JPH0985793A - 射出低圧成形方法および装置 - Google Patents
射出低圧成形方法および装置Info
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- JPH0985793A JPH0985793A JP24789695A JP24789695A JPH0985793A JP H0985793 A JPH0985793 A JP H0985793A JP 24789695 A JP24789695 A JP 24789695A JP 24789695 A JP24789695 A JP 24789695A JP H0985793 A JPH0985793 A JP H0985793A
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Abstract
のコンパクトな成形機によって、簡単な制御で高品質な
成形品を安定して供給できる射出低圧成形方法および射
出低圧成形装置を提供する。 【解決手段】 油圧式の型締シリンダを駆動させてトグ
ル機構を介して型締を行なう射出成形装置を用いて射出
低圧成形を行なうに際して、前記トグル機構が屈折状態
で型締を行なった後に射出充填動作を開始し、射出充填
中の充填樹脂量が樹脂の冷却固化収縮量を加算した樹脂
量に達したことを検知した後に射出動作を停止させると
ともに、前記トグル機構を延伸させて型締力を負荷して
圧縮を行なうようにした。
Description
状態に保持された両金型間に溶融樹脂を射出充填し、そ
の後型締側で圧縮を行なう射出低圧成形方法(射出プレ
ス成形という)やあらかじめ低圧型締され閉鎖された金
型内に溶融樹脂を射出充填し、その後型締側で圧縮を行
なう射出低圧成形方法(射出圧縮成形という)に関する
ものである。
る樹脂成形部品を射出低圧成形方法を用いて成形する場
合、下記に示すような種々の方法で成形されていた。 (1)型締機構にストッパ等を設けて、金型が所定の型
開量位置で、ストッパにより機械的にロックさせる。ま
たは、射出充填による金型後退量をストッパにより規制
する。射出充填後の圧縮工程は、ストッパによる機械的
ロックを解除して行なう。または、別途付設した圧縮専
用の型締シリンダ等で圧縮工程を行なう。トグル式の型
締機構の場合では、トグル機構が伸び切った状態で型締
を完了するとともに、この状態で金型に所定の隙間を確
保しておいて、別途付設した型締シリンダ等で圧縮工程
を行なう。 (2)型締機構の可動盤と固定盤の間に圧縮専用のユニ
ットを装着し、型開量保持、および圧縮工程を装着した
ユニットで行なう。 (3)油圧制御を駆使して、比較的大きな型開量位置に
金型を保持させておき、射出充填中の任意の時点より型
締力を負荷させて圧縮工程を開始させる。
うな従来の方法では、下記に示すような問題があった。 (1)射出充填工程から圧縮工程へ移行する際は、一
旦、ストッパ等の機械的ロックを解除してから行なうた
めタイムラグが生じ、その結果、金型内の樹脂流動の不
連続によるフローマーク等の欠陥が発生して高品質な成
形品を得ることは困難である。さらに、機械的ロック機
構あるいは圧縮専用の型締シリンダ等の付設により成形
機の複雑化・大型化を招き、その結果、生産性を低下さ
せる原因となっている。 (2)成形機本体の改造は必要としないものの、ユニッ
ト装着により、金型取付有効寸法のダウンを招くうえ
に、重量増による成形機の変形、摺動部の異常摩耗、駆
動系への負担増等の成形機へ与えるダメージは大きい。
さらに、ユニットの動作と成形機の動作のタイミングを
合わせるための制御信号の接続を必要とし、操作性は極
めて低い。 (3)本方法は上記(1)、(2)の欠点をカバーする
ために用いられる成形方法であるが、型締開始のタイミ
ング位置の設定が極めて難しく、そのため操作性は極め
て悪い。また、射出シリンダストローク基準で型締開始
のタイミング制御を行なっているため、すなわち、チェ
ックリングの作動のバラツキ、計量時の背圧設定の影
響、樹脂温度の変動等による射出側に起因する充填樹脂
量のバラツキを含んだ状態であるため、安定して良品を
供給することは困難である。さらに、射出充填動作と型
締圧縮動作を同時に行なうため、成形機のスペックは大
