JPH0974357A - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JPH0974357A
JPH0974357A JP12061896A JP12061896A JPH0974357A JP H0974357 A JPH0974357 A JP H0974357A JP 12061896 A JP12061896 A JP 12061896A JP 12061896 A JP12061896 A JP 12061896A JP H0974357 A JPH0974357 A JP H0974357A
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雅之 宮本
Kunihiko Iizuka
邦彦 飯塚
Hirofumi Matsui
裕文 松井
Mitsuhiko Fujio
光彦 藤尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージセンサ2から入力される入力画像の
ベクトル成分に対して、コードブック内の各コードワー
ドとの最大内積値のスカラー量子化符号およびその最大
内積値を与えるコードワードのインデックスを符号化し
て出力するようにしたベクトル量子化符号化法を用いる
画像圧縮装置1において、回路規模および電力消費を縮
小する。 【解決手段】 内積値計算回路12は、各コード成分に
対応したコード成分キャパシタと差動増幅器と帰還キャ
パシタとを備えるアナログ回路から成り、前記コードワ
ードに対応する各内積値計算部R1〜RMによって、前
記入力ベクトルとの内積値を並列で演算する。これによ
って、A/D変換後に演算を行う場合には、入力ベクト
ルの次元数や階調数の増加によって、演算量や電力消費
が飛躍的に増大するのに対して、アナログ演算で行うこ
とによって、そのような問題を解消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号や画像信
号などのアナログ信号の伝送や記録にあたって、該アナ
ログ信号を符号化するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号や画像信号などのアナログ信号
の前記伝送や記録を行うにあたって、劣化の少ないデジ
タル信号に符号化して行う方法が各種提案されている。
また、それらの各符号化法において、デジタル信号をそ
のまま伝送または記録するのではなく、伝送レートや記
録容量を削減するために、データ量を、たとえば数分の
一〜数十分の一に圧縮することのできる符号化法が提案
されている。
【0003】前記符号化法の典型的な一例として、ベク
トル量子化(Vector Quantization)法が挙げられる。
このベクトル量子化法では、まず、符号化すべきアナロ
グ信号を所定のサンプリング周期で順次サンプリングし
て得られた信号レベルをそれぞれベクトル成分xkとす
るK次元の入力ベクトル↑xを作成する。ただし、kは
ベクトル成分の番号を表し、k=1,2,…,Kであ
る。また「↑」は、ベクトルであることを表す。
【0004】一方、予め複数種類の学習用音声または画
像を用意しておき、その学習用音声または画像の信号に
対して、同様にしてそれぞれ得られたベクトルから学習
されたベクトルをコードワード↑ciとし、各信号に対
応したコードワード↑ciから成るコードブックbを登
録しておく。ただし、iは、i=1,2,…,Mであ
り、識別番号を表し、以下インデックスと称する。
【0005】次に、登録されている前記コードブックb
内の各コードワード↑ciのうち、前記入力ベクトル↑
xに最も近いコードワード↑cIが求められ、そのコー
ドワード↑cIのインデックスIだけ伝送または記録さ
れる。
【0006】すなわち、
【0007】
【数1】
【0008】が最小となるコードワード↑cIが判定さ
れ、そのインデックスIが伝送または記録される。
【0009】これによって、データ量は、log2
(ビット/1ベクトル)となる。したがって、たとえば
画像信号において、前記K=6×6=36画素の処理単
位ブロックに対して、前記コードブックb内にM=25
6個のコードワードが登録されているとするとき、25
6=28 であるから、8/36=0.22(ビット/画
素)となり、各画素毎に8ビットのスカラー量子化を行
っていた場合に比べて、データ量を1/36とすること
ができる。
【0010】上述のようなベクトル量子化法を更に進め
て、データ量を圧縮するようにした符号化法として、正
規化ベクトル量子化(Normalized Vector Quantizatio
n、またはGain/Shape Vector Quantization ともい
う)法が挙げられる。この正規化ベクトル量子化法で
は、コードブックB内の各コードワード↑Ciは、大き
さ1、すなわち、 |↑Ci|=(↑Ci,↑Ci)1/2 =1 …(2) とされる。
【0011】入力ベクトル↑xに対して、各コードワー
ド↑Ciとの内積値、
【0012】
【数2】
【0013】の絶対値が最大となるコードワード↑CI
を求め、前記入力ベクトル↑xを、SQ{(↑x,↑C
I)}・↑CIで近似する。ただし、SQ{(↑x,↑
CI)}は、内積値(↑x,↑CI)のスカラー量であ
る。
【0014】すなわちこれは、Aをスカラー量とする
と、|↑Ci|2 =1から、 |↑x−A・↑Ci|2 =|↑x|2 −2A(↑x,↑Ci)+A2 |↑Ci|2 ={A−(↑x,↑Ci)}2 +|↑x|2 −(↑x,↑Ci)2 …(4) であり、右辺第2項および第3項において、|(↑x,
↑Ci)|2 ≦|↑x|2 であるから、前記内積の絶対
値|(↑x,↑Ci)|が最大となるコードワード↑C
Iで、かつA=(↑x,↑Ci)で上式が最小値とな
り、入力ベクトル↑xに最も近いベクトルとなるためで
ある。
【0015】このようにして、圧縮側と伸長側とでとも
に必要になる前記コードブックBを小さく、すなわち登
録コードワード数Mを削減することができる。
【0016】さらに、登録コードワード数Mを削減する
ことができるように、前記正規化ベクトル量子化法の考
え方を進めた平均値分離正規化ベクトル量子化(Mean-S
eparated Normalized Vector Quantization 、またはDi
fferential Normalized Vector Quantization もしくは
Mean/Gain/Shape Vector Quantization とも呼ばれ
る)法が提案されている。この平均値分離正規化ベクト
ル量子化法では、まず、前記入力ベクトル↑x内の平均
値μを、次式にて求める。
【0017】
【数3】
【0018】次に、前記入力ベクトル↑xから、前記平
均値μを分離した差成分ベクトル↑X=(X1,X2,
…,XK)を次式から求める。
【0019】 ↑X=↑x−μ・↑U …(6) ただし、↑Uは、(1,1,…,1)から成るベクトル
である。
【0020】続いて、前記正規化ベクトル量子化法で用
いた前記コードブックB内の単位長さの各コードワード
↑Ciに対して、内積の絶対値|(↑X,↑Ci)|が
最大となるコードワード↑CIを求める。こうして求め
られた平均値μと最大の絶対値を有する内積値Pとをス
カラー量子化するとともに、前記インデックスIを2値
符号化して、圧縮符号を作成し、伝送または記録を行
う。
【0021】伝送または再生された圧縮符号から、伸長
