JPH10141276A - 多翼型ファン - Google Patents

多翼型ファン

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JPH10141276A
JPH10141276A JP32084996A JP32084996A JPH10141276A JP H10141276 A JPH10141276 A JP H10141276A JP 32084996 A JP32084996 A JP 32084996A JP 32084996 A JP32084996 A JP 32084996A JP H10141276 A JPH10141276 A JP H10141276A
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JP
Japan
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blade
plate
fitting
side plate
driving plate
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JP32084996A
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Inventor
Masanori Mukai
正憲 向井
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ROYAL DENKI KK
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ROYAL DENKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転時の騒音を低減し、且つ、送風量の増加
を図った多翼型ファンを提供する。 【解決手段】 駆動板13と所定の間隔を存して両側に
側板11、11を設ける。駆動板13と両側板11、1
1の外周に沿って放射状に複数の嵌合部を不等間隔に設
ける。長尺で所定の捻れ形状のブレード17を設ける。
ブレード17の両先端角部17A・・・を傾斜形状とす
る。両側板11、11と駆動板13に設けた嵌合部にブ
レード17を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内空調機等に利
用される多翼型ファンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来屋内空調機等に使用される通常シロ
ッコファンに使用される多翼型ファンは特開昭50−1
12808号公報(F04D 29/44)に示されて
いる。このシロッコファンは小型でも大送風量が得られ
ることから、室内においては空調機等に用いられてお
り、特にシロッコファンを室内で使用する場合騒音の小
さい低騒音であることが要求されていた。該ファンの片
側或いは両側から吸引した空気をファンの交直方向に吹
き出すシロッコファンは、これを構成するケースの一側
に設けた支持装置によって電動機が支持され、この電動
機の回転軸に多翼型ファンが設けられている。
【0003】そして、電動機が運転されるとケースの側
面に設けられた吸込孔から空気を吸入し、ケース正面に
設けられた吐出口から圧力空気として吐出するように構
成され、これにより小型でも大きな送風量を得ていた。
この多翼型ファンは金属等で円筒形に構成されており、
筒の外周から内側に向けて複数の翼(ブレード)がプレ
ス成形(この場合、多翼型ファンを合成樹脂等で成形し
ている場合もある)された構造であった。該円筒形の金
属周囲に設けられた複数のブレードは回転方向に略直角
に形成されると共に、筒の円周方向に等間隔で配置され
多翼型ファンが形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多翼型ファンは送風量を増加するため回転数をあげる
と、ケースの構造、ブレードの枚数或いはブレードの取
り付け状態等により風切音及び風切音の高調波音等が著
しく増大する。これにより多翼型ファンの運転時には耳
障りで大きな騒音が発生する。このため騒音が小さく、
然も、送風量を増加した多翼型ファンの開発が望まれて
いた。
【0005】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、運転時の騒音を低減し、且
