定されている。このサスペン
ションフォーク14の台座15には、横引き型のカンチ
レバーブレーキ(通称Vブレーキ)16が装着されてい
る。
【0021】ハンドルバー11はほぼ直線的なパイプ材
からなり、その両端部には、リア及びフロントディレー
ラ用の主変速操作部20とグリップ21とが並べて装着
されている。主変速操作部20は、図2に示すように、
上り変速用のシフトレバー22aと下り変速用のシフト
レバー22bと、それらのシフトレバー22a,22b
により変速用のインナーケーブル(図示せず)を1段ず
つ移動させるシフト機構23とを有している。なお図2
では、リアディレーラ用の主変速操作部20を示してい
る。シフトレバー22aは、シフト機構23のラチェッ
ト機構(図示せず)に連結されラチェット機構をケーブ
ル巻取方向(上り変速方向)に回転させる。シフトレバ
ー22bは、シフト機構23のラチェット解除機構に連
結され、ラチェット機構をケーブル繰り出し方向に回転
させる。
【0022】バーエンド10は、ハンドルバー11のグ
リップ21の両外側に装着されている。バーエンド10
は、エンド本体25と、エンド本体25に装着されたブ
レーキレバー26と、エンド本体25の先端面に装着さ
れた副変速操作部27とを備えている。エンド本体25
は、基端部にハンドルバー11にボルトによりかしめ固
定される装着部25a(図4)を有している。エンド本
体25は、装着状態で装着部25aからハンドルバー1
1と直交する方向に延び、中間部がハンドルバー11の
中心側に湾曲した形状の部材である。ブレーキレバー2
6は、図2〜図4に示すように、エンド本体25の先端
部に一体で装着されたブラケット30と、ブラケット3
0に揺動自在に装着されたレバー部材31とを備えてい
る。
【0023】ブラケット30は、エンド本体25の先端
部に内側に偏倚して一体形成されており、バーエンド1
0が装着された状態で下方に延びる部材である。ブラケ
ット30の先端には、図3及び図4に示すように、ブレ
ーキケーブルのアウターケーシング40を係止するため
のアウター受け34がネジ止めされている。このアウタ
ー受け34のネジ込み量を調整することで、たとえばブ
レーキ16に連結されたインナーケーブル41のストロ
ークを調整できる。また、ブラケット30の中間部に
は、ほぼハンドルバー11に沿って配置されたレバー軸
32が回転自在に装着されている。このレバー軸32回
りにレバー部材31が揺動する。レバー軸32の外周側
には、レバー部材31を開く方向に付勢する捩じりコイ
ルバネからなるリターンスプリング33が配置されてい
る。
【0024】レバー部材31は、レバー軸32の外側に
延びる第1レバー35と、内側に延びる第2レバー36
とを有している。第1レバー35は、バーエンド10の
エンド本体25に沿って配置される第1操作部37を有
し、第2レバー36は、第1操作部と交差する方向に配
置された第2操作部38を有している。第1レバー35
は、レバー軸32に装着された部分からレバー軸32と
直角に下方に延びた後外側にレバー軸32の軸方向に沿
ってほぼ90度外側に曲げられ、さらに先端がエンド本
体25の下方でエンド本体25に沿うように曲げられて
いる。このエンド本体25に沿う先端部分が第1操作部
37となっている。第2レバー36は、第1レバー35
と一体で揺動するレバーであり、レバー軸32に装着さ
れた部分から第1レバー35とともにレバー軸32と直
角に下方に延びた後、後方のハンドルバー11に接近す
る方向に曲げられ、さらに先端がハンドルバー11の前
下方に沿うように曲げられている。このハンドルバー1
1に沿う先端部分が第2操作部38となっている。
【0025】第1操作部37は、ブラケット30のエン
ド本体25への装着部に対して後方に配置され、第2操
作部38は、第1操作部37と同じ側に配置されてい
る。また、図3に示すように、第1操作部37の先端か
ら25.4mm内側の点Aとレバー軸32の中心とを結
ぶ直線Pと、第2操作部38の中心とレバー軸32の中
心とを結ぶ直線Qとのなす角度θは、好ましくは0°〜
