JPH10143654A - 輪郭抽出装置及び輪郭抽出方法 - Google Patents

輪郭抽出装置及び輪郭抽出方法

Info

Publication number
JPH10143654A
JPH10143654A JP8312740A JP31274096A JPH10143654A JP H10143654 A JPH10143654 A JP H10143654A JP 8312740 A JP8312740 A JP 8312740A JP 31274096 A JP31274096 A JP 31274096A JP H10143654 A JPH10143654 A JP H10143654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contour
edge
points
relay
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8312740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4114966B2 (ja
Inventor
Tomoo Mitsunaga
知生 光永
Migaku Yokoyama
琢 横山
Takushi Totsuka
卓志 戸塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP31274096A priority Critical patent/JP4114966B2/ja
Publication of JPH10143654A publication Critical patent/JPH10143654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4114966B2 publication Critical patent/JP4114966B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】対象物の輪郭の形状の次数に一致した輪郭曲線
を得ることができなかつた。 【解決手段】対象物の輪郭を複数の離散的な座標データ
でなる輪郭座標情報(P)として生成し、輪郭座標情報
(P)によつて表される形状を近似する曲線(S4)を
生成する。これにより、対象物の輪郭を離散的な座標デ
ータでなる輪郭座標情報として生成することができるの
で輪郭の形状の次数を容易に調べることができ、また輪
郭形状を最終的に曲線として得ることができる。かくし
て対象物の輪郭の形状の次数に一致した輪郭曲線を得る
ことのできる輪郭抽出装置(7)及び輪郭抽出方法を実
現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)全体構成(図1) (2)実施例(図2〜図18) (2−1)輪郭曲線生成部の基本構成(図2) (2−1−1)輪郭座標リスト生成部の構成(図3及び
図4) (2−1−1−1)中継点抽出部の構成(図5〜図7) (2−1−1−2)中継点連結部の構成(図8〜図1
3) (2−1−2)曲線生成部の構成(図14及び図15) (2−2)実施例の動作及び効果(図16) (3)他の実施例(図17及び図18) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は輪郭抽出装置及び輪
郭抽出方法に関し、特にテレビジヨンや映画等の映像制
作における特殊効果処理において、画像中から対象物の
輪郭を抽出する輪郭抽出装置及び輪郭抽出方法に適用し
て好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の特殊効果処理において
は、画像から任意の部分画像を抽出する際の精度が重要
となる。この抽出作業においては、エツジ検出、領域検
出及び既知物体との対応付け等の処理が必要であり、特
に画像中の背景や対象物が複雑である場合には、対象物
の輪郭を構成するエツジを精度良く検出して追跡する必
要がある。
【0004】ここで画像中から対象物の輪郭を抽出する
第1の輪郭抽出方法として、文献「画像合成のための対
象物抽出法」(井上誠喜、電子情報通信学会論文誌、vo
l.J74-D-II、No.10 、pp1411-1418 、1991)や「領域抽
出方法」(特開平3-17680 号)がある。この第1の輪郭
抽出方法は、太線で対象物の輪郭をなぞることによつて
対象物のおおよその輪郭を情報として与え、この太線領
域内に対してエツジ強度(画素値の変化の度合い)の大
きい画素を残した輪郭線図形2値画像を得るものであ
る。
【0005】また画像中から対象物の輪郭を抽出する第
2の輪郭抽出方法として、文献「Intelligent Scissors
for Image Composition」(Eric N.Mortensen and Wil
liamA.Barrett、Computer Graphics Proceedings 、Ann
ual Conference Series、1995、ACM SIGGRAPH、pp.191-
198)に記載されている方法がある。
【0006】この第2の輪郭抽出方法は、インタラクテ
イブに輪郭の任意の2点を指定すると、その2点間の輪
郭線図形2値画像を算出するものであり、この操作を繰
り返すことよつて対象物の輪郭を得る。与えられた2点
間の輪郭は、エツジの強度とエツジの方向を用いた経路
評価関数を設定することにより、最短路探査問題を解く
ことによつて算出する。文献「離散最適化法とアルゴリ
ズム」(茨木俊秀、岩波書店、1993年)によれば、最短
路探査問題を高速に解くアルゴリズムが提案されてお
り、この輪郭抽出方法においてもこれを利用している。
【0007】さらに画像中から対象物の輪郭を抽出する
第3の輪郭抽出方法として、「SNAKES: Active Contour
models 」(Kass M. 、Witikin A.、Terzopoulos D.、
Proc.1st ICCV 、pp259-268 、1987)がある。この「sn
akes」と呼ばれる動的輪郭モデルは、画像中の輪郭に収
束するように移動するコントロールポイントを、拘束条
件によつて鎖状に連結したものである。この動的輪郭モ
デルの応用例としては、「領域分割に基づく複雑物体の
自動切り出し」(栄藤稔、白井良明、NICOGRAPH ’92論
文集、pp. 8-17、1992)、「領域抽出装置」(特開平5-
61977 )、「弾性輪郭モデルとエネルギー最小化原理に
よる輪郭追跡手法」(上田修功、間瀬健二、末永康仁、
信学誌、vol.J-75-D-II 、No.1 、pp.111-120、199
2)、「動物体の輪郭追跡方法」(特開平5-12443 号)
がある。
【0008】この「snakes」と呼ばれる動的輪郭モデル
を用いる輪郭抽出方法は、第1に、動的輪郭モデルは、
複数のコントロールポイントをスプライン曲線などを用
いて連結したもので、線図形2値画像でない常に滑らか
な輪郭を得ることができるという特徴、第2に、動的輪
郭モデルの収束はコントロールポイントを少しずつ動か
しながら、モデルのもつ評価関数の更新を反復処理する
という局所探査と呼ばれる方法によつて解を求めるとい
う特徴をもつている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで画像中の対象
物の輪郭を抽出する方法において、抽出された輪郭が最
終的に曲線で得られると、輪郭における様々な特徴量の
算出が容易になることや、サブピクセル精度の形状をも
つことによりアンチアイリアス等が可能になり画像合成
処理等に有利になるなど、後続の画像処理が容易にな
る。従つて対象物の輪郭形状は曲線で得られることが望
ましい。ところが上述の第1及び第2の輪郭抽出方法
は、対象物の輪郭を線図形2値画像として算出し、輪郭
形状を最終的に曲線で得ないため、抽出した輪郭を最終
的に曲線で得た場合に得られる上述の利点を得ることが
できない問題があつた。
【0010】また第2の輪郭抽出方法は、第1の輪郭抽
出方法と比較して、問題を解くためのソート処理などの
処理時間の増大を抑えることができるが、輪郭上の種々
の点をオペレータが与える必要があるため、輪郭抽出作
業が煩雑になる問題があつた。また第2の輪郭抽出方法
は、最短経路探査問題を解くために用いる経路評価関数
に画像の2次微分を用いており、この画像の2次微分の
項は評価関数中最も重要な項であるが、画像の2次微分
はノイズに弱く、輪郭曲線を精度良く抽出し得ない問題
があつた。
【0011】一方、動的輪郭モデルを用いる第3及び第
4の輪郭抽出方法は、輪郭をスプライン曲線として得る
ことができる。しかしながら、動的輪郭モデルの原理
上、コントロールポイントの数は予め定められており、
スプライン曲線の形状の自由度は、コントロールポイン
トの数によつて制限されるため、輪郭全体の形状の次数
よりスプライン曲線の次数が小さくならないようにコン
トロールポイントの数を設定しなければならない。とこ
ろが輪郭の形状の次数を輪郭抽出を行うことなく画像か
ら直接調べることは困難であり、輪郭の形状の次数に一
致した輪郭曲線を得ることができなかつた。
