JPH10135975A - セル交換機におけるフィードバック制御装置及びセルスケジューリング装置 - Google Patents

セル交換機におけるフィードバック制御装置及びセルスケジューリング装置

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JPH10135975A JP29031196A JP29031196A JPH10135975A JP H10135975 A JPH10135975 A JP H10135975A JP 29031196 A JP29031196 A JP 29031196A JP 29031196 A JP29031196 A JP 29031196A JP H10135975 A JPH10135975 A JP H10135975A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABRサービスにおける、フィードバック制
御に基づく網輻輳の回避技術に関し、同一交換機内のV
S−VD間の有効な制御機能とそれに関連するダイナミ
ックシェーピング機能を実現することにある。 【解決手段】 送信端末101(A)とVD−L105
との間でABRコネクションのための上り制御ループ1
11が形成され、受信端末101(B)とVS−L10
6との間でABRコネクションのための下り制御ループ
112が形成され、スイッチ部114を挟んで上流側の
VS−I107と下流側のVD−I108との間でAB
Rコネクションのためのスイッチ内制御ループ113が
形成され、これら3つの制御ループが相互に連携する。
このように、ABRコネクションの制御ループが、複数
のループにセグメント化されことにより、ABRコネク
ションのフィードバック制御の応答性能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ABRサービスに
おける、フィードバック制御に基づく網輻輳の回避技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ATM ForumやITU−Tにおい
て、ATM(Asynchronous TransferMode)方式による
データ交換技術をLAN(ローカルエリアネットワー
ク)やWAN(ワイドエリアネットワーク)等の高速デ
ータ通信網へ適用するためのサービス方式として、AB
R(Available Bit Rate) サービスと呼ばれるサービス
が提案されている。このABRサービスでは、網輻輳情
報が交換機から送信端末にフィードバックされることに
より、網輻輳を回避することが可能である。より具体的
には、ABRサービスは、交換機が網リソースの使用状
況を監視しながら送信端末の送信レートをピークセルレ
ートPCRと最小セルレートMCRの間でダイナミック
に変更させることにより、網の効率的運用を図りかつ網
の輻輳を回避しセル損失を回避することを可能とする網
サービスである。以下に、ABRサービスについて説明
する。 <ABRサービス>ABRサービスを利用した通信にお
いては、網リソースの情報を端末に通知するために、リ
ソース管理セル(Resource Management Cell:RMセ
ル)が使用される。送信端末は、一定個数のユーザデー
タセルを送出する毎に、RMセルを送出する。そのRM
セルは、ATM網を経て受信端末に達し、そこで折り返
されて再び送信端末に戻ってくる。
【0003】一方、ATM網内のATM交換機は、交換
機を通過するRMセルに対して、交換機内のリソース情
報(帯域情報、輻輳情報)を書き込むことにより、網側
の情報を送信端末に通知する。帯域情報や輻輳情報等が
書き込まれたRMセルを受信した送信端末は、それらの
情報に従って自身の許可セルレートACR(AllowedCel
l Rate)を再計算し、ACR以下のレートで通信を行
う。
【0004】また、送信端末は、通信開始時において、
最大送信レートであるピークセルレートPCR(Peak C
ell Rate) 、及び最低要求レートである最小セルレート
MCR(Minumum Cell Rate)を網に申告し、交渉する。
送信端末は、交渉の結果決定したPCRを超えたレート
で、ATMセル(以下、単にセルという)を送出するこ
とはできない。また、ATM網は、送信端末に対して、
交渉の結果決定したMCR以上のレートを保証する。従
って、送信端末における許可セルレートACRは、MC
R以上PCR以下の範囲で変動する(MCR≦ACR≦
PCR)。
【0005】これらの動作によって、ATM網側は、輻
輳の回避及び輻輳からの回復を図ることが可能となり、
端末側にとっては、網のリソースが空いている場合には
高い送信レートでセルを送信できる。 <ABR端末の動作>ABRサービスを利用して通信す
る送信端末(ABR送信端末)及び受信端末(ABR受
信端末)の動作は、ATM Forumで標準化の対象となっ
ている。以下に、その主な動作について、簡単に説明す
る。ABR送信端末 図10のフォワード方向フローとして示されるように、
送信端末は、各時点における許可セルレートACR以下
のレートで、セルを送出する。その際、送信端末は、一
定個数(Nrm−1)個のユーザデータセルを送出する毎
に、RMセルを1個送出する。送信端末がRMセルを受
信した場合に、RMセル中の輻輳表示ビットであるCI
(Congestion Indicator) ビットが0(非輻輳)に設定
されていたならば、送信端末はACRの値を一定値だけ
増加させる。また、CIビットが1(輻輳)に設定され
ていたなら、送信端末はACRの値を一定値だけ減少さ
せる。更に、送信端末は、上記動作と同時に、RMセル
中に書き込まれている明示的指示レートER(Explicit
Rate)と先に再計算したACRとの大小を比較し、小さ
い方の値を新たなACRとする。この時、ACRの値
は、MCR≦ACR≦PCRの範囲内でなければならな
い。ABR受信端末 図10のバックワード方向フローとして示されるよう
に、受信端末は、送信側から転送されてきたユーザデー
タセルを終端すると共に、受信したRMセルを折り返し
て送信端末に向けて送信する。この場合に、受信端末
は、RMセルの受信の直前に受信したユーザデータセル
中に輻輳を表すEFCI(Explicit ForwardCongestion
Indication:明示的前方輻輳表示)ビットが1に設定
されているならば、折り返すRMセル中の輻輳表示ビッ
トCIを1に設定し、そのRMセルを送出する。 <ATM交換機の動作>ABRサービスを実現するAT
M網側つまりATM交換機の動作は、おおよそ大別して
2種類あり、それぞれEFCIモード及びERモードと
呼ばれる。EFCIモード ATM交換機は、輻輳時に、そのATM交換機を通過す
るユーザデータセル中のEFCIビットを設定し、その
セルを通過させる。ERモード ATM交換機は、内部のリソースや輻輳状況に応じて、
送信端末側に送信を許すレートである明示的指示レート
ERを計算し、その値を、ATM交換機を通過する順方
向(フォワード方向、送信側→受信側)或いは逆方向
(バックワード方向、受信側→送信側)のRMセル中に
書き込む。その際に、ATM交換機は、RMセル中のE
R値と交換機が計算したER値とを比較して得られる小
さい方の値を、RMセルに書き込む。
【0006】更に、送信端末から送出されているRMセ
ルとは別に、ATM交換機又は受信端末がRMセルを生
成して送信端末側に送り出すことも可能である。この
際、ATM交換機又は受信端末は、RMセル中のCIビ
ットを設定し、或いは、自分自身が計算したER値をR
Mセルに書き込む。
【0007】ABRサービスを実現するATM交換機の
動作として、上述のモード分類とは別に、ABR VS
/VD(Virtual Source/Virtual Destination:仮想送
信/仮想受信)と呼ばれる機能が規定されている。この
VS/VD機能が実現される場合、図11に示されるよ
うに、ATM交換機の上流側(送信端末側)に、その上
流側から転送されてきたRMセルを折り返すVD機能が
実装され、ATM交換機の下流側(受信端末側)に、そ
の下流側に向かってRMセルを中継する又は新たに送出
するVS機能が実装される。
【0008】このように、VS/VD機能においては、
あるABRコネクションに対し、ATM交換機が、RM
セルの生成、折返し、及び終端を内部的に行うことによ
り、ABRコネクションの制御ループが、送信端末−A
TM交換機−受信端末−ATM交換機−送信端末という
単一のループではなく、図11に示されるように、複数
のループに分割(セグメント化)される。
【0009】この場合に、ATM交換機内に実現される
VD機能が受信端末の機能を仮想的に模擬し、同じくA
TM交換機内に実現されるVS機能が送信端末の機能を
仮想的に模擬する。
【0010】このように、ABRサービスにおける制御
ループが複数に分割され、各制御ループにおいて並列に
フィードバック制御が実行されることによって、フィー
ドバックの応答性能を向上させることが可能となる。そ
の結果、ATM網側では、輻輳の回避及び輻輳からの回
復をより迅速に図ることが可能となり、端末側では、網
のリソースが空いている場合により速く高い通信レート
でのセルの通信が可能となる。
【0011】上述のVS/VD機能の具体的な機能とし
て、以下の諸機能が実現される必要がある。 (1) ATM Forum TM(トラヒックマネージメント)4.0に
規定されている ABR source/destination (送信側/受信側)動作
(必須機能)。
【0012】a)RMセルの生成及び終端(VSに実装さ
れるべき機能)。 b)受信されたバックワードRMセルに設定されている情
報に基づく許可セルレートACRの算出(VSに実装さ
れるべき機能)。
【0013】c)ACRでのユーザデータセルの送出(V
Sに実装されるべき機能)。 d)RMセルの折返し+アウトレートRMセルのスケジュ
ーリング(VDに実装されるべき機能)。なお、アウト
レートRMセルとは、折り返された側の回線の空き帯域
がABR制御により0にされている場合に、CLP=1
(後述する図7参照)が設定されて送出されるRMセル
をいう。このアウトレートRMセルは、CLP=0が設
定されているRMセルよりも、網内で廃棄される確率が
高くなる。
【0014】e)EFCIビットが1に設定されているユ
ーザデータセルが受信された場合に、折り返すRMセル
中の輻輳表示ビットCIを1に設定する機能(VDに実
装されるべき機能)。
【0015】f)BECN RMセル(逆方向明示的輻輳
表示RMセル)の生成(VDに実装されるべき機能)。 (2) MCR(最小セルレート)値の受渡し(必須機
能)。
【0016】a)VSで受信された下流側(受信端末側)
からのRMセル内のMCR(最小セルレート)値を、上
流側(送信端末側)のVDへ受け渡す機能。 b)VDで受信された上流側からのRMセル内のMCR値
を、下流側のVSへ受け渡す機能。
【0017】(3) 同一交換機内のVS−VD間の制御機
能(implementation specific) 。 a)VSで終端されたRMセル内のER値を、そのVSが
収容されている交換機と同じ交換機内の上流側のVDへ
受け渡す機能。
【0018】b)サポートするセグメントに対するABR
パラメータの設定。 c)スイッチ内の、輻輳が発生したポイントでのERの計
算機能 以上の動作がATM Forumで標準化の対象となっている
が、具体的な制御方式や実装方法に関しては標準化の対
象外である。例えば、ATM交換機内での輻輳状態の検
出方法、或いは、明示的指示レートERの計算アルゴリ
ズムは、標準化の対象外である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】特に、上述したVS/
VDの具体的機能のうち、(3) 同一交換機内のVS−V
D間の制御機能については、有効な従来技術はなかっ
た。
【0020】本発明の課題は、同一交換機内のVS−V
D間の有効な制御機能とそれに関連するダイナミックシ
ェーピング機能を実現することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
固定長のセルをそれに付加されたルーティング情報に従
って自律的にスイッチングさせるセル交換機(ATM交
換機)において、そのセル交換機における輻輳状態をリ
ソース管理セル(RMセル)を用いて通信の上流側装置
にフィードバックさせることにより、その上流側装置に
対してセルの送信レートを可変させるフィードバック制
御装置を前提とする。
【0022】まず、リンク側仮想受信手段(VD−L1
05)は、コネクション毎に、上流側装置が接続される
入力リンク(入力リンク103)上を転送されてきたフ
ォワードリソース管理セル(F−RMセル)を終端して
折り返し、それを、上流側装置に返送されるバックワー
ドリソース管理セル(B−RMセル)として、上流側装
置が接続される出力リンク(出力リンク104)に送出
することにより、上流側装置との間で上りフィードバッ
ク制御ループ(上り制御ループ111)を形成する。
【0023】リンク側仮想送信手段(VS−L106)
は、コネクション毎に、フォワードリソース管理セルを
新たに生成して通信の下流側装置が接続される出力リン
クに送出し、下流側装置で折り返されその下流側装置が
接続される入力リンク上を転送されてきたバックワード
リソース管理セルを終端し、その終端したバックワード
リソース管理セルに設定されている情報に基づくレート
で下流側装置が接続される出力リンクにユーザデータセ
ルを送出することによって、下流側装置との間で下りフ
ィードバック制御ループ(下り制御ループ112)を形
成する。
【0024】このリンク側仮想送信手段は例えば、出力
ハイウエイ上を転送されてきたユーザデータセルをコネ
クション毎に一時保持する第2のバッファ手段(共通バ
ッファ部225)と、コネクション毎に、終端したバッ
クワードリソース管理セルに設定されている明示的指示
レートに対応するセル読出し間隔で、第2のバッファ手
段に一時保持されているユーザデータセルを読み出して
出力リンクに送出する第2のダイナミックシェーパ手段
とを含む。
【0025】内部側仮想送信手段(VS−I107)
は、リンク側仮想受信手段に接続され、コネクション毎
に、フォワードリソース管理セルを新たに生成してセル
交換機内のスイッチ装置が接続される入力ハイウエイ
(入力ハイウエイ109)に送出し、スイッチ装置(ス
イッチ部114)が接続される出力ハイウエイ(出力ハ
イウエイ110)上を転送されてきたバックワードリソ
ース管理セルを終端し、その終端したバックワードリソ
ース管理セルに設定されている情報に基づくレートでス
イッチ装置が接続される入力ハイウエイにユーザデータ
セルを送出し、その終端したバックワードリソース管理
セルに設定されている情報に基づくレートを新たに生成
するフォワードリソース管理セルに設定し、その終端し
たバックワードリソース管理セルに設定されている情報
をリンク側仮想受信手段を介して上りフィードバック制
御ループにフィードバックさせる。
【0026】この内部側仮想送信手段は例えば、入力リ
ンク上を転送されてきたユーザデータセルをコネクショ
