JPH0992013A - 無電極放電灯 - Google Patents
無電極放電灯Info
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- JPH0992013A JPH0992013A JP7242094A JP24209495A JPH0992013A JP H0992013 A JPH0992013 A JP H0992013A JP 7242094 A JP7242094 A JP 7242094A JP 24209495 A JP24209495 A JP 24209495A JP H0992013 A JPH0992013 A JP H0992013A
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- Japan
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- valve
- discharge
- induction coil
- thin tube
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 補助放電開始のための電圧を小さくし、始動
しやすい無電極放電灯を提供すること。 【解決手段】 放電ガスが封入された第1のバルブ11
と、そのバルブ11を覆うような形で形成された第2の
バルブ12と、第2のバルブ12に開口部を有しその底
面Aが第1のバルブ11の外壁面となる細管13と、そ
の一端が底面Aに当接するように配設された始動補助電
極14と、第2のバルブ12の外壁面に沿って巻回され
た誘導コイル16とを備え、細管13の底面Aは誘導コ
イル16から最も遠い部分よりもコイル16に近づいた
部分に位置し、誘導コイル16のターン数は、コイル巻
線間に発生する自己誘導電界により第1のバルブ11内
で補助放電維持が可能なターン数であり、始動補助電極
14に印加される電圧は、それのみでは放電維持が不可
能な繰り返し周波数のパルス電圧であることを特徴とす
る。
しやすい無電極放電灯を提供すること。 【解決手段】 放電ガスが封入された第1のバルブ11
と、そのバルブ11を覆うような形で形成された第2の
バルブ12と、第2のバルブ12に開口部を有しその底
面Aが第1のバルブ11の外壁面となる細管13と、そ
の一端が底面Aに当接するように配設された始動補助電
極14と、第2のバルブ12の外壁面に沿って巻回され
た誘導コイル16とを備え、細管13の底面Aは誘導コ
イル16から最も遠い部分よりもコイル16に近づいた
部分に位置し、誘導コイル16のターン数は、コイル巻
線間に発生する自己誘導電界により第1のバルブ11内
で補助放電維持が可能なターン数であり、始動補助電極
14に印加される電圧は、それのみでは放電維持が不可
能な繰り返し周波数のパルス電圧であることを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電ガスを封入し
た透光性材料よりなるバルブ内部に電極を持たず、バル
ブ外部から放電ガスに対して高周波電磁界を作用させる
ことによって、放電ガスを励起発光させるようにした無
電極放電灯に関するものである。
た透光性材料よりなるバルブ内部に電極を持たず、バル
ブ外部から放電ガスに対して高周波電磁界を作用させる
ことによって、放電ガスを励起発光させるようにした無
電極放電灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、バルブ内に封入した放電ガス
に高周波電磁界を作用させることによって、放電ガスを
励起して発光させるようにした無電極放電灯が知られて
いる。この種の無電極放電灯は、小型、高出力、長寿命
などの特徴を有しているものであるから、各所で研究開
発がなされ、高出力点光源などとして様々の利用が考え
られている。
に高周波電磁界を作用させることによって、放電ガスを
励起して発光させるようにした無電極放電灯が知られて
いる。この種の無電極放電灯は、小型、高出力、長寿命
などの特徴を有しているものであるから、各所で研究開
発がなされ、高出力点光源などとして様々の利用が考え
られている。
【0003】無電極放電灯としては、図6に示すよう
に、誘導コイル2を囲む形の電球形のバルブ1を備え、