【0012】また第3及び第4の輪郭抽出方法の場合、
エツジ強度勾配を指標とした評価関数により動的輪郭モ
デルを駆動するため、エツジ強度の勾配のノイズや、求
めたい輪郭と判別しにくい他物体の輪郭に起因するエツ
ジ強度の勾配などに影響され易く、輪郭曲線を精度良く
抽出することができなかつた。さらに第3及び第4の輪
郭抽出方法は、局所探査を基本としたアルゴリズムであ
るため、動的輪郭モデルの初期位置によつては最適解を
得ることができないおそれがあつた。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、画像中から対象物の輪郭の形状の次数に一致した輪
郭曲線を得ることのできる輪郭抽出装置及び輪郭抽出方
法を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、対象物の輪郭を複数の離散的な座
標データでなる輪郭座標情報として生成し、当該輪郭座
標情報によつて表される形状を近似する曲線を生成する
ようにした。対象物の輪郭が、複数の離散的な座標デー
タでなる輪郭座標情報として生成されるので、輪郭の形
状の次数を容易に調べることができる。また輪郭座標情
報が曲線に近似されるので、輪郭形状を最終的に曲線で
得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の一実
施例を詳述する。
【0016】(1)全体構成 図1において、1は全体として本発明を適用したキー信
号生成装置を示し、連続した複数の画像中に存在する対
象物のソフトキーを生成する。キー信号生成装置1は、
輪郭抽出部2及びキー算出部3により構成されており、
輪郭抽出部2において算出した対象物の輪郭曲線と、対
象物の輪郭のグラデイエントベクトルとに基づいて、キ
ー算出部3において対象物のソフトキーを生成する。
【0017】キー信号生成装置1は、入力手段として例
えばマウス4を用いてオペレータによつて入力された、
輪郭のおおまかな形状を示す線分情報、折れ線情報、曲
線情報、又は太い筆でなぞつたようなマスク画像情報S
1を、輪郭抽出部2の推定輪郭算出部5で受ける。推定
輪郭算出部5は、線分情報、折れ線情報、曲線情報又は
マスク画像情報S1に基づいて対象物の輪郭の推定形状
(以下、これを推定輪郭と呼ぶ)に応じた推定輪郭情報
S2を得、当該推定輪郭情報S2を輪郭候補領域決定部
6に送出する。
【0018】輪郭候補領域決定部6は、推定輪郭情報S
2に基づいて、輪郭が存在すると考えられる領域(以
下、これを輪郭候補領域と呼ぶ)を算出し、当該輪郭候
補領域に応じた輪郭候補領域情報Ii を輪郭曲線生成部
7に送出する。輪郭曲線生成部7は、輪郭候補領域情報
i に基づいて輪郭候補領域におけるグラデイエントベ
クトルを算出して当該グラデイエントベクトルを規格化
すると共に、輪郭の中心を通過する画素のリスト(以
下、これを輪郭座標リストと呼ぶ)Pを生成した後、当
該輪郭座標リストPによつて表される形状を近似する曲
線を生成し、当該曲線に応じた輪郭曲線情報C及び規格
化されたグラデイエントベクトルGSをキー算出部3に
送出する。
【0019】ここでこのキー信号生成装置1において
は、折れ線情報、曲線情報又はマスク画像情報S1より
推定輪郭情報S2を得る方法とは別に、1つ前のフレー
ムである画像i−1の輪郭曲線情報S4を用い、動きベ
クトル推定処理によつて画像i−1の輪郭が現画像iに
おいてどこに移動したかを推定することより、現画像i
における推定輪郭情報S2を得ることができるようにな
されている。
【0020】すなわち動きベクトル推定部8は、1フレ
ーム前の画像i−1について、輪郭候補領域決定部6及
び輪郭曲線生成部7を介して得られる輪郭曲線情報Cを
用いて、当該輪郭曲線情報Cに応じた輪郭曲線が現画像
iにおいてどこに移動したかを推定し、この結果を推定
輪郭情報S2として輪郭候補領域決定部6に送出する。
この場合、輪郭候補領域決定部6及び輪郭曲線生成部7
での処理は、上述と同様の方法で行われる。従つて推定
輪郭情報S2を得る方法として動きベクトル推定部8が
選択された場合、輪郭曲線生成部7は、輪郭曲線情報C
を遅延回路9を介して動きベクトル推定部8にフイード
バツクするようになされている。
【0021】キー算出部3は、グラデイエントベクトル
GS及び輪郭曲線情報Cを両端曲線算出部10で受け
る。両端曲線算出部10は、グラデイエントベクトルG
S及び輪郭曲線情報Cに基づいて、輪郭の両端を表す2
本の曲線(以下、これを両端曲線と呼ぶ)間の幅を算出
し、当該両端曲線間の幅に応じた両端曲線情報S3をソ
フトキー生成部11に送出する。ソフトキー生成部11
は、両端曲線情報S3に基づいて、2本の両端曲線間に
高さが「0」から「1」まで滑らかに変化する曲面を生
成し、この曲面の高さをソフトキーの値として画像に書
き込む処理を行つてソフトキーを算出し出力する。
【0022】かくしてこのキー信号生成装置1は、画像
中に存在する対象物のソフトキーを生成することができ
るようになされている。
【0023】(2)実施例 (2−1)輪郭曲線生成部の基本構成 本発明の実施例による輪郭曲線生成部7の構成を図2に
示す。輪郭曲線生成部7は、輪郭候補領域決定部6から
供給される輪郭候補領域情報Ii を輪郭座標リスト生成
部20で受ける。
【0024】輪郭座標リスト生成部20は、輪郭座標情
報生成手段として、輪郭候補領域情報Ii に基づいて、
対象物の輪郭を複数の離散的な座標データでなる輪郭座
標リストPとして生成し、当該輪郭座標リストPを曲線
生成部21に送出する。曲線生成部21は、輪郭座標リ
ストPによつて表される形状を近似する曲線Cを生成
し、当該曲線Cを輪郭曲線情報Cとしてキー算出部3に
送出する。以下、この実施例における輪郭座標リスト生
成部20及び曲線生成部21の具体的な構成を順に説明
する。
【0025】(2−1−1)輪郭座標リスト生成部の構
成 輪郭座標リスト生成部20の具体的な構成を図3に示
し、輪郭座標リスト生成部20における輪郭座標リスト
生成処理について図4に示すフローチヤートを用いて説
明する。輪郭座標リスト生成部20は、ステツプSP1
より輪郭座標リスト生成処理を開始し、ステツプSP2
において、輪郭候補領域情報Ii (x、y)を中継点抽
出部22及び中継点連結部23において受ける。
【0026】次いでステツプSP3において、輪郭座標
リスト生成部20は、中継点抽出手段としての中継点抽
出部22において、輪郭候補領域情報Ii 中から対象物
の輪郭を検出した後、当該検出した輪郭から複数の点を
中継点qi として輪郭に沿つて抽出し、これら中継点q
i でなる中継点座標リストQを中継点連結部23に送出
する。この実施例の場合、中継点抽出部22は、後述す
るように、エツジの強度が近傍に比して明らかに大きい
点を中継点qi として抽出する。
【0027】続いてステツプSP4において、輪郭座標
リスト生成部20は、中継点連結手段としての中継点連
結部23において、輪郭候補領域情報Ii 及び中継点座
標リストQに基づいて、各中継点qi を順次連結して8
近傍線図形を作成し、ステツプSP5において、当該8
近傍線図形を表す輪郭座標リストPを曲線生成部21に
送出し、ステツプSP6において輪郭座標リスト生成処
理を終了する。
【0028】(2−1−1−1)中継点抽出部の構成 中継点抽出部22の具体的な構成を図5に示し、中継点
抽出部22における中継点抽出処理について図6に示す
フローチヤートを用いて説明する。中継点抽出部22
は、ステツプSP1より中継点抽出処理を開始し、ステ
ツプSP2において、輪郭候補領域情報Ii をエツジ強
度算出部22A及びエツジ検出部22Bで受ける。
【0029】次いでステツプSP3において、中継点抽
出部22は、エツジ強度算出手段としてのエツジ強度算
出部22Aにおいて、輪郭候補領域情報Ii に基づいて
輪郭候補領域におけるエツジ強度を算出して当該エツジ
強度に応じたエツジ強度画像G(x、y)を生成し、当
該エツジ強度画像Gを強エツジ点抽出部22Cに送出す
る。ここでエツジ強度算出部22Aは、例えば「画像解
析ハンドブツク」(高木幹雄、下田陽久、東京大学出版
界、1991)に記載されている方法によつてエツジ強度を
算出する。
【0030】続いてステツプSP4において、中継点抽
出部22は、エツジ検出手段としてのエツジ検出部22
Bにおいて、輪郭候補領域情報Ii よりエツジ点を検出
して当該エツジ点の位置を指定するエツジ点2値画像E
(x、y)を生成し、当該エツジ点2値画像Eを強エツ
ジ点抽出部22Cに送出する。ここでエツジ点2値画像
とは、エツジ位置に相当する画素の値が「1」で表さ
れ、それ以外の画素の値が「0」で表される画像であ
る。エツジ検出部22Bは、例えば上述の「画像解析ハ
ンドブツク」に記載されている方法によつてエツジ点を
検出する。
【0031】次いでステツプSP5において、中継点抽
出部22は、強エツジ点抽出手段としての強エツジ点抽
出部22Cにおいて、エツジ強度画像G及びエツジ点2
値画像Eに基づいて、エツジ点のうち、エツジ強度が予
め定められたしきい値Tより大きいエツジ点に相当する
位置の画素を中継点qi として抽出し、当該抽出した中
継点qi を輪郭に沿つて順序付けすることにより、中継
