JPH0998026A - マイクロ波信号発生方式及び装置 - Google Patents

マイクロ波信号発生方式及び装置

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JPH0998026A
JPH0998026A JP7278423A JP27842395A JPH0998026A JP H0998026 A JPH0998026 A JP H0998026A JP 7278423 A JP7278423 A JP 7278423A JP 27842395 A JP27842395 A JP 27842395A JP H0998026 A JPH0998026 A JP H0998026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で安定したマイクロ波信号を発生さ
せる。 【解決手段】単一のレーザ1の出力光をポンプ光9にし
て、光ファイバ3の第3次非線形光学効果である誘導4
光子混合により、ストークス光及びアンチストークス光
を発生させ、光周波数フィルタ4(a)、4(b)により、ポ
ンプ光9を除去すると共に、ストークス光13及びアン
チストークス光12を分離し、ストークス光13かアン
チストークス光12のどちらか一方の光を光変調器5で
光変調し、変調された光と無変調の光を同時にフォトデ
ィテクタ6に入力し、BPF7で不要な成分を除去する
ことにより、マイクロ波信号16を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信等における
光学的なマイクロ波信号発生技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より光学的なマイクロ波発生技術と
して、周波数の異なる2つの光波を発生させ、両者のビ
ート周波数を検出することによって、周波数差に相当し
たマイクロ波を生成する方法が知られていた。この方法
では2つの光波の位相や周波数を安定させる必要があ
り、そのために種々の方法が試みられていた。その代表
例は発振周波数が安定で互いに異なる2つレーザを用
い、両者の光の位相関係を固定する、いわゆる位相同期
を用いる方法である。図6はそのレーザの位相同期を行
うための光学系を示しており、図において40は第1の
Nd:YAGレーザ、41は第2のNd:YAGレー
ザ、42は第1のフォトディテクタ、43は第2のフォ
トディテクタ、44は光合波器、45はレンズ、46は
積分器、47はループフィルタ、48は増幅器、49は
ミキサ、50はシンセサイザ、51はピエゾ素子、52
はペルチェ素子、53は出力電気信号である。
【0003】レーザの位相同期光学系において、レーザ
40及びレーザ41の出力ビームは、光合波器44で合
波されてフォトディテクタ43に入力される。この合波
された光はフォトディテクタ43で自乗検波されて、ビ
ート周波数の信号が得られる。このビート信号の位相を
基準となるシンセサイザ50のRF信号と共にミキサ4
9に入力する。ミキサ49は2つの入力信号の位相差に
比例した出力電圧を発生するので、これをレーザ40に
帰還することによって、レーザ40に設けたピエゾ素子
51とペルチェ素子52が夫々共振器長と温度を変化さ
せレーザ40の発振周波数と位相を制御する。そして、
帰還回路を構成するループフィルタ47の利得を調整す
ることによって、ビート周波数は基準信号に同期し、レ
ーザ40及びレーザ41の周波数と位相同期が達成され
る。図7は本方式で発生したマイクロ波信号の波形であ
り、中央のピーク周波数の30GHzがビート周波数に
相当している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本方式
は構成が複雑であり、2つのレーザを用いるために小型
化と経済化が困難である。また位相同期技術は精密なル
ープフィルタの利得調整が必要であり、また技術的にも
熟練を要するため実用には適さないという欠点があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、ポンプ光の入射によって、光ファイバの
第3次の非線形光学効果である誘導4光子混合により、
