JPH10129423A - ワイパ駆動装置 - Google Patents

ワイパ駆動装置

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JPH10129423A
JPH10129423A JP8293924A JP29392496A JPH10129423A JP H10129423 A JPH10129423 A JP H10129423A JP 8293924 A JP8293924 A JP 8293924A JP 29392496 A JP29392496 A JP 29392496A JP H10129423 A JPH10129423 A JP H10129423A
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noise
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reduction circuit
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Akiro Oshiro
昭郎 大城
Hiroaki Uchida
裕章 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転する回転電極に第1の固定接点及び第2
の固定接点を摺接することによって発生するノイズを低
減する。 【解決手段】 +コンタクトレバー30、Sコンタクト
レバー32、−コンタクトレバー34と、これらに接続
する端子35、36、37との間に、抵抗52、54を
有するノイズ低減回路部50A、50Bを各々配置す
る。これにより、−コンタクトレバー34がカムプレー
ト24の導電部分24Aに接触すると、−コンタクトレ
バー34及びSコンタクトレバー32に生じたノイズ電
圧が抵抗52に印加して消費される。また、+コンタク
トレバー34がカムプレート24の導電部分24Aに接
触したときに、+コンタクトレバー30及びSコンタク
トレバー32に生じたノイズ電圧が抵抗54に印加して
消費される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のワイパ装
置を駆動させるためのワイパ駆動装置に関し、詳細に
は、回転電極を用いてモータの駆動方向を切り換えなが
らワイパを駆動するワイパ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ワイパを駆動させるためのワイパ
駆動装置では、モータ部とギア部とで構成されている。
モータ部のモータ回転軸には、ウオームギアが取り付け
られており、このウオームギアがギア部に設けられたギ
アホイールに歯合されている。さらに、このギアホイー
ルと一体回転する回転軸には、ワイパ駆動用のクランク
アームが連結されており、これにより、モータ部の回転
がクランクアームへ伝達され、ワイパが駆動する。
【0003】また、ギア部には、モータ部の回転を制御
するため、導電部及び非導電部で構成される所定の電極
パターンが形成された回転電極としての例えばカムプレ
ートが配置され、ギアホイールと共に回転する。このカ
ムプレートには、複数の固定接点が対向して配置されて
おり、それぞれの固定接点は、ギアホイールが回転する
とカムプレートの表面の電極パターン上に摺接して電極
パターンの導電部又は非導電部と接触し、モータ部と電
源との接続状態を切り換えている。これにより、出力軸
の回転位置を検出することなく、モータ部への通電方向
を変更して回転方向を切り換え、所定の範囲内でワイパ
を往復移動させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カムプ
レートがギアホイールと共に回転するため、モータ部が
駆動している間は、カムプレートの表面に固定接点が常
に摺接している。この結果、摺接の摩擦によりカムプレ
ートと固定接点との間に接点電位差が生じ、これは、
0.15〜1000MHzの略全域に渡って細かく急激
に変化するヒゲ状の電圧として測定される(図7参
照)。特に、ラジオ放送やテレビ放送が行われている2
00MHz以下の周波数帯で大きくなっており、このた
め、ラジオ等に雑音が混じるなどの不都合が生じるとい
う問題がある。このノイズは、主としてカムプレートに
固定接点が摺接することによって生じる接点電位差に基
づくものと考えられる。このようなノイズの原因となる
接点電位差を、以下、「ノイズ電圧」という。このた
め、カムプレートを取り外して(摺接部分をなくし
て)、他の制御手段でモータ部の駆動制御及び出力軸の
位置検出を行うようにすれば、ノイズ電圧が生じること
がなく、ノイズの発生を抑えることができる。しかし、
この方法では、モータ部を駆動するための制御が複雑と