型化を必要とし、その結果、生産性を著しく低下させる
ことになる。
して、不必要に装備された成形機やあるいは制御システ
ムの複雑化・大型化を避け、簡単な制御で高品質な成形
品を安定して供給するために、本発明においては、第1
の発明では、油圧式の型締シリンダを駆動させてトグル
機構を介して型締を行なう射出成形装置を用いて射出低
圧成形を行なうに際して、前記トグル機構が屈折状態で
型締を行なった後に射出充填動作を開始し、射出充填中
の充填樹脂量が樹脂の冷却固化収縮量を加算した樹脂量
に達したことを検知した後に射出動作を停止させるとと
もに、前記トグル機構を延伸させて型締力を負荷して圧
縮を行なうこととした。また、第2の発明では、第1の
発明において、充填樹脂量の検出を、タイバーに組み込
んだ型締力検出部の検出信号の変化量に基づいて行なう
ようにした。第3の発明では、第1の発明において、充
填樹脂量の検出を、型締シリンダの制御油圧値信号の変
化量に基づいて行なうようにした。そして、第4の発明
においては、第1の発明から第3の発明において、あら
かじめ未閉鎖状態に保持された両金型間に溶融樹脂を射
出充填し、その後型締側で圧縮を行なう射出低圧成形方
法であって、両金型がタッチした状態から樹脂の冷却固
化収縮量に相当する型開量位置に金型を後退させた後、
トグル機構と連結された型締シリンダのストローク位置
で型開量設定を行ない、射出充填動作中は該設定位置を
保持するように該型締シリンダの作動油圧を制御するこ
ととした。さらに、第5の発明では、第1の発明から第
3の発明において、あらかじめ閉鎖された金型内に溶融
樹脂を射出充填し、その後型締側で圧縮を行なう射出低
圧成形方法であって、充填された樹脂圧によって閉鎖さ
れた両金型が開くことを許容する型締力を金型に負荷さ
せた後、トグル機構と連結された型締シリンダのストロ
ーク位置で型締力設定を行ない、射出充填動作中は該設
定位置を保持するように該型締シリンダの作動油圧を制
御する。そして、第6の発明では、射出充填動作を制御
する射出制御部を備え、樹脂の冷却固化収縮量に相当す
る型開量位置を設定する型開量設定部と、充填された樹
脂の樹指圧によって金型が開くことを許容する型締力を
設定する型締力設定部と、あらかじめ選択される成形方
法によって設定される設定値に基づいて型締動作を制御
する型締制御部を具備するとともに、タイバーに組み込
んだ型締力検出部の検出信号あるいは型締シリンダの制
御油圧信号の変化量に基づいて射出充填中の充填樹脂量
をモニタリングする射出充填モニタ部と、該射出充填モ
ニタ部の検出信号に基づいて前記射出制御部へ射出停止
信号および前記型締制御部へ型締開始信号を発信させる
タイミング制御部とを備えてなる構成とした。
ど必要とすることなく、極めて簡単な制御システムで高
精度な型開量制御あるいは型締力制御を行ない、高品質
な成形品を低コストで安定供給する。本発明において
は、あらかじめ未閉鎖状態に保持された金型内に溶融樹
脂を充填し、その後、型締側で圧縮を行なう射出低圧成
形方法においては、樹脂の冷却固化収縮量に相当する型
開量位置に金型を保持して射出充填を行なう。また、あ
らかじめ閉鎖された金型内に溶融樹脂を充填し、その
後、型締側で圧縮を行なう射出低圧成形方法において
は、充填された樹脂圧によって金型が開くことを許容す
る型締力を負荷した状態で射出充填を行なう。充填され
た樹脂量が樹脂の冷却固化収縮量を加算した樹脂量に達
したことを検知した後、射出充填を停止させるとともに
型締力を負荷して圧縮工程を行なうことにより、金型へ
樹脂はほぼ満充填(ジャストパック)の状態であるた
め、圧縮工程切替に際しても、金型内の樹脂流速の不連
続に起因するフローマーク等の欠陥発生は皆無となる。
したがって、従来必要とされていた圧縮工程切替の極め
て高度なタイミング制御が不要となる。さらに、タイバ
ーに組込んだ型締力検出部の検出信号の変化量に基づい
て、あるいは型締シリンダの制御油圧値信号の変化量に
基づいて、射出充填中の射出充填量の検出を行なってい
ることにより、型締側で射出充填量を制御しているた
め、計量値の変動、チェックリングの作動変動等の射出
側に起因する充填量の誤差要因を排除できるため、成形