誘導コイル2に対して高周波電流を通電し、バルブ1の
中に封入された放電ガスに高周波電磁界を作用させるこ
とによって、放電ガスを励起発光させるようにしたもの
がある(特開昭57−78766号公報参照)。放電ガ
スとしては、水銀蒸気を含むものが用いられ、水銀原子
の励起によって紫外線が放射され、蛍光体3で可視光に
変換されるようになっている。
に、誘導コイル2を囲む形の電球形のバルブ1を備え、
誘導コイル2に対して高周波電流を通電し、バルブ1の
中に封入された放電ガスに高周波電磁界を作用させるこ
とによって、放電ガスを励起発光させるようにしたもの
がある(特開昭57−78766号公報参照)。放電ガ
スとしては、水銀蒸気を含むものが用いられ、水銀原子
の励起によって紫外線が放射され、蛍光体3で可視光に
変換されるようになっている。
【0004】かかる無電極放電灯においては、誘導コイ
ル2として用いられているコイルはバルブ1によって囲
われているため、ランプ動作時に非常に高温になり、特
に高出力タイプの場合には、コイル2が劣化したり、コ
イル2での消費電力が増加し効率が悪くなるという問題
がある。
ル2として用いられているコイルはバルブ1によって囲
われているため、ランプ動作時に非常に高温になり、特
に高出力タイプの場合には、コイル2が劣化したり、コ
イル2での消費電力が増加し効率が悪くなるという問題
がある。
【0005】これに対して図7に示すように、球状のバ
ルブ1を備え、バルブ1の外周に巻回した誘導コイル2
に、高周波電源4から高周波電流を通電する無電極放電
灯が開発されている。この無電極放電灯では、コイル2
の熱を外気に逃がすことができる上、コイル1内側の電
磁界の強い部分を有効に放電ガスに作用させることがで
きる。
ルブ1を備え、バルブ1の外周に巻回した誘導コイル2
に、高周波電源4から高周波電流を通電する無電極放電
灯が開発されている。この無電極放電灯では、コイル2
の熱を外気に逃がすことができる上、コイル1内側の電
磁界の強い部分を有効に放電ガスに作用させることがで
きる。
【0006】また、バルブを保温し、発光効率向上を意
図した二重管構造の無電極放電灯として米国特許第5,
150,015号明細書に開示された構造では、図8に
示すように、始動補助チャンバー5がコイル2から最も
遠い位置に有り、この部分に高電圧を印加する仕組みに
なっている。このような位置に静電的なカップリングで
放電を維持するための補助手段を置くことは、動きやす
い補助放電を維持するために有利であるが、一方、補助
放電開始のための電圧を印加する場合には、コイル2と
の間に印加される電圧によるため、その距離が大きいと
発生する電界は小さくなり、補助放電開始のために非常
に大きな電圧を印加させる必要があるといった問題があ
る。
図した二重管構造の無電極放電灯として米国特許第5,
150,015号明細書に開示された構造では、図8に
示すように、始動補助チャンバー5がコイル2から最も
遠い位置に有り、この部分に高電圧を印加する仕組みに
なっている。このような位置に静電的なカップリングで
放電を維持するための補助手段を置くことは、動きやす
い補助放電を維持するために有利であるが、一方、補助
放電開始のための電圧を印加する場合には、コイル2と
の間に印加される電圧によるため、その距離が大きいと
発生する電界は小さくなり、補助放電開始のために非常
に大きな電圧を印加させる必要があるといった問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、その目的とするところは、補助放
電開始電圧が小さい、すなわち、始動しやすい無電極放
電灯を提供することにある。
鑑みなされたもので、その目的とするところは、補助放
電開始電圧が小さい、すなわち、始動しやすい無電極放
電灯を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明は、図1に示すように、放電ガスが
封入された透光性材料よりなる第1のバルブ11と、そ
のバルブ11を覆うような形で形成され、内部空間が高
真空に排気された透光性材料よりなる第2のバルブ12
と、第2のバルブ12に開口部を有し、その底面Aが第
1のバルブ11の外壁面となる細管13と、その一端が
細管13の底面Aに当接するように配設された始動補助