つ、送風量の増加を図った多翼型ファンを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の多翼型
ファンは、両側に設けられた環状の側板と、これら両側
板間に所定の間隔を存して設けられ、両側板と同一軸心
上に設けられた駆動板と、両側板と駆動板にそれぞれ外
周に沿って放射状に複数設けられた嵌合部と、長尺のブ
レードとを備え、両側板と駆動板は、それらに設けられ
た各嵌合部が順次円周方向にずれた状態で配置されてい
ると共に、ブレードは所定の捻れ形状を呈し、一側の側
板に設けられた嵌合部より駆動板の嵌合部を経て他側の
側板に設けられた嵌合部に渡って設けられていることを
特徴とする多翼型ファン。
【0007】また、請求項2の多翼型ファンによれば請
求項1加えて、ブレードは両側板と駆動板との円周方向
に不等間隔に設けられているものである。
【0008】また、請求項3の多翼型ファンによれば請
求項1又は請求項2に加えて、ブレードの先端角部は傾
斜形状とされているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の多翼
型ファン10の実施の形態を詳述する。図1は本発明の
多翼型ファン10の斜視図、図2は駆動板13の正面
図、図3は側板11の正面図、図4はブレード17の斜
視図をそれぞれ示している。多翼型ファン10は、例え
ば複数の側板11・・・(この場合2枚)と、駆動板1
3と複数のブレード17・・・とから構成されており、
これらは容易に成形可能な合成樹脂で構成されている。
駆動板13は送風量の低下、騒音の増加などファン性能
を悪化させることのない薄厚(約2mm)で環状に構成
されている。
【0010】該駆動板13には嵌合部として略円弧形状
を呈した複数の嵌合穴14・・・が半径方向に所定の傾
斜角度で設けられると共に、嵌合穴14・・・は後述す
るブレード17が容易に嵌合可能な形状を呈している。
この場合、嵌合穴14・・・が所定の粗い間隔で設けら
れた粗間隔部Lと、細かい間隔で設けられた密間隔部S
を有する不等間隔で環状に配置(この場合、多翼型ファ
ン10が送風を開始した時送風量の増加や、騒音の低下
等に最適な粗間隔部Lと密間隔部Sに配置されている)
されている。
【0011】また、駆動板13の一側中央部にはホルダ
ー15が突出して一体成形されており、このホルダー1
5には係合穴16が設けられている。この係合穴16は
電動機(図示せず)の回転軸に係合可能に設けられてい
る。また、駆動板13には位置決め穴(図示せず)設け
られており、この位置決め穴は後述する側板11の切欠
12A同様の形状で同位置に設けられている。
【0012】また、各側板11、11は駆動板13と同
様に送風量の低下、騒音の増加などファン性能を悪化さ
せることのない薄厚(約2mm)で環状に構成されると
共に、外周に沿って複数の嵌合穴14・・・が所定の間
隔で設けられている。即ち、各側板11、11に設けら
れた複数の嵌合穴14・・・は、駆動板13に設けられ
た嵌合穴14・・・と同形状で同位置に粗間隔部Lと密
間隔部Sを有した不等間隔で環状に設けられている。
【0013】また、側板11の内側には円形に形成され
た吸入孔12が設けられており、この吸入孔12の周囲
に切欠12A及び補助切欠12B、12Bがそれぞれ設
けられている。該切欠12A及び補助切欠12B、12
Bは、側板11の外周方向に向けて所定の幅で切欠かれ
ると共に、吸入孔12の周囲に略等間隔に設けられてい
る。この切欠12Aは各嵌合穴14・・・の基準位置と
され、側板11を円周方向に位置決めするように構成さ
れている。
【0014】そして、切欠12Aは側板11に不等間隔
で環状に配置して設けられた各嵌合穴14・・・の位置
決めを行なうように構成されている。また、補助切欠1
2B、12Bは切欠12Aより幅狭に切り欠かれてお
り、これにより切欠12Aと補助切欠12B、12Bと
が容易に区分可能に構成されている。この、補助切欠1
2B、12Bを使用することにより各嵌合穴14・・・
の位置出し精度を向上するように構成されている。
【0015】また、ブレード17は長尺薄肉で横断面略
円弧形状に形成されており、前記駆動板13と同様な合
成樹脂で成形されている。このブレード17は一端から
他端まで所定の捻れ形状(この場合、多翼型ファン10
が送風を開始した時の送風量の増加や、騒音の低下等に
