JPH10137193A - むくみ評価方法 - Google Patents

むくみ評価方法

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JPH10137193A
JPH10137193A JP8313135A JP31313596A JPH10137193A JP H10137193 A JPH10137193 A JP H10137193A JP 8313135 A JP8313135 A JP 8313135A JP 31313596 A JP31313596 A JP 31313596A JP H10137193 A JPH10137193 A JP H10137193A
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electrode
dielectric constant
water
swelling
surface layer
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JP8313135A
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English (en)
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Satoshi Naito
智 内藤
Masato Hoshi
正人 星
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的安価な装置で、短時間に所定の深さの
水分濃度を精度よく簡便に測定し、これによりむくみを
評価できるようにする。 【構成】 むくみ評価方法が、皮膚Sの表層の誘電率を
測定して皮膚表層の水による誘電緩和を求め、それによ
り皮膚表層の水分濃度を求め、得られた水分濃度を指標
としてむくみを評価することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚表層の誘電率
を測定することにより、皮膚表層の水分濃度を求め、得
られた水分濃度に基づいて皮膚のむくみを評価する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】むくみは、細胞間組織内又は体腔内、特
に皮下組織内に、異常に大量の組織液が貯留された状態
をいい、血液中の水分が多量に組織内へ移動したとき、
血管及びリンパ管内への組織液の灌流が妨げられたと
き、組織の水分の吸着力が増加したときにみられる。む
くみがおこると組織は膨脹し、弾性が減弱し、機能不全
が生じる場合もある。
【0003】従来、むくみの評価方法としては、以下の
方法が行われている。 (1) 対象部位の周囲長の変化を測定する。 (2) 対象部位の体積変化を測定する。 (3) 対象部位を触診によって判定する。 (4) H1 −MRI法により、T1 及びT2 信号強度分布
を測定し、水分量の変化と状態の変化とからむくみの状
態を評価する。 (5) 超音波断層撮影法により、体内の器官の大きさの変
化を測定する。 (6) 対象部位を乾燥させ、乾燥前後の重量変化から水分
量を求める。 (7) 1 H−NMR法で水とトリグリセリドとの存在比を
求めることにより、水分量の変化を求める。 (8) 多核−NMR法で 1H、13O、17OのT1 又はT2
信号強度分布を測定し、水分量の変化と状態の変化とか
らむくみの状態を評価する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のむくみの評価方法 (1)〜(8) には次のような問題
点があった。
【0005】評価方法(1),(2),(5) は、当該被験者にお
けるむくみの変化を知ることはできるが、むくみの程度
の絶対値を知ることができない。そのため複数の被験者
相互間でむくみの程度を対比することもできない。
【0006】評価方法(3) は、熟練を要するので、特定
の者にしか行うことができない。
【0007】評価方法(4) は、装置が極めて高価(数億
円程度)であり、かつ被験者の拘束時間が数十分と長
