JPH10121058A - 段階的接触分解と水素化処理の統合方法 - Google Patents

段階的接触分解と水素化処理の統合方法

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JPH10121058A
JPH10121058A JP9240225A JP24022597A JPH10121058A JP H10121058 A JPH10121058 A JP H10121058A JP 9240225 A JP9240225 A JP 9240225A JP 24022597 A JP24022597 A JP 24022597A JP H10121058 A JPH10121058 A JP H10121058A
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fraction
catalytic cracking
product
catalyst
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JP9240225A
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Edward S Ellis
エス.エリス エドワード
Ramesh Gupta
ガプタ ラメシュ
Martin G Bienstock
ジー.ビエンストック マーティン
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Exxon Research and Engineering Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G69/00Treatment of hydrocarbon oils by at least one hydrotreatment process and at least one other conversion process
    • C10G69/02Treatment of hydrocarbon oils by at least one hydrotreatment process and at least one other conversion process plural serial stages only
    • C10G69/04Treatment of hydrocarbon oils by at least one hydrotreatment process and at least one other conversion process plural serial stages only including at least one step of catalytic cracking in the absence of hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィン製造、蒸留物の品質及びオクタン
価を最大にする接触分解方法を提供すること。 【解決手段】 一工程より多い接触分解反応工程を含ん
でいる接触分解方法を開示する。この方法は、クラッキ
ング生成物中のオレフィン製造、中間蒸留物の品質及び
ナフサのオクタン価を最大にするために、接触分解反応
工程間に水素化処理方法工程を組み入れている。好まし
くは、第1のクラッキング炭化水素生成物を第1のクラ
ッキング段階から取得し、そして少なくとも300°Fの
初留点を有する中間蒸留物及び軽油含有フラクションに
分離し、この蒸留物及び軽油含有フラクションを水素化
処理し、そして水素化処理された材料のうちナフサフラ
クションと軽油含有底部フラクションを第2のクラッキ
ング段階で分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一工程より多い接触
分解反応工程を含む段階的接触分解方法に関するもので
ある。特に、本発明は接触分解反応工程間に水素化処理
工程を統合した段階的接触分解方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】段階的接触分解反応システムはガソリン
の全体的なオクタン品質を改善するために導入されてい
る。しかし乍ら、最近、オクタンの問題は最小限度にな
っておりそして環境上の制約が精製者により大きい影響
を与えている。その結果、環境上の制約を満たしそして
同時に高品質オクタンガソリン製品を維持するためには
既知の段階的接触分解方法では十分には有効でない。
【0003】米国特許第5,152,883号公報は、連続した
2つの接触分解反応工程を有する流動接触分解ユニット
を開示している。炭化水素原料を第1の接触分解反応工
程でクラッキングした後、軽質炭化水素とガソリン生成
物を生成物流から取り除きそしてより重い生成物部分を
水素化処理する。水素化処理しそして更にガソリン生成
物を取り除いた後、より重い水素化処理生成物を第2の
接触分解工程でクラッキングする。ガソリン生成物を取
り除きそしてより重い生成物を水素化処理過程に再循環
させる。
【0004】1959年6月1〜5日のFifth World Petrol
eum Progressのレーバイン(Rehbein)らの論文8、
Fifth World Petroleum Congress, Inc.、ニューヨ
ーク、103〜122頁(これはMarshall等の米国特許第2,9
56,003号に対応する)は第1段階として接触時間の短い
上昇導管(riser)を使用する2段階接触分解方法を開
示している。第1段階は40〜50ボール(vole)の変換を
得るように設計されていると記載されている。第2段階
は、第1段階で得られる軽油を再循環流と一緒に供給し
て全体で63〜72容量%の変換を得るように設計されてい