点座標リストQを生成する。中継点抽出部22は、ステ
ツプSP6において、中継点座標リストQを中継点連結
部23に送出し、ステツプSP7において中継点抽出処
理を終了する。
【0032】ここで強エツジ点抽出部22Cにおける中
継点qi の順序付け処理について図7を用いて説明す
る。中継点qi が輪郭に沿つてそれほど大きくない間隔
で得られている場合、中継点qi をたどる経路(折れ
線)がループを作らないようにしながら(物体輪郭はル
ープにならない)、近傍の中継点qi をたどる順序付け
をすることにより輪郭に沿つた順序付けを行うことがで
きる。すなわち中継点qi をたどる経路のうち最短で1
周する経路を選択すればループが生じない。
【0033】ここで図7(A)に示すように、ループの
ある経路では必ず経路のどこかで交差が発生し、このよ
うな経路が最短の経路でないことは、図7(B)に示す
ような交差を修正した経路が図7(A)に示すような経
路より明らかに短いことから証明できる。すなわち図7
(A)における線分[qi 、qi+1 ]と線分[qj 、q
j+1 ]の長さの和と、図7(B)における線分[qi
i+1 ]と線分[qj、qj+1 ]の長さの和には、三角
形の一辺と他の2辺の和の関係が成立し、交差がある経
路には必ずこれよりも短い経路が存在することが分かる
ので、最短経路はループをもたない。
【0034】従つて強エツジ点抽出部22Cにおける中
継点qi の順序付け処理は、全ての中継点qi をたどる
最短の経路を求める問題に置き換えることができる。こ
の問題は、「離散最適化法とアルゴリズム」(茨木俊
秀、岩波書店、1993)によれば、巡回セールスマン問題
の1種であり、この問題を解くことによつて全ての中継
点qi をたどる最短の経路を求めることができる。
【0035】(2−1−1−2)中継点連結部の構成 中継点連結部23の具体的な構成を図8に示す。中継点
連結部23は、中継点連結手段として、輪郭候補領域決
定部6から供給される輪郭候補領域情報Ii をグラデイ
エントベクトル算出部24で受ける。グラデイエントベ
クトル算出部24は、後述するように、輪郭候補領域情
報Ii からグラデイエントベクトルGを生成した後、当
該グラデイエントベクトルGを規格化することにより、
入力画像における色差の大小に依存しない規格化された
グラデイエントベクトルGSを生成し、当該グラデイエ
ントベクトルGSをエツジ検出部25、経路探査部25
及びキー算出部3に送出する。
【0036】ここでこの実施例における輪郭候補領域決
定部6及びグラデイエントベクトル算出部24の構成を
図9に示す。この実施例の場合、入力手段4から、検出
したい輪郭のおおまかな位置及び方向を指定する情報と
して、輪郭に沿つて連続した曲線情報S1が入力される
ものとする。
【0037】輪郭候補領域決定部6は、推定輪郭算出部
5から供給される曲線でなる推定輪郭情報S2を特徴点
抽出回路6A及び曲線分割回路6Bで受ける。特徴点抽
出回路6Aは、推定輪郭情報S2に応じた曲線より特徴
点を抽出し、当該特徴点に応じた特徴点情報CRを曲線
分割回路6Bに送出する。ここで特徴点とは、曲線上で
特異な点を示す点であり、例えば曲線の形状が屈曲する
屈曲点や曲線の軌跡上で画像の色が変化する色変化点な
どである。
【0038】曲線分割回路6Bは、推定輪郭情報S2に
応じた曲線を、各特徴点を頂点とするエツジに沿つて連
続した折れ線Lに近似し、当該折れ線Lを領域分割回路
6Cに送出する。領域分割回路6Cは、曲線分割回路6
Bから供給される折れ線Lに基づいて、折れ線Lの各線
分lj の近傍画素を指定するマスク画像Imjを各線分l
j 毎に生成し、それぞれ対応する線分lj とマスク画像
mjとの対を輪郭の方向及び位置の情報としてグラデイ
エントベクトル算出部24に送出する。
【0039】グラデイエントベクトル算出部24は、グ
ラデイエントベクトル算出手段として、輪郭候補領域情
報Ii として供給される線分lj とマスク画像Imjとの
対を、当該対の数だけ設けられたエツジ強度規格化回路
24Aで受けると共に、各マスク画像Imjを画像合成部
24Bで受ける。各エツジ強度規格回路24Aは、線分
j とマスク画像Imjに基づいてグラデイエントベクト
ルGj を生成した後、当該グラデイエントベクトル
j 、線分lj 及びマスク画像Imjに基づいて、色差の
大きさを「1」にするような規格化処理を行うことによ
り、規格化したグラデイエントベクトルGsjを生成し、
当該規格化された各グラデイエントベクトルGsjを画像
合成部24Bに送出する。画像合成部24Bは、対応す
るグラデイエントベクトルGsjとマスク画像Imjとの対
を用いて、規格化されたグラデイエントベクトルGSを
生成し、当該グラデイエントベクトルGSをエツジ検出
部25、経路探査部26及びキー算出部3に送出する。
【0040】ここでエツジ強度画像規格化回路24Aに
おける規格化処理の具体的な内容について説明する。エ
ツジ強度規格化回路24Aは、エツジの位置及びエツジ
の方向についての情報として与えられるマスク画像及び
線分の対に基づいて、エツジを垂直に横切る横断直線を
算出し、当該横断直線上でエツジ強度が最大となるエツ
ジ強度最大点を算出した後、横断直線上のエツジ強度最
大点を始点とする一方の側の半直線上において、エツジ
強度がエツジ強度最大点におけるエツジ強度より小さ
く、かつ所定のしきい値以下となる点P0を検出すると
共に、横断直線上のエツジ強度最大点を始点とする上述
の半直線とは正反対の半直線上において、エツジ強度が
エツジ強度最大点におけるエツジ強度より小さく、かつ
所定のしきい値以下となる点P1を検出し、点P0及び
点P1間を結ぶ直線を積分経路PIとする。
【0041】続いてエツジ強度規格化回路24Aは、積
分経路PI上の端点P0から端点P1までの任意の複数
の点におけるエツジ強度値を求め、これら各点における
エツジ強度値の総和を規格化係数Sとして算出した後、
当該規格化係数SでグラデイエントベクトルGj を除算
することにより、規格化されたグラデイエントベクトル
GSj を生成する。
【0042】次にこの実施例におけるエツジ検出部25
の構成を図10に示す。エツジ検出部25は、エツジ検
出手段として、グラデイエントベクトル算出部24から
規格化係数S及び積分経路PIをしきい値算出回路25
Aで受けると共に、規格化されたグラデイエントベクト
ルGSをエツジ点検出回路25Bで受ける。しきい値算
出回路25Aは、規格化係数Sを積分経路PIの長さ
(すなわち点P0及び点P1間の距離)で除算すること
により得られる値をしきい値Hとしてエツジ点検出回路
25Bに送出する。
【0043】エツジ点検出回路25Bは、しきい値Hを
用いて、規格化されたグラデイエントベクトルGSに対
してしきい値処理を行うことにより、エツジ強度がピー
クとなるエツジ点を検出し、エツジ強度のピークを表す
エツジ点2値画像EPを経路探査部26に送出する。か
くして経路探査部26には、規格化されたグラデイエン
トベクトルGS及びエツジ点2値画像EPが入力され
る。
【0044】経路探査部26における経路探査処理につ
いて図11に示すフローチヤートを用いて説明する。経
路探査部26は、経路探査手段として、ステツプSP1
より経路探査処理を開始し、ステツプSP2、ステツプ
SP3及びステツプSP4において、それぞれ中継点座
標リストQ、グラデイエントベクトルGS及びエツジ点
2値画像EPを受ける。次いで経路探査部26は、ステ
ツプSP5において、出力する輪郭座標リストPを初期
化し、第1の座標にq0 を入力する。
【0045】続いて経路探査部26は、ステツプSP6
において、後述するように、グラデイエントベクトルG
S及びエツジ点2値画像EPを用いた局所評価関数dを
用いて、中継点qi 及び中継点qi+1 間の最短経路Pt
を算出した後、最短経路Ptと終点qi+1 を、輪郭座標
リストPに入力し、このようにして輪郭座標リストPが
完成すると、ステツプSP7において輪郭座標リストP
を曲線生成部21に送出し、ステツプSP8において経
路探査処理を終了する。最短経路Ptは8近傍線図形を
表す座標リストである。
【0046】ここで経路探査部26のステツプSP6に
おける処理について説明する。最短経路探査は種々の方
法で求めることができるが、あらゆる局所的な経路の通
過コストは一意に決まり、経路全体のコストがこれら局
所的な通過コストの総和となるような経路評価関数、す
なわち一意に決まる通過コストの大きさを表す経路評価
関数を設定することにより、例えば上述した「離散最適
化法とアルゴリズム」や「Intelligent Scissors for I
mage Composition」のような高速なアルゴリズムを用い
ることができる。この「Intelligent Scissors for Ima
ge Composition」における最短経路探査アルゴリズムを
図12及び図13に示す。
【0047】しかしながら局所的な通過コストを決定す
る局所評価関数は、適用する具体的な問題に合わせて設
定する必要がある。ここでは本発明の目的に適した局所
評価関数について説明する。
【0048】(A)進行方向の評価関数 グラデイエントは、色の勾配が上昇する方向に向くの
