JPH10115676A - マンロケーションシステムとこのマンロケーションシステムを用いた検査システム - Google Patents

マンロケーションシステムとこのマンロケーションシステムを用いた検査システム

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JPH10115676A
JPH10115676A JP27237196A JP27237196A JPH10115676A JP H10115676 A JPH10115676 A JP H10115676A JP 27237196 A JP27237196 A JP 27237196A JP 27237196 A JP27237196 A JP 27237196A JP H10115676 A JPH10115676 A JP H10115676A
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JP
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gps
inspection
phs
mobile communication
receiving unit
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JP27237196A
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Inventor
Hajime Morioka
肇 森岡
Kazuo Murata
和夫 村田
Hisato Inoue
寿人 井上
Koichi Matsumoto
貢一 松本
Ichiro Yokoya
一郎 横矢
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業員に負担をかけることなしに正確な位置検
知が可能なマンロケーションシステムとこのシステムを
用いた検査システムを提供すること。 【解決手段】複数のGPS衛星2からの情報に基づいて
位置情報を算定する携帯可能なGPS受信ユニット20
aの通信部としての移動体通信端末30と、固定ポイン
トに配置されるとともに複数のGPS衛星からの情報に
基づいてGPS位置誤差を算定するD−GPS受信シス
テム20bと、移動体通信回線3を介して送られた位置
情報と前記GPS位置誤差とから前記移動体通信端末3
0の位置を特定するセンターコンピュター11とを備え
たマンロケーションシステム。測定器4がさらに前記移
動体通信回線3を介して前記センターコンピューター1
1と接続される検査システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント設備や工
場施設などで活動するパトローラや保守点検作業員の位
置を中央の管理センターで把握するマンロケーションシ
ステムとこのマンロケーションシステムを用いた検査シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマンロケーションシステムでは、
定期的に保守点検作業員が自分の所在地を管理センター
に報告し、管理センターに設けられた地図上にその印を
配置することにより、全ての保守点検作業員の位置を集
中管理していた。その際、保守点検作業員と管理センタ
ーとの間の通信は、保守点検作業員が分布するエリアが
比較的狭い場合では、トランシーバを用いることができ
るが、そのエリアは広い場合、携帯電話などを用いるこ
とになる。
【0003】さらに別なマンロケーションシステムで
は、複数の無線基地局を配置し、保守点検作業員は発信
機を持ち、その発信機からの電波をいくつかの無線基地
局で受信した後は、その電波を受信した時の電界強度を
無線基地局から専用回線又は公衆回線を通じて管理セン
ターまで送り、この結果から保守点検作業員がどの無線
基地局に近いかという情報を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者のマンロケーショ
ンシステムでは、保守点検作業員との直接通話による位
置確認は、保守点検作業員の負担が大きいだけではな
く、口頭説明は人によってその位置があいまいとなるこ
とがあり、特に緊急作業時において、次々と移動しなが
らの作業時に的確に自分の存在位置を管理センターに説
明することは困難である。また、後者のマンロケーショ
ンシステムでは、無線基地局を配置さえすれば、広範囲
のエリアをカバーすることが可能であるが、その検知で
きる位置精度が不十分であり、管理センターからの細や
かな人的配置計画が不可能である。又、無線通話の使用
は、電波法の制約を受けるので、自由な使用はできず、
より自由度の高い新しい通信方法が要求されている。