い。また、T1 及びT2 信号強度変化が水の状態変化の
影響を受けやすいので、T1 及びT2 信号強度変化を単
純に水分量変化と置き換えることができない。
【0008】評価方法(5) は画像が鮮明ではないので、
実用的な精度での評価が難しい。
【0009】評価方法 (6)〜(8) は、むくみを評価する
対象部位から組織を切り取って測定にかけるので、ヒト
に使用することができない。
【0010】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決しようとするものであり、比較的安価な装置で、短
時間に目的とする深さの水分の絶対量を精度よく簡便に
測定し、これによりむくみを精度よく簡便に評価できる
ようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、皮膚表層に
存在する水の誘電緩和を測定すると、比較的安価な装置
で、短時間に、非破壊的に、定量的に皮膚表層の水分濃
度を測定でき、こうして得られた水分濃度を指標として
むくみを良好に評価できること、特に、電気長γd の開
放型電極を用いて皮膚表層の誘電率を測定すると、皮膚
表面から略γdの範囲の平均的な水分含量を測定できる
ので、これにより皮膚表面から略γd の範囲のむくみを
評価できること、さらに皮膚表面の同一測定部位に対
し、電気長γd が異なる複数の開放型電極を用いて誘電
率を測定すると、各電極の電気長γd と誘電率との関係
から皮膚表層の水分の濃度分布を求めることができるの
で、これにより皮膚表面から任意の深さでのむくみをよ
り正確に評価できることを見出し、本発明を完成させる
に至った。
【0012】即ち、本発明は、皮膚表層の誘電率を測定
し、皮膚表層の水の誘電緩和から皮膚表層の水分濃度を
求め、得られた水分濃度に基づいてむくみを評価するこ
とを特徴とするむくみ評価方法を提供する。
【0013】特に、所定の電気長の開放型電極を用いて
皮膚表層の誘電率を測定し、得られた誘電率の測定値と
電極の電気長との関係から、皮膚表面から所定の深さ範
囲での水分濃度を求め、これに基づいてむくみを評価す
る方法を提供する。
【0014】また、電気長の異なる複数の開放型電極を
用いて皮膚表層の誘電率を測定し、得られた誘電率の測
定値と電極の電気長との関係から、皮膚表層の深さ方向
の水分濃度分布を求め、これに基づいてむくみを評価す
る方法を提供する。
【0015】本発明のむくみ評価方法によれば、皮膚表
層の誘電率を測定し、そこに存在する水の誘電緩和から
皮膚表層の水分濃度を求め、これによりむくみを評価す
るので、皮膚表層のむくみを非破壊的に定量的に評価す
ることができる。また、この誘電率の測定に必要な装置
は比較的安価(H1 −MRI法の測定装置の1/50程
度)に入手でき、測定に要する時間も数分程度と短いの
で、短時間に簡便にむくみを評価することができる。
【0016】さらに本発明によれば、むくみを定量的に
評価できるので、むくみ防止靴下、むくみ防止パンティ
ストッキング等のむくみ防止機能を有する衣料、その他
むくみ防止機能を有する治具、むくみ防止剤の評価を客
観的に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明においては、皮膚表層の水分濃度測
定を、皮膚表層の誘電緩和を求めることにより行い、そ
れに基づいてむくみを評価する。
【0019】なお、皮膚表層の水分の測定方法として
は、一般に高周波インピーダンス法が用いられている。
しかし、高周波インピーダンス法は、試料表層の水の挙
動を直接的には観測していないため、試料表層の水分以
外に測定値に影響を及ぼす因子が多く、再現性に問題が
ある。また、高周波インピーダンス法により得られる情
報は、試料表面からどの程度の深さのものであるかがあ
いまいであるという問題もある。さらに、この方法で
は、自由水であるか結合水であるかという水の状態に関
する情報を得ることもできない。これに対し、誘電緩和
の測定により水分を測定を行うと、所期の深さの水分濃
度を定量的に再現性よく測定することができ、水の状態
も知ることができる。
【0020】ところで、一般に試料表層の誘電緩和の測
