JPH10108026A - 非可逆データ圧縮方法 - Google Patents

非可逆データ圧縮方法

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JPH10108026A
JPH10108026A JP24335296A JP24335296A JPH10108026A JP H10108026 A JPH10108026 A JP H10108026A JP 24335296 A JP24335296 A JP 24335296A JP 24335296 A JP24335296 A JP 24335296A JP H10108026 A JPH10108026 A JP H10108026A
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bit
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JP24335296A
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Lonnon Gregory
グレゴリー・ロンノン
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】少ないメモリで高速なプリンタ用画像圧縮およ
び圧縮解除方法を提供する。 【解決手段】クラスタビットパターンの画像と分散ビッ
トパターンからなる画像から画像の種類を分類し、次
に、この画素画像の各n×nビットブロックをmビット
のセグメントに縮小することによって非可逆圧縮プロシ
ージュア102が実行される。非可逆圧縮された画像に
は分類標識が付けられる。次に、非可逆圧縮された画像
は可逆圧縮プログラム106によって圧縮される。オリ
ジナルの画像を適切に複写するためにはこの二度圧縮さ
れた画像を圧縮解除しなければならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はページプリンタに関し、
より詳細にはバッファメモリの大きさをフルページの印
刷データに必要なものより小さくすることを可能にする
データ圧縮機能を有するページプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のページプリンタでは通常用紙への
画像の印刷を行なう前にページ全体を保存する。かかる
プリンタでは、フォーマッティングはホストコンピュー
タあるいはプリンタ内のフォーマッタのいずれかで行な
われる。レーザープリンタエンジンは一定速度で動作す
るため、新たなラスタ化データがこのエンジンの動作に
一致する速度で得られない場合、ページ“オーバーラ
ン”(パントとも呼ばれる)が発生し、そのページの印
刷が不可能になる。
【0003】印刷オーバーランの防止にはさまざまな技
術が用いられる。まず、印刷機構が常に処理待ちのラス
タ化データを入手できるように1つのページ全体のフル
ラスタビットマップが記憶される。印刷解像度が300
ドット/インチであった初期のレーザープリンタには、
各ページに用いられるラスタメモリが約1メガバイトで
あるためこの技術を用いることができた。しかし、60
0ドット/インチプリンタの場合、約4メガバイトのメ
モリが必要である。さらに、レーザープリンタはラスタ
データのパイプライン処理によってその定格速度を達成
するため、プリンタをその定格速度で動作させるには追
加のラスタメモリが必要である。この追加のメモリがな
いと、現在のページの印刷終了まで次のページの作成を
開始することができない。競争力ある価格を維持するた
めに、レーザープリンタ内に必要なメモリ量の低減に大
変な努力が払われてきた。
【0004】メモリ量を低減する技術の1つにページ記
述言語を構築するものがある。ページ記述言語は2つの
ステップを経て構築される。すなわち、フォーマッティ
ング中、ホストコンピュータから受け取ったデータが印
刷内容を記述する簡単なコマンド(表示コマンドと呼ば
れる)のリストに変換される。第2のステップで印刷を
行なうための表示コマンドリストが準備され、表示コマ
ンドの構文解析と記述されたオブジェクトのラスタビッ
トマップへのレンダリングが行なわれる。後続のページ
に同じメモリが使用されるため、この手順にはフルペー
ジのラスタビットマップメモリが必要である。
【0005】ページ記述言語をさらに改良して、表示コ
マンドリストのプロシージュアはページ上のその垂直方
向の位置にしたがって分類することによって必要なメモ
リ量を低減することができる。その後、ページはページ
ストリップあるいは“ページ中間物”と呼ばれる部分に
分割され、各ページストリップが順次印刷エンジンに送
られ印刷される。あるページストリップ内の表示コマン
ドが充分な速度でラスタ化データにレンダリングされる
と、第1のページストリップの記憶に用いられた同じメ
モリをそのページの後続のページストリップに対して再
使用することができる。
【0006】現在では、プリンタの解像度は600ドッ
ト/インチ以上になっている。かかるプリンタはテキス
トのみでなく線画やさまざまな種類の画像を処理するこ
とができる。かかるプリンタの多くは汎用のデータ圧縮
技術を用いてプリンタに必要なメモリ量を低減するもの
である。
【0007】当該技術分野で周知のデータ圧縮システム
では、デジタルデータ信号のストリームが圧縮されたデ
ジタルコード信号に符号化され、この圧縮されたデジタ
ルコード信号がオリジナルのデータに復号される。デー
タ圧縮とは、あるフォーマットのデータをこのオリジナ
ルに比べて必要とするスペースの少ない代替フォーマッ
トに変換する任意の処理を指す。データ圧縮システムの
目的はある一定のデジタル情報の記憶に必要な記憶量を
節約することである。そのデジタル情報が画像あるいは
テキストのデジタル表示である場合、データ圧縮システ
ムは非可逆(lossy)あるいは可逆(non-lossy)の2つの一
般的なタイプに分類される。
【0008】可逆性システムは相互校正(reciprocity)
と呼ばれる特性を有している。データ圧縮システムが相
互校正特性を持つためには、データ圧縮システムは圧縮
されたデータを情報の変更や損失を生じることなくその
オリジナルに再展開すなわち復号することができなけれ
ばならない。復号されたデータとオリジナルのデータは
互いに同一で区別のつかないものでなければならない。
したがって、相互校正特性は情報理論で用いられる厳密
な無雑音性と同義である。
【0009】アプリケーションによっては厳密な相互校
正特性を必要としないものもある。上述したように、か
かるアプリケーションの一つに図形データの処理があ
る。人間の目は雑音に対する感度が低いため、圧縮/圧
縮解除処理中の多少の情報の変更あるいは非可逆は許容
可能である。この情報の非可逆性のために非可逆データ
圧縮システムの名が付けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】データ圧縮システムの
設計における重要な評価基準は圧縮率によって表わされ
る圧縮の有効性である。圧縮率は圧縮されていない形式
のデータサイズを圧縮された形式のサイズで割った率で
ある。データが圧縮可能であるためには、そのデータが
冗長性を持っていなければならない。圧縮の有効性は圧
縮プロシージュアが入力されたデータの冗長性をいかに
有効に利用しうるかによって決まる。通常のコンピュー
タ記憶データでは、冗長性は個々の記号、例数字(examp
le digit)、バイトあるいは文字の不規則使用および共
通するワード、空白記録ファイル等の記号シーケンスの
頻繁な再発生において生じる。
【0011】データ圧縮システムはプリンタが提供しま
た許容するデータ転送速度に対して充分な性能を持つも
のでなければならない。データの圧縮速度は圧縮システ
ムの入力データ処理速度によって決まる。達成されたデ
ータ転送速度を維持してレーザープリンタへのデータが
なくなることによる“ページパント”を防止できる充分
な性能が要求される。したがって、データ圧縮および圧
縮解除システムはシステム全体に悪影響を与えないよう
な充分なデータ帯域幅を持っていなければならない。
【0012】通常、データ圧縮および圧縮解除システム
の性能はデータの圧縮および圧縮解除に必要な計算と統
計データの記憶と圧縮処理の誘導に用いられるランダム
アクセスメモリ等のシステム構成要素の速度とによる制
約を受ける。これは、圧縮および圧縮解除システムがフ
ァームウエアで構成され、このファームウエアが汎用タ
イプの中央演算処理装置を誘導してデータ圧縮/圧縮解
除処理を実行する場合に特に顕著である。かかるシステ
ムでは、圧縮装置の性能は圧縮中の1文字あたりに要す
るプロセッササイクルの数で表わされる。このサイクル
数が少ないほど性能が高いことになる。このファームウ
エアを用いる方法はファームウエアによる圧縮/圧縮解
除の速度による制約を受ける。これは、ファームウエア
は各バイトの圧縮解除に数CPUサイクルを要するため
である。
【0013】汎用データ圧縮プロシージュア(procedur
e)は当該技術分野においては周知である。これに該当す
るプロシージュアとしては、ハフマン法、Tunsta
ll法、およびLempel−Ziv法の3つがある。
初期に開発された汎用データ圧縮プロシージュアの1つ
がハフマン法である。簡単にいえば、ハフマン法は記号
のフルレングスの各セグメントを可変長のワードにマッ
プするものである。記号の各可変長セグメントを固定長
の2進ワードにマップするTunstall法はハフマ
ンプロシージュアを補完するものである。ハフマンプロ
シージュアと同様に、Tunstallプロシージュア
の場合も原始データの確率に関する事前の知識を要す
る。この事前知識の要求もまたデータの統計的強度処理
を蓄積する適応型のものを用いることによってある程度
まで満足することができる。
【0014】Lempel−Zivプロシージュアは記
号の可変長の各セグメントを可変長の2進ワードにマッ
プする。入力セグメントあるいは出力セグメントに何の
制約もない場合、これはほぼ最適である。このプロシー
ジュアでは、入力データストリングは適応的に成長する
セグメントに構文解析される。各セグメントは入力スト
リングの先行する部分の正確なコピーの後に入力データ
からの新しい記号を1つ付けたものである。この作成す
べきコピーは最長であり、前に構文解析されたセグメン
トに一致する必要はない。出力中のセグメントを表わす
コードワードはその先行するコピー部分の始点を指示す
るポインタ、コード長、および前記の新しい記号からな
る情報を含む。Lempel−Zivデータ圧縮技術に
ついては米国特許4,558,302号を参照された
い。
【0015】上述した各データ圧縮プロシージュアは汎
用の可逆プロシージュアとしては好適なものであるが、
ある特定の種類の冗長は他の方法を用いて圧縮すること
ができる。通常ランレングス符号化(RLE)と呼ばれ
るかかる可逆の方法は図形画像データに好適である。R
LEを用いると、個々の文字からなるシーケンスをカウ
ントフィールドと反復される文字の識別子として符号化
することができる。通常、文字の各連続を示すには2つ
の文字が必要であるため、この符号化は2つ以下の文字
の連続には用いられない。しかし、デジタルデータ形式
で表わされた図形画像を処理するさいには、かかる情報
のための有効な圧縮プロシージュアである読み取り不能
指示RLEでは同じ文字の大きな連続(run)が有りう
る。
【0016】上述したデータ圧縮プロシージュアの全て
は大きな圧縮比を達成するには冗長性に大きく依存して
いる。これらのプロシージュアの大きな問題点の1つ
は、ある種のデータについては、入力データに特に冗長
性がない場合に圧縮された出力が実際には入力より大き
くなってしまうことである。印刷技術の分野では、かか
る“圧縮不能な”データが簡単に生成される。ある種の
画像は“順序付きディザ”あるいは“誤差拡散”のいず
れかに分類される。順序付きディザ画像(“クラスタ”
とも呼ばれる)はページ全体にハーフトーングレー表示
を含むハーフトーン画像である。かかる画像は一般には
かなりのデータの冗長性を表わしており、上述したよう
な可逆データ圧縮技術に適している。しかし、誤差拡散
画像(“分散”画像”とも呼ばれる)はデータの冗長性
が少なく、異なる圧縮法を必要とする。その結果、ペー
ジプリンタに1つのデータ圧縮法を用いるだけでは画像
データを処理することはできない。米国ヒューレット・
パッカード社に譲渡された“Page Printer Having Adap
tive Data Compression For Memory"と題する1992
年9月3日出願の米国特許出願07/940,111号
においては、ページプリンタに上述したさまざまな圧縮
技術を用いてフルページの印刷データに必要なサイズよ
り小さい限られたメモリサイズの使用を可能としてい
る。この特許出願では、メモリの不足状態のためにペー
ジ印刷が不能であるとき、まず“モードM”圧縮技術が
用いられる。この技術を用いてランレングス符号化を用
いてブロックの各行を圧縮し、またそのブロック内の各
行の間に発生するデルタ変更を符号化することによって
ブロックの圧縮が行なわれる。“モードM”圧縮技術に
よってそのページの印刷を可能にするだけの充分な圧縮
