JPH0975690A - 水処理フィルタ損傷検出方法とその装置、及びその装置を備える水処理装置 - Google Patents

水処理フィルタ損傷検出方法とその装置、及びその装置を備える水処理装置

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JPH0975690A
JPH0975690A JP23276995A JP23276995A JPH0975690A JP H0975690 A JPH0975690 A JP H0975690A JP 23276995 A JP23276995 A JP 23276995A JP 23276995 A JP23276995 A JP 23276995A JP H0975690 A JPH0975690 A JP H0975690A
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filter
water treatment
water
damage
damage detection
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JP23276995A
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Inventor
Tetsuya Amano
哲也 天野
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JFE Engineering Corp
Memtec Japan Ltd
Original Assignee
Memtec Japan Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水処理プラントの外側から水処理フィルタの
損傷を検査する水処理フィルタ損傷検査方法及びその装
置、その装置を備える水処理装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 処理水を満たしたフィルタモジュール1
内のフィルタ(中空糸2)に加圧装置Pによって加圧気
体を加え、フィルタ2の破断部、劣化部等から漏洩する
加圧気体により処理水中に生成される気泡を超音波セン
サ16によって検出してフィルタ2の損傷の有無を検査
する水処理フィルタ損傷検査装置及びその装置を備える
水処理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理装置に用い
られる水処理フィルタの破断、劣化等の損傷を検出する
水処理フィルタ損傷検出方法とその装置及びその装置を
備える水処理装置に関するものであり、この水処理装置
は水のみならず清酒、ビール、ワイン、ジュース、或い
は液状の薬品等の液体に含まれる不純物を除去するため
に用いられる水処理装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浄水器に用いられる水処理フィル
タは長期間使用すると劣化して、浄化された水中に、例
えば、塩素等の不純物の漏洩があったとしてもそのまま
使用されるという問題があり、このような問題を解決す
る手段として、一定時間が経過した時点でフィルタが寿
命に到達したものと判断して、新たな水処理フィルタに
交換する方法がなされているが、フィルタの寿命検出方
法としては合理的な方法ではなかった。
【0003】また、浄水器によって濾過された浄水をサ
ンプリングして化学分析し、塩素等の不純物の漏洩の有
無を判定してフィルタの寿命を判断する方法がなされて
いる。しかし、このような検出方法は手間がかかり効率
的な方法でないことから、浄水器にセンサを設けてフィ
ルタの寿命を検出する浄水器、所謂インジケータ付浄水
器が開発されている。この浄水器の代表的なものとし、
特開平3−267192号公報に開示された浄水器があ
る。この浄水器について図4を参照して説明する。
【0004】同図の浄水器は、浄水器本体31内に、フ
ィルタ34と粒状活性炭36を収容する活性炭容器35
が設けられ、水道水入口32から流入する水がフィルタ
34と粒状活性炭36を通過して浄水出口33から浄水
が得られる。浄水器本体31の下部にはセンサ37が設
けられている。センサ37の両端にリード線38が接続
され、リード線38が浄水器本31を貫通して電池39
と液晶表示器41に接続され、電池39と液晶表示器4
1間に抵抗40が接続されている。センサ37はアルミ
ニウム、銀、及び鉄の何れかの金属による細い線が用い
られ、水道水中に含まれる0.1ppm以上の遊離塩素
と鋭敏に反応してセンサ37を切断して浄化機能の低下
を表示するものである。所謂、この浄水器は、粒状活性
炭の劣化を浄水に含まれる残留塩素を検出してその寿命
を検出するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、図4のように
浄水器によって処理された水に含まれる不純物を化学的
手段によって検出して、粒状活性炭等で処理された処理
水に含まれる不純物を化学的に検出して粒状活性炭等の
性能劣化を検出して要るが、以下のような問題がある。
上記インジケータ付浄水器ではセンサ部が浄水器本体3
1内に配置され、センサ部に不純物が付着しないよう
に、フィルタでセンサを保護したり、配管に埋め込む等
の複雑な構造となっており、その組み込み作業は煩雑で
ある。また、センサ部がフィルタで保護されたとして
も、センサ部は浄水中に浸漬されているので、時間の経
過とともにセンサ部に金属イオン等の不純物が付着する
おそれがある。その結果、不純物の検出精度が劣化し
て、浄水中の遊離塩素が混入しているにもかかわらず、
浄化されているものと判断して使用されるおそれがあ
る。また、センサは浄水器本体31内部に設けられ、浄
水器本体31に孔を設けてリード線を浄水器本体31の
外部に引き出さねばならなく、長期間使用されると、そ
の部分に腐食が発生して漏水が発生するおそれがある。
【0006】更に、インジケータ付浄水器は、水道水に
含まれる遊離塩素を検出して浄水器の使用可能時間を検
出するものであり、家庭用の小型浄水器には効果的であ
るものの下水道分野等の大規模な水処理プラントには適
さない欠点がある。更に、このインジケータ付浄水器
は、水道水に含まれる遊離塩素を検出するものであり、
液体が水のみならず、清酒、ビール、ワイン、ジュー
ス、或いは液状の薬品等の液体である場合には、その液
体から除去すべき物質に応じてセンサの金属物質を選択
しなければならない欠点がある。また、その液体と化学
反応が生じないようにセンサの材質を選択する必要があ
るか、或いはこのような方法では検出が不可能な場合が
ある。
【0007】本発明では、上述の課題に鑑みなされたも
のであって、上述のような化学処理によって、処理水に
含まれる不純物を検出して不純物除去の処理能力を確認
することなく、フィルタが不純物を除去するものであっ
て、物理的にそのフィルタの損傷を検出する水処理フィ
ルタ損傷検査方法とその装置、及びその装置を備える水
処理装置を提供することを目的とする。また、水処理プ
ラントの外側から水処理フィルタの損傷を検査すること
ができる水処理フィルタ損傷検査方法とその装置、及び
その装置を備える水処理装置を提供することを目的とす
る。また、下水道等の大規模な水処理プラントに適した
水処理フィルタ損傷検出方法とその装置、及びその装置
を備える水処理装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、請求項1に記載の発
明は、水処理フィルタ損傷検出方法において、液体を満
たしたフィルタ内に加圧気体を加え、前記フィルタの破
断部、劣化部等から漏洩する加圧気体によって生成され
る気泡を検出して前記フィルタの損傷を検出することを
特徴とする水処理フィルタ損傷検出方法であり、前記フ
ィルタ内を加圧することにより、フィルタに破断部、劣
化部等の損傷が存在する場合、前記フィルタを通して液
体に加圧気体が漏洩して気泡が発生し、その気泡を検出
することによってフィルタの損傷を検出するものであ
る。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、水処理フ
ィルタ損傷検出方法において、液体を満たしたフィルタ
内に加圧気体を加え、前記フィルタの破断部、劣化部等
から漏洩する加圧気体により生成される前記処理水の液
位の変化または流量の変化を検出して前記フィルタの損
傷を検出することを特徴とする水処理フィルタ損傷検出
方法であり、前記フィルタ内を加圧することにより、フ
ィルタに破断部、劣化部等の損傷が存在する場合、前記
フィルタを通して液体に加圧気体が漏洩して気泡が発生
して上方に空気層を形成し、その空気層による前記液体
の液位の変化または流量の変化を検出してフィルタの損
傷を検出するものである。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載された水処理フィルタ損傷検出方
法の発明において、前記フィルタの破断部、劣化部等か
ら漏洩する気泡または前記液体の液位の変化を超音波を
用いて検出することを特徴とする水処理フィルタ損傷検
出方法であり、フィルタを備える容器に超音波センサを
備えることによって、液体の気泡または液位の変化を検
出してフィルタの損傷を検出する検出方法である。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、複数のフ
ィルタモジュール群を使用した水処理装置の水処理フィ
ルタ損傷検出方法において、請求項1乃至請求項3に記
載された検出方法の何れかを用いて、破断部、劣化部等
の発生したフィルタモジュール群を検出することを特徴
とする水処理フィルタ損傷検出方法であり、フィルタモ
ジュールを多数連設したフィルタモジュール群であって
もフィルタモジュール群に発生した損傷を検出する検出
方法である。
【0012】また、請求項5に記載の発明は、原水配管
および浄水配管を連結したフィルタモジュールを形成
し、前記フィルタモジュールの内部を原水室と浄水室に
分離するシールと、前記シールを貫通して原水室と浄水
室とを連通したフィルタとを具備するフィルタモジュー
ルの水処理フィルタ損傷検出装置において、前記フィル
タ内に加圧気体を圧入する加圧手段と、前記加圧手段に
よって前記フィルタの破断部、劣化部等から漏洩する加
圧気体により生成される気泡を検出する検出手段とから
なることを特徴とするフィルタモジュールの水処理フィ
ルタ損傷検出装置であり、加圧手段によってフィルタモ
ジュール内フィルタを加圧し気泡の有無によりフィルタ
の損傷を検出する検出装置である。
【0013】また、請求項6に記載の発明は、原水配管
および浄水配管を連結したフィルタモジュールを形成
し、前記フィルタモジュールの内部を原水室と浄水室に
分離するシールと、前記シールを貫通して原水室と浄水
室とを連通したフィルタとを具備するフィルタモジュー
ルの水処理フィルタ損傷検出装置において、前記フィル
タ内に気体を圧入する加圧手段と、前記加圧手段によっ
て前記フィルタの破断部、劣化部等から漏洩する気体に
より生成される液体の液位の変化または流量の変化を検
出する検出手段とからなることを特徴とするフィルタモ
ジュールの水処理フィルタ損傷検出装置であり、加圧手
段によってフィルタモジュール内フィルタの加圧による
気泡によって生成される空気層による液体の液位の変化
または流量の変化を検出する検出手段を備えることによ
ってフィルタの損傷を検出する検出装置である。
【0014】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
または請求項6に記載されたフィルタモジュールの水処
理フィルタ損傷検出装置の発明において、前記フィルタ
内の気泡の検出または液体の液位の変化を超音波を用い
て検出する手段を具備することを特徴とする水処理フィ
ルタ損傷検出装置であり、気泡による超音波の反射波を
検出して超音波センサで検出するようにした検出装置で
ある。
【0015】また、請求項8に記載の発明は、複数のフ
ィルタモジュールを連結したフィルタモジュール群を使
用した水処理装置の水処理フィルタ損傷検出装置におい
て、請求項5乃至7に記載されたフィルタモジュールの
フィルタ損傷検出装置の何れかを用いて、前記フィルタ
の破断部、劣化部等の損傷が発生したフィルタモジュー
ル群を検出することを特徴とする水処理フィルタ損傷検
出装置であり、フィルタモジュールを多数連設したフィ
ルタモジュール群であってもフィルタモジュール群に発
生した損傷を検出する検出装置である。
【0016】また、請求項9に記載の発明は、液体を濾
過するフィルタモジュールを備える水処理装置におい
て、請求項5乃至請求項8に記載された水処理フィルタ
損傷検出装置に係る発明の何れかを備えることを特徴と
する水処理装置であり、水処理フィルタ損傷検出装置を
備える水処理装置は、水処理装置内に孔を設けて不純物
を検出するセンサ等を埋設する必要がない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水処理フィル
タ損傷検出方法とその装置、及びその装置を備える水処
理装置の実施の形態について図を参照して説明する。図
1は、本発明に係る水処理フィルタ損傷検出装置の一実
施例を示す図である。同図は、水処理装置に水処理フィ
ルタ損傷検出装置を備えたものであり、先ず、水処理装
置から説明すると、中空糸フィルタモジュール1は、そ
の内部が上部シール3aと下部シール3bによって上部
浄水室1a、下部浄水室1b及び原水室1cに区分けさ
れている。上部シール3aと下部シール3bには、中空
糸(フィルタ)2がそれぞれ挟持され、中空糸2の上端
は上部浄水室1aに貫通し、その下端は下部浄水室1b
に貫通している。上部浄水室1a及び下部浄水室1bは
中空糸2によって原水室1cと連通している。また、中
空糸2は、微細な孔が形成された多孔質材であるポリプ
ロピレン製等の樹脂をストロー状に加工したものが用い
られ、実施例では孔の直径が0.2μmのものを使用し
たが、用途によってこの直径及び材質が異なる。
【0018】中空糸フィルタモジュール1の上部浄水室
1aと下部浄水室1bには浄水用流路4が設けられ、上
下の浄水用流路4が配管12によって連通している。ま
た、中空糸フィルタモジュール1の原水室1cには上部
原水用流路6と下部原水用流路7が設けられ、上部原水
用流路6の原水配管8にはバルブ9が設けられ、下部原
水用流路7の原水配管10は上部原水用流路6の位置よ
り高い位置まで屈曲させて配管されている。片側の上部
原水用流路6と下部原水用流路7はキャップ11で封止
され、未使用の浄水用流路4,5も同様にキャップ13
で封止されている。
【0019】そして、水処理フィルタ損傷検出装置は、
上記水処理装置に加圧装置Pと、超音波発振子と超音波
を受信する受信器からなる超音波センサ16を具備する
ものであり、加圧装置Pは浄水配管12に設けられ、超
音波センサ16は中空糸フィルタモジュール1の側壁に
設けられている。この水処理装置の濾過方法は、原水配
管8から流入した原水が原水室1cに注ぎ込まれる。上
部及び下部シール3a,3bで区画された原水室1cの
中空糸2によって、原水14は濾過されて浄水配管12
から水が取り出される。
【0020】次に、水処理フィルタ損傷検出方法につい
て説明する。中空糸2によるフィルタの破断や劣化を検
出する損傷検出は、先ず、原水の流入を停止し、原水1
4は原水配管10が屈曲しているのでフィルタモジュー
ル1内に残存した状態とする。この状態で原水14及び
加圧空気が流出しないようにバルブ9が閉じられる。ま
た、加圧空気が他に漏れないように浄水配管12にもバ
ルブが設けられる(図示なし)。その後、配管12側に
設けられた加圧装置Pによって加圧空気を流入すると、
原水室1c内の中空糸2及び浄水側の浄水室1a,1b
が加圧空気で満たされる。
【0021】加圧空気の圧力は何ら損傷の無い中空糸2
に基づいて設定されるが、50〜200Kパスカルの範
囲で加圧される。実施例では100Kパスカルが印加さ
れたが、その圧力は容器や配管等の対象物や中空糸(フ
ィルタ)2の材質によっても異なる。フィルタを加圧す
ることによりその部分に損傷部が存在する場合には、加
圧空気がフィルタの損傷部から漏洩して気泡が発生す
る。中空糸フィルタモジュール1の側壁に設けられた超
音波センサ16の超音波振動子から発振された超音波
は、原水14に気泡が存在すると、フィルタ内部への超
音波の透過率が低下するために、フィルタ外壁内側から
の超音波反射波の強度変化によって中空糸2の損傷の有
無を診断することができる。
【0022】一方、加圧によって漏れた気泡は上昇して
フィルタ上部に空気層15を生成する。この空気層を中
空糸フィルタモジュール1の外壁から超音波センサ16
で検出することによって損傷の有無が診断できる。すな
わち、超音波は処理水が満たされた状態と空気層15と
では超音波の透過率が異なるので、超音波の反射強度を
検出することによって空気層15の存在を検出すること
ができる。すなわち、上部に溜まった空気層によって損
傷の度合いを検出することができる。また、この空気層
15は原水配管10の一部を透明な材質とすることによ
って、その水位を目視によって損傷の度合いを確認する
ことができる。
【0023】また、図2は、本発明に係る水処理フィル
タ損傷検出装置の他の実施例を示す図である。同図にお
いて、中空糸フィルタモジュール1及び配管系統は図1
と同一であるので、その構成の説明は省略する。同図で
は、原水配管10に流量計17を備えたものであり、空
気層15の生成に伴って原水14の流出流量を測定する
ことによって損傷の程度が診断できる。
【0024】次に、図3は、本発明に係る水処理装置と
水処理フィルタ損傷検出装置の他の実施例を示してい
る。同図では、比較的大規模な水処理プラント(水処理
装置)に適用した水処理フィルタ損傷検出装置である。
水処理プラントAは、中空糸フィルタモジュール1を複
数本連結したモジュール群23を更に複数連設したもの
である。水処理プラントAの両端部のモジュール群23
a,23cと中間部のモジュール群23bから構成され
ている。モジュール群23aは原水をモジュール1内に
供給するための原水配管8がモジュール1に連結され、
隣接するモジュール1とは原水配管19で連結されてい
る。原水配管8にはバルブ9が設けられている。また、
浄水が得られる配管12がモジュール1と連結され、隣
接するモジュール1と浄水配管18とで連結されてい
る。なお、水処理プラントAの規模により中間部のモジ
ュール群23bの連結個数は異なる。
【0025】モジュール群23aと23bは浄水配管と
結合され、且つ、原水配管である屈曲した原水配管10
から分岐した原水配管8を介して連結されており、原水
配管10の端部にはバルブ21が設けられている。原水
配管8にはバルブ20が設けられている。モジュール群
23bと23cとも同様に連結されている。モジュール
群23cの端のモジュール1は屈曲した原水配管10が
施され、未使用の上部浄水用流路4,上部原水用流路6
及び下部浄水用流路5はキャップ11,13で封止され
ている。
【0026】このような水処理プラントAのモジュール
群23a乃至23cを構成するモジュール1の少なくと
も一つに超音波センサ16が設けられ、浄水配管12に
加圧装置Pが設けて水処理フィルタ損傷検出装置が構成
されている。また、先に説明したように、原水配管10
の一部を透明部材とすることにより、空気の加圧による
空気の漏れによって生成する空気層の厚さを目視で検出
することができる。また、空気層の生成による原水配管
10の流量によって検出することができる。
【0027】先ず、水処理プラントAの原水の浄水方法
について説明すると、バルブ20を開き、バルブ21を
閉じることによって、連結されているモジュール全体に
原水が流れる。原水は中空糸によって濾過され、各モジ
ュールを連結する浄水配管18及び配管12に流れる。
【0028】また、水処理フィルタ損傷検出装置による
検査時には、上記の状態にした後に、バルブ9,20を
閉じ、バルブ21を開く、このような状態に設定した
後、配管12より加圧空気を流入させる。フィルタに損
傷部がある場合には、気泡が発生して、フィルタモジュ
ール内に空気層が生成される。モジュール群23a乃至
2cの何れか一つでも損傷していれば、生成された空気
層はそれぞれの原水配管19を通じて空気層が生成され
ることになる。従って、モジュール群23a乃至2cの
中の何れかのフィルタモジュールに超音波センサ16を
備えることによって、損傷モジュール群の検出が可能に
なる。
【0029】更に、損傷モジュール群を検出した後、超
音波センサ16を取り外し、そのモジュール群の各フィ
ルタモジュールにその超音波センサを取り付けて、損傷
が発生しているフィルタモジュールを漏洩する気泡を検
出することにより、損傷フィルタモジュールを特定する
ことができる。
【0030】上記実施例では、原水側、濾過(浄水)側
にそれぞれ流路を4箇所ずつ設けた中空糸フィルタモジ
ュールを用いたが、他のタイプのフィルタや浄水と原水
の流路の数が異なる場合においても適用可能であること
は明らかである。また、上記実施例では、水処理を対象
として説明しているが、水処理のみならず清酒、ビー
ル、ワイン、ジュース、或いは液状の薬品等の液体に含
まれる不純物を同様な方法及び装置で除去することがで
きるこは明らかである。
【0031】
【発明の効果】上記説明したように、本発明によれば、
中空糸によるフィルタの損傷をフィルタモジュール内に
設けたセンサで処理水の化学的性質によって検出するの
ではなく、加圧手段による物理的な作用により、フィル
タの損傷を検査し得るものであり、損傷部からの加圧気
体の漏れをフィルタモジュールの外部に取り付けたセン
サにより検出することができる。従って、センサ部への
金属イオン等の付着物による検出精度の劣化等の問題が
解消できるとともに、腐食や漏洩の原因となるフィルタ
や配管等にセンサを埋め込む構造とする必要がなく、腐
食や漏洩などを防止するための複雑な組立作業が不要と
なる利点がある。また、本発明によれば、物理的手段に
よって不純物の混入する要因を検出することができるの
で、処理液の化学的性質に依存することなく、処理液の
品質を保ことができる利点がある。
【0032】また、本発明によれば、外部からフィルタ
の損傷と劣化を検出することができるので、超音波や流
量或いは透明な配管を設けることにより目視によって検
査が可能であり、処理液の化学的性質に係わりなくフィ
ルタの損傷を検出することができる利点がある。また、
本発明によれば、複数のフィルタモジュールを使用した
水処理プラント(水処理装置)であっても、モジュール
群毎に超音波センサや原水配管の一部を透明配管や透明
な計測管を用いることによって損傷や欠陥を検出するこ
とができるので、各フィルタモジュール内にセンサを設
ける必要がなく、センサの設置個数も低減することがで
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水処理フィルタ損傷検出方法とそ
の装置、及びその装置を備える水処理装置の一実施例を
示す図である。
【図2】本発明に係る水処理フィルタ損傷検出方法とそ
の装置、及びその装置を備える水処理装置の他の実施例
を示す図である。
【図3】本発明に係る水処理フィルタ損傷検出方法とそ
の装置、及びその装置を備える水処理装置の他の実施例
を示す図である。
【図4】従来のインジケーター付浄水器の一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 中空糸フィルタモジュール 1a 上部浄水室 1b 下部浄水室 1c 原水室 2 中空糸 3a 上部シール 3b 下部シール 4,5 浄水用流路 6 上部原水用流路 7 下部原水用流路 8,10 原水配管 12,18 浄水配管 9,20,21 バルブ 11,13 キャップ 17 流量計 23a〜23c モジュール群 A 水処理プラント P 加圧装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水処理フィルタ損傷検出方法において、
    液体を満たしたフィルタ内に加圧気体を加え、前記フィ
    ルタの破断部、劣化部等から漏洩する加圧気体によって
    生成される気泡を検出して前記フィルタの損傷を検出す
    ることを特徴とする水処理フィルタ損傷検出方法。
  2. 【請求項2】 水処理フィルタ損傷検出方法において、
    液体を満たしたフィルタ内に加圧気体を加え、前記フィ
    ルタの破断部、劣化部等から漏洩する加圧気体により生
    成される前記液体の液位の変化または流量の変化を検出
    して前記フィルタの損傷を検出することを特徴とする水
    処理フィルタ損傷検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された水
    処理フィルタ損傷検出方法において、前記フィルタの破
    断部、劣化部等から漏洩する気泡または前記液体の液位
    の変化を超音波を用いて前記フィルタの損傷を検出する
    ことを特徴とする水処理フィルタ損傷検出方法。
  4. 【請求項4】 複数のフィルタモジュール群を使用した
    水処理装置の水処理フィルタ損傷検出方法において、請
    求項1乃至請求項3に記載された検出方法の何れかを用
    いて、破断部、劣化部等の発生したフィルタモジュール
    群を検出することを特徴とする水処理フィルタ損傷検出
    方法。
  5. 【請求項5】 原水配管および浄水配管を連結したフィ
    ルタモジュールを形成し、前記フィルタモジュールの内
    部を原水室と浄水室に分離するシールと、前記シールを
    貫通して原水室と浄水室とを連通したフィルタとを具備
    するフィルタモジュールの水処理フィルタ損傷検出装置
    において、 前記フィルタ内に加圧気体を圧入する加圧手段と、前記
    加圧手段によって前記フィルタの破断部、劣化部等から
    漏洩する加圧気体により生成される気泡を検出する検出
    手段とからなることを特徴とするフィルタモジュールの
    水処理フィルタ損傷検出装置。
  6. 【請求項6】 原水配管および浄水配管を連結したフィ
    ルタモジュールを形成し、前記フィルタモジュールの内
    部を原水室と浄水室に分離するシールと、前記シールを
    貫通して原水室と浄水室とを連通したフィルタとを具備
    するフィルタモジュールの水処理フィルタ損傷検出装置
    において、 前記フィルタ内に気体を圧入する加圧手段と、前記加圧
    手段によって前記フィルタの破断部、劣化部等から漏洩
    する気体により生成される液体の液位の変化または流量
    の変化を検出する検出手段とからなることを特徴とする
    フィルタモジュールの水処理フィルタ損傷検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載されたフ
    ィルタモジュールの水処理フィルタ損傷検出装置におい
    て、前記フィルタ内の気泡の検出または液体の液位の変
    化を超音波を用いて検出する手段を具備することを特徴
    とする水処理フィルタ損傷検出装置。
  8. 【請求項8】 複数のフィルタモジュールを連結したフ
    ィルタモジュール群を使用した水処理装置の水処理フィ
    ルタ損傷検出装置において、請求項5乃至7に記載され
    たフィルタモジュールのフィルタ損傷検出装置の何れか
    を用いて、前記フィルタの破断部、劣化部等の損傷が発
    生したフィルタモジュール群を検出することを特徴とす
    る水処理フィルタ損傷検出装置。
  9. 【請求項9】 液体を濾過するフィルタモジュールを備
    える水処理装置において、請求項5乃至請求項8に記載
    された水処理フィルタ損傷検出装置の何れかを備えるこ
    とを特徴とする水処理装置。
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