JPH0972849A - 宝石の観察または撮影用器具及びジュエリーケース - Google Patents

宝石の観察または撮影用器具及びジュエリーケース

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JPH0972849A
JPH0972849A JP7250198A JP25019895A JPH0972849A JP H0972849 A JPH0972849 A JP H0972849A JP 7250198 A JP7250198 A JP 7250198A JP 25019895 A JP25019895 A JP 25019895A JP H0972849 A JPH0972849 A JP H0972849A
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jewelry
holding table
gemstone
holding
case
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JP7250198A
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Kinsaku Yamashita
金作 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の原理を応用して宝石の観察または撮影
を行なうことができる器具若しくはジュエリーケースに
おいて、内部に保持された宝飾品の宝石の姿勢を煩雑な
操作を行なうことなく簡単且つ自在に調整すること 【解決手段】 内部空間を有するとともに、この内部空
間の下方に宝石または宝飾品の保持台を有し、該保持台
に保持された宝石または宝飾品の宝石に対して、これを
中心とした上方20〜50°の範囲の方向のみから外光
が入射するか若しくは20〜50°の範囲の方向から他
の方向からよりも大なる光量の外光が入射するように構
成され、器具若しくはケースの上方から内部の宝石また
は宝飾品を観察できるようにした宝石の観察または撮影
用器具若しくはジュエリーケースであって、保持台また
はその一部を少なくとも一方向に傾動可能とすることに
より、保持された宝石または宝飾品の宝石の姿勢を調整
できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は宝石、特にダイヤモ
ンドの輝きを観察または撮影するための器具及びダイヤ
モンド等の輝きを観察する機能を備えたジュエリーケー
スに関する。
【0002】
【従来の技術】宝石としてダイヤモンドが好まれる理由
の一つは、その独特の輝きにある。このダイヤモンド特
有の輝きは、ダイヤモンドに入射した光がそのカット面
で内部反射し、光の分散が行われ七色の輝きとなって表
面に戻ってくることによるものである。したがって、ダ
イヤモンドの輝きの度合いは、そのカットおよびプロポ
ーションの善し悪しによる影響が極めて大きい。輝きを
求めた理想的なブリリアントカットのダイヤモンドは、
ぜい肉を落したプロポーションを有し、各カット面はそ
れぞれ正しい方向を向いている。このため、ダイヤモン
ドに入射した大部分の光がカット面で規則正しく内部反
射し、クラウン側に集められるため、最も大きな輝きを
示す。
【0003】これに対し、キャラット(石の大きさ)の
みを求めたカットの粗雑なダイヤモンドは、余分なぜい
肉を残したプロポーションを有し、各カット面はバラバ
ラの方向を向いている。このため、入射した光は規則正
しい内部反射ができず、クラウン側に集められる光の量
も少なく、輝きも少ない。また、特に悪いカットの場
合、入射した光がそのままパビリオン(裏面)側に抜け
てしまうものもある。通常、一般需要者は店頭において
肉眼でダイヤモンドを観察するが、照明等の影響でカッ
トの良否にかかわらず殆ど同じような輝きに見え、その
良否を見分けることは専門的知識を持たない者には非常
に困難である。
【0004】ダイヤモンドの輝きを観察するための簡易
な器具として、実開昭60−109041号公報に示さ
れる器具が知られている。この器具は、拡大鏡と光源と
の間にダイヤモンドを置き、拡大鏡の対物レンズ側に取
付けた、中央に孔を有する赤色円板に光源からの光を当
て、その光がダイヤモンドに反射するようにしたもの
で、赤い光が多く見えるダイヤモンドが輝きの良いもの
とされる。しかし、上記の器具は、光源を必要とするた
め電源のある場所でしか使用できず、また持ち運びも不
便である。加えて、この器具により観察されるダイヤモ
ンドの紋様は、白色と一種類の赤色だけで構成(輝く部
分が赤色、輝かない部分が白色)される極めて単調なも
のであり、輝きの判定に必要な光の強弱に基づく紋様の
濃淡等は全く見られず、また立体感も全くないものであ
った。このため、ダイヤモンドの輝きを十分明瞭に判定
し得るものではなかった。
【0005】また、ダイヤモンドの鑑定書などに使われ
ている写真は、ダイヤモンドに下方から照明を当て、上
部からカメラで撮影したものであり、これによって写し
出される紋様は、人間が肉眼で見て最も輝く部分と最も
輝かない部分が黒く、その他の部分は白っぽい色とな
る。このような写真は、 あたかも白黒写真のネガフィルムのように、最も輝
いて見えるはずの部分が黒く写る。 本来最も輝いている部分と、最も輝いていない部分
