JPH10145334A - セルラー電話システムの受信装置 - Google Patents
セルラー電話システムの受信装置Info
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- JPH10145334A JPH10145334A JP29558196A JP29558196A JPH10145334A JP H10145334 A JPH10145334 A JP H10145334A JP 29558196 A JP29558196 A JP 29558196A JP 29558196 A JP29558196 A JP 29558196A JP H10145334 A JPH10145334 A JP H10145334A
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Abstract
れたCDMA信号をそれぞれ種類の異なる拡散符号によ
り、それぞれ複数の相関装置を用いて拡散符号の同定を
行うことで、初期セルサーチに要する時間を短縮する。 【解決手段】 CDMA信号を基底帯域に周波数変換す
ることにより得られるベースバンド信号は、信号探索部
101、各逆拡散部103−1〜3において、それぞれ
制御部102により設定されたリファレンス符号と相関
がとられ、信号探索部101内の振幅検波部により得ら
れる相関振幅情報と、各逆拡散部103−1〜3の相関
出力を用いて各振幅検波部104−1〜3により得られ
る相関振幅情報を用いて制御部102により拡散符号位
相と種類を同定し、高速にセルサーチを行う。
Description
いたセルラー電話システムに関し、特にその移動局側の
受信機に関する。
んなメディアでも」というパーソナル通信は、マルチメ
ディアとともに、今最も発展が期待されている分野であ
る。パーソナル通信は、有線と無線の統合概念である
が、特に無線通信に対する期待は極めて大きい。無線通
信においては携帯電話が近年先進国を中心に急速に拡大
しており、従来のアナログ方式では急増する需要を賄い
きれない状況になりつつある。このため、加入者容量、
通信コスト、秘話性、通信の多様性に優れたディジタル
方式が主流になりつつある。
接続)方式とCDMA(符号分割多元接続)方式がある
が、CDMA方式は加入者容量の点でTDMA方式より
優れているため、今最も注目されている技術である。C
DMA方式では、スペクトル拡散技術を使用する。スペ
クトル拡散は拡散符号と呼ばれる符号系列を用いて信号
の占有周波数帯域幅を、情報の持つ占有周波数帯域幅よ
りもはるかに広い帯域幅に拡散させて伝送する方式であ
る。
S)方式と周波数ホッピング(FH)方式があるが、セ
ルラー電話システムでは専ら直接拡散方式が用いられ
る。DSを用いたCDMA方式では、各移動局が異なる
拡散符号を用いてスペクトル拡散を行い、各符号チャネ
ルの信号を同じ周波数帯域に多重化して伝送する。一
方、受信側では、所望の受信チャネルと同じ拡散符号で
逆拡散を行うことにより、所望信号のスペクトルだけが
狭帯域で復調され、他の干渉波は逆に広帯域のノイズと
なる。
CDMA方式は、加入者容量が大きい、非同期アクセス
が可能、RAKE受信機を備えることによりマルチパス
フェージングに対して強い、ソフトハンドオフが可能、
他のシステムとの相互干渉に強い、秘匿性が高い、など
の優れた特徴を持っている。
ィジタルセルラー方式においては、下りリンクにおいて
送信される信号は、ある短周期拡散符号PN1と、該P
N1とチップレートが等しく、該PN1よりも充分周期
が長い長周期拡散符号PN2が乗算された信号で拡散さ
れている。各ユーザは、PN1の区別により多重が可能
であり、また、PN2は各ユーザに共通の符号となって
いる。そして、基地局(セル)間では、該PN2の位相
を異ならせることで基地局間の区別を実現している。こ
のように該PN2の位相を各基地局間で異ならせるため
に、各基地局にGPS(Global Positio
ning System)受信機を搭載し、基地局間で
同期をとっている。
ー電話システムの受信装置におけるベースバンド信号処
理部の構成例のブロック図を図9に示す。このベースバ
ンド信号処理部は、信号探索部901、制御部902、
逆拡散部903−1〜3、シンボル合成部904、信号
処理部905からなる。ここで、信号探索部901、及
び逆拡散部903−1〜3は、受信信号との相関処理、
逆拡散を行なう相関装置である。この受信器構成は「日