で、場所によつて輪郭の色差が変化する場合では、輪郭
上でグラデイエントの向きが不連続に変化するところが
生ずる。しかしこの実施例においては中継点連結部23
は、検出したい輪郭の大まかな位置と方向、すなわちエ
ツジの位置とエツジの方向とを用いて、検出したい輪郭
上でグラデイエントベクトルの向きが常に滑らかに変化
するようにグラデイエントを算出している。これにより
輪郭に沿つて常に時計回り又は反時計回りに沿つて進む
ような経路のコストを、輪郭の途中で後戻りするような
経路よりも低く評価する局所評価関数を作成することが
できる。
【0049】このような局所評価関数は、経路探査中の
8近傍において、隣接する中継点間に存在する隣接する
2画素の位置座標p、qを入力とし、座標p、qにおけ
るグラデイエントの方向を示すベクトルG(p)、G
(q)と座標p、qとの関数gを、次式(1)
【数1】 で表されるように構成する。ここでHは、グラデイエン
トベクトルG(q)の方向より+π/2ずれた方向を示
す単位ベクトルであり、acos((q−p)/|q−p|
・H)は、輪郭の進む方向と、pからqへ進む局所経路
の方向のなす角度を表す。
【0050】ここで上述のようにグラデイエントベクト
ルG(q)の方向は連続なので、輪郭に沿つて一方向に
進む経路ほどコストが低く、逆に輪郭に沿つていても途
中で逆方向に方向が変化する経路はコストが悪くなる。
従つて経路探査部26は、局所関数gを用いることによ
り、常に輪郭に沿つて一方向に進むような経路探査を行
うことができる。
【0051】(B)エツジピーク通過の評価関数 経路が輪郭の中央をなるべく通過するようにする評価関
数は本発明に有効である。同様の機能をもつ評価関数が
上述の「Intelligent Scissors for Image Compositio
n」においては画像のラプラシアンを用いて実現されて
いる。ラプラシアンはエツジの中心を検出する能力は高
いが、ノイズに敏感であるので、平滑化フイルタと組み
合わせて使用される。しかしながらどんなサイズの平滑
化フイルタを用いるかは、得たい輪郭に合わせてその都
度決定しなければならない。
【0052】この実施例における中継点連結部23は、
検出したい輪郭の大まかな位置と方向、すなわちエツジ
の位置とエツジの方向とを用いて、エツジ強度がピーク
となるエツジ点を検出するエツジ点検出処理を行つてお
り、これによりエツジ強度を用いたエツジ点検出でもエ
ツジ中心の検出能力を向上させることができるので、評
価関数の信頼性を向上させることができる。またラプラ
シアンのように平滑化フイルタを用いる必要がないの
で、その分中継点連結部23の構成を簡略化することが
できる。
【0053】このような局所評価関数は、経路探査中の
8近傍において、隣接する中継点間に存在する隣接する
2画素の位置座標p、qを入力とし、エツジ点2値画像
EPにおける座標p、qでの画素値E(p)、E(q)
と、座標p、qとの関数eを、次式(2)
【数2】 で表されるように構成する。ここでE=0又は1であ
る。すなわちこの局所評価関数eは、エツジ強度がピー
クとなる位置を通過する画素を評価する関数である。従
つて経路探査部23は、局所関数eを用いることによ
り、エツジ強度がピークとなる位置を評価する経路探査
を行うことができる。
【0054】(C)評価関数の組み合わせと8近傍距離
の補正 この実施例では上述の評価関数g及び評価関数e(すな
わちグラデイエントベクトルGS及びエツジ2値画像E
P)を以下のように組み合わせて用いる。評価関数d
は、評価関数gと評価関数eとを評価項とし、その係数
付き線形和に、隣接する中継点間に存在する隣接する2
画素の座標p、q間の距離(|q−p|)を乗ずること
によつて、各評価項がそれぞれ8近傍距離による評価補
正を受ける次式(3)
【数3】 となるdで表されるように構成する。ここで係数c1と
c2は予め適当に定められた係数である。
【0055】またこの局所関数dを一般的に表したもの
を次式(4)
【数4】 で表す。この場合、fi はi番目の評価項を表し、ci
は番目の係数を表す。従つて経路探査部23は、複数の
評価項がそれぞれ8近傍距離による評価補正を受けるこ
とができる。
【0056】かくして輪郭座標リスト生成部20は、連
続値をもつ画像を2値化して対象物の輪郭を中継点でな
る輪郭座標リストPとして生成することにより輪郭の形
状の次数を調べやすいようにし、各中継点を順次連結し
て輪郭形状を一本の経路として抽出することにより他の
輪郭などの不要な情報を削除し得るようになされてい
る。
【0057】(2−1−2)曲線生成部の構成 曲線生成部21の構成を図14に示す。曲線生成部21
は、曲線生成手段として、輪郭座標リスト生成部20か
ら供給される輪郭座標リストPを、それぞれ入力座標分
割回路21A、連結条件算出回路21B及び曲線近似回
路21Cで受ける。入力座標分割回路21Aは、輪郭座
標リストPによつて表される形状を分割する分割点の座
標のリスト(以下、これを分割点座標リストと呼ぶ)F
を生成し、これを連結条件算出回路21B及び曲線近似
回路21Cに送出する。
【0058】すなわち入力座標分割回路21Aは、輪郭
座標リストPの離散的な並びから、求める形状の次数を
局所的に推定する。この場合、輪郭座標リストPは分割
された各セグメントにおける形状の次数が大きくならな
いように分割する。例えば各分割点を曲率の大きさに基
づいて決定することより、座標データ数に依存せずに各
セグメントにおける次数を決定することができので、各
セグメントにおける次数が大きくなることを防止するこ
とができる。
【0059】連結条件算出回路21Bは、輪郭座標リス
トP及び分割点座標リストFに基づいて、各分割点にお
ける連結条件、すなわちG1連続性を満たす連結条件を
算出し、連結条件リストRVとして曲線近似回路21C
に送出する。すなわち連結条件算出回路21Bは、各分
割点の連結位置を一致させるための連結位置の座標ri
と、連結位置ri における速度方向を一致させるための
速度ベクトルvi との対(すなわち接線)を連結条件リ
ストRVとして算出する。この場合、連結位置の座標と
分割点の座標とは必ずしも一致しない。
【0060】曲線近似回路21Cは、隣接する分割点で
区切られる各セグメントを、両端点における連結条件を
満たすように最小2乗法を用いて曲線近似することによ
り、隣接する分割点間における近似曲線ci を算出し、
近似曲線ci でなる近似曲線群Cを輪郭曲線情報Cとし
てキー算出部3に送出する。
【0061】曲線生成部21における曲線生成処理につ
いて図15に示すフローチヤートを用いて説明する。曲
線生成部21は、ステツプSP1より曲線生成処理を開
始し、ステツプSP2において、輪郭座標リスト生成部
20から輪郭座標リストPを受け、ステツプSP3にお
いて、輪郭座標リストPを基に分割点座標リストFを作
成する。
【0062】続いて曲線生成部21は、ステツプSP4
において、各分割点近傍における形状に近似した近似曲
線を算出し、当該近似曲線における分割点近傍での接線
i、vi を各セグメントを曲線近似するための連結条
件RVとして算出する。次いで曲線生成部21は、ステ
ツプSP5において、隣接する分割点で区切られる各セ
グメントを、両端点における連結条件を満たすように最
小2乗法を用いて曲線近似することにより近似曲線ci
を算出し、ステツプSP6において、近似曲線ci でな
る近似曲線群を輪郭曲線情報Cとして出力し、ステツプ
SP7において曲線生成処理を終了する。
【0063】(2−2)実施例の動作及び効果 以上の構成において、輪郭曲線生成部7は、図16に示
すステツプSP1より輪郭曲線生成処理を開始し、ステ
ツプSP2において、輪郭候補領域決定部6から輪郭候
補領域情報Ii を受けた後、ステツプSP3において、
輪郭候補領域情報Ii からエツジ強度が最大となるエツ
ジ点を中継点として算出し、当該各中継点を順次連結す
ることにより、対象物の輪郭として8近傍線図形を表す
輪郭座標リストPを生成する。
【0064】次いで輪郭曲線生成部7は、ステツプSP
4において、輪郭座標リストPで表される形状を複数の
セグメントに分割した後、各セグメントを連結する連結
条件を算出して当該連結条件を満たすように各セグメン
トを曲線近似することにより近似曲線を生成し、ステツ
プSP5において、当該近似曲線群を輪郭曲線情報Cと
してキー算出部3に送出し、ステツプSP6において輪
郭曲線生成処理を終了する。
【0065】従つてこの輪郭曲線生成部7は、連続値で
なる画像から対象物の輪郭を、複数の離散的な座標デー
タでなる輪郭座標リストPとして生成しているので、対
象物の輪郭の形状の次数を容易に調べることができる。
またこの輪郭曲線生成部7は、対象物の輪郭を一本の経
路として抽出しているので、抽出したい輪郭以外の他の
輪郭などの不要な情報を削除することができ、これによ
り対象物の輪郭を精度良く抽出することができる。
【0066】またこの輪郭曲線生成部7は、画像から対
象物の輪郭を曲線として抽出する問題を、曲線近似で解
きやすい問題にすることができるので、対象物の輪郭を
曲線として容易に抽出することができる。
