JPH0962862A - 描画方法およびグラフィックス装置 - Google Patents

描画方法およびグラフィックス装置

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JPH0962862A
JPH0962862A JP22022595A JP22022595A JPH0962862A JP H0962862 A JPH0962862 A JP H0962862A JP 22022595 A JP22022595 A JP 22022595A JP 22022595 A JP22022595 A JP 22022595A JP H0962862 A JPH0962862 A JP H0962862A
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Keisuke Nakajima
啓介 中島
Akihiro Katsura
晃洋 桂
Yasuhiro Nakatsuka
康弘 中塚
Shigeru Matsuo
松尾  茂
Masahisa Narita
正久 成田
Jun Sato
潤 佐藤
Takashi Sone
崇 曽根
Kazushige Yamagishi
一繁 山岸
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高画質を保ちながら高速のテクスチャーマッピ
ング処理を行うグラフィックス装置を提供することにあ
る。 【構成】グラフィックスプロセッサ10に走査方法選択
部102を設け、ソース画像領域のデータを1ドットづ
つ水平スキャンするモードと、描画画像領域のデータを
1ドットづつ水平スキャンするモードの一方を、コマン
ドからの指定や図形の性質(角数や偏平率計算結果)に
より選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアミューズメント機器、
画像通信端末、プリンタなどで使用され、画像データを
加工、編集して出力するグラフィック装置に関し、特
に、テクスチャーマッピング描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、グラフィックス装置では、テクス
チャーマッピングと呼ばれる矩形のソース画像を自在に
変形描画する処理を実現し、臨場感に溢れる3次元グラ
フィックスを実現している。このテクスチャーマッピン
グの描画は、特開平6−28485号記載のように、テ
クスチャーアドレスを発生する手段として、ソース画像
領域を1ドットづつ水平スキャンし描画画像領域へマッ
ピングするモード(以下、ソース水平スキャンと呼
ぶ)、あるいは、特開平1−32393号記載のよう
に、描画画像領域を1ドットづつ水平スキャンしソース
画像領域からマッピングするモード(以下、描画水平ス
キャンと呼ぶ)を固定的に使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
それぞれのテクスチャマッピング走査方法の利害得失を
有効に利用できないという問題があった。つまり、ソー
ス水平スキャンでは、自然な3次元画像を生成できる
が、偏平した画像を描画する際、描画画像の抜けを防止
するために重ね書きが多数発生し、描画速度が極端に低
下するという問題があった。一方、描画水平スキャンで
は、上記のような重ね書きは発生しないが、四角形を描
画する際、画像が平面的になり、不連続性が目立つとい
う問題があった。
【0004】本発明の目的は、テクスチャマッピングに
よる高速で高画質な描画方法と、その手法を応用したグ
レードの高いグラフィックス装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴は、ソース画像を自在に変形して描画す
るテクスチャーマッピングによる描画方法において、テ
クスチャーマッピングの走査方法として、ソース画像領
域を1ドットづつ水平スキャンして描画画像領域へマッ
ピングする走査(以下、ソース水平スキャンと呼ぶ)、
または、前記描画画像領域を1ドットづつ水平スキャン
し前記ソース画像領域へマッピングする走査(以下、描
画水平スキャンと呼ぶ)を、所定の判定基準に応じて動
的に選択することにある。
【0006】前記判定基準は描画図形の種類がn角形以
下、描画図形が特定ウインドウの外部(または内部)、
描画図形の変形の程度を示す偏平率が閾い値より大であ
り、これらの一つを満足するときは前記描画水平スキャ
ンを選択し、これらの全てを満足しないときは前記ソー
ス水平スキャンを選択する。
【0007】このような描画方法を応用する装置とし
て、描画すべき画像を指示するCPUと、ソース画像領
域と描画画像領域をそれぞれ有する画像メモリと、前記
ソース画像領域のデータを前記描画画像領域へテクスチ
