JPH0985137A - 静電粉体塗装装置及び静電粉体塗装用吊下治具 - Google Patents

静電粉体塗装装置及び静電粉体塗装用吊下治具

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JPH0985137A
JPH0985137A JP24761295A JP24761295A JPH0985137A JP H0985137 A JPH0985137 A JP H0985137A JP 24761295 A JP24761295 A JP 24761295A JP 24761295 A JP24761295 A JP 24761295A JP H0985137 A JPH0985137 A JP H0985137A
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JP
Japan
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air
powder coating
jig
coated
hanging jig
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JP24761295A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Yokouchi
伸行 横内
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Hosokawa Micron Corp
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Hosokawa Micron Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/08Plant for applying liquids or other fluent materials to objects
    • B05B5/082Plant for applying liquids or other fluent materials to objects characterised by means for supporting, holding or conveying the objects

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  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊下治具上に塗膜が形成されないようにした
静電粉体塗装装置及び静電粉体塗装用吊下治具を提供す
る。 【解決手段】 コンベヤに吊り下げられた吊下治具によ
って被塗装物を吊り下げ支持し、被塗装物を所定の経路
に沿って搬送し、予熱手段で予熱した後、塗装位置にお
いて、静電気を帯電させた粉体塗料を被塗装物上に噴霧
させて被塗装物を塗装するようにした静電粉体塗装装置
において、吊下治具2は、内部に冷却用空気が通る空気
通路58が形成され、空気通路内に冷却用空気を注入す
るための空気注入孔59及び空気通路内の冷却用空気を
排出するための空気排出孔61を有するものであり、予
熱手段5と塗装位置7の間に、吊下治具の空気通路内に
冷却用空気を注入する治具冷却手段6を設け、塗装後に
吊下治具に付着した粉体塗料を空気で吹き飛ばす治具清
掃手段8を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電粉体塗装装置及
び静電粉体塗装用吊下治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電粉体塗装は、有機溶剤を使用しな
いため環境的に好ましい、被塗装物に付着しなかった
塗料を回収して再使用することができる、等の長所を有
しており、近年着実に普及しつつある。また、静電粉体
塗装では、塗装前に被塗装物を予熱しておくことによ
り、被塗装物上に付着した粉体塗料が直ちに溶融して塗
膜が形成されるため、一回の工程で厚い塗膜を形成する
ことができ、バルブ等の厚塗りを必要とする被塗装物に
対して非常に有用である。一般的な予熱方式の静電粉体
塗装装置は、コンベヤに吊り下げられた吊下治具によっ
て被塗装物を吊り下げ支持し、この被塗装物を所定の経
路に沿って搬送し、予熱手段で予熱した後、塗装位置に
おいて、静電気を帯電させた粉体塗料を前記被塗装物上
に噴霧させて被塗装物を塗装するように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
静電粉体塗装装置では、吊下治具にも粉体塗料が付着し
て塗膜が形成されるため、粉体塗料のロスが多いという
問題と、粉体塗料が絶縁性を有するために吊下治具の通
電性が悪くなり、被塗装物上に良好な塗膜を形成するこ
とができないという問題があった。このため、従来で
は、吊下治具に付着した粉体塗料をハンマーやショッ
トブラスト等によって除去する工程を設ける、吊下治
具をテフロンシート等によってマスキングする、等の対
策が採られており、作業効率の低下やコストアップをも
たらしていた。また、予備の吊下治具を多数準備してお
かなければならないという問題もあった。
【0004】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、吊下治具上に
塗膜が形成されないようにした静電粉体塗装装置及び静
電粉体塗装用吊下治具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の静電粉体塗装装置は、コンベヤに吊り下げら
れた吊下治具によって被塗装物を吊り下げ支持し、該被
塗装物を所定の経路に沿って搬送し、予熱手段で予熱し
た後、塗装位置において、静電気を帯電させた粉体塗料
を前記被塗装物上に噴霧させて前記被塗装物を塗装する
ようにした静電粉体塗装装置において、前記吊下治具
は、内部に前記吊下治具を冷却するための冷却用空気が
通る空気通路が形成されており、前記空気通路の一端に
連通し前記空気通路内に冷却用空気を注入するための空
気注入孔と、前記空気通路の他端に連通し前記空気通路
内の冷却用空気を外部に排出するための空気排出孔とを
有するものであること、前記予熱手段と前記塗装位置の
間に、前記吊下治具の空気通路内に冷却用空気を注入す
る治具冷却手段を設けたこと、前記被塗装物を塗装した
後に前記吊下治具上に付着した粉体塗料を空気で吹き飛
ばす治具清掃手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0006】また、本発明の静電粉体塗装用吊下治具
は、静電粉体塗装装置のコンベヤに吊り下げられ、被塗
装物を吊り下げ支持するための吊下治具であって、内部
に吊下治具を冷却するための冷却用空気が通る空気通路
が形成されており、前記空気通路の一端に連通し前記空
気通路内に冷却用空気を注入するための空気注入孔と、
前記空気通路の他端に連通し前記空気通路内の冷却用空
気を外部に排出するための空気排出孔とを有することを
特徴とするものである。
【0007】なお、前記吊下治具の少なくとも一部をア
ルミニウムまたはアルミニウム合金によって構成しても
よい。
【0008】このようにすると、放熱性が向上するの
で、吊下治具が冷却され易くなる。
【0009】また、前記吊下治具における前記被塗装物
を吊り下げ支持する部分の表面にクロムメッキを施して
もよい。
【0010】このようにすると、被塗装物を吊り下げ支
持する部分の表面に付着した粉体塗料が剥離し易くな
る。
【0011】また、前記吊下治具の外面に、前記空気通
路に連通するとともに前記冷却用空気の進行方向に傾斜
した空気取入孔を設けてもよい。
【0012】このようにすると、空気通路内を流れる冷
却用空気によって吊下治具の外部の空気が空気取入孔を
介して空気通路内に吸引されるので、冷却用空気の流通
が促進され、治具が冷却され易い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態である静電粉体塗装装置1を組み込んだ静電塗装ラ
イン10の説明図、図2は静電粉体塗装装置1の側面
図、図3は静電粉体塗装置1の側面断面図、図4は本発
明の一実施形態である静電粉体塗装用吊下治具2の斜視
図、図5は静電粉体塗装用吊下治具2の一部破断側面図
である。
【0014】図1において、3は被塗装物Wを搬送する
コンベヤで、矢印方向に間欠的に駆動される。吊下治具
2はこのコンベヤ3に一定の間隔をおいて吊り下げられ
ている。4は被塗装物Wが吊下治具2に吊り下げられる
着荷部、5は被塗装物Wを予熱する予熱手段である予熱
炉、6は吊下治具2を冷却する治具冷却手段、7は被塗
装物Wに粉体塗料が吹き付けられる塗装位置、8は吊下
治具2に付着した粉体塗料を除去する治具清掃手段、9
は吊下治具2から被塗装物Wが下ろされる脱荷部であ
る。
【0015】図2に示すように、静電粉体塗装装置1
は、空間に固定的に設けられたガス清浄ユニット11
と、このガス清浄ユニット11に吊り下げられたフィル
タユニット12と、このフィルタユニット12に吊り下
げられた選別ユニット13と、フィルタユニット12の
前面に設置された吹付け室14とからなっている。フィ
ルタユニット12と選別ユニット13によって集塵ユニ
ット15が形成されている。図3に示すように、各ユニ
ット間及びフィルタユニット12と吹付け室14の間に
は環状のパッキン16、17、18が介挿され、密封状
態が保たれている。各ユニットは継手19、20によっ
て着脱自在に結合されている。
【0016】選別ユニット13及び吹付け室14はそれ
ぞれ底面にローラ13a、14aを備えている。集塵ユ
ニット15は床面より持ち上げられた状態になってお
り、継手19を外すと集塵ユニット15が下降し、集塵
ユニット15を吹付け室14とともに移動させることが
できるようになっている。なお、集塵ユニット15のみ
を移動させることもできる。
【0017】吹付け室14は、互いに対向する一対の側
壁21、21(一方のみを図示)と、前壁22と、頂壁
23と、前壁22から背面に向かって傾斜した傾斜床2
4とを備え、背面には開口部14bを有している。フィ
ルタユニット12はこの開口部14bを閉鎖するように
設置されている。フィルタユニット12は前面にこの開
口部14bとほぼ等しい大きさの開口部12aを有して
おり、吹付け室14とフィルタユニット12は連通した
状態になっている。傾斜床24の下端はフィルタユニッ
ト12内に突出した状態になっており、傾斜床24上に
落下した粉体塗料Pは傾斜床24に沿って滑り落ち、後
述するホッパ28内に落下するようになっている。
【0018】吹付け室14の両側壁21、21にはそれ
ぞれ頂壁23まで延びる開口部25が形成され、頂壁2
3にはこの開口部25、25に連通し紙面の垂直方向に
延びるスリット26が形成されている。吹付け室14の
上方に設置されたコンベヤ3に吊り下げられた被塗装物
Wは、一方の側壁21の開口部25から吹付け室14内
に搬入され、前壁22に設置されたガン27によって粉
体塗料Pを吹き付けられた後、他方の側壁21の開口部
25から吹付け室14外に搬出される。なお、ガン27
を吹付け室14の背面側にも設け、被塗装物Wを前後両
面から塗装するようにしてもよい。
【0019】ガン27は先端に針状の電極27aを有し
ており、この電極27aに電圧を印加して粉体塗料Pに
静電気を帯電させるようになっている。一方、吊下治具
2及び被塗装物Wはコンベヤ3を介して接地されてい
る。したがって、ガン27から噴射された粉体塗料Pは
吊下治具2及び被塗装物W上に静電気により引き付けら
れ、付着する。ガン27はレシプロケータ(図示せず)
によって上下に移動するようになっており、これによっ
て被塗装物W上に均一な厚さの塗膜を形成することがで
きる。
【0020】フィルタユニット12の底面にはホッパ2
8が設けられており、このホッパ28を介してフィルタ
ユニット12と選別ユニット13が連通した状態になっ
ている。一方、フィルタユニット12の上面にはガス清
浄ユニット11に連通した複数の吸引口29が設けら
れ、各吸引口29にはスリーブ状の第1フィルタ30の
上端が連通接続されており、各第1フィルタ30はフィ
ルタユニット12内に垂下している。なお、各第1フィ
ルタ30の下端は閉鎖されている。
【0021】ガス清浄ユニット11の内部は中間壁11
aによって上部室11bと下部室11cに仕切られてお
り、上部室11bと下部室11cはダクト31を介して
連通した状態になっている。ダクト31内には送風機3
2が設置されており、この送風機32によって下部室1
1c内の空気が吸入されると、吹付け室14内の空気が
第1フィルタ30に吸引され、第1フィルタ30の周壁
から内部に吸入される。このとき、空気内に含まれてい
る粉体塗料Pは第1フィルタ30の周壁外面に付着す
る。第1フィルタ30内に吸入された空気は矢印で示す
ように下部室11c、ダクト31を経て上部室11b内
に流入し、上部室11bの上面に設けた第2フィルタ3
3を通って外部に排出される。
【0022】下部室11c内には空気室34が設けら
れ、この空気室34内には導管35を介して周期的に圧
縮空気が送りこまれている。空気室34は複数の導管3
6を介して清浄ガスユニット11の下面にあるノズル3
7に連通接続され、各ノズル37はそれぞれ第1フィル
タ30の上端に連通接続されている。空気室34から各
導管36に至る流路には制御弁38が設けられ、制御弁
38は周期的に開閉するようになっている。制御弁38
が開くと、空気室34内の圧縮空気が導管36及びノズ
ル37を介して第1フィルタ30内に流入し、第1フィ
ルタ30の周壁から外方に向けて噴出する。これによっ
て第1フィルタ30の周壁外面に付着している粉体塗料
Pが剥離し、落下する。
【0023】選別ユニット13は、上方にホッパ39を
備え、このホッパ39の下には選別装置40が設置さ
れ、この選別装置40の下には上面が開口した容器41
が設置されている。選別装置40は、容器41の開口部
を覆うネット42と、このネット42を振動させるモー
タ43とからなっている。また、容器41の底部には、
多孔板44によって加圧空気室45が区画形成されてい
る。この加圧空気室45には導管46が挿入されてお
り、この導管46を介して加圧空気室45内に圧縮空気
が供給される。供給された圧縮空気は多孔板44を介し
て容器41の上方に噴出し、これによって粉体塗料Pが
流動化するようになっている。容器41の上部にはイン
ジェクタ47が設けられ、このインジェクタ47はホー
ス48を介してガン27に接続されている。
【0024】治具冷却手段6は、図5に示すように、矢
印A方向に移動可能に案内されたホース49と、このホ
ース49を矢印方向に往復移動させるエアシリンダ50
とを備えている。ホース49はコンプレッサ(図示せ
ず)に接続されており、ホース49の先端にはスリーブ
状のジョイント51が取り付けられている。このジョイ
ント51の内部には、先端側がテーパ状に拡開した貫通
孔51aが形成されている。後述するように、吊下治具
2の空気注入孔59には、先端が円錐状に形成されたノ
ズル60が連通接続されており、エアシリンダ50によ
ってホース49が前進すると、ジョイント51の貫通孔
51aのテーパ状の部分がノズル60の先端部分に接
し、これによってジョイント51が案内され、ノズル6
0とジョイント51の中心がずれていてもスムーズに接
続される。エアシリンダ50によってホース49を後退
させるとジョイント51がノズル60から離間する。
【0025】治具清掃手段7は、吊下治具2に空気を吹
き付けることによって吊下治具2上に付着した粉体塗料
Pを吹き飛ばすように構成されたもので、公知の機構が
採用されており、説明は省略する。
【0026】吊下治具2は、図4に示すように、治具本
体52と、この治具本体52の上端に設けられコンベヤ
3に取り付けられる取付部53と、治具本体52の下端
に設けられ被塗装物Wを吊り下げ支持する支持部54と
からなっている。
【0027】治具本体52は、垂直棒55と、この垂直
棒55の下端に取り付けられた横棒56と、この横棒5
6から下方に延び、先端がフック状に湾曲した複数本の
アーム57とからなっている。垂直棒55、横棒56、
アーム57はそれぞれアルミニウム製のパイプからな
り、内部が互いに連通した状態になっており、図5に示
すように、垂直棒55の上端からアーム57の先端に至
る空気通路58が形成されている。なお、治具本体52
が高い強度を必要とする場合には、治具本体52をアル
ミニウム合金によって構成してもよい。
【0028】垂直棒55の上部には、この空気通路58
の上端に連通し空気通路58内に冷却用空気を注入する
ための空気注入孔59が形成されており、この空気注入
孔59には、先端が円錐状で、外方に向けて突出するノ
ズル60が連通接続されている。また、各アーム57の
外面には、空気通路58に連通するとともに冷却用空気
の進行方向に傾斜した多数の空気取入孔61が形成され
ており、空気通路58内を流れる冷却用空気によって外
部の空気がこの空気取入孔61を介して空気通路58内
に吸引され、これによって冷却用空気の流通が促進され
る。
【0029】図4に示すように、取付部53は導電性金
属板からなるコ字状の基部53aと、この基体53aの
下端縁に取り付けられ、導電性金属からなる円柱状の連
結部53bとからなっている。基部53aの上端はU字
状に折り曲げられており、この部分がコンベヤ3のガイ
ドレール3aに摺動可能に係合するようになっている。
連結部53bは治具本体52の垂直棒55の内径と対応
する直径を有し、垂直棒55内に挿入され、垂直棒55
に中心線のまわりに回転可能に保持されている。なお、
治具本体52は、図示しない回転駆動手段によって連結
部53の中心線のまわりに90°回転するようになって
いる。基部53aはコンベヤ3のエンドレスチェーン
(図示せず)に取り付けられており、該エンドレスチェ
ーンが駆動されると吊下治具2がガイドレール3aに沿
って移動する。
【0030】支持部54は導電性金属を鍛造してなるス
リーブ状のもので、アーム57内に挿入され、ネジ62
によって着脱自在に固定されている。支持部54は被塗
装物Wの孔に挿入され、被塗装物Wを吊り下げ支持す
る。支持部54は一端から他端に貫通した空気排出孔6
3を有しており、この空気排出孔63は空気通路58の
