JPH10100A - 神経学的機能に関連した遺伝子のスプライシング変種についての新規診断マーカー - Google Patents
神経学的機能に関連した遺伝子のスプライシング変種についての新規診断マーカーInfo
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- JPH10100A JPH10100A JP9037546A JP3754697A JPH10100A JP H10100 A JPH10100 A JP H10100A JP 9037546 A JP9037546 A JP 9037546A JP 3754697 A JP3754697 A JP 3754697A JP H10100 A JPH10100 A JP H10100A
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- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6876—Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
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- C12Q2600/156—Polymorphic or mutational markers
-
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 神経学的疾病に関連した遺伝子のスプライシ
ング変種についての診断マーカーおよび診断方法を提供
する。 【解決手段】 神経学的疾病にかかりやすい個体から遺
伝学的試料を用意し、次いで、遺伝学的材料の試料中の
ポリアデニル化メッセンジャーRNA転写物またはそれ
によりコードされる蛋白における配列VRXQを含む別
のスプライス部位の存在を検出することを含む神経学的
疾病にかかりやすい個体の同定方法。
ング変種についての診断マーカーおよび診断方法を提供
する。 【解決手段】 神経学的疾病にかかりやすい個体から遺
伝学的試料を用意し、次いで、遺伝学的材料の試料中の
ポリアデニル化メッセンジャーRNA転写物またはそれ
によりコードされる蛋白における配列VRXQを含む別
のスプライス部位の存在を検出することを含む神経学的
疾病にかかりやすい個体の同定方法。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疾病の診断、詳細
には、神経学的疾病に関連した遺伝子のスプライシング
変種についての診断マーカーおよび診断方法に関する。
には、神経学的疾病に関連した遺伝子のスプライシング
変種についての診断マーカーおよび診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】真核生物において、ゲノムDNAのRN
Aへの最初の転写は核において進行し、連続した全長の
相補的ヘテロ核RNA(hnRNA)である1次転写物
を生じる。hnRNAは、最終mRNAにはならない
「介在」ヌクレオチド配列(イントロン)により分断さ
れた最終mRNAになるヌクレオチド配列の領域または
一連のブロック(エキソン)を含む。アデニリルメチル
化およびポリアデニル化のほかに、RNAの「スプライ
シング」に関する過程においてこれらのhnRNAは種
々の修飾を受ける。その際、つながっていないエキソン
がつなぎ合わされ、介在イントロンは、最終成熟mRN
AからRNA「輪なわ(lariat)」として正確に欠失さ
れる(B.Rushkin et al.Cell 1984,38:317;R.A.Padget
t et al.Science 1984,225:898)。RNAスプライシン
グは複雑な工程であり、スプライソソーム(spliceosom
es)と呼ばれる大型の蛋白−RNA集合体が関与してお
り、スプライソソームは協奏的な切断および連結を調節
してイントロン不含mRNAを生成する(M.M.Konarska
and P.A.Sharp Cell 1987,49:763;R.Reid et al.Cell
1988,53:949;T.A.Steitz Sci.Am.1988,258:56)。
Aへの最初の転写は核において進行し、連続した全長の
相補的ヘテロ核RNA(hnRNA)である1次転写物
を生じる。hnRNAは、最終mRNAにはならない
「介在」ヌクレオチド配列(イントロン)により分断さ
れた最終mRNAになるヌクレオチド配列の領域または
一連のブロック(エキソン)を含む。アデニリルメチル
化およびポリアデニル化のほかに、RNAの「スプライ
シング」に関する過程においてこれらのhnRNAは種
々の修飾を受ける。その際、つながっていないエキソン
がつなぎ合わされ、介在イントロンは、最終成熟mRN
AからRNA「輪なわ(lariat)」として正確に欠失さ
れる(B.Rushkin et al.Cell 1984,38:317;R.A.Padget
t et al.Science 1984,225:898)。RNAスプライシン
グは複雑な工程であり、スプライソソーム(spliceosom
es)と呼ばれる大型の蛋白−RNA集合体が関与してお
り、スプライソソームは協奏的な切断および連結を調節
してイントロン不含mRNAを生成する(M.M.Konarska
and P.A.Sharp Cell 1987,49:763;R.Reid et al.Cell
1988,53:949;T.A.Steitz Sci.Am.1988,258:56)。
【0003】正常なRNAプロセッシングにおいて、得
られるmRNAはhnRNAにおけるエキソンの方向を
反映している。しかしながら、すべてのエキソンが最終
転写物となるとは限らない。それよりもむしろ、生じた
mRNAのいくつかは、「別途スプライシングされた」
hnRNAから生じた特定のエキソンのみを有する。そ
の場合、不連続なエキソン−イントロン接合部がスプラ
イシングされて、例えば、エキソン1およびエキソン2
が並置されるのでなくエキソン1およびエキソン4が並
置されることとなる。それゆえ、いくつかのmRNA配
列が1つの遺伝子またはhnRNAから生じることとな
る。通常には、mRNA、cDNAおよび蛋白の分析に
よると、エキソンの可能な組み合わせのすべてが1つの
hnRNAから生じる実際のmRNAプールに現れると
は限らない。3個のエキソンに関する例として(図
1)、7つの組み合わせ(エキソン1−エキソン2−エ
キソン3、エキソン1−エキソン2、エキソン1−エキ
ソン3、エキソン2−エキソン3、エキソン1、エキソ
ン2またはエキソン3)が可能であるが、おそらく、実
際には2種のみ(エキソン1−エキソン2−エキソン3
およびエキソン1−エキソン3)が生じ、認識可能なレ
ベルで発現されるであろう。あるいは、これらのスプラ
イシングされた転写物は、時々、「変種」とも呼ばれ
る。しかしながら、本発明の目的からすると、スプライ
ス「変種」を、その時までは未出現または未発現である
mRNAといい、それらは別途スプライシングされる可
能性のあるスプライス部位から生じる。かかる別のスプ
ライス部位は、このようなスプライシングが起こるよう
にhnRNA構造を変化させるゲノム変異により生じ
る。
られるmRNAはhnRNAにおけるエキソンの方向を
反映している。しかしながら、すべてのエキソンが最終
転写物となるとは限らない。それよりもむしろ、生じた
mRNAのいくつかは、「別途スプライシングされた」
hnRNAから生じた特定のエキソンのみを有する。そ
の場合、不連続なエキソン−イントロン接合部がスプラ
イシングされて、例えば、エキソン1およびエキソン2
が並置されるのでなくエキソン1およびエキソン4が並
置されることとなる。それゆえ、いくつかのmRNA配
列が1つの遺伝子またはhnRNAから生じることとな
る。通常には、mRNA、cDNAおよび蛋白の分析に
よると、エキソンの可能な組み合わせのすべてが1つの
hnRNAから生じる実際のmRNAプールに現れると
は限らない。3個のエキソンに関する例として(図
1)、7つの組み合わせ(エキソン1−エキソン2−エ
キソン3、エキソン1−エキソン2、エキソン1−エキ
ソン3、エキソン2−エキソン3、エキソン1、エキソ
ン2またはエキソン3)が可能であるが、おそらく、実
際には2種のみ(エキソン1−エキソン2−エキソン3
およびエキソン1−エキソン3)が生じ、認識可能なレ
ベルで発現されるであろう。あるいは、これらのスプラ
イシングされた転写物は、時々、「変種」とも呼ばれ
る。しかしながら、本発明の目的からすると、スプライ
ス「変種」を、その時までは未出現または未発現である
mRNAといい、それらは別途スプライシングされる可
能性のあるスプライス部位から生じる。かかる別のスプ
ライス部位は、このようなスプライシングが起こるよう
にhnRNA構造を変化させるゲノム変異により生じ
