JPH10128556A - 抵抗溶接機の冷却装置 - Google Patents
抵抗溶接機の冷却装置Info
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- JPH10128556A JPH10128556A JP28834796A JP28834796A JPH10128556A JP H10128556 A JPH10128556 A JP H10128556A JP 28834796 A JP28834796 A JP 28834796A JP 28834796 A JP28834796 A JP 28834796A JP H10128556 A JPH10128556 A JP H10128556A
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- Japan
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- cooling water
- pump
- cooling
- welding machine
- cooling device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷却水の流通を促進して冷却効率を向上す
る。 【解決手段】 溶接電流が流れる電路11A,13Aに
冷却水の通路15を設け、この通路15に冷却水を流通
させることによって電路11A,13Aを冷却するよう
にした抵抗溶接機の冷却装置において、電路11A,1
3Aの周囲に発生する磁気によって駆動されるポンプ4
0を設け、このポンプ40によって冷却水の流通を促進
するようにしている。
る。 【解決手段】 溶接電流が流れる電路11A,13Aに
冷却水の通路15を設け、この通路15に冷却水を流通
させることによって電路11A,13Aを冷却するよう
にした抵抗溶接機の冷却装置において、電路11A,1
3Aの周囲に発生する磁気によって駆動されるポンプ4
0を設け、このポンプ40によって冷却水の流通を促進
するようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗溶接機の発熱
を抑制するための冷却装置に関する。
を抑制するための冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スポット溶接機の溶接ガンは、通電に伴
って発熱するとともに、被溶接材の溶接熱によって加熱
されるので、内部に冷却水を流通させて冷却するように
している。
って発熱するとともに、被溶接材の溶接熱によって加熱
されるので、内部に冷却水を流通させて冷却するように
している。
【0003】また、上記溶接ガンに給電する溶接用ケー
ブルに水冷式のものを用い、この溶接用ケーブルに冷却
水を流通させることも実施されている。
ブルに水冷式のものを用い、この溶接用ケーブルに冷却
水を流通させることも実施されている。
【0004】図6は、複数のスポット溶接機1に上記冷
却水を供給する循環式の冷却水供給系を概念的に示して
いる。この冷却水供給系では、送水ポンプ2によってク
ーリ−ングタワー3から冷却水が送出され、この冷却水
が各スポット溶接機1に供給される。そして、各溶接機
1を通過した冷却水が環水ポンプ4によってクーリング
タワー3に再び戻される。
却水を供給する循環式の冷却水供給系を概念的に示して
いる。この冷却水供給系では、送水ポンプ2によってク
ーリ−ングタワー3から冷却水が送出され、この冷却水
が各スポット溶接機1に供給される。そして、各溶接機
1を通過した冷却水が環水ポンプ4によってクーリング
タワー3に再び戻される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ポンプ2,4と個
々のスポット溶接機1との間に介在する管路の長さはそ
れぞれ異なり、このため、それらのスポット溶接装置1
相互における冷却水の流量バランスはとれていない。つ
まり、管路長の相違は、管路抵抗の相違をもたらすの
で、ポンプ2,4から離れたスポット溶接機1ほど冷却
水の流量が少なくなる。なお、末端のスポット溶接装置
1までの管路長は、例えば100〜200mになる。
々のスポット溶接機1との間に介在する管路の長さはそ
れぞれ異なり、このため、それらのスポット溶接装置1
相互における冷却水の流量バランスはとれていない。つ
まり、管路長の相違は、管路抵抗の相違をもたらすの
で、ポンプ2,4から離れたスポット溶接機1ほど冷却
水の流量が少なくなる。なお、末端のスポット溶接装置
1までの管路長は、例えば100〜200mになる。
【0006】上記のように、末端に位置するスポット溶
接装置1は冷却水の流量が少なくなるので、この末端の
スポット溶接機の溶接ガンおよび溶接ケーブルの冷却が
十分に行われないことがある。
接装置1は冷却水の流量が少なくなるので、この末端の