定方法としては、周波数領域測定法と時間領域反射法
(以下、TDR法(Time Domain Reflectometry method)
と略する)とが知られているが、近年、後者の測定技術
及びその応用の研究が積極的に進められており、本発明
においても後者のTDR法を好ましく使用することがで
きる。
【0021】このTDR法は、試料に特定波形の励起信
号(例えば、ステップパルス)を印加してその反射波を
観測し、反射波の各周波数成分の位相と強度の変化から
試料の複素誘電率を求めて誘電緩和を測定し、それに基
づいて試料の物性を知る方法である。
【0022】本発明において、むくみの評価のために皮
膚表層の水分測定を行うにあたり、TDR法自体は特開
平2−110357号等に記載されている公知の方法に
したがうことができる。
【0023】例えば、図1は公知のTDR法で使用する
誘電緩和測定用のプローブとシステムの概略図である。
同図の誘電緩和測定用のプローブ1は、単一の開放型電
極2を筒状のプローブケース3内に設けたものである。
プローブ1の電極2は、一端が試料Sに密着できるよう
に開放されており、他端がケーブル4及びコネクター5
を介して発振・受信装置6と接続している。この発振・
受信装置6には、励起信号を生成する発振器及び試料S
からの反射波を受信する受信機が内蔵されており、さら
にそれぞれの波形を表示するオシロスコープが接続して
いる。また発振・受信装置6には、観測波形から複素誘
電率を求め、水分濃度を算出するコンピュータ7が接続
している。
【0024】図2は、プローブ1に使用される開放型電
極2の断面図である。同図のように、この電極2は、芯
線状の内部電極21と、その周囲に絶縁体22を介して
同軸状に配された外部電極23からなり、内部電極21
の先端面と外部電極23の先端面とが測定試料に対する
接触面を構成している。
【0025】図3もプローブ1に使用される開放型電極
の変形例2xの断面図である。この電極2xも図2の電
極2と同様に、芯線状の内部電極21と、その周囲に絶
縁体22を介して同軸状に配された外部電極23からな
るが、電極2xの中央部から先端面に向かって内部電極
21及び外部電極23の内径の比率を一定にしつつそれ
らの径を狭めたものである。このように試料に接するこ
ととなる内部電極21の先端面の径を狭め、その先端面
の面積を小さくすることにより電極の電気長を短くする
ことができる。また、内部電極21の先端面の径を狭め
るに際しては、このように電極の任意の位置において、
内部電極21と外部電極23の内径との比率を一定にす
ることにより電極内のインピーダンスを一定にすること
が好ましい。これにより誘電緩和測定時の多重反射を防
止することが可能となる。
【0026】図1に示したシステムを使用することによ
り、このシステムで使用した電極2の電気長γd に応じ
て、皮膚表面から略γd の範囲の平均的な水分含量を測
定することができ、これによりその範囲でのむくみを評
価することができる。
【0027】なお、ここで電極の電気長γd とは、同軸
ケーブル等の伝送路の一端に複素誘電率ε(ω)の負
荷を設け、他端から角振動数ωの電磁波V(ω)を印加
した場合の当該電磁波V(ω)と、その反射波R(ω)
と、負荷の複素誘電率ε(ω)との関係式である次式
(2)において、パラメータγd として含まれるもので
ある。
【0028】
【数2】 この電気長γd は、電極側面部を絶縁体で被覆せずに、
複素誘電率ε(ω)が知られている公知の標準試料
に、電極先端部を先端面から1cm以上浸漬して反射波
を測定することにより求めることができる。
【0029】また、電気長γd は、電極の形状と大きさ
によって定まる電極固有の物理量であり、測定方法には
依存しない。したがって、周波数領域測定法あるいは時
間領域反射法(TDR法)のいずれの誘電緩和の測定方
法においても、電極の電気長は一定となる。
【0030】本発明において、皮膚表層のむくみを、皮
膚表面から略γd の範囲の平均的な水分含量によって評
価するにとどまらず、より詳細に評価する場合には、皮
膚表層の深さ方向の水の濃度分布を次のようにして求
め、それにより得られた水分濃度を指標としてむくみを