なり、高価な制御装置を組み込む必要が生じたりしてコ
スト高などを招き、好ましくない。
【0005】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、ワイパの駆動に伴って回転する回転電極に固定接点
が摺接することによって発生するノイズを効果的に低減
したワイパ駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
導電部及び非導電部により所定の導電パターンが形成さ
れ、ワイパを駆動するモータ部によって回転駆動される
回転電極に、第1の固定接点及び少なくとも1つの第2
の固定接点を摺接させ、回転する前記回転電極の導電部
へ前記第1の固定接点及び前記第2の固定接点が共に接
触することにより回路が閉じられて、前記モータ部へ所
定の電圧が印加されることによりワイパが駆動されるワ
イパ駆動装置であって、前記第1の固定接点と前記少な
くとも1つの第2の固定接点との間に、前記第1の固定
接点及び前記第2の固定接点と前記導電部との間に発生
するノイズ電圧を吸収又は消費するノイズ低減回路部を
備えたことを特徴としている。
【0007】この発明によれば、第1の固定接点と少な
くとも1つの第2の固定接点との間にノイズ低減回路部
が配置された回路が構成されるので、第1の固定接点及
び第2の固定接点が、回転する回転電極の導電部に共に
接触したときにノイズ低減回路部を含む回路が閉じて、
回転電極に第1の固定接点及び第2の固定接点が摺接す
ることによって各々に生じた接点電位差が、このノイズ
低減回路部に印加する。この結果、第1の固定接点及び
第2の固定接点に生じ、ノイズの原因となる接点電位
差、即ち、ノイズ電圧を、このノイズ低減回路部により
消費させることができる。これにより、ノイズを発生さ
せるエネルギーを放電させて、ノイズの発生を防止する
ことができる。
【0008】ここで、第2の固定接点は少なくとも1つ
あればよく、2つ以上の第2の固定接点がある場合に
は、回転電極を介して各々が第1の固定接点と接続さ
れ、これらの間にそれぞれノイズ低減回路部を設けるこ
とができる。
【0009】即ち、ノイズ低減回路部は、回転電極に接
触する第2の固定接点ごとに設けることができる。この
ため、モータ駆動装置に第2の固定接点が複数ある場合
には、複数のノイズ低減回路部が設けられる。複数のノ
イズ低減回路部を設けた場合には、それぞれの第2の固
定接点に生じたノイズ電圧を個別に消費して、ノイズの
発生を一層確実に防止することができる。
【0010】請求項2に係る発明は、前記ノイズ低減回
路部は、所定の抵抗値の電気抵抗及び所定の静電容量の
コンデンサの少なくともいずれか一方を含むことを特徴
としている。
【0011】この発明によれば、ノイズ低減回路部とし
ての電気抵抗及び/又はコンデンサが、第1の固定接点
と少なくとも1つの第2の固定接点との間に配置される
ので、電気抵抗及び/又はコンデンサを含む回路が構成
され、第1の固定接点及び第2の固定接点が回転電極の
導電部に共に接触したときに、回転する回転電極に第1
の固定接点及び第2の固定接点が摺接することによって
各々に生じた接点電位差が、この電気抵抗及び/又はコ
ンデンサに印加する。この結果、コンデンサは、接点電
位差を吸収すると共に徐々に放出するので、ノイズ電圧
は吸収されて急激に変化する電圧として放出されること
がない。また、電気抵抗は、この接点電位差を消費して
ノイズ電圧を消費することができる。これによって、ノ
イズの原因となるエネルギーを適度に放電させて、ノイ
ズの発生を防止することができる。また、ノイズ低減回
路部が、抵抗及びコンデンサで構成されている場合に
は、接点間の充放電を繰り返すコンデンサのみを備えた
ときと異なり、接点の磨耗を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0013】[第1の実施の形態]図1及び図2には本
発明の第1の実施の形態に係るワイパ駆動装置10の全
体構成が示されている。
【0014】ワイパ駆動装置10は、モータ部12とこ
のモータ部12に連結するギア部14とによって構成さ
れている。モータ部12の回転軸12Aはギア部14内
へ延出されており、先端にはウオームギア13が設けら
れている。このウオームギア13は、ギア部14内に設
けられた回転ギアホイール16に噛み合っている。
【0015】回転ギアホイール16は、ギア部14のハ
ウジング18に設けられた軸19に回転可能に支持され
ており、また、ハウジング18の配置されていない側に
おいて、軸20に支持されている。軸20の他端側は、
クランクアーム22に連結されている。このため、モー
タ部12が作動して回転軸12Aが回転(矢印A方向)
すると、この回転力がウオームギア13を介して回転ギ