品重量のバラツキの極めて小さい高品質な成形品を安定
して得ることができる。
ついて説明する。図1〜図8は本発明の実施例に係り、
図1は射出成形装置の全体構成図、図2は型締初期条件
設定手順を示すフローチャート、図3は成形動作手順を
示すフローチャート、図4は射出充填樹脂量の検出方法
を示す説明図、図5は他の実施例を示す型締初期条件設
定手順を示すフローチャート、図6は他の実施例を示す
成形動作手順を示すフローチャート、図7は他の実施例
を示す射出充填樹脂量の検出方法を示す説明図、図8は
型締力とタイバー伸びとの関係を説明するグラフであ
る。
圧成形装置100は、型締装置20と射出装置40と制
御装置60とから構成される。型締装置20は固定盤
2、可動盤3、エンドプラテン1、型締シリンダ8、タ
イバー11、トグル機構6、クロスヘッド7、ピストン
ロッド9、ガイドロッド10および固定金型4b、可動
金型4a等から構成される。固定金型4bは図示しない
マシンベースの一端部上面に固着された固定盤2へ取付
けられており、一方、マシンベースの他端部側上面に
は、前記固定盤2と対向して可動金型4aが可動盤3へ
取付けられている。この固定金型4bと可動金型4aの
対向面は凹凸に係合した構成をなし、前記固定金型4b
と可動金型4a間にキャビティ5を画成している。可動
盤3は固定盤2に対してマシンベース上を摺動し進退す
ることができる。
全長同一径に製作されたものが複数個(本発明では4
個)設けられており、その一端は固定盤2に固着され、
他端は可動盤3を貫通した後、エンドプラテン1に固着
される。なお、中心線より上側は、射出充填前の低圧型
締状態を、下側は圧縮工程完了時の高圧型締状態を示
す。
施例における射出装置40はバレル41内にスクリュ4
2が配設され、ホッパ43内の樹脂原料が供給ゾーン、
圧縮ゾーンにおいて加熱圧縮され、計量ゾーンにおいて
溶融計量され、そして射出ゾーンを経てノズル44内へ
射出されるように構成されている。
を外部加熱するためのヒータが設けられており、樹脂原
料がスクリュ42の回転によって前方へ送られるように
なっている。
モータであってスクリュ42に直結されており、スクリ
ュ42を正逆回転するようになっている。
装置60は、図1に示すように、射出制御部61、タイ
マ62、タイミング制御部63、射出充填モニタ部6
4、型締力設定部65、型締力検出部66、型締制御部
71、型締シリンダストロークセンサ72、型開量設定
部73、型開量センサ74および油圧制御弁68、6
9、油圧源70a、70b等から構成される。
射出シリンダ46と接続されるとともに、タイミング制
御部63に接続される。タイミング制御部63は射出制
御部61やタイマ62に接続されるとともに、射出充填
モニタ部64に接続され、さらに、型締制御部71とも
接続される。
に組み込まれ、同時に射出充填モニタ部とも接続された
型締力検出部66に接続されるとともに、型開量設定部
73や型締制御部71とも接続される。型開量設定部7
3は、可動盤3に組み込まれた型開量センサと接続され
る。型締制御部71は型締シリンダストロークセンサ7
2に接続されるとともに、型締シリンダ8の作動油圧を
コントロールする油圧制御弁68に制御指令を発信する
よう接続される。
ると、型締力検出部66はトグル機構6の型締力の発生
原理であるタイバーの伸張状態(応力変化挙動)を直接
計測しているので高応答かつ高精度な型締力検出が実現
できる。型開量センサ74は型開量設定の際に用いら
れ、この場合型締力は無負荷状態であるので可動盤等の
部材の変形が全くないから、金型部での計測と同様に高
精度な型開量検出が可能となる上に、成形操作に際して
取扱上全く邪魔にならず、操作性はアップする。具体的
には、エンコーダやリニアスケール等を採用する。型締
シリンダストロークセンサ72は、同じくエンコーダや
リニアスケール等を採用することができ、その場合はク
ロスヘッド7に取り付けてもよい。
100の作動について説明する。図2は、型締初期条件
設定手順の1実施例を示したもので、あらかじめ未閉鎖
状態に保持された両金型内に溶融樹脂を射出充填し、そ
の後型締側で圧縮を行なう射出低圧成形(射出プレス成
形)の場合において、下記の手順により初期条件の設定
を行なう。 (1)あらかじめダイハイト調整により、型締圧縮工程
時の最大型締力の設定を行なう。 (2)型締制御部71で油圧制御弁68を動作して、可
動金型4aを固定金型4b側へ前進させる。タイバー1
1に組み込んだ型締力検出部66で、両金型がタッチし
たことを検知すると、可動金型4aの前進動作を停止さ
せるとともに、型締シリンダストロークセンサ72でト
グル機構6と連結された型締シリンダストロークを検出
して、金型タッチ点(S0 )として、型締制御部71で
原点設定する。 (3)金型タッチ点設定後、可動金型4aを後退移動さ
せる。型開量センサ74の検出信号が、あらかじめ型開
量設定部73で設定した、樹脂の冷却固化収縮量に相当
する型開量設定値(S)に達した時の型締シリンダスト
ロークを型締シリンダストロークセンサ72で検出し
て、型開量設定値(S1 )として、型開量設定部73へ
記憶させる。 (4)初期条件設定後は、設定した型開量設定値
(S1 )に基づいて、射出プレス成形における射出充填
時の型締動作を制御する。
した後、図3や図4に示すような手順により射出プレス
成形動作を行なう。 (1)先に型開量設定部73で設定した型開量設定値
(S1 )に基づいて型締制御部71は油圧制御弁68を
制御して型締を行なう。型締シリンダストロークセンサ
72の検出信号が設定値(S1 )に達した後、(トグル
機構6は屈折状態)射出充填動作を開始するとともに、
射出充填中は、設定値(S1 )を保持するように型締シ
リンダ8の油圧を制御する(位置保持制御)。ここで、
トグル機構6の型締力倍力特性により、例えば型締シリ
ンダストローク値が1mm変動したとしても、可動盤3
の位置変動、すなわち型開量の変動量は1/10mm以
下であるので(実際には、型締シリンダストロークは1
/10mm以下の精度で容易に制御できる)、極めて高
精度、かつ再現性の高い型開量制御が実現できる。 (2)射出充填開始後、射出充填モニタ部64で射出充
填樹脂量のモニタを行なう。射出プレス成形における樹
脂の冷却固化収縮量を加算した射出充填樹脂量の検出方
法は、2通りの方法があり、図4を用いて詳細に説明す
る。 型締力検出部66の検出信号を用いて行なう場合は
以下の通りである。すなわち、あらかじめ樹脂の冷却固
化収縮量に相当する型開量位置に金型を開いた状態で保
持しているため、金型内に樹脂が満充填されるまでは、
タイバー11には負荷がかからないため検出信号に変化
はほとんど現われない。樹脂が満充填されると、トグル
機構6は型開量設定値(S1 )で位置保持制御されてい
るため、すなわち、トグル機構6はメカロック状態であ
るため、満充填による可動金型4aを押し開こうとする
力(型開力)は全てタイバー11に負荷され、その結
果、検出信号は急激に上昇する。したがって、検出信号
が急激に上昇し始めた時点を比較設定値(K1 )として
射出充填モニタ部64で設定して、射出充填樹脂量のモ
ニタを行なう。 型締シリンダ8の制御油圧値信号を用いて行なう場
合は以下の通りである。すなわち、射出充填による金型
キャビティ5内の樹脂圧の増加に比例して、型締シリン
ダ8の制御油圧値を上昇させて、型開量設定値(S1 )
の位置保持制御を行なっている。したがって、射出充填
条件(射出圧力、射出速度)と金型キャビティ5部の投
影面積から算出される樹脂圧、あるいは、良品成形時の
射出充填量に対応する樹脂圧と対応する型締シリンダ8
の制御油圧値を比較設定値(K2 )として射出充填モニ
タ部64で設定して射出充填樹脂量のモニタを行なう。
なお、型締力検出部66の検出信号としては、型締力ま
たはタイバー11の伸び量のどちらを用いてもよい。ま
た、型締シリンダ8の制御油圧値信号としては、型締シ
リンダへの供給油圧値、油圧制御弁の制御信号値、型締
シリンダ内の油圧値等が採用できる。
填量を制御していることで、計量値およびチェックリン
グ作動の変動等の射出側に起因する充填量の誤差要因を
排除できるため、成形品の重量バラツキは極めて小さ
く、高品質を得ることが達成できる。 (3)射出充填モニタ部64の検出信号が比較設定値
(K1 、あるいはK2 )に達した(比較設定値到達点
E)ことを検知すると、タイミング制御部63は射出制
御部61へ射出停止信号を、型締制御部71へ型締開始
信号を各々発信してトグル機構6を伸延させて圧縮工程
を行なう。こうすることにより、金型へ樹脂がほぼ満充
填(ジャストパック)の状態であるため、圧縮工程切替
に際しても、金型内の樹脂流速の不連続に起因するフロ
ーマーク等の欠陥発生は皆無である。したがって、従来
必要とされていた圧縮工程切替の極めて高度なタイミン
グ制御が不要となる。
1での射出停止動作は、以下の2通りの方法が採用でき
る。 射出シリンダの前進動作を停止・保持させる(保圧
切替動作)。 樹脂充填通路を遮断させる(シャットオフバルブ閉
動作)。 (5)圧縮工程開始後の射出側および型締側の制御は、
タイミング制御部63で比較設定値到達点(E)に達し
たことを検知すると同時に起動するタイマ62のタイム
アウト信号設定値(t1 、t2 )に基づいて行なわれ
る。ここで、計量開始時間t1 は、ゲートシールする時
間を基準とし、シャットオフバルブが組み込まれている
場合では、シャットオフバルブ閉動作完了時間とし、計
量開始時間t1 経過後、計量動作を行ない次成形の準備
をする。冷却完了時間t2 は、樹脂温度、金型冷却能
力、成形品形状等によって樹脂の冷却時間を算出し、圧
縮完了時間とし、冷却完了時間t2 経過後は型開動作を
経て、製品取出しを行なう。
脂を射出充填し、その後型締側で圧縮を行なう射出低圧
成形方法(射出圧縮成形)の場合において、図5に示す
手順により型締初期条件の設定を行なう。 (1)あらかじめダイハイト調整により、型締圧縮工程
時の最大型締力の設定を行なう。 (2)型締制御部71で油圧制御弁68を動作して、可
動金型4aを固定金型4b側へ前進させる。タイバー1
1に組み込んだ型締力検出部66で、両金型がタッチし
たことを検知すると、可動金型4aの前進動作を停止さ
せるとともに、型締シリンダストロークセンサ72でト
グル機構6と連結された型締シリンダストロークを検出
して、金型タッチ点(S0 )として、型締制御部71で
原点設定する。 (3)金型タッチ点設定後、可動金型4aを固定金型4
b側へ押圧前進させる。型締力検出部66の検出信号
が、あらかじめ型締力設定部65で設定した充填された
樹脂圧によって金型が開くことを許容する型締力設定値
(P)に達した時の型締シリンダストロークを型締シリ
ンダストロークセンサ72で検出して、型締力設定値
(S3 )として、型締力設定部65へ記憶させる。 (4)同時に、型締動作時に金型保護の観点から、金型
タッチ点近傍の型締速度を極低速に規制する型保護速度
範囲を、金型タッチ点からの型締シリンダストローク後
退量(S2 )を型締力設定部65で設定する。なお、こ
の型保護速度範囲(S2 )設定は省略することもできる
が、安全の面からできるだけ設定することが望ましい。 (5)初期条件設定後は、設定した型締力設定値
(S3 )、型保護速度範囲設定値(S2 )に基づいて、
射出圧縮成形における射出充填時の型締動作を制御す
る。
した後、図6〜図8に示すような手順により射出圧縮成
形動作を行なう。 (1)先に型締力設定部65で設定した型保護速度範囲
設定値(S2 )に基づいて、高速型前進動作→低速型前
進動作の制御を行なう。ここで、成形サイクル短縮のた
めにも高速型前進動作は必要であり、その結果、高速→
低速の高精度な切替制御が要求される。 (2)高速→低速切替後は、先に型締力設定部65で設
定した型締力設定値(S 3 )に基づいて、型締力制御部
71は油圧制御弁68を制御して型締を行なう。型締シ
リンダストロークセンサ72の検出信号が設定値
(S3 )に達した後(トグル機構6は屈折状態)、射出
充填動作を開始するとともに、射出充填中は設定値(S
3 )を保持するように、型締シリンダ8の油圧を制御す
る(位置保持制御)。ここで、実施例1の場合と同様
に、トグル機構6の型締力倍力特性により、極めて高精
度かつ再現性の高い型締力制御が実現できるとともに、
高速→低速切替制御精度のアップにより、安定した型締
制御および高速領域の拡大による成形サイクル短縮が達
成できる。 (3)射出充填開始後、射出充填モニタ部64で射出充
填樹脂量のモニタを行なう。射出圧縮成形における樹脂
の冷却固化収縮量を加算した射出充填樹脂量の検出方法
は2通りの方法があり、図7を用いて詳細に説明する。 型締力検出部66の検出信号(この場合も実施例1
と同様に、型締力あるいはタイバー11の伸び量を用い
ることができる)を用いて行なう場合は以下の通りであ
る。すなわち、充填された樹脂圧によって金型が開くこ
とを許容する型締力としているため、射出充填に伴なっ
て型開挙動を示すが、トグル機構6は型締力設定値(S
3 )で位置保持制御されているためメカロック状態であ
り、そのため、この場合の型開挙動はタイバー11が伸
長されることによって生じる。すなわち、射出充填=型
開挙動=タイバー11の伸長の相関関係により、検出信
号の変化は顕著に現われる。
の伸長の相関関係は図8のようになる。すなわち、トグ
ル機構6の型締力の発生原理は、型タッチ点(T)から
さらに可動金型4aを固定金型4bに押付けることによ
ってタイバー11は△l0 →△lmaxまで伸長して、
その結果、型締力(Pmax)が発生する。すなわち、
このタイバー11伸び量(△lmax)が、射出充填に
よる型開挙動を示す可能な範囲となる。ここで、初期型
締力(P)を負荷した時のタイバー11伸び量を△l1
とすると、樹脂の冷却固化収縮量に相当する型開量
(S)を加算した時のタイバー11伸び量は△l2 とな
り、この時の型締力はP2 を示す。したがって、金型キ
ャビティ容積と樹脂物性(温度、種類等)から算出され
る冷却固化収縮量に基づいて、比較設定値(K3 、型締
力設定であればP2 、タイバー11伸び量設定であれば
△l2 )を射出充填モニタ部64で設定して射出充填樹
脂量のモニタを行なう。 型締シリンダ8の制御油圧値信号(この場合も実施
例1と同様に、型締シリンダへの供給油圧値、油圧制御
弁の制御信号値、型締シリンダ内の油圧値等が採用でき
る)を用いて行なう場合は以下の通りである。すなわ
ち、射出充填による金型キャビティ5内の樹脂圧の増加
に比例して、型締シリンダ8の制御油圧値を上昇させ
て、型締力設定値(S3 )の位置保持制御を行なってい
る。したがって、射出充填条件(射出圧力、射出速度)
と金型キャビティ5部の投影面積から算出される樹脂
圧、あるいは、良品成形時の射出充填量に対応する樹脂
圧と対応する型締シリンダ8の制御油圧値を比較設定値
(K4 )として射出充填モニタ部64で設定して射出充
填樹脂量のモニタを行なう。このように射出圧縮成形に
おいても型締側の検出信号基準で射出充填量を制御して
いることで、計量値およびチェックリング作動の変動等
の射出側に起因する充填量の誤差要因を排除できるた
め、成形品の重量バラツキは極めて小さく、高品質を得
ることが達成できる。 (4)射出充填モニタ部64の検出信号が比較設定値
(K3 、あるいはK4 )に達した(比較設定値到達点、
E)ことを検知するとタイミング制御部63は、射出制
御部61へ射出停止信号を、型締制御部71へ型締開始
信号を各々発信して、トグル機構6を伸延させて圧縮工
程を行なうとともに、タイマ62を起動させる。こうす
ることにより、射出圧縮成形においても金型へ樹脂がほ
ぼ満充填(ジャストパック)の状態であるため、圧縮工
程切替に際しても、金型内の樹脂流速の不連続に起因す
るフローマーク等の欠陥発生は皆無である。したがっ
て、従来必要とされていた圧縮工程切替の極めて高度な
タイミング制御が不要となる。 (5)射出停止動作および圧縮工程開始後の射出側、型
締側の制御は実施例1と同様に行なわれる。
記のような優れた効果を発揮することができる。 (1)射出充填中の射出充填樹脂量が樹脂の冷却固化収
縮量を加算した樹脂量値に達すると同時に、射出充填を
停止させるとともに、型締力を負荷して圧縮を行なうこ
とにより、金型内の樹脂はジャストパック状態であるの
で、樹脂流れの不連続に起因するフローマーク等の欠陥
発生は皆無となり、その結果、圧縮工程切替に際しての
極めて高度なタイミング制御が不要となり、操作性を簡
単とする。 (2)型締側で射出充填量を制御しているので、計量値
およびチェックリングの作動変動等の射出側に起因する
充填量誤差要因が排除できるため、高品質な成形品を安
定して供給できる。
図である。
示すフローチャートである。
ーチャートである。
法を示す説明図である。
順を示すフローチャートである。
フローチャートである。
出方法を示す説明図である。