ると述べられている密集床システムであるが、このユニ
ットは65〜90容量%の総変換を達成するように十分低い
供給速度で運転されると述べられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先行技術が証明してい
るように、水素化処理方法と統合されている既知の接触
分解方法はガソリン製品のオクタン価を顕著に高めるの
に有効である。しかし乍ら、既知のシステムは、ディー
ゼル油又は燃料油として使用できる蒸留物の品質を犠牲
にしてオクタンを増加させている。加えて、既知の方法
は、重質クラッキング生成物の水素の軽質オレフィン生
成物への非効率的な水素移動の結果、比較的多量の軽質
飽和蒸気生成物を生じさせる。このタイプの水素移動の
マイナスの効果を最小限にすることによってより大量の
オレフィン生成物を製造することができ、そしてこれら
のオレフィンは酸素添加物や有用なポリマー材料への更
なる変換に利用できる。それ故、オレフィン製造、蒸留
物の品質及びオクタン価を最大にする接触分解方法を取
得することが望ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】先行技術に固有の問題を
克服するために、本発明は、(a)第1のクラッキング
炭化水素生成物を形成する接触分解条件下で炭化水素を
クラッキング触媒と接触させること;(b)第1のクラ
ッキング炭化水素生成物から少なくとも300°Fの初留
点を有する中間蒸留物及び軽油含有底部フラクションを
分離すること;(c)上記の中間蒸留物及び軽油含有底
部フラクションを、水素化処理生成物を形成する水素化
処理条件下で水素化処理すること;(d)水素化処理生
成物から水素化処理された中間蒸留物フラクション、水
素化処理されたナフサフラクション及び水素化処理され
た軽油含有底部フラクションを分離すること;(e)上
記の水素化処理ナフサフラクション及び水素化処理軽油
含有底部フラクションを、第2のクラッキング炭化水素
生成物を形成する接触分解条件下でクラッキング触媒と
接触させること;および蒸留物及び軽油含有底部フラク
ションの分離及び水素化処理を継続するために第2のク
ラッキング炭化水素生成物を第1のクラッキング炭化水
素生成物と一緒にすること;からなる連続工程を含んで
いる接触分解方法を提供する。
【0007】本発明は、その好ましい実施の態様とし
て、次のものを包含する。1つの好ましい実施態様で
は、工程(a)で形成された第1のクラッキング炭化水
素生成物の50容量%未満は430°F未満又はこの温度と
等しい沸点を有している。第1及び第2のクラッキング
炭化水素生成物を一緒にしたもののうち少なくとも60容
量%、好ましくは75容量%が430°F未満又はこの温度
と等しい沸点を有することが更に好ましい。
【0008】尚もう1つの好ましい実施態様では、工程
(c)の接触分解条件には、工程(a)の接触分解条件
下で使用される反応温度と少なくとも等しい反応温度が
含まれる。更に好ましくは、蒸留物及び軽油含有フラク
ションとクラッキング触媒を工程(a)で使用される温
度より100°Fまで高い温度で接触させる。更に詳細に
は、炭化水素を900〜1150°Fの温度でクラッキング触
媒と接触させる。
【0009】更にもう1つの好ましい実施態様では、炭
化水素をゼオライトクラッキング触媒と5秒未満の間接
触させる。更に好ましくは、炭化水素をゼオライト触媒
と1〜2秒間接触させる。
【0010】本発明のもう1つの好ましい実施態様で
は、水素化処理生成物から水素化処理ナフサフラクショ
ンと水素化処理軽油含有底部フラクションを分離する前
に、第2のクラッキング炭化水素生成物を水素化処理生
成物と組み合わせる。水素化処理ナフサフラクション、
水素化処理軽油含有底部フラクション及びクラッキング
触媒を950〜1250°Fの温度で接触させることも好まし
い。更に好ましくは、水素化処理ナフサフラクション、
水素化処理軽油含有底部フラクション及びクラッキング
触媒を工程(a)で使用される温度より100°Fまで高
い温度で接触させる。
【0011】水素化処理ナフサフラクションは430°F
未満の終点を有することが更に好ましい。加えて、水素
化処理軽油含有底部フラクションは少なくとも600°F
の初留点を有することが好ましい。水素化処理反応は固
定又は移動床反応装置中で実施することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】接触分解は石油精製の技術分野で
周知の方法であり、そして一般的には、少なくとも1つ
の炭素−炭素結合を破壊して少なくとも1つの大きい炭
化水素分子をより小さい複数の炭化水素分子に変換する
ことを言う。例えば、大きいパラフィン分子をより小さ
いパラフィンやオレフィンにクラッキングすることがで
き、そして大きいオレフィン分子を2つ又はそれより多
いより小さいオレフィン分子にクラッキングすることが
できる。芳香族環又はナフテン環を含む長い側鎖分子も
クラッキングすることができる。
【0013】接触分解方法中に形成される軽質オレフィ
ン生成物の量及び蒸留生成物の品質は、接触分解方法全
体に短時間接触反応工程を初期に導入することによって
改善できることが見い出されている。短時間接触反応工
程後に、蒸留物及び軽油含有底部フラクションを生成物
部分から分離し、そしてこの蒸留物及び軽油含有底部フ
ラクションを、短時間接触反応工程で使用される強烈度
と比較してより高い強烈度で再処理する。
【0014】本発明に従って、生成物の収量及び品質は
段階的接触分解方法に水素化処理工程を統合することに
よって更に高められる。好ましくは、水素化処理工程は
反応段階間に含まれている。
【0015】本質的に、本発明は統合を活用しており、
そこではFCC技術と水素化技術間の重要な化学相乗作
用が利用されている。第1のFCC段階は十分に低い苛
酷度で、好ましくは短い接触時間で操作して高いオレフ
