JPH1011587A - 輪郭線符号化方法及びその装置 - Google Patents

輪郭線符号化方法及びその装置

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JPH1011587A
JPH1011587A JP22814496A JP22814496A JPH1011587A JP H1011587 A JPH1011587 A JP H1011587A JP 22814496 A JP22814496 A JP 22814496A JP 22814496 A JP22814496 A JP 22814496A JP H1011587 A JPH1011587 A JP H1011587A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号におけるオブジェクトの輪郭線を符
号化して、伝送すべきデータの量をより一層減らし得る
改善された輪郭線符号化方法及び装置を提供する。 【解決手段】 現フレームとその前のフレームよりなる
複数の映像フレームを有するディジタル映像信号で表さ
れるオブジェクトの輪郭線を符号化する方法であって、
前記各輪郭線上の画素位置の平均をとることによって前
記現フレームにおけるオブジェクトの輪郭線を表す現輪
郭線と前記前フレームにおけるオブジェクトの輪郭線を
表す前輪郭線との各中心を決定する過程と、前記中心間
の変位量を求める過程と、前記前輪郭線、前記現輪郭線
及び前記変位量に基づいて、オーバラップされた輪郭線
を生成する過程と、前記オーバラップされた輪郭線と前
記現輪郭線の中心とに基づいて、前記前輪郭線と前記現
輪郭線との間の形状差を表す変化量情報を検出する過程
と、前記変化量情報を符号化する過程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像信号符号化方法
及びその装置に関し、特に、輪郭線動き推定技法を用い
て、映像信号におけるオブジェクトの輪郭線を符号化す
る方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、テレビ電話、電子会議システム及
び高精細度テレビジョンシステムのようなディジタルビ
デオシステムの場合、ビデオフレーム信号が「画素値」
と呼ばれる一連のディジタルデータにより構成されるた
め、各ビデオフレーム信号を規定するのに大量のディジ
タルデータを必要とする。
【0003】しかし、通常の伝送チャネルの使用可能な
周波数帯域幅は制限されているため、大量のディジタル
データを伝送するためには特に、テレビ電話や電子会議
システムのような低ビットレートのビデオ信号符号化器
の場合に、多様なデータ圧縮技法を用いてその大量のデ
ータを圧縮するか、減らすことが必至である。
【0004】低ビットレートの符号化システムにおい
て、ビデオ信号を符号化するための方法の一つに、オブ
ジェクト指向分析ー合成符号化技法(object-oriented a
nalysis-synthesis coding technique) がある。この技
法では、入力ビデオ映像を多数のオブジェクトに分け、
各オブジェクトの動き、輪郭及び画素データを規定する
ための3組のパラメータを相異なる符号化チャネルを介
して処理する。
【0005】このようなオブジェクト指向符号化方法の
一例として、いわゆるMPEGフェーズ4(MPEG−
4)があり、この技法は内容単位の対話(conten
t−based interacivity)を可能と
するオーディオ−ビジョアル符号化標準規格を提供すべ
く設計され、低ビットレートの通信、対話式マルチメデ
ィア通信(例えば、ゲーム、対話式TVなど)及び監視
システムのような応用分野で符号化の効率性及び/また
は全般的なアクセス機能を向上させる(例えば、MPE
G−4 Video Verification Mo
del Version 2.0,Internati
onal Organisationfor Stan
dardisation,ISO/IEC JTCI/
SC29/WG11 N1260(1996年3月)参
照)。
【0006】このMPEG−4によれば、入力ビデオ映
像のフレームは、ユーザがアクセスし得、且つ操作(カ
ット、ペーストなど)し得るビットストリームのエンテ
ィティである複数の映像オブジェクト平面(VOP:V
ideo Object Plane)に分割される。
なお、この映像オブジェクト平面はオブジェクトと称さ
れる。各VOPの幅及び高さは各オブジェクトを取り囲
む16個の画素(マクロブロック大きさ)の最少倍数と
することによって、符号化器が入力ビデオ映像をVOP
単位で、即ち、オブジェクト単位で処理することとす
る。このVOPは輝度(Y)及びクロミナンス(U,
V)成分より成る色情報と、例えば、2進マスクで表さ
れる形状情報とを含む。
【0007】オブジェクトの形状を処理するに当たり、
輪郭線情報はオブジェクトの形状を分析して合成するの
に重要な役割を果す。輪郭線情報を表す典型的な符号化
技法の一つにチェーン符号化技法がある。しかしなが
ら、このチェーン符号化技法を用いる場合には大量のビ
ットが必要となる。
【0008】上記した問題点を解決するために、多角形
近似、Bースプライン(B−spline)近似及び多
角形近似と離散的サイン変換(DST)とを用いてオブ
ジェクトの輪郭線を効果的に符号化する輪郭符号化技法
のような輪郭線近似技法が提案されている。しかし、オ
ブジェクトの輪郭線が時間的な冗長性を考慮せずに符号
化されるため、前記輪郭線近似技法で輪郭線を符号化す
るには依然として大量のビットを必要とする。
【0009】前述した問題点を解決するために、輪郭線
動き推定技法を含む輪郭線符号化方法が提案されてい
る。そのような符号化方案の一つに、1996年7月2
日に出願した、本特許出願と出願人を同じくする係属中
の日本国特許出願の特願平8−192873号明細書に
「輪郭符号化方法」という名称で開示されている。ここ
では、2つの連続する映像フレーム間のオブジェクトの
輪郭線の変化量を多角形近似及びDSTを用いて符号化
する。
【0010】たとえ、前述した輪郭線動き推定技法を用
いて、オブジェクトの輪郭線の時間的冗長性を多少除去
することによって、伝送すべきデータ量を減らし得ると
しても、例えば、64kb/sの伝送チャネル帯域幅を
有する低ビットレートのコーデックシステムの性能を首
尾良く達成するためには、伝送すべきデータの量をさら
に減らす必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、映像信号におけるオブジェクトの輪郭線を符号化
し、伝送すべきデータの量をさらに減らすことのできる
改善された方法及びその装置を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、オブジェクトの輪郭
線の動き推定の際における計算上の負担や複雑さを低減
させることのできる改善された方法及びその装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によれば、現フレームとその前のフレーム
よりなる複数の映像フレームを有するディジタル映像信
号で表されるオブジェクトの輪郭線を符号化する方法で
あって、(a)前記各輪郭線上の画素位置の平均をとる
ことによって、前記現フレームにおけるオブジェクトの
輪郭線を表す現輪郭線と前記前フレームにおけるオブジ
ェクトの輪郭線を表す前輪郭線との各中心をそれぞれ決
定する過程と、(b)前記中心間の変位量を求める過程
と、(c)前記前輪郭線、前記現輪郭線及び前記変位量
に基づいて、オーバラップされた輪郭線を生成する過程
と、(d)前記オーバラップされた輪郭線と前記現輪郭
線の中心とに基づいて、前記前輪郭線と前記現輪郭線と
の間の形状差を表す変化量情報を検出する過程と、
(e)前記変化量情報を符号化する過程とを含む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。図1には、現
フレーム及び前フレームよりなる複数の映像フレームを
有する映像信号で表されるオブジェクトの輪郭線を符号
化するための本発明による輪郭線符号化装置のブロック
を示してある。
【0015】例えば、現フレームのVOP(ビデオオブ
ジェクト平面)形態で表されるオブジェクトの現輪郭線
映像データは、現輪郭線の中心計算ユニット100及び
マッチングユニット110へ供給される。ここで、現輪
郭線映像データはオブジェクトの輪郭線上に位置する輪
郭線画素の位置データを含む。
【0016】本発明の好適実施例によれば、現輪郭線の
中心計算ユニット100は、現輪郭線の全ての輪郭線画
素の位置座標の平均をとることによって、現輪郭線の中
心点を求めると共に、現輪郭線の中心位置データを生成
する。この現輪郭線の中心位置データは、マッチングユ
ニット110と、ラインL10を経て現輪郭線予測ユニ
ット130とへ供給される。
【0017】図2には、前フレームにおけるオブジェク
トの輪郭線を表す前輪郭線の中心計算ブロック210
と、動きベクトル検出ブロック220とを含む現輪郭線
予測ユニット130の詳細なブロック図を示している。
現輪郭線の中心計算ユニット100と同様に、前輪郭線
の中心計算ブロック210は図1に示したように、フレ
ームメモリ160からラインL30を経て取り出される
前輪郭線映像データに基づいて、前輪郭線の中心位置デ
ータを計算すると共に、このデータを動きベクトル検出
ブロック220へ出力する。ここで、フレームメモリ1
60に格納されている前輪郭線の映像データは、前フレ
ームにおけるオブジェクトの輪郭線画素の位置データを
含む。動きベクトル検出ブロック220は、ラインL1
0上の現輪郭線の中心位置データと前輪郭線の中心計算
ブロック210からの前輪郭線の中心位置データとに基
づいて、現輪郭線の中心と前輪郭線の中心との間の変位
量を計算する。その後、この計算した変位量は、動きベ
クトルとしてラインL20を経てマッチングユニット1
10と輪郭線再生ユニット180へ伝送されると共に、
ラインL40を経てエントロピー符号化器170へ供給
される。
【0018】図1を再び参照するに、マッチングユニッ
ト110は、フレームメモリ160から供給された前輪
郭線映像データを動きベクトルの分だけシフトさせると
共に、オーバラップされた輪郭線映像データを生成し、
これを変化量検出ユニット120へ供給する。ここで、
オーバラップされた輪郭線映像データは、現輪郭線の中
心位置データと同一の中心位置データと、現輪郭線と予
測された現輪郭線、即ち、シフトされた前輪郭線の識別
された輪郭線画素の位置データとを含む。本発明によれ
ば、変化量検出ユニット120はオーバラップされた輪
郭線映像データに基づいて、現輪郭線と予測された現輪
郭線との間の形状差を検出する。
【0019】図3A及び図3Bには、変化量検出過程を
説明する例示図を示してある。図3Aには、単一の、例
えば、凸状の閉ループの現輪郭線及び予測された現輪郭
線に対する変化量検出過程を図示してある。変化量検出
ユニット120は、まず、予め定められた基準セグメン
トラインから始まって、中心Tから半径方向へ、M本の
第1セグメントラインを等角度に引く。ここで、隣接す
る2つの第1セグメントラインの成す角度の大きさは、
2π/Mラジアンとし、ここにMは1より大きい整数と
する。前記において、各隣接する2つの第1セグメント
ライン間、例えば、i番目と(i+1)番目の第1セグ
メントライン間の成す角度は、これら2つの第1セグメ
ントラインの間に、Nー1本の第2セグメントライン
(例えば、k1からk15)を等角度に引くことによっ
てさらに細分化される(Nは正の整数)。その後、変化
量検出ユニット120は、オーバラップされた輪郭線と
M×N本のセグメントラインとが交差する交点を検出す
る。例えば、図3Aに示すように、予測された現輪郭線
OB1上のAからPまでと現輪郭線OB2上のA′から
P′までとの間のセグメントと各輪郭線との交点を求め
る。まず、M×N本のセグメントラインの全ての交点を
検出したら、変化量検出ユニット120は、例えば、基
準セグメントラインから始まって時計方向へ移動しなが
ら、全てのセグメントラインと現輪郭線との間の交点、
例えば、A′、B′、C′…及びP′におけるエラー値
を計算する。ここで、各エラーは各々のセグメントライ
ンと予測された現輪郭線との間の交点と中心Tとの間の
距離(例えば、
【外1】 )から各々のセグメントラインと現輪郭線との間の交点
と中心Tとの間の距離(例えば、
【外2】 )を差し引くことによって求められる。上述したような
変化量検出過程を用いて、現輪郭線OB2上にある全て
の交点における全エラー値を計算した後に、エラー値を
下記に示すように、各々N個のエラー値を含む複数のア
レイ組にグループ分けする。
【0020】 D1 =[d1 1, d1 2, … ,d1 j … ,d1 N ] D2 =[d2 1, d2 2, … ,d2 j … ,d2 N ] ・ ・ DI =[dI 1 , dI 2 , … ,dI j … ,dI N ] ・ ・ DM =[dM 1 , dM 2 , … ,dM j … ,dM N
【0021】ここで、DI はI番目のアレイを、dI 1
はI番目の第1セグメントラインに対するエラー値を、
I J はI番目と(I+1)番目の第1セグメントライ
ンとの間のj番目の第2セグメントラインに対するエラ
ー値を表し、I及びjは各々1〜M及び2〜Nの範囲を
有し、dM jはM番目と第1セグメント、即ち、基準セ
グメントラインとの間のj番目の第2セグメントライン
に対するエラー値を表す。
【0022】本発明の他の好適実施例においては、第1
セグメントラインの本数Mはオーバラップされた輪郭線
の大きさに適応的に調節する。即ち、予測された現輪郭
線OB1上の交点と中心Tとの間の距離に基づいて、ま
ず、予め定めたMに対するその平均値を求め、その後、
その平均値が適当な閾値に対して増加するにつれて本数
Mも増加するようにする。
【0023】図3Bには、予測された現輪郭線と現輪郭
線とが単純な凹形態、即ち、オーバラップされた輪郭線
とセグメントラインとの交点の数が2より大きくなる場
合における変化量検出過程を示してある。変化量検出ユ
ニット120は、図3Aで説明したと同様な方法でま
ず、M×N本のセグメントラインを引いて、各セグメン
トラインと現輪郭線との交点の個数を検出する。もし、
現輪郭線と任意のセグメントラインとの交点の数が1よ
り大きい場合には、基準の半径方向のラインを探すため
に次の過程へと進める。例えば、図3Bに示すように、
i番面と(i+2)番目の第1セグメントラインとの間
の若干のセグメントラインが現輪郭線と1以上の交点を
有する場合には、中心Tからこれらのセグメントライン
間に複数の半径方向のラインを非常に狭い間隔にて引い
て、現輪郭線OB2と半径方向の各ラインとの交点の数
を検出するようにし、隣接する半径方向のラインの間の
角度は予め定めた小さな値とする。基準となる半径方向
のラインは現輪郭線に接する半径方向のラインとして規
定する。例えば、基準半径方向ラインR1及びR2が現
輪郭線OB2とP1及びP2で接する場合、その点P1
及びP2は曲率トラッキングの方向が反転される変換点
となる。基準半径方向ライン、例えば、R1とR2が決
定されれば、基準半径方向ラインに最も近い第1セグメ
ントラインは基準半径方向ラインと重なるようにシフト
されることによって、例えば、i番目及び(i+2)番
目の第1セグメントラインがR1及びR2位置へ各々移
動し、再調整された第1セグメントラインを供給する。
基準半径方向ラインに最も近い第1セグメントラインが
有用でない場合は、2番目に最も近い有用な第1セグメ
ントラインを用いることができる。
【0024】再調整された第1セグメントライン間のN
ー1本の第2セグメントラインも、第2セグメントライ
ンにより細分化される全ての角度の大きさが同一になる
ように再調整し、各々の再調整されたセグメントライン
とオーバラップされた輪郭線との交点を検出する。再調
整されたM×N本のセグメントライン上の全ての交点が
検出される場合に、変化量検出ユニット120は、各セ
グメントラインと現輪郭線との全ての交差点における全
エラー値を計算する。各エラー値は、1つのセグメント
ラインが現輪郭線及び予測された現輪郭線と各々1つの
点で出合う場合に、図3Aにつき説明したと同じ方法に
て計算される。
【0025】しかし、セグメントラインが現輪郭線また
は予測された現輪郭線と1つ以上の点で出合う場合に
は、現輪郭線とセグメントラインとの各交点におけるエ
ラー値は、予測された現輪郭線とセグメントラインとの
交点のうちで、中心に最も近い交点に対して決定され
る。例えば、i′番目の再調整された第1セグメントラ
インは現輪郭線OB2と2つの交点P0及びP2と、予
測された現輪郭線OB1と3つの交点L0、L3及びL
4を有する。この場合、P0及びP2におけるエラー値
は、再調整されたi′番目のセグメントラインと予測さ
れた現輪郭線OB1との交点のうち、中心Tに最も近い
点L0に対して、距離
【外3】 を各々差し引くことによって決定される。同様に、P1
及びP3におけるエラー値は、交点の残りのL2及びL
5より中心にもっと近いL1に対して計算される。前述
した変化量検出過程を用いて、全てのセグメントライン
と現輪郭線OB2との全ての交点におけるエラー値を計
算した後、エラー値は第1基準セグメントラインと現輪
郭線との交点から始まって、現輪郭線に沿って予め定め
られた方向(例えば、時計方向)へ移動しながら調整さ
れる。この調整されたエラー値を、図3Aにつき説明し
たと同じ方法で一組のアレイにグループ分けする。しか
し、第1セグメントラインの各対i′、(i+1)及び
(i+1)、(i+2)′に対しては、3つずつの例え
ば、
【外4】 などに対応するアレイが生成されることに留意すべきで
ある。変化量検出ユニット120から、上述した過程に
より決定した一組のアレイを表す変化量情報は、映像信
号符号化器140へ供給し、転換点情報はエントロピー
符号化器170及び輪郭線再生ユニット180へ伝送す
る。ここで、転換点情報は、転換点例えば、P1及びP
2の位置情報と輪郭線に沿って現われるそれらのシーケ
ンスを表すシーケンス情報とを含む。
【0026】映像信号符号化器140は、変化量検出ユ
ニット120からの変化量情報に含まれた各アレイを例
えば、一次元の離散的コサイン変換法(DST)と公知
の量子化技法を用いて量子化変換係数の組に変換する。
その後、これらの量子化変換係数の組は、エントロピー
符号化器170及び映像信号復号化器150へ伝送され
る。
【0027】エントロピー符号化器170においては、
映像信号符号化器140からの量子化変換係数の組、現
輪郭線予測ユニット130からラインL40を経て伝送
された動きベクトル及び変化量検出ユニット120から
の変換点情報を例えば、既知の可変長符号化技法を用い
て共に符号化して、それを伝送するために送信機(図示
せず)へ伝送する。
【0028】一方、映像信号復号化器150は、逆量子
化及び逆DCTを適用して、映像信号符号化器140か
らの量子化変換係数の組をさらに再生した変換情報に変
換して、再生変換情報を輪郭線再生ユニット180へ供
給する。
【0029】輪郭線再生ユニット180は、フレームメ
モリ160からの前輪郭線を動きベクトルの分だけシフ
トさせて、予測された現輪郭線を生成し、予測された現
輪郭線とイメージ信号復号化器150からの再生変化量
情報と、もし存在すれば、変化量検出ユニット120か
らの転換点情報とに基づいて、フレームメモリ160に
更新された前輪郭線として格納すべき再生現輪郭線を形
成する。
【0030】上記において、本発明の特定の実施例につ
いて説明したが、本発明は本明細書に記載した特許請求
の範囲を逸脱することなく、当業者は種々の変更を加え
得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】従って、本発明によれば、映像信号で表
されるオブジェクトの輪郭線に対する中心データを用い
て、オブジェクトの輪郭線に対する変化量を検出して、
輪郭線動き推定技法を行うことによって、伝送されるデ
ータの量を減少させることができ、輪郭線動き推定過程
時に要求される計算上の負担や複雑性を減らすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像信号符号化器を示したブロッ
ク図である。
【図2】図1に示された現輪郭線予測ユニットを詳細に
示したブロック図である。
【図3】A、Bは変化量の演算過程を説明する例示図で
ある。
【符号の説明】
100 現輪郭線の中心計算ユニット 110 マッチングユニット 120 変化量検出ユニット 130 現輪郭線予測ユニット 140 映像信号符号化器 150 映像信号復号化器 160 フレームメモリ 170 エントロピー符号化器 180 輪郭線再生ユニット 210 前輪郭線の中心計算ブロック 220 動きベクトル検出ブロック

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現フレームとその前のフレームよりなる
    複数の映像フレームを有するディジタル映像信号で表さ
    れるオブジェクトの輪郭線を符号化する方法であって、 (a)前記各輪郭線上の画素位置の平均をとることによ
    って、前記現フレームにおけるオブジェクトの輪郭線を
    表す現輪郭線と前記前フレームにおけるオブジェクトの
    輪郭線を表す前輪郭線との各中心をそれぞれ決定する過
    程と、 (b)前記中心間の変位量を求める過程と、 (c)前記前輪郭線、前記現輪郭線及び前記変位量に基
    づいて、オーバラップされた輪郭線を生成する過程と、 (d)前記オーバラップされた輪郭線と前記現輪郭線の
    中心とに基づいて、前記前輪郭線と前記現輪郭線との間
    の形状差を表す変化量情報を検出する過程と、 (e)前記変化量情報を符号化する過程とを含むことを
    特徴とする輪郭線符号化方法。
  2. 【請求項2】 前記過程(c)が、 (c1)前記前輪郭線を前記変位量だけシフトさせて、
    予測された現輪郭線を生成する過程と、 (c2)前記現輪郭線の中心に対して、前記予測された
    現輪郭線と前記現輪郭線とをオーバラップさせることに
    よって、前記オーバラップされた輪郭線を生成する過程
    とを含むことを特徴とする請求項1に記載の輪郭線符号
    化方法。
  3. 【請求項3】 前記過程(d)が、 (d11)前記現輪郭線の中心から複数の半径方向のセ
    グメントラインを引く過程と、 (d12)現輪郭線交点と予測された現輪郭線交点で現
    輪郭線と予測された現輪郭線とが交差する各セグメント
    ラインに対する現輪郭線交点と予測された現輪郭線交点
    とをそれぞれ検出する過程と、 (d13)前記各セグメントラインの交点間の差に基づ
    いて現輪郭線交点のエラー値を計算することによって、
    変化量情報を発生する過程とを含むことを特徴とする請
    求項2に記載の輪郭線符号化方法。
  4. 【請求項4】 前記エラー値が、各セグメントラインに
    対応する交点間の距離に基づいて決定される各セグメン
    トライン上の前記予測された現輪郭線交点と前記現輪郭
    線の中心との間の距離に基づいて定まることを特徴とす
    る請求項3に記載の輪郭線符号化方法。
  5. 【請求項5】 前記エラー値が、前記現輪郭線の中心と
    前記予測された現輪郭線交点との間の距離から、前記現
    輪郭線の中心と前記現輪郭線交点との間の距離を差し引
    くことによって決定されることを特徴とする請求項4に
    記載の輪郭線符号化方法。
  6. 【請求項6】 前記過程(d)が、前記過程(d11)
    の前に、 (d21)前記輪郭線の大きさを検出する過程と、 (d22)前記輪郭線の大きさに基づいて、前記半径方
    向のセグメントラインの数を決定する過程とをさらに含
    むことを特徴とする請求項5に記載の輪郭線符号化方
    法。
  7. 【請求項7】 前記過程(d)が、前記過程(d13)
    の後に、 前記変化量情報を各々が予め定められた個数のエラー値
    を有する複数のアレイにグループ分けする過程をさらに
    含むことを特徴とする請求項6に記載の輪郭線符号化方
    法。
  8. 【請求項8】 前記グループ分けした変化量情報が、ア
    レイ単位で符号化されることを特徴とする請求項7に記
    載の輪郭線符号化方法。
  9. 【請求項9】 前記過程(d)が、 (d31)予め定めた基準の半径方向セグメントライン
    から始まって、前記現輪郭線の中心から、1より大きい
    整数であるM本の第1半径方向セグメントラインを引く
    過程と、 (d32)前記現輪郭線上で前記現輪郭線の中心と前記
    現輪郭線とを結ぶラインを表す1つまたはそれ以上の転
    換点を検出する過程であって、前記転換点が前記現輪郭
    線と接する点を表す過程と、 (d33)隣接する各2つの第1半径方向セグメントラ
    イン間に、正の整数であるNから1を引いたNー1本の
    第2半径方向セグメントラインを引く過程と、 (d34)前記現輪郭線と前記第1および第2半径方向
    セグメントラインの各々との間に存在する1つまたはそ
    れ以上の交点を求める過程と、 (d35)前記予測された現輪郭線と前記第1および第
    2半径方向セグメントラインの各々との間に存在する1
    つの交点を求める過程と、 (d36)前記現輪郭線に沿って予め定めた方向へ移動
    しながら、前記各々のセグメントラインに対して、前記
    現輪郭線上の交点と前記予測された現輪郭線上の交点と
    の間の差に基づいて各現輪郭線交点のエラー値を求める
    ことによって、前記変化量の情報を生成する過程とを含
    むことを特徴とする請求項2に記載の輪郭線符号化方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2半径方向セグメン
    トラインの各々と前記予測された現輪郭線との交点が、
    前記予測された現輪郭線と前記各セグメントラインとの
    交点のうちで、前記現輪郭線の中心に最も近い交点であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の輪郭線符号化方
    法。
  11. 【請求項11】 前記過程(d)が、前記過程(d3
    1)の前に、 (d41)前記オバーラップされた輪郭線の大きさを検
    出する過程と、 (d42)前記オバーラップされた輪郭線の大きさをに
    基づいて前記本数Mを決定する過程とをさらに含むこと
    を特徴とする請求項10に記載の輪郭線符号化方法。
  12. 【請求項12】 前記過程(d)が、転換点が検出され
    れば、前記過程(d32)の後に、前記転換点に最も近
    い第1半径方向セグメントラインを探して、前記第1半
    径方向セグメントラインを前記転換点へシフトさせる過
    程をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の輪
    郭線符号化方法。
  13. 【請求項13】 前記過程(d)が、前記過程(d3
    6)の後に、 前記変化量情報を予め定められた個数のエラー値を有す
    る複数のアレイにグループ分けする過程をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項12に記載の輪郭線符号化方法。
  14. 【請求項14】 前記予め定められた数は、前記数Nに
    対応することを特徴とする請求項13に記載の輪郭線符
    号化方法。
  15. 【請求項15】 前記グループ分けされた変化量情報
    が、アレイ単位で符号化されることを特徴とする請求項
    14に記載の輪郭線符号化方法。
  16. 【請求項16】 現フレームとその前のフレームよりな
    る複数の映像フレームを有するディジタル映像信号で表
    されるオブジェクトの輪郭線を符号化する装置であっ
    て、 前記各輪郭線上の画素位置の平均をとることによって前
    記現フレームにおけるオブジェクトの輪郭線を表す現輪
    郭線と前記前フレームにおけるオブジェクトの輪郭線を
    表す前輪郭線との各中心をそれぞれ決定する手段と、 前記中心間の変位量を求める手段と、 前記前輪郭線、前記現輪郭線及び前記変位量に基づい
    て、オーバラップされた輪郭線を生成する手段と、 前記オーバラップされた輪郭線と前記現輪郭線の中心と
    に基づいて、前記前輪郭線と前記現輪郭線との間の形状
    差を表す変化量情報を検出する手段と、 前記変化量情報を符号化する手段とを含むことを特徴と
    する輪郭線符号化装置。
  17. 【請求項17】 前記オーバラップされた輪郭線生成手
    段が、 前記前輪郭線を前記変位量だけシフトさせて、予測され
    る現輪郭線を生成する手段と、 前記現輪郭線の中心に対して、前記予測現輪郭線と前記
    現輪郭線とをオーバラップさせることによって、前記オ
    ーバラップされた輪郭線を生成する手段とを含むことを
    特徴とする請求項16に記載の輪郭線符号化装置。
  18. 【請求項18】 前記変化量情報検出手段が、 前記現輪郭線の中心から複数の半径方向のセグメントラ
    インを引く手段と、 現輪郭線交点と予測された現輪郭線交点で現輪郭線と予
    測された現輪郭線とが交差する各セグメントラインに対
    する現輪郭線交点と予測された現輪郭線交点とをそれぞ
    れ検出する手段と、 前記各セグメントラインの交点間の差に基づいて現輪郭
    線交点のエラー値を計算することによって、変化量情報
    を発生する手段とを含むことを特徴とする請求項17に
    記載の輪郭線符号化装置。
  19. 【請求項19】 前記エラー値が、各セグメントライン
    に対応する交点間の距離に基づいて決定された各セグメ
    ントライン上の前記予測された現輪郭線交点と前記現輪
    郭線の中心との間の距離に基づいて定まることを特徴と
    する請求項18に記載の輪郭線符号化装置。
  20. 【請求項20】 前記エラー値が、前記現輪郭線の中心
    と前記予測された現輪郭線交点との間の距離から、前記
    現輪郭線の中心と前記現輪郭線交点との間の距離を差し
    引くことによって決定されることを特徴とする請求項1
    9に記載の輪郭線符号化装置。
  21. 【請求項21】 前記変化量情報検出手段が、 前記輪郭線の大きさを検出する手段と、 前記輪郭線の大きさに基づいて、前記半径方向のセグメ
    ントラインの数を決定する手段とをさらに含むことを特
    徴とする請求項20に記載の輪郭線符号化装置。
  22. 【請求項22】 前記変化量情報検出手段が、 前記変化量情報を各々が予め定められた個数のエラー値
    を有する複数のアレイにグループ分けする手段をさらに
    含むことを特徴とする請求項20に記載の輪郭線符号化
    装置。
  23. 【請求項23】 前記グループ分けした変化量情報が、
    アレイ単位で符号化されることを特徴とする請求項22
    に記載の輪郭線符号化装置。
  24. 【請求項24】 前記変化量情報検出手段が、 予め定められた基準の半径方向セグメントラインから始
    まって、前記現輪郭線の中心から、1より大きい整数で
    あるM本の第1半径方向セグメントラインを引く手段
    と、 前記現輪郭線上で前記現輪郭線の中心と前記現輪郭線と
    を結ぶラインを表す1つまたはそれ以上の転換点を検出
    する手段であって、前記転換点が前記現輪郭線と接する
    点を表す手段と、 隣接する各2つの第1半径方向セグメントライン間に、
    正の整数であるNから1を引いたNー1本の第2半径方
    向セグメントラインを引く手段と、 前記現輪郭線と前記第1および第2半径方向セグメント
    ラインの各々との間に存在する1つまたはそれ以上の交
    点を求める手段と、 前記予測された現輪郭線と前記第1および第2半径方向
    セグメントラインの各々との間に存在する1つの交点を
    求める手段と、 前記現輪郭線に沿って予め定められた方向へ移動しなが
    ら、前記各々のセグメントラインに対して、前記現輪郭
    線上の交点と前記予測された現輪郭線上の交点との間の
    差に基づいて現輪郭線交点のエラー値を求めることによ
    って、前記変化量の情報を生成する手段とを含むことを
    特徴とする請求項17に記載の輪郭線符号化装置。
  25. 【請求項25】 前記第1および第2半径方向セグメン
    トラインの各々と前記予測された現輪郭線との間の交点
    が、前記予測された現輪郭線と前記各セグメントライン
    との交点のうちで、前記現輪郭線の中心に最も近い交点
    であることを特徴とする請求項24に記載の輪郭線符号
    化装置。
  26. 【請求項26】 前記変化量情報検出手段が、 前記オバーラップされた輪郭線の大きさを検出する手段
    と、 前記オバーラップされた輪郭線の大きさに基づいて前記
    本数Mを決定する手段とをさらに含むことを特徴とする
    請求項25に記載の輪郭線符号化装置。
  27. 【請求項27】 前記変化量情報検出手段が、転換点が
    検出されれば、前記転換点に最も近い第1半径方向セグ
    メントラインを探して、前記第1半径方向セグメントラ
    インを前記転換点へシフトさせる手段をさらに含むこと
    を特徴とする請求項25に記載の輪郭線符号化装置。
  28. 【請求項28】 前記変化量検出手段が、 前記変化量情報を予め定められた個数のエラー値を有す
    る複数のアレイにグループ分けする手段をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項27に記載の輪郭線符号化装置。
  29. 【請求項29】 前記予め定められた数は、前記数Nに
    対応することを特徴とする請求項28に記載の輪郭線符
    号化装置。
  30. 【請求項30】 前記グループ分けした変化量情報が、
    アレイ単位で符号化されることを特徴とする請求項29
    に記載の輪郭線符号化装置。
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