JPH10111757A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JPH10111757A
JPH10111757A JP26405296A JP26405296A JPH10111757A JP H10111757 A JPH10111757 A JP H10111757A JP 26405296 A JP26405296 A JP 26405296A JP 26405296 A JP26405296 A JP 26405296A JP H10111757 A JPH10111757 A JP H10111757A
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JP
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voltage
display
electrodes
voltage pulse
electrode
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JP26405296A
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English (en)
Inventor
Toru Owada
徹 大和田
Tsutomu Furuhashi
勉 古橋
Shigeyuki Nishitani
茂之 西谷
Isao Takita
功 滝田
Makiko Ikeda
牧子 池田
Satoru Tsunekawa
悟 恒川
Tatsuzo Hamada
達蔵 浜田
Masaaki Kitajima
雅明 北島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率良くX座標を検出する。 【解決手段】マトリクス状に配置された表示素子からな
るディスプレイで、非表示期間中に、L個の電圧パルス
印加パターンに対して接触しているX座標検出手段を有
し、L個の電圧パルス印加パターンは、1からH(ただ
し、H≦L)までの間の、それぞれ異なる任意のH個の
値kについて、N個のX電極を、X電極の並びに従って
2×k個の領域に等分割し、その幅kの両端に、幅m
(ただし、m<k)のパターンを各々配置し、そのパタ
ーンから距離n(ただし、n<k)を各々空けた位置に
幅k−2×(m+n)のパターンを配置した電圧パルス
印加パターンの分割した各領域のうちX電極の並びの方
向について一つおきに存在する領域に属するX電極に、
電圧パルスを印加するH個の電圧印加パターンを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座標入力機構を備え
たディスプレイ装置に関し、特に、その座標入力の技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の座標入力装置を備えたディスプレ
イ装置は、たとえば、特開平2−255911号公報記
載の装置が知られている。
【0003】この装置によれば、ペンシル状の検出装置
で、ディスプレイの駆動電圧パルスを検出することによ
り、検出装置で指示された位置の座標を求める。したが
い、この装置によれば、ディスプレイ装置と別個に、感
圧タブレット等を座標入力用に設ける必要がない。
【0004】以下、特開平2−255911号公報に記
載の装置について説明する。
【0005】図13にこの装置の構成を示す。
【0006】図中、201は薄膜ELパネルであり、y
0、y1、・・・・、y(n−1)はY電極であり、x
0、x1、・・・・、x(m−1)はX電極であり、2
02はY電極駆動回路であり、203はX電極駆動回路
である。また、204はタイミング発生回路であり、2
05は座標検出用のペンシル状の検出装置(以下、単に
ペンと記す)であり、206は増幅回路であり、207
はy座標検出回路であり、208はx座標検出回路であ
る。薄膜ELパネル201は表示画面のY座標すなわち
ラインはY電極で指定され、X座標すなわち列はX電極
で指定される。また、薄膜ELパネル201の、選択電
圧を印加されたY電極に対応するラインの、選択電圧を
印加されたX電極に対応する画素がオン状態(表示状
態)となる。
【0007】以下、図14を用いて、この装置の動作を
説明する。
【0008】図14は、薄膜ELパネル201のY電
極、X電極に印加される駆動電圧のタイミングを示し
た。
【0009】図14に示すように、この装置では、1画
面を表示するのに必要な期間である1フレーム期間を、