最適な螺旋形状)を呈している。係るブレード17は前
記駆動板13及び側板11、11に設けられた各嵌合穴
14・・・に嵌合可能な形状に構成されている。
【0016】また、ブレード17の両先端角部17A・
・・は所定の傾斜形状(図4)に形成されており、これ
により各嵌合穴14・・・に容易にブレード17を挿入
可能に構成している。即ち、ブレード17の一方の先端
角部17A、17Aは端部方向を幅狭に形成すると共
に、他方の先端角部17A、17Aも同様の傾斜形状を
呈している。これによりブレード17を各嵌合穴14・
・・に容易に挿入できるように構成している。
【0017】一方、組立治具20は図5、図6に示す如
き大径軸21と小径軸22とを有した長軸で円柱形の軸
心治具23からなり、この軸心治具23の一側に大径軸
21が設けられている。係る大径軸21は前記側板11
の吸入孔12と略同等の外径を呈しており、吸入孔12
が容易に挿入可能に構成されている。また、大径軸21
の他側に突出して小径軸22が設けられており、この小
径軸22は大径軸21と同心軸上に設けられている。
【0018】該大径軸21の外径表面には案内突起24
が突出して設けられており、案内突起24は大径軸21
の一側より他側に螺旋形状に設けられている。この案内
突起24は前記ブレード17の捻れ形状と同一の螺旋形
状(捻れ形状)を呈しており、大径軸21より小径軸2
2側に小許突出して設けられている。この場合、案内突
起24は側板11の吸入孔12に設けられた切欠12A
略と略同等な横断面形状を呈しており、この案内突起2
4に吸入孔12の切欠12Aを係合することにより、側
板11が位置決めされるように構成されている。
【0019】また、小径軸22は前記駆動板13のホル
ダー15に設けられた係合穴16と略同等の外径を呈し
ており、この駆動板13のホルダー15を容易に挿入可
能に構成されている。そして、ホルダー15の係合穴1
6を小径軸22に挿入し、位置決め穴を大径軸21より
小許突出して設けられた案内突起24に挿入する。これ
により、駆動板13が位置決めされるように構成されて
いる。
【0020】また、軸心治具23の一側にはカラー25
が移動自在に嵌め込まれている。このカラー25は多翼
型ファン10を押し出すもので、所定の厚さのリング状
に形成されると共に、側板11の嵌合穴14の内側に位
置する外径を呈している。尚、26はストッパーで図示
しないボルト或いは溶接等により軸心治具23に固定さ
れており、軸心治具23に嵌め込んだカラー25がそれ
以上移動するのを阻止している。
【0021】また、小径軸22の側方には所定の間隔を
存して長軸で円柱形のチャック27が水平方向に移動自
在に設けられている。このチャック27は駆動板13を
保持するもので、前記大径軸21と同径の小径部29
と、前記ストッパー26と略同径の大径部30とから構
成されている。そしてチャック27の軸心は軸心治具2
3の軸心延長線上に設けられ、小径部29は大径軸21
側に位置して設けられている。
【0022】また、小径部29の外径表面には前記案内
突起24と同等の案内突部31が設けられており、この
案内突部31は大径部30側に位置して設けられてい
る。また、チャック27の先端には所定の形状の凹所2
8が設けられており、この凹所28は駆動板13のホル
ダー15を容易に挿入可能な形状を呈している。即ち、
案内突部31は大径部30側からチャック27の先端に
小許延在して設けられると共に、小径部29(凹所28
の周囲端面)と大径軸21との間で駆動板13を保持す
るように構成されている。
【0023】係る場合、案内突部31は小径部29によ
り駆動板13が保持された状態で、前記大径軸21に設
けられた案内突起24の延長線上に位置して設けられて
いる。そして、大径軸21に側板11を、小径軸22に
駆動板13を、小径部29に側板11を挿入する。これ
により大径軸21に挿入された側板11と、駆動板13
と、小径部29に挿入された側板11との各嵌合穴14
・・・は螺旋状に連通して不等間隔に配置されるように
構成されている。
【0024】以上の構成で次に多翼型ファン10の組立
を説明する。尚、チャック27は軸心治具23と連動回
転するものとする。また、軸心治具23のストッパー2
6外側には図示しないインデックスギアが設けられてお
り、このインデックスギアにより側板11に形成された
嵌合穴14を一つずつ順次移動するものとする。