60°、より好ましくは5°〜30°の範囲である。2
つの直線P,Qのなす角度θがこのような範囲にある
と、バーエンド10の取付角度が多少変化しても、2つ
の操作部37,38が同じ側に配置され、エンド本体2
5及びハンドルバー11に沿って配置されやすい。第2
レバー36の折れ曲がり部分には、インナーケーブル4
1の先端に固定されたタイコ42を着脱自在に係止する
ためのタイコ受け43が揺動自在に装着されている。
【0026】副変速操作部27は、エンド本体25の先
端に揺動自在に装着された上り変速用の変速レバー45
aと、下り変速用の変速レバー45bとを有している。
これらの変速レバー45a,45bは、エンド本体25
の内側にたとえば60°程度間隔を隔てて配置されてい
る。上り変速用の変速レバー45aは、図2に示すよう
に、変速レバー22aにインナーケーブルとアウターケ
ーシングからなる変速ケーブル46aを介して連結さ
れ、下り変速用の変速レバー45bは、変速レバー22
bに変速ケーブル46bを介して連結されている。
【0027】このように構成されたバーエンド10をハ
ンドルバー11の両端に装着すると、ハンドルバー11
のグリップ21を握って走行する際には、第2操作部3
8により制動操作を行えるとともに、主変速操作部20
により変速操作を行える。また、坂道の上り等でバーエ
ンド10のエンド本体25を握って走行する際には、第
1操作部37により制動操作を行えるとともに、副変速
操作部27により変速操作を行える。第1操作部37で
制動操作すると、第1レバー35がエンド本体25側に
揺動する。これにより第1レバー36も揺動しインナー
ケーブル41が引っ張られてブレーキシューが車輪に接
触して制動がかかる。また、主変速操作部20の上り用
の変速レバー22aを親指で操作すると、リアディレー
ラが上り方向に移動し、増速ギア比が小さくなる。逆に
変速レバー22bを人差し指で操作すると、リアディレ
ーラが下り方向に移動し、増速ギア比が大きくなる。
【0028】また第2操作部38で制動操作すると、第
2レバー36が揺動する。これによりインナーケーブル
41が引っ張られてブレーキシューが車輪に接触して制
動がかかる。このとき、第1レバー35も揺動するが、
揺動しても他に悪影響を与えることがない。また、副変
速操作部27の上り用の変速レバー45aを親指で操作
すると、変速ケーブル46aのインナーケーブルが移動
して主変速操作部20の変速レバー22aを揺動させ、
リアディレーラが上り方向に移動して増速ギア比が小さ
くなる。逆に下り用の変速レバー45bを親指で操作す
ると、変速ケーブル46aのインナーケーブルが移動し
て主変速操作部20の変速レバー22bを揺動させ、リ
アディレーラが下り方向に移動し、増速ギア比が大きく
なる。
【0029】この第1操作部37と第2操作部38と
は、バーエンド10の先端部のブラケット30に装着さ
れたレバー部材31に設けられているので、レバースト
ロークは実質的にほぼ同じになる。したがって、2つの
操作部37,38での制動力の差異は少なくなり、2つ
の操作部37,38で強力な制動力を得ることができ
る。
【0030】また、2つの操作部37,38は、レバー
軸32軸の一端側(外側)と他端側(内側)とに配置さ
れ、かつ第1操作部37がバーエンド10に沿って配置
されるので、ブラケット30は、第1操作部37よりバ
ーエンド10の内側に配置されることになる。このた
め、ブラケット30が邪魔にならず、短いバーエンド1
0であっても握り部分の長さを十分に確保することがで
きる。また、ブラケット30がバーエンド10より内側
に配置されるので、転倒してもブラケット30がバーエ
ンド10に守られて損傷しにくい。
【0031】また、第1レバー35と第2レバー36と
に各別に操作部37,38が設けられるので、レバー部
材31の剛性が高くなる。さらに、バーエンド10にブ
レーキレバー26に加えて副変速操作部27が設けられ
ているので、バーエンド10を握った状態で制動操作と
変速操作とを行える。