表示とY座標の検出を行う表示・Y座標検出モードの期
間と、X座標を検出するX座標検出モードの期間に分割
している。表示・Y座標検出モードの期間は、実際に表
示のためにX電極、Y電極に電圧の印加を行う期間、X
座標検出モードの期間は表示のための電圧の印加を行わ
ない期間である。
【0010】Y座標検出モードの期間の動作は、次のよ
うになる。
【0011】すなわち、各Y電極y0、y1、・・・
・、y(n−1)に接続したY電極駆動回路202は、
図13に示すようにY電極y0、y1、・・・・、y
(n−1)に順次選択駆動電圧Vyオン(H)又はVy
オン(L)を印加する。一方、X電極x0、x1、・・
・・、x(m−1)に接続したX電極駆動回路203
は、Y電極駆動回路の走査動作に同期して、選択電圧を
印加されているY電極に対応するラインの対応する画素
に表示する表示データに対応した電圧を、それぞれ、X
電極x0、x1、・・・・、x(m−1)に供給する。
【0012】この動作により、表示、X座標検出モード
の期間に1画面分の表示が行われることになる。
【0013】また、この間に、ペン205が接触してい
るラインに選択電圧が印加されると、ペン205と、こ
のラインに対応するY電極y0、y1、・・・・、y
(n−1)間の静電容量結合により、電圧パルスが増幅
回路206を介し、Y座標検出回路207に供給され
る。Y電極y0、y1、・・・・、y(n−1)には、
順次、選択電圧Vyオンが印加されるので、いずれのY
電極y0、y1、・・・・、y(n−1)に選択電圧V
yオンが印加されているかをカウントするカウンタなど
を設けておくと、ペン205と増幅回路206を介して
電圧パルス入力したタイミングで、前記カウンタ値を記
憶すれば、ペン205が接触しているY座標を検出でき
たことになる。
【0014】次に、X座標検出モードの期間における動
作は次のようになる。
【0015】X座標の検出も、Y座標の検出と同様に、
X電極x0、x1、・・・・、x(m−1)に印加され
る電圧パルスを、ペン205で検出することで、ペン2
05が指示しているX座標が検出できる。
【0016】そこで、この装置では、X電極駆動回路2
03に、順次、X電極x0、x1、・・・・、x(m−
1)に選択電圧Vxオンを印加させる。これにより、ペ
ン205と選択電圧Vxオンが印加されているX電極x
0、x1、・・・・、x(m−1)間の静電容量結合に
より、検出用の電圧パルスが増幅回路206を介し、X
座標検出回路208に供給される。
【0017】したがい、Y座標検出回路207と同様
に、X座標検出回路208に、どのX電極x0、x1、
・・・・、x(m−1)に選択電圧Vxオンが印加され
ているかをカウントするカウンタなどを設け、ペン20
5と増幅回路206を介して電圧パルスが入力したタイ
ミングで、このカウンタ値を記憶すれば、ペン205が
接触しているX座標を検出することができるようにな
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】さて、前述した特開平
2−255911号公報記載の装置によれば、表示のた
めにX電極、Y電極に選択電圧を印加する期間の他に、
X座標検出のための期間であるX座標検出モード期間が
必要となる。
【0019】この期間を考察すると、たとえば、フレー
ム周波数が70Hzで動作するパーソナルコンピュータ
のX座標を検出する場合、解像度が水平方向640ドッ
ト、垂直方向480ラインであるとすると、X座標検出
モードの期間に、X電極x0、x1、・・・・、x63
9に順次選択電圧Vxオンを印加しなければならない。
すなわち、640の選択電圧の印加パターンを、X座標
検出モードの期間に実現しなければならない。
【0020】一方、X座標検出モードの期間は垂直帰線
期間と呼ばれる期間であり、良好な表示を実現するため
には、通常、1フレーム期間の約5%程度の期間に押さ
えなければならない。よって、1フレーム周期が70H
zである場合、X座標検出モードの期間は約700μs
となり、X電極x0、x1、・・・・、x(m−1)の
一つに選択電圧が印加される期間は、約1μs程度とな
る。
【0021】そこで、約1μs毎に、異なるX電極x
0、x1、・・・・、x(m−1)に、順次選択電圧を
印加していくためには、この期間に、ペンで検出し得る
に足る電圧をX電極に充電する必要がある。しかし、こ
のような高速な充電動作を実現するためには、高性能な
X電極駆動回路が必要である。
【0022】一方、このような高速動作可能なX電極駆
動回路は、安価に実現することができず、装置の高価格
化を招いてしまう。また、このような高速動作の実現