電極14と、第2のバルブ12の外壁面に沿って巻回さ
れた誘導コイル16とを備えた無電極放電灯であって、
細管13の底面Aは、誘導コイル16から最も遠い部分
よりもコイル16に近づいた部分に位置し、誘導コイル
16のターン数は、コイル巻線間に発生する自己誘導電
界により第1のバルブ11内で補助放電維持が可能なタ
ーン数であり、始動補助電極14に印加される電圧は、
それのみでは放電維持が不可能な繰り返し周波数のパル
ス電圧であることを特徴とする。
請求項1記載の発明は、図1に示すように、放電ガスが
封入された透光性材料よりなる第1のバルブ11と、そ
のバルブ11を覆うような形で形成され、内部空間が高
真空に排気された透光性材料よりなる第2のバルブ12
と、第2のバルブ12に開口部を有し、その底面Aが第
1のバルブ11の外壁面となる細管13と、その一端が
細管13の底面Aに当接するように配設された始動補助
電極14と、第2のバルブ12の外壁面に沿って巻回さ
れた誘導コイル16とを備えた無電極放電灯であって、
細管13の底面Aは、誘導コイル16から最も遠い部分
よりもコイル16に近づいた部分に位置し、誘導コイル
16のターン数は、コイル巻線間に発生する自己誘導電
界により第1のバルブ11内で補助放電維持が可能なタ
ーン数であり、始動補助電極14に印加される電圧は、
それのみでは放電維持が不可能な繰り返し周波数のパル
ス電圧であることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、図2に示すよう
に、第1のバルブ11と第2のバルブ12と細管13と
誘導コイル16とを備え、細管13には一対の始動補助
電極14,14が、その一端が細管13の底面Aに当接
するように配設されると共に、細管13はその底面Aが
誘導コイル16から最も遠い部分に位置するように配置
され、始動補助電極14,14間にはそれのみでは放電
維持が不可能な繰り返し周波数のパルス電圧が印加され
るようになっている。
に、第1のバルブ11と第2のバルブ12と細管13と
誘導コイル16とを備え、細管13には一対の始動補助
電極14,14が、その一端が細管13の底面Aに当接
するように配設されると共に、細管13はその底面Aが
誘導コイル16から最も遠い部分に位置するように配置
され、始動補助電極14,14間にはそれのみでは放電
維持が不可能な繰り返し周波数のパルス電圧が印加され
るようになっている。
【0010】請求項3記載の発明は、図4に示すよう
に、第1のバルブ11と第2のバルブ12と細管13と
誘導コイル16とを備え、細管13にはその一端が細管
13の底面Aに当接する始動補助電極14が配設され、
細管13はその底面Aが誘導コイル16から最も遠い部
分に位置するように配置され、また、始動補助電極14
に電気絶縁物を介する形で電気導電材18が配置され、
その電気導電材18が実質的に始動補助電極14に対し
て大地電位を持つように構成されている。
に、第1のバルブ11と第2のバルブ12と細管13と
誘導コイル16とを備え、細管13にはその一端が細管
13の底面Aに当接する始動補助電極14が配設され、
細管13はその底面Aが誘導コイル16から最も遠い部
分に位置するように配置され、また、始動補助電極14
に電気絶縁物を介する形で電気導電材18が配置され、
その電気導電材18が実質的に始動補助電極14に対し
て大地電位を持つように構成されている。
【0011】請求項4記載の発明は、電気導電材18を
金属箔としたものである。
金属箔としたものである。
【0012】
(実施形態1)図1に示すように、第1のバルブ11
は、石英ガラス等の透光性材料によって球状に形成され
ており、その内部には放電ガスとして希ガスと金属ハロ
ゲン化物が封入されている。例えば、放電ガスとして1
00Torrのキセノンガスと10mgのNaI−TaI−I
nI(ナトリウム沃化物、タリウム沃化物、インジウム
沃化物の混合物)が用いられる。
は、石英ガラス等の透光性材料によって球状に形成され
ており、その内部には放電ガスとして希ガスと金属ハロ
ゲン化物が封入されている。例えば、放電ガスとして1
00Torrのキセノンガスと10mgのNaI−TaI−I
nI(ナトリウム沃化物、タリウム沃化物、インジウム
沃化物の混合物)が用いられる。
【0013】第2のバルブ12は、第1のバルブ11を
覆うような形で形成され、その空間は真空に保たれてい
る。そして、第1のバルブ11は第2のバルブ12に開
口部を有する細管13を介して固定されており、細管1
3が当接する第1のバルブ11の部分Aでは、バルブ1
1の構成材(ガラス)のみで外気と接するように構成さ
れている。つまり、第1のバルブ11の外壁面が細管1
3の底面Aとなるように構成されている。
覆うような形で形成され、その空間は真空に保たれてい
る。そして、第1のバルブ11は第2のバルブ12に開
口部を有する細管13を介して固定されており、細管1
3が当接する第1のバルブ11の部分Aでは、バルブ1
1の構成材(ガラス)のみで外気と接するように構成さ
れている。つまり、第1のバルブ11の外壁面が細管1
3の底面Aとなるように構成されている。
【0014】細管13には補助放電開始用のニッケル製
の電極14が封入されており、その始動補助電極14の
一端は第1のバルブ11の外壁(細管13の底面)に接
する形で配置され、他端はパルス発生回路15に接続さ
れている。ここで、上記バルブ11の形状は球状でなく
ても良く、例えば、円筒形のような他の形状であっても
構わない。
の電極14が封入されており、その始動補助電極14の
一端は第1のバルブ11の外壁(細管13の底面)に接
する形で配置され、他端はパルス発生回路15に接続さ
れている。ここで、上記バルブ11の形状は球状でなく
ても良く、例えば、円筒形のような他の形状であっても
構わない。
【0015】誘導コイル16は、第1のバルブ11の近
傍であって第2のバルブ12の外壁面を巻回する形で形
成され、例えばこの実施形態では5ターン巻回されてお
り、その両端は高周波電源17に接続されている。
傍であって第2のバルブ12の外壁面を巻回する形で形
成され、例えばこの実施形態では5ターン巻回されてお
り、その両端は高周波電源17に接続されている。
【0016】ここで、誘導コイル16のターン数は、コ
イル巻線間に発生する自己誘導電界により第1のバルブ
11内で補助放電維持が可能なターン数に設計されてお
り、また、始動補助電極14に印加される電圧は、それ
のみでは放電維持が不可能な繰り返し周波数のパルス電
圧としてある。
イル巻線間に発生する自己誘導電界により第1のバルブ
11内で補助放電維持が可能なターン数に設計されてお
り、また、始動補助電極14に印加される電圧は、それ
のみでは放電維持が不可能な繰り返し周波数のパルス電
圧としてある。
【0017】このように構成された無電極放電灯におい
て、高周波電源17を動作させると、誘導コイル16に
高周波電流が流れ、誘導コイル16のまわりに電磁場が
発生する。この電磁場により、バルブ11内の放電ガス
が放電維持される。
て、高周波電源17を動作させると、誘導コイル16に
高周波電流が流れ、誘導コイル16のまわりに電磁場が
発生する。この電磁場により、バルブ11内の放電ガス
が放電維持される。
【0018】しかしながら、キセノンガスのガス圧が高
い場合等には放電開始電圧が高く、誘導コイル16で発
生する電圧では放電開始不可能な場合があり、このよう
な場合、上記始動補助電極14に電圧を印加すると、バ
ルブ11内に放電の種となる電子が発生し、この電子が
誘導コイル16の線間に発生する電界により、静電結合
的に紐状の予備放電が維持される。
い場合等には放電開始電圧が高く、誘導コイル16で発
生する電圧では放電開始不可能な場合があり、このよう
な場合、上記始動補助電極14に電圧を印加すると、バ
ルブ11内に放電の種となる電子が発生し、この電子が
誘導コイル16の線間に発生する電界により、静電結合
的に紐状の予備放電が維持される。
【0019】この紐状放電は、誘導コイル16による誘
導電界によりドーナツ状の放電に移行し、維持される。
放電維持中にはバルブ11内部の電子が電磁場により運
動エネルギ−を受け取り、放電ガス原子に衝突しエネル
ギ−を与える。放電ガス原子は電離されたり、励起され
たりする。励起された原子は基底状態に戻るときに発光
する。この発光をエネルギ−として利用するのである。
場合によっては発生した紫外線を蛍光体により可視光に
変換して用いることもある。
導電界によりドーナツ状の放電に移行し、維持される。
放電維持中にはバルブ11内部の電子が電磁場により運