【0032】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、第1及び第2レバー35,
36を設け、それに第1及び第2操作部37,38を設
けたが、図5に示すように、1本のレバー部材31aに
2つの操作部37,38を設けてもよい。レバー部材3
1aは、一端がレバー軸32の軸方向外側に配置され、
レバー軸32と交差する方向に延びる第1レバー部35
aと、第1レバー部35aの先端部からレバー軸32に
沿った方向に内側に延びるように形成された第2レバー
部36aと、第1レバー部35aから分かれて下方に延
びるタイコ受け支持部39とを有している。第2レバー
部36aの先端は、ハンドルバー11の端部から内側に
延びている。なお、第1レバー部35aと第2レバー部
36aとを連結してループ状にしてもよい。そして、第
1操作部37は第1レバー部35aに、第2操作部38
は第2レバー部36aにそれぞれ設けられている。この
場合には、第1レバー部35a及び第2レバー部36a
が連続した1本のレバー部材31aで構成されるので、
揺動構造が簡素になる。
【0033】(b) 前記実施形態では、ブラケット3
0をエンド本体25に一体で形成したが、図6に示すよ
うに、ブラケット30aに取付バンド47を設け、エン
ド本体25bにブレーキレバー26を着脱自在に装着す
るようにしてもよい。この場合には、市販のバーエンド
10aに自由にブレーキレバー26を装着できる。ま
た、この実施形態では、副変速操作部27は、バーエン
ド10aに着脱自在に装着可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、バーエンドに沿って第
1操作部を配置すると、第1操作部と交差する方向に配
置された第2操作部は、ハンドルバーに沿って配置され
る。このため、2つの操作部のいずれかをハンドルバー
またはバーエンドを握った状態、つまり2つのハンドル
ポジションで制動操作できる。しかも、2つの操作部
は、バーエンドの先端部に装着されたブラケットに装着
されたレバー部材に設けられているので、2つの操作部
のレバーストロークはほとんど同じになる。したがっ
て、2つの操作部での制動力の差異は少なくなり、2つ
の操作部で強力な制動力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したマウンテンバイ
クの前部斜視図。
【図2】そのバーエンドの斜視図。
【図3】バーエンドの側面断面図。
【図4】バーエンドの底面断面図。
【図5】他の実施形態の図2に相当する図。
【図6】他の実施形態の図3に相当する図。
【符号の説明】
10,10a バーエンド 11 ハンドルバー 20 主変速操作部 22a,22b 変速レバー 25,25b エンド本体 26 ブレーキレバー 27 副変速操作部 30,30a ブラケット 31,31a レバー部材 32 レバー軸 35 第1レバー 35a 第1レバー部 36 第2レバー 36a 第2レバー部 45a,45b 変速レバー 46a,46b 変速ケーブル

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車用ハンドルバーの両端に前記ハンド
    ルバーと一体又は別体で設けられ、前記ハンドルバーと
    交差する方向に延びるバーエンドに装着可能であり、ブ
    レーキ装置を操作するためのブレーキレバーであって、 揺動軸を有し、前記バーエンドの先端部に装着されるブ
    ラケットと、 前記バーエンドに沿って配置される第1操作部と、前記
    第1操作部と交差する方向に配置される第2操作部とを
    有し、前記揺動軸を介して前記ブラケットに揺動自在に
    装着されたレバー部材と、を備えた自転車用ブレーキレ
    バー。
  2. 【請求項2】前記第1操作部は、前記揺動軸の軸方向の
    一端側に配置され、前記第2操作部は、前記揺動軸の軸
    方向の他端側に配置されている、請求項1に記載の自転
    車用ブレーキレバー。
  3. 【請求項3】前記第1操作部は、前記ブラケットの前記
    バーエンドへの装着部に対して前後方向の一方側に配置
    され、前記第2操作部は、前記ブラケットの前記ハンド
    ルバーへの装着部に対して前記第1操作部と同じ側に配
    置されている、請求項1又は2に記載の自転車用ブレー
    キレバー。
  4. 【請求項4】前記第2操作部は、前記揺動軸の揺動中心
    に対して前記第1操作部と0度〜60度間隔を隔てて配
    置されている、請求項1から3のいずれかに記載の自転
    車用ブレーキレバー。
  5. 【請求項5】前記第1操作部は前記揺動軸に交差する方
    向に延びるように配置され、前記第2操作部は、前記揺
    動軸に沿った方向に延びている、請求項1から4のいず
    れかに記載の自転車用ブレーキレバー。
  6. 【請求項6】前記ブラケットは、前記バーエンドの少な
    くとも一方に装着可能であり、装着された状態で前記バ
    ーエンドの内側に偏倚しており、かつ前記第2操作部は
    前記ハンドルバーに沿って配置される、請求項1から5
    のいずれかに記載の自転車用ブレーキレバー。
  7. 【請求項7】前記レバー部材は、前記揺動軸の軸方向一
    端側に配置された第1レバー部と、前記第1レバー部と
    連動するように前記揺動軸の軸方向他端側に配置された
    第2レバー部とを有し、 前記第1操作部は前記第1レバー部に、前記第2操作部
    は前記第2レバー部にそれぞれ設けられている、請求項
    1から6のいずれかに記載の自転車用ブレーキレバー。
  8. 【請求項8】前記レバー部材は、一端が前記揺動軸の軸
    方向一端側に配置され前記揺動軸と交差する方向に延び
    る第1レバー部と、前記第1レバー部の先端部から前記
    揺動軸に沿った方向に延びるように形成された第2レバ
    ー部とを有し、 前記第1操作部は前記第1レバー部に、前記第2操作部
    は前記第2レバー部にそれぞれ設けられている、請求項
    1から6のいずれかに記載の自転車用ブレーキレバー。
  9. 【請求項9】自転車用ハンドルバーの両端に装着可能な
    バーエンドであって、 前記ハンドルバーの端部に装着可能なエンド本体と、 前記エンド本体に装着された請求項1から8のいずれか
    に記載のブレーキレバーと、を備えた自転車用バーエン
    ド。
  10. 【請求項10】自転車用ハンドルバーの両端に装着可能
    なバーエンドであって、 前記ハンドルバーの端部に装着可能なエンド本体と、 前記エンド本体に装着されたブレーキレバーと、を備え
    た自転車用バーエンド。
  11. 【請求項11】前記ブレーキレバーは、 前記エンド本体と交差する方向に配置された揺動軸を有
    し、前記エンド本体の先端部に設けられたブラケット
    と、 前記エンド本体に沿って配置される第1操作部と、前記
    第1操作部と交差する方向に配置される第2操作部とを
    有し、前記揺動軸を介して前記ブラケットに揺動自在に
    装着されたレバー部材と、を有する、請求項10に記載
    の自転車用バーエンド。
  12. 【請求項12】前記エンド本体に装着された変速操作用
    の変速操作部をさらに備える、請求項9から11のいず
    れかに記載の自転車用エンドバー。
  13. 【請求項13】前記ハンドルバーには主変速操作部が装
    着されており、 前記変速操作部は、前記主変速操作部に連結されて前記
    主変速操作部を動作させる、請求項12に記載の自転車
    用エンドバー。
  14. 【請求項14】前記主変速操作部及び変速操作部は、上
    り変速用及び下り変速用の揺動する1対の変速レバーを
    それぞれ有し、前記主変速操作部及び変速操作部のそれ
    ぞれの変速レバーが変速ケーブルにより連結されてい
    る、請求項13に記載の自転車用エンドバー。
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