ィン製造選択性を達成し、一方未変換の中間蒸留物及び
底部フラクションの脂肪族特性は十分に保持して、蒸留
物を蒸留燃料ブレンド原料用に許容可能な品質としそし
て底部流を中程度〜苛酷度の水素化処理ができる許容可
能な品質とする。同時に、第1のFCC工程は、その後
の水素化処理に関して2つの重要な利点を達成する; 原
料中で最も極性の種をFCC触媒上に沈着させることが
でき、そして引き続いて再生工程でFCC触媒から燃焼
させて、吸熱FCC反応装置化学用に熱を提供する。こ
れらの極性種の存在はこのようにしないで第1のFCC
段階前に原料を水素化処理した場合、苛酷な水素化処理
苛酷度要件(即ち、高圧、大きい反応装置容量)をもた
らすであろう。第1のFCC段階から誘導される第2の
利点は単純な容量の減少、即ちFCC原料中の最も容易
にクラッキングされる分子を触媒的に分解する過程で、
水素化処理されないで残っている原料の量が大いに減少
することであり、そしてFCCでは容易に変換されない
分子、即ち、FCC原料のクラッキング可能性を高め得
る水素化処理化学で最も利益を得る分子の集団にまで減
少する。かくして、第1のFCC工程の選択的な製造に
よって水素化処理用原料の量は減少し、これに含まれる
水素化処理触媒毒又はインヒビターの量は減少する。そ
の結果、水素化処理工程は、その後のFCC変換の選択
性を促進しそして高める作業に効果的に向けることがで
きる。
【0016】新規な特徴は、第1のFCC工程から得ら
れる未変換底部の全沸騰範囲を水素化処理反応装置に供
給する原料に含めることであり、その理由は、第1のF
CC段階が意図的に低い強烈度で操作されるので、上記
底部流が水素化処理原料として正に適しているからであ
る。このような水素化処理原料の選択的調節の結果、水
素化処理操作の苛酷度、例えば操作圧力及び反応装置容
量は、慣用のFCC底部流の水素化処理の場合に必要で
あると考えられるものよりはるかに少ない。水素化処理
反応装置の条件及び触媒を、十分な水素化及び/又は水
素化分解が提供されるように選択して、組み合わせたF
CC−水素化処理コンプレックス用の広範囲な操作目的
に合致させることができる。第1のFCC段階の底部を
水素化処理する主要な利点は、更なるFCC処理による
原料のクラッキング可能性が顕著に低下していると思わ
れる時点でFCC化学を中断し、そしてその時点でこれ
ら未変換分子に水素を選択的に挿入することである。そ
れ故その後のFCC反応はクラッキング可能性が高まっ
た原料を用いて再開することができる。接触分解を2つ
の段階に分離してそれらの段階間で水素を添加すること
によって、正しい量の水素を添加してその後のFCC段
階で、例えば軽質オレフィン種、例えばブテン、プロピ
レン及びエチレンの収量を最大にすることができる。段
階間で水素化処理をすると、両FCC段階を短い接触時
間で操作して軽質オレフィンの収量を最大にすることが
できよう。この方法で関連のある相乗作用は、FCC反
応装置内での水素移動反応を制限する接触時間の短い接
触分解を可能にすることによって水素含有量がより高い
中間蒸留物、例えばディーゼル及びジェット燃料成分の
更なる製造を可能にすることであり、そしてそうでない
場合には蒸留物の脱水素化や軽質オレフィンの水素化が
増加するであろう。最後に、第2のFCC段階は、水素
化処理工程から得られる容量の減少した一層クラッキン
グ可能なFCC原料の所望の変換を行うことができる。
底部の段階間水素化処理をしないと、第2のFCC段階
の苛酷度の要求はかなり高くなり、軽質オレフィン及び
高品質蒸留物の高収量を達成する柔軟性が大いに低下
し、そして第2段階の底部副生成物の収量が増加するで
あろう。
【0017】好ましい実施態様は重質ナフサ、例えば接
触分解工程で製造される約300°F以上で沸騰しそして
その近くのより高い温度で沸騰する中間蒸留物を統合さ
れた水素化処理ユニットに送り込み、そして続いて水素
化処理したナフサフラクションを再クラッキング用に第
2のFCC工程に送り込むことによって、統合された水
素化処理工程の使用を更に最適化する。その結果、統合
された水素化処理ユニットは重質接触分解ナフサの変換
を促進する手段を提供すると同時にディーゼル製品の脱
硫化も提供しそしてそれに続くFCCに対する未変換底
部のクラッキング可能性を改善する。
【0018】本明細書に記載されるように、段階的接触
分解方法は、好ましくは連続して実施される少なくとも
2工程の接触分解反応工程を含む接触分解方法である。
これらの反応工程は好ましくは流動接触分解システムで
行われ、そしてこのシステムは好ましくは2個又はそれ
より多い主反応容器、1個の主反応容器に連結している
2本又はそれより多い上昇導管反応装置、又は複数の上
昇導管と反応容器の組合せを含んでいる。
【0019】本発明の接触分解方法では、炭化水素原料
は好ましくは石油炭化水素である。石油炭化水素は好ま
しくは、少なくとも約400°F、更に好ましくは少なく
とも約600°Fの初留点を有する炭化水素フラクション
である。しかし乍ら、当該技術分野の通常の技倆を有す
る者に了解されるように、本明細書で定義される石油炭
化水素及び炭化水素フラクションの初留点及び終点は、
特に或る程度の変動が許容される多数の商業的方法に関
して、正確であるようには意図されておらず、そして或
る程度の変動を含んでいる。しかし乍ら、上記範囲内に
含まれる炭化水素原料は軽油、サーマルオイル、残油、
循環原料、常圧蒸留原油及び全原油、タールサンド油、
頁岩油、合成燃料、石炭の乾留水素化から誘導される重
質炭化水素フラクション、タール、ピッチ、アスファル
ト並びに上記の任意のものから誘導される水素化処理さ
れた原料のような炭化水素フラクションを含むことも理
解される。
【0020】炭化水素原料は好ましくは接触分解反応容
器に供給する上昇導管に導入される。好ましくは原料は