ャーマッピングする描画プロセッサを備え、前記描画プ
ロセッサは、前記テクスチャーマッピングの複数の走査
方法の一つを、前記CPUからのモードの指定に応じて
決定する走査方法選択手段を有することを特徴とするグ
ラフィックス装置として実現される。
【0008】前記モードの指定には、アプリケーション
単位の固定モード、ポリゴン単位の固定モード、前記描
画プロセッサ側で決定する自動モードを含み、該自動モ
ードの場合には、前記判定条件に従ってポリゴン毎の走
査方法を動的に決定する。
【0009】上記目的を達成するための本発明の他の特
徴は、ソース画像を自在に変形して描画するテクスチャ
ーマッピングによる描画方法において、前記ソース水平
スキャンのソース画像領域の走査ライン数を間引き指定
することにある。
【0010】前記間引き指定する走査ライン数は、前記
描画画像領域の図形高さに相当する走査ライン数を最小
値とする。
【0011】このような描画方法を応用する他の装置と
して、描画すべき画像を指示するCPUと、ソース画像
領域と描画画像領域をそれぞれ有する画像メモリと、前
記ソース画像領域のデータを前記描画画像領域へテクス
チャーマッピングする描画プロセッサを備え、前記CP
Uまたは前記描画プロセッサのコマンド中に、前記ソー
ス水平スキャンにおけるソース画像領域の走査ライン数
を間引き指示するフィールドを有することを特徴とする
グラフィック装置として実現される。
【0012】
【作用】本発明によると、コマンドによる指定や描画図
形の性質等に応じて、高画質なソース水平スキャンまた
は高速な描画水平スキャンを選択してテクチャーマッピ
ングを実行するため、描画の処理性と画質をともに向上
できる。
【0013】特に、描画図形の種別や特定ウインドウと
の関係あるいは変形の程度などをポリゴン毎に判定し
て、画質と処理性の両面からみた最適な走査方法を動的
に決定できるので、グレードの高いグラフィックス装置
を提供できる。
【0014】また、前記ソース水平スキャンのソース描
画ライン数を間引き指定することができるため、画質を
維持しながら処理性を向上でき、実時間に追随できる所
定時間内などに描画処理を完了することも可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図を参照して説明
する。
【0016】図1は本発明の一実施例の高速グラフィッ
クス装置30のブロック構成図である。高速グラフィッ
クス装置30は、入力パッド20の指示に基づき、CP
U11でアプリケーションプログラムを実行し、グラフ
ィックスプロセッサ10に描画すべき画像を指示する。
描画プロセッサ10は描画メモリ15、表示メモリ16
を用いて所望の画像を合成し、表示部107を経由しモ
ニタ21に表示する。
【0017】以下、本装置の動作を説明する。CPU1
1は、プログラムメモリ12を用いて処理すべきコマン
ドおよびソースデータを作成し、グラフィックスプロセ
ッサ10に転送する。グラフィックスプロセッサ10
は、コマンドおよびソースデータを一時的にコマンドメ
モリ13とソースメモリ14に記憶する。このコマンド
にはグラフィックスプロセッサ10自身で生成したもの
を含む。
【0018】その後、CPU11は実行開始コマンドを
発行する。グラフィックスプロセッサ10内のコマンド
解析部101は、実行開始コマンドにより、コマンドメ
モリ13からコマンドを取りだし、必要なパラメータを
走査方法選択部102に転送し、起動する。
【0019】走査方法選択部102は、コマンド解析部
101からのコマンドやパラメータに従って走査方法を
決定する。そして、ソースデータの格納されている座標
および描画座標を計算し、ソースアドレス発生部103
を起動する。同様に、描画結果を格納する座標および描
画座標を計算し、描画アドレス発生部104を起動す
る。
【0020】ソースアドレス発生部103及び描画アド
レス発生部104では、走査方法選択部102より指定
されたテクスチャーマッピングの走査手法で、ソースデ
ータの格納されている座標および描画座標を演算し、ソ
ースメモリ14と描画メモリ15をアクセスする。すな
わち、指定された走査方法がソース水平スキャンの場合
は、ソース画像領域を1ドットづつ水平スキャンし描画
画像領域へマッピングする。また、描画水平スキャンの
場合は、描画画像領域を1ドットづつ水平スキャンしソ
ース画像領域からマッピングする。
【0021】ソースメモリ14から読み出されたソース
データは、描画部105で加工処理され、描画メモリ1
5に書き込まれる。描画メモリ15と表示メモリ16は
スイッチ108で切り替わる交代バッファをなしてお
り、前のフレームにて書き込まれた画像は表示メモリ1
6に格納されている。表示アドレス発生部106で発生
したアドレスで表示メモリ16をアクセスし、読み出し