率が得られない場合、LZW型圧縮を用いて第2の圧縮
が試みられる。最後にLZW型圧縮技術によってそのペ
ージの印刷を可能にするだけの充分な圧縮率が得られな
い場合、非可逆圧縮プロシージュアが用いられる。
【0017】図1に示すように、非可逆圧縮技術はまず
ページ上の画像をデータ圧縮レベルに基づいて分類する
ことから始まる。ここに説明する方法は“セル型”圧縮
技術としても知られている。画像の右上隅から始まった
処理対象のセルは左下隅のセルの処理後終了する。この
アルゴリズムはセルの各行をチェックして次の行に進
む。圧縮中、セル内の黒のドットの数がカウントされ
る。この数はセルの読み出し時と同じ順序でセーブされ
る。圧縮解除中、セル内の黒のドットの数が読み出さ
れ、ディザパターンにマップされる。このディザパター
ンはこのセルの最終出力となる。この最終画像はオリジ
ナルの画像に近似したものである。
【0018】図1、図2および図3を参照してこの“セ
ル型”の非可逆圧縮法を詳細に説明する。まず、画像の
4×4ビットのブロックがアクセスされ(201)、画
像中の“オン”ビットの数がカウントされ(202)記
憶される(203)。カウント値16が15として記憶
される。このようにして、画像の各4×4ビットセルが
4ビットの値とその画像がクラスタ画像であるか分散画
像であるかを示す別の割り当てられた値とによって表わ
される。この4ビットの圧縮値はオリジナルのセルのオ
リジナルの黒の領域を表わすのに用いられる。黒のデー
タは必ずしも同じ位置にはないが圧縮解除はこの領域を
維持することができる。
【0019】非可逆圧縮画像を4×4のセルに圧縮解除
するとき、まずこのブロックにクラスタ値あるいは分散
値が割り当てられているかどうかが判定される。クラス
タ値が割り当てられている場合、このブロック4ビット
値にしたがって図2から4×4のマトリクスが選択され
る。たとえば、4ビット値が11のオン状態の黒のドッ
トがあることを示している場合、マトリクス252が図
2に示すものの中から選択される。これに対して、ブロ
ックが分散ブロックとして示されている場合、4ビット
値はやはり11であり、図3から254のマトリクスが
選択される。したがって、クラスタ標識あるいは分散標
識によって圧縮解除の実行に用いられるマトリクス群が
決まり、4ビット値によってそのマトリクス群の中から
選択されるマトリクスが決まる。図2および図3のマト
リクス中のパターンは経験的に得られたものであり、4
ビット圧縮値から直接には復元することのできない損失
情報の一部を復元することを可能にする。これらの表は
一般的な場合を示すものである。当業者には周知の通り
テーブルは装置ごとに異なることが考えられる。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明を達成するため
に、ラスタ構成画素画像のデータ圧縮法が提供される。
この方法を実行するために、まずクラスタビットパター
ンの画像と分散ビットパターンからなる画像とを表わす
第1のデータセグメントパターンテーブルが設けられ
る。次に、ある画像のデータセグメントを第1のテーブ
ル中のデータセグメントパターンと比較してその画像の
種類が判定される。種類とはクラスタ画像と分散画像で
ある。画像が分類された後、この画素画像の各n×nビ
ットブロックをmビットのセグメントに縮小することに
よって非可逆圧縮プロシージュアが実行される。非可逆
圧縮された画像には分類標識が付けられる。次に、非可
逆圧縮された画像は可逆圧縮プログラムによって圧縮さ
れる。オリジナルの画像を適切に複写するためにはこの
二度圧縮された画像を圧縮解除しなければならない。
【0021】圧縮解除はこの圧縮された非可逆圧縮画像
を可逆圧縮解除プログラムを用いて圧縮解除して非可逆
圧縮された画像を復元することによって行なわれる。非
可逆圧縮された画像に対して、mビットデータセグメン
トを用いて分類標識にしたがって1対のマトリクステー
ブルから記憶されたn×n画素マトリクスにアクセスす
ることによって非可逆圧縮解除プロシージュアが実行さ
れる。一方のテーブルはクラスタ画像と分類されたn×
nビット画像であり、他方のテーブルは分散画像と分類
されたn×nビット画像である。
【0022】
【実施例】本発明はここに説明する特定の実施例には限
定されない。上述した出願には説明されていないが、非
可逆を含むデータはさらに圧縮を助けて2回目の圧縮時
により高い圧縮率を得ることを可能にする独自の性質が
あることがわかっている。セル型の非可逆圧縮によって
生成されるデータストリームは画像のハーフトーン表示
とみなすことができる。したがって、非可逆を含むデー
タはオリジナルの画像データに非常に類似したものであ
る。ほとんどの圧縮法ではオリジナルのデータストリー
ムに類似せず他の圧縮法で圧縮可能なデータストリーム
が生成される。最も一般的な可逆圧縮アルゴリズムはデ
ィクショナリを用いるもの(ハフマン、LZW)と演算
を用いるもの(Q−コーダおよびスキューコーダ)の2
つである。これらのアルゴリズムで圧縮されたデータス
トリームはそれらが表わすデータとは非常に異なってお
り、第2の圧縮プログラムによって良好に圧縮すること
ができない。これに対して、損失を含むデータストリー
ムはオリジナルのデータに非常に近似したものである。
実際に、非可逆圧縮プログラムは実際のドット配置を圧
縮解除中に用いられるディザパターンを表わすトークン
に置き換えることによってドットのランダムな配置を除
去する。したがって、損失を含むデータは顕著なパター
ンを有し、ディクショナリあるいは演算を用いた圧縮技
術の1つを用いてさらに圧縮することができる。
【0023】損失を含むデータの第2の特性すなわちト
ークンサイズは2回目の圧縮中に圧縮率を増大させる。
損失を含む4×4のセルには4ビットのトークンが用い
られており、したがって2つの隣り合うセルが非可逆を
含むデータの各バイトに配置される。LZS8等のバイ
トを基準サイズとするディクショナリ型の圧縮アルゴリ
ズムを用いることによって、この損失を含むデータに対
してさらに圧縮を行なうことができる。LZS8はバイ
トに分割可能な損失を含む4×4データを有する反復す
るバイトストリングを探し、この損失を含むデータ中の
反復されるストリングの尤度を大きくする。損失を含む
4×4の4ビットトークンサイズは通常LZS8の圧縮
率を増大させる。反復するマトリクスパターンを除去す
ることによって、この損失を含むデータのLZS8圧縮
率を増大させることができる。たとえば、図2におい
て、9の黒のドットと10の黒のドットが同じパターン
を有する。したがって、10の黒のドットを含むすべて
のセルを9の黒のドットのパターンにマップする場合、
この損失を含むデータはLZS8の圧縮することのでき
る増大した冗長性を有する。
【0024】上述した非可逆圧縮法の実施例では、4×
4セルと8×8セルの2つのサイズがある。4×4の非
可逆を含むセルサイズによって4対1の圧縮率が保証さ
れ、それぞれの4×4セルは4ビットトークンで表わさ
れる。8×8の損失を含むセルサイズによって10.6
6対1の圧縮率が保証され、それぞれの8×8セルは6
ビットトークンで表わされる。
【0025】これを念頭において、本発明ではまず非可
逆アルゴリズムを用いて画像は圧縮され、さらにLZS
8圧縮プログラムを用いて非可逆アルゴリズムからの出
力が圧縮される。本実施例では、リアルタイム条件を満
足させるために、LZS8圧縮プログラムを“An Optim
ized Hardware Compression And Decompression Archit
ect For Use By An Image Processor In A Laser Print
er"と題する米国で同時係属中の出願に説明するハード
ウエア圧縮装置で実行する。しかし、本発明ではハード
ウエア圧縮装置は必須ではない。画像データはまず非可
逆圧縮法を用いて圧縮され、次にハードウエア圧縮装置
を用いて圧縮される。ハードウエア圧縮プログラムは損
失を含むデータを良好に圧縮して新たな損失を発生させ
たり画像品質を低下させることなく全体的な圧縮率を向
上させる。
【0026】圧縮処理中、非可逆圧縮プログラムによる
1回目の圧縮の後、ハードウエア圧縮装置で2回目の圧
縮が行なわれる。損失を含む圧縮データはハードウエア
圧縮装置を用いると平均で1.5対1から4対1の範囲
の圧縮率で圧縮され。全体的圧縮率は6対1から16対
1の範囲となる。一方、ハードウエア圧縮装置は損失を
含むデータを展開する場合、最悪の場合圧縮率は4対1
となる。これはハードウエア圧縮を行なうことなく損失
を含むデータをセーブした場合に得られる圧縮率であ
る。
【0027】圧縮解除は逆の順序で行なわれる。すなわ
ち、画像データはまずLZS8型のディクショナリを用
いた技術を用いてハードウエア圧縮装置によって圧縮解