アホイール16へ伝達されて回転ギアホイール16が回
転し、さらにこれに伴って軸20が回転(矢印B方向)
すると、クランクアーム22が軸20周りに回転するよ
うになっている(矢印C方向)。
【0016】回転ギアホイール16のハウジング18配
置側の面には、本発明の回転電極に対応する導電板で構
成されたカムプレート24が設けられている。カムプレ
ート24は、リング状(パターン状)で回転ギアホイー
ル16と一体的に形成されており、回転ギアホイール1
6と共に回転する。カムプレート24のパターンは、カ
ムプレート24の略周端に沿って設けられ、主として外
周側の導電部分24Aと主として内周側の非導電部分2
4Bとで構成されている。カムプレート24のパターン
には、周方向に沿った3つの接触ライン29、31、3
3が半径方向外側から形成されている。
【0017】カムプレート24の導電部分24Aの一部
は、半径方向内側へ突出して突出部26を形成してお
り、突出部26に対応する外周側の一部は、周方向の所
定範囲にわたって非導電部分24Bが配置され、切欠き
部28を形成している。このカムプレート24は+コン
タクトレバー30、Sコンタクトレバー32、−コンタ
クトレバー34と接触することによって、ワイパスイッ
チ40に応じた電気回路を構成する。
【0018】カムプレート24とハウジング18との間
には第1の固定接点としてのSコンタクトレバー32
と、第2の固定接点としての+コンタクトレバー30及
び−コンタクトレバー34が配置されている。各コンタ
クトレバーは、一端部がハウジング18の内周壁に固着
されており、他端部がカムプレート24方向へ延出し、
先端部がカムプレート24の表面に当接している。
【0019】+コンタクトレバー30は、カムプレート
24に対して半径方向最も外側に配置され、カムプレー
ト24の最外層の接触ライン29の一部に対向してい
る。Sコンタクトレバー32は、+コンタクトレバー3
0よりもカムプレート24の中心側に配置され、カムプ
レートの中央の接触ライン31の一部に対向している。
また、−コンタクトレバー34は、カムプレート24に
対して半径方向最も内側に配置され、カムプレート24
の最内層の接触ライン33の一部に対向している。
【0020】また、ハウジング18には、後述するノイ
ズ低減回路部50が配置されている。
【0021】次に図3を参照して、電気回路の構成を説
明する。+コンタクトレバー30はワイパスイッチ40
との間で電源+側に接続されており、先端部は回転ギア
ホイール16のカムプレート24に当接する。+コンタ
クトレバー30は、カムプレート24と接触ライン29
上で接触し、接触ライン29上の切欠き部28の位置で
非導電状態となる。Sコンタクトレバー32は、ワイパ
スイッチ40を介してモータ部12に接続されており、
先端部はカムプレート24と接触ライン31上で接触
し、常に導電状態となる。−コンタクトレバー34は、
グラウンドアースされており、カムプレート24と接触
ライン33上で接触し、接触ライン33上の突出部26
の位置で導電状態となる。
【0022】また、ワイパ駆動装置10には、端子3
6、37、38、39を介してワイパスイッチ40が接
続されており、端子35を介してグラウンドアースされ
ている。さらに、端子38及び端子39には、各々モー
タノイズ防止用のコイル42、44及びモータノイズ防
止用のコンデンサ46、48が接続されている。
【0023】なお、ワイパスイッチ40は、「○」印に
対応した部分における接続線が閉じていることを示して
いる。
【0024】ところで、ギア部14のハウジング18の
上部に備えられたノイズ低減回路部50(図2参照)
は、+コンタクトレバー30、Sコンタクトレバー3
2、−コンタクトレバー34と、これらに接続する端子
35、36、37との間に配置されている。
【0025】ノイズ低減回路部50は、抵抗52を備え
たノイズ低減回路部50Aと、抵抗54を備えたノイズ
低減回路部50Bとで構成されている。ノイズ低減回路
部50Aは、−コンタクトレバー34とSコンタクトレ
バー32との間に接続されており、ノイズ低減回路部5
0Bは、+コンタクトレバーとSコンタクトレバー32
との間に接続されている。ここで、抵抗52及び抵抗5
4は、1kΩ程度である。+コンタクトレバー30が切
欠き部28に接触して非導電状態となったときに、ノイ
ズ低減回路部50Bの抵抗54を介してモータ部12に
供給される電圧は十分に小さいため、モータ部12は駆
動しない。
【0026】次に本発明の第1の実施の形態の作用につ
いて説明する。ワイパが駆動しているときは、カムプレ
ート24が回転している。このとき、+コンタクトプレ
ート30は接触ライン29に沿って、Sコンタクトレバ
ー32は接触ライン31に沿って、及び−コンタクトレ