下端に連通している。空気通路58を通過した冷却用空
気はこの空気排出孔63を通って外部に排出される。支
持部54の表面には粉体塗料Pの剥離性を向上するため
にクロムメッキが施されている。
【0031】次に、上記のように構成した静電粉体塗装
装置1及び吊下治具2の作用について説明する。まず、
図1に示す着荷部4で吊下治具2に被塗装物Wが吊り下
げられ、コンベヤ3が駆動され、被塗装物Wが静電粉体
塗装装置1内に搬入される。被塗装物Wは予熱炉5で所
定温度に予熱された後、治具冷却手段6の前に位置決め
される。
【0032】図5に示す治具冷却手段6のエアシリンダ
50が駆動され、ホース50が吊下治具2のノズル60
に向かって前進し、ジョイント51がノズル60に接続
される。ホース50に接続されたコンプレッサからの冷
却用空気がホース50、ジョイント51、ノズル60を
通って空気注入口59から空気通路58内に流入する。
冷却用空気は垂直棒55内を通って横棒56内に流入
し、各アーム57内に分散して流入する。
【0033】アーム57内に流入した冷却用空気は空気
通路58内を下方に向かって流れる。この冷却用空気の
流れによって外部の空気が空気取入孔61を介して空気
通路58内に吸引され、これによって冷却用空気の流通
が促進される。そして、冷却用空気は支持部54の空気
排出孔63から外部に排出される。冷却用空気は、空気
通路58内を通過する間に吊下治具2と熱交換を行い、
吊下治具2を冷却する。
【0034】次に、コンベヤ3が駆動され、被塗装物W
が塗装位置7の前に位置決めされる。治具本体52が取
付部53の連結部53bの中心線のまわりに90°回転
し、被塗装物Wの粉体塗料Pが付着しにくい部分がガン
27に向けられる。ガン27から粉体塗料Pが被塗装物
Wに向かって吹き付けられ、粉体塗料Pは被塗装物W上
に静電気により引き付けられ、付着する。被塗装物Wは
予熱されているので、被塗装物W上に付着した粉体塗料
Pは直ちに溶融し、被塗装物W上に塗膜が形成される。
吊下治具2にも粉体塗料Pが付着するが、吊下治具2は
冷却されているため、付着した粉体塗料Pは溶融せず、
吊下治具2上に塗膜は形成されない。
【0035】ガン27から被塗装物Wに吹き付けられた
粉体塗料Pのうち、被塗装物Wに付着しなかったものの
一部はフィルタユニット12内に吸入されて第1フィル
タ30の外面に付着し、その他のものは傾斜床24上に
落下する。傾斜床24上に落下した粉体塗料Pは傾斜床
24に沿って滑り落ち、フィルタユニット12内に落下
し、ホッパ28、39を介してネット42上に落下す
る。第1フィルタ30の外面に付着した粉体塗料Pは空
気室34から周期的に供給される圧縮空気によって第1
フィルタ30から剥離し、ネット42上に落下する。ネ
ット42上の粉体塗料Pはモータ43から付加される振
動によって容器41内にふるい落とされ、容器41内で
多孔板44から噴出する空気によって流動化され、イン
ジェクタ47に吸入され、ホース48を介してガン27
に送られる。
【0036】塗装が終了すると、コンベヤ3が駆動さ
れ、被塗装物Wが治具清掃手段8の前に位置決めされ
る。治具清掃手段8から吊下治具2に向かって空気が吹
き付けられ、この空気によって吊下治具2に付着した粉
体塗料Pが吹き飛ばされる。吹き飛ばされた粉体塗料P
はフィルタユニット12に吸入されるかまたは傾斜床2
4上に落下し、上述したようにガン容器41内に回収さ
れる。
【0037】次に、コンベヤ3が駆動され、被塗装物W
が脱荷部9に搬送され、ここで被塗装物Wが吊下治具2
から下ろされる。そして被塗装物Wはライン外に設けら
れた養生スペースに運ばれ、塗膜が安定するまで乾かさ
れる。被塗装物Wが下ろされて空になった吊下治具2は
コンベヤ3によって搬送され、着荷部4に戻る。
【0038】なお、吊下治具2全体をアルミニウムまた
はアルミニウム合金によって構成してもよい。また、吊
下治具2の表面には、粉体塗料Pが剥離し易くなるよう
にテフロン樹脂をコーティングしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、被塗
装物を予熱した後、吊下治具の内部に形成された空気通
路内に冷却用空気を注入し、吊下治具を冷却してから被
塗装物に粉体塗料を吹き付けるようにしているので、吊
下治具上に付着した粉体塗料が溶融せず、吊下治具上に
塗膜が形成されない。したがって、粉体塗料のロスを低
減することができるとともに、吊下治具の通電性が低下
しないため被塗装物上に良好な塗膜を形成することがで
きる。また、吊下治具上に付着した塗料を除去する作業
や吊下治具をマスキングする作業が不要になり、作業効
率が向上するとともにコストを低減することができる。
また、予備の吊下治具の数を減らすことができ、作業ス
ペースを縮小することができる。
【0040】請求項3によるときは、吊下治具の少なく
とも一部をアルミニウムまたはアルミニウム合金によっ
て構成しているので、放熱性が高く、吊下治具が冷却さ
れ易い。したがって、吊下治具上に塗膜が形成されるの
をより確実に防止することができる。
【0041】また、請求項4によるときは、被塗装物を
支持する部分の表面にクロムメッキを施しているので、
この部分に付着した粉体塗料が剥離し易い。したがっ
て、通電性の低下をより確実に防止することができ、被
塗装物上に良質の塗膜を形成することができる。
【0042】また、請求項5によるときは、空気通路内
を流れる冷却用空気によって外部の空気が空気取入孔を
介して空気通路内に吸引されるので、冷却用空気の流通
が促進され、吊下治具が冷却され易い。したがって、吊
下治具上に塗膜が形成されるのをより確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の静電粉体塗装装置1を組み込んだ静
電塗装ライン10の説明図。
【図2】 静電粉体塗装装置1の側面図。
【図3】 静電粉体塗装置1の側面断面図。
【図4】 静電粉体塗装用吊下治具2の斜視図。
【図5】 静電粉体塗装用吊下治具2の一部破断側面
図。
【符号の説明】
1 静電粉体塗装装置 2 静電粉体塗装用吊下治具 3 コンベヤ 5 予熱炉(予熱手段) 6 治具冷却手段 7 塗装位置 8 治具清掃手段 58 空気通路 59 空気注入孔 63 空気排出孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベヤに吊り下げられた吊下治具によ
    って被塗装物を吊り下げ支持し、該被塗装物を所定の経
    路に沿って搬送し、予熱手段で予熱した後、塗装位置に
    おいて、静電気を帯電させた粉体塗料を前記被塗装物上
    に噴霧させて前記被塗装物を塗装するようにした静電粉
    体塗装装置において、 前記吊下治具は、内部に前記吊下治具を冷却するための
    冷却用空気が通る空気通路が形成されており、前記空気
    通路の一端に連通し前記空気通路内に冷却用空気を注入
    するための空気注入孔と、前記空気通路の他端に連通し
    前記空気通路内の冷却用空気を外部に排出するための空
    気排出孔とを有するものであること、 前記予熱手段と前記塗装位置の間に、前記吊下治具の空
    気通路内に冷却用空気を注入する治具冷却手段を設けた
    こと、 前記被塗装物を塗装した後に前記吊下治具上に付着した
    粉体塗料を空気で吹き飛ばす治具清掃手段を設けたこ
    と、を特徴とする静電粉体塗装装置。
  2. 【請求項2】 静電粉体塗装装置のコンベヤに吊り下げ
    られ、被塗装物を吊り下げ支持するための吊下治具であ
    って、内部に前記吊下治具を冷却するための冷却用空気
    が通る空気通路が形成されており、前記空気通路の一端
    に連通し前記空気通路内に冷却用空気を注入するための
    空気注入孔と、前記空気通路の他端に連通し前記空気通
    路内の冷却用空気を外部に排出するための空気排出孔と
    を有することを特徴とする静電粉体塗装用吊下治具。
  3. 【請求項3】 少なくとも一部がアルミニウムまたはア
    ルミニウム合金からなることを特徴とする請求項2に記
    載の静電粉体塗装用吊下治具。
  4. 【請求項4】 前記被塗装物を吊り下げ支持する部分の
    表面にクロムメッキを施したことを特徴とする請求項2
    に記載の静電粉体塗装用吊下治具。
  5. 【請求項5】 外面に前記空気通路に連通するとともに
    前記冷却用空気の進行方向に傾斜した空気取入孔を設け
    たことを特徴とする請求項2に記載の静電粉体塗装用吊
    下治具。
JP24761295A 1995-09-26 1995-09-26 静電粉体塗装装置及び静電粉体塗装用吊下治具 Pending JPH0985137A (ja)

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ITVR20110079A1 (it) * 2011-04-22 2012-10-23 Girardini S R L Appendino per bilancella smontabile.
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