【0067】以上の構成によれば、輪郭候補領域情報I
i からエツジ強度が最大となるエツジ点を中継点として
算出し、当該各中継点を順次連結することにより、対象
物の輪郭として8近傍線図形を表す輪郭座標リストPを
生成した後、輪郭座標リストPで表される形状を複数の
セグメントに分割すると共に、各セグメントを連結する
連結条件を算出し、当該連結条件を満たすように各セグ
メントを曲線近似して近似曲線を生成したことにより、
対象物の輪郭の形状の次数を容易に調べることができる
と共に、抽出したい輪郭以外の他の輪郭などの不要な情
報を削除することができる。かくして画像中から対象物
の輪郭の形状の次数に一致した輪郭曲線を精度良く抽出
することのできる輪郭抽出部7及び輪郭抽出方法を実現
することができる。
【0068】また上述の構成によれば、対象物の輪郭の
特徴点を基準に輪郭座標リストPによつて表される形状
を分割して各セグメントの次数を決定すると共に、各近
似曲線における分割点近傍での接線を連結条件として算
出し、当該連結条件を維持するように各近似曲線を曲線
近似したので、輪郭座標リストPによつて表される形状
の次数と一致し、かつ滑らかに連続する輪郭曲線を生成
することができる。
【0069】さらに上述の構成によれば、輪郭上から複
数の中継点qi を抽出し、各中継点qi を経路探査処理
によつて連結することにより8近傍線図形を生成したの
で、曲線生成部21における曲線近似処理の近似精度を
向上させることができる。また輪郭上から複数の中継点
i を抽出したので、高速な経路探査処理を行うことが
できる。
【0070】さらに上述の構成によれば、隣接する中継
点間の経路を、輪郭の各小部分における最短経路探査問
題に帰着させることができるので、輪郭8近傍線図形2
画像を生成することができ、これにより輪郭を一本の経
路として抽出することができる。従つて対象物の輪郭を
精度良く抽出することができる。
【0071】さらに上述の構成によれば、画像のグラデ
イエントと、エツジ強度の極値位置情報とを用いた局所
評価関数を用いて経路探査処理を行うようにしたので、
ノイズの影響を回避することができる。また隣接する2
画素間の局所評価値を算出するための局所評価関数を用
いたので、高速な最短経路探査アルゴリズムを適用する
ことができる。
【0072】さらに上述の構成によれば、グラデイエン
トベクトルGS及びエツジ点2値画像EPに基づいて、
エツジ点のうちエツジ強度が最大となるエツジ点を中継
点qi として抽出したので、輪郭の探査処理を行う際に
オペレータが探査に必要な点を与える必要がなく、その
分輪郭抽出作業を簡略化することができ、また輪郭上の
点を確実に抽出することができる。
【0073】さらに上述の構成によれば、局所評価関数
dを用いているので、エツジ強度の勾配や、他の物体の
輪郭に起因するエツジ強度の勾配の影響を回避すること
ができるので、画像中から対象物の輪郭を輪郭曲線とし
て精度良く抽出することができる。
【0074】さらに上述の構成によれば、色差の大小に
依存しない規格化されたグラデイエントベクトルGSを
用いてエツジ点を検出したので、輪郭全周に亘つて均等
に中継点点を検出することができ、これにより対象物の
輪郭を精度良く抽出することができる。
【0075】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、中継点抽出手段として中
継点抽出部22を用いた場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、図5及び図8との対応部分に同一符号
を付した図17に示すような中継点抽出部30を中継点
抽出手段として用いてもよい。
【0076】中継点抽出部30における中継点抽出処理
について図18に示すフローチヤートを用いて説明す
る。中継点抽出部30は、ステツプSP1より中継点抽
出処理を開始し、ステツプSP2において、対応する線
分lj 及びマスク画像Imjの各対でなる輪郭候補領域情
報Ii をグラデイエントベクトル算出部24及びエツジ
検出部22Bで受ける。
【0077】次いでステツプSP3において、中継点抽
出部30は、グラデイエントベクトル算出部24におい
て、規格化されたグラデイエントベクトルGSを算出し
た後、ステツプSP4において、エツジ点2値画像Eを
エツジ検出部22Bにおいて生成し、グラデイエントベ
クトルGS及びエツジ点2値画像Eを強エツジ点抽出部
22Cに送出する。この場合、グラデイエントベクトル
算出部24は、算出したグラデイエントベクトルGを規
格化せずに、当該グラデイエントベクトルGを強エツジ
点抽出部22Cに送出するようにしてもよい。
【0078】続いてステツプSP5において、中継点抽
出部30は、強エツジ点抽出部22Cにおいて、グラデ
イエントベクトルGS及びエツジ点2値画像Eに基づい
て、中継点座標リストQを生成した後、ステツプSP6
において、当該中継点座標リストQを中継点連結部23
に送出し、ステツプSP7において中継点抽出処理を終
了する。ここで強エツジ点抽出部22Cは、グラデイエ
ントベクトルGS及びエツジ点2値画像Eに基づいて、
エツジ点のうちエツジ強度が最大となるエツジ点を中継
点として算出し、当該中継点でなる中継点座標リストQ
を生成するようにしてもよい。
【0079】この場合、入力画像における色差の大小に
依存せずにエツジ強度を均一に検出することができるの
で、中継点を対象物の輪郭全周に亘つてほぼ均等に抽出
することができ、これにより最終的に得られる輪郭曲線
の精度を一段と向上させることができる。またこの場
合、入力手段4から対象物の輪郭の大まかな形状を指定
する曲線情報を入力したので、輪郭上の中継点の信頼性
を向上させることができる。
【0080】また上述の実施例においては、中継点連結
手段として中継点連結部23を用いた場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、図5及び図8との対応部
分に同一符号を付して示す図19に示すような中継点連
結部40を用いてもよい。この中継点連結部40は、折
れ線又は曲線でなる輪郭候補領域情報Ii をグラデイエ
ントベクトル算出部41及びエツジ検出部22Bで受け
る。グラデイエントベクトル算出部41は、一般に知ら
れているグラデイエントベクトル算出方法を用いて、輪
郭候補領域情報Ii に応じた輪郭候補領域におけるグラ
デイエントベクトルGを算出し、当該グラデイエントベ
クトルGを経路探査部26に送出する。
【0081】さらに上述の実施例においては、中継点連
結手段として中継点連結部23を用いた場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、経路探査処理を行わず
に上述の「画像合成のための対象物抽出方法」及び「領
域抽出方法」に記載されている細線化処理を用いて中継
点を連結するようにしてもよい。
【0082】さらに上述の実施例においては、経路評価
方法として局所評価関数g及び局所評価関数dを組み合
わせた局所評価関数dを用いた場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、要は一意に決まる通過コストの
大きさを表す評価関数であれば、経路評価方法としてこ
の他種々の評価関数を用いてもよい。この場合、この評
価関数が最小となるように、隣接する中間点間の経路を
決定する。また経路評価方法として画像のラプラシアン
を用いてもよく、探査方法として「Intelligent Scisso
rs for Image Composition」や「離散最適化法とアルゴ
リズム」を用いてよい。
【0083】さらに上述の実施例においては、局所評価
関数gとして(1)式で構成される局所評価関数gを用
いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、次
式(5)
【数5】 に示すように、要は経路探査中の8近傍において、隣接
する中継点間に存在する隣接する2画素の位置座標にお
けるグラデイエントベクトルG(p)、G(q)と、2
画素の位置座標p、qとの関数で表される評価項をもつ
局所評価関数gを経路探査部26にもたせるようにして
もよい。これによりエツジの進む方向を考慮した経路探
査を行うことができる。
【0084】さらに上述の実施例においては、局所評価
関数eとして(2)式で構成される局所評価関数eを用
いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、次
式(6)
【数6】 に示すように、要は、経路探査中の8近傍において、隣
接する中継点間に存在する隣接する2画素の位置座標に
おける画素値(エツジ点2値画像EPにおける画素値)
E(p)、E(q)と、2画素の位置座標p、qとの関
数で表される評価項をもつ局所評価関数eを経路探査部
26にもたせるようにしてもよい。これによりエツジの
ピーク位置を考慮した経路探査を実現することができ
る。
【0085】さらに上述の実施例においては、局所評価
関数g及び局所評価関数dを組み合わせた局所評価関数
dを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、局所評価関数g又は局所評価関数eを用いるように