スポット溶接機の溶接ガンおよび溶接ケーブルの冷却が
十分に行われないことがある。
【0007】一方、溶接箇所が狭い等の制約のために、
溶接ガン1の電極チップに小型のものを用いることがあ
るが、この小型の電極チップは、断面積が小さいために
通電による発熱量が大きく、しかも、内部に設ける冷却
水通路の径が小さくなることから、温度の上昇を十分に
抑制できなくなる。
溶接ガン1の電極チップに小型のものを用いることがあ
るが、この小型の電極チップは、断面積が小さいために
通電による発熱量が大きく、しかも、内部に設ける冷却
水通路の径が小さくなることから、温度の上昇を十分に
抑制できなくなる。
【0008】なお、上記電極チップの冷却が不十分な場
合には、ナゲット形成能力が低下して溶着不良が発生す
るとともに、電極チップの変形や合金化のために溶接能
力が低下する。そこで、特に自動ラインで使用されるス
ポット溶接ガンの電極チップには、2リットル/min
以上の流量の冷却水(30℃以下)を流して溶接品質の
低下を防止する必要がある。
合には、ナゲット形成能力が低下して溶着不良が発生す
るとともに、電極チップの変形や合金化のために溶接能
力が低下する。そこで、特に自動ラインで使用されるス
ポット溶接ガンの電極チップには、2リットル/min
以上の流量の冷却水(30℃以下)を流して溶接品質の
低下を防止する必要がある。
【0009】本発明の目的は、かかる状況に鑑み、冷却
水の流通を促進して冷却効率を向上することができる抵
抗溶接機の冷却装置を提供することにある。
水の流通を促進して冷却効率を向上することができる抵
抗溶接機の冷却装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶接電流が流
れる電路に冷却水の通路を設け、この通路に前記冷却水
を流通させることによって前記電路を冷却するようにし
た抵抗溶接機の冷却装置において、前記電路の周囲に発
生する磁気によって駆動されるポンプを設け、このポン
プによって前記冷却水の流通を促進するようにしたこと
を特徴としている。
れる電路に冷却水の通路を設け、この通路に前記冷却水
を流通させることによって前記電路を冷却するようにし
た抵抗溶接機の冷却装置において、前記電路の周囲に発
生する磁気によって駆動されるポンプを設け、このポン
プによって前記冷却水の流通を促進するようにしたこと
を特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】抵抗溶接機の一つであるスポット
溶接機は、図1に例示したようなスポット溶接ガン10
を備えている。
溶接機は、図1に例示したようなスポット溶接ガン10
を備えている。
【0012】このスポット溶接ガン10は、一対のアー
ム11A,11Bと、これらのアーム11A,11Bの
先端部にチップホルダ12A,12Bを介してそれぞれ
支持された電極チップ13A,13Bと、上記アーム1
1A,11Bを閉作動して上記電極チップ13A,13
Bの先端をワーク20に圧接させる加圧シリンダ14と
を有した構成をもつ。
ム11A,11Bと、これらのアーム11A,11Bの
先端部にチップホルダ12A,12Bを介してそれぞれ
支持された電極チップ13A,13Bと、上記アーム1
1A,11Bを閉作動して上記電極チップ13A,13
Bの先端をワーク20に圧接させる加圧シリンダ14と
を有した構成をもつ。
【0013】上記アーム11Aは、銅等の導電材料から
なり、その先端部内には、冷却水供給口15aから上記
チップホルダ12Aおよび電極チップ13Aを経由して
冷却水排出口15bに至る冷却水通路15を設けてあ
る。
なり、その先端部内には、冷却水供給口15aから上記
チップホルダ12Aおよび電極チップ13Aを経由して
冷却水排出口15bに至る冷却水通路15を設けてあ
る。
【0014】上記冷却水供給口15aには、給水ホース
30が接続され、また、上記冷却水排出口15bには、
ポンプ40を介して排水ホース50が接続されている。
30が接続され、また、上記冷却水排出口15bには、
ポンプ40を介して排水ホース50が接続されている。
【0015】図2に示すように、ポンプ40は、上記ア
ーム11Aに平行かつ接近する態様で設けた円筒状ケー
シング41と、この円筒状ケーシング41内に回動可能
に配設したプロペラ42と、円筒状ケーシング41の上
半部外周を覆う磁気遮蔽板43(鉄等の磁性材料で形成
されている)とを備えている。
ーム11Aに平行かつ接近する態様で設けた円筒状ケー
シング41と、この円筒状ケーシング41内に回動可能
に配設したプロペラ42と、円筒状ケーシング41の上
半部外周を覆う磁気遮蔽板43(鉄等の磁性材料で形成
されている)とを備えている。
【0016】上記円筒状ケーシング41は、アルミニュ
ーム、樹脂等の非磁性材料で形成されており、その一端
はパイプ44を介して上記冷却水排出口15bに、ま
た、その他端はパイプ45を介して排水ホース50にそ
