JPH0962566A - 情報処理装置およびメモリ管理方法 - Google Patents

情報処理装置およびメモリ管理方法

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JPH0962566A
JPH0962566A JP21317595A JP21317595A JPH0962566A JP H0962566 A JPH0962566 A JP H0962566A JP 21317595 A JP21317595 A JP 21317595A JP 21317595 A JP21317595 A JP 21317595A JP H0962566 A JPH0962566 A JP H0962566A
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JP
Japan
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memory
task
area
memory area
release
Prior art date
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Application number
JP21317595A
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English (en)
Inventor
Takuo Oguchi
琢夫 小口
Kenji Saito
賢爾 斉藤
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、あるタスクがメモリ要求をし
たときにメモリ領域に空きがない場合であっても、他の
タスクが確保しているメモリを、メモリを要求したタス
クに即座に割り当てることにある。 【構成】あるタスクがメモリ要求をしたときにメモリ領
域に空きがない場合、メモリをすでに獲得している他の
タスクに対して、メモリの開放要求を出し、そのタスク
にメモリを開放させることによって、メモリを要求した
タスクにメモリを即座に割り当てる。 【効果】タスク間で互いにメモリを協調的に利用ができ
るため、携帯可能な情報処理装置のように主記憶容量が
少ない場合であっても、マルチタスク機能を実行するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理装置に係る技
術に関するものであり、タスク間相互の協調動作におけ
るメモリ管理に関するものである。特に、記憶容量が限
られている、携帯可能な情報処理装置などに有効であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のメモリ管理方法としては、C言語
で良く使用されるmalloc関数やμITRON(マ
イクロアイトロン)におけるget_blk関数が広く
知られている。これらの関数では、割り当て可能なメモ
リ領域を管理し、関数呼出し時にその領域から要求され
た量のメモリを割り当てる。
【0003】また、ITRON・μITRON標準ハン
ドブック、パーソナルメディア、pp139−145
(1990年12月15日発行)には、マルチタスクシ
ステムにおいてタスク間で共有される固定長メモリブロ
ックの管理機能について示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
malloc関数では、メモリの割り当てに成功すると
そのメモリブロックの先頭アドレスを返し、失敗すると
NULLを返す。メモリ要求時点で割り当て可能なメモ
リ領域に空きがないとメモリ割り当ては失敗する。
【0005】また、get_blk関数では、メモリ割
り当てに成功すると、メモリブロックの先頭アドレスを
返す。メモリ要求時点で割り当て可能なメモリ領域に空
きがないと、他のタスクがrel_blkによりメモリ
ブロックを開放してメモリ要求が充足可能になるまで、
要求元タスクが待たされる。
【0006】いずれの場合も、あるタスクがメモリ要求
をしたとき、上記関数が管理する割り当て可能なメモリ
領域に空きがない場合、他のタスクに既に割り当てられ
ているメモリブロックには開放可能なものがある可能性
があるにもかかわらず、メモリ要求元タスクのメモリ要
求は即座には充足されないことになる。
【0007】本発明の目的は、あるタスクがメモリ要求
をしたとき、上記関数が管理する割り当て可能なメモリ
領域に空きがない場合、メモリをすでに獲得している他
のタスクに対して、メモリの開放要求を出し、当該他の
タスクにメモリを開放させることによって、メモリを必
要とするタスクにメモリを即座に割り当てることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一定容量のメモリ領域を持つメモリを複
数のタスクが共有し、該複数のタスクが各々走行する際
に前記メモリ領域を確保しつつ該複数のタスクを並行し
て走行させるマルチタスクシステム機能を有する情報処
理装置のメモリ管理方法において、前記タスクが、前記
メモリを必要とする時に前記メモリ領域が不足している
場合、前記メモリ領域を確保している他のタスクに通知
し、前記他のタスクが確保しているメモリ領域のうち使
用していない領域がある場合には即座にその領域を開放