評価する。なお、この皮膚表層の深さ方向の水分濃度分
布を求める方法は、本発明者が提案している方法である
(特願平7−150910号明細書)。
【0031】即ち、本発明者の知見によれば、試料の同
一部位に対し電気長が異なる複数の開放型電極を用いて
誘電率を測定した場合、各電極の電気長と誘電率の測定
値との間には一定の関係式が成立し、誘電率の測定値ε
obs (γd )は、次式(1)で表される。
【0032】
【数3】 式中、εobs (γd )は、電気長γd の電極を用いて測
定される誘電率の測定値を表す。
【0033】ε(z)は、表面からzの深さにおける誘
電率を表す。この誘電率は、誘電率測定における水の緩
和時間よりも十分に速い領域での誘電率εと水の緩和
強度Δεとの和を意味し、この水の緩和強度Δεは、試
料の含水量に比例する。
【0034】そこで、上記式(1)を用いて試料中の深
さ方向の水分濃度分布を求めるにあたり、まず電気長の
異なる複数の電極を用いて試料の同一部位の誘電率を測
定し、電気長γd の異なる電極ごとに誘電率の測定値ε
obs (γd )を得る。そして次の方法a又は方法bのい
ずれかにより、試料の水の濃度分布として、深さxにお
ける誘電率ε(x)を求める。
【0035】方法a:水の濃度分布ε(x)に対して適
当な関数を仮定し、さらにその関数のパラメータを適宜
定め(例えば、水の濃度勾配、水の濃度が一定になる部
位での濃度や深さ等)、これらパラメータを変化させな
がら式(1)により誘電率εobs (γd )を計算し、そ
の計算値と実際の測定値とが一致する場合の関数とパラ
メータを求める。
【0036】方法b:式(1)の逆変換式である次式
(3)
【0037】
【数4】 (式中、L-1は、s=1/γd に対しての逆ラプラス変
換を表す。)により水の濃度分布ε(x)を求める。
【0038】このように、電気長γd の異なる複数の電
極を用いて試料の同一部位の誘電率を測定し、電気長γ
d の異なる電極ごとに誘電率の測定値εobs (γd )を
得ることにより試料の深さ方向の水の濃度分布を知るこ
とができる。
【0039】式(1)を用いて水分濃度分布を求める際
の誘電緩和の測定システムとしては、図1に示した公知
のものを使用することができる。この場合には、異なる
電気長γd の電極ごとに誘電率の測定値εobs を得るた
めに、プローブ1を、異なる電気長γd の電極が内蔵さ
れているものに繰り返し取り換え、同一測定部位に対し
て各プローブで誘電率の測定を行う。
【0040】あるいは、図4に示したように、互いに異
なる電気長の電極2a、2b、2c、2dを一つのプロ
ーブケース3内に設けたマルチプローブ1Aを使用して
もよい。このマルチプローブ1Aは本発明者が新たに提
案しているものであり、これにより、電気長の異なる電
極で測定するたびにプローブを交換することが不要とな
り、測定操作に要する手間を低減させることができ、ト
ータルの測定時間も短縮させることができる。
【0041】なお、図4のマルチプローブ1Aにおい
て、各電極2a、2b、2c、2dの基本構成は、図2
又は図3に示した従来のプローブ1に使用する電極2と
同様であり、芯線状の内部電極21と、その周囲に絶縁
体22を介して同軸状に配された外部電極23からなる
開放型電極を使用する。
【0042】また、図1のプローブ1に使用する電極
2、あるいは図4のマルチプローブ1Aに使用する電極
2a、2b、2c、2dとも、電極の電気長は1〜20
00μmの範囲内で設定することが好ましく、より好ま
しくは10〜1000μmとする。電気長が1μm未満
であると反射波形の変化が小さすぎて正確な測定が困難
となる。一方、電気長が2000μmを超えるとGHz
領域の信号の減衰が大きくなって測定精度が低下する。
【0043】また、各電極2、2a、2b、2c、2d
の電気長は、上述の範囲内でむくみを評価する皮膚の角
質層の厚さ、皮膚表面から骨までの距離、むくみが生じ
ると予想される深さ領域等に応じて適宜選択する。例え
ば、ふくらはぎのむくみを評価する場合には、電極の電
気長は10〜1000μmの範囲とすることが好まし
く、また、足首のむくみを評価する場合には電極の電気
