JPH10121059A - 段階的接触分解と水素化処理の統合方法 - Google Patents

段階的接触分解と水素化処理の統合方法

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JPH10121059A
JPH10121059A JP9240226A JP24022697A JPH10121059A JP H10121059 A JPH10121059 A JP H10121059A JP 9240226 A JP9240226 A JP 9240226A JP 24022697 A JP24022697 A JP 24022697A JP H10121059 A JPH10121059 A JP H10121059A
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catalytic cracking
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Edward S Ellis
エス.エリス エドワード
Ramesh Gupta
ガプタ ラメシュ
Martin G Bienstock
ジー.ビエンストック マーティン
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C10G69/02Treatment of hydrocarbon oils by at least one hydrotreatment process and at least one other conversion process plural serial stages only
    • C10G69/04Treatment of hydrocarbon oils by at least one hydrotreatment process and at least one other conversion process plural serial stages only including at least one step of catalytic cracking in the absence of hydrogen
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィン製造、蒸留物の品質及びオクタン
価を最大にする接触分解方法をを提供すること。 【解決手段】 一工程より多い接触分解反応工程を含ん
でいる接触分解方法を開示する。この方法は、クラッキ
ング全生成物中のオレフィン製造、蒸留物の品質及びオ
クタン価を最大にするために、接触分解反応工程間に水
素化処理工程を統合している。好ましくは、水素化処理
工程を上記反応段階間に含め、そして水素化処理生成物
の1部、即ち、ナフサ及び中間蒸留物フラクションをク
ラッキング生成物と一緒にして更に分離及び水素化処理
を行う。第1の接触分解反応工程が短時間接触反応工程
であることも好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一工程より多い接触
分解反応工程を含む段階的接触分解方法に関するもので
ある。特に、本発明は接触分解反応工程間に水素化処理
工程を統合した段階的接触分解方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】段階的接触分解反応システムはガソリン
の全体的なオクタン品質を改善するために導入されてい
る。しかし乍ら、最近、オクタンの問題は最小限度にな
っておりそして環境上の制約が精製者により大きい影響
を与えている。その結果、環境上の制約を満たしそして
同時に高品質オクタンガソリン製品を維持するためには
既知の段階的接触分解方法では十分には有効でない。
【0003】米国特許第5,152,883号公報は、連続した
2つの接触分解反応工程を有する流動接触分解ユニット
を開示している。炭化水素原料を第1の接触分解反応工
程でクラッキングした後、軽質炭化水素ガスとガソリン
生成物を生成物流から取り除きそしてより重い生成物部
分を水素化処理する。水素化処理しそして更にガソリン
生成物を取り除いた後、より重い水素化処理生成物を第
2の接触分解工程でクラッキングする。ガソリン生成物
を取り除きそしてより重い生成物を水素化処理過程に再
循環させる。
【0004】1959年6月1〜5日のFifth World Petrol
eum Progressのレーバイン(Rehbein)らの論文8、
Fifth World Petroleum Congress, Inc.、ニューヨ
ーク、103〜122頁(これはMarshall等の米国特許第2,9
56,003号に対応する)は第1段階として接触時間の短い
上昇導管(riser)を使用する2段階接触分解方法を開
示している。第1段階は40〜50重量%の変換を得るよう
に設計されていると記載されている。第2段階は、第1
段階で得られる軽油を再循環流と一緒に供給して全体で
63〜72重量%の変換を得るように設計されていると述べ
られている密集床システムであるが、このユニットは65
〜90重量%の総変換を達成するように十分低い供給速度
で運転されると述べられている。
【0005】先行技術が証明しているように、水素化処
理方法と統合されている既知の接触分解方法はガソリン
製品のオクタン価を顕著に高めるのに有効である。しか
し乍ら、既知のシステムは、ディーゼル油又は燃料油と
して使用できる蒸留物の品質を犠牲にしてオクタンを増
加させている。加えて、既知の方法は、重質クラッキン
グ生成物の水素の軽質オレフィン生成物への望ましくな
い水素移動の結果、比較的多量の軽質飽和蒸気生成物を
生じさせる。このタイプの水素移動のマイナスの効果を
最小限にすることによってより大量のオレフィン生成物
を製造することができ、そしてこれらのオレフィンは酸
素添加物や有用なポリマー材料への更なる変換に利用で
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】慣用のFCC方法の生
成物は、原料の水素含有量が比較的少ない結果としてそ
して慣用のFCCの操作条件が高温(即ち、850°F以
上)で低圧(即ち、約100psig未満)である結果とし
て、一般的に水素含有量が低いので、上記したことは脂
肪族又は水素に富む生成物よりむしろオレフィン生成物
や芳香族生成物の形成に有利である。最近の環境上及び
規制上の圧力によって、特にディーゼル沸騰範囲におい
て水素含有量がより高い燃料の要求、即ちFCC原料の
水素化の必要性が生じており、そして製品も増加してい
る。同時に、化学原料、例えばプロピレンやエチレン用
のオレフィンガス発生炉としてのFCCユニットの価値
も高まっている。水素化技術を使用してFCC原料の水
素含有量を高めることができる。しかし乍ら、この水素
添加は、消費される水素の利用を最大にしそして水素化
工程に必要な投資を最小限にし、一方FCC装置も最良
に使用するために賢明になされなければならない。それ
故、オレフィン製造、蒸留物の品質及びオクタン価を最
大にする接触分解方法を取得することが望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】先行技術に固有の問題を
克服するために、本発明は、(a)第1のクラッキング
炭化水素生成物を形成する接触分解条件下で炭化水素を
クラッキング触媒と接触させること;(b)第1のクラ
ッキング炭化水素生成物から少なくとも300°Fの初留
点を有する中間蒸留物及び軽油含有底部フラクションを
分離すること;(c)上記の中間蒸留物及び軽油含有底
部フラクションを、水素化処理生成物を形成する水素化
処理条件下で水素化処理すること;(d)この水素化処
理生成物からライトエンドフラクション並びにナフサ及
び中間蒸留物フラクションを分離すること;(e)分離
された水素化処理生成物を、第2のクラッキング炭化水
素生成物を形成する接触分解条件下でクラッキング触媒
と接触させること;および(f)中間蒸留物及び軽油含
有底部フラクションの分離及び水素化処理を継続するた
めに第1のクラッキング炭化水素生成物を第2のクラッ
キング炭化水素生成物と一緒にすること;からなる連続
工程を含んでいる接触分解方法を提供する。
【0008】本発明は、その好ましい実施の態様とし
て、次のものを包含する。本発明の1つの好ましい実施
態様では、ライトエンドフラクションはC4-炭化水素
フラクションである。加えて、ナフサ及び中間蒸留物フ
ラクションはC4の範囲内から800°F未満の沸点範囲
を有する炭化水素蒸留物フラクションである。
【0009】もう1つの実施態様では、工程(a)で形
成された第1のクラッキング炭化水素生成物の50容量%
未満は430°F未満又はこの温度と等しい沸点を有して
いる。第1及び第2のクラッキング炭化水素生成物を一
緒にしたもののうち少なくとも60容量%、好ましくは少
なくとも75容量%が430°F未満又はこの温度と等しい
沸点を有することが更に好ましい。
【0010】尚もう1つの好ましい実施態様では、工程
(d)の接触分解条件には、工程(a)の接触分解条件
下で使用される反応温度と少なくとも等しい反応温度が
含まれる。更に好ましくは、軽油含有底部フラクション
とクラッキング触媒を工程(a)で使用される温度より
100°Fまで高い温度で接触させる。更に詳細には、炭
化水素を900〜1150°Fの温度でクラッキング触媒と接
触させる。
【0011】更にもう1つの好ましい実施態様では、工
程(a)の炭化水素をゼオライトクラッキング触媒と5
秒未満の間接触させる。更に好ましくは、炭化水素をゼ
オライト触媒と1〜2秒間接触させる。
【0012】本発明の尚もう1つの好ましい実施態様で
は、軽油含有底部フラクションとクラッキング触媒を95
0〜1250°Fの温度で接触させる。
【0013】
【発明の実施の形態】接触分解は石油精製の技術分野で
周知の方法であり、そして一般的には、少なくとも1つ
の炭素−炭素結合を破壊して少なくとも1つの大きい炭
化水素分子をより小さい複数の炭化水素分子に変換する
ことを言う。例えば、大きいパラフィン分子をより小さ
いパラフィンやオレフィンにクラッキングすることがで
き、そして大きいオレフィン分子を2つ又はそれより多
いより小さいオレフィン分子にクラッキングすることが
できる。芳香族環又はナフテン環を含む長い側鎖分子も
クラッキングすることができる。
【0014】接触分解方法中に形成される軽質オレフィ
ン生成物の量及び蒸留生成物の品質は、接触分解方法全
体に短時間接触反応工程を初期に導入することによって
改善できることが見い出されている。短時間接触反応工
程後に、軽油含有底部フラクションを生成物部分から分
離し、そしてこの軽油含有底部フラクションを、短時間
接触反応工程で使用される強烈度と比較してより高い強
烈度で再処理する。
【0015】本発明に従って、生成物の収量及び品質は
段階的接触分解方法に水素化処理工程を統合することに
よって更に高められる。好ましくは、水素化処理工程は
反応段階間に含まれている。
【0016】本質的に、本発明は統合を活用しており、
そこではFCC技術と水素化技術間の重要な化学相乗作
用が利用されている。第1のFCC段階は十分に低い苛
酷度で、好ましくは短い接触時間で操作して高いオレフ
ィン製造選択性を達成し、一方未変換の中間蒸留物及び
底部フラクションの脂肪族特性は十分に保持して、蒸留
物を蒸留燃料ブレンド原料用に許容可能な品質としそし
て底部流を中程度−苛酷度の水素化処理ができる許容可
能な品質とする。同時に、第1のFCC工程は、その後
の水素化処理に関して2つの重要な利点を達成する; 原
料中で最も極性の種をFCC触媒上に沈着させることが
でき、そして引き続いて再生工程でFCC触媒から燃焼
させて、吸熱FCC反応装置化学用に熱を提供する。こ
れらの極性種の存在はこのようにしないで第1のFCC
段階前に原料を水素化処理した場合、苛酷な水素化処理
苛酷度要件(即ち、高圧、大きい反応装置容量)をもた
らすであろう。第1のFCC段階から誘導される第2の
利点は単純な容量の減少、即ちFCC原料中の最も容易
にクラッキングされる分子を触媒的に分解する過程で、
水素化処理されないで残っている原料の量が大いに減少
することであり、そしてFCCでは容易に変換されない
分子、即ち、FCC原料のクラッキング可能性を高め得
る水素化処理化学で最も利益を得る分子の集団にまで減
少する。かくして、第1のFCC工程の選択的な製造に
よって水素化処理用原料の量は減少し、これに含まれる
水素化処理触媒毒又はインヒビターの量は減少する。そ
の結果、水素化処理工程は、その後のFCC変換の選択
性を促進しそして高める作業に効果的に向けることがで
きる。
【0017】新規な特徴は、第1のFCC工程から得ら
れる未変換底部の全沸騰範囲を水素化処理反応装置に供
給する原料に含めることであり、その理由は、第1のF
CC段階が意図的に低い強烈度で操作されるので、上記
底部流が水素化処理原料として正に適しているからであ
る。このような水素化処理原料の選択的調節の結果、水
素化処理操作の苛酷度、例えば操作圧力及び反応装置容
量は、慣用のFCC底部流の水素化処理の場合に必要で
あると考えられるものよりはるかに少ない。水素化処理
反応装置の条件及び触媒を、十分な水素化及び/又は水
素化分解が提供されるように選択して、組み合わせたF
CC−水素化処理コンプレックス用の広範囲な操作目的
に合致させることができる。第1のFCC段階の底部を
水素化処理する主要な利点は、更なるFCC処理による
原料のクラッキング可能性が顕著に低下していると思わ
れる時点でFCC化学を中断し、そしてその時点でこれ
ら未変換分子に水素を選択的に挿入することである。そ
れ故その後のFCC反応はクラッキング可能性が高まっ
た原料を用いて再開することができる。接触分解を2つ
の段階に分離してそれらの段階間で水素を添加すること
によって、正しい量の水素を添加してその後のFCC段
階で、例えば軽質オレフィン種、例えばブテン、プロピ
レン及びエチレンの収量を最大にすることができる。段
階間で水素化処理をすると、両FCC段階を短い接触時
間で操作して軽質オレフィンの収量を最大にすることが
できよう。この方法で関連のある相乗作用は、FCC反
応装置内での水素移動反応を制限する接触時間の短い接
触分解を可能にすることによって水素含有量がより高い
中間蒸留物、例えばディーゼル及びジェット燃料成分の
更なる製造を可能にすることであり、そしてそうでない
場合には蒸留物の脱水素化や軽質オレフィンの水素化が
増加するであろう。最後に、第2のFCC段階は、水素
化処理工程から得られる容量の減少した一層クラッキン
グ可能なFCC原料の所望の変換を行うことができる。
底部の段階間水素化処理をしないと、第2のFCC段階
の苛酷度の要求はかなり高くなり、軽質オレフィン及び
高品質蒸留物の高収量を達成する柔軟性が大いに低下
し、そして第2段階の底部副生成物の収量が増加するで
あろう。
【0018】好ましい実施態様は、接触分解工程で製造
される中間蒸留物を統合された水素化処理ユニットに送
り込むことによって、統合された水素化処理工程の使用
を更に最適化する。その結果、ディーゼル製品の脱硫化
を達成することができると同時に水素化によってその後
のFCCに供給される原料は一層クラッキング可能にな
る。脱硫化された中間蒸留物は分留によって水素化処理
底部から分離することができる。
【0019】本明細書に記載されるように、段階的接触
分解方法は、好ましくは連続して実施される少なくとも
2工程の接触分解反応工程を含む接触分解方法である。
これらの反応工程は好ましくは流動接触分解システムで
行われ、そしてこのシステムは好ましくは2個又はそれ
より多い主反応容器、1個の主反応容器に連結している
2本又はそれより多い上昇導管反応装置、又は複数の上
昇導管と反応容器の組合せを含んでいる。
【0020】本発明の接触分解方法では、炭化水素原料
は好ましくは石油炭化水素である。石油炭化水素は好ま
しくは、少なくとも約400°F、更に好ましくは少なく
とも約600°Fの初留点を有する炭化水素フラクション
である。当該技術分野の通常の技倆を有する者に了解さ
れるように、多数の商業的方法にはある程度の変動があ
るので、このような炭化水素フラクションを初留点で正
確に定義することは困難である。しかし乍ら、この範囲
に含まれる炭化水素フラクションは軽油、サーマルオイ
ル、残油、循環原料、常圧蒸留原油及び全原油、タール
サンド油、頁岩油、合成燃料、石炭の乾留水素化から誘
導される重質炭化水素フラクション、タール、ピッチ、
アスファルト並びに上記の任意のものから誘導される水
素化処理された原料を含むと理解される。
【0021】炭化水素原料は好ましくは接触分解反応容
器に供給する上昇導管に導入される。好ましくは原料は
上昇導管内で接触分解触媒と混合されそしてこの触媒は
連続的に再循環される。
【0022】炭化水素原料は水蒸気又は不活性タイプの
気体と、蒸気炭化水素−触媒懸濁物の高度に霧状化され
た流れを形成するような状態で混合することができる。
好ましくは、この懸濁物は上昇導管から反応容器中に流
される。
【0023】反応容器内で、所望の生成物を得るために
触媒を炭化水素蒸気から、例えばサイクロン分離器を使
用して分離する。分離された蒸気はクラッキングされた
炭化水素生成物を含み、そして分離された触媒は接触分
解反応の結果炭素質物質(即ち、コークス)を含有して
いる。
【0024】コークス化触媒は好ましくは、コークス材
料を取り除いた後に再循環させて更に炭化水素原料と接
触させる。好ましくは、コークスは標準的な再生条件下
で触媒からコークスを燃焼させて再生容器内で触媒から
除去する。好ましくは、コークスは約900〜1400°Fの
温度及び約0〜100psigの圧力で燃焼させる。燃焼工程
の後に、再生触媒は、更なる炭化水素原料と接触させる
ために上昇導管に再循環させる。好ましくは、再生触媒
は0.4重量%未満のコークス、更に好ましくは0.1重量%
未満のコークスを含有する。
【0025】本発明で使用される触媒は、炭化水素原料
を触媒的に「分解」するために典型的に使用される任意
の触媒であることができる。接触分解触媒は結晶性四面
体構造酸化物成分を含んでいることが好ましい。この成
分は接触分解反応から得られる初期生成物を燃料用ナフ
サや化学的原料用オレフィンのようなクリーンな生成物
に細分解するために触媒的に使用される。好ましくは、
結晶性四面体構造酸化物成分はゼオライト、テクトケイ
酸塩、四面体アルミノホスフェート(ALPOs)及び
四面体シリコアルミノホスフェート(SAPOs)から
なる群から選択される。更に好ましくは、結晶性構造酸
化物成分はゼオライトである。
【0026】本発明に従って使用できるゼオライトには