し、前記他のタスクが、メモリ領域を開放して前記タス
クがメモリ領域を確保できたことを前記タスクに通知す
ることを特徴とするメモリ管理方法を提供する。
【0009】また、本発明は、一定容量のメモリ領域を
持つメモリを複数のタスクが共有し、該複数のタスクが
各々走行する際に前記メモリ領域を確保しつつ該複数の
タスクを並行して走行させるマルチタスクシステム機能
を有する情報処理装置において、前記タスクが、前記メ
モリを必要とする時に前記メモリ領域が不足している場
合、前記メモリ領域を確保している他のタスクに通知す
る第一の通知手段と、前記他のタスクが確保しているメ
モリ領域のうち使用していない領域がある場合には即座
にその領域を開放するメモリ分配手段と、前記他のタス
クが、メモリ領域を開放して前記タスクがメモリ領域を
確保できたことを前記タスクに通知する第2の通知手段
とを有することを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0010】
【作用】メモリ割り当て関数が呼び出されたときに、そ
の関数が管理するメモリブロックに割り当て可能な領域
が不足している場合に、既に他のタスクに割り当てられ
ているメモリブロックを開放するように信号を送る。そ
の信号を受けた被要求タスクは、メモリを開放できるな
らば開放する。この結果、要求元タスクの要求が満足さ
れるならばメモリブロックを割り当て処理を終了する。
また、その時点でまだ要求が満足できないならば引き続
き他のタスクにメモリ開放を要求し、メモリ要求が充足
されるまでこれらの処理手順を繰り返す。
【0011】また、被要求タスクは、使用者にメモリ開
放をしてもよいかどうかを選択させ、その結果メモリ開
放要求を拒絶してもよい。
【0012】これにより、携帯可能な情報処理装置のよ
うにメモリの容量に限りのある場合であっても、メモリ
を必要とするタスクのメモリ開放要求を即座に満たすこ
とができるので、使用者の使い勝手が向上する。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面に従っ
て、詳細に述べる。
【0014】図1において、101はCPU、102は
ROM、103はRAM、104はI/Oポート、10
5は液晶表示装置、106はデジタイザ、107はモデ
ムユニット、108はキーボードである。
【0015】ROM102は、本発明に係る方法を実現
するプログラム手段を格納する。RAM103は、本発
明に係る方法により割り当て管理されるメモリ領域であ
る。デジタイザ106は、タブレットあるいはマウスの
ようなポインティングデバイスであり、液晶表示装置と
一体型の液晶タブレットでもよい。モデムユニットは、
電話回線と接続するためのデータ/ファックスモデムで
ある。キーボード108は、前記液晶タブレットを使用
したソフトウェアキーボードでもよい。
【0016】図2は、図1の装置の上で走行するプログ
ラム手段の構成図である。201は、たとえばμITR
ONのようなマルチタスクオペレーティングシステムの
カーネルである。202から204は、カーネル上で走
行するタスクである。本実施例では、タスク1をメモリ
管理タスク、タスク2、3を、メモリ管理タスクのクラ
イアントとなるファックス表示プログラムおよび通信端
末プログラムとする。ファックス表示プログラムは、受
信したファックスデータを液晶表示装置105に表示す
る。この目的のため、本プログラムは、表示データを格
納するメモリブロックを必要とする。通信端末プログラ
ムは、モデム107からのデータを表示し、また、キー
ボード108からの入力をモデムに送出する。本プログ
ラムは、モデムから受け取ったデータを通信ログとして
残すためにメモリブロックを必要とする。
【0017】メモリ管理タスクおよびそのクライアント
タスクの基本的な手順を図3に示す。各タスクは、タス
ク固有の初期化処理301を行ったのち、メッセージ処
理ループに入る。メッセージ処理ループでは、まずメッ
セージ受信待ち302を行い、メッセージ受信後、その
メッセージに対する処理ハンドラ303を実行する。メ
ッセージがタスク終了要求である場合にはステップ30
4でタスクを終了する。
【0018】図4は、RAM103の内部の割り当てを
示す図である。先頭のブロック401は、静的変数領
域、後続のブロックはスタック領域402、本発明のメ
モリ割り当て方式によって管理される排他メモリ領域4
03である。RAMの残り領域はヒープ領域404とし
て動的に使用できるメモリブロックである。
【0019】図5は、RAM103に配置する排他メモ
リ領域のデータ構造を表す図である。501は、メモリ
ブロックの先頭アドレスを格納する配列を格納するエリ
ア、502は、メモリブロックを使用しているクライア
ントタスクのメールボックスIDを格納するエリア、5
03は、割り当てるメモリブロックである。図5では、
クライアントタスクの数を2個、メモリブロックの数を
2個(各16KB)とした場合の例を示している。
【0020】以下、本実施例の動作を、図6から図9
の、フローチャートに従って説明する。
【0021】図6は、クライアントタスクの1つである
ファックス表示プログラムの動作を表すフローチャート
である。本タスクは、ステップ601でタスク固有の初
期化処理を行う。特に、本発明のメモリ管理方式を使用
するために、獲得したメモリブロックのアドレスを格納
する変数BufFaxをNULLに初期化する。ステッ
プ602では、メッセージの受信待ちを行う。メッセー
ジの受信後、ステップ603でそのメッセージが表示要
求であるかどうかを判定し、もしそうであれば、ステッ
プ604に進む。そうでなければステップ605に進
む。ステップ604では、表示データの格納用に、メモ
リブロック要求メッセージをメモリ管理タスクにおく
る。この要求を以下、SHMallocと呼ぶ。SHM
allocの処理内容は後に詳述する。SHMallo
cによってメモリブロックが獲得できた場合にはそのア
ドレスをBufFaxに代入し、ステップ606に進
む。メモリブロックが獲得できない場合には、ステップ
602に戻る。ステップ606では、表示データを獲得
したメモリブロックに格納して、液晶表示装置105に
表示し、ステップ602に戻る。
【0022】ステップ605では、受信メッセージがメ
モリ開放要求であるかどうかを判定し、もしそうであれ
ばステップ606に進み、もしそうでなければステップ
602に戻る。ステップ606では、メモリ開放処理を
行う。メモリ開放処理は、メモリブロック開放メッセー
ジをメモリ管理タスクに送る。これを以下、SHFre
eと呼ぶ。SHFreeの処理内容は後に詳述する。ま
た、本ステップで、BufFaxをNULLにしステッ
プ602に戻る。
【0023】図7は、クライアントタスクの1つである
通信端末プログラムの動作を表すフローチャートであ
る。本タスクは、ステップ701でタスク固有の初期化
処理を行う。特に、本発明のメモリ管理方式を使用する
ために、獲得したメモリブロックのアドレスを格納する
変数BufTerminalをNULLに初期化する。
また、BufTerminalの指すメモリブロックに
有効なログが格納されているかどうかを表すBufTe
rminalDirtyを0に設定する。0は、有効な
ログが格納されていないことを表すものとする。
【0024】ステップ702では、メッセージの受信待
ちを行う。メッセージの受信後、ステップ703でその
メッセージが表示要求であるかどうかを判定し、もしそ
うであれば、ステップ704に進む。そうでなければス
テップ705に進む。ステップ704では、ログデータ
の格納用に、メモリブロック要求メッセージをメモリ管
理タスクにおくる。これによってメモリブロックが獲得
できた場合にはそのアドレスをBufTerminal
に代入し、ステップ702に戻る。メモリブロックが獲
得できない場合には、ステップ702に戻る。
【0025】ステップ705では、受信メッセージがモ
デムからのデータであるかどうかを判定し、そうであれ
はステップ706に進む。そうでなければ、ステップ7
07に進む。ステップ706では、モデムからのデータ
をログデータの領域に追加し、液晶表示装置に表示す
る。また、BufTerminalDirtyを1に設
定する。その後ステップ702に戻る。
【0026】ステップ707では、受信メッセージがキ
ーボードからの入力であるかを判定する。もしそうであ
れば、ステップ708に進み、そうでなければステップ
709に進む。ステップ708では、キーボードからの
入力文字をモデムに送信して、ステップ702に戻る。
【0027】ステップ709では、受信メッセージが、
タブレットからのメッセージであるかを判定し、もしそ
うであればステップ710に進み、そうでなければステ
ップ711に進む。ステップ710では、タブレットか
らのメッセージが、利用者のメモリ開放に対する承認メ
ッセージであれば、ステップ712に進み、そうでなけ
れば、利用者からのメモリ開放に対する拒絶メッセージ
と判断し、ステップ713に進む。
【0028】ステップ712では、メモリ開放処理を行
う。メモリ開放処理は、メモリ開放を行うことをパラメ
タで指定してメモリブロック開放メッセージをメモリ管
理タスクに送る。また、本ステップで、BufTerm
inalをNULLにし、BufTermnalDir
tyを0にする。その後ステップ702に戻る。
【0029】ステップ713では、メモリ開放拒絶処理
をおこなう。メモリ開放拒絶処理は、メモリ開放を行わ
ないことをパラメタで指定してメモリブロック開放メッ
セージをメモリ管理タスクに送る。その後ステップ70
2に戻る。
【0030】ステップ711では、受信メッセージがメ
モリ開放要求であるかどうかを判定し、もしそうであれ
ばステップ714に進み、もしそうでなければステップ
702に戻る。ステップ714では、BufTermi
nalDirtyが1であるかどうかを判定する。Bu
fTerminalDirtyが1であればステップ7
15に進み、そうでなければステップ712に進む。ス
テップ715では液晶表示装置に、ログを破棄してもよ
いかどうかを問合せる表示をおこなう。その後、ステッ
プ702に戻る。
【0031】図8は、メモリ管理タスクの動作を表すフ
ローチャートである。
【0032】メモリ管理タスクは、ステップ801で管
理データの初期化を行う。すなわち、排他メモリ領域
(403)内のエリア501に、割当可能なメモリブロ
ックの各先頭アドレスを格納する。また、エリア502
の内容を0クリアする。
【0033】ステップ802では、メッセージの受信待
ちを行う。メッセージの受信後、ステップ803で、そ
のメッセージがメモリブロック要求メッセージであるか
どうかを判定し、もしそうであれば、ステップ804に
進む。そうでなければステップ805に進む。ステップ
804では、メモリ割り当て処理を行ったのちステップ
802に戻る。ステップ805では、メッセージがメモ
リブロック開放メッセージであるかどうかを判定し、も
しそうであれば、ステップ806に進む。そうでなけれ
ばステップ802に戻る。
【0034】ステップ805ではメモリブロック割り当
て処理を行う。その後、ステップ802に戻る。
【0035】ステップ806では、メモリブロック開放
メッセージの処理を行う。メモリブロック開放メッセー
ジの発信元のメールボックスIDと合致するエリア50
2のエントリをすべて0に設定する。その後ステップ8
02に戻る。
【0036】図9は、上記のステップ805のメモリブ
ロック割り当て処理の詳細を表すフローチャートであ
る。この処理では、エリア502のメモリブロックを使
用しているクライアントタスクのメールボックスIDを
スキャンする。スキャンするためにカーソル変数を使用
する。カーソル変数は、エリア502に格納されたクラ
イアントタスクのメールボックスIDの配列のインデク
ス(index)である。
【0037】ステップ901では、インデクスを開始位
置0にセットする。ステップ902では、インデクスが
エリア502の終端を越えているかを判定する。もし越
えているなら、ステップ903に進み、越えていないな
らばステップ904に進む。
【0038】ステップ903では、割り当て失敗の処理
を行う。エリア502を逆向きにスキャンし、メモリ要
求タスクと同一のメールボックスIDが格納されている
エリア502のエントリを0にする。SHMalloc
関数でNULLをリターンすることによりメモリ割り当
て失敗を要求元タスクに通知し、ステップ905に進
む。ステップ905では、ステップ802に戻る。
【0039】一方ステップ904では、インデクスで示
されるエリア502のエントリが0であるかどうかを判
定する。0であれば、ステップ906に進みそうでなけ
ればステップ907に進む。ステップ906では、イン
デクスで示されるエントリにメモリ要求タスクのメール
ボックスIDをセットすし、ステップ911に進む。ス
テップ911では、メモリ要求タスクが要求するサイズ
のメモリブロックが確保されたかどうかを判定し、もし
確保されたならばステップ912に進み、まだサイズが
不足ならばステップ913に進む。
【0040】ステップ912では、確保した一連のメモ
リブロックの先頭アドレスをSHMallocにリター
ン値としてメモリ要求タスクに通知し、ステップ905
に進む。
【0041】ステップ913では、indexを増加さ
せ次の候補エントリに位置付ける。ステップ907で
は、インデクスで示されるエントリに格納されたメール
ボックスIDにメモリ開放要求メッセージを送信し、ス
テップ908でそのメッセージに対する回答を待つ。
【0042】ステップ908では、ステップ907で得
られた回答メッセージがメモリ開放拒絶を表すメッセー
ジであるかどうかを判定し、もしそうであればステップ
909に進み、そうでなければステップ910に進む。
【0043】ステップ909では、エリア502を逆向
きにスキャンし、メモリ要求タスクと同一のメールボッ
クスIDが格納されているエリア502のエントリを0
にする。その後、エリア502のスキャンを継続し、直
前にメモリの開放を拒絶したタスクのメールボックスI
D以外の値をもつエントリにインデクスを位置付ける。
その後ステップ902に戻る。
【0044】ステップ910では、エリア502を正順
にスキャン、メモリ開放要求に応じたタスクのメールボ
ックスIDが格納されたエントリの値を0に設定する。
その後、ステップ906に進む。
【0045】本実施例によれば、あるクライアントタス
クにおいてメモリ要求が生じたときに、メモリ管理タス
クが既に十分な空き領域を持っている場合だけでなく、
他のタスクが開放可能なメモリブロックを持っている場
合にも、そのタスクに通知してそのメモリブロックを開
放させることにより、メモリ要求を満たすことができ
る。また、そのメモリ開放要求に対して、利用者への問
合せ等の結果に応じて開放要求を拒絶することもでき、
タスク間の協調的メモリ利用ができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、限られた主記憶容量の
構成で複数のタスクを走行させるマルチタスクシステム
機能を実行させる場合であっても、タスクのメモリ要求
発生時に、メモリ管理タスクが管理する割り当て可能な
メモリ領域に空きがない場合には、他のタスクにメモリ
を開放させることによって、要求元タスクにメモリを割
り当てることができ、タスク間の協調的メモリ利用がで
きる。このため、主記憶容量を低減できるという効果が
ある。
【0047】また、メモリを必要とするタスクのメモリ
開放要求を即座に満たすことができるので、使用者の使
い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1の装置の上で走行するプログラム手段の構
成図である。
【図3】メモリ管理タスクおよびそのクライアントタス
クの基本的な手順を表すフローチャートである。
【図4】RAMの内部の割り当てを示す図である。
【図5】RAMに配置する排他メモリ領域のデータ構造
を表す図である。
【図6】クライアントタスクの1例の動作を表すフロー
チャートである。
【図7】クライアントタスクの1例の動作を表すフロー
チャートである。
【図8】メモリ管理タスクの動作を表すフローチャート
である。
【図9】メモリ管理タスクの動作を表す詳細フローチャ
ートである。
【符号の説明】 801…メモリ管理タスクの初期化ステップ 802…メッセージ受信ステップ 805…メモリ割り当て処理 806…メモリ開放処理
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 賢爾 神奈川県横浜市中区尾上町六丁目81番地日 立ソフトウェアエンジニアリング株式会社 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定容量のメモリ領域を持つメモリを複数
    のタスクが共有し、該複数のタスクが各々走行する際に
    前記メモリ領域を確保しつつ該複数のタスクを並行して
    走行させるマルチタスクシステム機能を有する情報処理
    装置のメモリ管理方法において、 前記タスクが、前記メモリを必要とする時に前記メモリ
    領域が不足している場合、前記メモリ領域を確保してい
    る他のタスクに通知し、 前記他のタスクが確保しているメモリ領域のうち使用し
    ていない領域がある場合には即座にその領域を開放し、 前記他のタスクが、メモリ領域を開放して前記タスクが
    メモリ領域を確保できたことを前記タスクに通知するこ
    とを特徴とするメモリ管理方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記他のタスクは、前
    記他のメモリが確保しているメモリ領域の全てを使用し
    ている場合、メモリ領域の開放を拒否し、 前記他のタスクがメモリ領域の開放を拒否したことを前
    記タスクに通知することを特徴とするメモリ管理方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記他のタスクのメモ
    リ領域の開放をするか否かを前記情報処理装置の表示画
    面に表示し、 前記他のタスクのメモリ領域の開放の可否を選択し、 前記選択結果を前記他のタスクに通知することを特徴と
    するメモリ管理方法。
  4. 【請求項4】一定容量のメモリ領域を持つメモリを複数
    のタスクが共有し、該複数のタスクが各々走行する際に
    前記メモリ領域を確保しつつ該複数のタスクを並行して
    走行させるマルチタスクシステム機能を有する情報処理
    装置において、 前記タスクが、前記メモリを必要とする時に前記メモリ
    領域が不足している場合、前記メモリ領域を確保してい
    る他のタスクに通知する第一の通知手段と、 前記他のタスクが確保しているメモリ領域のうち使用し
    ていない領域がある場合には即座にその領域を開放する
    メモリ分配手段と、 前記他のタスクが、メモリ領域を開放して前記タスクが
    メモリ領域を確保できたことを前記タスクに通知する第
    2の通知手段とを有することを特徴とする情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記分配手段は、前記
    他のメモリが、確保しているメモリ領域の全てを使用し
    ている場合、メモリ領域の開放を拒否し、 前記他のタスクがメモリ領域の開放を拒否したことを前
    記第2の通知手段が前記タスクに通知することを特徴と
    する情報処理装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、さらに前記他のタスク
    のメモリ領域の開放をするか否かを選択させる情報を表
    示する表示手段を有し、 表示手段に表示された情報を選択した結果を前記第1の
    通知手段により前記他のタスクに通知することを特徴と
    する情報処理装置。
JP21317595A 1995-08-22 1995-08-22 情報処理装置およびメモリ管理方法 Pending JPH0962566A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259886A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Ricoh Co Ltd プラグアンドプレイ機能を有した機器の制御装置、制御方法並及び制御プログラム
WO2012014511A1 (ja) * 2010-07-30 2012-02-02 株式会社日立製作所 メモリ管理方法、メモリ管理プログラム、計算機
US9542308B2 (en) 2014-04-14 2017-01-10 Kyocera Document Solutions Inc. Electronic device that completes execution of task immediately, method for managing memory, and recording medium

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