データを、表示部107を経由しモニター21に出力
し、表示する。
【0022】図2は、テクスチャーマッピングの走査方
法の概念図である。同図(a)、(b)はソース画像領
域のデータを1ドットづつ水平スキャンし描画画像領域
へマッピングするソース水平スキャンを示しており、
(a)がソース側の走査処理、(b)が描画側の走査処
理を示している。図示のように、このモードではソース
側のY座標を固定し、ソース側のX座標を1ドットづつ
進め、これが描画側のどの位置にマッピングされるかを
計算し、描画する。
【0023】ソース水平スキャンによる描画方法では、
ソースの四角形を横方向に細かな短冊状に切り、描画側
の対応する辺の位置に合わせて張り付けていくため、図
2(b)のように垂直な線分が曲がって再現されて擬似
立体的な表現が可能になり、見た目に自然な画像を生成
できるメリットがある。しかし、描画画像の形状、サイ
ズにかかわらず原画像をすべて走査するための時間が必
要であり、また、特に描画画像が偏平していると重ね書
きが頻発し、多大な描画時間を必要とするという欠点が
ある。
【0024】図2(c)、(d)は描画画像領域を1ド
ットづつ水平スキャンしソース画像領域からマッピング
する描画水平スキャンを示しており、(c)がソース側
の走査処理、(d)が描画側の走査処理を示している。
図示のように、このモードでは描画側のY座標を固定
し、描画側のX座標を1ドットづつ進め、これがソース
側のどの位置からマッピングされるかを計算し、ソース
データをアクセスする。
【0025】描画水平スキャンによる描画方法では、描
画される部分から逆算するため、不必要な重ね書きが全
く発生せず、高速な描画が可能になるメリットがある。
しかし、描画面が平面形状でない、例えばねじれた曲面
へのテクスチャーマッピングなどの場合は、ソース画像
の逆算時間が増大して実用的でなくなる。また、3次元
描画の場合はポリゴンが四角形以上になると、テクスチ
ャーマッピング後の画像に不自然な歪みが発生する。こ
れは、逆算時のソースのマッピング位置が複数個存在す
るにもかかわらず、採用ルールが統一的に適用されない
ために生ずる。
【0026】本発明は、テクスチャーマッピングの複数
の走査方法をコマンドで指定したり、描画図形の性質等
から最適な走査方法を自動選択したりして、高速で画質
の良いグラフィックス装置を実現するもので、以下にそ
の詳細を説明する。
【0027】図3は、走査方法選択部による走査方法の
決定処理フローを示している。走査方法の決定方式には
大別してアプリケーション単位指定、コマンド指定、ポ
リゴン単位指定の3のモードがある。まず、CPU11
のコマンドによる指定モードを判別して(1101)、
モードに応じた走査方法の決定処理を実行する。
【0028】アプリケーション単位指定は、もっともマ
クロな指定方法であり固定モードである。たとえば、ゲ
ームのカートリッジのROMなどに、アプリケーション
単位で、テクスチャーマッピングの走査方法を予め記憶
している。自然な画像表現が必要なものにはソース水平
スキャン、高速描画が必要なものには描画水平スキャン
を、それぞれ固定走査方式指定情報として記述し、この
情報を参照して走査方法を決定する(1102)。固定
走査方式指定情報は、コマンド内の走査フィールドに後
述のように記述されている。
【0029】コマンド指定は、描画図形の種類を示す図
形の角数n、描画座標位置と特定ウインドウの内外関
係、描画図形の形状を示す偏平率などの判定条件によ
り、テクスチャーマッピングの走査方法を動的に決定す
る自動モードである。本実施例での図形の角数nは、テ
クスチャーマッピング後に不自然な歪みの発生しない三
角形を判定基準としている。
【0030】コマンド指定による走査方法の決定アルゴ
リズムは、描画図形の種類が三角形か判定し(110
4)、描画図形が所定のウインドウ外か判定し(110
5)、いずれも否(NO)であれば偏平率を計算し(1
106)、偏平率が閾い値より大きいか判定し(110
7)、閾い値より小さければソース水平スキャンを選択
し(1108)、上記判定でいずれかを満たしていれば
(YES)描画水平スキャンを選択する(1109)。
ここでは、単純に3つの判定基準を順番に並べたが、順
番の変更や判定基準の組み合わせ、評価関数の導入、他
の条件の追加など、種々の変形は容易に実現できる。
【0031】ポリゴン単位指定とは、1ポリゴン毎に、
走査方法を指定する固定モードである。コマンド内の走
査フィールドに、後述のように指定されている走査方法
を参照して決定する(1103)。
【0032】このように、CPU11からの指定手法を
判別し、アプリケーション単位指定、コマンド指定また
はポリゴン単位指定のいずれかに応じた処理によって走
査方法を決定し、ソースアドレス発生部103と描画ア
ドレス発生部104へ指示する(1110)。
【0033】図4(a)は、グラフィックスプロセッサ
10のコマンドリストの一例を示している。コマンドリ
ストはポリゴン毎に設定され、コマンドメモリ13に格
納されている。オペコードはコマンドの種類を示す。パ
ラメータはコマンドに付随する条件を規程している。走
査方式指定フィールドは、テクスチャーマッピングの走
査方法の選択を行うフィールドである。ソースアドレス
情報はソースデータの開始アドレスやサイズ、描画アド
レス情報は描画開始アドレスや形状を指定する。このア
ドレス情報から描画するライン数を算出できる。アトリ
ビュートは、画素演算部105で用いる画像処理データ
の参照データを記述している。
【0034】図4(b)は、走査方式指定情報のコマン
ドフィールドの詳細を示している。このコマンドは、固
定モードではCPU11で、自動モードではCPU11
とグラフィックスプロセッサ10によって作成される。
【0035】コマンド解析部上位2ビットは走査方式指
定ビット(SD)を表し、テクスチャーマッピングの走
査モードを決定するための処理手法の指定を行う。SD
=00の手法は固定モードであり、走査モードの変更は
ない。SD=01の手法は自動モードであり、図形種判
定(S)、ウインドウ判定(W)、偏平率判定(H)の
各々のイネブルビットに応じて自動的に走査方法を決定
し、これによって走査方法の動的な変更が可能になる。
ポリゴン単位の個別指定モードは、SD=10でソース
水平スキャン、SD=11で描画水平スキャンをコマン
ドリストにいて指定する。
【0036】図形種判定イネブルビット(S)は、登録
した図形種を描画水平スキャンとすることを許可するビ
ットである。ウインドウ判定イネブルビット(W)は、
登録したウインドウ外に描画される図形を描画水平スキ
ャンとすることを許可するビットである。偏平率判定イ
ネブルビット(H)は描画される図形の偏平率またはそ
の評価量を計算し、登録した閾値より大きいときに描画
水平スキャンで描画することを許可するビットである。
【0037】図5に、ウインドウ判定による走査方法の
自動設定の概念図を示す。画面1200に特定ウインド
ウ1201が設定されている。ウインドウ以外の図形1
202、1206‐1209は、静止した単純な図形で
構成されている。ウインドウ内の図形1203‐120
5は、例えば宇宙船の操縦席のスクリーンを想定してい
て、高速で移動、変形し、複雑な形状をしており、描画
に多くの時間を要している。従って、ウインドウ内の図
形を高速に描画すれば、全体の処理を高速化できる。本
実施例では、ウインドウ判定イネブルビット(W)を1
にすることで、ウインドウ内の図形を高速の描画水平ス
キャンで描画する。
【0038】図6に、図形の偏平率を求めるための概念
図を示す。四角形ABCDの頂点Bを原点として正規化
した概念図で、頂点AのX座標はXa、Y座標はYa、
頂点CのX座標はXc、Y座標はYcと定義する。同図
(a)はYa≧Ycの場合を示し、同図(b)はYa<
Ycの場合を示している。
【0039】偏平率とは、ソース画像に比べて描画画像
の変形量を定量化する指標である。重ね書きが頻発する
のは、左右の辺の傾きが底辺に対して水平に近く、図形
高さが低い場合である。このため、図形高さの最大値
(図6のAI)を評価量とすることができる。
【0040】図形の偏平率は、ソース図形の高さと描画
図形の高さを比較することで判別できる。図6(a)の
場合、描画図形の高さAIは、角CBFが小さければ、
距離AEに近似することができる。距離AEは距離AG
−距離EGであり、距離AGはYa、距離EGはXa*
Yc/Xcと計算できる。これは、三角形BGEと三角
形BFCは相似形であり、EG:CF=BG:BFが成
立するからである。この場合、求めたAEの値は真のA
Iの値に比べて誤差を含んでいる。しかし、AIがAE
を超えることはない。
【0041】同様に、図6(b)の場合、AIはAKと
近似できるので、AK=JB、JB=JG−BGより、
AK=Xc*Ya/Yc−Xaと計算できる。これは、
三角形JGAと三角形BFCは相似形で、JG:BF=
AG:CFが成立するからである。この場合も、求めた
AKは真のAIに比べて誤差を含んでいるが、AIがA
Kを超えることはない。
【0042】上記の例では偏平率の評価量を図形高さと
したが、高さと底辺の比や底辺と側辺がなす角度(図6
の角ABC)によってもよい。なお、図形高さは後述す
る描画ライン数の決定にも利用できる。
【0043】本実施例によれば、テクスチャーマッピン
グの走査方法として、高画質のソース水平スキャンと高
速な描画水平スキャンを、CPUからの指定や所定のポ
リゴン性質等に応じて自動的に選択できる。
【0044】また、図形種別、特定ウインドウとの内外
関係またはポリゴン形状より計算した偏平率などに応じ