が同じ黒色に写るため、どの部分が真に輝いているのか
が全く判別できない。 白色に写る部分には、本来より輝く部分と輝きの少
ない部分、すなわち輝きの強弱があるはずであるが、上
記写真では、そのような輝きの違いに基づく濃淡の変化
がほとんど見られず、白色部分での輝き度の差が全く判
別できない。またこのため、紋様自体の立体感が全くな
い。 等という欠点があり、このため専門家であればまだし
も、素人には非常に判りにくいものであった。
【0006】このような問題を解決する器具として、特
公平6−103568号公報及び特公平6−10356
9号公報に示される器具が提案されている。これらの器
具に共通する基本的な構造は、器具本体の内部空間の下
方に宝石または宝飾品の載置部を有するとともに、内部
空間の上方に、載置部に載置された宝石または宝飾品の
宝石に対して、これを中心として上方20〜50°の範
囲の方向のみから外光が入射するように(若しくは、上
方20〜50°の範囲の方向から他の方向からよりも大
なる光量の外光が入射するように)構成され、器具の上
方から内部の宝石または宝飾品を観察できるようにした
ものであり、この器具によればダイヤモンドからの反射
光に基づく極めて特徴的な紋様を観察することができ、
ダイヤモンド等の輝きの良否を素人でも簡単に判定する
ことができる。また、この器具によって撮影されたダイ
ヤモンドの写真は、ダイヤモンドのカットの良否に基づ
く輝きを極めて高精度に捉え、したがって宝石鑑定書用
の写真として極めて好適なものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者がこ
のような基本構造の器具を特に宝飾品の観察用として、
とりわけ宝飾品を納品、販売する際の保護容器として用
いられる所謂ジュエリーケースとして用いることを検討
する過程で、上記の器具には次のような問題点があるこ
とが明らかになった。すなわち、上記の器具によりダイ
ヤモンドを観察する場合、ダイヤモンドのテーブル面
(上面)が正確に外光入射方向の中心を向くこと、換言
すれば外光取入部の上方から観察する観察者の目線或い
はカメラレンズの軸線と正確に向き合うことが必要であ
り、これが少しでも狂うと観察若しくは撮影されるダイ
ヤモンドの紋様は極端にぼやけたものとなり、この器具
本来の特性であるダイヤモンドの反射光に基づく特徴的
な紋様の観察ができなくなることが判った。したがって
この器具を使用するに当っては、内部に置かれるダイヤ
モンドを適正な姿勢に保持することが非常に重要な要素
となる。
【0008】このような観点から特公平6−10356
8号公報及び特公平6−103569号公報に記載の器
具を見た場合、これら公報の実施例では主としてダイヤ
モンドのルース(裸石)そのものを対象にした観察が行
なわれており、ダイヤモンドのルースは器具内部の載置
部に形成された凹陥部に嵌め込まれ、所定の姿勢を保て
るようしている。したがってこれらの公報に示される器
具では、ダイヤモンドのルースそのものを観察する限り
においては、ダイヤモンドの姿勢の適正化は比較的容易
であると思われる。
【0009】一方、ダイヤモンドの殆どは指輪やイヤリ
ング等のような宝飾品の一部として一般需要者に販売さ
れるものであり、したがって上記の器具を宝石販売店や
一般需要者の利用に供する器具として用いる場合には、
器具の観察対象となるのは主として指輪やイヤリング等
の宝飾品に取り付けられたダイヤモンドである。そして
この場合には、上記器具の載置部に相当する部分に宝飾
品の貴金属部分(リングや台座)を脱着可能に保持する
ための装着部、例えば指輪のリング部分を差し込めるよ
うにした装着溝を設け、宝飾品を保持する必要がある。
【0010】しかし、このように装着溝に貴金属部分を
差し込むこと等により宝飾品を保持する方式では、例え
ばダイヤモンド付きの指輪の場合を例にとると、リング
部分の装着溝への差し込み方によってダイヤモンドの姿
勢が決まるため、一回の装着動作だけでダイヤモンドを
そのテーブル面が観察者の目線と向き合うような正確な
姿勢にすることは極めて難しい。このため器具の内部を
開放し或いは装着部を構成する部材を器具から取り出し
て、装着溝に差し込まれた指輪の姿勢を指等を使って微
妙に修正、調整するという作業を何度も繰り返すことに
より、ようやくダイヤモンドの観察が可能になるとい
う、極めて煩雑且つ使い勝手の悪い器具とならざるを得
ない。
【0011】また特に、指輪の径方向での姿勢の調整は
装着溝に対して指輪を径方向で回すことにより行うこと
ができるが、リング部分の軸方向での姿勢は装着溝に差
し込むことにより一義的に決まってしまうため姿勢の修
正を行えるような余地は全くなく、このためリング部分
を装着溝に差し込んだ状態でリング軸方向でのダイヤモ
ンドの姿勢に少しでも狂いがあると、事実上ダイヤモン
ドの紋様の観察を行うことができなくなる。特に最近で
は、ダイヤモンドが取り付けられたリング部分が例えば
V字形に変形したもの等、特殊なリング形状の指輪も多
く出回るようになってきており、このような指輪ではダ
イヤモンドのテーブル面の向きが通常の指輪とは全く異
なるため、従来の器具ではダイヤモンドの姿勢の適正化
は不可能に近く、したがって事実上器具の使用は困難で
ある。
【0012】したがって本発明の目的は、上述した従来
技術の原理を応用した宝石の観察または撮影用器具にお
いて、内部に保持された宝飾品の宝石の姿勢を煩雑な操