動エネルギ−を受け取り、放電ガス原子に衝突しエネル
ギ−を与える。放電ガス原子は電離されたり、励起され
たりする。励起された原子は基底状態に戻るときに発光
する。この発光をエネルギ−として利用するのである。
場合によっては発生した紫外線を蛍光体により可視光に
変換して用いることもある。
【0020】この紐状放電発生の種となる電子発生は、
始動補助電極14に印加した電圧によって決まるもので
あるが、実際にはバルブ11内部空間での電界強度によ
る。電界強度は、単純には(印加電圧)/(電圧印加距
離)で表せる。この実施形態では、細管13が誘導コイ
ル16に近づく方向に曲げて構成されている。このよう
に構成することにより、始動補助電極14と誘導コイル
16の距離、すなわち電圧印加距離が小さくなり、印加
電圧が小さくても始動補助可能となり、始動しやすい無
電極放電灯が得られる。
始動補助電極14に印加した電圧によって決まるもので
あるが、実際にはバルブ11内部空間での電界強度によ
る。電界強度は、単純には(印加電圧)/(電圧印加距
離)で表せる。この実施形態では、細管13が誘導コイ
ル16に近づく方向に曲げて構成されている。このよう
に構成することにより、始動補助電極14と誘導コイル
16の距離、すなわち電圧印加距離が小さくなり、印加
電圧が小さくても始動補助可能となり、始動しやすい無
電極放電灯が得られる。
【0021】(実施形態2)図2は実施形態2を示すも
ので、実施形態1と異なる点は、図3に拡大して示すよ
うに、第1のバルブ11を固定する細管13を仕切り1
3aにより電気的に絶縁された2室に分離し、それぞれ
の室に始動補助電極14,14を配置すると共に、これ
らの電極14,14間にパルス電圧を印加できるように
したことで、他の構成は実施形態1と同様であるので、
同等構成に同一符号を付すことにより説明を省略する。
ので、実施形態1と異なる点は、図3に拡大して示すよ
うに、第1のバルブ11を固定する細管13を仕切り1
3aにより電気的に絶縁された2室に分離し、それぞれ
の室に始動補助電極14,14を配置すると共に、これ
らの電極14,14間にパルス電圧を印加できるように
したことで、他の構成は実施形態1と同様であるので、
同等構成に同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0022】かかる実施形態においては、始動補助電極
14,14間にパルス電圧を印加すると、バルブ11内
に放電の種となる電子が発生し、この電子が誘導コイル
16の線間に発生する電界により、静電結合的に紐状の
予備放電が維持される。その後の作用は前記実施形態1
と同様である。また、紐状放電発生の種となる電子発生
は、前記実施形態1と同様、(印加電圧)/(電圧印加
距離)で表せるが、この実施形態では、細管13内に絶
縁物を介して2本の電極14,14が配置されているの
で、前記電圧印加距離が小さくなり、印加電圧が小さく
ても始動補助可能となり、始動しやすい無電極放電灯が
得られる。
14,14間にパルス電圧を印加すると、バルブ11内
に放電の種となる電子が発生し、この電子が誘導コイル
16の線間に発生する電界により、静電結合的に紐状の
予備放電が維持される。その後の作用は前記実施形態1
と同様である。また、紐状放電発生の種となる電子発生
は、前記実施形態1と同様、(印加電圧)/(電圧印加
距離)で表せるが、この実施形態では、細管13内に絶
縁物を介して2本の電極14,14が配置されているの
で、前記電圧印加距離が小さくなり、印加電圧が小さく
ても始動補助可能となり、始動しやすい無電極放電灯が
得られる。
【0023】(実施形態3)図4は実施形態3を示すも
ので、実施形態1と異なる点は、第1のバルブ11を固
定する細管13を誘導コイル16から最も遠い所へ配置
すると共に、細管13の外壁を覆う形で金属箔18を配
設したことで、他の構成は実施形態1と同様であるの
で、同等構成に同一符号を付すことにより説明を省略す
る。
ので、実施形態1と異なる点は、第1のバルブ11を固
定する細管13を誘導コイル16から最も遠い所へ配置
すると共に、細管13の外壁を覆う形で金属箔18を配
設したことで、他の構成は実施形態1と同様であるの
で、同等構成に同一符号を付すことにより説明を省略す
る。
【0024】ここで、金属箔18は、始動補助電極14
に比べて十分に大きな表面積を有しており、実質的に始
動補助電極14に対して大地電位を持つ。従って、補助
放電開始の為の種となる電子を発生させる電界は、始動
補助電極14と金属箔18の間に印加される電圧による
が、その絶縁間隔が狭いので、比較的小さい電圧で補助
放電の開始が可能になる。補助放電の維持は誘導コイル
16の線間電界によって行われ、ドーナツ状放電への移
行、維持は誘導電界によって行われるのは、上記各実施
形態で説明したのと同様である。
に比べて十分に大きな表面積を有しており、実質的に始
動補助電極14に対して大地電位を持つ。従って、補助
放電開始の為の種となる電子を発生させる電界は、始動
補助電極14と金属箔18の間に印加される電圧による
が、その絶縁間隔が狭いので、比較的小さい電圧で補助
放電の開始が可能になる。補助放電の維持は誘導コイル
16の線間電界によって行われ、ドーナツ状放電への移
行、維持は誘導電界によって行われるのは、上記各実施
形態で説明したのと同様である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、細管の底面が
誘導コイルから最も遠い部分よりもコイルに近づいた部
分に位置するようすると共に、その細管の底面に始動補
助電極が当接するように配設したので、補助放電開始の
ためのパルス電圧を低くすることができる。従って、始
動し易い無電極放電灯を提供できる。
誘導コイルから最も遠い部分よりもコイルに近づいた部
分に位置するようすると共に、その細管の底面に始動補
助電極が当接するように配設したので、補助放電開始の
ためのパルス電圧を低くすることができる。従って、始
動し易い無電極放電灯を提供できる。
【0026】請求項2の発明によれば、細管はその底面
が誘導コイルから最も遠い部分に位置するように配置さ
れると共に、その細管の底面に当接するように一対の始
動補助電極が配設され、その始動補助電極間にはパルス
電圧が印加されるようになっているので、補助放電開始
のためのパルス電圧を低くできる。
が誘導コイルから最も遠い部分に位置するように配置さ
れると共に、その細管の底面に当接するように一対の始
動補助電極が配設され、その始動補助電極間にはパルス
電圧が印加されるようになっているので、補助放電開始
のためのパルス電圧を低くできる。
【0027】請求項3,4の発明によれば、その底面が
誘導コイルから最も遠い部分に位置するように配置され
た細管には、その底面に当接する始動補助電極が配設さ
れると共に、始動補助電極に電気絶縁物を介する形で電
気導電材が配置され、その電気導電材が実質的に始動補
助電極に対して大地電位を持つように構成されているの
で、補助放電開始のためのパルス電圧を低くできる。
誘導コイルから最も遠い部分に位置するように配置され
た細管には、その底面に当接する始動補助電極が配設さ
れると共に、始動補助電極に電気絶縁物を介する形で電
気導電材が配置され、その電気導電材が実質的に始動補
助電極に対して大地電位を持つように構成されているの
で、補助放電開始のためのパルス電圧を低くできる。
【図1】本発明に係る実施形態1を示す構成図である。
【図2】本発明に係る実施形態2を示す構成図である。
【図3】本発明に係る実施形態2の要部拡大図である。
【図4】本発明に係る実施形態3を示す構成図である。
【図5】本発明に係る実施形態3の要部拡大図である。
【図6】従来の無電極放電ランプを示す断面図である。
【図7】異なる従来例を示す構成図である。
【図8】さらに異なる従来例を示す構成図である。
11 第1のバルブ 12 第2のバルブ 13 細管 14 始動補助電極 15 パルス発生回路 16 誘導コイル 17 高周波電源 18 電気導電材(金属箔)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋見 元洋 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山本 正平 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 放電ガスが封入された透光性材料よりな
る第1のバルブと、そのバルブを覆うような形で形成さ
れ、内部空間が高真空に排気された透光性材料よりなる