バー34は接触ライン33に沿って、それぞれカムプレ
ート24に対して常に摺接してる。これにより、これら
のコンタクトレバーの先端には摩擦によるエネルギーが
生じ、+コンタクトレバー30、Sコンタクトレバー3
2及び−コンタクトレバー34に、それぞれ接点電位差
が生じる。
【0027】ここで、+コンタクトレバー30がカムプ
レート24の導電部分24Aに接触すると、+コンタク
トレバー30とSコンタクトレバー32との間が導電状
態となり、これらの間を接続するノイズ低減回路部50
Bの抵抗54に、接点電位差が印加して消費される。一
方、−コンタクトレバー34がカムプレート24の導電
部分24Aに接触すると、−コンタクトレバー34とS
コンタクトレバー32との間が導電状態となり、これら
の間を接続するノイズ低減回路部50Aの抵抗52に接
点電位差が印加して消費される。
【0028】この結果、カムプレート24にコンタクト
レバーが摺接することに起因して発生し、ノイズの原因
となるノイズ電圧を、各々抵抗52、54を備えたノイ
ズ低減回路部50Aとノイズ低減回路部50Bとによっ
てそれぞれ十分に消費させて、ノイズの原因となるエネ
ルギーを放電させる。これによって、ノイズの発生を防
止することができる。
【0029】[第2の実施の形態]図4には、本発明の
第2の実施の形態に係るワイパ駆動装置70が示されて
いる。なお、第1の実施の形態に係るワイパ駆動装置1
0とは、ノイズ低減回路部50A、50Bをノイズ低減
回路部72A、72Bとしたことのみが異なるため、ノ
イズ低減回路部72のみを説明し、それ以外については
同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】ノイズ低減回路部72Aは、Sコンタクト
レバー32と−コンタクトレバー34との間に接続され
ており、抵抗74及びコンデンサ76を備えている。ノ
イズ低減回路部72Bは、Sコンタクトレバー32と+
コンタクトレバー30との間に接続されており、抵抗7
8及びコンデンサ80とを備えている。なお、抵抗7
4、78は100Ωであり、コンデンサ76、80は
0.68μFであるので、+コンタクトレバー30が切
欠き部28に接触して非導電状態となったときに、ノイ
ズ低減回路部72Bの抵抗78及びコンデンサ80を介
してモータ部12に供給される電圧は十分に小さいた
め、モータ部12は駆動しない。
【0031】次に第2の実施の形態の作用について説明
する。ワイパが駆動しているときは、カムプレート24
が回転しており、これに伴って、−コンタクトレバー3
0、Sコンタクトレバー32及び+コンタクトレバー3
4が、それぞれ接触ライン29、31、33に沿ってカ
ムプレート24に摺接する。このため、−コンタクトレ
バー30、Sコンタクトレバー32及び+コンタクトレ
バー34に、それぞれ接点電位差が生じる。
【0032】ここで、+コンタクトレバー30がカムプ
レート24の導電部分24Aに接触すると、+コンタク
トレバー30とSコンタクトレバー32との間が導電状
態となり、これらの間を接続するノイズ低減回路部72
Bの抵抗78及びコンデンサ80に接点電位差が印加す
る。この結果、接点電位差は、抵抗78により消費さ
れ、また、コンデンサ76により吸収されて徐々に放出
される。一方、−コンタクトレバー34がカムプレート
24の導電部分24Aに接触すると、−コンタクトレバ
ー34とSコンタクトレバー32との間が導電状態とな
り、これらの間を接続するノイズ低減回路部72Aの抵
抗74及びコンデンサ76に接点電位差が印加する。こ
の結果、接点電位差は、抵抗74で消費され、また、コ
ンデンサ76により吸収されて徐々に放出される。
【0033】これによって、カムプレート24にコンタ
クトレバーが摺接することによって生じ、ノイズの原因
となるノイズ電圧を、ノイズ低減回路部72A、72B
によって十分に消費吸収して、ノイズの原因となるエネ
ルギーを放電させ、ノイズの発生を効果的に防止するこ
とができる。
【0034】本発明の実施の形態では、ノイズ防止回路
部50A、50Bに用いられる抵抗52、54を1kΩ
としたが、+コンタクトレバー34がカムプレート24
の非導電部分24Bに接触しているときに、モータ部1
2に駆動可能な電圧が供給されない程度であれば、これ
に限定されない。例えば、0.1〜10KΩとすること
ができる。
【0035】また、ノイズ防止回路部70A、70Bに
用いられる抵抗72及びコンデンサ74、抵抗76及び
コンデンサ76を、各々100Ωと0.68μFとした
が、+コンタクトレバー34がカムプレート24の非導
電部分24Bに接触しているときに、モータ部12に駆
動可能な電圧が供給されない程度であれば、これに限定
されない。例えば、0.1〜10KΩの抵抗と、0.0
1〜0.68μFのコンデンサを組み合わせて使用する
ことができる。
【0036】なお、本発明の実施の形態では、抵抗のみ
を有するノイズ防止回路部50A、50Bと抵抗及びコ
ンデンサを有するノイズ防止回路部70A、70Bを用
いたが、ノイズ防止回路部としてコンデンサのみを有し
てもよい。この場合には、充放電を繰り返すため、抵抗
を用いた場合よりも接点の寿命が短縮されるが、製品即
ちモータの寿命を許容できる接点寿命が得られる程度の
小さな静電容量のものであれば使用することができる。
【0037】本発明の実施の形態では、回転電極に摺接
する−コンタクトレバー34及び+コンタクトレバー3
0とSコンタクトレバー32との間に、各々対となるよ
うにノイズ低減回路部50A、50B又はノイズ低減回
路部72A、72Bを接続したが、ノイズ低減回路部5
0、70は対として設ける必要はなく、ノイズ低減回路
部の数は、カムプレート24に接触する第2の固定接点
としてのコンタクトレバーの数に応じて設けることがで
きる。
【0038】
【実施例】本発明の第1の実施の形態に係るノイズ低減
回路部50及び本発明の第2の実施の形態に係るノイズ
低減回路部70を各々備えたワイパ駆動装置A及びワイ
パ駆動装置Bについて、ノイズの検出試験を行った。な
お、ノイズ低減回路部50は、各々1kΩの抵抗52、
54を備え、ノイズ低減回路部70は、各々100Ωの
抵抗74、78と0.68μFのコンデンサ76、80
を備えている。
【0039】ノイズの検出試験は、以下のように行っ
た。ワイパ駆動装置A(実施例1、ノイズ低減回路部5
0)及びワイパ駆動装置B(実施例2、ノイズ低減回路
部70)と、通常のワイパ駆動装置C(比較例、従来
品)とを、モータを作動させることによってカムプレー
ト24を回転させて、コンタクトレバーをカムプレート
24に連続的に摺接させた。このときの各ワイパ駆動装
置から放射される放射ノイズを、各ワイパ駆動装置から
1m離れた場所に配置したアンテナに誘起される電圧と
してスペクトラムアナライザを用いて、0.15〜10
00MHzまでの帯域にわたって測定した。図5に結果
の一部を示す。なお、図5の縦軸は電界強度、横軸は周
波数を示す。
【0040】図5に示されるように、それぞれ抵抗5
2、54のみを有するノイズ低減回路部50A、50B
を備えたワイパ駆動装置Aと、抵抗74及びコンデンサ
76と抵抗78及びコンデンサ80とを有するノイズ低
減回路部72A、72Bを備えたワイパ駆動装置Bとで
は、従来品のワイパ駆動装置に認められるような、多数
の細かく急激に変化する、所謂ヒゲ状の電圧は殆ど検出
されなかった。特に、30〜54MHz、68〜108
MHz、144〜174MHzの周波数域において有効
であり、この結果、ノイズの発生を顕著に低減させるこ
とができた。この範囲の周波数帯は、種々の通信放送に
影響のある周波数帯である。この結果、ラジオ等に対す
る雑音を効果的に抑えることができる。
【0041】また、抵抗74、78及びコンデンサ7
6、80を有するノイズ低減回路部72A、72Bを備
えたワイパ駆動装置Bの方が、抵抗52、54を有する
ノイズ低減回路部50A、50Bを備えたワイパ駆動装
置Aよりも、ノイズの発生を一層効果的に低減すること
ができた。これにより、コンデンサ76、80も備えた
ノイズ低減回路部72が一層有効であることが示され
た。
【0042】次に、カムプレート24に対して各コンタ
クトレバーが摺動することにより発生する接点電位差の
みについて測定した。
【0043】ノイズ低減回路部50以外は本発明の実施
の形態で用いられたワイパ駆動装置10と同一である3
種のワイパ駆動装置、即ち、抵抗(10KΩ)のみを有
するノイズ低減回路部を備えたワイパ駆動装置D、コン
デンサ(0.1μF)のみを有するノイズ低減回路部を
備えたワイパ駆動装置Eと、従来品のワイパ駆動装置F
を用いた。これらのワイパ駆動装置を各々手動で操作し
て、カムプレート24を回転させることによって、各コ
ンタクトレバーをカムプレート24に連続的に摺接させ
た。このときの電圧をアナライジングレコーダを用いて
測定した。結果の一部(Sコンタクトレバー32と+コ
ンタクトレバー34との間の電圧、10秒間)を図6に
示す。なお、図6の縦軸は電圧(mV)、横軸は時間
(秒)を示し、図6において、(A)はワイパ駆動装置
Dの結果、(B)はワイパ駆動装置Eの結果、(C)は
ワイパ駆動装置Fの結果を各々示す。
【0044】図6に示されるように、抵抗又はコンデン
サを有するノイズ低減回路部を備えたワイパ駆動装置D
及びEでは、測定可能な電圧は殆どなく、従来品のワイ
パ駆動装置Fにおいて、10mVを中心として測定時間
の全体に認められるような電圧(最大値;37mV、図
6(C)参照)は測定されなかった。この結果、カムプ
レート24とコンタクトレバーとが接触することによっ
てのみ発生する接点電位差を、顕著に低減できることが
明らかとなった。これにより、抵抗又はコンデンサを備
えたノイズ低減回路部を備えることによって、ノイズ電
圧を消費又は吸収してノイズの発生を効果的に低減する
ことができる。
【0045】また、抵抗のみのノイズ低減回路部を備え
たワイパ駆動装置D(図6(A)参照)では、コンデン
サのみのノイズ低減回路部を備えたワイパ駆動装置E
(図6(B)参照)よりも、測定可能な電圧の発生が少
なく、より効果的に接点電位差の発生を低減できること
が示された。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、抵
抗を有するノイズ低減回路部を備えることによって、回
転する回転電極に第1の固定接点及び第2の固定接点を
摺接させるために発生し、ノイズの原因となるノイズ電
圧を効果的に消費するので、ノイズの発生を防止するこ
とができる。
【0047】また、ノイズ低減回路部に抵抗及び/又は
コンデンサを含めることによって、回転する回転電極に
第1の固定接点及び第2の固定接点を摺接させるために
発生し、ノイズの原因となるノイズ電圧を適度に放電す
るので、ノイズの発生を一層効果的に低減させることが
できる。
【0048】これにより、簡単な構成で安価にノイズの
発生を効果的に防止して、ラジオ等に雑音が入ることを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るワイパ駆動装
置の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るワイパ駆動装
置のギア部の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るワイパ駆動装
置の回路図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るワイパ駆動装
置の回路図である。
【図5】本発明の実施例に係るワイパ駆動装置の周波数
と電界強度との関係を示すチャートである。
【図6】本発明の実施例に係るワイパ駆動装置を手動操
作したときの電圧の発生を経時的に示すチャートであ
る。
【図7】従来のワイパ駆動装置の周波数と電界強度との
関係を示すチャートである。
【符号の説明】
10 ワイパ駆動装置 12 モータ部 14 ギア部 16 回転ギアホイール 24 カムプレート(回転電極) 24A 導電部分 24B 非導電部分 26 突出部 28 切欠き部 30 +コンタクトレバー(第2の固定接点) 32 Sコンタクトレバー(第1の固定接点) 34 −コンタクトレバー(第2の固定接点) 40 ワイパスイッチ 50 ノイズ低減回路部 52、54 抵抗 70 ノイズ低減回路部 72、76 抵抗 74、80 コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電部及び非導電部により所定の導電パ
    ターンが形成され、ワイパを駆動するモータ部によって
    回転駆動される回転電極に、第1の固定接点及び少なく
    とも1つの第2の固定接点を摺接させ、回転する前記回
    転電極の導電部へ前記第1の固定接点及び前記第2の固
    定接点が共に接触することにより回路が閉じられて、前
    記モータ部へ所定の電圧が印加されることによりワイパ
    が駆動されるワイパ駆動装置であって、 前記第1の固定接点と前記少なくとも1つの第2の固定
    接点との間に、前記第1の固定接点及び前記第2の固定
    接点と前記導電部との間に発生するノイズ電圧を吸収又
    は消費するノイズ低減回路部を備えたことを特徴とする
    ワイパ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ノイズ低減回路部は、所定の抵抗値
    の電気抵抗及び所定の静電容量のコンデンサの少なくと
    もいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1に記載
    のワイパ駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140116372A (ko) * 2011-10-07 2014-10-02 발레오 시스뗌므 데쉬야지 와이퍼 블레이드 구동 시스템용의 전기 정류자 및 대응하는 구동 시스템
JP2019212858A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 三菱電機エンジニアリング株式会社 電解コンデンサ用劣化度測定方法及び電解コンデンサ用劣化度測定装置

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