長は10〜300μmの範囲とすることが好ましい。
【0044】ここで、各電極2、2a、2b、2c、2
dの電気長を異ならせる方法としては、例えば、内部電
極が試料に接触する電極の先端面の面積を適宜変えれば
よく、また、内部電極と外部電極との先端面における間
隔を適宜変えてもよい。例えば、内部電極の先端面を径
10μm〜270μmの円形とし、内部電極と外部電極
との間隔を10μm〜310μmとすることにより、電
気長100μm以下の電極を、誘電率の測定時に電極と
接続することとなる同軸ケーブルとのインピーダンスの
整合性よく得ることができる。
【0045】複数の電極2a、2b、2c、2dからな
るマルチプローブ1Aを使用して誘電緩和を測定するシ
ステムにおいても、従来のプローブ1を使用する誘電緩
和の測定システム場合と同様に、各電極に誘電緩和測定
のための発振器と受信機とを接続するが、オシロスコー
プは各電極に対応させて接続してもよく、複数の電極に
対応させてもよい。したがって、この場合のシステム構
成としては、例えば図5に示したように、マルチプロー
ブ1A内の各電極2a、2b、2c、2dに、オシロス
コープを有する発振・受信装置6を接続し、これらをコ
ンピュータ7に接続してもよく、また図6に示したよう
に、2つの電極に対応する2チャンネルの発振器及び受
信機を1つのオシロスコープに接続してもよい。
【0046】図4に示したマルチプローブ1Aには4つ
の電極2a、2b、2c、2dを内蔵させたが、一つの
マルチプローブ内に設ける電極の数には特に制限はな
い。目的とする深さ領域、深さ方向の水分濃度分布の所
定の空間分解能等に応じて適宜定めることができる。原
理的には用いる電極の数が多いほど空間分解能が向上す
るので好ましいが、装置の製造コスト、計算に要する時
間、実用的なマルチプローブの太さの点から、2〜30
個とすることが好ましい。
【0047】なお、図1に示したプローブ1においても
図4に示したマルチプローブ1Aにおいても、必要に応
じて各電極2a、2b、2c、2dを皮膚表面に密着さ
せるためのガイド、各電極2a、2b、2c、2dを所
定の圧力で試料表面に押しつけるスプリングなどの押圧
手段、水分以外の情報を同時に取得するためのセンサー
類、例えば、温度センサー、pHセンサー、ドップラー
血流計、色調計、圧力センサー、粘弾性測定用振動子、
断層撮影用超音波プローブ、マイクロホン、光ファイバ
ー、1KHz〜100MHzの電磁波受信装置等を設け
ることができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0049】実施例1 ふくらはぎの皮膚表層の水分濃度とむくみとの関係を次
のようにして求めた。
【0050】(1)ふくらはぎの皮膚表層の水分濃度の
算定 (1-1) 電極の作製 図2に示す形状を有し、電気長が各々60、115、1
70、290、480μmの電極と、図3に示す形状を
有し、電気長が15μmの電極とを作製した。
【0051】この場合、電極素材としては、内部電極2
1と外部電極23とを共に銅とし、これら電極間の絶縁
体22をテフロンとした。また、銅部位の表面には腐食
防止のために金メッキを施した。
【0052】なお、形成した電極の電気長は次のように
して求めた。即ち、誘電スペクトルが既に知られている
アセトンを標準試料とし、電極の先端を深さ1cm以上
アセトンに浸し、励起信号としてステップパルスを用い
てTDR法で反射波を測定した。そして、励起信号と測
定された反射波とを用い、電気長γd をパラメータとし
て、式(2)から誘電スペクトルを算出した。この場
合、電気長γd の値を変えながら誘電スペクトルを算出
し、その算出した誘電スペクトルの値がアセトンの既知
の誘電スペクトルと最も一致した場合の電気長γd を当
該電極の電気長γd とした。
【0053】(1-2) 誘電緩和測定システムの作製 上記(1-1) で作製した電気長の異なる6本の電極を筒状
のプローブケース内に取り付け、誘電緩和測定用マルチ
プローブを作製した。
【0054】また、各電極には同軸ケーブルを接続し、
その終端にSMAコネクター端子を設けた。一方、20
GHzのTDR測定用チャンネルを内蔵したデジタルオ