してもよく、要は状況に応じて局所評価関数を用いれば
よい。
【0086】さらに上述の実施例においては、オペレー
タが入力手段4を用いて線分、折れ線又は曲線を入力し
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、上述
したように、現画像iと、既に輪郭曲線情報Cとして輪
郭曲線が得られている1フレーム前の画像i−1と、当
該画像i−1の輪郭曲線情報Cとに基づいて現画像iの
推定輪郭情報S2を得るようにしてもよい(図1)。こ
れにより、作業効率を格段的に向上させることができ
る。
【0087】さらに上述の実施例においては、推定輪郭
情報S2に応じた曲線を各特徴点を頂点とする折れ線に
近似し、折れ線の各線分li をエツジ強度規格回路24
Aに送出したた場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、推定輪郭情報S2に応じた曲線を各特徴点で分
割し、各特徴点で分割した曲線でなるセグメントをエツ
ジ強度規格化回路24Aに送出するようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、対象物の
輪郭を複数の離散的な座標データでなる輪郭座標情報と
して生成し、輪郭座標情報によつて表される形状を近似
する曲線を生成することにより、輪郭の形状の次数を容
易に調べることができると共に、輪郭形状を最終的に曲
線で得ることができる。かくして対象物の輪郭の形状に
一致した輪郭曲線を得ることのできる輪郭抽出装置及び
輪郭抽出方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したキー信号生成装置の全体構成
を示すブロツク図である。
【図2】輪郭曲線生成部の構成を示すブロツク図であ
る。
【図3】輪郭座標リスト生成部の構成を示すブロツク図
である。
【図4】輪郭座標リスト生成処理の処理手順の説明に供
するフローチヤートである。
【図5】中継点抽出部の構成を示すブロツク図である。
【図6】中継点抽出処理の処理手順の説明に供するフロ
ーチヤートである。
【図7】中継点の順序付け処理の説明に供する略線図で
ある。
【図8】中継点連結部の構成を示すブロツク図である。
【図9】グラデイエントベクトル算出部及び輪郭候補領
域決定部の構成を示すブロツク図である。
【図10】エツジ検出部の構成を示すブロツク図であ
る。
【図11】経路探査処理の処理手順の説明に供するフロ
ーチヤートである。
【図12】最短経路探査アルゴリズムを示す図表であ
る。
【図13】最短経路探査アルゴリズムを示す図表であ
る。
【図14】曲線生成部の構成を示すブロツク図である。
【図15】曲線生成処理の処理手順の説明に供するフロ
ーチヤートである。
【図16】輪郭曲線生成処理の処理手順の説明に供する
フローチヤートである。
【図17】他の実施例による中継点抽出部の構成を示す
ブロツク図である。
【図18】他の実施例による中継点抽出部における中継
点抽出処理の処理手順の説明に供するフローチヤートで
ある。
【図19】他の実施例による中継点連結部の構成を示す
ブロツク図である。
【符号の説明】
1……キー信号生成装置、2……輪郭抽出部、3……キ
ー算出部、4……入力手段、5……推定輪郭算出部、6
……輪郭候補領域決定部、6A……特徴点抽出回路、6
B……曲線分割回路、6C……領域分割回路、7……輪
郭曲線生成部、8……動きベクトル推定部、9……遅延
回路、10……両端曲線算出部、11……ソフトキー生
成部、20……輪郭座標リスト生成部、21……曲線生
成部、21A……入力座標分割回路、21B……連結条
件算出回路、21C……曲線近似回路、22、30……
中継点抽出部、22A……エツジ強度算出部、22B、
25……エツジ検出部、22C……強エツジ点抽出部、
23、40……中継点連結部、24、41……グラデイ
エントベクトル算出部、24A……エツジ強度規格化回
路、24B……画像合成部、25A……しきい値算出回
路、25B……エツジ点検出回路。26……経路探査
部。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像中から対象物の輪郭を抽出する輪郭抽
    出装置において、 上記対象物の輪郭を複数の離散的な座標データでなる輪
    郭座標情報として生成する輪郭座標情報生成手段と、 上記輪郭座標情報によつて表される形状を近似する曲線
    を生成する曲線生成手段とを具えることを特徴とする輪
    郭抽出装置。
  2. 【請求項2】上記輪郭座標情報生成手段は、 上記対象物の輪郭から上記輪郭に沿つて複数の点を中継
    点として抽出する中継点抽出手段と、 上記各中継点を順次連結することにより、上記輪郭を表
    す8近傍線図形を生成する中継点連結手段とを具えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の輪郭抽出装置。
  3. 【請求項3】上記中継点抽出手段は、 上記画像からエツジ強度を算出して出力するエツジ強度
    算出手段と、 上記画像からエツジ点を検出し、当該エツジ点の位置を
    指定するエツジ点2値画像を生成して出力するエツジ検
    出手段と、 上記エツジ強度算出手段及び上記エツジ検出手段の出力
    に基づいて、上記エツジ点のうち上記エツジ強度が所定
    のしきい値より大きい上記エツジ点を上記中継点として
    抽出する強エツジ点抽出手段とを具えることを特徴とす
    る請求項2に記載の輪郭抽出装置。
  4. 【請求項4】上記中継点抽出手段は、 上記対象物の輪郭に沿つて連続した折れ線又は曲線でな
    る輪郭候補領域情報を用いて、上記画像からグラデイエ
    ントベクトルを算出して出力するグラデイエントベクト
    ル算出手段と、 上記折れ線又は上記曲線でなる輪郭候補領域情報を用い
    て、上記画像からエツジ点を検出し、当該エツジ点の位
    置を指定するエツジ点2値画像を生成して出力するエツ
    ジ検出手段と、 上記グラデイエントベクトル算出手段及び上記エツジ検
    出手段の出力に基づいて、上記折れ線の各線分、上記曲
    線を分割して得られる各セグメントを近似する各線分、
    又は上記曲線を分割して得られる各セグメントの近傍毎
    に、上記エツジ点のうち上記エツジ強度が最大となる上
    記エツジ点を上記中継点として抽出する強エツジ点抽出
    手段とを具えることを特徴とする請求項2に記載の輪郭
    抽出装置。
  5. 【請求項5】上記中継点連結手段は、 一意に決まる通過コストの大きさを表す評価関数を有
    し、上記評価関数が最小となるように、隣接する上記中
    継点間の経路を決定する経路探査手段を具えることを特
    徴とする請求項2に記載の輪郭抽出装置。
  6. 【請求項6】上記経路探査手段は、 上記隣接する中継点間に存在する隣接する2画素間の局
    所評価値を算出するための局所評価関数を有し、当該局
    所評価関数を用いて上記隣接する中継点間の経路を決定
    することを特徴とする請求項5に記載の輪郭抽出装置。
  7. 【請求項7】上記中継点連結手段は、 上記画像からグラデイエントベクトルを算出するグラデ
    イエントベクトル算出手段と、 上記グラデイエントベクトルに基づいて、経路探査中の
    8近傍において、隣接する中継点間に存在する隣接する
    2画素の位置座標におけるグラデイエントベクトルを算
    出し、上記2画素の位置座標における上記グラデイエン
    トベクトルと上記2画素の位置座標との関数で表される
    評価項をもつ局所評価関数を用いて、隣接する上記中継
    点間の経路を決定する経路探査手段とを具えることを特
    徴とする請求項2に記載の輪郭抽出装置。
  8. 【請求項8】上記グラデイエントベクトル算出手段は、 上記輪郭に沿つて連続した折れ線又は曲線でなる輪郭候
    補領域情報を用いて、上記輪郭上において上記グラデイ
    エントベクトルの向きが常に滑らかに変化するように上
    記グラデイエントベクトルを算出し、 上記経路探査手段は、 上記隣接する画素への進行方向を、当該隣接する画素に
    おける上記グラデイエントベクトルに基づいて評価する
    局所評価関数を用いて、上記隣接する中継点間の経路を
    決定することを特徴とする請求項7に記載の輪郭抽出装
    置。
  9. 【請求項9】上記中継点連結手段は、 上記画像からエツジ強度のピークを表すエツジ点2値画
    像を生成するエツジ検出手段と、 上記エツジ点2値画像に基づいて、経路探査中の8近傍
    において、隣接する中継点間に存在する隣接する2画素
    の位置座標における画素値を算出し、上記2画素の画素
    値と上記2画素の位置座標との関数で表される評価項を
    もつ局所評価関数を用いて、隣接する上記中継点間の経
    路を決定する経路探査手段とを具えることを特徴とする
    請求項2に記載の輪郭抽出装置。
  10. 【請求項10】上記局所評価関数は、上記エツジ強度が