上昇導管内で接触分解触媒と混合されそしてこの触媒は
連続的に再循環される。
【0021】炭化水素原料は水蒸気又は不活性タイプの
気体と、蒸気炭化水素−触媒懸濁物の高度に霧状化され
た流れを形成するような状態で混合することができる。
好ましくは、この懸濁物は上昇導管から反応容器中に流
される。
【0022】反応容器内で、所望の生成物を得るために
触媒を炭化水素蒸気から、例えばサイクロン分離器を使
用して分離する。分離された蒸気はクラッキングされた
炭化水素生成物を含み、そして分離された触媒は接触分
解反応の結果炭素質物質(即ち、コークス)を含有して
いる。
【0023】コークス化触媒は好ましくは、コークス材
料を取り除いた後に再循環させて更に炭化水素原料と接
触させる。好ましくは、コークスは標準的な再生条件下
で触媒からコークスを燃焼させて再生容器内で触媒から
除去する。好ましくは、コークスは約900〜1400°Fの
温度及び約0〜100psigの圧力で燃焼させる。燃焼工程
の後に、再生触媒は、更なる炭化水素原料と接触させる
ために上昇導管に再循環させる。好ましくは、再生触媒
は0.4重量%未満のコークス、更に好ましくは0.1重量%
未満のコークスを含有する。
【0024】本発明で使用される触媒は、炭化水素原料
を触媒的に「分解」するために典型的に使用される任意
の触媒であることができる。接触分解触媒は結晶性四面
体構造酸化物成分を含んでいることが好ましい。この成
分は接触分解反応から得られる初期生成物を燃料用ナフ
サや化学的原料用オレフィンのようなクリーンな生成物
に細分解するために、触媒的に使用される。好ましく
は、結晶性四面体構造酸化物成分はゼオライト、テクト
ケイ酸塩、四面体アルミノホスフェート(ALPOs)
及び四面体シリコアルミノホスフェート(SAPOs)
からなる群から選択される。更に好ましくは、結晶性構
造酸化物成分はゼオライトである。
【0025】本発明に従って使用できるゼオライトには
天然と合成の両方のゼオライトが含まれる。これらのゼ
オライトには、グメリナイト、シャバサイト、ダチアル
ダイト、クリノプチロルフッ石、ホージャサイト、キフ
ッ石、アナルサイト、レビナイト、エリオナイト、ホウ
ソーダ石、カンクリナイト、ネフェリン、ラズライト、
スコレサイト、ソーダフッ石、オフレタイト、メソフッ
石、モルデナイト、ブリューステライト及びフェリエラ
イトが含まれる。合成ゼオライトのなかにはゼオライト
X、Y、A、L、ZK-4、ZK-5、B、E、F、H、
J、M、Q、T、W、Z、アルファ及びベータ、ZSM
型並びにオメガが含まれる。
【0026】一般的に、本発明ではアルミノケイ酸塩ゼ
オライトが効果的に使用される。しかし乍ら、アルミニ
ウム並びにシリコン成分は他の構造成分で置き換えるこ
とができる。例えば、アルミニウム部分はホウ素、ガリ
ウム、チタン又はアルミニウムより重い三価金属組成物
で置換することができる。シリコン部分を置換するため
にゲルマニウムを使用することができる。
【0027】本発明で使用される接触分解触媒は更に、
活性の多孔性無機酸化物触媒構造成分及び不活性触媒構
造成分を含むことができる。好ましくは、触媒の各成分
は無機酸化物マトリックス成分に付着させて一緒に保持
する。
【0028】活性の多孔性無機酸化物触媒構造成分は、
大きすぎて四面体構造酸化物成分の内部に適合できない
炭化水素分子をクラッキングして主要生成物の形成を触
媒する。本発明の活性の多孔性無機酸化物触媒構造成分
は好ましくは、許容可能な熱ブランクと比較したとき相
対的に大量の炭化水素を低分子量炭化水素にクラッキン
グする多孔性無機酸化物である。低表面積シリカ(例え
ば、水晶)は許容可能な熱ブランクの1つのタイプであ
る。クラッキングの程度はMAT(マイクロアクティビ
ティ試験、ASTM #D3907〜3908)のような種々のA
STM試験のいずれかで測定することができる。グリー
ンズフェルダー ビー. エス.(Greensfelder, B.
S.)らのIndustrial and Engineering Chemistry、
2573〜2583頁、1949年11月に開示されているような化合
物が望ましい。アルミナ、シリカ−アルミナ及びシリカ
−アルミナ−ジルコニア化合物が好ましい。
【0029】不活性触媒構造成分は密集化させ、強化し
そして保護的熱シンクとして作用する。本発明で使用さ
れる不活性触媒構造成分は好ましくは、許容可能な熱ブ
ランクより顕著には大きくないクラッキング活性を有し
ている。カオリン及び他のクレイ並びにα-アルミナ、
チタニア、ジルコニア、水晶及びシリカは好ましい不活
性成分の例である。
【0030】無機酸化物マトリックス成分が触媒成分と
一緒に結合しているので、触媒生成物は粒子間の衝突や
反応装置壁との衝突に耐える程十分に堅い。無機酸化物
マトリックスは無機酸化物ゾル又はゲルから製造するこ
とができ、そしてこれを乾燥させて触媒成分と一緒に
「接着」する。好ましくは無機酸化物マトリックスはシ
リコン及びアルミニウムの酸化物を含んでいる。別個の
アルミナ相が無機酸化物マトリックス内に含まれること
も好ましい。アルミニウムオキシヒドロキシド−γ−ア
ルミナ、ベーマイト、ダイアスポア並びに遷移状アルミ
ナ、例えばα-アルミナ、β-アルミナ、γ-アルミナ、
δ-アルミナ、ε-アルミナ、κ-アルミナ及びρ-アルミ
ナ種を使用することができる。好ましくは、アルミナ種
は水酸化アルミニウム、例えばギブス石、バイヤライ
ト、ノルドストランダイト又はドイエライトである。
【0031】本発明に含まれる段階的接触分解方法で
は、炭化水素原料を第1の接触分解反応工程に付し、こ
の第1の反応工程の生成物の少なくとも1部を分離し、
そして分離した部分を少なくとも1つの更なる接触分解
反応工程に付す。分離は好ましくは既知の蒸留法を使用
して達成される。
【0032】本発明によれば、炭化水素原料を第1の接
