JPH0987373A - 湿式コンデンサーにおける掻き取り装置 - Google Patents
湿式コンデンサーにおける掻き取り装置Info
- Publication number
- JPH0987373A JPH0987373A JP27487195A JP27487195A JPH0987373A JP H0987373 A JPH0987373 A JP H0987373A JP 27487195 A JP27487195 A JP 27487195A JP 27487195 A JP27487195 A JP 27487195A JP H0987373 A JPH0987373 A JP H0987373A
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- Japan
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- scraping
- shaft
- wet condenser
- cam
- scraping device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリエステルの連続重縮合反応装置に使用さ
れる湿式コンデンサーの反応ガス入口部の堆積物を掻き
取るための掻き取り装置において、掻き取り羽根を含む
掻き取り装置に加わる負荷を、堆積物の量に合わせて調
整することができ、安定して連続運転を行うことを可能
にする。 【解決手段】 一方をスライド装置2の軸に固定し、他
方に掻き取り羽根8をバネ10によって装着した中空軸7
に、カム11を有する軸12を挿入し、このカムの回転によ
り掻き取り羽根が中空軸に対して垂直方向に移動するよ
うに構成した湿式コンデンサーにおける掻き取り装置。
れる湿式コンデンサーの反応ガス入口部の堆積物を掻き
取るための掻き取り装置において、掻き取り羽根を含む
掻き取り装置に加わる負荷を、堆積物の量に合わせて調
整することができ、安定して連続運転を行うことを可能
にする。 【解決手段】 一方をスライド装置2の軸に固定し、他
方に掻き取り羽根8をバネ10によって装着した中空軸7
に、カム11を有する軸12を挿入し、このカムの回転によ
り掻き取り羽根が中空軸に対して垂直方向に移動するよ
うに構成した湿式コンデンサーにおける掻き取り装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルの連
続重縮合反応装置に使用される湿式コンデンサーの反応
ガス入口部の堆積物を掻き取るための掻き取り装置に関
するものである。
続重縮合反応装置に使用される湿式コンデンサーの反応
ガス入口部の堆積物を掻き取るための掻き取り装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートのようなポ
リエステルの連続重縮合反応装置において、重縮合反応
器から排出されるガスを凝縮させる装置として湿式コン
デンサーが広く使用されている。
リエステルの連続重縮合反応装置において、重縮合反応
器から排出されるガスを凝縮させる装置として湿式コン
デンサーが広く使用されている。
【0003】通常、重縮合反応は、 250〜290 ℃で行わ
れ、重縮合反応で発生するガス中には低重合物を含まれ
ているため、このガスを湿式コンデンサーへ導くベーパ
ー管に低重合物が付着しないように、ベーパー管は 250
〜300 ℃の熱媒で加熱されている。
れ、重縮合反応で発生するガス中には低重合物を含まれ
ているため、このガスを湿式コンデンサーへ導くベーパ
ー管に低重合物が付着しないように、ベーパー管は 250
〜300 ℃の熱媒で加熱されている。
【0004】このような、湿式コンデンサーにおいて
は、反応ガスを凝縮するためにエチレングリコール(E
G)のような冷却液を所定量をノズルから霧状として供
給している。
は、反応ガスを凝縮するためにエチレングリコール(E
G)のような冷却液を所定量をノズルから霧状として供
給している。
【0005】しかし、湿式コンデンサーの反応ガス入口
部では、どうしても低重合物が析出、固化してしまい、
反応ガスの湿式コンデンサーへの流入が阻害されるた
め、定期的に堆積物を掻き取ることが必要である。
部では、どうしても低重合物が析出、固化してしまい、
反応ガスの湿式コンデンサーへの流入が阻害されるた
め、定期的に堆積物を掻き取ることが必要である。
【0006】従来の掻き取り装置は、掻き取り羽根が固
定されているため、堆積物が多い場合、掻き取り部に大
きな負荷が加わり、羽根や軸の変形及び装置の故障を起
こし、掻き取り操作が不能となり、連続運転を中断して
修理を行わなければならないという問題があった。
定されているため、堆積物が多い場合、掻き取り部に大
きな負荷が加わり、羽根や軸の変形及び装置の故障を起
こし、掻き取り操作が不能となり、連続運転を中断して
修理を行わなければならないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリエステ
ルの連続重縮合反応装置に使用される湿式コンデンサー
の反応ガス入口部の堆積物を掻き取るための掻き取り装
置において、掻き取り羽根を含む掻き取り装置に加わる
負荷を、堆積物の量に合わせて調整することができ、安
定して連続運転を行うことを可能にする湿式コンデンサ
ーにおける掻き取り装置を提供しようとするものであ
る。
ルの連続重縮合反応装置に使用される湿式コンデンサー
の反応ガス入口部の堆積物を掻き取るための掻き取り装
置において、掻き取り羽根を含む掻き取り装置に加わる
負荷を、堆積物の量に合わせて調整することができ、安
定して連続運転を行うことを可能にする湿式コンデンサ
ーにおける掻き取り装置を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するもので、その要旨は、ポリエステルの連続重縮合
反応装置に使用される湿式コンデンサーの反応ガス入口
部の堆積物を掻き取るための掻き取り装置であって、一
方をスライド装置の軸に固定し、他方に掻き取り羽根を
バネによって装着した中空軸に、カムを有する軸を挿入
し、このカムの回転により掻き取り羽根が中空軸に対し
て垂直方向に移動するように構成した湿式コンデンサー
における掻き取り装置にある。
決するもので、その要旨は、ポリエステルの連続重縮合
反応装置に使用される湿式コンデンサーの反応ガス入口
部の堆積物を掻き取るための掻き取り装置であって、一
方をスライド装置の軸に固定し、他方に掻き取り羽根を
バネによって装着した中空軸に、カムを有する軸を挿入
し、このカムの回転により掻き取り羽根が中空軸に対し
て垂直方向に移動するように構成した湿式コンデンサー
における掻き取り装置にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながら具体的に説明する。図1は本発明の掻き取り装
置を備えた湿式コンデンサーの一例を示す説明図であ
り、1は湿式コンデンサー本体、2は重縮合反応器から
の反応ガス入口、3はEG噴霧ノズル、4はEG排液
管、5は非凝縮性ガス排気管、6は掻き取り装置、7は
中空軸、8は掻き取り羽根を示す。
しながら具体的に説明する。図1は本発明の掻き取り装
置を備えた湿式コンデンサーの一例を示す説明図であ
り、1は湿式コンデンサー本体、2は重縮合反応器から
の反応ガス入口、3はEG噴霧ノズル、4はEG排液
管、5は非凝縮性ガス排気管、6は掻き取り装置、7は
中空軸、8は掻き取り羽根を示す。
【0010】図2は本発明の掻き取り装置の一例を示す
説明図であり、9はスライド装置、10はバネ、11はカ
ム、12はカム取り付け軸、13は回転装置を示す。
説明図であり、9はスライド装置、10はバネ、11はカ
ム、12はカム取り付け軸、13は回転装置を示す。
【0011】湿式コンデンサー本体1に反応ガス入口2
から流入したガスのうち、凝縮性のガスは、EG噴霧ノ
ズル3から噴霧したEGにより凝縮され、EG排液管4
をEGとともに流下して排出され、非凝縮性のガスは、
非凝縮性ガス排気管5から排出される。
から流入したガスのうち、凝縮性のガスは、EG噴霧ノ
ズル3から噴霧したEGにより凝縮され、EG排液管4
をEGとともに流下して排出され、非凝縮性のガスは、
非凝縮性ガス排気管5から排出される。
【0012】通常の運転状態においては、掻き取り装置
6の掻き取り羽根8は、反応ガス入口2に対峙する側に
待機状態に置かれている(図1の実線の位置)。そし
て、一定時間ごとに、スライド装置9を別に設置した自
動制御装置又は手動制御装置によって操作し、掻き取り
装置6のスライド装置9以外の部分を反応ガス入口2の
方向へ移動させ、掻き取り羽根8を反応ガス入口部2の
最深部まで挿入し(図1の8’の位置)、カム11を回転
させて掻き取り羽根8を作動させた後、掻き取り装置6
を湿式コデンサー本体1の内側へ移動させながら、反応
ガス入口部の堆積物を掻き取る。
6の掻き取り羽根8は、反応ガス入口2に対峙する側に
待機状態に置かれている(図1の実線の位置)。そし
て、一定時間ごとに、スライド装置9を別に設置した自
動制御装置又は手動制御装置によって操作し、掻き取り
装置6のスライド装置9以外の部分を反応ガス入口2の
方向へ移動させ、掻き取り羽根8を反応ガス入口部2の
最深部まで挿入し(図1の8’の位置)、カム11を回転
させて掻き取り羽根8を作動させた後、掻き取り装置6
を湿式コデンサー本体1の内側へ移動させながら、反応
ガス入口部の堆積物を掻き取る。
【0013】この際、別に設置した自動制御装置又は手
動制御装置によってカム11の回転角を調整し、掻き取り
羽根8がカム取り付け軸12から最も遠い位置に来るよう
にして掻き取り操作を開始する。しかし、堆積物の量が
多くて過負荷となるような場合には、前記の制御装置に
よって掻き取り羽根8を軸12側に移動させて掻き取り操
作を行った後、掻き取り羽根8を軸12から遠ざける方向
に移動させて掻き取り操作を行う。そして、掻き取り羽
根8を軸12から最も遠い位置にした状態での掻き取り操
作が終了したら、スライド装置9を操作して掻き取り羽
根8を待機位置に戻す。
動制御装置によってカム11の回転角を調整し、掻き取り
羽根8がカム取り付け軸12から最も遠い位置に来るよう
にして掻き取り操作を開始する。しかし、堆積物の量が
多くて過負荷となるような場合には、前記の制御装置に
よって掻き取り羽根8を軸12側に移動させて掻き取り操
作を行った後、掻き取り羽根8を軸12から遠ざける方向
に移動させて掻き取り操作を行う。そして、掻き取り羽
根8を軸12から最も遠い位置にした状態での掻き取り操
作が終了したら、スライド装置9を操作して掻き取り羽
根8を待機位置に戻す。
【0014】このように、スライド装置の軸に加わる駆
動抵抗によってカムの回転角を制御し、掻き取り羽根の
移動量を制御するようにすると過負荷により装置が損傷
されることがなくて好ましい。
動抵抗によってカムの回転角を制御し、掻き取り羽根の
移動量を制御するようにすると過負荷により装置が損傷
されることがなくて好ましい。
【0015】なお、図1には、掻き取り装置6を反応ガ
ス入口2と対峙する側に設置した例を示したが、反応ガ
ス入口2側に設置することもできる。
ス入口2と対峙する側に設置した例を示したが、反応ガ
ス入口2側に設置することもできる。
【0016】本発明の掻き取り装置は、掻き取り羽根が
軸に垂直の方向に移動可能となっているため、掻き取り
羽根を含む掻き取り装置に加わる負荷を、堆積物の量に
合わせて調整することができ、羽根や軸の変形及び装置
の故障を防ぎ、安定した連続運転を可能にする。
軸に垂直の方向に移動可能となっているため、掻き取り
羽根を含む掻き取り装置に加わる負荷を、堆積物の量に
合わせて調整することができ、羽根や軸の変形及び装置
の故障を防ぎ、安定した連続運転を可能にする。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ポリエステルの連続重
縮合反応装置に使用される湿式コンデンサーの反応ガス
入口部の堆積物を掻き取るための掻き取り装置におい
て、掻き取り羽根を含む掻き取り装置に加わる負荷を、
堆積物の量に合わせて調整することができ、安定して連
続運転を行うことを可能にする湿式コンデンサーにおけ
る掻き取り装置が提供される。
縮合反応装置に使用される湿式コンデンサーの反応ガス
入口部の堆積物を掻き取るための掻き取り装置におい
て、掻き取り羽根を含む掻き取り装置に加わる負荷を、
堆積物の量に合わせて調整することができ、安定して連
続運転を行うことを可能にする湿式コンデンサーにおけ
る掻き取り装置が提供される。
【図1】本発明の掻き取り装置を備えた湿式コンデンサ
ーの一例を示す説明図である。
ーの一例を示す説明図である。
【図2】本発明の掻き取り装置の一例を示す説明図であ
る。
る。
1 湿式コンデンサー本体 2 反応ガス入口 6 掻き取り装置 7 中空軸 8 掻き取り羽根 9 スライド装置 10 バネ 11 カム 12 カム取り付け軸 13 回転装置
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリエステルの連続重縮合反応装置に使
用される湿式コンデンサーの反応ガス入口部の堆積物を
掻き取るための掻き取り装置であって、一方をスライド
装置の軸に固定し、他方に掻き取り羽根をバネによって
装着した中空軸に、カムを有する軸を挿入し、このカム
の回転により掻き取り羽根が中空軸に対して垂直方向に
移動するように構成した湿式コンデンサーにおける掻き
取り装置。 - 【請求項2】 スライド装置の軸に加わる駆動抵抗によ
ってカムの回転角を制御し、掻き取り羽根の移動量を制
御するようにした請求項1記載の湿式コンデンサーにお
ける掻き取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27487195A JPH0987373A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 湿式コンデンサーにおける掻き取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27487195A JPH0987373A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 湿式コンデンサーにおける掻き取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0987373A true JPH0987373A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17547729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27487195A Pending JPH0987373A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 湿式コンデンサーにおける掻き取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0987373A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160018798A (ko) * | 2013-06-12 | 2016-02-17 | 바스프 에스이 | 가스상 물질이 분리되는 중합체 합성용 장치 및 방법 |
JP2016521793A (ja) * | 2013-06-12 | 2016-07-25 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 反応室内の堆積物の形成を減らしてポリマーを合成するための装置 |
US11171309B2 (en) | 2016-12-09 | 2021-11-09 | Lg Chem, Ltd. | Encapsulating composition |
-
1995
- 1995-09-27 JP JP27487195A patent/JPH0987373A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160018798A (ko) * | 2013-06-12 | 2016-02-17 | 바스프 에스이 | 가스상 물질이 분리되는 중합체 합성용 장치 및 방법 |
JP2016521793A (ja) * | 2013-06-12 | 2016-07-25 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 反応室内の堆積物の形成を減らしてポリマーを合成するための装置 |
JP2016526580A (ja) * | 2013-06-12 | 2016-09-05 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | ガス状物質を分離しながらポリマーを合成するための装置及び方法 |
US11171309B2 (en) | 2016-12-09 | 2021-11-09 | Lg Chem, Ltd. | Encapsulating composition |
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