【0005】特に、これらのマンロケーションシステム
を工場施設や地域全体に敷設されたガス配管などの検査
システムに適用する場合、従来のマンロケーションシス
テムでは得られなかった、正確な位置検知と保守点検作
業員に負担のかからない位置情報の伝達が要求される。
【0006】本発明の目的は、保守点検作業員に負担を
かけることなしに正確な位置検知が可能なマンロケーシ
ョンシステムを提供することである。本発明のさらに別
な目的は、上記マンロケーションシステムを組み込んだ
検査システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるマンロケーションシステムは、複数の
GPS(Global Positioning Systemの略称であり、以
下略称を用いる)衛星からの情報に基づいて位置情報を
算定する携帯可能なGPS受信ユニットと、このGPS
受信ユニットの通信部としての移動体通信端末と、固定
ポイントに配置されるとともに複数のGPS衛星からの
情報に基づいてGPS位置誤差を算定するD−GPS
(Differential Global Positioning Systemの略称であ
り、以下略称を用いる)受信システムと、移動体通信回
線を介してGPS受信ユニットから送られた位置情報と
D−GPS受信システムから送られたGPS位置誤差と
から移動体通信端末の位置を特定するセンターコンピュ
ターとを備えている。
【0008】上記構成では、パトローラや保守点検作業
員がGPS受信ユニットと移動体通信端末のセットを携
帯して、チェックポイントを巡回している場合、GPS
衛星の電波を受信することによりGPS受信ユニットに
よって算定された位置が移動体通信端末から、移動体通
信回線を通じて、例えば管理センターに備えられている
センターコンピュータに送られる。同時に、管理センタ
ーに設けられたD−GPS受信システムがGPS衛星の
電波を受信すると、測位計算により実際のD−GPS受
信システム、つまり管理センターの位置からの誤差量が
計算され、センターコンピュータに送られる。センター
コンピュータは、GPS受信ユニットからの位置データ
をD−GPS受信システムからの誤差量に基づいて補正
することで正確なGPS受信ユニットの位置、つまり保
守点検作業員の位置を求め、例えば、ディスプレイに表
示されている地図上に求められた位置を表示することが
できる。
【0009】D−GPSと移動体通信を保守点検作業員
に携帯させることにより、作業員が口頭で位置を説明す
ることなしに、誤差が10m以内の正確なマンロケーシ
ョンシステムが実現する。また、必要に応じて、管理セ
ンターから的確な移動指示を与えることも可能である。
特に、作業員が危険な状態にさらされているとみなされ
る場合、正確な位置を把握しているので、的確に近くの
他の作業員等を仕向ける場合に利点を発揮する。
【0010】本発明では、好適な移動体通信回線として
PHS(パーソナル・ハンディフォン・システム)回線
を採用することが特に提案されている。PHSでは、P
HS端末と基地局との間で、32kbps(キロビット
/秒)のデータをディジタルで送受信でき、基地局と接
続される構内回線や公衆回線も高速のディジタル回線が
使用されるので、完全にディジタルでセンターコンピュ
ータとPHS端末、結果的にはGPS受信ユニットとの
間をデータ通信することが可能となり、データ転送の高
速化と高信頼性が得られる。また、PHS端末の送信出
力が小さいため(10ミリワット程度)、電池への負担
が小さく、重量を抑えることができるので、作業員が常
備しても、重量的、スペース的問題が生じない。PHS
端末の送信出力が小さいことは、事業所内で使用する場
合、電波障害問題に関しても利点をもつ。もちろん、P
HS端末の送信出力が小さいことは、1つの基地局がも
つカバーエリアが小さいことになるが、事業所内におい
ては、基地局の設置場所は実質的には任意に選ぶことが
可能であり、最も効果的な分布で基地局を配置すること
ができるし、PHSの基地局の設置費用は他の移動体通
信に比べ安価である。また、PHS端末に事業所内回線
用と公衆回線用との切り換え機能を備えておけば、同じ
PHS端末で事業所外の工事現場においても付近の基地
局を通じて管理センターのセンターコンピュータと接続
することも可能である。
【0011】移動体通信としてPHSを採用した場合の
本発明の好適な実施形態として、さらにPHS端末と測
定手段とを赤外線インターフェース(Infra-red Data A
ssociationによって規格された光通信インターフェース
であり、以下IrDAとも略称される)で接続するならば、
例えば比較的高い電圧を用いるRS232Cなどのイン
ターフェースを用いるより、プラント設備やガス工事現
場での使用を考慮すると、防爆性の観点から利点が大き
い。
【0012】本発明の別な好適な実施形態として、PH
S端末と測定手段とをPCカードインターフェースで接
続するならば、前述した赤外線インターフェースと同様
PHS端末と測定手段とをケーブルで結ばなくてもよい
だけではなく、自動着信や自動発信などの高度な制御処
理機能も与えることができ、作業員によるPHS端末の
操作なしでセンターコンピュータ側から自由に測定手段
にデータを送り込むことも可能となる。さらに、PHS
端末とGPS受信ユニットとを、例えばマザーボードを
介して一体化するならば、携帯機器としてのポータブル
性において利点をもつことになる。
【0013】本発明のさらに別な目的を達成するため
に、上述した種々の特徴を持つマンロケーションシステ
ムを用いた検査システムが提案され、その際被検査物の
物理量を測定する測定器と、この測定器からの信号を処
理する検査データ処理ユニットがさらに備えられ、この
検査データ処理ユニットは移動体通信回線を介してセン
ターコンピューターとの間で双方向情報伝達が可能であ
る。
【0014】上記構成では、巡回検査を行っている点検
保守作業員の位置が管理センターで把握できるだけでは
なく、管理センター側で所望する検査ポイントに近くの
検保守作業員を派遣して、その検査ポイントでの測定デ
ータを直ちにセンターコンピュータに送ることができ
る。特に、移動検査の場合、検査ポイントの正確な位置
とその位置での検査データが順次送られてくるため、現
場の状況が管理センターで完全に把握することが可能と
なる。
【0015】本発明による検査システムの好適な実施形
態として、検査データ処理ユニットとGPS受信ユニッ
トがマザーボードを介して一体的に構成されるならば、
携帯しなければならない装置全体がコンパクト化される
と同時に、位置データと測定データを組み合わせて出力
することも可能となる。さらに、検査データ処理ユニッ
トとGPS受信ユニットに加え移動体通信端末もマザー
ボードを介して一体的に構成されるならば、特にマザー
ボードに汎用コンピュータのようなインテリジェント機
能を持たせている場合、移動毎に、あるいは測定データ
が許容値を越える毎に、移動体通信端末を自動ダイヤル
して、位置データや測定データを管理センターに送るこ
とも可能となる。
【0016】さらに、移動体通信としてPHSを採用し
た本発明による検査システムを事業所内で利用するため
の実施形態の好適例として、PHS端末と前記センター
コンピュータを接続するPHS回線が、事業所内外に分
布配置された複数の基地局と、この基地局と接続されて
いるPHS制御装置を含んでおり、このPHS制御装置
は電話音声通信に関しては基地局と構内交換機との間の
中継を行うとともにデータ通信に関しては基地局と前記
センターコンピュータを含むネットワークとの間の中継
を行うものが提案される。このシステムでは、このPH
S端末を通じての管理センターと音声による通信で補足
的な情報伝達を行うことができるし、事業所内のネット
ワーク上でつながれている全ての機器とのデータ通信を
行うこともできる。例えば、前記ネットワークを通じ
て、ある保守点検作業に精通した専門家と、音声通信や
データ通信を行うことで、異常が発生した現場作業する
保守点検作業員に対して適切な専門知識を与えることも
可能となる。なお、このような検査システムを事業所外
で使用する場合では、巡回中の保守点検作業者が携帯す
るPHS端末を通信事業者が設置する基地局とISDN
(Integrated Services Digital Network)回線を介して
事業所内のネットワークに接続することができ、同様
に、各保守点検作業員が携帯する測定器とそのネットワ
ーク上でつながれている全ての機器とのデータ通信を行
うこともできる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による移動体通信を用いる
マンロケーションシステムの実施の形態を示すブロック
図が図1に示されている。図1に示されているように、
一方では、移動体としての保守点検作業員が携帯する携
帯ボックス9に、上空の複数のGPS衛星2からの電波
を受信するGPSアンテナ21aと、このGPSアンテ
ナ21aからの信号に基づいて携帯ボックス9の存在位
置座標を算出するGPS受信ユニット20aが設けられ
ており、他方では、固定局としてのプラント設備の管理
センター1に構築された構内コンピュータネットワーク
(以下単に社内LAN=Local Area Networkと称する)
10に、上空の複数のGPS衛星2からの電波を受信す
るGPSアンテナ21bと、このGPSアンテナ21b
からの信号に基づいてGPS位置誤差を測定するD−G
PS受信システム20bとが設けられている。さらに、
携帯ボックス9には、通信部として機能するPHS端末
30が装着可能であり、装着されたPHS端末30とG
PS受信ユニット20aは赤外線インターフェース(例
えばIrDAインターフェース)で接続される。PHS
端末30はPHS通信回線3を通じて社内LAN10と
双方向情報伝達可能である。社内LAN10につながれ
ているセンターコンピュータ11は、PHS通信回線3
を通じて送られてくる位置情報とD−GPS受信システ
ム20bから送られてくるGPS位置誤差とから補正さ
れた正確な携帯ボックス9つまり保守点検作業員の位置
を算定する。
【0018】携帯ボックス9には、さらにセンサー又は
測定器4につながれている検査データ処理ユニット40
を装備することが可能で、これによりマンロケーション
システムと検査システムの統合化が実現し、その場合検
査データ処理ユニット40で処理された検査データもP
HS通信回線3を通じて社内LAN10のセンターコン
ピュータ11に送り込んだり、社内LAN10に設けら
れている検査支援システム5にアクセスして各種の情報
を取り出すことも可能である。
【0019】図2に示すように、D−GPS受信システ
ム20bは、GPSアンテナ21bと接続しているD−
GPS基準局受信ユニット23を備えており、この受信
ユニット23は、GPS電波から位置信号を生成するG
PS受信機能と、この位置信号からGPS位置誤差を算
定するD−GPSデータ処理機能を有する。D−GPS
基準局受信ユニット23は、ディジタル化された地図デ
ータを格納している地図データベースサーバ24と同様
に社内LAN10に接続している。検査支援システム5
は、種々の検査に関する情報を管理・格納している検査
データベースサーバ51と検査専門家のクライアント端
末52から構成されている。
【0020】社内LAN10は、ルータ6aを介してP
HS制御装置31と接続している。PHS制御装置31
はPHS回線3を構成する基地局32と構内ディジタル
回線33を介して接続されているとともに、構内電話交
換機7とも接続されている。つまり、PHS制御装置3
1は、PHS端末30から基地局32と構内ディジタル
回線33を介して送られてきた信号が電話音声であれば
構内電話交換機7へスイッチし、送られていた信号がデ
ータ通信であれば社内LAN10にスイッチする。構内
電話交換機7や社内LAN10から送られてきた信号
は、いずれにしても基地局32を介して宛先のPHS端
末30に送る。基地局32のサービスエリアは数百メー
トルであるので、全ての検査ポイントをカバーすべく、
基地局32が分布配置されている。構内電話交換機7
は、公衆回線と社内電話網に接続されているので、PH
S端末30は外線電話や社内電話と通話することも可能
である。
【0021】社内LAN10は、さらにルータ6aを介
してISDN回線と接続しており、PHS端末30が事
業者外に出た場合に、PHS端末30から通信業者によ
って設置されている基地局とISDN回線を通じてセン
ターコンピュータ11に至る方向及びその逆方向のデー
タ通信が可能である。
【0022】図3に移動体側のGPS受信ユニット20
aのブロック図が示されている。GPS受信ユニット2
0aには、GPSアンテナ21aを通じてGPS衛星2
から受信された信号に基づいてその存在位置座標を算出
するGPS受信部22aとPHS端末30との間を仲介
するマザーボード90が備えられている。このマザーボ
ード90は、パーソナルコンピュータとして構成しても
よいし、専用の回路基板として構成してもよい。いずれ
にしても、マザーボード90は、RAM94やROM9
5を使ってデータ処理を行うCPU91と、GPS受信
部22aのための通信インターフェース92と、PHS
端末93とデータのやりとりを行う入出力制御部93と
を備えている。前述したように、ここでは、PHS端末
93とIrDAにより通信を行うので、入出力制御部9
3の先には光通信ポートが設けられている。もちろん、
光通信ポートに代え、PCカード用スロット(例えばP
CMCIA(Personal Computer Memory Card Internat
ionalAssociation )で規格されたもの)を設け、PH
S端末30としてPCカード型PHS端末を用いてもよ
い。
【0023】図4に、GPS受信ユニット20aと検査
データ処理ユニット40とを組み合わせた携帯ボックス
9のブロック図が示されている。GPS受信ユニット2
0aに関しては図3で説明したものと実質的に同じであ
るので、ここでは同じ図番を付与するだけで、無用な説
明の繰り返しは避ける。測定器4、例えばガス漏れセン
サーを制御するための測定器制御部41は、通信インタ
ーフェース92を介してマザーボード9の中核としての
CPU91と接続されている。測定器制御部41より入
力された検査データは、入出力制御部93からPHS端
末93を通じて管理センター1のセンタコンピュータ1
1に送ることができると同時に、表示制御部96の働き
で、液晶ディスプレイに測定値を表示させたり、許容範
囲を外れた測定値が入力された場合アラームを報知する
ことが可能である。さらに、入出力制御部93の先に設
けられたPCカード用スロットに差し込まれたカード型
ハードディスク98にアクセスすることで、検査ポイン
トの紹介など、現場検査に関するデータも読み取ること
ができる。もちろん、より詳しいデータ、例えば、対象
となっている検査ポイントの履歴データなどは、PHS
通信回線3を通じて管理センター1の検査支援システム
5から取り込むことも可能である。これらの種々の機能
は、ROM95やPCカード用スロットに差し込まれた
カード型メモリーに格納されたプログラムによって実現
される。
【0024】上述のように構成されるマンロケーション
は次のように動作する。巡回検査を行っている保守点検
作業員が携帯する携帯ボックス9から突き出されたGP
Sアンテナ21aでGPS衛星2の電波を受信し、GP
S受信部22aでGPS位置データが作り出され、この
GPS位置データはマザーボード90の働きで、入出力
制御部93の光通信ポートからPHS端末30へ送ら
れ、無線により近くの基地局32に受信され、さらに構
内ディジタル回線33を伝送され、PHS制御装置31
とルータ6aを介して社内LAN10に入り込んでセン
ターコンピュータ11に到達する。保守点検作業員が事
業所外に出ている場合は、PHS端末30を公衆用に切
り換えることで、GPS位置データは、付近の基地局か
らNTTのISDN回線に入り、ルータ6bを介して社
内LAN10に入り込んでセンターコンピュータ11に
到達する。管理センター1側では、GPSアンテナ21
bでGPS衛星2の電波を受信し、D−GPS基準局受
信ユニット23はGPS位置データを生成する。D−G
PS基準局受信ユニット23は、測位計算により真の位
置(管理センター1は移動しない固定ポイントであり、
真の正確な位置情報をもっている)からの誤差量を計算
する。この誤差量がセンターコンピュータ11に送られ
ることにより、センターコンピュータ11は、携帯ボッ
クス9からのGPS位置データを補正し、誤差10m以
内の正確な携帯ボックス9の位置座標を算定する。この
算定された位置座標と、地図データベースサーバ24か
ら取り込んだ地図データを組み合わせ、ディスプレイに
対象となっている携帯ボックス9、つまり保守点検作業
員の現在位置を地図とともに表示する。これにより、管
理センター1では、全ての保守点検作業員の現在位置を
正確に把握することができ、新たな検査が通過的に必要
な場合、その新たな目的地に最も近くにいる保守点検作
業員にPHS通信回線3を通じて通話し、移動を指令す
ることができる。
【0025】さらに、この携帯ボックス9に、保守点検
作業員が携帯している測定器4のための検査データ処理
ユニット40が組み込まれている場合、検査作業中に得
られた検査データは、前述したGPS位置データと同様
に、PHS通信回線3を通じてセンターコンピュータ1
1に送ることができる。センターコンピュータ11にお
いて起動している検査ルーチンの働きで、必要に応じて
検査支援システム5を構成する各種サーバを利用して故
障診断が行われ、その診断結果がセンターコンピュータ
11からPHS回線3経由でコントローラ20に送られ
るので、現場の作業員は、検査を実施している被検査物
の故障原因をほぼリアルタイムで知ることができる。セ
ンターコンピュータ11に送られてきた検査データが、
検査ポイント別に区分けされて検査データベース12に
格納される。さらに、作業員が、保守・点検作業のため
に、対象となっている被検査物の過去の検査データや保
守・点検履歴が必要な場合、PHS回線3を介して検査
データベースサーバ51にアクセスして、必要な情報を
取り出すことができる。また、その場で、対象となる被
検査物に熟知している専門家のクライアント端末52と
データ通信での情報交換、あるいは電話機を用いて音声
情報交換し、必要な情報を得ることも可能である。ガス
漏れ事故の検査などのように、特定のエリアを移動しな
がら行う移動検査の場合、移動する複数作業員からの検
査データがその検査位置とともに送られてくるので、セ
ンターコンピュータ11では、地図上にガス漏れの分布
をリアルタイムに表示することができ、対策を講じるた
めの有力な助けとなる。
【0026】いずれにしても巡回検査作業を終えた保守
点検作業員は管理センター1に戻り、自分のクライアン
ト端末を用いて検査データベースサーバ51にアクセス
して必要なデータや文書を取り出しながら、検査報告書
を作成することができる。マザーボード9にGPS受信
部22a、測定器制御部41、そしてPHS端末30を
装着するとともにCPU91にGPS電波の受信、測定
器4の操作、PHS端末30の自動発信を行うようにプ
ログラミング指令した携帯ボックス9を例えば自動走行
車両などに搭載するなら、自動検査位置検出型の検査装
置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマンロケーションシステムとこの
マンロケーションシステムを用いた検査システムの原理
を示すブロック図
【図2】管理センターにおける社内ネットワークの概略
ブロック図
【図3】GPS受信ユニットの概略ブロック図
【図4】GPS受信ユニットと検査データ処理ユニット
を組み合わせた携帯ボックスのブロック図
【符号の説明】
2 GPS衛星 3 移動体通信回線 4 測定器 11 センターコンピュター 20a GPS受信ユニット 20b D−GPS受信システム 30 移動体通信端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 貢一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 横矢 一郎 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のGPS衛星からの情報に基づいて
    位置情報を算定する携帯可能なGPS受信ユニットと、 前記GPS受信ユニットの通信部としての移動体通信端
    末と、 固定ポイントに配置されるとともに複数のGPS衛星か
    らの情報に基づいてGPS位置誤差を算定するD−GP
    S受信システムと、 移動体通信回線を介して前記GPS受信ユニットから送
    られた位置情報と前記D−GPS受信システムから送ら
    れたGPS位置誤差とから前記移動体通信端末の位置を
    特定するセンターコンピュターと、を備えたマンロケー
    ションシステム。
  2. 【請求項2】 前記移動体通信回線がPHS回線である
    請求項1に記載のマンロケーションシステム。
  3. 【請求項3】 前記移動体通信端末としてのPHS端末
    と前記GPS受信ユニットとは赤外線インターフェース
    で接続されている請求項2に記載のマンロケーションシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記移動体通信端末としてのPHS端末
    と前記GPS受信ユニットとはPCカードインターフェ
    ースで接続されている請求項2項に記載のマンロケーシ
    ョンシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに1項に記載さ
    れたマンロケーションシステムを用いた検査システムに
    おいて、 被検査物の物理量を測定する測定器と、前記測定器から
    の信号を処理する検査データ処理ユニットが備えられ、
    前記検査データ処理ユニットは前記移動体通信回線を介
    して前記センターコンピューターとの間で双方向情報伝
    達が可能である検査システム。
  6. 【請求項6】 前記検査データ処理ユニットと前記GP
    S受信ユニットがマザーボードを介して一体的に構成さ
    れる請求項5に記載の検査システム。
  7. 【請求項7】 前記検査データ処理ユニットと前記GP
    S受信ユニットと前記移動体通信端末がマザーボードを
    介して一体的に構成されている請求項5に記載の検査シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記センターコンピュータとD−GPS
    受信システムとはLANによってつながれており、前記
    PHS端末と前記LANを接続するPHS回線は、事業
    所内に分布配置された複数の基地局と、前記基地局と接
    続されているPHS制御装置を含んでおり、前記PHS
    制御装置は電話音声通信に関しては前記基地局と構内交
    換機との間の中継を行うとともにデータ通信に関しては
    前記基地局と前記LANとの間の中継を行う請求項5〜
    7のいずれか1項に記載の検査システム。
  9. 【請求項9】 前記センターコンピュータとD−GPS
    受信システムとはLANによってつながれており、前記
    PHS端末は、データ通信の場合、基地局と、前記基地
    局と接続されているISDN回線を介して前記LANに
    接続される請求項5〜7のいずれか1項に記載の検査シ
    ステム。
JP27237196A 1996-10-15 1996-10-15 マンロケーションシステムとこのマンロケーションシステムを用いた検査システム Pending JPH10115676A (ja)

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