は、装置の消費電力を増加させてしまう。
【0023】本発明の目的は、より効率良くX座標を検
出することのできるディスプレイ装置を提供することに
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のために、
本発明はたとえば、M行N列のマトリクス状に配置され
たM×N個の表示素子と、それぞれ表示素子の各行に接
続したM個のY電極と、それぞれ表示素子の各列に接続
したN個のX電極とを備えたフラットディスプレイと、
接触した前記フラットパネルの表示面上の位置に対応す
る前記列及び行に印加された電圧パルスを、静電容量結
合を介して検出する検出器とを備え、前記フラットディ
スプレイの各表示画素は、接続するY電極とX電極の両
方に、それぞれ所定の電圧を印加された場合に表示状態
となるディスプレイ装置であって、表示期間中に、前記
Y電極に、行の並び順に電圧パルスを印加するY電極駆
動回路と、与えられたデータ列で指定された電圧パルス
印加パターンで、前記N個のX電極に電圧パルスを印加
するX電極駆動回路と、表示期間中に、X電極駆動回路
に、電圧パルスが印加されている行のN個の表示素子に
表示する表示パターンに対応した電圧パルス印加パター
ンを指定するデータ列を供給する手段と、非表示期間中
に、前記X駆動回路に、L個の、それぞれ異なる電圧パ
ルス印加パターンを指定するL個のデータ列を順次供給
する手段と、表示期間中に、前記検出器が電圧パルスを
検出した時点で電圧パルスを印加しているY電極に応じ
て前記検出器が接触している位置のY座標を決定するY
座標検出手段と、非表示期間中に、L個のデータ列に応
じて前記N個のX電極に印加された、L個の電圧パルス
印加パターンのそれぞれに対して、前記検出器が電圧パ
ルスを検出したか否かを示すL個の検出値に応じて、前
記検出器が接触している位置のX座標を決定するX座標
検出手段とを有し、前記L個の電圧パルス印加パターン
は、1からH(ただし、H≦L)までの間の、それぞれ
異なる任意のH個の値kについて、前記N個のX電極
を、X電極の並びに従って2×k個の領域に等分割し、
その幅kの両端に、幅m(ただし、m<k)のパターン
を各々配置し、そのパターンから距離n(ただし、n<
k)を各々空けた位置に幅k−2×(m+n)のパター
ンを配置した電圧パルス印加パターンの、分割した各領
域のうちX電極の並びの方向について一つおきに存在す
る領域に属するX電極に、電圧パルスを印加するH個の
電圧印加パターンを含むディスプレイ装置を提供する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスプレイ装置
の実施例について説明する。
【0026】本発明の第1の実施例について、図1から
図7を用いて説明する。
【0027】図1において、101は液晶パネルであ
り、y0、y1、・・・・、y(n−1)はY電極であ
り、x0、x1、・・・・、x(m−1)はX電極であ
り、102はY電極駆動回路であり、103はX電極駆
動回路である。104は座標検出用のペンシル状の検出
装置(ペン)であり、105はペンで検出した電圧パル
スを転送する信号線であり、106は検出した電圧を補
正する検出電圧補正回路であり、107は、検出電圧補
正回路で補正した電圧を転送する信号線である。
【0028】また、108は表示データを転送する表示
データバスであり、109は同期信号を転送する信号バ
スである。なお、信号バス109によって、1フレーム
毎に有効になる垂直同期信号と、1水平周期毎に有効に
なる水平同期信号と、表示データバス108に有効な表
示データが転送されていることを示す表示有効信号と、
表示データバス108で転送する表示データに同期した
ドットクロックとが転送される。
【0029】次に、110は制御クロック生成回路であ
り、111は座標検出回路であり、112はセレクタで
ある。また、113はY電極駆動回路102、座標検出
回路111の制御クロックを転送する信号線であり、1
14はX電極駆動回路103、座標検出回路111の制
御クロックを転送する信号線であり、115はセレクタ
112、座標検出回路111の制御クロックを転送する
信号バスであり、表示有効信号を転送する。また、11
6は液晶パネルが交流駆動するのに必要なタイミング信
号である液晶交流化信号を転送する。
【0030】そして、117は座標検出回路111で生
成されるX座標を検出するためのデータを転送するデー
タバスであり、118はX電極駆動回路103に入力す
る表示データ及びX座標検出データを転送する液晶表示
データバスであり、119はY座標検出データ及びX座