て、ダイナミックに走査方法を切り替えることができる
ので、処理性と画質の両方を向上できる。なお、判定条
件の一つとして、要求される描画処理時間による選択も
可能である。
【0045】次に、本発明の他の実施例として、ソース
水平スキャンを高速化する手法を、図4(b)を参照し
て説明する。
【0046】ソース水平スキャン方式では、ソースの高
さだけスキャンして描画するため、描画画像が偏平して
いると多数の重ね書きが発生する。このため、描画する
図形の高さを計算して描画に必要なライン数を取得し、
このライン数に合うようにソースのスキャンを間引いて
描画すれば、その分だけ処理を高速化できる。
【0047】走査方式指定フィールドのスキップモード
(KM)は、CPU11またはグラフィックスプロセッ
サ10からの指定で、ソース水平スキャンの走査ライン
数を切り替える。KM=00で毎ライン描画、KM=0
1で走査ライン数LN(8ビット)で指定したライン数
のみ描画、KM=10で走査飛ばしパターンPT(8ビ
ット)で指定したパターンでラインスキップを実行す
る。
【0048】KM=01のときは、LN本のラインを描
画する場合に平均して間引く必要がある。このため、描
画ライン数LNを基点に走査ラインLを、L=L+Mに
よって繰返し決定する(M=LN)。L>(ソースの全
ライン数AN)となると、その端数(超過数)を新たな
M(=L−AN)として、上記のL=L+Mによる走査
ラインの決定を繰り返す。
【0049】KM=10のときは、PTのパターンで間
引きを指示するが、PTの上位ビットからスキャンし、
該当ビットが1であれば描画しないで次のラインに移
り、該当ビットが0であれば描画する。最下位ビットま
で来たら、再度PTの最上位ビットに戻って繰り返す。
例えば、50%間引きのPTパターンは、フィールドが
8ビットの場合(10101010)である。
【0050】上記の例では、CPUからのコマンドによ
って描画ライン数LNを設定しているが、走査方式指定
フィールドに偏平率のビットを設けて、偏平率の評価量
である図形高さを基に、走査ライン数を自動設定するこ
とも容易に実現できる。たとえば、描画図形の高さに相
当するライン数(ドット数)を、ソース図形の走査ライ
ン数の最小値として設定する。
【0051】本実施例によるソース水平スキャンの高速
化の手法は、グラフィックスプロセッサ10に走査方法
選択部102を有しない、従来タイプのグラフィックス
装置にもそのまま適用できる。この場合、走査方式指定
フィールドのスキップモード(KM)は、CPUから指
定される。
【0052】本実施例のソース水平スキャンによれば、
描画のライン数を限定したり、描画すべきライン数ある
いは描画しないラインをパターン設定して、間引きする
処理ライン数を処理前に確定させ、画質を維持しながら
描画を高速化することができる。
【0053】次に、本発明のグラフィックス装置を実現
するハードウェア構成の一適用例を、図7〜図9により
説明する。
【0054】図7は、走査方法設定部102のハードウ
エア構成を示している。コマンド解析部101からのア
ドレスMAをアドレスデコーダ121でデコードし、デ
ータMDをレジスタRa1からRnに書き込む。制御信
号Trigを入力したら、シーケンサ122が動作し、
ALUa、ALUbとレジスタRa1からRnを用いて
図3のフローを実行する。ここで生成されたソースアド
レス、描画アドレスはバスMLA、MLBを通してソー
スアドレス発生部103、描画アドレス発生部104に
送られる。
【0055】図8はソースアドレス発生部103、描画
アドレス発生部104のブロック図を示す。コマンド解
析部101からのアドレスMAによって選択されるレジ
スタに走査方法設定部102で作成したアドレスパラメ
ータを書込み、アドレス発生のDDAを起動する。ソー
ス側も描画側も同じ構成となる。
【0056】図9は描画部105のブロック図を示す。
ソースアドレス発生部103のアドレスで読み出したソ
ースデータをラッチ1054、1055でタイミング調
整し、合成器1056に入力する。走査方法設定部10
2で生成した重畳データDDは、ラッチ1051を経由
し演算器1052とレジスタ1053に接続され補間処
理される。この補間処理されたデータは合成器1056
の片方の入力に接続され、ソースデータと合成し、ラッ
チ1057を経由し描画メモリ15に書込を行う。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、コマンドによる指定や
描画図形の性質等に応じて、高画質なソース水平スキャ
ンまたは高速な描画水平スキャンを選択してテクチャー
マッピングを実行するため、使い勝手がよく描画の処理
性と画質をともに向上できる。
【0058】本発明によれば、描画図形の性質などをポ
リゴン毎に判定して、画質と処理性の両面からみた最適
な走査方法を動的に決定できるので、グレードの高いグ
ラフィックス装置を提供できる。
【0059】本発明によれば、ソース水平スキャンのソ
ース描画ライン数を間引き指定することができるため、
高画質なソース水平スキャンの処理性を向上できる。ま
た、所定時間内(例えば、実時間あるいは処理終了予定
時間)に描画処理を完了することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるグラフィックス装置の
ブロック構成図。
【図2】テクスチャーマッピングの走査手法を説明する
概念図。
【図3】走査方法の選択を行う処理フローチャート。
【図4】グラフィックスプロセッサのコマンドリストと
コマンドフィールドの説明図。
【図5】ウインドウ判定による走査方法の自動決定を説
明する概念図。
【図6】偏平率の計算方法を説明する概念図。
【図7】走査方法選択部のハード構成図。
【図8】ソースアドレス発生部及び描画アドレス発生部
のハード構成図。
【図9】描画部のハード構成図。
【符号の説明】
10…グラフィックスプロセッサ、11…CPU、12
…プログラムメモリ、13…コマンドメモリ、14…ソ
ースメモリ、15…描画メモリ、16…表示メモリ、1
01…コマンド解析部、102…走査方法選択部、10
3…ソースアドレス発生部、104…描画アドレス発生
部、105…描画部、106…表示アドレス発生部、1
07…表示部、108…スイッチ。
フロントページの続き (72)発明者 松尾 茂 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 成田 正久 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 佐藤 潤 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 曽根 崇 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 山岸 一繁 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース画像を自在に変形して描画するテ
    クスチャーマッピングによる描画方法において、 テクスチャーマッピングの走査方法として、ソース画像
    領域を1ドットづつ水平スキャンして描画画像領域へマ
    ッピングする走査(以下、ソース水平スキャンと呼
    ぶ)、または、前記描画画像領域を1ドットづつ水平ス
    キャンし前記ソース画像領域からマッピングする走査
    (以下、描画水平スキャンと呼ぶ)を、所定の判定基準
    に応じて動的に選択することを特徴とする描画方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記判定基準は、描画図形の種類がn角形以下、描画図
    形が特定ウインドウの外部(または内部)、描画図形の
    変形の程度を示す偏平率が閾い値より大で、これらの一
    つを満足するときは前記描画水平スキャンを選択し、こ
    れらの全てを満足しないときは前記ソース水平スキャン
    を選択することを特徴とする描画方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記偏平率は、描画図形の最大高さまたは最大高さ/底
    辺を算出して求めることを特徴とする描画方法。
  4. 【請求項4】 ソース画像を自在に変形して描画するテ
    クスチャーマッピングによる描画方法において、 ソース画像領域を1ドットづつ水平スキャンして描画画
    像領域へマッピングする走査で、ソース画像領域の走査
    ライン数を間引き指定することを特徴とする描画方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記間引き指定する走査ライン数は、前記描画画像領域
    の図形高さに相当する走査ライン数を最小値とすること
    を特徴とする描画方法。
  6. 【請求項6】 描画すべき画像を指示するCPUと、ソ
    ース画像領域と描画画像領域をそれぞれ有する画像メモ
    リと、前記ソース画像領域のデータを前記描画画像領域
    へテクスチャーマッピングする描画プロセッサを備える
    グラフィックス装置において、 前記描画プロセッサは、前記テクスチャーマッピングの
    複数の走査方法の一つを前記CPUからのモードの指定
    に応じて決定する走査方法選択手段を有することを特徴
    とするグラフィックス装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記複数の走査方法に、前記ソース画像領域を1ドット
    づつ水平スキャンし描画画像領域へマッピングする走査
    (以下、ソース水平スキャンと呼ぶ)と、前記描画画像
    領域を1ドットづつ水平スキャンしソース画像領域から
    マッピングする走査(以下、描画水平スキャンと呼ぶ)
    を含むグラフィック装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、 前記モードの指定には、アプリケーション単位の固定モ
    ード、ポリゴン単位の固定モード、前記描画プロセッサ
    側で決定する自動モードを含むことを特徴とするグラフ
    ィック装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 前記CPUからのコマンド中に、前記ソース水平スキャ
    ンまたは前記描画水平スキャンを指定するフィールドを
    含むことを特徴とするグラフィックス装置。
  10. 【請求項10】 請求項8において、 前記走査方法選択手段は、前記CPUからのコマンドに
    前記自動モードが指定されている場合に、所定の判定条
    件に従ってポリゴン毎の走査方法を動的に決定すること
    を特徴とするグラフィックス装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記自動モード
    は、描画図形の図形種が三角形、描画図形が特定のウイ
    ンドウの外部(内部)、描画図形の偏平率が閾い値より
    大からなる判定条件の一つを満足するときは前記描画水
    平スキャンを、前記判定条件の全てを満足しないときは
    前記ソース水平スキャンを選択することを特徴とするグ
    ラフィックス装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記走査方法選択手段は、テクスチャーマッピングを実
    施する描画図形の偏平率を算出する演算手段を有するこ
    とを特徴とするグラフィックス装置。
  13. 【請求項13】 描画すべき画像を指示するCPUと、
    ソース画像領域と描画画像領域をそれぞれ有する画像メ
    モリと、前記ソース画像領域のデータを前記描画画像領
    域へテクスチャーマッピングする描画プロセッサを備え
    るグラフィックス装置において、 前記CPUまたは前記描画プロセッサのコマンド中に、
    ソース画像領域を1ドットづつ水平スキャンして描画画
    像領域へマッピングする走査で、ソース画像領域の走査
    ライン数を間引き指示するフィールドを有することを特
    徴とするグラフィックス装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記走査ライン数は、描画画像を描画するライン数をポ
    リゴンの頂点座標位置に基づいて演算した値を設定する
    ことを特徴とするグラフィックス装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14において、 前記フィールドは、ビット位置に対応して描画するライ
    ンと描画しないラインを指定する複数のビットを有する
    ことを特徴とするグラフィックス装置。
  16. 【請求項16】 描画すべき画像を指示するCPUと、
    ソース画像領域と描画画像領域をそれぞれ有する画像メ
    モリと、前記ソース画像領域のデータを前記描画画像領
    域へテクスチャーマッピングする描画プロセッサを備え
    るグラフィックス装置において、 前記描画プロセッサは、前記テクスチャーマッピングの
    走査方法として、前記ソース画像領域を1ドットづつ水
    平スキャンし描画画像領域へマッピングする走査(以
    下、ソース水平スキャンと呼ぶ)と、前記描画画像領域
    を1ドットづつ水平スキャンしソース画像領域からマッ
    ピングする走査(以下、描画水平スキャンと呼ぶ)の一
    つを選択する走査方法選択手段を設け、 前記描画プロセッサのコマンド中に、前記ソース水平ス
    キャンにおける前記ソース画像領域の走査ライン数を間
    引き指示するフィールドを有することを特徴とするグラ
    フィックス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8902237B2 (en) 2009-12-15 2014-12-02 Mitsubishi Electric Corporation Image generating apparatus and image generating method

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