JPH0957081A - 粉末薬品の供給、溶解装置 - Google Patents

粉末薬品の供給、溶解装置

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JPH0957081A
JPH0957081A JP23316895A JP23316895A JPH0957081A JP H0957081 A JPH0957081 A JP H0957081A JP 23316895 A JP23316895 A JP 23316895A JP 23316895 A JP23316895 A JP 23316895A JP H0957081 A JPH0957081 A JP H0957081A
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JP
Japan
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tank
chemical
feeder
powder
powder chemical
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Pending
Application number
JP23316895A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Kitagawa
幹夫 北川
Noboru Yamada
登 山田
Hideyo Yamauchi
英世 山内
Norio Ishizaka
規夫 石坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Koyo Giken KK
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Koyo Giken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末薬品を収容した貯留槽、及び貯留槽から
粉末薬品を排出するフィーダと、粉末薬品を溶解する反
応槽とを任意に離して設置し、貯留槽、及びフィーダ
と、反応槽のどちらの維持管理をも容易にすると共に、
フィーダから反応槽まで乾燥状態のまゝ粉末薬品を移送
し、移送途中で粉末薬品が堆積したり、吸湿して移送で
きなくなることを防止する。 【解決手段】 粉末薬品の貯留槽10からフィーダ13
によって粉末薬品を排出し、その粉末薬品を水と混合す
る混合槽17を備えた反応槽16で溶解する粉末薬品の
供給、溶解装置において、フィーダの粉末薬品の排出口
15と、反応槽の混合槽17との間に、乾燥空気を駆動
媒体とし、内部に供給される粉末薬品を乾燥空気で流送
する複数のエゼクター21と、各エゼクターの出口と接
続し、エゼクターから流出する粉末薬品を受入れて誘導
する複数の誘導直管22とからなる遠隔移送装置20を
配置し、フィーダの粉末薬品の排出口15に第1段のエ
ゼクター21−1を接続し、反応槽の混合槽17に最終
段の誘導直管22−3を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、消石灰(水酸化
カルシウム)、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム等の粉
末薬品を、産業排水等の酸性の排水を中和したり、排水
のpHを調整したりするため、中和用や、pH調整用の
反応槽に至る直前まで、水に溶解、懸濁することなく、
粉末の状態で移送し、効率的なpH調整を行うと共に、
粉末薬品の貯留槽と反応槽とを距離を保って設置し、そ
の維持管理を容易にした粉末薬品の供給、溶解装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】種々の産業廃水を処理するに際し、排水
のpHを処理目的に合せて調整することは処理の基本で
ある。通常、排水のpHをアルカリ側に調整したり、酸
性の排水を中和するには、水に溶解した苛性ソーダも使
用されるが、薬品のコスト面からより安価な消石灰が多
く用いられている。消石灰を使用する場合、時間当り数
10kgの消石灰を使用する大規模装置では粉末状の消
石灰を直接にpH調整用反応槽内に投入することもある
が、時間当り数kg、又は数gの投入量である小型装置
を含めた一般的な排水処理には、予め消石灰を水に懸濁
し、消石灰濃度5〜20%のスラリーとして使用してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スラリー状の
消石灰を使用する場合は、以下に示す多くの問題点があ
る。 スラリー状消石灰は懸濁濃度にもよるがコストが高
い。 スラリー中での消石灰の沈降分離を防止するため、ス
ラリー貯留槽内を常時、ポンプや攪拌機で攪拌する必要
があり、攪拌装置、攪拌装置の運転にコストが掛かる。 pH調整用反応槽内にスラリー状消石灰を投入する
際、投入配管内で消石灰が沈積して管を閉塞する。閉塞
防止のため、投入配管の投入点と貯留槽との間をループ
状にし、絶えず投入点と貯留槽との間でスラリーを循環
する必要がある。 スラリー状消石灰は凍結するため、貯留槽や投入配管
には凍結防止対策を講じる必要がある。
【0004】更に、従来のスラリー状消石灰の製造装置
は、反応槽の真上にフィーダと貯留槽とを配置し、フィ
ーダが貯留槽から取出した消石灰を反応槽に投下する方
式が一般的であるが、この方式ではフィーダや、貯留槽
の設置場所が限定されると共に、その維持管理が面倒で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
点を解消することを目的に開発されたもので、粉末薬品
の貯留槽からフィーダによって粉末薬品を排出し、その
粉末薬品を水と混合する混合槽を備えた反応槽で溶解す
る粉末薬品の供給、溶解装置において、フィーダの粉末
薬品の排出口と、反応槽の混合槽との間に、乾燥空気を
駆動媒体とし、内部に供給される粉末薬品を乾燥空気で
流送する複数のエゼクターと、各エゼクターの出口と接
続し、エゼクターから流出する粉末薬品を受入れて誘導
する複数の誘導直管とからなる遠隔移送装置を配置し、
フィーダの粉末薬品の排出口に第1段のエゼクターを接
続し、反応槽の混合槽に最終段の誘導直管を接続したこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図示の実施形態において、10は
粉末薬品を貯留する貯留槽、13は貯留槽から内部の粉
末薬品を取出して排出するフィーダ、16は粉末薬品を
水と混合させる混合槽17を上部に備えた反応槽であっ
て、反応槽は、それ自体で中和槽、pH調整槽である。
【0007】貯留槽は、貯留した粉末薬品が内部で堆積
するのを防止するためバイブレータ11や、攪拌装置1
2を槽内に備えている。フィーダは、貯留槽の底部に1
軸方式、又は多軸方式のスクリューコンベア14を組入
れたスクリュー式の給粉機で、運転によって取出した粉
末薬品はスクリューコンベアの外筒の先端にある下向き
の排出口15から排出される。粉末薬品の排出量は、ス
クリューコンベアの回転速度を可変に調節したり、スク
リューコンベアを間欠運転して調整する。又、pH調整
のために粉末薬品を排出する場合は、pH調整用反応槽
内のpH計と連動してフィーダ13に自動運転を行わせ
ることも可能である。
【0008】反応槽の混合槽内での混合手段は、種々な
構造のものを採用できるが、こゝでは一例として多段の
濡れ壁方式を示す。これは混合槽17の内部に、上下方
向に僅かな間隔を保ち、約45度の傾斜の複数枚の傾斜
板18を上から下に向かってジグザグ状に配置したもの
で、各段の傾斜板上に注水装置19で水を供給すると、
水は各段の傾斜板上に水膜を形成しながら流下し、移送
されて来た粉末薬剤をその水膜で水と混合させる方式で
ある。この濡れ壁方式の利点は、傾斜壁の段数を調整
と、流下する水量である水膜の厚さの調整により、水と
粉末薬品の混合速度を容易に調整できると共に、混合槽
内で閉塞が起きる可能性が少ないことである。しかし、
濡れ壁方式以外の混合手段としては、混合槽内に水を噴
霧状に噴出させる方式を採用できるが、この方式は噴霧
ノズル付近に薬剤がベトベトに付着し、効率的に噴霧で
きなくなることがある。この噴霧方式を採用する場合は
噴霧ノズルの閉塞防止を完全に行う必要がある。
【0009】粉末薬品の貯留槽と、反応槽とを距離を保
って設置し、その維持管理を容易にするため、遠隔移送
装置20をフィーダの粉末薬品の排出口15と、反応槽
の混合槽17との間に設ける。この遠隔移送装置20
は、乾燥空気を駆動媒体とし、内部に供給される粉末薬
品を乾燥空気で流送する複数のエゼクター21と、各エ
ゼクターの出口と接続し、エゼクターから流出する粉末
薬品を受入れて誘導する複数の誘導直管22とからな
り、第1段のエゼクターをフィーダの排出口15に接続
し、最終段の誘導直管を反応槽の混合槽に接続する。エ
ゼクターへの空気は、エアコンプレッサーから手動弁2
3、除湿装置24、減圧弁25を経て図では第1段、第
2段、第3段の各エゼクター21−1,2,3へ分岐し
て供給する。
【0010】手動弁23はエゼクターへの供給空気を所
定流量に調整し、減圧弁25はエゼクターへの供給空気
を所定圧力に調整し、除湿装置24は、消石灰等の粉末
薬品が水分を吸収すると、配管内で固まり、閉塞を起す
ので閉塞が起きないように空気中の水分を除去する。こ
の乾燥空気は元圧が5kg/cm2 以上、各エゼクター
への空気圧は0.5〜5kg/cm2 であり、空気流量
は、エゼクターの空気噴出部からの噴出速度が500〜
1500m/秒の範囲内とし、各段の誘導直管22内の
流速が5〜15m/秒の範囲内に設定することが好まし
い。上記した圧力や速度は粉末状石灰を移送するときの
条件であり、炭酸カルシウムや、炭酸ナトリウムを移送
する際はそれらに適した条件で行わねばならない。
【0011】エゼクターを複数段設置したのは、フィー
ダ13で切り出された粉末薬品を、貯留槽やフィーダか
ら遠隔地にある混合槽17に向かって誘導直管の内部で
堆積することなく移送するためであり、特に第1段のエ
ゼクター21−1はフィーダが切り出した所定量の粉末
薬品をフィーダ内部に堆積することなく、第1段誘導直
管22−1に移送せねばならない。そのためには、第1
段のエゼクター21−1は、図示のようにフィーダの下
向きの排出口15に45〜60°傾けて設置し、フィー
ダが切り出した粉末薬品がフィーダの排出口の内部に堆
積するのを防止し、第1段の誘導直管22−1に供給す
る。第2段のエゼクター21−2は、第1段の誘導直管
から供給された粉末薬品を、均等に分散させた状態で移
送するものであり、1段目のエゼクターへの粉末薬品の
供給量が多少変動して空気量が多少不足する場合でも、
2段目から更に空気を補給し、変動を吸収することがで
きるので、粉末薬品を安定して分散状態に維持できる。
又、第3段以降のエゼクターは、誘導直管との屈曲部に
設ける。
【0012】フィーダ13と混合槽17は設置場所が離
れるため、この両者を配管で連結すると曲がりが多くな
り、この配管内に空気を駆動媒体としてフィーダから混
合槽に向けて粉末薬品を流送すると、空気の流れは配管
の直進部に比べて曲がり部で大きく乱れ、粉末薬品は曲
がり部で堆積する。そこで、本発明では上記配管の曲が
り部にエゼクター21を設置し、粉末薬品の堆積を防止
し、配管の直進部に誘導直管22を配置したのであっ
て、曲がり部に設置したエゼクターは配管の曲がりきっ
た方向に出口端が向くようにする。又、配管の曲がり部
の角度が45°以上の場合もエゼクターを設置する必要
が高い。
【0013】反応槽16をpH中和槽とし、図示の装置
で消石灰をpH中和槽の混合槽に流送して運転を行っ
た。貯留槽の容量は20立で、その側壁には堆積防止用
の小型バイブレータ11を取付け、槽内下部には毎分1
回転する攪拌装置12を設置した。フィーダ13には直
径25mm、長さ200mmの1軸方式のスクリューコ
ンベア14を組入れた。スクリューコンベアは100W
の可変モータで回転させ、回転数は毎分10〜50回転
まで可変とした。又、pH中和槽内に設置したpH計と
可変モータを連動させ、任意のpH範囲でスクリューコ
ンベアが稼働するように設定した。尚、フィーダの最大
消石灰供給能力は時間当り6kgである。
【0014】エゼクターは内径25mm、空気噴出口の
口径2mm、長さ150mmであり、誘導直管は内径1
8mm、長さ10mの透明のアクリル製のチューブを使
用した。フィーダの下向き排出口15に、第1段エゼク
ター21−1を、空気噴射部を斜め下に向けて45°の
角度で設置し、圧力を2kg/cm2 に調整した乾燥空
気を毎分100〜200立で流入し、フィーダが切り出
した消石灰を第1段誘導直管22−1を経て第2段エゼ
クター21−2に移送した。第2段エゼクター21−2
と第2段誘導直管22−2は水平に設置してあり、第2
段エゼクターにも圧力2kg/cm2 の乾燥空気を毎分
100〜200立で流入させ、消石灰を第2段誘導直管
の先端に直角下向きに設置した第3段エゼクター21−
3に移送した。第3段エゼクター21−3にも圧力2k
g/cm2 の乾燥空気を毎分100〜200立で流入さ
せ、第3段誘導直管22−3を通じ消石灰をpH調整槽
の混合槽に流送した。第1段、第2段、第3段のエゼク
ターの空気噴出部からの空気噴出速度は538〜107
6m/秒、第1段、第2段、第3段の誘導直管内の流速
は6.6〜13.1m/秒である。
【0015】pH調整槽16上には幅200mm、長さ
300mm、高さ1000mmの混合槽17を設置し、
槽内に幅200mm、長さ300mmの傾斜板18を6
枚、45°の傾斜角でジグザグ状に配置し、各傾斜板の
上面に工業用水を注水装置19で毎分5〜10立で流下
させ、各傾斜板の表面に水膜を形成した。混合槽の上部
には最終段の誘導直管22を連結して消石灰を空気と共
に投下し、消石灰を水膜に混合した。混合槽から流下し
た消石灰混合液を攪拌機26によりpH中和槽で原水に
溶解した。
【0016】
【発明の効果】貯留槽内の粉末状消石灰など粉末薬品を
フィーダで切り出し、遠隔移送装置により乾燥空気で反
応槽上の混合槽に乾燥状態のまゝ移送し、混合槽で水と
混合し、その下の中和槽で溶解する。従って、スラリー
状薬剤に較べてコストの安価な粉末薬品を使用すること
ができる。更に、粉末薬品の貯留槽や、フィーダを反応
槽の上部に設置する必要がなくなり、反応槽から離れた
任意の場所に貯留槽、フィーダを設置できるので、反応
槽と、貯留槽、フィーダのどちらも維持管理が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉末薬品の供給、溶解装置の一実
施形態の説明図である。
【符号の説明】
10 貯留槽 11 バイブレータ 12 攪拌装置 13 フィーダ 14 スクリューコンベア 15 スクリューコンベアの排出口 16 反応槽(pH調整槽、中和槽) 17 混合槽 18 傾斜板 19 注水装置 20 遠隔移送装置 21 エゼクター 22 誘導直管 23 手動弁 24 除湿装置 25 減圧弁 26 攪拌機
フロントページの続き (72)発明者 山内 英世 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 石坂 規夫 千葉県習志野市香澄1−1−6−301

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末薬品の貯留槽からフィーダによって
    粉末薬品を排出し、その粉末薬品を水と混合する混合槽
    を備えた反応槽で溶解する粉末薬品の供給、溶解装置に
    おいて、フィーダの粉末薬品の排出口と、反応槽の混合
    槽との間に、乾燥空気を駆動媒体とし、内部に供給され
    る粉末薬品を乾燥空気で流送する複数のエゼクターと、
    各エゼクターの出口と接続し、エゼクターから流出する
    粉末薬品を受入れて誘導する複数の誘導直管とからなる
    遠隔移送装置を配置し、フィーダの粉末薬品の排出口に
    第1段のエゼクターを接続し、反応槽の混合槽に最終段
    の誘導直管を接続したことを特徴とする粉末薬品の供
    給、溶解装置。
JP23316895A 1995-08-21 1995-08-21 粉末薬品の供給、溶解装置 Pending JPH0957081A (ja)

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