    ピークとなる位置を通過する上記画素を評価する関数で
    あることを特徴とする請求項9に記載の輪郭抽出装置。
  11. 【請求項11】上記中継点連結手段は、 複数の異なる評価項の係数付き線形和に、8近傍におい
    て、隣接する中継点間に存在する隣接する2画素間の距
    離を乗じて表される局所評価関数を用いて、隣接する上
    記中継点間の経路を決定する経路探査手段を具えること
    を特徴とする請求項2に記載の輪郭抽出装置。
  12. 【請求項12】上記曲線生成手段は、 上記輪郭座標情報によつて表される形状を複数のセグメ
    ントに分割する分割点を算出して出力する分割点算出手
    段と、 上記輪郭座標情報及び上記各分割点に基づいて、上記各
    セグメントを連結するための連結条件を上記各分割点毎
    に算出して出力する連結条件算出手段と、 上記輪郭座標情報、上記各分割点及び上記各連結条件に
    基づいて、上記各分割点における上記連結条件を満たす
    ように上記各セグメントを曲線近似する曲線近似手段と
    を具えることを特徴とする請求項1に記載の輪郭抽出装
    置。
  13. 【請求項13】上記曲線生成手段の出力に基づいて、現
    画像中における対象物の輪郭を推定輪郭として推定する
    輪郭推定手段を具え、上記輪郭座標情報生成手段は、上
    記輪郭推定手段によつて推定された上記推定輪郭に基づ
    いて、上記現画像中における上記対象物の輪郭を上記輪
    郭座標情報として生成することを特徴とする請求項1に
    記載の輪郭抽出装置。
  14. 【請求項14】画像中から対象物の輪郭を抽出する輪郭
    抽出方法において、 上記対象物の輪郭を複数の離散的な座標データでなる輪
    郭座標情報として生成する輪郭座標情報生成ステツプ
    と、 上記輪郭座標情報によつて表される形状を近似する曲線
    を生成する曲線生成ステツプとを具えることを特徴とす
    る輪郭抽出方法。
  15. 【請求項15】上記輪郭座標情報生成ステツプは、 上記対象物の輪郭から上記輪郭に沿つて複数の点を中継
    点として抽出する中継点抽出ステツプと、 上記各中継点を順次連結することにより、上記輪郭を表
    す8近傍線図形を生成する中継点連結ステツプとを具え
    ることを特徴とする請求項14に記載の輪郭抽出方法。
  16. 【請求項16】上記中継点抽出ステツプは、 上記画像からエツジ強度を算出して出力するエツジ強度
    算出ステツプと、 上記画像からエツジ点を検出し、当該エツジ点の位置を
    指定するエツジ点2値画像を生成して出力するエツジ検
    出ステツプと、 上記エツジ強度算出ステツプ及び上記エツジ検出ステツ
    プの出力に基づいて、上記エツジ点のうち上記エツジ強
    度が所定のしきい値より大きい上記エツジ点を中継点と
    して抽出する強エツジ点抽出ステツプとを具えることを
    特徴とする請求項15に記載の輪郭抽出方法。
  17. 【請求項17】上記中継点抽出ステツプは、 上記対象物の輪郭に沿つて連続した折れ線又は曲線でな
    る輪郭候補領域情報を用いて、上記画像からグラデイエ
    ントベクトルを算出して出力するグラデイエントベクト
    ル算出ステツプと、 上記折れ線又は上記曲線でなる輪郭候補領域情報を用い
    て、上記画像からエツジ点を検出し、当該エツジ点の位
    置を指定するエツジ点2値画像を生成して出力するエツ
    ジ検出ステツプと、 上記グラデイエントベクトル算出ステツプ及び上記エツ
    ジ検出ステツプの出力に基づいて、上記折れ線の各線
    分、上記曲線を分割して得られる各セグメントを近似す
    る各線分、又は上記曲線を分割して得られる各セグメン
    トの近傍毎に、上記エツジ点のうち上記エツジ強度が最
    大となる上記エツジ点を上記中継点として抽出する強エ
    ツジ点抽出ステツプとを具えることを特徴とする請求項
    15に記載の輪郭抽出方法。
  18. 【請求項18】上記中継点連結ステツプは、 一意に決まる移動コストの大きさを表す評価関数を有
    し、上記評価関数が最小となるように、隣接する上記中
    継点間の経路を決定する経路探査ステツプを具えること
    を特徴とする請求項15に記載の輪郭抽出方法。
  19. 【請求項19】上記経路探査ステツプは、 上記隣接する中継点間に存在する隣接する2画素間の局
    所評価値を算出するための局所評価関数を有し、当該局
    所評価関数を用いて上記隣接する中継点間の経路を決定
    することを特徴とする請求項18に記載の輪郭抽出方
    法。
  20. 【請求項20】上記中継点連結ステツプは、 上記画像からグラデイエントベクトルを算出するグラデ
    イエントベクトル算出ステツプと、 上記グラデイエントベクトルに基づいて、経路探査中の
    8近傍において、隣接する中継点間に存在する隣接する
    2画素の位置座標におけるグラデイエントベクトルを算
    出し、上記2画素の位置座標における上記グラデイエン
    トベクトルと上記2画素の位置座標との関数で表される
    評価項をもつ局所評価関数を用いて、隣接する上記中継
    点間の経路を決定する経路探査ステツプとを具えること
    を特徴とする請求項15に記載の輪郭抽出方法。
  21. 【請求項21】上記グラデイエントベクトル算出ステツ
    プは、 上記輪郭に沿つて連続した折れ線又は曲線でなる輪郭候
    補領域情報を用いて、上記輪郭上において上記グラデイ
    エントベクトルの向きが常に滑らかに変化するように上
    記グラデイエントベクトルを算出し、 上記経路探査ステツプは、 上記隣接する画素への進行方向を、当該隣接する画像に
    おける上記グラデイエントベクトルに基づいて評価する
    局所評価関数を用いて、上記隣接する中継点間の経路を
    決定することを特徴とする請求項20に記載の輪郭抽出
    方法。
  22. 【請求項22】上記中継点連結ステツプは、 上記画像からエツジ強度のピークを表すエツジ点2値画
    像を生成するエツジ点検出ステツプと、 上記エツジ点2値画像に基づいて、8近傍において、隣
    接する中継点間に存在する隣接する2画素の位置座標に
    おける画素値を算出し、上記2画素の画素値と上記2画
    素の位置座標との関数で表される評価項をもつ局所評価
    関数を用いて、隣接する上記中継点間の経路を決定する
    経路探査ステツプとを具えることを特徴とする請求項1
    5に記載の輪郭抽出方法。
  23. 【請求項23】上記局所評価関数は、上記エツジ強度が
    ピークとなる位置を通過する上記画素を評価する関数で
    あることを特徴とする請求項22に記載の輪郭抽出方
    法。
  24. 【請求項24】上記中継点連結ステツプは、 複数の異なる評価項の係数付き線形和に、8近傍におい
    て、隣接する中継点間に存在する隣接する2画素間の距
    離を乗じて表される局所評価関数を用いて、隣接する上
    記中継点間の経路を決定する経路探査ステツプを具える
    ことを特徴とする請求項15に記載の輪郭抽出方法。
  25. 【請求項25】上記曲線生成ステツプは、 上記輪郭座標情報によつて表される形状を複数のセグメ
    ントに分割する分割点を算出して出力する分割点算出ス
    テツプと、 上記輪郭座標情報及び上記各分割点に基づいて、上記各
    セグメントを連結するための連結条件を上記各分割点毎
    に算出して出力する連結条件算出ステツプと、 上記輪郭座標情報、上記各分割点及び上記各連結条件に
    基づいて、上記各分割点における上記連結条件を満たす
    ように上記各セグメントを曲線近似する曲線近似ステツ
    プとを具えることを特徴とする請求項1に記載の輪郭抽
    出方法。
  26. 【請求項26】上記曲線生成ステツプの出力に基づい
    て、現画像中における対象物の輪郭を推定輪郭として推
    定する輪郭推定ステツプを具え、上記輪郭座標情報生成
    ステツプは、上記輪郭推定ステツプにおいて推定された
    上記推定輪郭に基づいて、上記現画像中における上記対
    象物の輪郭を上記輪郭座標情報として生成することを特
    徴とする請求項1に記載の輪郭抽出方法。
JP31274096A 1996-11-08 1996-11-08 輪郭抽出装置及び輪郭抽出方法 Expired - Fee Related JP4114966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31274096A JP4114966B2 (ja) 1996-11-08 1996-11-08 輪郭抽出装置及び輪郭抽出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31274096A JP4114966B2 (ja) 1996-11-08 1996-11-08 輪郭抽出装置及び輪郭抽出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10143654A true JPH10143654A (ja) 1998-05-29