作を行なうことなく簡単且つ自在に調整することができ
る宝石の観察または撮影用器具を提供することにある。
【0013】一方、従来では指輪やイヤリング等の宝飾
品の殆どは所謂ジュエリーケースに入れられて納品、販
売されているが、従来のジュエリーケースは単なる保護
容器或いは装飾用容器の域を出るものではなく、それ以
上の特別な機能を備えたものは知られていない。したが
って本発明の他の目的は、上述した宝石の観察用器具と
しての機能を備え、しかも観察用器具として用いる場合
に、内部に保持された宝飾品の宝石の姿勢を煩雑な操作
を行なうことなく簡単且つ自在に調整することができる
ジュエリーケースを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、その特徴とする構成
は以下の通りである。 (1) 内部空間を有するとともに、この内部空間の下方に
宝石または宝飾品の保持台を有し、該保持台に保持され
た宝石または宝飾品の宝石に対して、これを中心とした
上方20〜50°の範囲の方向のみから外光が入射する
か若しくは20〜50°の範囲の方向から他の方向から
よりも大なる光量の外光が入射するように構成され、器
具の上方から内部の宝石または宝飾品を観察できるよう
にした宝石の観察または撮影用器具であって、前記保持
台またはその一部を少なくとも一方向に傾動可能とする
ことにより、保持された宝石または宝飾品の宝石の姿勢
を調整できるようにしたことを特徴とする宝石の観察ま
たは撮影用器具。
【0015】(2) 上記(1)の器具において、器具本体が
下部部材とその上部に開閉可能若しくは脱着可能に取り
付けられた上部部材とからなり、前記下部部材内に保持
台が配されていることを特徴とする宝石の観察または撮
影用器具。 (3) 上記(1)または(2)の器具において、保持台またはそ
の一部を傾動させるための操作手段を有することを特徴
とする宝石の観察または撮影用器具。
【0016】(4) 上記(1)、(2)または(3)の器具におい
て、保持台またはその一部を90°の関係で交差する少
なくとも二方向に傾動可能とすることにより、保持され
た宝石または宝飾品の宝石の姿勢を調整できるようにし
たことを特徴とする宝石の観察または撮影用器具。 (5) 上記(1)、(2)または(3)の器具において、保持台ま
たはその一部を全方位に傾動可能とすることにより、保
持された宝石または宝飾品の宝石の姿勢を調整できるよ
うにしたことを特徴とする宝石の観察または撮影用器
具。
【0017】(6) 内部空間を有するとともに、この内部
空間の下方に宝石または宝飾品の保持台を有し、該保持
台に保持された宝石または宝飾品の宝石に対して、これ
を中心とした上方20〜50°の範囲の方向のみから外
光が入射するか若しくは上方20〜50°の範囲の方向
から他の方向からよりも大なる光量の外光が入射するよ
うに構成され、ケースの上方から内部の宝石または宝飾
品を観察できるようにしたジュエリーケースであって、
前記保持台またはその一部を少なくとも一方向に傾動可
能とすることにより、保持された宝石または宝飾品の宝
石の姿勢を調整できるようにしたことを特徴とするジュ
エリーケース。
【0018】(7) 上記(6)のジュエリーケースにおい
て、ケース本体が下部部材とその上部に開閉可能若しく
は脱着可能に取り付けられた上部部材とからなり、前記
下部部材内に保持台が配されていることを特徴とするジ
ュエリーケース。 (8) 上記(6)または(7)のジュエリーケースにおいて、保
持台またはその一部を傾動させるための操作手段を有す
ることを特徴とするジュエリーケース。
【0019】(9) 上記(6)、(7)または(8)のジュエリー
ケースにおいて、保持台またはその一部を90°の関係
で交差する少なくとも二方向に傾動可能とすることによ
り、保持された宝石または宝飾品の宝石の姿勢を調整で
きるようにしたことを特徴とするジュエリーケース。 (10) 上記(6)、(7)または(8)のジュエリーケースにおい
て、保持台またはその一部を全方位に傾動可能とするこ
とにより、保持された宝石または宝飾品の宝石の姿勢を
調整できるようにしたことを特徴とするジュエリーケー
ス。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、それぞれタイプが
異なる観察または撮影用器具(若しくはジュエリーケー
ス)について本発明の実施形態を示している。なお、図
1〜図3では観察対象としてダイヤモンドD付きの指輪
Rが保持された場合を示している。図1〜図3に示され
る観察用または撮影用器具(またはジュエリーケース)
はいずれも内部空間1を有するとともに、この内部空間
1の下方に宝石または宝飾品の保持台2を有している。
この保持台2の上面中央部には宝石または宝飾品を載置
若しくは装着するために保持部aが形成されている。こ
の保持部aの構成は任意であるが、図1〜図3では指輪
のリング等を差し込むことができる装着溝により構成さ
れている。なお、例えばネックレス等を装着する場合に
は、保持台2の上面を凹陥させてネックレスのチェーン
等を収納できるようにするとともに、上記凹陥部の中央
部に宝石の保持部を突設させたような構成とすることも
できる。また、ダイヤモンドのルースを保持する場合に
は、保持部は小さい凹陥部等により構成される。
【0021】器具(またはケース)は、保持台2に保持
