JPH10134185A - 操作者照合装置 - Google Patents

操作者照合装置

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JPH10134185A
JPH10134185A JP8288083A JP28808396A JPH10134185A JP H10134185 A JPH10134185 A JP H10134185A JP 8288083 A JP8288083 A JP 8288083A JP 28808396 A JP28808396 A JP 28808396A JP H10134185 A JPH10134185 A JP H10134185A
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JP
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operator
data
fourier transform
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JP8288083A
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Hiroshi Nakajima
寛 中島
Koji Kobayashi
孝次 小林
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Azbil Corp
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、生体情報を使って操作者の照合を行
うときに、簡略な構成に従いつつ高精度の照合処理を実
現する操作者照合装置の提供を目的とする。 【解決手段】複数種類の生体情報を入力する構成を採
る。そして、全ての生体情報に共通となる照合機構とし
て、入力生体情報のパターンデータの離散的フーリエ変
換データと、操作者ID/生体情報種別の指す登録生体
情報のパターンデータの離散的フーリエ変換データとを
算出し、この2つの変換データの合成データの位相成分
を抽出して、それに対して離散的フーリエ変換処理を施
すものを用意する。このとき得られる離散的フーリエ変
換データの振幅の中に、閾値よりも大きなものがあると
きには、入力生体情報と登録生体情報とが一致すること
になるので、入力生体情報の数を考慮した論理演算に従
って、それらの照合結果から操作者が正規の者であるの
か否かの最終的な結論を下す構成を採る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作者の生体情報
を使って操作者の照合処理を実行する操作者照合装置に
関し、特に、簡略な構成に従いつつ高精度の照合処理を
実現できるようにする操作者照合装置に関する。
【0002】部屋の入退出管理や、端末装置のアクセス
管理などで、操作者が正規の権利を有する者であるのか
否かを照合していくことが行われている。このような照
合処理は、不正を防止するためにも高精度なものにして
いく必要がある。
【0003】
【従来の技術】これまでは、暗証番号やIDカードなど
を使って、操作者が本人であるのか否かをチェックする
という構成を採っていたが、最近、指紋照合装置や音声
照合装置などを使って、操作者が本人であるのか否かを
チェックするという構成を採るようになってきた。
【0004】この指紋照合装置では、前もって、正規の
権利を有する者の指紋をその者のIDと対応付けて登録
しておいて、操作者が自分のIDと指紋とを入力してく
ると、そのIDの指す登録指紋を読み出して、その登録
指紋と入力されてきた指紋とをパターン照合すること
で、操作者が本人であるのか否かということを判断する
構成を採っている。
【0005】また、この音声照合装置では、特定の発音
内容を決めておいて、前もって、正規の権利を有する者
の発するその発音内容の音声をその者のIDと対応付け
て登録しておいて、操作者が自分のIDとその発音内容
の音声とを入力してくると、そのIDの指す登録音声を
読み出して、その登録音声と入力されてきた音声とをパ
ターン照合することで、操作者が本人であるのか否かと
いうことを判断する構成を採っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、指紋照
合装置を使って、操作者が本人であるのか否かを照合す
る構成を採っていると、指にけがをしている場合や、ア
トピー体質の人の場合などに、本人であることを検出で
きないという問題点があった。そして、指紋をとられる
ことに対する抵抗感を持つ人もいるという問題点があっ
た。
【0007】また、音声照合装置を使って、操作者が本
人であるのか否かを照合する構成を採っていると、風邪
をひいていることで声が普通の状態でない場合や、ろう
あ者の人の場合などに、本人であることを検出できない
という問題点があった。
【0008】その他のパターン照合装置にも同様な問題
点がある。例えば、顔を使って照合処理を実行する場合
にも、ヘアスタイルや、顔の表情や、髭の有無などによ
り、本人であることを検出できないという問題点があ
る。
【0009】この問題点を解決する1つの方法として、
指紋照合装置や音声照合装置やその他のパターン照合装
置を複数用意して、その全てのパターン照合装置を使っ
て本人確認を行ったり、その中の1つのパターン照合装
置を操作者に選択させて本人確認を行うという方法を採
ることが考えられる。
【0010】しかしながら、従来のパターン照合装置
は、照合対象となるパターンの持つ固有的な特徴データ
を定義する構成を採って、それを使って照合処理を実行
するという構成を採っていることから、この方法を採る
場合、それぞれ独立したパターン照合装置を用意する必
要があり、これがために、装置が大がかりなものになる
とともに、コストが高くなるという問題点が出てくるこ
とになる。
【0011】一方、本発明者らは、特願平8-107244 号
で、新たなパターン照合装置として、照合対象の入力パ
ターンの離散的フーリエ変換データと、既登録の登録パ
ターンの離散的フーリエ変換データとを算出して、振幅
抑制処理を使って、この2つの離散的フーリエ変換デー
タの合成データの位相成分のみを抽出し、その位相成分
の離散的フーリエ変換データあるいは離散的フーリエ逆
変換データを求めて、その変換データの持つ実部あるい
は振幅の示す相関度に基づいて、入力パターンと登録パ
ターンとが一致するのか否かを判断するという発明を開
示した。
【0012】すなわち、この発明では、図14に示すよ
うに、登録パターンf(m,n)の離散的フーリエ変換
データF(u,v)と、入力パターンg(m,n)の離
散的フーリエ変換データG(u,v)とを算出する。
【0013】そして、このF(u,v)及びG(u,
v)を使って、登録パターンと入力パターンとの間の距
離「〔f(m,n)−g(m,n)〕2 」に対応付けら
れる合成データ「F(u,v)×G* (u,v)」を算
出することで、合成データ「AB×exp〔j(θ−
φ)〕」を求めて、この振幅A,Bを強制的に例えば
“1”に設定する振幅抑制処理を施すことで、その位相
成分exp〔j(θ−φ)〕のみを抽出する。
【0014】そして、この位相成分exp〔j(θ−
φ)〕の離散的フーリエ変換データあるいは離散的フー
リエ逆変換データである「α(p,q)+jβ(p,
q)」を求めて、入力パターンと登録パターンとが一致
するときには、その一致位置で、その実部αあるいは振
幅(α2 +β2 1/2 がδ関数的な関数値を示すことか
ら、その実部αあるいは振幅(α2 +β2 1/2 の中
に、規定の閾値を超えるものがあるのか否かを判断する
ことにより、入力パターンと登録パターンとが一致する
のか否かを判断するのである。
【0015】ここで、合成データに対する振幅抑制処理
としては、振幅A,Bを強制的に“1”などの固定値に
設定することで位相情報のみとする他に、平方根演算や
LOG演算を施すことで振幅を抑制する構成を採ること
も可能である。このときには、その抑制された振幅を持
つ合成データの離散的フーリエ変換データ/離散的フー
リエ逆変換データである「α(p,q)+jβ(p,
q)」を求めていくことになる。また、合成データを算
出してから振幅を抑制するのではなくて、F(u,v)
及びG(u,v)に対して振幅抑制処理を施してから、
合成データを算出する構成を採ることも可能である。
【0016】図15に、この本発明の処理過程で得られ
た画像データ(この図は、CRTのハードコピーであ
る)の一例を図示する。ここで、図中に示すが登録さ
れている指紋パターン、がこの登録指紋パターンの離
散的フーリエ変換データF(u,v)の振幅A(u,
v)、がこの登録指紋パターンの離散的フーリエ変換
データの位相成分exp〔jθ(u,v)〕、が入力
された指紋パターン、がこの入力指紋パターンの離散
的フーリエ変換データG(u,v)の振幅B(u,
v)、がこの入力指紋パターンの離散的フーリエ変換
データの位相成分exp〔jφ(u,v)〕、が合成
データの位相成分exp〔j(θ−φ)〕、が位相成
分exp〔j(θ−φ)〕の離散的フーリエ変換データ
(α+jβ)の振幅、がこの離散的フーリエ変換デー
タ(α+jβ)の位相成分である。但し、位相成分につ
いては、位相0を黒、位相±πを白とする256階調の
濃淡画像で表してある。
【0017】この本発明者らの開示した新たなパターン
照合装置では、パターンの持つ空間周波数特性を使って
照合処理を実行する構成を採ることから、処理対象とな
るパターンによって照合処理のアルゴリズムを変更する
必要がないという特徴がある。
【0018】そして、振幅抑制処理を使って、入力パタ
ーンの離散的フーリエ変換データと、登録パターンの離
散的フーリエ変換データとの合成データの位相成分を抽
出して、その位相成分を使って、入力パターンと登録パ
ターンとを照合する構成を採ることから、入力パターン
の明るさや強さなどと、登録パターンの明るさや強さな
どとの違いを吸収することで、高精度の照合処理を実現
できるという特徴がある。
【0019】これから、この本発明者らの開示した新た
なパターン照合装置を用いることで、操作者が本人であ
るのか否かを照合する操作者照合装置を簡略な構成に従
って実現できることになる。
【0020】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、操作者の生体情報を使って操作者の照合処理
を実行する構成を採るときにあって、簡略な構成に従い
つつ高精度の照合処理を実現できるようにする新たな操
作者照合装置の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明を具備する操作者照合装
置であって、入力される操作者の生体情報と、登録され
ている生体情報とを照合することで操作者を照合するも
の、2-i(i=1〜n)は操作者照合装置1に接続され
る複数種類の生体情報検出装置であって、音声や指紋な
どの生体情報のパターンデータを検出して操作者照合装
置1に入力するものである。
【0022】操作者照合装置1は、入力手段10と、選
択手段11と、管理手段12と、特定手段13と、照合
手段14と、実行手段15とを備える。この入力手段1
0は、生体情報検出装置2-iの検出する生体情報のパタ
ーンデータを装置内に入力する。
【0023】選択手段11は、対話処理に従って、1つ
又は複数の生体情報検出装置2-iを選択して、入力手段
10に対して、その選択した生体情報検出装置2-iの検
出する生体情報のパターンデータの入力を指示する。
【0024】管理手段12は、操作者の持つ複数の生体
情報を登録対象として、それらの登録生体情報のパター
ンデータを管理したり、それらの登録生体情報のパター
ンデータの離散的フーリエ変換データ、あるいは、それ
らの離散的フーリエ変換データの位相成分のみ、あるい
は、それらの離散的フーリエ変換データの振幅抑制され
たものを管理する。
【0025】ここで、登録生体情報のパターンデータに
ついては、前もって生体情報検出装置2-iから入力する
ことで用意したり、フロッピィディスクなどからダウン
ロードすることで用意する。また、登録生体情報のパタ
ーンデータの離散的フーリエ変換データや、その位相成
分や、その振幅抑制されたものについては、そのように
して登録される登録生体情報のパターンデータに離散的
フーリエ変換を施したり、それから位相成分を抽出した
り、それを振幅抑制することで用意したり、フロッピィ
ーディスクなどからダウンロードすることで用意する。
【0026】特定手段13は、入力される操作者IDと
生体情報検出装置2-iの入力する生体情報の種別とか
ら、入力生体情報の照合対象となる管理手段12の管理
データを特定する。
【0027】照合手段14は、入力生体情報と登録生体
情報とを照合するものであって、パターンデータの離散
的フーリエ変換データを算出するフーリエ変換手段14
0と、振幅抑制処理を使って、入力生体情報のパターン
データの離散的フーリエ変換データと、登録生体情報の
パターンデータの離散的フーリエ変換データとの合成デ
ータの位相成分のみを求めるか、その合成データの振幅
抑制されたものを求める合成データ抽出手段141と、
入力生体情報と登録生体情報との相関度を検出すること
で、入力生体情報と登録生体情報とが一致するのか否か
を検出する相関度検出手段142とを備える。
【0028】実行手段15は、照合手段14の照合結果
を使って、操作者の照合処理を実行する。このように構
成される本発明の操作者照合装置1では、入力手段10
は、選択手段11が備えられるときには、選択手段11
の選択した生体情報検出装置2-i(複数あるときには順
番に選ぶ)の検出する操作者の生体情報のパターンデー
タを入力して、その入力生体情報のパターンデータをフ
ーリエ変換手段140に入力し、選択手段11が備えら
れないときには、生体情報検出装置2-iを順番に選択し
て、その選択した生体情報検出装置2-iの検出する操作
者の生体情報のパターンデータを入力して、その入力生
体情報のパターンデータをフーリエ変換手段140に入
力する。
【0029】そして、特定手段13は、その入力生体情
報の種別と、別に入力されてくる操作者IDとから、管
理手段12が登録生体情報のパターンデータを管理する
ときには、その操作者ID/生体情報種別の指すパター
ンデータを特定し、管理手段12が登録生体情報のパタ
ーンデータの離散的フーリエ変換データを管理するとき
には、その操作者ID/生体情報種別の指す離散的フー
リエ変換データを特定し、管理手段12が登録生体情報
のパターンデータの離散的フーリエ変換データの位相成
分のみを管理するときには、その操作者ID/生体情報
種別の指す位相成分のみとされた離散的フーリエ変換デ
ータを特定し、管理手段12が登録生体情報のパターン
データの離散的フーリエ変換データの振幅抑制されたも
のを管理するときには、その操作者ID/生体情報種別
の指す振幅抑制された離散的フーリエ変換データを特定
する。
【0030】これを受けて、フーリエ変換手段140
は、生体情報の次元数を考慮しつつ、入力手段10の入
力する入力生体情報のパターンデータの離散的フーリエ
変換データを算出するとともに、管理手段12が登録生
体情報のパターンデータを管理するときには、特定手段
13の特定する登録生体情報のパターンデータの離散的
フーリエ変換データを算出する。
【0031】そして、これを受けて、合成データ抽出手
段141は、振幅抑制処理を使って、フーリエ変換手段
140により算出された入力生体情報のパターンデータ
の離散的フーリエ変換データと、フーリエ変換手段14
0により算出された登録生体情報のパターンデータの離
散的フーリエ変換データとの合成データの位相成分のみ
を求めるか、その合成データの振幅抑制されたものを求
めて、フーリエ変換手段140を使って、その求めたデ
ータの離散的フーリエ変換データを算出する。
【0032】ここで、管理手段12が登録生体情報のパ
ターンデータの離散的フーリエ変換データや、その離散
的フーリエ変換データの位相成分のみや、その離散的フ
ーリエ変換データの振幅抑制されたものを管理するとき
には、合成データ抽出手段141は、特定手段13の特
定する管理手段12の管理データを使用して、入力生体
情報のパターンデータの離散的フーリエ変換データと、
登録生体情報のパターンデータの離散的フーリエ変換デ
ータとの合成データの位相成分のみを求めるか、その合
成データの振幅抑制されたものを求める。また、位相成
分のみとされた合成データの離散的逆フーリエ変換デー
タや、振幅抑制された合成データの離散的逆フーリエ変
換データ計算する構成を採ることがあるが、このときに
は、離散的逆フーリエ変換データを算出する手段が用意
され、それを使って、離散的逆フーリエ変換データが算
出されることになる。
【0033】このようにして、位相成分のみとされた合
成データや、振幅抑制された合成データの離散的フーリ
エ変換データ/離散的逆フーリエ変換データが算出され
ると、相関度検出手段142は、その変換データの持つ
実部あるいは振幅の示す相関度に基づいて、入力生体情
報が登録生体情報に一致するのか否かということを検出
する。
【0034】この相関度検出手段142の検出結果を受
けて、実行手段15は、相関度検出手段142がいずれ
か1つの生体情報で照合一致を判断することを条件にし
て、操作者の照合一致を判断したり、全ての生体情報で
照合一致を判断することを条件にして、操作者の照合一
致を判断したり、半数よりも多い生体情報で照合一致を
判断することを条件にして、操作者の照合一致を判断す
る。
【0035】ここで、合成データ抽出手段141が、入
力生体情報のパターンデータの離散的フーリエ変換デー
タと、登録生体情報のパターンデータの離散的フーリエ
変換データとの合成データを求めて、その合成データの
離散的フーリエ変換データ/離散的逆フーリエ変換デー
タを算出する構成を採っても、相関度検出手段142
は、多少精度は落ちるものの、入力生体情報が登録生体
情報に一致するのか否かということを検出できる。
【0036】このように、本発明の操作者照合装置1
は、本発明者らが特願平8-107244 号で開示したパター
ン照合装置が、照合対象となるパターンによって照合処
理のアルゴリズムを変更する必要がなく、しかも、高精
度に照合できるという特徴があるという点に着目して、
複数種類の生体情報検出装置2-iを接続する構成を採っ
て、それらの生体情報検出装置2-iの検出する生体情報
のパターンデータと、登録されている生体情報のパター
ンデータとを照合対象として、このパターン照合装置を
使って、この2つのパターンデータの照合処理を実行す
るとともに、それらの照合結果の論理演算により、最終
的な照合結果の結論を下す構成を採ることから、簡略な
構成に従いつつ高精度に操作者の照合処理を実行できる
ようになる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図2に、本発明の操作者照合装置1
の装置構成の一実施例を図示する。
【0038】この図に示すように、本発明の操作者照合
装置1は、指紋入力装置2aと、音声入力装置2bと、
顔入力装置2cと、ディスプレイ及びキー入力機構を持
つ入出力装置3とを接続するとともに、CPU20と、
ROM21と、RAM22と、登録生体情報のパターン
データの離散的フーリエ変換データを格納するハードデ
ィスク23と、入出力装置3との間のインタフェース処
理を実行する入出力インタフェース24と、照合結果を
外部に出力する出力インタフェース25と、指紋入力装
置2aとの間のインタフェース処理を実行する入力イン
タフェース26と、入力インタフェース26の受け取る
アナログ信号の画像データを例えば256階調のディジ
タル信号に変換するA/Dコンバータ27と、A/Dコ
ンバータ27の出力する画像データを格納するフレーム
メモリ28と、音声入力装置2bとの間のインタフェー
ス処理を実行する入力インタフェース29と、入力イン
タフェース29の受け取るアナログ信号の音声データを
例えば256階調のディジタル信号に変換するA/Dコ
ンバータ30と、A/Dコンバータ30の出力する音声
データを格納するフレームメモリ31と、顔入力装置2
cとの間のインタフェース処理を実行する入力インタフ
ェース32と、入力インタフェース32の受け取るアナ
ログ信号の画像データを例えば256階調のディジタル
信号に変換するA/Dコンバータ33と、A/Dコンバ
ータ33の出力する画像データを格納するフレームメモ
リ34と、顔入力装置2cの持つパルスモータに駆動パ
ルスを出力するパルスモータ駆動回路35とを備える。
【0039】この指紋入力装置2aは、図3に示すよう
に、カメラ40とプリズム41と光源42とで構成さ
れ、プリズム41に置かれた指紋の持つ隆線と谷線によ
り全反射条件の成立・不成立が決定されることを利用し
て、カメラ40を使って操作者の指紋の画像データを検
出して操作者照合装置1に入力する。
【0040】また、音声入力装置2bは、マイクを使っ
て、操作者の発する規定の音声(例えば、「本日は晴天
なり」)の音声データを電気信号に変換して操作者照合
装置1に入力する。
【0041】また、顔入力装置2cは、図4に示すよう
に、カメラ50と、カメラ50のズーム倍率を変更する
パルスモータ駆動のズーム調整機構51とで構成され
て、規定の位置に配設される椅子に座る操作者の顔やそ
の目元部分の画像データを検出して操作者照合装置1に
入力する。なお、顔入力装置2cが、目元部分の画像デ
ータを入力する構成を採るのは、ヘアースタイルや髭な
どの影響を受けないようにするためである。
【0042】図5に、この装置構成を採る本発明の操作
者照合装置1に展開されるプログラム構成の一実施例を
図示する。この図に示すように、本発明の操作者照合装
置1は、離散的フーリエ変換処理を実行するフーリエ変
換プログラム60と、操作者の生体情報のパターンデー
タ(指紋の画像データや、音声データや、顔の画像デー
タ)の離散的フーリエ変換データを算出してハードディ
スク23に登録する登録プログラム61と、指紋入力装
置2aや音声入力装置2bや操作者照合装置1の入力す
る生体情報のパターンデータがハードディスク23に登
録されるパターンデータと一致するのか否かを照合する
照合プログラム62とを展開する。
【0043】図6に、登録プログラム61の実行する処
理フローの一実施例、図7及び図8に、照合プログラム
62の実行する処理フローの一実施例を図示する。次
に、これらの処理フローに従って、本発明について詳細
に説明する。
【0044】操作者が操作者照合装置1に対して自分の
生体情報の登録要求を発行すると、登録プログラム61
は、図6の処理フローに示すように、先ず最初に、ステ
ップ1で、入出力装置3を介して操作者と対話すること
で、操作者のIDを入手する。
【0045】続いて、ステップ2で、全生体情報の入力
を終了したのか否かを判断して、全生体情報の入力終了
を判断するときには、登録処理を終了し、未入力を判断
するときには、ステップ3に進んで、入出力装置3を介
して操作者と対話することで、未登録のものの中から、
どの入力装置(指紋入力装置2a/音声入力装置2b/
顔入力装置2c)の検出する生体情報のパターンデータ
を登録するのかを選択する。このとき、顔入力装置2c
については、顔全体の画像データを登録対象とするの
か、顔の目元部分の画像データを登録対象とするのかに
ついても選択する構成を採って、その選択に応じて、パ
ルスモータ駆動回路35を介してズーム調整機構51を
制御する処理を行う。
【0046】続いて、ステップ4で、ステップ3で選択
した入力装置(指紋入力装置2a/音声入力装置2b/
顔入力装置2c)の入力するパターンデータをディジタ
ル信号に変換して、フレームメモリ(フレームメモリ2
8/フレームメモリ31/フレームメモリ34)に読み
込む。なお、指紋入力装置2a/顔入力装置2cの入力
する画像データについては、画素単位に読み込んでいく
ことになるが、音声入力装置2bの入力する音声データ
については、規定の周期でサンプリングして読み込んで
いくことになる。
【0047】続いて、ステップ5で、フレームメモリか
ら登録対象となる生体情報のパターンデータを読み出し
て、その中から、照合対象となるパターンデータを切り
出す。例えば、指紋の画像データのときには、図9に示
すように、320×400画素の大きさで入力される画
像データに対して、x方向については、左右の端の32
画素を取り除いてから4画素ピッチで間引くとともに、
y方向については、上下の端の8画素を取り除いてから
3画素ピッチで間引くことで行う。
【0048】続いて、ステップ6で、次元数を指定し
て、ステップ5で切り出した登録生体情報のパターンデ
ータを処理対象として指定して、フーリエ変換プログラ
ム60を起動することで、その切り出した登録生体情報
のパターンデータの離散的フーリエ変換データを算出す
る。
【0049】なお、離散的フーリエ変換処理については
公知であるので、ここではその処理内容について説明を
省略するが、2次元の離散的フーリエ変換処理は、1次
元の離散的フーリエ変換処理を繰り返す構成を採ること
から、1次元の音声データと2次元の画像データを処理
する必要があるものの、フーリエ変換プログラム60と
しては1つ用意すれば足りる。
【0050】続いて、ステップ7で、ステップ6で算出
した離散的フーリエ変換データの振幅を例えば“1”に
設定することで、その離散的フーリエ変換データの位相
成分のみを抽出する。
【0051】すなわち、例えば、指紋の登録画像データ
f(m,n)に離散的フーリエ変換を施すことで、「A
(u,v)×exp〔jθ(u,v)〕」で表されるそ
の離散的フーリエ変換データF(u,v)を求めて、そ
の振幅A(u,v)を強制的に例えば“1”に設定する
ことで、その離散的フーリエ変換データF(u,v)の
位相成分exp〔jθ(u,v)〕を抽出するのであ
る。
【0052】続いて、ステップ8で、ステップ7で算出
した登録生体情報のパターンデータの離散的フーリエ変
換データの持つ位相成分を、操作者ID及び生体情報種
別と対応付けてハードディスク23に格納してから、ス
テップ2に戻る。
【0053】このようにして、この登録プログラム61
の処理に従って、図10に示すように、ハードディスク
23に対して、操作者の指紋の画像データの離散的フー
リエ変換データの持つ位相成分と、操作者の音声データ
の離散的フーリエ変換データの持つ位相成分と、操作者
の顔の画像データの離散的フーリエ変換データの持つ位
相成分と、操作者の目元部分の画像データの離散的フー
リエ変換データの持つ位相成分とが登録されることにな
る。
【0054】ここで、登録プログラム61は、ハードデ
ィスク23に対して、登録生体情報のパターンデータを
登録する構成を採ることも可能である。この構成を採る
ときには、照合プログラム62が、後述する照合処理の
実行時に、そのパターンデータの離散的フーリエ変換デ
ータを算出するとともに、その離散的フーリエ変換デー
タの振幅を例えば“1”に設定する処理を行うことにな
る。
【0055】また、登録プログラム61は、ハードディ
スク23に対して、登録生体情報のパターンデータの離
散的フーリエ変換データを登録する構成を採ることも可
能である。この構成を採るときには、照合プログラム6
2が、後述する照合処理の実行時に、その離散的フーリ
エ変換データの振幅を例えば“1”に設定する処理を行
うことになる。
【0056】一方、操作者が操作者照合装置1に対して
照合要求を発行すると、照合プログラム62は、図7及
び図8の処理フローに示すように、最初に、ステップ1
で、入出力装置3を介して操作者と対話することで、操
作者のIDを入手する。
【0057】続いて、ステップ2で、入出力装置3を介
して操作者と対話することで、どの入力装置(指紋入力
装置2a/音声入力装置2b/顔入力装置2c)の検出
する生体情報のパターンデータを使って、照合処理を実
行するのかを選択する。このとき、顔入力装置2cにつ
いては、顔全体の画像データを使うのか、目元部分の画
像データを使うのかの選択に合わせて、パルスモータ駆
動回路35を介してズーム調整機構51を制御する処理
を行う。
【0058】続いて、ステップ3で、ステップ2で選択
した入力装置(指紋入力装置2a/音声入力装置2b/
顔入力装置2c)の入力するパターンデータをディジタ
ル信号に変換して、フレームメモリ(フレームメモリ2
8/フレームメモリ31/フレームメモリ34)に読み
込む。
【0059】続いて、ステップ4で、フレームメモリか
ら照合対象となる入力生体情報のパターンデータを読み
出して、その中から、照合対象となるパターンデータを
切り出す。この切り出し処理は、上述の登録処理時にお
けるものと同じ形態で実行される。
【0060】続いて、ステップ5で、次元数を指定し
て、ステップ4で切り出した入力生体情報のパターンデ
ータを処理対象として指定して、フーリエ変換プログラ
ム60を起動することで、その切り出した入力生体情報
のパターンデータの離散的フーリエ変換データを算出す
る。
【0061】続いて、ステップ6で、ステップ5で算出
した離散的フーリエ変換データの振幅を例えば“1”に
設定することで、入力生体情報のパターンデータの離散
的フーリエ変換データの位相成分を抽出する。
【0062】すなわち、例えば、指紋の入力画像データ
g(m,n)に離散的フーリエ変換データを施すこと
で、「B(u,v)×exp〔jφ(u,v)〕」で表
されるその離散的フーリエ変換データG(u,v)を求
めて、その振幅B(u,v)を強制的に例えば“1”に
設定することで、その離散的フーリエ変換データG
(u,v)の位相成分exp〔jφ(u,v)〕を抽出
するのである。
【0063】続いて、ステップ7で、ハードディスク2
3から、入力された操作者ID/生体情報種別の指す離
散的フーリエ変換データ(位相成分のみに振幅抑制され
ている)を読み出し、続くステップ8(図8)で、この
読み出した離散的フーリエ変換データの位相成分と、ス
テップ5で算出した入力生体情報のパターンデータの離
散的フーリエ変換データの持つ位相成分との合成データ
を算出する。
【0064】すなわち、ハードディスク23に格納され
ている離散的フーリエ変換データの位相成分exp〔j
θ(u,v)〕と、ステップ5で算出した離散的フーリ
エ変換データの位相成分exp〔jφ(u,v)〕との
合成データexp〔j(θ−φ)〕を算出するのであ
る。
【0065】続いて、ステップ9で、ステップ8で算出
した合成データexp〔j(θ−φ)〕を処理対象とし
て指定して、フーリエ変換プログラム60を起動するこ
とで、その合成データexp〔j(θ−φ)〕の離散的
フーリエ変換データを算出する。このとき、合成データ
exp〔j(θ−φ)〕の離散的フーリエ変換データを
算出するのではなくて、離散的逆フーリエ変換データを
算出する構成を採ることも可能である。
【0066】続いて、ステップ10で、ステップ9で算
出した合成データexp〔j(θ−φ)〕の離散的フー
リエ変換データの振幅を算出する。すなわち、「α
(p,q)+jβ(p,q)」で表されるその離散的フ
ーリエ変換データの振幅(α2 +β2 1/2 を算出する
のである。このとき、振幅に代えて、実部αを用いる構
成を採ることも可能である。
【0067】続いて、ステップ11で、ステップ10で
算出した振幅(α2 +β2 1/2 の中に、規定の閾値を
超えるものがあるのか否かを判断することで、入力生体
情報と登録生体情報とが一致するのか否かを判断する。
【0068】すなわち、入力生体情報と登録生体情報と
が一致するときには、その中心位置で、振幅(α2 +β
2 1/2 がδ関数的に大きな値を示すことから、そのよ
うな大きな値を持つ振幅が存在するのか否かを判断する
ことで、入力生体情報と登録生体情報とが一致するのか
否かを判断するのである。
【0069】ここで、この振幅の評価処理にあたって、
現実には理想的なδ関数にならないことを考慮して、近
傍に位置する振幅の平均値を算出して、その平均値を使
って評価を実行するという構成を採ることも可能であ
る。
【0070】このステップ11で、閾値よりも大きな値
を持つ振幅が存在することを判断するときには、ステッ
プ12に進んで、出力インタフェース25を介して、外
部に操作者の照合確認がとれたことを出力し、閾値より
も大きな値を持つ振幅が存在しないことを判断するとき
には、ステップ13に進んで、出力インタフェース25
を介して、外部に操作者の照合確認がとれないことを出
力する。
【0071】このようにして、本発明の操作者照合装置
1では、入力生体情報のパターンデータの離散的フーリ
エ変換データと、登録生体情報のパターンデータの離散
的フーリエ変換データとを算出し、この2つの変換デー
タの合成データの位相成分を抽出して、その位相成分の
離散的フーリエ変換データの示す相関度に基づいて操作
者の照合処理を実行する構成を採ることで、あらゆる生
体情報に共通となる処理に従いつつ、高精度に操作者の
照合処理を実行できるようになる。
【0072】これにより、操作者は、自分の希望する生
体情報を指定して照合要求を発行できるようになるの
で、指紋を照合用の生体情報として使えないような場合
や、音声を照合用の生体情報として使えないような場合
や、顔を照合用の生体情報として使えないような場合に
も、照合要求を発行できるようになる。
【0073】図11ないし図13に、照合プログラム6
2の実行する処理フローの他の実施例を図示する。ここ
で、この処理フローでは、上述した図7及び図8の処理
フローと異なって、操作者に照合対象となる生体情報を
選択する権利はなく、装置が全ての生体情報を使って照
合処理を実行することを想定している。次に、この処理
フローについて説明する。
【0074】照合プログラム62は、図11ないし図1
3に示す処理フローに従う場合には、操作者が操作者照
合装置1に対して照合要求を発行すると、先ず最初に、
ステップ1で、入出力装置3を介して操作者と対話する
ことで、操作者のIDを入手する。
【0075】続いて、ステップ2で、生体情報の種別を
示す変数iに例えば“1”を設定し、生体情報の照合一
致の数を管理する変数mに“0”を設定する。例えば、
変数例えば“1”は指紋入力装置2aの検出する指紋の
画像データ、変数“2”は音声入力装置2bの検出する
音声データ、変数“3”は顔入力装置2cの検出する顔
の画像データ、変数“4”は顔入力装置2cの検出する
目元の画像データを指すものとする。
【0076】続いて、ステップ3で、変数iの指す入力
装置(指紋入力装置2a/音声入力装置2b/顔入力装
置2c)の入力するパターンデータをディジタル信号に
変換して、フレームメモリ(フレームメモリ28/フレ
ームメモリ31/フレームメモリ34)に読み込む。こ
のとき、顔入力装置2cについては、顔全体の画像デー
タを入力するのか、目元部分の画像データを入力するの
かに合わせて、パルスモータ駆動回路35を介してズー
ム調整機構51を制御する処理を行う。
【0077】続いて、ステップ4で、フレームメモリか
ら照合対象となる入力生体情報のパターンデータを読み
出して、その中から、照合対象となるパターンデータを
切り出す。
【0078】続いて、ステップ5で、次元数を指定し
て、ステップ4で切り出した入力生体情報のパターンデ
ータを処理対象として指定して、フーリエ変換プログラ
ム60を起動することで、その切り出した入力生体情報
のパターンデータの離散的フーリエ変換データを算出す
る。続いて、ステップ6で、ステップ5で算出した離散
的フーリエ変換データの振幅を例えば“1”に設定する
ことで、入力生体情報のパターンデータの離散的フーリ
エ変換データの位相成分を抽出する。
【0079】すなわち、例えば、指紋の入力画像データ
g(m,n)に離散的フーリエ変換データを施すこと
で、「B(u,v)×exp〔jφ(u,v)〕」で表
されるその離散的フーリエ変換データG(u,v)を求
めて、その振幅B(u,v)を強制的に例えば“1”に
設定することで、その離散的フーリエ変換データG
(u,v)の位相成分exp〔jφ(u,v)〕を抽出
するのである。
【0080】続いて、ステップ7で、ハードディスク2
3から、入力された操作者ID/生体情報種別の指す離
散的フーリエ変換データ(位相成分のみに振幅抑制され
ている)を読み出し、続くステップ8(図12)で、こ
の読み出した離散的フーリエ変換データの位相成分と、
ステップ5で算出した入力生体情報のパターンデータの
離散的フーリエ変換データの持つ位相成分との合成デー
タを算出する。
【0081】すなわち、ハードディスク23に格納され
ている離散的フーリエ変換データの位相成分exp〔j
θ(u,v)〕と、ステップ5で算出した離散的フーリ
エ変換データの位相成分exp〔jφ(u,v)〕との
合成データexp〔j(θ−φ)〕を算出するのであ
る。
【0082】続いて、ステップ9で、ステップ8で算出
した合成データexp〔j(θ−φ)〕を処理対象とし
て指定して、フーリエ変換プログラム60を起動するこ
とで、その合成データexp〔j(θ−φ)〕の離散的
フーリエ変換データを算出する。
【0083】続いて、ステップ10で、ステップ9で算
出した合成データexp〔j(θ−φ)〕の離散的フー
リエ変換データの振幅を算出する。すなわち、「α
(p,q)+jβ(p,q)」で表されるその離散的フ
ーリエ変換データの振幅(α2 +β2 1/2 を算出する
のである。
【0084】続いて、ステップ11で、ステップ10で
算出した振幅(α2 +β2 1/2 の中に、規定の閾値を
超えるものがあるのか否かを判断して、閾値を超えるも
のがあると判断するときには、入力生体情報と登録生体
情報との一致を判断して、ステップ12に進んで、変数
mの値を1つインクリメントし、閾値を超えるものがな
いと判断するときには、入力生体情報と登録生体情報と
の不一致を判断して、このステップ12の処理を省略す
る。
【0085】続いて、ステップ13で、変数iの値を1
つインクリメントし、続くステップ14で、この変数i
の値がimax (この実施例では、imax =4)を超える
ものになったのか否かを判断して、超えないことを判断
するときには、次の生体情報の照合処理に入るべくステ
ップ3に戻っていく。
【0086】一方、ステップ14で、変数iの値がi
max を超えることを判断するときには、全ての生体情報
についての照合処理が完了したことを判断して、ステッ
プ15に進んで、AND判定モードに設定されているの
か否かを判断する。
【0087】そして、このステップ15で、AND判定
モードに設定されていることを判断するときには、ステ
ップ16に進んで、変数mの値がimax であるのか否か
を判断して、imax であることを判断するときには、全
ての生体情報で照合一致が検出されたことを判断して、
ステップ17に進んで、出力インタフェース25を介し
て、外部に操作者の照合確認がとれたことを出力し、i
max でないことを判断するときには、照合一致の検出さ
れない生体情報があることを判断して、ステップ18に
進んで、出力インタフェース25を介して、外部に操作
者の照合確認がとれないことを出力する。
【0088】一方、ステップ15で、AND判定モード
に設定されていないことを判断するときには、ステップ
19(図13)に進んで、OR判定モードに設定されて
いるのか否かを判断する。
【0089】そして、このステップ19で、OR判定モ
ードに設定されていることを判断するときには、ステッ
プ20に進んで、変数mの値が“0”であるのか否かを
判断して、“0”でないことを判断するときには、いず
れかの生体情報で照合一致が検出されたことを判断し
て、ステップ21に進んで、出力インタフェース25を
介して、外部に操作者の照合確認がとれたことを出力
し、“0”であることを判断するときには、いずれの生
体情報でも照合一致が検出されなかったことを判断し
て、ステップ22に進んで、出力インタフェース25を
介して、外部に操作者の照合確認がとれないことを出力
する。
【0090】一方、ステップ19で、OR判定モードに
設定されていないことを判断するときには、多数決判定
モードに設定されていることを判断して、ステップ23
に進んで、変数mの値が“imax /2”よりも大きいの
か否かを判断して、大きいことを判断するときには、半
数よりも多い生体情報で照合一致が検出されたことを判
断して、ステップ24に進んで、出力インタフェース2
5を介して、外部に操作者の照合確認がとれたことを出
力し、大きくないことを判断するときには、半数よりも
少ない生体情報でしか照合一致が検出されなかったこと
を判断して、ステップ25に進んで、出力インタフェー
ス25を介して、外部に操作者の照合確認がとれないこ
とを出力する。
【0091】ここで、AND判定モード/OR判定モー
ド/多数決判定モードのいずれの判定モードを使うのか
については、設置者が、装置の設置時などに設定するこ
とになる。
【0092】このようにして、照合プログラム62が図
11ないし図13に示す処理フローに従う場合には、本
発明の操作者照合装置1は、複数の生体情報の照合結果
を考慮して最終的な結論を下す構成を採ることから、操
作者が本人であるのか否かを更に正確に検出できるよう
になる。
【0093】なお、図7及び図8の処理フローに従う場
合にも、操作者に対して、複数の生体情報の選択入力を
許可する構成を採って、それらの照合結果に対して、A
ND判定モード/OR判定モード/多数決判定モードを
設けて最終的な結論を下す構成を採ることも可能であ
る。
【0094】また、図11ないし図13の処理フローに
従う場合にも、設置者に対して、照合処理に用いる生体
情報を指定させる構成を採って、その指定される生体情
報のみを入力する構成を採ることも可能である。
【0095】この実施例では、入力生体情報の離散的フ
ーリエ変換データと登録生体情報の離散的フーリエ変換
データとの合成データの位相成分のみを抽出して、その
位相成分の離散的フーリエ変換データの持つ振幅に従っ
て、入力生体情報と登録生体情報との一致不一致を判断
する構成を採ったが、多少精度は落ちるものの、振幅抑
制処理を行わずに、その合成データの離散的フーリエ変
換データの持つ振幅に従って、入力生体情報と登録生体
情報との一致不一致を判断する構成を採ることも可能で
ある。
【0096】図示実施例に従って本発明を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施
例では、ハードディスク23の登録データについても自
装置で生成する構成を採ったが、別の場所で作成される
ものをフロッピィディスクなどを使って入手して、それ
をハードディスク23にダウンロードしていく構成を採
ってもよい。
【0097】また、実施例では、離散的フーリエ変換デ
ータの振幅を例えば“1”に設定するという振幅抑制処
理を用いる構成を採ったが、平方根演算やLOG演算な
どにより振幅抑制を行って、そのようにして得られる合
成データに対して離散的フーリエ変換や離散的逆フーリ
エ変換データを施していくという方法を採ってもよい。
【0098】このときには、その合成データに振幅成分
が残ることになるが、振幅抑制されていることにより、
位相成分のみを処理する場合とほとんど同程度の検出処
理を実行できることになる。
【0099】また、実施例では、離散的フーリエ変換デ
ータに対して振幅抑制処理を施してから合成データを求
めるという方法を採ったが、合成データを求めてから振
幅抑制処理を施してもよいのである。
【0100】また、実施例では、生体情報として、1次
元のものと2次元のもので説明したが、3次元以上の生
体情報を定義する場合にも、そのまま適用できることは
言うまでもない。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の操作者照
合装置は、本発明者らが特願平8-107244 号で開示した
パターン照合装置が、照合対象となるパターンによって
照合処理のアルゴリズムを変更する必要がなく、しか
も、高精度に照合できるという特徴があるという点に着
目して、複数種類の生体情報検出装置を接続する構成を
採って、それらの生体情報検出装置の検出する生体情報
のパターンデータと、登録されている生体情報のパター
ンデータとを照合対象として、このパターン照合装置を
使って、この2つのパターンデータの照合処理を実行す
るとともに、それらの照合結果の論理演算により、最終
的な照合結果の結論を下す構成を採ることから、簡略な
構成に従いつつ高精度に操作者の照合処理を実行できる
ようになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の装置構成の一実施例である。
【図3】指紋入力装置の説明図である。
【図4】顔入力装置の説明図である。
【図5】本発明のプログラム構成の一実施例である。
【図6】登録プログラムの実行する処理フローの一実施
例である。
【図7】照合プログラムの実行する処理フローの一実施
例である。
【図8】照合プログラムの実行する処理フローの一実施
例である。
【図9】照合対象となるパターンデータの切り出し処理
の説明図である。
【図10】ハードディスクに登録されるデータの説明図
である。
【図11】照合プログラムの実行する処理フローの他の
実施例である。
【図12】照合プログラムの実行する処理フローの他の
実施例である。
【図13】照合プログラムの実行する処理フローの他の
実施例である。
【図14】本発明者らが開示した発明の説明図である。
【図15】本発明者らが開示した発明で導出される中間
調画像の説明図である。
【符号の説明】 1 操作者照合装置 2 生体情報検出装置 10 入力手段 11 選択手段 12 管理手段 13 特定手段 14 照合手段 15 実行手段 140 フーリエ変換手段 141 合成データ抽出手段 142 相関度検出手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の生体情報検出装置を接続する
    構成を採って、該生体情報検出装置の入力する操作者生
    体情報と、入力される操作者IDの指す登録生体情報と
    を照合することで操作者を照合する操作者照合装置であ
    って、 操作者の持つ複数の生体情報を登録対象として、該登録
    生体情報のパターンデータを管理する管理手段と、 入力される操作者IDと生体情報検出装置の入力する生
    体情報の種別とから、入力生体情報の照合対象となる上
    記管理手段に管理されるパターンデータを特定する特定
    手段と、 生体情報の次元数を考慮しつつ、入力生体情報のパター
    ンデータの離散的フーリエ変換データと、上記特定手段
    の特定するパターンデータの離散的フーリエ変換データ
    とを算出し、振幅抑制処理を使って、この2つの離散的
    フーリエ変換データの合成データの位相成分のみを求め
    るか、該合成データの振幅抑制されたものを求めて、そ
    の求めたデータの離散的フーリエ変換データあるいは離
    散的逆フーリエ変換データの示す相関度に基づいて、入
    力生体情報と登録生体情報とを照合する照合手段と、 上記照合手段の照合結果を使って、操作者の照合処理を
    実行する実行手段とを備えることを、 特徴とする操作者照合装置。
  2. 【請求項2】 複数種類の生体情報検出装置を接続する
    構成を採って、該生体情報検出装置の入力する操作者生
    体情報と、入力される操作者IDの指す登録生体情報と
    を照合することで操作者を照合する操作者照合装置であ
    って、 操作者の持つ複数の生体情報を登録対象として、該登録
    生体情報のパターンデータの離散的フーリエ変換デー
    タ、あるいは、該離散的フーリエ変換データの位相成分
    のみ、あるいは、該離散的フーリエ変換データの振幅抑
    制されたものを管理する管理手段と、 入力される操作者IDと生体情報検出装置の入力する生
    体情報の種別とから、入力生体情報の照合対象となる上
    記管理手段の管理データを特定する特定手段と、 生体情報の次元数を考慮しつつ、入力生体情報のパター
    ンデータの離散的フーリエ変換データを算出し、該離散
    的フーリエ変換データと上記特定手段の特定する管理デ
    ータとを処理対象として、振幅抑制処理を使って、該離
    散的フーリエ変換データと登録生体情報のパターンデー
    タの離散的フーリエ変換データとの合成データの位相成
    分のみを求めるか、該合成データの振幅抑制されたもの
    を求めて、その求めたデータの離散的フーリエ変換デー
    タあるいは離散的逆フーリエ変換データの示す相関度に
    基づいて、入力生体情報と登録生体情報とを照合する照
    合手段と、 上記照合手段の照合結果を使って、操作者の照合処理を
    実行する実行手段とを備えることを、 特徴とする操作者照合装置。
  3. 【請求項3】 複数種類の生体情報検出装置を接続する
    構成を採って、該生体情報検出装置の入力する操作者生
    体情報と、入力される操作者IDの指す登録生体情報と
    を照合することで操作者を照合する操作者照合装置であ
    って、 操作者の持つ複数の生体情報を登録対象として、該登録
    生体情報のパターンデータを管理する管理手段と、 入力される操作者IDと生体情報検出装置の入力する生
    体情報の種別とから、入力生体情報の照合対象となる上
    記管理手段に管理されるパターンデータを特定する特定
    手段と、 生体情報の次元数を考慮しつつ、入力生体情報のパター
    ンデータの離散的フーリエ変換データと、上記特定手段
    の特定するパターンデータの離散的フーリエ変換データ
    とを算出し、この2つの離散的フーリエ変換データの合
    成データを求めて、該合成データの離散的フーリエ変換
    データあるいは離散的逆フーリエ変換データの示す相関
    度に基づいて、入力生体情報と登録生体情報とを照合す
    る照合手段と、 上記照合手段の照合結果を使って、操作者の照合処理を
    実行する実行手段とを備えることを、 特徴とする操作者照合装置。
  4. 【請求項4】 複数種類の生体情報検出装置を接続する
    構成を採って、該生体情報検出装置の入力する操作者生
    体情報と、入力される操作者IDの指す登録生体情報と
    を照合することで操作者を照合する操作者照合装置であ
    って、 操作者の持つ複数の生体情報を登録対象として、該登録
    生体情報のパターンデータの離散的フーリエ変換データ
    を管理する管理手段と、 入力される操作者IDと生体情報検出装置の入力する生
    体情報の種別とから、入力生体情報の照合対象となる上
    記管理手段に管理される離散的フーリエ変換データを特
    定する特定手段と、 生体情報の次元数を考慮しつつ、入力生体情報のパター
    ンデータの離散的フーリエ変換データを算出し、該離散
    的フーリエ変換データと上記特定手段の特定する離散的
    フーリエ変換データとの合成データを求めて、該合成デ
    ータの離散的フーリエ変換データあるいは離散的逆フー
    リエ変換データの示す相関度に基づいて、入力生体情報
    と登録生体情報とを照合する照合手段と、 上記照合手段の照合結果を使って、操作者の照合処理を
    実行する実行手段とを備えることを、 特徴とする操作者照合装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の操作者照
    合装置において、 対話処理に従って、1つ又は複数の生体情報検出装置を
    選択して、該生体情報検出装置の検出する生体情報の入
    力を指示する選択手段を備えることを、 特徴とする操作者照合装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の操作
    者照合装置において、 実行手段は、照合手段がいずれか1つの生体情報で照合
    一致を判断することを条件にして、操作者の照合一致を
    判断するように処理することを、 特徴とする操作者照合装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4又は5記載の操作
    者照合装置において、 実行手段は、照合手段が全ての生体情報で照合一致を判
    断することを条件にして、操作者の照合一致を判断する
    ように処理することを、 特徴とする操作者照合装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4又は5記載の操作
    者照合装置において、 実行手段は、照合手段が半数よりも多い生体情報で照合
    一致を判断することを条件にして、操作者の照合一致を
    判断するように処理することを、 特徴とする操作者照合装置。
JP8288083A 1996-10-30 1996-10-30 操作者照合装置 Pending JPH10134185A (ja)

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