JPH0964813A - 基準周波数発生装置 - Google Patents
基準周波数発生装置Info
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- JPH0964813A JPH0964813A JP7221229A JP22122995A JPH0964813A JP H0964813 A JPH0964813 A JP H0964813A JP 7221229 A JP7221229 A JP 7221229A JP 22122995 A JP22122995 A JP 22122995A JP H0964813 A JPH0964813 A JP H0964813A
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- Japan
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- reference frequency
- positioning satellite
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- Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)
- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の移動中の電源確保のためのバッテリー
等により可搬性が損なわれたり、電源の立ち上げ後、電
波受信開始から周波数精度が安定するまでに長時間かか
ってしまう等の課題がある。 【解決手段】 ＤＣ＋１２Ｖを出力するバッテリー１１
０と、人工衛星からの電波を受信する測位衛星用アンテ
ナ１２０と、バッテリー１１０から出力されるＤＣ＋１
２Ｖにより動作し、測位衛星用アンテナ１２０において
受信された電波に基づいて基準周波数を発生させる測位
衛星利用周波数標準器１４０とを具備する移動可能な基
準周波数出力用自動車１００と、周波数測定器を具備す
る移動体通信基地局２００と、基準周波数出力用自動車
１００と移動体通信基地局２００とを接続する基準周波
数供給用同軸ケーブル３００とを有する。
等により可搬性が損なわれたり、電源の立ち上げ後、電
波受信開始から周波数精度が安定するまでに長時間かか
ってしまう等の課題がある。 【解決手段】 ＤＣ＋１２Ｖを出力するバッテリー１１
０と、人工衛星からの電波を受信する測位衛星用アンテ
ナ１２０と、バッテリー１１０から出力されるＤＣ＋１
２Ｖにより動作し、測位衛星用アンテナ１２０において
受信された電波に基づいて基準周波数を発生させる測位
衛星利用周波数標準器１４０とを具備する移動可能な基
準周波数出力用自動車１００と、周波数測定器を具備す
る移動体通信基地局２００と、基準周波数出力用自動車
１００と移動体通信基地局２００とを接続する基準周波
数供給用同軸ケーブル３００とを有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信基地局
において周波数測定を行う際に必要となる基準周波数を
発生させる基準周波数発生装置に関する。
において周波数測定を行う際に必要となる基準周波数を
発生させる基準周波数発生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、高度情報化社会の進歩に伴ってデ
ジタル通信網が発展し、中でも特に、セルラー、ページ
ャー、ＰＨＳ等のデジタル移動体通信網が急速に整備さ
れてきている。
ジタル通信網が発展し、中でも特に、セルラー、ページ
ャー、ＰＨＳ等のデジタル移動体通信網が急速に整備さ
れてきている。
【０００３】上記のような新しく整備される移動体通信
網におけるサービスにおいては、従来からの移動体通信
網において多く用いられているＦＤＭＡによるアナログ
伝送方式が用いられずに、ＴＤＭＡやＣＤＭＡのような
デジタル伝送方式が用いられている。そのため、伝送周
波数、すなわち搬送波周波数や受信局内ローカル発振器
の精度が悪いと、伝送エラーが発生してしまう虞れがあ
る。
網におけるサービスにおいては、従来からの移動体通信
網において多く用いられているＦＤＭＡによるアナログ
伝送方式が用いられずに、ＴＤＭＡやＣＤＭＡのような
デジタル伝送方式が用いられている。そのため、伝送周
波数、すなわち搬送波周波数や受信局内ローカル発振器
の精度が悪いと、伝送エラーが発生してしまう虞れがあ
る。
【０００４】従って、デジタル移動体通信においては、
アナログ移動体通信の場合よりも搬送波周波数の周波数
精度に対する要求が厳しく、それに伴って測定精度も高
くなければならず、±１０-10以下の測定精度が望ま
れ、かつ、基地局が多数点在するために可搬性も望まれ
ている。
アナログ移動体通信の場合よりも搬送波周波数の周波数