ストークス光とアンチストークス光を発生させ、光周波
数フィルタ手段によりポンプ光を除去すると共に、スト
ークス光とアンチストークス光とを分離し、ストークス
光とアンチストークス光の何れか一方の光のみを光変調
手段により変調し、光電変換手段の受光面に変調した光
及び無変調の光を同時に照射して自乗検波出力信号を得
ると共に、電気信号フィルタ手段により、自乗検波出力
信号からストークス光とアンチストークス光の周波数差
に相当するマイクロ波信号のみを選択して出力するマイ
クロ波信号発生方式を得るものである。
【0006】また、ポンプ光の入射によって、光ファイ
バの第3次の非線形光学効果である誘導4光子混合によ
り、ストークス光とアンチストークス光を発生させ、光
周波数フィルタ手段によりポンプ光を除去すると共に、
ストークス光とアンチストークス光とを分離し、ストー
クス光とアンチストークス光の何れか一方の光のみを光
変調手段により変調すると共に、変調した光及び無変調
の光を夫々独立させて伝送し、光電変換手段の受光面に
変調した光及び無変調の光を同時に照射して自乗検波出
力信号を得ると共に、電気信号フィルタ手段により、自
乗検波出力信号からストークス光とアンチストークス光
の周波数差に相当するマイクロ波信号のみを選択して出
力するマイクロ波信号発生方式を得るものである。
【0007】本発明は、更に、ポンプ光の入射によっ
て、光ファイバの第3次の非線形光学効果である誘導4
光子混合により、ストークス光とアンチストークス光を
発生させる光ファイバ素子と、ポンプ光を除去すると共
に、ストークス光とアンチストークス光とを分離する光
周波数フィルタ手段と、ストークス光とアンチストーク
ス光の何れか一方の光のみを変調する光変調手段と、受
光面に変調した光及び無変調の光を同時に照射して自乗
検波出力信号を得る光電変換手段と、自乗検波出力信号
からストークス光とアンチストークス光の周波数差に相
当するマイクロ波信号のみを選択して出力する電気信号
フィルタ手段とからなるマイクロ波信号光伝送装置を得
るものである。
【0008】また、ポンプ光の入射によって、光ファイ
バの第3次の非線形光学効果である誘導4光子混合によ
り、ストークス光とアンチストークス光を発生させる光
ファイバ素子と、ポンプ光を除去すると共に、ストーク
ス光とアンチストークス光とを分離する光周波数フィル
タ手段と、ストークス光とアンチストークス光の何れか
一方の光のみを変調する光変調手段と、変調した光及び
無変調の光を夫々独立して伝送する光伝送手段と、受光
面に変調した光及び無変調の光を同時に照射して自乗検
波出力信号を得る光電変換手段と、自乗検波出力信号か
らストークス光とアンチストークス光の周波数差に相当
するマイクロ波信号のみを選択して出力する電気信号フ
ィルタ手段とからなるマイクロ波信号光伝送装置を得る
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、具体的には、単一のレ
ーザと光ファイバの非線形光学効果を利用して周波数差
がマイクロ波に相当する位相の揃った光波を発生させる
方法であり、先ず大まかな動作原理は、光ファイバ非線
形効果で2つの異なる周波数の光波を発生させ、一方を
情報信号で変調し、両者を自乗検波で周波数差に相当す
るマイクロ波信号を生成するものである。
【0010】次に、本発明の実施例の具体的な構成を図
面に従い説明する。図1は本実施例のマイクロ波信号発
生装置の構成図であり、1は室温連続発振型の高パワー
半導体レーザ素子、2(a)、2(b)は光増幅器であり、こ
の実施例ではエルビューム・ドープ・ファイバ・アンプ
を用いている。3は非線形効果発生用非線形光ファイバ
素子、4(a)、4(b)は光周波数フィルタ、5は光変調器
であり、この実施例では、電気光学効果を用いた導波形
光変調素子を用いている。尚、これらの光学素子は、可
能な限り集積回路化している。6はフォトディテクタで
あり、PinPD(Photo Diode)やAPD(Avalanche
Photo Diode)等の高速応答特性を有するフォトダイオ
ードを用いている。7はRF−BPF(高周波Band-pas
s filter)であり、フォトディテクタ6の出力信号から
不要な信号を除去している。尚、図中において本実施例
の説明に不要な光カプラや増幅器は省略している。
【0011】また、9はポンプ光スペクトル、10は誘
導4光子混合のスペクトル、11はポンプ光除去後のス
ペクトル、12はアンチストークス光のスペクトル、1
3はストークス光のスペクトル、14は情報信号、15
は変調されたアンチストークス光のスペクトル、16は
出力マイクロ波信号のスペクトルである。
【0012】図1において光増幅器2(a)を介して出力
された半導体レーザ素子1の光周波数fcのポンプ光9
を光ファイバ3に入射した際に、光ファイバ3における
誘導4光子混合で発生するストークス光とアンチストー
クス光の周波数は、夫々fc−Δf、fc+Δfであ
る。ここでΔfは周波数シフト量であり、この値はポン
プ光周波数と光ファイバの分散値によって決定する。そ
して、ファイバ出力光10は、再度光増幅器2(b)で増
幅され、前段の光周波数フィルタ4(a)でポンプ光が除
去されて11に示すスペクトルの光になり、更に後段の
光周波数フィルタ4(b)でストークス光13とアンチス
トークス光12に分離される。
【0013】分離したいずれか一方、図1ではアンチス
トークス光12を光変調器5に入力し、伝達すべき情報
信号14で変調した後、変調されたアンチストークス光
15と無変調のストーク光13を合波し、フォトディテ
クタ7で自乗検波して、BPF8でフィルタリングし、
不要な高周波成分及び直流成分を遮断することによっ
て、キャリア周波数が2・Δf(=fa−fs)のマイ
クロ波の情報信号が生成できる。この際、フォトディテ
クタ7の応答速度は、情報信号14のビット転送速度の
少なくとも2倍は必要である。そこで、フォトディテク
タ7としては、応答速度の速いAPDやPinPD等が
用いられる。尚、この実施例では、アンチストークス光
を光変調しているが、光変調をおこなうのはアンチスト
ークス光に限定されず、ストークス光を光変調するよう
な方式であってもかまわない。
【0014】次に、誘導4光子混合の原理について述べ
る。誘導4光子混合は、高電界強度下において、2個の
ポンプ光子からストークス光子とアンチストークス光子
を1個ずつ発生するもので、光ファイバの第3次非線形
光学効果に起因するものである。この際、ポンプ光周波
数からの周波数シフト量をΔfとすると、エネルギ保存
則から3つの波の周波数の関係は次式を満足しなければ
ならない。
【0015】
【数1】数式1 fa=fc+Δf
【数2】数式2 fs=fc−Δf (ただし、fcはポンプ光の周波数)
【0016】一方、3波は次式の運動量保存則を同時に
満足しなければならない。
【0017】
【数3】数式3 2ncfc=nsfs+nafa (ただし、niは周波数fiにおける屈折率)
【0018】そして、Δfは数式1、数式2及び数式3
の連立方程式の解として決定される。従って、光ファイ
バの分散特性またはポンプ光周波数を任意に選択するこ
とによって、所望のΔfを得ることができる。
【0019】更に、誘導4光子混合で発生するストーク
光とアンチストークス光の光波は周波数が安定で且つコ
ヒーレントで位相関係が固定しているため、両者の自乗
検波出力と得られるマイクロ波信号は周波数や強度の揺
らぎがない。以上の理由からマイクロ波信号発生方法と
して、従来方法に比べて簡便で且つ優れているといえ
る。
【0020】尚、この実施例では、ポンプ光として高パ
ワー半導体レーザ素子1の出力光を光増幅器2(a)で増
幅して得ているが、本発明ではこれに限定されるもので
はなく、誘導4光子混合に必要な電界強度が得られる光
周波数が安定で且つコヒーレントな光を常温で連続供給
できる光源であればどのような光源であってもかまわな
い。また、光ファイバ3の出力光を光増幅器2(b)で増
幅しているが、光増幅器2(b)を配する位置は光周波数
フィルタ4(a)と光周波数フィルタ4(b)の間に挿入して
もよく、更には、誘導4光子混合で発生するストーク光
とアンチストークス光が必要な光量を満たしていれば、
省略してもかまわない。
【0021】次に、光周波数フィルタ4(a)、4(b)の設
計方法を示す。図2はMach−Zehnder干渉計
(MZI)型光フィルタであり、20(a)、20(b)は3
dBカップラ、21はMZIの第1のアーム、22はM
ZIの第2のアーム、23は移相器である。 そして、
MZIの入力端子1の入力に対する出力端子1及び出力
端子2の出力は、夫々sin2(πfτ)、cos2
(πfτ)で与えられる。
【0022】即ち、図3の(a)のように前段の光周波数
フィルタ4(a)でfcを阻止し、出力端子1からfs 、
faを出力させるためには、MZIの光路長差を下記の
数式のとおりにする必要がある。
【0023】
【数4】Δl=v/(2Δf) (ただし、vは真空中の光速)
【0024】尚、光路長差の調整は移相器23で行うこ
とができ、通常、移相器23には温度調整型位相シフタ
を用いる。
【0025】一方、後段の光周波数フィルタ4(b)で出
力端子1にはfsが出力端子2にはfaが出力を出力さ
せるためには、MZIの光路長差を下記の数式のとおり
にする必要がある。
【0026】
【数5】Δl=v/(4Δf) (ただし、vは真空中の光速)
【0027】よって、このように設計した光周波数フィ
ルタ4(b)を用いると、出力端子1にはfsが出力端子2
にはfaが出力するので両波を分離することができる。
(図3の(b)、(c))
【0028】本発明は、更には、単一のレーザと光ファ
イバの非線形光学効果を利用して周波数差がマイクロ波
に相当する位相の揃った光波を発生させ、一方を情報信
号で変調し、両者を遠隔地まで別個に光ファイバにて伝
送した後、自乗検波で周波数差に相当するマイクロ波信
号を生成するものである。
【0029】本発明の第2の実施例の具体的な構成を図
面に従い説明する。図4は本実施例のマイクロ波信号発
生装置の構成図であり、8(a)、8(b)はマイクロ波信号
伝送用光ファイバであり、図1と同一構成のものは同一
名称で示している。
【0030】図4において光増幅器2(a)を介して出力
された半導体レーザ素子1の光周波数fcのポンプ光9
を光ファイバ3に入射した際に、誘導4光子混合で発生
するストークス光とアンチストークス光の周波数は、夫
々fc−Δf、fc+Δfである。ここでΔfは周波数
シフト量であり、この値はポンプ光周波数と光ファイバ
の分散値によって決定する。ファイバ出力光10は、再
度光増幅器2(b)で増幅され、前段の光周波数フィルタ
4(a)でポンプ光が除去されて11に示すスペクトルの
光になり、更に後段の光周波数フィルタ4(b)でストー
クス光13とアンチストークス光12に分離される。
【0031】分離したいずれか一方、図4ではアンチス
トークス光12を光変調器5に入力し伝達すべき情報信
号14で変調した後、両信号を夫々別個に光ファイバ8
(a)、8(b)で伝送する。そして、受信端で変調されたア
ンチストークス信号15と無変調のストーク光13を合
波し、フォトディテクタ6で自乗検波して、BPF7で
フィルタリングし、不要な高周波成分及び直流成分を遮
断することによって、キャリア周波数が2・Δf(=f
a−fs)のマイクロ波の情報信号16が生成される。
【0032】この際、フォトディテクタ7の応答速度
は、情報信号14のビット転送速度の少なくとも2倍は
必要である。また、この実施例では、アンチストークス
光を光変調しているが、光変調をおこなうのはアンチス
トークス光に限定されず、ストークス光を光変調するよ
うな方式であってもかまわない。
【0033】尚、光ファイバ8(a)、8(b)で長距離伝送
した場合、伝送された光が大幅に減衰している場合には
フォトディテクタ6にAPDを用いるのが望ましいが、
PinPDを用いてもよい。また、この実施例では2本
の光ファイバを用いているが、伝送する2つの光を夫々
直交する直線偏波光として、偏波面保存光ファイバを介
してフォトディテクタ6側に伝送してもよく、この場
合、光ファイバは1本で済む。
【0034】次に、図5にこの実施例におけるマイクロ
波信号発生装置の運用例を示す。この運用例では、無線
通信において、アンテナ38を設置した無線基地30と
無線基地30を統合する制御局31間のデータ信号の伝
送を複数本の光ファイバの束からなる光ファイバケーブ
ル32で行う、所謂光ファイバフィーダとしてこの実施
例におけるマイクロ波信号発生装置33′、33″を利
用したものである。
【0035】尚、マイクロ波信号発生装置33′、3
3″は、上記第2の実施例のマイクロ波信号発生装置に
おいて、光ファイバ8(a)、8(b)を挟んで、発光側をマ
イクロ波信号発生装置33′、受光側をマイクロ波信号
発生装置33″と仮に称したものである。
【0036】また、無線基地30におけるアンテナ等の
制御信号も、この光ファイバケーブル32を介して行わ
れる。
【0037】運用方法としては、まず、制御局31内の
無線基地制御装置35から無線基地30内の制御装置3
7に対し、光ファイバケーブル32を介してアンテナ3
8の姿勢制御や電力増幅器36等の制御を行う制御信号
を送って、アンテナ38の姿勢制御装置(図示せず)や
電力増幅器36を制御し、送信準備を行う。
【0038】次に、制御局31内の情報信号源34から
マイクロ波信号発生装置33′に例えば6.2M〜15
6Mbpsの情報信号を出力し、マイクロ波信号発生装
置33′内の光変調器5で光変調を行い、上述したよう
に変調光と無変調光とを夫々独立させて光ファイバケー
ブル32を介して無線基地30内のマイクロ波信号発生
装置33″に伝送し、マイクロ波信号発生装置33″内
のフォトディテクタ6及びBPF7でマイクロ波信号を
発生させる。
【0039】ここで発生したマイクロ波信号を電力増幅
器36及びアンテナ38を介してマイクロ波の電波とし
て送信する。この際、マイクロ波信号の周波数は制御局
31側から送られてくる光信号によって決定されるもの
であるから、無線基地30側では送信状態等のモニター
データを光ファイバケーブル32を介して制御局31側
に送るだけで済むから、無線基地30の無人化が実現で
きる。
【0040】このようなシステムを従来の技術で行うと
制御局31側から無線基地30に低損失の同軸ケーブル
を敷設してマイクロ波を伝送しなければならず、同軸ケ
ーブルの敷設が大がかりになってしまうと共に、伝送さ
れるマイクロ波信号もかなり減衰してしまうので、無線
基地30側で増幅しなければならず、S/N比が悪化し
てしまうという問題が生じていたが、この運用例におけ
るマイクロ波信号発生装置では、直接マイクロ波信号を
伝送しているわけではないので、高いS/N比を確保し
つつ安定してデータ信号の伝送が実現でき、設備に要す
る費用も少なくて済み且つ保守管理等も容易になる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
単一のレーザと光ファイバの非線形光学効果を利用して
周波数差がマイクロ波に相当する位相の揃った光波を発
生させているので、フォトディテクタ及びBPFを用い
ることにより、安定したマイクロ波信号を簡単な構成で
発生することができる。
【0042】更に、本発明においては、単一のレーザと
光ファイバの非線形光学効果を利用して周波数差がマイ
クロ波に相当する位相の揃った光波を発生させて、これ
らの光波を独立して、光ファイバ等の手段により伝送
し、フォトディテクタ及びBPFを用いることにより、
安定したマイクロ波信号を簡単な構成で発生させている
ので、遠距離にある所にデータ信号を送っても、高いS
/N比で且つ安定してデータ信号の伝送が実現できる
等、多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるマイクロ波信号発生
装置の構成図である。
【図2】本発明の一実施例における光周波数フィルタの
構成図である。
【図3】光周波数フィルタの周波数特性図である。
【図4】本発明の第2の実施例におけるマイクロ波信号
発生装置の構成図である。
【図5】本発明の第2の実施例におけるマイクロ波信号
発生装置の運用例を示す概念図である。
【図6】従来のマイクロ波信号発生装置の構成図であ
る。
【図7】従来のマイクロ波信号発生装置の出力のスペク
トルを示す図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ素子 2(a)、2(b) 光増幅器 3 光ファイバ素子 4(a)、4(b) 光周波数フィルタ 5 光変調器 6 フォトディテクタ 7 BPF 8(a)、8(b) 光ファイバ 9 ポンプ光 10 ファイバ出力光 11 光周波数フィルタ4(a)の出力光 12 アンチストークス光 13 ストークス光 14 情報信号 15 変調されたアンチストークス光 16 マイクロ波の情報信号 30 無線基地 31 制御局 32 光ファイバケーブル 33′、33″ マイクロ波信号発生装置 34 情報信号源 36 電力増幅器 38 アンテナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプ光の入射によって、光ファイバの第
    3次の非線形光学効果である誘導4光子混合により、ス
    トークス光とアンチストークス光を発生させ、光周波数
    フィルタ手段によりポンプ光を除去すると共に、ストー
    クス光とアンチストークス光とを分離し、ストークス光
    とアンチストークス光の何れか一方の光のみを光変調手
    段により変調し、光電変換手段の受光面に変調した光及
    び無変調の光を同時に照射して自乗検波出力信号を得る
    と共に、電気信号フィルタ手段により、自乗検波出力信
    号からストークス光とアンチストークス光の周波数差に
    相当するマイクロ波信号のみを選択して出力することを
    特徴とするマイクロ波信号発生方式。
  2. 【請求項2】ポンプ光の入射によって、光ファイバの第
    3次の非線形光学効果である誘導4光子混合により、ス
    トークス光とアンチストークス光を発生させ、光周波数
    フィルタ手段によりポンプ光を除去すると共に、ストー
    クス光とアンチストークス光とを分離し、ストークス光
    とアンチストークス光の何れか一方の光のみを光変調手
    段により変調すると共に、変調した光及び無変調の光を
    夫々独立させて伝送し、光電変換手段の受光面に変調し
    た光及び無変調の光を同時に照射して自乗検波出力信号
    を得ると共に、電気信号フィルタ手段により、自乗検波
    出力信号からストークス光とアンチストークス光の周波
    数差に相当するマイクロ波信号のみを選択して出力する
    ことを特徴とするマイクロ波信号発生方式。
  3. 【請求項3】ポンプ光の入射によって、光ファイバの第
    3次の非線形光学効果である誘導4光子混合により、ス
    トークス光とアンチストークス光を発生させる光ファイ
    バ素子と、ポンプ光を除去すると共に、ストークス光と
    アンチストークス光とを分離する光周波数フィルタ手段
    と、ストークス光とアンチストークス光の何れか一方の
    光のみを変調する光変調手段と、受光面に変調した光及
    び無変調の光を同時に照射して自乗検波出力信号を得る
    光電変換手段と、自乗検波出力信号からストークス光と
    アンチストークス光の周波数差に相当するマイクロ波信
    号のみを選択して出力する電気信号フィルタ手段とから
    なることを特徴とするマイクロ波信号発生装置。
  4. 【請求項4】ポンプ光の入射によって、光ファイバの第
    3次の非線形光学効果である誘導4光子混合により、ス
    トークス光とアンチストークス光を発生させる光ファイ
    バ素子と、ポンプ光を除去すると共に、ストークス光と
    アンチストークス光とを分離する光周波数フィルタ手段
    と、ストークス光とアンチストークス光の何れか一方の
    光のみを変調する光変調手段と、変調した光及び無変調
    の光を夫々独立して伝送する光伝送手段と、受光面に変
    調した光及び無変調の光を同時に照射して自乗検波出力
    信号を得る光電変換手段と、自乗検波出力信号からスト
    ークス光とアンチストークス光の周波数差に相当するマ
    イクロ波信号のみを選択して出力する電気信号フィルタ
    手段とからなることを特徴とするマイクロ波信号発生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100430603B1 (ko) * 2002-05-08 2004-05-10 오일환 광섬유모듈을 이용한 비선형 광섬유

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