JPH1011083A - テキスト音声変換装置 - Google Patents

テキスト音声変換装置

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JPH1011083A
JPH1011083A JP8162886A JP16288696A JPH1011083A JP H1011083 A JPH1011083 A JP H1011083A JP 8162886 A JP8162886 A JP 8162886A JP 16288696 A JP16288696 A JP 16288696A JP H1011083 A JPH1011083 A JP H1011083A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な発話スタイルの合成音の生成を可能と
し、ユーザの好みに合った韻律パターンで読み上げるこ
とのできるテキスト音声変換装置を提供する。 【解決手段】 合成パラメータ生成部13は音韻記号列
に基づいて対応する音声素片データを音声素片データ記
憶部14から取り出し、音韻の継続時間や、ポーズ長、
パワーや基本周波数パターンといった音声合成用韻律パ
ラメータを生成する。発話スタイル指定部17によっ
て、朗読スタイルから会話スタイル度までの複数の発話
スタイルから使用したい1つの発話スタイルを指定す
る。合成パラメータ変更手段16では発話スタイル指定
部でのユーザの指定に従って、音声合成用韻律パラメー
タを変形する。音声合成部15はこの音声合成用韻律パ
ラメータに従って音声を合成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された文字列
情報を基に音声を合成して出力するテキスト音声変換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】テキストデータ等の文字情報を入力と
し、それを音声に変換して出力するテキスト音声変換装
置は、出力語彙の制限がないことから、録音再生型の音
声合成技術にとって代わる音声合成技術として種々の利
用分野での応用が期待できる。
【0003】例えば、ワードプロセッサ等で作成された
テキストデータを音声に変換して出力させ文章の校正に
利用することもできる。また、テキストを編集するだけ
で、簡単に応答メッセージを作成、変更をすることがで
きる特徴を生かして、電話等の通信サービスなどでも利
用することができる。
【0004】図2は、日本語(漢字かな混じり文)を入
力とした従来のテキスト音声変換装置(日本語テキスト
音声変換)の構成を示している。以下、この図2を参照
しながら、従来装置の概要を説明する。
【0005】図2において、テキスト解析部101では
発音辞書102を利用して、文字情報入力部100より
入力された漢字かな混じり文から、音韻韻律記号列を生
成する。ここで、音韻韻律記号列とは、入力文の読み、
アクセント、イントネーション等を文字列として記述し
たもので、中間言語と呼ばれる。各単語の読みとアクセ
ントは、発音辞書102に登録されており、テキスト解
析部101はこの発音辞書102を参照しながら、音韻
韻律記号列を生成する。
【0006】合成パラメータ生成部103では、音韻韻
律記号列に基づき、音声素片(音の種類)を取り出し、
予め定められた規則より、音韻継続時間(音の長さ)、
基本周波数(音の高さ)パターンといった音声合成用の
パラメータ(以下、合成パラメータと呼ぶ)を生成す
る。
【0007】このうち音声素片は、単語等を発声したと
きの発声データから分析生成されるもので、合成のため
の音声の基本単位であり、これらを重ね合わせて行くこ
とによって、合成波形が生成される。なお、以下ではC
V(子音−母音)、VCV(母音−子音−母音)等の音
声の基本要素の組み合わせ自体を音声単位と呼び、その
音声単位の波形を実現する要素を音声素片と呼ぶ。各音
声単位は、例えば複数の音声素片でなる組に対応する。
音声素片データはROM等でなる音声素片データ記憶部
104に格納されており、合成パラメータ生成部103
は、音韻韻律記号列から音声単位を認識して対応する音
声素片データを取り出す。
【0008】音声合成部105は、合成パラメータ生成
部103が生成した合成パラメータに基づいて、合成波
形(音声信号)を生成する。このような合成音声信号
が、スピーカ−を通して音声出力されたり、通信回線を
介して他の装置に伝送されたりする。
【0009】第2の従来例として、上述した従来例(第
1の従来例と呼ぶ)では、予め定められた規則によって
基本周波数パタン、音の高さ、ポーズの長さ、音韻継続
時間等の合成パラメータを決定していたものを、自然性
を高めるために、実音声の韻律的特徴を分析した結果を
統計的に処理して抽出した韻律的特徴パラメータを用い
て、合成音声パラメータを与える方法がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例において
は、合成パラメータは、入力されたテキストが変換され
た音韻記号列に応じて、予め定められた規則に従って決
定されるものであり、自然音声に比べると単調である。
【0011】また、第2の従来例においても、自然音声
を分析して、基本周波数パターン、音の高さ、ポーズの
長さ、パワー、音韻継続時間等の韻律的特徴パラメータ
を抽出して用いてはいるが、一つの発話スタイルの韻律
的特徴パラメータの組を用いるだけでは、論文、小説、
会話等の多様な発話スタイルを自由に表現できないとい
う課題があった。
【0012】そこで、複数の発話スタイルの韻律的特徴
パラメータを用意し、合成パラメータ生成の際に切り替
えて用いるものも既に提案されているが、相互の発話ス
タイルの関係は明らかではなかったので、発話スタイル
の違いを強調したり、弱めたりとユーザが調節すること
はできなかった。
【0013】そのため、予め定められた基準を用いて、
合成音声の韻律的特徴を生成する手段を持つテキスト音
声変換装置において、発話スタイルの違いによって現れ
る韻律的な特徴量の違いを強調あるいは弱め、多様な発
話スタイルの合成音の生成を可能とし、ユーザの好みに
合った韻律パターンで読み上げることのできるテキスト
音声変換装置が求められている。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明のテキスト音声変換装置では、入力さ
れた文字情報から予め定められた規則に従って合成パラ
メータを生成し、音声信号に変換するテキスト音声変換
装置において、合成パラメータ生成部で生成された第1
の発話スタイルの韻律パターンを、異なる第2の発話ス
タイルの韻律パターンに変更する発話スタイル変更手段
と、発話スタイル変更手段での変更の度合いを調節する
手段を備える。
【0015】従って、発話スタイル変更の度合いを自由
に変更でき、よりユーザの好みに合った合成音声を得る
ことができる。
【0016】この第1、第2の発話スタイルは少なくと
も通常スタイル、朗読調もしくは会話調の中から選択さ
れた一つの発話スタイルとすることができる。
【0017】さらに上記課題を解決するために本発明の
テキスト音声変換装置においては、発話スタイル変更手
段は、1フレーズに含まれるモーラ数毎の平均モーラ長
を変更することにより韻律パターンを変更したり、又は
ピッチ及びパワーのゆらぎ変更することにより韻律パタ
ーンを変更する。
【0018】また、上記課題を解決するために、第2の
本発明のテキスト音声変換装置では、入力された文字情
報を音声信号に変換するテキスト音声変換装置におい
て、少なくとも通常スタイル、朗読調を含む複数の発話
スタイルにおける特徴を保持する韻律パラメータテーブ
ルと、発話スタイルを選択する発話スタイル指定部と、
発話スタイルの強調度を指定する強調度指定部と、発話
スタイル指定部によって選択された発話スタイルと基準
発話スタイルのそれぞれの韻律パラメータの差分を計算
する差分計算部と、強調度指定部によって指定された強
調度及び上記差分に応じて韻律パラメータを補正する韻
律パラメータ調整手段を備える。
【0019】ここで、韻律パラメータ調整手段によって
補正される韻律パラメータは少なくとも音韻継続時間も
しくはピッチパターンにすることが望ましい。
【0020】このように本発明のテキスト音声変換装置
では、韻律パラメータをユーザの好みに応じて変更度合
いを調整しながら変更することができ、よりユーザの好
みに合った合成音声を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるテキスト音声
変換装置を、日本語文を対象とした装置に適用した第1
の実施形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図
1が、この第1の実施形態のテキスト音声変換装置の全
体構成を示すブロック図である。
【0022】図1において、第1の実施形態のテキスト
音声変換装置は、文字情報入力部10、テキスト解析部
11、発音辞書12、合成パラメータ生成部13、音声
素片データ記憶部14、音声合成部15、発話スタイル
変更手段としての合成パラメータ変更手段16及び発話
スタイル指定部17を備えている。
【0023】ここで、文字情報入力部10、テキスト解
析部11、発音辞書12、合成パラメータ生成部13、
音声素片データ記憶部14、音声合成部15は、従来の
テキスト音声変換装置と同一の動作を行なうものであ
り、詳細な説明は省略する。
【0024】この実施形態では、朗読調から会話調へ変
化させる場合を例にして説明する。なお、発話スタイル
としては、通常スタイル、朗読調スタイル、会話調スタ
イル、アナウンサー調スタイル等が他にもあげられる。
【0025】合成パラメータ生成部13は音韻記号列に
基づいて対応する音声素片データを音声素片データ記憶
部14から取り出し、音韻の継続時間や、ポーズ長、パ
ワーや基本周波数パターンといった音声合成用韻律パラ
メータを生成する。
【0026】そして、発話スタイル指定部17には、朗
読スタイルから会話スタイル度までの複数の発話スタイ
ルから使用したい1つの発話スタイルを指定できるスイ
ッチが設けられている。
【0027】図4に示すのは発話スタイル指定部17を
ソフトウェア的に形成した例であり、スクロールバーの
左端が最も朗読調の発話スタイルを示すスタイル1を示
し、右に行くに従って会話調の度合い(会話調度と定義
する)が高くなり、右端が最も会話調に近い発話スタイ
ルを示すスタイル10を示している。10段階のスクロ
ールバーのバーをスライドさせ、目的の発話スタイルを
選択できる。この図4ではバーはスタイル6のところを
示している。
【0028】合成パラメータ変更手段16では発話スタ
イル指定部17でのユーザの指定に従って、音声合成用
韻律パラメータを変形する。この第1の実施形態の場
合、変更される合成パラメータは1モーラ当りの平均の
長さである。合成パラメータ変更手段16では他にも、
音韻継続時間、基本周波数パターン、音の高さ、パワー
といった韻律的特徴を変形することが可能である。
【0029】次に、第1の実施形態のテキスト音声変換
装置の詳細動作を図3のフローチャートを用いて説明す
る。
【0030】まず、文字情報(漢字かな混じり文等のテ
キストデータ)を取り込み(ステップ201)、その文
字情報を解析して、1フレーズ毎に、音韻韻律記号列に
変換する(ステップ202)。
【0031】次に、音韻韻律記号列に従って音声素片デ
ータ記憶部14より順次使用する音声素片データを取り
出す(ステップ203)。そして、フレーズ毎に、音韻
韻律記号列に基づいて韻律パラメータ(音韻継続時間、
基本周波数パターン、パワー等を規定するパラメータ)
を生成する(ステップ204)。次に、合成パラメータ
変更手段16では、ステップ204で生成された合成パ
ラメータを発話スタイル指定部17の指定に従って変更
する(ステップ205)。
【0032】合成パラメータの変更方法を説明する。朗
読音声と会話音声を比較した際、両者の間には様々な韻
律的特徴が存在する。まず、朗読音声と会話音声では、
会話音声の方が、韻律パラメータの変動が大きい。例え
ば、ピッチ、パワー、1モーラ当りの平均的な継続時間
や、ポーズ長が会話音声の方が朗読音声よりも大きく変
動する。
【0033】一例として、朗読音声と、会話もしくは対
話音声の、韻律句(フレーズ)内モーラ数毎のモーラ長
を比較した場合、朗読調はモーラ長がほぼ一定であるの
に対し、会話調では1フレーズ内のモーラ数が少なくな
るほど1モーラ当りの平均継続時間が長くなる傾向があ
る。
【0034】このことに対しては、日本音響学会講演論
文集1995. 3 1−4−6に記載された渡辺等の
「朗読及び対話音声における時間構造の検討」と題する
論文に記載されている。
【0035】ここで、モーラとは、ほぼ仮名1文字に相
当するなど時間的なリズムの単位である。
【0036】第1の実施形態では、この特徴を基に、会
話調度が高いほど、フレーズ内のモーラ数毎の平均モー
ラ長が長くなるように合成パラメータを変更する。例え
ば、10モーラのフレーズ長を基準にモーラ長継続時間
を±1.5倍差をつけたいときには、tを朗読調の1モ
ーラ当りの平均継続時間、nを1フレーズのモーラ数と
して、求める継続時間t’は、 t’=−(t/20)×n+1. 5t として、各々のモーラの継続時間長を変換する。また、
より会話らしく変化をつけたいときには、1、2割伸縮
させるなどし、その度合いをユーザが任意に指定でき
る。
【0037】以上のようにして、韻律パラメータと音声
素片データからなる合成パラメータが決定されると、音
声信号を合成して(ステップ206)出力する(ステッ
プ207)。出力方法は、スピーカーからでも通信回線
を通じた他の装置への伝送でも良い。
【0038】以上のようにして、第1の実施態様のテキ
スト音声変換装置では、予め定められた基準を用いて、
合成音声の韻律的特徴を生成する手段を持つテキスト音
声変換装置において、通常の読み上げ調(ないしは朗読
調)と会話調などの他の発話スタイルとの違いによって
現れる韻律的特徴量を、強調ないしは弱め、通常発話ス
タイルから、ある選択された度合いの発話スタイルの合
成音の生成を可能とし、ユーザの好みに合った韻律パタ
ーンで読み上げることのできるテキスト音声変換装置を
実現できる。
【0039】次に、本発明によるテキスト音声変換装置
を、日本語文を対象とした装置に適用した第2の実施形
態を説明する。
【0040】第2の実施形態においては、入力された文
字情報を、複数の発話スタイルで発声された自然音声
を、音韻の種類別継続時間、ポーズ長、パワー変動量、
ピッチパターン変動量(音の高低の差等)などの、韻律
パラメータ毎に分析して作成した韻律パラメータテーブ
ルを用いて、合成パラメータを生成し、音声信号に変換
するテキスト音声変換装置において、ユーザが選択した
発話スタイルに従って決定された韻律パラメータを、朗
読調の韻律パラメータと比較し、その差分を求め、発話
スタイルの持つ韻律パラメータの特徴を強調ないしは弱
める手段を設けたものである。
【0041】韻律パラメータの例としては、音韻継続時
間であれば、各音韻の種類毎に、前後の音韻の環境や、
語頭、語中、文末などのフレーズ位置、モーラ位置毎に
分析し、それぞれの音韻継続時間を分析したものとな
る。
【0042】以下、この第2の実施形態にかかるテキス
ト音声変換装置を図5を用いて説明する。なお、この第
2の実施形態については、音韻の種類別継続時間、ポー
ズ長、パワー変動量、ピッチパターンなどの韻律パラメ
ータのうち音韻継続時間を変更する場合を例にして説明
する。また、この第2の実施形態では基準発話スタイル
として朗読調の発話スタイルを用いている。
【0043】第2の実施形態のテキスト音声変換装置
は、文字情報入力部10、テキスト解析部11、発音辞
書12、合成パラメータ生成部13、音声素片データ記
憶部14、音声合成部15、複数継続時間テーブル1
6、発話スタイル指定部17、音韻継続時間の変更を行
なう発話スタイル強調部20、発話スタイル強調度指定
部19を備えている。
【0044】文字情報入力部10、テキスト解析部1
1、発音辞書12、合成パラメータ生成部13、音声素
片データ記憶部14、音声合成部15は、従来の構成と
同一動作を行なうものであるので、詳細な説明は省略す
る。
【0045】合成パラメータ生成部13は、音韻記号列
に基づいて対応する音声素片データを音声素片データ記
憶部14から取り出し、発話スタイル指定部17によっ
て指定された発話スタイルの音韻継続時間テーブルを参
照して音韻の継続時間を決定し、ポーズ長、パワーや基
本周波数パターンといった、音声合成用韻律パラメータ
を生成する。
【0046】そして、発話スタイル強調度指定部19に
は、朗読スタイルから発話スタイル指定部17で指定し
た発話スタイル度を強調できるスイッチが設けられてお
り、朗読継続時間テーブルを参照して定められた音韻継
続と指定された発話スタイルでの音韻継続時間を比較し
て、発話スタイル強調度指定部19によって指定された
度合いによってその差分を発話スタイル強調部20で強
調する。
【0047】次に、第2の実施形態のテキスト音声変換
装置の動作を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0048】まず、文字情報(漢字かな混じり文等の、
テキストデータ)を取り込み(ステップ601)、その
文字情報を解析して、1フレーズ毎に音韻韻律記号列に
変換する(ステップ602)。次に、音韻韻律記号列に
従って、音声素片データ記憶部14より順次使用する音
声素片を取り出す(ステップ603)。そして、フレー
ズ毎に、音韻韻律記号列に基づいて、発話スタイル指定
部17によって指定された発話スタイルの継続時間テー
ブルと、基準発話スタイルである朗読調の発話スタイル
の継続時間テーブルを参照して、音韻継続時間を決定
し、合成パラメータ(音韻継続時間、基本周波数パター
ン、パワー等を規定するパラメータ)を指定スタイルと
朗読調の2種類生成する(ステップ604)。このと
き、継続時間テーブルは、予め自然音声を分析した要因
(当確音韻の種類、前後環境、フレーズ位置、フレーズ
内モーラ位置等)で継続時間が参照され決定される。
【0049】次に、発話スタイル強調部20では、発話
スタイル強調度指定部19で指定された度合いによっ
て、指定発話スタイル継続時間(Tnとする)と、朗読
調継続時間(Tsとする)の差分を、強調して音韻継続
時間を変更する。例えば、強調係数をαとして、最終的
音韻継続時間Tは T=Ts+α(Tn/Ts−1)Ts と計算できる。強調係数αは強調部指定部19で指定さ
れた度合いによって0から数倍まで変化させて用いれば
良い(ステップ605)。
【0050】以上のようにして、韻律パラメータと音声
素片データからなる合成パラメータが決定されると、音
声信号を合成して(ステップ606)出力する(ステッ
プ607)。出力方法は、スピーカ−からの出力でも、
通信回線を通じた他の装置への伝送でも良い。
【0051】以上の第2の実施形態のテキスト音声変換
装置によれば、ユーザの好みに応じて、音韻継続時間を
変更して発話スタイルを変更させることができる。
【0052】なお、上記各実施形態においては、日本語
文を対象としたテキスト音声変換装置を示したが、他の
言語文を対象としたテキスト音声変換装置に本発明を適
用できることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、発話ス
タイルの違いによって現れる韻律的な特徴量の違いを強
調、あるいは弱め、多様な発話スタイルの合成音の生成
を可能とし、ユーザの好みに合った韻律パターンで読み
上げることのできるテキスト音声変換装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のテキスト音声変換装置を示す
ブロック図である。
【図2】従来のテキスト音声変換装置を示す図である。
【図3】図1のテキスト音声変換装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図1のテキスト音声変換装置の会話スタイル指
定部17の説明図である。
【図5】第2の実施形態のテキスト音声変換装置を示す
ブロック図である。
【図6】図5のテキスト音声変換装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10…文字情報入力部、11…テキスト解析部、12…
発音辞書、13…合成パラメータ生成部、14…音声素
片データ記憶部、15…音声合成部、16…合成パラメ
ータ変更手段、17…発話スタイル指定部、18…韻律
パラメータテーブル、19…発話スタイル強調度指定
部、20…発話スタイル強調部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された文字情報から予め定められた
    規則に従って合成パラメータを生成し、音声信号に変換
    する音声合成装置において、 合成パラメータ生成部で生成された第1の発話スタイル
    の韻律パターンを、異なる第2の発話スタイルの韻律パ
    ターンに変更する発話スタイル変更手段と、 上記発話スタイル変更手段での変更の度合いを調節する
    手段とを設けたことを特徴とするテキスト音声変換装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第1又は第2の発話スタイルは少な
    くとも通常スタイル、朗読調もしくは会話調の中から選
    択された一つの発話スタイルであることを特徴とする請
    求項1に記載のテキスト音声変換装置。
  3. 【請求項3】 上記発話スタイル変更手段は、1フレー
    ズに含まれるモーラ数毎の平均モーラ長を変更すること
    により韻律パターンを変更することを特徴とする請求項
    1又は2に記載のテキスト音声変換装置。
  4. 【請求項4】 上記発話スタイル変更手段は、ピッチ及
    びパワーのゆらぎ変更することにより韻律パターンを変
    更することを特徴とする請求項1又は2に記載のテキス
    ト音声変換装置。
  5. 【請求項5】 入力された文字情報を音声信号に変換す
    るテキスト音声変換装置において、 少なくとも通常スタイル、朗読調を含む複数の発話スタ
    イルにおける特徴を保持する韻律パラメータテーブル
    と、 発話スタイルを選択する発話スタイル指定部と、 発話スタイルの強調度を指定する強調度指定部と、 上記発話スタイル指定部によって選択された発話スタイ
    ルと基準発話スタイルのそれぞれの韻律パラメータの差
    分を計算する差分計算部と、 上記強調度指定部によって指定された強調度及び上記差
    分に応じて韻律パラメータを補正する韻律パラメータ調
    整手段とを備えたことを特徴とするテキスト音声変換装
    置。
  6. 【請求項6】 上記韻律パラメータ調整手段によって補
    正される韻律パラメータは少なくとも音韻継続時間もし
    くはピッチパターンであることを特徴とする請求項5に
    記載のテキスト音声変換装置。
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