ン毎に一時保持する第1のバッファ手段(共通バッファ
部206)と、コネクション毎に、終端したバックワー
ドリソース管理セルに設定されている明示的指示レート
に対応するセル読出し間隔で、第1のバッファ手段に一
時保持されているユーザデータセルを読み出して入力ハ
イウエイに送出する第1のダイナミックシェーパ手段
(ダイナミックシェーパ部213)とを含む。
【0027】また、上記内部側仮想送信手段は、例え
ば、第1のバッファ手段がユーザデータセルを一時保持
するコネクション毎に、ユーザデータセルに付加されて
いる品質クラス情報に基づいてその各コネクションの品
質クラスを管理する品質クラス管理手段(品質クラスフ
ィルタ部208、品質クラスキュー209)と、第1の
バッファ手段が満杯になっている状態で新たなユーザデ
ータセルが入力した場合に、品質クラス管理手段を参照
することにより、その新たに入力したユーザデータセル
に設定されている品質クラス情報に対応する品質クラス
よりも低い品質クラスに対応するコネクションのユーザ
データセルが一時保持されている第1のバッファ手段上
の記憶領域を奪い取って、その奪い取った記憶領域に新
たに入力したユーザデータセルを一時保持する記憶領域
奪取制御手段(アドレス奪取制御部210)とを更に含
むように構成することができる。
【0028】次に、内部側仮想受信手段(VD−I10
8)は、リンク側仮想送信手段に接続され、コネクショ
ン毎に、スイッチ装置が接続される出力ハイウエイ上を
転送されてきたフォワードリソース管理セルを終端して
折り返し、それを、内部側仮想送信手段に向かうバック
ワードリソース管理セルとして、スイッチ装置が接続さ
れる入力ハイウエイに送出することにより、セル交換機
内の内部側仮想送信手段との間でスイッチ内フィードバ
ック制御ループ(スイッチ内制御ループ113)を形成
し、リンク側仮想送信手段が終端したバックワードリソ
ース管理セルに設定されている情報をそのスイッチ内フ
ィードバック制御ループにフィードバックさせる。上述
の本発明の第1の態様の構成において、コネクション毎
に、内部側仮想送信手段が終端したバックワードリソー
ス管理セルに設定されている明示的指示レートに基づい
て、リンク側仮想受信手段が折り返して上流側装置が接
続される出力リンクに送出するバックワードリソース管
理セルに設定されている明示的指示レートを変更する第
2の明示的指示レート変更手段(ER比較/変更部20
3)を更に含むように構成することができる。
【0029】また、上述の本発明の第1の態様の構成に
おいて、内部側仮想送信手段が第1のバッファ手段を含
む場合に、コネクション毎に、第1のバッファ手段に一
時保持されているユーザデータセルの量を監視する第1
のキュー長監視手段(キュー長監視部211)と、コネ
クション毎に、第1のキュー長監視手段による監視結果
に基づいて、リンク側仮想受信手段が折り返して上流側
装置が接続される出力リンクに送出するバックワードリ
ソース管理セルに設定されている明示的指示レートを変
更する第1の明示的指示レート変更手段(ER変更部2
02)とを更に含むように構成することができる。
【0030】また、上述の本発明の第1の態様の構成に
おいて、コネクション毎に、リンク側仮想送信手段が終
端したバックワードリソース管理セルに設定されている
明示的指示レートに基づいて、内部側仮想受信手段が折
り返して入力ハイウエイに送出するバックワードリソー
ス管理セルに設定されている明示的指示レートを変更す
る第4の明示的指示レート変更手段(ER比較/変更部
220)を更に含むように構成することができる。
【0031】更に上述の本発明の第1の態様の構成にお
いて、リンク側仮想送信手段が第2のバッファ手段を含
む場合に、コネクション毎に、第2のバッファ手段に一
時保持されているユーザデータセルの量を監視する第2
のキュー長監視手段(キュー長監視部227)と、コネ
クション毎に、第2のキュー長監視手段による監視結果
に基づいて、内部側仮想受信手段が折り返して入力ハイ
ウエイに送出するバックワードリソース管理セルに設定
されている明示的指示レートを変更する第3の明示的指
示レート変更手段(ER変更部221)とを更に含むよ
うに構成することができる。
【0032】ここまで説明した本発明の第1の態様の構
成により、上流側装置とリンク側仮想受信手段との間
で、各コネクションのための閉じた上りフィードバック
制御ループが形成され、また、下流側装置とリンク側仮
想送信手段との間で、各コネクションのための閉じた下
りフィードバック制御ループが形成されると共に、セル
交換機内のスイッチ装置を介して内部側仮想送信手段と
内部側仮想受信手段との間で、各コネクションのための
閉じたスイッチ内フィードバック制御ループが形成され
る。このスイッチ内フィードバック制御ループによっ
て、セル交換機内のトラヒック状況がバックワードリソ
ース管理セルの明示的指示レートに反映されて内部側仮
想送信手段にフィードバックされ、内部側仮想送信手段
ではそのフィードバックされた明示的指示レートに基づ
いてトラヒック制御が行われる。この結果、セル交換機
内で各コネクションのための専用制御線及び専用プロセ
ッサを配備する必要なく、ユーザデータセルが転送され
るハイウエイを用いることにより、同一交換機内のリン
ク側仮想送信手段とリンク側仮想受信手段の間の制御機
能を、実現することが可能となる。
【0033】また、本発明の第1の態様の構成では、内
部側仮想送信手段又はリンク側仮想送信手段において、
コネクション毎に、スイッチ内フィードバック制御ルー
プ又は下りフィードバック制御ループ上のバックワード
リソース管理セルに設定されている明示的指示レートに
対応するセル読出し間隔で、第1又は第2のバッファ手
段に一時保持されているセルが読み出されて入力ハイウ
エイ又は出力リンクに送出されることによって、送信端
末におけるトラヒック規制を待つことなく迅速に、セル
交換機内のスイッチ装置又は上流側装置に向けて送出さ
れるセルのトラヒックを制御することができる。これに
より、可変ビットレートサービス等におけるフォードバ
ック制御の応答性能を向上させることが可能となる。
【0034】また、本発明の第1の態様の構成では、第
2の明示的指示レート変更手段が、内部側仮想送信手段
で終端されたバックワードリソース管理セルに設定され
ている明示的指示レートに基づいて、その上流側のリン
ク側仮想受信手段が折り返して出力リンクに送出するバ
ックワードリソース管理セルに設定されている明示的指
示レートを変更することによって、内部側仮想送信手段
で終端されたバックワードリソース管理セル内の明示的
指示レートを、その上流側の上りフィードバック制御ル
ープへ受け渡すことが可能となる。
【0035】更に、本発明の第1の態様の構成では、内
部側仮想送信手段が第1のバッファ手段を含む場合に、
第1の明示的指示レート変更手段が、第1のキュー長監
視手段による第1のバッファ手段の監視結果に基づい
て、その上流側のリンク側仮想受信手段が折り返して出
力リンクに送出するバックワードリソース管理セルに設
定されている明示的指示レートを変更することによっ
て、内部側仮想送信手段でのトラヒック処理状況も、正
確にその上流側の上りフィードバック制御ループにフィ
ードバックさせることが可能となる。
【0036】同様に、本発明の第1の態様の構成では、
第4の明示的指示レート変更手段が、リンク側仮想送信
手段で終端されたバックワードリソース管理セルに設定
されている明示的指示レートに基づいて、その上流側の
内部側仮想受信手段が折り返して入力ハイウエイに送出
するバックワードリソース管理セルに設定されている明
示的指示レートを変更することによって、リンク側仮想
送信手段で終端されたバックワードリソース管理セル内
の明示的指示レートを、その上流側のスイッチ内フィー
ドバック制御ループへ受け渡すことが可能となる。
【0037】更に、本発明の第1の態様の構成では、リ
ンク側仮想送信手段が第2のバッファ手段を含む場合
に、第3の明示的指示レート変更手段が、第2のキュー
長監視手段による第2のバッファ手段の監視結果に基づ
いて、その上流側の内部側仮想受信手段が折り返して出
力リンクに送出するバックワードリソース管理セルに設
定されている明示的指示レートを変更することによっ
て、リンク側仮想送信手段でのトラヒック処理状況も、
正確にその上流側のスイッチ内フィードバック制御ルー
プにフィードバックさせることが可能となる。
【0038】加えて、本発明の第1の態様の構成では、
第1のバッファ手段が満杯になっている状態で新たなユ
ーザデータセルが入力した場合に、それに設定されてい
る品質クラス情報に対応する品質クラスよりも低い品質
クラスに対応するコネクションのユーザデータセルが一
時保持されている第1のバッファ手段上の記憶領域を奪
い取って、その奪い取った記憶領域に新たに入力したユ
ーザデータセルが一時保持されることにより、より詳細
な品質クラス毎のセル転送制御を行うことが可能とな
る。
【0039】ここで、前述した第1又は第2のバッファ
手段は、入力する可能性のあるコネクションの総数より
も少ない数の各コネクションのユーザデータセルを一時
保持し、その第1又は第2のバッファ手段がユーザデー
タセルを一時保持するコネクションを管理するコネクシ
ョン管理手段(VCキャッシングメモリ601、タイマ
部602)を更に含むように構成することができる。
【0040】この場合に、コネクション管理手段は、例
えば、第1のバッファ手段がユーザデータセルを一時保
持するコネクションの数が予め許容された所定数に達し
た状態で新たなコネクションのユーザデータセルが入力
した場合に、所定の規則に従って既に管理している複数
のコネクションのうちの1つを管理対象から削除し、新
たなコネクションを新たな管理対象として追加する。こ
のコネクション管理手段は、例えば、第1のバッファ手
段がユーザデータセルを一時保持するコネクションの数
が予め許容された所定数に達した状態で新たなコネクシ
ョンのユーザデータセルが入力した場合に、既に管理し
ている複数のコネクションのうち最も最近に管理を開始
したコネクションを管理対象から削除する。又は、コネ
クション管理手段は、例えば、第1のバッファ手段がユ
ーザデータセルを一時保持するコネクションの数が予め
許容された所定数に達した状態で新たなコネクションの
ユーザデータセルが入力した場合に、既に管理している
複数のコネクションのうち最も古く管理を開始したコネ
クションから順に、そのコネクションを管理対象から削
除する。或いは、コネクション管理手段は、例えば、第
1のバッファ手段がユーザデータセルを一時保持するコ
ネクションの数が予め許容された所定数に達した状態で
新たなコネクションであってかつ最小セルレートが0で
ある可変ビットレートサービスのコネクションのユーザ
データセルが入力した場合に、既に管理している複数の
コネクションのうち最小セルレートが0である可変ビッ
トレートサービスのコネクションのうちの1つを、管理
対象から削除する。
【0041】また、コネクション管理手段は、既に管理
している複数のコネクションのうち、第1のバッファ手
段に所定時間内に新たなユーザデータセルが到着してい
ないコネクションを、管理対象から削除するように構成
することができる。
【0042】このようなコネクション管理手段を含む本
発明の第1の態様の構成により、予め発生し得る全ての
コネクションに対応するユーザデータセルの記憶機構を
第1のバッファ手段内に用意する必要がなくなり、第1
のバッファ手段の構成規模を縮小することができる。ま
た、それに接続する第1のダイナミックシェーパ手段の
構成規模も縮小することができる。
【0043】ここまでの本発明の第1の態様の構成にお
いて、コネクションは、可変ビットレートサービスのコ
ネクションであり、そのコネクションの設定時に決定さ
れる初期セルレートICRは、網の空き帯域BWに応じ
て、0以上1未満の係数を用いて、次式によって呼毎に
動的に決定されるように構成することができる。
【0044】ICR=BW×α 次に、本発明の第2の態様は、固定長のセルをそれに付
加されたルーティング情報に従って自律的にスイッチン
グさせるセル交換機内の任意のポイントにおいて、そこ
を通過するセルのレートを制御するためのセルスケジュ
ーリング装置を前提とする。
【0045】まず、バッファ手段(共通バッファ部20
6、225)は、入力されたセルをコネクション毎に一
時保持する。そして、スケジューリング管理手段(スケ
ジューリング管理テーブル701)は、バッファ手段か
ら1つのコネクションに対応するセルが読み出されたタ
イミングで、そのコネクションに対応する所定のセル読
出し間隔に基づいて、そのコネクションに対応するセル
が次にバッファ手段から読み出されるタイミングをスケ
ジューリングし、セル読出しタイミングのそれぞれにお
いて、バッファ手段からセルが読み出されるコネクショ
ンを所定の規則に従って決定する。
【0046】より具体的には、本発明の第2の態様は、
以下の構成を有する。まず、バッファ手段は、上述のも
のと同様である。次に、読出し可能タイミング管理手段
(読み出し可能時刻管理テーブル702)は、バッファ
手段から1つのコネクションに対応するセルが読み出さ
れたタイミングで、バッファ手段にそのコネクションに
対応するセルがその読み出されたセル以外に存在してい
ない場合に、そのコネクションに対応する所定のセル読
出し間隔に基づいて、そのコネクションに対応するセル
が次にバッファ手段から読み出されるタイミングを算出
し、それをそのコネクションに対応させて一時保持す
る。
【0047】そして、スケジューリング管理手段(スケ
ジューリング管理テーブル701)は、バッファ手段か
らコネクションに対応するセルが読み出されたタイミン
グで、バッファ手段にそのコネクションに対応するセル
がその読み出されたセル以外に存在している場合に、そ
のコネクションに対応する所定のセル読出し間隔に基づ
いて、そのコネクションに対応するセルが次にバッファ
手段から読み出されるタイミングをスケジューリング
し、ユーザデータセルが記憶されていなかったコネクシ
ョンに対応するユーザデータセルが新たにバッファ手段
に一時保持された時点で、読出し可能タイミング管理手
段が一時保持しているそのコネクションに対応するタイ
ミングに基づいて、そのコネクションに対応するセルが
次にバッファ手段から読み出されるタイミングをスケジ
ューリングし、セル読出しタイミング毎に、バッファ手
段からセルが読み出されるコネクションを所定の規則に
従って決定する。
【0048】上述の本発明の第2の態様の構成におい
て、スケジューリング管理手段は、セル読出しタイミン
グ毎に、バッファ手段からセルが読み出されるコネクシ
ョンを、そのスケジューリング管理手段に登録されてい
るコネクション順に決定するように構成することができ
る。
【0049】又は、スケジューリング管理手段は、セル
読出しタイミング毎に、バッファ手段からセルが読み出
されるコネクションを、各コネクションのうちの1つを
指示するための順次巡回させられるポインタによって決
定するように構成することができる。
【0050】又は、スケジューリング管理手段は、セル
読出しタイミング毎に、バッファ手段からセルが読み出
されるコネクションを、各コネクションに設定されてい
る所定の優先順位(例えば品質クラス)に従って決定す
るように構成することができる。
【0051】更に、スケジューリング管理手段は、セル
読出しタイミング毎に、バッファ手段からセルが読み出
されるコネクションが複数存在する場合に、その各コネ
クションに対応するセルを、その各コネクションが属す
るサービスに割り当てられている帯域内の空きセルタイ
ミングと、そのサービス以外のサービスに割り当てられ
ている帯域内の空きセルタイミングを利用して、バッフ
ァ手段から読み出すように構成することができる。
【0052】以上説明した本発明の第2の態様の構成に
よって、バッファ手段へのセルの書込み時ではなくバッ
ファ手段からのセルの読出し時にダイナミックシェーピ
ング処理が実行されることにより、バッファ手段にセル
が滞留している場合に次セル読出しタイミングを決定す
るという制御を行うだけで、容易にダイナミックシェー
ピング処理を実現することが可能となる。
【0053】本発明の第3の態様は、本発明の第2の態
様と同様に、固定長のセルをそれに付加されたルーティ
ング情報に従って自律的にスイッチングさせるセル交換
機内の任意のポイントにおいて、そこを通過するセルの
レートを制御するためのセルスケジューリング装置を前
提とする。
【0054】まず、バッファ手段(共通バッファ部20
6、225)は、入力されたセルをコネクション毎に一
時保持する。そして、スケジューリング管理手段(スケ
ジューリング管理テーブル801、チェーンテーブル8
02)は、バッファ手段から1つのコネクションに対応
するセルが読み出されたタイミングで、そのコネクショ
ンに対応する所定のセル読出し間隔に基づいて、そのコ
ネクションに対応するセルが次にバッファ手段から読み
出されるタイミングをスケジューリングし、そのスケジ
ューリングされたタイミングに対応するセル読出しタイ
ミングに対応させて、そのコネクションの識別情報をリ
ストデータとして記憶し、セル読出しタイミング毎に、
バッファ手段からセルが読み出されるコネクションをそ
のセル読出しタイミングに対応して記憶しているリスト
データに基づいて決定する。
【0055】以上説明した本発明の第3の態様の構成に
よって、スケジューリング管理手段に対して要求される
構成規模を、大幅に縮小することが可能となる。本発明
の第4の態様は、上述の本発明の第2又は第3の態様に
おいて、バッファ手段とスケジューリング管理手段、又
はバッファ手段とスケジューリング管理手段と読出し可
能タイミング管理手段が、ユーザデータセルに付加され
ている品質クラス情報に基づいて決定される品質クラス
毎に設けられ、その品質クラス毎にスケジューリング管
理手段によってバッファ手段から読み出されるセルを、
その各品質クラスの優先順位に従って選択して出力する
品質スケジューラ手段を更に含むように構成される。
【0056】以上説明した本発明の第4の態様の構成に
よって、品質クラスに応じたコネクションの精密なダイ
ナミックシェーピング処理が可能となる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について詳細に説明する。 <本発明の実施の形態の基本構成/動作>図1は、本発
明の実施の形態の全体構成図である。
【0058】図1において、端末101は、加入者宅内
に配置され、加入者回線処理部102及びスイッチ部1
14はATM交換機内に配置される。なお、特には図示
しないが、加入者回線処理部102とスイッチ部114
の間には、複数の加入者回線処理部102をまとめるた
めの多重集線装置(マルチプレクサ)及び多重分離装置
(デマルチプレクサ)を配置することができる。また、
特には図示しないが、複数のATM交換機同士を接続す
る局間リンクを終端するための局間回線処理部をATM
交換機内に配置することができる。
【0059】端末101は、ABRサービスのもとでの
ユーザデータセルの送受信機能と、ABRサービスの制
御機能、特にRMセルの送受信機能を実現する。加入者
回線処理部102は、端末101が接続される低速な回
線(入力リンク103及び出力リンク104)を終端
し、本発明に特に関連するABRサービスにおけるVS
/VD機能のほか、端末101から流入するセルの流量
の監視制御(UPC:Usage Parameter Control )や課
金処理等を実現する。
【0060】スイッチ部114は、複数の高速な入力ハ
イウエイ109上のATMセルを複数の高速な出力ハイ
ウエイ110に乗せ換えるための自己ルーティングモジ
ュール(SRM)が多段に接続されて構成される。
【0061】加入者回線処理部102は、VD−L(Vi
rtual Destination-Link:リンク側仮想受信部)10
5、VS−L(Vritual Source-Link :リンク側仮想送
信部)106、VS−I(Virtual Source-Internal :
内部側仮想送信部)107と、VD−I(Virtual Dest
ination-Internal:内部側仮想受信部)108という、
4つのABR制御機能部を実装している。
【0062】VD−L105は、端末101に接続され
そこから送信されたセルが転送される入力リンク103
を、収容する。まず、VD−L105は、それが収容す
る入力リンク103に接続される端末101が1つのA
BRコネクション(仮想チャネルVCによって決定され
るVCコネクション)における送信端末(以下これを送
信端末101(A)と呼ぶ)である場合に、そこから入
力リンク103に送出された上記ABRコネクションの
ためのフォワードRMセル(以下これをF−RMセルと
呼ぶ)を終端して折り返し、それを、送信端末101
(A)に返送される上記ABRコネクションのためのバ
ックワードRMセル(以下これをB−RMセルと呼ぶ)
として、送信端末101(A)に接続される出力リンク
104に送出する。
【0063】このようにして、送信端末101(A)と
加入者回線処理部102との間で、各ABRコネクショ
ンのための閉じた上り制御ループ111が形成される。
なお、VD−L105は、端末101から入力リンク1
03に送出された各種サービスのユーザデータセルは、
VS−I107に転送する。
【0064】ここまで説明したVD−L105の機能
は、図11に示される従来技術が実現するVD機能と同
様の機能である。次に、VS−L106は、端末101
に接続されそこで受信されるべきセルが転送されてくる
出力リンク104を収容する。
【0065】まず、VS−L106は、それが収容する
出力リンク104に接続される端末101が或るABR
コネクションにおける受信端末(以下これを受信端末1
01(B)と呼ぶ)である場合に、受信端末101
(B)に向けて出力リンク104に、上記ABRコネク
ションのためのF−RMセルを送出する。この場合のF
−RMセルの発生間隔、及びF−RMセルに設定される
各種ABRパラメータは、ATM交換機全体の動作を制
御する特には図示しない呼処理プロセッサが実行するソ
フトウエア制御によって設定される。
【0066】また、VS−L106は、受信端末101
(B)で折り返され入力リンク103上を転送されてき
た上記ABRコネクションのためのB−RMセルを、終
端する。
【0067】更に、VS−L106は、ABRコネクシ
ョン毎に、そのABRコネクションに対応するB−RM
セルに設定されている情報に基づいて許可セルレートA
CRを算出し、そのレートで、スイッチ部114からV
D−I108を介して転送されてきた上記ABRコネク
ションに対応するユーザデータセルを、端末101に向
けて出力リンク104に送出する。
【0068】上述したようにして、受信端末101
(B)と加入者回線処理部102との間で各ABRコネ
クションのための閉じた下り制御ループ112が形成さ
れると共に、各ABRコネクションに対応するユーザデ
ータセルの送出レートが制御される。
【0069】ここまで説明したVS−L106の機能
は、図11に示される従来技術が実現するVS機能と同
様の機能である。続いて、本発明の実施の形態における
加入者回線処理部102は、ABRコネクション毎に新
たなF−RMセルを生成しそれをスイッチ部114に向
かう入力ハイウエイ109に送出する新たなVS機能部
(以下これをVS−I107と呼ぶ)と、図11に示さ
れる従来のVS機能の手前でスイッチ部114から出力
ハイウエイ110に出力される上記新たなF−RMセル
をABRコネクション毎に終端して折り返し、それをV
S−I107に返送されるB−RMセルとして、スイッ
チ部114に向かう入力ハイウエイ109に送出する新
たなVD機能(以下これをVD−I108と呼ぶ)とを
実装する。そして、ATM交換機内で、スイッチ部11
4を介してVS−I107とVD−I108との間で、
各ABRコネクションのための閉じた制御ループ(以下
これをスイッチ内制御ループ113と呼ぶ)が形成され
る。これが、本発明に関連する大きな特徴である。
【0070】上述の制御ループを実現するためにまず、
各ABRコネクションの発呼時に、ATM交換機全体の
動作を制御する特には図示しない呼処理プロセッサは、
ソフトウエア制御によって、上記ABRコネクションの
ための、F−RMセルの発生間隔、ピークセルレートP
CR、最小セルレートMCR、初期セルレートICR等
を決定する。
【0071】ここで、初期セルレートICRは、網の空
き帯域BWに応じて、次式によって呼毎に動的に決定す
ることができる。 ICR=BW×α なお、αは、0以上1未満の係数である。
【0072】次に、VS−I107は、各ABRコネク
ションのための新たなF−RMセルを生成し、それをス
イッチ部114に向かう入力ハイウエイ109に送出す
る。このとき、各ABRコネクションのF−RMセル
は、そのABRコネクションの発呼時に決定された前記
発生間隔で発生させられ、そのF−RMセルには、その
ABRコネクションの発呼時に決定された前記初期セル
レートICRが現在セルレートCCRとして設定され、
また、そのABRコネクションの発呼時に決定された前
記最小セルレートMCRが設定される(後述する図4の
説明を参照)。
【0073】また、VS−L106は、ABRコネクシ
ョン毎に、下流側の加入者回線処理部102(又は後述
する局間回線処理部)内のVD−I108で折り返され
出力ハイウエイ110上を転送されてきたB−RMセル
を、終端する。
【0074】そして、VS−I107は、ABRコネク
ション毎に、上記B−RMセルに設定されている明示的
指示レートER等に基づいて、次に送出する上記ABR
コネクションに対応するF−RMセルの現在セルレート
CCRを変更する。
【0075】更に、VS−I107は、ABRコネクシ
ョン毎に、上記明示的指示レートERに基づいて、VD
−L105から転送されてきたユーザデータセルに対
し、その送出レートを制御するためのダイナミックシェ
ーピング処理を実行しながら、そのユーザデータセルを
入力ハイウエイ109に送出する。
【0076】次に、VD−I108は、ABRコネクシ
ョン毎に、そのVD−I108を実装する加入者回線処
理部102が終端する出力ハイウエイ110にスイッチ
部114から出力されたF−RMセルを終端して折り返
し、それを、VS−I107に返送されるB−RMセル
として、上記VD−I108を実装する加入者回線処理
部102が終端する入力ハイウエイ109に送出する。
【0077】なお、端末101から入力リンク103に
送出された各種サービスのユーザデータセルは、VD−
I108による制御を受けずに、VS−L106に転送
される。
【0078】このようにして、ATM交換機内で、スイ
ッチ部114を介してVS−I107とVD−I108
との間で、各ABRコネクションのための閉じたスイッ
チ内制御ループ113が形成される。この結果、ATM
交換機内で各ABRコネクションのための専用制御線及
び専用プロセッサを配備する必要なく、ユーザデータセ
ルが転送されるハイウエイ(入力ハイウエイ109、出
力ハイウエイ110)を用いることにより、「従来の技
術」の項で前述したVS/VDの具体的機能のうちの
「(3) 同一交換機内のVS−VD間の制御機能」を、実
現することが可能となる。
【0079】なお、図1に示される2つの加入者回線処
理部102の一方又は両方は、他のATM交換機と接続
する局間リンクを終端するための局間回線処理部にその
まま置き換えることができ、その局間回線処理部に、上
記VD−L105、VS−L106、VS−I107、
及びVD−I108を実装することができる。この場合
に、上流側(送信端末に近い側)のVD−L105は、
前段の更に上流側のATM交換機に配備される局間回線
処理部が実装するVS−L106との間で、各ABRコ
ネクションのための閉じた上り制御ループ111を形成
することができる。また、下流側(受信端末に近い側)
のVS−L106は、次段の更に下流側のATM交換機
に配備される局間回線処理部が実装するVD−L105
との間で、各ABRコネクションのための閉じた下り制
御ループ112を形成することができる。 <加入者回線処理部102(又は局間回線処理部)の詳
細構成/動作>図2は、図1の加入者回線処理部102
(又は前述した局間回線処理部)の詳細な構成図であ
る。UPC201 加入者回線UNI(User Netword Interface)又は局間
回線NNI(NetworkNetwork Interface )である入力
リンク103から入力したセルは、使用量パラメータ制
御部(UPC:Usage Prameter Controll )201にお
いて、使用量パラメータ制御を受ける。このUPC20
1には、ABRサービスにおけるセルのほか、CBR、
rt−VBR、nrt−VBR、UBR等の、ATM F
orum TM(トラヒックマネージメント)4.0 に規定され
ている各種サービス品質クラスを有するサービスにおけ
るセルが入力される。
【0080】CBR(Constant Bit Rate :固定ビット
レート)サービスは、リアルタイム音声等の、常に一定
のビットレートを保証するサービスである。VBR(Va
riable Bit Rate :可変ビットレート)サービスは、ピ
ークセルレートPCR、持続セルレートSCR(Sustai
nable Cell Rate )、及び最大バーストサイズMBSの
3つのパラメータで規定され、MPEG2等の、ビット
レートが常に可変しバースト性の強い情報の通信に適用
される。そして、UPC201は、各通信が上記各パラ
メータによって規定される条件を満たしているかを監視
される。また、UPC201は、これらのパラメータに
基づいてセルを送出するアルゴリズムであるGCRA
(ジェネリックセルレートアルゴリズム)に従って、セ
ルの送出を制御する。VBRサービスは、本発明に関連
するABRサービスとは異なり、1つのコネクションの
レートが他のコネクションのトラヒック状態によって影
響を受けることがない。
【0081】VBRサービスのうち、MPEG2等のリ
アルタイム性を保証する必要のある情報の通信に適用さ
れるものはrt(Real Time )−VBRと呼ばれ、リア
ルタイム性を保証する必要のない情報の通信に適用され
るものはnrt( Non RealTime)−VBRと呼ばれ
る。
【0082】UBR(Unspecified Bit Rate)サービス
は、ビットレートに対して、何の制限も課さず、かつ何
の保証もしない。端末は、任意のレートでセルを送出し
てよいかわりに、網内で保証なしに廃棄される可能性も
高い。UBRサービスは、ピークセルレートを規定でき
ないデータ通信等に適用される。そして、端末間のセル
の到達は、このサービスを利用するTCP/IP等の高
位レイヤプロトコルによって補償される。
【0083】図2のUPC201から出力されるセルの
うち、CBR、rt−VBR、及びnrt−VBRの各
サービスのセルは、VD−L105及びVS−I107
による制御を受けずに、そのままスイッチ部114(図
1)に向かう入力ハイウエイ109に送出される。
【0084】また、UPC201から出力されるUBR
サービスのセルは、VD−L105による制御を受けず
に、VS−I107に入力される。大型のATM交換機
等においては、UBRサービスのセルは、バッファ溢れ
を起こし易いため、VS−I107による後述するセル
バッファリングのための制御を受けることにより、その
影響を低減させることができる。
【0085】なお、必要に応じて、CBR、rt−VB
R、及びnrt−VBRの各サービスのセルをVS−I
107に入力させてもよい。VD−L105 UPC201から出力されるABRサービスのためのユ
ーザデータセルは、VD−L105を通過して、VS−
I107に転送される。VD−L105が上記ユーザデ
ータセルに対して何等かの制御を実行するか否かは、A
TM Forumの勧告に従うものとして、本実施の形態では
特には特定しない。なお、VD−L105に設定される
特には図示しないABRサービスのための各種パラメー
タは、ATM交換機全体の動作を制御する特には図示し
ない呼処理プロセッサによるソフトウエア制御によって
設定される。
【0086】UPC201から出力されるF−RMセル
は、VD−L105で終端されて折り返される。そし
て、ABRコネクション毎に、ER変更部202及びE
R比較/変更部203によって、VS−I107内の共
通バッファ部206でのユーザデータセルのキュー長及
びスイッチ内制御ループ113(図1)によってフィー
ドバックされている明示的指示レートERに基づいて、
折り返されたF−RMセルに設定されている明示的指示
レートERの値が変更された後、そのF−RMセルがB
−RMセルとして、挿入部204によって、加入者回線
UNI又は局間回線NNIである出力リンク104に送
出される。この挿入部204は、出力リンク104上の
空きセルのタイミングで、B−RMセルを送出する。
【0087】このようにして、送信端末101(A)と
加入者回線処理部102との間、又は上流である前段の
ATM交換機に配備される局間回線処理部と現段のAT
M交換機に配備される局間回線処理部との間で、各AB
Rコネクションのための閉じた上り制御ループ111が
形成される。
【0088】この場合に、下流側のVS−I107で終
端されたB−RMセルからER取出部216によって取
り出されER保持部217に保持された明示的指示レー
トERが、そのVS−I107が実装されている加入者
回線処理部102(又は局間回線処理部)内のVD−L
105で折り返されるRMセルに、ER比較/変更部2
03によってフィードバックされることが、本発明に関
連する特徴である。この機能によって、「従来の技術」
の項で前述したVS/VDの具体的機能のうちの「(3)
同一交換機内のVS−VD間の制御機能」の「a)VSで
終端されたRMセル内のER値を、そのVSが収容され
ている交換機と同じ交換機内の上流側のVDへ受け渡す
機能」が実現される。特にこの機能は、上流側のVS−
I107と下流側のVD−I108によってATM交換
機内に実現されるスイッチ内制御ループ113が実現さ
れることによって初めて実現されるものである。
【0089】また、VS−I107内の共通バッファ部
206でのユーザデータセルのキュー長も、そのVS−
I107が実装されている加入者回線処理部102(又
は局間回線処理部)内のVD−L105で折り返される
RMセルに、ER変更部202によってフィードバック
される。これにより、加入者回線処理部102(又は局
間回線処理部)でのトラヒック処理状況も、正確にその
上流側の上り制御ループ111にフィードバックさせる
ことが可能となる。これも、本発明に関連する特徴であ
る。
【0090】なお、ER変更部202、ER比較/変更
部203、及び挿入部204は、機能的には、VD−L
105内に設けられる部分であるが、本発明に関連する
特徴を明確にするために、VD−L105とは別に図示
してある。セルフォーマット 図3は、セルの一般的なデータフォーマットを示す図で
あり、図3(a) は入力リンク103がUNIである場合
のフォーマット、図3(b) は入力リンク103がNNI
である場合のフォーマットである。
【0091】図3に示されるように、セルはヘッダ部と
ペイロードとから構成される。通信データ(ユーザデー
タ又は各種制御データ)は、ペイロードである情報フィ
ールドに格納される。
【0092】ヘッダ部において、一般的フロー制御フィ
ールドGFCは、LAN(ローカルエリアネットワー
ク)等におけるセルの競合制御のために使用される。仮
想パス識別子VPIはセルの仮想パスVPを識別するた
めのアドレス情報、仮想チャネル識別子VCIはセルの
仮想チャネルVCを識別するためのアドレス情報であ
る。ABRサービスにおいては、このVCによってAB
Rコネクションが識別される。
【0093】セル損失優先度フィールドCLPは、セル
転送の優先度を制御するために使用され、CLP=1の
場合の方がCLP=0の場合より、網内でセルが廃棄さ
れる可能性が高くなる。
【0094】ヘッダ誤り制御フィールドHECは、ヘッ
ダ部のデータ誤りを検出/訂正するためのエラーチェッ
クコードである。ペイロードタイプフィールドPTは、
本発明に特に関連し、セルの種類を示す情報とEFCI
ビットが格納される。このペイロードタイプフィールド
PTの長さは3ビットであって、ユーザデータセルにお
いては、このペイロードタイプフィールドPTの第4ビ
ット(左端のビット)に0がセットされている。また、
ユーザデータセルにおいて、ペイロードタイプフィール
ドPTの第5ビット(中央のビット)はEFCIビット
として機能する。このEFCIビットは、その値が0の
ときはそのユーザデータセルの経路上で輻輳が発生して
いないことを示し、その値が1のときはそのユーザデー
タセルの経路上で輻輳が発生していることを示す。スイ
ッチ部114内では、輻輳が発生しているポイントを通
過するユーザデータセル内の上述のEFCIビットに、
輻輳の発生を示す値1が設定される。RMセルにおいて
は、ペイロードタイプフィールドPTには3ビットデー
タ“110”が設定される。
【0095】なお、スイッチ部114内においては、各
セルの先頭には自己ルーティング用のタグ等が格納され
る数オクテット分のオーバーヘッドが付加され、また、
VPI及びVCIの値も変換されるが、ペイロードタイ
プフィールドPTの3ビットデータはそのまま伝送され
る。
【0096】図4は、RMセルのデータフォーマットを
示す図である。まず、RMセルにおいては、ヘッダ部
(Header)のペイロードタイプフィールドPT(図3参
照)には、3ビットデータ“110”が設定される。ま
た、そのRMセルが、ABRサービスのRMセルである
場合には、そのヘッダ部にはVCI=6が設定される。
【0097】次に、ペイロード部において、まず、6オ
クテット目のRMプロトコルIDとして、ABRサービ
スに対応する値1が設定される。次に、RMセルの7オ
クテット目は、メッセージタイプフィールド(MessageT
ype Field)と呼ばれ、それぞれ下記のビット情報が設
定される。
【0098】・DIR:方向表示ビット。フォワード方
向=0、バックワード方向=1。 ・BN:BECN RMセル表示ビット。スイッチ部1
14又は受信端末101(B)がB−RMセルを生成す
る場合に、BN=1に設定される。
【0099】これによりこのB−RMセルと、送信端末
101(A)が生成し受信端末101(B)で折り返さ
れたB−RMセルとが区別される。 ・CI:輻輳表示ビット。CI=1(輻輳)、CI=0
(非輻輳)。CI=1の場合に送信端末101(A)の
許可セルレートACRの減少が要求される。
【0100】・NI:No Increase ビット。送信端末1
01(A)の許可セルレートACRを増加させないため
に設定される。CIビットとは異なり、NIビットは、
許可セルレートACRの減少を要求するものではない。
通常、送信端末101(A)は、NI=0を設定したF
−RMセルを送出する。
【0101】・RA:要求(Request)/応答(Acknowle
dge )ビット。ATM Forumで規定されるABRサービ
スでは使用されない。 次に、RMセルの8及び9オクテット目には明示的指示
レートERが、10及び11オクテット目には現在セル
レートCCRが、12及び13オクテット目には最小セ
ルレートMCRが、それぞれ設定される。これらのフィ
ールドが、本発明に特に関連する。
【0102】RMセルの14〜17オクテット目のQL
及び18〜21オクテット目のSNは、ATM Forumで
規定されるABRサービスでは使用されない。RMセル
の52オクテット目の第1及び第2ビットと53オクテ
ット目のCRC−10は、誤り検出/訂正用の巡回冗長
符号である。
【0103】RMセルの7オクテット目の第1〜第3ビ
ット、22〜51オクテット目、及び53オクテット目
の第3〜第8ビットは、予約フィールドである。図5
は、上記RMセルに設定される明示的指示レートER、
現在セルレートCCR、又は最小セルレートMCRのレ
ート表示フォーマットを示す図である。
【0104】レートは、5ビットの指数部(exponent)
eと、9ビットの仮数(mantissa)mと、1ビットのn
zビットとによるバイナリ浮動小数によって表示され
る。この場合、レートは、次式によって計算することが
できる。 R={2e (1+m/512)}×nz [セル/秒] nz=0ならばレート=0であり、nz=1ならばレー
トは指数eと仮数mとによって決定される。また、0≦
e≦31、0≦m≦511となる。VS−L106 次に、図2に示されるVS−L106内のダイナミック
シェーパ部228内のRMセル発生部229は、各AB
Rコネクションに対応する仮想チャネル識別子VCI
(図3参照)毎に、挿入部230を介して出力リンク1
04に、各ABRコネクションのためのF−RMセルを
送出する。挿入部230は、出力リンク104上の空き
セルのタイミングでF−RMセルを送出する。この場合
のF−RMセルの発生間隔、及びF−RMセルに設定さ
れる各種ABRパラメータは、ATM交換機全体の動作
を制御する特には図示しない呼処理プロセッサが実行す
るソフトウエア制御によって設定される。
【0105】また、VS−L106内のER取出部23
1は、ABRコネクション毎に、上流側の受信端末10
1(B)又は上流側のATM交換機内のVD−L105
で折り返され入力リンク103上を転送されてきたB−
RMセルを終端して取り出し、それを、各ABRコネク
ションに対応するVCI毎に、ER保持部232に保持
する。
【0106】更に、VS−L106は、各ABRコネク
ションに対応するVCI毎に、そのABRコネクション
に対応するB−RMセルに設定されている情報に基づい
て許可セルレートACRを算出し、そのレートで、スイ
ッチ部114から出力ハイウエイ110上を転送されて
きた上記ABRコネクションに対応するユーザデータセ
ルを、端末101に向けて出力リンク104に送出す
る。この機能は、VCフィルタ部224、VCキュー2
26を含む共通バッファ部225、及びダイナミックシ
ェーパ部228によって実現されるが、これらの動作
は、次に説明するVS−I107内のVCフィルタ部2
05、VCキュー207を含む共通バッファ部206、
ダイナミックシェーパ部213、CCR/MCR書込部
214、及びICR/MCR保持部218の動作と同様
であるため、その説明は省略する。なお、CCR/MC
R書込部214及びICR/MCR保持部218に相当
する機能は、ダイナミックシェーパ部228に包含され
ている。
【0107】このようにして、受信端末101(B)と
加入者回線処理部102との間、又は下流である次段の
ATM交換機に配備される局間回線処理部と現段のAT
M交換機に配備される局間回線処理部との間で、各AB
Rコネクションのための閉じた下り制御ループ112が
形成されると共に、各ABRコネクションに対応するユ
ーザデータセルの送出レートが制御される。VS−I107 次に、図2に示されるVS−I107において、VC
(仮想チャネル)フィルタ部205は、VD−L105
から入力するABRサービスのユーザデータセル又はU
PC201から入力するUBRサービスのユーザデータ
セルを、共通バッファ部206内の特には図示しないセ
ルバッファメモリの空きアドレス領域に書き込み、その
アドレスを、上記ユーザデータセルのヘッダ部に付加さ
れている仮想チャネル識別子VCI(図3参照)に対応
する共通バッファ部206内のVC(仮想チャネル)キ
ュー207の末尾に書き込む。VCキュー207は、例
えばファーストインファーストアウト(FIFO)形式
のアドレスバッファである。この結果、ユーザデータセ
ルは、共通バッファ部206にVCIによって特定され
るコネクション別に分類されてバッファリングされるこ
とになる。
【0108】上述の構成では、予め発生し得る全てのV
CIに対応するVCキュー207が共通バッファ部20
6内に用意されている。これに対して、図6に示される
ような構成も考えられる。
【0109】即ち図6では、共通バッファ部206に
は、予め発生し得る全てのVCIの数よりも少ない数の
VCキュー207が用意される。そして、今までVCキ
ュー207が割り当てられていなかったコネクションの
VCIが付加されたユーザデータセルが到着した場合に
は、VCフィルタ部205は、共通バッファ部206か
ら1つの空きVCキュー207を獲得して、上記VCI
とそのVCキュー207の組を、VCキャッシングメモ
リ601の末尾に登録する。
【0110】共通バッファ部206において空きVCキ
ュー207がなくなった状態で新たに、今までVCキュ
ー207が割り当てられていなかったコネクションのV
CIが付加されたユーザデータセルが到着した場合に
は、VCフィルタ部205は、最も最近にVCキャッシ
ングメモリ601に登録されたVCIとVCキュー20
7の組において、そのVCIを新たに到着したVCIに
書き換える。
【0111】また、上記の場合に、VCフィルタ部20
5は、最も古くVCキャッシングメモリ601に登録さ
れているVCIとVCキュー207の組から順に、その
VCIを新たに到着したVCIに書き換える。
【0112】或いは、共通バッファ部206において空
きVCキュー207がなくなった状態で新たに、今まで
VCキュー207が割り当てられていなかったコネクシ
ョンであってかつ最小セルレートMCR=0のコネクシ
ョンのVCIが付加されたユーザデータセルが到着した
場合には、VCフィルタ部205は、VCキャッシング
メモリ601に登録されているVCIとVCキュー20
7の組において、最小セルレートMCR=0であるコネ
クションの組のVCIを、新たに到着したVCIに書き
換える。
【0113】ここで、タイマ部602は、VCキャッシ
ングメモリ601に登録されているVCIとVCキュー
207の組毎に、VD−L105からVS−I107に
そのVCIに対応するユーザデータセルが一定時間内に
新たに到着したか否かを監視している。そして、タイマ
部602は、そのVCIに対応するユーザデータセルが
一定時間内に新たに到着しなかった場合には、そのVC
IとVCキュー207の組を、VCキャッシングメモリ
601から削除する。
【0114】以上の構成により、予め発生し得る全ての
VCIに対応するVCキュー207を共通バッファ部2
06内に用意する必要がなくなり、共通バッファ部20
6の構成規模を縮小することができる。また、共通バッ
ファ部206内のVCキュー207の数は、後述するダ
イナミックシェーパ部213が処理するコネクションの
数に対応しているため、ダイナミックシェーパ部213
の構成規模も縮小することができる。
【0115】次に、品質クラスフィルタ部208は、V
D−L105から入力するABRサービスのユーザデー
タセル又はUPC201から入力するUBRサービスの
ユーザデータセルに付加されているVCIと品質クラス
情報を識別することにより、各品質クラスに属するVC
Iを各品質クラスに対応する品質クラスキュー209の
末尾に書き込む。品質クラスキュー209は、共通バッ
ファ部206内、又は他の記憶部内に設けられ、例えば
ラストインファーストアウト(LIFO)形式のバッフ
ァである。
【0116】現在、CBR、rt−VBR、nrt−V
BR、ABR、UBRといったサービス品質クラスほか
に、ABRサービスを更に複数の品質クラスに分割した
いという要請がある。そこで、ユーザデータセル内の特
には図示しない特定のフィールド又は特には図示しない
タグ領域を用いて、この品質クラスが指定され、この品
質クラスに応じて、例えば網内でのセル廃棄の優先度が
決定される。
【0117】アドレス奪取制御部210は、共通バッフ
ァ部206内のセルバッファメモリが満杯になっている
ときにVD−L105から新たなユーザデータセルが入
力した場合に、そのユーザデータセルに設定されている
品質クラスよりも低い品質クラスのうち最低の品質クラ
スに対応する品質クラスキュー209から、それに対応
する品質クラスに属するコネクションのVCIを1つ取
り出し、そのVCIに対応する共通バッファ部206内
のVCキュー207に保持されている例えば最も古いア
ドレスを奪い取る。即ち、アドレス奪取制御部210
は、そのアドレスに対応するセルバッファメモリのアド
レスに、上記入力したユーザデータセルを上書きし、そ
のアドレスが元々保持されていたVCキュー207から
そのアドレスを削除し、上記入力したユーザデータセル
に付加されているVCIに対応するVCキュー207の
末尾に、上記アドレスを新たに書き込む。
【0118】このようにして、共通バッファ部206内
のセルバッファメモリが満杯になったときには、品質ク
ラスの高いセルの転送が優先され、それよりも品質クラ
スの低いセルが廃棄されることになる。
【0119】キュー長監視部211は、予め設定されて
いるキュー長を超えた共通バッファ部206内のVCキ
ュー207について、そのVCキュー207に対応する
VCIをER変更部202に通知する。ER変更部20
2は、VD−L105で折り返されるRMセルのうち、
キュー長監視部211から通知されたVCIと同じVC
Iが付加されているRMセルに設定されている明示的指
示レートER(図4参照)を、所定の割合で(又は所定
のアルゴリズムに従って)減少させる。これにより、加
入者回線処理部102(又は局間回線処理部)でのトラ
ヒック処理状況が、正確にその上流側の上り制御ループ
111にフィードバックされる。
【0120】次に、RMセル発生部212は、各ABR
コネクションのための新たなF−RMセルを各ABRコ
ネクションに対応するVCI毎に生成し、それを後述す
るダイナミックシェーパ部213を介してCCR/MC
R書込部214に転送する。このときのRMセルの発生
間隔は、各ABRコネクションの発呼時に特には図示し
ない呼処理プロセッサによるソフトウエア制御によって
決定された発生間隔が使用される。
【0121】CCR/MCR書込部214は、ABRコ
ネクション毎に、RMセル発生部212からダイナミッ
クシェーパ部213を介して転送されてきたF−RMセ
ルに、現在セルレートCCR及び最小セルレートMCR
を書き込み(図4参照)、そのF−RMセルを、挿入部
215を介して入力ハイウエイ109に送出する。挿入
部215は、入力ハイウエイ109上の空きセルのタイ
ミングで、F−RMセルを送出する。
【0122】ここで、ICR/MCR保持部218に
は、各ABRコネクションに対応するVCI毎に、各A
BRコネクションの発呼時に特には図示しない呼処理プ
ロセッサによるソフトウエア制御によって決定された初
期セルレートICR及び最小セルレートMCRが、保持
される。また、各ABRコネクションの通信の開始時に
は、ER保持部217に、ICR/MCR保持部218
に保持された初期セルレートICRが、明示的指示レー
トERとして保持される。
【0123】CCR/MCR書込部214は、ER保持
部217に保持されている明示的指示レートERと、I
CR/MCR保持部218に保持されている最小セルレ
ートMCRとを、F−RMセルに書き込む。
【0124】ER取出部216は、ABRコネクション
毎に、下流側の加入者回線処理部102(又は後述する
局間回線処理部)内のVD−I108で折り返され出力
ハイウエイ110上を転送されてきたB−RMセルを終
端して取り出し、それを、各ABRコネクションに対応
するVCI毎に、ER保持部217に保持する。
【0125】そして、前述したCCR/MCR書込部2
14は、各ABRコネクションに対応するVCI毎に、
B−RMセルから取り出されER保持部217に保持さ
れている明示的指示レートERに基づいて、次に送出す
る各ABRコネクションに対応するF−RMセルの現在
セルレートCCRを変更することになる。
【0126】また、ダイナミックシェーパ部213は、
図7又は図8を用いて後述するようにして、各ABRコ
ネクションに対応するVCI毎に、ER保持部217に
保持されている明示的指示レートERに対応するタイミ
ングで共通バッファ部206内のセルバッファメモリか
らユーザデータセルを読み出すダイナミックシェーピン
グ処理を実行しながら、そのユーザデータセルを、CC
R/MCR書込部214及び挿入部215を介して、入
力ハイウエイ109に送出する。
【0127】スイッチ部114内では、特には図示しな
いが、複数の輻輳監視ポイントで輻輳状態が監視され、
輻輳状態を発生させたABRコネクションに対応するR
Mセルの明示的指示レートERが変更させられる。そし
て、このRMセルは、下流側の加入者回線処理部102
(又は局間回線処理部)内のVD−I108によって折
り返され、そのRMセルを生成した加入者回線処理部1
02(又は局間回線処理部)内のVS−I107にB−
RMセルとして戻ってくる。このようにして、スイッチ
部114内のトラヒック状況がB−RMセルの明示的指
示レートERに反映されてVS−I107にフィードバ
ックされ、VS−I107では、そのフィードバックさ
れた明示的指示レートERに基づいてダイナミックシェ
ーパ部213によるダイナミックシェーピング処理と、
CCR/MCR書込部214による次のF−RMセルへ
の現在セルレートCCRの設定を行うことができる。こ
の機能は、上流側のVS−I107と下流側のVD−I
108によってATM交換機内に実現されるスイッチ内
制御ループ113が実現されることによって初めて実現
されるものである。
【0128】ここで、タイマ部219は、各ABRコネ
クションに対応するVCI毎に、VD−L105からV
S−I107にそのVCIに対応するユーザデータセル
が一定時間内に新たに到着したか否かを監視している。
そして、タイマ部219は、そのVCIに対応するユー
ザデータセルが一定時間内に新たに到着しなかった場合
には、ER保持部217に保持されている上記VCIに
対応する明示的指示レートERを、ICR/MCR保持
部218に保持されている上記VCIに対応する初期セ
ルレートICRに下げる。これにより、ABRサービス
のための帯域を有効に利用することができる。VD−I108 図2のVD−I108は、前述のように、ABRコネク
ション毎に、そのVD−I108を実装する加入者回線
処理部102(又は局間回線処理部)が終端する出力ハ
イウエイ110にスイッチ部114から出力されたF−
RMセルを終端して折り返し、それを、VS−I107
に返送されるB−RMセルとして、上記VD−I108
を実装する加入者回線処理部102(又は局間回線処理
部)が終端する入力ハイウエイ109に送出する。
【0129】この場合に、VD−I108において、E
R比較/変更部220は、ABRコネクション毎に、出
力ハイウエイ110上を転送されてきたF−RMセルを
終端し、そのF−RMセルに設定されている明示的指示
レートER(図4参照)と、VS−L106内のER保
持部232に保持されている明示的指示レートERとを
比較し、小さい方の明示的指示レートERを上記F−R
Mセルに新たに設定する。
【0130】なお、VD−I108は、加入者回線処理
部102(又は局間回線処理部)毎にではなく、複数の
加入者回線処理部102(又は局間回線処理部)をまと
めるためのマルチプレクサ/デマルチプレクサ内に設け
ることもできる。この場合、図2に示されるように、V
D−I108内にER計算部223が設けられる。この
ER計算部223は、出力ハイウエイ110上のアクテ
ィブなABRコネクション(仮想チャネル識別子VC
I)の数を計測し、その出力ハイウエイ110の伝送レ
ートを上記アクティブなABRコネクションの数で除算
することにより、その除算結果として、各コネクション
に公平に割り当てられた伝送レートである明示的指示レ
ートERを計算する。そして、ER比較/変更部220
は、ABRコネクション毎の新たな明示的指示レートE
Rを決定する場合に、ER計算部223で計算された明
示的指示レートERを考慮して決定するように構成する
ことができる。
【0131】続いて、ER比較/変更部220から出力
されたF−RMセルは、ER変更部221に入力する。
このER変更部221は、VS−L106内のキュー長
監視部227から通知されたVCIと同じVCIが付加
されているF−RMセルに設定されている明示的指示レ
ートERを、所定の割合で(又は所定のアルゴリズムに
従って)減少させる。VS−L106内のキュー長監視
部227は、VS−I107内のキュー長監視部211
と同様の機能を有し、予め設定されているキュー長を超
えた共通バッファ部225内のVCキュー226につい
て、そのVCキュー226に対応するVCIをER変更
部221に通知するものである。
【0132】ER変更部221から出力された各ABR
コネクション毎のF−RMセルは、B−RMセルとし
て、挿入部222によって、入力ハイウエイ109に送
出される。この挿入部22は、入力リンク103上の空
きセルのタイミングで、B−RMセルを送出する。
【0133】上述のように、下流側のVS−L106で
終端されたB−RMセルからER取出部231によって
取り出されER保持部232に保持された明示的指示レ
ートERが、そのVS−L106が実装されている加入
者回線処理部102(又は局間回線処理部)内のVD−
I108で折り返されるRMセルに、ER比較/変更部
220によってフィードバックされることが、本発明に
関連する特徴である。この機能によって、「従来の技
術」の項で前述したVS/VDの具体的機能のうちの
「(3) 同一交換機内のVS−VD間の制御機能」の「a)
VSで終端されたRMセル内のER値を、そのVSが収
容されている交換機と同じ交換機内の上流側のVDへ受
け渡す機能」が実現される。特にこの機能は、上流側の
VS−I107と下流側のVD−I108によってAT
M交換機内に実現されるスイッチ内制御ループ113が
実現されることによって初めて実現されるものである。
【0134】また、VS−L106内の共通バッファ部
225でのユーザデータセルのキュー長も、そのVS−
L106が実装されている加入者回線処理部102(又
は局間回線処理部)内のVD−I108で折り返される
RMセルに、ER変更部221によってフィードバック
される。これにより、加入者回線処理部102(又は局
間回線処理部)でのトラヒック処理状況も、正確にその
上流側のスイッチ内制御ループ113及び上り制御ルー
プ111にフィードバックさせることが可能となる。こ
れも、本発明に関連する特徴である。ダイナミックシェーパ部213 図7は、図2のダイナミックシェーパ部213の構成図
(その1)である。このダイナミックシェーパ部213
は、スケジューリング管理テーブル701と読み出し可
能時刻管理テーブル702という2つのテーブルを有す
る。
【0135】まず、ダイナミックシェーパ部213で
は、“1,2,・・・,n−1,n,1,2,・・・”
というように、1〜nの範囲で巡回するセル読出しタイ
ミングによって、各ABRコネクションに対応するVC
I毎の共通バッファ部206からのユーザデータセルの
読出しが制御される。ここで、nは、VS−I107が
同時に処理可能なABRコネクション(仮想チャネルV
C)の数であり、その値は例えば8192である。
【0136】この制御に対応し、スケジューリング管理
テーブル701は、コネクション1〜コネクションnの
コネクション毎(図7の縦方向の各位置毎)に、上記1
〜nのセル読出しタイミングに関連付けられた1〜nの
アドレス(以下これをセル時間アドレスと呼ぶ)からな
る記憶領域(図7の横1行分の領域)を有する。今、1
つのコネクションに着目した場合、スケジューリング管
理テーブル701のそのコネクション(VCI)に対応
する記憶領域のうち、そのコネクションに対応するVC
Iを有するユーザデータセルが共通バッファ部206か
ら読み出されるべきセル読出しタイミングに対応するセ
ル時間アドレスに、フラグ(例えば値“1”)が記憶さ
れる。図7では、このフラグは、白丸によって示されて
いる。
【0137】そして、あるセル読出しタイミングにおい
て、そのセル読出しタイミングに対応するセル時間アド
レスにフラグが記憶されているコネクションについて、
そのコネクションのVCIに対応する共通バッファ部2
06内のVCキュー207から1つのアドレスが読み出
され、そのアドレスに対応する共通バッファ部206内
のセルバッファメモリ内のアドレスからユーザデータセ
ルが読み出され、そのユーザデータセルが、図2のCC
R/MCR書込部214及び挿入部215を介して、入
力ハイウエイ109に送出される。
【0138】ここで、1つのコネクションについて共通
バッファ部206からのユーザデータセルの読出しが行
われた場合に、そのコネクションのVCIに対応する共
通バッファ部206内のVCキュー207に、次に読み
出されるべきユーザデータセルのアドレスが記憶されて
いる場合には、そのコネクションに対応するスケジュー
リング管理テーブル701上の記憶領域において、次に
読出しが行われるべきセル時間アドレス(次セル時間ア
ドレス)へのフラグの設定が行われる。この場合、次セ
ル時間アドレスは、現在のセル読出しタイミングに対応
するセル時間アドレス(現セル時間アドレス)の値に、
図2のER保持部217に保持されている上記コネクシ
ョンに対応する明示的指示レートERに比例したセル読
出し間隔値を加算して得られるアドレス値として算出さ
れる。なお、次セル時間アドレスがセル時間アドレスn
を超える場合には、(次セル時間アドレス−n)として
得られる、セル時間アドレス1の側に折り返されたアド
レスに、フラグが記憶される。
【0139】例えば、図7のAとして示されるように、
セル読出しタイミング“17”において、コネクション
1に対応するスケジューリング管理テーブル701の記
憶領域のセル時間アドレス“17”にフラグが記憶され
ているため、コネクション1に対応するユーザデータセ
ルの読出しが実行される。そして、コネクション1のV
CIに対応する共通バッファ部206内のVCキュー2
07に、次に読み出されるべきユーザデータセルのアド
レスが記憶されている場合には、そのコネクション1に
対応するスケジューリング管理テーブル701上の記憶
領域において、現セル時間アドレス“17”に、コネク
ション1に対応する明示的指示レートERに比例したセ
ル読出し間隔値“13”を加算して得られる次セル時間
アドレス“30”に、フラグが記憶される。
【0140】一方、1つのコネクションについて共通バ
ッファ部206からのユーザデータセルの読出しが行わ
れた場合に、そのコネクションのVCIに対応する共通
バッファ部206内のVCキュー207に、次に読み出
されるべきユーザデータセルのアドレスが記憶されてい
ない場合には、そのコネクションに対応するスケジュー
リング管理テーブル701上の記憶領域において、次に
読出しが行われるべきセル時間アドレス(次セル時間ア
ドレス)へのフラグの設定は行われず、その次セル時間
アドレスが、読み出し可能時刻管理テーブル702上の
上記コネクションに対応する1つの記憶領域に記憶され
る。なお、次セル時間アドレスの算出方法については前
述した。
【0141】そして、上記コネクションに対応するVC
Iが付加されているユーザデータセルが新たに共通バッ
ファ部206に到着した場合、即ち、空であった上記コ
ネクションのVCIに対応するVCキュー207に1つ
のアドレスが書き込まれた場合には、そのコネクション
に対応する読み出し可能時刻管理テーブル702の記憶
領域が参照され、その記憶領域に記憶されている次セル
時間アドレスが読み出される。そして、その次セル時間
アドレスに対応するセル読出しタイミングが現在のセル
読出しタイミングよりも後のタイミングであれば、上記
コネクションに対応するスケジューリング管理テーブル
701上の記憶領域において、上記読み出し可能時刻管
理テーブル702から読み出された次セル時間アドレス
に対応するアドレスに、フラグが記憶される。一方、上
記次セル時間アドレスに対応するセル読出しタイミング
が現在のセル読出しタイミングよりも前のタイミングで
あれば、上記コネクションに対応するスケジューリング
管理テーブル701上の記憶領域において、現在のセル
読出しタイミングに対応するセル時間アドレスの次のセ
ル時間アドレスに、フラグが記憶される。即ち、この場
合には、新たな共通バッファ部206に到着したユーザ
データセルは、即座にそこから読み出されることにな
る。
【0142】例えば、図7のBとして示されるように、
セル読出しタイミング“18”において、コネクション
kに対応するスケジューリング管理テーブル701の記
憶領域のセル時間アドレス“18”にフラグが記憶され
ているため、コネクションkに対応するユーザデータセ
ルの読出しが実行される。そして、コネクションkのV
CIに対応する共通バッファ部206内のVCキュー2
07に、次に読み出されるべきユーザデータセルのアド
レスが記憶されていない場合は、そのコネクションkに
対応するスケジューリング管理テーブル701上の記憶
領域において、現セル時間アドレス“18”に、コネク
ションkに対応する明示的指示レートERに比例したセ
ル読出し間隔値“12”を加算して得られる次セル時間
アドレス“30”には、フラグは記憶されず(図7では
黒丸で示されている)、その次セル時間アドレス“3
0”が、読み出し可能時刻管理テーブル702上のコネ
クションkに対応する記憶領域に記憶される。
【0143】更に、図7のCとして示されるように、コ
ネクションkに対応するVCIが付加されているユーザ
データセルが新たに共通バッファ部206に到着した場
合には、コネクションkに対応する読み出し可能時刻管
理テーブル702の記憶領域が参照され、その記憶領域
に記憶されている次セル時間アドレス“30”が読み出
される。そして、次セル時間アドレス“30”に対応す
るセル読出しタイミングが現在のセル読出しタイミング
よりも後のタイミングであれば、コネクションkに対応
するスケジューリング管理テーブル701上の記憶領域
において、上記次セル時間アドレス“30”に対応する
アドレスに、フラグが記憶される(図7では黒丸で示さ
れている)。
【0144】ここで、1つのセル読出しタイミングにお
いて、それに対応するセル時間アドレスにフラグが記憶
されているコネクションが複数存在する場合には、所定
のコネクション決定アルゴリズムに従って1つのコネク
ションに対応するユーザデータセルのみの読出しが実行
され、他のコネクションに対応する記憶領域の上記セル
時間アドレスに記憶されているフラグは、そのセル時間
アドレスの次のセル時間アドレスに記憶し直される。
【0145】上記コネクション決定アルゴリズムとして
は、以下に示される方式が考えられる。 (1) スケジューリング管理テーブル701上に登録され
ているコネクションの順にコネクションが決定される方
式。
【0146】(2) スケジューリング管理テーブル701
上に登録されている複数のコネクションのうちの1つを
指示するためのポインタが用意され、そのポインタが上
記複数のコネクションの間で巡回させられながら、その
ポインタによってコネクションが決定される方式。
【0147】(3) スケジューリング管理テーブル701
上に登録されている複数のコネクションのうちの1つ
が、各コネクションに設定されている何らかの優先順位
(例えば品質クラス)に従って決定される方式。
【0148】或いは、1つのセル読出しタイミングにお
いて、それに対応するセル時間アドレスにフラグが記憶
されているコネクションが複数存在する場合には、それ
らのコネクションに対応するユーザデータセルを、AB
Rサービスに割り当てられている帯域内の空きセルタイ
ミングのほかに、CBR、rt−VBR、nrt−VB
R、UBR等の各サービスに割り当てられている帯域内
の空きセルタイミングを利用して、入力ハイウエイ10
9に送出する方式も実現可能である。
【0149】以上説明したダイナミックシェーパ部21
3の構成において、あるセル読出しタイミングにおい
て、そのセル読出しタイミングに対応するセル時間アド
レスにフラグが記憶されているコネクションについて、
図2のRMセル発生部212がそのコネクションに対応
するF−RMセルを発生すべきタイミングである場合に
は、共通バッファ部206からの上記コネクションに対
応するユーザデータセルの読出しは行われずに、RMセ
ル発生部212からの上記コネクションに対応するF−
RMセルの送出が行われる。なお、RMセル発生部21
2におけるF−RMセルの発生間隔は、{(1つのF−
RMセルが送出されてからその次のF−RMセルが送出
するまでに送出されるユーザデータセルの個数)+1}
(=Nrm)として与えられる。
【0150】VS−I107内の以上説明したダイナミ
ックシェーパ部213の動作によって、ABRコネクシ
ョン毎に、B−RMセルに設定された明示的指示レート
ERの値としてフィードバックされたスイッチ部114
内のトラヒック状況に基づいて、送信端末101(A)
(図1)におけるトラヒック規制を待つことなく迅速
に、スイッチ部114に向けて入力ハイウエイ109に
送出されるユーザデータセル(及びF−RMセル)のト
ラヒックを制御することができる。これにより、ABR
サービスにおけるフォードバック制御の応答性能を向上
させることが可能となる。
【0151】また、共通バッファ部206へのユーザデ
ータセルの書込み時ではなく共通バッファ部206から
のユーザデータセルの読出し時にダイナミックシェーピ
ング処理が実行されることにより、共通バッファ部20
6内の各VCキュー207にユーザデータセルが滞留し
ている場合に次セル時間アドレスを決定するという制御
を行うだけで、容易にダイナミックシェーピング処理を
実現することが可能となる。なお、共通バッファ部20
6へのユーザデータセルの書込み時にダイナミックシェ
ーピング処理が実行される方式だと、VCキュー207
の末尾のアドレスに対応するユーザデータセルのセル時
間アドレスを識別した上で、新たに書き込まれるユーザ
データセルのセル時間アドレスを計算しなければなら
ず、処理が複雑になるため、本実施の形態のように、共
通バッファ部206からのユーザデータセルの読出し時
にダイナミックシェーピング処理が実行される方式の方
が優れている。
【0152】図7に示されるダイナミックシェーパ部2
13の構成では、スケジューリング管理テーブル701
は、{(セル時間アドレス数n)×(共通バッファ部2
06内のVCキュー207の数に対応するコネクション
数n)}の記憶容量を必要とする。
【0153】これに対して、図8に示されるような構成
も考えられる。図8では、新たなスケジューリング管理
テーブル801は、コネクション毎にnセル時間アドレ
ス分の記憶領域を実装するのではなく、nセル時間アド
レス分の、開始ポインタと終了ポインタの組を記憶す
る。
【0154】また、予め発生し得る全てのコネクション
に対応するVCIをアドレスとして有し、各アドレスに
は次に処理されるVCIアドレスが格納されたリストデ
ータであるチェーンテーブル802が新たに設けられ
る。
【0155】そして、スケジューリング管理テーブル8
01内の1つのセル時間アドレスに記憶されている開始
ポインタは、そのセル時間アドレスに対応するセル読出
しタイミングにおいて共通バッファ部206からユーザ
データセルが読み出されるべきコネクションのVCIに
対応するチェーンテーブル802上のVCIアドレスを
指示している。
【0156】更に、チェーンテーブル802上の上記開
始ポインタによって指示されるVCIアドレスには、上
記開始ポインタが記憶されるセル時間アドレスに対応す
るセル読出しタイミングにおいて共通バッファ部206
からユーザデータセルが読み出されるべき他のコネクシ
ョンのVCIに対応するチェーンテーブル802上のV
CIアドレスが格納されている。
【0157】このようにして、1つのセル時間アドレス
に対応するセル読出しタイミングにおいて共通バッファ
部206からユーザデータセルが読み出されるべき1つ
以上のコネクションのVCIが、チェーンテーブル80
2上のチェーン構造によって結び付けられている。
【0158】そして、スケジューリング管理テーブル8
01内の1つのセル時間アドレスに記憶されている終了
ポインタは、そのセル時間アドレスに対応するセル読出
しタイミングにおいて共通バッファ部206からユーザ
データセルが読み出されるべき複数のコネクションのう
ちの最後のコネクションのVCIに対応するチェーンテ
ーブル802上のVCIアドレスを指示している。
【0159】今、あるセル読出しタイミングにおいて、
そのセル読出しタイミングに対応するスケジューリング
管理テーブル801のセル時間アドレスに記憶されてい
る開始ポインタによって1つのVCIを決定することが
できる。そして、そのVCIに対応する共通バッファ部
206内のVCキュー207から1つのアドレスが読み
出され、そのアドレスに対応する共通バッファ部206
内のセルバッファメモリ内のアドレスからユーザデータ
セルが読み出され、そのユーザデータセルが、図2のC
CR/MCR書込部214及び挿入部215を介して、
入力ハイウエイ109に送出される。
【0160】その後、スケジューリング管理テーブル8
01の上記セル時間アドレスに記憶されている開始ポイ
ンタが指示するチェーンテーブル802上のVCIアド
レスに更に他のVCI値が記憶されていない場合、即
ち、上記セル読出しタイミングにおいてユーザデータセ
ルの読出しが実行されるべきコネクションが1つしか存
在しない場合には、スケジューリング管理テーブル80
1の上記セル時間アドレスに記憶されている開始ポイン
タと終了ポインタの内容がクリアされる。なお、上記開
始ポインタが指示するチェーンテーブル802上のVC
Iアドレスに更に他のVCI値が記憶されている場合に
ついては、後述する。
【0161】ここで、1つのコネクションについて共通
バッファ部206からのユーザデータセルの読出しが行
われた場合に、そのコネクションのVCIに対応する共
通バッファ部206内のVCキュー207に、次に読み
出されるべきユーザデータセルのアドレスが記憶されて
いる場合には、そのコネクションにつき、前述した次セ
ル時間アドレスが計算される。そして、その次セル時間
アドレスに対応するスケジューリング管理テーブル80
1内のセル時間アドレスに記憶されている終了ポインタ
が読み出され、その終了ポインタがクリアされていない
場合には、その終了ポインタが指示するチェーンテーブ
ル802上のVCIアドレスに上記コネクションに対応
するVCI値が記憶されると共に、そのVCI値が上記
終了ポインタの値として設定し直される。
【0162】また、上記終了ポインタ(及びそれに対応
する開始ポインタ)がクリアされている場合、即ち、そ
のセル時間アドレスに対応するセル読出しタイミングに
おいてユーザデータセルの読出しが実行されるべきコネ
クションが無い場合には、上記終了ポインタ及びそれに
対応する開始ポインタに、上記コネクションに対応する
VCI値が記憶される。
【0163】一方、1つのコネクションについて共通バ
ッファ部206からのユーザデータセルの読出しが行わ
れた場合に、そのコネクションのVCIに対応する共通
バッファ部206内のVCキュー207に、次に読み出
されるべきユーザデータセルのアドレスが記憶されてい
ない場合には、そのコネクションにつき、前述した次セ
ル時間アドレスが計算された後、上記チェーンテーブル
802の書換えは行われずに、図7の場合と同様に、上
述の次セル時間アドレスが、読み出し可能時刻管理テー
ブル702上の上記コネクションに対応する1つの記憶
領域に記憶される。
【0164】そして、上記コネクションに対応するVC
Iが付加されているユーザデータセルが新たに共通バッ
ファ部206に到着した場合、即ち、空であった上記コ
ネクションのVCIに対応するVCキュー207に1つ
のアドレスが書き込まれた場合には、そのコネクション
に対応する読み出し可能時刻管理テーブル702の記憶
領域が参照され、その記憶領域に記憶されている次セル
時間アドレスが読み出される。そして、その次セル時間
アドレスに対応するスケジューリング管理テーブル80
1内のセル時間アドレスに記憶されている終了ポインタ
が読み出され、その終了ポインタがクリアされていない
場合には、その終了ポインタが指示するチェーンテーブ
ル802上のVCIアドレスに上記コネクションに対応
するVCI値が記憶されると共に、そのVCI値が上記
終了ポインタの値として設定し直され、その終了ポイン
タがクリアされている場合には、その終了ポインタ及び
それに対応する開始ポインタに、上記コネクションに対
応するVCI値が記憶される。
【0165】ここで、前述したように、1つのセル読出
しタイミングにおいて、それに対応するスケジューリン
グ管理テーブル801のセル時間アドレスに記憶されて
いる開始ポインタによって1つのVCIが決定され、そ
のVCIに対応するユーザデータセルが共通バッファ部
206から読み出された場合に、その開始ポインタが指
示するチェーンテーブル802上のVCIアドレスに、
更に他のVCI値が記憶されていた場合、即ち、上記セ
ル読出しタイミングにおいてユーザデータセルの読出し
が実行されるべきコネクションが複数存在する場合に
は、次のような制御が実行される。
【0166】即ちこの場合には、その開始ポインタが記
憶されているスケジューリング管理テーブル801のセ
ル時間アドレス(以下これを現セル時間アドレスと呼
ぶ)の次のセル時間アドレスの開始ポインタの値が退避
させられた後、その開始ポインタに、現セル時間アドレ
スの開始ポインタが指示するチェーンテーブル802上
のVCIアドレスに記憶されているVCI値が新たに設
定し直される。また、現セル時間アドレスの終了ポイン
タが指示するチェーンテーブル802上のVCIアドレ
スに、上記退避させられていた開始ポインタ値が新たに
設定される。そして、現セル時間アドレスの開始ポイン
タと終了ポインタの値がクリアされる。
【0167】以上説明した図8に示されるダイナミック
シェーパ部213の構成によって、それに対して要求さ
れる構成規模を、図7の構成に比較して、大幅に縮小す
ることが可能となる。
【0168】以上説明した実施の形態においては、加入
者回線処理部102(又は局間回線処理部)内のVS−
I107の構成は、全ての品質クラスに対する、ダイナ
ミックシェーピング処理を含む制御が、全ての品質クラ
スに共通のハードウエア構成によって実現されている。
これに対して、図9に示されるように、ダイナミックシ
ェーピング処理によるスケジューリングを行う構成が、
品質クラス別に設けられ、各品質クラス別のスケジュー
リングにより出力されるユーザデータセルが、更に品質
スケジューラによって品質クラスに応じて選択されて出
力されるように構成されてもよい。このような構成によ
り、品質クラスに応じたABRコネクションの精密なト
ラヒック制御が可能となる。
【0169】
【発明の効果】本発明の第1の態様の構成によれば、セ
ル交換機内のスイッチ装置を介して内部側仮想送信手段
と内部側仮想受信手段との間に形成されるスイッチ内フ
ィードバック制御ループによって、セル交換機内で各コ
ネクションのための専用制御線及び専用プロセッサを配
備する必要なく、同一交換機内のリンク側仮想送信手段
とリンク側仮想受信手段の間の制御機能を、実現するこ
とが可能となる。
【0170】また、本発明の第1の態様の構成によれ
ば、内部側仮想送信手段又はリンク側仮想送信手段にお
いて、コネクション毎に、スイッチ内フィードバック制
御ループ又は下りフィードバック制御ループ上のバック
ワードリソース管理セルに設定されている明示的指示レ
ートに対応するセル読出し間隔で、第1又は第2のバッ
ファ手段に一時保持されているセルが読み出されて入力
ハイウエイ又は出力リンクに送出されることによって、
送信端末におけるトラヒック規制を待つことなく迅速
に、セル交換機内のスイッチ装置又は上流側装置に向け
て送出されるセルのトラヒックを制御することができ
る。これにより、可変ビットレートサービス等における
フォードバック制御の応答性能を向上させることが可能
となる。
【0171】また、本発明の第1の態様の構成によれ
ば、第2の明示的指示レート変更手段が、内部側仮想送
信手段で終端されたバックワードリソース管理セルに設
定されている明示的指示レートに基づいて、その上流側
のリンク側仮想受信手段が折り返して出力リンクに送出
するバックワードリソース管理セルに設定されている明
示的指示レートを変更することによって、内部側仮想送
信手段で終端されたバックワードリソース管理セル内の
明示的指示レートを、その上流側の上りフィードバック
制御ループへ受け渡すことが可能となる。
【0172】更に、本発明の第1の態様の構成によれ
ば、内部側仮想送信手段が第1のバッファ手段を含む場
合に、第1の明示的指示レート変更手段が、第1のキュ
ー長監視手段による第1のバッファ手段の監視結果に基
づいて、その上流側のリンク側仮想受信手段が折り返し
て出力リンクに送出するバックワードリソース管理セル
に設定されている明示的指示レートを変更することによ
って、内部側仮想送信手段でのトラヒック処理状況も、
正確にその上流側の上りフィードバック制御ループにフ
ィードバックさせることが可能となる。
【0173】同様に、本発明の第1の態様の構成によれ
ば、第4の明示的指示レート変更手段が、リンク側仮想
送信手段で終端されたバックワードリソース管理セルに
設定されている明示的指示レートに基づいて、その上流
側の内部側仮想受信手段が折り返して入力ハイウエイに
送出するバックワードリソース管理セルに設定されてい
る明示的指示レートを変更することによって、リンク側
仮想送信手段で終端されたバックワードリソース管理セ
ル内の明示的指示レートを、その上流側のスイッチ内フ
ィードバック制御ループへ受け渡すことが可能となる。
【0174】更に、本発明の第1の態様の構成によれ
ば、リンク側仮想送信手段が第2のバッファ手段を含む
場合に、第3の明示的指示レート変更手段が、第2のキ
ュー長監視手段による第2のバッファ手段の監視結果に
基づいて、その上流側の内部側仮想受信手段が折り返し
て出力リンクに送出するバックワードリソース管理セル
に設定されている明示的指示レートを変更することによ
って、リンク側仮想送信手段でのトラヒック処理状況
も、正確にその上流側のスイッチ内フィードバック制御
ループにフィードバックさせることが可能となる。
【0175】加えて、本発明の第1の態様の構成によれ
ば、第1のバッファ手段が満杯になっている状態で新た
なユーザデータセルが入力した場合に、それに設定され
ている品質クラス情報に対応する品質クラスよりも低い
品質クラスに対応するコネクションのユーザデータセル
が一時保持されている第1のバッファ手段上の記憶領域
を奪い取って、その奪い取った記憶領域に新たに入力し
たユーザデータセルが一時保持されることにより、より
詳細な品質クラス毎のセル転送制御を行うことが可能と
なる。
【0176】更に、コネクション管理手段を含む本発明
の第1の態様の構成によれば、予め発生し得る全てのコ
ネクションに対応するユーザデータセルの記憶機構を第
1のバッファ手段内に用意する必要がなくなり、第1の
バッファ手段の構成規模を縮小することができる。ま
た、それに接続する第1のダイナミックシェーパ手段の
構成規模も縮小することができる。
【0177】次に、本発明の第2の態様の構成によれ
ば、バッファ手段へのセルの書込み時ではなくバッファ
手段からのセルの読出し時にダイナミックシェーピング
処理が実行されることにより、バッファ手段にセルが滞
留している場合に次セル読出しタイミングを決定すると
いう制御を行うだけで、容易にダイナミックシェーピン
グ処理を実現することが可能となる。
【0178】また、本発明の第3の態様の構成によれ
ば、スケジューリング管理手段に対して要求される構成
規模を、大幅に縮小することが可能となる。更に、本発
明の第4の態様の構成によれば、品質クラスに応じたコ
ネクションの精密なダイナミックシェーピング処理が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成図である。
【図2】加入者回線処理部102の構成図である。
【図3】セルのデータフォーマットを示す図である。
【図4】RMセルのデータフォーマットを示す図であ
る。
【図5】レート表示フォーマットを示す図である。
【図6】VCキャッシングメモリ601によるVCフィ
ルタ部205の制御機能の構成図である。
【図7】ダイナミックシェーパ部213の構成図(その
1)である。
【図8】ダイナミックシェーパ部213の構成図(その
2)である。
【図9】品質クラス毎にスケジューリングを行う機能構
成を示す図である。
【図10】ABRフロー制御の概念図である。
【図11】VS/VD方式の基本概念図である。
【符号の説明】
101 端末 102 加入者回線処理部 103 入力リンク 104 出力リンク 105 VD−L(Virtual Destination-Link:リン
ク側仮想受信部) 106 VS−L(Vritual Source-Link :リンク側
仮想送信部) 107 VS−I(Virtual Source-Internal :内部
側仮想送信部) 108 VD−I(Virtual Destination-Internal:
内部側仮想受信部) 109 入力ハイウエイ 110 出力ハイウエイ 111 上り制御ループ 112 下り制御ループ 113 スイッチ内制御ループ 114 スイッチ部 201 使用量パラメータ制御部(UPC:Usage Pr
ameter Controll ) 202、221 ER変更部 203、220 ER比較/変更部 204、215、222、230 挿入部 205、224 VCフィルタ部 206、225 共通バッファ部 207、226 VCキュー207 208 品質クラスフィルタ部 209 品質クラスキュー 210 アドレス奪取制御部 211、227 キュー長監視部 212、229 RMセル発生部 213、228 ダイナミックシェーパ部 214 CCR/MCR書込部 216、231 ER取出部 217、232 ER保持部 218 ICR/MCR保持部 219、602 タイマ部 223 ER計算部 601 VCキャッシングメモリ 701、801 スケジューリング管理テーブル 702 読み出し可能時刻管理テーブル 802 チェーンテーブル
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 直聡 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 川崎 健 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定長のセルをそれに付加されたルーテ
    ィング情報に従って自律的にスイッチングさせるセル交
    換機において、該セル交換機における輻輳状態をリソー
    ス管理セルを用いて通信の上流側装置にフィードバック
    させることにより、該上流側装置に対してセルの送信レ
    ートを可変させるフィードバック制御装置であって、 コネクション毎に、前記上流側装置が接続される入力リ
    ンク上を転送されてきたフォワードリソース管理セルを
    終端して折り返し、それを、前記上流側装置に返送され
    るバックワードリソース管理セルとして、前記上流側装
    置が接続される出力リンクに送出することにより、前記
    上流側装置との間で上りフィードバック制御ループを形
    成するリンク側仮想受信手段と、 前記コネクション毎に、前記フォワードリソース管理セ
    ルを新たに生成して通信の下流側装置が接続される出力
    リンクに送出し、前記下流側装置で折り返され該下流側
    装置が接続される入力リンク上を転送されてきたバック
    ワードリソース管理セルを終端し、該終端したバックワ
    ードリソース管理セルに設定されている情報に基づくレ
    ートで前記下流側装置が接続される出力リンクにユーザ
    データセルを送出することによって、前記下流側装置と
    の間で下りフィードバック制御ループを形成するリンク
    側仮想送信手段と、 前記リンク側仮想受信手段に接続され、前記コネクショ
    ン毎に、前記フォワードリソース管理セルを新たに生成
    して前記セル交換機内のスイッチ装置が接続される入力
    ハイウエイに送出し、前記スイッチ装置が接続される出
    力ハイウエイ上を転送されてきたバックワードリソース
    管理セルを終端し、該終端したバックワードリソース管
    理セルに設定されている情報に基づくレートで前記スイ
    ッチ装置が接続される入力ハイウエイにユーザデータセ
    ルを送出し、該終端したバックワードリソース管理セル
    に設定されている情報に基づくレートを前記新たに生成
    するフォワードリソース管理セルに設定し、該終端した
    バックワードリソース管理セルに設定されている情報を
    前記リンク側仮想受信手段を介して前記上りフィードバ
    ック制御ループにフィードバックさせる内部側仮想送信
    手段と、 前記リンク側仮想送信手段に接続され、前記コネクショ
    ン毎に、前記スイッチ装置が接続される出力ハイウエイ
    上を転送されてきたフォワードリソース管理セルを終端
    して折り返し、それを、前記内部側仮想送信手段に向か
    うバックワードリソース管理セルとして、前記スイッチ
    装置が接続される入力ハイウエイに送出することによ
    り、前記セル交換機内の内部側仮想送信手段との間でス
    イッチ内フィードバック制御ループを形成し、前記リン
    ク側仮想送信手段が終端したバックワードリソース管理
    セルに設定されている情報を該スイッチ内フィードバッ
    ク制御ループにフィードバックさせる内部側仮想受信手
    段と、 を含むことを特徴とするセル交換機におけるフィードバ
    ック制御装置。
  2. 【請求項2】 前記内部側仮想送信手段は、 前記入力リンク上を転送されてきたユーザデータセルを
    前記コネクション毎に一時保持する第1のバッファ手段
    と、 前記コネクション毎に、前記終端したバックワードリソ
    ース管理セルに設定されている明示的指示レートに対応
    するセル読出し間隔で、前記第1のバッファ手段に一時
    保持されているユーザデータセルを読み出して前記入力
    ハイウエイに送出する第1のダイナミックシェーパ手段
    と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載のセル交換機に
    おけるフィードバック制御装置。
  3. 【請求項3】 前記内部側仮想送信手段は、 前記第1のバッファ手段が前記ユーザデータセルを一時
    保持するコネクション毎に、前記ユーザデータセルに付
    加されている品質クラス情報に基づいて該各コネクショ
    ンの品質クラスを管理する品質クラス管理手段と、 前記第1のバッファ手段が満杯になっている状態で新た
    なユーザデータセルが入力した場合に、前記品質クラス
    管理手段を参照することにより、該新たに入力したユー
    ザデータセルに設定されている品質クラス情報に対応す
    る品質クラスよりも低い品質クラスに対応するコネクシ
    ョンのユーザデータセルが一時保持されている前記第1
    のバッファ手段上の記憶領域を奪い取って、該奪い取っ
    た記憶領域に前記新たに入力したユーザデータセルを一
    時保持する記憶領域奪取制御手段と、 を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のセル交換
    機におけるフィードバック制御装置。
  4. 【請求項4】 前記コネクション毎に、前記第1のバッ
    ファ手段に一時保持されているユーザデータセルの量を
    監視する第1のキュー長監視手段と、 前記コネクション毎に、前記第1のキュー長監視手段に
    よる監視結果に基づいて、前記リンク側仮想受信手段が
    折り返して前記上流側装置が接続される出力リンクに送
    出するバックワードリソース管理セルに設定されている
    明示的指示レートを変更する第1の明示的指示レート変
    更手段と、 を更に含むことを特徴とする請求項2又は3の何れか1
    項に記載のセル交換機におけるフィードバック制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記コネクション毎に、前記内部側仮想
    送信手段が終端したバックワードリソース管理セルに設
    定されている明示的指示レートに基づいて、前記リンク
    側仮想受信手段が折り返して前記上流側装置が接続され
    る出力リンクに送出するバックワードリソース管理セル
    に設定されている明示的指示レートを変更する第2の明
    示的指示レート変更手段を更に含む、 ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の
    セル交換機におけるフィードバック制御装置。
  6. 【請求項6】 前記リンク側仮想送信手段は、 前記出力ハイウエイ上を転送されてきたユーザデータセ
    ルを前記コネクション毎に一時保持する第2のバッファ
    手段と、 前記コネクション毎に、前記終端したバックワードリソ
    ース管理セルに設定されている明示的指示レートに対応
    するセル読出し間隔で、前記第2のバッファ手段に一時
    保持されているユーザデータセルを読み出して前記出力
    リンクに送出する第2のダイナミックシェーパ手段と、 を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に
    記載のセル交換機におけるフィードバック制御装置。
  7. 【請求項7】 前記コネクション毎に、前記第2のバッ
    ファ手段に一時保持されているユーザデータセルの量を
    監視する第2のキュー長監視手段と、 前記コネクション毎に、前記第2のキュー長監視手段に
    よる監視結果に基づいて、前記内部側仮想受信手段が折
    り返して前記入力ハイウエイに送出するバックワードリ
    ソース管理セルに設定されている明示的指示レートを変
    更する第3の明示的指示レート変更手段と、 を更に含むことを特徴とする請求項6に記載のセル交換
    機におけるフィードバック制御装置。
  8. 【請求項8】 前記コネクション毎に、前記リンク側仮
    想送信手段が終端したバックワードリソース管理セルに
    設定されている明示的指示レートに基づいて、前記内部
    側仮想受信手段が折り返して前記入力ハイウエイに送出
    するバックワードリソース管理セルに設定されている明
    示的指示レートを変更する第4の明示的指示レート変更
    手段を更に含む、 ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の
    セル交換機におけるフィードバック制御装置。
  9. 【請求項9】 前記第1又は第2のバッファ手段は、入
    力する可能性のあるコネクションの総数よりも少ない数
    の各コネクションのユーザデータセルを一時保持し、 該第1又は第2のバッファ手段が前記ユーザデータセル
    を一時保持するコネクションを管理するコネクション管
    理手段を更に含む、 ことを特徴とする請求項2、3、4、6、又は7の何れ
    か1項に記載のセル交換機におけるフィードバック制御
    装置。
  10. 【請求項10】 前記コネクション管理手段は、前記第
    1のバッファ手段が前記ユーザデータセルを一時保持す
    るコネクションの数が予め許容された所定数に達した状
    態で新たなコネクションのユーザデータセルが入力した
    場合に、所定の規則に従って既に管理している複数のコ
    ネクションのうちの1つを管理対象から削除し、前記新
    たなコネクションを新たな管理対象として追加する、 ことを特徴とする請求項9に記載のセル交換機における
    フィードバック制御装置。
  11. 【請求項11】 前記コネクション管理手段は、前記第
    1のバッファ手段が前記ユーザデータセルを一時保持す
    るコネクションの数が予め許容された所定数に達した状
    態で新たなコネクションのユーザデータセルが入力した
    場合に、既に管理している複数のコネクションのうち最
    も最近に管理を開始したコネクションを管理対象から削
    除する、 ことを特徴とする請求項10に記載のセル交換機におけ
    るフィードバック制御装置。
  12. 【請求項12】 前記コネクション管理手段は、前記第
    1のバッファ手段が前記ユーザデータセルを一時保持す
    るコネクションの数が予め許容された所定数に達した状
    態で新たなコネクションのユーザデータセルが入力した
    場合に、既に管理している複数のコネクションのうち最
    も古く管理を開始したコネクションから順に、該コネク
    ションを管理対象から削除する、 ことを特徴とする請求項10に記載のセル交換機におけ
    るフィードバック制御装置。
  13. 【請求項13】 前記コネクション管理手段は、前記第
    1のバッファ手段が前記ユーザデータセルを一時保持す
    るコネクションの数が予め許容された所定数に達した状
    態で新たなコネクションであってかつ最小セルレートが
    0である可変ビットレートサービスのコネクションのユ
    ーザデータセルが入力した場合に、既に管理している複
    数のコネクションのうち最小セルレートが0である可変
    ビットレートサービスのコネクションのうちの1つを、
    管理対象から削除する、 ことを特徴とする請求項10に記載のセル交換機におけ
    るフィードバック制御装置。
  14. 【請求項14】 前記コネクション管理手段は、既に管
    理している複数のコネクションのうち、前記第1のバッ
    ファ手段に所定時間内に新たなユーザデータセルが到着
    していないコネクションを、管理対象から削除する、 ことを特徴とする請求項9乃至13の何れか1項に記載
    のセル交換機におけるフィードバック制御装置。
  15. 【請求項15】 固定長のセルをそれに付加されたルー
    ティング情報に従って自律的にスイッチングさせるセル
    交換機内の任意のポイントにおいて、そこを通過するセ
    ルのレートを制御するためのセルスケジューリング装置
    であって、 入力されたセルをコネクション毎に一時保持するバッフ
    ァ手段と、 前記バッファ手段から1つのコネクションに対応するセ
    ルが読み出されたタイミングで、該コネクションに対応
    する所定のセル読出し間隔に基づいて、該コネクション
    に対応するセルが次に前記バッファ手段から読み出され
    るタイミングをスケジューリングし、セル読出しタイミ
    ングのそれぞれにおいて、前記バッファ手段から前記セ
    ルが読み出されるコネクションを所定の規則に従って決
    定するスケジューリング管理手段と、 を含むことを特徴とするセルスケジューリング装置。
  16. 【請求項16】 固定長のセルをそれに付加されたルー
    ティング情報に従って自律的にスイッチングさせるセル
    交換機内の任意のポイントにおいて、そこを通過するセ
    ルのレートを制御するためのセルスケジューリング装置
    であって、 入力されたセルをコネクション毎に一時保持するバッフ
    ァ手段と、 前記バッファ手段から1つのコネクションに対応するセ
    ルが読み出されたタイミングで、前記バッファ手段に該
    コネクションに対応するセルが該読み出されたセル以外
    に存在していない場合に、該コネクションに対応する所
    定のセル読出し間隔に基づいて、該コネクションに対応
    するセルが次に前記バッファ手段から読み出されるタイ
    ミングを算出し、それを該コネクションに対応させて一
    時保持する読出し可能タイミング管理手段と、 前記バッファ手段から前記コネクションに対応するセル
    が読み出されたタイミングで、前記バッファ手段に該コ
    ネクションに対応するセルが該読み出されたセル以外に
    存在している場合に、該コネクションに対応する所定の
    セル読出し間隔に基づいて、該コネクションに対応する
    セルが次に前記バッファ手段から読み出されるタイミン
    グをスケジューリングし、前記ユーザデータセルが記憶
    されていなかったコネクションに対応するユーザデータ
    セルが新たに前記バッファ手段に一時保持された時点
    で、前記読出し可能タイミング管理手段が一時保持して
    いる該コネクションに対応するタイミングに基づいて、
    該コネクションに対応するセルが次に前記バッファ手段
    から読み出されるタイミングをスケジューリングし、セ
    ル読出しタイミング毎に、前記バッファ手段から前記セ
    ルが読み出されるコネクションを所定の規則に従って決
    定するスケジューリング管理手段と、 を含むことを特徴とするセルスケジューリング装置。
  17. 【請求項17】 前記スケジューリング管理手段は、前
    記セル読出しタイミング毎に、前記バッファ手段から前
    記セルが読み出されるコネクションを、該スケジューリ
    ング管理手段に登録されているコネクション順に決定す
    る、 ことを特徴とする請求項15又は16の何れか1項に記
    載のセルスケジューリング装置。
  18. 【請求項18】 前記スケジューリング管理手段は、前
    記セル読出しタイミング毎に、前記バッファ手段から前
    記セルが読み出されるコネクションを、前記各コネクシ
    ョンのうちの1つを指示するための順次巡回させられる
    ポインタによって決定する、 ことを特徴とする請求項15又は16の何れか1項に記
    載のセルスケジューリング装置。
  19. 【請求項19】 前記スケジューリング管理手段は、前
    記セル読出しタイミング毎に、前記バッファ手段から前
    記セルが読み出されるコネクションを、前記各コネクシ
    ョンに設定されている所定の優先順位に従って決定す
    る、 ことを特徴とする請求項15又は16の何れか1項に記
    載のセルスケジューリング装置。
  20. 【請求項20】 前記スケジューリング管理手段は、前
    記セル読出しタイミング毎に、前記バッファ手段から前
    記セルが読み出されるコネクションが複数存在する場合
    に、該各コネクションに対応するセルを、該各コネクシ
    ョンが属するサービスに割り当てられている帯域内の空
    きセルタイミングと、該サービス以外のサービスに割り
    当てられている帯域内の空きセルタイミングを利用し
    て、前記バッファ手段から読み出す、 ことを特徴とする請求項15又は16の何れか1項に記
    載のセルスケジューリング装置。
  21. 【請求項21】 固定長のセルをそれに付加されたルー
    ティング情報に従って自律的にスイッチングさせるセル
    交換機内の任意のポイントにおいて、そこを通過するセ
    ルのレートを制御するためのセルスケジューリング装置
    であって、 入力されたセルをコネクション毎に一時保持するバッフ
    ァ手段と、 前記バッファ手段から1つのコネクションに対応するセ
    ルが読み出されたタイミングで、該コネクションに対応
    する所定のセル読出し間隔に基づいて、該コネクション
    に対応するセルが次に前記バッファ手段から読み出され
    るタイミングをスケジューリングし、該スケジューリン
    グされたタイミングに対応するセル読出しタイミングに
    対応させて、該コネクションの識別情報をリストデータ
    として記憶し、前記セル読出しタイミング毎に、前記バ
    ッファ手段から前記セルが読み出されるコネクションを
    該セル読出しタイミングに対応して記憶している前記リ
    ストデータに基づいて決定するスケジューリング管理手
    段と、 を含むことを特徴とするセルスケジューリング装置。
  22. 【請求項22】 前記バッファ手段と前記スケジューリ
    ング管理手段、又は前記バッファ手段と前記スケジュー
    リング管理手段と前記読出し可能タイミング管理手段
    は、前記ユーザデータセルに付加されている品質クラス
    情報に基づいて決定される品質クラス毎に設けられ、 該品質クラス毎に前記スケジューリング管理手段によっ
    て前記バッファ手段から読み出されるセルを、該各品質
    クラスの優先順位に従って選択して出力する品質スケジ
    ューラ手段を更に含む、 ことを特徴とする請求項15乃至21の何れか1項に記
    載のセルスケジューリング装置。
  23. 【請求項23】 前記コネクションは、可変ビットレー
    トサービスのコネクションであり、該コネクションの設
    定時に決定される初期セルレートICRは、網の空き帯
    域BWに応じて、0以上1未満の係数を用いて、次式に
    よって呼毎に動的に決定される、 ICR=BW×α ことを特徴とする請求項1に記載のセルスケジューリン
    グ装置。
  24. 【請求項24】 交換機の輻輳状態を収集するリソース
    管理セルに設定される情報に基づいて、ユーザセルの送
    出レートを変更する通信におけるセル交換機において、 上流装置が接続される回線から送られてくる第1のリソ
    ース管理セルを、前記上流装置へ折り返す上流装置イン
    ターフェイス部と、 下流装置が接続される回線へ、第2のリソース管理セル
    を生成して送信し、折り返されてくる前記リソース管理
    セルに設定されている情報に基づいて、ユーザセルの送
    出レートを管理する下流装置インターフェイス部と、 前記下流装置インターフェイス部で受信する第2のリソ
    ース管理セルから情報を抽出する抽出部と、 前記抽出部で抽出した情報と第1のリソース管理セルに
    設定された情報とを比較する比較部と、 前記比較部の結果に基づき、前記上流装置インターフェ
    イス部において折り返しする第1のリソース管理セルの
    情報を変更する変更部と、 を設けたことを特徴とするセル交換機。
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