経エレクトロニクス」No.579(1993年4月2
6日)pp.169〜170に詳細に記載されている。
を説明する。該ベースバンド信号処理部には、受信信号
を基底帯域に周波数変換したCDMAベースバンド信号
が入力される。該ベースバンド信号は上記のように短周
期拡散符号PN1と長周期拡散符号PN2の合成信号に
より拡散された信号である。この合成信号により拡散さ
れた信号は信号検索部901に入力され、直接波、反射
波等各パスの受信タイミングがサーチされる。このシス
テムでは、信号レベル、受信タイミング検出用に、上記
PN2符号でのみ拡散された信号(パイロットチャネ
ル)が送信されており、ここではこの信号を逆拡散す
る。よって、ここでは該PN2符号を逆拡散する必要が
あり、該PN2符号の周期が非常に長いことから一般に
スライディング相関による逆拡散手法が用いられる。
す。該信号探索部901はPN2符号発生部1001、
DLL部(Delay Locked Loop)10
02、及び該DLL部1002の出力から相関振幅情報
を得る振幅検波部1003により構成されている。
構造を示す。図11中、四角はシフトレジスタ(遅延回
路)を表し、チップレートクロックで動作する。前述し
たように、PN2符号の種類は各セル毎に共通となって
いるため、固定のPN符号のみを発生できる構成となっ
ている。ここでは符号発生用シフトレジスタ部1101
と帰還タップ用EX−OR部1102により構成されて
いる。ただし、制御部902から符号発生用シフトレジ
スタ初期化パルスが入力されると、各符号発生用シフト
レジスタ部1101はあらかじめ設定された初期値に初
期化される。このような動作によりPN2符号発生部1
001から、制御部902により任意の符号位相でPN
2符号を発生することが可能となる。
り得られたPN2符号はDLL部1002に入力され
る。DLL部1002では、PN2符号発生部1001
より得られる拡散符号をリファレンス符号として用いて
受信信号と相関が取られる。DLL部1002の動作に
ついては「スペクトラム拡散通信システム」(科学技術
出版社)のpp.290〜pp.311に詳細に述べら
れている。この相関出力を用いて振幅検波部1003に
より相関振幅が得られる。このようにして得られた各パ
スタイミングにおける受信信号振幅情報は制御部902
に送られ、この結果を用いてもっとも受信電力の大きい
パスを逆拡散部の数だけ選択し、各逆拡散部903−1
〜3にそれらのPN2受信タイミングに同期するようP
N符号位相情報を送る。
12に示す。該逆拡散部903−1〜3は、上記信号探
索部901と異なり、各ユーザに割り当てられるPN1
符号発生部1202、及びPN2符号発生部1201、
及びPN2符号発生部1201の出力とPN1符号発生
部1202の出力の排他的論理和をとるEX−OR部1
203を具備している。
を示す。PN1符号は各セルにおいてユーザの区別に用
いられるものであり、移動体が存在するセルが変わると
該PN1符号は変わる可能性がある。よって、発生する
PN1符号の種類は任意に設定できる必要がある。該P
N1発生部1202では、PN2符号発生部1201と
異なり、符号発生用帰還タップ切換信号入力用のシフト
レジスタ部1301、符号発生用帰還タップ切換信号ラ
ッチ用のシフトレジスタ部1302、帰還タップ設定用
のスイッチ部1304がさらに追加される(符号発生用
のシフトレジスタ部1303、及び帰還タップ用のEX
−OR部1305は、PN2発生部1001内の符号発
生用シフトレジスタ部1101、及び帰還タップ用EX
−OR部1102と同様の構成である)。また、該PN
1発生部1202には、符号発生用シフトレジスタ初期
化パルスの他に、制御部902より符号発生用帰還タッ
プ設定信号、帰還タップ切換パルスが入力される。
03が7段で構成された例について、その動作を説明す
る。まず、制御部902より、帰還タップ設定信号が入
力される。この例では、該帰還タップ設定信号がシリア
ルに入力される例を示しており、例えば、一番右側の帰
還タップ(右より2番目の符号発生用シフトレジスタ出
力)のみを用いたい場合には入力信号として”1000
00”を入力する。ただし、ここで”1”はロジックで
「High」を表し、”0”は「Low」を表す。同様
に、一番右側と右から4番目の帰還タップを用いる場合
には”100100”をシリアルに入力すればよい。こ
こで、設定できる帰還タップ数が6個しかないのは、一
番右側の符号発生用シフトレジスタ出力は必ず帰還され