第2のバルブと、第2のバルブに開口部を有し、その底
面が第1のバルブの外壁面となる細管と、その一端が前
記細管の底面に当接するように配設された始動補助電極
と、前記第2のバルブの外壁面に沿って巻回された誘導
コイルとを備えた無電極放電灯であって、前記細管の底
面は、前記誘導コイルから最も遠い部分よりもコイルに
近づいた部分に位置し、前記誘導コイルのターン数は、
コイル巻線間に発生する自己誘導電界により第1のバル
ブ内で補助放電維持が可能なターン数であり、前記始動
補助電極に印加される電圧は、それのみでは放電維持が
不可能な繰り返し周波数のパルス電圧であることを特徴
とする無電極放電灯。 - 【請求項2】 放電ガスが封入された透光性材料よりな
る第1のバルブと、そのバルブを覆うような形で形成さ
れ、内部空間が高真空に排気された透光性材料よりなる
第2のバルブと、第2のバルブに開口部を有し、その底
面が第1のバルブの外壁面となる細管と、それぞれの一
端が前記細管の底面に当接するように配設された一対の
始動補助電極と、前記第2のバルブの外壁面に沿って巻
回された誘導コイルとを備えた無電極放電灯であって、
前記細管の底面は、前記誘導コイルから最も遠い部分に
位置し、前記誘導コイルのターン数は、コイル巻線間に
発生する自己誘導電界により第1のバルブ内で補助放電
維持が可能なターン数であり、前記始動補助電極間に印
加される電圧は、それのみでは放電維持が不可能な繰り
返し周波数のパルス電圧であることを特徴とする無電極
放電灯。 - 【請求項3】 放電ガスが封入された透光性材料よりな
る第1のバルブと、そのバルブを覆うような形で形成さ
れ、内部空間が高真空に排気された透光性材料よりなる
第2のバルブと、第2のバルブに開口部を有し、その底
面が第1のバルブの外壁面となる細管と、その一端が前
記細管の底面に当接するように配設された始動補助電極
と、前記第2のバルブの外壁面に沿って巻回された誘導
コイルとを備えた無電極放電灯であって、前記細管の底
面は、前記誘導コイルから最も遠い部分に位置すると共
に、前記始動補助電極に電気絶縁物を介する形で電気導
電材が配置され、その電気導電材が実質的に始動補助電
極に対して大地電位を持ち、前記誘導コイルのターン数
は、コイル巻線間に発生する自己誘導電界により第1の
バルブ内で補助放電維持が可能なターン数であり、前記
始動補助電極に印加される電圧は、それのみでは放電維
持が不可能な繰り返し周波数のパルス電圧であることを
特徴とする無電極放電灯。 - 【請求項4】 前記電気導電材が金属箔である請求項3
記載の無電極放電灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7242094A JPH0992013A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 無電極放電灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7242094A JPH0992013A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 無電極放電灯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0992013A true JPH0992013A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17084214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7242094A Pending JPH0992013A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 無電極放電灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0992013A (ja) |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP7242094A patent/JPH0992013A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |