JPH0976479A - シミュレーションモデル作成装置 - Google Patents

シミュレーションモデル作成装置

Info

Publication number
JPH0976479A
JPH0976479A JP23167795A JP23167795A JPH0976479A JP H0976479 A JPH0976479 A JP H0976479A JP 23167795 A JP23167795 A JP 23167795A JP 23167795 A JP23167795 A JP 23167795A JP H0976479 A JPH0976479 A JP H0976479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
equivalent model
simulation
model
drive signal
waveform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23167795A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kato
秀雄 加藤
Tomohisa Mikami
知久 三上
Kazuhiko Uda
和彦 右田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP23167795A priority Critical patent/JPH0976479A/ja
Publication of JPH0976479A publication Critical patent/JPH0976479A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタヘッドのヘッド圧力
室等のシミュレーションモデル作成が困難なシミュレー
ションモデルの作成が可能なシミュレーションモデル作
成装置に関し、シミュレーションモデルの作成を容易に
行えるシミュレーションモデル作成装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
駆動信号生成部で生成された駆動信号によりインクジェ
ットヘッドを駆動するヘッドドライバと、インクジェッ
トヘッドのメニスカス位置を測定するメニスカス測定器
と、所定のモデルが設定されたモデル設定部と、モデル
設定部に設定されたモデルのパラメータを設定するパラ
メータ値設定部と、パラメータ値設定部で設定されたパ
ラメータ値が代入されたモデルを駆動信号生成部で生成
された駆動信号によりシミュレーションするシミュレー
タと、メニスカス測定器で測定された測定値とシミュレ
ータでのシミュレーション結果とを比較し、比較結果に
応じてパラメータ値を変更し、最適パラメータ値を求め
る比較部とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シミュレーション
モデル作成装置に係り、特に、インクジェットプリンタ
ヘッド等のモデル化しにくい対象のシミュレーションモ
デルを作成できるシミュレーションモデル作成装置に関
する。
【0002】インクジェットプリンタヘッドにおいて
は、インクは、圧力室に蓄積され圧力室の一部とされた
加圧板が圧力室方向に変形することにより加圧室に圧力
が加えられ圧力室に形成されたノズルより外部に射出さ
れる。このような、インクジェットプリンタヘッドの諸
特性の向上には、圧力室の機械的なバネ特性の取得が不
可欠とされている。
【0003】しかし、圧力室は、ヘッドの機構の一部と
して組み込まれているため、圧力室単体での特性の取得
は困難であった。また、インクジェットプリンタヘッド
などでは、加圧板と圧力室との間に弾性部材を設け圧力
室の力変換効率を向上手いるものもあり、このようなも
のでは、弾性部材の可塑的性質により圧力室内の機械的
バネ特性を取得するのが困難である。
【0004】このため、より良好なインクジェットプリ
ンタヘッドを設計するために、圧力室のバネ特性を容易
にモデル化できる装置が必要とされている。
【0005】
【従来の技術】図10に一般のドロップオンデマンド方
式のインクジェットプリンタに用いられるインクジェッ
トヘッドの構成図を示す。図10(A)に示されるイン
クジェットヘッド50は一部に開口部51を有する圧力
室52が形成されたヘッド本体53とヘッド本体53の
圧力室52の開口部51を閉蓋する加圧板54、加圧板
54を変形させ圧力室52を加圧する加圧装置55とよ
り構成される。
【0006】ヘッド本体53には、インクを加圧する加
圧室52、インクタンクと接続され加圧室52にインク
を供給するためのインク供給口56、加圧室52に蓄積
されたインクを外部に射出するノズル57が一体的に形
成されている。加圧室52の一面は開口状態とされてお
り、この加圧室52の開口部51には加圧板54が取り
付けられる。加圧板54は、弾性を有する板材より構成
されており、開口部51を閉蓋するようにヘッド本体5
3に固定される。
【0007】加圧板54には、加圧板54を矢印A方向
に変形させる加圧装置55が圧着されている。加圧装置
55は、ピエゾ素子などよりなり、一面が加圧板54に
接着され、他面がヘッド本体53に対して固定されてい
る。加圧装置55には、駆動信号が供給され、供給され
た駆動信号はピエゾ素子に印加される。ピエゾ素子は電
圧が印加されると、矢印A1方向に変形し、加圧板を矢
印A方向に変形させる。加圧板が矢印A方向に変形する
と、圧力室の容積が減少し、圧力室内の圧力が増加し、
圧力室内に蓄積されたインクがノズルより外部に射出さ
れる。
【0008】図10(A)のインクジェットヘッドで
は、加圧板はヘッド本体に固定されており、変形しにく
いため、力変換効率が悪く、インクの射出量が大きくと
れなかった。このため、図10(B)に示すようにヘッ
ド本体53と加圧板54との間にゴム材等の弾性部材5
8を設けたインクジェットヘッド60が提案されてい
る。図10(B)に示すインクジェットヘッド60で
は、加圧板54は、弾性部材58を介して加圧板54が
ヘッド本体53に固定されるため、加圧板54が比較的
自由に変形でき、加圧板54の変形量を大きくとれ、し
たがって、力変換効率を向上させることができる。
【0009】従来、図10に示すようなインクジェット
ヘッドの設計を行う場合には、インクジェットヘッドの
圧力室のモデル化が確立していないため、設計者の感に
よりインクジェットヘッドの各パラメータの設定を行っ
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のイン
クジェットヘッドなどの設計や評価は、試作したヘッド
の実測値により評価する必要があったため、インクジェ
ットヘッドの圧力室のバネ特性を決定するパラメータを
換えた場合などについての評価は行えず、インクジェッ
トヘッドの設計や評価を効率よく行えないなどの問題点
があった。
【0011】特に、図10(B)に示されるインクジェ
ットヘッドなどの場合、圧力室の一部として弾性部材が
用いられるため、圧力室の機械的バネ特性によりヘッド
全体の特性が決定されてしまうため、バネ特性のモデル
化が不可欠とされている。本発明は、上記の点に鑑みて
なされたもので、複雑なバネ特性も容易モデル化できる
シミュレーションモデル作成装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理図を
示す。駆動信号生成手段1は、モデル化対象を駆動する
駆動信号を生成する。測定手段2は、前記モデル化対象
の特徴となる特徴変位を測定する。
【0013】等価モデル記憶手段3は、前記モデル化対
象の等価モデルを記憶する。パラメータ設定手段4は、
前記等価回モデル記憶手段3に記憶された等価モデルの
各パラメータの値を設定する。シミュレート手段5は、
前記等価モデル記憶手段3に記憶された等価モデルに前
記パラメータ設定手段4で設定されたパラメータを代入
した等価モデルを前記駆動信号生成手段1で生成された
駆動信号によりシミュレーションする。
【0014】比較手段6は、前記測定手段2により測定
された前記モデル化対象の特徴変位と前記シミュレート
手段5によるシミュレーションの結果得られる前記モデ
ル化対象の変位とを比較し、前記パラメータ設定手段4
のパラメータの設定を変更する。
【0015】請求項1によれば、モデル化対象に近似し
た等価モデルを生成し、生成した等価モデルを所定の駆
動信号でシミュレーションして、そのシミュレーション
の結果を同じ駆動信号により測定した実測値と比較し、
その比較結果に応じて等価モデルのパラメータを設定し
なおすことにより、実測値に近似した等価モデルを作成
する。
【0016】請求項2は、前記比較手段が、所定のサン
プリング期間における前記測定手段の測定結果の波形及
び前記シミュレート手段のシミュレート結果の波形のそ
れぞれの特徴点を比較することを特徴とする。請求項2
によれば、所定のサンプリング期間における波形を比較
することにより、過渡現象を加味した等価モデルのパラ
メータの設定が行えるため、実際のモデル化対象にに近
似した等価モデルを得ることができる。
【0017】請求項3は、前記比較手段が、特徴点とし
て前記測定手段の測定結果の波形及び前記シミュレート
手段のシミュレート結果の波形の最大値と最小値との差
分及び時間差を用いることを特徴とする。請求項3によ
れば、波形の特徴となる特徴点を比較し、等価モデルの
パラメータを変更することにより容易な比較処理でパラ
メータの設定が行える。
【0018】
【発明の実施の形態】図2に本発明の第1実施例のブロ
ック構成図を示す。本実施例のシミュレーションモデル
作成装置11は、インクジェットヘッド12を駆動する
駆動信号を生成する駆動信号生成部13、駆動信号生成
部13で生成された駆動信号に応じてインクジェットヘ
ッド12を駆動するヘッドドライバ14、インクジェッ
トヘッド12のメカニカスを測定するメカニカス測定器
15、メカニカス測定器15で測定されたメカニカス変
位を時系列的に保持する測定波形バッファ16、インク
ジェットヘッド12に近似するモデルが設定されたモデ
ル設定部17、モデル設定部17に設定されたモデルを
構成する素子のパラメータ値を設定するパラメータ値設
定部18、パラメータ値設定部18でパラメータ値が設
定されたモデルを駆動信号生成部13で生成される駆動
信号によりシミュレーションするシミュレータ19、測
定波形バッファ16に保持された実測値のメカニカス変
位とシミュレータ19でシミュレーションされたモデル
のメカニカス変位とを比較し、パラメータ値設定部18
の設定パラメータ値を変更する比較部20、最適パラメ
ータを保持する最適パラメータ保持部21、全体の動作
を制御する制御部22より構成される。
【0019】インクジェットヘッド12は、例えば、図
10(B)に示す構成のもので、加圧装置55にはヘッ
ドドライバ14が接続され、ヘッドドライバ14からの
ドライブ信号に応じて駆動される。ヘッドドライバ14
には、駆動信号生成部13から駆動信号が供給され、駆
動信号生成部13で生成された駆動信号波形と同一波形
のドライブ信号を生成し、インクジェットヘッド12の
加圧装置55に供給する。このとき、駆動信号生成部1
3では、インクジェットヘッド12の圧力室52のバネ
特性の測定の影響を最小とするために、後段のヘッドド
ライバ14、及び、インクジェットヘッド12の周波数
特性を考慮して、ヘッドドライバ14、及び、インクジ
ェットヘッド12での電気的・機械的損失の少ない周波
数・波形の駆動信号を生成する。
【0020】メニスカス測定装置15は、インクジェッ
トヘッド12のノズル57に供給されたインクの液面の
高さ位置(メニスカス位置)の変動を検出する装置で、
インクジェットヘッド12のノズル57の内部にレーザ
ー光を照射し、インクの液面からの反射光をカメラアイ
により観測し、ノズル57内におけるインクの液面の高
さ位置を測定する。メニスカス測定装置15で測定され
たノズル内におけるインクの液面高さ位置は、測定波形
バッファ16に格納される。
【0021】一方、モデル設定部17には、インクジェ
ットヘッド12にもっとも近似していると思われる等価
回路のモデルが格納されている。図3に本発明の第1実
施例のインクジェットヘッド12の音響回路モデルの回
路構成図を示す。インクジェットヘッド12の音響回路
モデル30は、加圧装置で発生される駆動圧力の発生源
となる駆動圧力源31、加圧装置55におけるインピー
ダンス32、圧力室52にインクを供給するインク供給
口56のインピーダンス33、インク供給口56に印加
されている静圧源34、ノズル57のインピーダンス3
5、圧力室52のインピーダンス36より構成される。
加圧装置55のインピーダンス32は、インダクタン
スLp、抵抗Rp、キャパシタンスCpを直列に接続し
た構成とされている。また、インク供給口56のインピ
ーダンスは、インダクタンスLs、抵抗Rsを直列に接
続した構成とされている。さらに、ノズル57のインピ
ーダンス35は、インダクタンスLn、抵抗Rn,キャ
パシタンスCnを直列に接続した構成とされている。
【0022】図4に本発明の第1実施例の圧力室部分の
音響回路モデルの回路構成図を示す。図4に示すモデル
は、いわゆる、Maxwellモデルと呼ばれるもの
で、図10(B)に示すインクジェットヘッドをモデル
化したものである。圧力室のインピーダンス36は、図
4に示すように圧力室52の壁及びインクの圧縮を考慮
したキャパシタンスCcu1、加圧板54の変形による
容量を考慮したキャパシタンスCcu2、加圧板54と
ヘッド本体53とのあいだに設けられた弾性部材58の
変形を考慮したインピーダンス37より構成される。弾
性部材58のインピーダンス37は、弾性部材58の弾
性力による抵抗が考慮されており、キャパシタンスCc
u3および抵抗Rcu3を並列に接続した構成とされて
いる。
【0023】なお、インクジェットヘッド12の音響回
路モデルとしては、図4に示されるMaxwellモデ
ルの他にVoigtモデルと呼ばれるものが提案されて
いる。図5に本発明の第1実施例の圧力室部分の他の音
響回路モデルの回路構成図を示す。図5に示すモデル
が、いわゆる、Voigtモデルと呼ばれるもので、図
4に示すMaxwellモデルとは、弾性部材58の部
分のインピーダンス38の部分が異なり、キャパシタン
スCcu3と抵抗Rcu3との接続を直列にしたもので
ある。
【0024】音響回路モデルとしてモデル設定部17に
設定する場合には、実際のインクジェットヘッド12の
実測値と近似やすいモデルを設定すればよい。モデル設
定部17に設定された音響回路モデル30を構成するキ
ャパシタンスCp、Cn、Ccu1、Ccu2、Ccu
3、抵抗Rp、Rs、Rn、Rcu3、インダクタンス
Lp、Ls、Lnの値は、パラメータ設定部18で設定
される。シミュレータ19には、パラメータ設定部18
でキャパシタンス、抵抗、インダクタンス等のパラメー
タ値が設定された音響回路モデル30が供給される。
【0025】また、シミュレータ19には、パラメータ
値が設定された音響回路モデル30の駆動圧力源31の
駆動圧力波形として駆動信号生成部13で生成されヘッ
ドドライバ14に供給した駆動信号と同じ波形の駆動信
号が供給される。シミュレータ19は、駆動信号生成部
13で生成された駆動信号により音響回路モデル30を
シミュレーションし、ノズルのインピーダンス35に流
れる電流の波形を検出する。ノズル57のインピーダン
ス35に流れる電流は、ノズル57に供給されるインク
に対応しており、この電流の変動が実際のインクジェッ
トヘッド12のノズル57でのインクの液面の位置(メ
ニスカス位置)の変動に対応する。
【0026】測定波形バッファ16に保持されたメニス
カス位置の変動波形及びシミュレータ19で検出された
ノズル57のインピーダンス35に流れる電流変動波形
は、比較部20に供給される。比較部20では、測定波
形バッファ16から供給されるメニスカス位置の変動波
形とシミュレータ19から供給されるノズル57のイン
ピーダンス35に流れる電流の変動波形との差分の二乗
和を算出する。二乗和の算出方法は、メニスカス測定器
15での測定値が、サンプリング期間[0,T]におい
て関数Mm(t)で表されるものとするとし、設定パラ
メータ値をpiとし、そのときのシミュレーション結果
のサンプリング期間[0,T]における変位を表した関
数をMsi(t)とすると、
【0027】
【数1】
【0028】で求められる。比較部20は、算出された
二乗和Eiが最小となる設定パラメータ値piを求め
る。このため、比較部20では、今回算出された二乗和
Eiを前回までに算出された二乗和のうち最小の二乗和
Eminと比較して今回の二乗和Eiが前回までに算出
された二乗和の最小値より小さければ、今回の二乗和E
iを最小の二乗和Eminとしてそのときの設定パラメ
ータ値piを最適パラメータとして最適パラメータ保持
部21に登録する。
【0029】制御部22は、後述するように駆動信号生
成部13、シミュレータ19、パラメータ値設定部1
8、比較部20などを制御して、インクジェットヘッド
12に対応する音響回路モデルを生成する。図6に本発
明の第1実施例の制御部の動作フローチャートを示す。
制御部22では、まず、駆動信号生成部13を制御し
て、前述のように予め設定された波形の駆動信号を生成
してヘッドドライバ14に供給し、インクジェットヘッ
ド12を駆動信号に応じた波形で駆動させる(ステップ
S1−1)。また、制御部22は、メニスカス測定器1
5及び測定波形バッファ16を制御して、インクジェッ
トヘッド12の駆動時のノズルにおけるインクのメニス
カス位置を測定し、駆動信号に応じたメニスカス位置の
変動を測定波形バッファ16に保持する(ステップS1
−2)。
【0030】次に、制御部22は、パラメータ値設定部
18を制御して、パラメータ値設定部18に予め設定さ
れた複数組のパラメータ値の組より一組を選択して、モ
デル設定部17に予め設定された音響回路モデル30に
代入する(ステップS1−3)。次に、制御部22は、
シミュレータ19を駆動するとともに、駆動信号生成部
13を制御して、シミュレータ19により駆動信号生成
部13から供給される駆動信号によりモデル設定部17
にパラメータ値が設定された状態で保持された音響回路
モデル30のシミュレーションを実行し、シミュレーシ
ョンの結果得られるノズルのインピーダンスに流れる電
流変動を求める(ステップS1−4)。
【0031】次に、制御部22は、比較部20を制御し
てステップS1−1で測定され、ステップS1−2で測
定波形バッファ16に保持されたメニスカス位置波形
と、シミュレータ19で求められたノズルのインピーダ
ンスに流れる電流波形との差分の二乗和を求め、算出さ
れた二乗和を前回までで最小であった二乗和と比較し、
今回の二乗和が前回までの最小二乗和より小さければ、
今回算出の二乗和を最小二乗和とするとともに、今回の
シミュレーションで用いたパラメータ値の組を最適パラ
メータ保持部21に格納する(ステップS1−5,S1
−6)。
【0032】制御部22は、次に、パラメータ値設定部
18に設定された複数組のパラメータ値の組についてス
テップS1−3〜S1−6のシミュレーション及び比較
が行われたか否かを判断する(ステップS1−7)。ス
テップS1−7でパラメータ値設定部18に設定された
複数のパラメータ値の組全てにステップS1−3〜S1
−6のシミュレーション及び比較が実行されたと判断さ
れると、その時最適パラメータ保持部21に保持されて
いるパラメータ値の組をインクジェットヘッド12に対
する最適なパラメータ値として認識する(ステップS1
−8)。
【0033】以上により求められた最適パラメータをモ
デル設定部17に保持された音響回路モデル30に代入
したモデルがインクジェットヘッド12のモデルとして
設定される。このように、従来は、測定が難しかった圧
力室のバネ特性を音響回路モデル化することができる。
したがって、音響回路モデルを用いてインクジェットヘ
ッドのシミュレーションを行うことができ、インクジェ
ットヘッドの設計等を容易に行うことができる。
【0034】図7に本発明の第2実施例のブロック構成
図を示す。同図中、図1と同一構成部分には、同一符号
を付し、その説明は省略する。本実施例のシミュレーシ
ョンモデル作成装置41は、メニスカス位置及びシミュ
レーション結果の波形から特徴となる点を抽出し、特徴
となる点の振幅及び時間差を比較することにより、比較
を容易なものとし、処理の高速化を図ったものである。
【0035】本実施例のバネ特性測定装置41は、図1
のバネ特性測定装置11の測定波形バッファ16、比較
部20、制御部22に換えて、メニスカス測定器15で
測定されたメニスカス位置から特徴点を抽出する特徴点
抽出部42、特徴点抽出部42で抽出された特徴点を格
納する特徴点バッファ43、シミュレータ19でのシミ
ュレーション結果から特徴点を抽出する特徴点抽出部4
4、特徴点バッファ43に格納された特徴点と特徴点抽
出部44で抽出されたシミュレーションの結果得られる
特徴点との差の二乗和を算出し、前回までに算出された
二乗和の最小値と比較し、今回算出された二乗和のほう
が小さければ、今回算出された二乗和を最小値として登
録する特徴点比較部45、装置全体を制御する制御部4
6を有してなる。
【0036】図8に本発明の第2実施例の特徴点抽出部
42、44の動作説明図を示す。特徴点抽出部42、4
4では、例えば、図8に示すようなサンプリング期間
[0〜T]に実線で示すようなメニスカス位置の変動が
あったとすると、その最大値Pmaxと最小値Pmin
とのメニスカス位置の差Δhと最大値Pmaxと最小値
Pminとの時間差Δtとよりなる特徴点(Δh、Δ
t)として抽出する。
【0037】図9に本発明の第2実施例の制御部の動作
フローチャートを示す。本実施例の制御部46では、ま
ず、駆動信号生成部13を制御して、前述のように予め
設定された波形の駆動信号を生成してヘッドドライバ1
4に供給し、インクジェットヘッド12を駆動信号に応
じた波形で駆動させる(ステップS2−1)。また、制
御部46は、メニスカス測定器15、特徴点抽出部4
2、特徴点バッファ43を制御して、インクジェットヘ
ッド12の駆動時のノズルにおけるインクのメニスカス
位置を測定し、駆動信号に応じたメニスカス位置の変動
から前述したように特徴点を抽出し、特徴点バッファ4
3に保持する(ステップS2−2)。
【0038】次に、制御部46は、パラメータ値設定部
18を制御して、パラメータ値設定部18に予め設定さ
れた複数組のパラメータ値の組より一組を選択して、モ
デル設定部17に予め設定された音響回路モデル30に
代入する(ステップS2−3)。次に、制御部46は、
シミュレータ19を駆動するとともに、駆動信号生成部
13を制御して、シミュレータ19により駆動信号生成
部13から供給される駆動信号によりモデル設定部17
にパラメータ値が設定された状態で保持された音響回路
モデル30のシミュレーションを実行する(ステップS
2−4)。
【0039】次に、制御部46は、シミュレーションの
結果得られたノズルのインピーダンスに流れる電流変動
より、特徴点抽出部44により前述のようにして特徴点
(Δh2、Δt2)を抽出する(ステップS2−5)。
次に、制御部46は、比較部45を制御してステップS
2−1で測定され、ステップS2−2で特徴点バッファ
43に保持された特徴点(Δh1、Δt1)とシミュレ
ータ19でのシミュレーションの結果から抽出された特
徴点(Δh2、Δt2)との差の二乗和を算出し、算出
された二乗和を前回までで最小であった二乗和と比較
し、今回の二乗和が前回までの最小二乗和より小さけれ
ば、今回算出の二乗和を最小二乗和とするとともに、今
回のシミュレーションで用いたパラメータ値の組を最適
パラメータ保持部21に格納する(ステップS2−6,
S2−7)。
【0040】制御部46は、次に、パラメータ値設定部
18に設定された複数組のパラメータ値の組についてス
テップS2−3〜S2−7のシミュレーション及び比較
が行われたか否かを判断する(ステップS2−8)。ス
テップS1−7でパラメータ値設定部18に設定された
複数のパラメータ値の組全てにステップS2−3〜S2
−7のシミュレーション及び比較が実行されたと判断さ
れると、その時最適パラメータ保持部21に保持されて
いるパラメータ値の組をインクジェットヘッド12に対
する最適なパラメータ値として認識する(ステップS2
−9)。
【0041】本実施例によれば、実測値はその特徴点
(Δh1、Δt1)を抽出したものを特徴点バッファ4
3に格納すればよいため、特徴点バッファ43の容量が
極めて小さくて済む。また、比較時にも特徴点の差(Δ
h1−Δh2)、(Δt1−Δt2)の二乗和を算出す
ればよいため、計算が簡単になり処理時間を短縮でき
る。さらに、特徴点を抽出する構成であるので、実測値
とシミュレーションとでサンプリング期間に若干のずれ
が生じてもサンプリング期間のずれはキャンセルするこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、モデル化対象に近似した等価モデルを生成し、生成
した等価モデルを所定の駆動信号でシミュレーションし
て、そのシミュレーションの結果を同じ駆動信号により
測定した実測値と比較し、その比較結果に応じて等価モ
デルのパラメータを設定しなおすことにより、実測値に
近似した等価モデルを作成することができ、求められた
等価モデルを用いてシミュレーションが行え、製品の設
計を効率よく行える等の特長を有する。
【0043】請求項2によれば、所定のサンプリング期
間における波形を比較することにより、過渡現象を加味
した等価モデルのパラメータの設定が行えるため、実際
のモデル化対象に近似した等価モデルを得ることができ
る等の特長を有する。請求項3によれば、波形の特徴と
なる特徴点を比較し、等価モデルのパラメータを変更す
ることにより容易な比較処理でパラメータの設定が行え
るため、高速に処理が行える等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施例のブロック構成図である。
【図3】本発明のインクジェットヘッドの音響回路モデ
ルの回路構成図である。
【図4】本発明の第1実施例の圧力室の音響回路モデル
の回路構成図である。
【図5】本発明の第1実施例の圧力室の他の音響回路モ
デルの回路構成図である。
【図6】本発明の第1実施例の制御部の動作フローチャ
ートである。
【図7】本発明の第2実施例のブロック構成図である。
【図8】本発明の第2実施例の特徴点抽出部の動作説明
図である。
【図9】本発明の第2実施例の制御部の動作フローチャ
ートである。
【図10】インクジェットヘッドの概略構成図である。
【符号の説明】
1 駆動信号生成手段 2 測定手段 3 等価回路記憶手段 4 パラメータ設定手段 5 シミュレート手段 6 比較手段 11、41 シミュレーションモデル作成装置 12 インクジェットヘッド 13 駆動信号生成部 14 ヘッドドライバ 15 メニスカス測定器 16 測定波形バッファ 17 モデル設定部 18 パラメータ値設定部 19 シミュレータ 20 比較部 21 最適パラメータ 22 制御部 42、44 特徴点抽出部 43 特徴点バッファ 45 特徴点比較部 46 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モデル化しようとするモデル化対象を駆
    動する駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、 前記モデル化対象の特徴となる特徴変位を測定する測定
    手段と、 前記対象の等価モデルを記憶する等価モデル記憶手段
    と、 前記等価モデル記憶手段に記憶された等価モデルの各パ
    ラメータの値を設定するパラメータ設定手段と、 前記等価モデル記憶手段に記憶された等価モデルに前記
    パラメータ設定手段で設定されたパラメータを代入した
    等価モデルを前記駆動信号生成手段で生成された駆動信
    号によりシミュレーションするシミュレート手段と、 前記測定手段により測定された前記モデル化対象の特徴
    変位と前記シミュレート手段によるシミュレーションの
    結果得られる前記モデル化対象の特徴変位とを比較し、
    前記パラメータ設定手段のパラメータの設定を換える比
    較手段とを有することを特徴とするシミュレーションモ
    デル作成装置。
  2. 【請求項2】 前記比較手段は、所定のサンプリング期
    間における前記測定手段の測定結果の波形及び前記シミ
    ュレート手段のシミュレート結果の波形のそれぞれの特
    徴点を比較することを特徴とする請求項1記載のシミュ
    レーションモデル作成装置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段は、特徴点として前記測定
    手段の測定結果の波形及び前記シミュレート手段のシミ
    ュレート結果の波形の最大値と最小値との差分及び時間
    差を用いることを特徴とする請求項2記載のシミュレー
    ションモデル作成装置。
JP23167795A 1995-09-08 1995-09-08 シミュレーションモデル作成装置 Withdrawn JPH0976479A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23167795A JPH0976479A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 シミュレーションモデル作成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23167795A JPH0976479A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 シミュレーションモデル作成装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006145468A Division JP3992068B2 (ja) 2006-05-25 2006-05-25 シミュレーションモデル作成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0976479A true JPH0976479A (ja) 1997-03-25

Family

ID=16927262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23167795A Withdrawn JPH0976479A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 シミュレーションモデル作成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0976479A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262398A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Fuji Xerox Co Ltd 流体粘度測定システム、印字ヘッド及び流体粘度測定プログラム
JP2010120233A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置、及びメンテナンスプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262398A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Fuji Xerox Co Ltd 流体粘度測定システム、印字ヘッド及び流体粘度測定プログラム
JP2010120233A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置、及びメンテナンスプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3112160B1 (en) Liquid jetting device
CN101734010B (zh) 液滴喷射装置和液滴喷射方法
US7478023B2 (en) Coupled algorithms for viscoelastic ink-jet simulations
EP3144151A1 (en) Method for removing electric crosstalk
EP1186409A1 (en) Ink jet recording head, method of manufacturing the same, method of driving the same, and ink jet recording apparatus incorporating the same
JP4344179B2 (ja) インクジェットプリントヘッドの制御方法、この方法を使用するのに適したインクジェットプリントヘッド、およびこのプリントヘッドを備えたインクジェットプリンタ
Wei et al. A waveform design method for high DPI piezoelectric inkjet print-head based on numerical simulation
CN105832381A (zh) 液体喷射控制装置、液体喷射系统及液体喷射控制方法
CN101293428A (zh) 一种应用于喷墨打印机的模拟激励响应特性的方法及电路
CN105832382A (zh) 液体喷射控制装置、液体喷射系统及控制方法
JP3285253B2 (ja) 圧電式液滴噴射装置
JPH0976479A (ja) シミュレーションモデル作成装置
JP3992068B2 (ja) シミュレーションモデル作成装置
CN114603996B (zh) 一种压电喷墨打印头的驱动电压波形确定方法
CN107139588A (zh) 减轻喷墨头中串扰的影响
EP3363636B1 (en) Determination of a maximum jetting frequency for an inkjet head
Wang et al. A method for calculating the critical velocity of microdroplets produced by circular nozzles
CN108141949B (zh) 高频激励脉冲产生等离子或激光脉冲方法设备和控制单元
JP3918914B2 (ja) 微小流量測定装置、方法、コンピュータプログラム、および記憶媒体
EP3670188A1 (en) A method for detecting nozzle failures in an inkjet print head
Yang et al. Droplet formation from a pulsed vibrating micro-nozzle
JP2010036388A (ja) 液滴量測定方法およびこれを搭載した液滴吐出システム
Wassink et al. Modeling of an inkjet printhead for Iterative Learning Control using bilaterally coupled multiports
CN201214317Y (zh) 一种应用于喷墨打印机的模拟激励响应特性的电路
JPH06155733A (ja) インク噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040326

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060406

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061106