天然と合成の両方のゼオライトが含まれる。これらのゼ
オライトには、グメリナイト、シャバサイト、ダチアル
ダイト、クリノプチロルフッ石、ホージャサイト、キフ
ッ石、アナルサイト、レビナイト、エリオナイト、ホウ
ソーダ石、カンクリナイト、ネフェリン、ラズライト、
スコレサイト、ソーダフッ石、オフレタイト、メソフッ
石、モルデナイト、ブリューステライト及びフェリエラ
イトが含まれる。合成ゼオライトのなかにはゼオライト
X、Y、A、L、ZK-4、ZK-5、B、E、F、H、
J、M、Q、T、W、Z、アルファ及びベータ、ZSM
型並びにオメガが含まれる。
【0027】一般的に、本発明ではアルミノケイ酸塩ゼ
オライトが効果的に使用される。しかし乍ら、アルミニ
ウム並びにシリコン成分は他の構造成分で置き換えるこ
とができる。例えば、アルミニウム部分はホウ素、ガリ
ウム、チタン又はアルミニウムより重い三価金属組成物
で置換することができる。シリコン部分を置換するため
にゲルマニウムを使用することができる。
【0028】本発明で使用される接触分解触媒は更に、
活性の多孔性無機酸化物触媒構造成分及び不活性触媒構
造成分を含むことができる。好ましくは、触媒の各成分
は無機酸化物マトリックス成分に付着させて一緒に保持
する。
【0029】活性の多孔性無機酸化物触媒構造成分は、
大きすぎて四面体構造酸化物成分の内部に適合できない
炭化水素分子をクラッキングして主要生成物の形成を触
媒する。本発明の活性の多孔性無機酸化物触媒構造成分
は好ましくは、許容可能な熱ブランクと比較したとき相
対的に大量の炭化水素を低分子量炭化水素にクラッキン
グする多孔性無機酸化物である。低表面積シリカ(例え
ば、水晶)は許容可能な熱ブランクの1つのタイプであ
る。クラッキングの程度はMAT(マイクロアクティビ
ティ試験、ASTM #D3907〜3908)のような種々のA
STM試験のいずれかで測定することができる。グリー
ンズフェルダー ビー. エス.(Greensfelder, B.
S.)らのIndustrial and Engineering Chemistry、
2573〜2583頁、1949年11月に開示されているような化合
物が望ましい。アルミナ、シリカ−アルミナ及びシリカ
−アルミナ−ジルコニア化合物が好ましい。
【0030】不活性触媒構造成分は密集化させ、強化し
そして保護的熱シンクとして作用する。本発明で使用さ
れる不活性触媒構造成分は好ましくは、許容可能な熱ブ
ランクより顕著には大きくないクラッキング活性を有し
ている。カオリン及び他のクレイ並びにα-アルミナ、
チタニア、ジルコニア、水晶及びシリカは好ましい不活
性成分の例である。
【0031】無機酸化物マトリックス成分が触媒成分と
一緒に結合しているので、触媒生成物は粒子間の衝突や
反応装置壁との衝突に耐える程十分に堅い。無機酸化物
マトリックスは無機酸化物ゾル又はゲルから製造するこ
とができ、そしてこれを乾燥させて触媒成分と一緒に
「接着」する。好ましくは無機酸化物マトリックスはシ
リコン及びアルミニウムの酸化物を含んでいる。別個の
アルミナ相が無機酸化物マトリックス内に含まれること
も好ましい。アルミニウムオキシヒドロキシド−g−ア
ルミナ、ベーマイト、ダイアスポア並びに遷移状アルミ
ナ、例えばα-アルミナ、β-アルミナ、γ-アルミナ、
δ-アルミナ、ε-アルミナ、κ-アルミナ及びρ-アルミ
ナ種を使用することができる。好ましくは、アルミナ種
は水酸化アルミニウム、例えばギブス石、バイヤライ
ト、ノルドストランダイト又はドイエライトである。
【0032】本発明に含まれる段階的接触分解方法で
は、炭化水素原料を第1の接触分解反応工程に付し、こ
の第1の反応工程の生成物の少なくとも1部を分離し、
そして分離した部分を少なくとも1つの更なる接触分解
反応工程に付す。分離は好ましくは既知の蒸留法を使用
して達成される。
【0033】本発明によれば、炭化水素原料を第1の接
触分解反応工程に付した後、この分解反応生成物から中
間蒸留物及び軽油含有底部フラクションを分離すること
が好ましい。中間蒸留物フラクションは好ましくは、少
なくとも約300°F、更に好ましくは少なくとも約350°
Fの初留点及び僅か約800°F、好ましくはせいぜい約7
00°Fの終点を有している。軽油含有底部フラクション
は好ましくは、少なくとも600°F、更に好ましくは少
なくとも650°Fの初留点を有する石油蒸留物フラクシ
ョンである。次に、軽油含有底部フラクションを、少な
くとも1つのその後の接触分解反応工程用原料として使
用する。第1の接触分解反応の残りの生成物部分は貯蔵
所に送るか又は他の精製処理ユニットでの更なる処理に
付す。
【0034】本発明においては、中間蒸留物及び軽油含
有底部フラクションを任意の更なる接触分解工程に付す
前に水素化処理することが好ましい。水素化処理条件
下、水素含有ガスの存在下で中間蒸留物及び軽油含有底
部フラクションを水素化処理触媒上を通過させて水素化
処理する。
【0035】本明細書で使用するとき、水素化処理には
水素化処置と緩和な水素化分解の両方が含まれ、緩和な
水素化分解では、この分解反応から得られる650°F−
の炭化水素材料の収率が15重量%より多く且つ50重量%
未満であるように650°F+の原料の十分なクラッキン
グが生起していることを示す。当該技術分野の熟練者に
知られているように、水素化処理の程度は触媒の適切な
選択並びに操作条件の最適化によって制御することがで
きる。
【0036】本発明では、水素化処理工程が芳香族環を
十分に飽和して、一層容易にクラッキングできるナフテ
ン環を形成することが特に望ましい。水素化処理工程が
典型的な水素化触媒を使用してオレフィンやジオレフィ
ンのような不飽和炭化水素をパラフィンに変換すること
も望ましい。好ましくない元素を水素化処理反応で除去
することもできる。これらの元素には硫黄、窒素、酸
素、ハロゲン化物及び或る種の金属が含まれる。
【0037】本発明の水素化処理工程は水素化処理条件
下で実施される。好ましくは、反応は400〜900°F、更
に好ましくは600〜850°Fの温度で実施される。反応圧
力は好ましくは100〜3000psig、更に好ましくは500〜20
00psigである。1時間当たりの空間速度は好ましくは0.