びとの関係を説明するグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】 油圧式の型締シリンダを駆動させてトグ
ル機構を介して型締を行なう射出成形装置を用いて射出
低圧成形を行なうに際して、 前記トグル機構が屈折状態で型締を行なった後に射出充
填動作を開始し、射出充填中の充填樹脂量が樹脂の冷却
固化収縮量を加算した樹脂量に達したことを検知した後
に射出動作を停止させるとともに、前記トグル機構を延
伸させて型締力を負荷して圧縮を行なうことを特徴とす
る射出低圧成形方法。 - 【請求項2】 充填樹脂量の検出を、タイバーに組み込
んだ型締力検出部の検出信号の変化量に基づいて行なう
請求項1記載の射出低圧成形方法。 - 【請求項3】 充填樹脂量の検出を、型締シリンダの制
御油圧値信号の変化量に基づいて行なう請求項1記載の
射出低圧成形方法。 - 【請求項4】 あらかじめ未閉鎖状態に保持された両金
型間に溶融樹脂を射出充填し、その後型締側で圧縮を行
なう射出低圧成形方法であって、 両金型がタッチした状態から樹脂の冷却固化収縮量に相
当する型開量位置に金型を後退させた後、トグル機構と
連結された型締シリンダのストローク位置で型開量設定
を行ない、射出充填動作中は該設定位置を保持するよう
に該型締シリンダの作動油圧を制御する請求項1から請
求項3記載の射出低圧成形方法。 - 【請求項5】 あらかじめ閉鎖された金型内に溶融樹脂
を射出充填し、その後型締側で圧縮を行なう射出低圧成
形方法であって、 充填された樹脂圧によって閉鎖された両金型が開くこと
を許容する型締力を金型に負荷させた後、トグル機構と
連結された型締シリンダのストローク位置で型締力設定
を行ない、射出充填動作中は該設定位置を保持するよう
に該型締シリンダの作動油圧を制御する請求項1から請
求項3記載の射出低圧成形方法。 - 【請求項6】 射出充填動作を制御する射出制御部を備
え、樹脂の冷却固化収縮量に相当する型開量位置を設定
する型開量設定部と、充填された樹脂の樹指圧によって
金型が開くことを許容する型締力を設定する型締力設定
部と、あらかじめ選択される成形方法によって設定され
る設定値に基づいて型締動作を制御する型締制御部を具
備するとともに、タイバーに組み込んだ型締力検出部の
検出信号あるいは型締シリンダの制御油圧信号の変化量
に基づいて射出充填中の充填樹脂量をモニタリングする
射出充填モニタ部と、該射出充填モニタ部の検出信号に
基づいて前記射出制御部へ射出停止信号および前記型締
制御部へ型締開始信号を発信させるタイミング制御部と
を備えてなる射出低圧成形装置。
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0985793A true JPH0985793A (ja) | 1997-03-31 |
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ID=17170185
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010105410A (ja) * | 2010-02-19 | 2010-05-13 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 成形条件設定方法 |
WO2011161899A1 (ja) * | 2010-06-25 | 2011-12-29 | 日精樹脂工業株式会社 | 射出成形機の成形方法 |
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JP6137368B1 (ja) * | 2016-03-24 | 2017-05-31 | 宇部興産機械株式会社 | トグル式型締機構を有する射出成形機の型締制御方法 |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP24789695A patent/JP3293425B2/ja not_active Expired - Fee Related
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