JPH0972443A - バネ式安全弁 - Google Patents

バネ式安全弁

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Publication number
JPH0972443A
JPH0972443A JP22986895A JP22986895A JPH0972443A JP H0972443 A JPH0972443 A JP H0972443A JP 22986895 A JP22986895 A JP 22986895A JP 22986895 A JP22986895 A JP 22986895A JP H0972443 A JPH0972443 A JP H0972443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back pressure
valve
chamber
pressure
floating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22986895A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Fujie
譲二 藤江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP22986895A priority Critical patent/JPH0972443A/ja
Publication of JPH0972443A publication Critical patent/JPH0972443A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に吹出し動作、吹止り動作の両者を良好
にする。 【解決手段】 弁体背圧室6に連通した背圧逃がし室2
を設け、背圧逃がし室2内に背圧調整浮動体1を設け、
背圧調整浮動体1を弁棒3に上下動可能に支持し、背圧
逃がし室2の上部にオリフィス8を設け、弁棒3に背圧
調整浮動体1の最下方位置、最上方位置を規制するスト
ッパ4を固定し、弁棒3に上下位置調節可能に調整ナッ
ト5を取り付け、オリフィス8に背圧逃がし管7を連通
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はボイラ等に使用す
るバネ式安全弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のバネ式安全弁を示す断面図
である。図に示すように、弁箱14に弁座18が取り付
けられ、弁座18に上下位置調節可能に下部調整環17
が取り付けられ、弁棒3に弁体13が取り付けられ、弁
棒3がバネ15により紙面下方に付勢され、弁体13の
上方に弁体背圧室6が設けられ、弁体背圧室6の外側に
上下位置調節可能に上部調整環16が取り付けられ、弁
棒3に上下位置調節可能に背圧調整環12が取り付けら
れ、弁体背圧室6の上部の背圧調整環12に対応する部
分にオリフィス19が設けられ、オリフィス19と連通
した背圧逃がし管7が設けられている。
【0003】このバネ式安全弁においては、弁座18の
内部の圧力が所定の圧力になると、図8に示すように、
バネ15に抗して弁体13が上昇し、安全弁が開き、弁
座18内の蒸気等の流体が外部に放出される。このと
き、弁体13の上昇とともに背圧調整環12も上昇し、
背圧調整環12とオリフィス19との間の間隙が大きく
なり、弁体背圧室6に回り込んだ気体は背圧調整環12
とオリフィス19との間の間隙を介して、背圧逃がし管
7から外部に放出され、弁体背圧室6の圧力がある値に
保持される。そして、弁座18内の圧力が低下すると、
バネ15の力によって弁棒3が下降する。この場合、バ
ネ15の力によって弁棒3は徐々に下降し、背圧調整環
12とオリフィス19との間の間隙が小さくなり、背圧
逃がし管7から外部に逃げる気体の量が少なくなるか
ら、弁体背圧室6の圧力が上昇するので、弁座18内の
圧力が所定値まで低下すると、弁体13は一気に弁座1
8に着座し、安全弁が閉じる。また、吹止り圧力すなわ
ち安全弁が閉じるときの弁座18内の圧力は吹出し圧力
すなわち安全弁が開くときの弁座18内の圧力よりも低
く、JISでは吹下り圧力すなわち吹出し圧力と吹止り
圧力との差を吹出し圧力の7%以下にするように規定さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなバ
ネ式安全弁においては、弁座18内の圧力が吹出し圧力
となったときに弁体13が一気に上昇するように、すな
わち良好な吹出し動作を行なわせるために、弁棒3に対
する背圧調整環12の位置を上方としたときには、弁座
18内の圧力が低下して、バネ15の力によって弁棒3
が徐々に下降したとしても、背圧調整環12とオリフィ
ス19との間の間隙が小さくならないから、弁体背圧室
6の圧力が上昇しないので、弁座18内の圧力が吹止り
圧力となったときに弁体13を一気に下降することがで
きない。一方、弁座18内の圧力が吹止り圧力となった
ときに弁体13が一気に下降するように、すなわち良好
な吹止り動作を行なわせるために、弁棒3に対する背圧
調整環12の位置を下方としたときには、弁座18内の
圧力が吹出し圧力になったとしても、背圧調整環12と
オリフィス19との間の間隙が小さいから、弁体背圧室
6の圧力が高いので、弁体13が一気に上昇せず、チャ
タリング、フラッタリング等の不安定な動作が発生し、
場合によっては弁体13の着座面が損傷を受けることが
ある。
【0005】このため、実際には背圧調整環12を良好
な吹止り動作を行なうことができる位置に取り付け、上
部調整環16、下部調整環17を調整することにより、
良好な吹出し動作を行なうようにしている。しかしなが
ら、両者の要求を満足する結果を得るためには、多数回
の吹出し実験を行なう必要があるから、弁体13の着座
面が損傷を受けることがある。
【0006】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、容易に吹出し動作、吹止り動作の両者を
良好にすることができるバネ式安全弁を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明においては、弁体背圧室から外部に逃がす
流体流量を制御することにより上記弁体背圧室の圧力を
制御するバネ式安全弁において、上記弁体背圧室に連通
した背圧逃がし室を設け、上記背圧逃がし室内に上下動
可能に背圧調整浮動体を設け、上記背圧逃がし室の上部
にオリフィスを設ける。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明に係るバネ式安全
弁の一部を示す断面図である。図に示すように、弁体背
圧室6に連通した背圧逃がし室2が設けられ、背圧逃が
し室2内に円環状の背圧調整浮動体1が設けられ、背圧
調整浮動体1は弁棒3に上下動可能に支持され、背圧逃
がし室2の上部にオリフィス8が設けられ、弁棒3に背
圧調整浮動体1の最下方位置、最上方位置を規制するス
トッパ4が固定され、弁棒3に背圧調整浮動体1の上昇
位置調整手段である調整ナット5が取り付けられ、調整
ナット5はネジにより弁棒3に上下位置調節可能に取り
付けられ、オリフィス8に背圧逃がし管7が連通してい
る。
【0009】このバネ式安全弁においては、安全弁が開
き、流体が外部に放出されたときには、弁体背圧室6に
回り込んだ気体が背圧逃がし室2に流入し、図2、図3
に示すように、背圧逃がし室2に流入した気体が背圧調
整浮動体1を押し上げて、背圧調整浮動体1の上面を調
整ナット5の下面に当接させ、気体が背圧調整浮動体1
とオリフィス8との間の間隙を介して背圧逃がし管7か
ら外部に放出され、弁体背圧室6の圧力がある値に保持
される。この場合、図2に示す状態の方が図3に示す状
態よりも調整ナット5の位置が上方であり、背圧調整浮
動体1とオリフィス8との間の間隙量が小さいから、背
圧逃がし室2、弁体背圧室6の圧力が高くなる。したが
って、調整ナット5の上下位置を調節することにより、
安全弁が開いたときの弁体背圧室6の圧力を調整するこ
とができる。そして、弁座内の圧力が吹止り圧力まで低
下すると、弁体は弁座に着座し、安全弁が閉じる。この
場合、気体が背圧逃がし室2に流入しなくなるから、背
圧調整浮動体1は自重により図1に示す位置に戻る。
【0010】このようなバネ式安全弁においては、吹出
し動作が行なわれる前の状態すなわち図1に示す状態で
は、背圧調整浮動体1とオリフィス8との間の間隙が大
きいから、弁体背圧室6の圧力が高くなることはないの
で、弁座の内部の圧力が吹出し圧力になると、弁体が一
気に上昇し、チャタリング、フラッタリング等の不安定
な動作が発生しないから、弁体の着座面が損傷を受ける
ことがなく、吹出し動作が良好に行なわれる。また、吹
止り動作が行なわれる前の状態すなわち図2、図3に示
す状態では、背圧調整浮動体1とオリフィス8との間の
間隙が小さいから、弁体背圧室6の圧力が高くなるの
で、弁座の内部の圧力が吹止り圧力になると、弁体が一
気に下降するから、吹止り動作が良好に行なわれる。そ
して、吹止り動作のみを考慮して調整ナット5の上下位
置を調節すればよいから、容易に吹出し動作、吹止り動
作の両者を良好にすることができる。
【0011】図4はこの発明に係る他のバネ式安全弁の
一部を示す断面図である。図に示すように、弁棒3の近
傍に弁体背圧室6に連通した背圧逃がし室20が設けら
れ、弁棒3の中心線と平行な方向に移動可能に調整ガイ
ド10が設けられ、調整ガイド10の上下位置調整を行
なうためのロックナット11が設けられ、背圧逃がし室
20内に段付円柱状の背圧調整浮動体9が設けられ、背
圧調整浮動体9は調整ガイド10によって弁棒3の中心
線と平行な方向に移動可能に支持され、背圧調整浮動体
9の最下方位置、最上方位置が調整ガイド10により規
制され、調整ガイド10、ロックナット11により背圧
調整浮動体9の上昇位置調整手段が構成されている。ま
た、背圧逃がし室20の上部にオリフィス8が設けられ
ている。
【0012】このバネ式安全弁においては、安全弁が開
き、流体が外部に放出されたときには、弁体背圧室6に
回り込んだ気体が背圧逃がし室2に流入し、図5、図6
に示すように、背圧逃がし室2に流入した気体が背圧調
整浮動体9を押し上げ、気体が背圧調整浮動体9とオリ
フィス8との間の間隙を介して背圧逃がし管7から外部
に放出され、弁体背圧室6の圧力がある値に保持され
る。この場合、図5に示す状態の方が図6に示す状態よ
りも調整ガイド10の位置が上方であり、背圧調整浮動
体9とオリフィス8との間の間隙量が小さいから、背圧
逃がし室2、弁体背圧室6の圧力が高くなる。したがっ
て、調整ガイド10の上下位置を調節することにより、
安全弁が開いたときの弁体背圧室6の圧力を調整するこ
とができる。そして、弁座内の圧力が吹止り圧力まで低
下すると、弁体は弁座に着座し、安全弁が閉じる。この
場合、気体が背圧逃がし室2に流入しなくなるから、背
圧調整浮動体9は自重により図4に示す位置に戻る。
【0013】このようなバネ式安全弁においては、吹出
し動作が行なわれる前の状態すなわち図4に示す状態で
は、背圧調整浮動体9とオリフィス8との間の間隙が大
きいから、弁体背圧室6の圧力が高くなることはないの
で、弁座の内部の圧力が吹出し圧力になると、弁体が一
気に上昇し、チャタリング、フラッタリング等の不安定
な動作が発生しないから、弁体の着座面が損傷を受ける
ことがなく、吹出し動作が良好に行なわれる。また、吹
止り動作が行なわれる前の状態すなわち図5、図6に示
す状態では、背圧調整浮動体9とオリフィス8との間の
間隙が小さいから、弁体背圧室6の圧力が高くなるの
で、弁座の内部の圧力が吹止り圧力になると、弁体が一
気に下降するため、吹止り動作が良好に行なわれる。そ
して、吹止り動作のみを考慮して調整ガイド10の上下
位置を調節すればよいから、容易に吹出し動作、吹止り
動作の両者を良好にすることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るバ
ネ式安全弁においては、吹出し動作が行なわれる前の状
態では、背圧調整浮動体とオリフィスとの間の間隙が大
きいから、弁体背圧室の圧力が高くなることはないの
で、弁座の内部の圧力が吹出し圧力になると、弁体が一
気に上昇し、また吹止り動作が行なわれる前の状態で
は、背圧調整浮動体とオリフィスとの間の間隙が小さい
から、弁体背圧室の圧力が高くなるので、弁座の内部の
圧力が吹止り圧力になると、弁体が一気に下降するか
ら、容易に吹出し動作、吹止り動作を良好にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るバネ式安全弁の一部を示す断面
図である。
【図2】図1に示したバネ式安全弁の動作説明図であ
る。
【図3】図1に示したバネ式安全弁の動作説明図であ
る。
【図4】この発明に係る他のバネ式安全弁の一部を示す
断面図である。
【図5】図4に示したバネ式安全弁の動作説明図であ
る。
【図6】図4に示したバネ式安全弁の動作説明図であ
る。
【図7】従来のバネ式安全弁を示す図である。
【図8】図7に示したバネ式安全弁の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1…背圧調整浮動体 2…背圧逃がし室 6…弁体背圧室 8…オリフィス 9…背圧調整浮動体 20…背圧逃がし室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁体背圧室から外部に逃がす流体流量を制
    御することにより上記弁体背圧室の圧力を制御するバネ
    式安全弁において、上記弁体背圧室に連通した背圧逃が
    し室を設け、上記背圧逃がし室内に上下動可能に背圧調
    整浮動体を設け、上記背圧逃がし室の上部にオリフィス
    を設けたことを特徴とするバネ式安全弁。
JP22986895A 1995-09-07 1995-09-07 バネ式安全弁 Pending JPH0972443A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22986895A JPH0972443A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 バネ式安全弁

Applications Claiming Priority (1)

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JP22986895A JPH0972443A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 バネ式安全弁

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Publication Number Publication Date
JPH0972443A true JPH0972443A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16898968

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22986895A Pending JPH0972443A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 バネ式安全弁

Country Status (1)

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JP (1) JPH0972443A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101915324A (zh) * 2010-08-10 2010-12-15 泰州康泰环保科技有限公司 多功能阀
JP2011163522A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Toyota Motor Corp 高圧タンクの圧抜き用バルブ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011163522A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Toyota Motor Corp 高圧タンクの圧抜き用バルブ
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