れぞれ連結されている。
ーム、樹脂等の非磁性材料で形成されており、その一端
はパイプ44を介して上記冷却水排出口15bに、ま
た、その他端はパイプ45を介して排水ホース50にそ
れぞれ連結されている。
【0017】上記プロペラ42は、鉄等の磁性金属で形
成されている。このプロペラ42の回転軸42aは、上
記円筒状ケーシング41の中心軸線上に位置しており、
したがって、上記アーム11Aに平行している。そし
て、後述するように、アーム11Aが通電路として機能
することから、上記回転軸42aは該通電路に対して平
行に位置している。
成されている。このプロペラ42の回転軸42aは、上
記円筒状ケーシング41の中心軸線上に位置しており、
したがって、上記アーム11Aに平行している。そし
て、後述するように、アーム11Aが通電路として機能
することから、上記回転軸42aは該通電路に対して平
行に位置している。
【0018】上記給水ホース30は、送水管路61およ
び送水ポンプ62を介して図示していないクーリングタ
ワーの冷却水取出口に接続され、また、上記排水ホース
50は、排水管路63および環水ポンプ64を介して上
記クーリングタワーの戻り水取込口に接続されている。
び送水ポンプ62を介して図示していないクーリングタ
ワーの冷却水取出口に接続され、また、上記排水ホース
50は、排水管路63および環水ポンプ64を介して上
記クーリングタワーの戻り水取込口に接続されている。
【0019】したがって、送水ポンプ62によってクー
リングタワーから取出された低温度の冷却水は、送水管
路61→給水ホース30→冷却水通路15→ポンプ40
→排水ホース50→排水管路63→環水ポンプ64とい
う経路を経てクーリングタワーに戻されることになる。
このように、冷却水は上記循環経路を流通し、この経路
中に設けられたクーリングタワーによって熱交換され
る。
リングタワーから取出された低温度の冷却水は、送水管
路61→給水ホース30→冷却水通路15→ポンプ40
→排水ホース50→排水管路63→環水ポンプ64とい
う経路を経てクーリングタワーに戻されることになる。
このように、冷却水は上記循環経路を流通し、この経路
中に設けられたクーリングタワーによって熱交換され
る。
【0020】上記溶接ガン10を用いてワーク20にス
ポット溶接を施す場合には、アーム11A,11Bに図
示していない溶接トランスの出力を加えるとともに、加
圧シリンダ14によってアーム11A,11Bを閉作動
して、電極チップ13A,13Bの先端をワーク20に
圧接させる。
ポット溶接を施す場合には、アーム11A,11Bに図
示していない溶接トランスの出力を加えるとともに、加
圧シリンダ14によってアーム11A,11Bを閉作動
して、電極チップ13A,13Bの先端をワーク20に
圧接させる。
【0021】このとき、アーム11A,11Bおよび電
極チップ13A,13Bには溶接電流が流れるが、アー
ム11Aを流れる溶接電流は、図3に示すように該アー
ム11Aの周囲に磁界を発生させる。
極チップ13A,13Bには溶接電流が流れるが、アー
ム11Aを流れる溶接電流は、図3に示すように該アー
ム11Aの周囲に磁界を発生させる。
【0022】上記ポンプ40は、上記アーム11Aの発
生磁界中に位置されるが、その円筒状ケーシング41の
上半部が磁気遮蔽板43で覆われていることから、プロ
ペラ42の下半部のみに上記磁界に基ずく磁気吸引力が
作用する。
生磁界中に位置されるが、その円筒状ケーシング41の
上半部が磁気遮蔽板43で覆われていることから、プロ
ペラ42の下半部のみに上記磁界に基ずく磁気吸引力が
作用する。
【0023】上記溶接電流は、10000A程度の大電
流であるので、上記磁気吸引力は極めて大きく、このた
め、プロペラ42には矢印で示した方向の強い回転トル
クが発生する。
流であるので、上記磁気吸引力は極めて大きく、このた
め、プロペラ42には矢印で示した方向の強い回転トル
クが発生する。
【0024】なお、上記ポンプ40のプロペラ42は、
上記矢印で示した方向の回転によってポンピング作用
(冷却水をパイプ45側に押す作用)をなすようにその
フィンの向きおよび形状を設定してある。
上記矢印で示した方向の回転によってポンピング作用
(冷却水をパイプ45側に押す作用)をなすようにその
フィンの向きおよび形状を設定してある。
【0025】ところで、上記冷却水通路15を流通する
冷却水は、通電やワーク20の溶接熱によるアーム11
Aおよび電極チップ13Aの温度上昇を抑制するが、前
記送水管路61や排水管路62の流路抵抗が大きい場合
には、冷却水通路15に十分な量の冷却水が流通しなく
なるので、上記アーム11Aおよび電極チップ13Aの
冷却が不十分になる。
冷却水は、通電やワーク20の溶接熱によるアーム11
Aおよび電極チップ13Aの温度上昇を抑制するが、前
記送水管路61や排水管路62の流路抵抗が大きい場合
には、冷却水通路15に十分な量の冷却水が流通しなく
なるので、上記アーム11Aおよび電極チップ13Aの
冷却が不十分になる。
【0026】しかし、上記ポンプ40を備えた本発明の
冷却装置によれば、冷却水通路15から流出する冷却水
が上記プロペラ42の回転によって排水ホース50側に
圧送されるので、冷却水の排出抵抗が低減されて上記通
路15における冷却水の流通量が増大する。
冷却装置によれば、冷却水通路15から流出する冷却水
が上記プロペラ42の回転によって排水ホース50側に
圧送されるので、冷却水の排出抵抗が低減されて上記通
路15における冷却水の流通量が増大する。
【0027】したがって、上記管路61,62の長さが
大きい場合でも、冷却水通路15に十分な量の冷却水を
流通させて、上記アーム11Aおよび電極チップ13A
の温度上昇を可及的に抑制することができ、これは、結
果的に溶接品質の向上をもたらす。
大きい場合でも、冷却水通路15に十分な量の冷却水を
流通させて、上記アーム11Aおよび電極チップ13A
の温度上昇を可及的に抑制することができ、これは、結
果的に溶接品質の向上をもたらす。
【0028】なお、上記磁気遮蔽板43は、プロペラ4
2の回転トルクが最大になるようにその遮蔽位置が調整
され、図2に示した長孔43aおよびロックネジ43b
はこの位置調整のために設けたものである。
2の回転トルクが最大になるようにその遮蔽位置が調整
され、図2に示した長孔43aおよびロックネジ43b
はこの位置調整のために設けたものである。
【0029】上記ポンプ40は、アーム11Aの通電部
位に接近させるという条件が満たされれば任意の位置に
設けることができる。例えば、図1に鎖線で示したよう
に、ポンプ40をアーム11Aの上方あるいは下方に設
けても良く、その場合、プロペラ42に所定方向の回転
トルクが発生するように磁気遮蔽板43の位置が設定さ
れる。
位に接近させるという条件が満たされれば任意の位置に
設けることができる。例えば、図1に鎖線で示したよう
に、ポンプ40をアーム11Aの上方あるいは下方に設
けても良く、その場合、プロペラ42に所定方向の回転
トルクが発生するように磁気遮蔽板43の位置が設定さ
れる。
【0030】また、図2に示したパイプ44,45はケ
ーシング41の端面に連結してあるが、これらの一方も
しくは双方を該ケーシング41の周面に連結することも
可能である。
ーシング41の端面に連結してあるが、これらの一方も
しくは双方を該ケーシング41の周面に連結することも
可能である。
【0031】更に、上記ポンプ40は、冷却水通路15
の冷却水流出端に連結してあるが、このポンプ40を冷
却水通路15の冷却水流入端に連結すること、ならび
に、冷却水流出端および冷却水流出端の双方に連結する
ことも可能であり、また、複数のポンプ40を直列接続
あるいは並列接続して冷却水の流通促進作用をより高め
ることも可能である。
の冷却水流出端に連結してあるが、このポンプ40を冷
却水通路15の冷却水流入端に連結すること、ならび
に、冷却水流出端および冷却水流出端の双方に連結する
ことも可能であり、また、複数のポンプ40を直列接続
あるいは並列接続して冷却水の流通促進作用をより高め
ることも可能である。
【0032】以上においては、アーム11Aと電極チッ
プ13Aの冷却について述べたが、アーム11Bおよび
電極チップ13Bも上記と同様の構成を有した冷却手段
によって冷却される。
プ13Aの冷却について述べたが、アーム11Bおよび
電極チップ13Bも上記と同様の構成を有した冷却手段
によって冷却される。
【0033】次ぎに、本発明の他の実施形態について説
明する。図4に示すスポット溶接機70は、溶接トラン
ス71とスポット溶接ガン72を水冷式の溶接ケーブル
(二次ケーブル)73によって接続してあるが、この溶
接ケーブル73は、キックレスケーブル部74と一対の
補助ケーブル部75とで構成されている。
明する。図4に示すスポット溶接機70は、溶接トラン
ス71とスポット溶接ガン72を水冷式の溶接ケーブル
(二次ケーブル)73によって接続してあるが、この溶
接ケーブル73は、キックレスケーブル部74と一対の
補助ケーブル部75とで構成されている。
【0034】上記キックレスケーブル部74は、溶接ト
ランス71の二次出力が加えられる一対のケーブル要素
をゴムホース等に挿通して一体化した構成をもつ。一
方、各補助ケーブル部75は、互いに分離独立してお
り、それぞれ上記キックレスケーブル部74の一方およ
び他方のケーブル要素に電気的に接続されている。
ランス71の二次出力が加えられる一対のケーブル要素
をゴムホース等に挿通して一体化した構成をもつ。一
方、各補助ケーブル部75は、互いに分離独立してお
り、それぞれ上記キックレスケーブル部74の一方およ
び他方のケーブル要素に電気的に接続されている。
【0035】キックレスケーブル部74は、図示してい
ない冷却水通路を内部に備え、この冷却水通路の始端部
に給水ホース80を接続してある。
ない冷却水通路を内部に備え、この冷却水通路の始端部
に給水ホース80を接続してある。
【0036】上記各補助ケーブル部75は、図5に示す
ように、芯線75aの周囲に冷却水通路75bを設け、
この冷却水通路75bの始端部を連結ホース81を介し
て上記キックレスケーブル部74の冷却水通路の終端部
に接続してある。
ように、芯線75aの周囲に冷却水通路75bを設け、
この冷却水通路75bの始端部を連結ホース81を介し
て上記キックレスケーブル部74の冷却水通路の終端部
に接続してある。
【0037】また、これらの補助ケーブル部75の終端
部外方には、該ケーブル部75に平行かつ接近する態様
で前記ポンプ40を設けてある。このポンプ40は、前
記ケーシング41の一端をパイプ44を介して上記冷却
水通路75bの終端部に接続するとともに、該ケーシン
グ41の他端をパイプ45を介して排水ホース82に接
続してある。
部外方には、該ケーブル部75に平行かつ接近する態様
で前記ポンプ40を設けてある。このポンプ40は、前
記ケーシング41の一端をパイプ44を介して上記冷却
水通路75bの終端部に接続するとともに、該ケーシン
グ41の他端をパイプ45を介して排水ホース82に接
続してある。
【0038】図示していないクーリングタワーから取出
された冷却水は、給水ホース80、キックレスケーブル
部74の冷却水通路、連結ホース75、補助ケーブル部
75の冷却水通路75a、ポンプ40および排水ホース
82を通って上記クーリングタワーに戻されるが、上記
ポンプ40はこの冷却水の流通を促進する。
された冷却水は、給水ホース80、キックレスケーブル
部74の冷却水通路、連結ホース75、補助ケーブル部
75の冷却水通路75a、ポンプ40および排水ホース
82を通って上記クーリングタワーに戻されるが、上記
ポンプ40はこの冷却水の流通を促進する。
【0039】すなわち、スポット溶接ガン72の加圧作
動時には、補助ケーブル部75に流れる電流によって該
ケーブル部75の周囲に図3に示すような磁界が形成さ
れ、ポンプ40はこの磁界中に置かれる。
動時には、補助ケーブル部75に流れる電流によって該
ケーブル部75の周囲に図3に示すような磁界が形成さ
れ、ポンプ40はこの磁界中に置かれる。
【0040】この結果、前述した理由によってプロペラ
42に回転トルクが発生し、このトルクに基づくプロペ
ラ42の回転によって、補助ケーブル部75から流出し
た冷却水が排水ホース81側に圧送される。
42に回転トルクが発生し、このトルクに基づくプロペ
ラ42の回転によって、補助ケーブル部75から流出し
た冷却水が排水ホース81側に圧送される。
【0041】つまり、ポンプ40は、冷却水の排出抵抗
を低減するように作用し、これによって、補助ケーブル
部75およびキックレスケーブル部74における冷却水
の流通量が増大する。そして、このポンプ40による冷
却水の流通促進作用は、ケーブル部74,75の冷却効
率の向上をもたらす。
を低減するように作用し、これによって、補助ケーブル
部75およびキックレスケーブル部74における冷却水
の流通量が増大する。そして、このポンプ40による冷
却水の流通促進作用は、ケーブル部74,75の冷却効
率の向上をもたらす。
【0042】なお、補助ケーブル部75に流入する冷却
水を上記ポンプ40によって加圧するようにしても良
く、また、該ケーブル75における流入冷却水および流
出冷却水の双方をそれぞれ専用のポンプ40で加圧する
ようにしても良い。
水を上記ポンプ40によって加圧するようにしても良
く、また、該ケーブル75における流入冷却水および流
出冷却水の双方をそれぞれ専用のポンプ40で加圧する
ようにしても良い。
【0043】図2および図4に示したポンプ40は、そ
れぞれアーム11Aおよび補助ケーブル75の発生磁気
を利用してプロペラ42を回転させるものであるが、こ
の発生磁気によってプロペラ42とは異なるポンピング
手段を駆動するように上記ポンプ40を構成することも
可能である。
れぞれアーム11Aおよび補助ケーブル75の発生磁気
を利用してプロペラ42を回転させるものであるが、こ
の発生磁気によってプロペラ42とは異なるポンピング
手段を駆動するように上記ポンプ40を構成することも
可能である。
【0044】本発明は、スポット溶接機だけではなく、
他の抵抗溶接機の電路の冷却にも有効に適用することが
できる。
他の抵抗溶接機の電路の冷却にも有効に適用することが
できる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、溶接電流路の周囲に発
生する磁気を駆動原とするポンプを設け、このポンプに
よって上記電路を冷却する冷却水の流通を促進するよう
にしている。したがって、特別なポンプ駆動原を必要と
することなく上記電路の冷却効率を向上することができ
る。
生する磁気を駆動原とするポンプを設け、このポンプに
よって上記電路を冷却する冷却水の流通を促進するよう
にしている。したがって、特別なポンプ駆動原を必要と
することなく上記電路の冷却効率を向上することができ
る。
【図1】本発明の一実施形態を示した概念図。
【図2】ポンプの構成を示した斜視図。
【図3】磁界の発生態様を示した概念図。
【図4】本発明の他の実施形態を示した斜視図。
【図5】溶接ケーブルの構造と該ケーブルへのポンプの
付設態様を示した斜視図。
付設態様を示した斜視図。
【図6】溶接機に冷却水を供給する循環式の冷却水供給
系を示した概念図。
系を示した概念図。
10 スポット溶接ガン 11A,11B アーム 13A,13B 電極チップ 15 冷却水通路 20 ワーク 30 給水ホース 40 ポンプ 41 ケーシング 42 プロペラ 43 磁気遮蔽板 50 排水ホース 70 スポット溶接機 71 溶接トランス 72 スポット溶接ガン 73 溶接ケーブル 74 キックレスケーブル 75 補助ケーブル 80 給水ホース 81 連結ホース 82 排水ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 浩之 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 鈴木 資雄 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 溶接電流が流れる電路に冷却水の通路を
設け、この通路に前記冷却水を流通させることによって
前記電路を冷却するようにした抵抗溶接機の冷却装置に
おいて、 前記電路の周囲に発生する磁気によって駆動されるポン
プを設け、このポンプによって前記冷却水の流通を促進
するようにしたことを特徴とする抵抗溶接機の冷却装
置。 - 【請求項2】 前記ポンプは、前記電路として機能する
スポット溶接ガンのアームの発生磁気によって駆動され
る請求項1に記載の抵抗溶接機の冷却装置。 - 【請求項3】 前記ポンプは、スポット溶接ガンに接続
される水冷式溶接用ケーブルの発生磁気によって駆動さ
れる請求項1に記載の抵抗溶接機の冷却装置。 - 【請求項4】 前記ポンプは、前記磁気の吸引力に基づ
いて回転トルクを発生するプロペラを備え、このプロペ
ラの回転によって前記冷却水を圧送する請求項1に記載
の抵抗溶接機の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28834796A JPH10128556A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 抵抗溶接機の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28834796A JPH10128556A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 抵抗溶接機の冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10128556A true JPH10128556A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17729036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28834796A Pending JPH10128556A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 抵抗溶接機の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10128556A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107790861A (zh) * | 2016-08-30 | 2018-03-13 | 发那科株式会社 | 点焊装置 |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP28834796A patent/JPH10128556A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107790861A (zh) * | 2016-08-30 | 2018-03-13 | 发那科株式会社 | 点焊装置 |
CN107790861B (zh) * | 2016-08-30 | 2020-02-28 | 发那科株式会社 | 点焊装置 |
US11292074B2 (en) | 2016-08-30 | 2022-04-05 | Fanuc Corporation | Spot welding apparatus that judges welding state |
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