JP4114966B2 JP4114966B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=18032855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31274096A Expired - Fee Related JP4114966B2 (ja) 1996-11-08 1996-11-08 輪郭抽出装置及び輪郭抽出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4114966B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009302758A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置、画像変換方法、およびコンピュータプログラム
CN104837766A (zh) * 2012-12-06 2015-08-12 住友电气工业株式会社 金刚石多晶体及其制造方法和工具
CN109299665A (zh) * 2018-08-29 2019-02-01 上海悠络客电子科技股份有限公司 一种基于lsd算法的人形轮廓描述方法
CN112927288A (zh) * 2019-11-21 2021-06-08 北京配天技术有限公司 图像坐标提取方法、图像处理设备及存储装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201014283D0 (en) 2010-08-27 2010-10-13 Element Six Production Pty Ltd Method of making polycrystalline diamond material
GB201017923D0 (en) 2010-10-22 2010-12-01 Element Six Production Pty Ltd Polycrystalline diamond material
GB201017924D0 (en) 2010-10-22 2010-12-01 Element Six Production Pty Ltd Polycrystalline diamond material
JP6387897B2 (ja) 2014-05-08 2018-09-12 住友電気工業株式会社 ダイヤモンド多結晶体、切削工具、耐摩工具、および研削工具

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009302758A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置、画像変換方法、およびコンピュータプログラム
JP4582204B2 (ja) * 2008-06-11 2010-11-17 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像処理装置、画像変換方法、およびコンピュータプログラム
US8670623B2 (en) 2008-06-11 2014-03-11 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image processing apparatus, image conversion method, and computer-readable storage medium for computer program based on calculated degree of complexity
CN104837766A (zh) * 2012-12-06 2015-08-12 住友电气工业株式会社 金刚石多晶体及其制造方法和工具
US9487446B2 (en) 2012-12-06 2016-11-08 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Diamond polycrystalline body and method for manufacturing the same, and tool
CN109299665A (zh) * 2018-08-29 2019-02-01 上海悠络客电子科技股份有限公司 一种基于lsd算法的人形轮廓描述方法
CN109299665B (zh) * 2018-08-29 2023-04-14 上海悠络客电子科技股份有限公司 一种基于lsd算法的人形轮廓描述方法
CN112927288A (zh) * 2019-11-21 2021-06-08 北京配天技术有限公司 图像坐标提取方法、图像处理设备及存储装置
CN112927288B (zh) * 2019-11-21 2024-03-29 北京配天技术有限公司 图像坐标提取方法、图像处理设备及存储装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4114966B2 (ja) 2008-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3812763B2 (ja) キー信号生成装置及び方法
EP2265023B1 (en) Subject tracking device and subject tracking method
JP3822468B2 (ja) 画像処理装置及びその方法
US6826292B1 (en) Method and apparatus for tracking moving objects in a sequence of two-dimensional images using a dynamic layered representation
US6628715B1 (en) Method and apparatus for estimating optical flow
CN112308921B (zh) 一种基于语义和几何的联合优化动态slam方法
CN112149620A (zh) 基于无锚点的自然场景文字区域检测模型的构建方法
CN111523463B (zh) 基于匹配-回归网络的目标跟踪方法及训练方法
Beaurepaire et al. Identification of the nature of noise and estimation of its statistical parameters by analysis of local histograms
JP4114966B2 (ja) 輪郭抽出装置及び輪郭抽出方法
JP3006338B2 (ja) 運動領域輪郭検出装置
Salem A Survey on Various Image Inpainting Techniques.
EP3043315B1 (en) Method and apparatus for generating superpixels for multi-view images
Charbonnier et al. Road markings recognition using image processing
Badenas et al. Motion and intensity-based segmentation and its application to traffice monitoring
JP3716455B2 (ja) 領域抽出方法及び領域抽出装置
El Ansari et al. Temporal consistent fast stereo matching for advanced driver assistance systems (ADAS)
KR100566629B1 (ko) 이동물체 검출 시스템 및 방법
JP2000132692A (ja) 曲線の特徴点抽出方法及びこの方法を記録した記録媒体
JP3217475B2 (ja) 線図形の特徴抽出方法
Kim et al. Human face location in image sequences using genetic templates
JP3758229B2 (ja) 線分抽出方法、線分抽出装置及び線分抽出処理プログラム
CN115170635A (zh) 基于图像块级的高速高能效的双目视觉硬件加速器和方法
JPH10136258A (ja) 輪郭抽出装置及び輪郭抽出方法
JP3521049B2 (ja) 曲線生成装置及び曲線生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050916

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060426

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060515

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080415

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees