JPH1010101A - 微量気体化学物質検出用プリコンセントレーター・コレクター - Google Patents

微量気体化学物質検出用プリコンセントレーター・コレクター

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JPH1010101A
JPH1010101A JP9071411A JP7141197A JPH1010101A JP H1010101 A JPH1010101 A JP H1010101A JP 9071411 A JP9071411 A JP 9071411A JP 7141197 A JP7141197 A JP 7141197A JP H1010101 A JPH1010101 A JP H1010101A
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concentrator
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gaseous
sampling
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JP9071411A
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English (en)
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J Suteipuruzu Edward
エドワード・ジェイ・ステイプルズ
Watson Gaely
ゲイリー・ワトソン
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Electron Sensor Technol Lp
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Electron Sensor Technol Lp
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 表面音波ガス・クロマトグラフィー法に
おいて高感度と同時にさらに特定性と選択性を改善する
ことができ、また、クロマトグラフィー分析の前に検出
・同定の対象物である気体化学物質を予備的に濃縮す
る。 【構成】 入口と出口を有する本体部124、122、
100と、気体化学物質を吸着および脱着することがで
きる物質から作られた、前記本体部分に重ねて置かれた
複数のコレクター板76とを含んでなり、ここで、前記
出口は入口を通じて周囲空気のサンプルを前記本体部へ
と取り込むためのサンプリングポンプ24に接続するこ
とができ、サンプルを取り込んだ後に、前記コレクター
板76が周囲空気のサンプル中の気体化学物質をトラッ
プし、トラップされない気体物質が前記出口より排出さ
れることを特徴とするプリコンセントレーター・コレク
ター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体元素の分析お
よび検出用の装置に関し、さらに詳細には、表面音波ガ
スクロマトグラフィー(SAW/GC)検出器に用いる
ことができるプリコンセントレーター・コレクターと、
そのようなプリコンセントレーター・コレクターを含ん
だSAW/GC検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】気体化学物質の分析においては、多くの
場合、異なった化学物質類からなるバックグラウンドか
らごく微量の特定の蒸気または気体を検出する必要性が
ある。例えば、米国沿岸警備隊によって検査される貨物
船に積まれた輸出入禁止品の検出、又は倉庫における爆
発性の又は危険な薬品の漏れの検出などがある。この目
的を達成するための自動化された又は携帯可能な試験装
置は一般的に市販されていない。さらに、既存の検出器
は、大気における通常の気体濃度をはるかに上回る濃度
の化学物質を検出できるというに過ぎず、十分な感度が
得られていない。
【0003】気体と接触すると物理的に変化し、かつ、
関連する一群の化学物質を吸収するような親和性を有す
る吸収ポリマーを含有する化学センサが開発されてい
る。とりわけ、表面音波遅延線路センサは、最も開発が
進み、すでに実用化されている。例えば、マイクロセン
サ・システム社(フェアファックス、ヴァージニア州、
米国)から市販されている。
【0004】気体を検出するための表面音波(SAW)
装置を用いる方法と装置が、1982年1月26日に発
行されたH.ウォルトジェン(H. Wohltjen)による米国
特許第4,312,228号に開示されている。その特
許におけるSAW装置は、検出対象の薬物を吸収してそ
れと反応するように選択されたポリマー材料で被覆され
た表面を有する圧電素子から構成されている。化学物質
と検出素子の被覆材料との相互作用により、表面音波の