触分解反応工程に付した後、この分解反応生成物から中
間蒸留物及び軽油含有底部フラクションを分離すること
が好ましい。中間蒸留物及び軽油含有底部フラクション
は好ましくは、少なくとも300°Fの初留点を有する石
油蒸留物フラクションである。水素化処理後、水素化処
理生成物から水素化処理ナフサフラクション及び水素化
処理軽油含有底部フラクションを分離することが好まし
い。次いで、水素化処理ナフサフラクション及び水素化
処理軽油含有底部フラクションをクラッキング触媒と接
触させて第2のクラッキング生成物を形成させる。第1
の接触分解反応の残りの軽質生成物部分及び中間の水素
化処理中間蒸留物フラクションは貯蔵所に送るか又は他
の精製処理ユニットでの更なる処理に付す。
【0033】当該技術分野の通常の技倆を有する者に知
られているように、ナフサフラクションとは約90〜430
°Fの沸点範囲を有する炭化水素を言う。軽油含有底部
フラクションは、少なくとも約600°Fの初留点を有す
る炭化水素フラクションである。それ故、中間蒸留物フ
ラクションはナフサフラクションと軽油含有底部フラク
ションとの間であるがこれらと幾らか重複する沸点範囲
を有する炭化水素を含有する炭化水素組成物を表わす。
中間蒸留物フラクションは好ましくは、約300°F、好
ましくは約350°Fの初留点及び約800°F、好ましくは
700°Fの終点を有している。
【0034】本発明においては、中間蒸留物及び軽油含
有底部フラクションを任意の更なる接触分解工程に付す
前に水素化処理することが好ましい。水素化処理条件
下、水素含有ガスの存在下で中間蒸留物及び軽油含有底
部フラクションを水素化処理触媒上を通過させて水素化
処理する。
【0035】本明細書で使用するとき、水素化処理には
水素化処置と緩和な水素化分解の両方が含まれ、緩和な
水素化分解では、この分解反応から得られる650°F−
の炭化水素材料の収率が15重量%より多く且つ50重量%
未満であるように650°F+の原料の十分なクラッキン
グが生起していることを示す。当該技術分野の熟練者に
知られているように、水素化処理の程度は触媒の適切な
選択並びに操作条件の最適化によって制御することがで
きる。
【0036】本発明では、水素化処理工程が芳香族環を
十分に飽和して、一層容易にクラッキングできるナフテ
ン環を形成することが特に望ましい。水素化処理工程が
典型的な水素化触媒を使用してオレフィンやジオレフィ
ンのような不飽和炭化水素をパラフィンに変換すること
も望ましい。好ましくない元素を水素化処理反応で除去
することもできる。これらの元素には硫黄、窒素、酸
素、ハロゲン化物及び或る種の金属が含まれる。
【0037】本発明の水素化処理工程は水素化処理条件
下で実施される。好ましくは、反応は400〜900°F、更
に好ましくは600〜850°Fの温度で実施される。反応圧
力は好ましくは100〜3000psig、更に好ましくは500〜20
00psigである。1時間当たりの空間速度は好ましくは0.
1〜6V/V/時間、更に好ましくは0.3〜2V/V/時間で
あり、そしてここでV/V/時間は触媒の容量当たり1時
間当たりの油の容量として定義される。水素含有ガスは
好ましくは、1バレル当たり500〜15,000標準立方フィ
ート(SCF/B)、更に好ましくは1000〜5000SCF/
Bの水素供給速度を確立するように加えられる。
【0038】水素化処理条件は幾つかのタイプの水素化
処理反応装置の任意のものを使用して維持することがで
きる。細流床式反応装置は、液相と気相を触媒粒子の固
定床上を下方に並流で流す石油精製適用で最も一般的に
使用される。代替的な反応装置技術を使用することが有
利である場合がある。より高い反応速度を取得しそして
並流で流れる細流床式反応装置に固有の芳香族水素化平
衡限界を緩和するために、上方に移動する処理ガスに対
して液相が触媒の固定床内を下方に通過する向流で流れ
る反応装置を使用することができる。移動床反応装置を
使用して水素化処理器原料流中の金属や微粒子に対する
許容性を高めることができる。移動床反応装置型は一般
的に、触媒粒子の捕獲床を上方に流れる液体及び処理ガ
スが接触する反応装置を含んでいる。触媒床は上方向へ
の流れによって僅かに膨張させることができるか、又
は、例えば液体の再循環(エクスパンデッドベッド又は
沸騰床)、より小さいサイズの一層容易に流動化する触
媒粒子の使用(懸濁床)若しくはこれらの両方によっ
て、流速を高めて実質的に膨張させるか若しくは流動化
させることができる。いずれにしても、触媒は流動操作
中に移動床反応装置から除去することができ、触媒を除
去しないと原料中の高レベルの金属によって代替的な固
定床設計装置の運転期間が短縮されるとき、触媒除去に
よって経済的な適用が可能になる。更に、上方に流れる
液相と気相を用いるエクスパンデッドベッド又は懸濁床
反応装置は、汚れによる操業停止の危険性なしに運転期
間を長期化できることによって、かなりの微粒子固形物
値を含有する原料での経済的な操作を可能にするであろ
う。このような反応装置の使用は、原料が約25ミクロン
の大きさの固形物を過剰に含有するか又は汚れ蓄積の性
質を増す夾雑物、例えばオレフィン若しくはジオレフィ
ン種又は酸素付加種を含有する場合に特に有利であろ
う。下方に流れる液体と気体を利用する移動床反応装置
も、それらが流動中の触媒の置換を可能にするとき適用
することができる。
【0039】水素化処理工程で使用される触媒は芳香族
飽和、脱硫化、脱窒素化又はこれらの任意の組合せに適
する任意の水素化処理触媒であることができる。好まし
くは、触媒は無機耐熱支持体上に少なくとも1つのVII
I族金属及びVI族金属を含んでおり、そして好ましくは
アルミナ又はアルミナ−シリカである。VIII族及びVI
族化合物は当該技術分野の通常の技倆を有する者には周
知であり、そして元素周期表で良好に定義されている。
例えばこれらの化合物は、コットン(Cotton)及びウ
イルキンソン(Wilkinson)のAdvanced Inorganic C
hemistry、第2版、1966年、Interscience Publishers
の最終頁の周期表に示されている。
【0040】VIII族金属は好ましくは、2〜20重量
%、好ましくは4〜12重量%の範囲の量で存在する。好
ましいVIII族金属にはCo、Ni及びFeが含まれ、Co
及びNiが最も好ましい。好ましいVI族金属はMoであ
り、そしてこれは5〜50重量%、好ましくは10〜40重量
%、そして更に好ましくは20〜30重量%の範囲の量で存
在する。
【0041】示された金属の重量パーセントは全て支持
体に対するものである。用語「支持体に対する」は、そ
のパーセントが支持体の重量に基づいていることを意味
する。例えば、支持体重量が100gである場合には、20
重量%のVIII族金属とは20gのVIII族金属が支持体に
対して存在することを意味する。
【0042】任意の適当な無機酸化物支持体材料を本発
明の触媒用に使用することができる。好ましいものはア
ルミナ及びシリカ−アルミナである。更に好ましくはア
ルミナである。シリカ−アルミナ支持体のシリカ含有量
は2〜30重量%、好ましくは3〜20重量%、更に好まし
くは5〜19重量%であることができる。他の耐熱無機化
合物を使用することもでき、そしてその例にはジルコニ
ア、チタニア、マグネシア等が含まれるがこれらに限定
されない。アルミナは水素化処理触媒用に慣用的に使用
される任意のアルミナであることができる。このような
アルミナは一般的には、50〜200、好ましくは70〜150の
平均孔サイズ、及び50〜450m2/gの表面積を有する多孔
性の無晶形アルミナである。
【0043】本発明の段階的接触分解方法では、好まし
くは短時間接触反応工程が含まれている。短時間接触反
応工程では、炭化水素原料が接触分解条件下でクラッキ
ング触媒と接触して第1のクラッキング炭化水素生成物
を形成し、そして接触分解条件は第1のクラッキング炭
化水素生成物の50容量%未満が約430°F未満の沸点を
有しているように制御することが好ましい。更に好まし
くは、接触分解条件は第1のクラッキング炭化水素生成
物の25〜40容量%が約430°Fに等しいか又はこれ未満
の沸点を有するように制御される。
【0044】430°Fの沸点の限定それ自体は臨界的で
はないが、短時間接触反応工程で形成されるガソリン及
び高品質蒸留物タイプの生成物の量に関する一般的な指
標を与えるために使用される。それ故、短時間接触反応
工程では初期に、ガソリン及び高品質蒸留物タイプの生
成物への変換に限定することが望ましい。この工程での
変換を制御することによって、その後のクラッキング工
程での水素移動に良い影響を与えることができる。
【0045】本発明によれば、短い接触時間は炭化水素
原料がクラッキング触媒と5秒未満の間接触することを
意味する。典型的な流動接触分解システムでは、これは
蒸気滞留時間が5秒間未満であることを意味する。好ま
しくは、短時間接触反応工程では、炭化水素原料はクラ
ッキング触媒と1〜4秒間接触する。
【0046】短時間接触反応工程は任意の既知の方法を
使用して達成することができる。例えば1つの実施態様
では、対になった近接サイクロンシステムは、反応した
炭化水素から触媒を効果的に分離して分解反応を停止さ
せる。例えばエクソン(Exxon)の米国特許第5,190,65
0号公報参照(この詳細な説明は参照として本明細書に
組み入れる)。
【0047】もう1つの実施態様では、短い接触時間は
停止流体を反応装置の上昇導管部分に直接注入すること
によって達成することができる。停止流体は適所に注入
されて分解反応を1秒未満で停止させる。例えば米国特
許第4,818,372号公報参照(この詳細な説明は参照とし
て本明細書に組み入れる)。停止流体として好ましいも
のは水若しくは水蒸気又は注入条件下で気化し得る任意
の炭化水素のような例であり、そして更に詳細にはコー
クス化又はビスブレーキングで得られる軽油、接触循環
油及び重質芳香族溶媒並びに重質溶媒で抽出した或る種
の脱アスファルトフラクションである。
【0048】尚もう1つの実施態様では、短い接触時間
は下方流反応装置システムを使用して達成することがで
きる。下方流反応装置システムでは、触媒と炭化水素間
の接触時間はミリ秒ほどの短い範囲であることができ
る。例えば、米国特許第4,985,136、4,184,067及び4,69
5,370号公報参照(これらの詳細な説明はそれぞれ参照
として本明細書に組み入れる)。
【0049】生成物の50容量%未満が430°F未満の沸
点を有する生成物への変換を達成するために使用される
特別の接触分解条件は当該技術分野の通常の技倆を有す
る者には容易に取得可能である。1度好ましい特定のク
ラッキング触媒を選択すると、圧力、温度及び蒸気滞留
時間の操作パラメーターは、特定のユニット操作制約に
従って最適化される。例えば、ゼオライト型のクラッキ
ング触媒を使用することが望ましい場合、短時間接触反
応工程は典型的には0〜100psig(更に好ましくは、5
〜50psig)の圧力、900〜1150°F(更に好ましくは、9
50〜1050°F)の温度及び5秒未満(更に好ましくは、
2〜5秒)の蒸気滞留時間で実施されよう。
【0050】短時間接触反応を達成するために使用され
る停止工程のタイプに関係なく、所望の生成物を取得す
るために既知の方法に従って、例えばサイクロン分離器
を使用して触媒を蒸気から分離する。分離された蒸気は
クラッキングされた炭化水素生成物を含み、そして分離
された触媒は接触分解反応の結果として炭素質物質(即
ち、コークス)を含有している。
【0051】短時間接触反応工程から回収された生成物
は好ましくは分離して、中間蒸留物及び軽油含有底部フ
ラクションを水素化処理及び再処理用に回収する。好ま
しくは、中間蒸留物及び軽油含有底部フラクションは少
なくとも300°Fの初留点を有する中間蒸留物を含有し
ている。
【0052】中間蒸留物及び軽油含有底部フラクション
を分離した後、このフラクションは好ましくは水素化処
理され、次いで、水素化処理ナフサフラクション及び水
素化処理軽油含有底部フラクションは水素化処理生成物
から分離され、そして水素化処理された両フラクション
は、水素化処理フラクションに含有される炭化水素のク
ラッキングに好都合な接触分解条件下でクラッキング触
媒による少なくとも1つのその後のクラッキング工程に
付される。必須ではないが、水素化処理工程後のその後
のクラッキング工程では、反応温度は短時間接触反応工
程で使用される温度と少なくとも等しいことが好まし
い。短時間接触反応工程後に使用される適切な接触分解
条件は好ましくは、全クラッキング工程の組合せ生成物
が、生成物全体の少なくとも60容量%、好ましくは少な
くとも75容量%、更に好ましくは少なくとも85容量%が
約430°F未満か又はこの温度と等しい沸点を有する全
体的な生成物を生じさせるように制御される。
【0053】水素化処理工程後の任意のクラッキング工
程で、生成物全体の所望の沸点の特徴を達成するために
使用される条件は当該技術分野の通常の技倆を有する者
には容易に取得でき、そして特定の操作ユニットの必要
性に従って最適化される。短時間接触反応工程ではその
後のクラッキング反応工程と同一の触媒が一般的に使用
されるので、その後の反応工程では反応条件の苛酷度を
僅かに高めることが好ましい。好ましくは、これはその
後の反応工程の温度又は蒸気接触時間、或いはこれらの
両方を高めることによって行われ、その間第1の接触分
解工程の反応圧力と同様な圧力を維持するが、反応圧力
は温度又は蒸気接触時間を変更しないで調節することが
できる。例えば、ゼオライト型のクラッキング触媒を使
用するとき、10秒未満の蒸気滞留時間、更に好ましくは
2〜8秒の蒸気滞留時間を有することが好ましい。
【0054】原料の品質、水素化処理の苛酷さ及び使用
される特定の反応装置に依存して、その後の接触分解反
応工程の温度を高めることが望ましいことがある。好ま
しくは、温度上昇はいずれも第1の接触分解反応工程の
温度より約100°F未満高く、そして約950〜1250°Fの
範囲内であろう。
【0055】初期の短時間接触反応工程の後のクラッキ
ング反応の苛酷度を僅かに高めることが好ましいが、こ
れは必須ではない。一般的には、水素化処理工程が強烈
であればあるほど、その後のクラッキング工程はいずれ
もより強烈でない。
【0056】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明をさらに詳
細に説明する。なお本発明は、以下の実施例によって何
ら限定されるものではない。本発明の好ましい実施態様
は図1に示され、この図で分解反応は2本の上昇導管1
0、11及び単一の反応装置12を使用して実施され、
そして廃触媒は単一の再生器13内で再生される。2本
の上昇導管及び単一の反応装置の設計は1つの好ましい
実施態様として示されるが、本発明の方法は1個より多
い反応装置又は2本より多い上昇導管を使用して実施す
ることができる。
【0057】図1で、新たな炭化水素原料を上昇導管1
0に注入し、そしてここで原料は再生器13から得られ
る熱触媒と接触する。反応は好ましくは、サイクロン分
離器14を使用して停止させて、炭化水素材料を廃触媒
から分離する。廃触媒は除去装置及び立て管から落下さ
せそして戻し線15を通して再生器13に運ばれ、そし
てそこで更に使用するために再生される。
【0058】クラッキングされた炭化水素生成物は、分
離容器17に導く線16によってサイクロン14から取
り除かれる。分離容器17、好ましくは分留容器を使用
して中間蒸留物及び軽油含有底部フラクションを、約30
0°F未満の沸点を有する比較的軽いガソリン及び蒸気
含有フラクションから分離する。上記で述べたように、
上昇導管10内部の操作条件は好ましくは、分離容器1
7で集められたクラッキング炭化水素生成物の50容量%
未満が430°F未満又はこの温度と等しい沸点を有する
ように維持される。
【0059】中間蒸留物及び軽油含有底部フラクション
は線18によって分離容器から取り除かれる。中間蒸留
物及び軽油含有底部フラクションが線18を通して移送
されるとき、水素含有ガス流が所望の速度で注入され、
そして混合物全体は水素化処理反応装置19に送られ
る。水素化処理反応装置19は水素化処理触媒を含有し
ており、そして水素化処理反応は触媒粒子の固定又は移
動床を含有する水素化処理反応装置を使用して水素化処
理条件下で実施される。
【0060】水素化処理反応後、過剰の水素は回収され
そして水素化処理生成物は分離容器20に移送される。
水素化処理ナフサフラクションは線26によって回収さ
れ、そして水素化処理軽油含有底部フラクションは、線
23によって上昇導管11内の熱クラッキング触媒と接
触させて再処理するため線22によって回収される。水
素化処理中間蒸留生成物は線28によって回収される。
上昇導管11内のクラッキング反応は、サイクロン分離
器24を使用してクラッキング生成物を廃触媒から分離
することによって停止される。この廃触媒は、サイクロ
ン分離器14を使用して分離された廃触媒と一緒にさ
れ、そして戻し線15を通して再生器13に送られ、そ
してそこで更に使用するために再生される。
【0061】第2のクラッキング炭化水素生成物はサイ
クロン分離器24から得られる第1のクラッキング炭化
水素生成物と一緒にされる。好ましくは第2のクラッキ
ング生成物は線16内で第1のクラッキング炭化水素生
成物と一緒にされ、そして両生成物は、300°F−の生
成物の分離と300°F+の生成物の水素化処理を継続す
るために分離容器17に送られる。水素化処理後、高品
質の水素化処理中間蒸留物フラクションを水素化処理フ
ラクションから取り除き、そして残っている材料を再処
理する。水素化処理されたライトエンドフラクションは
線27によって回収される。水素化処理されたライトエ
ンドフラクションの1部は線21によって第2の接触分
解工程に送ることができる。ライトエンドフラクション
とは約60°F未満の沸点を有するC4-炭化水素フラクシ
ョンを言う。
【0062】水素化処理工程は望ましくない夾雑物を除
去しそして上昇導管11に供給される原料の品質を改善
するので、他の石油蒸留物フラクションを、線25によ
るように水素化処理の前に軽油含有底部フラクションと
一緒にすることができる。これらの他の石油蒸留物フラ
クションには、一般的に夾雑物含有量が高くそして典型
的には接触分解反応装置内で処理されない石油フラクシ
ョンが含まれる。このような石油蒸留物フラクションの
1つの例には重質コーカー(coker)オイル流が含まれ
る。線22内の水素化処理底部の1部は線29でパージ
流として回収することができる。このシステムで交互の
パージ配置を使用することもできる。
【0063】今や本発明を十分に説明したので、当該技
術分野の熟練者には、本発明は特許請求の範囲内のパラ
メーターの広い範囲内で実施できることが理解されるで
あろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の好ましい実施態様を図式的に示
すものである。
【符号の説明】
10,11 上昇導管 12 反応装置 13 再生器 14,24 サイクロン分離器 15 戻し線 19 水素化処理反応装置 17,20 分離容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10G 45/00 C10G 45/00 49/04 49/04 69/08 69/08 (72)発明者 ラメシュ ガプタ アメリカ合衆国、ニュージャージー州 07922、バークレイハイツ、ローレンスド ライブ57 (72)発明者 マーティン ジー.ビエンストック アメリカ合衆国、ニュージャージー州 07876、サキャサンナ、トビードライブ52

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)温度が900から1150°Fまでであり
    そして触媒接触時間が5秒未満でありそして第1のクラ
    ッキング炭化水素生成物を形成する接触分解条件下で、
    少なくとも約400°Fの初留点を有する炭化水素をクラ
    ッキング触媒と接触させること; (b)上記の第1のクラッキング生成物を分離器に導
    き、そして第1のクラッキング炭化水素生成物から頂部
    ナフサ及びライトエンドフラクション、並びに少なくと
    も300°Fの初留点を有する中間蒸留物及び軽油含有底
    部フラクションを分離すること; (c)上記の中間蒸留物及び軽油含有底部フラクション
    を水素化処理反応装置に導き、そして水素化処理生成物
    を形成する水素化処理条件下で中間蒸留物及び軽油含有
    底部フラクションを水素化処理すること; (d)上記の水素化処理生成物を第2の分離器に導き、
    そして水素化処理生成物から水素化処理中間蒸留物フラ
    クション、水素化処理ナフサフラクション及び水素化処
    理軽油含有底部フラクションを分離すること; (e)温度が950から1250°Fまででありそして第2の
    クラッキング炭化水素生成物を形成する接触分解条件下
    で、水素化処理ナフサフラクション及び水素化処理軽油
    含有底部フラクションをクラッキング触媒と接触させる
    こと;および (f)蒸留物及び軽油含有底部フラクションの分離と工
    程(c)に従うこのフラクションの水素化処理を継続す
    るために、工程(e)から得られる第2のクラッキング
    炭化水素生成物を工程(a)から得られる第1のクラッ
    キング炭化水素生成物と一緒にし、そして一緒にした第
    1及び第2のクラッキング炭化水素生成物を第1の分離
    器に導くこと;からなる連続工程を含む高品質の中間蒸
    留物を製造する接触分解方法。
  2. 【請求項2】工程(a)から得られる第1のクラッキン
    グ炭化水素生成物の50容量%未満が430°F未満又はこ
    の温度と等しい沸点を有する請求項1に記載の接触分解
    方法。
  3. 【請求項3】第1及び第2のクラッキング炭化水素生成
    物の少なくとも60容量%が430°F未満又はこの温度と
    等しい沸点を全体に有する請求項2に記載の接触分解方
    法。
  4. 【請求項4】炭化水素がゼオライト触媒と1-2秒間接触
    される請求項1に記載の接触分解方法。
  5. 【請求項5】水素化処理生成物から水素化処理ナフサフ
    ラクション及び水素化処理軽油含有底部フラクションを
    分離する前に、第2のクラッキング炭化水素生成物を水
    素化処理生成物と一緒にする請求項1に記載の接触分解
    方法。
  6. 【請求項6】水素化処理ナフサフラクションが430°F
    以下の終点を有する請求項1に記載の接触分解方法。
  7. 【請求項7】水素化処理軽油含有底部フラクションが少
    なくとも600°Fの初留点を有する請求項1に記載の接
    触分解方法。
  8. 【請求項8】水素化処理器が細流床、向流、移動床、エ
    クスパンデッドベッド又は懸濁床のタイプの反応装置で
    ある請求項1に記載の接触分解方法。
  9. 【請求項9】水素化処理ナフサフラクションが約300°
    Fを超える初留点を有する請求項1に記載の接触分解方
    法。
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