JPH1013428A - 帯域管理方法及び装置 - Google Patents

帯域管理方法及び装置

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JPH1013428A
JPH1013428A JP8161706A JP16170696A JPH1013428A JP H1013428 A JPH1013428 A JP H1013428A JP 8161706 A JP8161706 A JP 8161706A JP 16170696 A JP16170696 A JP 16170696A JP H1013428 A JPH1013428 A JP H1013428A
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band
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JP8161706A
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English (en)
Inventor
Tsunetaro Ise
恒太郎 伊瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅広いトラヒック特性に対して効率的にかつ
精度良く必要帯域を管理でき、しかも分割損の生じない
帯域管理方法を提供すること。 【解決手段】 本帯域管理方法では、入力リンクからの
パケットを一旦蓄積した後所定の出力リンクへ転送する
通信装置において、パケット流対応に設けられパケット
到着特性をもとに所定のアルゴリズムに基づき必要帯域
を求める複数の処理手段を1以上選択し、選択された処
理手段により対応付けられているパケット流についてパ
ケット到着特性が変化した場合に一定値以上の通信品質
を満足するために要求される必要帯域の変化分を夫々求
め、求められた変化分のうちの1つを選択し、保持され
ている現在の全パケット流の必要帯域の総和にこの変化
分を加えることにより、パケット到着特性が変化した場
合に一定値以上の通信品質を満足するために通信装置に
要求される新たな必要帯域の総和を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速パケット網
(特にATM網)における時間的な通信速度の変動を伴
うバーストトラヒックに対して、ユーザの要求する通信
品質を満足し、かつ網内の通信帯域を効率的に運用でき
る帯域管理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ATM網では、ATM Forumと称
する標準化機関によりVBR(Variable Bit Rate )サ
ービスと呼ばれる通信形態をサポートしている。
【0003】この通信形態では、端末は、最大通信速度
(PCR:Peak Cell Rate)、平均通信
速度(SCR:Sustainable Cell R
ate)および最大バースト長(MBS:Maximu
m Burst Size)からなるトラヒックパラメ
ータと、要求通信品質とを網に申告し、網はこのトラヒ
ックパラメータと要求通信品質から、その端末の通信を
許可した場合の通信品質を推定し、これが要求通信品質
(QOS:Quality of Service)を
満たすことが出来る場合にのみ、通信を許可する。この
ような制御はCAC(Connection Admi
ssion Control)と呼ばれる。
【0004】CACは限られた時間内に行なわなければ
ならないため、これに使用する通信品質推定アルゴリズ
ムは簡易なものでなければならない。しかし、通信品質
推定アルゴリズムが簡易であればあるほど、幅広いトラ
ヒック特性全体に対して、精度良く通信品質を推定する
ことが困難となり、精度良く通信品質を推定することの
出来ないトラヒック領域が広がる。
【0005】通信品質推定アルゴリズムとしては、例え
ば『河東晴子、大島一能:“ATM呼受付制御方式の一
提案”,電子情報通信学会交換システム研究会技術研究
報告,Vol.SSE90−45,pp.43−48
(1990).』にて開示されたものがある。この方法
は、多重VC(Virtual Channel)のP
CRとSCRからセル廃棄率(CLR)を求める方法で
あり、バースト溢れ率法と呼ばれる。バースト溢れ率法
は、MBSの大きなVCに対して精度良くセル廃棄率を
求めることが出来るが、MBSの小さなVCに対しては
セル廃棄率を過度に大きく推定する欠点がある。
【0006】図19中のBurst Overflow
は、各VCからのセルがon−offモデルに従って到
着すると仮定した場合のセル廃棄率(CLR)を示して
いる。ここで使用したモデルは、on状態、off状態
の長さは幾何分布に従い、平均on期間長500t[c
ell slots]、平均off期間長2500t
[cell slots]であり、on状態時にのみセ
ルがレート1/25で到着するというものである。
【0007】ところで、他の通信品質推定アルゴリズム
として、MMDP近似と呼ばれる解析手法が知られてい
る。MMDP近似は、計算量の大きいアルゴリズムであ
り、CACの実行時に用いるには不向きであるが、非常
に正確なセル廃棄率を推定できる。図19中のMMDP
Approx.は、このMMDP近似を用いて求めた
セル廃棄率である。なお、MMDP近似に関しては文献
『Yang,T.and Tsang,D.H.K.:
“A Novel Approach toEstim
ating the Cell Loss Proba
bilityof an ATM Multiplex
er Loaded with Homogeneou
s Bursty Sources”,Proc.of
GLOBECOM,pp.511−517(199
2).』に詳しい解説がなされている。
【0008】図19に示されたバースト溢れ率法により
推定したセル廃棄率(図中のBurst Overfl
ow)、バッファサイズが30の場合のMMDP近似に
よる求められたセル廃棄率(図中のMMDP Appr
ox.(K=30))、バッファサイズが240の場合
のMMDP近似による求められたセル廃棄率(図中のM
MDP Approx.(K=240))を比較してみ
ると、バースト溢れ率法は、MBSの大きなVCを多重
した場合には、精度良くセル廃棄率を推定するものの、
MBSの小さなVCを多重した場合には、過度に大きな
セル廃棄率を推定することが分かる。
【0009】さて、上記のように簡易な通信品質推定ア
ルゴリズムには推定精度の低くなるトラヒック特性領域
が存在するため、複数の通信品質推定アルゴリズムを用
意し、呼設定要求のあったVCのトラヒック特性に応じ
て、その通信品質推定アルゴリズムを使い分けることに
より、幅広いトラヒック特性全体に対して、通信品質の
推定精度を向上させる方法が考えられる。
【0010】例えば、大きなMBSを申告した端末を多
重するVC1と小さなMBSを申告した端末を多重する
VC2とを独立して設け、各VCにリンク容量を固定的
かつ排他的に割り当てる。そして、VC1に対しては大
きなMBSについて精度良くセル廃棄率を求めることが
出来る通信品質推定アルゴリズムを用い、VC2に対し
ては小さなMBSについて精度良くセル廃棄率を求める
ことが出来る通信品質推定アルゴリズムを用るようにす
る。
【0011】しかしながら、このような場合に通信品質
推定アルゴリズムにリンク容量を固定的かつ排他的に割
り当てる必要があるため、ある通信品質推定アルゴリズ
ムが推定すべきトラヒック特性を持つ呼の設定要求が多
く到着した場合、他の通信品質推定アルゴリズムに割り
当てた帯域が余っていてもこれを使用することが出来な
いという分割損が生じる欠点があった。
【0012】なお、上記ではATM通信網について述べ
たが、これに限らず、固定長または可変長のパケットに
より情報を伝送し、伝送する際の通信品質を保証するい
かなる通信網についても同様の問題点が存在する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
パケット通信網では、一定値以上の通信品質を提供する
ためにCACを行なう必要があり、この際に通信品質を
精度良く推定することが必要である。しかしながら、従
来、通信品質推定処理の高速化を図るために、通信品質
推定アルゴリズムとして必要計算量を削減した種々の近
似算法を用いるため、精度良く通信品質を推定できない
トラヒック特性領域が存在していた。
【0014】これを改善するために、複数の通信品質推
定アルゴリズムを用意し、呼設定要求が到着したときに
そのトラヒック特性により通信品質推定アルゴリズムを
使い分ける方法を採った場合、各通信品質推定アルゴリ
ズムにリンク容量を固定的かつ排他的に割り当てる必要
があることから、分割損が生じる問題点があった。
【0015】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、パケット通信を扱う通信装置にて幅広いトラヒッ
ク特性に対して効率的にかつ精度良く必要帯域を管理で
き、しかも分割損の生じない帯域管理方法及び装置を提
供することを目的とする。
【0016】また、本発明は、転送対象となるパケット
のパケット到着特性から、要求通信品質を満足するため
の必要帯域を求めることのできる帯域管理方法及び装置
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
入力リンクから入力されたパケットを蓄積部で蓄積した
後に所定の出力リンクへ転送する通信装置にて一定値以
上の通信品質を提供するための帯域管理方法において、
転送対象となるパケットのパケット到着特性をもとに予
め用意された所定のアルゴリズムに基づいて必要帯域を
求める処理手段であって、パケット流対応に設けられた
処理手段のうちの少なくとも1つを選択し、選択された
前記処理手段により該処理手段に対応付けられているパ
ケット流についてパケット到着特性が変化した場合に前
記一定値以上の通信品質を満足するために要求される必
要帯域の変化分を夫々求め、求められた必要帯域の変化
分のうちの1つを選択し、保持されている現在の全パケ
ット流の必要帯域の総和に選択された前記必要帯域の変
化分を加えることにより、パケット到着特性が変化した
場合に前記一定値以上の通信品質を満足するために前記
通信装置に要求される新たな必要帯域の総和を求めるこ
とを特徴とする。
【0018】本発明(請求項2)は、請求項1におい
て、前記処理手段の選択では、端末からパケット到着特
性の変更要求を受け付けた場合に、処理手段のうちの少
なくとも1つを選択し、前記必要帯域の変化分を求める
にあたっては、前記変更要求に伴って与えられる前記パ
ケット到着特性の変更量を示す通知情報を用いて前記パ
ケット到着特性の変化量を推定することにより前記必要
帯域を求め、前記決定にあたっては、求められた必要帯
域以上の帯域が前記通信装置にて確保されていない場合
(例えば求められた必要帯域が出力リンクの物理的なパ
ケット送出速度よりも大きな値の場合)、前記パケット
到着特性の変更要求の受付を拒否することを特徴とす
る。
【0019】好ましくは、前記変更要求が受理された場
合に、前記変化分が選択された前記処理手段に対応して
保持されている必要帯域をこれに前記変化分を加えた値
で更新するとともに、前記現在の全パケット流の必要帯
域の総和を前記新たな値に更新する。
【0020】本発明(請求項3)は、入力リンクから入
力されたパケットを蓄積部で蓄積した後に所定の出力リ
ンクへ転送する通信装置にて一定値以上の通信品質を提
供するために必要となる必要帯域(例えば出力リンクに
おけるパケット転送速度)を求めるための帯域管理方法
において、必要帯域を複数の異なる値に仮定し、転送対
象となるパケットのパケット到着特性をもとにして該仮
定された必要帯域の各々の値に対する通信品質を求め、
求められた通信品質と前記一定値とを比較することによ
り該一定値以上の通信品質を提供するための必要帯域を
求めることを特徴とする。
【0021】本発明(請求項4)は、請求項3におい
て、前記パケット到着特性として、パケットの到着速度
の確率分布を用い、このパケットの到着速度と前記仮定
した必要帯域の値との差の値に関する確率分布を求め、
求められた前記差の値に関する確率分布と既に求めた仮
定した必要帯域の値に対する通信品質を用いて、前記仮
定した必要帯域の値に対する通信品質を順次求めること
を特徴とする。
【0022】パケットの到着速度としては、パケットの
到着ビットレートを用いることができる。また、単位時
間あたりのパケットの到着個数を用いても良い。
【0023】本発明(請求項5)は、請求項3または4
において、前記パケット到着特性が変化する場合に、現
在のパケット到着特性に対して前に求めた仮定された複
数の必要帯域夫々に対する通信品質と、該パケット到着
特性の変化量とを用いて、該仮定された複数の必要帯域
の値に対するパケット到着特性変化後の通信品質を夫々
求め、求められた前記パケット到着特性変化後の通信品
質と前記一定値とを比較することにより該一定値以上の
通信品質を提供するための必要帯域を求めることを特徴
とする。
【0024】本発明(発明A)は、請求項1、2、3、
4または5において、前記通信品質をパケット廃棄率と
することを特徴とする。
【0025】本発明(請求項6)は、入力リンクから入
力されたパケットを蓄積部で蓄積した後に所定の出力リ
ンクへ転送する通信装置にて一定値以上の通信品質を提
供するための帯域管理装置において、パケット流対応に
設けられ、転送対象となるパケットのパケット到着特性
をもとに予め用意された所定のアルゴリズムに基づい
て、対応付けられているパケット流についてパケット到
着特性が変化した場合に前記一定値以上の通信品質を満
足するために要求される必要帯域を求める、複数の第1
の処理手段と、パケット到着特性の変化の可能性または
事実を検知した場合に、前記第1の処理手段のうちの少
なくとも1つを選択して前記必要帯域を求めさせ、この
必要帯域を求めた個別帯域管理手段における必要帯域の
変化分のうちの1つを選択し、保持されている現在の全
パケット流の必要帯域の総和に選択された前記必要帯域
の変化分を加えることにより、前記変更要求を受理した
場合に前記一定値以上の通信品質を満足するために前記
通信装置に要求される新たな必要帯域の総和を求める第
2の処理手段と、求められた新たな必要帯域の総和をも
とに前記変更要求を受理するか否かを決定する第3の処
理手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】本発明(発明B)は、請求項6、発明Dま
たは発明Eにおいて、前記第2の処理手段は、端末から
パケット到着特性の変更要求を受け付けた場合に、処理
手段のうちの少なくとも1つを選択し、前記第1の処理
手段は、前記変更要求に伴って与えられる前記パケット
到着特性の変更量を示す通知情報を用いて前記パケット
到着特性の変化量を推定することにより前記必要帯域を
求め、前記第3の処理手段は、求められた必要帯域以上
の帯域が前記通信装置にて確保されていない場合(例え
ば求められた必要帯域が出力リンクの物理的なパケット
送出速度よりも大きな値の場合)、前記パケット到着特
性の変更要求の受付を拒否することを特徴とする。
【0027】好ましくは、前記第2の処理手段は、端末
からパケット到着特性の変更要求を受け付けた場合に、
前記変更要求に伴って与えられる前記パケット到着特性
の変更量を示す通知情報をもとに前記処理手段のうちの
少なくとも1つを選択することを特徴とする。
【0028】好ましくは、前記変更要求が受理された場
合に、前記変化分が選択された前記第1の処理手段に対
応して保持されている必要帯域をこれに前記変化分を加
えた値で更新するとともに、保持されている前記現在の
全パケット流の必要帯域の総和を前記新たな値に更新す
る。
【0029】本発明(請求項7)は、入力リンクから入
力されたパケットを蓄積部で蓄積した後に所定の出力リ
ンクへ転送する通信装置にて一定値以上の通信品質を提
供するために必要となる必要帯域(例えば出力リンクに
おけるパケット転送速度)を求めるための帯域管理装置
において、必要帯域を複数の異なる値に仮定し、転送対
象となるパケットのパケット到着特性をもとにして該仮
定された必要帯域の各々の値に対する通信品質を求め、
求められた通信品質と前記一定値とを比較することによ
り該一定値以上の通信品質を提供するための必要帯域を
求める手段を備えたことを特徴とする。
【0030】本発明(発明C)は、請求項7において、
前記パケット到着特性として、パケットの到着ビットレ
ートの確率分布を用い、前記必要帯域を求める手段は、
このパケットの到着ビットレートと前記仮定した必要帯
域との差の値に関する確率分布を求め、求められた前記
差の値に関する確率分布と既に求めた仮定した必要帯域
に対する通信品質を用いて、前記仮定した必要帯域に対
する通信品質を順次求めることを特徴とする。
【0031】本発明(発明D)は、請求項7または発明
Cにおいて、前記必要帯域を求める手段は、前回に求め
た仮定された複数の必要帯域夫々に対する通信品質と、
該パケット到着特性の変化量とを用いて、該仮定された
複数の必要帯域の値に対するパケット到着特性変化後の
通信品質を夫々求め、求められた前記パケット到着特性
変化後の通信品質と前記一定値とを比較することにより
該一定値以上の通信品質を提供するための必要帯域を求
めることを特徴とする。
【0032】本発明(発明E)は、請求項6、請求項
7、発明B、発明Cまたは発明Dにおいて、前記通信品
質をパケット廃棄率とすることを特徴とする。
【0033】以上において、通信装置とは、例えば、パ
ケット交換機、パケット多重化装置、パケット分離装
置、速度変換装置などである。
【0034】また、パケット到着特性の変更要求とは、
例えば、VCの設定要求、VCの解放要求、VCの設定
後のトラヒック特性の変更要求である。VCの設定後の
トラヒック特性の変更要求は、シグナリング用の回線を
用いてアウトバンドで行なうものと、ATM網における
RM(RESOURCE Management)セル
などを用いてインバンドで行なうものを例として挙げる
ことが出来る。
【0035】また、パケット到着特性は、端末からの申
告値をもとにしても良いし、通信装置にて実際に観測し
た結果をもとにしても良い。
【0036】前記所定のアルゴリズムとしては、例え
ば、バースト溢れ率法に請求項3を適用したバースト溢
れ率変形法や、仮想帯域算出方法を用いることができ
る。
【0037】前記必要帯域としては、例えば、出力リン
クにおけるパケット転送速度を用いることができる。
【0038】前記一定値以上の通信品質としては、例え
ば、接続端末の中でパケット廃棄率を用いることができ
る。また、前記一定値以上の通信品質としては、例え
ば、最も要求通信品質(QOS)の厳しい値を採用する
方法と、予め固定した値を採用する方法などが考えられ
る。
【0039】前記パケット流は、例えばVCである。
【0040】本発明(請求項1,6)では、必要帯域の
求まる処理手段/第1の処理手段(ハードウェアでもソ
フトウェアでも良い)を複数種類用意することで、パケ
ット到着特性の変化がある(あるいは変化があった)場
合に、その変化量により、必要帯域を求める処理手段/
第1の処理手段(以下、必要帯域管理手段と呼ぶ)を使
い分ける効果を得ることができる。
【0041】これにより、ある必要帯域管理手段が、精
度良く推定できない変更特性の領域に対しては、別の必
要帯域管理手段を用いて必要帯域を求めることができ、
幅広い変更特性全体に対して、精度良く必要帯域を求め
ることが出来る。
【0042】例えば、互いに異なる複数の必要帯域算出
方法として、アルゴリズムを簡略化して高速実行可能と
したものであって、精度良くセル廃棄率を求めることが
出来るトラヒック特性領域が互いに相違する部分を有す
るものを用いると効果的である。例えば、MBSの大き
なVCに対して精度良くセル廃棄率を求めることが出来
るバースト溢れ率変形法と、MBSの小さなVCに対し
て精度良くセル廃棄率を求めることが出来る仮想帯域算
出方法とを用意することにより、どのようなMBSであ
っても精度良くセル廃棄率を求めることができるように
なる。
【0043】また、パケット到着特性の変化がある場合
に、用意した必要帯域管理手段の全てを起動するのでは
なく、その変更特性を用いて起動する必要帯域管理手段
を(複数または1つに)制限することにより、必要演算
量を削減することが可能である。起動された複数の必要
帯域管理手段により求まった必要帯域、あるいはその増
加量を用いることにより、最終的に使用すべき必要帯域
管理手段を容易に選択することができる。さらに、選択
された必要帯域管理手段の管理する必要帯域を、パケッ
ト到着過程の変化後の必要帯域に更新し、全ての必要帯
域管理手段の管理する必要帯域を用いて、一定値以上の
通信品質を提供するための必要帯域を容易に求めること
ができる。
【0044】したがって、通信装置では、VCの設定要
求などのパケット到着特性の変更要求を受けた場合、一
定値以上の通信品質を提供できなければ、この変更要求
を拒否することにより、一定値以上の通信品質を保証す
ることができる。また、通信装置では、パケット到着特
性の変化を検出した場合(例えばいずれかの端末が申告
値を上回るパケット転送を行った場合)、例えば、上記
のようにして一定値以上の通信品質を提供するための必
要帯域を求め、これが現在確保している帯域を越えるな
らば、特定の端末(または全ての端末)に対してパケッ
ト送出特性の変更を要求するなどして対処することがで
きる。
【0045】本発明(請求項2,発明B)では、パケッ
ト到着特性の変更要求があった場合に、その変更特性を
通知する通知情報から、パケット到着特性の変更後の必
要帯域を求め、少なくともパケット到着特性の変更後の
必要帯域が実際の帯域(例えば出力リンクにおけるパケ
ット転送速度)よりも大きい場合には、その変更要求の
受付を拒否することにより、一定値以上の通信品質を保
証することが出来る。本発明(請求項3,7)では、出
力リンクの速度を複数の異なる値に仮定し、その仮定さ
れた各々の必要帯域(例えば出力リンクにおけるパケッ
ト転送速度)に対して通信品質を夫々求め、求められた
通信品質が一定値以上の通信品質(例えば要求通信品
質)を満たす必要帯域の中で最小のものを選択すること
により、直接は必要帯域を求めることのきない通信品質
推定アルゴリズムを用いて、要求通信品質を満足するた
めの必要帯域を求めることが出来る。
【0046】また、本発明(請求項4,発明C)では、
トラヒック特性として、パケット到着ビットレートの確
率分布を用い、パケットの到着ビットレートと仮定した
必要帯域(例えば出力リンクにおけるパケット転送速
度)との差の値に関する確率分布を求め、これを用いて
通信品質を求めることにより、仮定する必要帯域を他の
値に変更した場合にも、パケットの到着ビットレートと
仮定した必要帯域との差の値に関する確率分布を、必要
帯域を異なる値に仮定して既に求めた差の値に関する確
率分布をもとに、容易に求め直すことがきる。このた
め、異なる複数の必要帯域に対する通信品質を容易に求
めることが可能となる。
【0047】また、本発明(請求項5,発明D)では、
パケットの到着特性が変化する場合に、変化前に求めて
いた異なる複数の必要帯域(例えば出力リンクにおける
パケット転送速度)の仮定値に対する通信品質と、パケ
ット到着特性の変化量とを用いることにより、容易にト
ラヒック特性変化後の異なる複数の必要帯域の仮定値に
対する通信品質を求めることが出来る。このため、要求
通信品質を満足するための必要帯域を容易に求めること
が出来る。
【0048】また、本発明(発明A,発明E)では、通
信品質として、パケット廃棄率を用いることにより、端
末にとって、理解し易い通信品質の指標を提供すること
が出来る。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。
【0050】まず、本発明の一実施形態に係る帯域管理
装置の概略と、本実施形態に係る帯域管理装置を適用す
る具体例をいくつか示す。
【0051】図1は、本発明を適用したパケット通信網
の一例を示す概念図である。
【0052】このパケット通信網は、複数の端末101
〜109と、複数の交換機110(図中の110−1〜
110−4)とから構成される。また、必要に応じて、
その構成要素に、多重/分離装置120や速度変換装置
130が含まれる場合もある。
【0053】これら交換機110、多重/分離装置12
0、速度変換装置130には、それぞれ本実施形態に係
る帯域管理装置が内蔵される。
【0054】図1のパケット通信網において、送信元の
端末から送り出されたパケットは、該パケット内に付加
された宛先情報をもとにして何台かの交換機にて中継さ
れ、また必要に応じて多重/分離装置120や速度変換
装置130を介して、宛先となる端末まで届けられる。
【0055】ここで、端末は、網にVC設定を要求する
際に、トラヒックパラメータと要求通信品質(QOS)
を申告するものとする。また、端末は、VC設定後に、
これらの申告値の異なるサービスに変更したい場合、こ
れらの申告値を変更する要求を出すものとする。
【0056】例えば、パケット通信網がATM網であ
り、VBR(Variable Bit Rate )サービスが提供され
る場合、端末は、最大通信速度(PCR)、平均通信速
度(SCR)および最大バースト長(MBS)からなる
トラヒックパラメータと、QOSとを網に申告する。
【0057】網(具体的には例えば交換機)は、例え
ば、申告されたトラヒックパラメータをもとにその端末
の通信を許可した場合の通信品質を推定し、これがQO
Sを満たすことが出来る場合にのみ通信を許可するなど
の制御を行う。
【0058】図2は、図1の交換機110の内部構成の
一例を示す図である。
【0059】本実施形態の交換機110は、スイッチ1
50と帯域管理装置2を備えている。
【0060】交換機110では、スイッチ150によ
り、各入力リンクから入力されるパケットを所定の出力
リンクへ転送する。転送すべき出力リンクは、パケット
に書き込まれている宛先情報を基に決定される。例え
ば、ATM通信方式では、セル(パケット)のヘッダに
書き込まれているVCI/VPIがこの宛先情報に相当
する。
【0061】交換機110は、一時的にパケットを蓄積
するバッファをスイッチ150内に備えている。これ
は、同一出力リンクを目指す複数のパケットが、複数の
入力リンクに同時に到着する場合に対処するためであ
り、交換機110は、出力リンクに転送できないパケッ
トをバッファに蓄積し、出力リンクが空くのを待ち、出
力リンクが空けば、バッファに蓄積しておいたパケット
を出力リンクに転送する。ところで、上記のように交換
機110内でパケットをバッファに蓄積することによ
り、パケット転送に遅延が生じる。また、交換機110
に備えるバッファ量は有限であるため、バッファ溢れに
よるパケット廃棄が生じる場合がある。このような遅延
やパケット廃棄が大きい値を取る場合には、端末は安定
した通信を行うことができない。このため、遅延やパケ
ット廃棄率などを用いて通信品質を定義し、ある一定値
以上の通信品質を端末に提供する。交換機110の出力
リンクの負荷が高いほど、この通信品質は悪くなるた
め、出力リンクの負荷を制限することにより、QOSを
満足する通信品質を提供することになる。ここで、QO
Sを満足する通信品質を得るために許容される最大負荷
は、パケット到着特性に依存する。そこで、本実施形態
では、パケットの到着特性をもとにして提供する通信品
質(例えばセル廃棄率)がQOS(例えばセル廃棄率)
を満足するための必要帯域(例えば出力リンクにおける
パケット転送速度)を求める帯域管理装置2を設けてい
る。
【0062】すなわち、図2において、帯域管理装置2
は、スイッチ150よりパケット到着特性を受け取り、
提供する通信品質がQOSを満足するために必要となる
必要帯域を求め、その結果をスイッチ150に通知す
る。スイッチ150は、通知された必要帯域が実際に確
保している帯域以下の場合(例えば通知された出力リン
ク速度(出力リンクにおけるパケット転送速度)が出力
リンクの物理的なパケット送出速度以下の場合)には、
提供可能な通信品質がQOSを満足するので、端末から
の要求を受け入れ、VCの設定などの処理を行う。一
方、通知された必要帯域が実際に確保している帯域を上
回る場合には、提供可能な通信品質がQOSを満足しな
いので、然るべき所定の制御を起動する。然るべき所定
の制御の例としては、(1)特定の端末に対してそのV
C設定要求等を拒否する処理、(2)特定の端末または
全ての端末に対するパケット送出特性の変更を要求する
処理、などが挙げられる。
【0063】なお、上記では、然るべき所定の制御はス
イッチ150が起動したが、スイッチ150を介さず帯
域管理装置2が然るべき所定の制御を起動しても構わな
い。この然るべき所定の制御は、例えば、スイッチ15
0内のCPUで所定のプログラムを実行することにより
行われる。
【0064】なお、上記構成の代わりに、帯域管理装置
2の方で、パケットの到着特性をもとにして提供可能な
通信品質がQOSを満足するか否かを判断し、その結果
をスイッチ150に通知し、スイッチ150の方では、
その結果に応じて必要な制御を行うようにすることも可
能である。
【0065】図3は、図1の多重/分離装置120の内
部構成の一例を示す図である。
【0066】本実施形態の多重/分離装置120は、多
重装置121、分離装置122および帯域管理装置2を
備えている。
【0067】図2の交換機110と同様に、帯域管理装
置2は、多重装置121や分離装置122からパケット
到着特性を受け取り、これを用いて必要帯域を求め(あ
るいは、通信品質がQOSを満足するか否かを判定
し)、その結果を多重装置121や分離装置122に通
知する。多重装置121および分離装置122はそれぞ
れ、通信品質がQOSを満足しない場合には、前述のよ
うな然るべき所定の制御を起動する。なお、多重装置1
21や分離装置122の代わりに、帯域管理装置2が、
然るべき所定の制御を起動してもよい。
【0068】また、図3では、帯域管理装置2は、多重
化装置121と分離装置122の両方の帯域管理を行っ
ているが、その代わりに、多重化装置121の帯域を管
理する専用の帯域管理装置と分離装置122の帯域を管
理する専用の帯域管理装置を独立に設けても良い。
【0069】図4は、図1の速度変換装置130の内部
構成の一例を示す図である。
【0070】本実施形態の速度変換装置130は、リン
ク速度差調整装置131および帯域管理装置2を備えて
いる。
【0071】リンク速度差調整装置131は、入力リン
クに到着したパケットを一旦蓄積し、出力リンクが空く
のを待って蓄積パケットを出力リンクへ出力することに
より、入力リンクと出力リンクの速度差を吸収する。入
力リンクの速度が出力リンクの速度よりも大きいとき、
リンク速度差調整装置131内にパケットが多く溜る可
能性があるため、一定値以上の通信品質を保証するため
には、帯域管理装置2を具備する必要がある。
【0072】速度変換装置130は、図2の交換機11
0と同様に、帯域管理装置2が、リンク速度差調整装置
131からパケット到着特性を受け取り、これを用いて
必要帯域を求め(あるいは、通信品質がQOSを満足す
るか否かを判定し)、その結果をリンク速度差調整装置
131に通知する。リンク速度差調整装置131は、通
信品質がQOSを満足しない場合には、然るべき所定の
制御を起動する。なお、このときリンク速度差調整装置
131の代わりに、帯域管理装置2が、然るべき所定の
制御を起動してもよい。
【0073】図5は、複数の通信装置301,302,
303の通信品質がQOSを満足するか否かを一つの帯
域管理装置2で判定するようにした実施形態を示す図で
ある。図5の通信装置は、例えば、交換機、多重/分離
装置あるいは速度変換装置などである。つまり、図1の
例では、交換機110、多重/分離装置120、速度変
換装置130の各々に専用に、本実施形態に係る帯域管
理装置を内蔵したが、その代わりに、所定台数の交換機
等について1台の帯域管理装置を設けるようにしたもの
である。図5のような構成をとっても、各通信装置に専
用に帯域管理装置を設ける場合と同様の効果が得られ
る。
【0074】以下では、本実施形態の帯域管理装置につ
いてより詳しく説明する。
【0075】図6は、本発明の一実施形態に係る帯域管
理装置2の構成を示す図である。
【0076】本実施形態の帯域管理装置2は、受付制御
部10、全必要帯域算出部20、および複数の個別帯域
管理部30(図中の30−1〜30−j)を備えてい
る。
【0077】個別帯域管理部30は夫々、VCのトラヒ
ック特性をもとにQOS(例えばセル廃棄率)を保証す
るために必要な帯域(必要帯域;例えば出力リンクにお
けるパケット転送速度)を求める。その際、各々の個別
帯域管理部30−1〜30−jは、互いに異なる必要帯
域算出方法を用いて必要帯域を求めるものである。
【0078】この必要帯域算出方法としては、例えば、
後述するバースト溢れ率変形法や、後述する仮想帯域算
出方法を用いることができる。
【0079】互いに異なる複数の必要帯域算出方法とし
て、アルゴリズムを簡略化して高速実行可能としたもの
であって、精度良くセル廃棄率を求めることが出来るト
ラヒック特性領域が互いに相違する部分を有するものを
用いると効果的である。例えば、MBSの大きなVCに
対して精度良くセル廃棄率を求めることが出来るバース
ト溢れ率変形法と、MBSの小さなVCに対して精度良
くセル廃棄率を求めることが出来る仮想帯域算出方法と
を用意することにより、どのようなMBSであっても精
度良くセル廃棄率を求めることができるようになる。
【0080】仮想帯域法は、既接続VCと接続要求を行
ったVCの全てに対して後に示す式(10)の値を求
め、それらの値の和を用いて新たにVCを接続した場合
に必要となる帯域を求める方法である。
【0081】もちろん、個別帯域管理部30が用いる必
要帯域算出方法は、上記の仮想帯域法やースト溢れ率変
形法に限定されるものではなく、それ以外のアルゴリズ
ムを用いても構わない。
【0082】以下、本実施形態の帯域管理装置2の動作
を、パケット到着特性変更要求の一例としてVCの設定
要求が到着した場合を例にして説明する。
【0083】VC設定要求を受付制御部10が受け取る
と、そのトラヒック特性記述子から、1または複数の個
別帯域管理部30を起動する。
【0084】VC設定要求を受付制御部10が複数の個
別帯域管理部30を起動する場合、すべての個別帯域管
理部30を起動しても良いし、トラヒック特性記述子の
内容(例えばMBSの大きさ)などに応じて、起動させ
る個別帯域管理部30を限定しても良い。
【0085】あるいは、トラヒック特性記述子の内容
(例えばMBSの大きさ)などに応じて、起動させる個
別帯域管理部30を1つに限定しても良い。例えば、M
BSが大きい場合、バースト溢れ率変形法による個別帯
域管理部30のみを起動し、MBSが小さい場合、仮想
帯域算出方法による個別帯域管理部30のみを起動する
ようにすることもできる。
【0086】ここでは、複数の個別帯域管理部30を起
動するものとする。
【0087】起動された各々の個別帯域管理部30は、
設定要求のあったVCの接続前の必要帯域(個別必要帯
域)を記憶しており、夫々が既に受け付けたVCと設定
要求のあったVCとを多重した場合の必要帯域の増加量
Qを求める。そして、各々の個別帯域管理部30から全
必要帯域算出部20に、求められた増加量Qが渡され
る。
【0088】全必要帯域算出部20は、受け取った必要
帯域の増加量をもとに、起動した個別帯域管理部30の
うちの1つを選択する。この選択方法の例として、最小
のQを求めた個別帯域管理部30を選択する方法が挙げ
られる。選択された個別帯域管理部30の求めた必要帯
域の増加量をQo とする。そして、全必要帯域算出部2
0は、この選択結果を受付制御部10に伝える。
【0089】選択結果を伝えられると受付制御部10
は、起動された個別帯域管理部30の中で選択されなか
った個別帯域管理部30に対して、選択されなかったこ
とを通知する。これとともに、受付制御部10は、VC
設定要求に対して選択された個別帯域管理部30を記憶
する。
【0090】全必要帯域算出部20は、設定要求のあっ
たVCの接続前の必要帯域(個別必要帯域の総和)を記
憶しており、これにVCの設定後に増加する必要帯域Q
o を加えることにより新たに必要帯域を求め、これを出
力する。
【0091】この求められた必要帯域は、例えば交換機
110のスイッチ150に渡され、前述のようにスイッ
チ150にてQOSを満足できるか否か判断される。
【0092】もし、QOSを満足できると判断され、当
該要求が受け入れられた場合、選択された個別帯域管理
部30および全必要帯域算出部20はそれぞれ、記憶し
ている必要帯域を増加後の値に更新する。
【0093】なお、前述のように起動させる個別帯域管
理部30を1つに限定する場合、全必要帯域算出部20
による個別帯域管理部30の選択処理と、受付制御部1
0による選択されなかった個別帯域管理部30への通知
処理は、省くことが可能である。
【0094】ここで、本実施形態の実行手順をまとめ
る。 (手順1)VCのトラヒック特性記述子から、複数の個
別帯域管理部30を起動する。 (手順2)起動された個別トラヒック帯域管理部30
は、新たに増加する必要帯域Qを求める。 (手順3)求まった必要帯域の増加量から、起動された
個別帯域管理部30のうちの1つを選択し、受付制御部
10を通じて、各個別帯域管理部30に、選択結果を通
知する。また、必要帯域の増加量Qo から新たな必要帯
域を求め出力する。
【0095】あるいは、 (手順1)VCのトラヒック特性記述子から、1つの個
別帯域管理部30を起動する。 (手順2)起動された個別トラヒック帯域管理部30
は、新たに増加する必要帯域Qを求める。 (手順3)求まった必要帯域の増加量Qo から新たな必
要帯域を求め出力する。
【0096】次に、パケット到着特性変更要求の他の例
としてVCの解放要求が到着した場合にいて説明を行な
う。VCの解放要求は、基本的に、無条件に受け入れら
れる。
【0097】VC解放要求が到着した場合、受付制御部
10は、このVCを受け付けた個別帯域管理部30に、
VC解放要求を伝える。
【0098】VC解放要求を伝えられた個別帯域管理部
30は、そのVCの解放後の必要帯域の減少量Qを全必
要帯域算出部20に通知する。
【0099】全必要帯域算出部20は、現在の必要帯域
から減少量Qを引くことにより、新たな必要帯域を求め
る。さらに、受け付け制御部10に、VCを解放した旨
を伝える。
【0100】また、当該個別帯域管理部30および全必
要帯域算出部20はそれぞれ、記憶している必要帯域を
減少後の値に更新する。
【0101】なお、パケット到着特性変更要求が、申告
値の変更要求である場合は、例えば、VCを一旦解放
し、その後新たな申告値で設定するものとして、上記の
VCの解放要求に対する手順(外部への出力やデータ更
新を除く)とVCの設定要求に対する手順とを連続して
行い、最終的に得られた必要帯域を出力することで実現
可能である。
【0102】図7は、全必要帯域算出部20の内部構成
の一例である。
【0103】本実施形態の全必要帯域算出部20は、必
要帯域記憶部21および必要帯域出力部22を備えてい
る。
【0104】必要帯域記憶部21は、パケット到着特性
変更前の必要帯域を記憶している。必要帯域出力部22
は、受け取った必要帯域の増加量をもとに、起動した個
別帯域管理部30のうちの1つを選択する(起動した個
別帯域管理部30が1つの場合は選択は不要である)。
そして、その個別帯域管理部30の求めた必要帯域の変
化量Qと必要帯域記憶部21の記憶する必要帯域とか
ら、パケット到着特性変更後の必要帯域を求め、これを
出力する。また、必要帯域出力部22は、個別帯域管理
部30の選択結果を受付制御部10に出力する。
【0105】また、当該要求が受け入れられた場合、必
要帯域記憶部21に記憶されている必要帯域の値を更新
する。
【0106】図8は、個別帯域管理部30の内部構成の
一例である。
【0107】本実施形態の個別帯域管理部30は、個別
必要帯域算出部31、差分帯域出力部33および個別必
要帯域記憶部32を備えている。
【0108】個別必要帯域算出部31は、パケット到着
特性変化情報を受け取ると、それがVC接続要求の場合
は、自個別帯域管理部30が受け付けた接続VCに接続
要求VCが加わった場合の必要帯域を求める。また、V
C解放要求の場合は、そのVCの解放後の必要帯域を求
める。
【0109】差分帯域出力部33は、個別必要帯域記憶
部32に記憶されている値と、新たに求まった必要帯域
とから、VC接続要求の場合、必要帯域の増加量を、V
C解放要求の場合、必要帯域の減少量を求め、その値を
出力する。
【0110】また、当該要求が受け入れられた場合、個
別必要帯域記憶部32に記憶されている必要帯域の値を
更新する。
【0111】次に、図9を参照しながら具体例を用いて
上記手順の一例を説明する。
【0112】ここでは、個別帯域管理部30は2つであ
るとし、個別帯域管理部#1内の個別必要帯域算出部3
1に記憶されている必要帯域の値は1.5、個別帯域管
理部#2内の個別必要帯域算出部31に記憶されている
必要帯域の値は0.4、全必要帯域算出部20内の必要
帯域記憶部21に記憶されている必要帯域の値は1.9
(=1.5+0.4)であるとする。
【0113】VC設定要求を受け取った受付制御部10
は、個別帯域管理部#1と#2を起動する。
【0114】起動された個別帯域管理部#1と#2はそ
れぞれ、個別必要帯域算出部31により既に受け付けた
VCと設定要求のあったVCとを多重した場合の必要帯
域を求める。図7(a)では、個別帯域管理部#1の個
別必要帯域算出部31により求められた値は2.0であ
り、個別帯域管理部#2の個別必要帯域算出部31によ
り求められた値は1.2である。
【0115】次に、個別帯域管理部#1と#2はそれぞ
れ、差分帯域出力部33により必要帯域の増加量Qを求
める。図7(a)では、個別帯域管理部#1の差分帯域
出力部33により求められた値は0.5(=2.0−
1.5)であり、個別帯域管理部#2の差分帯域出力部
33により求められた値は0.8(=1.2−0.4)
である。
【0116】次に、個別帯域管理部#1と#2から全必
要帯域算出部20の必要帯域出力部22に、求められた
必要帯域の増加量0.5と0.8が渡される。
【0117】全必要帯域算出部20は、受け取った必要
帯域の増加量0.5と0.8を比較し、最小の増加量
0.5を求めた個別帯域管理部#1を選択する。そし
て、全必要帯域算出部20は、この選択結果(例えば識
別子である1)を受付制御部10に伝える。
【0118】選択結果を伝えられると受付制御部10
は、選択されなかった個別帯域管理部#2に対して、選
択されなかったことを通知する。これとともに、受付制
御部10は、VC設定要求に対して選択された個別帯域
管理部#1の識別子(例えば)1)を記憶する。
【0119】全必要帯域算出部20は、必要帯域記憶部
21に記憶されている「設定要求のあったVCの接続前
の必要帯域」すなわち1.9にVCの設定後に増加する
必要帯域0.5を加えることにより新たな必要帯域2.
4を得る。
【0120】もし、当該要求が受け入れられた場合、図
9(b)のように、選択された個別帯域管理部#1の個
別必要帯域記憶部32に記憶する値を2.0に更新し、
全必要帯域算出部20の必要帯域記憶部21に記憶する
値を2.4に更新する。
【0121】なお、以上の説明では、記憶すべきデータ
を全必要帯域算出部20の必要帯域記憶部21や個別帯
域管理部30の個別必要帯域記憶部32などに分散して
記憶しているが、その代わりに、例えば、全必要帯域算
出部20内でデータを集中的に管理するようにしても良
い。この場合、例えば、個別の必要帯域の値(前述の例
で個別帯域管理部30の個別必要帯域記憶部32内に記
憶していたデータ)は、対応する個別帯域管理部30の
識別子と組にして記憶する必要がある。また、この場
合、個別帯域管理部30から全必要帯域算出部20に
は、差分ではなく、個別必要帯域算出部31により求め
られた個別の必要帯域を渡す。また、差分帯域出力部3
3の機能は、全必要帯域算出部20内に設けられる。
【0122】以下では、本実施形態に係る帯域管理装置
2内の個別帯域管理部30内の個別必要帯域算出部31
のいくつかの実施形態を説明する。なお、以下では、個
別必要帯域管理部のことを個別帯域管理装置と呼ぶこと
とする。
【0123】最初に、個別帯域管理装置の第1の実施形
態を説明する。
【0124】図10は、本実施形態に係る個別帯域管理
装置230の構成を示す図である。本実施形態の個別帯
域管理装置230は、出力リンク速度算出部231、通
信品質推定部232、通信品質比較部233、QOS記
憶部234および必要帯域出力部235を備えている。
【0125】QOS記憶部234は、既接続VCと新た
に接続を要求してきたVCのQOSの中で最も要求通信
品質の厳しい値を記憶している。つまり、例えば、通信
品質として、セル廃棄率、セル遅延、セル遅延揺らぎの
3つがあった場合を考え、VC1とVC2が接続してお
り、VC3の接続要求が到着した場合を考える。各VC
の要求通信品質が図11のように与えられている場合、
QOS記憶部234はセル廃棄率10-9、セル遅延10
[msec]、セル遅延揺らぎ3[msec]という値
を記憶している。
【0126】なお、上記のように最も要求通信品質の厳
しい値を記憶するのではなく、QOS記憶部234が、
現在の接続VCの要求通信品質とは関係なく固定した値
を記憶するようにしておいても、同様の効果が得られ
る。
【0127】以下、個別帯域管理装置230の動作を図
12のフローチャートを用いて説明する。
【0128】入力されたパケット到着特性と、出力リン
ク速度算出部231に記憶されている出力リンク速度の
仮定値Ci とから、所定の必要帯域算出方法(例えば前
述したバースト溢れ率法)を用いて、出力リンク速度が
i であると仮定した場合の通信品質Ei を通信品質推
定部232により求める(ステップS13)。このと
き、入力されるパケット到着特性は、端末より通知され
るパケット送出特性記述子から求められるものであって
も良いし、パケット到着特性を観測することにより得ら
れるものであっても良い。
【0129】通信品質比較部233は、求められた通信
品質とQOS記憶部234に記憶されている保証すべき
通信品質とを比べ、通信品質がQOSを満足するか否か
を判定する(ステップS14)。
【0130】以上の処理を、出力リンク速度算出部23
1から異なる値を取り出しつつ繰り返す(ステップS1
1〜S15)。
【0131】出力速度算出部231から出力リンク速度
の仮定値をその値が単調減少するように取り出すことに
より、出力リンク速度の仮定値は、通信品質推定部23
2により求められた通信品質がQOSを満たす仮定値
{C1 ,C2 ,…,Ci-1 }と、満たさない仮定値{C
i ,Ci+1 ,…,CImax}とに分けることができる。そ
のため、必要帯域出力部235は、通信品質推定部23
2が求めた通信品質がQOSを満たさなくなる出力リン
ク速度の仮定値がCi であることを知り、必要帯域とし
てCi-1 を出力することができる(ステップS16)。
【0132】次に、個別帯域管理装置の第2の実施形態
を説明する。
【0133】図13は、本実施形態に係る個別帯域管理
装置240の構成を示す図である。個別帯域管理装置2
40は、出力リンク速度算出部241、通信品質推定部
242、通信品質比較部243、QOS記憶部244、
必要帯域出力部245およびパケット到着特性記憶部2
46を備えている。
【0134】出力リンク速度算出部241、通信品質推
定部242、通信品質比較部243、QOS記憶部24
4、必要帯域出力部245は、それぞれ、図10の出力
リンク速度算出部231、通信品質推定部232、通信
品質比較部233、QOS記憶部234、必要帯域出力
部235と同様のものである。
【0135】本実施形態では、個別帯域管理装置240
は、パケット到着特性が変化する場合に、パケット到着
特性変化情報を受け取り、パケット到着特性記憶部24
6に記憶している変化前のパケット到着特性と、入力さ
れたパケット到着特性変化情報とから、変化後のパケッ
ト到着特性を求める。
【0136】一旦パケット到着特性が求められると、個
別帯域管理装置の第1の実施形態と同様の動作により必
要帯域を求める。
【0137】次に、個別帯域管理装置の第3の実施形態
を説明する。すなわち、前述した個別帯域管理部30内
で使用する必要帯域算出方法の1つであるバースト溢れ
率変形法について説明する。
【0138】図14は、第3の実施形態に係る個別帯域
管理装置の動作を示すフローチャートである。
【0139】本実施形態では、パケット到着特性から単
位時間当たりのパケットの到着数の確率分布を求め、通
信品質としてパケット廃棄率を用いる。本実施形態にお
ける動作は、以下の理論に基づく。
【0140】単位時間当たりのパケット到着数がhであ
る確率をpa (h)とし、出力リンク速度、つまり出力
リンクにおける単位時間当たりのパケット転送数をCと
する。パケットが出力リンク速度以上で到着した場合
は、出力リンクから溢れる分が廃棄されるものと考え、
パケット廃棄量を次式で定義する。
【0141】
【数1】
【0142】式(2)で示される単位時間当たりのパケ
ット到着数の期待値Mを用いて、パケット廃棄率Sr
Mを求めることが出来る。
【0143】
【数2】
【0144】式(1)では、単位時間当たりのパケット
到着数を実数値として扱ったが、このパケット到着数を
量子化し、bの倍数の値しかとらないと考えると、式
(1)は、式(3)のように書ける。
【0145】
【数3】
【0146】式(3)で、pr (h)は単位時間当たり
のパケット到着数rが(h−1)b<r≦hbである確
率であり、Co =floor[C/b]である。ただ
し、floor[x]は、実数値xの少数点以下切捨て
を意味する。
【0147】さらに、式(4)で示される単位時間当た
りのパケット到着数の期待値Mを用いて、パケット廃棄
率Sr /Mを求めることが出来る。
【0148】
【数4】
【0149】出力リンク速度の仮定値がibである場合
のパケット廃棄量をSr (i)と書くことにすると、こ
れは、式(5)で示されるように、漸化的に求めること
が出来る。
【0150】
【数5】
【0151】以上をもとにした本実施形態の処理手順に
ついて図14のフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0152】なお、Pr (i)は単位時間当たりのパケ
ット到着数がiである確率、CLはQOSによりもとま
る許容パケット廃棄量、Wは必要帯域を示す。
【0153】まず、ステップS21で、パケット廃棄の
生じない十分大きな出力リンク速度C1 =(Imax
1)bに対して、Sr (Imax +1)=0、Pc =0と
初期化を行ない、また保証すべきパケット廃棄率RQOS
を用いてCL=MRQOS を記憶する。ここで、Pc は、
式(6)で示される値を記憶する変数である。
【0154】
【数6】
【0155】今、j=Imax ,Imax −1,…,i+1
なるjに対するパケット廃棄量Sr(j)が求まってお
り、次にSr (i)を求める場合を考える。
【0156】ステップS23で、Pc の値を式(6)で
示される値に更新し、ステップS24でパケット廃棄量
r (i)を求める。
【0157】次に、ステップS25でパケット廃棄量と
CLの比較を行ない、Sr (i)≦CL、つまりS
r (i)/M≦RQOS であるならば、通信品質はQOS
を満足するので必要帯域WをステップS26で記憶す
る。そして、ステップS27で、出力リンク速度を減ら
す。
【0158】以上のステップS22〜S27の処理を繰
り返し行い、S25でNOとなったら、ステップS28
で、必要帯域Wを出力する。
【0159】ステップS26での必要帯域の更新は、通
信品質がQOSを満足する場合にのみ行なわれるので、
ステップS28で出力されるWは、通信品質がQOSを
満足するために必要な最小帯域である。
【0160】上記の例では、通信品質がQOSを満たす
か否かの判定のために、QOSより求まる許容パケット
廃棄量CLを予め求め、これとパケット廃棄量を比較し
たが、パケット廃棄率Sr (i)/MとRQOS を比較す
ることによりステップS25の判定を行なっても構わな
い。
【0161】ここで、図10に示された内部構成を持つ
個別帯域管理装置230が、図14のフローチャートに
従って動作する場合の実施形態について説明する。
【0162】出力リンク速度算出部231がbとImax
の値を記憶しており、i=Imax ,Imax −1,…,0
に対してiの値とbの値を通信品質推定部232と必要
帯域出力部235に渡す。
【0163】通信品質推定部232は、ステップS2
3,S24に従いパケット廃棄量を求め、このパケット
廃棄量とパケットの平均到着ビットレートMを通信品質
比較部233に渡す。
【0164】通信品質比較部233は、QOS記憶部2
34に記憶されているRQOS の値と平均到着ビットレー
トMよりCLを求め、ステップS25の比較を行ない、
この結果を必要帯域出力部235に渡す。
【0165】必要帯域出力部235は、通信品質がQO
Sを満足する場合にのみ必要帯域の更新をステップS2
6に従い行なう。
【0166】通信品質比較部233から、通信品質がQ
OSを満たさないという結果を得たら、必要帯域出力部
235は、必要帯域を出力する。
【0167】次に、図13に示された内部構成を持つ個
別帯域管理装置240が、図14のフローチャートに従
って動作する場合の実施形態について説明する。
【0168】パケット到着特性記憶部246が記憶して
いるパケット到着特性と、受け取ったパケット到着特性
変化情報とから、変化後のパケット到着特性を求める。
【0169】変化後のパケット到着特性を求めた後は、
図10の個別帯域管理装置230と同様の動作により、
必要帯域を求めることが出来る。
【0170】図15は、図14のフローチャートに従っ
て動作する通信品質推定部232,242(図15中の
250)の一構成例である。
【0171】通信品質推定部250は、パケット廃棄量
記憶部251、到着レート分布算出部252およびパケ
ット廃棄量算出部253を備えている。
【0172】到着レート分布算出部252は、パケット
到着特性からpr (i)を求め、ステップS23に従い
C を求めていく。パケット廃棄量記憶部251は、ス
テップS24に従いパケット廃棄量算出部253が求め
たパケット廃棄量Sr (i)を記憶する。
【0173】次に、個別帯域管理装置の第4の実施形態
を説明する。
【0174】図16は、本実施形態に係る個別帯域管理
装置の動作を示すフローチャートであり、現在のパケッ
ト到着特性に対して、出力リンク速度の仮定値ibに対
するパケット廃棄量Sr (i)が求まっている場合に、
パケット到着特性が変化する場合の変化後の必要帯域を
求めるものである。
【0175】ここでは、i=0,1,2,…,Imax
対してパケット廃棄量がSr (i)が求まっており、例
えば、新たなVCの接続のためにパケット到着特性が変
化する場合を考える。このVCから、パケットの到着レ
ート、つまり単位時間当たりのパケット到着数rが(h
−1)b<r≦hbである確率をpp (h)で表す。こ
れを用いると、新たなVCが加わった場合のパケット廃
棄量S′r (i)を式(7)で求めることが出来る。
【0176】
【数7】
【0177】ただし、i>Imax なるiに対してS
r (i)=0、i<0なるiに対してSr (i)=Sr
(0)−iであるものとする。
【0178】また、このVCからのパケットの平均到着
レートをmとして、全体のパケット平均到着レートを
M′=M+mと更新することにより、パケット到着特性
変更後のパケット廃棄率をS′r (i)/M′で求める
ことが出来る。
【0179】パケット到着特性の変更の起こる例とし
て、新しいVCの設定、接続VCの解放、接続VCのパ
ケット到着特性の変更を挙げることが出来る。
【0180】また、パケット到着特性を観測することに
より、パケット到着レートの確率分布を求め、{S
r (i)}i=0,1,2,…,Imax を求めておき、VC設定要
求があった場合に、そのトラヒック特性記述子よりpp
(j)を求め、式(7)の計算を行なってもよい。
【0181】例えば、ATM網において、VCの設定要
求があり、このVCからのパケット(セル)到着特性を
示す記述子として、PCRとSCRの組(p,m)が与
えられた場合について考える。この記述子を用いて、V
Cからのセルがレートa=ceil[p/b]で到着す
る確率をm/p、レート0で到着する確率を1−m/p
とし、この他のレートではセルが到着しないものと仮定
すると、このVCを接続後のセル廃棄量は、式(4)で
求めることが出来る。ただし、ceil[x]は、実数
xの小数点以下の切上げを意味する。
【0182】
【数8】
【0183】ATM網において、PCRとSCRの組が
(pg ,mg )であるVCの解放によるセル到着特性の
変化が生じる場合について考える。この場合、次の手順
により、セル廃棄量{S″r (i)}i=0,1,2,…,Imax
を求めることが出来る。 (手順1)平均レートをM″=M−mg と更新する。 (手順2)次式を用いてh=Imax ,Imax −1,…,
0の順でSr (h)を更新する。
【0184】
【数9】
【0185】新たなパケット廃棄許容量CL″=M″R
QOS と{S″r (i)}i=0,1,2,… ,Imax とを比較する
ことにより、必要帯域を求めることが出来る。
【0186】上記の手順では、hをImax ,Imax
1,…の順で変化させ新たなセル廃棄量S″r (h)を
求めているが、式を工夫することにによりhを0,1,
…の順で変化させてS″r (h)を求めることも出来
る。
【0187】以上をもとにした本実施形態の処理手順に
ついて図16のフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0188】ステップS31で、例えば、VC設定要求
のような新たなパケット到着特性変更要求があった場合
に、新たな加わるパケット流の到着レートの確率分布p
p (i)を、パケット到着特性記述子から求める。
【0189】ステップS32で、新たなパケット流が加
わる前の、パケット廃棄量{Sr (i)}
i=0,1,2,…,Imax と、pp iから、新たなパケット流が
加わった場合のパケット廃棄量{S′r (i)}
i=0,1,2,…,Imax を式(7)または式(8)に従い求め
る。
【0190】次に、ステップS33で、予め求めたC
L′=M′RQOS とS′r (i)との比較を行ない、
S′r (i)≦CL′を満足する最小のiを探す。
【0191】ステップS34で、求まったiに対して、
必要帯域W′=ibを出力する。
【0192】なお、上記の例では、全てのiに対して
S′r (i)を求めてから(ステップS32)、S′r
(i)≦CL′の比較を行なっている(ステップS3
3)が、S′r (i)の計算を行ないながら、求まった
S′r (i)に対してCL′との比較を行なってもよ
い。
【0193】図16のフローチャートでは、新たにパケ
ット流が増加する場合について述べているが、パケット
流が減少する場合においても同様に実行できることは明
らかである。
【0194】ここで、図13に示された内部構成を持つ
個別帯域管理装置240が、図16のフローチャートに
従って動作する場合の実施形態について説明する。
【0195】出力リンク速度算出部241がbとImax
の値を記憶しており、i=Imax ,Imax −1,…,0
に対してiの値とbの値を通信品質推定部242と必要
帯域出力部245に渡す。
【0196】通信品質推定部242は、ステップS3
1,S32に従いパケット廃棄量を求め、このパケット
廃棄量とパケットの平均到着レートM′を通信品質比較
部243に渡す。
【0197】通信品質推定部243は、QOS記憶部2
44に記憶されているRQOS の値と平均到着レートM′
よりCL′を求め、ステップS33の比較を行ない、こ
の結果を必要帯域出力部245に渡す。
【0198】必要帯域出力部245は、通信品質がQO
Sを満足する最小の帯域W′を記憶しておき(ステップ
S33)、その出力を行なう。
【0199】パケット到着特性記憶部246は、例え
ば、ATM網では、設定VCのトラヒック申告値を記憶
しており、VC解放要求があった場合に、その記憶内容
から解放VCのトラヒック申告値を引き出し、減少する
パケット到着特性を得ることが可能となる。
【0200】図17は、図16のフローチャートに従っ
て動作する通信品質推定部232,242(図17中の
260)の一構成例を示す図である。
【0201】パケット廃棄量記憶部261は、出力リン
ク速度をibと仮定した時のパケット廃棄量{S
r (i)}i=0,1,2,…,Imax を記憶している。到着レー
ト分布算出部262が、パケット到着特性変化情報を受
け取り、変化分のパケット到着レートの確率分布p
p (i)を求める。
【0202】パケット廃棄量算出部263は、{S
r (i)}i=0,1,2,…,Imax とpp (i)を用いて、パ
ケット到着特性変化後のパケット廃棄量{S′
r (i)}i=0,1, 2,…,Imax を求め、これを出力すると
同時にパケット廃棄量記憶部261の値を更新する。
【0203】このとき、例えば、VC設定要求が到着
し、このVC設定要求が拒否された場合に備えて、パケ
ット廃棄量記憶部261の値を更新してしまわずに、
{S′r(i)}i=0,1,2,…,Imax の値は、パケット廃
棄量算出部263が、VC設定要求が受け付けられるま
で保持しておいてもよい。
【0204】以下では、バースト溢れ率変形法と仮想帯
域法とを併用する効果に関して説明する。
【0205】図18は、バースト溢れ率法(図中のBu
rst Overflow)、仮想帯域法(図中のEf
fective Bandwidth)、MMDP(図
中のMMDP)近似を用いて夫々セル廃棄率10-9を満
足する最大許容負荷(Maximum Load)を求
めた結果を示す図である。
【0206】ここで、仮想帯域法とは、VCn の必要帯
域ωn (ζ)を式(6)で求めるものである。
【0207】
【数10】
【0208】ただし、VCn からのパケット到着モデル
は、平均長1/μn のon状態と平均長1/λn のof
f状態を繰り返し、各状態の滞在時間は指数分布に従う
ものとし、バッファサイズをK、ζ=log(RQOS
/Kであるとしている。ここで、RQOS は、要求パケッ
ト廃棄率である。
【0209】また、pn は、VCn のピークレートであ
る。なお、VCn はon状態時にのみ速度pn でセルを
出すと仮定している。
【0210】仮想帯域法に関しては、文献『Gibbe
ns,R.J.and Hunt,P.J.:“Eff
ective bandwidths for the
multi−type UAS channel”,
Queueing Systems,pp.17−27
(1991).』に詳しい解説がある。
【0211】図18では、各VCからのセル到着モデル
は、on−offモデルで、on状態、off状態の長
さは幾何分布に従い、平均on期間長500t[cel
lslots]、平均off期間長2500t[cel
l slots]であり、on状態時にのみセルがレー
ト1/25で到着するものである。このVCをセル廃棄
率が10-9になるまで多重数を上げていき、最大許容負
荷を求めた。
【0212】図18より、バースト長の短いVCの必要
帯域は仮想帯域法で求め、バースト長の長いVCの必要
帯域はバースト溢れ率変形法で必要帯域を求めることに
より、高精度に必要帯域が求められることが分かる。
【0213】これにより、図6の帯域管理装置2の構成
で、バースト溢れ率法に従い動作する個別帯域管理部3
0と仮想帯域法に従い動作する個別帯域管理部30とを
用意することにより、高精度に必要帯域が求まることが
分かる。
【0214】ところで、パケット到着特性の変更要求が
あった際、帯域管理装置2によりパケット到着特性変更
後の必要帯域を求め、この必要帯域と通信装置が備える
出力リンクの速度とを帯域管理装置2または通信装置内
で比較し、必要帯域が出力リンク速度よりも大きい場合
に、その変更要求を拒否することにより、通信品質を保
証することが出来る。この手順を次に示す。 (手順1)パケット到着特性変更要求を受け付けると、
これに応じ、必要帯域を求める。 (手順2)新たな必要帯域と出力リンク速度を比較す
る。 (手順3)新たな必要帯域が出力リンク速度よりも大き
いとき、パケット到着特性を拒否する。 本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではな
く、その技術的範囲において種々変形して実施すること
ができる。
【0215】
【発明の効果】本発明によれば、アルゴリズムに基づい
て転送対象となるパケットのパケット到着特性から一定
値以上の通信品質を満足するための必要帯域を求める手
段を複数種類用意し、パケット到着特性の内容に応じて
最適なアルゴリズムを選択することで、分割損なしに幅
広いトラヒック特性に対して効率的にかつ精度良く必要
帯域を管理できる。
【0216】本発明によれば、直接は必要帯域を求める
ことのきない通信品質推定アルゴリズムを用いて一定値
以上の通信品質を満足するための必要帯域を求めること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパケット通信網を示
す概念図である。
【図2】同実施形態の交換機の内部構成の一例を示す図
【図3】同実施形態の多重/分離装置の内部構成の一例
を示す図
【図4】同実施形態の速度変換装置の内部構成の一例を
示す図
【図5】複数の通信装置で1つの帯域管理装置を共用す
る場合の一構成例を示す図
【図6】同実施形態の帯域管理装置の構成を示す図
【図7】同実施形態の全必要帯域算出部の内部構成の一
例を示す図
【図8】同実施形態の個別帯域管理部の内部構成の一例
を示す図
【図9】同実施形態の帯域管理装置の動作を説明するた
めの図
【図10】同実施形態の個別帯域管理装置の構成の一例
を示す図
【図11】各VCの要求通信品質の一例を示す図
【図12】同実施形態の個別帯域管理装置の動作の一例
を示すフローチャート
【図13】同実施形態の個別帯域管理装置の構成の他の
例を示す図
【図14】同実施形態の個別帯域管理装置の動作の他の
例を示すフローチャート
【図15】同実施形態の通信品質推定部の構成の一例を
示す図
【図16】同実施形態の個別帯域管理装置の動作のさら
に他の例を示すフローチャート
【図17】同実施形態の通信品質推定部の構成の他の例
を示す図
【図18】バースト溢れ率変形法と仮想帯域法を用いて
求めた最大許容負荷を示す図
【図19】従来のバースト溢れ率法におけるトラヒック
のバースト長とセル廃棄率推定精度を示す図
【符号の説明】
101〜109…端末 110、110−1〜110−4…交換機 120…多重/分離装置 130…速度変換装置 2…帯域管理装置 150…スイッチ 121…多重装置 122…分離装置 131…リンク速度差調整装置 301,302,303…通信装置 10…受付制御部 20…全必要帯域算出部 30、30−1〜30−j…個別帯域管理部 21…必要帯域記憶部 22…必要帯域出力部 31…個別必要帯域算出部 33…差分帯域出力部 32…個別必要帯域記憶部 230,240…個別帯域管理装置 231,241…出力リンク速度算出部 232,242…通信品質推定部 233,243…通信品質比較部 234,244…QOS記憶部 235,245…必要帯域出力部 246…パケット到着特性記憶部 250,260…通信品質推定部 251,261…パケット廃棄量記憶部 252,262…到着レート分布算出部 253,263…パケット廃棄量算出部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力リンクから入力されたパケットを蓄積
    部で蓄積した後に所定の出力リンクへ転送する通信装置
    にて一定値以上の通信品質を提供するための帯域管理方
    法において、 転送対象となるパケットのパケット到着特性をもとに予
    め用意された所定のアルゴリズムに基づいて必要帯域を
    求める処理手段であって、パケット流対応に設けられた
    処理手段のうちの少なくとも1つを選択し、 選択された前記処理手段により該処理手段に対応付けら
    れているパケット流についてパケット到着特性が変化し
    た場合に前記一定値以上の通信品質を満足するために要
    求される必要帯域の変化分を夫々求め、 求められた必要帯域の変化分のうちの1つを選択し、 保持されている現在の全パケット流の必要帯域の総和に
    選択された前記必要帯域の変化分を加えることにより、
    パケット到着特性が変化した場合に前記一定値以上の通
    信品質を満足するために前記通信装置に要求される新た
    な必要帯域の総和を求めることを特徴とする帯域管理方
    法。
  2. 【請求項2】前記処理手段の選択では、端末からパケッ
    ト到着特性の変更要求を受け付けた場合に、処理手段の
    うちの少なくとも1つを選択し、 前記必要帯域の変化分を求めるにあたっては、前記変更
    要求に伴って与えられる前記パケット到着特性の変更量
    を示す通知情報を用いて前記パケット到着特性の変化量
    を推定することにより前記必要帯域を求め、 前記決定にあたっては、求められた必要帯域以上の帯域
    が前記通信装置にて確保されていない場合、前記パケッ
    ト到着特性の変更要求の受付を拒否すべきと決定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の帯域管理方法。
  3. 【請求項3】入力リンクから入力されたパケットを蓄積
    部で蓄積した後に所定の出力リンクへ転送する通信装置
    にて一定値以上の通信品質を提供するために必要となる
    必要帯域を求めるための帯域管理方法において、 必要帯域を複数の異なる値に仮定し、転送対象となるパ
    ケットのパケット到着特性をもとにして該仮定された必
    要帯域の各々の値に対する通信品質を求め、 求められた通信品質と前記一定値とを比較することによ
    り該一定値以上の通信品質を提供するための必要帯域を
    求めることを特徴とする帯域管理方法。
  4. 【請求項4】前記パケット到着特性として、パケットの
    到着速度の確率分布を用い、このパケットの到着速度と
    前記仮定した必要帯域の値との差の値に関する確率分布
    を求め、求められた前記差の値に関する確率分布と既に
    求めた仮定した必要帯域の値に対する通信品質を用い
    て、前記仮定した必要帯域の値に対する通信品質を順次
    求めることを特徴とする請求項3に記載の帯域管理方
    法。
  5. 【請求項5】前記パケット到着特性が変化する場合に、
    現在のパケット到着特性に対して前に求めた仮定された
    複数の必要帯域の値夫々に対する通信品質と、該パケッ
    ト到着特性の変化量とを用いて、該仮定された複数の必
    要帯域の値に対するパケット到着特性変化後の通信品質
    を夫々求め、求められた前記パケット到着特性変化後の
    通信品質と前記一定値とを比較することにより該一定値
    以上の通信品質を提供するための必要帯域を求めること
    を特徴とする請求項3または請求項4に記載の帯域管理
    方法。
  6. 【請求項6】入力リンクから入力されたパケットを蓄積
    部で蓄積した後に所定の出力リンクへ転送する通信装置
    にて一定値以上の通信品質を提供するための帯域管理装
    置において、 パケット流対応に設けられ、転送対象となるパケットの
    パケット到着特性をもとに予め用意された所定のアルゴ
    リズムに基づいて、対応付けられているパケット流につ
    いてパケット到着特性が変化した場合に前記一定値以上
    の通信品質を満足するために要求される必要帯域を求め
    る、複数の第1の処理手段と、 パケット到着特性の変化の可能性または事実を検知した
    場合に、前記第1の処理手段のうちの少なくとも1つを
    選択して前記必要帯域を求めさせ、この必要帯域を求め
    た個別帯域管理手段における必要帯域の変化分のうちの
    1つを選択し、保持されている現在の全パケット流の必
    要帯域の総和に選択された前記必要帯域の変化分を加え
    ることにより、前記変更要求を受理した場合に前記一定
    値以上の通信品質を満足するために前記通信装置に要求
    される新たな必要帯域の総和を求める第2の処理手段
    と、 求められた新たな必要帯域の総和をもとに前記変更要求
    を受理するか否かを決定する第3の処理手段とを備えた
    ことを特徴とする帯域管理装置。
  7. 【請求項7】入力リンクから入力されたパケットを蓄積
    部で蓄積した後に所定の出力リンクへ転送する通信装置
    にて一定値以上の通信品質を提供するために必要となる
    必要帯域を求めるための帯域管理装置において、 必要帯域を複数の異なる値に仮定し、転送対象となるパ
    ケットのパケット到着特性をもとにして該仮定された必
    要帯域の各々の値に対する通信品質を求め、求められた
    通信品質と前記一定値とを比較することにより該一定値
    以上の通信品質を提供するための必要帯域を求める手段
    を備えたことを特徴とする帯域管理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000035007A (ko) * 1998-11-10 2000-06-26 포만 제프리 엘 네트워크 적재에 따른 연속 비트율의 가상 패스 접속의 대역폭을 동적으로 조절하기 위한 패킷 교환망에서의 방법 및 시스템
JP2008199451A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Kddi Corp 帯域制御装置及び方法

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