るためである。このようにして6個の帰還タップが入力
された時点で帰還タップ設定信号入力用のシフトレジス
タ部1301のクロックを止め、ラッチ状態とする。
タップ切換パルスが符号発生用帰還タップ切換信号ラッ
チ用のシフトレジスタ部1302に入力される。該信号
が入力されると、前記帰還タップ設定信号入力用のシフ
トレジスタ部1301にラッチされていた各帰還タップ
切換情報は、符号発生用帰還タップ切換信号ラッチ用の
シフトレジスタ部1302にラッチされる。このように
して、ラッチされた信号により、スイッチ部1304が
制御され、符号発生用帰還タップが設定される。
303にはあらかじめ初期値が設定されており、符号発
生用シフトレジスタ初期化パルスが入力される度に、シ
フトレジスタにラッチされた信号は該初期値に初期化さ
れる。このように、PN1発生部1202では、符号発
生用帰還タップ設定信号、帰還タップ切換パルスを入力
することで制御部902により希望のPN1符号が生成
され、符号発生用シフトレジスタの初期化パルスを用い
ることで制御部902により希望の符号位相で出力する
ことが可能となる。
れぞれ異なる上記符号発生用シフトレジスタ初期化パル
スを受け、それに同期したリファレンス符号を生成し、
RAKE受信に用いる各パスの逆拡散が実現される。D
LL部の動作については上記信号探索部901中のDL
L部と同様である。このようにして、各逆拡散部903
−1〜3より得られた逆拡散信号出力は、それぞれシン
ボル合成部904に入力され、タイミング調整、重み付
けがなされた後に合成され、理想的なパスダイバーシテ
ィ最大比合成が実現される。
フローを図14に示す。一般に、受信装置の電源がon
された場合(ステップS1401)、まずシステムの初
期化が行われる(ステップS1402)。こののち初期
セルサーチ動作が行われる(ステップS1403)。こ
こで、初期セルサーチとは、まずどの基地局と通信を行
なうかを決定する動作のことである。
に各基地局が用いるPN2符号の種類は共通となってお
り符号位相のみで区別されているので、この動作は一種
類のPN符号を用いて最も相関振幅の大きい受信タイミ
ング(符号位相)を同定するのみで実現できる。このよ
うにして通話を行なう基地局(セル)が決定された後、
上記のようにRAKE受信を行い(ステップS140
4)、通話が実現できる。
間でPN2符号に正確なオフセットを与える必要がある
ため、基地局間で時間的に同期している必要があり、そ
のため基地局にGPステップS(Global Pos
itioning ステップSystem)受信機を搭
載する必要がある。そのため、基地局システムが大型
化、高コスト化し、さらに、基地局間同期のためのシス
テム等が必要となるため基地局追加などシステム拡張が
複雑であるなどの問題がある。この問題を鑑み、現在、
基地局毎に上記PN2符号のコードの種類を異ならせる
ようなCDMA方式のセルラ電話ーシステムが検討され
ている。
は、初期セルサーチ時には、従来例で述べたように、符
号位相の同定のみを行なうだけでなく、符号(の種類)
の同定も行なう必要がある。このようなシステムに、従
来例で述べたベースバンド信号処理部を適用した場合
の、初期セルサーチ時動作フローチャートを図15に示
す。以下、本フローに従い、図9を用いてこの場合の動
作を詳細に説明する。
2により相関最大値Pmax=0に初期設定にし(ステ
ップステップS1501)、さらにPN2符号位相シフ
ト量を0に初期設定する(ステップS1502)。次
に、制御部902は使用される可能性のある複数PN2
符号のうち、任意のPN2符号を符号位相シフト量0で
発生させる様、信号探索部901に符号を設定する(ス
テップS1503)。信号探索部901では、上記の様
に設定されたPN2符号、符号位相に対する相関振幅情
報を制御部902に出力し(ステップS1504)、制
御部902は上記相関振幅情報、及び現在設定されてい
る符号位相を記憶する(ステップS1506)。
定した位相より少しオフセットし(ステップS150
7)、信号探索部901にPN2符号を設定しなおす
(ステップS1503)。信号探索部901では、上記
のように設定されたPN2符号、及び位相タイミングに
おける相関振幅情報を制御部902に出力し(ステップ
S1504)、制御部902は先に記憶した振幅情報と
得られた振幅情報を比較し(ステップS1505)、得
られた振幅情報の方が大きい場合には記憶した振幅情報
を書き換え、現在設定されている符号位相及び上記相関