【0025】また、インデックスギアの側方にはインデ
ックスギアに同期して側板11、駆動板13及び側板1
1の嵌合穴14が一つ移動する度に、ブレード17を一
枚一枚送り出すブレード送出装置(図示せず)が設けら
れているものとする。この、ブレード送出装置のブレー
ド17の送出口は、側板11、駆動板13及び側板11
の螺旋状に連通した嵌合穴14・・・の延長線上に位置
して設けられているものとする。
【0026】まず、側板11に設けられた嵌合穴14を
図3に示す方向に位置して、軸心治具23の小径軸22
側から大径軸21に挿入する(図5、図6)。この場
合、側板11に設けられた切欠12Aを大径軸21に設
けられた案内突起24に係合させて挿入する。係る場
合、側板11は軸心治具23の大径軸21表面に設けら
れた螺旋状の案内突起24に沿って回転させながら大径
軸21に挿入する。
【0027】次に、駆動板13に設けられたホルダー1
5の係合穴16を小径軸22に挿入する。この場合、大
径軸21の反対側にホルダー15を位置して駆動板13
を小径軸22に挿入すると共に、駆動板13に設けられ
た位置決め穴(図示せず)を案内突起24に係合する。
これにより先に挿入した側板11の嵌合穴14と、駆動
板13の嵌合穴14とが案内突起24に沿って螺旋状に
配置される。
【0028】次に、チャック27の小径部29に側板1
1を挿入する。この場合、側板11に設けられた切欠1
2Aを小径部29の表面に設けられた案内突部31に係
合し、エアシリンダー(図示せず)によりチャック27
を水平移動する。これにより小径軸22に挿入された駆
動板13は小径部29により大径軸21に押圧されて保
持される。係る場合、側板11、駆動板13、側板11
に設けられた各嵌合穴14・・・はそれぞれ同一方向に
向いた状態で保持される。
【0029】これにより、側板11、駆動板13及び側
板11に不等間隔に設けられた各嵌合穴14・・・は、
それぞれ軸心治具23の円周方向に順次ずれた状態で配
置されると共に、各嵌合穴14・・・はそれぞれブレー
ド17の捻れ形状と一致した螺旋状に連通される。次
に、図示しない駆動装置により軸心治具23を回転して
初期設定を行ない、側板11に設けられた所定箇所の嵌
合穴14を、ブレード送出装置から送出されるブレード
17の延長線上に設置させる。
【0030】次に図示しないエアシリンダーによってブ
レード送出装置よりブレード17を一枚送出(この場合
ブレード送出装置を使用せず手でブレード17を挿入し
てもよい)する。そして、送出されたブレード17は軸
心治具23に設けられた一側の側板11の嵌合穴14に
挿入された後、駆動板13の嵌合穴14及び他側の側板
11の嵌合穴14に順次挿入されて行く(図7鎖線矢
印)。この場合、ブレード17の先端角部17Aを傾斜
形状としているのでブレード17は各嵌合穴14・・・
に容易に挿入されて行く。これにより、ブレード17は
各嵌合穴14・・・の縁に引っかかることなく挿入され
る。尚、ブレード17の挿入位置はブレード送出装置の
エアシリンダーにより位置決めされる。
【0031】そして、ブレード17が一側の側板11、
駆動板13及び他側の側板11の各嵌合穴14・・・に
挿入された後、図示しない超音波溶着機が下降して、そ
れらの嵌合穴14・・・とブレード17とが超音波溶着
される。これにより側板11、駆動板13、側板11と
ブレード17とが固定(仮固定)される。係る超音波振
動エネルギーを加えて溶着する超音波溶着技術について
は、周知の技術であるため説明を省略する。
【0032】次に、インデックスギアが駆動され軸心治
具23が回転(この場合、回転角度を微少に調整できる
ステッッピングモータ等を用いて軸心治具23を回転さ
せても差し支えない)し、側板11の嵌合穴14を一つ
移動する。これにより、ブレード送出装置から送出され
るブレード17の送出線上に挿入されたブレード17の
次の嵌合穴14が位置する。そして、再びエアシリンダ
ーによってブレード送出装置からブレード17が一枚送
出される。
【0033】この場合も前述同様ブレード17は一側の
側板11の嵌合穴14に挿入された後、駆動板13及び
他側の側板11の各嵌合穴14・・・に順次挿入され
る。この場合もブレード17の先端角部17Aの傾斜形
状により各嵌合穴14・・・の縁に引っかかることなく
挿入される。そして、ブレード17が各嵌合穴14・・
・に挿入された後、前述同様超音波溶着機にて各嵌合穴
14・・・とブレード17とが超音波溶着され、これに
より側板11、駆動板13、側板11とブレード17と
が固定され、これが繰り返される。
【0034】そして、側板11、駆動板13及び側板1
1の各周囲に設けられた嵌合穴14・・・全てにブレー
ド17・・・が挿入され、各嵌合穴14・・・とブレー
ド17・・・とが超音波溶着された後、エアシリンダー
によりチャック27を元の位置に後退させる。次に、軸
心治具23に設けられた螺旋状の案内突起24に沿って
カラー25を回転させながら側板11を矢印方向(図
8)に押して、多翼型ファン10を抜き取る。この場
合、カラー25の回転によって多翼型ファン10も容易
に回転できるので、軸心治具23より多翼型ファン10
を容易に抜き取ることができる。その後カラー25を元
の位置に戻す。
【0035】次に、図示しない接着剤塗布機にて側板1
1、駆動板13及び側板11と各ブレード17・・・と
の超音波溶着ヶ所全てに接着剤を塗布して固定する。こ
れによって、多翼型ファン10が完成すると共に、これ
を繰り返して行なうことにより多翼型ファン10を連続
して組立ることが可能となる。そして、駆動板13のホ
ルダー15は図示しないシロッコファンを構成するケー
スの一側に設けられた電動機の回転軸に挿入された後、
ボルトで(図示せず)固定される。
【0036】そして、電動機が運転されて多翼型ファン
10が所定方向に回転すると、駆動板13の両側に設け
られた側板11、11の吸入孔12から空気が吸入さ
れ、吸入された空気は各ブレード17・・・によって圧
力空気となる。これによって、ケースの一側と交直方向
に設けられた図示しない吐出口(この場合多翼型ファン
10の半径方向)より圧力空気が吹き出され送風され
る。
【0037】次に図9に嵌合穴14を切欠40に変えた
他の側板11を説明する。この場合、側板11、駆動板
13、側板11及びブレード17を鉄板或いは合成樹脂
で構成し、側板11周囲より内側に向け前記ブレード1
7を挿入可能に切り欠いた切欠40(駆動板13図示せ
ず)を設ける。
【0038】そして前述の嵌合穴14同様各側板11、
駆動板13、側板11の周囲に不等間隔に切欠40を設
ける。次に、各側板11、駆動板13、側板11を軸心
治具23に取り付け、切欠40・・・を螺旋状に連通す
る。螺旋状に連通した各切欠40・・の開口側からブレ
ード17を挿入し、開口をカシメ、溶接等により固定す
る。これにより、多翼型ファン10を容易に製作するこ
とが可能となる。
【0039】このように、各ブレード17・・・を両側
板11、11と駆動板13の外周に沿って設けられると
共に、それらのブレード17・・・を螺旋状で不等間隔
に設けているので、多翼型ファン10は従来同様の回転
数で大幅に送風量を増加することができる。これによ
り、送風時の風音等の騒音を極めて低減させることが可
能となる。
【0040】また、軸心治具23の表面に螺旋状の案内
突起24を設けると共に、この案内突起24の延長線上
にチャック27の案内突部31を設けているので、側板
11、駆動板13及び側板11に設けられた嵌合穴14
・・・を容易に螺旋状に連通させることが可能となる。
これにより、各嵌合穴14・・・に容易にブレード17
を挿入することが可能となる。
【0041】また、ブレード17を長尺で捻れ形状とし
ているので、ブレード送出装置及び送りの異なるインデ
ックスギアを交換するだけで、両側板11、11及び駆
動板13に設けられたブレード17とブレード17の間
隔を容易に変更することができると共に、ブレード17
の大きさ等を容易に変更することが可能となる。
【0042】また、ブレード17の先端の角部17A・
・・を傾斜形状として嵌合穴14より幅狭に形成してい
るので、螺旋状に配置した側板11、駆動板13、側板
11の各嵌合穴14・・・の縁にブレード17が引っか
かることなく容易に挿入することが可能となる。
【0043】尚、実施例では側板11、駆動板13、側
板11に設けられた嵌合穴14・・・を旋形状に連通さ
せてブレード17を挿入したがこれに限らず、案内治具
(図示せず)を使用してブレード17を案内して挿入し
ても差し支えない。この場合、案内治具は連通する隣り
合わせた嵌合穴14、14間に設け、ブレード17を案
内冶具で案内して各嵌合穴14・・・に挿入する。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、駆動