標検出データを転送するデータバスである。また、12
0は電源回路であり、121はY電極駆動回路102が
出力する電圧の元になる電圧を転送する電圧線であり、
122はX電極駆動回路103が出力する電圧の元にな
る電圧を転送する電圧線であり、123は検出電圧補正
回路106で検出電圧と比較するために使用するしきい
値電圧を転送する電圧線である。
【0031】次に、検出電圧補正回路106(図1参
照)の構成を図3に示す。
【0032】図中、801はしきい値電圧生成回路であ
り、信号線105で転送される検出電圧パルスとを比較
するためのしきい値電圧を生成する。802は電圧比較
回路であり、検出電圧パルスとしきい値電圧を比較する
回路である。803は判定回路であり、電圧比較回路8
02で比較した結果、検出した電圧パルスが有効か否か
を判定する回路である。804は電圧振幅変調回路であ
り、判定回路803で判定した結果の電圧値を例えばデ
ジタル信号に変換する。
【0033】次に、X電極駆動回路103(図1参照)
の構成を図4に示す。
【0034】図中、1101は液晶表示データバス11
8で転送されるデータに同期したクロックCL2であ
り、1102は1水平ライン分の液晶表示データが転送
される毎に有効になるクロックCL1である。1103
はシフトレジスタであり、液晶表示データバス118で
転送するデータをCL2クロック1101に同期して1
ライン分取り込む。1104はラインラッチであり、シ
フトレジスタ1103に取り込んだデータをCL1クロ
ック1102に同期して1ライン分同時に取り込む。1
105は電圧出力回路であり、ラインラッチ1104に
取り込んだ1ライン分のデータに対応した電圧を各X電
極x0、x1、・・・・、x(m−1)に同時に出力す
る。
【0035】次に、座標検出回路111(図1参照)の
構成を図5に示す。
【0036】図中、1501は垂直カウンタであり、1
502は垂直カウンタ1501の出力を転送する信号バ
スであり、1503はY座標を一時記憶するY座標ラッ
チであり、1504はY座標ラッチ1503のラッチデ
ータを転送するデータバスである。1505は垂直カウ
ンタ1501の出力をデコードするデコーダであり、1
506はデコード結果を転送する信号バスである。15
07は水平カウンタであり、1508は水平カウンタ1
507の出力を転送する信号バスであり、1509はデ
コーダ1505の出力結果から水平カウンタ1507の
出力を選択するセレクタである。1510はANDゲー
ト回路であり、1511はラッチパルスを転送する信号
バスである。1512はX座標ラッチであり、1513
はX座標ラッチ1512の出力データを転送するデータ
バスであり、1514はX座標ラッチであり、1515
はX座標ラッチ1514のラッチデータを転送するデー
タバスである。また、1516はステータスレジスタで
あり、ペン104が接触しているか、接触していないか
を反映するレジスタであり、1517は、ステータスレ
ジスタ1516と、1518のインタフェース回路との
データ転送を行うデータバスである。1519は検出し
たX、Y座標値を転送するデータバスである。
【0037】以下、本第1実施例のディスプレイ装置の
動作について説明する。
【0038】図5に示すように、1フレーム期間は、表
示データバス107(図1参照)上を有効な表示データ
が転送される期間である表示機間と、有効な表示データ
が転送されない期間である非表示期間(以下、垂直帰線
期間と呼ぶ)に時分割されている。この垂直帰線期間は
1フレーム期間の約5%程度であることから、一般的な
パーソナルコンピュータの1フレームが70Hz程度で
あるので、1垂直帰線期間は約700μsとなる。な
お、図示するように、表示期間には表示有効信号がハイ
レベルとなり、垂直帰線期間には表示有効信号がローレ
ベルとなる。
【0039】さて、本第1実施例では、この表示期間に
表示動作とY座標検出動作を行い、垂直帰線期間にX座
標検出動作を行う。
【0040】以下、垂直帰線期間中に行われるX座標検
出動作について説明する。
【0041】垂直帰線期間中、座標検出回路117は、
基本的な動作として、図2に模式的に示すように、各ラ
イン期間毎に、X電極x0、x1、・・・・、x(m−
1)に、異なるパターンで電圧を印加するデータを、セ
レクタ112を介してX電極駆動回路103に供給す
る。
【0042】すなわち、X電極をその並びに従って、N
個の領域に分割し、分割した各領域をX電極の並びに従
って2つの領域に分割し、各領域の分割した区域の内、
よりX座標の大きい区域に属する選択電圧を印加する処
理を、1から液晶パネルのX電極数の半分の値まで、順
次、Nを2倍増加させながら繰り返す。
【0043】そして、液晶パネル上に接触しX電極の選
択電圧を検知するペン104が検出する電圧パルスは、
液晶交流化信号116がハイレベルの時、しきい値電圧
(Vth)よりも高い電圧を有効とみなし、各Nの値に
ついて、ペンの接触しているX座標の上位Nビット目の
値を‘1’とする。また、液晶交流化信号116がロー
レベルの時、しきい値電圧(Vth)よりも低い電圧を
有効電圧とみなし、値を‘0’とする。
【0044】座標検出回路111において、第1ライン
期間での検出データをX座標値の最上位ビット目とし、
第2ライン期間での検出データをX座標値の上位2ビッ
ト目とし、順に検出データとビットデータを対応させ、
第(N−1)ライン期間での検出データをX座標値の下
位2ビット目とし、第Nライン期間での検出データをX
座標値の最下位ビットとする。このようにすることによ
り、X座標が検出できる。
【0045】ここで、図6に、X電極電圧印加パターン
とX座標検出電圧波形の関係を示す。
【0046】図示するように、理想的には、電圧印加パ
ターンとほぼ合致した検出電圧波形が期待される。とこ
ろが実際には、液晶パネルの容量やCL1クロックの周
期により、検出電圧波形のエッジが鈍り、本来、非選択
電位を示すべき領域にまで選択電位が表れる場合があ
る。これは、ペン104で検出する電圧は、目標とする
X電極に近接する左右のX電極の影響を受け、各X電極
の電位の加算(重ねあわせ)となるためである。従っ
て、図2で上方に示しているような連続して印加するX
電極が多い印加パターンでは、この現象は顕著である。
【0047】この現象により、ハイ、ローレベルを判定
するしきい値電圧(Vth)の設定が困難になり、座標
検出精度に悪影響を及ぼす。
【0048】この波形鈍りを軽減する電圧印加パターン
を図7に示す。
【0049】図2において幅lの電圧印加を必要とする
ような場合、幅lの両端に幅mの電圧を印加し、そこか
ら幅n空けてから、幅l−(m+n)の電圧を印加する
ような電圧印加パターンとする。
【0050】幅mの電圧印加による検出電圧波形と、幅
l−(m+n)の電圧印加による検出電圧波形との重ね
あわせにより、図6の理想波形により近い検出電圧波形
が得られ、X座標検出精度が向上する。また、幅m、n
の大きさは、幅lと液晶パネルの容量などの性質に応じ
て決定することができる。
【0051】以上のように第1実施例によれば、電圧印
加パターンを工夫することにより、液晶パネルの容量や
CL1クロックの周期の影響による検出波形鈍りを低減
し、X座標検出精度を向上することが可能になる。
【0052】以下、本発明の第2の実施例について、図
8、図9を用いて説明する。
【0053】本実施例のディスプレイ装置は、第1実施
例のディスプレイ装置とは、適応する液晶パネルがデー
タ反転駆動であるが必須であることと、X座標検出用電
圧印加パターンが異なることの2点が異なる。
【0054】図8に、ライン交流駆動かつデータ反転駆
動である液晶ディスプレイのX電極の電位変化を、模式
的に示す。VH+、VH−が選択電圧、VL+、VL−
が非選択電圧である。ここではRGBの3画素で1ドッ
トを構成するカラーパネルの場合を示している。図8の
nライン目に着目すると、データ反転駆動であることか
ら、ある時点で、隣り合うX電極には逆方向の電圧が印
加される。よって、この場合に図2に示すような、l個
の連続するX電極に電圧を加えるX電極電圧印加パター
ンを用いると、正負の電位変化が打ち消しあって、検出
電圧波形が得られない。
【0055】従って、このようなデータ反転駆動の液晶
パネルを用いる場合には、図9に示すような、幅lの電
圧印加が必要な時に、X電極をl/2個だけ、一つおき
に選択する電圧印加パターンを用いる。これによって同
時に選択されるX電極の電位方向は同一となり、電圧波
形が検出される。
【0056】例えば、RGB3画素で1ドットを構成す
るノーマリカラーパネルの場合には、電圧印加パターン
として、選択電圧が必要な部分にブラックではなく、マ
ゼンタとグリーンを交互に表示することになる。
【0057】以上のように本第2実施例によれば、液晶
パネルのがデータ反転駆動である場合にも、電圧印加パ
ターンを工夫することにより、X座標検出を行うことが
可能になる。
【0058】以下、本発明のディスプレイ装置の第3の
実施例について説明する。
【0059】以下、本発明の第3の実施例について、図
10から図12を用いて説明する。
【0060】本実施例のディスプレイ装置は、第1実施
例のディスプレイ装置とは、適応する液晶パネルがデー
タ反転駆動、かつライン交流駆動であるが必須であるこ
とと、X座標検出用電圧印加パターンが異なることの2
点が異なる。
【0061】図8に示すように、ライン交流駆動かつデ
ータ反転駆動である液晶ディスプレイでは、ある時点で
隣り合うX電極には逆方向の電圧が印加され、かつ、n
ライン目とn+1ライン目で同一の画素には逆方向の電
圧が印加される。VH+、VH−が選択電圧、VL+、
VL−が非選択電圧である。よって、この場合に図9に
示すような電圧印加パターンを用いると、あるX電極の
ライン間の電位変化は図10に示すようになる。各々の
ラインが選択か非選択かに応じてa、b、cの3種類の
電位変化が表われ、しきい値電圧(Vth)を用いたハ
イ、ローレベル判定が困難になる。
【0062】従って、このようなデータ反転駆動、かつ
ライン交流駆動の液晶パネルを用いる場合には、図11
に示すような、幅lの電圧印加が必要な時に、X電極を
l/2個だけ、一つおきに選択する、かつライン毎に、
選択するX電極を入れ替えるような電圧印加パターンを
用いる。
【0063】これにより、X電極のライン間の電位変化
は図12に示すように、各々のラインが選択か非選択か
に応じて2種類となるので、前ラインの検出電圧波形と
の演算によりX座標値が求められる。
【0064】例えば、RGB3画素で1ドットを構成す
るノーマリカラーパネルの場合には、電圧印加パターン
として、選択電圧が必要な部分にブラックではなく、マ
ゼンタとグリーンを交互に表示し、かつ連続する2ライ
ン間で同一のドットにはマゼンタとグリーンを交互に表
示することになる。
【0065】以上のように本第3実施例によれば、液晶
パネルのがデータ反転駆動、かつライン交流駆動である
場合にも、電圧印加パターンを工夫することにより、X
座標検出を行うことが可能になる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、より効率良くX座標を
検出することのできるディスプレイ装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のディスプレイ装置のブロ
ック図。
【図2】本発明の第1実施例のディスプレイ装置におけ
るX電極への選択電圧印加パターンの説明図。
【図3】本発明の第1実施例の検出電圧補正回路のブロ
ック図。
【図4】本発明の第1実施例のX電極駆動回路のブロッ
ク図。
【図5】本発明の第1実施例の座標検出回路のブロック
図。
【図6】本発明の第1実施例のディスプレイ装置におけ
るX電極への選択電圧印加パターンと検出電圧波形の説
明図。
【図7】本発明の第1実施例のディスプレイ装置におけ
るX電極への選択電圧印加パターンと検出電圧波形の説
明図。
【図8】交流駆動による液晶パネル表面の各画素の電位
変化の説明図。
【図9】本発明の第2実施例のディスプレイ装置におけ
るX電極への選択電圧印加パターンの説明図。
【図10】本発明の第3実施例のディスプレイ装置にお
ける液晶パネル表面の各画素の電位変化の説明図。
【図11】本発明の第3実施例のディスプレイ装置にお
けるX電極への選択電圧印加パターンの説明図。
【図12】本発明の第3実施例のディスプレイ装置にお
ける液晶パネル表面の各画素の電位変化の説明図。
【図13】従来のディスプレイ装置の説明図。
【図14】従来のディスプレイ装置における選択電圧印
加タイミングを示すタイミングチャート。
【符号の説明】
101…液晶パネル、 102…Y電極駆動回路、 103…X電極駆動回路、 104…ペン、 105…信号線、 106…検出電圧補正回路、 107…信号線、 108…表示データバス、 109…信号バス、 110…制御クロック生成回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝田 功 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地株式 会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 池田 牧子 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地株式 会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 恒川 悟 東京都小平市上水本町五丁目20番地1号株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 浜田 達蔵 神奈川県海老名市下今泉810番地株式会社 日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 北島 雅明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号株式 会社日立製作所日立研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】M行N列のマトリクス状に配置されたM×
    N個の表示素子と、それぞれ表示素子の各行に接続した
    M個のY電極と、それぞれ表示素子の各列に接続したN
    個のX電極とを備えたフラットディスプレイと、接触し
    た前記フラットパネルの表示面上の位置に対応する前記
    列及び行に印加された電圧パルスを、静電容量結合を介
    して検出する検出器とを備え、前記フラットディスプレ
    イの各表示画素は、接続するY電極とX電極の両方に、
    それぞれ所定の電圧を印加された場合に表示状態となる
    ディスプレイ装置であって、表示期間中に、前記Y電極
    に、行の並び順に電圧パルスを印加するY電極駆動回路
    と、与えられたデータ列で指定された電圧パルス印加パ
    ターンで、前記N個のX電極に電圧パルスを印加するX
    電極駆動回路と、表示期間中に、前記X電極駆動回路
    に、電圧パルスが印加されている行のN個の表示素子に
    表示する表示パターンに対応した電圧パルス印加パター
    ンを指定するデータ列を供給する手段と、非表示期間中
    に、前記X駆動回路に、L個の、それぞれ異なる電圧パ
    ルス印加パターンを指定するL個のデータ列を順次供給
    する手段と、表示期間中に、前記検出器が電圧パルスを
    検出した時点で電圧パルスを印加しているY電極に応じ
    て前記検出器が接触している位置のY座標を決定するY
    座標検出手段と、非表示期間中に、L個のデータ列に応
    じて前記N個のX電極に印加された、L個の電圧パルス
    印加パターンのそれぞれに対して、前記検出器が電圧パ
    ルスを検出したか否かを示すL個の検出値に応じて、前
    記検出器が接触している位置のX座標を決定するX座標
    検出手段とを有し、前記L個の電圧パルス印加パターン
    は、1からH(ただし、H≦L)までの間の、それぞれ
    異なる任意のH個の値kについて、前記N個のX電極
    を、X電極の並びに従って2×k個の領域に等分割し、
    その幅kの両端に、幅m(ただし、m<k)のパターン
    を各々配置し、そのパターンから距離n(ただし、n<
    k)を各々空けた位置に幅k−2×(m+n)のパター
    ンを配置した電圧パルス印加パターンの、分割した各領
    域のうちX電極の並びの方向について一つおきに存在す
    る領域に属するX電極に、電圧パルスを印加するH個の
    電圧印加パターンを含むことを特徴とするディスプレイ
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、そのフラットパネルデ
    ィスプレイが、データ反転駆動であるディスプレイ装置
    であって、X電極に印加される前記L個の電圧パルス印
    加パターンが、1ライン中で、選択電圧を加える画素を
    一つおきとするH個の電圧印加パターンを含むディスプ
    レイ装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、そのフラットパネルデ
    ィスプレイが、ライン交流駆動かつデータ反転駆動であ
    るディスプレイ装置であって、X電極に印加される、前
    記L個の電圧パルス印加パターンが、1ライン中で、選
    択電圧を加える画素を一つおきとし、かつnライン目
    と、n+1ライン(ただし、n<L)目間で、選択電圧
    を加える画素を交互に切り替えるH個の電圧印加パター
    ンを含むディスプレイ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015115021A (ja) * 2013-12-16 2015-06-22 株式会社ジャパンディスプレイ タッチ検出機能付き表示装置及び電子機器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015115021A (ja) * 2013-12-16 2015-06-22 株式会社ジャパンディスプレイ タッチ検出機能付き表示装置及び電子機器

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