1〜6V/V/時間、更に好ましくは0.3〜2V/V/時間で
あり、そしてここでV/V/時間は触媒の容量当たり1時
間当たりの油の容量として定義される。水素含有ガスは
好ましくは、1バレル当たり500〜15,000標準立方フィ
ート(SCF/B)、更に好ましくは1000〜5000SCF/
Bの水素供給速度を確立するように加えられる。
【0038】水素化処理条件は幾つかのタイプの水素化
処理反応装置の任意のものを使用して維持することがで
きる。細流床式反応装置は、液相と気相を触媒粒子の固
定床上を下方に並流で流す石油精製適用で最も一般的に
使用される。代替的な反応装置技術を使用することが有
利である場合がある。より高い反応速度を取得しそして
並流で流れる細流床式反応装置に固有の芳香族水素化平
衡限界を緩和するために、上方に移動する処理ガスに対
して液相が触媒の固定床内を下方に通過する向流で流れ
る反応装置を使用することができる。移動床反応装置を
使用して水素化処理器原料流中の金属や微粒子に対する
許容性を高めることができる。移動床反応装置型は一般
的に、触媒粒子の捕獲床を上方に流れる液体及び処理ガ
スが接触する反応装置を含んでいる。触媒床は上方向へ
の流れによって僅かに膨張させることができるか、又
は、例えば液体の再循環(エクスパンデッドベッド又は
沸騰床)、より小さいサイズの一層容易に流動化する触
媒粒子の使用(懸濁床)若しくはこれらの両方によっ
て、流速を高めて実質的に膨張させるか若しくは流動化
させることができる。いずれにしても、触媒は流動操作
中に移動床反応装置から除去することができ、触媒を除
去しないと原料中の高レベルの金属によって代替的な固
定床設計装置の運転期間が短縮されるとき、触媒除去に
よって経済的な適用が可能になる。更に、上方に流れる
液相と気相を用いるエクスパンデッドベッド又は懸濁床
反応装置は、汚れによる操業停止の危険性なしに運転期
間を長期化できることによって、かなりの微粒子固形物
値を含有する原料での経済的な操作を可能にするであろ
う。このような反応装置の使用は、原料が約25ミクロン
の大きさの固形物を過剰に含有するか又は汚れ蓄積の性
質を増す夾雑物、例えばオレフィン若しくはジオレフィ
ン種又は酸素付加種を含有する場合に特に有利であろ
う。下方に流れる液体と気体を利用する移動床反応装置
も、それらが流動中の触媒の置換を可能にするとき適用
することができる。
【0039】水素化処理工程で使用される触媒は芳香族
飽和、脱硫化、脱窒素化又はこれらの任意の組合せに適
する任意の水素化処理触媒であることができる。好まし
くは、触媒は無機耐熱支持体上に少なくとも1つのVII
I族金属及びVI族金属を含んでおり、そして好ましくは
アルミナ又はアルミナ−シリカである。VIII族及びVI
族化合物は当該技術分野の通常の技倆を有する者には周
知であり、そして元素周期表で良好に定義されている。
例えばこれらの化合物は、コットン(Cotton)及びウ
イルキンソン(Wilkinson)のAdvanced Inorganic C
hemistry、第2版、1966年、Interscience Publishers
の最終頁の周期表に示されている。
【0040】VIII族金属は好ましくは、2〜20重量
%、好ましくは4〜12重量%の範囲の量で存在する。好
ましいVIII族金属にはCo、Ni及びFeが含まれ、Co
及びNiが最も好ましい。好ましいVI族金属はMoであ
り、そしてこれは5〜50重量%、好ましくは10〜40重量
%、そして更に好ましくは20〜30重量%の範囲の量で存
在する。
【0041】示された金属の重量パーセントは全て支持
体に対するものである。用語「支持体に対する」は、そ
のパーセントが支持体の重量に基づいていることを意味
する。例えば、支持体重量が100gである場合には、20
重量%のVIII族金属とは20gのVIII族金属が支持体に
対して存在することを意味する。
【0042】任意の適当な無機酸化物支持体材料を本発
明の触媒用に使用することができる。好ましいものはア
ルミナ及びシリカ−アルミナであり、これにはゼオライ
トのような結晶性アルミノケイサン塩が含まれる。更に
好ましくはアルミナである。シリカ−アルミナ支持体の
シリカ含有量は2〜30重量%、好ましくは3〜20重量
%、更に好ましくは5〜19重量%であることができる。
他の耐熱無機化合物を使用することもでき、そしてその
例にはジルコニア、チタニア、マグネシア等が含まれる
がこれらに限定されない。アルミナは水素化処理触媒用
に慣用的に使用される任意のアルミナであることができ
る。このようなアルミナは一般的には、50〜200A、好
ましくは70〜150Aの平均孔サイズ、及び50〜450m2/g
の表面積を有する多孔性の無晶形アルミナである。
【0043】本発明の段階的接触分解方法では、好まし
くは短時間接触反応工程が含まれている。短時間接触反
応工程では、炭化水素原料が接触分解条件下でクラッキ
ング触媒と接触して第1のクラッキング炭化水素生成物
を形成し、そして接触分解条件は第1のクラッキング炭
化水素生成物の50容量%未満が約430°F未満の沸点を
有しているように制御することが好ましい。更に好まし
くは、接触分解条件は第1のクラッキング炭化水素生成
物の25〜40容量%が約430°Fに等しいか又はこれ未満
の沸点を有するように制御される。
【0044】430°Fの沸点の限定それ自体は臨界的で
はないが、短時間接触反応工程で形成されるガソリン及