板と所定の間隔を存して両側に設けられた側板の外周に
沿って放射状に複数の嵌合部を設けると共に、長尺で所
定の捻れ形状のブレードを設けているので、ブレードを
一側の側板に設けられた嵌合部より駆動板の嵌合部を通
過して他側の側板に設けられた嵌合部に容易に挿入する
ことが可能となる。従って、螺旋状に配置した各嵌合部
に長尺で捻れ形状のブレードを極めて容易に取り付ける
ことが可能になると共に、多翼型ファンの運転時の送風
量を大幅に増加することが可能となる。これにより、電
動機の回転数を低くしても従来同等の風量を吹き出すこ
とができて、大幅な省エネを図ることが可能となるもの
である。
【0045】また、請求項2の発明によれば請求項1に
加えて、両側板と駆動板の円周方向で不等間隔にブレー
ドを設けているので、送風時の風切音及び風切音の高調
波音等を低減させることができる。従って、風切音等の
騒音を極めて大幅に低減させることが可能となるもので
ある。
【0046】特に、多翼型ファンに風量の増加や、騒音
の低下等に最適な捻れ形状のブレードを各嵌合部に挿入
すると共に、両側板と駆動板の円周方向不等間隔にブレ
ードを設けているので、多翼型ファンの運転時の風切音
等による耳障りな高調波音を大幅に低減させることが可
能となる。これにより、多翼型ファンの運転時の騒音を
極めて小さくさせることが期待できるものである。
【0047】また、請求項3の発明によれば請求項1又
は請求項2に加えて、ブレードの先端角部を傾斜形状と
しているので、例えば嵌合部を穴状に形成した場合に
は、側板、駆動板及び側板に螺旋状に配置した各嵌合部
に極めて円滑にブレードを挿入することが可能になる。
それによって、捻れたブレードを精度良く各嵌合部に挿
入できるようになり、ブレードが各嵌合部の縁に引っか
かる等の不都合を確実に防止することが可能となる。従
って、ブレードを各嵌合部に挿入する作業性を著しく向
上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多翼型ファンの斜視図である。
【図2】駆動板の正面図である。
【図3】側板の正面図である。
【図4】ブレードの斜視図である。
【図5】多翼型ファンの組立を示す図である。
【図6】多翼型ファンの組立を示すもう一つの図であ
る。
【図7】螺旋状に配置した各嵌合部に挿入するブレード
の斜視図である。
【図8】軸心冶具より多翼型ファンが抜き取られる状態
を示す図である。
【図9】周囲に切欠を設けた他の側板の正面図である。
【符号の説明】
10 多翼型ファン 11 側板 12 吸入孔 12A 切欠 13 駆動板 14 嵌合穴 17 ブレード 20 組立治具 21 大径軸 22 小径軸 23 軸心治具 24 案内突起 27 チャック 29 小径部 30 大径部 31 案内突部 40 切欠 L 粗間隔部 S 密間隔部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側に設けられた環状の側板と、これら
    両側板間に所定の間隔を存して設けられ、両側板と同一
    軸心上に設けられた駆動板と、前記両側板と前記駆動板
    にそれぞれ外周に沿って放射状に複数設けられた嵌合部
    と、長尺のブレードとを備え、 前記両側板と前記駆動板は、それらに設けられた各嵌合
    部が順次円周方向にずれた状態で配置されていると共
    に、前記ブレードは所定の捻れ形状を呈し、前記一側の
    側板に設けられた嵌合部より前記駆動板の嵌合部を経
    て、前記他側の側板に設けられた嵌合部に渡って設けら
    れていることを特徴とする多翼型ファン。
  2. 【請求項2】 ブレードは、両側板と駆動板との円周方
    向に不等間隔に設けられていることを特徴とする請求項
    1の多翼型ファン。
  3. 【請求項3】 ブレードの先端角部は傾斜形状とされて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2の多翼型フ
    ァン。
JP32084996A 1996-11-14 1996-11-14 多翼型ファン Pending JPH10141276A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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