る。
【0004】対応ゲノムDNA配列を、対応成熟mRN
Aをコピーすることにより調製されたcDNA配列と比
較することにより、hnRNA初期転写物中のスプライ
シング部位の位置を決定することができる。ゲノムDN
AとcDNAとの不連続性はエキソン−イントロン境界
をマークするものである。多くの異なったRNAに関す
るかかる分析により、プレ−mRNA(pre−mRN
A)におけるイントロン−エキソン境界における中程度
−短い「コンセンサス」配列および3'スプライス接合
部のすぐ上流のピリミジン豊富領域の存在傾向が決定さ
れる(図2)。AGが5'エキソン末端に、最初のGが
3'エキソンに存在する傾向があるが、イントロンにお
いては普遍的に保存されたヌクレオチドは最初の2つ
(GU)および最後の2つ(AG)のみである(図
2)。イントロンの中央部分の30〜40個のヌクレオ
チドのみが効果的なスプライシングに必要である。ま
た、イントロンのピリミジン豊富領域(図2)中に保存
されたAが存在し(..PyrPyrPurAPyrnAG、式中Pyrはピ
リミジンヌクレオチド、Purはプリンヌクレオチド)、
それは開裂された5'エキソン−イントロンランクショ
ンループが元に戻って「輪なわ」中間体を形成する分岐
点である(Padgett et al.Science 1984,225:898)。こ
れらのイントロンヌクレオチド(5'GU、3'AGまた
は分岐点のA)を欠失または変化させる遺伝学的点突然
変異はこれらのスプライシ接合部を除去し、正常なスプ
ライシングを妨げ、異常に切断された転写物またはこの
エキソンが欠失され通常には組み入れられない別の下流
エキソンがスプライシングにより組み入れられた転写物
を生じる。
Aをコピーすることにより調製されたcDNA配列と比
較することにより、hnRNA初期転写物中のスプライ
シング部位の位置を決定することができる。ゲノムDN
AとcDNAとの不連続性はエキソン−イントロン境界
をマークするものである。多くの異なったRNAに関す
るかかる分析により、プレ−mRNA(pre−mRN
A)におけるイントロン−エキソン境界における中程度
−短い「コンセンサス」配列および3'スプライス接合
部のすぐ上流のピリミジン豊富領域の存在傾向が決定さ
れる(図2)。AGが5'エキソン末端に、最初のGが
3'エキソンに存在する傾向があるが、イントロンにお
いては普遍的に保存されたヌクレオチドは最初の2つ
(GU)および最後の2つ(AG)のみである(図
2)。イントロンの中央部分の30〜40個のヌクレオ
チドのみが効果的なスプライシングに必要である。ま
た、イントロンのピリミジン豊富領域(図2)中に保存
されたAが存在し(..PyrPyrPurAPyrnAG、式中Pyrはピ
リミジンヌクレオチド、Purはプリンヌクレオチド)、
それは開裂された5'エキソン−イントロンランクショ
ンループが元に戻って「輪なわ」中間体を形成する分岐
点である(Padgett et al.Science 1984,225:898)。こ
れらのイントロンヌクレオチド(5'GU、3'AGまた
は分岐点のA)を欠失または変化させる遺伝学的点突然
変異はこれらのスプライシ接合部を除去し、正常なスプ
ライシングを妨げ、異常に切断された転写物またはこの
エキソンが欠失され通常には組み入れられない別の下流
エキソンがスプライシングにより組み入れられた転写物
を生じる。
【0005】GUまたはAGジヌクレオチドモチーフが
それぞれ5'エキソン−イントロンまたは3'イントロン
−エキソン境界のコンセンサスイントロンスプライス領
域近傍に存在する場合、スプライス変種に関する最終的
な機構が出現し、スプライシング系は、時々、正しいス
プライシング部位を認識できず、別の蛋白産物を生じ、
そのいくつかは無機能または異常である可能性がある。
それぞれ5'エキソン−イントロンまたは3'イントロン
−エキソン境界のコンセンサスイントロンスプライス領
域近傍に存在する場合、スプライス変種に関する最終的
な機構が出現し、スプライシング系は、時々、正しいス
プライシング部位を認識できず、別の蛋白産物を生じ、
そのいくつかは無機能または異常である可能性がある。
【0006】スプライス変種についての多数の例が存在
し、それらの多くは疾病または関連障害に関係してい
る。以前の遺伝学的連環に関する研究により、ライソソ
ームの酸性リパーゼをコードしている遺伝子のエキソン
8の3'スプライス接合部におけるGのAへの変異が示
された。この遺伝子の欠陥はコレステロールエステル貯
蔵についての疾病に関連しており、早期アテローム性動
脈硬化、肝臓肥大およびLDLコレステロール増加を引
き起こす(U.Seedorf et al.Arterioscler.Throb.Vasc.
Biol.1995,15:773-778)。エキソン1/イントロン1境
界における2つの変異は、ヒト・ヒドロキシメチルビラ
ンシンターゼ(ヘム生合成経路における第3の酵素)遺
伝子の肝臓での特異的スプライシングを変化させ、酵素
活性を正常の半分にする(K.H.Astrin Human Mutat.199
4,4:243-252)。この酵素活性の欠乏は、常染色体優性
の先天的代謝異常である急性間欠性ポルフィリア(AI
P)を引き起こす。この疾病においては、最終的に、環
境遺伝学的因子により生命を脅かす発作が引き起こされ
る。cDNAおよびゲノムDNAの分子クローニングに
より、徴候が出る前にこれらの遺伝子の欠陥を検出でき
るプローブが提供された。メンケ病(Menke's diseas
e)においては、遺伝子中央部のスプライスドナー部位
の−2エキソン位置での点突然変異によりエキソンが飛
ばされ、潜在的なアクセプター部位の活性化が引き起こ
される(S.G.Kaler et al.Nat.Genet.1994,8:195-20
2)。エキソン19全体が飛ばされることは、イントロ
ン19の5'ドナー部位におけるGからAへの点突然変
異により起こり、筋肉ホスホフラクトキナーゼ欠乏症を
引き起こす(T.Taniguchi Biochem.Biophys.Res.Comm.1
994,202:444-449)。インターロイキン−2受容体ガン
マ(gIL2−R)の遺伝子におけるスプライス部位突
然変異により起こる異常なRNAスプライシングは、小
規模なイントロン挿入を含む無機能gIL2−Rを豊富
に発生させ、さらにアフィニティーが5分の1である第
2の変異形態を生じる(J.P.DiSanto et al.Proc.Natl.
Acad.Sci.1994,91:9466-9470)。これらのイソ形態は、
異常な形態のX染色体が関連した重症合併免疫不全疾病
を引き起こす。
し、それらの多くは疾病または関連障害に関係してい
る。以前の遺伝学的連環に関する研究により、ライソソ
ームの酸性リパーゼをコードしている遺伝子のエキソン
8の3'スプライス接合部におけるGのAへの変異が示
された。この遺伝子の欠陥はコレステロールエステル貯
蔵についての疾病に関連しており、早期アテローム性動
脈硬化、肝臓肥大およびLDLコレステロール増加を引
き起こす(U.Seedorf et al.Arterioscler.Throb.Vasc.
Biol.1995,15:773-778)。エキソン1/イントロン1境
界における2つの変異は、ヒト・ヒドロキシメチルビラ
ンシンターゼ(ヘム生合成経路における第3の酵素)遺
伝子の肝臓での特異的スプライシングを変化させ、酵素
活性を正常の半分にする(K.H.Astrin Human Mutat.199
4,4:243-252)。この酵素活性の欠乏は、常染色体優性
の先天的代謝異常である急性間欠性ポルフィリア(AI
P)を引き起こす。この疾病においては、最終的に、環
境遺伝学的因子により生命を脅かす発作が引き起こされ
る。cDNAおよびゲノムDNAの分子クローニングに
より、徴候が出る前にこれらの遺伝子の欠陥を検出でき
るプローブが提供された。メンケ病(Menke's diseas
e)においては、遺伝子中央部のスプライスドナー部位
の−2エキソン位置での点突然変異によりエキソンが飛
ばされ、潜在的なアクセプター部位の活性化が引き起こ
される(S.G.Kaler et al.Nat.Genet.1994,8:195-20
2)。エキソン19全体が飛ばされることは、イントロ
ン19の5'ドナー部位におけるGからAへの点突然変
異により起こり、筋肉ホスホフラクトキナーゼ欠乏症を
引き起こす(T.Taniguchi Biochem.Biophys.Res.Comm.1
994,202:444-449)。インターロイキン−2受容体ガン
マ(gIL2−R)の遺伝子におけるスプライス部位突
然変異により起こる異常なRNAスプライシングは、小
規模なイントロン挿入を含む無機能gIL2−Rを豊富
に発生させ、さらにアフィニティーが5分の1である第
2の変異形態を生じる(J.P.DiSanto et al.Proc.Natl.
Acad.Sci.1994,91:9466-9470)。これらのイソ形態は、
異常な形態のX染色体が関連した重症合併免疫不全疾病
を引き起こす。
【0007】スプライス変種の存在を遺伝学的変異に関
連した疾病の診断マーカーして用いることができる。例
えば、細胞付着分子CD44のエキソン6のスプライス
変種(v6)の発現は腫瘍サプレッサー遺伝子p53の
発現に相関関係がある。両方とも、結腸直腸ガンの腫瘍
進行のマーカーであることが示されている(J.W.Mulder
et al.Gut 1995,36:76-80;Y.Matsumura Lancet 1992,
340:1053-1058。インビトロDNA増幅、次いで、標的
配列の対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドへのハイブ
リダイゼーションを用いて、エキソン1/イントロン1
境界におけるCGのCTへのトランスバージョンを含む
変異対立遺伝子を同定することによって無徴候急性間欠
性ポルフィリアのキャリアが同定された。
連した疾病の診断マーカーして用いることができる。例
えば、細胞付着分子CD44のエキソン6のスプライス
変種(v6)の発現は腫瘍サプレッサー遺伝子p53の
発現に相関関係がある。両方とも、結腸直腸ガンの腫瘍
進行のマーカーであることが示されている(J.W.Mulder
et al.Gut 1995,36:76-80;Y.Matsumura Lancet 1992,
340:1053-1058。インビトロDNA増幅、次いで、標的
配列の対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドへのハイブ
リダイゼーションを用いて、エキソン1/イントロン1
境界におけるCGのCTへのトランスバージョンを含む
変異対立遺伝子を同定することによって無徴候急性間欠
性ポルフィリアのキャリアが同定された。
【0008】したがって、スプライシング変種はいくつ
かの遺伝子座およびいくつかの疾病において観察され
る。これらの変種の同定は、無徴候キャリアの診断およ
び検出に有用であることがわかった。
かの遺伝子座およびいくつかの疾病において観察され
る。これらの変種の同定は、無徴候キャリアの診断およ
び検出に有用であることがわかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、疾病に関する遺伝子、詳細には、神経学的疾病に
関連した遺伝子のスプライシング変種についての診断マ
ーカーおよび診断方法を提供するものである。
鑑み、疾病に関する遺伝子、詳細には、神経学的疾病に
関連した遺伝子のスプライシング変種についての診断マ
ーカーおよび診断方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、潜在的またはあ
まりり好ましくないスプライスドナー部位の変異あるい
は別の利用により生じる新規挿入モチーフを同定し、本
発明を完成した。これらのスプライシング変種は、正常
蛋白配列中の4つのアミノ酸(バリン−アルギニン−X
−グルタミン(VRXQ)、式中Xは親水性アミノ酸)
のインフレーム挿入を引き起こす。このモチーフは、正
常な神経学的機能発現に関与している受容体、酵素およ
び推定上のチャンネル蛋白のスプライス変種において同
定された。このモチーフの同定は、スプライス変種に関
しての遺伝子および遺伝子産物のスクリーニングを可能
にする。
を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、潜在的またはあ
まりり好ましくないスプライスドナー部位の変異あるい
は別の利用により生じる新規挿入モチーフを同定し、本
発明を完成した。これらのスプライシング変種は、正常
蛋白配列中の4つのアミノ酸(バリン−アルギニン−X
−グルタミン(VRXQ)、式中Xは親水性アミノ酸)
のインフレーム挿入を引き起こす。このモチーフは、正
常な神経学的機能発現に関与している受容体、酵素およ
び推定上のチャンネル蛋白のスプライス変種において同
定された。このモチーフの同定は、スプライス変種に関
しての遺伝子および遺伝子産物のスクリーニングを可能
にする。
【0011】特異的抗血清、ポリクローナルまたはモノ
クローナル抗体を用いるin vitroまたはin situにおけ
る発現蛋白中のこのモチーフの検出方法が本発明により
提供される。標準的なハイブリダイゼーションに基づく
検出法を用いた、選択オリゴヌクレオチドを用いる対立
遺伝子に特異的な遺伝学的変異の検出方法も本発明によ
り提供される。VRXQ挿入を有する転写物またはそれ
によりコードされる蛋白のレベルの相違を検出すること
によるアルツハイマー病(AD)の診断方法も本発明に
より提供される。AD検出のためのかかる方法の好まし
い具体例は、家族性成人アルツハイマー病(FAD)の
検出を提供する。
クローナル抗体を用いるin vitroまたはin situにおけ
る発現蛋白中のこのモチーフの検出方法が本発明により
提供される。標準的なハイブリダイゼーションに基づく
検出法を用いた、選択オリゴヌクレオチドを用いる対立
遺伝子に特異的な遺伝学的変異の検出方法も本発明によ
り提供される。VRXQ挿入を有する転写物またはそれ
によりコードされる蛋白のレベルの相違を検出すること
によるアルツハイマー病(AD)の診断方法も本発明に
より提供される。AD検出のためのかかる方法の好まし
い具体例は、家族性成人アルツハイマー病(FAD)の
検出を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】プレセニリン(本明細書では「P
S−1」という)遺伝子は、古典的な7種のトランスメ
ンブラン蛋白であると予想される神経ペプチドをコード
している(Sherrington et al Nature 1995,375:754-76
0)。この遺伝子中のミスセンス変異は、早発性アルツ
ハイマー病を示すいくつかの家族において見いだされ
た。ゲノム分析により、hnRNAのイントロン−エキ
ソン境界が明らかとなった。イントロン3'からエキソ
ン9までの中に位置する共通の多型性が早発性アルツハ
イマー病患者において同定された。また、この多型性
は、典型的な遅発性AD家族の存在と強い関連を示し
た。この特定の変異はコーディング配列の変化を生じな
かったが、別途スプライシングされた蛋白を生じる変種
に典型的な変化である。
S−1」という)遺伝子は、古典的な7種のトランスメ
ンブラン蛋白であると予想される神経ペプチドをコード
している(Sherrington et al Nature 1995,375:754-76
0)。この遺伝子中のミスセンス変異は、早発性アルツ
ハイマー病を示すいくつかの家族において見いだされ
た。ゲノム分析により、hnRNAのイントロン−エキ
ソン境界が明らかとなった。イントロン3'からエキソ
ン9までの中に位置する共通の多型性が早発性アルツハ
イマー病患者において同定された。また、この多型性
は、典型的な遅発性AD家族の存在と強い関連を示し
た。この特定の変異はコーディング配列の変化を生じな
かったが、別途スプライシングされた蛋白を生じる変種
に典型的な変化である。
【0013】PS−1遺伝子の異なるイントロン中にお
いて他の変異が同定されている。これらは、やはり、別
途スプライシングされた変種を生じる。ヒト・小脳cD
NAライブラリーから単離されたPS−1蛋白の1の新
規変種はコドン26および27の間に4個のアミノ酸挿
入(VRSQ)を含む(図3)。この変種は、エキソン
3/イントロン3境界の5'エキソンドナー部位の別の
利用により生じ、いくつかの潜在的ホスホリレーション
部位の損失を引き起こす。異常なスプライシングにより
生じる同様のモチーフ(VRXQ、式中Xは親水性アミ
ノ酸)も、やはりいくつかの他の神経学的蛋白における
別のスプライシングのために生じる。
いて他の変異が同定されている。これらは、やはり、別
途スプライシングされた変種を生じる。ヒト・小脳cD
NAライブラリーから単離されたPS−1蛋白の1の新
規変種はコドン26および27の間に4個のアミノ酸挿
入(VRSQ)を含む(図3)。この変種は、エキソン
3/イントロン3境界の5'エキソンドナー部位の別の
利用により生じ、いくつかの潜在的ホスホリレーション
部位の損失を引き起こす。異常なスプライシングにより
生じる同様のモチーフ(VRXQ、式中Xは親水性アミ
ノ酸)も、やはりいくつかの他の神経学的蛋白における
別のスプライシングのために生じる。
【0014】例えば、カテコールイミン合成における律
速酵素であるチロシンヒドロキシラーゼに関するmRN
Aは、別のスプライシングを受けていくつかの異なるイ
ソ形態を生じる(Kobayashi et al.J.Biochem.1988,103
(6) 907-912;Lewis et al.Neuroscience 1993,54(2) 4
77-492)。同定された変種は配列VRGQをコードする
12bpの挿入を含んでいる。VRGQ挿入を含むイソ
形態は、MAPキナーゼによるホスホリレーションにお
ける変化を示すことも見いだされている(Sutherland e
t al.Eur J Biochem.1993,217(2) 715-722)。さらにそ
のうえ、この挿入を含むチロシンヒドロキシラーゼ変種
はパーキンソン病にも関与している。
速酵素であるチロシンヒドロキシラーゼに関するmRN
Aは、別のスプライシングを受けていくつかの異なるイ
ソ形態を生じる(Kobayashi et al.J.Biochem.1988,103
(6) 907-912;Lewis et al.Neuroscience 1993,54(2) 4
77-492)。同定された変種は配列VRGQをコードする
12bpの挿入を含んでいる。VRGQ挿入を含むイソ
形態は、MAPキナーゼによるホスホリレーションにお
ける変化を示すことも見いだされている(Sutherland e
t al.Eur J Biochem.1993,217(2) 715-722)。さらにそ
のうえ、この挿入を含むチロシンヒドロキシラーゼ変種
はパーキンソン病にも関与している。
【0015】もう1つの神経ペプチドであるガンマ−ア
ミノ酪酸A(GABAA)受容体は、別のスプライシン
グを受けて多くの転写物を生じる(Whiting et al.P.N.
A.S.1990,87(24) 9966-9970;Lasham et al.Biochem.So
c.Trans.1991,19(1)9S)。GABA受容体は多サブユニ
ットリガンドによりゲートが開閉されるイオンチャンネ
ルであり、GABAAによる神経の阻害を伝達し、少な
くとも4つのサブユニットタイプ(アルファ、ベータ、
ガンマおよびデルタ)からなっている。ベータ4サブユ
ニットは、トランスメンブランドメインM3およびM4
の間にある推定上の細胞内ループをコードしている領域
中の12bpの配列により分離されている2つの5'−
ドナースプライス部位において別のスプライシングを受
ける可能性がある。該12bpの配列の挿入はVREQ
モチーフの付加を生じる(Bateson et al.J.Neurochem
1991,56(4) 1437-1440)。
ミノ酪酸A(GABAA)受容体は、別のスプライシン
グを受けて多くの転写物を生じる(Whiting et al.P.N.
A.S.1990,87(24) 9966-9970;Lasham et al.Biochem.So
c.Trans.1991,19(1)9S)。GABA受容体は多サブユニ
ットリガンドによりゲートが開閉されるイオンチャンネ
ルであり、GABAAによる神経の阻害を伝達し、少な
くとも4つのサブユニットタイプ(アルファ、ベータ、
ガンマおよびデルタ)からなっている。ベータ4サブユ
ニットは、トランスメンブランドメインM3およびM4
の間にある推定上の細胞内ループをコードしている領域
中の12bpの配列により分離されている2つの5'−
ドナースプライス部位において別のスプライシングを受
ける可能性がある。該12bpの配列の挿入はVREQ
モチーフの付加を生じる(Bateson et al.J.Neurochem
1991,56(4) 1437-1440)。
【0016】本発明においては、ポリアデニル化メッセ
ンジャーRNA転写物(ポリA mRNA)および結果
発現される蛋白中、またはこれらのRNAから生じるc
DNA中のVRXQモチーフの存在の検出方法が提供さ
れる(式中、Vはバリン、Rはアルギニン、Xは親水性
アミノ酸残基、Qはグルタミン)。VRXQモチーフを
コードしている転写物およびVRXQモチーフを有する
蛋白の定量方法も提供される。各コドンの3番目の塩基
の位置に縮重位置を有するVRXQモチーフに結合した
アンチコドン配列を有するオリゴヌクレオチドをmRN
Aの検出および定量に用いることができる。さらに、こ
れらのオリゴヌクレオチドはコドン配列に結合していて
もよく、cDNAの検出およびcDNAが誘導される転
写物の定量に用いることができる。例えば、VRNQに
ついてのコドンおよびアンチコドンオリゴヌクレオチド
はGU(N)AG(A/G)AA(C/U)CA(A/
G)およびその逆の相補配列を含む。放射活性または蛍
光で標識されたオリゴヌクレオチドを用いる当業者によ
く知られた方法により、適当なオリゴヌクレオチドのハ
イブリダイゼーションを直接的に検出し定量することが
できる。ビオチン化オリゴヌクレオチド/ストレプトア
ビジン−セイヨウワサビ・ペルオキシダーゼ、増強され
た化学発光の検出、または蛍光タグを付したストレプト
アビジンのごとき間接的検出および定量法(これらの方
法に限らない)を行うこともできる。
ンジャーRNA転写物(ポリA mRNA)および結果
発現される蛋白中、またはこれらのRNAから生じるc
DNA中のVRXQモチーフの存在の検出方法が提供さ
れる(式中、Vはバリン、Rはアルギニン、Xは親水性
アミノ酸残基、Qはグルタミン)。VRXQモチーフを
コードしている転写物およびVRXQモチーフを有する
蛋白の定量方法も提供される。各コドンの3番目の塩基
の位置に縮重位置を有するVRXQモチーフに結合した
アンチコドン配列を有するオリゴヌクレオチドをmRN
Aの検出および定量に用いることができる。さらに、こ
れらのオリゴヌクレオチドはコドン配列に結合していて
もよく、cDNAの検出およびcDNAが誘導される転
写物の定量に用いることができる。例えば、VRNQに
ついてのコドンおよびアンチコドンオリゴヌクレオチド
はGU(N)AG(A/G)AA(C/U)CA(A/
G)およびその逆の相補配列を含む。放射活性または蛍
光で標識されたオリゴヌクレオチドを用いる当業者によ
く知られた方法により、適当なオリゴヌクレオチドのハ
イブリダイゼーションを直接的に検出し定量することが
できる。ビオチン化オリゴヌクレオチド/ストレプトア
ビジン−セイヨウワサビ・ペルオキシダーゼ、増強され
た化学発光の検出、または蛍光タグを付したストレプト
アビジンのごとき間接的検出および定量法(これらの方
法に限らない)を行うこともできる。
【0017】VRXQモチーフに対する特異的抗体を該
モチーフの検出および該モチーフを有する蛋白の定量に
使用することもできる。当該分野において知られている
種々の方法をかかる抗体の製造に使用することができ
る。
モチーフの検出および該モチーフを有する蛋白の定量に
使用することもできる。当該分野において知られている
種々の方法をかかる抗体の製造に使用することができ
る。
【0018】例えば、動物、好ましくは非ヒトへのVR
XQを含むポリペプチドの直接注射によりこれらの抗体
を得ることができる。次いで、そのようにして得られた
抗体を用いてこのモチーフを含むポリペプチドを組織か
ら単離し定量することができる。
XQを含むポリペプチドの直接注射によりこれらの抗体
を得ることができる。次いで、そのようにして得られた
抗体を用いてこのモチーフを含むポリペプチドを組織か
ら単離し定量することができる。
【0019】モノクローナル抗体の調製については、連
続した細胞系の培養により製造される抗体を提供する方
法を用いることができる。例は、ハイブリドーマ法(Ko
hlerand Milstein,Nature 1975,256:495-497)、トリオ
ーマ法、ヒト・B−細胞ハイブリドーマ法(Kozbor et
al.,Immunology Today 1983,4:72)、およびヒト・モノ
クローナル抗体の製造のためのEBV−ハイブリドーマ
法(Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan
R.Liss,Inc.,1985,77-96頁、Coleら)を包含する。
続した細胞系の培養により製造される抗体を提供する方
法を用いることができる。例は、ハイブリドーマ法(Ko
hlerand Milstein,Nature 1975,256:495-497)、トリオ
ーマ法、ヒト・B−細胞ハイブリドーマ法(Kozbor et
al.,Immunology Today 1983,4:72)、およびヒト・モノ
クローナル抗体の製造のためのEBV−ハイブリドーマ
法(Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan
R.Liss,Inc.,1985,77-96頁、Coleら)を包含する。
【0020】1本鎖抗体の製造について記載された方法
(米国特許第4,946,778号)を適用して本発明の
免疫学的モチーフに対する1本鎖抗体を得ることができ
る。また、トランスジェニックマウスを用いて、このモ
チーフを含むポリペプチドに対するヒト化抗体を発現さ
せることもできる。
(米国特許第4,946,778号)を適用して本発明の
免疫学的モチーフに対する1本鎖抗体を得ることができ
る。また、トランスジェニックマウスを用いて、このモ
チーフを含むポリペプチドに対するヒト化抗体を発現さ
せることもできる。
【0021】標準的な酵素結合免疫吸着アッセイ(EL
ISA)法により一次抗体−抗原反応を可視化し、次い
で、定量することができる。まず、ELISAアッセイ
は、VRXQモチーフに特異的な抗体、好ましくはモノ
クローナル抗体を調製することを含む。さらに、そのモ
ノクローナル抗体に対するレポーター抗体を調製する。
セイヨウワサビ・ペルオキシダーゼのごとき検出可能試
薬をレポーター抗体に結合する。次いで、試料を宿主か
ら取り、試料中の蛋白が結合する固体支持体、例えば、
ポリスチレンディッシュ上でインキュベーションする。
次いで、BSAのごとき非特異的蛋白とともにインキュ
ベーションすることによりディッシュ上の遊離の蛋白結
合部位を被覆する。次いで、モノクローナル抗体をディ
ッシュ中でインキュベーションし、その間にモノクロー
ナル抗体は、ポリスチレンディッシュに結合したVRX
Q含有蛋白に結合する。すべての未結合モノクローナル
抗体をバッファーで洗浄除去する。次いで、セイヨウワ
サビ・ペルオキシダーゼに結合したレポーター抗体をデ
ィッシュ中に入れ、VRXQモチーフ含有蛋白に結合し
たモノクローナル抗体へのレポーター抗体の結合を起こ
させる。次いで、未結合レポーター抗体を洗浄除去す
る。次いで、ペルオキシダーゼ基質をディッシュに添加
する。蛋白検出および定量用標準曲線と比較した場合、
一定時間の発色量が一定体積の患者試料中に存在するV
RXQ含有蛋白量の測定値となる。使用可能な他の検出
可能試薬の例はルシフェラーゼおよび蛍光または放射性
タグを付した第2の抗体を包含するが、これらに限らな
い。細胞表面上のVRXQエピトープに対する抗体を発
現する細胞であって、脱顆粒反応またはヒスタミンのご
とき細胞内容物の放出により応答する免疫細胞またはキ
メラ細胞(例えば、ハイブリドーマ)の特定の集団も有
用である。その検出を、機能的に、あるいはクロムのご
とき放射性標識された金属を前以て導入することにより
行うことができる。
ISA)法により一次抗体−抗原反応を可視化し、次い
で、定量することができる。まず、ELISAアッセイ
は、VRXQモチーフに特異的な抗体、好ましくはモノ
クローナル抗体を調製することを含む。さらに、そのモ
ノクローナル抗体に対するレポーター抗体を調製する。
セイヨウワサビ・ペルオキシダーゼのごとき検出可能試
薬をレポーター抗体に結合する。次いで、試料を宿主か
ら取り、試料中の蛋白が結合する固体支持体、例えば、
ポリスチレンディッシュ上でインキュベーションする。
次いで、BSAのごとき非特異的蛋白とともにインキュ
ベーションすることによりディッシュ上の遊離の蛋白結
合部位を被覆する。次いで、モノクローナル抗体をディ
ッシュ中でインキュベーションし、その間にモノクロー
ナル抗体は、ポリスチレンディッシュに結合したVRX
Q含有蛋白に結合する。すべての未結合モノクローナル
抗体をバッファーで洗浄除去する。次いで、セイヨウワ
サビ・ペルオキシダーゼに結合したレポーター抗体をデ
ィッシュ中に入れ、VRXQモチーフ含有蛋白に結合し
たモノクローナル抗体へのレポーター抗体の結合を起こ
させる。次いで、未結合レポーター抗体を洗浄除去す
る。次いで、ペルオキシダーゼ基質をディッシュに添加
する。蛋白検出および定量用標準曲線と比較した場合、
一定時間の発色量が一定体積の患者試料中に存在するV
RXQ含有蛋白量の測定値となる。使用可能な他の検出
可能試薬の例はルシフェラーゼおよび蛍光または放射性
タグを付した第2の抗体を包含するが、これらに限らな
い。細胞表面上のVRXQエピトープに対する抗体を発
現する細胞であって、脱顆粒反応またはヒスタミンのご
とき細胞内容物の放出により応答する免疫細胞またはキ
メラ細胞(例えば、ハイブリドーマ)の特定の集団も有
用である。その検出を、機能的に、あるいはクロムのご
とき放射性標識された金属を前以て導入することにより
行うことができる。
【0022】本発明具体例を用いて、神経変性疾病、詳
細には頭部傷害およびADに関連した神経変性疾病、よ
り詳細には染色体14 FADであると予想される場合
のPS−1変種の発現の変化を検出し、比較することが
できる。特に好ましい具体例において、本発明プローブ
および方法を用いてVRSQモチーフをコードしている
PS−1転写物の発現低下を検出することができる。該
モチーフは本発明による染色体14 FADの診断マー
カーであり、その低下したレベルは染色体14FADに
関連している。本発明の好ましい具体例は、VRSQ領
域を含む変種とそれを欠く変種との比較を提供し、A
D、詳細には染色体14 FADの診断を可能にする。
細には頭部傷害およびADに関連した神経変性疾病、よ
り詳細には染色体14 FADであると予想される場合
のPS−1変種の発現の変化を検出し、比較することが
できる。特に好ましい具体例において、本発明プローブ
および方法を用いてVRSQモチーフをコードしている
PS−1転写物の発現低下を検出することができる。該
モチーフは本発明による染色体14 FADの診断マー
カーであり、その低下したレベルは染色体14FADに
関連している。本発明の好ましい具体例は、VRSQ領
域を含む変種とそれを欠く変種との比較を提供し、A
D、詳細には染色体14 FADの診断を可能にする。
【0023】PS−1ポリヌクレオチド配列、PS−1
発現レベルおよび遺伝子発現産物の検出および定量のた
めの本発明方法、詳細には免疫学的方法およびオリゴヌ
クレオチドを用いる方法を、個体由来の体組織および体
液に関して用いることができる。本発明方法に関して好
ましい体組織および体液は血液細胞、血漿、皮膚細胞、
および脳細胞、詳細には神経細胞、グリア細胞、および
星状細胞を包含するが、これらに限らない。
発現レベルおよび遺伝子発現産物の検出および定量のた
めの本発明方法、詳細には免疫学的方法およびオリゴヌ
クレオチドを用いる方法を、個体由来の体組織および体
液に関して用いることができる。本発明方法に関して好
ましい体組織および体液は血液細胞、血漿、皮膚細胞、
および脳細胞、詳細には神経細胞、グリア細胞、および
星状細胞を包含するが、これらに限らない。
【0024】
【実施例】下記実施例は本発明の説明のためだけのもの
であって、本発明を限定するものではない。 実施例1 Sherrington et al.Nature 1995,375:754-760により記
載されたPS−1遺伝子の新規スプライス変種をヒト・
小脳およびヒト・線維芽細胞ライブラリーから単離し
た。この新規スプライス変種には4個のアミノ酸(VR
SQ)の欠失がコドン26〜27に存在する。これは、
エキソン3/イントロン3境界(ヌクレオチド−52か
ら75)における5'エキソンドナー部位の別の利用に
より生じる。VRSQモチーフのエキソン3の最後のG
lnコドンの...CAG/gta...境界は5'エキソン
AGドナー部位およびGTイントロンコンセンサス5'
境界を提供し、このスプライス部位の利用はVRSQモ
チーフをコードしている12個のヌクレオチドの挿入を
生じる。上流のThr−Valコドンの...ACT/G
TA...境界は、GT5'イントロンに対するあまり好ま
しくないCT(AGが好ましい)5'エキソン境界を提
供し、この部位でのスプライシングはVRSQモチーフ
を除去するであろう。興味深いことに、Sherrington et
al.Nature 1995,375:754-760のPS−1蛋白において
は、これが唯一観察された生成物であり、点突然変異が
他の場所に散在している。
であって、本発明を限定するものではない。 実施例1 Sherrington et al.Nature 1995,375:754-760により記
載されたPS−1遺伝子の新規スプライス変種をヒト・
小脳およびヒト・線維芽細胞ライブラリーから単離し
た。この新規スプライス変種には4個のアミノ酸(VR
SQ)の欠失がコドン26〜27に存在する。これは、
エキソン3/イントロン3境界(ヌクレオチド−52か
ら75)における5'エキソンドナー部位の別の利用に
より生じる。VRSQモチーフのエキソン3の最後のG
lnコドンの...CAG/gta...境界は5'エキソン
AGドナー部位およびGTイントロンコンセンサス5'
境界を提供し、このスプライス部位の利用はVRSQモ
チーフをコードしている12個のヌクレオチドの挿入を
生じる。上流のThr−Valコドンの...ACT/G
TA...境界は、GT5'イントロンに対するあまり好ま
しくないCT(AGが好ましい)5'エキソン境界を提
供し、この部位でのスプライシングはVRSQモチーフ
を除去するであろう。興味深いことに、Sherrington et
al.Nature 1995,375:754-760のPS−1蛋白において
は、これが唯一観察された生成物であり、点突然変異が
他の場所に散在している。
【0025】実施例2 GABA受容体4サブユニットにおいて、別のスプライ
シングはVREQモチーフを付加する(Bateson et al.
J.Neurochem 1991,56(4) 1437-1440)。高い厳密性の条
件下でニワトリ・ゲノムcDNAライブラリーをニワト
リ・ベータ−4'サブユニットcDNAに関してスクリ
ーニングした。cDNAに特異的なオリゴヌクレオチド
をプローブとして用いるサザンブロット分析、次いで、
制限マッピングにより、ベータ−4サブユニット遺伝子
のコーディング領域を含む重複DNAフラグメントが同
定された。これらのフラグメントをpBluescript中にサ
ブクローンし、配列決定した。クローンの1つについて
の完全な配列決定により、細胞内ループをコードしてい
る部分における12bpの存在(アミノ酸残基335−
338)が明らかとなった。ベータ−4サブユニット遺
伝子の分析により、2つの変種をコードしている異なる
転写物(12bpのループの存在または不存在)が2つ
の5'ドナースプライス部位(当該12bpの配列のす
ぐ3'側のイントロンに存在)の一方の利用により生じ
ることが明らかとなった。
シングはVREQモチーフを付加する(Bateson et al.
J.Neurochem 1991,56(4) 1437-1440)。高い厳密性の条
件下でニワトリ・ゲノムcDNAライブラリーをニワト
リ・ベータ−4'サブユニットcDNAに関してスクリ
ーニングした。cDNAに特異的なオリゴヌクレオチド
をプローブとして用いるサザンブロット分析、次いで、
制限マッピングにより、ベータ−4サブユニット遺伝子
のコーディング領域を含む重複DNAフラグメントが同
定された。これらのフラグメントをpBluescript中にサ
ブクローンし、配列決定した。クローンの1つについて
の完全な配列決定により、細胞内ループをコードしてい
る部分における12bpの存在(アミノ酸残基335−
338)が明らかとなった。ベータ−4サブユニット遺
伝子の分析により、2つの変種をコードしている異なる
転写物(12bpのループの存在または不存在)が2つ
の5'ドナースプライス部位(当該12bpの配列のす
ぐ3'側のイントロンに存在)の一方の利用により生じ
ることが明らかとなった。
【0026】実施例3 2つのPS−1 mRNA転写物(1つはVRSQモチ
ーフを含み(PS−1−長という)、もう1つはVRS
Qモチーフを欠く(PS−1−短という)の発現を、早
発性FAD患者の脳において分析した。in situハイブ
リダイゼーション(ISH)を用いて、早発性FADケ
ース(おそらく染色体14に関連した)の脳におけるP
S−1 mRNAの発現の定性的および定量的パターン
を調べた。患者由来の脳を、遅発性AD患者および正常
個体の脳と比較した。
ーフを含み(PS−1−長という)、もう1つはVRS
Qモチーフを欠く(PS−1−短という)の発現を、早
発性FAD患者の脳において分析した。in situハイブ
リダイゼーション(ISH)を用いて、早発性FADケ
ース(おそらく染色体14に関連した)の脳におけるP
S−1 mRNAの発現の定性的および定量的パターン
を調べた。患者由来の脳を、遅発性AD患者および正常
個体の脳と比較した。
【0027】in situハイブリダイゼーション 4つの正常対照ケース、6つの遅発性ADケースおよび
3つの早発性FADケースにおいてPS−1 mRNA
発現を試験した。遅発性ケースは、家族歴がなく、平均
死亡年齢が81.2才(79−84才の範囲)であった
ことから散発性であると考えられた。それらは平均死後
遅延8.3時間を有していた。早発性FADケースは、
発症年齢、家族歴、染色体14関連FADに典型的な臨
床的症状および組織病理学的所見から、染色体14に関
連していると推定された。これらの平均死亡年齢は45
才(44−46才の範囲)であり、平均死後遅延は4
1.7時間であった。標準的な病理学的判断基準(Kh
achaturian,1985,rchives o
f Neurology,42:1097−1105)
に従ってすべてのADケースを診断した。対照は平均死
亡年齢68.8才(57−85才の範囲)であり、平均
死後遅延は11.8時間であった。試験した脳部位は海
馬、側頭皮質および前頭皮質(ADにひどく罹患してい
る領域)、視覚皮質(比較的罹患していない領域である
が、死亡時に疾病進行の初期段階にある可能性のある領
域)および小脳(古典的なAD病理からすると罹患して
おらず、臨床的にも関連ない領域)であった。
3つの早発性FADケースにおいてPS−1 mRNA
発現を試験した。遅発性ケースは、家族歴がなく、平均
死亡年齢が81.2才(79−84才の範囲)であった
ことから散発性であると考えられた。それらは平均死後
遅延8.3時間を有していた。早発性FADケースは、
発症年齢、家族歴、染色体14関連FADに典型的な臨
床的症状および組織病理学的所見から、染色体14に関
連していると推定された。これらの平均死亡年齢は45
才(44−46才の範囲)であり、平均死後遅延は4
1.7時間であった。標準的な病理学的判断基準(Kh
achaturian,1985,rchives o
f Neurology,42:1097−1105)
に従ってすべてのADケースを診断した。対照は平均死
亡年齢68.8才(57−85才の範囲)であり、平均
死後遅延は11.8時間であった。試験した脳部位は海
馬、側頭皮質および前頭皮質(ADにひどく罹患してい
る領域)、視覚皮質(比較的罹患していない領域である
が、死亡時に疾病進行の初期段階にある可能性のある領
域)および小脳(古典的なAD病理からすると罹患して
おらず、臨床的にも関連ない領域)であった。
【0028】3種の異なるオリゴプローブを選択し、合
成した(図4)。1つはPS−1−長を検出するための
ものであり、もう1つはPS−1−短を、さらにもう1
つは両方のPS−1転写物、すなわちPS−1−両を検
出するためのものであった。これらのプローブは、染色
体1上にある密接に関連した遺伝子プレセニリン−2
(Rogaev,et al.,1995,Nature 376:775-778)の転写物
を検出するとは予想されない。
成した(図4)。1つはPS−1−長を検出するための
ものであり、もう1つはPS−1−短を、さらにもう1
つは両方のPS−1転写物、すなわちPS−1−両を検
出するためのものであった。これらのプローブは、染色
体1上にある密接に関連した遺伝子プレセニリン−2
(Rogaev,et al.,1995,Nature 376:775-778)の転写物
を検出するとは予想されない。
【0029】ISH方法論は当該分野においてよく知ら
れており、詳細に説明されている(Najlerahim et al.,
1990,FEBS Letters 7:317-333)。ISH分析のため
に、10個のクリオスタット組織切片を用いた。NEN Du
Pont 3'末端標識システムを用いて3'末端において35S
−dATPでプローブを標識した。種々のプローブのハ
イブリダイゼーションおよび洗浄温度を図4に示す。ハ
イブリダイゼーションした部分をトリチウム感受性フィ
ルムに対して配置してオートラジオグラムを得た。隣接
部分におけるセンス方向でのPS−1とのハイブリダイ
ゼーションを用いて非特異的バックグラウンドの対照と
した。イメージアナライザー(Seescan)を用いてオー
トラジオグラムのフィルムのシグナルを定量した。大部
分の組織切片上の典型的な部位を測定した。例えば、海
馬においては異なる下位領域を別個に定量しなかった。
バックグラウンドシグナル(センス鎖ハイブリダイゼー
ション)をアンチセンスシグナルから差し引いた。よく
知られたtwo-tailedスチューデントt試験を用いてデー
タの統計学的分析を行った。
れており、詳細に説明されている(Najlerahim et al.,
1990,FEBS Letters 7:317-333)。ISH分析のため
に、10個のクリオスタット組織切片を用いた。NEN Du
Pont 3'末端標識システムを用いて3'末端において35S
−dATPでプローブを標識した。種々のプローブのハ
イブリダイゼーションおよび洗浄温度を図4に示す。ハ
イブリダイゼーションした部分をトリチウム感受性フィ
ルムに対して配置してオートラジオグラムを得た。隣接
部分におけるセンス方向でのPS−1とのハイブリダイ
ゼーションを用いて非特異的バックグラウンドの対照と
した。イメージアナライザー(Seescan)を用いてオー
トラジオグラムのフィルムのシグナルを定量した。大部
分の組織切片上の典型的な部位を測定した。例えば、海
馬においては異なる下位領域を別個に定量しなかった。
バックグラウンドシグナル(センス鎖ハイブリダイゼー
ション)をアンチセンスシグナルから差し引いた。よく
知られたtwo-tailedスチューデントt試験を用いてデー
タの統計学的分析を行った。
【0030】ノーザン分析 多くの異なるヒト・脳領域由来のポリA付加mRNAを
含有するNorthern blot(Clontech カタログ番号7750-
1)に対し、PS−1−両プローブを用いてノーザン分
析を行った。プローブは、ターミナルトランスフェラー
ゼを用いて32P−dATP標識した3'末端であり、標
準的条件下(Clontech データシート)でハイブリダイ
ゼーションを行った。
含有するNorthern blot(Clontech カタログ番号7750-
1)に対し、PS−1−両プローブを用いてノーザン分
析を行った。プローブは、ターミナルトランスフェラー
ゼを用いて32P−dATP標識した3'末端であり、標
準的条件下(Clontech データシート)でハイブリダイ
ゼーションを行った。
【0031】FADの診断方法および試薬 3種すべてのプローブを用いるin situハイブリダイゼ
ーションにより、PS−1 mRNAが試験した脳領域
すべての存在することが明らかとなった。センス鎖対照
プローブとのハイブリダイゼーションは非常に低いバッ
クグラウンドシグナルを生じた。大脳皮質(3部位)に
おいて、灰白質および白質の両方において、白質におい
て高頻度に、しかも同様の強度でシグナルが検出され
た。灰白質においては層状というよりもむしろ分散した
パターンが観察され、海馬においては異なる下位領域は
描写容易でなかった(のこぎり状の回が時々見られ
た)。小脳においては、顆粒状の細胞層が大部分の標識
を含んでいた。これらのデータは、ニューロンおよびグ
リアの両方におけるPS−1 mRNA発現と矛盾しな
い。
ーションにより、PS−1 mRNAが試験した脳領域
すべての存在することが明らかとなった。センス鎖対照
プローブとのハイブリダイゼーションは非常に低いバッ
クグラウンドシグナルを生じた。大脳皮質(3部位)に
おいて、灰白質および白質の両方において、白質におい
て高頻度に、しかも同様の強度でシグナルが検出され
た。灰白質においては層状というよりもむしろ分散した
パターンが観察され、海馬においては異なる下位領域は
描写容易でなかった(のこぎり状の回が時々見られ
た)。小脳においては、顆粒状の細胞層が大部分の標識
を含んでいた。これらのデータは、ニューロンおよびグ
リアの両方におけるPS−1 mRNA発現と矛盾しな
い。
【0032】ノーザン分析により、PS−1−両オリゴ
プローブが、PS−1 mRNAに関する正しいサイズ
のヒト・脳中の主要転写物を検出したことが確認された
(Sherrington et al,1995,Nature 375:754-760に従っ
て)。すべての脳部位において約3.4の主要バンドが
検出され、PS−1 mRNAの脳中の広範な分布が示
された。脳梁におけるPS−1 mRNAの観察結果
は、PS−1がグリアにおいて発現されるという我々の
ISHデータからの解釈と矛盾しない。
プローブが、PS−1 mRNAに関する正しいサイズ
のヒト・脳中の主要転写物を検出したことが確認された
(Sherrington et al,1995,Nature 375:754-760に従っ
て)。すべての脳部位において約3.4の主要バンドが
検出され、PS−1 mRNAの脳中の広範な分布が示
された。脳梁におけるPS−1 mRNAの観察結果
は、PS−1がグリアにおいて発現されるという我々の
ISHデータからの解釈と矛盾しない。
【0033】各領域において、PS−1−長およびPS
−1−短の両転写物に関して、ISHにより同様の解剖
学的パターンが見られた。それにもかかわらず、脳部位
によって転写物発現レベルに相違があるように思われ、
例えば、PS−1−短は小脳においてはあまり豊富でな
かった(図5)。
−1−短の両転写物に関して、ISHにより同様の解剖
学的パターンが見られた。それにもかかわらず、脳部位
によって転写物発現レベルに相違があるように思われ、
例えば、PS−1−短は小脳においてはあまり豊富でな
かった(図5)。
【0034】ハイブリダイゼーションパターンは対照、
特発性ADおよびFADケースについて同様であった。
散発性ADケースと比較すると、FADの海馬および前
頭皮質における統計学的に有意なPS−1量の減少がオ
ートラジオグラムのフィルムの定量により明らかとなっ
た(図5;それぞれp=0.003およびp=0.01
4)。小脳においては、対照、特発性ADおよびFAD
の間に有意な相違はなかった。PS−1−長の減少は特
別なものであると思われる。なぜなら、3種の異なる群
において調査した脳のいずれの部位においてもPS−1
−短 mRNAの発現レベルに変化がなかったからであ
る(図5)。そのことは合理的なデータの整合性を示す
ものである。
特発性ADおよびFADケースについて同様であった。
散発性ADケースと比較すると、FADの海馬および前
頭皮質における統計学的に有意なPS−1量の減少がオ
ートラジオグラムのフィルムの定量により明らかとなっ
た(図5;それぞれp=0.003およびp=0.01
4)。小脳においては、対照、特発性ADおよびFAD
の間に有意な相違はなかった。PS−1−長の減少は特
別なものであると思われる。なぜなら、3種の異なる群
において調査した脳のいずれの部位においてもPS−1
−短 mRNAの発現レベルに変化がなかったからであ
る(図5)。そのことは合理的なデータの整合性を示す
ものである。
【0035】
【0036】(1)一般的情報: (i)出願人:ユニバーシティ・オブ・サウス・フロリ
ダ、ワシントン・ユニバーシティおよびスミスクライン
・ビーチャム・コーポレイション (ii)発明の名称:神経学的機能に関連した遺伝子の
スプライシング変種についての
新規診断マーカー (iii)配列の数:5 (iv)コンピューター読み取り可能形式: (A)媒体形態:3.5インチディスケット、容量1.4
4Mb (B)コンピューター:IBM486 (C)操作システム:WINDOWS FOR WORKGROUPS (D)ソフトウェア:WORDPERFECT 5.1 (v)現在の出願データ: (A)出願番号:未定 (B)出願日:これに伴う (C)分類: (vii)先の出願データ: (A)出願番号:60/012,077 (B)出願日:1996年2月22日 (viii)代理人等の情報: (A)氏名:ウィリアム・ティー・ハン (B)登録番号:34,344 (C)代理人等における処理番号:P50003 (ix)テレコミュニケーションの情報: (A)電話番号:610−270−5024 (B)ファックス番号:610−270−5090
ダ、ワシントン・ユニバーシティおよびスミスクライン
・ビーチャム・コーポレイション (ii)発明の名称:神経学的機能に関連した遺伝子の
スプライシング変種についての
新規診断マーカー (iii)配列の数:5 (iv)コンピューター読み取り可能形式: (A)媒体形態:3.5インチディスケット、容量1.4
4Mb (B)コンピューター:IBM486 (C)操作システム:WINDOWS FOR WORKGROUPS (D)ソフトウェア:WORDPERFECT 5.1 (v)現在の出願データ: (A)出願番号:未定 (B)出願日:これに伴う (C)分類: (vii)先の出願データ: (A)出願番号:60/012,077 (B)出願日:1996年2月22日 (viii)代理人等の情報: (A)氏名:ウィリアム・ティー・ハン (B)登録番号:34,344 (C)代理人等における処理番号:P50003 (ix)テレコミュニケーションの情報: (A)電話番号:610−270−5024 (B)ファックス番号:610−270−5090
【0037】配列番号:1 配列の長さ:1914塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CCGTACGTAG CCGCGGCGGC AGCGGGGCGG CGGGGAAGCG TATGCATACA AATTTATTAG 60 CATGCAGACT GGGAGAACCA CAAGACCTAA TCTGGGAGCC TGCAAGTGAC AACAGCCTTT 120 GCGGTCCTTA GACAGCTTGG CCTGGAGGAG AACACATGAA AGAAAGAACC TCAAGAGGCT 180 TTGTTTTCTG TGAAACAGTA TTTCTATACA GTTGCTCCAA TGACAGAGTT ACCTGCACCG 240 TTGTCCTACT TCCAGAATGC ACAGATGTCT GAGGACAACC ACCTGAGCAA TACTAATGAC 300 AATAGAGAAC GGCAGGAGCA CAACGACAGA CGGAGCCTTG GCCACCCTGA GCCATTATCT 360 AATGGACGAC CCCAGGGTAA CTCCCGGCAG GTGGTGGAGC AAGATGAGGA AGAAGATGAG 420 GAGCTGACAT TGAAATATGG CGCCAAGCAT GTGATCATGC TCTTTGTCCC TGTGACTCTC 480 TGCATGGTGG TGGTCGTGGC TACCATTAAG TCAGTCAGCT TTTATACCCG GAAGGATGGG 540 CAGCTAATCT ATACCCCATT CACAGAAGAT ACCGAGACTG TGGGCCAGAG AGCCCTGCAC 600 TCAATTCTGA ATGCTGCCAT CATGATCAGT GTCATTGTTG TCATGACTAT CCTCCTGGTG 660 GTTCTGTATA AATACAGGTG CTATAAGGTC ATCCATGCCT GGCTTATTAT ATCATCTCTA 720 TTGTTGCTGT TCTTTTTTTC ATTCATTTAC TTGGGGGAAG TGTTTAAAAC CTATAACGTT 780 GCTGTGGACT ACATTACTGT TGCACTCCTG ATCTGGAATT TTGGTGTGGT GGGAATGATT 840 TCCATTCACT GGAAAGGTCC ACTTCGACTC CAGCAGGCAT ATCTCATTAT GATTAGTGCC 900 CTCATGGCCC TGGTGTTTAT CAAGTACCTC CCTGAATGGA CTGCGTGGCT CATCTTGGCT 960 GTGATTTCAG TATATGATTT AGTGGCTGTT TTGTGTCCGA AAGGTCCACT TCGTATGCTG 1020 GTTGAAACAG CTCAGGAGAG AGATGAAACG CTTTTTCCAG CTCTCATTTA CTCCTCAACA 1080 ATGGTGTGGT TGGTGAATAT GGCAGAAGGA GACCCGGAAG CTCAAAGGAG AGTATCCAAA 1140 AATTCCAAGT ATAATGCAGA AAGCACAGAA AGGGAGTCAC AAGACACTGT TGCAGAGAAT 1200 GATGATGGCG GGTTCAGTGA GGAATGGGAA GCCCAGAGGG ACAGTCATCT AGGGCCTCAT 1260 CGCTCTACAC CTGAGTCACG AGCTGCTGTC CAGGAACTTT CCAGCAGTAT CCTCGCTGGT 1320 GAAGACCCAG AGGAAAGGGG AGTAAAACTT GGATTGGGAG ATTTCATTTT CTACAGTGTT 1380 CTGGTTGGTA AAGCCTCAGC AACAGCCAGT GGAGACTGGA ACACAACCAT AGCCTGTTTC 1440 GTAGCCATAT TAATTGGTTT GTGCCTTACA TTATTACTCC TTGCCATTTT CAAGAAAGCA 1500 TTGCCAGCTC TTCCAATCTC CATCACCTTT GGGCTTGTTT TCTACTTTGC CACAGATTAT 1560 CTTGTACAGC CTTTTATGGA CCAATTAGCA TTCCATCAAT TTTATATCTA GCATATTTGC 1620 GGTTAGAATC CCATGGATGT TTCTTCTTTG ACTATAACAA AATCTGGGGA GGACAAAGGT 1680 GRTTTTCCTG TGTCCCACAT CTAACAAAGT CAAGATTCCC GKCTGGACTT TTGCAGCTTC 1740 CTKCCAAGTC TTCCTGACCA CCTTGCACTW TTGGACTTTG GARGGAGGTG CCTAKAGAAA 1800 ACGRTTTTGA MCATACTTCA TCGCAGTGGA CTGTGTCCCT CGGTGCAGAA ACTACCAGAT 1860 TTGAGGGACG AGGTCAAGGA GATATGATAG GCCCGGAAGT TGCTGTGCCC ATCA 1914
【0038】配列番号2: 配列の長さ:463 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列 MET THR GLU LEU PRO ALA PRO LEU SER TYR PHE GLN ASN ALA GLN 1 5 10 15 MET SER GLU ASP ASN HIS LEU SER ASN THR ASN ASP ASN ARG GLU 20 25 30 ARG GLN GLU HIS ASN ASP ARG ARG SER LEU GLY HIS PRO GLU PRO 35 40 45 LEU SER ASN GLY ARG PRO GLN GLY ASN SER ARG GLN VAL VAL GLU 50 55 60 GLN ASP GLU GLU GLU ASP GLU GLU LEU THR LEU LYS TYR GLY ALA 65 70 75 LYS HIS VAL ILE MET LEU PHE VAL PRO VAL THR LEU CYS MET VAL 80 85 90 VAL VAL VAL ALA THR ILE LYS SER VAL SER PHE TYR THR ARG LYS 95 100 105 ASP GLY GLN LEU ILE TYR THR PRO PHE THR GLU ASP THR GLU THR 110 115 120 VAL GLY GLN ARG ALA LEU HIS SER ILE LEU ASN ALA ALA ILE MET 125 130 135 ILE SER VAL ILE VAL VAL MET THR ILE LEU LEU VAL VAL LEU TYR 140 145 150 LYS TYR ARG CYS TYR LYS VAL ILE HIS ALA TRP LEU ILE ILE SER 155 160 165 SER LEU LEU LEU LEU PHE GLU GLU SER PHE ILE TYR LEU GLY GLU 170 175 180 VAL PHE LYS THR TYR ASN VAL ALA VAL ASP TYR ILE THR VAL ALA 185 190 195 LEU LEU ILE TRP ASN PHE GLY VAL VAL GLY MET ILE SER ILE HIS 200 205 210 TRP LYS GLY PRO LEU ARG LEU GLN GLN ALA TYR LEU ILE MET ILE 215 220 225 SER ALA LEU MET ALA LEU VAL PHE ILE LYS TYR LEU PRO GLU TRP 230 235 240 THR ALA TRP LEU ILE LEU ALA VAL ILE SER VAL TYR ASP LEU VAL 245 250 255 ALA VAL LEU CYS PRO LYS GLY PRO LEU ARG MET LEU VAL GLU THR 260 265 270 ALA GLN GLU ARG ASP GLU THR LEU PHE PRO ALA LEU ILE TYR SER 275 280 285 SER THR MET VAL TRP LEU VAL ASN MET ALA GLU GLY ASP PRO GLU 290 295 300 ALA GLN ARG ARG VAL SER LYS ASN SER LYS TYR ASN ALA GLU SER 305 310 315 THR GLU ARG GLU SER GLN ASP THR VAL ALA GLU ASN ASP ASP GLY 320 325 330 GLY PHE SER GLU GLU TRP GLU ALA GLN ARG ASP SER HIS LEU GLY 335 340 345 PRO HIS ARG SER THR PRO GLU SER ARG ALA ALA VAL GLN GLU LEU 350 355 360 SER SER SER ILE LEU ALA GLY GLU ASP PRO GLU GLU ARG GLY VAL 365 370 375 LYS LEU GLY LEU GLY ASP PHE ILE PHE TYR SER VAL LEU VAL GLY 380 385 390 LYS ALA SER ALA THR ALA SER GLY ASP TRP ASN THR THR ILE ALA 395 400 405 CYS PHE VAL ALA ILE LEU ILE GLY LEU CYS LEU THR LEU LEU LEU 410 415 420 LEU ALA ILE PHE LYS LYS ALA LEU PRO ALA LEU PRO ILE SER ILE 425 430 435 THR PHE GLY LEU VAL PHE TYR PHE ALA THR ASP TYR LEU VAL GLN 440 445 450 PRO PHE MET ASP GLN LEU ALA PHE HIS GLN PHE TYR ILE 455 460
【0039】配列番号:3 配列の長さ:30塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 配列 GCACTCAATT CTGAATGCTG CCATCATGAT 30
【0040】配列番号:4 配列の長さ:30塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 配列 AGCAATACTG TACGTAGCCA GAATGACAAT 30
【0041】配列番号:5 配列の長さ:29塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 配列 CACCTGAGCA ATACWATGAC AATAGAGAA 29
【図1】 3つのエキソンおよび4つのイントロンにつ
いて起こり得る別のスプライシングのスキーム図であ
る。
いて起こり得る別のスプライシングのスキーム図であ
る。
【図2】 コンセンサスエキソン−イントロン−エキソ
ン構造および配列のスキーム図である。
ン構造および配列のスキーム図である。
【図3】 配列番号:1および2のプレセニリン1遺伝
子のVRSQ変種の配列を示す図である。
子のVRSQ変種の配列を示す図である。
【図4】 配列番号:1および2のプレセニリン1遺伝
子のVRSQ変種の配列を示す図である。
子のVRSQ変種の配列を示す図である。
【図5】 配列番号:1および2のプレセニリン1遺伝
子のVRSQ変種の配列を示す図である。
子のVRSQ変種の配列を示す図である。
【図6】 配列番号:1および2のプレセニリン1遺伝
子のVRSQ変種の配列を示す図である。
子のVRSQ変種の配列を示す図である。
【図7】 配列番号:3ないし5のPS−1オリゴヌク
レオチドプローブを示す。
レオチドプローブを示す。
【図8】 ヒト・脳におけるPS−1−長およびPS−
1−短 mRNAについてのISHシグナルの定量結果
を表にしたものである。
1−短 mRNAについてのISHシグナルの定量結果
を表にしたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/566 9282−4B C12N 15/00 ZNAA (71)出願人 597029653 ワシントン・ユニバーシティ Washington Universi ty アメリカ合衆国63110ミズーリ州セント・ ルイス、サウス・ユークリッド・アベニュ ー724番 (71)出願人 597024762 ユニバーシティ・オブ・サウス・フロリダ University of South Florida アメリカ合衆国33620フロリダ州タンパ、 イースト・フラワー・アベニュー4204番 (72)発明者 アマンダ・バートン イギリス、イーエヌ10・7エルユー、ハー ツ、ブロックスボウエン、ハイ・ストリー ト24番 (72)発明者 アリソン・エム・ゴート アメリカ合衆国63117ミズーリ州リッチモ ンド・ハイツ、クレイトニア・テラス1177 番 (72)発明者 ジョン・ハーディ アメリカ合衆国32084フロリダ州セント・ オーガスティン、ウォーター・ストリート 48番
Claims (13)
- 【請求項1】 神経学的疾病に罹病性のある個体から遺
伝学的試料を用意し、次いで、遺伝学的材料の試料中の
ポリアデニル化メッセンジャーRNA転写物またはそれ
によりコードされる蛋白中に存する配列VRXQ(式
中、Vはバリン、Rはアルギニン、Xは疎水性アミノ酸
残基、Qはグルタミン)を含む別のスプライス部位の存
在を検出することを含む神経学的疾病に罹病性のある個
体の同定方法。 - 【請求項2】 3番目の塩基位置に縮重位置を有する配
列VRXQに結合したアンチコドン配列を含む選択オリ
ゴヌクレオチドプローブを用いて配列VRXQが検出さ
れる請求項1の方法。 - 【請求項3】 さらに該オリゴヌクレオチドをコドン配
列に結合し、cDNAを検出することを含む請求項2の
方法。 - 【請求項4】 配列VRXQを含むポリペプチドに対す
る抗体を用いて配列VRXQが検出される請求項1の方
法。 - 【請求項5】 神経学的疾病がアルツハイマー病を含
み、mRNAまたは蛋白がプレセニリン1遺伝子により
コードされているものである請求項1の方法。 - 【請求項6】 配列が遺伝子のコドン26および27の
間における4個のアミノ酸の挿入からなるものであり、
該配列がVRSQである請求項5の方法。 - 【請求項7】 mRNAまたは蛋白がガンマ−アミノ酪
酸A受容体遺伝子によりコードされており、配列がVR
EQよりなるものである請求項1の方法。 - 【請求項8】 mRNAまたは蛋白がチロシンヒドロキ
シラーゼ遺伝子によりコードされており、配列がVRG
Qよりなるものである請求項1の方法。 - 【請求項9】 遺伝学的材料の試料中の配列VRXQ
(式中、Vはバリン、Rはアルギニン、Xは疎水性アミ
ノ酸残基、Qはグルタミン)を含むポリアデニル化メッ
センジャーRNA転写物またはそれによりコードされる
蛋白のレベルを調べることを含む神経学的疾病の診断方
法。 - 【請求項10】 神経学的疾病がアルツハイマー病を含
み、mRNAまたは蛋白がプレセニリン1遺伝子により
コードされているものである請求項9の方法。 - 【請求項11】 配列が遺伝子のコドン26および27
の間における4個のアミノ酸の挿入よりなるものであ
り、該配列がVRSQである請求項10の方法。 - 【請求項12】 mRNAまたは蛋白がガンマ−アミノ
酪酸A受容体遺伝子によりコードされており、配列がV
REQよりなるものである請求項9の方法。 - 【請求項13】 mRNAまたは蛋白がチロシンヒドロ
キシラーゼ遺伝子によりコードされており、配列がVR
GQよりなるものである請求項9の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US1207796P | 1996-02-22 | 1996-02-22 | |
US60/012077 | 1996-02-22 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10100A true JPH10100A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=21753280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9037546A Withdrawn JPH10100A (ja) | 1996-02-22 | 1997-02-21 | 神経学的機能に関連した遺伝子のスプライシング変種についての新規診断マーカー |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0791660A1 (ja) |
JP (1) | JPH10100A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002042319A3 (en) * | 2000-11-27 | 2003-03-13 | Entremed Inc | 2-substituted estrogens as antiangiogenic agents |
CN103151082A (zh) * | 2013-03-06 | 2013-06-12 | 中广核检测技术有限公司 | 核电站稳压器电加热元件套管涡流检查装置 |
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---|---|---|---|---|
ZA968899B (en) * | 1995-10-25 | 1998-07-23 | Univ Washington | A novel diagnostic marker for splicing variants of genes associated with neurological function |
US6881571B1 (en) | 1998-03-11 | 2005-04-19 | Exonhit Therapeutics S.A. | Qualitative differential screening |
FR2775984B1 (fr) * | 1998-03-11 | 2006-09-15 | Bioscreen Therapeutics Sa | Criblage differentiel qualitatif |
EP0814157A3 (en) * | 1996-06-18 | 1998-01-07 | Smithkline Beecham Corporation | Diagnostic marker for variants of presenilin genes associated with Alzheimers Disease and Familial Adult Onset Alzheimers Disease |
FR2798673B1 (fr) * | 1999-09-16 | 2004-05-28 | Exonhit Therapeutics Sa | Methodes et compositions pour la detection d'evenements pathologiques |
WO2003004532A2 (en) * | 2001-07-05 | 2003-01-16 | Geneprot, Inc. | Q9ul33/q9nzz4 and q9h5p3 splice variants |
FR2900936B1 (fr) * | 2006-05-15 | 2013-01-04 | Exonhit Therapeutics Sa | Procede et methodes de detection de la maladie d'alzheimer |
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---|---|---|---|---|
FR2701265B1 (fr) * | 1993-02-09 | 1995-04-07 | Inst Nat Sante Rech Med | Nouveaux polypeptides ayant une activité de récepteur sérotoninergique, acides nucléiques codant pour ces polypeptides et utilisations. |
-
1997
- 1997-02-14 EP EP97300988A patent/EP0791660A1/en not_active Ceased
- 1997-02-21 JP JP9037546A patent/JPH10100A/ja not_active Withdrawn
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WO2002042319A3 (en) * | 2000-11-27 | 2003-03-13 | Entremed Inc | 2-substituted estrogens as antiangiogenic agents |
CN103151082A (zh) * | 2013-03-06 | 2013-06-12 | 中广核检测技术有限公司 | 核电站稳压器电加热元件套管涡流检查装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0791660A1 (en) | 1997-08-27 |
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