JPH10103096A - 副室を有する4サイクルエンジン - Google Patents

副室を有する4サイクルエンジン

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JPH10103096A
JPH10103096A JP8278830A JP27883096A JPH10103096A JP H10103096 A JPH10103096 A JP H10103096A JP 8278830 A JP8278830 A JP 8278830A JP 27883096 A JP27883096 A JP 27883096A JP H10103096 A JPH10103096 A JP H10103096A
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JP
Japan
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chamber
sub
piston
cam
scavenge
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JP8278830A
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Shiro Kitabayashi
史郎 北林
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、2個の排気ポート間に設けた副室
によって副室の行程容積を増加させ、圧縮比を大とし得
るとともに、小型の4サイクルエンジンとしてスペース
の有効利用に寄与し得ることを目的としている。 【構成】 このため、燃焼室に連絡する吸気ポートと排
気ポートとをシリンダヘッドに設け、動弁カム機構によ
って吸気ポートの下流側端部を開閉する吸気バルブを設
けるとともに、排気ポートの上流側端部を開閉する排気
バルブを設け、シリンダヘッドには連通孔部を介して燃
焼室に連絡する副室を設けた4サイクルエンジンにおい
て、シリンダヘッドに2個の排気ポートを設け、これら
の排気ポート間に副室を設け、副室内には副室内の体積
を増減させるべく往復動するスカベンジピストンを設け
るとともにスカベンジピストンを4サイクルエンジンの
駆動力によって動作させるスカベンジピストン用カムを
設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は副室を有する4サ
イクルエンジンに係り、特に2個の排気ポート間に設け
た副室によって副室の行程容積を増加させ、圧縮比を大
とし得るとともに、小型の4サイクルエンジンとしてス
ペースの有効利用に寄与し得る副室を有する4サイクル
エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンは、シリンダブロッ
クとシリンダヘッドとピストンとにより燃焼室が形成さ
れ、この燃焼室にはシリンダヘッドに形成した吸気ポー
トと排気ポートとを連絡させている。
【0003】また、動弁カム機構によって吸気ポートの
下流側端部を開閉する吸気バルブを設けるとともに、排
気ポートの上流側端部を開閉する排気バルブを設け、前
記シリンダヘッドには連通孔部を介して燃焼室に連絡す
る副室を設けている。
【0004】このとき、副室内に体積可変式のピストン
を設け、このピストンを吸排気弁駆動用のカムシャフト
上にあるカムによって駆動させるとともに、ピストンを
吸気バルブ及び排気バルブと連動させている。
【0005】前記副室を有する4サイクルエンジンとし
ては、実開昭59−181220号公報に開示されるも
のがある。この公報に開示される内燃機関の燃焼室は、
シリンダ内の燃焼室に隣接して位置し、噴出口を介して
この燃焼室と連通し、吸気を吸入収容する過流形成用副
室を設け、この副室内に副室ピストンを嵌挿し、この副
室ピストンの作動を吸排気弁の作動と連動させ、エンジ
ンの圧縮行程の末期に副室内の吸気を燃焼室内に噴射し
て燃焼室内に過流を生じさせている。
【0006】また、実開平3−59449号公報に開示
されるものがある。この公報に開示される内燃機関のノ
ックコントロール装置は、ノッキングセンサと、ノッキ
ングセンサから発せられる出力信号に基づいてノッキン
グの有無を判定するノッキング判定手段と、ノッキング
判定手段によりノッキング有りと判定された時に、機関
の吸入空気量を低減させる手段とを備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の副室
を有する4サイクルエンジンにおいては、燃焼室内の流
れを改善し、着火後の燃焼速度を早め、また層状燃焼を
行わせて希薄燃焼を可能とするために、吸気ポート形状
やピストン頂部形状を改良し、タンブル流(縦渦)を生
じさせようとするものがある。
【0008】しかし、副室内の体積可変式ピストン、つ
まりスカベンジバルブたるスカベンジピストンによる副
室内からの噴射は圧縮行程末期を行われている。
【0009】この結果、吸入行程においてタンブル流を
発生させても、タンブル流が圧縮行程の終盤までには減
衰してしまい、期待通りの燃焼改善を行うことができな
いという不都合がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、シリンダブロックとシリン
ダヘッドとピストンとにより形成される燃焼室に連絡す
る吸気ポートと排気ポートとを前記シリンダヘッドに設
け、動弁カム機構によって吸気ポートの下流側端部を開
閉する吸気バルブを設けるとともに、排気ポートの上流
側端部を開閉する排気バルブを設け、前記シリンダヘッ
ドには連通孔部を介して燃焼室に連絡する副室を設けた
4サイクルエンジンにおいて、前記シリンダヘッドに2
個の排気ポートを設け、これらの排気ポート間に前記副
室を設け、この副室内には副室内の体積を増減させるべ
く往復動するスカベンジピストンを設けるとともにこの
スカベンジピストンを前記4サイクルエンジンの駆動力
によって動作させるスカベンジピストン用カムを設けた
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
4サイクルエンジンの駆動時には、4サイクルエンジン
の駆動力によりスカベンジピストン用カムを介してスカ
ベンジピストンを動作させ、スカベンジピストンの往復
動によって副室内の体積を増減させ、2個の排気ポート
間に設けた副室によって副室の行程容積を増加させ、圧
縮比を大とするとともに、小型の4サイクルエンジンと
してスペースの有効利用に寄与している。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0013】図1〜図7はこの発明の実施例を示すもの
である。図1において、2は4サイクルエンジン、4は
シリンダブロック、6はシリンダヘッドである。
【0014】前記4サイクルエンジン2は、シリンダブ
ロック4と、このシリンダブロック4の上面に装着され
るシリンダヘッド6と、シリンダブロック4の下面に装
着される図示しないオイルパンと、シリンダヘッド6上
部を覆うシリンダヘッドカバー8とを有している。
【0015】また、シリンダブロック4とシリンダヘッ
ド6とシリンダブロック4内を往復動するピストン10
とにより燃焼室12を形成し、この燃焼室12に連絡す
る吸気ポート14と排気ポート16とを前記シリンダヘ
ッド6に設ける。
【0016】更に、シリンダヘッド6とこのシリンダヘ
ッド6上部を覆うシリンダヘッドカバー8とによって動
弁室18を形成し、動弁室18内に動弁カム機構20を
配設する。
【0017】この動弁カム機構20は、吸気ポート14
の下流側端部を開閉する吸気バルブ22と、排気ポート
16の上流側端部を開閉する排気バルブ24とを動作さ
せている。
【0018】そして、前記シリンダヘッド6には連通孔
部26を介して燃焼室12に連絡する副室28を設け
る。
【0019】前記動弁カム機構20は、吸気バルブ22
用の第1カム30を形成した第1カム軸32と、排気バ
ルブ24用の第2カム34を形成した第2カム軸36と
を有し、第1カム30を吸気バルブ22のバルブステム
エンドに接触させるとともに、第2カム34を排気バル
ブ24のバルブステムエンドに接触させ、吸気バルブ2
2及び排気バルブ24を開閉させている。
【0020】このとき、図3に示す如く、前記シリンダ
ヘッド6に排気ポート16、例えば2個の第1、第2排
気ポート16−1、16−2を設け、これらの第1、第
2排気ポート16−1、16−2間に前記副室28を設
け、この副室2内に副室28内の体積を増減させるべく
往復動するスカベンジピストン(「スカベンジバルブ」
とも言う)38を設けるとともに、このスカベンジピス
トン38を前記4サイクルエンジン2の駆動力によって
動作させるスカベンジピストン用カム40を設ける構成
とする。
【0021】詳述すれば、前記スカベンジピストン38
は、図5及び図6に示す如く、前記シリンダヘッド6内
にライナ42を配設し、このライナ42内に副室28の
体積を増減させる前記スカベンジピストン38を、コン
プレッションリング44を介して往復動自在に配設する
とともに、ライナ42には副室28と前記燃焼室12と
を連絡させる前記連通孔部26を設ける。
【0022】また、前記スカベンジピストン38を前記
4サイクルエンジン2の駆動力によって動作させるべ
く、例えば図示しないクランク軸に連絡するスカベンジ
ピストン用カム軸46を配設し、クランク軸の1/2回
転で1回転するようにスカベンジピストン用カム軸46
を設定し、このスカベンジピストン用カム軸46に前記
スカベンジピストン用カム40を設ける。
【0023】このスカベンジピストン用カム40にロッ
カアームシャフト48に一端側を揺動自在に軸支したロ
ッカアーム50の他端側のローラ52が接触し、ロッカ
アーム50の他端側はスカベンジピストン38に設けた
タペット54に接触させて設ける。
【0024】そして、タペット54内には前記スカベン
ジピストン38をスカベンジピストン用カム40方向に
付勢するスプリング56を配設する。
【0025】更に、前記スカベンジピストン用カム40
は、図7に示す如く、スカベンジピストン38を、4サ
イクルエンジン2の吸入行程後期に副室28内の体積を
増やすべく往動させるとともに、圧縮行程後期に副室2
8内の体積を減らすべく復動させるべく開閉動作するも
のである。
【0026】更にまた、前記スカベンジピストン用カム
40には、このカム40に前記ローラ52を介して連絡
する前記ロッカアーム50と、ロッカアーム50を揺動
自在に装着した前記ロッカアームシャフト48と、ロッ
カアームシャフト48内に軸方向に延設した油圧通路5
8と、この油圧通路58の油圧によってロッカアーム5
0側に突出する係合ピン60と、高回転時に係合ピン6
0を突出係合させてロッカアーム50の作動を停止させ
スカベンジピストン38を所定位置に停止させるべくロ
ッカアーム50に形成した係合孔部62とを有する作動
停止手段64を設ける。
【0027】このとき、作動停止手段64は、高回転時
に油圧通路58からの油圧によってロッカアーム50側
に係合ピン60を突出させ、係合ピン60をロッカアー
ム50の係合孔部62に係合させて副室28を閉塞状態
とするものである。
【0028】前記作動停止手段64によるスカベンジピ
ストン38の作動停止状態において、スカベンジピスト
ン38が最下降状態となって副室28を閉塞状態とした
際には、図6に示す如く、スカベンジピストン38とラ
イナ42間に間隙△Lを現出させるべく構成する。この
間隙△Lは、スカベンジピストン38の熱膨張時にも、
スカベンジピストン38がライナ42に接触しない程度
に設定される。
【0029】なお符号66は、前記作動停止手段64の
係合孔部62内に配設され、係合ピン60を係合解除方
向に付勢するスプリングである。
【0030】次に作用について説明する。
【0031】4サイクルエンジン2の吸入行程後期に
は、図2及び図7に示す如く、副室28内の体積を増や
すべくスカベンジピストン用カム40によってスカベン
ジピストン38を往動させ、吸気バルブ22の開放によ
って燃焼室12内に供給された吸気の一部を副室28内
に引き込む。
【0032】また、4サイクルエンジン2の圧縮行程後
期には、図4及び図7に示す如く、副室28内の体積を
減らすべくスカベンジピストン用カム40によってスカ
ベンジピストン38を復動させ、吸気バルブ22と排気
バルブ24とが夫々閉鎖状態にある燃焼室12内に副室
28内の吸気を押し出す。
【0033】このとき、副室28内の吸気は、スカベン
ジピストン38の復動によって押圧され、しかも小径の
連通孔部26を介して燃焼室12内に押し出されること
により、燃焼寸前の燃焼ガスに強い渦流を生じさせ、高
圧縮タイプの4サイクルエンジン2を実現している。
【0034】そして、4サイクルエンジン2の低・中回
転時には、図5に示す如く、前記作動停止手段64が機
能していない。
【0035】4サイクルエンジン2が高回転時となる
と、ロッカアームシャフト48内の油圧通路58に供給
された油圧によって係合ピン60をロッカアーム50側
に突出させ、係合ピン60をロッカアーム50に形成し
た係合孔部62に係合させる。このとき、前記スカベン
ジピストン38は下降状態の時間が長いため、係合は容
易に行われる。
【0036】前記係合ピン60が係合孔部62に係合し
た際には、図6に示す如く、ロッカアーム50がロッカ
アームシャフト48に固定されてロッカアーム50の作
動が停止され、スカベンジピストン38が作動停止状態
となる。
【0037】このスカベンジピストン38の作動停止状
態においては、図6に示す如く、スカベンジピストン3
8が最下降状態となる。そして、スカベンジピストン3
8が最下降状態となって副室28を閉塞状態とした際
に、スカベンジピストン38とライナ42間に間隙△L
を現出させている。この間隙△Lは、スカベンジピスト
ン38の熱膨張時におけるスカベンジピストン38がラ
イナ42に接触することを防止している。
【0038】前記スカベンジピストン38の潤滑は、シ
リンダヘッド6とシリンダヘッドカバー8とによって形
成される動弁室18からスカベンジピストン38の上
部、つまりスプリング56側に流入する潤滑油によって
行われる。
【0039】これにより、2個の排気ポート16、つま
り第1、第2排気ポート16−1、16−2間に設けた
副室28によって副室28の行程容積を増加させること
ができ、圧縮比を大とし得て、実用上有利である。
【0040】また、2個の排気ポート16、つまり第
1、第2排気ポート16−1、16−2間に副室28を
設けても、シリンダヘッド6が大型化する惧れがなく、
小型の4サイクルエンジン2とすることができ、スペー
スの有効利用に寄与し得る。
【0041】更に、前記スカベンジピストン用カム40
は、スカベンジピストン38を、4サイクルエンジン2
の吸入行程後期に副室28内の体積を増やすべく往動さ
せるとともに、圧縮行程後期に副室28内の体積を減ら
すべく復動させるべく開閉動作することにより、吸入体
積効率を向上させることができるとともに、燃焼寸前の
燃焼ガスに強い渦流を与えることができ、4サイクルエ
ンジンの低・中回転時の燃焼を改善し得るものである。
【0042】更にまた、前記スカベンジピストン用カム
40に、このカム40に前記ローラ52を介して連絡す
る前記ロッカアーム50と、ロッカアーム50を揺動自
在に装着した前記ロッカアームシャフト48と、ロッカ
アームシャフト48内に軸方向に延設した油圧通路58
と、この油圧通路58の油圧によってロッカアーム50
側に突出する係合ピン60と、高回転時に係合ピン60
を突出係合させてロッカアーム50の作動を停止させス
カベンジピストン38を所定位置に停止させるべくロッ
カアーム50に形成した係合孔部62とを有する作動停
止手段64を設けたことにより、高回転時に作動停止手
段64によってスカベンジピストン38を停止させるこ
とができ、高回転時に発生するジャンピング等の不具合
を確実に回避し得る。
【0043】また、スカベンジピストン38の作動停止
状態において、スカベンジピストン38が最下降状態と
なるとともに、スカベンジピストン38が最下降状態と
なって副室28を閉塞状態とした際に、スカベンジピス
トン38とライナ42間に間隙△Lを現出させているこ
とにより、スカベンジピストン38が熱膨張しても、間
隙△Lがスカベンジピストン38の熱膨張分を吸収する
こととなり、不要な接触を回避し得る。
【0044】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0045】例えば、この発明の実施例においては、ス
カベンジピストンを、4サイクルエンジンの吸入行程後
期に副室内の体積を増やすべく往動させるとともに、圧
縮行程後期に副室内の体積を減らすべく復動させるべく
開閉動作するスカベンジピストン用カムとしたが、スカ
ベンジピストンを、4サイクルエンジンの圧縮行程初期
に副室内の体積を増やすべく往動させるとともに、圧縮
行程後期に副室内の体積を減らすべく復動させるべく開
閉動作するスカベンジピストン用カムとすることも可能
である。
【0046】すなわち、4サイクルエンジンの圧縮行程
初期には、図8に示す如く、副室内の体積を増やすべく
スカベンジピストン用カムによってスカベンジピストン
を往動させ、燃焼室内の吸気の一部を副室内に引き込
む。
【0047】また、4サイクルエンジンの圧縮行程後期
には、図8に示す如く、副室内の体積を減らすべくスカ
ベンジピストン用カムによってスカベンジピストンを復
動させ、燃焼室内に副室内の吸気を押し出す。このと
き、副室内の吸気は、スカベンジピストンの復動によっ
て押圧され、しかも小径の連通孔部を介して燃焼室内に
押し出されることにより、着火寸前の混合気に強い渦流
を生じさせ、通常圧縮タイプの4サイクルエンジンを実
現している。
【0048】これにより、前記スカベンジピストン用カ
ムは、スカベンジピストンを、4サイクルエンジンの圧
縮行程初期に副室内の体積を増やすべく往動させるとと
もに、圧縮行程後期に副室内の体積を減らすべく復動さ
せるべく開閉動作させ、燃焼寸前の燃焼ガスに強い渦流
を与えることができ、4サイクルエンジンの低・中回転
時の燃焼を改善し得る。
【0049】また、この発明の実施例においては、スカ
ベンジピストン用カムと吸・排気用の第1、第2カム軸
とを別体に設けたが、ロッカアームの形状を変更すれ
ば、スカベンジピストン用カムを吸・排気用の第1、第
2カム軸のいずれか一方に一体的に形成することが可能
となり、部品点数を削減して構成を簡略化し得るもので
ある。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、シリンダブロックとシリンダヘッドとピストンとに
より形成される燃焼室に連絡する吸気ポートと排気ポー
トとをシリンダヘッドに設け、動弁カム機構によって吸
気ポートの下流側端部を開閉する吸気バルブを設けると
ともに、排気ポートの上流側端部を開閉する排気バルブ
を設け、シリンダヘッドには連通孔部を介して燃焼室に
連絡する副室を設けた4サイクルエンジンにおいて、シ
リンダヘッドに2個の排気ポートを設け、これらの排気
ポート間に副室を設け、副室内には副室内の体積を増減
させるべく往復動するスカベンジピストンを設けるとと
もにこのスカベンジピストンを4サイクルエンジンの駆
動力によって動作させるスカベンジピストン用カムを設
けたので、2個の排気ポート間に設けた副室によって副
室の行程容積を増加させることができ、圧縮比を大とし
得て、実用上有利である。また、2個の排気ポート間に
副室を設けても、シリンダヘッドが大型化する惧れがな
く、小型の4サイクルエンジンとすることができ、スペ
ースの有効利用に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す副室を有する4サイク
ルエンジンの概略構成図である。
【図2】吸入行程後期の4サイクルエンジンの概略構成
図である。
【図3】図2の〓〓〓−〓〓〓線による拡大断面図であ
る。
【図4】圧縮行程後期の4サイクルエンジンの概略構成
図である。
【図5】スカベンジピストンの作動状態を示す概略拡大
断面図である。
【図6】スカベンジピストンの作動停止状態を示す概略
拡大断面図である。
【図7】4サイクルエンジン駆動時の吸入行程容積を示
すタイムチャートである。
【図8】この発明の他の実施例を示す4サイクルエンジ
ン駆動時の吸入行程容積のタイムチャートである。
【符号の説明】
2 4サイクルエンジン 4 シリンダブロック 6 シリンダヘッド 8 シリンダヘッドカバー 10 ピストン 12 燃焼室 14 吸気ポート 16 排気ポート 16−1 第1排気ポート 16−2 第2排気ポート 18 動弁室 20 動弁カム機構 22 吸気バルブ 24 排気バルブ 26 連通孔部 28 副室 30 第1カム 32 第1カム軸 34 第2カム 36 第2カム軸 38 スカベンジピストン 40 スカベンジピストン用カム 46 スカベンジピストン用カム軸 48 ロッカアームシャフト 50 ロッカアーム 52 ローラ 54 タペット 56 スプリング 58 油圧通路 60 係合ピン 62 係合孔部 64 作動停止手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックとシリンダヘッドとピ
    ストンとにより形成される燃焼室に連絡する吸気ポート
    と排気ポートとを前記シリンダヘッドに設け、動弁カム
    機構によって吸気ポートの下流側端部を開閉する吸気バ
    ルブを設けるとともに、排気ポートの上流側端部を開閉
    する排気バルブを設け、前記シリンダヘッドには連通孔
    部を介して燃焼室に連絡する副室を設けた4サイクルエ
    ンジンにおいて、前記シリンダヘッドに2個の排気ポー
    トを設け、これらの排気ポート間に前記副室を設け、こ
    の副室内には副室内の体積を増減させるべく往復動する
    スカベンジピストンを設けるとともにこのスカベンジピ
    ストンを前記4サイクルエンジンの駆動力によって動作
    させるスカベンジピストン用カムを設けたことを特徴と
    する副室を有する4サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 前記スカベンジピストン用カムは、スカ
    ベンジピストンを、4サイクルエンジンの吸入行程後期
    に副室内の体積を増やすべく往動させるとともに、圧縮
    行程後期に副室内の体積を減らすべく復動させるべく開
    閉動作するスカベンジピストン用カムである特許請求の
    範囲の請求項1に記載の副室を有する4サイクルエンジ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記スカベンジピストン用カムは、スカ
    ベンジピストンを、4サイクルエンジンの圧縮行程初期
    に副室内の体積を増やすべく往動させるとともに、圧縮
    行程後期に副室内の体積を減らすべく復動させるべく開
    閉動作するスカベンジピストン用カムである特許請求の
    範囲の請求項1に記載の副室を有する4サイクルエンジ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記スカベンジピストン用カムは、この
    カムにローラを介して連絡するロッカアームと、ロッカ
    アームを揺動自在に装着したロッカアームシャフトと、
    ロッカアームシャフト内に軸方向に延設した油圧通路
    と、この油圧通路の油圧によってロッカアーム側に突出
    する係合ピンと、高回転時に係合ピンを突出係合させて
    ロッカアームの作動を停止させスカベンジピストンを所
    定位置に停止させるべくロッカアームに形成した係合孔
    部とを有する作動停止手段を設けた特許請求の範囲の請
    求項1に記載の副室を有する4サイクルエンジン。
JP8278830A 1996-09-30 1996-09-30 副室を有する4サイクルエンジン Pending JPH10103096A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018109369A1 (fr) * 2016-12-15 2018-06-21 Valeo Systemes Thermiques Dispositif de variation de rapport volumétrique et module d'admission d'air correspondant

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WO2018109369A1 (fr) * 2016-12-15 2018-06-21 Valeo Systemes Thermiques Dispositif de variation de rapport volumétrique et module d'admission d'air correspondant
FR3060654A1 (fr) * 2016-12-15 2018-06-22 Valeo Systemes Thermiques Dispositif de variation de rapport volumetrique et module d’admission d’air correspondant

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