シロスコープ(ヒューレットパッカード社製、HP−5
4750A)を用意し、コネクター端子をこのデジタル
オシロスコープのチャンネルに接続した。また、オシロ
スコープはパーソナルコンピュータに接続し、制御し
た。
【0055】(1-3) 誘電率の測定とふくらはぎの水分濃
度の算定 ヒトの皮膚表層における水は、深部からの水の供給と、
表面からの水の蒸発との動的な平衡によって、深さ方向
に濃度分布をもっていると考えられる。また、皮膚表層
には血管がないため深部からの水の供給は、Fick型
の拡散によって支配されていると考えられる。そこで、
近似的に、皮膚表層には深部から表面に向かって直線的
に水分濃度が増加する濃度勾配があると考えられる。こ
こで、最表面での水分濃度をa、濃度勾配が終了して一
定の水分濃度領域に移行する深さをb、水分濃度一定の
領域での水分濃度をcとおくと、皮膚表層から深部の水
分濃度は図7に示したように表すことができる。
【0056】一方、皮膚は水とタンパク質から構成され
ていると近似することができる。純粋な水の緩和強度は
73であり、水の緩和よりも十分に速い周波数領域での
水の誘電率は5.3である。また、タンパク質は水より
も遥かに大きな分子であるので、水の誘電緩和が生じる
周波数領域では緩和を起こさない。水の緩和よりも十分
に速い周波数領域での誘電率はタンパク質の種類によっ
て若干異なるが、代表的なポリアミドであるナイロンの
誘電率3.3で近似することができる。そこで、水の緩
和過程が終了する周波数領域の誘電率(ε)は、水の濃
度(Cw )の関数として次式(4)のように表現するこ
とができる。
【0057】
【数5】 ε=73・Cw +(5.3−3.3)・Cw +3.3 (4) この式(4)を図7の水分濃度分布(表層からの深さx
vs. 水分濃度)に適用すると、皮膚表面における誘電
率の深さ方向分布を得ることができる。すなわち、図7
から
【0058】
【数6】 であるから、式(4)は次式(4´)のように表せる。
【0059】
【数7】 ε=73・[(c−a)・x/b +a] +(5.3−3.3)・[(c−a)・x/b +a] +3.3 (4´) この誘電率分布を前述の式(1)に適用すると、以下の
式(5)を得る。
【0060】
【数8】
【0061】そこで、ふくらはぎの外側を測定部位とし
て、電気長γd とその電気長γd における誘電率の観測
値とを別個に求め、これと上記式(5)とから、式
(5)中のa,b,cの値の組み合わせをシンプレック
ス法によって最小二乗誤差が最も小さくなるように決定
し、水の濃度分布を求めた。
【0062】この場合、誘電率の測定は、上記(1-1) で
作製した電気長の異なる6本の電極から作製したマルチ
プローブを用いて、同一被験者について、朝(午前9
時)と夕方(午後5時)に行った。なお、誘電率の測定
環境は、温度25℃、相対湿度60%とした。そして、
得られた測定結果を上述の水分濃度の算出方法に適用
し、水分濃度を算出した。この結果を表1に示す。ま
た、表面からの深さと水分濃度との関係を図8に示す。
図8から表層での水分濃度は朝と夕方とでほとんど変わ
らないが、深部の水分量は夕方の方が7%程度増加して
いることがわかる。このように、本発明によれば、深部
の水分濃度変化を定量的に評価することができる。
【0063】
【表1】
【0064】また、各電極で求めた、朝の水分濃度の計
測値に対する夕方の水分濃度の計測値の比率と、電極の
電気長との関係を図9に示す。この図から、朝の水分濃
度に対する夕方の水分濃度の比率は、電極の電気長が大
きいほど、計算により求めた深部の水分変化率に近づく
ことがわかる。またこの図から、ふくらはぎを測定試料
とする場合、電気長が480μmの電極を用いると、複
数の電極長の電極を使用しなくても、近似的には深部の
水分の変化を計測できることがわかる。
【0065】そこで、電気長480μmの電極を用い
て、女性3名(女性A,B,C)のふくらはぎの外側を
測定部位とし、上述と同様に誘電率を朝9時と夕方5時
に1日2回、3日間続けて行った。これらの結果を図1
0、図11及び図12に示した。
【0066】(2)従来のふくらはぎのむくみの評価方