び高品質蒸留物タイプの生成物の量に関する一般的な指
標を与えるために使用される。それ故、短時間接触反応
工程では初期に、ガソリン及び高品質蒸留物タイプの生
成物への変換に限定することが望ましい。この工程での
変換を制御することによって、その後のクラッキング工
程での水素移動に良い影響を与えることができる。
【0045】本発明によれば、短い接触時間は炭化水素
原料がクラッキング触媒と5秒未満の間接触することを
意味する。典型的な流動接触分解システムでは、これは
蒸気滞留時間が5秒間未満であることを意味する。好ま
しくは、短時間接触反応工程では、炭化水素原料はクラ
ッキング触媒と1〜4秒間接触する。
【0046】短時間接触反応工程は任意の既知の方法を
使用して達成することができる。例えば1つの実施態様
では、対になった近接サイクロンシステムは、反応した
炭化水素から触媒を効果的に分離して分解反応を停止さ
せる。例えばエクソン(Exxon)の米国特許第5,190,65
0号公報参照(この詳細な説明は参照として本明細書に
組み入れる)。
【0047】もう1つの実施態様では、短い接触時間は
停止流体を反応装置の上昇導管部分に直接注入すること
によって達成することができる。停止流体は適所に注入
されて分解反応を1秒未満で停止させる。例えば米国特
許第4,818,372号公報参照(この詳細な説明は参照とし
て本明細書に組み入れる)。停止流体として好ましいも
のは水若しくは水蒸気又は注入条件下で気化し得る任意
の炭化水素のような例であり、そして更に詳細にはコー
クス化又はビスブレーキングで得られる軽油、接触循環
油及び重質芳香族溶媒並びに重質溶媒で抽出した或る種
の脱アスファルトフラクションである。
【0048】尚もう1つの実施態様では、短い接触時間
は下方流反応装置システムを使用して達成することがで
きる。下方流反応装置システムでは、触媒と炭化水素間
の接触時間はミリ秒ほどの短い範囲であることができ
る。例えば、米国特許第4,985,136、4,184,067及び4,69
5,370号公報参照(これらの詳細な説明はそれぞれ参照
として本明細書に組み入れる)。
【0049】生成物の50容量%未満が430°F未満の沸
点を有する生成物への変換を達成するために使用される
特別の接触分解条件は当該技術分野の通常の技倆を有す
る者には容易に取得可能である。好ましい特定のクラッ
キング触媒を選択すると、圧力、温度及び蒸気滞留時間
の操作パラメーターは、特定のユニット操作制約に従っ
て最適化される。例えば、ゼオライト型のクラッキング
触媒を使用することが望ましい場合、短時間接触反応工
程は典型的には0〜100psig(更に好ましくは、5〜50p
sig)の圧力、900〜1150°F(更に好ましくは、950〜1
100°F)の温度及び5秒未満(更に好ましくは、2〜
5秒)の蒸気滞留時間で実施されよう。
【0050】短時間接触反応を達成するために使用され
る停止工程のタイプに関係なく、所望の生成物を取得す
るために既知の方法に従って、例えばサイクロン分離器
を使用して触媒を蒸気から分離する。分離された蒸気は
クラッキングされた炭化水素生成物を含み、そして分離
された触媒は接触分解反応の結果として炭素質物質(即
ち、コークス)を含有している。
【0051】短時間接触反応工程から回収された生成物
は好ましくは分離して、中間蒸留物及び軽油含有底部フ
ラクションを水素化処理及び更なるクラッキング用に回
収する。好ましくは、中間蒸留物及び軽油含有底部フラ
クションは少なくとも300°Fの初留点、更に好ましく
は少なくとも350°Fの初留点を有する中間蒸留物を含
有している。
【0052】中間蒸留物及び軽油含有底部フラクション
を分離した後、このフラクションは好ましくは水素化処
理されそしてその後水素化処理軽質末端、ナフサ及び中
間蒸留生成物を回収するために分離される。残っている
軽油含有底部は、底部フラクションに含有される重質炭
化水素のクラッキングに好都合な接触分解条件下でクラ
ッキング触媒による少なくとも1つのその後のクラッキ
ング工程に付される。水素化処理工程後のその後のクラ
ッキング工程では、反応時間はより長くそして反応温度
は短時間接触反応工程で使用される温度と少なくとも等
しいことが好ましい。短時間接触反応工程後に使用され
る適切な接触分解条件は好ましくは、全クラッキング工
程の組合せ生成物が、生成物全体の少なくとも60重量
%、好ましくは少なくとも75容量%、更に好ましくは少
なくとも85容量%が約430°F未満か又はこの温度と等
しい沸点を有する全体的な生成物を生じさせるように制
御される。
【0053】水素化処理工程後の任意のクラッキング工
程で、生成物全体の所望の沸点の特徴を達成するために
使用される条件は当該技術分野の通常の技倆を有する者
には容易に取得でき、そして特定の操作ユニットの必要
性に従って最適化される。短時間接触反応工程ではその
後のクラッキング反応工程と同一の触媒が一般的に使用
されるので、その後の反応工程では反応条件の苛酷度を
僅かに高めることが好ましい。好ましくは、これはその
後の反応工程の温度又は蒸気接触時間、或いはこれらの
両方を高めることによって行われ、その間第1の接触分
解工程の反応圧力と同様な圧力を維持するが、反応圧力
は温度又は蒸気接触時間を変更しないで調節することが
できる。例えば、ゼオライト型のクラッキング触媒を使
用するとき、10秒未満の蒸気滞留時間、更に好ましくは
2〜8秒の蒸気滞留時間を有することが好ましい。
【0054】原料の品質、水素化処理の苛酷さ及び使用
される特定の反応装置に依存して、その後の接触分解反
応工程の温度を高めることが望ましいことがある。好ま
しくは、温度上昇はいずれも第1の接触分解反応工程の
温度より約100°F未満高く、そして約950〜1250°Fの
範囲内であろう。
【0055】初期の短時間接触反応工程の後のクラッキ
ング反応の苛酷度を僅かに高めることが好ましいが、こ
れは必須ではない。一般的には、水素化処理工程が強烈
であればあるほど、その後のクラッキング工程はいずれ
もより強烈でない。
【0056】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明をさらに詳
細に説明する。なお本発明は、以下の実施例によって何
ら限定されるものではない。本発明の好ましい実施態様
は図1に示され、この図で分解反応は2本の上昇導管1
0、11及び単一の反応装置12を使用して実施され、
そして廃触媒は単一の再生器13内で再生される。単一
の反応装置を有する2本の上昇導管の設計は1つの好ま
しい実施態様として示されるが、本発明の方法は1個よ
り多い反応装置又は2本より多い上昇導管を使用して実
施することができる。
【0057】図1で、新たな炭化水素原料を上昇導管1
0に注入し、そしてここで原料は再生器13から得られ
る熱触媒と接触する。反応は好ましくは、サイクロン分
離器14を使用して停止させて、炭化水素材料を廃触媒
から分離する。廃触媒は除去装置及び立て管から落下さ
せそして戻し線15を通して再生器13に運ばれ、そし
てそこで更に使用するために再生される。
【0058】クラッキングされた炭化水素生成物は、分
離容器17に導く線16によってサイクロン14から取
り除かれる。分離容器17を使用して中間蒸留物及び軽
油含有底部フラクションをナフサ及びライトエンドフラ
クションから分離する。上記で述べたように、上昇導管
10内部の操作条件は、上昇導管10から得られるクラ
ッキング炭化水素生成物の50容量%未満が430°F未満
又はこの温度と等しい沸点を有するように維持される。
【0059】中間蒸留物及び軽油含有底部フラクション
は線18によって分離容器から取り除かれる。中間蒸留
物及び軽油含有底部フラクションが線18を通して移送
されるとき、水素含有ガス流が所望の速度で注入され、
そして混合物全体は水素化処理反応装置19に送られ
る。水素化処理反応装置19は水素化処理触媒を含有し
ており、そして水素化処理反応は水素化処理触媒の固定
又は移動床を含有する水素化処理反応装置を使用して水
素化処理条件下で実施される。
【0060】水素化処理反応後、ライトエンドフラクシ
ョン並びにナフサ及び中間蒸留物フラクションは分離容
器20内で水素化処理軽油含有底部生成物から分離され
る。上記ライトエンドフラクションはC4-炭化水素フ
ラクション、例えばC4を含有する炭化水素フラクショ
ン及びこれより軽質の炭化水素並びに水素化処理反応か
らの過剰の水素を含む約60°F未満で沸騰する他の気体
である。ナフサフラクションには、好ましくはC4(約
60°F)から約430°F未満の沸点範囲内の炭化水素フ
ラクションが含まれる。中間蒸留物フラクションは約35
0°Fから約700°F未満までの沸点範囲を有している。
分離容器20は水素化処理生成物をその成分部分に効果
的に分離できる任意のタイプの分離装置であることがで
きる。例えば、分離容器20は簡単な分留器であること
ができるか又は熱分離容器、続いて冷分離容器、続いて
分留器のような一連の収集容器であることができよう。
【0061】分離後、水素化処理軽油含有底部フラクシ
ョンは、線21を通して更に接触分解するために上昇導
管11中に注入される。水素化処理底部の1部は線23
のパージ流とし取り出すことができる。上昇導管11内
のクラッキング反応はクラッキングされた生成物をサイ
クロン分離器22を使用して、廃触媒から分離すること
によって停止される。この廃触媒は、サイクロン分離器
14を使用して分離された廃触媒と一緒にされ、そして
戻し線15を通して再生器13に送られ、そしてそこで
更に使用するために再生される。クラッキングされた生
成物は分離容器17に送られ、そしてそこでサイクロン
分離器14から得られるクラッキング生成物と一緒にさ
れる。或いは、クラッキング生成物は、水素化処理反応
装置19から得られる水素化処理生成物と一緒にしそし
て分離容器20に送ることができる。
【0062】水素化処理工程は望ましくない夾雑物を除
去しそして上昇導管11に供給される原料の品質を改善
するので、他の石油蒸留物フラクションを、線25によ
るように水素化処理の前に中間蒸留物及び軽油含有底部
フラクションと一緒にすることができる。これらの他の
石油蒸留物フラクションには、一般的に夾雑物含有量が
高くそして典型的には接触分解反応装置内で処理されな
い石油フラクションが含まれる。このような石油蒸留物
フラクションの1つの例には重質コーカー(coker)オ
イル流が含まれる。
【0063】今や本発明を十分に説明したので、当該技
術分野の熟練者には、本発明は特許請求の範囲内のパラ
メーターの広い範囲内で実施できることが理解されるで
あろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の好ましい実施態様を図式的に示
すものである。
【符号の説明】
10,11 上昇導管 12 反応装置 13 再生器 14,22 サイクロン分離器 15 戻し線 19 水素化処理反応装置 17,20 分離容器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10G 45/00 C10G 45/00 49/04 49/04 69/08 69/08 (72)発明者 ラメシュ ガプタ アメリカ合衆国、ニュージャージー州 07922、バークレイハイツ、ローレンスド ライブ57 (72)発明者 マーティン ジー.ビエンストック アメリカ合衆国、ニュージャージー州 07876、サキャサンナ、トビードライブ52

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)温度が900から1150°Fまでであり
    そして触媒接触時間が5秒未満でありそして第1のクラ
    ッキング炭化水素生成物を形成する接触分解条件下で、
    少なくとも約400°Fの初留点を有する炭化水素をクラ
    ッキング触媒と接触させること; (b)上記の第1のクラッキング生成物を第1の分離器
    に導き、そして第1のクラッキング炭化水素生成物から
    頂部ナフサ及びライトエンドフラクション、並びに少な
    くとも600°Fの初留点を有する中間蒸留物及び軽油含
    有底部フラクションを分離すること; (c)上記の中間蒸留物及び軽油含有底部フラクション
    を水素化処理器に導き、そして水素化処理生成物を形成
    する水素化処理条件下で中間蒸留物及び軽油含有底部フ
    ラクションを水素化処理すること; (d)上記の水素化処理生成物を第2の分離器に導き、
    そしてライトエンド及びナフサフラクション、中間蒸留
    物フラクション並びに水素化処理軽油含有底部生成物を
    分離すること; (e)温度が950から1250°Fまででありそして第2の
    クラッキング炭化水素生成物を形成する接触分解条件下
    で、水素化処理軽油含有底部生成物をクラッキング触媒
    と接触させること;および (f)中間蒸留物及び軽油含有底部フラクションの分離
    及び水素化処理を継続するために第1のクラッキング炭
    化水素生成物と第2のクラッキング炭化水素生成物を一
    緒にすること;からなる連続工程を含む高品質の中間蒸
    留物を製造する接触分解方法。
  2. 【請求項2】ライトエンドフラクションがC4−炭化水
    素フラクションである請求項1に記載の接触分解方法。
  3. 【請求項3】工程(a)から得られる第1のクラッキン
    グ炭化水素生成物の50容量%未満が430°F未満又はこ
    の温度と等しい沸点を有する請求項1に記載の接触分解
    方法。
  4. 【請求項4】第1及び第2のクラッキング炭化水素生成
    物を組み合わせたものの少なくとも60容量%が430°F
    未満又はこの温度と等しい沸点を全体に有する請求項1
    に記載の接触分解方法。
  5. 【請求項5】工程(e)の接触分解条件が含む反応温度
    が工程(a)の接触分解条件で使用される反応温度と少
    なくとも等しい請求項1に記載の接触分解方法。
  6. 【請求項6】炭化水素がゼオライト触媒と1-2秒間接触
    される請求項1に記載の接触分解方法。
  7. 【請求項7】水素化処理器が細流床、向流、移動床、エ
    クスパンデッドベッド又は懸濁床のタイプの反応装置で
    ある請求項1に記載の接触分解方法。
  8. 【請求項8】(a)温度が900から1150°Fまでであり
    そして触媒接触時間が5秒未満でありそして第1のクラ
    ッキング炭化水素生成物を形成する接触分解条件下で、
    少なくとも約400°Fの初留点を有する炭化水素をクラ
    ッキング触媒と接触させること; (b)上記の第1のクラッキング生成物を第1の分離器
    に導き、そして第1のクラッキング炭化水素生成物から
    頂部ナフサ及びライトエンドフラクション、並びに少な
    くとも300°Fの初留点を有する中間蒸留物及び軽油含
    有底部フラクションを分離すること; (c)上記の中間蒸留物及び軽油含有底部フラクション
    を水素化処理器に導き、そして水素化処理生成物を形成
    する水素化処理条件下で中間蒸留物及び軽油含有底部フ
    ラクションを水素化処理すること; (d)上記の水素化処理生成物を第2の分離器に導き、
    そしてライトエンド及びナフサフラクション、中間蒸留
    物フラクション並びに水素化処理軽油含有底部生成物を
    分離すること; (e)温度が950から1250°Fまででありそして第2の
    クラッキング炭化水素生成物を形成する接触分解条件下
    で、水素化処理軽油含有底部生成物をクラッキング触媒
    と接触させること;および (f)ライトエンド及びナフサフラクション、中間蒸留
    物フラクション並びに水素化処理軽油含有底部フラクシ
    ョンの分離を継続するために工程(c)で得られる水素
    化処理生成物を第2のクラッキング炭化水素生成物と一
    緒にし、そしてここで上記軽油含有底部フラクションは
    工程(e)による更なる水素化分解用に送付されるこ
    と;からなる連続工程を含む高品質の中間蒸留物を製造
    する接触分解方法。
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