装置は、下記のようにして、出力ベクトル↑xoutを
復号化する。
【0022】 ↑xout=Pa・↑CI+μa・↑U …(7) ただし、Pa,μaは、スカラー量子化された最大絶対
値内積値Pおよび平均値μの量子化代表値である。
【0023】上述のように、いずれのベクトル量子化法
においても、内積値演算や最大内積値の判定処理が必要
となる。このような演算や判定処理は、たとえば特開昭
62−183284号公報で示されるように、従来か
ら、アナログ信号を予め定める周期でサンプリングし、
デジタル信号に変換した後に、マイクロプロセッサによ
って行われている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】したがって、サンプリ
ング周波数、信号レベルの階調数およびコードワード数
などが増加すると、前記マイクロプロセッサの演算量が
飛躍的に増大してしまう。たとえば、コードワード数を
Mとし、各コードワードおよび入力ベクトルにおけるベ
クトル成分の次元数をKとすると、内積値演算では、M
×K回の積和演算が必要となる。
【0025】したがって、そのような乗算器を実現する
には、前記マイクロプロセッサの回路が大型化するとい
う問題がある。また、画像信号を扱う場合には、高速動
作が必要となり、電力消費が大きくなるという問題があ
る。さらにまた、前記マイクロプロセッサ以外にアナロ
グ/デジタル変換器や積分器などが必要となり、周辺回
路も大型化してしまうとともに、前記画像信号などの数
十MHzの信号を扱うためには、アナログ/デジタル変
換器の電力消費が大きくなるという問題もある。
【0026】本発明の目的は、ベクトル量子化法によっ
てアナログ信号を符号化する装置において、回路規模を
縮小することができるとともに、電力消費を低減するこ
とができる符号化装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る符
号化装置は、符号化すべきアナログ信号を予め定める周
期でサンプリングして得られる各信号レベルを予め定め
る処理単位ブロック毎に入力ベクトルとして取込み、複
数種類の学習用信号からそれぞれ作成された学習ベクト
ルである各コードワードのうち、前記入力ベクトルに最
も相関の高いコードワードの識別符号を出力するベクト
ル量子化アルゴリズムに基づいて符号化を行う符号化装
置において、前記各コードワードに個別的に対応して、
かつ相互に並列に設けられ、前記各コードワードの各コ
ード成分にそれぞれ対応した定数を有する素子を有し、
前記入力ベクトルと各コードワードとの相関をそれぞれ
検出する複数の内積値計算部を用いて、前記ベクトル量
子化を行うことを特徴とする。
【0028】上記の構成によれば、音声信号や画像信号
などの符号化すべきアナログ信号をサンプリングして入
力ベクトルとして取込み、ベクトル量子化アルゴリズム
に基づいて符号化を行う装置において、各コードワード
のコード成分にそれぞれ対応した定数に形成される素子
を備えて構成される内積値計算部を相互に並列に設け、
各内積値計算部に入力ベクトルのベクトル成分に対応し
た信号を共通に与え、それぞれのコードワードと入力ベ
クトルとの内積値をアナログ演算によって求め、その内
積値が最も大きくなるコードワードを入力ベクトルに最
も相関の高いコードワードとする。
【0029】したがって、入力ベクトルに対して多数の
コードワードとの内積値演算や最大内積値の判定処理を
行ってベクトル量子化を行うにあたって、内積値演算回
路をアナログ回路で実現することができ、画像信号など
のように信号レベルの階調数およびコードワード数が比
較的多くても、小さな回路規模で、かつ少ない電力消費
で、前記内積値演算を行うことができる。また、最大内
積値の演算結果を符号化するにあたって用いられるアナ
ログ/デジタル変換器の動作周波数は、アナログ信号を
デジタル信号に変換した後に内積値演算を行う場合に比
べて、飛躍的に小さくすることができ、このような周辺
回路を小形化することができるとともに、該周辺回路の
電力消費も低減することができる。
【0030】また、請求項2の発明に係る符号化装置で
は、前記各内積値計算部は、前記各コード成分に対応し
た静電容量にそれぞれ形成され、一端に前記サンプリン
グされたアナログ信号がそれぞれ入力されるコード成分
キャパシタと、前記各コード成分キャパシタの他端が共
通に一方の入力に接続され、他方の入力には予め定める
基準電圧が入力される差動増幅器と、前記各差動増幅器
の入出力端子間に介在される帰還キャパシタとを備える
ことを特徴とする。
【0031】上記の構成によれば、前記入力ベクトルお
よびコードワードの次元数をk(k=1,2,…,K)
とし、入力ベクトルの各ベクトル成分をVkで表し、各
コード成分キャパシタの静電容量をHkで表し、帰還キ
ャパシタの静電容量をhで表し、前記基準電圧をVre
fとし、差動増幅器の出力電圧をVoとするとき、差動
増幅器に関して、
【0032】
【数4】
【0033】の関係が成立し、各ベクトル成分(Vk−
Vref)と係数(−Hk/h)との内積値を、(Vo
−Vref)としてアナログ演算することができる。
【0034】さらにまた、請求項3の発明に係る符号化
装置では、前記差動増幅器は、相互に縦続接続され、そ
れぞれ帰還キャパシタを備える第1および第2の差動増
幅器であり、第1の差動増幅器の出力端子と第2の差動
増幅器の反転入力端子との間に介在され、かつ第1の差
動増幅器に関する帰還キャパシタに静電容量の等しい結
合キャパシタをさらに有し、前記各コード成分キャパシ
タの他端は、対応しているコード成分が、正係数である
ときには第1の差動増幅器の反転入力端子に接続され、
負係数であるときには第2の差動増幅器の反転入力端子
に接続されることを特徴とする。
【0035】上記の構成によれば、前記結合キャパシタ
の静電容量は第1の差動増幅器のための帰還キャパシタ
の静電容量と等しく形成されており、したがって第1の
差動増幅器の出力は、ゲイン1で反転されて、出力され
ることになる。これに対応して、各コード成分キャパシ
タの他端は、対応するコード成分が、正係数であるとき
には第1の差動増幅器の反転入力端子に接続され、負係
数であるときには第2の差動増幅器の反転入力端子に接
続される。こうして、正負両係数に対応したコード成分
を実現することができる。
【0036】また、請求項4の発明に係る符号化装置で
は、前記各内積値計算部は、前記各コード成分に対応し
た静電容量にそれぞれ形成され、一端に前記サンプリン
グされたアナログ信号がそれぞれ入力されるコード成分
キャパシタと、前記各コード成分キャパシタの対応して
いるコード成分が、正係数であるときには該コード成分
キャパシタの他端が非反転入力端子に接続され、負係数
であるときには該コード成分キャパシタの他端が反転入
力端子に接続される差動増幅器と、前記差動増幅器の反
転入力端子と出力端子との間に介在される帰還キャパシ
タと、前記差動増幅器の非反転入力端子に基準電圧を与
えるキャパシタとを備えることを特徴とする。
【0037】上記の構成によれば、1つの差動増幅器を
用いて、正負両係数に対応したコード成分を実現するこ
とができる。
【0038】さらにまた、請求項5の発明に係る符号化
装置では、前記各内積値計算部は、前記各コード成分に
対応した静電容量にそれぞれ形成されるコード成分キャ
パシタと、前記各コード成分キャパシタの一端に、前記
サンプリングされたアナログ信号または予め定める基準
電圧を選択的に与えることができる第1の切換回路と、
前記各コード成分キャパシタの他端が共通に一方の入力
に接続され、他方の入力には前記基準電圧が入力される
差動増幅器と、一端が前記差動増幅器の入力端に接続さ
れる帰還キャパシタと、前記第1の切換回路と連動し、
前記帰還キャパシタの他端に差動増幅器の出力電圧また
は前記基準電圧を選択的に与える第2の切換回路と、前
記差動増幅器の入出力端間をホロア結合することができ
るスイッチとを備えることを特徴とする。
【0039】上記の構成によれば、所定の計算周期内
で、第1および第2の切換回路を切換えることによっ
て、差動増幅器の一方の入力には、正係数のコード成分
による積算値の電圧と、負係数のコード成分による積算
値の電圧とが共通に入力されることになり、1つの差動
増幅器で正負両方の係数に対応することができる。ま
た、該差動増幅器の入力オフセット電圧は、前記2つの
積算値の電圧に逆極性で作用することになり、前記入力
オフセット電圧を補償することもできる。さらにまた、
該差動増幅器の他方の入力は前記基準電圧で固定されて
いるので、コモンモード電圧が固定され、高い性能を確
保することができる。
【0040】また、請求項6の発明に係る符号化装置で
は、前記各コード成分キャパシタの静電容量は、帰還キ
ャパシタの静電容量および前記コード成分に対応して、
各内積値計算部内で正規化された容量に選ばれ、前記内
積値計算部と並列に設けられる平均値計算部であって、
一端に前記サンプリングされたアナログ信号がそれぞれ
入力される単位キャパシタと、前記単位キャパシタの他
端が共通に一方の入力に接続され、他方の入力には予め
定める基準電圧が入力される差動増幅器と、前記差動増
幅器の入出力端子間に介在される帰還キャパシタとを備
える、そのような平均値計算部と、前記内積値の絶対値
が最大となるコードワードを、入力ベクトルに最も相関
の高いコードワードとして判定する判定手段とをさらに
備えることを特徴とする。
【0041】上記の構成によれば、前記平均値計算部
は、各ベクトル成分毎に設けられる単位キャパシタと、
差動増幅器と、帰還キャパシタとを備え、内積値計算部
に類似した構成となっており、この平均値計算部から
は、入力ベクトルの平均値を表す出力が導出される。し
たがって、前記正規化された内積値計算部と併せて、平
均値分離正規化ベクトル量子化法によって、符号化を行
うことができるようになる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態につい
て、図1〜図4に基づいて説明すれば以下のとおりであ
る。
【0043】図1は、本発明の実施の第1の形態の符号
化装置である画像圧縮装置1とそれに関連するイメージ
センサ2との電気的構成を示すブロック図である。この
画像圧縮装置1は、イメージセンサ2から入力された画
像信号を、後述するようにして圧縮符号化し、作成した
符号データを、出力ライン17,18から、送信装置や
記録装置などへ出力する装置である。
【0044】前記イメージセンサ2は、多数のマトリク
ス配列されたフォトダイオード4を備えて構成されてい
る。前記マトリクス配列されたフォトダイオード4は、
各列毎に設けられている垂直転送CCD(電荷結合素
子)5に接続されている。また、各垂直転送CCD5の
一端は、水平転送CCD6に接続されている。水平転送
CCD6の各素子からは、バッファFk(k=1,2,
…,K)を介して、ラインLkに、それぞれ保持してい
るアナログ電圧が出力される。
【0045】前記イメージセンサ2における多数のフォ
トダイオード4は、たとえば図2で示すように、K=6
画素×6画素=36画素の複数の処理単位ブロック7に
区分されている。各フォトダイオード4の出力電圧は、
前記垂直転送CCD5および水平転送CCD6によっ
て、前記処理単位ブロック7毎に順次的に読出されて、
前記各ラインLkに出力される。したがって、画像圧縮
装置1へは、図2で示すように、各フォトダイオード4
において作成された被写体の輝度レベルに対応した信号
レベルx1,x2,…,xKをベクトル成分とするK次
の入力ベクトル↑xが入力されることになる。
【0046】画像圧縮装置1は、大略的に、内積値計算
回路12と、最大内積値検出回路13と、アナログ/デ
ジタル変換器15と、インデックス符号化回路16とを
備えて構成されている。前記内積値計算回路12は、複
数の内積値計算部Ri(i=1,2,…,M、たとえば
M=32であり、総称するときには参照符Rで示す)か
ら構成されている。
【0047】図3は、前記内積値計算部Rの第1の形態
の具体的構成を示す電気回路図である。この内積値計算
部Rは、前記入力ベクトル↑xの次元数Kに対応したK
個のコード成分キャパシタHk(総称するときには参照
符Hで示す)と、差動増幅器Eと、帰還キャパシタhと
を備えて構成されている。各コード成分キャパシタHk
において、その一端は前記各ラインLkにそれぞれ接続
されており、他端は入力ラインSを介して差動増幅器E
の反転入力端子に共通に接続されている。差動増幅器E
の非反転入力端子には、基準電圧Vrefが与えられて
いる。また、この差動増幅器Eの前記反転入力端子と出
力端子との間は、帰還キャパシタhによって接続されて
いる。
【0048】ここで、差動増幅器Eの入力にMOSFE
Tを使用するなどして、該差動増幅器Eの入力抵抗を無
限大とみなせるものとし、たとえば参照符SWFで示さ
れるようなリフレッシュ回路を設けることによって、入
力電圧の印加以前において、各コード成分キャパシタH
kに蓄積されている電荷が0となるようにして、該差動
増幅器Eの反転入力端子側の電荷を0とするとき、電荷
の保存則から、
【0049】
【数5】
【0050】が成立する。ただし、前記各ラインLkか
らの入力電圧をVkとし、差動増幅器Eの出力電圧をV
oとし、コード成分キャパシタHkおよび帰還キャパシ
タhの静電容量を参照符と同一に示す。
【0051】これによって、各ベクトル成分(V1−V
ref,V2−Vref,…,VK−Vref)と、係
数(−H1/h,−H2/h,…,−HK/h)との内
積値が、(Vo−Vref)として計算可能であること
が理解される。
【0052】前記最大内積値検出回路13は、最大入力
検出回路21と、各内積値計算部Riに対応したスイッ
チング素子Tiとを備えて構成されている。最大入力検
出回路21からは、前記各内積値計算部Riにそれぞれ
対応した出力ラインYiが導出されており、この最大入
力検出回路21は、後述するようにして、入力ラインJ
iを介する各内積値計算部Riからの入力電圧Voiの
うち、最も高い入力電圧VoIの内積値計算部RIに対
応したチャネルIの出力ラインYIの出力電圧Vout
Iのみをハイレベルとし、残余のチャネルj(j≠I)
の出力ラインYjの出力電圧Voutjをローレベルと
する。
【0053】前記各出力ラインYiは、インデックス符
号化回路16に接続されている。このインデックス符号
化回路16は、内積値が最大であると判定された前記チ
ャネルIのインデックスを2値符号に変換して、その符
号化データを出力ライン18へ出力する。
【0054】また、前記各出力ラインYiは、個別的に
対応する前記スイッチング素子Tiのゲートにそれぞれ
接続されており、したがって入力ラインJiをそれぞれ
介して各スイッチング素子Tiに入力される前記各内積
値計算部Riからの入力電圧Voiのうち、前記最も高
い入力電圧VoIがスイッチング素子TIによって選択
され、アナログ/デジタル変換器15に入力されて、そ
の電圧レベルがスカラー量子化され、量子化データが出
力ライン17に出力される。
【0055】図4は、前記最大入力検出回路21の具体
的構成を示す電気回路図である。この最大入力検出回路
21は、前記i(i=1,2,…,M)チャネルのアナ
ログ入力電圧Voiに個別的に対応する基本回路αiを
備えている。
【0056】基本回路α1は、MOSから成る5つの電
界効果トランジスタQ1〜Q5を有する検出部31と、
4つの電界効果トランジスタQ6〜Q9を有するフィー
ドバック電流発生回路32とを備えて構成されている。
前記検出部31において、前記入力ラインJ1からの入
力電圧Vo1はN型のトランジスタQ1のゲートに入力
されており、このトランジスタQ1のドレインはP型の
トランジスタQ2のドレインおよびゲートに接続されて
いる。
【0057】トランジスタQ2のソースは、ハイレベル
Vddである一方の電源ライン22に接続されている。
このトランジスタQ2に対応して、同様のP型のトラン
ジスタQ3が設けられており、これらトランジスタQ
2,Q3はカレントミラー回路を構成する。トランジス
タQ3のゲートは前記トランジスタQ2のゲートととも
にトランジスタQ1のドレインに接続されており、また
ソースは前記電源ライン22に接続され、ドレインはN
型のトランジスタQ4のドレインに接続されている。
【0058】トランジスタQ4のゲートには予め定める
基準電圧Vb2が印加されており、またソースは接地レ
ベルである他方の電源ライン23に接続されている。こ
れらトランジスタQ3,Q4の接続点24からは、該ト
ランジスタQ3,Q4のインピーダンスに応じた出力電
圧Vout1が出力される。また、前記トランジスタQ
1のソースはN型のトランジスタQ5のドレインに接続
されており、このトランジスタQ5のソースは前記電源
ライン23に接続され、ゲートには予め定める基準電圧
Vb1が印加されている。
【0059】前記接続点24からの出力電圧Vout1
はまた、フィードバック電流発生回路32に入力され、
N型のトランジスタQ7のゲートに入力される。このト
ランジスタQ7のソースは、N型のトランジスタQ6を
介して前記電源ライン23に接続される。トランジスタ
Q6のゲートには予め定める基準電圧Vb3が印加され
ており、したがって、該トランジスタQ6を流れるバイ
アス電流I6は前記基準電圧Vb3によって規定された
一定値となる。
【0060】前記トランジスタQ7のドレインは、P型
のトランジスタQ8を介して電源ライン22に接続され
ている。このトランジスタQ8と対を成すトランジスタ
Q9が設けられており、これらトランジスタQ8,Q9
はカレントミラー回路を構成し、トランジスタQ9は前
記トランジスタQ7に流れる電流に対応したフィードバ
ック電流IFを前記トランジスタQ1とトランジスタQ
5との接続点25に正帰還する。
【0061】残余の基本回路α2〜αMも前記基本回路
α1と同様に構成されており、各基本回路α1〜αMに
おける接続点25は接線27によって相互に同電位に保
たれている。また、トランジスタQ7とトランジスタQ
6との接続点26は、接線28によって各基本回路α1
〜αM間で相互に同電位に保持される。
【0062】さらにまた、基本回路α1〜αMに共通
に、前記トランジスタQ6のバイアス電流I6を供給す
るためのN型のトランジスタQ10が設けられている。
このトランジスタQ10のゲートおよびドレインは前記
ハイレベルVddの電源ライン22に接続され、ソース
はトランジスタQ6のドレイン、すなわち接線28に接
続されている。各トランジスタQ1〜Q10は、飽和領
域で動作する。
【0063】上述のように構成された最大入力検出回路
21において、まず検出部31の動作を詳述する。各ト
ランジスタQ5を流れるバイアス電流I5は基準電圧V
b1によって前述のように規定されており、したがって
各トランジスタQ1は、各トランジスタQ5が接線27
で並列接続されていることから、各トランジスタQ9か
らのすべてのフィードバック電流IFと、各トランジス
タQ5を流れる電流I5の総和M・I5とに対応した値
となる該トランジスタQ1のソース電圧と、入力電圧V
oiとの差に対応した電流I1を通過させる。
【0064】これによって、電流I3が流れるトランジ
スタQ3のインピーダンスと、前記基準電圧Vb2によ
って規定される電流I4が流れるトランジスタQ4のイ
ンピーダンスとの差に対応した電圧が、接続点24から
出力電圧Voutiとして出力されるとともに、トラン
ジスタQ7のゲートに入力される。また、これによって
トランジスタQ7は、相互に並列接続されている各トラ
ンジスタQ6において前記バイアス電圧Vb3によって
規定される電流I6の総和M・I6と、前記トランジス
タQ10を流れる電流I10とに対応した該トランジス
タQ7のソース電圧と、入力される前記出力電圧Vou
tiとの差に対応した電流I7をトランジスタQ8から
引込み、トランジスタQ9を介して前記接続点25にフ
ィードバック電流IFとして正帰還する。
【0065】したがって、フィードバック電流発生回路
32は、前記出力電圧Voutiが、接線28の電圧
に、MOSFETの導通に要する閾値電圧Vthを加算
した電圧よりも高くなる程、前記接続点25に大きなフ
ィードバック電流IFを正帰還する。したがって、出力
電圧Voutiが高くなる程、トランジスタQ1を流れ
る電流I1、すなわちトランジスタQ3を流れる電流I
3が減少し、出力電圧Voutiが接線28の電圧に前
記閾値電圧Vthを加算した電圧よりも低くなると、ト
ランジスタQ7はOFFとなって、トランジスタQ6の
前記バイアス電流I6はトランジスタQ10から供給さ
れる。このような動作が、入力電圧Voiの小さいチャ
ネルの基本回路から行われ、最終的に最大入力の基本回
路のみが出力電圧Voutiにハイレベルを出力し、最
大値の選択が行われる。
【0066】この最大入力検出回路21には、上述のよ
うな構成以外にも、たとえば本件発明者が先に特願平7
−125372号で提案したような他の構造が用いられ
てもよい。
【0067】このようにして、本発明に従う画像圧縮装
置1では、内積値演算および最大内積値の判定処理を、
アナログ回路によって実現される内積値計算回路12お
よび最大内積値検出回路13によって行うので、デジタ
ル信号処理によってこれらの内積値演算や最大内積値の
判定処理を行う場合に比べて、回路構成を小形化するこ
とができるとともに、電力消費を低減することができ
る。また、アナログ/デジタル変換器15やインデック
ス符号化回路16などの周辺回路も、低速動作が可能と
なり、該周辺回路による電力消費を低減することができ
る。
【0068】本発明の実施の第2の形態について、図5
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0069】図5は、本発明の実施の第2の形態の内積
値計算部Raの電気回路図である。この内積値計算部R
aは、前述の図3で示す内積値計算部Rに類似し、対応
する部分には同一の参照符号を付してその説明を省略す
る。前記式8から、前記内積値計算部Rでは、負または
0の係数しか実現することができない。これに対して該
内積値計算部Raでは、2つの差動増幅器Ea,Ebを
設け、それぞれ正係数および負係数の積算を行う。
【0070】したがって、前記各コード成分キャパシタ
Hkのうち、正係数となるべきコード成分キャパシタH
+ kは、ラインSaを介して差動増幅器Eaの反転入力
端子に接続され、負係数となるべきコード成分キャパシ
タH- kは、ラインSbを介して差動増幅器Ebの反転
入力端子に接続されている。差動増幅器Ea,Ebの非
反転入力端子にはそれぞれ前記基準電圧Vrefが印加
されており、また反転入力端子と出力端子との間は帰還
キャパシタha,hbによってそれぞれ接続されてい
る。差動増幅器Eaの出力は、結合キャパシタhcを介
して、差動増幅器Ebの反転入力端子に入力される。
【0071】したがって、差動増幅器Eaへの入力と差
動増幅器Ebからの出力との関係は、
【0072】
【数6】
【0073】となる。ただし、右辺第1項および第2項
において、同次元のコード成分キャパシタ、たとえばH
+ 1,H- 1のうち、いずれか一方のみが係数に対応し
た値であって、前記ラインSaまたはラインSbに接続
されており、いずれか他方は0となる。また、前記係数
が0であるときには、ともに0となり、前記ラインS
a,Sbにはキャパシタは接続されない。すなわち、た
とえば図5で示されるように、正係数のコード成分キャ
パシタH1,H3,…において、差動増幅器Ea側には
係数が与えられ、差動増幅器Eb側に関しては、0とさ
れる。
【0074】こうしてコード成分として、正負両方の係
数を用いることができる。
【0075】また、hc=haとすることによって、前
記式9を、
【0076】
【数7】
【0077】とすることもできる。
【0078】本発明の実施の第3の形態について、図6
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0079】図6は、本発明の実施の第3の形態の内積
値計算部Rbの電気回路図である。この内積値計算部R
bは、前述の図5で示す内積値計算部Raに類似し、対
応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省
略する。この内積値計算部Rbでは、差動増幅器Eは、
前記図3で示す内積値計算部Rと同様に1個とされ、こ
のため図5において参照符H1,H3,…で示される正
係数となるべきコード成分キャパシタH+ kは、ライン
Saを介して差動増幅器Eの非反転入力端子に接続さ
れ、参照符H2,…,HKで示される負係数となるべき
コード成分キャパシタH- kは、ラインSbを介して差
動増幅器Eの反転入力端子に接続される。また、帰還キ
ャパシタは、前記hbとされ、前記基準電圧Vref
は、キャパシタhaを介して、非反転入力端子に入力さ
れる。このようにして、1個の差動増幅器Eを用いて、
正負両方の係数を実現することができる。
【0080】本発明の実施の第4の形態について、図7
および図8に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0081】図7は、本発明の実施の第4の形態の内積
値計算部Rcの電気回路図である。注目すべきは、この
内積値計算部Rcでは、各ラインLkには、第1の切換
回路である切換回路SWkがそれぞれ介在されている。
この切換回路SWkは、後述の制御信号Φ2に応答し
て、各ラインLkを介する入力電圧Vkまたは予め定め
る基準電圧Vrefを、前記各コード成分キャパシタH
kの一端に与える。コード成分キャパシタHkの他端
は、共通に入力ラインSを介して、差動増幅器Eの反転
入力端子に接続されている。
【0082】各切換回路SWkは、前記制御信号Φ2が
ハイレベルであるときには、対応するコード成分キャパ
シタHkが前記正係数のコード成分キャパシタH+ kで
あると、そのコード成分キャパシタH1,H3,…に入
力電圧V1,V3,…をそれぞれ入力し、これに対し
て、負係数のコード成分キャパシタH- kであると、そ
のコード成分キャパシタH2,…,HKに前記基準電圧
Vrefを与える。また、前記制御信号Φ2がローレベ
ルであるとき、正係数のコード成分キャパシタH1,H
3,…には前記基準電圧Vrefを与え、これに対し
て、負係数のコード成分キャパシタH2,…,HKには
入力電圧V2,…,VKをそれぞれ入力する。
【0083】差動増幅器Eの非反転入力端子には、前記
基準電圧Vrefが与えられている。また、この差動増
幅器Eの反転入力端子と出力端子との間には、帰還キャ
パシタhおよび第2の切換回路である切換回路SWFB
の直列回路と、リフレッシュ用のスイッチSWFとの並
列回路が介在されている。切換回路SWFBは、前記制
御信号Φ2がローレベルであるときには、帰還キャパシ
タhを前記入出力端間に介在し、これに対して前記制御
信号Φ2がハイレベルであるときには、帰還キャパシタ
hに前記基準電圧Vrefを与える。この切換回路SW
FBと帰還キャパシタhとの間から、前記出力電圧Vo
が取出される。また、スイッチSWFは、制御信号Φ1
がハイレベルであるときには導通して、差動増幅器Eの
入出力端間をホロア結合し、ローレベルであるときには
遮断している。
【0084】図8は、上述のように構成される内積値計
算部Rcの動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。時刻t1において、図8(a)および図8(b)
でそれぞれ示すように、前記制御信号Φ1,Φ2がハイ
レベルとなると、スイッチSWFが導通して差動増幅器
Eがホロア結合となってリフレッシュ状態となるととも
に、切換回路SWFBが基準電圧Vref側に導通す
る。これによって、差動増幅器Eの出力電圧Voは、図
8(c)で示すように、動作点電圧Vrに収束してゆ
く。
【0085】差動増幅器Eの前記動作点電圧Vrと基準
電圧Vrefとの間には、Vr=Vref+Voffの
関係を有している。したがって、前記収束した状態で
は、帰還キャパシタhの端子間には、入力オフセット電
圧Voffに対応した電荷が蓄積されることになる。
【0086】このとき、差動増幅器Eの反転入力端子側
に誘導される電荷の総量Q+ は、下式で表すことができ
る。
【0087】
【数8】
【0088】その後、時刻t2において、制御信号Φ1
がローレベルとなって、スイッチSWFが遮断され、差
動増幅器Eの反転入力端子がフローティングとされて電
荷が保持されている状態で、時刻t3において、制御信
号Φ2がローレベルとなって、差動増幅器Eの入出力端
子間が反転増幅結合となって、演算動作が可能とされ
る。
【0089】このとき、差動増幅器Eの反転入力端子側
に誘導される電荷の総量Q- は、下式で表すことができ
る。
【0090】
【数9】
【0091】電荷の保存則から、前記電荷総量Q+ とQ
- とは相互に等しく、したがって出力電圧Voについて
両式を解くと、差動増幅器Eの入力オフセット電圧Vo
ffが打消されて、下式のようになり、差動増幅器Eの
出力電圧Voが安定する時刻t4以降から、再び制御信
号Φ1,Φ2がハイレベルとなる時刻t5までの期間
で、内積値を正確に求めて出力することが可能となる。
【0092】
【数10】
【0093】すなわち、この内積値計算部Rcでは、制
御信号Φ2がハイレベルである期間とローレベルである
期間とで、入力オフセット電圧Voffが逆極性に作用
する。こうして、オフセット補償を行うことができる。
【0094】したがって、前述の内積値計算部Rbは、
差動増幅器Eが1つとされて構成が簡略化されていたけ
れども、該差動増幅器Eへの基準電圧Vrefがキャパ
シタhaを介して入力されているので、コモンモード、
すなわち入力電圧Vkの平均値が、該差動増幅器Eの入
力レンジの中央値である前記基準電圧Vrefからずれ
てしまうと、性能が劣化するのに対して、この内積値計
算部Rcでは、差動増幅器Eの非反転入力端子は基準電
圧Vrefで保持されたままであり、かつ入力オフセッ
ト電圧Voffも補償されるので、そのような不具合を
防止することができる。
【0095】なお、図3および図7で示す内積値計算部
R,Rcにおいて、前記コード成分キャパシタHkが実
際に集積回路基板上に形成されるときには、各コード成
分キャパシタHkに対応した領域毎に微少な静電容量の
多数のキャパシタ素子が形成され、それらがラインLk
またはラインSから選択的に切離されることによって、
各コード成分キャパシタが所望とするコード成分に対応
した静電容量に形成される。
【0096】同様に、図5で示す内積値計算部Raおよ
び図6で示す内積値計算部Rbでは、ラインLkに対し
て、ラインSaおよびSb毎にコード成分キャパシタの
形成領域が設けられており、それらの領域内の微少キャ
パシタがラインLkまたはラインSa,Sbから選択的
に切離されることによって、正負いずれかで所望とする
係数に対応した静電容量に形成される。
【0097】さらにまた、図3で示す内積値計算部Rに
おいて、各コード成分キャパシタHkの静電容量を相互
に等しい値とすることによって、平均値演算が可能とな
る。これを利用して、図9で示すような画像圧縮装置1
aを実現することができる。
【0098】本発明の実施の第5の形態について、図9
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0099】図9は本発明の実施の第5の形態の画像圧
縮装置1aの電気的構成を示すブロック図である。この
画像圧縮装置1aは前述の画像圧縮装置1に類似し、対
応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省
略する。この画像圧縮装置1aでは、上述のように構成
された平均値計算回路11が、内積値計算回路12a内
の各絶対値内積値計算部Rdi(i=1,2,…,M、
総称するときには、Rdで示す)と並列に設けられてい
る。この平均値計算回路11からの出力は、アナログ/
デジタル変換器14でスカラー量子化された後、出力ラ
イン19へ出力される。
【0100】各絶対値内積値計算部Rdiは、それぞれ
内積値を求めて、前記ラインJi(総称するときには、
Jで示す)を介して、前記最大入力検出回路21および
スイッチング素子Tiへそれぞれ出力するとともに、ラ
インJai(総称するときには、Jaで示す)を介し
て、インデックス符号化回路16aへ、その内積値の符
号を出力する。
【0101】図10は、絶対値内積値計算部Rdの具体
的構成を示すブロック図である。この絶対値内積値計算
部Rdは、大略的に、前述の内積値計算部R,Ra,R
b,Rcのいずれか(この図10で示す例では、内積値
計算部Rc)と、反転アンプD1と、コンパレータD2
と、切換回路SWとを備えて構成されている。
【0102】切換回路SWは、2つの個別接点SWa,
SWbを有しており、一方の個別接点SWaには、ライ
ンWaを介して前記内積値計算部Rcからの出力電圧V
oが直接与えられ、これに対して他方の個別接点SWb
には、前記内積値計算部Rcからの出力電圧Voが反転
アンプD1においてその極性が反転された後、ラインW
bを介して与えられている。
【0103】また、前記内積値計算部Rcの出力電圧V
oは、コンパレータD2の非反転入力端子に入力されて
おり、これに対して反転アンプD1の出力電圧は、該コ
ンパレータD2の反転入力端子に入力されている。この
コンパレータD2は、内積値計算部Rcの出力電圧Vo
の非反転値と、反転値とを相互に比較し、非反転値が反
転値よりも大きいときにはハイレベルとなり、反転値が
非反転値よりも大きいときにはローレベルとなる制御信
号Φ0を、前記ラインJaを介して、前記インデックス
符号化回路16aへ出力するとともに、切換回路SWへ
出力する。
【0104】切換回路SWは、前記ラインJに接続され
る共通接点SWcを、前記制御信号Φ0が、ハイレベル
であるときには個別接点SWa側に導通し、ローレベル
であるときには個別接点SWb側に導通する。したがっ
て、内積値計算部Rcで計算された内積値の非反転値が
反転値よりも大きいときには、その非反転値がラインW
aから個別接点SWaを介してラインJへ出力され、反
転値が非反転値よりも大きいときには、その反転値がラ
インWbから個別接点SWbを介してラインJへ出力さ
れる。また、その内積値の符号を表す制御信号Φ0がラ
インJaへ出力される。こうして、該絶対値内積値計算
部Rdは、内積値の絶対値を計算することができる。
【0105】したがって、この絶対値内積値計算部Rd
は、入力ベクトル↑xに対して、コードワード↑C1,
↑C2,…,および↑−C1,↑−C2,…から、内積
値の絶対値が最大となるコードワード↑CIを求めるこ
とができ、前記平均値計算回路11と併せて、この画像
圧縮装置1aは、前述の平均値分離正規化ベクトル量子
化法によって符号化を行うことができるようになる。ま
た、共通のコード成分キャパシタHkを用いて、正負両
方のコードワード↑Ck,↑−Ckを実現することがで
き、低コスト化および省スペース化を図ることができ
る。
【0106】なお、前記切換回路SWは、たとえば図1
1で示すような構成で実現される。この切換回路SW
は、MOSから成る4つの電界効果トランジスタQ11
〜Q14と、インバータINVとを備えて構成されてい
る。一対のN型のトランジスタQ11,Q12のドレイ
ンは前記ラインWa,Wbにそれぞれ接続され、ソース
は共通に前記ラインJに接続されている。トランジスタ
Q11のゲートには、前記ラインJaから制御信号Φ0
が直接入力され、これに対して、トランジスタQ12の
ゲートには、前記制御信号Φ0がインバータINVで反
転されて入力されている。
【0107】また、P型のトランジスタQ13,Q14
のソースはそれぞれ前記ラインWa,Wbに接続され、
ドレインは共通に前記ラインJに接続されている。トラ
ンジスタQ13のゲートには前記制御信号Φ0がインバ
ータINVで反転されて入力され、トランジスタQ14
のゲートには前記制御信号Φ0が直接入力されている。
【0108】したがって、制御信号Φ0がハイレベルで
あるときには、トランジスタQ11,Q13が導通し、
ラインWaを介する前記非反転の内積値を表す電圧が、
出力電圧VoaとしてラインJへ出力される。これに対
して、制御信号Φ0がローレベルであるときには、トラ
ンジスタQ12,Q14が導通し、ラインWbを介する
反転された内積値の電圧が、ラインJへ出力される。こ
うして、非反転および反転の内積値の信号は、正負いず
れの極性に拘わらず、ラインJへ出力される。
【0109】前記インデックス符号化回路16aは、前
記出力ラインYiからの出力電圧Voiと、前記ライン
Jaiからの制御信号Φ0とに基づいて、絶対値内積値
が最大となるコードワード↑CIのインデックスを2値
符号に変換して、その符号化データを出力ライン18へ
出力する。
【0110】この絶対値内積値計算部Rdにおける内積
値計算部Rcを除く構成および最大入力検出回路21
は、入力ベクトル↑xに最も相関の高いコードワード↑
CIを判定する判定手段を構成する。
【0111】以下に、本件発明者の実験結果について詳
述する。イメージセンサ2によって検出される動画像を
1フレーム当り360画素×288画素とし、1秒当り
30フレームとし、さらに各画素当り8ビット、すなわ
ち256階調とする。これによって、1秒当りの画素デ
ータは、 360×288×30×8=24,883,200(ビ
ット) すなわち、約25Mビットとなる。
【0112】このような画像を上述のように6×6=3
6画素の処理単位ブロック7に分割し、各処理単位ブロ
ック7毎にコードワード数M=64のコードブックによ
って平均値分離正規化ベクトル量子化を行うものとす
る。
【0113】まず、動作周波数について考える。従来か
らのデジタル演算によると、K=36次元のベクトルの
内積演算量は、36回の積和演算となる。したがって、
1処理単位ブロック7当り、上述のようにコードワード
数M=64とすると、 64×36=2,304 の積和演算が必要となる。したがって、1秒当りの演算
量は、 (360×288/36)×2,304×30=19
9,065,600 であり、積和演算器を1つ用いたデジタル回路では、約
200MHzの動作周波数が必要となる。
【0114】これに対して、本発明に従うアナログ回路
では、1処理単位ブロック7毎に必要な内積演算を同時
に並列に行うので、 (360×288/36)×30=86,400 となり、86.4KHzの動作周波数とすることができ
る。
【0115】次に、回路規模について考える。デジタル
回路の場合には、8ビットの乗算器を形成するには、た
とえば、 546(ゲート)×4(トランジスタ/ゲート)=2,
184(トランジスタ) が必要であり、また8ビットの加算器には、たとえば、 104(ゲート)×4(トランジスタ/ゲート)=41
6(トランジスタ) が必要である。したがって、8ビットの積和演算には少
なくとも2600個のトランジスタが必要となり、実際
にはさらにレジスタなどのためにトランジスタが必要と
なる。
【0116】これに対して、本発明に従うアナログ回路
の場合には、各コードワードのコード成分において、2
56階調を実現するために、1pfのキャパシタアレイ
が必要となると、 64×36=2,304(pf) のキャパシタアレイが必要となるとともに、64個の差
動増幅器が必要となる。
【0117】続いて、消費電力について考える。たとえ
ば、0.8μmルールで考えると、デジタル回路の場合
には、前記200MHzの動作で8ビットの乗算器は9
0mWであり、8ビットの加算器は16mWであり、し
たがって積和演算には106mW以上が必要となる。
【0118】これに対して、本発明に従うアナログ回路
の場合、キャパシタアレイの消費電力は、 fcv2 =86.4(KHz)・2304(pf)・{1.5(V)}2 =448(μW) となる。また、差動増幅器は、1つ当り、たとえば36
(μW)とすると、 36(μW)×64=2,304(μW) となり、全体で2752(μW)となる。
【0119】したがって、動作周波数および電力消費を
格段に小さく抑えることができる。また、回路規模は、
上述のようにコードワード数Mが大きいと、キャパシタ
アレイのための面積が大きくなり、数倍程度となるけれ
ども、動作周波数が格段に低く、したがってアナログ/
デジタル変換器や積分器などの周辺回路を小形化するこ
とができるとともに、これら周辺回路の電力消費も格段
に低減することができる。このようにして、本発明に従
う画像圧縮装置1,1aでは、内積値演算をアナログ回
路で行うので、回路規模や電力消費を低減することがで
きる。
【0120】
【発明の効果】請求項1の発明に係る符号化装置は、以
上のように、符号化すべきアナログ信号を入力ベクトル
として取込み、ベクトル量子化アルゴリズムに基づいて
符号化を行うにあたって、コードワードのコード成分に
それぞれ対応した定数に形成される素子を備える複数の
内積値計算部を相互に並列に設け、入力ベクトルと各コ
ードワードとの内積値演算をアナログで、かつ並列で行
い、ベクトル量子化を行う。
【0121】それゆえ、画像信号などのように、信号レ
ベルの階調数およびコードワード数が比較的多くても、
小さな回路規模で、かつ少ない電力消費で内積値演算を
行うことができる。また最大内積値の演算結果を符号化
するアナログ/デジタル変換器などの周辺回路の動作周
波数も、デジタル演算で行う場合に比べて飛躍的に小さ
くすることができ、周辺回路の小形化および電力消費の
低減を図ることができる。
【0122】また、請求項2の発明に係る符号化装置
は、以上のように、各内積値計算部における各素子をコ
ード成分に対応した静電容量のコード成分キャパシタで
実現し、その端子を差動増幅器に接続することによっ
て、入力ベクトルのベクトル成分に対する差動増幅器へ
の基準電圧の差と、コード成分キャパシタの静電容量に
対する差動増幅器の帰還キャパシタの静電容量の比との
内積値をアナログ演算によって求めることができる。
【0123】さらにまた、請求項3の発明に係る符号化
装置は、以上のように、各内積値計算部における各素子
をコード成分に対応した静電容量のコード成分キャパシ
タで実現するとともに、それぞれ帰還キャパシタを備え
る2つの差動増幅器を設け、前記コード成分キャパシタ
の一端を第1または第2の差動増幅器の反転入力端子に
選択的に接続するようにし、かつ第1の差動増幅器の出
力端子を、該第1の差動増幅器の帰還キャパシタに静電
容量の等しい結合キャパシタを介して、第2の差動増幅
器の反転入力端子に接続する。
【0124】それゆえ、第1の差動増幅器の出力は、ゲ
イン1で反転されて第2の差動増幅器から出力されるこ
とになり、第1の差動増幅器に接続されるコード成分キ
ャパシタは正係数を表し、第2の差動増幅器に接続され
るコード成分キャパシタは負係数を表すことになる。こ
うして、正負両係数に対応したコード成分を実現するこ
とができる。
【0125】また、請求項4の発明に係る符号化装置
は、以上のように、各内積値計算部における各素子をコ
ード成分に対応した静電容量のコード成分キャパシタで
実現し、その対応するコード成分が正係数であるかまた
は負係数であるかに対応して、差動増幅器の非反転入力
端子または反転入力端子にそれぞれ接続する。
【0126】それゆえ、1個の差動増幅器で、正負両係
数に対応したコード成分を実現することができる。
【0127】さらにまた、請求項5の発明に係る符号化
装置は、以上のように、差動増幅器の一方の入力には、
所定の計算周期内で、正係数のコード成分による積算値
の電圧と、負係数のコード成分による積算値の電圧とを
切換えて入力する。
【0128】それゆえ、1つの差動増幅器で正負両方の
係数に対応することができる。また、該差動増幅器の入
力オフセット電圧は、前記2つの積算値の電圧に逆極性
で現れることになり、前記入力オフセット電圧を補償す
ることもできる。さらにまた、該差動増幅器の他方の入
力は前記基準電圧で固定されているので、コモンモード
電圧が固定され、高い性能を確保することができる。
【0129】また、請求項6の発明に係る符号化装置
は、以上のように、各内積値計算部における各コード成
分キャパシタの静電容量を、帰還キャパシタの静電容量
およびコード成分に対応して、該内積値計算部内で正規
化しておき、かつその内積値計算部と並列に平均値計算
部を設ける。
【0130】それゆえ、平均値分離正規化ベクトル量子
化法によって符号化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の符号化装置である
画像圧縮装置とそれに関連するイメージセンサとの電気
的構成を示すブロック図である。
【図2】イメージセンサ上での処理単位ブロック内の各
画素の輝度レベルのベクトル成分としての読込順を説明
するための図である。
【図3】内積値計算部の第1の形態の具体的構成を示す
電気回路図である。
【図4】前記画像圧縮装置における最大内積値検出回路
内の最大入力検出回路の具体的構成を示す電気回路図で
ある。
【図5】内積値計算部の第2の形態の電気回路図であ
る。
【図6】内積値計算部の第3の形態の電気回路図であ
る。
【図7】内積値計算部の第4の形態の電気回路図であ
る。
【図8】図7で示す内積値計算部の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図9】本発明の実施の第5の形態の画像圧縮装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図10】図9で示す画像圧縮装置に用いられる絶対値
内積値計算部のブロック図である。
【図11】図10で示す絶対値内積値計算部に用いられ
る切換回路の具体的構成を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1 画像圧縮装置(符号化装置) 1a 画像圧縮装置(符号化装置) 2 イメージセンサ 4 フォトダイオード 5 垂直転送CCD 6 水平転送CCD 7 処理単位ブロック 11 平均値計算回路 12 内積値計算回路 12a 内積値計算回路 13 最大内積値検出回路 14 アナログ/デジタル変換器 15 アナログ/デジタル変換器 16 インデックス符号化回路 16a インデックス符号化回路 21 最大入力検出回路(判定手段) D1 反転アンプ(判定手段) D2 コンパレータ(判定手段) Hk コード成分キャパシタ R 内積値計算部 Ra 内積値計算部 Rb 内積値計算部 Rc 内積値計算部 Rd 絶対値内積値計算部 SW 切換回路(判定手段) SWk 切換回路(第1の切換回路) SWF スイッチ SWFB切換回路(第2の切換回路) α 基本回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤尾 光彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化すべきアナログ信号を予め定める周
    期でサンプリングして得られる各信号レベルを予め定め
    る処理単位ブロック毎に入力ベクトルとして取込み、複
    数種類の学習用信号からそれぞれ作成された学習ベクト
    ルである各コードワードのうち、前記入力ベクトルに最
    も相関の高いコードワードの識別符号を出力するベクト
    ル量子化アルゴリズムに基づいて符号化を行う符号化装
    置において、 前記各コードワードに個別的に対応して、かつ相互に並
    列に設けられ、前記各コードワードの各コード成分にそ
    れぞれ対応した定数を有する素子を有し、前記入力ベク
    トルと各コードワードとの相関をそれぞれ検出する複数
    の内積値計算部を用いて、前記ベクトル量子化を行うこ
    とを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】前記各内積値計算部は、 前記各コード成分に対応した静電容量にそれぞれ形成さ
    れ、一端に前記サンプリングされたアナログ信号がそれ
    ぞれ入力されるコード成分キャパシタと、 前記各コード成分キャパシタの他端が共通に一方の入力
    に接続され、他方の入力には予め定める基準電圧が入力
    される差動増幅器と、 前記各差動増幅器の入出力端子間に介在される帰還キャ
    パシタとを備えることを特徴とする請求項1記載の符号
    化装置。
  3. 【請求項3】前記差動増幅器は、相互に縦続接続され、
    それぞれ帰還キャパシタを備える第1および第2の差動
    増幅器であり、第1の差動増幅器の出力端子と第2の差
    動増幅器の反転入力端子との間に介在され、かつ第1の
    差動増幅器に関する帰還キャパシタに静電容量の等しい
    結合キャパシタをさらに有し、 前記各コード成分キャパシタの他端は、対応しているコ
    ード成分が、正係数であるときには第1の差動増幅器の
    反転入力端子に接続され、負係数であるときには第2の
    差動増幅器の反転入力端子に接続されることを特徴とす
    る請求項2記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】前記各内積値計算部は、 前記各コード成分に対応した静電容量にそれぞれ形成さ
    れ、一端に前記サンプリングされたアナログ信号がそれ
    ぞれ入力されるコード成分キャパシタと、 前記各コード成分キャパシタの対応しているコード成分
    が、正係数であるときには該コード成分キャパシタの他
    端が非反転入力端子に接続され、負係数であるときには
    該コード成分キャパシタの他端が反転入力端子に接続さ
    れる差動増幅器と、 前記差動増幅器の反転入力端子と出力端子との間に介在
    される帰還キャパシタと、 前記差動増幅器の非反転入力端子に基準電圧を与えるキ
    ャパシタとを備えることを特徴とする請求項1記載の符
    号化装置。
  5. 【請求項5】前記各内積値計算部は、 前記各コード成分に対応した静電容量にそれぞれ形成さ
    れるコード成分キャパシタと、 前記各コード成分キャパシタの一端に、前記サンプリン
    グされたアナログ信号または予め定める基準電圧を選択
    的に与えることができる第1の切換回路と、 前記各コード成分キャパシタの他端が共通に一方の入力
    に接続され、他方の入力には前記基準電圧が入力される
    差動増幅器と、 一端が前記差動増幅器の入力端に接続される帰還キャパ
    シタと、 前記第1の切換回路と連動し、前記帰還キャパシタの他
    端に差動増幅器の出力電圧または前記基準電圧を選択的
    に与える第2の切換回路と、 前記差動増幅器の入出力端間をホロア結合することがで
    きるスイッチとを備えることを特徴とする請求項1記載
    の符号化装置。
  6. 【請求項6】前記各コード成分キャパシタの静電容量
    は、帰還キャパシタの静電容量および前記コード成分に
    対応して、各内積値計算部内で正規化された容量に選ば
    れ、 前記内積値計算部と並列に設けられる平均値計算部であ
    って、 一端に前記サンプリングされたアナログ信号がそれぞれ
    入力される単位キャパシタと、 前記単位キャパシタの他端が共通に一方の入力に接続さ
    れ、他方の入力には予め定める基準電圧が入力される差
    動増幅器と、 前記差動増幅器の入出力端子間に介在される帰還キャパ
    シタとを備える、そのような平均値計算部と、 前記内積値の絶対値が最大となるコードワードを、入力
    ベクトルに最も相関の高いコードワードとして判定する
    判定手段とをさらに備えることを特徴とする請求項2〜
    5のいずれかに記載の符号化装置。
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