JPH096797A - 合致度による事例検索方法 - Google Patents

合致度による事例検索方法

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JPH096797A
JPH096797A JP7151237A JP15123795A JPH096797A JP H096797 A JPH096797 A JP H096797A JP 7151237 A JP7151237 A JP 7151237A JP 15123795 A JP15123795 A JP 15123795A JP H096797 A JPH096797 A JP H096797A
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Withdrawn
Application number
JP7151237A
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English (en)
Inventor
Tadamitsu Ryu
忠光 龍
Masahiko Murakawa
雅彦 村川
Fumio Horie
史生 堀江
Katsuichi Nakamura
勝一 中村
Shingo Suzumori
信吾 鈴森
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH096797A publication Critical patent/JPH096797A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】事例データベースを持つ事例蓄積検索システム
における合致度による事例検索方法に関し,キーワード
と検索者の状況を的確に判断して,要求を満たす最適な
事例を順序付きで出力することを目的とする。 【構成】キーワードにより事例検索を行い(S2),検索に
使用したキーワードと検索抽出した事例のキーワードと
から的中率および含有率を算出して,それらをもとにキ
ーワードの合致度を算出する(S31) 。また,検索に使用
した状況と事例の状況とから状況合致度を算出する(S3
2) 。キーワードの合致度と状況合致度から事例合致度
を算出し(S3), 検索結果を順位付きで出力する(S4)。結
果に対する検索者の意思表示を得て(S5), 検索対象事例
のキーワード, 状況を更新して事例を再評価する(S6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,各種事例を蓄積する事
例データベースを持つ事例蓄積検索システムにおいて,
キーワードによる事例検索の検索精度を向上させた合致
度による事例検索方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばソフトウェア開発の作業工程にお
いてどのようなことがあったかの事例や,各種ニュース
の事例等を蓄積してデータベース化した事例データベー
スでは,一般に登録事例ごとに各事例の最も特徴的な複
数のキーワードを,各事例ごとに付与しておき,検索時
には,検索者が検索したい内容を最もよく表している1
または複数のキーワードを指定して検索することが行わ
れている。
【0003】従来,要求を満たす最適な事例を順序付き
で出力する場合,検索時に指定したキーワードが事例に
付随するキーワード群中にどれくらい含まれるかによっ
て,含まれる割合が大きい順に検索結果の事例を出力す
るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】事例検索をする際,従
来,キーワード検索が主に用いられているが,キーワー
ドマッチングに主眼を置くと,的外れな事例を含む多数
の事例が結果として出力されることが多くある。そのた
め,要求を満たす最適な事例が,その多数の事例の中に
埋もれてしまうという問題が生じていた。また,一度デ
ータベースに登録した事例は静的なものが多く,時が経
つにつれ検索者の要求を満たす事例の検索が困難になる
という問題が生じていた。
【0005】本発明は,データベースに登録された事例
のキーワード等を動的にして検索精度を向上させ,事例
検索において,キーワードと共に検索者の状況をも的確
に判断して,検索者の要求を満たす最適な事例を順序付
きで結果出力することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は,本発明の原理説
明図である。図1(A)において,検索者から検索要求
の入力があると(S1),図1(B)に示す事例データ
ベース10から事例のキーワードを抽出して(S2),
事例の適切さの度合いを示す事例合致度を以下のように
算出する(S3)。図1(B)は,事例データベース1
0の構成例を示す図である。事例データベース10中の
各事例は,キーワード群11,状況群12,登録日/最
新検索日13,本文14からなる。
【0007】検索に使用するキーワードが事例のキーワ
ード群11中にいくつ含まれるかの度合を的中率とし,
的中率を算出する。また事例のキーワード群11中に検
索に使用するキーワードが占める割合を含有率とし,含
有率を算出する。的中率と含有率により算出した値をキ
ーワードの合致度とし,キーワードの合致度により検索
した事例の適切さを判断する(S31)。
【0008】また必要であれば,検索者が指定した状況
がどれだけ事例の状況群12に合致しているかの度合を
状況合致度とし,状況合致度により検索した事例の適切
さを判断する(S32)。事例の状況群12は,データ
ベースに事例を登録する際に,あらかじめ付加しておい
た事例作成者の状況,もしくは後述する満足が得られた
検索者の状況,またはこれらの双方の状況に関する情報
からなる。
【0009】キーワード合致度と状況合致度とから,要
求を満たす最適な事例を順序付きで結果出力する(S
4)。次に,結果出力に対する検索者の満足度を示す意
思表示が入力されると(S5),意思表示に基づき事例
の再評価を行う(S6)。結果出力した事例に対する検
索者の満足度に応じ,不満のある事例には,事例のキー
ワード群11に対しその事例の含有率を下げるシャドウ
キーワードを付加する。検索者が満足した事例には,キ
ーワード群11に対し検索者が検索に使用したキーワー
ドを差分付加し,シャドウキーワードが付いていればそ
れを全て削除し,検索者の状況を差分付加し,登録日/
最新検索日13を更新する。
【0010】これにより,キーワード,状況を動的にし
て,次の検索から,検索した事例の適切さを高精度に判
断し,要求を満たす最適な事例を順序付きで結果出力す
ることを可能にする。
【0011】
【作用】本発明は,キーワードによる事例検索をする際
に,検索に使用するキーワードと抽出した事例に付随す
るキーワードとから算出した的中率,含有率によりキー
ワード合致度を算出する。的中率だけでなく,キーワー
ドの含有率も考慮してキーワード合致度とすることによ
り,検索者の要求を最もよく満たす事例を抽出すること
ができるようになる。また,抽出した事例に付随する状
況から状況合致度を算出するようにして,適切な事例を
判断して検索者の要求を満たす最適な事例を順序付きで
結果出力することができるようになる。
【0012】さらに,結果出力に対する検索者の満足度
から,該当する事例のキーワード,状況を変更して,そ
の事例を再評価することにより,事例検索のヒット率を
向上させることができるようになる。特に,検索者が不
満であった検索結果の事例には,シャドウキーワードを
付加することにより,その事例の含有率をどのキーワー
ドに対しても下げることができ,検索者が不満であった
事例のキーワード合致度を自動的に低下させることが可
能になる。なお,シャドウキーワードは,検索者が指定
したキーワードに合致することのないダミーのキーワー
ドである。
【0013】
【実施例】以下,本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図2は,本発明を実施するシステムの構成例を示す
図である。図2において,21は合致度による事例検索
装置,22は質問メール受信部,23はデータベース・
事例キーワード抽出部,24は事例合致度算出部,25
はキーワード合致度算出部,26は状況合致度算出部,
27は回答メール送信部,28は意思表示メール受信
部,29は事例再評価部,30は質問者端末を表す。
【0014】事例データベース10の検索を希望する質
問者が,質問者端末30から検索キーワード,質問者の
状況等からなる質問メールを送信すると,合致度による
事例検索装置21の質問メール受信部22は,質問者端
末30からの質問メールを受信する。データベース・事
例キーワード抽出部23は,質問メールのキーワードを
抽出し,キーワードにより事例データベース10中の事
例を検索する。
【0015】事例合致度算出部24のキーワード合致度
算出部25は,検索された事例のキーワードと質問メー
ルのキーワードとから,的中率,含有率を求めてキーワ
ード合致度を算出する。状況合致度算出部26は,質問
メールの状況を抽出し,検索された事例の状況と質問メ
ールの状況により状況合致度を算出する。
【0016】事例合致度算出部24は,キーワード合致
度算出部25の算出したキーワード合致度と状況合致度
算出部26の算出した状況合致度から事例合致度を算出
し,事例合致度に応じて事例の優先順位を付けて,事例
を事例合致度リストに格納する。事例合致度が同じ事例
がある場合には,例えば事例の登録日/最新検索日の新
しい方を優先する。
【0017】回答メール送信部27は,事例合致度リス
トの優先順位にもとづいて,事例を回答メールとして質
問者端末30に送信する。ここで,優先順位の上位何位
までを有効回答事例とするかというような,回答メール
として送信する事例の範囲は,システム管理者が定めた
範囲でもよいし,検索者が指定する範囲であってもよ
い。システム管理者は合致度や事例の数などで有効回答
事例の範囲をあらかじめ決めておくことができる。
【0018】回答メールを受け取った質問者は,検索結
果に対する満足度を意思表示メールとして質問者端末3
0から合致度による事例検索装置21に送信する。満足
度の意思表示は,満足/不満の表示方法でもよいし,数
段階の表示方法であってもよい。意思表示メール受信部
28は,意思表示メールを受信し,質問者の検索結果出
力に対する満足度を事例再評価部29に渡す。
【0019】事例再評価部29は,質問者が不満足であ
れば,事例のキーワード群にシャドウキーワードを追加
する。質問者が満足であれば,それまでに付いていたシ
ャドウキーワードを全て削除するとともに,検索者が作
成した質問メール中のキーワードと検索結果の回答事例
中のキーワードとの差分を事例のキーワード群に追加
し,また質問メール中の状況と回答事例中の状況との差
分を事例の状況群に追加し,最新検索日を更新する。
【0020】図3は,事例データベースの構成例を示す
図である。事例データベース10に登録される事例は,
各事例を識別する事例idごとに,キーワード群11,
状況群12,登録日/最新検索日13,本文14を持
つ。
【0021】キーワード群11には,事例のキーワード
(KWn),質問者が不満の場合に付加して含有率を下
げるシャドウキーワード(SKW)が登録される。シャ
ドウキーワードは,通常のキーワードに合致しないコー
ドであり,例えばアットマーク(@)などの特殊文字,
または特殊文字列(@#$)のようなものでよい。ま
た,キーワード群11に登録されるキーワード(KW
n)には,質問者が満足の場合に追加する質問者のキー
ワードの差分が含まれる。このキーワードの差分とは,
例えば質問者が指定したキーワードがA,B,Cであ
り,検索結果として出力された事例のキーワードがA,
C,Dであったような場合に,質問者の指定したキーワ
ードA,B,CのうちのBのキーワードである。すなわ
ち,この事例が質問者の満足する事例であったときに,
この事例の新しいキーワードは,A,C,D,Bとな
る。
【0022】状況群12には,事例の作成者の状況(S
t#n),作成者の状況と質問者が満足な場合に追加す
る検索者の状況との差分の状況(St#n’,St#
n”)がある。作成者の状況(St#n)は,事例作成
者が任意に決める事例の状況に関するデータである。デ
ータベース作成者またはシステム管理者は,状況項目ご
とに状況フォーマットを定義し,状況群12に指定す
る。状況として,階層的に複数項目を定義してもよい。
例えばアプリケーションソフトウェア開発の事例データ
ベース10を考えた場合,事例の状況として,各作業
工程(基本検討,基本設計,詳細設計,試験等),作
業工程毎の作業フェーズ(モジュール分け等),作業
フェーズ毎の作業ステップ(ドキュメント作成,プログ
ラムコーディング等),および回答レベルの難易度
(やさしい,難しい等)のような階層的な状況項目が考
えられる。これらの項目について事例ごとに状況を管理
する。
【0023】登録日/最新検索日13には,登録日また
は質問者が満足した検索があればその最新検索日の年月
日が,YYYY/MM/DDの形式で定義される。ここ
で,YYYYは年,MMは月,DDは日を表す。
【0024】本文14には,事例の本文データが格納さ
れる。または直接,本文データを持つ代わりに,本文デ
ータにアクセスするためのアドレス情報を保持するよう
にしてもよい。
【0025】図4および図5は,実施例における事例検
索処理の概要を示す図である。ここでは,図2に示すシ
ステムにおいてメールの送受信によって事例を検索し,
結果出力する場合を例に説明する。
【0026】図4(A)は,質問メールの構成例であ
る。質問メールの全体は,通常のメールと同様である
が,質問メール中の文には,検索のためのキーワード
(Keyword),状況(Situation),検
索期限(Limit)等が指定される。キーワード(K
eyword)の指定は必須であり,状況(Situa
tion)および検索期限(Limit)の指定は任意
である。
【0027】図4(A)の質問メールには,検索のキー
ワードとして「文指定;コピー;mule」の3つのキ
ーワードが指定されている。また,この質問メールで
は,状況として「基本検討;要求整理;問題抽出」が指
定されている。
【0028】合致度による事例検索装置21は,キーワ
ード,状況を付けた質問メールを受信すると,指定され
たキーワードの順序にもとづいて事例を検索し,キーワ
ードにより的中率,含有率を算出し,これらから算出し
たキーワード合致度,さらに状況により算出した状況合
致度を複合した事例合致度に応じて優先順位を付ける。
【0029】的中率とは,検索に使用するキーワードが
事例のキーワード群中にいくつ含まれるかの度合であ
り, 的中率=(事例中にある,質問メール中のキーワードと同じキーワードの数) ÷(質問メール中のキーワードの数) ……式(1) で算出され,この値が高いほど,質問メールのキーワー
ドが事例に含まれておりマッチしているとして扱われ
る。例えば,質問メールのキーワード群が「文指定,コ
ピー,mule」であり,事例データベース10中の,
ある事例のキーワード群が「文指定,コピー,mul
e,KW#1,KW#2」であるとする。図4(B)に
示すように,質問メール中のキーワード3つは,すべて
事例のキーワード群にあるので,3/3=100%の的
中率となる。
【0030】含有率とは,事例のキーワード群中に検索
するキーワードが占める割合であり, 含有率=(事例中にある,質問メール中のキーワードと同じキーワードの数) ÷(事例中のキーワードの数) ……式(2) で算出され,この値が高いほど,質問メールのキーワー
ド以外のキーワードが事例に含まれておらず,マッチし
ているとして扱われる。
【0031】例えば,図4(C)に示すように,事例中
にある,質問メール中のキーワードと同じキーワード数
が3である場合,事例中の5つのキーワードに対して,
3/5=60%の含有率となる。
【0032】例えば図4(A)に示す質問メールに対し
て,第1番目のキーワード「文指定」により,図5
(A)に示す5つの事例が検索され,第2番目のキーワ
ード「コピー」により,図5(B)に示す2つの事例が
検索され,第3番目のキーワード「mule」により,
図5(C)に示す3つの事例が検索されたとする。ここ
で,各キーワードにより同一の事例が重複して検索され
た場合には,所定の規則によりどちらか一方の事例を削
除して事例の重複を解消する。ここでは,8つの事例が
検索抽出されている。検索された事例ごとに,上記の式
(1) ,式(2) により的中率と含有率とを算出し,さら
に,的中率と含有率とからキーワード合致度を算出す
る。
【0033】キーワード合致度とは,的中率と含有率に
よって算出される,キーワードがどれだけ合致している
かの度合であり,例えば以下の式(3) により算出され
る。 キーワード合致度=的中率×重み付けの比率(0<A<1)+含有率×重み付 けの比率(1−A) ……式(3) この値が高いほど,検索者の要求を満たす事例といえ
る。
【0034】重み付けの比率Aは,システム管理者等が
的中率と含有率の重要度に応じてあらかじめ定めてお
く。例えば,的中率の重み付けの比率Aを0.6とする
と,含有率の重み付けの比率は(1−0.6)であり,
的中率100%,含有率60%の事例の場合のキーワー
ド合致度は,100×0.6+60×(1−0.6)=
84となる。
【0035】状況合致度とは,事例検索者の状況が事例
の状況とどれくらいマッチしているかの度合であり,例
えば以下の式(4) で算出される。 Σ(状況ポイント×合致ポイント)i 〔Σはi=1からnまでの総和,nは状況項目数〕 ……式(4) この値が高いほど,検索者の状況とマッチしているとし
て扱われる。
【0036】状況合致度の算出例を図6に示す。図6
は,アプリケーションソフトウェア開発における状況を
階層的な状況項目に分類し,各項目ごとに設定した状況
のフォーマットにより状況合致度を算出した例を示した
ものである。状況項目,状況のフォーマット,状況ポイ
ント,合致ポイントは,システム管理者が初期設定す
る。
【0037】状況ポイントは,状況項目に応じた階層レ
ベルに対する重み付け値である。図6では,状況ポイン
トとして,作業工程,作業フェーズ,作業レベル,回答
レベルの各項目について,それぞれ3,3,3,1の重
み付け値が付与されている。合致ポイントは,状況合致
の場合,状況不合致の場合,状況の指定なしの場合のそ
れぞれに応じて付与される重み付け値である。図6で
は,合致ポイントとして,状況合致の場合,状況不合致
の場合,状況の指定なしの場合について,それぞれ1
0,0,5の重み付け値が付与されている。
【0038】図6において,例えば検索事例8の場合,
質問メール中で作業工程,回答レベルの状況が指定さ
れ,作業工程は状況合致(合致ポイント=10),作業
フェーズは状況の指定なし(合致ポイント=5),回答
レベルは状況不合致(合致ポイント=0)であるので,
検索事例8の状況合致度は,3×10+3×5+0×5
=45となる。なお,作業フェーズが状況不合致または
状況の指定なしの場合,その下位の作業レベルは無視さ
れる。
【0039】また,例えば検索事例10の場合,質問メ
ール中で作業工程,作業フェーズの状況が指定され,作
業工程は状況合致(合致ポイント=10),作業フェー
ズは状況不合致(合致ポイント=0),回答レベルは状
況の指定なし(合致ポイント=5)であるので,検索事
例10の状況合致度は,3×10+3×0+1×5=3
5となる。同様に,すべての項目で合致する検索事例2
1の状況合致度は,3×10+3×10+3×10+1
×10=100となる。
【0040】このようにして算出したキーワード合致度
と状況合致度とによって,適切な事例を判断し,要求を
満たす最適な事例の検索結果を順序付きで出力すること
ができることになる。
【0041】キーワード合致度と状況合致度を複合した
事例合致度とは,事例がどれだけ適切であるかの度合で
あり,例えば以下の式(5) によって算出される。 事例合致度=キーワード合致度×重み付けの比率(0<B<1)+状況合致度 ×重み付けの比率(1−B) ……式(5) この値が高いほど,検索者の要求を満たす事例といえ
る。
【0042】重み付けの比率Bはあらかじめ定めてお
く。例えば,重み付け比率Bが0.8の場合のキーワー
ド合致度=84,状況合致度=80の事例に対する事例
合致度は,84×0.8+80×(1−0.8)=8
3.2%となる。
【0043】キーワード合致度,状況合致度を複合して
算出した事例合致度の高い順に事例合致度リストに格納
する。事例合致度が等しい場合は,事例の登録日または
最新検索日の新しいものを優先する。優先順位の上位何
位までを有効回答事例とするかは,システム管理者等が
合致度や事例の数などで決める。それ以下は検索者の要
求があればさらに回答する。図7は,検索抽出した図5
に示す8事例の順位付きの検索結果出力例を示す図であ
る。順位が6と7の事例は,事例合致度が25.8で同
じであるが,最新検索日の新しいものを上位としてい
る。なお,事例合致度および最新検索日が同じ場合,質
問メール中で指定されたキーワードの順番で順位を決め
てもよい。
【0044】検索結果を回答メールで質問者に返信する
と,質問者はその回答に満足したかどうかの意思表示を
する。その意思表示によって,検索結果の回答事例に対
し含有率を下げるシャドウキーワードを追加または削除
して事例を更新する。
【0045】意思表示とは,質問者が検索結果回答に満
足した場合の“満足”と,不満足の場合の“不満”の応
答である。満足の場合は,事例にそれまでに付いていた
シャドウキーワードを全て削除するとともに,質問者が
作成した質問メールと検索結果回答事例のキーワードの
差分,状況の差分を付加し,最新検索日を更新する。不
満の場合は,事例にシャドウキーワードを付加する。こ
の時,最新検索日は更新しない。
【0046】図8および図9は,実施例における処理フ
ローチャートである。質問者からメールが送られてきた
ならば,ステップS11により,そのメールの種別を判
定する。質問メールであれば,ステップS12の処理を
行い,意思表示メールであれば,ステップS26の処理
(図9)へ進む。
【0047】ステップS12では,質問メールを受け取
り,解析する。ステップS13では,受信した質問メー
ル中の未検索キーワードが0であるかどうかを判定す
る。キーワードが0でなければ(キーワードがあれ
ば),ステップS14の処理を行い,キーワードが0で
あれば(すべてのキーワードについて検索が終了したな
らば),ステップS34(図9)へ進む。
【0048】ステップS14では,質問メール中のキー
ワードを抽出する。ステップS15では,抽出したキー
ワードにより事例データベース10の事例を検索処理す
る。
【0049】ステップS16では,検索された事例のキ
ーワードと質問メールのキーワードとにより的中率を算
出する。ステップS17では,検索された事例のキーワ
ードと質問メールのキーワードとにより含有率を算出す
る。
【0050】ステップS18では,算出した的中率と含
有率とによりキーワード合致度を算出する。ステップS
19では,受信した質問メール中の状況を抽出する。
【0051】ステップS20では,検索された事例の状
況と質問メールの状況とにより,あらかじめ定められた
状況ポイント,合致ポイントに基づき状況合致度を算出
する。
【0052】ステップS21では,キーワード合致度と
状況合致度とにより事例合致度を算出する。ステップS
22では,事例合致度に応じて各事例に優先順位を付け
る。
【0053】ステップS23では,事例合致度が等しい
事例があるかどうかを判定する。事例合致度が等しい事
例がある場合には,ステップS24の処理を行い,事例
合致度が等しい事例がない場合には,ステップS25へ
進む。
【0054】ステップS24では,事例合致度が等しい
事例に対し,事例の登録日または最新検索日の新しい方
を優先して順位を付ける。ステップS25では,事例合
致度リストに検索した事例を格納し,ステップS13の
処理へ戻り,次のキーワードについて同様に処理を繰り
返す。
【0055】ステップS26(図9)では,質問者から
の意思表示メールを受け取り,解析する。ステップS2
7では,受信した意思表示メールから質問者が満足して
いるかどうかを判定する。質問者が満足している場合に
は,ステップS28の処理を行い,質問者が満足してい
ない場合には,ステップS33へ進む。
【0056】質問者が検索の結果出力に満足した場合,
ステップS28では,検索の結果出力の事例のキーワー
ドにシャドウキーワードが付いているかどうかを判定す
る。事例にシャドウキーワードが付いている場合には,
ステップS29の処理を行い,シャドウキーワードが付
いていない場合には,ステップS30へ進む。
【0057】ステップS29では,事例のシャドウキー
ワードを全て削除して,その事例を事例データベース1
0へ再登録する。ステップS30では,質問メールのキ
ーワードまたは状況と,事例のキーワードまたは状況と
を比較し,質問メールのキーワードまたは状況に,事例
のキーワードまたは状況との差分があるかどうかを判定
する。事例のキーワードまたは状況との差分がある場合
には,ステップS31の処理を行い,事例のキーワード
または状況との差分がない場合には,ステップS32へ
進む。
【0058】ステップS31では,キーワード/状況の
差分を事例のキーワード群/状況群に追加する。ステッ
プS32では,最新検索日を更新する。
【0059】質問者が検索の結果出力に満足していない
場合,ステップS33により事例のキーワード群にシャ
ドウキーワードを追加し,処理を終了する。ステップS
34では,優先順位を付けて検索結果の事例を回答メー
ルとして質問者に送信し,一旦処理を終了して,意思表
示メールを待つ。
【0060】なお,上記の実施例は,本発明をメールに
よる事例検索に利用した例であるが,これに限らず,キ
ーワードによる事例検索すべてにおいて本発明を適用す
ることができる。また,いくつかの算出式を示したが,
これ以外にも同様な結果を導き出す方法があり,それを
用いてもよい。また,事例データの構造も一例であり,
他に各種の属性を追加してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように,本発明
によれば,キーワード合致度と状況合致度とから算出し
た事例合致度を用いて検索された事例に優先順位を付け
て結果出力することにより,事例検索の信頼性を向上さ
せるという効果を奏する。
【0062】また,検索結果に対する満足/不満を判定
し,事例合致度が変化するように事例の再登録を行うこ
とにより,次のその事例が検索された際に,その事例の
合致度を的確に反映して事例検索の精度を向上させると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明を実施するシステムの構成例を示す図で
ある。
【図3】事例データベースの構成例を示す図である。
【図4】実施例における事例検索処理の概要を説明する
図である。
【図5】実施例における事例検索処理の概要を説明する
図である。
【図6】状況合致度の算出例を示す図である。
【図7】検索結果出力例を示す図である。
【図8】実施例における処理フローチャートである。
【図9】実施例における処理フローチャートである。
【符号の説明】
S1 検索要求入力 S2 事例キーワード抽出 S3 事例合致度算出 S31 キーワードの合致度算出 S32 状況合致度算出 S4 検索結果出力 S5 意思表示入力 S6 事例再評価 10 事例データベース 11 キーワード群 12 状況群 13 登録日/最新検索日 14 本文
フロントページの続き (72)発明者 堀江 史生 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 富士通ネットワークエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 中村 勝一 福岡県福岡市博多区博多駅前一丁目4番4 号 富士通九州通信システム株式会社内 (72)発明者 鈴森 信吾 福岡県福岡市博多区博多駅前一丁目4番4 号 富士通九州通信システム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種事例を蓄積する事例データベースを
    持つ事例蓄積検索システムにおける事例検索方法におい
    て,検索に使用するキーワードが事例に付随するキーワ
    ード群中にいくつ含まれるかの度合を的中率とし,検索
    要求に対して的中率を算出する過程と,事例に付随する
    キーワード群中に検索に使用するキーワードが占める割
    合を含有率とし,検索要求に対して含有率を算出する過
    程と,前記的中率と前記含有率により算出した値をキー
    ワードの合致度とし,キーワードの合致度に基づいて検
    索要求を満たす1または複数の事例を検索結果として出
    力する過程とを有することを特徴とする合致度による事
    例検索方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の合致度による事例検索方
    法において,出力した検索結果の事例に対する検索者の
    満足度に応じ,不満のある事例には,付随するキーワー
    ドに含有率を下げるシャドウキーワードを付加し,満足
    した事例には,検索者が検索に使用したキーワードを差
    分付加するとともに,前記シャドウキーワードが付いて
    いればそれを削除する過程を有し,前記キーワードの合
    致度が動的に変更されるようにしたことを特徴とする合
    致度による事例検索方法。
  3. 【請求項3】 各種事例を蓄積する事例データベースを
    持つ事例蓄積検索システムにおける事例検索方法におい
    て,データベースに事例を登録する際に各事例に事例作
    成者の状況を付加する,もしくは検索の結果出力された
    事例に対し検索者の満足が得られた場合に検索者の状況
    を差分付加する,またはこれらの双方を行う過程と,検
    索時に検索者の状況がどれだけ事例の状況に合致してい
    るかの度合を状況合致度とし,検索された事例の状況と
    検索者の状況とから状況合致度を算出する過程と,前記
    状況合致度に基づいて検索要求を満たす1または複数の
    事例を検索結果として出力する過程とを有することを特
    徴とする合致度による事例検索方法。
  4. 【請求項4】 各種事例を蓄積する事例データベースを
    持つ事例蓄積検索システムにおける事例検索方法におい
    て,データベースに事例を登録する際に各事例に事例作
    成者の状況を付加する,もしくは検索の結果出力された
    事例に対し検索者の満足が得られた場合に検索者の状況
    を差分付加する,またはこれらの双方を行う過程と,検
    索に使用するキーワードが事例に付随するキーワード群
    中にいくつ含まれるかの度合を的中率とし,検索要求に
    対して的中率を算出する過程と,事例に付随するキーワ
    ード群中に検索に使用するキーワードが占める割合を含
    有率とし,検索要求に対して含有率を算出する過程と,
    前記的中率と前記含有率により算出した値をキーワード
    の合致度とするとともに,検索時に検索者の状況がどれ
    だけ事例の状況に合致しているかの度合を状況合致度と
    して状況合致度を算出する過程と,前記キーワードの合
    致度および前記状況合致度に基づいて検索要求を満たす
    1または複数の事例を検索結果として出力する過程とを
    有することを特徴とする合致度による事例検索方法。
JP7151237A 1995-06-19 1995-06-19 合致度による事例検索方法 Withdrawn JPH096797A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000215204A (ja) * 1999-01-22 2000-08-04 Nec Corp 顧客対応事例検索システム
US6961724B1 (en) 1999-11-11 2005-11-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for image retrieval
JP2009157601A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Kitami Institute Of Technology 事例ベース検索装置および事例ベース検索プログラム
JP2016536659A (ja) * 2013-09-30 2016-11-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 内容ベースの医療マクロのソート及び検索システムのためのシステム及び方法

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