法と誘電率測定によるむくみの評価方法との関係
【0067】従来のふくらはぎのむくみの評価方法とし
て、上記女性3名(女性A,B,C)のふくらはぎの周
囲長を、上述の誘電率測定の直前に実測した。この結果
を図10、図11及び図12に示す。
【0068】図10、図11及び図12から、電気長4
80μmの電電極を用いて測定したふくらはぎの水分濃
度変化と、ふくらはぎの周囲長の変化とはよく対応して
おり、誘電率の測定により求めた水分濃度がむくみの良
好な指標となることが確認できた。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、時間領域反射法(TD
R法)などの誘電緩和測定にしたがい、皮膚表層の水分
濃度を非破壊的に測定し、得られた水分濃度を指標とし
てむくみを評価するので、比較的安価な装置で簡便に、
短時間に、目的とする深さの水分の絶対量に基づいて精
度よく評価することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プローブ及びそれを用いた誘電緩和測定により
水分濃度を測定するシステム概略図である。
【図2】誘電緩和測定用電極の断面図である。
【図3】誘電緩和測定用電極の断面図である。
【図4】マルチプローブの概略図である。
【図5】マルチプローブを用いた誘電緩和測定により水
分濃度を測定するシステム概略図である。
【図6】マルチプローブを用いた誘電緩和測定により水
分濃度を測定するシステム概略図である。
【図7】皮膚表面からの深さと水分濃度とに想定される
関係図である。
【図8】誘電率測定により求めた、皮膚表面からの深さ
と水分濃度との関係図である。
【図9】朝の水分濃度に対する夕方の水分濃度の比率
と、電極の電気長との関係図である。
【図10】実施例のふくらはぎの水分濃度の測定値とふ
くらはぎの周囲長との対応を示した図である。
【図11】実施例のふくらはぎの水分濃度の測定値とふ
くらはぎの周囲長との対応を示した図である。
【図12】実施例のふくらはぎの水分濃度の測定値とふ
くらはぎの周囲長との対応を示した図である。
【符号の説明】
1 プローブ 1A マルチプローブ 2、2a、2b、2c、2d 誘電緩和測定用電極 3 プローブケース 4 同軸ケーブル 5 コネクター 6 発振・受信装置 7 コンピュータ 21 内部電極 22 絶縁体 23 外部電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚表層の誘電率を測定し、皮膚表層の
    水の誘電緩和から皮膚表層の水分濃度を求め、得られた
    水分濃度に基づいてむくみを評価することを特徴とする
    むくみ評価方法。
  2. 【請求項2】 所定の電気長の開放型電極を用いて皮膚
    表層の誘電率を測定し、得られた誘電率の測定値と電極
    の電気長との関係から、皮膚表面から所定の深さ範囲で
    の水分濃度を求める請求項1記載のむくみ評価方法。
  3. 【請求項3】 電気長の異なる複数の開放型電極を用い
    て皮膚表層の誘電率を測定し、得られた誘電率の測定値
    と電極の電気長との関係から、皮膚表層の深さ方向の水
    分濃度分布を求める請求項1記載のむくみ評価方法。
  4. 【請求項4】 誘電率の測定値と電極の電気長とが、次
    式(1) 【数1】 (式中、εobs (γd )は電気長γd の電極を用いて測
    定される誘電率の測定値を表し、ε(z)は表面からz
    の深さにおける誘電率を表す。)を満たすように、深さ
    zと誘電率ε(z)との関係を求め、深さ方向の水分濃
    度分布を求める請求項3記載のむくみ評価方法。
  5. 【請求項5】 式(1)の逆変換式により深さ方向の水
    分濃度分布を求める請求項3記載のむくみ評価方法。
  6. 【請求項6】 電気長1μm〜2000μmの開放型電
    極を使用し、皮膚表面から深さ1μm〜2000μmの
    範囲の水分濃度を求める請求項1記載のむくみ評価方
    法。
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