1つ以上の性質が変化し、圧電素子上の電極がその変化
された音波を検出し、電気的信号を生成する。
【0005】化学的気体物質の検出・同定のための他の
方法と装置が米国特許第4,895,017号に開示さ
れている。この特許は、複数の表面音波(SAW)装置
を用いているが、それぞれ選択されたポリマー材を被覆
されたそれらの複数の装置が、分析対象の気体と接触す
るように構成されている。この発明においては、ポリマ
ー被覆内への気体の拡散における予測時定数又は予測速
度を用いて、異なった化学物質を同定するように構成さ
れている。気体中に存在する複数の特定の化学物質を定
量的に同定するために、異なったポリマー塗膜を有する
一連のSAWセンサに気体を接触させ、パターン認識法
を用いてそれらの特定の化学物質を同定することができ
る。この方法は、「溶解度特性および化学構造と表面音
波装置の塗膜との相関性」と題する論文に記載されてい
る(D.S.バレンタイン・ジュニア(D.S. Ballentin
e, Jr.)、S.L.ローズ(S.L. Rose)、J.W.グレ
ート(J.W. Grate)、およびH.ウオルトジェン;Analyt
ical Chemistry、58巻、3058ページ、1986年
12月)。
【0006】また、多重ポリマー被覆分散性遅延線路を
用いた方法が、1991年5月7日に発行されたJ.ハ
ワース(J. Haworth)による米国特許第5,012,66
8号に開示されている。
【0007】これらの先行技術に共通しているのは、圧
電結晶を鋭敏化させることによって進行する音波の位相
又は振幅の変化をもたらすような特定の吸収ポリマーの
使用である。そのような特定の吸収ポリマーの種類によ
って、これらの気体検出器の性能は厳しく制限されるこ
とになる。複数のポリマーフィルムを用いると、気体サ
ンプルが希釈されるので、各フィルムによって検出可能
な気体の量が減少する。また、実際に、圧電結晶の表面
に施されるフィルムは、どのようなものであっても、感
度を低下させるノイズを生じる。
【0008】このような問題点に鑑み、本発明者らは、
狭い範囲に絞られた高温のガス流内で各気体化学物質の
蒸気圧の違いに基づいて化学物質を高速で検出・同定す
る装置を提案した。この装置は、凝縮可能な気体化学物
質を捕獲するための温度をプログラム調節可能な気体プ
リコンセントレーターと、多ポートバルブと、温度をプ
ログラム調節可能なクロマトグラフィー毛管カラムと、
気体物質の吸着と脱着を検出する音波干渉計と、音波干
渉計の温度を制御する熱電加熱/冷却素子と、電子シス
テム・コントローラとを備えている(米国特許第5,2
89,715号)。なお、この特許は引用することによ
り本明細書の一部をなすものとする。この装置は、微量
の元素を高い特定性と感度で検出することが可能であ
る。また、その検出を、ほぼリアルタイムに行うことが
可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題とその解決手段】本発明
の目的は、クロマトグラフィー分析の前に検出・同定す
べき化学物質の蒸気を予備濃縮するプリコンセントレー
ター・コレクターを提供することにより、高感度と同時
にさらに特定性と選択性を改善することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、従来の表面音
波ガス・クロマトグラフィー(SAW/GC)技術の性
能を改善することにある。
【0011】本発明の第1の態様によれば、周囲空気中
の気体化学物質を集め、予め濃縮するプリコンセントレ
ーター・コレクターであって、入口と出口を有する本体
部と、気体化学物質を吸着および脱着することができる
物質(シリコン、シリカ、溶融石英など)から作られ
た、前記本体部内に重ねて置かれた複数のコレクター板
とを含んでなるプリコンセントレーター・コレクターが
提供される。前記本体部においては、該出口は該入口を
通じて周囲空気のサンプルを該本体部へと取り込むため
のサンプリングポンプに接続することができる。このプ
リコンセントレーター・コレクターにおいては、周囲空
気のサンプルを取り込んだ後に、前記コレクター板がサ
ンプル中の気体化学物質をトラップし、トラップされな
い気体物質が前記出口より排出される。
【0012】また、本発明の第2の態様によれば、周囲
空気のサンプル中の気体化学物質を検出・同定する装置
が提供される。この装置は、サンプリングポンプと、こ
のサンプリングポンプにつながれた前述のプリコンセン
トレーター・コレクターと、このプリコンセントレータ
ー・コレクターのコレクター板から脱着された気体化学
物質中の個々の気体種を、移動速度の違いを利用して分
離する分離手段と、この分離手段から出力された個々の
気体種を検出し同定するための検出手段とを含む。分離
手段は、電流を供給することにより加熱することができ
る金属製毛管カラムであってよい。また、検出手段は、
表面音波ガスクロマトグラフィー(SAW/GC)検出
器を含むことができる。
【0013】さらに、本発明によれば、周囲空気のサン
プル中の気体化学物質を検出し、同定する方法が提供さ
れる。この方法は、周囲空気のサンプルからきたい化学
物質を収集し、予め濃縮するステップと、分離手段によ
り、プリコンセントレーター・コレクターのコレクター
板から脱着された気体化学物質中の個々の気体種を移動
速度の違いを利用して分離するステップと、表面音波ガ
スクロマトグラフィー(SAW/GC)検出器により、
分離手段から出力された個々の気体種を検出し同定する
ステップとを含む。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に、本発明による、表面音波
ガスクロマトグラフィー(SAW/GC)システムの一
例を示す。このSAW/GCシステムは、サンプリング
ポンプ24と、プリコンセントレーター・コレクター2
6と、6ポート・GCバルブ30と、ループ・トラップ
部32と、真空ポンプ34と、毛管GCカラム42と、
SAW検出器53とからなる。
【0015】高い感度と同時にさらに特定性と選択性を
改善するために、図1に示されるように、シリコンを用
いたプリコンセントレーター・コレクター26がSAW
/GC検出システムに加えられている。ガス・クロマト
グラフィー法においては、多くの異なる種類の化学物質
を含むサンプルが、サンプリング・ポンプ24を用い
て、プリコンセントレーター・コレクター26により集
められる。そしてこのサンプルは、ヘリウムのような不
活性キャリアガスと共に、毛管カラム42に注入され
る。化学物質が毛管42内を移動するとき、毛管カラム
42の化学的塗膜と相互に反応して、その相互反応によ
って進行速度が遅くなる。各化学物質の相互反応は化学
的に互いに異なるので、個々の化学物質が時間的に分散
して毛管カラム42から吐出される。毛管ラム42を通
過するのに要する時間を測定することによって、個々の
化学物質が同定される。ノズルを用いることによって、
毛管から流出した化学物質を、SAW共鳴器内で定常音
波の強度が最も高くなるエリアに集中させる。SAW共
鳴器内のこのエリアでは、化学物質が結晶表面に吸収さ
れたときにのみ、その物質が検出される。なお、SAW
検出器の例とその作動の様子は、米国特許第5,28
9,715号に記載されている。
【0016】6ポートGCバルブによって、大気が採集
され、エーロゾルが捕獲され、カラム42のヘリウム流
に注入される。図1において、GC/SAWシステム
は、周囲環境から気体物質を、シリコン又はシリカから
なるプリコンセントレーター・コレクター26とサンプ
リング・ポンプ24により採集する。プリコンセントレ
ーター・コレクター26は、周囲空気から気体又は粒子
を選択的に吸収し、かつ最小の容積で大量の空気を処理
するという二重の目的を有している。気体又は粒子が吸
着された後、プリコンセントレーター・コレクター26
の出力を、その中にあるサンプリング・バルブ30によ
り切り替えて、プリコンセントレーター・コレクター2
6の熱的脱着によって生成された気体を、ループトラッ
プ部32に入れる。
【0017】図2において、全てがシリコンからなるコ
レクターが入口側に一体化された携帯可能なSAW/G
Cシステムの分解図が示されている。SAW/GCシス
テムのシリコン・プリコンセントレーター・コレクター
26や、6ポートGCバルブ30、毛管カラム42,S
AW検出器53が図2に示されている。さらに、本シス
テムを納めるハウジング62や、SAW検出器53を固
定するためのセンサクランプ64、熱的絶縁のための絶
縁部66も示されている。
【0018】本実施例においては、プリコンセントレー
ター・コレクター26は、システムの入口部分に一体化
されている。必要電力を最小化するために、この新規の
システムは、例えば、5秒以内に200℃以上の直線的
な温度上昇を与えることができるような、温度勾配がデ
ジタル制御されている毛管カラムを用いている。毛管カ
ラム42は、金属でできており、粘着性の硬質プラスチ
ック部品44(たとえば、3M社製の「カプトン(Kapto
n)」)で覆われている。このプラスチック部品44によ
り、毛管カラム42がシステムに固定されている。さら
に、エアギャップ45がシステムへの空気の出入りを許
すために設けられている。電流供給システムは、金属毛
管カラム42を加熱するために流す電流を、負荷周期の
パルス幅を可変に変調する方法を用いて調節し、電力消
費をさらに減らしている。その結果、このシステムは、
最小の電力によって、わずか10秒間続くガス・クロマ
トグラムを得ることができる。
【0019】SAW/GCの上流端部に一体に取り付け
られたプリコンセントレーター・コレクター26の目的
は、毎分5ないし10リットルの大量の空気サンプルの
テストを可能にすることにある。本発明は、テストされ
る大気を温度制御されたシリコンからなる収集表面に衝
突させて、その大気から気体と粒子を吸着および脱着す
るために、多数の小ノズル又は小開孔を利用している。
不活性化されたシリコン(シリカ)板は、化学的気体の
ような「粘着質の」物質を捕獲するのに非常に有効であ
り、また、スクリーン式あるいはワイプ式のコレクター
・システムに弊害をもたらす埃や他の干渉物に対して耐
性を有している。
【0020】図3に、本発明のプリコンセントレーター
・コレクター26の作動の様子が例示されている。対象
物72は、物理的な接触のないように、システムから数
センチの距離だけ離して、検査される。このプリコンセ
ントレーター26は2段階で操作される。図の左側に、
大量の空気流のサンプリング段階が示されている。臭気
を発する対象物72の表面の上方の空気が高能力サンプ
リング・ポンプ24(図1参照)によってコレクター板
(例えば、シリコンウエハからなる)76に微細加工さ
れ、重ねられた孔の配列を介して引き込まれる。空気中
のエローゾルがこのシリコンウエハ76に付着する。シ
リカ表面への吸着は低い大気温度によって増大し、さら
にウエハ76の表面に施された選択性塗膜によってもさ
らに増大する。吸着の後、シリコンウエハ76の温度を
急速に上げて、トラップされた物資を脱着する。図3の
右の図に示すように、脱着した気体は、SAW/GCセ
ンサへと移送管78を通って送り込まれる。プリコンセ
ントレーター26の入口には、複数の方向性の小孔を有
する環状リング79が取り付けられている。そのリング
79内の孔からパルス状の空気が噴射され、サンプリン
グの対象となる表面72に沿った空気の境界層を壊す。
本実施例においては、間欠的に空気を吹きつけるこのパ
フィング法を実施することによって、蒸気圧から通常予
測される収集効率を数桁も向上させることができる。
【0021】プリコンセントレーター・コレクター26
の内部構造は、シリコン又はシリカの積層されたコレク
ター板76を含んで構成されている。このようなコレク
ター板76の表面側と裏面側が図4に示されている。図
4に示すように、このコレクター板76は、薄いシリコ
ンまたはシリカの膜82を含み、その膜には複数の貫通
孔84が設けられている。薄膜抵抗ヒーター86が、膜
82の表面に取り付けられている。その裏面には、二酸
化シリコンで作られたスペーサー88が複数設けられて
いる。このスペーサー88は、例えば、膜82をある方
向に横切るように、隣接する孔84の間に配置すること
ができる。支持リング90が膜82のまわりに設けられ
る。コレクタ板76は、空気を通すが、通過した空気中
のエローゾルを捕獲する。エローゾル物質がコレクター
板76の表面に捕獲された後、薄膜抵抗ヒーター86に
電流を加えることによりコレクター板76の温度を急速
に上昇させて、その捕獲された物質を気体として脱着さ
せる。その後、この気体は、図3の右側に図示されたよ
うに、SAW/GCセンサの入口に送られる。コレクタ
板の各孔84は、基本的に、その孔の下側の板の表面に
気体の流れを衝突させるノズルとして機能する。
【0022】コレクター板76は、それらに加工された
孔をずらして、対で用いられる。0.01ないし0.1
cm径の孔の場合の流量が暫定的に計算されている。例
えば、0.04cm径の孔が100個あるウエハの場
合、ウエハの前後で、わずか2psiの圧力下降で、5
9.803リットル/分の流量が得られる。これは、1
リットルの周囲空気を1秒で処理できることを意味して
いる。
【0023】シリコンが多くの理由で理想的な材料であ
る。第1に、シリコンは、比較的不活性で、特に酸化さ
れた場合、不活性であり、かつ容易に清掃することがで
きる。これは、余計な気体の存在は好ましくないという
観点から重要である。第2に、シリコンは、微細加工が
可能で、熱容量が低い。コレクター板76は最小の電力
で迅速に加熱・冷却できる必要がある。0.025cm
径の孔を100個有する2.5cm径のシリコンウエハ
は、9.916cm2 の表面積を有し、これがエローゾ
ルの収集に用いられている。0.0025cm厚みのウ
エハの全質量は0.0567グラムである。これは、同
じ表面積を有する管状式のプリコンセントレーターの質
量の1/10以下である。加熱条件は、まず、ウエハ厚
みの関数として計算される。上記のウエハの温度を一秒
間で200℃まで上昇させるのに、わずか6.053ワ
ットの電力で充分である。電力は一秒間だけ加えればよ
いので、消費エネルギーは小さく、かつ熱容量は低い。
精密加工が容易で、容易にきれいにすることができさえ
すれば、その他の材料をシリコンの代わりに用いること
ができる。たとえば、溶融石英はそのような材料の一つ
である。
【0024】図4において、収集表面は、低抵抗率のバ
ルクのシリコンウエハ上にエピタキシャル成長されたシ
リコンによって形成されている。エチレンジアミン、ピ
ロカテコールおよび水(EDP)を用いた異方性エッチ
ングによって厚い基板と孔つき薄膜(5ないし10μm
厚)を生成することができる〔(R.M.フィン(R.M.
Finne)、D.L.クライン(D.L. Klein):「EDPを用
いたシリコンのエッチング(Etching of Silicon Using
EDP)」、J. Electrochem. Soc.、127巻、第12号、
1980年12月);(E.J.ステイプル(E.J. Stap
le) :「光化学法を用いない高分解能SWDパターンの
複製(High Resolution SWD Pattern Replication Witho
ut Photo Chemical Processing) 」、Sonics and Ultra
sonics Symposium Proceedings、522−528ペー
ジ、1973年11月);および(R.D.ジョリー
(R.D. Jolly)、R.S.ミュラー(R.S. Muller)、「シ
リコンの異方性エッチングによって作成される小型片持
ちビーム(Miniature Cantilever Beams Fabricated by
Anisotropic Etching of Silicon) 」、J. Electroche
m. Soc.、127巻、第12号、2751−2754ペ
ージ、1980年12月)〕。
【0025】また、最終的な工程として、表面上に蛇行
線の形状の薄膜抵抗ヒータを真空蒸着により形成する。
例として、1インチ径のウエハが用いられているが、6
インチ以上の径を有するウエハを用いてもよい。脱着に
関する先行実験(E.J.ステープル、G.W、ワトソ
ン、およびW.J.ホールトン;「SAW共鳴器におけ
る温度がプログラム調整された場合の脱着特性(Tempera
ture Programmed Desorption Characteristics of SAW
Resonators) 」, Proceedings of 1991 Ultrasonics Sy
mposium, pp. 317-320, November 19, 1991 )および温
度とエネルギーの計算によれば、300℃以上までウエ
ハを加熱するのも困難ではなく、コレクターにおける準
備的な濃縮を行うために、表面を迅速に清浄することが
できる。
【0026】プリコンセントレーター・コレクター26
の構造の他の重要な要素は、サンプリング・バルブであ
る。ポペット(poppet)式のサンプリング・バルブ100
が好ましく、そのバルブの分解図が図5に示されてい
る。図5に示すように、サンプリングバルブの組立体1
00は、6個のポンピングポート104を有するシール
板ストッパー102と、シール板106、穴110と1
12を有する基板108を含んで構成される。2本の管
77、78が、穴110と112を介して、プリコンセ
ントレーター・コレクター26の内部チャンバーに接続
されている様子が看取できる。1本は、コレクター板か
らSAW/GC検出器に、脱着された濃縮ガスを移送す
るための移送管77で、他の一本は、プリコンセントレ
ーター・コレクタ26を介して周囲空気を引き込むため
のサンプリング管78である。サンプリング管78はポ
ンプに接続されている。SAW/GC検出器に接続され
た移送管77は、サンプリングバルブ組立体100の基
板108とシール板ストッパ102を貫通している。
【0027】移送管77の開口116は、コレクター板
76に接近しているが、接触しないように配置されてい
る。一方、サンプリング管78は、コレクターの基板1
08において、プリコンセントレーター・コレクター2
6の内部チャンバーに向かって開放されている。シール
板106は、基板108と6つのポンプポートを有する
シール板ストッパ102間に配置されている。周囲空気
がサンプリング管78を介して吸入されると、シール板
106は基板108に接近して、空気はシール板ストッ
パ102に設けられた6つのポート104に流入する。
サンプリング管77に接続されたポンプが停止されて、
脱着されたガスがSAW/GC検出器に吸入されると、
シール板106はストッパ102の方に移動し、ストッ
パ102によってポート104が閉鎖される。脱着され
たガスは、SAW/GC検出器へと、移送管77内に流
入する。この操作は、図3にも示されている。
【0028】本発明の実施例による、プリコンセントレ
ーター・コレクター26の完全なアッセンブリの分解組
立図が図6に示されている。図6に示されているよう
に、プリコンセントレーター・コレクター組立体26
は、ポペットタイプ(poppet type) のサンプリングバル
ブ100と、コレクター板76、胴部122、先端また
はノーズコーン124、環状パフィングリング79を含
んでいる。プリコンセントレーター・コレクター26の
胴部122とサンプリングバルブ100は、外部電気ヒ
ーター(図示せず)によって加熱される。熱損失を最小
にするために、図2に示された絶縁部66によって部分
的に囲まれた状態で加熱される。プリコンセントレータ
ー・コレクター組立体26の先端コーン(すなわちノー
ズコーン)124は、機械加工が可能なセラミック製の
絶縁材料によって作成される。これによって、僅かの熱
がセラミック製の先端を介して環状の空気パフィングリ
ング79に伝達して、そのリング79を通過するガスを
加熱する。このセラミック製の先端部とパフィングリン
グ79は分析の対象となる物又は人間と接触する可能性
があるので、接触しても熱くならない温度に設定するこ
とが重要である。ほぼ60℃の温度が推奨される。な
お、完全に組み立てられたプリコンセントレーター・コ
レクター組立体26が、図7に示されている。
【0029】本発明による入口側プリコンセントレータ
ー・コレクターを内蔵する蒸気物質を検出・同定する装
置の操作の一例が、図8A、8B、8Cに示されてい
る。ポンプ24が作動されると、周囲の気体あるいは空
気がプリコンセントレーター・コレクター26に流れ始
める。収集されるべき化学物質がコレクター板76の表
面に吸着される。その後、ポンプ24が停止され、薄膜
ヒーター86に電流を流すことによりコレクター板76
が加熱される。クロマトグラフィー・バルブ30は、図
8Aに示されるように収集位置に設定されている。プリ
コンセントレーター・コレクター26のサンプル、すな
わち、周囲空気とそこに含まれる凝縮可能な気体が、真
空ポンプ34によってループ・トラップ部32に引き込
まれる。このとき、ループ・トラップ部32は大気流に
よって凝縮可能な気体物質を吸収するに十分な温度にま
で冷却されている。ループ・トラップ部32は、例えば
真鍮のような金属により作られ、気体物資を凝縮する。
本発明の装置はどのような雰囲気ガスをも扱えるが、空
気が特定の凝縮可能な気体物質を調査するための最も一
般的なガスである。
【0030】数秒のサンプリング時間の間、キャリア・
ガス供給源50から、ヘリウムガスが、フィルター48
と流量コントローラ44、さらにクロマトグラフィー・
バルブ30、インジェクター部36、毛管分離カラム4
2、SAW検出器53の音波干渉計40内の圧電結晶
(図示せず)の収集表面に衝突する。本システムはどの
ような不活性キャリア・ガスでも操作可能であるが、ヘ
リウムガスが好ましい。最初のサンプル収集サイクルの
間、音波干渉計センサの温度は熱電子素子(図示せず)
によって、全ての吸着した気体を脱着させて排気孔54
から外部に流出させることによってセンサの結晶表面を
清浄にするに充分な温度である120℃にまで加熱され
る。サンプル収集時間を終えた後、真空ポンプが停止さ
れ、音波干渉計の温度が、吸着をもたらすのに充分な温
度である5℃にまで下げられ、クロマトグラフィー・バ
ルブ30が図8Bに示される移送位置に切り換えられ
る。
【0031】クロマトグラフィー・バルブ30が移送位
置に切り換えられた後、ヘリウムガスがループ・トラッ
プ部32、クロマトグラフィー・バルブ30、インジェ
クター部36、毛管分離カラム42、および音波干渉計
組立体40を通って、排気孔54に流れる。このとき、
0.0025秒という短いパルスの電流がループ・トラ
ップ部32に加えられ、抵抗性の発熱により、その温度
を200℃にまで急速に上昇させる。その結果、トラッ
プされていた気体物質が脱着してキャリアガスに入る。
キャリアガスは、これらの脱着された気体を加熱された
クロマトイグラフィー・バルブ30を介して、毛管分離
カラム42へと移送する。ループ・トラップ部32を加
熱した直ぐ後、1ないし10秒間の冷却期間があって、
大気への伝達および輻射によって、ループ・トラップ部
32は周囲温度にまで冷却される。
【0032】移送サイクルの後、クロマトグラフィー・
バルブ30は収集位置に戻される。移送のための好まし
い時間は約1秒である。移送の後、図8Cに示されるよ
うな第3のサイクル、すなわち、注入/分析サイクルが
開始される。このサイクルにおいては、新しく吸入され
たサンプル気体がループ・トラップ部32で凝縮され
る。他方、上記の移送サイクル中、急速に脱着された気
体物質は、毛管分離カラム42を通って流れるキャリア
ガス中に注入する。この気体は、毛管分離カラム42へ
一気に注入される。
【0033】ガス・クロマトグラフィーの専門家にとっ
ては周知のように、分離カラムを通過する個々の気体物
質は異なる速度で進行し、従って、個々の気体物質が異
なる時間でGCカラム42から吐出される。好適な実施
例では、36インチ長さで0.008インチの内径の石
英毛管を用い、この石英毛管は固定相ポリマーとしての
ポリシロキサンの骨格をなすシリコン原子に結合される
5%フェニル相(DB−5)で被覆されている。この毛
管分離カラムは、J&W科学社(J&W Scientific)(フォ
ルソム、カリフォルニア州、米国)から市販されてい
る。好適な実施例では、毛管カラムを200℃に保持
し、全ての化学物質が5ないし10秒内の時間でカラム
から吐出される。
【0034】気体は分離カラム42を介してノズル(図
示せず)に流れ、このノズルは個々の化学物質を音波干
渉計の幾何学的に限定された領域に収束させる。この音
波干渉計では、凝縮可能な気体物質は、気体流と音波干
渉計の収集表面との間の温度勾配によって凝縮する。凝
縮しない気体は、排気ベントに流される。ノズルの気体
温度と圧電結晶センサとの間の温度勾配は、全ての凝縮
可能な気体が結晶表面において定常音波の振幅が最大に
なる領域に集められ、収束されるように、充分に大きく
される。
【0035】以上、本発明を好適な実施例と変形例に基
づいて説明したが、特許請求の範囲内においてさらに変
形を行うことが可能であることは、当業者にとっては容
易に理解されるはずである。従って、本発明は、好適な
実施例の開示によっては何ら限定されるものではなく、
特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は構成されるので、
表面音波ガス・クロマトグラフィー法において高感度と
同時にさらに特定性と選択性を改善することができ、ま
た、クロマトグラフィー分析の前に検出・同定の対象物
である気体化学物質を予備的に濃縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるSAW/GCシステム
を示す図である。
【図2】本発明によるプリコンセントレーター・コレク
ターつきSAW/GCシステムの一実施例を示す図であ
る。
【図3】本発明によるプリコンセントレーター・コレク
ターの一実施例を示す図である。
【図4】本発明に用いられる微細加工されたシリコン・
コレクター板の表面側および裏面側を示す図である。
【図5】本発明に用いられるサンプリング・バルブの一
実施例の組立図である。
【図6】本発明によるプリコンセントレーター・コレク
ターの組立図である。
【図7】図6に示されたプリコンセントレーター・コレ
クターが完全に組立てられた状態を示す図である。
【図8】本発明によるプリコンセントレーター・コレク
ターつきSAW/GCシステムの操作を示す図である。
【符号の説明】
24 サンプリングポンプ 26 プリコンセントレーター・コレクター 30 サンプリングバルブ 32 ループ・トラップ部 42 毛管カラム 53 SAW検出器 76 コレクター板 79 パフィング環状リング 100 ポベットバルブ 122 胴部 124 ノーズコーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲイリー・ワトソン アメリカ合衆国、91361 カリフォルニア、 ウェストレイク・ヴィレッジ、タウンズゲ イト・ロード 2301 エレクトロニック・ センサー・テクノロジー,リミテッド・パ ートナーシップ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲空気中の気体化学物質を集め、予め
    濃縮するプリコンセントレーター・コレクターであっ
    て、 入口と出口を有する本体部と、ここで、該出口は該入口
    を通じて周囲空気のサンプルを該本体部へと取り込むた
    めのサンプリングポンプに接続することができ、 気体化学物質を吸着および脱着することができる、前記
    本体部内に重ねて置かれた複数のコレクター板と、を含
    んでなり、 周囲空気のサンプルを取り込んだ後に、前記コレクター
    板が該サンプル中の気体化学物質をトラップし、トラッ
    プされない気体化学物質が前記出口より排出されること
    を特徴とするプリコンセントレーター・コレクター。
  2. 【請求項2】 前記コレクター板の各々が、 互いに離れて配置された複数の貫通孔を有する膜と、 前記コレクター板の温度を変えるために前記膜の表面に
    配置された薄膜ヒーターと、を含んでなることを特徴と
    する請求項1記載のプリコンセントレーター・コレクタ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記出口において前記本体部に接続され
    たサンプリングバルブをさらに含むことを特徴とする請
    求項1記載のプリコンセントレーター・コレクター。
  4. 【請求項4】 前記サンプリングバルブが、ポペットタ
    イプのサンプリングバルブであり、 複数のポンピングポートを有するシール板ストッパー
    と、 シール板と、 基板と、 を含み、 前記シール板が前記シール板ストッパーと前記基板の間
    に配置されている請求項3記載のプリコンセントレータ
    ー・コレクター。
  5. 【請求項5】 サンプリング管と移送管とをさらに有す
    る請求項4記載のプリコンセントレーター・コレクター
    であって、該サンプリング管が、前記サンプリングバル
    ブの前記シール板と前記基板とシール板ストッパーとを
    貫通する第1端部と、サンプリングポンプへと接続する
    ための第2端部とを有し、該移送管が、前記サンプリン
    グバルブの基板につながっている第1端部と、表面音波
    ガスクロマトグラフィー(SAW/GC)検出器に接続
    している第2端部とを有し、サンプル収集サイクルにお
    いて、周囲空気のサンプルを前記サンプリングポンプに
    より前記プリコンセントレーター・コレクターに吸引
    し、気体化学物質を前記コレクター板上にトラップし、
    分析サイクルにおいて、前記コレクター板上にトラップ
    された気体化学物質を脱着させて、検出と同定のため
    に、前記SAW/GC検出器へと移送することを特徴と
    するプリコンセントレーター・コレクター。
  6. 【請求項6】 前記コレクター板が、シリコン、シリ
    カ、および溶融石英からなる群から選ばれる材料により
    作られていることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れか一に記載のプリコンセントレーター・コレクター。
  7. 【請求項7】 周囲空気のサンプル中の気体化学物質を
    同定し分析する装置であって、 サンプリングポンプと、 周囲空気のサンプルから気体化学物質を予め集めて濃縮
    するための、その出口において該サンプリングポンプに
    つながれた請求項1ないし6のいずれか一に記載のプリ
    コンセントレーター・コレクターと、 前記プリコンセントレーター・コレクターのコレクター
    板から脱着された気体化学物質中の個々の気体種を、移
    動速度の違いを利用して分離する分離手段と、 前記分離手段から出力された個々の気体種を検出し同定
    するための検出手段と、を含んでなる装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段が、表面音波ガスクロマト
    グラフィー(SAW/GC)検出器を含んでいることを
    特徴とする請求項7記載の装置。
JP9071411A 1996-03-25 1997-03-25 微量気体化学物質検出用プリコンセントレーター・コレクター Pending JPH1010101A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1019862A (ja) * 1996-07-08 1998-01-23 Shimadzu Corp 匂い検知装置
JP2006515673A (ja) * 2002-09-27 2006-06-01 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 位相マイクロ型分析器
CN109425507A (zh) * 2017-08-24 2019-03-05 湖南三德科技股份有限公司 一种样液收集装置、元素分析仪及收集方法

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