精度に対する要求が厳しく、それに伴って測定精度も高
くなければならず、±１０-10以下の測定精度が望ま
れ、かつ、基地局が多数点在するために可搬性も望まれ
ている。
【０００５】一方、従来から用いられている搬送波の周
波数測定装置、例えば、周波数カウンタやスペクトラム
・アナライザ等の単体での測定精度は、周波数測定装置
内に設けられる基準発振器の周波数安定度により制限を
受けるため、±１０-9程度である。
波数測定装置、例えば、周波数カウンタやスペクトラム
・アナライザ等の単体での測定精度は、周波数測定装置
内に設けられる基準発振器の周波数安定度により制限を
受けるため、±１０-9程度である。
【０００６】そこで、基準発振器の周波数安定度による
測定精度の制限を取り除くために、外部に高安定な発振
器、例えば、恒温層制御型水晶発振器や、Ｒｂ等を利用
した原子発振器等を設定し、測定用の基準周波数を供給
するという方法が考えられている。
測定精度の制限を取り除くために、外部に高安定な発振
器、例えば、恒温層制御型水晶発振器や、Ｒｂ等を利用
した原子発振器等を設定し、測定用の基準周波数を供給
するという方法が考えられている。
【０００７】また、最近では、高安定水晶発振器の長期
周波数偏差を、ＶＬＦやＬＦ等の標準電波や、ＧＰＳや
ＧＬＯＮＡＳＳ等の測位衛星が発射している電波などを
用いて自動的に校正できる基準周波数発生装置などが用
いられている。
周波数偏差を、ＶＬＦやＬＦ等の標準電波や、ＧＰＳや
ＧＬＯＮＡＳＳ等の測位衛星が発射している電波などを
用いて自動的に校正できる基準周波数発生装置などが用
いられている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のものにおいては以下に記載するような問
題点がある。
たような従来のものにおいては以下に記載するような問
題点がある。
【０００９】（１）恒温層型水晶発振器を用いる場合 恒温層型水晶発振器の電源のＯＮ／ＯＦＦ切り換え時に
おける周波数再現性の誤差が±１０-9程度であるため、
測定精度を±１０-10以下に抑えるためには、電源のＯ
Ｎ／ＯＦＦ切り換えを避けなければならない。そのた
め、装置の移動中においてはバッテリー等を用いて電源
をバックアップしなければならず、そのために必要とな
るバッテリー等により可搬性が損なわれるという問題点
がある。
おける周波数再現性の誤差が±１０-9程度であるため、
測定精度を±１０-10以下に抑えるためには、電源のＯ
Ｎ／ＯＦＦ切り換えを避けなければならない。そのた
め、装置の移動中においてはバッテリー等を用いて電源
をバックアップしなければならず、そのために必要とな
るバッテリー等により可搬性が損なわれるという問題点
がある。
【００１０】（２）原子発振器を用いる場合 原子発振器は高価であり、また、精度が良いためにその
校正方法も難しく、さらに、定期的なメンテナンスを必
要とするために維持管理に手間がかかるという問題点が
ある。
校正方法も難しく、さらに、定期的なメンテナンスを必
要とするために維持管理に手間がかかるという問題点が
ある。
【００１１】（３）ＶＬＦやＬＦ等の標準電波やＧＰＳ
やＧＬＯＮＡＳＳ等の測位衛星が発射している電波など
を用いる場合 自動校正を行うための基準信号が電波であるため、電波
伝搬による位相変動を十分抑圧するために長い積分時間
が必要とされる。そのため、装置を移動設置して電源の
立ち上げ後、電波受信開始から実用上問題がない周波数
精度に達するまでに長時間かかり、多数点在する移動体
通信基地局等のための可搬型基準周波数発生器としての
用途には向かない。
やＧＬＯＮＡＳＳ等の測位衛星が発射している電波など
を用いる場合 自動校正を行うための基準信号が電波であるため、電波
伝搬による位相変動を十分抑圧するために長い積分時間
が必要とされる。そのため、装置を移動設置して電源の
立ち上げ後、電波受信開始から実用上問題がない周波数
精度に達するまでに長時間かかり、多数点在する移動体
通信基地局等のための可搬型基準周波数発生器としての
用途には向かない。
【００１２】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、安価なまま
高精度で可搬性のある基準周波数発生装置を提供するこ
とを目的とする。
する問題点に鑑みてなされたものであって、安価なまま
高精度で可搬性のある基準周波数発生装置を提供するこ
とを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、移動体通信基地局において周波数測定を行
う際に必要となる基準周波数を発生させる基準周波数発
生装置であって、移動可能な自動車に搭載され、人工衛
星からの衛星電波を受信する測位衛星用アンテナと、前
記自動車に搭載され、前記自動車のバッテリーに接続さ
れて前記測位衛星用アンテナにおいて受信された衛星電
波に基づいて基準周波数を生成、出力する測位衛星利用
周波数標準器と、前記基準周波数を用いて前記周波数測
定を行うための周波数測定器と、前記測位衛星利用周波
数標準器と前記周波数測定器とを接続する同軸ケーブル
とを有することを特徴とする。
に本発明は、移動体通信基地局において周波数測定を行
う際に必要となる基準周波数を発生させる基準周波数発
生装置であって、移動可能な自動車に搭載され、人工衛
星からの衛星電波を受信する測位衛星用アンテナと、前
記自動車に搭載され、前記自動車のバッテリーに接続さ
れて前記測位衛星用アンテナにおいて受信された衛星電
波に基づいて基準周波数を生成、出力する測位衛星利用
周波数標準器と、前記基準周波数を用いて前記周波数測
定を行うための周波数測定器と、前記測位衛星利用周波
数標準器と前記周波数測定器とを接続する同軸ケーブル
とを有することを特徴とする。
【００１４】また、前記バッテリーから出力される直流
電圧を商用交流電圧に変換するインバータを有すること
を特徴とする。
電圧を商用交流電圧に変換するインバータを有すること
を特徴とする。
【００１５】また、前記測位衛星利用周波数標準器は、
前記測位衛星用アンテナにおいて受信された衛星電波か
ら標準時刻を発生させる衛星電波受信器と、前記衛星電
波受信器において発生した標準時刻と前記測位衛星利用
周波数標準器において出力される基準周波数との時間間
隔を測定する時間間隔測定部と、前記時間間隔測定部に
おける測定結果から前記時間間隔の誤差をなくすための
周波数制御データを算出する周波数制御アルゴリズム
と、前記周波数制御アルゴリズムにおける算出結果のデ
ジタル信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器と、
周囲温度を検出し、周囲温度変化による周波数のずれを
検出して検出結果を出力する温度センサーを内部に具備
し、前記Ｄ／Ａ変換器において変換されたアナログ信号
の制御により基準周波数を生成し、装置外部に出力する
とともに、前記基準周波数を前記時間間隔測定部に送出
する内部同期発振器と、前記内部同期発振器から出力さ
れた基準周波数を分周して前記時間間隔測定部に入力す
る分周器と、前記内部同期発振器から出力された基準周
波数から前記時間間隔測定部におけるクロック信号を生
成する周波数変換器とを有し、前記周波数制御アルゴリ
ズムは、前記内部同期発振器から出力された周囲温度変
化による周波数のずれの検出結果に基づいて周囲温度変
化による周波数のずれを補正することを特徴とする。
前記測位衛星用アンテナにおいて受信された衛星電波か
ら標準時刻を発生させる衛星電波受信器と、前記衛星電
波受信器において発生した標準時刻と前記測位衛星利用
周波数標準器において出力される基準周波数との時間間
隔を測定する時間間隔測定部と、前記時間間隔測定部に
おける測定結果から前記時間間隔の誤差をなくすための
周波数制御データを算出する周波数制御アルゴリズム
と、前記周波数制御アルゴリズムにおける算出結果のデ
ジタル信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器と、
周囲温度を検出し、周囲温度変化による周波数のずれを
検出して検出結果を出力する温度センサーを内部に具備
し、前記Ｄ／Ａ変換器において変換されたアナログ信号
の制御により基準周波数を生成し、装置外部に出力する
とともに、前記基準周波数を前記時間間隔測定部に送出
する内部同期発振器と、前記内部同期発振器から出力さ
れた基準周波数を分周して前記時間間隔測定部に入力す
る分周器と、前記内部同期発振器から出力された基準周
波数から前記時間間隔測定部におけるクロック信号を生
成する周波数変換器とを有し、前記周波数制御アルゴリ
ズムは、前記内部同期発振器から出力された周囲温度変
化による周波数のずれの検出結果に基づいて周囲温度変
化による周波数のずれを補正することを特徴とする。
【００１６】また、前記測位衛星利用周波数標準器への
電源供給を、前記自動車の外部から行うことを特徴とす
る。
電源供給を、前記自動車の外部から行うことを特徴とす
る。
【００１７】（作用）上記のように構成された本発明に
おいては、自動車に搭載された測位衛星用アンテナにお
いて、人工衛星からの衛星電波が受信され、自動車に搭
載され、自動車のバッテリーに接続された測位衛星利用
周波数標準器によって測位衛星用アンテナにおいて受信
された衛星電波に基づいて基準周波数が生成、出力され
る。そして、出力された基準周波数が基準周波数供給用
同軸ケーブルを介して移動体通信基地局内の周波数測定
器に送られる。
おいては、自動車に搭載された測位衛星用アンテナにお
いて、人工衛星からの衛星電波が受信され、自動車に搭
載され、自動車のバッテリーに接続された測位衛星利用
周波数標準器によって測位衛星用アンテナにおいて受信
された衛星電波に基づいて基準周波数が生成、出力され
る。そして、出力された基準周波数が基準周波数供給用
同軸ケーブルを介して移動体通信基地局内の周波数測定
器に送られる。
【００１８】このようにして、周波数測定器において用
いられる基準周波数は、自動車のバッテリーにより常時
電源がＯＮ状態とされた測位衛星利用周波数標準器にお
いて人工衛星からの標準時刻に基づいて生成されるの
で、精度、安定性ともに優れる。
いられる基準周波数は、自動車のバッテリーにより常時
電源がＯＮ状態とされた測位衛星利用周波数標準器にお
いて人工衛星からの標準時刻に基づいて生成されるの
で、精度、安定性ともに優れる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
いて図面を参照して説明する。
【００２０】図１は、本発明の基準周波数発生装置の実
施の一形態を示すブロック図である。
施の一形態を示すブロック図である。
【００２１】本形態は図１に示すように、基準周波数を
出力する移動可能な基準周波数出力用自動車１００と、
移動体通信基地局２００と、基準周波数出力用自動車１
００と移動体通信基地局２００とを接続する基準周波数
供給用同軸ケーブル３００とから主に構成されており、
基準周波数出力用自動車１００内には、ＤＣ＋１２Ｖを
出力するバッテリー１１０と、基準周波数出力用自動車
１００のボディに取り付けられ、人工衛星（不図示）か
らの電波を受信する測位衛星用アンテナ１２０と、バッ
テリー１１０から出力されるＤＣ＋１２Ｖにより動作
し、測位衛星用アンテナ１２０において受信された電波
に基づいて基準周波数を発生させる測位衛星利用周波数
標準器１４０とが設けられており、また、測位衛星利用
周波数標準器１４０がＡＣ１００Ｖによって動作する場
合にはバッテリー１１０から出力されるＤＣ＋１２Ｖを
ＡＣ１００Ｖに変換するインバータ１３０が設けられて
いる。また、移動体通信基地局２００内には、汎用周波
数測定器である周波数カウンタ２１０と、スペクトラム
・アナライザ２２０とが設けられている。
出力する移動可能な基準周波数出力用自動車１００と、
移動体通信基地局２００と、基準周波数出力用自動車１
００と移動体通信基地局２００とを接続する基準周波数
供給用同軸ケーブル３００とから主に構成されており、
基準周波数出力用自動車１００内には、ＤＣ＋１２Ｖを
出力するバッテリー１１０と、基準周波数出力用自動車
１００のボディに取り付けられ、人工衛星（不図示）か
らの電波を受信する測位衛星用アンテナ１２０と、バッ
テリー１１０から出力されるＤＣ＋１２Ｖにより動作
し、測位衛星用アンテナ１２０において受信された電波
に基づいて基準周波数を発生させる測位衛星利用周波数
標準器１４０とが設けられており、また、測位衛星利用
周波数標準器１４０がＡＣ１００Ｖによって動作する場
合にはバッテリー１１０から出力されるＤＣ＋１２Ｖを
ＡＣ１００Ｖに変換するインバータ１３０が設けられて
いる。また、移動体通信基地局２００内には、汎用周波
数測定器である周波数カウンタ２１０と、スペクトラム
・アナライザ２２０とが設けられている。
【００２２】図２は、図１に示した測位衛星周波数標準
器１４０の構成を示すブロック図である。
器１４０の構成を示すブロック図である。
【００２３】測位衛星利用周波数標準器１４０は図２に
示すように、測位衛星用アンテナ１２０（図１参照）か
ら送られてきた衛星電波から標準時刻を発生させる衛星
電波受信器１４１と、衛星電波受信器１４１において発
生した標準時刻と測位衛星利用周波数標準器１４０にお
いて出力される基準周波数との時間間隔を測定する時間
間隔測定部１４２と、時間間隔測定部１４２における測
定結果から時間間隔の誤差をなくすための周波数制御デ
ータを算出する周波数制御アルゴリズム１４７と、周波
数制御アルゴリズム１４７における算出結果のデジタル
信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器１４５と、
Ｄ／Ａ変換器１４５において変換されたアナログ信号の
制御により基準周波数を生成し、出力するとともに温度
センサー１４８により周囲温度を検出し、周囲温度変化
による周波数のずれを検出して検出結果を周波数アルゴ
リズム１４７に入力する恒温層入り電圧制御し水晶発振
器からなる内部同期発振器１４６と、内部同期発振器１
４６から出力された基準周波数を分周して時間間隔測定
部１４２に入力する分周器１４３と、内部同期発振器１
４６から出力された基準周波数から時間間隔測定部１４
２におけるクロック信号を生成する周波数変換器１４４
とから構成されている。
示すように、測位衛星用アンテナ１２０（図１参照）か
ら送られてきた衛星電波から標準時刻を発生させる衛星
電波受信器１４１と、衛星電波受信器１４１において発
生した標準時刻と測位衛星利用周波数標準器１４０にお
いて出力される基準周波数との時間間隔を測定する時間
間隔測定部１４２と、時間間隔測定部１４２における測
定結果から時間間隔の誤差をなくすための周波数制御デ
ータを算出する周波数制御アルゴリズム１４７と、周波
数制御アルゴリズム１４７における算出結果のデジタル
信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器１４５と、
Ｄ／Ａ変換器１４５において変換されたアナログ信号の
制御により基準周波数を生成し、出力するとともに温度
センサー１４８により周囲温度を検出し、周囲温度変化
による周波数のずれを検出して検出結果を周波数アルゴ
リズム１４７に入力する恒温層入り電圧制御し水晶発振
器からなる内部同期発振器１４６と、内部同期発振器１
４６から出力された基準周波数を分周して時間間隔測定
部１４２に入力する分周器１４３と、内部同期発振器１
４６から出力された基準周波数から時間間隔測定部１４
２におけるクロック信号を生成する周波数変換器１４４
とから構成されている。
【００２４】以下に、上記のように構成された基準周波
数発生装置の動作について図１及び図２を用いて説明す
る。
数発生装置の動作について図１及び図２を用いて説明す
る。
【００２５】まず、測位衛星用アンテナ１２０におい
て、人工衛星からの衛星電波が受信されると、受信され
た衛星電波が衛星電波受信器１４１に送られる。
て、人工衛星からの衛星電波が受信されると、受信され
た衛星電波が衛星電波受信器１４１に送られる。
【００２６】すると、衛星電波受信器１４１において、
衛星電波から世界標準時刻信号ＵＴＣ １ｐｐｓが生
成、出力される。
衛星電波から世界標準時刻信号ＵＴＣ １ｐｐｓが生
成、出力される。
【００２７】一方、内部同期発振器１４６において基準
周波数が生成、出力され、分周器１４３において基準周
波数の１秒信号１ｐｐｓが分周される。
周波数が生成、出力され、分周器１４３において基準周
波数の１秒信号１ｐｐｓが分周される。
【００２８】そして、衛星電波受信器１４１から出力さ
れた世界標準時刻信号１ｐｐｓと、分周器１４３におい
て分周された基準周波数１ｐｐｓとが時間間隔測定部１
４２にそれぞれ入力され、両者の時間間隔が測定され
る。なお、時間間隔測定部１４２における計数クロック
は、内部同期発振器１４６から出力される基準周波数が
周波数変換器１４４において変換されて供給される。
れた世界標準時刻信号１ｐｐｓと、分周器１４３におい
て分周された基準周波数１ｐｐｓとが時間間隔測定部１
４２にそれぞれ入力され、両者の時間間隔が測定され
る。なお、時間間隔測定部１４２における計数クロック
は、内部同期発振器１４６から出力される基準周波数が
周波数変換器１４４において変換されて供給される。
【００２９】次に、時間間隔測定部１４２における測定
結果が周波数制御アルゴリズムに送られ、世界標準時刻
信号と基準周波数との相対位相変化をなくすための周波
数制御データが算出され、出力される。また、ここで、
内部同期発振器１４６内に設けられた温度センサー１４
８により周囲温度変化が検出され、検出結果が周波数制
御アルゴリズム１４７に入力され、周囲温度変化による
周波数のずれが補正される。
結果が周波数制御アルゴリズムに送られ、世界標準時刻
信号と基準周波数との相対位相変化をなくすための周波
数制御データが算出され、出力される。また、ここで、
内部同期発振器１４６内に設けられた温度センサー１４
８により周囲温度変化が検出され、検出結果が周波数制
御アルゴリズム１４７に入力され、周囲温度変化による
周波数のずれが補正される。
【００３０】そして、Ｄ／Ａ変換器１４５において、周
波数制御アルゴリズム１４７から出力された周波数制御
データのデジタル信号がアナログ信号に変換され、内部
同期発振器１４６に入力される。
波数制御アルゴリズム１４７から出力された周波数制御
データのデジタル信号がアナログ信号に変換され、内部
同期発振器１４６に入力される。
【００３１】そして、内部同期発振器１４６において、
アナログ信号の制御により基準周波数が生成、出力され
る。
アナログ信号の制御により基準周波数が生成、出力され
る。
【００３２】その後、内部同期発振器１４６から出力さ
れた基準周波数は、測位衛星利用周波数基準器１４０の
外部に出力されるとともに、分周器１４３を介して時間
間隔測定部１４２に再び入力され、衛星電波受信器１４
１から出力された世界標準時刻信号との時間間隔が測定
される。
れた基準周波数は、測位衛星利用周波数基準器１４０の
外部に出力されるとともに、分周器１４３を介して時間
間隔測定部１４２に再び入力され、衛星電波受信器１４
１から出力された世界標準時刻信号との時間間隔が測定
される。
【００３３】測位衛星利用周波数標準器１４０から出力
された基準周波数は、基準周波数供給用同軸ケーブル３
００を介して移動体通信基地局２００に送られ、周波数
カウンタ２１０及びスペクトラム・アナライザ２２０に
入力される。
された基準周波数は、基準周波数供給用同軸ケーブル３
００を介して移動体通信基地局２００に送られ、周波数
カウンタ２１０及びスペクトラム・アナライザ２２０に
入力される。
【００３４】上記のように、自動車で移動中、停止中に
関わらず測位衛星利用型周波数標準器１４０は人工衛星
からの衛星電波を受信し、絶えず内部同期発振器１４６
の自動校正制御が続けられるため、その出力信号である
基準周波数も常時安定して得られる。
関わらず測位衛星利用型周波数標準器１４０は人工衛星
からの衛星電波を受信し、絶えず内部同期発振器１４６
の自動校正制御が続けられるため、その出力信号である
基準周波数も常時安定して得られる。
【００３５】また、温度センサー１４８によって周囲温
度変化による周波数のずれが検出され、検出結果が周波
数制御データに取り込まれて、純然たるエージングレー
トで内部同期発振器１４６が発振するようにして演算誤
差が減らされている。
度変化による周波数のずれが検出され、検出結果が周波
数制御データに取り込まれて、純然たるエージングレー
トで内部同期発振器１４６が発振するようにして演算誤
差が減らされている。
【００３６】上記のような基準周波数発生装置を実際に
用いる場合は、汎用周波数測定器である周波数カウンタ
２１０やスペクトラム・アナライザ２２０も基準周波数
出力用自動車２００で一緒に運び、目的値に到着した
ら、被測定信号のあるところに汎用周波数測定器を持ち
運ぶ。
用いる場合は、汎用周波数測定器である周波数カウンタ
２１０やスペクトラム・アナライザ２２０も基準周波数
出力用自動車２００で一緒に運び、目的値に到着した
ら、被測定信号のあるところに汎用周波数測定器を持ち
運ぶ。
【００３７】一方、基準周波数出力用自動車２００内に
ある測位衛星利用型周波数標準器１４０はそのまま車内
に置き、引き続き衛星電波を受信して周波数自動校正を
続行する。
ある測位衛星利用型周波数標準器１４０はそのまま車内
に置き、引き続き衛星電波を受信して周波数自動校正を
続行する。
【００３８】そして、測位衛星利用型周波数標準器１４
０から出力される基準周波数を基準周波数供給用同軸ケ
ーブル３００を介して汎用周波数測定器に送る、ここ
で、基準周波数供給用同軸ケーブル３００においては、
８Ｄあるいは１０Ｄタイプの極力太いものとし、また、
測位衛星利用型周波数標準器１４０からの出力を＋１３
ｄＢ／５０Ω程度の比較的高いレベルとすれば、１００
ｍ程度の伝送は問題ない。
０から出力される基準周波数を基準周波数供給用同軸ケ
ーブル３００を介して汎用周波数測定器に送る、ここ
で、基準周波数供給用同軸ケーブル３００においては、
８Ｄあるいは１０Ｄタイプの極力太いものとし、また、
測位衛星利用型周波数標準器１４０からの出力を＋１３
ｄＢ／５０Ω程度の比較的高いレベルとすれば、１００
ｍ程度の伝送は問題ない。
【００３９】一連の周波数測定作業の終了後、機器を再
び基準周波数出力用自動車１００内に積み込み、次の場
所へ移動して同じ作業を繰り返す。
び基準周波数出力用自動車１００内に積み込み、次の場
所へ移動して同じ作業を繰り返す。
【００４０】ここで、夜間のように長時間作業がなく、
基準周波数出力用自動車にエンジンがかからない時間が
長期に渡る場合は、バッテリーが劣化してしまう虞れが
ある。
基準周波数出力用自動車にエンジンがかからない時間が
長期に渡る場合は、バッテリーが劣化してしまう虞れが
ある。
【００４１】そこで、以下に、夜間のように長時間作業
がなく、基準周波数出力用自動車にエンジンがかからな
い時間が長期に渡る場合のバッテリーの劣化を防ぐ装置
について述べる。
がなく、基準周波数出力用自動車にエンジンがかからな
い時間が長期に渡る場合のバッテリーの劣化を防ぐ装置
について述べる。
【００４２】図３は、バッテリーの劣化防止を考慮した
測位衛星利用周波数標準器への電源供給について説明す
るための図である。
測位衛星利用周波数標準器への電源供給について説明す
るための図である。
【００４３】図３に示すように、夜間のように長時間作
業がなく、自動車にエンジンがかからない時間が長期に
渡る場合は、外部から一般商用交流１００Ｖを供給する
か、または、一般商用交流１００Ｖを直流安定化電源６
００によってＤＣ＋１２Ｖに変換して供給する。
業がなく、自動車にエンジンがかからない時間が長期に
渡る場合は、外部から一般商用交流１００Ｖを供給する
か、または、一般商用交流１００Ｖを直流安定化電源６
００によってＤＣ＋１２Ｖに変換して供給する。
【００４４】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載するような高価を奏する。
ているので以下に記載するような高価を奏する。
【００４５】請求項１及び請求項３に記載のものにおい
ては、周波数測定器において用いられる基準周波数が、
自動車に搭載された測位衛星用アンテナにおいて受信さ
れた人工衛星からの衛星電波に基づいて、自動車のバッ
テリーに接続された測位衛星利用周波数標準器によって
生成される構成としたため、周波数発生器における基準
周波数の生成においては、自動車のバッテリーにより常
時電源がＯＮ状態とされた測位衛星利用周波数標準器に
おいて人工衛星からの標準時刻に基づいて行うことがで
きる。そのため、可搬性を有したまま、移動のために電
源をＯＮ／ＯＦＦする必要がなくなり、また、周波数精
度も向上させることができる。
ては、周波数測定器において用いられる基準周波数が、
自動車に搭載された測位衛星用アンテナにおいて受信さ
れた人工衛星からの衛星電波に基づいて、自動車のバッ
テリーに接続された測位衛星利用周波数標準器によって
生成される構成としたため、周波数発生器における基準
周波数の生成においては、自動車のバッテリーにより常
時電源がＯＮ状態とされた測位衛星利用周波数標準器に
おいて人工衛星からの標準時刻に基づいて行うことがで
きる。そのため、可搬性を有したまま、移動のために電
源をＯＮ／ＯＦＦする必要がなくなり、また、周波数精
度も向上させることができる。
【００４６】請求項２に記載のものにおいては、バッテ
リーから出力される直流電圧を商用交流電圧に変換する
インバータを有する構成としたため、交流対応の測位衛
星利用周波数標準器も利用することができる。
リーから出力される直流電圧を商用交流電圧に変換する
インバータを有する構成としたため、交流対応の測位衛
星利用周波数標準器も利用することができる。
【００４７】請求項４に記載のものにおいては、測位衛
星利用周波数標準器への電源供給を、自動車の外部から
行うこともできる構成としたため、夜間のように長時間
作業がなく、基準周波数出力用自動車にエンジンがかか
らない時間が長期に渡る場合におけるバッテリーの劣化
を防止することができる。
星利用周波数標準器への電源供給を、自動車の外部から
行うこともできる構成としたため、夜間のように長時間
作業がなく、基準周波数出力用自動車にエンジンがかか
らない時間が長期に渡る場合におけるバッテリーの劣化
を防止することができる。
【図１】本発明の基準周波数発生装置の実施の一形態を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図２】図１に示した測位衛星周波数標準器の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図３】バッテリーの劣化防止を考慮した測位衛星利用
周波数標準器への電源供給について説明するための図で
ある。
周波数標準器への電源供給について説明するための図で
ある。
１００，５００ 基準周波数出力用自動車 １１０，５１０ バッテリー １２０，５２０ 測位衛星用アンテナ １３０，５３０ インバータ １４０，５４０ 測位衛星利用周波数標準器 １４１ 衛星電波受信器 １４２ 時間間隔測定部 １４３ 分周器 １４４ 周波数変換器 １４５ Ｄ／Ａ変換器 １４６ 内部同期発振器 １４７ 周波数アルゴリズム １４８ 温度センサー ２００ 移動体通信基地局 ２１０ 周波数カウンタ ２２０ スペクトラム・アナライザ ３００ 基準周波数供給用同軸ケーブル ６００ 直流安定化電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｇ０１Ｓ 5/14 Ｈ０４Ｑ 7/04 Ｂ
Claims (4)
- 【請求項１】 移動体通信基地局において周波数測定を
行う際に必要となる基準周波数を発生させる基準周波数
発生装置であって、 移動可能な自動車に搭載され、人工衛星からの衛星電波
を受信する測位衛星用アンテナと、 前記自動車に搭載され、前記自動車のバッテリーに接続
されて前記測位衛星用アンテナにおいて受信された衛星
電波に基づいて基準周波数を生成、出力する測位衛星利
用周波数標準器と、 前記基準周波数を用いて前記周波数測定を行うための周
波数測定器と、 前記測位衛星利用周波数標準器と前記周波数測定器とを
接続する同軸ケーブルとを有することを特徴とする基準
周波数発生装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の基準周波数発生装置に
おいて、 前記バッテリーから出力される直流電圧を商用交流電圧
に変換するインバータを有することを特徴とする基準周
波数発生装置。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の基準周
波数発生装置において、 前記測位衛星利用周波数標準器は、 前記測位衛星用アンテナにおいて受信された衛星電波か
ら標準時刻を発生させる衛星電波受信器と、 前記衛星電波受信器において発生した標準時刻と前記測
位衛星利用周波数標準器において出力される基準周波数
との時間間隔を測定する時間間隔測定部と、 前記時間間隔測定部における測定結果から前記時間間隔
の誤差をなくすための周波数制御データを算出する周波
数制御アルゴリズムと、 前記周波数制御アルゴリズムにおける算出結果のデジタ
ル信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器と、 周囲温度を検出し、周囲温度変化による周波数のずれを
検出して検出結果を出力する温度センサーを内部に具備
し、前記Ｄ／Ａ変換器において変換されたアナログ信号
の制御により基準周波数を生成し、装置外部に出力する
とともに、前記基準周波数を前記時間間隔測定部に送出
する内部同期発振器と、 前記内部同期発振器から出力された基準周波数を分周し
て前記時間間隔測定部に入力する分周器と、 前記内部同期発振器から出力された基準周波数から前記
時間間隔測定部におけるクロック信号を生成する周波数
変換器とを有し、 前記周波数制御アルゴリズムは、前記内部同期発振器か
ら出力された周囲温度変化による周波数のずれの検出結
果に基づいて周囲温度変化による周波数のずれを補正す
ることを特徴とする基準周波数発生装置。 - 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれか１項に記載さ
れた基準周波数発生装置において、 前記測位衛星利用周波数標準器への電源供給を、前記自
動車の外部から行うことを特徴とする基準周波数発生装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7221229A JPH0964813A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 基準周波数発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7221229A JPH0964813A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 基準周波数発生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0964813A true JPH0964813A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16763497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7221229A Withdrawn JPH0964813A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 基準周波数発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0964813A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010054265A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | National Institute Of Information & Communication Technology | 標準電波を利用した遠隔周波数校正装置 |
| CN104635045A (zh) * | 2015-02-05 | 2015-05-20 | 广东电网有限责任公司电力科学研究院 | 基于相位调制的电力信号频率检测方法和系统 |
| US9762341B2 (en) | 2014-11-20 | 2017-09-12 | Seiko Epson Corporation | Time synchronization system |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP7221229A patent/JPH0964813A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010054265A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | National Institute Of Information & Communication Technology | 標準電波を利用した遠隔周波数校正装置 |
| US9762341B2 (en) | 2014-11-20 | 2017-09-12 | Seiko Epson Corporation | Time synchronization system |
| CN104635045A (zh) * | 2015-02-05 | 2015-05-20 | 广东电网有限责任公司电力科学研究院 | 基于相位调制的电力信号频率检测方法和系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |