JPH10120644A - 2−ウレイド−ベンズアミド誘導体 - Google Patents

2−ウレイド−ベンズアミド誘導体

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JPH10120644A
JPH10120644A JP8295968A JP29596896A JPH10120644A JP H10120644 A JPH10120644 A JP H10120644A JP 8295968 A JP8295968 A JP 8295968A JP 29596896 A JP29596896 A JP 29596896A JP H10120644 A JPH10120644 A JP H10120644A
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永利 我妻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ACAT阻害剤として有用な2−ウレイド−
ベンズアミド誘導体化合物を提供する。 【解決手段】 本発明の2−ウレイド−ベンズアミド誘
導体化合物又はその医薬として許容し得る酸付加塩は、
一般式(1)を有する。 【化1】 〔式中R1は、H 、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキ
シ基又はジアルキルアミノ基で、R2は、H 、ハロゲン原
子、ヒドロキシ基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ
基、シクロアルキルメトキシ基、アルキルチオ基、アル
キルスルフィニル基、アルキルスルホニル基又は基 (a)
(式中、j、R3及びR4は、明細書に記載の通りのもの)
で、X は、アルキル基、シクロアルキル基、シクロアル
キルメチル基、アルコキシアルキル基又は基 (b)(式
中、k 、R5及びR6は、明細書に記載の通りのもの)で、
Y は、H 又はアルキル基で、Z は、基 (c)、基 (d)又は
基 (e)(式中、m は0〜4の整数で、基 (f)、A1、A2
R7及びR8は、明細書に記載の通りのもの)であるか、あ
るいは−NYZ は、一緒になり、環を形成していることが
できる〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたアシル コ
エンザイム A:コレステロール アシルトランスフェ
ラーゼ(ACAT; EC2.3.1.26)阻害活性
を有する新規な2−ウレイド−ベンズアミド誘導体化合
物、該化合物を含有する医薬組成物及びアテローム性動
脈硬化症を含めた病気の治療又は予防のためのその用途
に関する。
【0002】
【従来の技術】アテローム性動脈硬化症に起因しての心
筋梗塞や脳梗塞のような虚血性循環器系疾患や病気は、
人間の死亡の主要原因の一つである。長年の間各種の分
野でアテローム性動脈硬化症についての研究が行われて
いる。最近、細胞内コレステロールのエステル化が、酵
素:アシル CoA:コレステロール アシルトランス
フェラーゼ(ACAT)により効率的に触媒されている
ことが発見され、そして該酵素はその後、例えば肝臓、
腸、副腎、マクロファージなどの種々の組織や細胞中に
見出された。ACATはすべての組織中に存在し得ると
言われている〔ザ・エンザイムズ(The Enzym
es),16,523−539(1983)〕。腸にお
いては、ACATはコレステロールの胃腸での吸収に重
要な役割を果たしている。腸粘膜細胞において、食物や
生合成に由来する食物中のコレステロールや胆汁コレス
テロールはACATの働きでエステル化されねばなら
ず、その後それはカイロミクロン(chylomicr
on)粒に取り込まれることができ、次に該カイロミク
ロン粒は血流に放出される〔Eur.J.Clin.I
nvest.,,55(1971)〕。かくして腸粘
膜中のACATを阻害すると、腸でのコレステロールの
吸収を遮断し、それは血中コレステロール量を低下せし
めることになると考えられる。しかしながら、そういっ
た腸のACAT阻害剤は、内因性コレステロール合成の
好ましくない増加を来たしたり、コレステロール吸収に
おいて何らの機能過敏性を持たない患者にはそうしたA
CAT阻害剤は有効ではないという可能性があり得るの
である。
【0003】肝臓、特には人間の肝臓においてはACA
Tの役割はあまり良く分かっていないけれども、該AC
ATはVLDLの合成及び分泌並びにコレステロールの
胆管分泌をコントロールする〔J.Lipid.Re
s.,26,647(1985)〕のに参加しているよ
うであるし、肝のACATを阻害すると血液中の脂肪レ
ベルが低下することになるようである。コレステロール
エステル類はアテローム性動脈硬化症の病変部の主要成
分の一つであり、また動脈壁細胞中でコレステロールの
主要な貯蔵形態の一つである。コレステロールエステル
類の蓄積はマクロファージ中のACATによって触媒さ
れる形成細胞(form cell)の形成にリンクさ
れている。かくして、マクロファージのACATを阻害
すると、腸のACATを阻害する場合のような好ましく
ない作用効果を生ずることなく形成細胞の形成を減らし
てアテローム性動脈硬化症の病変部位が形成されていく
のを直接的に防止することができる。
【0004】次に従来技術について具体的に説明する。
下記に示すようにACAT阻害活性を持つフェニルウレ
ア誘導体が開示されている。 (a)米国特許明細書第4,623,662号(198
6年)は、置換ウレア及びチオウレア化合物、例えば
【0005】
【化10】 を開示している。 (b)欧州特許出願公開明細書第477,778号(1
992年)及びJ.Med.Chem.,36,No.
11,1641−1653(1993)は、ベンゼン誘
導体、ピリジン誘導体又はピリミジン誘導体、例えば
【0006】
【化11】 を開示している。 (c)欧州特許出願公開明細書第370,740号(1
990年)は、ACATの阻害剤としてジアリール化合
物、例えば
【0007】
【化12】 を開示している。 (d)米国特許明細書第5,116,848号(199
2年)は、N−フェニルアルキル(チオ)ウレア誘導
体、例えば
【0008】
【化13】 を開示している。
【0009】(e)数多くのウレア化合物がその他の文
献に記載されている。例えば、欧州特許出願公開明細書
第335,375号(1989年)、同第405,23
3号(1991年)、同第447,116号(1991
年)並びに米国特許明細書第4,923,896号(1
990年)、同第5,015,644号(1991年)
及び同第5,106,873号(1992年)。一方、
他の医薬としての活性あるいは農薬としての活性、例え
ば血糖低下作用、5−HT M−レセプター アンタゴ
ニスト活性及び除草作用を持つフェニルウレア誘導体
は、特開昭59−181,257号(1984年)〔C
hem.Abst.,102,No.78735(19
85)〕、欧州特許出願公開明細書第235,878号
(1987年)及び米国特許明細書第3,812,16
8号(1974年)にそれぞれ開示されている。更にフ
ェニルウレア誘導体の有機反応については文献、例えば
Indian J.Chem.,266,No.12,
1133−1139(1987)及びMh.Che
m.,98,No.3,633−642(1967)に
開示されている。
【0010】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、本発明の2−
ウレイド−ベンズアミド誘導体について及びアテローム
性動脈硬化症の治療にACAT阻害剤としてその化合物
を用いることについては何ら公知文献はない。
【0011】
【課題の解決】本発明者等はアミド窒素原子及びウレア
(ウレイド)窒素原子の両方に置換基を持つ数多くの新
規2−ウレイド−ベンズアミド化合物を合成し、それら
の活性につき広範な研究を行った。その結果本発明の化
合物が優れたACAT阻害活性を有することそしてアテ
ローム性動脈硬化症やそれに関連した病気のための医薬
として有用であると期待し得ることを見出した。本発明
は、(i)優れたACAT阻害活性を有する、新規な一
般式(1)
【0012】
【化14】 〔(式中R1 は、H、ハロゲン原子、(C1 −C4 )ア
ルキル基、(C1 −C4)アルコキシ基又は(C1 −C
4 )ジアルキルアミノ基で、R2 は、H、ハロゲン原
子、ヒドロキシ基、ニトロ基、(C1 −C4 )アルキル
基、(C1 −C4 )アルコキシ基、(C3 −C6 )シク
ロアルキルメトキシ基、(C1 −C4 )アルキルチオ
基、(C1 −C4 )アルキルスルフィニル基、(C1
4 )アルキルスルホニル基又は
【0013】
【化15】 (式中、jは、0〜2の整数で、R3 及びR4 は、それ
ぞれ独立に、H、(C1−C4 )アルキル基、(C1
4 )アルカノイル基、(C1 −C4 )アルキルスルホ
ニル基又は(C1 −C4 )アルキルカルバモイル基であ
るか、あるいはNR3 4 は、一緒になり、ピロリジン
環、ピペリジン環、モルホリン環、イミダゾール環又は
ピラゾール環を形成することができる)で、Xは、(C
3 −C15)アルキル基、(C3 −C6 )シクロアルキル
基、(C3 − C6 )シクロアルキルメチル基、ω−(C1 −C4 )ア
ルコキシ−(C1 −C4)アルキル基又は
【0014】
【化16】 (式中、kは1〜4の整数で、R5 及びR6 は、それぞ
れ独立に、H、(C1 −C6 )アルキル基又は(C1
4 )アルコキシカルボニル基である)で、Yは、H又
は(C1 −C4 )アルキル基で、Zは、
【0015】
【化17】 (式中、mは0〜4の整数で、
【0016】
【化18】 は、ピロリジニル環又はピペリジル環で、A1 は、フェ
ニル基、ベンジル基、ジフェニルメチル基、ピリジル
基、ジベンズオキセピニル基、フェノキシカルボニル基
又はビフェニルメチル基で、これらの基は、ハロゲン原
子、ヒドロキシ基、(C1 −C7 )アルキル基、(C1
−C4 )アルコキシ基、(C1 −C4 )アルコキシメチ
ル基、フェニル基及びハロゲノフェニル基からなる群か
ら選ばれた置換基を任意に有していてよく、A2 は、フ
ェニル基、ベンジル基、ジフェニルメチル基、ジベンズ
オキセピニル基又はフェノキシカルボニル基で、これら
の基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、(C1 −C7
アルキル基、(C1 −C4 )アルコキシ基、(C1 −C
4 )アルコキシメチル基、フェニル基及びハロゲノフェ
ニル基からなる群から選ばれた置換基を任意に有してい
てよく、そしてR7 は、H又は(C1 −C4 )アルキル
基で且つR8 は、(C1 −C4 )アルキル基であるか、
あるいはCR7 8 は、一緒になり、シクロペンチル
環、シクロヘキシル環又はシクロヘプチル環を形成して
いることができるか、又はNYZは、一緒になり、式
【0017】
【化19】 (式中、nは1〜3の整数で、Bはフェニル基、ジフェ
ニルメチル基又はジベンゾシクロペプテニル基で、これ
らの基はハロゲン原子及び(C1 −C4 )アルコキシ基
からなる群から選ばれた置換基を任意に有していてよ
い)を形成することが出来る〕の2−ウレイド−ベンズ
アミド誘導体化合物又はその医薬として許容し得る酸付
加塩を提供すること、(ii)一般式(1)の化合物の
いずれかを少なくとも含有するACAT阻害剤組成物、
あるいはACAT阻害剤としてのその一般式(1)の化
合物の用途、そして(iii)一般式(1)の化合物の
製造方法を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は一般式(1)の化合物に
関する。上記一般式(1)において、用語「ハロゲン」
とは、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)など
をいい、用語「アルキル基」、「アルコキシ基」及び
「アルカノイル基」とは、それぞれ直鎖又は分岐鎖アル
キル基、直鎖又は分岐鎖アルコキシ基及び直鎖又は分岐
鎖アルカノイル基をいう。例えば、(C1 −C4 )アル
キル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などが挙
げられ;(C1 −C4 )アルキルチオ基、(C1
4 )アルキルスルフィニル基、(C1 −C4 )アルキ
ルスルホニル基及び上記(C1 −C4 )アルキルカルボ
ニル基としては、それぞれ上記(C1 −C4 )アルキル
基で置換されたチオ基、上記(C1 −C4 )アルキル基
で置換されたスルフィニル基、上記(C1 −C4 )アル
キル基で置換されたスルホニル基及び(C1 −C4 )ア
ルキル基で置換されたカルボニル基が挙げられ;(C1
−C4 )アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブ
トキシ基、iso−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、
tert−ブトキシ基などが挙げられ;(C1 −C4
アルコキシカルボニル基としては、上記(C1 −C4
アルコキシ基で置換されたカルボニル基が挙げられ;
(C1 −C4 )アルカノイル基としては、アセチル基、
プロピオニル基、n−ブチリル基、iso−ブチリル基
などが挙げられる。C4 よりも大きなアルキル基、例え
ば(C5 −C15)アルキル基としては、ペンチル基(C
5 )、ヘキシル基(C6 )、ヘプチル基(C7 )、オク
チル基(C8 )、ノニル基(C9 )、デシル基
(C10)、ウンデシル基(C11)、ドデシル基
(C12)、トリデシル基(C13)、テトラデシル基(C
14)、ペンタデシル基(C15)、あるいはそれらの分岐
鎖形態の基などが挙げられる。さらに、上記一般式
(1)において、用語「(C3 −C6 )シクロアルキル
基」としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。
上記したように、A1 は、フェニル基、ベンジル基、ジ
フェニルメチル基、ピリジル基、ジベンズオキセピニル
基、フェノキシカルボニル基、又はビフェニルメチル基
で、それらの基は1個あるいは複数個(例えば、2〜3
個)の置換基(好ましくは1個の置換基)、例えば、ハ
ロゲン、ヒドロキシ基、(C1 −C7 )アルキル基、
(C1 −C4 )アルコキシ基、(C1 −C4 )アルコキ
シメチル基、フェニル基及びハロゲノフェニル基からな
る群から選ばれた置換基で任意に置換されていてよい。
同様にA2 は、フェニル基、ベンジル基、ジフェニルメ
チル基、ジベンズオキセピニル基、又はフェノキシカル
ボニル基で、それらの基は1個あるいは複数個(例え
ば、2〜3個)の置換基(好ましくは1個の置換基)、
例えば、ハロゲン、ヒドロキシ基、(C1 −C7 )アル
キル基、(C1 −C4 )アルコキシ基、(C1 −C4
アルコキシメチル基、フェニル基及びハロゲノフェニル
基からなる群から選ばれた置換基で任意に置換されてい
てよい。
【0019】本発明の一般式(1)の化合物のACAT
阻害活性のような点で好適なものとしては、一つ以上の
次のような特徴; (a)R1 が、Hで、そしてR2 が、H、ジ−置換アミ
ノ基又はモルホリノ基; (b)Xが、(C3 −C10)アルキル基、より好ましく
は(C3 −C8 )アルキル基;及び/又は (c)Yが、Hで、そしてZが、(N−アラルキル)ア
ミノアルキル基、例えばアミドの窒素原子とピペリジル
環との間に介在アルキレン鎖を有していてもよいし、あ
るいはそのようなアルキレン鎖を持っていなくてもよい
(N−ジフェニルメチル)ピペリジル基など;又はYと
Zとはそれらの結合しているN原子と一緒になって結合
して、環、例えば(N−ジフェニルメチル)ピペラジン
環を形成している、をもつものが挙げられる。
【0020】好ましい本発明の一般式(1)の化合物と
して、具体的には次のような化合物が挙げられる。2−
(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルアミノ
−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)−メチル〕ベンズアミド、2−(N’−n−ブチル
ウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)メチル〕ベンズアミド、2−(N’−n−
ペンチルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピ
ペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、2−
(N’−n−ヘキシルウレイド)−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ド、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−〔(1
−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベ
ンズアミド、2−(N’−n−オクチルウレイド)−N
−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メ
チル〕ベンズアミド、2−(N’−n−ブチルウレイ
ド)−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド、2−(N’−n−ヘキシルウレイ
ド)−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド、2−(N’−n−オクチルウレイ
ド)−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド、
【0021】2−(N’−n−デシルウレイド)−N−
(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズ
アミド、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−
(1−フェノキシカルボニルピペリジン−4−イル)ベ
ンズアミド、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5
−ヒドロキシ−N−(3,3−ジフェニルプロピル)ベ
ンズアミド、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N
−〔2−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)エチル〕ベンズアミド、2−(N’−n−ペンチル
ウレイド)−N−〔2−(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)エチル〕ベンズアミド、2−(N’−
n−ヘキシルウレイド)−N−〔2−(1−ジフェニル
メチルピペリジン−4−イル)エチル〕ベンズアミド、
2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド、1−〔2−(N’−n−ヘプチルウ
レイド)ベンゾイル〕−4−ジフェニルメチルホモピペ
ラジン、1−〔2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベ
ンゾイル〕−4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベ
ンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5−イル)ピペラジ
ン、
【0022】2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N
−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベン
ズアミド、N−(2−ブロモ−6,11−ジヒドロジベ
ンズ〔b,e〕オキセピン−11−イル)メチル−2−
(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンズアミド、2−
(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−アセチルアミノ
−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
ベンズアミド、N−(3,3−ジフェニルプロピル)−
2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンズアミド、1
−〔2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンゾイル〕
−4−ジフェニルメチルピペラジン、2−(N’−n−
ブチルウレイド)−5−ジエチルアミノ−N−〔(1−
ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベン
ズアミド、2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−ジ
メチルアミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、2−(N’−n
−ブチルウレイド)−5−(ピロリジン−1−イル)−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド、5−ジメチルアミノ−2−
(N’−n−プロピルウレイド)−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ド、2−(N’−ブチルウレイド)−5−メトキシ−N
−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メ
チル〕ベンズアミド、2−(N’−n−ブチルウレイ
ド)−5−エトキシ−N−〔(1−ジフェニルメチルピ
ペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、2−
(N’−n−ブチルウレイド)−5−シクロプロピルメ
トキシ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4
−イル)メチル〕ベンズアミド、2−(N’−n−ブチ
ルウレイド)−5−(モルホリン−4−イル)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド、
【0023】5−(モルホリン−4−イル)−2−
(N’−n−プロピルウレイド)−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ド、2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−メチルチ
オ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド、5−n−ブチルカルバミロ
キシ−2−(N’−n−ブチルウレイド)−N−〔(1
−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベ
ンズアミド、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5
−メトキシ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)メチル〕ベンズアミド、2−(N’−n−
ヘプチルウレイド)−5−(モルホリン−4−イル)−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド、2−(N’−n−ヘプチルウレ
イド)−5−(ピラゾール−1−イル)−N−〔(1−
ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベン
ズアミド、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−
(ピロリジン−1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、5
−エトキシ−2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N
−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メ
チル〕ベンズアミド、2−(N’−n−ヘプチルウレイ
ド)−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−3−イル)メチル〕ベンズアミド、5
−(N−アセチル−N−メチル)アミノ−2−(N’−
n−ヘプチルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチ
ルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、
【0024】2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5
−ジメチルアミノ−N−〔〔1−ビス(4−フルオロフ
ェニル)メチルピペリジン−4−イル〕メチル〕ベンズ
アミド、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジ
メチルアミノ−N−〔〔1−ビス(4−メトキシフェニ
ル)メチルピペリジン−4−イル〕メチル〕ベンズアミ
ド、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチ
ルアミノ−N−〔1−(2−ビフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル〕メチル〕ベンズアミド、5−ジメチルア
ミノ−2−(N’−n−ペンチルウレイド)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド、2−(N’−3−メトキシプロピル
ウレイド)−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ド、2−(N’−3−メトキシプロピルウレイド)−5
−(モルホリン−4−イル)−N−〔(1−ジフェニル
メチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、
2−(N’−シクロプロピルメチルウレイド)−5−
(モルホリン−4−イル)−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、2
−(N’−n−ブチルウレイド)−5−メチルスルフィ
ニル−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミド、及び2−(N’−n−ブ
チルウレイド)−5−メチルスルホニル−N−〔(1−
ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベン
ズアミド
【0025】上記一般式(1)で表される化合物は、そ
の医薬として許容し得る酸付加塩の形態のものであって
よく、そうしたものも本発明の範囲に含められうること
ができる。このような塩の好ましい例としては、無機酸
との非毒性の塩あるいは有機酸との非毒性の塩が挙げら
れ、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、乳
酸、酒石酸、クエン酸、フマール酸、リンゴ酸、マレイ
ン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
該塩の製造は、塩形成法として良く知られた方法に従い
行うことができる。
【0026】本発明は上記した化合物の有効量を哺乳動
物に投与することを特徴とする血管壁、特には哺乳動物
の動脈壁のコレステロール含有量を減少せしめる方法又
はそのための用途;そして上記した化合物の有効量を哺
乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物のアテロー
ム性動脈硬化症あるいはそれに関連した疾患や病気の治
療方法又はそのための用途にも関する。本発明の化合物
(1)は、下記試験例に示すように毒性が低く、優れた
ACAT阻害活性を有している。ACATはコレステロ
ールを高級脂肪酸でエステル化する反応を触媒するもの
で、コレステロールの吸収やコレステロールエステル類
の細胞内での蓄積に重要な役割を果たしている。ACA
T阻害剤は食事中のコレステロールが吸収されるのを減
少したり、動脈などの血管壁における細胞内コレステロ
ールエステルの蓄積を減少せしめることができることか
ら、血中のコレステロール量を低下せしめてアテローム
性動脈硬化症病変部の形成などを阻止することができ
る。従って、本発明の化合物(1)は、哺乳動物(例え
ば、マウス、ラット、ウサギ、犬、サル、ヒトなど)に
おける、過コレステロール症、アテローム性動脈硬化
症、これらに起因する病気(例えば、虚血性心疾患、例
えば心筋梗塞など、脳血管の病気、例えば脳梗塞、脳卒
中など)のための安全な予防薬又は安全な治療薬として
有用である。
【0027】本発明は、さらに上記した化合物の抗アテ
ローム性動脈硬化症などに有効な量を含有する医薬組成
物にも関する。上記した疾患や病気の治療や予防の用途
のためには、本発明の式(1)の化合物は好適には医薬
として許容し得る適当な担体、賦形剤又は希釈剤と一緒
にされて医薬製剤、例えば粉剤、顆粒剤、錠剤、カプセ
ル剤、注射可能な溶液剤などにすることができ、それら
は良く知られた製剤技術により製造されることができ、
経口的にあるいは非経口的のいずれの方法によっても投
与されることができる。コレステロールの吸収あるいは
コレステロールの蓄積を阻害する目的には、経口的に投
与することが好ましい。所望の生物学的作用効果を得る
のに必要な本発明の式(1)の化合物の量としては、も
ちろんその化合物(1)の種類にもよるが、投与方法、
患者などの症状や年齢、そしてその他の因子などにより
決められる。一般的には一日の投与量は体重kg当たり
約10μg〜100mg、代表的には50μg〜50m
gの範囲にあることが期待され、そうした一日の投与量
のものは好ましくは一回投与形態として、あるいは2〜
3回に分けて投与する形態のものとして投与されること
ができる。
【0028】本発明は、さらに上記したような化合物を
製造する方法にも関する。化合物(1)の製造方法 本発明に従えば、本発明の化合物は幾つかの方法で製造
することができる。 A.2−ウレイド−ベンズアミド類の合成:一般式
(1)の2−ウレイド−ベンズアミド誘導体は、例えば
〔製造法I〕で示されるような次の方法で製造すること
ができる: 〔製造法I〕
【0029】
【化20】 (上式中の各記号は上記定義したようなもので、フェニ
ル環及びピリジル環は上記定義したように任意に置換さ
れていてよい。)
【0030】A1)2−アミノ−ベンズアミド化合物
(2)とギ酸エステルハライド、例えばフェニルクロロ
ホルメート(3)などとの反応は、一般的には塩基の存
在下に溶媒中で行うことができる。適した塩基の例とし
ては、有機塩基、例えばピリジン、トリエチルアミン、
ピコリン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジエ
チルアニリンなど、無機塩基、例えば炭酸カリウムなど
が挙げられる。適した溶媒としては、反応に対し不活性
なものであれば使用可能で、例えばベンゼン、トルエ
ン、クロロホルム、ジクロロメタンなどが挙げられる。
該反応は一般的には−20℃〜使用した溶媒の沸点まで
の適切な温度で行われる。こうして得られた2−フェノ
キシカルボニルアミノ−ベンズアミド化合物(4)は、
アミン化合物(5)と反応せしめられ、2−ウレイド−
ベンズアミド化合物(1)にされる。該反応は一般的に
は適当な溶媒、例えばベンゼン、トルエン、クロロホル
ム、ジクロロメタンなどの中で行われる。アミン化合物
(5)は、知られた方法、例えばC.A.Bueche
ler et al.,Survey of Orga
nic Synthesis,394−459(197
7)に記載の方法あるいはその改変法などにより製造す
ることができる。
【0031】A2)別の方法としては、2−ウレイド−
ベンズアミド化合物(1)は、2−アミノ−ベンズアミ
ド化合物(2)とイソシアネート化合物(6)とを反応
させることにより製造できる。この反応は溶媒なしであ
るいは不活性溶媒、例えば酢酸エチル、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル、ベンゼン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミ
ドなどの中で行われる。反応温度は一般的には室温から
使用された溶媒の還流温度である。溶媒なしでの反応で
は、該反応は2−アミノベンズアミド化合物(2)とイ
ソシアネート化合物(6)とを90−250℃で直接加
熱することにより行うことができる。イソシアネート化
合物(6)は相当するカルボン酸とアジド化合物、例え
ばジフェニルホスホリルアジドなどとを第三級アミン、
例えばトリエチルアミン、ピリジン、ピコリンなどの存
在下に適当な溶媒、例えばアセトニトリル、クロロホル
ムなどの中で反応させることにより得られる。
【0032】A3)さらに2−ウレイド−ベンズアミド
化合物(1)は、ベンズオキサジン化合物(7)とアミ
ン化合物(8)とを適当な溶媒、例えばベンゼン、トル
エン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリ
ル、クロロホルムなどの中で反応させて製造することが
できる。該温度は一般的には室温から使用した溶媒の沸
点までである。ベンズオキサジン化合物(7)は公知の
方法〔例えば、J.Heterocyclic Che
mistry,19,267(1982)、欧州特許出
願公開明細書第147,211号(1985)など〕あ
るいはその改変法により得ることができる。アミン化合
物(8)は市販されて入手可能なものあるいは公知の方
法、例えば米国特許明細書第4,267,318号に記
載されたような方法あるいはその改変法により容易に製
造することができるものである。
【0033】B.2−ウレイド−ベンズアミド類の変
換:上記方法A1)、A2)及びA3)で製造された式
(1)の2−ウレイド−ベンズアミド誘導体のうちのあ
る種の化合物は、さらに別の2−ウレイド−ベンズアミ
ド誘導体に変換することができる。例えば式(1a)、
(1b)、(1c)及び(1d)で示されるような化合
物は、〔製造法I〕で示されるような、そして以下説明
する方法で目的とする式(1e)、(1f)、(1
g)、(1h)又は(1i)の2−ウレイド−ベンズア
ミド誘導体に変えることができる。
【0034】B1)N−ピリジル−2−ウレイド−ベン
ズアミド化合物(1a)は還元して相当するN−ピペリ
ジル化合物に変え、次にジフェニルメチルハロゲン化
物、例えばブロモジフェニルメタンなどと、塩基、例え
ば炭酸カリウムなどの存在下に溶媒、例えばジメチルス
ルホキシドなどの中で反応させて、N−(N−ジフェニ
ルメチル)ピペリジル−2−ウレイド−ベンズアミド化
合物(1e)にすることができる。還元反応は適当な触
媒、例えば白金、酸化白金などを用い、20〜100p
siの適当な圧力の水素雰囲気下の接触還元法を溶媒、
例えば酢酸中で行って遂行することができる。
【0035】B2)5−アミノ−2−ウレイド−ベンズ
アミド化合物(1f)は、5−ニトロ−2−ウレイド−
ベンズアミド化合物(1b)を還元することにより製造
され得る。その反応は、適当な触媒を使用して接触還元
法で行うことができるし、あるいは還元剤の存在下に行
うこともできる。そうした触媒としては、例えば炭素に
担持させたパラジウム、炭素に担持させた白金、ラネー
ニッケルなどが挙げられ得る。上記還元剤の例として
は、酸、例えば塩酸、酢酸、硫酸水溶液などの中での金
属(例えば亜鉛、鉄、錫など)が挙げられる。接触還元
反応は一般的には常圧〜5kg/cm2 の適当な圧力の
水素雰囲気下で溶媒、例えばメタノール、エタノール、
酢酸、酢酸エチルなどの中で室温〜100℃の適当な温
度のもとで行われる。還元剤を用いた反応は、一般的に
は例えばJ.Org.Chem.,31,684(19
66)に記載されたような公知の方法と同様な方法で行
うことができる。
【0036】B3)別の方法としては、こうして得られ
た5−アミノ−2−ウレイド−ベンズアミド化合物(1
f)は、式(1g)の5−N−アシル化された化合物、
5−N−スルホニル化された化合物、又は5−N−カル
バモイル化された化合物に変換され得る。該化合物(1
f)は、酸無水物、例えば酢酸無水物などでもってある
いは酸塩化物、例えばアセチルクロライドなどでもっ
て、適当な塩基存在下溶媒、例えばジクロロメタン、ク
ロロホルムなどの中でアシル化されることができる。該
塩基としては、有機塩基、例えばトリエチルアミン、ピ
リジン、N,N−ジエチルアニリンなどが挙げられる。
反応温度は一般的には0℃〜使用した溶媒の沸点であ
る。化合物(1f)をスルホニル化するには、酸無水物
や酸塩化物の代わりにアルキルスルホニルクロライド、
例えばメタンスルホニルクロライドなどを用いて上記ア
シル化法と同様な方法で行うことができる。化合物(1
f)は製造法A2)と同様にして相当するイソシアネー
トを反応させることにより、2,5−ジウレイド−ベン
ズアミド化合物に変換することができる。
【0037】B4)2−(N’−アルキルアミノアルキ
ルウレイド)−ベンズアミド化合物(1h)は、2−
(N’−アミノアルキルウレイド)−ベンズアミド化合
物(1c)を相当するカルボニル化合物と反応させ、還
元アルキル化反応させて製造することができる。該反応
は、還元剤、例えばナトリウムシアノホウ素水素化物、
ナトリウムホウ素水素化物、リチウムシアノホウ素水素
化物などを用い、適当な溶媒、例えばメタノール、エタ
ノール、エチルエーテルなどの中で−20℃〜使用溶媒
の沸点の適当な温度のもとで行うことができる。
【0038】B5)N−ベンジルピペリジル−2−ウレ
イド−ベンズアミド化合物(1d)のベンジル基は還元
して除去することができ、得られたN−ピペリジル−2
−ウレイド−ベンズアミド化合物は相当するホルミルピ
リジン化合物と還元剤、例えばナトリウムシアノホウ素
水素化物などの存在下反応せしめられ、N−ピリジルメ
チルピペリジル−2−ウレイド−ベンズアミド化合物
(1i)とすることができる。化合物(1d)の還元は
一般的には適当な触媒、例えば炭素に担持させたパラジ
ウムなどのもとでの水素化により実施できる。
【0039】C.中間体の製造:2−ウレイド−ベンズ
アミド化合物(1)を製造するための出発化合物として
重要な2−アミノ−ベンズアミド化合物(2)は、例え
ば〔製造法II〕で示される次のような方法で合成する
ことができる。 〔製造法II〕
【0040】
【化21】
【0041】C1)2−アミノ−ベンズアミド化合物
(2)は、イサト酸無水物化合物(9)とアミン化合物
(8)とを溶媒、例えばジクロロメタン、クロロホルム
などの中で室温〜使用した溶媒の沸点の適当な温度のも
とで反応させて製造することができる。 C2)2−ニトロ安息香酸化合物(10)とアミン化合
物(8)との縮合反応は、縮合剤存在下に不活性溶媒、
例えばジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフ
ランなどの中、0℃〜室温の適当な温度のもとで行うこ
とができる。該縮合剤としては、1,3−ジシクロヘキ
シル−カルボジイミド、N−エチル−N’−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド、1,1−カルボ
ニル−ジイミダゾールなどが使用できる。こうして得ら
れた2−ニトロベンズアミド化合物(11)は還元剤と
反応せしめられ、2−アミノ−ベンズアミド化合物
(2)にされる。この還元的な反応は、本質的には上記
製造法B2)と同様にして行うことができる。 C3)2−ニトロ安息香酸化合物(12)とアミン化合
物(8)との縮合は、製造法C2)と同様の方法で縮合
剤の存在下に行うか、あるいはチオニルクロライドを用
いて該化合物(12)を酸塩化物に変換した後アミン化
合物(8)を反応させることにより行うことができる。
こうして得られた2−ニトロベンズアミド化合物(1
3)の5位のフッ素置換基は、R2 H(例えば、モノメ
チルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n
−プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ピロリジ
ン、ピペリジン、モルホリン、ピラゾール、イミダゾー
ルなど)あるいはR2 金属塩(例えば、ナトリウムメト
キシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムチオメトキ
シド、ナトリウムチオエトキシドなど)と、不活性溶
媒、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N−
ジメチルホルムアミドなどの中で、封管を用いるかある
いは封管を用いることなしに、適当な温度(常温から還
流下の温度)で反応させることによりその他の置換基に
置き換えることができる。このようにして得られた2−
ニトロベンズアミド化合物(11)は、製造法B2)と
同様にして還元剤と反応させ、アミノ−ベンズアミド化
合物(2)にすることができる。このようにして製造さ
れた所望の化合物(1)は、それ自体公知の分離精製法
(例えば、濃縮、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィ
ー、再結晶など)を用いて精製あるいは回収されること
ができる。
【0042】〔活性〕次に示す薬理試験の結果から、本
発明の式(1)の2−ウレイド−ベンズアミド誘導体は
非常に有用性が高いことが分かる。 1.アシル−CoA:コレステロール アシルトランス
フェラーゼ(ACAT)阻害活性 〔試験法〕 (1)Hep G2ミクロソームを用いたイン・ビトロ
試験 Sandraの方法〔Journal of Lipi
d Research,27,875(1986)〕に
従って、ヒト由来ヘパトームHep G2細胞のミクロ
ソームからACATの酵素画分を調製した。0.1Mリ
ン酸塩緩衝液(pH7.4)に200μg(蛋白質)/
20μlの濃度となるようミクロソームを懸濁し、その
懸濁物に牛血清アルブミン(BSA)を含有する0.1
Mリン酸塩緩衝液にそれぞれ溶解した試験化合物10μ
lを添加した後、37℃で5分間プレインキュベーショ
ンした。次にそのBSAを含有するリン酸塩緩衝液20
μlに溶解した〔14C〕標識オレオイル−CoA 5n
moleを加えて反応を開始せしめ、10分後20μl
の2N HClを加えて反応を止めた。薄層クロマトグ
ラフィーによって生成した〔14C〕コレステロールオレ
エートを分離し、液体シンチュレーションカウンターで
もってその放射能を測定した。試験化合物のACAT阻
害活性をIC50値として示した。
【0043】(2)THP−1インタクト細胞を用いて
のイン・ビトロ試験 2mlの培地を入れたウェル中に約2×106 個のヒト
白血病細胞セルライン、THP−1を播き、ホルボール
エステルによりマクロファージ様細胞に分化させた。次
にリン酸塩緩衝化食塩溶液(PBS)で細胞を洗い、そ
の培地を10%のリポ蛋白質欠乏血漿を補った新鮮培地
でもって置き換えた。ジメチルスルホキシド中にそれぞ
れ溶解した試験化合物及びヒト低密度リポ蛋白質(LD
L)を含有する蛋白質100μgを加えた後、10nm
oleの〔14C〕標識オレイン酸及びPBS溶液中のB
SAとコンプレックス化した10nmoleのオレイン
酸を加えて反応を開始せしめた。22時間後培地を取り
除いて反応を止め、細胞懸濁液にCHCl3 −MeOH
(2:1)を添加して脂質を抽出した。薄層クロマトグ
ラフィーによって生成した細胞内〔14C〕コレステロー
ル・オレエートを分離し、液体シンチレーションカウン
ターで放射能を測定した。試験した化合物のACAT阻
害活性をIC50値として示した。
【0044】(3)マウスの腹腔のマクロファージを用
いてのイン・ビボ試験 雄のマウスに16日間試験化合物を含有する標準的な粉
末状飼料を給餌した。この食事を14日間及び15日間
与えた後、LDLレセプター欠乏KHCラビットから調
製したアグリゲート化したLDL(4mgのコレステロ
ールを含有)あるいは該アグリゲート化したLDL
(0.5mgのコレステロールを含有)と共に〔14C〕
オレイン酸をそれぞれ動物の腹腔に注射した。この処置
をした後16日して、PBS液でもって腹腔内を洗浄し
て腹腔のマクロファージを取り出し、その細胞懸濁物中
にCHCl3 −MeOH(2:1)を加えて、脂質を抽
出した。生成した〔14C〕コレステロール・オレエート
を薄層クロマトグラフィーにより分離し、放射能を測定
した。試験した化合物のACAT阻害活性をコントロー
ル群に対する阻害%として示した。
【0045】(4)THP−1 ミクロソームを用いて
のイン・ビトロ試験 上記の方法(1)で記載したようにして、ヒト白血病T
HP−1細胞のミクロソームから酵素ACATの画分を
調製した。0.1Mリン酸塩緩衝液(pH7.4)中に
200μg蛋白質/20μlの濃度となるようミクロソ
ームを懸濁し、その懸濁物をBSAを含有する0.1M
リン酸塩緩衝溶液にそれぞれ溶解した試験化合物10μ
lを加えた後、37℃で5分間プレインキュベーション
処理した。次にBSAを含有する該リン酸塩緩衝溶液2
0μlに溶解した〔14C〕標識オレオイル−CoAの5
nmolを加えて反応を開始せしめ、10分後に20μ
lの2N HClを加えて反応を止めた。生成した〔14
C〕コレステロール・オレエートを薄層クロマトグラフ
ィーで分離し、液体シンチレーションカウンターで放射
能を測定した。試験した化合物のACAT阻害活性をI
50値として示した。
【0046】(5)ACAT阻害剤の「ex viv
o」活性でもってのそのバイオアベイラビリティの評価 食事制限のされていない体重19.0〜20.0gの雌
のマウス5匹に30mg/kgの経口用懸濁物〔1%カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMC−N
a)、0.2%トゥイーン(Tween)80〕を経口
的に10a.m.において投与した。投与後、0.5時
間、1時間、1.5時間、2時間及び6時間の時に血液
試料を集めた。穏やかに遠心して血清を得て、−20℃
でそれを貯蔵した。翌日20μlのTHP−1 ミクロ
ソームのACATと一緒に5分間37℃でプレインキュ
ベーション処理した後、上記した方法(4)のようにし
て20μlの放射標識したオレオイル−CoAと共に1
0分間インキュベーション処理した。薬物溶液の代わり
には血漿を用いた。試験した化合物のACAT阻害活性
を最大阻害百分率(Imax)として示した。
【0047】(6)C57BL/6Jマウスでの腹腔マ
クロファージを用いてのイン・ビボ試験 標準的なペレット状の食事を給餌された雌のC57BL
/6Jマウスに4日間30mg/kg/日の経口用懸濁
物(1% CMC−Na、0.2% Tween80)
を経口的に10a.m.において投与した。チオグリコ
レート及び〔14C〕コレステロールをそれぞれ第2日目
及び第4日目に腹腔内に注射した。標識コレステロール
注射処理後、4時間して腹腔マクロファージを集めるた
めマウスを殺した。脂質を抽出し、生成した〔14C〕コ
レステロール・エステルを薄層クロマトグラフィーで分
離し、上記の方法(3)に記載したようにして放射能を
測定した。マクロファージにおけるイン・ビボのACA
T阻害活性をコントロール群と比較しての阻害%として
示した。
【0048】〔結果〕 (1)及び(2):表1からわかるように、本発明の化
合物はACATに対し有意の阻害活性を持っている。 (3):表2からわかるように、本発明の化合物はAC
ATに対し有意の阻害活性を持っている。 (4)及び(5):表3からわかるように、本発明の化
合物はACATに対し有意の阻害活性を示し、そして高
いバイオアベイラビリティーを示している。 (6):表4からわかるように、本発明の化合物はAC
ATに対し有意の阻害活性を持っている。
【0049】〔表1〕 Hep G2ミクロソーム及
びTHP−1細胞のACATに対するACAT阻害剤の
IC50
【0050】
【表1】
【0051】〔表2〕 マクロファージのACATに
対する阻害率
【0052】
【表2】
【0053】*a:N−〔6−メチル−2−{3−(5
−エチル−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イ
ル)プロポキシ}〕−フェニル−N’−ブチルウレア *b:2,2−ジメチル−N−(2,4,6−トリメト
キシフェニル)ドデカナミド
【0054】〔表3〕
【0055】
【表3】
【0056】〔表3〕(続き)
【0057】
【表4】
【0058】*:0.5%CMC−Na懸濁液中の10
0mg/kgの化合物でもって試験した。
【0059】
【表5】
【0060】(注)*a:同じ方法で二つの別々の実験
を行った。 *b:N−〔6−メチル−2−{3−(5−エチル−4
−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)プロピル
オキシ}〕−フェニル−N’−ブチルウレア *c:N−〔2,6−ビス(1−メチルエチル)−フェ
ニル〕−N’−〔〔1−〔4−(ジメチルアミノ)−フ
ェニル〕シクロペンチル〕メチル〕ウレア塩酸塩〔表
4〕
【0061】2.毒性試験 〔試験法〕 (1)急性毒性:9つの化合物(実施例1、2、5、
6、12、19、28、31及び45)を体重23.0
±0.7gの雄のICRマウスを用いて試験した。各試
験化合物を0.5%CMC−Naと共に懸濁し、100
0mg/10ml/kg(体重)の用量を経口的に投与
し、7日間一般的な徴候を観察した。それぞれの化合物
を投与して7日後、剖検して何ら器官中には顕微鏡的に
変化がないことを見出した。 (2)急性毒性:5つの化合物(実施例1、63、6
6、70、71)を雌のC57BL/6Jマウスを用い
て試験した。各試験化合物を、1%CMC−Naをを含
有する0.2%Tween80溶液中に懸濁し、200
0mg/20ml/kg(体重)の用量を経口的に投与
した。
【0062】〔結果〕 (1)それぞれの試験化合物で処理された群では何ら毒
性があるような観察は認められなかった。 (2)2000mg/kgでも致死用量には達しなかっ
た。 次の合成例及び実施例は本発明をさらに説明するための
ものである。しかしながら、こうした例は本発明の範囲
を何ら制限するものでないことに注意しなければならな
い。すべての化合物は、プロトンNMRスペクトロメト
リー、マススペクトロメトリー及び/又はその他の分析
法あるいは物理的な方法によって同定された。
【0063】合成例 合成例1〜11及び合成例21〜23はアミン化合物
(8)の合成について記載するもので、合成例12〜2
0及び合成例24〜33は、2−アミノ−ベンズアミド
化合物(2)の合成について記載し、その両方は目的と
する2−ウレイド−ベンズアミド化合物(1)の製造中
間体である。
【0064】合成例1 4−アミノメチル−1−ジフェニルメチルピペリジン 工程1):DMF(10ml)中のブロモジフェニルメ
タン(2.5g,0.01mol)をDMF(25m
l)中のイソニペコタミド(1.3g,0.01mo
l)及びK2 CO3 (1.4g)の混合物中に0〜5℃
で滴下して添加した。反応混合物を0〜5℃で2時間撹
拌し、次に水に注ぎ入れた。その混合物をエチルエーテ
ルで抽出し、次に抽出物を塩水で洗い、乾燥処理(Mg
SO4 )し、溶媒を留去し、1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−カルボキサミド(66%)を得た:mp1
50℃。 工程2):1−ジフェニルメチルピペリジン−4−カル
ボキサミド(1.5g,5.1mmol)をTHF(3
0ml)中のLiAlH4 (0.4g,10.5mmo
l)の懸濁物中に滴下して添加した。その混合物を70
℃で3時間加熱した後冷却した。その混合物に水(0.
4ml)、15%NaOH溶液(0.4ml)及び水
(1.2ml)を順番に滴下して添加し、不溶物を濾過
して除いた。濾液を濃縮した。残留物をシリカゲルのカ
ラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の10%メ
タノール)で精製し、4−アミノメチル−1−ジフェニ
ルメチルピペリジン(57.0%)を無色結晶として得
た:mp80℃。
【0065】合成例2 4−(2−アミノエチル)−1−ジフェニルメチルピペ
リジン 工程1):イソニペコタミド及び1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−カルボキサミドの代わりにエチル イ
ソニペコテート及びエチル 1−ジフェニルメチル−4
−ピペリジンカルボキシレートをそれぞれ用いて、合成
例1の方法と同様にして、1−ジフェニルメチル−4−
ヒドロキシメチルピペリジンを製造した。 工程2):SOCl2 (0.6ml,8.2mmol)
をベンゼン(7ml)中の1−ジフェニルメチル−4−
ヒドロキシメチルピペリジン(1.0g,3.6mmo
l)の溶液中に室温で滴下して添加した。混合物を18
時間還流した後濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解
し、5%NaOH溶液で洗浄し、乾燥処理(MgS
4 )し、濃縮した。残留物を再結晶(酢酸エチル/エ
ーテル/ヘキサン)し、1−ジフェニルメチル−4−ク
ロロメチルピペリジン(70.1%:mp73〜75
℃)を得た。 工程3):NaCN(2.5g,51mmol)をジメ
チルスルホキシド(DMSO)(100ml)中の1−
ジフェニルメチル−4−クロロメチルピペリジン(8.
9g,29.7mmol)溶液中に添加した。混合物を
60℃で20時間加熱処理し、次いで3%NaHCO3
溶液中に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾
燥処理(MgSO4 )し、濃縮した。残留物をシリカゲ
ルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%酢
酸エチル)で精製し、4−シアノメチル−1−ジフェニ
ルメチルピペリジン(61.4%,mp103〜104
℃)及び3−(2−シアノエチル)−1−ジフェニルメ
チルピロリジン(20.9%,油状物)を得た。 工程4):1−ジフェニルメチルピペリジン−4−カル
ボキサミドに代えて、4−シアノメチル−1−ジフェニ
ルメチルピペリジンを用いて、合成例1の工程2)の方
法と同様にして、4−(2−アミノエチル)−1−ジフ
ェニルメチルピペリジンを油状物として得た。
【0066】合成例3 4−(3−アミノプロピル)−1−ジフェニルメチルピ
ペリジン 工程1):イソニペコタミドに代えて4−(2−ヒドロ
キシエチル)ピペリジンを用いて、合成例1の工程1)
の方法と同様にして、1−ジフェニルメチル−4−(2
−ヒドロキシエチル)ピペリジンを製造した。 工程2):1−ジフェニルメチル−4−ヒドロキシメチ
ルピペリジンに代えて1−ジフェニルメチル−4−(2
−ヒドロキシエチル)ピペリジンを用いて、合成例2の
工程2)〜4)の方法と同様にして、4−(3−アミノ
プロピル)−1−ジフェニルメチルピペリジンを製造し
た。
【0067】合成例4 3−(3−アミノプロピル)−1−ジフェニルメチルピ
ロリジン 1−ジフェニルメチルピペリジン−4−カルボキサミド
に代えて、合成例2の工程3)に従って得られた3−
(2−シアノエチル)−1−ジフェニルメチルピロリジ
ンを用いて、合成例1の工程2)の方法と同様にして、
3−(3−アミノプロピル)−1−ジフェニルメチルピ
ロリジンを製造した。
【0068】合成例5 1−ジフェニルメチルホモピペラジン 合成例1の工程1)の方法と同様にして、1−ジフェニ
ルメチルホモピペラジンをホモピペラジンとブロモジフ
ェニルメタンとから製造した。
【0069】合成例6 4−(10,11−ジヒドロジベンゾ〔a,d〕ヘプテ
ン−5−イル)ピペラジン 合成例1の工程1)の方法と同様にして、4−(10,
11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプ
テン−5−イル)ピペラジンをピペラジンと5−クロロ
ジベンゾスベラン (5-chlorodibenzosuberane)とから製
造した。
【0070】合成例7 11−アミノメチル−2−ブロモ−6,11−ジヒドロ
ジベンズ〔b,e〕オキセピン 乾燥したエーテル(10ml)中のAlCl3 (1.0
g,7.5mmol)の溶液を乾燥したエーテル(13
ml)中のLiAlH4 (0.5g,13.2mmo
l)の溶液中にすばやく添加した。5分後、乾燥したエ
ーテル(100ml)中の2−ブロモ−11−シアノ−
6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン
(2.0g,6.7mmol)の懸濁物を上記水素化物
の混合物中に添加した。反応混合物を4.5時間撹拌し
た。その反応混合物に水及びロシェル塩(Rochel
le Salt)を添加した。混合物をエーテル中に注
ぎ入れ、有機層を乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮し
た。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーで
精製し、11−アミノメチル−2−ブロモ−6,11−
ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン(48.9%)
を得た。
【0071】合成例8 11−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−ブロ
モ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン 工程1):ベンゼン(100ml)中の2,11−ジブ
ロモ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピ
ン(8.0g,22.7mmol)の溶液を氷浴中でア
セトニトリル(50ml)中の1,4−ジオキサ−8−
アザスピロ〔4,5〕デカン(6.5g,45.4mm
ol)の溶液に少しずつ添加した。反応混合物を室温で
1時間撹拌した後、水に注ぎ入れた。有機層を水で洗
い、次に乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮して、11−
(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4,5〕デカン
−1−イル)−2−ブロモ−6,11−ジヒドロジベン
ズ〔b,e〕オキセピン(89.6%)を得た。
【0072】工程2):4N HCl中の11−(1,
4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4,5〕デカン−8−
イル)−2−ブロモ−6,11−ジヒドロジベンズ
〔b,e〕オキセピン(5.5g,13.2mmol)
の懸濁物を60〜70℃で30分間加熱した。次にその
混合物にエタノールを添加した。その混合物を60〜7
0℃で1.5時間加熱した。エタノールを留去した後、
反応混合物を50%NaOH溶液でアルカリ性とし、次
に酢酸エチル及びクロロホルムで抽出した。有機層を水
で洗い、乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮して、11−
(4−オキソピペリジン−1−イル)−2−ブロモ−
6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン(1
00%,mp196〜200℃)を得た。
【0073】工程3):エタノール(15ml)中のN
2 OH・HCl(1.22g,17.5mmol)の
懸濁物をエタノール(100ml)中の11−(4−オ
キソピペリジン−1−イル)−2−ブロモ−6,11−
ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン(6.5g,1
7.5mmol)の溶液に還流しながら添加した。反応
混合物を1時間還流し、次に濃縮した。残留物を飽和N
aHCO3 溶液と懸濁した後、酢酸エチルで抽出した。
抽出物を水で洗い、乾燥処理(MgSO4 )し濃縮し
て、11−(4−ヒドロキシイミノピペリジン−1−イ
ル)−2−ブロモ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,
e〕オキセピン(100%,mp223−225℃)を
得た。
【0074】工程4):LiAlH4 (0.14g,
3.7mmol)を乾燥したTHF(50ml)中の1
1−(4−ヒドロキシイミノピペリジン−1−イル)−
2−ブロモ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オ
キセピン(1.5g,3.7mmol)の溶液に窒素雰
囲気下添加した。反応混合物を60〜70℃で3時間加
熱した。0℃に冷却した後、反応混合物を水で加水分解
し、エーテルで希釈した後濾過した。濾液を濃縮して、
11−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−ブロ
モ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン
(69.1%,mp142〜144℃)を得た。
【0075】合成例9 2−〔2−(4−アミノピペリジン−1−イル)エチ
ル〕チオ−4,5−ジフェニルイミダゾール 工程1):1−ブロモ−2−クロロエタン(10.0
g,0.07mmol)をアセトニトリル(10ml)
中の1,4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4,5〕デカ
ン(1.0g,7.0mmol)及びEt3 N(0.7
g,7.0mmol)の溶液に0℃で少しずつ添加し
た。混合物を0℃で48時間撹拌し、次に酢酸エチル中
に注ぎ入れ、水で洗った。有機層を乾燥処理(MgSO
4 )し、濃縮して、8−(2−クロロエチル)−1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ〔4,5〕デカン(0.9
14g,63.5%)を固体として得た。
【0076】工程2):NaH(0.213g,8.8
mmol)をTHF(30ml)中の4,5−ジフェニ
ル−2−イミダゾールチオール(1.12g,4.4m
mol)の懸濁物中に添加した。混合物を1時間還流し
た。その反応混合物に8−(2−クロロエチル)−1,
4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4,5〕デカン(0.
914g,4.4mmol)を撹拌しながら0℃で添加
し、24時間還流した後濃縮した。残留物を水の中に注
ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥処理(M
gSO4 )し、濃縮した。沈殿物を再結晶(トルエン)
し、2−〔2−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
〔4,5〕デカン−8−イル)エチル〕チオ−4,5−
ジフェニルイミダゾール(0.970g,52.3%)
を得た。
【0077】工程3):濃HCl(20ml)中の2−
〔2−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4,5〕
デカン−8−イル)エチル〕チオ−4,5−ジフェニル
イミダゾール(0.86g,2.0mmol)の懸濁物
を60℃で2時間加熱した。反応混合物を10%NaO
H溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を
乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮して、2−〔2−(4
−オキソピペリジン−1−イル)エチル〕チオ−4,5
−ジフェニルイミダゾール(0.75g,98.7%)
を澄んだ油状物として得た。
【0078】工程4):ナトリウムシアノホウ素水素化
物(0.06g,9.5mmol)をメタノール(10
ml)中の2−〔2−(4−オキソピペリジン−1−イ
ル)エチル〕チオ−4,5−ジフェニルイミダゾール
(0.34g,0.91mmol)、粉末化された3A
モレキュラーシーブ(0.268g)及び酢酸アンモニ
ウム(0.73g,9.5mmol)の溶液に添加し
た。混合物を室温で窒素雰囲気下65時間撹拌した後濾
過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、残留物を
10%NaOH溶液及び酢酸エチルに溶解した。有機層
を水及び飽和NaCl溶液で洗い、乾燥処理(MgSO
4 )し、濃縮した。残留物をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム/メタノール中0.8%N
4 OH)で精製し、2−〔2−(4−アミノピペリジ
ン−1−イル)エチル〕チオ−4,5−ジフェニルイミ
ダゾール(172mg,49.9%)を淡黄色油状物と
して得た。
【0079】合成例10 2−(2−アミノエチルチオ)−4,5−ジフェニルイ
ミダゾール 油(0.91g,22.8mmol)中の60%NaH
を撹拌下室温で乾燥したTHF(80ml)中の4,5
−ジフェニル−2−イミダゾールチオール(2.5g,
9.9mmol)の懸濁物に添加した。15分後、2−
ブロモエチルアミン臭化水素酸塩(2.0g,9.9m
mol)をその混合物に添加した。反応混合物を1時間
還流した後、水(500ml)に注ぎ入れ、酢酸エチル
で抽出した。抽出物を乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮
した。残留物は再結晶(トルエン)し、2−(2−アミ
ノエチルチオ)−4,5−ジフェニルイミダゾール(5
1.3%,mp152〜154℃)を得た。
【0080】合成例11 1−(2−アミノエチル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール 工程1):乾燥したDMF(20ml)中の4,5−ジ
フェニルイミダゾール(2.5g,11.3mmol)
の溶液を乾燥したDMF(5ml)中のNaH(0.3
3g,13.8mmol)の懸濁物に50℃で窒素雰囲
気下添加した。反応混合物を60℃で2時間加熱した。
加熱後、混合物を乾燥したDMF(30ml)中の1−
ブロモ−2−クロロエタン(4.9g,33.9mmo
l)の溶液に50℃で1時間かけて滴下して添加した。
反応混合物を40℃で5時間継続して加熱した後、水に
注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄
し、乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮した。沈殿物を濾
過して除いた。濾液を濃縮した。残留物をシリカゲルの
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル及びヘキサン)
で精製し、1−(2−クロロエチル)−4,5−ジフェ
ニルイミダゾール(17.7%)を得た。
【0081】工程2):乾燥したDMF(10ml)中
のカリウム フタルイミド(0.21g,1.1mmo
l)及び1−(2−クロロエチル)−4,5−ジフェニ
ルイミダゾール(0.32g,1.1mmol)の混合
物を60〜70℃で6時間加熱した。反応混合物を冷却
し、クロロホルムで希釈し、水に注ぎ入れ、クロロホル
ムで抽出した。有機層を乾燥処理(MgSO4 )し、濃
縮した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム中40%酢酸エチル)で精製し、1−
(2−フタルイミドエチル)−4,5−ジフェニルイミ
ダゾール(73.0%)を得た。
【0082】工程3):80%ヒドラジン・一水和物
(0.062ml,1.3mmol)をメタノール(2
0ml)中の1−(2−フタルイミドエチル)−4,5
−ジフェニルイミダゾール(0.32g,0.8mmo
l)の溶液に還流下添加した。反応混合物を1時間還流
した後冷却した。混合物を6N HClで僅かに酸性と
した後、濾過してフタルヒドラジドを除去した。濾液を
濃縮した後、残留物を2N NaOHに懸濁した。懸濁
した混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を塩水で
洗浄し、乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮した。沈殿物
を再結晶(酢酸エチル/ヘキサン)し、1−(2−アミ
ノエチル)−4,5−ジフェニルイミダゾール(88.
1%:mp96〜98℃)を得た。
【0083】合成例12 2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ド 工程1):ジクロロメタン(400ml)中の5−ジメ
チルアミノ−2−ニトロ安息香酸〔J.Med.Che
m.,24,742(1981)〕(9.0g,40m
mol)、4−アミノメチル−1−ジフェニルメチルピ
ペリジン(12.0g,40mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・
塩酸塩(WSC)(8.0g,40mmol)及び4−
ジメチルアミノピリジン(DMAP)(5g,40mm
ol)の混合物を0℃で1時間攪拌した後、室温で3日
間攪拌した。反応混合物を1N HClで洗浄し、次に
水で洗浄した。有機層を乾燥処理(MgSO4 )し、濃
縮した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン中5%メタノール)で精製し、5−
ジメチルアミノ−2−ニトロ−N−〔(1−ジフェニル
メチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド
(47%)を黄色固体:mp200℃として得た。
【0084】工程2):メタノール(50ml)中の5
−ジメチルアミノ−2−ニトロ−N−〔(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド
(2.4g,5mmol)及びラネーNiの混合物を室
温で攪拌しながら50psiの水素の圧力下2時間水素
添加した後、濾過した。濾液を濃縮し、2−アミノ−5
−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(2.2g,
100%)を得た。
【0085】合成例13 2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド 4−アミノメチル−1−ジフェニルメチルピペリジンに
代えて4−アミノ−1−ジフェニルメチルピペリジン
(米国特許明細書第4,267,318号)を用いて、
合成例12の方法と同様にして、2−アミノ−5−ジメ
チルアミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−
4−イル)ベンズアミドを製造した。
【0086】合成例14 2−アミノ−5−フルオロ−N−(1−ジフェニルメチ
ルピペリジン−4−イル)ベンズアミド 合成例12の方法と同様にして、2−アミノ−5−フル
オロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミドを5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸
と4−アミノ−1−ジフェニルメチルピペリジンとから
製造した。
【0087】合成例15 2−アミノ−3−ジメチルアミノ−N−(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド 工程1):合成例12の工程1)と同様にして、3−ク
ロロ−2−ニトロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)ベンズアミドを3−クロロ−2−ニト
ロ安息香酸と4−アミノ−1−ジフェニルメチルピペリ
ジンとから製造した。
【0088】工程2):DMF(60ml)中の3−ク
ロロ−2−ニトロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)ベンズアミド(13.5g,30mm
ol)及び40%ジメチルアミン(20ml)の溶液を
密封管中130℃で15.5時間加熱した。混合物を水
に注ぎ入れ、エーテルで抽出した。有機層を水で洗浄
し、乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮した。残留物を再
結晶(酢酸エチル/ヘキサン)し、3−ジメチルアミノ
−2−ニトロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド(88.5%:mp176
℃)を得た。
【0089】工程3):5−ジメチルアミノ−2−ニト
ロ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミドに代えて3−ジメチルアミノ
−2−ニトロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミドを用いて、合成例12の工程
2)と同様にして2−アミノ−3−ジメチルアミノ−N
−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベン
ズアミドを製造した。
【0090】合成例16 2−アミノ−3,5−ジメトキシ−N−(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド 工程1):クロロホルム(10ml)中のSOCl
2 (0.5ml,6.6mmol)の溶液をクロロホル
ム(20ml)中の3,5−ジメトキシ−2−ニトロ安
息香酸〔Bull.Soc.Chim.Fr.,12
7,258(1990)〕(1.0g,4.4mmo
l)及び触媒量のDMFの溶液に室温で滴下して添加し
た。反応混合物を1時間還流した後濃縮した。残留物を
THF(10ml)に溶解した。該THF溶液をTHF
(20ml)中の4−アミノ−1−ジフェニルメチルピ
ペリジン(1.2g,4.4mmol)及びトリエチル
アミン(0.5ml,6.6mmol)の溶液に5℃で
滴下して添加した。混合物を室温で1時間攪拌した後濃
縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。
有機層を乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮した。残留物
をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメ
タン中10%酢酸エチル)で精製し、3,5−ジメトキ
シ−2−ニトロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)ベンズアミド(81.0%:mp148
〜150℃)を得た。
【0091】工程2):5−ジメチルアミノ−2−ニト
ロ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミドに代えて3,5−ジメトキシ
−2−ニトロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミドを用いて、合成例12の工程
2)の方法と同様にして、2−アミノ−3,5−ジメト
キシ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド(100%)を製造した。
【0092】合成例17 2−アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)
ベンズアミド 工程1):合成例16の工程1)の方法と同様にして、
2−ニトロベンゾイルクロライドと2,6−ジイソプロ
ピルアニリンとから2−ニトロ−N−(2,6−ジイソ
プロピルフェニル)ベンズアミド(67.9%,mp1
19〜121℃)を製造した。
【0093】工程2):亜鉛粉末(7.81g,119
mmol)を酢酸(38.3ml)中の2−ニトロ−N
−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ベンズアミド
(2.0g,6.3mmol)の溶液に10℃以下でゆ
っくりと添加した。混合物を室温で2時間攪拌した。過
剰な試薬を濾過して除いた後濾液を10%NaOH液で
中和した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥
処理(MgSO4 )し、濃縮した。残留物を再結晶(酢
酸エチル/ヘキサン)し、2−アミノ−N−(2,6−
ジイソプロピルフェニル)ベンズアミド(77.1%,
mp207〜209℃)を得た。
【0094】合成例18 2−アミノ−5−ヒドロキシ−N−(3,3−ジフェニ
ルプロピル)ベンズアミド 5−ジメチルアミノ−2−ニトロ−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ドに代えて5−ベンジロキシ−2−ニトロ−N−(3,
3−ジフェニルプロピル)ベンズアミド〔J.Med.
Chem.,31,2136(1988)〕を用い、合
成例12の工程2)の方法と同様にして、2−アミノ−
5−ヒドロキシ−N−(3,3−ジフェニルプロピル)
ベンズアミドを製造した。
【0095】合成例19 2−アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)メチル〕ベンズアミド及び式(2)のその
類縁体化合物 ジクロロメタン(10ml)中の4−アミノメチル−1
−ジフェニルメチルピペリジン(2.5g,9.15m
mol)の溶液をジクロロメタン(25ml)中のイサ
ト酸無水物(1.0g,6.1mmol)の懸濁物に室
温で添加した。反応混合物を1時間攪拌した後クロロホ
ルムに注ぎ入れ、5%NaHCO3 液で洗浄した。有機
層を濃縮し、残留物をジクロロメタン(25ml)に溶
解し、ヘキサン(400ml)に注ぎ入れ、2−アミノ
−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミドを沈殿物(100%,mp1
53〜154℃)として得た。
【0096】同様にして、4−アミノメチル−1−ジフ
ェニルメチルピペリジンやイサト酸無水物に代えて、そ
れぞれその他の適切な置換アミンとその他の適切な置換
イサト酸無水物を用いて、下記の化合物が製造され且つ
同定された。2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)ベンズアミド;2−アミノ−3
−イソプロピル−N−(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)ベンズアミド;2−アミノ−5−ニトロ
−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
ベンズアミド;2−アミノ−N−〔2−(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)エチル〕ベンズアミ
ド;2−アミノ−N−〔3−(1−ジフェニルメチルピ
ペリジン−4−イル)プロピル〕ベンズアミド;2−ア
ミノ−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)ベン
ズアミド;2−アミノ−N−〔3−(1−ジフェニルメ
チルピロリジン−3−イル)プロピル〕ベンズアミド;
2−アミノ−N−(ピリジン−3−イル)ベンズアミ
ド;2−アミノ−N−(ピリジン−2−イル)ベンズア
ミド;1−(2−アミノベンゾイル)−4−ジフェニル
メチルピペラジン;1−(2−アミノベンゾイル)−4
−(2−メトキシフェニル)ピペラジン;1−(2−ア
ミノベンゾイル)−4−ジフェニルメチルホモピペラジ
ン;及び1−(2−アミノベンゾイル)−4−(10,
11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプ
テン−5−イル)ピペラジン。
【0097】合成例20 2−アミノ−N−メチル−N−〔(1−ジフェニルメチ
ルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド 工程1):ギ酸(7.5ml)中の4−アミノメチル−
1−ジフェニルメチルピペリジン(3.0g,0.01
mol)の冷却した溶液(0〜5℃)に酢酸無水物(6
ml)を添加し、反応混合物を室温で17時間撹拌し
た。NaOH水溶液を加えて混合物のpHを12に調整
し、該混合物をエーテルで抽出した。有機層を水及び塩
水で洗浄し、乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮した。残
留物を再結晶(ジイソプロピルエーテル)し、4−(N
−ホルミルアミノ)メチル−1−ジフェニルメチルピペ
リジン〔2.9g(88%);mp125℃〕を得た。
【0098】工程2):合成例1の工程2)の方法と同
様にして、4−(N−ホルミルアミノ)メチル−1−ジ
フェニルメチルピペリジンをLiAlH4 で還元し、4
−(N−メチルアミノ)メチル−1−ジフェニルメチル
ピペリジン(収率100%)を得た。
【0099】工程3):DMF(25ml)中の4−
(N−メチルアミノ)メチル−1−ジフェニルメチルピ
ペリジン(1.8g,6.0mmol)、イサト酸無水
物(0.9g,5.5mmol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン(0.74g)の溶液を室温で2時間撹拌し
た。反応混合物を1%NaHCO3 液に注ぎ入れ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥処理し、
濃縮した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル及びヘキサン)で精製し、2−アミノ
−N−メチル−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(1.5g,67
%)を得た。
【0100】合成例21 3−アミノメチル−1−ジフェニルメチルピペリジン 工程1):DMSO(30ml)中のブロモジフェニル
メタン(48.2g,195mmol)の溶液を、CH
3 CN(100ml)及びDMSO(50ml)中のニ
ペコタミド(25g,195mmol)及びK2 CO3
(27g,195mmol)の溶液に撹拌下氷浴中で冷
却しながら1時間で滴下して添加した。添加が完結した
後、混合物を一晩室温で撹拌した。不溶性沈殿物を濾過
して除いた後、濾液の溶媒を留去した。残留物にH2
及びAcOEtを添加し、激しく撹拌した。有機層をH
2 Oで洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理し、溶媒を留去
して、1−ジフェニルメチルピペリジン−3−カルボキ
サミド〔33g(57.5%);mp86〜87℃〕を
得た。
【0101】工程2):THF(100ml)中のLi
AlH4 (10g,263mmol)の懸濁物にTHF
(130ml)中の1−ジフェニルメチルピペリジン−
3−カルボキサミド(32g,109mmol)の溶液
を撹拌下氷浴中で冷却しながら40分間で滴下して添加
した。添加が完結した後、混合物を2時間還流した後冷
却した。得られた混合物に15%NaOH水溶液及びH
2 Oを順番に滴下して添加し、不溶性物を濾過して除い
た。濾液をMgSO4 上で乾燥処理し、溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーで
精製し、3−アミノメチル−1−ジフェニルメチルピペ
リジンを無色油状物〔23g(75.5%)〕として得
た。
【0102】合成例22 4−アミノメチル−1−(ジベンゾスベラン−5−イ
ル)ピペリジン 4−アミノメチル−1−(ビフェニル−2−メチル)ピ
ペリジン 4−アミノメチル−1−(ビフェニル−4−メチル)ピ
ペリジン 4−アミノメチル−1−〔ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル〕ピペリジン 4−アミノメチル−1−〔ビス(4−クロロフェニル)
メチル〕ピペリジン 4−アミノメチル−1−〔ビス(4−メトキシフェニ
ル)メチル〕ピペリジン ブロモジフェニルメタンに代えて5−クロロジベンゾス
ベラン、2−(ブロモメチル)ビフェニル、4−(クロ
ロメチル)ビフェニル、クロロ−ビス(4−フルオロフ
ェニル)メタン、クロロ−ビス(4−クロロフェニル)
メタン及びクロロ−ビス(4−メトキシフェニル)メタ
ンを用いて、合成例1の方法と同様にして、上記アミン
誘導体を製造した。
【0103】合成例23 4−(1−アミノ−1−メチル)エチル−1−ジフェニ
ルメチルピペリジン 工程1):POCl3 (300ml)中の1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−カルボキサミド(14.79
g,50mmol)の溶液を3.5時間還流した。反応
混合物を減圧下濃縮した。残留物を飽和NaHCO3
溶液及びAcOEtの混合物に溶解した。分離処理後、
水性層をAcOEtで抽出した。一緒にした有機層をH
2 O及び塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理した後
濃縮した。残留物をiso−PrOHから再結晶し、4
−シアノ−1−ジフェニルメチルピペリジン〔12.3
6g(89%):mp219−230℃〕を得た。
【0104】工程2):CeCl3 ・H2 O(39.1
8g,105mmol)を150℃で減圧下2時間撹拌
しながら乾燥処理し、次にTHF(200ml)を加え
て懸濁物とした。MeLi(Et2 O中の1.4N溶
液:75ml,105mmol)を−70℃での温度で
滴下して添加した。混合物は−75℃で1時間撹拌し
た。THF(50ml)中の4−シアノ−1−ジフェニ
ルメチルピペリジン(9.69g)の溶液を同じ温度で
滴下して添加した。混合物を室温にまで温めた後2時間
撹拌した。混合物を濾過した後濾液を濃縮した。残留物
をH2 O及びCH2 Cl2 の混合物に溶解した。分離処
理後、水性層をCH2 Cl2 で抽出した。一緒にした有
機層をH2 O及び塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥処
理した後濃縮した。残留物をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィーにかけ(AcOEt+NH4 OH中の10
%MeOH)て、4−(1−アミノ−1−メチル)エチ
ル−1−ジフェニルメチルピペリジン〔6.69g(6
2%):mp110〜115℃〕を得た。
【0105】合成例24 2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ド 工程1):濃HNO3 (25ml)を濃H2 SO4 (1
90ml)中の3−フルオロ安息香酸(25g,178
mmol)の溶液に氷浴中で冷却しながら攪拌下30分
間で滴下して添加した。添加が完了した後、混合物を0
℃及び室温でそれぞれ30分間づつ攪拌した。得られた
溶液を氷水中に注ぎ入れ、AcOEtで抽出した。抽出
物を塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理した後溶媒
留去して、5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸を黄色粉
末〔32.1g(97.2%):mp141〜142
℃〕として得た。
【0106】工程2):CHCl3 (120ml)中の
5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸(15g,81mm
ol)、塩化チオニル(20g,168mmol)及び
DMF(10滴)の混合物を6時間還流し、次に得られ
た溶液の溶媒を留去し、無色のペースト状物を得た。こ
のペースト状物は精製することなく次の工程に用いた。
【0107】工程3):THF(140ml)中の4−
アミノメチル−1−ジフェニルメチルピペリジン(23
g,82mmol)及びトリエチルアミン(22g,2
17mmol)の溶液に、THF(60ml)中の上記
ペースト状物の溶液を攪拌下氷浴中で冷却しながら滴下
して添加した後、混合物を更に20時間室温下攪拌し
た。不溶性の沈殿物を濾過して除き、濾液の溶媒を留去
し、5−フルオロ−2−ニトロ−N−〔(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド
を淡黄色粉末〔33.5g(92.4%):mp164
〜166℃〕として得た。
【0108】工程4):THF(100ml)中の5−
フルオロ−2−ニトロ−N−〔(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(13.
4g,30mmol)及びジメチルアミン(45ml,
90mmol)の2.0MMeOH溶液とからなる混合
物を22時間還流した。得られた溶液の溶媒を留去し
て、5−ジメチルアミノ−2−ニトロ−N−〔(1−ジ
フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
アミドを黄色粉末〔14.1g(99.6%)〕として
得た。
【0109】工程5):MeOH/AcOEt(50m
l/50ml)の混合物中の5−ジメチルアミノ−2−
ニトロ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4
−イル)メチル〕ベンズアミド(3.55g,7.5m
mol)の溶液にPtO2(100mg)を添加した。
懸濁した混合物をH2 雰囲気(3kg/cm2 )下3時
間激しく攪拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下濃縮
した。残留物をEt2 Oとともに粉砕混和し、2−アミ
ノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフェニルメチ
ルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミドを無色
粉末〔3.0g(92.0%)〕として得た。
【0110】合成例25 2−アミノ−5−(N−tert−ブトキシカルボニル
−N−メチル)アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド 工程1):DMF(30ml)中の5−フルオロ−2−
ニトロ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4
−イル)メチル〕ベンズアミド(2.68g,6mmo
l)及び40%メチルアミンのMeOH(5ml,64
mmol)液の混合物を180℃で7時間封管中で加熱
した。冷却後、反応混合物をH2 O中に注ぎ入れ、Ac
OEtで抽出した。抽出物をH2 Oで洗浄し、MgSO
4 上で乾燥処理した後溶媒留去して、EtOHから結晶
化して、5−メチルアミノ−2−ニトロ−N−〔(1−
ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベン
ズアミド〔2.28g(83%):mp185℃〕を得
た。
【0111】工程2):5−メチルアミノ−2−ニトロ
−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド(1.1g,2.4mmo
l)、ジ−tert−ブチルジカルボネート(5.3
g,24.3mmol)、トリエチルアミン(5滴)及
びDMF(1ml)の混合物を180℃で一晩加熱し
た。冷却後、反応混合物をCHCl3 中に溶解し、溶液
をH2 Oで洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理した後溶媒
留去した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、5−(N−tert−ブトキシカルボニ
ル−N−メチル)アミノ−2−ニトロ−N−〔(1−ジ
フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
アミド〔840mg(62.5%):mp167〜16
8℃〕を得た。
【0112】工程3):MeOH(50ml)中の5−
(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル)ア
ミノ−2−ニトロ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(650m
g,1.16mmol)及びPtO2 (110mg)の
混合物を室温でH2 雰囲気(3kg/cm2 )下5時間
激しく攪拌した。触媒を濾過して除き、濾液の溶媒を留
去し、2−アミノ−5−(N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−メチル)アミノ−N−〔(1−ジフェニル
メチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミドを
無色粉末〔550mg(89.4%):mp219〜2
21℃(分解)〕として得た。
【0113】合成例26 2−アミノ−5−メチルチオ−N−〔(1−ジフェニル
メチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド 工程1):DMF(10ml)中の5−フルオロ−2−
ニトロ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4
−イル)メチル〕ベンズアミド(2.0g,4.46m
mol)の溶液に、DMF(10ml)中のナトリウム
チオメトキシド(343mg,4.9mmol)の溶液
を室温で攪拌しながら滴下して添加した。混合物を一晩
攪拌した後、その混合物にさらにナトリウムチオメトキ
シド(34mg,0.49mmol)を添加した。反応
混合物をAcOEtで希釈し、H2 Oで2回洗浄した。
有機層をMgSO4 上で乾燥処理した後溶媒留去し、5
−メチルチオ−2−ニトロ−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミドを無
色粉末〔1.7g(80%):mp179〜181℃〕
として得た。
【0114】工程2):5−メチルチオ−2−ニトロ−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド(500mg,1.05mmo
l)、Fe粉末(587mg,1.05mmol)、濃
HCl(0.05ml)、H2 O(8ml)及びEtO
H(35ml)の混合物を一晩還流した。不溶性の沈殿
物を濾過して除き、濾液の溶媒を留去し、2−アミノ−
5−メチルチオ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミドを無色粉末〔4
50mg(96%):mp156〜157℃〕として得
た。
【0115】合成例27 2−アミノ−5−ヒドロキシ−N−〔(1−ジフェニル
メチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド 工程1):1,4−ジオキサン(20ml)中の5−ヒ
ドロキシアントラニル酸(500mg,3.26mmo
l)及びトリホスゲン(1.45g,4.9mmol)
の溶液を一晩還流した。反応混合物をH2 O(30m
l)中に注ぎ入れた後、沈殿物を濾過し、乾燥処理し、
6−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−4H−3,1−ベ
ンズオキサジン−2,4−ジオン〔360mg(62
%)〕を得た。
【0116】工程2):DMSO(5ml)中の6−ヒ
ドロキシ−1,2−ジヒドロ−4H−3,1−ベンズオ
キサジン−2,4−ジオン(360mg,2mmol)
及び4−アミノメチル−1−ジフェニルメチルピペリジ
ン(420mg,1.5mmol)の混合物を室温で3
時間攪拌した。反応混合物をAcOEtで希釈し、塩水
で2回洗浄した。有機層をMgSO4 上で乾燥処理した
後溶媒留去し、次に残留物をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィーで精製し、2−アミノ−5−ヒドロキシ−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド〔520mg(63%)〕を得
た。
【0117】合成例28 2−アミノ−5−ニトロ−N−〔(1−ジフェニルメチ
ルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド 4−ジメチルアミノピリジン(122mg, 1.0m
mol)を、DMF(15ml)中の6−ニトロ−1,
2−ジヒドロ−4H−3,1−ベンズオキサジン−2,
4−ジオン(イサト酸無水物のニトロ化により製造)
(2.0g,9.6mmol)の溶液に添加し、5分間
攪拌した。この溶液に4−アミノメチル−1−ジフェニ
ルメチルピペリジン(2.7g,9.6mmol)を添
加し、室温で5時間攪拌した。反応混合物をAcOEt
(50ml)及びH2 O(50ml)で希釈した。水性
層をAcOEtで抽出し、一緒にしたAcOEt層を塩
水で2回洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理した後溶媒留
去した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、2−アミノ−5−ニトロ−N−〔(1−ジ
フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
アミド〔2.47g(58%)〕を得た。
【0118】合成例29 2−アミノ−5−イソプロピル−N−〔(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド 工程1):30%H2 2 (6ml)を1N−NaOH
(15ml)液中の5−イソプロピル−1H−インドー
ル−2,3−ジオン〔J.Med.Chem.,19,
391(1976)〕(4.0g,21.1mmol)
の溶液に5℃で添加した。混合物を室温下3時間撹拌し
た後H2 O中に注ぎ入れ、酸性にした。沈殿物を濾過
し、5−イソプロピルアントラニル酸〔2.6g(6
8.6%):mp93〜95℃〕を得た。
【0119】工程2):(BOC)2 O(2.5g,1
4.3mmol)をt−BuOH中の5−イソプロピル
アントラニル酸(2.5g,13.9mmol)の溶液
に添加した。混合物を室温下18時間撹拌した後H2
中に注ぎ入れ、AcOEtで抽出した。抽出物をH2
で洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理した後溶媒留去し
た。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーで
精製し、5−イソプロピル−N−tert−ブトキシカ
ルボニルアントラニル酸〔2.5g(63.4%):m
p175℃〕を得た。
【0120】工程3):DMF中の5−イソプロピル−
N−tert−ブトキシカルボニルアントラニル酸
(1.0g,3.58mmol)、4−アミノメチル−
1−ジフェニルメチルピペリジン(1.0g,3.57
mmol)、トリエチルアミン(0.37g,3.66
mmol)及びDPPA(1.0g,3.63mmo
l)の混合物を0℃で30分間撹拌し、次に室温で2時
間撹拌した。混合物をH2O中に注ぎ入れ、AcOEt
で抽出した。抽出物をH2 Oで洗浄し、MgSO4上で
乾燥処理した後溶媒留去した。残留物をシリカゲルのカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、2−(tert−ブ
トキシカルボニル)アミノ−5−イソプロピル−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド〔1.86g(96.4%):mp8
8〜90℃〕を得た。
【0121】工程4):TFA(5ml)中の2−(t
ert−ブトキシカルボニル)アミノ−5−イソプロピ
ル−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド(1.86g,3.43mm
ol)の混合物を0℃で30分間撹拌し、次に室温で3
0分間撹拌した。混合物をH2 O中に注ぎ入れ、15%
NaOH水溶液で中和し、AcOEtで抽出した。抽出
物をH2 Oで洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理した後溶
媒留去し、2−アミノ−5−イソプロピル−N−〔(1
−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベ
ンズアミド〔1.49g(97.7%):mp114〜
116℃〕を得た。
【0122】合成例30 2−アミノ−4−クロロ−N−〔(1−ジフェニルメチ
ルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド DMF(18ml)中の7−クロロ−1,2−ジヒドロ
−4H−3,1−ベンズオキサジン−2,4−ジオン
〔N−ベンジロキシカルボニル−4−クロロアントラニ
ル酸を三臭化リンでもって環化して製造した〕(1.0
g,5.06mmol)の溶液に4−ジメチルアミノピ
リジン(62mg)を添加した。室温で5分間激しく撹
拌した後、4−アミノメチル−1−ジフェニルメチルピ
ペリジン(1.56g,5.56mmol)を該溶液中
に添加し、5時間撹拌した。反応混合物をAcOEtで
希釈し、H2 Oで2回洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理
した後溶媒留去した。残留物をシリカゲルのカラムクロ
マトグラフィーで精製し、2−アミノ−4−クロロ−N
−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メ
チル〕ベンズアミド〔892mg(41%):mp16
1〜162℃〕を得た。
【0123】合成例31 2−アミノ−6−ジメチルアミノ−N−(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド 工程1):1N KOH水溶液中の臭素(2.5ml,
48.5mmol)の氷冷された溶液を1N KOH水
溶液(150ml)中の3−ニトロフタルイミド(9.
66g,50mmol)の溶液に添加し、次いで1N
KOHを0℃で添加した。混合物を1.5時間還流し
た。冷却後、混合物を2N HClで中和し、0℃で撹
拌し、2−アミノ−6−ニトロ安息香酸〔6.23g
(68%):mp190℃〕を沈殿させて得た。
【0124】工程2):CH2 Cl2 (60ml)中の
2−アミノ−6−ニトロ安息香酸(3.64g,20m
mol)、4−アミノ−1−ジフェニルメチルピペリジ
ン(5.33g,20mmol)、EDCI(4.00
g,21mmol)及びDMAP(2.45g,20m
mol)の混合物を室温で56.5時間撹拌した。反応
混合物をCH2 Cl2 で希釈し、H2 O及び塩水で洗浄
した。有機層をMgSO4 上で乾燥処理した後減圧下濃
縮した。残留物をSiO2 のカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン中30−50%AcOEt)で精製し、トル
エンから再結晶して、2−アミノ−6−ニトロ−N−
(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズ
アミド〔2.33g(27%):mp217℃〕を得
た。
【0125】工程3):THF(35ml)中の2−ア
ミノ−6−ニトロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)ベンズアミド(2.00g,4.4m
mol)及びNaBH4 (1.25g,33mmol)
の懸濁物を、37%HCHO水溶液(2.15ml,2
6.5mmol)及び3M H2 SO4 水溶液(3.7
ml)の氷冷された混合物に0℃でゆっくり添加した。
混合物を0℃で1.5時間撹拌した後、NaOH水溶液
で強いアルカリ性にし、Et2 Oで抽出した。有機層を
2 O及び塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理した
後減圧下濃縮した。残留物をシクロヘキサン及びAcO
Etの混合物から再結晶し、2−ジメチルアミノ−6−
ニトロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)ベンズアミド〔2.07g(97%):mp12
2℃〕を得た。
【0126】工程4):EtOH(75ml)中の2−
ジメチルアミノ−6−ニトロ−N−(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)ベンズアミド(1.60
g,3.5mmol)及びラネーニッケルの混合物を室
温で4時間H2 下撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減
圧下濃縮し、2−アミノ−6−ジメチルアミノ−N−
(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズ
アミド〔1.42g(95%)〕を得た。
【0127】合成例32 2−アミノ−4−ジメチルアミノ−N−(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド 工程1):ナトリウムポリサルフェートの熱溶液を沸騰
水(400ml)中の2,4−ジニトロ安息香酸(8.
9g,42mmol)の溶液に滴下して添加した。混合
物を1時間還流した。冷却後、濃HClをその混合物に
加え、pHを2に合わせた。次に1時間還流を続けた後
過剰のNaポリサルフェートを除去した。混合物を冷却
し、40%NaOH水溶液でアルカリ性にし、pHを1
0に合わせ、濾過をした。固体を5%Na2 CO3 水溶
液で洗浄した。濾液を濃HClで酸性化し、pHを5に
合わせ、AcOH(50ml)で処理し、沈殿を得た。
2 Oから再結晶化し、4−アミノ−2−ニトロ安息香
酸〔4.2g(55%):mp230℃〕を得た。
【0128】工程2):THF(35ml)中の4−ア
ミノ−2−ニトロ安息香酸(0.80g,4.4mmo
l)及びNaBH4 (1.25g,33mmol)の懸
濁物を37%HCHO水溶液(2.15ml,26.5
mmol)及び3M H2SO4 水溶液(3.7ml)
の氷冷された混合物に0℃でゆっくり添加した。混合物
を0℃で1.5時間撹拌した後、NaOH水溶液で中和
し、pHを3に合わせ、Et2 Oで抽出した。有機層を
2 O及び塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥処理した
後減圧下濃縮した。残留物をMeOHから再結晶し、4
−ジメチルアミノ−6−ニトロ安息香酸〔0.74g
(80%)〕を得た。
【0129】工程3):CH2 Cl2 (60ml)中の
4−ジメチルアミノ−2−ニトロ安息香酸(4.20
g,20mmol)、4−アミノ−1−ジフェニルメチ
ルピペリジン(5.33g,20mmol)、EDCI
(4.00g,21mmol)及びDMAP(2.45
g,20mmol)の混合物を室温で17.5時間撹拌
した。反応混合物をCH2 Cl2 で希釈し、H2 O及び
塩水で洗浄した。有機層をMgSO4 上で乾燥処理した
後減圧下濃縮した。残留物をSiO2 のカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン中50%AcOEt)で精製し、
AcOEtから再結晶し、4−ジメチルアミノ−2−ニ
トロ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド〔5.44g(59%):mp183
℃〕を得た。
【0130】工程4):EtOH(75ml)中の4−
ジメチルアミノ−2−ニトロ−N−(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)ベンズアミド(1.60
g,3.5mmol)及びラネーニッケルの混合物を室
温で4時間H2 下撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減
圧下濃縮した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中30−50%AcOEt)で精製
し、ジイソプロピルエーテルから再結晶して、2−アミ
ノ−4−ジメチルアミノ−N−(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)ベンズアミド〔1.18g(7
9%):mp118℃〕を得た。
【0131】合成例33 2−アミノ−5−(N−アセチル−N−メチル)アミノ
−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド 工程1):5−メチルアミノ−2−ニトロ−N−〔(1
−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベ
ンズアミド(合成例24)(810mg,1.77mm
ol)及び酢酸無水物(3g,29.4mmol)の混
合物を1.5時間還流した。反応混合物にMeOHを添
加し、溶媒を留去し油状物を得た。この油状物をEt2
Oとともに粉砕混和し、5−(N−アセチル−N−メチ
ル)アミノ−2−ニトロ−N−〔(1−ジフェニルメチ
ルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド〔47
0mg(53.2%)〕を淡黄色粉末(mp175〜1
76℃)として得た。
【0132】工程2):MeOH(40ml)中の5−
(N−アセチル−N−メチル)アミノ−2−ニトロ−N
−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メ
チル〕ベンズアミド(500mg,1.0mmol)及
びPtO2 (110mg)の混合物を室温でH2 雰囲気
(3kg/cm2 )下攪拌した。触媒を濾過して除き、
濾液の溶媒を留去し、2−アミノ−5−(N−アセチル
−N−メチル)アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミドを無色粉
末として得た。この粉末(mp224〜226℃)を精
製することなく次の工程に用いた。
【0133】実施例1 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミドジクロロメタン(5ml)
中のフェニルクロロホルメート(0.7ml,5mmo
l)の溶液を、ジクロロメタン(50ml)中の2−ア
ミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド
(2.2g,5mmol)及びNaHCO3 (1.0
g,11.9mmol)の溶液に滴下して添加した。反
応混合物を0℃で30分間撹拌した後、水に注ぎ入れ、
ジクロロメタンで抽出した。有機層は乾燥処理(MgS
4 )し、濃縮して、2−フェノキシカルボニルアミノ
−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミドを得た。
n−ヘプチルアミン(2.3g,20.2mmol)を
ジクロロメタン(50ml)中の上記カルバメート化合
物の溶液に添加した。混合物を3時間還流した後濃縮し
た。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーで
精製し、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジ
メチルアミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(1.8g,6
2.0%)を得た:mp 178-179℃;1H NMR (DMSO-d6) p
pm: 0.86(3H,t),1.14-1.47(12H,m),1.50-1.68(3H,m),1.
79(2H,t),2.70-2.89(8H,m),2.97(2H,dt),3.14(2H,t),4.
27(1H,s),6.78-6.90(3H,m),7.13-7.41(10H,m),7.85(1H,
d),8.51(1H,t),9.17(1H,s)
【0134】同様の方法で、次なる化合物(実施例2〜
26)をそれらの化合物の標題の後に括弧{ }内に記
載されたその他の適切な置換2−アミノ−ベンズアミド
及びその他の適切な置換アミンから製造した。
【0135】実施例2 2−(N’−n−ブチルウレイド)−N−〔(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズア
ミド {2−アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及びn−ブチルア
ミン}:収率80.2%;mp 197-198℃;1H NMR(DMSO-d6)
ppm: 0.86(3H,t),1.24-1.83(11H,m),2.79(2H,d),3.02(2
H,dd),3.15(2H,t),4.27(1H,s),6.91(1H,t),7.13-7.41(1
2H,m),7.57(1H,d),8.21(1H,d),8.57(1H,t),9.92(1H,s)
【0136】実施例3 2−(N’−n−ペンチルウレイド)−N−〔(1−ジ
フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
アミド {2−アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及びn−ペンチル
アミン}:収率29.9%;mp 178-180℃(EtOH);1H NMR
(DMSO-d6) ppm: 0.86(3H,t),1.24-1.83(13H,m),2.79(2
H,d),2.96(2H,dd),3.15(2H,t),4.26(1H,s),6.91(1H,t),
7.13-7.41(12H,m),7.57(1H,d),8.22(1H,d),8.58(1H,t),
9.93(1H,s)
【0137】実施例4 2−(N’−n−ヘキシルウレイド)−N−〔(1−ジ
フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
アミド {2−アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及びn−ヘキシル
アミン}:収率56.9%;mp 168-169℃(EtOH);1H NMR
(DMSO-d6) ppm: 0.86(3H,t),1.25-1.83(15H,m),2.79(2
H,d),3.01(2H,dd),3.17(2H,t),4.26(1H,s),6.91(1H,t),
7.13-7.40(12H,m),7.57(1H,d),8.21(1H,d),8.57(1H,t),
9.95(1H,s)
【0138】実施例5 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−〔(1−ジ
フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
アミド {2−アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及びn−ヘプチル
アミン}:収率67%;mp 146-148℃;1H NMR(DMSO-d6)
ppm: 0.86(3H,t),3.00(2H,dd),3.15(2H,m),4.27(1H,s),
6.89-7.58(14H,m),8.04(1H,d),8.19(1H,q),8.59(1H,t),
9.93(1H,s)
【0139】実施例6 2−(N’−n−オクチルウレイド)−N−〔(1−ジ
フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
アミド {2−アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及びn−オクチル
アミン}:収率72.1%;mp 155-157℃(EtOH);1H NMR
(DMSO-d6) ppm: 0.86(3H,t),1.25-1.83(19H,m),2.79(2
H,d),3.01(2H,dd),3.15(2H,t),4.26(1H,s),6.91(1H,t),
7.13-7.41(12H,m),7.57(1H,d),8.21(1H,d),8.58(1H,t),
9.95(1H,s)
【0140】実施例7 2−(N’−n−ブチルウレイド)−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及びn−ブチルアミン}:収
率93.0%;mp 204-206℃;1H NMR (CDCl3)ppm: 0.92(3
H,t),1.23-1.67(6H,m),2.04(4H,m),2.84(2H,m),3.24(2
H,q),4.11(1H,m),4.28(1H,s),4.53(1H,t),6.55(1H,d),
6.94(1H,dd),7.15-7.44(12H,m),8.40(1H,d),10.26(1H,
s)
【0141】実施例8 2−(N’−n−ペンチルウレイド)−N−(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及びn−ペンチルアミン}:
収率65.0%;mp 199-201℃;1H NMR (CDCl3)ppm: 0.89
(3H,t),1.29-1.70(8H,m),1.92-2.15(4H,m),2.79-2.88(2
H,m),3.23(2H,q),3.87-4.05(1H,m),4.28(1H,s),4.56(1
H,t),6.08(1H,d),6.91-7.44(13H,m),8.41(1H,d),10.25
(1H,s)
【0142】実施例9 2−(N’−n−ヘキシルウレイド)−N−(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及びn−ヘキシルアミン}:
収率52.0%;mp 192-194℃;1H NMR (CDCl3)ppm: 0.87
(3H,t),1.25-1.67(10H,m),1.92-2.13(4H,m),2.79-2.87
(2H,m),3.24(2H,q),3.88-4.02(1H,m),4.28(1H,s),4.54
(1H,t),6.05(1H,d),6.91-7.46(13H,m),8.41(1H,d),10.2
7(1H,s)
【0143】実施例10 2−(N’−n−オクチルウレイド)−N−(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及びn−オクチルアミン}:
収率51.0%;mp 149-151℃;1H NMR (CDCl3)ppm: 0.87
(3H,t),1.23-1.68(14H,m),1.92-2.15(4H,m),2.80-2.88
(2H,m),3.23(2H,q),3.86-4.02(1H,m),4.28(1H,s),4.57
(1H,t),6.06(1H,d),6.91-7.48(13H,m),8.41(1H,d),10.2
6(1H,s)
【0144】実施例11 2−(N’−n−ノニルウレイド)−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及びn−ノニルアミン}:収
率94.0%;mp 149-150℃;1H NMR (CDCl3)ppm: 0.87(3
H,t),1.25(12H,m),1.56(6H,m),2.04(4H,m),2.84(2H,m),
3.23(2H,q),3.91(1H,m),4.28(1H,s),4.54(1H,t),6.05(1
H,d),6.94(1H,dd),7.15-7.44(12H,m),8.40(1H,d),10.26
(1H,s)
【0145】実施例12 2−(N’−n−デシルウレイド)−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及びn−デシルアミン}:収
率83.0%;mp 204-206℃;1H NMR (CDCl3)ppm: 0.92(3
H,t),1.23-1.67(6H,m),2.04(4H,m),2.84(2H,m),3.24(2
H,q),4.11(1H,m),4.28(1H,s),4.53(1H,t),6.55(1H,d),
6.94(1H,dd),7.15-7.44(12H,m),8.40(1H,d),10.26(1H,
s)
【0146】実施例13 3,5−ジメトキシ−2−(N’−n−ヘプチルウレイ
ド)−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド {2−アミノ−3,5−ジメトキシ−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド及びn
−ヘプチルアミン}:収率64.0%;mp 195-198℃;1H N
MR (CDCl3) ppm: 0.85(3H,t),2.78(2H,d),3.18(2H,dd),
3.76(3H,s),3.81(3H,s),3.95(1H,m),4.23(1H,s),4.86(1
H,t),5.89(1H,s),6.48(1H,d),6.84(1H,d),7.35(1H,d)
【0147】実施例14 5−フルオロ−2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−
N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベ
ンズアミド {2−アミノ−5−フルオロ−N−(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)ベンズアミド及びn−ヘプ
チルアミン}:収率67.0%;mp 208-210℃;1H NMR (CD
Cl3) ppm: 0.87(3H,t),2.58(2H,d),3.22(2H,dd),3.90(1
H,m), 4.23(1H,s),4.52(1H,t),5.05(1H,d),8.34(1H,q),
9.94(1H,s)
【0148】実施例15 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−3−イソプロピ
ル−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド {2−アミノ−3−イソプロピル−N−(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド及びn−
ヘプチルアミン}:収率71.2%;mp 209-212℃;1H NMR
(DMSO-d6) ppm: 0.84(3H,t),1.21(6H,d),3.02(2H,q),
3.10(1H,m),3.69(1H,m),4.29(1H,s),6.50(1H,t),7.14-
7.42(13H,m),7.66(1H,s),8.03(1H,d)
【0149】実施例16 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ニトロ−N
−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベン
ズアミド {2−アミノ−5−ニトロ−N−(1−ジフェニルメチ
ルピペリジン−4−イル)ベンズアミド及びn−ヘプチ
ルアミン}:収率52.0%;mp 165-166℃;1H NMR (CDCl
3) ppm: 0.86(3H,t),1.27-1.96(12H,m),2.02(4H,m),2.8
9(2H,q),3.24(2H,q),3.92(1H,m),4.30(1H,s),4.76(1H,
t),6.33(1H,d),7.16-7.42(10H,m),8.25(1H,dd),8.30(1
H,d),8.67(1H,d),10.86(1H,s)
【0150】実施例17 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−〔3−(1
−ジフェニルメチルピロリジン−3−イル)プロピル〕
ベンズアミド {2−アミノ−N−〔3−(1−ジフェニルメチルピロ
リジン−3−イル)プロピル〕ベンズアミド及びn−ヘ
プチルアミン}:収率76.1%;mp 109-111℃;1H NMR
(CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.24-1.62(15H,m),1.92-2.08
(2H,m),2.10-2.24(1H,m),2.31-2.43(1H,m),2.52-2.63(1
H,m),2.71(1H,dd),3.24(1H,dt),3.37(2H,dt),4.16(1H,
s),4.64(1H,t),6.22(1H,t),6.92(1H,dd),7.10-7.50(12
H,m),8.41(1H,d),10.26(1H,s)
【0151】実施例18 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(2,6−
ジイソプロピルフェニル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニ
ル)ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:収率63.2
%;mp 123-125℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),
1.16-1.30(20H,m),1.45-1.51(2H,m),3.07-3.25(4H,m),
4.59-4.63(1H,t),7.04-7.10(1H,m),7.25-7.71(6H,m),8.
52-8.55(1H,d),10.36(1H,s)
【0152】実施例19 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ヒドロキシ
−N−(3,3−ジフェニルプロピル)ベンズアミド {2−アミノ−5−ヒドロキシ−N−(3,3−ジフェ
ニルプロピル)ベンズアミド及びn−ヘプチルアミ
ン}:収率81.3%;mp 161.0-161.5℃;1H NMR(CDCl3)
ppm: 0.87(3H,t),1.26(8H,t),1.39-1.55(2H,m),2.32(2
H,dt),3.17(2H,dt),3.30(2H,dt),3.96(1H,t),4.69(1H,
t),6.46(1H,t),6.58(1H,d),6.71(1H,dd),7.04(1H,s),7.
13-7.30(10H,m),7.75(1H,d),9.41(1H,s)
【0153】実施例20 2−〔N’−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)ウレイド〕−N−(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及び4−アミノ−2,6,−
ジ−t−ブチルフェノール〔G.M.Coppinge
r,Tetrahedron,18,61(196
2)〕}:収率27.0%;mp 218-225℃;1H NMR (CDCl3)
ppm: 1.43(18H,m),1.55-1.64(2H,m),1.89-2.13(2H,m),
3.90-3.98(1H,m),4.37(1H,s),5.07(1H,s),5.43(1H,d),
6.33(1H,s),6.95(1H,t),7.16-7.46(14H,m),8.43(1H,d),
10.35(1H,s)
【0154】実施例21 2−〔N’−(4−n−ヘプチルフェニル)ウレイド〕
−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
−ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及び4−ヘプチルアニリ
ン}:収率86.0%;mp 173-175℃;1H NMR(CDCl3) ppm:
0.87(3H,t),1.28(6H,m),1.58(6H,m),2.01(4H,m),2.25
(2H,t),2.83(2H,m),3.88(1H,bs),4.26(1H,s),6.07(1H,
d),6.54(1H,s),6.90-7.43(18H,m),8.37(1H,d),10.41(1
H,s)
【0155】実施例22 2−〔N’−(2−t−ブトキシカルボニルアミノエチ
ル)ウレイド〕−N−(1−ジフェニルメチル−ピペリ
ジン−4−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及びt−ブチル N−(2−
アミノエチル)カルバメート}:収率89.0%;mp 226-2
28℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 1.41(9H,s),1.63(2H,m),1.
94-2.12(4H,m),2.84(2H,m),3.33(4H,m),3.92(1H,m),4.2
8(1H,s),4.97(2H,m),6.10(1H,d),6.96(1H,t),7.25(12H,
m),8.36(1H,d),10.29(1H,s)
【0156】実施例23 1−〔2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンゾイ
ル〕−4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン {1−(2−アミノベンゾイル)−4−(2−メトキシ
フェニル)ピペラジン及びn−ヘプチルアミン}:収率
64.0%;mp 209-212℃;1H NMR (CDCl3)ppm: 0.88(3H,
t),3.19(2H,q),3.87(3H,s),4.96(1H,m),3.69(1H,m),4.2
9(1H,t),6.87-7.39(7H,m),8.04(1H,d),8.09(1H,d)
【0157】実施例24 1−〔2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンゾイ
ル〕−4−ジフェニルメチルピペラジン {1−(2−アミノベンゾイル)−4−ジフェニルメチ
ルピペラジン及びn−ヘプチルアミン}:収率86.0%;
mp 125-127℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.89(3H,t),1.29-
1.31(8H,m),1.47-1.49(2H,m),2.32-2.50(4H,m),3.19(2
H,q),3.41-3.80(4H,m),4.23(1H,s),3.90(1H,t),6.93(1
H,t),7.09-7.41(12H,m),8.01(1H,s),8.04(1H,d)
【0158】実施例25 2−〔N’−(2−アミノエチル)ウレイド〕−N−
(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズ
アミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及び1,2−ジアミノエタ
ン}:収率90.0%;1H NMR (CDCl3) ppm:1.58-2.07(6H,
m),2.83(4H,m),3.25(2H,m),3.87(1H,s),4.25(1H,s),5.7
0(1H,s),6.45(1H,d),6.92(1H,t),7.14-7.4(12H,m),8.30
(1H,d),10.11(1H,s)
【0159】実施例26 2−〔N’−(2−アミノエチル)ウレイド〕−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド {2−アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及び1,2−ジア
ミノエタン}:収率97%;mp 101-103℃;1H NMR (CDCl
3) ppm: 1.34-1.43(2H,m),1.54-1.68(3H,m),1.83(2H,
t),2.81-2.92(6H,m),3.27-3.31(4H,m),4.24(1H,s),5.31
(1H,bt),6.39(1H,bt),6.82(1H,d),7.10-7.42(12H,m),8.
33(1H,d,J=8.2Hz),10.20(1H,s)
【0160】実施例27 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(1−フェ
ノキシカルボニルピペリジン−4−イル)ベンズアミド フェニルクロロホルメート(5.0ml,40mmo
l)を2−アミノ−N−(1−ベンジルピペリジン−4
−イル)ベンズアミド(3.1g,10mmol)のク
ロロホルム(50ml)の溶液中に添加した。混合物を
2時間還流した。冷却後エーテルを加え、次に溶液を飽
和NaHCO3 溶液及び食塩水溶液で洗った。有機層を
濃縮し、2−フェノキシカルボニルアミノ−N−(1−
フェノキシカルボニルピペリジン−4−イル)ベンズア
ミドを得た。2−フェノキシカルボニルアミノ−N−
(1−フェノキシカルボニルピペリジン−4−イル)ベ
ンズアミド(1.6g,3.5mmol)及びn−ヘプ
チルアミン(0.45g,3.9mmol)のトルエン
(20ml)の溶液を4時間還流し、次いで濃縮した。
残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(石油
エーテル中の50%酢酸エチル)により精製し、2−
(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(1−フェノキ
シカルボニルピペリジン−4−イル)ベンズアミドを得
た:収率95.0%;mp 142-144℃;1H NMR (CDCl3) ppm:
0.88(3H,t),1.28-1.33(7H,m),19-1.62(4H,m),2.05-2.17
(2H,m),3.04-3.19(2H,m),3.25(2H,q),4.10-4.15(1H,m),
4.24-4.40(2H,m),4.59(1H,t),6.35(1H,d),6.92(1H,t),
6.97-7.44(8H,m),8.40(1H,d),10.20(1H,s)
【0161】実施例28 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−〔2−(1
−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)エチル〕ベ
ンズアミド オクタン酸(0.5g,3.5mmol)、ジフェニル
ホスホリルアジド(1.0g,3.6mmol)及びE
3 N(0.4g,4mmol)のアセトニトリル(1
0ml)の溶液を1時間還流し、次に濃縮した。残留物
をクロロホルム(10ml)に溶解した。その溶液に2
−アミノ−N−〔2−(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)エチル〕ベンズアミド(0.74g,
1.79mmol)を添加した。混合物を50時間還流
し、次に濃縮した。残留物をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン中の10%〜30%酢酸エチ
ル)にかけて精製し、2−(N’−n−ヘプチルウレイ
ド)−N−〔2−1−ジフェニルメチルピペリジン−4
−イル)エチル〕ベンズアミド(0.88g,88.9
%)を得た:mp 125-127℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88
(3H,t),1.09-1.43(10H,m),1.44-1.77(7H,m),1.78-1.93
(2H,m),2.88(2H,d),3.24(2H,dt),3.42(2H,dt),4.23(1H,
s),4.58(1H,t),6.16(1H,t),6.93(1H,t),7.13-7.45(12H,
m),8.41(1H,d),10.28(1H,s)
【0162】同様にして、次の化合物(実施例29〜4
2)をそれらの化合物の標題の次に{ }で囲んで記載
してある他の適切な置換2−アミノ−ベンズアミドと他
の適切な置換カルボン酸とから製造した。
【0163】実施例29 2−(N’−n−ペンチルウレイド)−N−〔2−(1
−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)エチル〕ベ
ンズアミド {2−アミノ−N−〔2−(1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−イル)エチル〕ベンズアミド及びn−ヘキ
サン酸}:収率40.6%;mp 124-127℃;1H NMR (CDCl3)
ppm: 0.90(3H,t),1.25-1.44(6H,m),1.47-1.61(5H,m),
1.61-1.71(2H,m),1.83(2H,t),2.88(2H,d),3.27(2H,dt),
3.45(2H,dt),4.23(1H,s),4.60(1H,t),6.15(1H,t),6.56
(1H,t),7.13-7.44(12H,m),8.41(1H,d),10.28(1H,s)
【0164】実施例30 2−(N’−n−ヘキシルウレイド)−N−〔2−(1
−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)エチル〕ベ
ンズアミド {2−アミノ−N−〔2−(1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−イル)エチル〕ベンズアミド及びn−ヘプ
タン酸}:収率91.3%;mp 143-144℃;1H NMR (CDCl3)
ppm: 0.88(3H,t),1.22-1.46(8H,m),1.46-1.75(7H,m),
1.83(2H,t),2.88(2H,d),3.24(2H,dt),3.42(2H,dt),4.23
(1H,s),4.58(1H,t),6.17(1H,t),6.93(1H,t),7.13-7.44
(12H,m),8.40(1H,d),10.24(1H,s)
【0165】実施例31 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド及びn
−オクタン酸}:収率70.0%;mp 204-206℃;1H NMR
(CDCl3) ppm: 0.86(3H,t),2.86(6H,m),3.76(1H,m),4.30
(1H,S),6.81-7.84(3H,m),7.15-7.44(10H,m),8.35(1H,
d),9.08(1H,s)
【0166】実施例32 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−3−ジメチルア
ミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド {2−アミノ−3−ジメチルアミノ−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド及びn
−オクタン酸}:収率38.0%;mp 203℃;1H NMR (CDCl
3) ppm: 0.85(3H,t),1.12-1.34(8H,m),1.35-1.61(4H,
m),1.92(2H,d),2.03(2H,t),2.55(6H,s),2.80(2H,d),3.1
6(2H,dt),3.86-4.05(1H,m),4.24(1H,s),5.56(1H,d),6.6
6(1H,d),6.93(1H,s),7.09-7.41(13H,m)
【0167】実施例33 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−メチル−N
−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メ
チル〕ベンズアミド {2−アミノ−N−メチル−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及び
n−オクタン酸}:収率68.0%;mp 140℃;1H NMR (CD
Cl3) ppm: 0.88(3H,t),1.24-1.78(19H,m),2.93(3H,s),
2.85-3.20(5H,m),3.42(1H,d),4.21(1H,s),5.07(1H,t),
6.98-7.36(14H,m),7.98(1H,s)
【0168】実施例34 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(ピリジン
−3−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(ピリジン−3−イル)ベンズアミ
ド及びn−オクタン酸}:収率85.2%;mp 144.5℃;1H
NMR (CDCl3) ppm: 0.85(3H,t),1.10-1.34(8H,m),1.35-
1.49(2H,m),3.03(2H,q),7.05(1H,t),7.21(1H,bt),7.38-
7.48(2H,m),7.72(1H,d),8.09-8.14(1H,m),8.22(1H,d),
8.32-8.35(1H,m),8.90(1H,t),9.24(1H,s),10.57(1H,s)
【0169】実施例35 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(ピリジン
−2−イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(ピリジン−2−イル)ベンズアミ
ド及びn−オクタン酸}:収率84.0%;mp 118.5℃;1H
NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.18-1.40(8H,m),1.44-
1.62(2H,m),3.27(2H,q),4.66(1H,t),6.99-7.11(2H,m),
7.49(1H,t),7.63(1H,d),7.76(1H,t),8.24(1H,d),8.29-
8.33(1H,m),8.49(1H,d),8.68(1H,s),10.11(1H,s)
【0170】実施例36 2−〔N’−(1,1−ジメチルトリデシル)ウレイ
ド〕−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及び2,2−ジメチルテトラ
デカン酸}:収率38.0%;mp 146-148℃;1H NMR (CDCl
3) ppm: 0.88(3H,t),1.24-1.32(22H,m),1.55(6H,s),1.6
2-1.66(2H,m),1.96-2.12(4H,m),2.83-2.87(2H,m),3.87-
3.94(1H,m),4.28(1H,s),4.44(1H,t),6.08(1H,d),6.89-
6.95(1H,t),7.16-7.42(12H,m),8.37(1H,d),10.04(1H,s)
【0171】実施例37 2−〔N’−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ウレ
イド〕−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド及び2,6−ジイソプロピル
安息香酸}:収率63.0%;mp 118℃;1H NMR(CDCl3) pp
m: 1.17(12H,d),1.43-1.49(2H,m),1.816(2H,m),1.96-2.
04(2H,m),2.77-2.81(2H,m),3.23-3.33(2H,m),3.75(1H,
m),4.25(1H,s),5.82-5.91(2H,m),6.95(1H,t),7.16-7.41
(15H,m),8.43(1H,d),9.53-9.54(1H,m)
【0172】実施例38 1−〔2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンゾイ
ル〕−4−ジフェニルメチルホモピペラジン {1−(2−アミノベンゾイル)−4−ジフェニルメチ
ルホモピペラジン及びn−オクタン酸}:収率82.0%;
mp 125℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.29(8H,b
s),1.42-1.56(2H,s),1.65-1.78(1H,m),1.83-1.95(4H,
m),2.51-2.82(4H,m),3.13-3.28(1H,m),3.35-3.61(2H,
m),3.67-3.88(2H,m),4.56(1H,d),4.85-5.00(1H,m),6.98
(1H,dt),7.09-7.49(12H,m),7.82-8.16(2H,m)
【0173】実施例39 1−〔2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンゾイ
ル〕−4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ
〔a,d〕シクロヘプテン−5−イル)−ピペラジン {1−〔2−アミノベンゾイル)−4−(10,11−
ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−
5−イル)ピペラジン及びn−オクタン酸}:収率39.0
%;mp 144℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.89(3H,t),1.18-
1.43(8H,m),1.44-1.63(2H,m),2.18-2.48(4H,m),2.77-2.
88(2H,m),3.22(2H,q),3.26-3.93(4H,m),3.94-4.02(3H,
m),4.67(1H,t),6.92(1H,t),7.04-7.35(10H,m),8.07(2H,
t)
【0174】実施例40 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−〔3−(1
−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)プロピル〕
ベンズアミド {2−アミノ−N−〔3−(1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−イル)プロピル〕ベンズアミド及びn−オ
クタン酸}:収率45.3%;mp 123-124.5℃(AcOEt/hexan
e);1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.14-1.40(13H,
m),1.45-1.66(6H,m),1.81(2H,t),2.87(2H,d),3.24(1H,d
t),3.38(2H,dt),4.22(1H,s),4.60(1H,t),6.24(1H,t),6.
93(1H,t),7.13-7.32(7H,m),7.34-7.44(5H,m),8.40(1H,
d),10.28(1H,s)
【0175】実施例41 N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−
〔N’−n−ヘプチルウレイド)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド及びn−オクタン酸}:収率48.4%;
mp 134℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.20-1.40
(8H,m),1.45-1.69(4H,d),2.18(2H,t),2.86(2H,d),3.24
(2H,q),3.25(2H,s),3.83-4.03(1H,m),4.62(1H,t),6.13
(1H,d),6.94(1H,dt),7.24-7.43(7H,m),8.40(1H,dd),10.
26(1H,s)
【0176】実施例42 N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−
〔N’−n−オクチルウレイド)ベンズアミド {2−アミノ−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド及びn−ノナン酸}:収率81.9%;mp
129℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.17-1.41(1
0H,m),2.00(2H,d),2.18(2H,t),2.86(2H,d),3.25(2H,q),
3.52(2H,s),3.83-4.02(1H,m),4.56(1H,t),6.06(1H,d),
6.95(1H,dt),7.24-7.45(7H,m),8.42(1H,dd),10.29(1H,
s)
【0177】実施例43 N−〔1−〔2,6−ジイソプロピル−4−(4−フル
オロフェニル)−5−(メトキシメチル)ピリジン−3
−イル〕メチルピペリジン−4−イル〕−2−(N’−
n−ヘプチルウレイド)ベンズアミド 工程1):10%Pd/cを実施例41で得られたN−
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−(N’−
n−ヘプチルウレイド)ベンズアミド(1.4g,3.
1mmol)のメタノール(25ml)の溶液中に窒素
下に添加した。混合物を50psiの水素圧の下で5時
間振り混ぜ、次に窒素下で濾過した。濾液を濃縮した。
残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにかけ
(ジクロロメタン中の50%メタノール及び0.8%N
4 OH)で精製し、N−(ピペリジン−4−イル)−
2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンズアミドを得
た:48.4%;mp159℃。
【0178】工程2):N−(ピペリジン−4−イル)
−2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンズアミド
(0.96g,2.7mmol)及びNaBH3 CN
(0.17g,2.7mmol)を2,6−ジイソプロ
ピル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ホルミル−
5−メトキシメチルピリジン(0.9g,2.7mmo
l)のMeOH(30ml)の溶液に添加した。混合物
を室温で72時間撹拌し、次に0℃で水を加え、ジクロ
ロメタンで抽出し、乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮し
た。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン中の10〜50%酢酸エチル)にかけて精製
し、N−〔1−〔2,6−ジイソプロピル−4−(4−
フルオロフェニル)−5−(メトキシメチル)−3−イ
ル〕メチルピペリジン−4−イル〕−2−(N’−n−
ヘプチルウレイド)ベンズアミド(0.65g,35.
7%)を得た:mp 123℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3
H,t),1.17-1.46(22H,m),1.49-1.66(2H,m),1.80-2.00(4
H,m),2.57(2H,d),3.09-3.53(9H,m),3.68-3.89(1H,m),3.
49(2H,s),4.53(1H,t),5.98(1H,d),6.93(1H,t),7.05-7.2
4(4H,m),7.33-7.48(2H,m),8.41(1H,d),10.30(1H,s)
【0179】次の化合物( 実施例44)は、同様にし
て、N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−
(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンズアミドに代えて
N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−
(N’−n−オクチルウレイド)ベンズアミドを用いて
製造された。
【0180】実施例44 N−〔1−〔2,6−ジイソプロピル−4−(4−フル
オロフェニル)−5−(メトキシメチル)ピリジン−3
−イル〕メチルピペリジン−4−イル〕−2−(N’−
n−オクチルウレイド)ベンズアミド 収率34.1%;mp 132℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,
t),1.17-1.46(24H,m),1.49-1.66(2H,m),1.80-2.00(4H,
m),2.57(2H,d),3.09-3.55(9H,m),3.68-3.89(1H,m),3.49
(2H,s),4.53(1H,t),5.98(1H,d),6.93(1H,t),7.05-7.24
(4H,m),7.33-7.48(2H,m),8.41(1H,d),10.30(1H,s)
【0181】実施例45 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド 2−n−ヘプチルアミノ−4H−3,1−ベンズオキサ
ジン−4−オン(3.0g,10mmol)及び4−ア
ミノ−1−ジフェニルメチルピペリジン(3.0g,1
0mmol)のトルエン(20ml)中の混合物を3時
間還流し、次に濃縮した。残留物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン中の20%酢酸エチル)
にかけて精製し、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)
−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
ベンズアミド(2.3g,40%)を得た:mp 182℃;
1H NMR (CDCl3) ppm: 0.87(3H,t),1.27-1.30(8H,m),1.4
7-1.67(4H,m),1.95-2.12(4H,m),2.84(2H,d),3.24(2H,
q),3.90-3.94(1H,m),4.26(1H,s),4.56(1H,t),6.09(1H,
d),6.92-6.98(1H,m),7.16-7.44(12H,m),8.41(1H,d),10.
26(1H,s)
【0182】次の化合物( 実施例46〜53)は、同様
にして、2−n−ヘプチルアミノ−4H−3,1−ベン
ズオキサジン−4−オンとそれらの化合物の標題の次に
{}で囲んで記載してある他の適切な置換アミンとから
製造された。
【0183】実施例46 N−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンズアミ
ド {4−アミノ−2,6−t−ブチルフェノール}:収率
22.0%;mp 211-214℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.86(3H,
d),1.27-1.51(28H,m),3.16-3.23(2H,q),5.34(1H,s),5.6
0(1H,s),6.97(1H,d),7.00-7.45(4H,m),7.64(1H,d),8.34
(1H,d),9.17(1H,s),9.84(1H,s)
【0184】実施例47 N−(4−n−ヘプチルフェニル)−2−(N’−n−
ヘプチルウレイド)ベンズアミド {4−n−ヘプチルアニリン}:収率40.0%;mp 155-1
57℃;1H NMR(CDCl3) ppm: 0.85-0.94(6H,d),1.28-1.32
(20H,m),2.61(2H,t),3.25(2H,q),4.61(1H,s),6.94-7.03
(1H,m),7.19-7.65(6H,m),8.00(1H,s),8.40(1H,d),10.01
(1H,s)
【0185】実施例48 N−(2−ブロモ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,
e〕オキセピン−11−イル)メチル−2−(N’−n
−ヘプチルウレイド)ベンズアミド {11−アミノメチル−2−ブロモ−6,11−ジヒド
ロジベンズ〔b,e〕オキセピン}:収率60.0%;mp 7
1-76℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.32-1.62(8
H,m),3.23-3.30(2H,m),4.77及び5.69(2H,q),6.39(1H,
s),6.90-7.43(10H,m),8.40(1H,d),10.21(1H,d)
【0186】実施例49 N−〔1−〔2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−
2−イル)チオエチル〕ピペリジン−4−イル〕−2−
(N’−n−ヘプチルウレイド)−ベンズアミド {2−〔2−(4−アミノピペリジン−1−イル)エチ
ル〕チオ−4,5−ジフェニルイミダゾール}:収率4
5.6%;mp 160-161℃;1H NMR (CDCl3) ppm:0.88(3H,
t),1.08(3H,ddd),1.28-1.31(8H,m),1.51-1.56(2H,m),1.
80(2H,d),2.16(2H,t),2.93(2H,t),3.08-3.04(4H,m),3.2
4(2H,dt),3.80(1H,m),4.63(1H,t),5.27(1H,d),7.02-7.5
4(13H,m),8.43(1H,d),10.10(1H,s)
【0187】実施例50 N−(3,3−ジフェニルプロピル)−2(N’−n−
ヘプチルウレイド)ベンズアミド {3,3−ジフェニルプロピルアミン}:収率60.0%;
mp 118℃;1H NMR(CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.06-1.72
(10H,b),2.38(2H,q),3.00-3.60(4H,m),4.00(1H,t),4.60
(1H,t),6.13(1H,b),6.64-7.52(13H,m),8.73(1H,d),10.2
8(1H,s)
【0188】実施例51 N−〔1−(2−ブロモ−6,11−ジヒドロジベンズ
〔b,e〕オキセピン−11−イル)ピペリジン−4−
イル〕−2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−ベンズ
アミド {11−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−ブ
ロモ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピ
ン}:収率54.1%;mp 198-199℃;1H NMR(CDCl3) ppm:
0.82-0.93(3H,m),1.27-1.64(12H,m),1.93-1.95(2H,m),
2.12(2H,q),2.70(1H,d),2.87(1H,d),3.24(2H,q),3.90-
4.00(2H,m),4.57(2H,t),6.03(1H,d),6.77-6.96(4H,m),
7.09-7.45(9H,m),8.40(1H,d),10.26(1H,s)
【0189】実施例52 N−〔2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−2−イ
ル)チオエチル〕−2−(N’−n−ヘプチルウレイ
ド)ベンズアミド {2−(2−アミノエチルチオ)−4,5−ジフェニル
イミダゾール}:収率35.9%;mp 285-288℃;1H NMR
(CDCl3) ppm: 0.97(3H,t),1.17-1.86(10H,m),3.24-3.31
(2H,m),3.43(2H,t),3.86-3.92(2H,m),4.62-4.66(1H,m),
6.36(1H,t),7.18-7.70(13H,m),8.36(1H,d),8.71-8.74(1
H,m),10.53(1H,s)
【0190】実施例53 N−〔2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−イ
ル)エチル〕−2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベ
ンズアミド {1−(2−アミノベンゾイル)−4−ジフェニルメチ
ルピペラジン}:収率86.0%;mp 169.7℃;1H NMR (CD
Cl3) ppm: 0.89(3H,t),1.18-1.59(10H,m),3.20-3.7(2H,
dt),3.45-3.51(2H,dt),4.06(2H,t),5.09-5.15(1H,m),6.
45(1H,t),6.88-6.93(1H,m),7.15-7.46(12H,m),7.59(1H,
s),8.45(1H,d),9.69-9.70(1H,m)
【0191】実施例54 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−3−イル)ベンズアミド 工程1):実施例34で得られた2−(N’−n−ヘプ
チルウレイド)−N−(ピリジン−3−イル)ベンズア
ミドとPtO2 の酢酸(70ml)中の混合物を水素雰
囲気(50psi)下に17時間撹拌し、次に濾過し
た。濾液を30%NaOH溶液で中和し、酢酸エチルで
抽出し、飽和NaHCO3 溶液で洗った。有機層を乾燥
処理(MgSO4 )し、濃縮した。残留物をシリカゲル
のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の20
%メタノール及び0.8%NH4OH)にかけて精製
し、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(ピペ
リジン−3−イル)ベンズアミド(83.8%:mp1
65℃)を得た。
【0192】工程2):ブロモジフェニルメタン(1.
4g,5,6mmol)を2−(N’−n−ヘプチルウ
レイド)−N−(ピペリジン−3−イル)ベンズアミド
(1.0g,2.8mmol)及びK2 CO3 (0.4
g,2.9mmol)のDMSO(5ml)の溶液中に
0℃で添加した。混合物を18時間還流し、1%NaH
CO3 溶液中に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、1%N
aHCO3 溶液で洗った。有機層を乾燥処理(MgSO
4 )し、濃縮した。残留物をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン中の25%〜50%酢酸エチ
ル)にかけて精製し、2−(N’−n−ヘプチルウレイ
ド)−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−3−イ
ル)ベンズアミド(0.3g,20.5%)を得た:mp
112℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.23-1.35(8
H,m),1.47-1.85(6H,m),2.05-2.20(1H,m),2.35-2.49(1H,
m),2.57-2.80(2H,m),3.24(2H,q),4.12-4.23(1H,m),4.35
(1H,s),4.57-4.65(1H,m),6.90-7.55(14H,m),8.48(1H,
d),10.37(1H,s)
【0193】実施例55 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−アミノ−N
−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベン
ズアミド その2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(ピリ
ジン−3−イル)ベンズアミドに代えて2−(N’−n
−ヘプチルウレイド)−5−ニトロ−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミドを用い
て実施例54の工程1)と同様にして、2−(N’−n
−ヘプチルウレイド)−5−アミノ−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミドを製造
した:収率84.0%;mp 190-192℃;1H NMR (CDCl3) pp
m: 0.84(3H,t),1.26(8H,m),1.53(8H,m),1.92-2.11(4H,
m),2.82(2H,m),3.19(2H,td),3.55(2H,m),3.91(1H,s),4.
27(1H,s),4.46(1H,m),6.08(1H,d),6.71(1H,d),6.78(1H,
dd),7.15-7.41(10H,m),8.00(1H,d),9.27(1H,s)
【0194】実施例56 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−メチルスル
ホニルアミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)ベンズアミド メタンスルホニルクロライド(0.05ml,0.65
mmol)をトリエチルアミン(0.09ml,0.6
mmol)及び2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−
5−アミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−
4−イル)ベンズアミド(0.32g,0.59mmo
l)のジクロロメタン(15ml)の溶液中に0℃で滴
下して添加した。混合物を24時間撹拌し、次に濃縮し
た。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー
(シクロヘキサン中の50%酢酸エチル)にかけて精製
し、2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−メチル
スルホニルアミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)ベンズアミド(0.29g,79.0
%)を得た:mp 180-182℃;1H NMR (CDCl3) ppm:0.85
(3H,t),1.28(4H,m),1.57(6H,m),2.00(4H,m),2.85(2H,
m),2.95(3H,s),3.12(2H,td),3.90(1H,m),4.29(1H,s),4.
63(1H,m),6.22(1H,d),6.46(1H,d),7.15-7.41(12H,m),8.
36(1H,d),10.17(1H,s)
【0195】実施例57 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−アセチルア
ミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド トリエチルアミン(0.098ml,0.65mmo
l)及び無水酢酸(0.067ml,0.07mmo
l)を2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−アミ
ノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド(0.32g,0.59mmol)の
ジクロロメタン(3ml)の溶液に室温で添加した。混
合物を24時間撹拌し、次に濃縮した。残留物をシリカ
ゲルのカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン中の
50%酢酸エチル)にかけて精製し、2−(N’−n−
ヘプチルウレイド)−5−アセチルアミノ−N−(1−
ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
(0.33g,96.0%)を得た:mp 113-115℃;1H
NMR (CDCl3) ppm: 0.86(3H,t),1.27(8H,m),1.49-1.69
(4H,m),1.92-2.08(4H,m),2.17(3H,s),2.85(2H,m),3.22
(2H,q),3.90(1H,m),4.28(1H,s),4.57(1H,t),6.40(1H,
d),7.03(1H,dd),7.15-7.40(11H,m),8.06(1H,d),8.30(1
H,d),10.10(1H,s)
【0196】実施例58 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−(N’−n
−ブチルウレイド)−N−(1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−イル)ベンズアミド 実施例28と同様にして、n−ペンタン酸及び2−
(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−アミノ−N−
(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズ
アミドから2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−
(N’−n−ブチルウレイド)−N−(1−ジフェニル
メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミドを製造し
た:収率79.0%;mp 209-211℃;1H NMR (DMSO-d6) pp
m: 0.83(3H,t),0.89(3H,t),3.77(1H,m),4.29(1H,s),6.0
8(1H,t),7.00(1H,bs),7.15-7.40(1H,m),7.91(1H,d),8.3
0(1H,s),8.41(1H,d),9.06(1H,d)
【0197】実施例59 2−〔N’−(2−ジ−n−ブチルアミノエチル)ウレ
イド〕−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)ベンズアミド 実施例25で得られた1,2−〔N’−(2−アミノエ
チル)ウレイド〕−N−(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)ベンズアミド(0.33g,0.7m
mol)及びn−ブチロアルデヒド(0.13ml,
1.44mmol)のメタノール(5ml)の溶液に撹
拌下にNaBH3 CN(0.32g,5.1mmol)
を少しづつ加え、酢酸でpHを6にした。次に反応混合
物を室温で2時間撹拌した。過剰の還元剤を分解するた
めに数滴の濃HClを添加した。混合物を濃縮し、残留
物をジクロロメタンに溶解し、次に10%NaOH液で
pH10の塩基性にし、ジクロロメタンで抽出した。有
機層を乾燥処理(MgS04)して濃縮した。残留物を
シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)
にかけて精製し、2−〔N’−(2−ジ−n−ブチルア
ミノエチル)ウレイド〕−N−(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)ベンズアミド(0.15g,3
5.0%)を得た:mp 159-161℃;1H NMR (CDCl3) pp
m: 0.89(6H,t),2.10(4H,m),2.48(4H,t),2.64(2H,m),3.8
4(2H,m),3.31(2H,q),3.95(1H,m),4.28(1H,s),5.30(1H,b
s),6.06(1H,d),6.96(1H,t),7.15-7.44(12H,m),8.34(1H,
d),10.20(1H,s)
【0198】実施例60 2−〔N’−(2−n−ブチルアミノエチル)ウレイ
ド〕−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミド 実施例26で記載のようにして得られた2−〔N’−
(2−アミノエチル)ウレイド〕−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ド(500mg,1.0mmol)及びn−ブチロアル
デヒド(88μl,1.1mmol)の溶液に酢酸(5
9μl)を加え、数分後水素化ホウ素ナトリウム トリ
アセテート(305mg,1.4mmol)を室温で添
加した。12時間後過剰の水素化ホウ素ナトリウム ト
リアセテートを10%NaHCO3溶液(10ml)で
もって分解し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層
を乾燥処理(MgSO4 )し、濃縮した。残留物をシリ
カゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(Aco
Et 90/MeOH 10/NH4 OH 1)にかけ
て精製し、2−〔N’−(2−n−ブチルアミノエチ
ル)ウレイド〕−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(110mg,
20%)を得た:mp 148-150℃;1H NMR (CDCl3) ppm:
0.91(3H,t),1.28-1.61(9H,m),1.7(2H,t),2.35(1H,bs),
2.61(2H,t),2.78(2H,t),2.88-2.92(2H,m),3.27-3.38(4
H,m),4.24(1H,s),5.37(1H,bt),6.39(1H,bt),6.92(1H,
t),7.13-7.40(12H,m),8.35(1H,d),10.19(1H,s)
【0199】次の化合物( 実施例61)は、同様にし
て、n−ブチルアルデヒドに代えてアセトンを用いて製
造された。
【0200】実施例61 2−〔N’−(2−イソプロピルアミノエチル)ウレイ
ド〕−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミド 収率59.0%;1H NMR (CDCl3) ppm: 1.06(6H,d),1.35-1.
88(8H,m),2.75-2.93(2H,1H,2H,m,h,t),2.93-3.37(4H,
m),4.24(1H,s),5.20(1H,bt),6.31(1H,bt),6.94(1H,t),
7.14-7.43(12H,m),8.37(1H,d),10.23(1H,s)
【0201】実施例62 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−ジエチルアミ
ノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド 工程1):5−フルオロ−2−ニトロ−N−〔(1−ジ
フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
アミド(合成例24に従い製造)(2.1g,4.68
mmol)のDMF(30ml)の溶液に、ジエチルア
ミン(1.46ml,14.06mmol)を添加し
た。その溶液を一晩還流し、減圧下エバポレーション処
理し、4−ジエチルアミノ−2−ニトロ−N−〔(1−
ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベン
ズアミド(2.28g,97.5%)を得た:mp16
7−168℃
【0202】工程2):5−ジエチルアミノ−2−ニト
ロ−N−〔(ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド(1.0g,1.99mmol)
の溶液にPtO2 (30mg)を添加した。その溶液を
2 雰囲気(3kg/cm2 )下に3時間撹拌した。触
媒を濾過して除き、濾液をエバポレーション処理し、2
−アミノ−5−ジエチルアミノ−N−〔(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド
(930mg,100%)を得た:mp161−163
【0203】工程3):2−アミノ−5−ジエチルアミ
ノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド(593mg,1.259m
mol)のCHCl3 (20ml)の溶液中に、n−ブ
チルイソシアネート(374mg,3.779mmo
l)を添加した。その溶液を一晩還流し、エバポレーシ
ョン処理した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、5−ジエチルアミノ−2−(N’−
n−ブチルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(366
mg,51%)を得た:mp 158-160℃;1H NMR (CDCl3)
ppm: 0.90(3H,t),1.12(6H,t),1.35-1.64(9H,m),1.84(2
H,t),2.90(2H,d),3.19-3.31(8H,m),4.24(1H,s),4.47(1
H,bt),6.38(1H,bt),6.75-6.82(2H,m),7.16-7.40(10H,
m),7.87(1H,d),8.66(1H,s)
【0204】工程1)においてジエチルアミンに代えて
他のアミン類(ジメチルアミン、ジ−n−プロピルアミ
ン、ジ−n−ブチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、
モルホリン、イミダゾール、ピラゾール),金属アルコ
キシド類(ナトリウム メトキシド、ナトリウム エト
キシド、ナトリウム シクロプロピルメトキシド)、金
属チオアルコキシド類(ナトリウム チオメトキシド、
ナトリウム チオエトキシド)を用い、工程2)におい
て触媒としてPtO2 又はラネーNi又はFe粉末/H
Clを用い、工程3)においてn−ブチルイソシアネー
ト又はn−プロピルイソシアネートを用いて、実施例6
2の方法と同様にして、実施例63〜78に記載の化合
物を製造した。
【0205】実施例63 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−ジメチルアミ
ノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド {ジメチルアミン,n−ブチルイソシアネート}:mp 2
01-203℃;1H NMR(CDCl3) ppm: 0.90(3H,t),1.29-1.84
(12H,m),2.89(6H,s),3.18(2H,q),3.28(2H,t),4.24(1H,
s),4.62(1H,bt),6.46(1H,bt),6.73-6.82(2H,m),7.14-7.
41(11H,m),7.86(1H,d),8.82(1H,s)
【0206】実施例64 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−(イミダゾー
ル−1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {イミダゾール,n−ブチルイソシアネート}:mp 197
-199℃;1H NMR(CDCl3) ppm: 0.92(3H,t),1.33-1.87(11
H,m),2.84(2H,m),3.17-3.28(4H,m),4.23(1H,s),6.18(1
H,bs),7.12-7.40(13H,m),7.73(1H,d),7.93(1H,s),8.32
(1H,bt),8.50(1H,d),10.33(1H,s)
【0207】実施例65 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−(ピロリジン
−1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {ピロリジン,n−ブチルイソシアネート}:mp 200-2
02℃;1H NMR(CDCl3) ppm: 0.90(3H,t),1.21-1.88(9H,
m),1.99(4H,m),2.90(2H,m),3.15-3.32(8H,m),4.24(1H,
s),4.88(1H,bt),6.47(1H,bt),6.55(1H,d),6.64(1H,dd),
7.13-7.40(10H,m),7.85(1H,d),8.63(1H,bs)
【0208】実施例66 5−ジメチルアミノ−2−(N’−n−プロピルウレイ
ド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミド {ジメチルアミン,n−プロピルイソシアネート}:mp
199-201℃;1H NMR(CDCl3) ppm: 0.91(3H,t),1.25-1.9
0(9H,m),2.9(8H,s+m),3.17(2H,q),3.31(2H,t),4.25(1H,
s),4.51(1H,bt),6.35(1H,bt),6.74(1H,d),6.85(1H,dd),
7.14-7.41(10H,m),7.97(1H,d),8.93(1H,bs)
【0209】実施例67 2−(N’−ブチルウレイド)−5−メトキシ−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド {ナトリウムメトキサイド,n−ブチルイソシアネー
ト}:mp 206-208℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.92(3H,
t),1.34-1.89(11H,m),2.91(2H,m),3.23(2H,q),3.33(2H,
t),3.78(3H,s),4.24(1H,s),4.49(1H,bt),6.22(1H,bt),
6.89(1H,d),6.99(1H,dd),7.14-7.40(10H,m),8.22(1H,
d),9.61(1H,s)
【0210】実施例68 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−エトキシ−N
−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メ
チル〕ベンズアミド {ナトリウムエトキサイド,n−ブチルイソシアネー
ト}:mp 191-193℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.85(3H,
t),1.19-1.81(14H,m),2.83(2H,d),3.12-3.25(4H,m),3.9
2(2H,q),4.17(1H,s),4.45(1H,t),6.21(1H,t),6.82(1H,
d),6.90(1H,dd),7.07-7.34(10H,m),8.12(1H,d),9.54(1
H,s)
【0211】実施例69 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−シクロプロピ
ルメトキシ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン
−4−イル)メチル〕ベンズアミド {ナトリウムシクロプロピルメトキサイド,n−ブチル
イソシアネート}:mp 190-192℃;1H NMR (CDCl3) pp
m: 0.33(2H,m),0.62(2H,m),0.91(3H,t),1.23-1.69(9H,
m),1.83(3H,m),2.90(2H,m),3.17-3.30(4H,m),3.75(2H,
m),4.24(1H,s),4.60(1H,bt),6.35(1H,bt),6.96(2H,m),
7.13-7.41(10H,m),8.16(1H,d),9.55(1H,s)
【0212】実施例70 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−(モルホリン
−4−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {モルホリン,n−ブチルイソシアネート}:mp 208-2
10℃;1H NMR(CDCl3) ppm: 0.91(3H,t),1.31-1.88(11H,
m),2.90(2H,m),3.06(4H,m),3.19(2H,m),3.30(2H,m),3.8
4(4H,m),4.25(1H,s),4.58(1H,bt),6.36(1H,bt),6.88(1
H,d),7.00(1H,dd),7.14-7.40(10H,m),8.13(1H,d),9.41
(1H,s)
【0213】実施例71 5−(モルホリン−4−イル)−2−(N’−n−プロ
ピルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {モルホリン,n−プロピルイソシアネート}:mp 215
-217℃;1H NMR(CDCl3) ppm: 0.92(3H,t),1.34-1.88(9
H,m),2.90(2H,m),3.06(4H,m),3.18(2H,m),3.30(2H,m),
3.84(4H,m),4.24(1H,s),4.59(1H,bt),6.34(1H,bt),6.88
(1H,d),7.01(1H,dd),7.14-7.40(10H,m),8.13(1H,d),9.4
2(1H,s)
【0214】実施例72 5−メチルチオ−2−(N’−n−プロピルウレイド)
−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド {ナトリウムチオメトキサイド,n−プロピルイソシア
ネート}:mp 196-198℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.94(3
H,t),1.36-1.70(7H,m),1.89(2H,t),2.45(3H,s),2.72(2
H,d),3.20(2H,q),3.30(2H,t),4.25(1H,s),4.63(1H,bt),
6.31(1H,bt),7.17-7.41(12H,m),8.34(1H,d),10.07(1H,
s)
【0215】実施例73 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−メチルチオ−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド {ナトリウムチオメトキサイド,n−ブチルイソシアネ
ート}:mp 206-208℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.92(3H,
t),1.30-1.89(11H,m),2.44(3H,s),2.91(2H,m),3.20-3.3
2(4H,m),4.25(1H,s),4.62(1H,bt),6.32(1H,bt),7.14-7.
40(12H,m),7.91(1H,d),8.33(1H,d),10.05(1H,s)
【0216】実施例74 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−エチルチオ−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド {ナトリウムチオエトキサイド,n−ブチルイソシアネ
ート}:mp 159-160℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.92(3H,
t),1.24(3H,t),1.30-1.76(14H,m),1.85(2H,t),2.81-2.9
4(4H,m),3.21-3.33(4H,m),4.25(1H,s),4.61(1H,bt),6.2
8(1H,bt),7.14-7.45(12H,m),8.37(1H,d),10.19(1H,s)
【0217】実施例75 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−(ジ−n−プ
ロピル)アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {ジ−n−プロピルアミン,n−ブチルイソシアネー
ト}:mp 171.5-172.5℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.90(9
H,t),1.28-1.65(11H,m),1.83(2H,t),2.90(2H,d),3.16-
3.32(8H,m),4.24(1H,s),4.55(1H,bt),6.47(1H,bt),6.70
-6.75(2H,m),7.13-7.40(12H,m),7.76(1H,d),8.48(1H,s)
【0218】実施例76 5−(ジ−n−ブチル)アミノ−2−(N’−n−ブチ
ルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {ジ−n−ブチルアミン,n−ブチルイソシアネー
ト}:mp 181.5-182.5℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.86-
0.94(9H,m),1.27-1.87(17H,m),2.89(2H,d),3.13-3.30(8
H,m),4.23(1H,s),4.64(1H,bt),6.54(1H,bt),6.67-6.72
(2H,m),7.13-7.40(12H,m),7.73(1H,d),8.49(1H,s)
【0219】実施例77 (a)2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−ヒドロ
キシ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミド (b)5−n−ブチルカルバミロキシ−2−(N’−n
−ブチルウレイド)−N−〔1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−イル)−メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ヒドロキシ−N−〔(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド
及びn−ブチルイソシアネート}:mp 197-199℃;1H N
MR (CDCl3) ppm: 0.90(3H,t),1.20-1.90(11H,m),2.88(2
H,m),3.18(2H,td),3.25(2H,dd),4.23(1H,s),5.31(1H,b
s),6.88(1H,dd),6.97(1H,d),7.10-7.41(11H,m),7.95(1
H,d),8.66(1H,s),9.40(1H,s); 及びmp 153-155℃;1H N
MR (CDCl3) ppm: 0.90(6H,t),1.30-1.85(15H,m),2.86(2
H,m),3.21(6H,m),4.21(1H,s),4.63(1H,bs),5.02(1H,b
s),6.54(1H,bs),7.00-7.40(12H,m),8.34(1H,d),10.01(1
H,s)
【0220】実施例78 2−(N’−n−ブチルウレイド)−4−クロロ−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド {2−アミノ−4−クロロ−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及び
n−ブチルイソシアネート}:mp 195-197℃;1H NMR
(CDCl3) ppm: 0.93(3H,t),1.30-1.90(11H,m),2.91(2H,
m),3.24(2H,td),3.31(2H,dd),4.25(1H,s),4.67(1H,bs),
6.36(1H,bs),6.87(1H,dd),7.14-7.41(11H,m),8.51(1H,
d),10.38(1H,s)
【0221】工程3)に代えて実施例1の方法を用い、
実施例62の方法と同様にして次の実施例79〜105
の化合物を製造した。
【0222】実施例79 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−(イミダゾ
ール−1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−(イミダゾール−1−イル)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 183-1
85℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.24-1.86(17
H,m),2.89(2H,m),3.21(2H,q),3.34(2H,m),4.22(1H,s),
4.97(1H,t),7.00(1H,s),7.07-7.40(13H,m),7.55(1H,d),
8.48(1H,d),8.74(1H,t),10.55(1H,s)
【0223】実施例80 2−(N’−n−デシルウレイド)−5−ジメチルアミ
ノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズア
ミド及びn−デシルアミン}:mp 145-147℃;1H NMR
(CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.26-1.86(27H,m),2.87(6H,
s),3.14(2H,q),3.26(2H,t),4.23(1H,s),4.76(1H,bt),6.
73-6.78(2H,m),7.13-7.40(11H,m),7.77(1H,d),8.72(1H,
s)
【0224】実施例81 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−メトキシ−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−メトキシ−N−〔(1−ジフェニル
メチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及
びn−ヘプチルアミン}:mp 189-191℃;1H NMR (CDCl
3) ppm: 0.88(3H,t),1.29-1.88(17H,m),2.90(2H,m),3.2
3(2H,q),3.30(2H,t),3.78(3H,s),4.25(1H,s),4.52(1H,b
t),6.27(1H,bt),6.90(1H,d),6.98(1H,dd),7.14-7.40(10
H,m),9.21(1H,d),9.61(1H,s)
【0225】実施例82 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−(モルホリ
ン−4−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−(モルホリン−4−イル)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 153-1
55℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.28-1.88(17
H,m),2.91(2H,m),3.06(4H,t),3.20(2H,q),3.30(2H,t),
3.84(4H,t),4.24(1H,s),4.56(1H,bt),6.35(1H,bt),6.89
(1H,d),7.01(1H,dd),7.14-7.40(10H,m),8.15(1H,d),9.4
5(1H,s)
【0226】実施例83 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−(ピペリジ
ン−1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−(ピペリジン−1−イル)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 166-1
68℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.28-1.89(23
H,m),2.90(2H,m),3.04(2H,q),3.23(2H,q),3.30(2H,t),
4.24(1H,s),4.48(1H,bt),6.25(1H,bt),6.93(1H,d),7.05
(1H,dd),7.14-7.40(10H,m),8.12(1H,d),9.51(1H,s)
【0227】実施例84 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−(ピラゾー
ル−1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−(ピラゾール−1−イル)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 176-1
78℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.28-1.87(17
H,m),2.96(2H,m),3.24(2H,q),3.34(2H,t),4.26(1H,s),
4.70(1H,bs),6.46(1H,dd),6.66(1H,bs),7.14-7.42(10H,
m),7.56(1H,dd),7.69(1H,d),7.88(2H,m),8.53(1H,d),1
0.28(1H,s)
【0228】実施例85 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−(ピロリジ
ン−1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−(ピロリジン−1−イル)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 182-1
84℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.27-1.98(21
H,m),2.90(2H,m),3.13-3.29(8H,m),4.23(1H,s),4.55(1
H,bt),6.55-6.63(3H,m),7.13-7.40(10H,m),7.80(1H,d),
8.57(1H,bs)
【0229】実施例86 5−エトキシ−2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−エトキシ−N−〔(1−ジフェニル
メチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及
びn−ヘプチルアミン}:mp 188-189℃;1H NMR (CDCl
3) ppm: 0.88(3H,t),1.28-1.88(20H,m),2.90(2H,d),3.2
0(2H,q),3.29(2H,t),3.99(2H,q),4.24(1H,s),4.51(1H,
t),6.29(1H,t),6.89(1H,d),6.97(1H,dd),7.14-7.41(10
H,m),8.19(1H,d),9.62(1H,s)
【0230】実施例87 5−ジエチルアミノ−2−(N’−n−ヘプチルウレイ
ド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジエチルアミノ−N−〔(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズア
ミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 149-151℃;1H NMR
(CDCl3) ppm: 0.86(3H,t),1.00-1.80(23H,m),2.83(2H,
m),3.17(8H,m),4.17(1H,s),4.40(1H,bs),6.30(1H,bs),
6.72(2H,m),7.10-7.40(10H,m),7.81(1H,d),8.60(1H,bs)
【0231】実施例88 2−(N’−エチルウレイド)−5−ジメチルアミノ−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズア
ミド及びエチルアミン}:mp 186-188℃;1H NMR (CDCl
3) ppm: 1.01(3H,t),1.20-1.90(7H,m),2.80(2H,m),2.87
(6H,s),3.03(2H,m),3.17(2H,bs),4.30(1H,s),6.84(3H,
m),7.18-7.44(10H,m),7.90(1H,d),8.53(1H,bs),9.24(1
H,s)
【0232】実施例89 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−3−
イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−3−イル)メチル〕ベンズア
ミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 142-144℃;1H NMR
(CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.12-2.12(17H,m),2.53-2.6
9(2H,m),2.86(6H,s),3.19(2H,q),3.32(2H,t),4.24(1H,
s),4.60(1H,t),6.62-6.63(2H,m),6.81(1H,dd),7.11-7.3
7(10H,m),7.92(1H,d),8.84(1H,s)
【0233】実施例90 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ヒドロキシ
−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ヒドロキシ−N−〔(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド
及びn−ヘプチルアミン}:mp 165-167℃;1H NMR (CD
Cl3) ppm: 0.86(3H,t),1.20-1.90(17H,m),2.88(2H,m),
3.15(2H,td),3.23(2H,dd),4.23(1H,s),5.20(1H,bt),6.8
0(1H,bt),6.91(2H,m),7.10-7.40(10H,m),7.95(1H,d),8.
62(1H,s),9.42(1H,s)
【0234】実施例91 5−(N−アセチル−N−メチル)アミノ−2−(N’
−n−ヘプチルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)−メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−(N−アセチル−N−メチル)アミ
ノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:
mp 192-193℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.89(3H,t),1.29-
1.90(20H,m),1.83(3H,s),2.92(2H,d),3.20(3H,s),3.20-
3.29(2H,m),3.33(2H,t),4.26(1H,s),4.65(1H,t),6.77(1
H,bs),7.14-7.40(11H,m),8.50(1H,d),10.49(1H,bs)
【0235】実施例92 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔〔1−ビス(4−クロロフェニル)メチル
ピペリジン−4−イル〕−メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔〔1−ビス
(4−クロロフェニル)メチルピペリジン−4−イル〕
メチル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 2
16℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.20-1.90(17
H,m),2.80-3.05(2H,m),2.90(6H,s),3.19(2H,d),3.30(2
H,t),4.21(1H,s),4.53(1H,bt),6.53(1H,bt),6.65-6.92
(2H,m),7.17-7.47(8H,m),7.76-8.00(1H,m),8.88(1H,s)
【0236】実施例93 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔〔1−ビス(4−フルオロフェニル)メチ
ルピペリジン−4−イル〕−メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔〔1−ビス
(4−フルオロフェニル)メチルピペリジン−4−イ
ル〕メチル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:
mp 220℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.15-1.90
(17H,m),2.78-3.02(2H,m),2.90(6H,s),3.19(2H,q),3.30
(2H,t),4.23(1H,s),4.52(1H,bt),6.48(1H,bt),6.74(1H,
m),6.84(1H,d),6.93-6.99(4H,m),7.29-7.34(4H,m),7.92
(1H,d),8.88(1H,s)
【0237】実施例94 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔〔1−ビス(4−メトキシフェニル)メチ
ルピペリジン−4−イル〕−メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔〔1−ビス
(4−メトキシフェニル)メチルピペリジン−4−イ
ル〕メチル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:
mp 163℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.12-1.96
(17H,m),2.77-3.01(2H,m),2.90(6H,s),3.19(2H,q),3.29
(2H,t),3.76(6H,s),4.17(1H,s),4.48(1H,s),6.40(1H,
s),6.62-6.95(6H,m),7.17-7.40(4H,m),7.96(1H,d),8.95
(1H,s)
【0238】実施例95 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔1−(4−ビフェニルメチルピペリジン−
4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔1−(4−
ビフェニルメチルピペリジン−4−イル〕メチル〕ベン
ズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 186℃;1H NMR
(DMSO-d6) ppm: 0.86(3H,t),1.27(8H,m),1.40(2H,t),
1.58-1.63(1H,m),1.68(2H,d),2.02(2H,t),2.85(6H,s),
3.02(2H,q),3.17(2H,t),3.50(2H,s),6.34(1H,bt),6.77
(1H,dd),6.86(1H,d),7.28-7.45(5H,m),7.54-7.62(4H,
m),7.79(1H,d),8.04(1H,bt),8.86(1H,s)
【0239】実施例96 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔1−(2−ビフェニルメチルピペリジン−
4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔1−(2−
ビフェニルメチルピペリジン−4−イル〕メチル〕ベン
ズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 160℃;1H NMR
(DMSO-d6) ppm: 0.84(3H,t),1.10-1.63(15H,m),1.78(2
H,t),2.71(2H,d),2.84(6H,s),2.98(2H,q),3.11(2H,t),
3.32(2H,s),6.80(1H,d),6.84(1H,d),6.91(1H,bt),7.21
(1H,dd),7.28-7.44(7H,m),7.50(1H,dd),7.87(1H,d),8.5
2(1H,bt),9.22(1H,s)
【0240】実施例97 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔〔1−(ジベンゾスベラン−5−イル)ピ
ペリジン−4−イル〕メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔〔1−(ジ
ベンゾスベラン−5−イル〕ピペリジン−4−イル〕メ
チル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 207
℃;1H NMR (DMSO-d6) ppm: 0.86(3H,t),0.98-1.96(17
H,m),2.60(2H,d),2.74(2H,q),2.83(6H,s),2.96(2H,q),
3.10(2H,bt),3.92(4H,q),3.98(1H,s),6.81(2H,d),6.89
(1H,bt),6.98-7.29(8H,m),7.84(1H,d),8.51(1H,bt),9.1
3(1H,s)
【0241】実施例98 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔(8−ジフェニルメチル−8−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタン−3−イル)メチル〕ベンズ
アミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(8−ジフ
ェニルメチル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタ
ン−3−イル)メチル〕ベンズアミド及びn−ヘプチル
アミン}:mp 195℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,
t),1.27(8H,m),1.49-1.61(8H,m),1.90-2.00(1H,m),1.99
-2.02(2H,m),2.91(6H,s),3.17-3.22(4H,m),3.29-3.33(2
H,m),4.44(1H,s),4.51(1H,bt),6.41(1H,bt),6.73(1H,
d),6.85(1H,dd),7.13-7.28(6H,m),7.47(4H,d),7.96(1H,
d),8.94(1H,s)
【0242】実施例99 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔1−メチル−1−(1−ジフェニルメチル
ピペリジン−4−イル)エチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔1−メチル
−1−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
エチル〕ベンズアミド及びn−ヘプチルアミン}:mp 1
90℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.88(3H,t),1.27(8H,m),1.
49-1.61(8H,m),1.90-2.00(1H,m),1.99-2.02(2H,m),2.91
(6H,s),3.17-3.22(4H,m),3.29-3.33(2H,m),4.44(1H,s),
4.51(1H,bt),6.41(1H,bt),6.73(1H,d),6.85(1H,dd),7.1
3-7.28(6H,m),7.47(4H,d),7.96(1H,d),8.94(1H,s)
【0243】実施例100 5−ジメチルアミノ−2−(N’−n−ペンチルウレイ
ド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド
及びn−ペンチルアミン}:mp 218℃;1H NMR (CDCl3)
ppm: 0.88(3H,t),1.08-1.96(13H,m),2.75-3.00(2H,m),
2.90(6H,m),3.18(2H,q),3.30(2H,t),4.25(1H,s),4.59(1
H,bt),6.53(1H,bt),6.74(1H,d),6.82(1H,dd),7.05-7.52
(10H,m),7.90(1H,d),8.92(1H,s)
【0244】実施例101 2−(N’−シクロブチルウレイド)−5−ジメチルア
ミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズア
ミド及びシクロブチルアミン}:mp 210-212℃;1H NMR
(CDCl3) ppm: 1.30-1.90(11H,m),2.32(2H,m),2.89(8H,
s+m),3.30(2H,dd),4.18(1H,m),4.26(1H,s),4.88(1H,b
s),6.57(1H,bs),6.73(1H,d),6.81(1H,d),7.14-7.45(10
H,m),7.89(1H,d),8.88(1H,bs)
【0245】実施例102 2−(N’−シクロペンチルウレイド)−5−ジメチル
アミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4
−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズア
ミド及びシクロペンチルアミン}:mp 211-213℃;1H N
MR (CDCl3) ppm: 1.30-2.00(15H,m),2.90(8H,s+m),3.30
(2H,dd),4.02(1H,m),4.24(1H,s),4.54(1H,bs),6.41(1H,
bs),6.71(1H,s),6.83(1H,d),7.16-7.40(10H,m),7.97(1
H,d),8.95(1H,s)
【0246】実施例103 2−(N’−3−メトキシプロピルウレイド)−5−ジ
メチルアミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−ジメチルアミノ−N−〔(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズア
ミド及び3−メトキシプロピルアミン}:mp 191-193
℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 1.27-1.88(9H,m),2.92(8H,
m),3.28(7H,q+s),3.41(2H,t),4.24(1H,s),4.88(1H,bt),
6.60(1H,bt),6.77(1H,d),6.81(1H,dd),7.13-7.40(10H,
m),8.00(1H,d),8.64(1H,bs)
【0247】実施例104 2−(N’−3−メトキシプロピルウレイド)−5−
(モルホリン−4−イル)−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−(モルホリン−4−イル)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド及び3−メトキシプロピルアミン}:
mp 175-176℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 1.34-1.88(9H,m),
2.90(2H,m),3.06(4H,m),3.31(7H,m+s),3.44(2H,t),3.84
(4H,m),4.24(1H,s),4.96(1H,bt),6.37(1H,bt),7.00(1H,
dd),7.14-7.40(10H,m),8.10(1H,d),9.32(1H,s)
【0248】実施例105 2−(N’−シクロプロピルメチルウレイド)−5−
(モルホリン−4−イル)−N−〔(1−ジフェニルメ
チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−(モルホリン−4−イル)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド及び3−シクロプロピルメチルアミ
ン}:mp 218-220℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.19(2H,
m),0.48(2H,m),0.93(1H,m),1.34-1.88(7H,m),2.90(2H,
m),3.06(6H,m),3.32(2H,t),3.84(4H,m),4.24(1H,s),4.6
9(1H,bt),6.34(1H,bt),6.89(1H,d),6.99(1H,dd),7.14-
7.40(10H,m),8.15(1H,d),9.48(1H,s)
【0249】次の実施例106〜108に記載の化合物
は実施例26に従って製造された。 実施例106 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−イソプロピ
ル−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド {2−アミノ−5−イソプロピル−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ド及びn−オクタン酸}:mp 179-180.5℃;1H NMR (CD
Cl3) ppm: 0.88(3H,t),1.22(6H,d),1.20-1.67(13H,m),
1.69(2H,d),1.86(2H,t),2.84(1H,m),2.92(2H,d),3.23(2
H,dd),3.32(2H,t),4.25(1H,s),4.53(1H,t),6.24(1H,t),
7.14-7.42(12H,m),8.28(1H,d),10.03(1H,s)
【0250】実施例107 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−6−ジメチルア
ミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド {2−アミノ−6−ジメチルアミノ−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド及びn
−オクタン酸}:mp 77 ℃;1H NMR (CDCl3)ppm: 0.88
(3H,t),1.10-1.30(8H,m),1.51(2H,t),1.61(2H,m),1.95
(2H,d),2.13(2H,t),2.66(6H,s),2.76(2H,d),3.23(2H,
q),3.97-4.05(1H,m),4.29(1H,s),4.52(1H,bt),6.74(1H,
d),7.19(1H,t),7.26-7.43(9H,m),8.19(1H,d),9.82(1H,b
t),11.10(1H,s)
【0251】実施例108 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−4−ジメチルア
ミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)ベンズアミド {2−アミノ−4−ジメチルアミノ−N−(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド及びn
−オクタン酸}:mp 87 ℃;1H NMR (CDCl3)ppm: 0.87
(3H,t),1.18-1.70(12H,m),1.96(2H,d),2.07(2H,t),2.83
(2H,d),3.02(6H,s),3.24(2H,q),3.88-3.91(1H,m),4.27
(1H,s),4.54(1H,bt),5.88(1H,d),6.23(1H,dd),7.10-7.5
1(11H,m),7.94(1H,d),11.01(1H,s)
【0252】実施例109 5−アミノ−2−(N’−n−ブチルウレイド)−N−
〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
ル〕ベンズアミド 工程1):2−アミノ−5−ニトロ−N−〔(1−ジフ
ェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズア
ミド(合成例28)(1.2g,2.69mmol)の
CHCl3 (15ml)の溶液中にn−ブチルイソシア
ネート(802mg,8.09mmol)を添加した。
その溶液を24時間還流した後、溶媒を留去した。残留
物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製
し、5−ニトロ−2−(N’−n−ブチルウレイド)−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド(1.1g,75%)を得た。
【0253】工程2):5−ニトロ−2−(N’−n−
ブチルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペ
リジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(960m
g,1.76mmol)のMeOH/AcOEt(50
ml/50ml)の溶液にPtO2 (38mg)を加
え、H2 雰囲気(3kg/cm2 )下その反応が完結す
るまで激しく撹拌した。触媒を濾過して除き、濾液をエ
バポレーション処理した。残留物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィーにかけて精製し、5−アミノ−2−
(N’−n−ブチルウレイド)−N−〔(1−ジフェニ
ルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド
(780mg,86%)を得た: mp 212-213℃;1H NMR (DMSO-d6) ppm: 0.83(3H,t),1.2
1-1.88(11H,m),2.77(2H,m),2.95(2H,q),3.10(2H,t),4.2
7(1H,s),4.80(2H,bs),6.58(1H,dd),6.68(1H,d),6.75(1
H,bt),7.13-7.41(10H,m),7.58(1H,d),8.35(1H,bt),8.74
(1H,s) n−ブチルイソシアネートに代えてn−プロピルイソシ
アネートを用い実施例109の方法と同様にして次の化
合物(実施例110)を製造した。
【0254】実施例110 5−アミノ−2−(N’−n−プロピルウレイド)−N
−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メ
チル〕ベンズアミド {n−プロピルイソシアネート}:mp 213-214℃;1H N
MR (DMSO-d6)ppm: 0.80(3H,t),1.21-1.82(9H,m),2.77(2
H,m),2.92(2H,q),3.10(2H,m),4.27(1H,s),4.80(2H,bs),
6.58(1H,dd),6.68(1H,d),6.78(1H,bt),7.14-7.41(10H,
m),7.59(1H,d),8.34(1H,bt),8.75(1H,s)
【0255】実施例111 (a)2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−メチル
スルフィニル−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド及び(b)2−
(N’−n−ブチルウレイド)−5−メチルスルホニル
−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド 5−メチルチオ−2−(N’−n−ブチルウレイド)−
N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
メチル〕ベンズアミド(実施例73)(200mg,
0.367mmol)のCH3 CN/CH2 Cl2 /M
eOH/H2 O(10ml/2ml/4ml/0.5m
l)の溶液をOXONE(商品名)(2KHSO5 ・K
HSO4 ・K2 SO4 )(142mg,0.231mm
ol)と共に室温で2時間激しく撹拌し、次にさらにO
XONE(商品名)(15mg)を追加して添加した。
反応混合物を25%NH4 OHで塩基性とし、CH2
2で希釈した。有機層をH2 Oで2回洗い、MgSO
4 上で乾燥し、エバポレーション処理した。残留物をシ
リカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2
−(N’−n−ブチルウレイド)−5−メチルスルフィ
ニル−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
イル)メチル〕ベンズアミド(130mg,63%): mp 209-211℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.91(3H,t),1.33-
1.88(11H,m),2.69(3H,s),2.88(2H,m),3.22-3.31(4H,m),
4.24(1H,s),4.85(1H,bt),7.03(1H,bt),7.13-7.42(11H,
m),7.91(1H,d),8.63(1H,d),10.71(1H,s); 及び2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−メチルス
ルホニル−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−
4−イル)メチル〕ベンズアミド(30mg,14
%): mp 178-179℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.93(3H,t),1.31-
1.88(11H,m),2.90(2H,m),3.02(3H,s),3.23-3.34(4H,m),
4.25(1H,s),4.79(1H,bt),6.61(1H,bt),7.13-7.40(10H,
m),7.89(1H,dd),7.97(1H,d),8.73(1H,d),10.82(1H,s) をそれぞれ得た。
【0256】実施例112 5−メチルアミノ−2−(N’−n−ブチルウレイド)
−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
ル)メチル〕ベンズアミド 工程1):2−アミノ−5−(N−tert−ブトキシ
カルボニル−N−メチル)アミノ−N−〔(1−ジフェ
ニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミ
ド(合成例25)(1.4g,2.65mmol)及び
n−ブチルイソシアネート(1.4g,14.12mm
ol)のCHCl3 (25ml)中の混合物を8時間還
流し、エバポレーション処理した。残留物をシリカゲル
のカラムクロマトグラフィーによって精製し、5−(N
−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル)アミノ
−2−(N’−n−ブチルウレイド)−N−〔(1−ジ
フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
アミド(1.4g,84%)を得た。
【0257】工程2):5−(N−tert−ブトキシ
カルボニル−N−メチル)アミノ−2−(N’−n−ブ
チルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(1.4g,
2.23mmol)及びトリフルオロ酢酸(3ml)の
混合物を30分間氷浴中で冷却しながら撹拌し、次に室
温で30分間撹拌した。反応混合物をH2 O中に注ぎ入
れ、NaHCO3 で塩基性として、CHCl3 で抽出し
た。抽出物をH2 Oで洗い、MgSO4 上で乾燥し、エ
バポレーション処理し、5−メチルアミノ−2−(N’
−n−ブチルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチ
ルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド(31
0mg,26.5%)を得た: mp 203-204℃;1H NMR (CDCl3) ppm: 0.90(3H,t),1.28-
1.87(12H,m),2.79(3H,s),2.89(2H,d),3.17(2H,q),3.27
(2H,t),4.23(1H,s),4.62(1H,t),6.56-6.67(3H,m),7.13-
7.40(10H,m),7.82(1H,d),8.86(1H,s)
【0258】次の実施例(実施例113及び114)
は、本発明の医薬組成物について説明するためのもの
で、これら実施例において「活性成分」としては上記で
定義された一般式(1)の化合物であればいかなるもの
でもよく、好ましくは実施例1〜112の化合物のうち
のいずれかのものである。
【0259】実施例113 錠剤の処方例:100mgの活性成分、200mgの乳
糖、40mgのセルロース及び5mgのステアリン酸マ
グネシウムをそれぞれ含有している錠剤は通常の方法に
従って製造された。
【0260】実施例114 カプセル剤の処方例:50mgの活性成分、100mg
の乳糖、30mgのトウモロコシデンプン及び2mgの
ステアリン酸マグネシウムをそれぞれ含有する硬ゼラチ
ンカプセル剤は通常の方法に従って製造された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/445 ABX A61K 31/445 ABX ADN ADN 31/535 31/535 31/55 31/55 C07D 211/26 C07D 211/26 211/58 211/58 213/75 213/75 295/18 295/18 A Z 401/06 211 401/06 211 401/12 231 401/12 231 233 233 405/04 211 405/04 211 451/12 451/12 (72)発明者 我妻 永利 神奈川県川崎市宮前区土橋6丁目15番地1 宮前平パームハウス B−119 (72)発明者 ジャン ビネ フランス国 フォンテーヌ・レ・ディジョ ン 21121 リュ ドュ フォーブール サンニコラ 13 (72)発明者 クリスチャン ギュフロワ フランス国 フォンテーヌ・レ・ディジョ ン 21121 アレ デ シャン フルリ 20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔(式中R1 は、H、ハロゲン原子、(C1 −C4 )ア
    ルキル基、(C1 −C4 )アルコキシ基又は(C1 −C
    4 )ジアルキルアミノ基で、R2 は、H、ハロゲン原
    子、ヒドロキシ基、ニトロ基、(C1 −C4 )アルキル
    基、(C1 −C4 )アルコキシ基、(C3 −C6 )シク
    ロアルキルメトキシ基、(C1 −C4 )アルキルチオ
    基、(C1 −C4 )アルキルスルフィニル基、(C1
    4 )アルキルスルホニル基又は 【化2】 (式中、jは、0〜2の整数で、R3 及びR4 は、それ
    ぞれ独立に、H、(C1 −C4 )アルキル基、(C1
    4 )アルカノイル基、(C1 −C4 )アルキルスルホ
    ニル基又は(C1 −C4 )アルキルカルバモイル基であ
    るか、あるいはNR3 4 は、一緒になり、ピロリジン
    環、ピペリジン環、モルホリン環、イミダゾール環又は
    ピラゾール環を形成することができる)で、Xは、(C
    3 −C15)アルキル基、(C3 −C6 )シクロアルキル
    基、(C3 −C6 )シクロアルキルメチル基、ω−(C
    1 −C4 )アルコキシ−(C1 −C4)アルキル基又は 【化3】 (式中、kは1〜4の整数で、R5 及びR6 は、それぞ
    れ独立に、H、(C1 −C6 )アルキル基又は(C1
    4 )アルコキシカルボニル基である)で、Yは、H又
    は(C1 −C4 )アルキル基で、Zは、 【化4】 (式中、mは0〜4の整数で、 【化5】 は、ピロリジニル環又はピペリジル環で、A1 は、フェ
    ニル基、ベンジル基、ジフェニルメチル基、ピリジル
    基、ジベンズオキセピニル基、フェノキシカルボニル基
    又はビフェニルメチル基で、これらの基は、ハロゲン原
    子、ヒドロキシ基、(C1 −C7 )アルキル基、(C1
    −C4 )アルコキシ基、(C1 −C4 )アルコキシメチ
    ル基、フェニル基及びハロゲノフェニル基からなる群か
    ら選ばれた置換基を任意に有していてよく、A2 は、フ
    ェニル基、ベンジル基、ジフェニルメチル基、ジベンズ
    オキセピニル基又はフェノキシカルボニル基で、これら
    の基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、(C1 −C7
    アルキル基、(C1 −C4 )アルコキシ基、(C1 −C
    4 )アルコキシメチル基、フェニル基及びハロゲノフェ
    ニル基からなる群から選ばれた置換基を任意に有してい
    てよく、そしてR7 は、H又は(C1 −C4 )アルキル
    基で且つR8 は、(C1 −C4 )アルキル基であるか、
    あるいはCR7 8 は、一緒になり、シクロペンチル
    環、シクロヘキシル環又はシクロヘプチル環を形成して
    いることができるか、又はNYZは、一緒になり、式 【化6】 (式中、nは1〜3の整数で、Bはフェニル基、ジフェ
    ニルメチル基又はジベンゾシクロペプテニル基で、これ
    らの基はハロゲン原子及び(C1 −C4 )アルコキシ基
    からなる群から選ばれた置換基を任意に有していてよ
    い)を形成することができる〕の2−ウレイド−ベンズ
    アミド誘導体化合物又はその医薬として許容し得る酸付
    加塩。
  2. 【請求項2】 一般式(1)の2−ウレイド−ベンズア
    ミド誘導体が、一般式(1x) 【化7】 (式中、R1 は、Hで、Xは、(C3 −C10)アルキル
    基で、Yは、Hである)の化合物であることを特徴とす
    る請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(1)の2−ウレイド−ベンズア
    ミド誘導体が、一般式(1y) 【化8】 (式中、R1 は、Hで、Xは、(C3 −C10)アルキル
    基で、Yは、Hである)の化合物であることを特徴とす
    る請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(1)の2−ウレイド−ベンズア
    ミド誘導体が、一般式(1z) 【化9】 (式中、R1 は、Hで、Xは、(C3 −C10)アルキル
    基である)の化合物であることを特徴とする請求項1記
    載の化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(1x)(式中、R2 は、Hで、
    Xは、(C3 −C8)アルキル基で、mは、1又は2
    で、A2 は、ジフェニルメチル基又はジベンズオキセピ
    ニル基である)の化合物であることを特徴とする請求項
    2記載の化合物。
  6. 【請求項6】 一般式(1y)(式中、R2 は、H、ジ
    (C1 −C4 )アルキルアミノ基又はモルホリニル基
    で、Xは、(C3 −C8 )アルキル基で、mは、0、1
    又は2で、A1 は、ジフェニルメチル基で、該基は、ハ
    ロゲン原子及び(C1 −C4 )アルコキシ基からなる群
    から選ばれた置換基を該基のフェニル環上に任意に有し
    ていてよいものであるか、又はA1 は、フェノキシカル
    ボニル基である)の化合物であることを特徴とする請求
    項3記載の化合物。
  7. 【請求項7】 一般式(1z)(式中、R2 は、Hで、
    nは、2又は3で、Bは、ジフェニルメチル基又はジベ
    ンゾシクロペプテニル基である)の化合物であることを
    特徴とする請求項4記載の化合物。
  8. 【請求項8】 一般式(1)の2−ウレイド−ベンズア
    ミド誘導体が、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
    ミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
    イル)−メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−N−〔(1−ジフ
    ェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズア
    ミド、 2−(N’−n−ペンチルウレイド)−N−〔(1−ジ
    フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
    アミド、 2−(N’−n−ヘキシルウレイド)−N−〔(1−ジ
    フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
    アミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−〔(1−ジ
    フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
    アミド、 2−(N’−n−オクチルウレイド)−N−〔(1−ジ
    フェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズ
    アミド、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−N−(1−ジフェ
    ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘキシルウレイド)−N−(1−ジフ
    ェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド、 2−(N’−n−オクチルウレイド)−N−(1−ジフ
    ェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド、 2−(N’−n−デシルウレイド)−N−(1−ジフェ
    ニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(1−フェ
    ノキシカルボニルピペリジン−4−イル)ベンズアミ
    ド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ヒドロキシ
    −N−(3,3−ジフェニルプロピル)ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−〔2−(1
    −ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)エチル〕ベ
    ンズアミド、 2−(N’−n−ペンチルウレイド)−N−〔2−(1
    −ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)エチル〕ベ
    ンズアミド、 2−(N’−n−ヘキシルウレイド)−N−〔2−(1
    −ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)エチル〕ベ
    ンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
    ミノ−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
    ル)ベンズアミド、 1−〔2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンゾイ
    ル〕−4−ジフェニルメチルホモピペラジン、 1−〔2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンゾイ
    ル〕−4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ
    〔a,b〕シクロヘプテン−5−イル)ピペラジン、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−N−(1−ジフ
    ェニルメチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド、 N−(2−ブロモ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,
    e〕オキセピン−11−イル)メチル−2−(N’−n
    −ヘプチルウレイド)ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−アセトアミ
    ド−N−(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
    ル)ベンズアミド、 N−(3,3−ジフェニルプロピル)−2−(N’−n
    −ヘプチルウレイド)ベンズアミド、 1−〔2−(N’−n−ヘプチルウレイド)ベンゾイ
    ル〕−4−ジフェニルメチルピペラジン、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−ジエチルアミ
    ノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
    ル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−ジメチルアミ
    ノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イ
    ル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−(ピロリジン
    −1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
    ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 5−ジメチルアミノ−2−(N’−n−プロピルウレイ
    ド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
    イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−ブチルウレイド)−5−メトキシ−N−
    〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチ
    ル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−エトキシ−N
    −〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メ
    チル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−シクロプロピ
    ルメトキシ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン
    −4−イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−(モルホリン
    −4−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
    ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 5−(モルホリン−4−イル)−2−(N’−n−プロ
    ピルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
    ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−メチルチオ−
    N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
    メチル〕ベンズアミド、 5−n−ブチルカルバミロキシ−2−(N’−n−ブチ
    ルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
    ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−メトキシ−
    N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
    メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−(モルホリ
    ン−4−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
    ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−(ピラゾー
    ル−1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
    ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−(ピロリジ
    ン−1−イル)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリ
    ジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 5−エトキシ−2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−
    N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)
    メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
    ミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−3−
    イル)メチル〕ベンズアミド、 5−(N−アセチル−N−メチル)アミノ−2−(N’
    −n−ヘプチルウレイド)−N−〔(1−ジフェニルメ
    チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
    ミノ−N−〔〔1−ビス(4−フルオロフェニル)メチ
    ルピペリジン−4−イル〕メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
    ミノ−N−〔〔1−ビス(4−メトキシフェニル)メチ
    ルピペリジン−4−イル〕メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ヘプチルウレイド)−5−ジメチルア
    ミノ−N−〔1−(2−ビフェニルメチルピペリジン−
    4−イル〕メチル〕ベンズアミド、 5−ジメチルアミノ−2−(N’−n−ペンチルウレイ
    ド)−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4−
    イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−3−メトキシプロピルウレイド)−5−ジ
    メチルアミノ−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジ
    ン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−3−メトキシプロピルウレイド)−5−
    (モルホリン−4−イル)−N−〔(1−ジフェニルメ
    チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−シクロプロピルメチルウレイド)−5−
    (モルホリン−4−イル)−N−〔(1−ジフェニルメ
    チルピペリジン−4−イル)メチル〕ベンズアミド、 2−(N’−n−ブチルウレイド)−5−メチルスルフ
    ィニル−N−〔(1−ジフェニルメチルピペリジン−4
    −イル)メチル〕ベンズアミド、及び2−(N’−n−
    ブチルウレイド)−5−メチルスルホニル−N−〔(1
    −ジフェニルメチルピペリジン−4−イル)メチル〕ベ
    ンズアミドからなる群から選ばれたものであることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか一記載の化合物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一記載の2−ウ
    レイド−ベンズアミド誘導体又はその医薬として許容さ
    れ得る酸付加塩を有効成分として含有することを特徴と
    するアシル−CoA:コレステロール アシルトランス
    フェラーゼ阻害用医薬組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか一記載の2−
    ウレイド−ベンズアミド誘導体又はその医薬として許容
    され得る酸付加塩を有効成分として含有することを特徴
    とするマクロファージ由来アシル−CoA:コレステロ
    ール アシルトランスフェラーゼ阻害用医薬組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれか一記載の2−
    ウレイド−ベンズアミド誘導体又はその医薬として許容
    され得る酸付加塩を有効成分として含有することを特徴
    とする血管壁にコレステロールエステルが蓄積すること
    を阻害する医薬組成物。
  12. 【請求項12】 アテローム性動脈硬化症を包含するア
    シル−CoA:コレステロール アシルトランスフェラ
    ーゼに関連した病気あるいは疾患の予防又は/及び治療
    に用いられる医薬を製造するための、請求項1〜11の
    いずれか一記載の2−ウレイド−ベンズアミド誘導体又
    はその医薬として許容され得る酸付加塩の用途。
  13. 【請求項13】 医薬として許容し得る担体、賦形剤及
    び/又は希釈剤を含有することを特徴とする請求項9〜
    11のいずれか一記載の医薬組成物。
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