除される。次に、ハードウエア圧縮装置からの出力が非
可逆圧縮解除処理に送られ、オリジナル画像の適切な複
写が生成される。図4にはここに説明した非可逆圧縮技
術が図示されている。オリジナルの画像データ101が
まずセル型の非可逆圧縮プログラム102に送られる。
この処理はファームウエアか専用のハードウエア装置の
いずれかで実行することができる。非可逆圧縮プロシー
ジャ102の出力は非可逆を含む画像データ103とし
て一時的に記憶される。次に、画像プロセッサ106が
ハードウエア圧縮装置(HWC)104にこの非可逆を
含む画像データ103のサイズをさらに縮小することが
可能かどうかを判定することを命じる。上記同時係属中
の出願“An Optimized Hardware Compression And Deco
mpression Architect For Use By An Image Processor
In A Laser Printer"により詳細に説明するように、こ
のハードウエア圧縮装置は入力データをさらに圧縮可能
であるかどうかを迅速に判定するように構成することが
できる。ハードウエア圧縮装置104が損失を含む画像
データ103をさらに圧縮できたものとすると、ハード
ウエア圧縮装置の出力がハードウエア圧縮された損失を
含む画像データ105として記憶される。圧縮解除は逆
に実行される。すなわち圧縮処理において画像データが
ハードウエア圧縮装置を通過していた場合、圧縮解除を
行なうためにはこのデータはまずハードウエア圧縮装置
を通過しなければならない。圧縮解除されたデータは損
失を含む画像データ103として記憶される。最後に、
この損失を含む画像データ103が上述したような非可
逆圧縮解除プログラムによって処理される。
【0028】この新しい圧縮法は複雑なページをメモリ
の少ないプリンタで印刷する能力を増大させる。たとえ
ば、1メガバイトRAMを用いる場合、複雑なページを
印刷するためには600 dpiのプリンタ圧縮を頻繁
に持ちいなければならない。かかるプリンタでレターサ
イズのラスタ画像(およそ4メガバイトのラスタ画像)
の印刷する場合、この圧縮法は6対1より高い全体的圧
縮率を達成しなければならない。ハードウエア圧縮は非
可逆圧縮を用いることなくほとんどのページを印刷する
ことができるが、ハードウエア圧縮装置では必要な圧縮
率を得られないパージも存在する。メモリの少ないプリ
ンタでかかるページを印刷可能とするために、非可逆圧
縮技術が用いられる。しかし、4×4セルを用いた非可
逆圧縮技術で保証される圧縮率は4対1である。したが
って、この技術は600 dpiレターサイズラスタ画
像を1メガバイトのRAMに記憶させるために必要な圧
縮率を提供できない。セル型の非可逆失圧縮データをデ
ィクショナリ型の圧縮プログラムに通すことによって、
必要な圧縮率をほぼ達成することができる。
【0029】以上本発明の実施例を図示および説明した
が、当業者には本発明の精神あるいは本発明の範囲から
逸脱することなくさまざまな変更が可能であることは明
らかであろう。
【0030】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0031】(実施態様1)ラスタ構成の画素画像(1
01)をデータ圧縮する方法であって、クラスタビット
パターン(図2)の画像と分散ビットパターン(図3)
からなる画像を表わすデータセグメントパターンの第1
のテーブルを設け、ある画像のデータセグメントを前記
の第1のテーブル中の前記のデータセグメントパターン
と比較して(200)前記の画像がクラスタ画像である
か分散画像であるかを判定し(201)、前記の画素画
像のn×nビットのブロックをmビットのセグメントに
非可逆圧縮し損失を含む圧縮された画像を生成し(20
2、102)、前記の損失を含む画像に分類標識を付与
し(203)、前記の損失を含む圧縮された画像(10
3)を可逆圧縮プログラム(104)を用いて圧縮し
(104)、前記の圧縮された損失を含む画像(10
5)を可逆圧縮解除プログラム(104)を用いて圧縮
解除して(104)前記の損失を含む圧縮された画像
(103)を復元し、前記のmビットデータセグメント
を用いて前記の分類標識にしたがって1対のマトリクス
テーブル(図2、図3)から記憶されたn×n画素マト
リクスにアクセスすることによって非可逆圧縮解除を行
なう(102)各ステップを有し、前記のテーブルの一
方はクラスタ画像(図2)と分類されたn×nビット画
像を含み、前記のテーブルの他方は分散画像(図3)と
分類されたn×nビット画像を含み、前記のテーブルは
それぞれ前記のnビットデータセグメントにしたがって
アドレス指定することを特徴とする方法。
【0032】(実施態様2)実施態様1に記載の方法で
あって、前記の非可逆圧縮において、さらに前記のn×
nビットのブロック中の第1の値に設定された画素の数
をカウントし(202)、前記のmビットのセグメント
を前記の数に等しくする(203)ことを特徴とする方
法。
【0033】(実施態様3)ラスタ構成の画素画像(1
01)をデータ圧縮する方法であって、ビットパターン
の画像を表わすデータセグメントパターンのテーブルを
設け、前記の画素画像のn×nビットの各ブロックをm
ビットのセグメントに縮小することによって前記の画像
を非可逆圧縮し(202、102)、前記非可逆圧縮に
よって損失を含む圧縮された画像(103)を可逆圧縮
プログラム(104)を用いて圧縮し(104)、前記
の圧縮された損失を含む画像(105)を可逆圧縮解除
プログラム(104)を用いて圧縮解除して(104)
前記の損失を含む圧縮された画像(103)を復元し、
前記のmビットデータセグメントを用いてマトリクステ
ーブル(図2、図3)から記憶されたn×n画素マトリ
クスにアクセスすることによって非可逆圧縮解除を行な
う(102)方法であって、前記のマトリクステーブル
はn×nビット画像を含み、前記のテーブルの他方は分
散画像(図3)と分類されたn×nビット画像を含み、
前記のテーブルは前記のmビットデータセグメントにし
たがってアドレス指定されることを特徴とする方法。
【0034】(実施態様4)実施態様3に記載の方法で
あって、前記の可逆圧縮プログラム(104)と前記の
可逆圧縮解除プログラム(104)はLempel/Z
iv/Welch(LZW)型プロシージュアであるこ
とを特徴とする方法。
【0035】(実施態様5)実施態様3に記載の方法で
あって、前記の非可逆圧縮(102)においてさらに、
前記のn×nビットのブロック中の第1の値に設定され
た画素の数をカウントし(202)、前記のmビットの
セグメントを前記の数に等しくする(203)ことを特
徴とする方法。
【0036】(実施態様6)ラスタ構成の画素画像をデ
ータ圧縮する方法であって、ビットパターンの画像を表
わすデータセグメントパターン(図2、図3)のテーブ
ルを設け、前記の画素画像のn×nビットの各ブロック
をmビットのセグメントに縮小することによって前記の
画像を非可逆圧縮し(202、102)、前記非可逆圧
縮によって損失を含む圧縮された画像(103)を可逆
圧縮プログラム(104)を用いて圧縮する(104)
ことを特徴とする方法。
【0037】(実施態様7)実施態様6に記載の方法で
あって、前記の非可逆圧縮(202、102)において
さらに、前記のn×nビットのブロック中の第1の値に
設定された画素の数をカウントし(20)、前記のmビ
ットのセグメントを前記の数に等しくする(203)こ
とを特徴とする方法。
【0038】(実施態様8)実施態様6に記載の方法で
あって、さらに、前記の圧縮された損失を含む画像(1
05)を可逆圧縮解除プログラム(104)を用いて圧
縮解除して(104)前記の損失を含む圧縮された画像
(103)を復元し、前記のmビットデータセグメント
を用いてマトリクステーブル(図2、図3)から記憶さ
れたn×n画素マトリクスにアクセスすることによって
非可逆圧縮解除を行なう(102)方法であって、前記
のマトリクステーブルはn×nビット画像を含み、前記
のテーブルの他方は分散画像(図3)と分類されたn×
nビット画像を含み、前記のテーブルは前記のmビット
データセグメントにしたがってアドレス指定されること
を特徴とする方法。
【0039】(実施態様9)実施態様8に記載の方法で
あって、前記のデータセグメントテーブルはクラスタビ
ットパターン(図2)の画像と分散ビットパターン(図
3)からなる画像を表わすパターンを含み、さらに、前
記の画像のデータセグメント(201)を前記の第1の
テーブル中の前記のデータセグメントパターンと比較し
て(200)前記の画像がクラスタ画像であるか分散画
像であるかを判定し(201)、前記の非可逆圧縮され
た画像(103)に分類標識を関係付けることを特徴と
する方法。
【0040】(実施態様10)実施態様9に記載の方法
であって、前記の非可逆圧縮解除(102)においてさ
らに前記のmビットデータセグメントを用いて前記の分
類標識にしたがって1対のマトリクステーブル(図2、
図3)から記憶されたn×n画素マトリクスにアクセス
し、前記のテーブルの一方はクラスタ画像(図2)と分
類されたn×nビット画像を含み、前記のテーブルの他
方は分散画像(図3)と分類されたn×nビット画像を
含み、前記のテーブルはそれぞれ前記のnビットデータ
セグメントにしたがってアドレス指定することを特徴と
する方法。
【0041】(実施態様11)ラスタ構成の画素画像
(101)をデータ圧縮する方法であって、前記の画像
がクラスタ画像であるか分散画像であるかを判定し(2
01)、前記の画素画像非可逆圧縮し損失を含む画像を
生成し(202、102)、前記の損失を含む圧縮され
た画像(103)を可逆圧縮プログラム(104)を用
いて圧縮し(104)、前記の圧縮された損失を含む画
像(105)を可逆圧縮解除プログラム(104)を用
いて圧縮解除して(104)前記の損失を含む圧縮され
た画像(103)を復元し、非可逆圧縮解除を行なう
(102)各ステップを有することを特徴とする方法。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明を用いると、複雑
なページをメモリの少ないプリンタで印刷する能力を増
大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 “セル型”非可逆圧縮プロシージュアを示す
論理フロー図である。
【図2】 クラスタ画像に用いられる圧縮解除マトリク
スの図である。
【図3】 分散画像に用いられる圧縮解除マトリクスの
図である。
【図4】 本発明の実施例を示す図である。
【符号の説明】
101:オリジナルの画像データ 102:セル型の非可逆圧縮プログラム 103:損失を含む画像データ 104:ハードウエア圧縮装置 105:ハードウエア圧縮された損失を含む画像データ 106:画像プロセッサ 201、201、203:セル型非可逆圧縮のステップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラスタ構成の画素画像をデータ圧縮する方
    法であって、 クラスタビットパターンの画像と分散ビットパターンか
    らなる画像を表わすデータセグメントパターンの第1の
    テーブルを設け、 ある画像のデータセグメントを前記の第1のテーブル中
    の前記のデータセグメントパターンと比較して前記の画
    像がクラスタ画像であるか分散画像であるかを判定し、 前記の画素画像のn×nビットのブロックをmビットの
    セグメントに非可逆圧縮し損失を含む圧縮された画像を
    生成し、前記の損失を含む画像に分類標識を付与し、 前記の損失を含む圧縮された画像を可逆圧縮プログラム
    を用いて圧縮し、 前記の圧縮された損失を含む画像を可逆圧縮解除プログ
    ラムを用いて圧縮解除して前記の損失を含む圧縮された
    画像を復元し、 前記のmビットデータセグメントを用いて前記の分類標
    識にしたがって1対のマトリクステーブルから記憶され
    たn×n画素マトリクスにアクセスすることによって非
    可逆圧縮解除を行なう各ステップを有し、 前記のテーブルの一方はクラスタ画像と分類されたn×
    nビット画像を含み、前記のテーブルの他方は分散画像
    と分類されたn×nビット画像を含み、前記のテーブル
    はそれぞれ前記のnビットデータセグメントにしたがっ
    てアドレス指定することを特徴とする方法。
JP24335296A 1996-09-13 1996-09-13 非可逆データ圧縮方法 Pending JPH10108026A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6640227B1 (en) * 2000-09-05 2003-10-28 Leonid Andreev Unsupervised automated hierarchical data clustering based on simulation of a similarity matrix evolution

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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