された指輪RのダイヤモンドDに対して、これを中心と
した上方20〜50°の範囲の方向のみから外光が入射
するか若しくは上方20〜50°の範囲の方向から他の
方向からよりも大なる光量(照度)の外光が入射するよ
うに構成され、内部空間1の上方には上記20〜50°
の範囲から外光を取り入れるための外光取入部3が形成
されている。この外光取入部3から入った外光は、内部
空間1を通じて保持台2に保持された指輪Rのダイヤモ
ンドDに入射するが、その入射範囲はダイヤモンドDを
中心とした上方20〜50°(図中の角度α)の範囲に
限定される。この角度αが20°未満でも、また50°
を超えてもダイヤモンドに特有の特徴的な紋様が十分明
瞭に観察できない。
【0022】上述した構造において、上方20〜50°
の範囲(図中の角度αの範囲)のみから外光が入射する
ように構成される場合には、内部空間1内に外光取入部
3以外からは実質的に外光が入射しないよう、器具(ま
たはケース)の構造及び材質が選択される。これに対し
て、上方20〜50°の範囲の方向から他の方向からよ
りも大なる光量の外光が入射するように構成される場合
には、外光取入部3以外からでも器具の壁体等を通じて
ある程度の外光が内部空間1内に入射することが許容さ
れる。したがって、この場合には器具(またはケース)
の壁体等はある程度光を透過させる材料で構成すること
もできる。保持台2に保持された宝石または宝飾品は、
器具またはケースの上方から外光取入部3を通じて観察
される。
【0023】前記保持台2またはその一部(保持部aを
含む部分)は少なくとも一方向に傾動可能とし、その姿
勢を調整できるよう構成される。保持台2またはその一
部を少なくとも一方向に傾動可能とするための構造は任
意であるが、図1〜図3の実施形態では、保持台2の下
面200を球面状に構成するとともに、器具本体(また
はケース本体、以下同様)内部に前記下面200をスラ
イド可能に支持する凹球面状の座部5を形成し、保持台
2の下面200を座部5上でスライドさせることによ
り、保持台2を全方位に傾動できるよう構成してある。
保持台2はその下面200と座部5間の摩擦力により任
意の傾動姿勢に保持されるようにすることが好ましい。
【0024】また、図1〜図3の実施形態では保持台2
を傾動させてその姿勢を調整するための操作手段4を有
している。この操作手段4の構成も任意であるが、図1
〜図3では操作手段4を保持台2の下面等に固定された
軸状突起6により構成し、この軸状突起6を器具本体に
形成された貫通孔7を通じて器具外側に突出させ、軸状
突起6を指等で動かすことにより保持台2を全方向に傾
動させ得るようにしている。なお、操作手段4は必ずし
も必要ではなく、例えば保持台2を直接指等で動かし、
これを傾動させるようにしてもよい。
【0025】なお、図1〜図3の器具またはケースはそ
れぞれ外光取入部3の構造が異なっており、図1の器具
では外光取入部3に半透明材若しくは光を透過する乳白
色系等の材料で構成された筒体8を設け、この筒体8の
上端に観察用の対物レンズ9を設けた構造を有してい
る。また、図2の器具またはケースでは外光取入部3に
半透明材若しくは光を透過する乳白色系等の材料で構成
された板体10(円盤)を設け、この板体10の中央に
観察用の対物レンズ9を設けた構造を有している。これ
ら半透明材若しくは光を透過する乳白色系等の材料で構
成された筒体8や板体10は、内部空間1内への外光の
取り入れを促進させる作用を有する。
【0026】また、図3の器具またはケースでは外光取
入部3の上方に反射板11(この反射板11は図示しな
い支持手段で器具本体等に支持される)が設けられ、こ
の反射板11の下面(反射面)で反射した外光が外光取
入部3から内部空間1内に入射するような構造を有して
いる。この反射板11の反射面は、例えば白色系反射
面、金属面或いは鏡面等とすることができる。また、反
射板11の中央には透孔が形成され、この透孔に観察用
の対物レンズ9が設けられている。
【0027】本発明の器具及びジュエリーケースの基体
構造は、内部空間を有すること、この内部空間の下
方に宝石または宝飾品の保持台を有すること、この保
持台に保持された宝石または宝飾品の宝石に対して、こ
れを中心とした上方20〜50°の範囲の方向のみから
外光が入射するか若しくは上方20〜50°の範囲の方
向から他の方向からよりも大なる光量の外光が入射する
ように構成されること、器具またはケースの上方から
内部の宝石または宝飾品を観察できるように構成される
こと、という〜の条件が満されればよく、したがっ
て、器具本体の形状、構造、さらには外光取入部3への
外光の導き方等は種々の形態を採り得る。例えば、器具
本体やケース本体を単純な筒形状やドーム状にすること
も可能である。また、観察用の対物レンズ9は場合によ
っては設けなくてもよい。また、撮影用器具として用い
る場合には、外光取入部3の上方にカメラを配し、器具
内部の宝石または宝飾品の宝石の撮影を行う。この場合
も、対物レンズ9はあってもなくてもよい。
【0028】また、図1〜図3の実施形態では、器具本
体が下部部材12aとその上部にヒンジ13により開閉
可能に取り付けられた上部部材12bとから構成されて
いる。そして、下部部材12aの内部に保持台2が配さ
れるとともに、上部部材12bの上端部に外光取入部3
が形成されている。したがって、上部部材12bを下部
部材12aに対して開放することにより、保持台2への
指輪Rの装着及び取外し等を簡単に行うことができる。
なお、上部部材12bは下部部材12aに対して脱着可
能としてもよい。
【0029】先に述べたように保持台2またはその一部
を傾動可能とするための構造は任意であるが、例えば以
下の(a)〜(e)に示すような構造が考えられる。但し、こ
れ以外にも保持台またはその一部を傾動可能とする種々
の構造を採用できることは言うまでもない。 (a) 保持台2を一軸または二軸により枢支する構造。こ
の構造では、一軸で枢支される場合は保持台2は一方向
にのみ傾動可能であり、また、二軸で枢支される場合は
所謂ユニバーサルジョイントであり、保持台2は実質的
に全方位に対して傾動可能である。
【0030】(b) 保持台2の下面を例えば凹球状の座部
で支持し、保持台2を座面に沿って滑らせることにより
傾動させるようにした構造。この構造の代表例は先に述
べた図1〜図3の構造であり、これ以外にも例えば、座
部を保持台2の下面を部分的に支持するような構造にす
る等、種々の変形例があり得る。 (c) 保持台2の少なくとも宝石保持部を含む部分を弾性
変形により傾動できるようにし、この傾動可能な部分を
操作手段により傾動させるようにした構造。 (d) 球面対偶を構成する一方の部材(球状部材またはソ
ケット部)を保持台2の下部または側部等に固定し、球
面対偶を構成する他方の部材(ソケット部または球状部
材)を器具本体側に固定することにより、保持台2を傾
動可能にした構造。 (e) 保持台2をスプリング(コイルスプリング、板バネ
等)やゴム若しくは金属線等の変形可能な部材で支持す
ることにより傾動可能にした構造。
【0031】以下、上記(a)〜(e)の構造による実施の形
態を図4〜図17に基づいて説明する。図4及び図5は
上記(a)の構造例を示すもので、保持台2を二軸方式、
すなわちユニバーサルジョイント方式により傾動可能に
枢支したものである。図において、14はユニバーサル
ジョイントを構成するリング体であり、保持台2はリン
グ体14の内側に配され、このリング体14に枢軸15
aにより傾動可能に保持されている。さらに、リング体
14は前記枢軸15aと直交する枢軸15bにより器具
本体に傾動可能に保持されている。これにより保持台2
は実質的に全方位に傾動可能である。
【0032】保持台2の下面には操作手段4である軸状
突起16が固定され、この軸状突起6を器具本体に形成
された貫通孔17を通じて器具外側に突出させている。
したがって、この軸状突起16を指等で動かすことによ
り保持台2を任意に傾動させることができる。また、こ
のように傾動可能な保持台2を任意の傾動姿勢に係止す
るため、保持台2の下面200が球面状に構成されると
ともに、器具本体側には先端が保持台2の下面200に
接触する係止部34が突設され、保持台2の下面200
と係止部34間の摩擦力により保持台2を任意の傾動姿
勢で係止できるようにしている。なお、上記のような係
止部34を設ける代りに、枢軸15a,15bとそれら
の軸受の摩擦力により保持台2を任意の姿勢に係止でき
るようにしてもよい。なお、保持台2は一軸で枢支する
ようにしてもよく、この場合には一方向にのみ傾動可能
となる。
【0033】図6〜図8はそれぞれ上記(b)の構造例を
示すもので、図1〜図3に示す構造例と同様に、保持台
2の下面200を球面状に構成するとともに、器具本体
内部に前記下面200を支持する凹球面状の座部5を形
成し、保持台2の下面200を座部5上でスライドさせ
ることにより、保持台2が全方位に傾動できるよう構成
している。また、これらのうち図6に示す構造は、操作
手段4たる軸状突起18を保持台2の側部に固定し、こ
れを器具本体の貫通孔19を介して器具本体の側部外方
に突出させたものである。したがって、この軸状突起1
8を指等で動かすことにより保持台2を任意に傾動させ
ることができる。
【0034】また、図7に示す構造は、器具本体の上部
に設けられた複数の貫通孔20内に、先端が保持台2の
上面に当接する棒状の押圧部材21を進退可能に挿入
し、この押圧部材21を指等で保持台方向に押し込むこ
とにより、保持台2を傾動させるようにしたものであ
る。この構造では、押圧部材21を保持台周方向で少な
くとも3箇所程度設ければ、保持台2を任意の方向に傾
動させることができる。さらに、図8に示す構造は保持
台2を傾動させるためのの操作手段を設けず、保持台2
を指等で直接傾動させるようにしたものであり、したが
って、例えば図1〜図3のような器具またはジュエリー
ケースの場合には、保持台2の傾動姿勢を調整するため
に上部部材12bを開放する必要ある。
【0035】図9〜図11はそれぞれ上記(c)の構造例
を示すもので、いずれも保持部aを構成する部分201
を弾性変形により傾動可能に構成するとともに、この部
分を傾動若しくは水平移動可能な拘束部材22により拘
束して傾動させるようにしたものである。これらのうち
図9に示す構造では、拘束部材22の下部に設けられた
小径軸部220を器具本体の貫通孔により形成された軸
受部で支持することにより、拘束部材22が器具本体に
傾動可能に支持されている。そして、前記小径軸部22
0の下部には操作手段4である軸状突起23が連設され
ている。したがって、この軸状突起23を指等で動かす
ことにより、拘束部材22に拘束された保持部aを傾動
させることができる。
【0036】図10に示す構造では、拘束部材22が枢
軸24を介して器具本体側に傾動可能に支持され、この
枢支部の下部に操作手段4である軸状突起25が連設さ
れている。したがって、この軸状突起25を指等で動か
すことにより、拘束部材22に拘束された保持部aを傾
動させることができる。図11に示す構造では、拘束部
材22の両側に水平方向に伸びる軸体26が固定され、
この各軸体26が器具本体両側に形成された貫通孔27
を挿通し、器具本側の側部外方に突出することで操作手
段4を構成している。したがって、この軸体26を指等
で水平方向に動かすことにより、拘束部材22に拘束さ
れた保持部aを傾動させることができる。
【0037】図12〜図14は上記(d)の構造例を示す
もので、いずれも球面対偶を構成する球状部材28を保
持台2の底部または側部等に固定するとともに、前記球
状部材28を回転可能に支持するソケット部29を器具
本体側に設けることにより、保持台2が全方位に傾動で
きるよう構成したものである。これらのうち図12に示
す構造は、球状部材28を保持台2の底部に固定し、こ
れを回転可能に支持するソケット部29を器具本体の底
部に設けるとともに、球状部材28に操作手段4である
軸状突起30を固定したものである。したがって、この
軸状突起30を指等で動かすことにより保持台2を任意
に傾動させることができる。図13に示す構造では、球
状部材28を保持台2の側部に固定し、これを回転可能
に支持するソケット部29を器具本体の側部に設けると
ともに、球状部材28に操作手段4である軸体31を固
定したものである。したがって、この軸体31を指等で
動かし或いは回転させることにより保持台2を任意に傾
動させることができる。
【0038】図14に示す構造では、球状部材28を保
持台2の底部に固定し、これを回転可能に支持するソケ
ット部29を器具本体の底部に設けた点は図12と同様
であるが、操作手段4を設ける代わりに、保持台2の側
方の器具本体に窓孔32を形成し、この窓孔32から指
を入れて保持台2を直接動かすことができるようにした
ものである。なお、これら図12〜図14の構造では、
球状部材28とソケット部29間の摩擦力により、保持
台2を任意の傾動姿勢に保持されるようにすることが好
ましい。
【0039】図15と図16及び図17は上記(e)の構
造例を示すもので、保持台2を弾性部材または可曲性部
材で支持することにより傾動可能にしたものである。こ
のうち図15に示す構造では、保持台2をスプリング3
3で器具本体の底部に支持することにより傾動可能と
し、また、保持台2の両側面202を球面状に構成する
とともに、器具本体側には先端が前記保持台2の両側部
202に接触する係止部34を突設し、保持台2の両側
面202と係止部34間の摩擦力により保持台2を任意
の傾動姿勢で係止できるようにしたものである。したが
って、例えば図1〜図3のような器具の場合、保持台2
の傾動姿勢を調整するには上部部材12bを開放する必
要ある。また、保持台2は上記スプリング33の代りに
長手方向で変形可能なゴム材や金属線で支持するように
してもよく、例えば、金属線が任意の変形状態を維持で
きるようなものである場合には、係止部34は必ずしも
必要でない。
【0040】図16及び図17に示す構造では、保持台
2の四方に操作手段4を構成する軸状突起35が固定さ
れ、一方、器具本体には前記軸状突起35を挿通させる
ための貫通孔36が形成されるとともに、この貫通孔3
6の内側には弾性変形可能な部材37(例えば、可撓性
樹脂材等)が配されている。そして、これら各貫通孔3
6に前記各軸状突起35が挿通することにより保持台2
が器具本体に支持されるとともに、各軸状突起35を貫
通孔36内の部材37を弾性変形させつつ押し下げ或い
は押し上げることにより、保持台2を傾動させることが
できるようにしている。したがって、この場合には保持
台2を任意な傾動姿勢に係止するための手段がないた
め、指等で軸状突起35を係止しておく必要がある。
【0041】以上述べた保持台またはその一部を傾動さ
せるための構造はあくまで例示に過ぎず、保持台または
その一部を少なくとも一方向に傾動させることができる
機構であれば、その構造は任意である。先に述べたよう
に、保持部aが指輪Rのリング部を差し込めるようにし
た装着溝等により構成されている場合、指輪Rの径方向
での姿勢の調整は装着溝に対して指輪Rを径方向で回す
ことにより行うことができるが、リング部の軸方向での
姿勢は装着溝に差し込むことにより一義的に決まるた
め、本発明の機構による以外に姿勢調整を行う方法はな
い。したがって、保持台2を一方向にのみ或いは二以上
の方向に傾動可能とする場合には、少なくともそのうち
の1つの傾動方向は指輪リング部の軸方向とすること、
つまり、装着された指輪リング部の径方向を保持部aの
長手方向とした場合、この保持部a長手方向と直交する
方向とすることが好ましい。また、図4〜図17は保持
台2を傾動させる構造についてのみ示したが、これらの
構造は、図1〜図3に示すような外光取入部3の構成が
異なる器具またはジュエリーケースの何れにも適用でき
ることは言うまでもない。
【0042】図18及び図19は本発明によるジュエリ
ーケースの最適な実施の形態を示すもので、このジュエ
リーケースは外光取入部3の基体構造が図1と同じであ
り、また、保持台2を傾動させるための機構として上記
(a)の構造を採用している。このジュエリーケースは、
半透明材または光を透過する乳白色系等の材料により構
成される筒体8がケース内に収納可能に構成されてお
り、観察用器具として使用する場合には図18に示すよ
うに筒体8を上方に引出し、観察用器具として使用しな
い場合には図19に示すように筒体8をケース内部に収
納する。
【0043】ジュエリーケースを構成する楕円形ないし
は卵形のケース本体は、下部部材12aとその上部にヒ
ンジ13により開閉可能に取り付けられた上部部材12
bとから構成され、下部部材12aの内部に保持台2が
配されるとともに、上部部材12bの上端部に外光取入
部3が形成されている。また、筒体8の上端には観察用
の対物レンズ9が設けられている。保持台2の下面20
0は球面状に構成されるとともに、保持台2の下方には
前記下面200を支持するための凹球面状の座部5を有
する部材38が設けられ、保持台2を、その下面200
を座部5上でスライドさせることにより全方位に傾動さ
せ得るように構成している。
【0044】保持台2の下部には軸状突起39が形成さ
れるとともに、前記部材38の中央には前記軸状突起3
9の径よりも十分に大きい貫通孔40が形成され、前記
軸状突起39はこの貫通孔40を挿通して部材38の下
方から突出している。この軸状突起39の下端には操作
手段4を構成する軸体41が接続されている。この軸体
41は上端に前記軸状突起39の下端部を嵌挿するため
の嵌挿孔42を有するとともに、長手方向中間部に鍔部
43を有しており、その嵌挿孔42に軸状突起39の下
端部に嵌挿することにより、軸状突起39に接続固定さ
れている。また、前記軸状突起39には部材38の下面
に当接すべきワッシャ44が外装されるとともに、この
ワッシャ44と前記鍔部43間にはコイルスプリング4
5が外装され、このコイルスプリング45の弾性力によ
り保持台2の下面200を座部5に適当な押圧力で押し
付けている。操作手段4である前記軸体41の下端は、
ケース本体に形成された貫通孔46を挿通して、ケース
本体の底部外方に突出している。このような構造のジュ
エリーケースでは、前記軸体41を指等で動かすことに
より保持台2を全方位に任意に傾動させることができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上述べた本発明の観察または撮影用器
具及びジュエリーケースによれば、いかなる形状の宝飾
品を観察する場合であっても、内部に保持された宝飾品
の宝石の姿勢を煩雑な操作を行うことなく簡単且つ自在
に調整することができ、このためダイヤモンドの姿勢を
容易に適正化してダイヤモンドの輝きに基づく特徴的な
紋様を明瞭に観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の器具またはジュエリーケースの実施形
態の一例を示す縦断面図
【図2】本発明の器具またはジュエリーケースの実施形
態の他の例を示す縦断面図
【図3】本発明の器具またはジュエリーケースの実施形
態の他の例を示す縦断面図
【図4】本発明の器具またはジュエリーケースに適用さ
れる保持台傾動機構の一実施形態を示す水平断面図
【図5】図4の傾動機構の縦断面図
【図6】本発明の器具またはジュエリーケースに適用さ
れる保持台傾動機構の他の実施形態を示す縦断面図
【図7】本発明の器具またはジュエリーケースに適用さ
れる保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図8】本発明の器具またはジュエリーケースに適用さ
れる保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図9】本発明の器具またはジュエリーケースに適用さ
れる保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図10】本発明の器具またはジュエリーケースに適用
される保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図11】本発明の器具またはジュエリーケースに適用
される保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図12】本発明の器具またはジュエリーケースに適用
される保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図13】本発明の器具またはジュエリーケースに適用
される保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図14】本発明の器具またはジュエリーケースに適用
される保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図15】本発明の器具またはジュエリーケースに適用
される保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図16】本発明の器具またはジュエリーケースに適用
される保持台傾動機構の他の実施形態を示す水平断面図
【図17】図16に示す保持台傾動機構の水平断面図
【図18】本発明のジュエリーケースの最適な実施形態
を示す縦断面図
【図19】図18に示すジュエリーケースにおいて、筒
体をケース内に収納した状態で示す縦断面図
【符号の説明】
1…内部空間、2…保持台、3…外光取入部、4…操作
手段、5…座部、6…軸状突起、7……貫通孔、8…筒
体、9…対物レンズ、10…板体、11…反射板、12
a…下部部材、12b…上部部材、13…ヒンジ、14
…リング体、15a…枢軸、15b…枢軸、16…軸状
突起、17…貫通孔、18…軸状突起、19…貫通孔、
20…貫通孔、21…押圧部材、22…拘束部材、23
…軸状突起、24…枢軸、25…軸状突起、26…軸
体、27…貫通孔、28…球状部材、29…ソケット
部、30…軸状突起、31…軸体、32…窓孔、33…
コイルスプリング、34…係止部、35…軸状突起、3
6…貫通孔、37…部材、38…部材、39…軸状突
起、40…貫通孔、41…軸体、42…嵌挿孔、43…
鍔部、44…ワッシャ、45…コイルスプリング、46
…貫通孔、200…下面、201…部分、202…側
面、220…小径軸部、D…ダイヤモンド、R…指輪、
a…保持部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空間を有するとともに、この内部空
    間の下方に宝石または宝飾品の保持台を有し、該保持台
    に保持された宝石または宝飾品の宝石に対して、これを
    中心とした上方20〜50°の範囲の方向のみから外光
    が入射するか若しくは上方20〜50°の範囲の方向か
    ら他の方向からよりも大なる光量の外光が入射するよう
    に構成され、器具の上方から内部の宝石または宝飾品を
    観察できるようにした宝石の観察または撮影用器具であ
    って、 前記保持台またはその一部を少なくとも一方向に傾動可
    能とすることにより、保持された宝石または宝飾品の宝
    石の姿勢を調整できるようにしたことを特徴とする宝石
    の観察または撮影用器具。
  2. 【請求項2】 器具本体が下部部材とその上部に開閉可
    能若しくは脱着可能に取り付けられた上部部材とからな
    り、前記下部部材内に保持台が配されていることを特徴
    とする請求項1に記載の宝石の観察または撮影用器具。
  3. 【請求項3】 保持台またはその一部を傾動させるため
    の操作手段を有することを特徴とする請求項1または2
    に記載の宝石の観察または撮影用器具。
  4. 【請求項4】 保持台またはその一部を90°の関係で
    交差する少なくとも二方向に傾動可能とすることによ
    り、保持された宝石または宝飾品の宝石の姿勢を調整で
    きるようにしたことを特徴とする請求項1、2または3
    に記載の宝石の観察または撮影用器具。
  5. 【請求項5】 保持台またはその一部を全方位に傾動可
    能とすることにより、保持された宝石または宝飾品の宝
    石の姿勢を調整できるようにしたことを特徴とする請求
    項1、2または3に記載の宝石の観察または撮影用器
    具。
  6. 【請求項6】 内部空間を有するとともに、この内部空
    間の下方に宝石または宝飾品の保持台を有し、該保持台
    に保持された宝石または宝飾品の宝石に対して、これを
    中心とした上方20〜50°の範囲の方向のみから外光
    が入射するか若しくは上方20〜50°の範囲の方向か
    ら他の方向からよりも大なる光量の外光が入射するよう
    に構成され、ケースの上方から内部の宝石または宝飾品
    を観察できるようにしたジュエリーケースであって、 前記保持台またはその一部を少なくとも一方向に傾動可
    能とすることにより、保持された宝石または宝飾品の宝
    石の姿勢を調整できるようにしたことを特徴とするジュ
    エリーケース。
  7. 【請求項7】 ケース本体が下部部材とその上部に開閉
    可能若しくは脱着可能に取り付けられた上部部材とから
    なり、前記下部部材内に保持台が配されていることを特
    徴とする請求項6に記載のジュエリーケース。
  8. 【請求項8】 保持台またはその一部を傾動させるため
    の操作手段を有することを特徴とする請求項6または7
    に記載のジュエリーケース。
  9. 【請求項9】 保持台またはその一部を90°の関係で
    交差する少なくとも二方向に傾動可能とすることによ
    り、保持された宝石または宝飾品の宝石の姿勢を調整で
    きるようにしたことを特徴とする請求項6、7または8
    に記載のジュエリーケース。
  10. 【請求項10】 保持台またはその一部を全方位に傾動
    可能とすることにより、保持された宝石または宝飾品の
    宝石の姿勢を調整できるようにしたことを特徴とする請
    求項6、7または8に記載のジュエリーケース。
JP7250198A 1995-09-04 1995-09-04 宝石の観察または撮影用器具及びジュエリーケース Pending JPH0972849A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108508681A (zh) * 2018-05-24 2018-09-07 上海万宝商琏电子商务有限公司 一种用于拍摄珠宝的拍摄箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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