振幅情報を記憶する(ステップS1506)。もし、先
に記憶した振幅情報の方が大きい場合にはこのような書
き換え動作を行なわない。このような動作を位相タイミ
ングがPN2符号一周期に渡るまで繰り返す(ステップ
S1508)。
N2符号を用いているようなCDMA方式のセルラー電
話システムでは、制御部902ではこれらの動作が終了
した段階でもっとも相関振幅の大きい符号位相を決定
し、セルサーチを完了する。しかし、現在提案されてい
る基地局(セル)間でPN2符号の種類を異ならせるよ
うなシステムでは、さらにコードの種類すべてについて
上記と同様の処理を繰り返す必要があり(ステップS1
509、ステップS1510)、この動作をすべて終わ
った時点で符号の同定(セルサーチ)が実現できる。よ
って、例えば符号種類数を512とすると従来のセルサ
ーチ時間に比べ、512倍もの膨大な時間を要するとい
う問題が生ずる。
であり、基地局毎に上記PN2符号のコードの種類を異
ならせるようなCDMA方式のセルラー電話システムに
おいて、効率のよいセルサーチが行える受信機を提供す
るものである。
符号の種類を区別することにより、多重されたCDMA
信号を受信するセルラー電話システムの受信装置におい
て、相関振幅情報を出力しうる機能と、符号系列を切り
換える機能を有し、ダイバーシティ受信を実現する複数
の相関装置と、符号同定時、リファレンス符号としてそ
れぞれ異なる符号系列を前記相関装置の全部、もしくは
一部(複数)に設定する機能と、前記相関振幅情報を用
いて送信側で使用される符号を同定する機能を有する制
御部とを具備したことを特徴とするものであり、また請
求項2の発明は、長周期符号位相を同定しうる共通短周
期符号が挿入されたCDMA信号を受信するセルラー電
話システムの受信装置において、相関振幅情報を出力し
うる機能と、符号系列を切り換える機能を有し、ダイバ
ーシティ受信を実現する複数の相関装置と、上記短周期
符号に対応するマッチドフィルタ部と、符号同定時、該
マッチドフィルタ部の出力より該長周期符号位相を同定
する機能と、リファレンス符号としてそれぞれ異なる符
号系列を該長周期符号位相と同期させ前記相関装置の全
部、もしくは一部(複数)に設定する機能と、前記相関
振幅情報を用いて送信側により使用される符号を同定す
る機能を有する制御部と、を具備したことを特徴とする
ものである。
されたCDMA信号を受信する上記セルラー電話システ
ムの受信装置においては、受信した信号を基底帯域に周
波数変換することにより得られるCDMAベースバンド
信号を複数の相関装置に入力する。また、制御部は該複
数の相関装置にリファレンス符号としてそれぞれ種類の
異なる拡散符号を設定する。そして、それぞれ複数の相
関装置において入力信号とそれぞれ得られたリファレン
ス符号との相関がとられ、それぞれ複数の相関装置で得
られた相関振幅情報を制御部に出力し、該相関振幅情報
を用いて拡散符号位相と種類の同定を行う。
周期符号が挿入されたCDMA信号を受信する上記セル
ラー電話システムの受信装置は、前記信号を基底帯域に
周波数変換することにより得られるCDMAベースバン
ド信号をマッチドフィルタ部に入力し、該マッチドフィ
ルタ部により該共通短周期符号と相関をとり、相関振幅
情報を制御部に出力する。制御部では、該マッチドフィ
ルタ部出力の相関ピークから該共通短周期符号が挿入さ
れたタイミングを検出することで、予め長周期拡散符号
位相を同定し、得られた長周期拡散符号位相情報を記憶
する。前記ベースバンド信号は同時に複数の相関装置に
入力される。
レンス符号としてそれぞれ種類の異なる長周期拡散符号
を、先に得られた長周期拡散符号位相で発生するように
設定する。それぞれ複数の相関装置において入力信号と
それぞれ得られたリファレンス符号との相関がとられ、
それぞれ複数の相関装置で得られた相関振幅情報を制御
部に出力し、該相関振幅情報を用いて長周期拡散符号の
種類の同定を行う。これにより高速にセルサーチを行
う。セルサーチが終了した後、上記複数の相関装置の
内、信号探索に不要な相関装置を用いてRAKE受信を
行なう。
態のベースバンド信号処理部の構成例を示すブロック図
である。本ベースバンド信号処理部は、信号探索部10
1、制御部102、逆拡散部103−1〜3、シンボル
合成部105、信号処理部106に加え、振幅検波部1
04−1〜3からなる。ここで、信号探索部101、及
び逆拡散部103−1〜3は、受信信号との相関処理、
逆拡散を行なう相関装置である。
号は、受信信号を基底帯域に周波数変換することにより
得られたCDMAベースバンド信号である。該ベースバ
ンド信号は、従来例と同様の短周期拡散符号PN1(以
下、PN1符号と称す)と該PN1符号よりも十分周期
が長い長周期拡散符号PN2(以下、PN2符号と称
す)が乗算された拡散信号で拡散されている。ただし、
PN2符号は基地局により異なった種類の符号である。
本ベースバンド信号処理部では、このような入力信号が
信号探索部101に入力され、従来例と同じ動作でPN
2符号位相とPN2符号の種類の探索を行ない、それと
同時に各逆拡散部103−1〜3から各振幅検波部10
4−1〜3までにおいても信号探索部101と同様の動
作を行うものである。
したブロック図である。本信号探索部101は、PN2
符号発生部201、PN1符号発生部202、PN2符
号発生部201の出力とPN1符号発生部202の出力
の排他的論理和をとるEX−OR部203、DLL部
(Delay Locked Loop)204、及び
DLL部204出力から相関振幅情報を得る振幅検波部
205により構成されている。該PN1符号発生部20
1は、従来例で述べたPN1符号発生部1201と同様
の構成であり同様の動作を行う。ただし、従来例で述べ
たように信号レベル、受信タイミング検出用に上記PN
2符号でのみ拡散された信号(パイロットチャネル)が
送信されているような場合には、該PN1符号発生部2
01は不必要である。
構造を示したブロック図である。PN2符号はそれぞれ
異なった種類の符号により基地局の区別を行っており、
発生するPN2符号の種類は任意に設定できる必要があ
る。よって、本例では、符号発生用帰還タップ切換信号
入力用シフトレジスタ部301、符号発生用帰還タップ
切換信号ラッチ用シフトレジスタ部302、符号発生用
シフトレジスタ部303、帰還タップ設定用スイッチ部
304、帰還タップ用EX−OR部305から構成され
ている。制御部102から符号発生用シフトレジスタ初
期化パルスが入力されると、各符号発生用シフトレジス
タはあらかじめ設定された初期値に初期化される。ま
た、制御部102より符号発生用帰還タップ設定信号、
帰還タップ切換パルスが入力される。
2と同様である。以上により、信号探索部101は制御
部102からの制御信号によりPN2符号の種類および
位相を切り換えることが可能となる。
構造を示すブロック図である。これら逆拡散部103−
1〜3は、PN1符号発生部402、PN2符号発生部
401、PN2符号発生部401の出力とPN1符号発
生部402の出力の排他的論理和をとるEX−OR部4
03、及びDLL部(Delay Locked Lo
op)404からなる。該PN1符号発生部402の構
成と動作原理は、従来例のPN1符号発生部1202と
同様であり、該PN2符号発生部401の構成と動作原
理は、先程述べたPN2発生部201と同様である。よ
って、制御部102からの制御信号により、PN1符号
およびPN2符号の種類および位相を切り換えることが
可能である。
サーチ時に係るPN2符号位相とPN2符号の種類の同
定を行う部分におけるフローチャート図である。以下、
ブロック図1の動作原理を、図5とともに説明する。セ
ルサーチ時においては、まず制御部102により相関最
大値Pmax=0に初期設定にし(ステップS50
1)、さらにPN2符号位相シフト量を0に初期設定す
る(ステップS502)。次に制御部102によりそれ
ぞれ信号探索部101、各逆拡散部103−1〜3に対
してそれぞれ種類が異なったPN2符号情報を設定する
(ステップS503)。その後、それぞれ信号探索部1
01、各逆拡散部103−1〜3により、設定された異
なったPN2符号でスライディング相関を並行して行
う。スライディング相関後、信号探索部101、各振幅
検波部103−1〜3により振幅のレベルの検波を行
い、それぞれの相関値P0〜P3が検出される(ステッ
プS504)。さらに、得られた相関値P0〜P3のい
ずれかがPmaxよりも大きければ、Pmaxをその値
に変更し、そのPN2符号におけるPN2符号位相とP
N2符号の種類を制御部102に記憶し、相関値P0〜
P3のいずれもがPmax以下であれば、そのまま何も
せず進む(ステップS505〜ステップS512)。
(例えば半チップ毎)増加させながら、PN2符号位相
シフト量がPN2符号1周期以上になるまで繰り返す
(ステップS513、ステップS514)。PN2符号
位相シフト量がPN2符号1周期以上になった時点で、
それぞれ種類の異なった4種類のPN2符号の探索が完
了し、制御部102により次の4種類のPN2符号に切
り換えて同様のことを繰り返す(ステップS515、ス
テップS516)。すべてのPN2符号の探索が完了す
ることにより、最終的に制御部102に記憶されたPN
2符号が使用すべきものであることが決定され、PN2
符号の初期セルサーチが確立する。
する処理を行う。つまり、すでに同定された符号の種類
で、信号探索部101、及び制御部102はRAKE受
信に用いるパスの選択動作を行い、その選択された受信
符号位相に従い、各逆拡散部103−1〜3において逆
拡散が行われる。このようにして得られた逆拡散信号
は、シンボル合成部105に入力され、適切なタイミン
グ調整、重み付けが行われ、合成される。シンボル合成
部105からの出力は信号処理部106に入力され、そ
こでデインタリーブ等の処理を行なう。その後制御部1
02を通りデータ出力される。このように各逆拡散部1
03−1〜3では、セルサーチ時には、信号探索部10
1と同様の動作を行い、受信信号復調時には、RAKE
受信に用いられるフィンガとして動作する。
構成が、図6のようにPN2符号1周期で各基地局共通
のPN1符号のみで拡散された部分と、各基地局ごとに
異なるPN2符号とPN1符号で2重に拡散された部分
とで構成される場合が検討されている。これにより、各
基地局共通のPN1符号のみで拡散された部分を探索す
ることでPN2符号の位相タイミングの同定を容易に行
うことが可能となる。この第2の実施の形態では、第1
の実施の形態と同様、PN1符号によりユーザの区別を
行い、そして、PN2符号の種類により基地局の区別を
行う。
明の第2の実施の形態に係るベースバンド信号処理部の
構成例のブロック図である。第1の実施の形態との違い
は、図6のようなフレーム構成の特徴を考慮に入れるこ
とにより、マッチドフィルタ部701が加わったことで
ある。信号探索部703、各逆拡散部704−1〜3は
第1の実施の形態と同様である。本ベースバンド信号処
理部における入力信号は、受信信号を基底帯域に周波数
変換することにより得られたCDMAベースバンド信号
であり、前述した図6のようなフレーム構成を持つ。
PN2符号位相とPN2符号の種類の探索を行う部分に
おけるフローチャート図である。以下、ベースバンド信
号処理部の動作原理を、図7および図8とともに説明す
る。まず、前述した入力信号がマッチドフィルタ部70
1に入力され、予め設定された基地局共通のPN1符号
により相関がとられる(ステップS801)。その後、
相関ピーク最大値(Pmax)を検出することにより
(ステップS802)、PN2符号の位相タイミングが
得られ、PN2符号の位相情報が制御部502に出力さ
れ、制御部502に記憶される。これにより、符号位相
同期が確立する(ステップS803)。ただし、このP
N2符号の位相情報は、伝搬路で生じる加法性白色ガウ
ス雑音、チャネル間干渉、フェージングを平均化するた
めに、複数PN2符号周期の間、相関検出を行ない、そ
れを平均化したものを用いてもよい。さらに、ここで、
PN2符号の種類の同定時に使用するしきい値Pth
を、先に検出したPN1符号と入力信号の相関値の最大
値により決定する。例えば、相関最大値の−3dBをP
thとする(ステップS804)。
号は、信号探索部703、各逆拡散部704−1〜3に
入力され、信号探索部703、各逆拡散部704−1〜
3により、制御部702により設定されるそれぞれPN
2符号の種類が異なったPN2符号でスライディング相
関を並行して行う(ステップS805)。その後、信号
探索部703、各振幅検波部705−1〜3により振幅
のレベルの検波を行い、それぞれの相関値P0〜P3が
検出される(ステップS806)。さらに、得られた相
関値P0〜P3のいずれかが先ほど求めたしきい値Pt
hよりも大きければ(ステップS807、ステップS8
09、ステップS811、ステップS813)、そのP
N2符号の種類を制御部702に記憶し(ステップS8
08、ステップS810、ステップS812、ステップ
S814)、その得られたPN2符号が使用すべきもの
であることが決定される。これにより、PN2符号の初
期セルサーチが確立し、PN2符号の探索が完了する。
相関値P0〜P3のいずれもがPth以下であれば(ス
テップS807、ステップS809、ステップS81
1、ステップS813)、さらに別の4種類のPN2符
号に切り換えて、以上の操作を繰り返す(ステップS8
15、ステップS816)。
た後、RAKE受信に関する処理を行う。以下、RAK
E受信に関する動作を詳細に説明する。まず、先に得ら
れたPN2符号の情報(位相、及び種類)を逆拡散部7
04−1に設定する。次に他の逆拡散部(704−2、
704−3)の符号位相の同定を行なう。
チドフィルタ部701を具備しているため、該マッチド
フィルタ部701の出力よりPN2符号の位相を同定す
る。該マッチドフィルタ部701出力は、制御部702
に入力され、先に得られたパス以外で相関振幅最大のパ
スの受信符号位相を選択する。この受信PN2符号の位
相情報、および該PN2符号の設定情報を信号探索部7
03に送り、該信号探索部703において、受信信号パ
スが、同じ基地局(セル)から送信されているものかを
確認するために、逆拡散処理を行なう。該信号探索部7
03の相関振幅出力は制御部702に入力され、ここで
充分な相関振幅が得られれば、制御部702はこのPN
2符号の位相情報、及びPN2符号の種別情報を逆拡散
部704−2に送る。もし、充分な相関振幅が得られな
かった場合には、制御部702では受信信号パスは他の
基地局(セル)からの送信信号と判断し、次に相関振幅
の大きい受信符号の位相を選択し、上記と同様の動作を
行なう。このようにして逆拡散部704−2に用いられ
る受信符号の位相が決定される。同様にして、逆拡散部
704−3に用いるPN2符号位相も決定する。
のようにして得られたそれぞれの受信符号の位相に従
い、逆拡散が行われる。このようにして得られた逆拡散
信号は、シンボル合成部706に入力され、適切なタイ
ミング調整、重み付けが行われ、合成される。シンボル
合成部706からの出力は信号処理部707に入力さ
れ、そこでデインタリーブ等の処理を行なう。その後制
御部702を通りデータ出力される。このように、各逆
拡散部704−1〜3では、第1の実施の形態と同様
に、セルサーチ時には、信号探索部703と同様の動作
を行い、受信信号復調時には、RAKE受信に用いられ
るフィンガとして動作する。
することにより多重されたCDMA信号を受信するセル
ラー電話システムの受信装置では、それぞれ異なる拡散
符号を用いて、それぞれ複数の相関装置において、拡散
符号の探索を並行して行うことにより、拡散符号の初期
セルサーチが確立するまでに要する時間が短縮され、ハ
ードウェア規模を増大させることなく初期セルサーチの
高速化が実現できる。例えば、第1の発明の場合におい
て、上記実施の形態のように一つの信号探索部と3つの
逆拡散部を備えると、初期セルサーチが確立するまでに
要する時間は従来例の約1/4になる。
符号が挿入されたCDMA信号を受信するセルラー電話
システムの受信装置では、予め拡散符号位相をマッチド
フィルタで同定しておくことにより、拡散符号位相の同
定に要する時間を大幅に短縮でき、しきい値Pthを設
けることで、さらに大幅に拡散符号の初期セルサーチが
確立するまでに要する時間が短縮され、ハードウェア規
模を増大させることなく初期セルサーチの高速化が実現
できる。
の第1の実施の形態に係るベースバンド信号処理部の構
成例を示すブロック図である。
ースバンド信号処理部内の信号探索部のブロック図であ
る。
号探索部内のPN2符号発生部のブロック図である。
ースバンド信号処理部内の逆拡散部のブロック図であ
る。
サーチを行う部分におけるフローチャート図である。
システムの受信装置における受信信号のフレーム構成図
である。
スバンド信号処理部構成例のブロック図である。
ャート図である。
ロック図である。
部のブロック図である。
ロック図である。
のブロック図である。
ック図である。
ある。
ローチャート図である。
拡散部 104−1〜3、705−1〜3、205、1003
振幅検波部 105、706、904 シンボル合成部 106、707、905 信号処理部 701 マッチドフィルタ部 202、402、1202 PN1符号発生部 201、401、1001、1201 PN2符号発生
部 204、404、1002、1204 DLL部 203、403、1203 EX−OR部 301、1301 符号発生用帰還タップ切換信号入力
用のシフトレジスタ部 302、1302 符号発生用帰還タップ切換信号ラッ
チ用のシフトレジスタ部 303、1101、1303 符号発生用のシフトレジ
スタ部 304、1304 帰還タップ設定用スイッチ部 305、1102、1305 帰還タップ用EX−OR
部
Claims (2)
- 【請求項1】 拡散符号の種類を区別することにより、
多重されたCDMA信号を受信するセルラー電話システ
ムの受信装置において、 相関振幅情報を出力しうる機能と、符号系列を切り換え
る機能を有し、ダイバーシティ受信を実現する複数の相
関装置と、 符号同定時、リファレンス符号としてそれぞれ異なる符
号系列を前記相関装置の全部、もしくは一部に設定する
機能と、前記相関振幅情報を用いて送信側で使用される
符号を同定する機能を有する制御部と、 を具備したことを特徴とするセルラー電話システムの受
信装置。 - 【請求項2】 長周期符号位相を同定しうる共通短周期
符号が挿入されたCDMA信号を受信するセルラー電話
システムの受信装置において、 相関振幅情報を出力しうる機能と、符号系列を切り換え
る機能を有し、ダイバーシティ受信を実現する複数の相
関装置と、 上記短周期符号に対応するマッチドフィルタ部と、 符号同定時、該マッチドフィルタ部の出力より該長周期
符号位相を同定する機能と、リファレンス符号としてそ
れぞれ異なる符号系列を該長周期符号位相と同期させ前
記相関装置の全部、もしくは一部に設定する機能と、前
記相関振幅情報を用いて送信側により使用される符号を
同定する機能を有する制御部と、を具備したことを特徴
とする受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29558196A JP3306321B2 (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | セルラー電話システムの受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29558196A JP3306321B2 (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | セルラー電話システムの受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10145334A true JPH10145334A (ja) | 1998-05-29 |
JP3306321B2 JP3306321B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=17822491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29558196A Expired - Lifetime JP3306321B2 (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | セルラー電話システムの受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3306321B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6782041B1 (en) | 1999-06-16 | 2004-08-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Radio receiver and method for identifying spreading codes |
CN1327720C (zh) * | 2003-12-12 | 2007-07-18 | 西门子通信技术(北京)有限公司 | 一种时分同步码分多址接入系统中同步码调制相位簇的检测方法 |
-
1996
- 1996-11-08 JP JP29558196A patent/JP3306321B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6782041B1 (en) | 1999-06-16 | 2004-08-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Radio receiver and method for identifying spreading codes |
CN1327720C (zh) * | 2003-12-12 | 2007-07-18 | 西门子通信技术(北京)有限公司 | 一种时分同步码分多址接入系统中同步码调制相位簇的检测方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3306321B2 (ja) | 2002-07-24 |
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