JPH0957004A - 段塔式気液接触装置 - Google Patents

段塔式気液接触装置

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JPH0957004A
JPH0957004A JP22008195A JP22008195A JPH0957004A JP H0957004 A JPH0957004 A JP H0957004A JP 22008195 A JP22008195 A JP 22008195A JP 22008195 A JP22008195 A JP 22008195A JP H0957004 A JPH0957004 A JP H0957004A
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JP
Japan
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liquid
distillation
gas
column
liquid receiving
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JP22008195A
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English (en)
Inventor
Tadashi Yazaki
正 矢崎
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ライセンスにより決められた塔径において、製
造量をアップすることのできる段塔式気液接触装置を提
供する。 【解決手段】上下に隣り合う蒸留棚1a,1bのうち、
上側の蒸留棚1aから溢流して流下する液体Aを受け止
める液受け部3を、上記上下の蒸留棚1a,1bの間の
空間内に配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、酒精アルコール
等の蒸留に用いられる段塔式気液接触装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、酒精アルコール等の蒸留に用いら
れるバブルキャップ式の蒸留塔には、図7および図8に
示すような溢流方式が一般に採用されている。この方式
では、一側にダウンカマー12aが取付けられたバブル
キャップ型の蒸留棚(トレイ)11aと、他側にダウン
カマー12bが取付けられたバブルキャップ型の蒸留棚
11bとが交互に多段に設けられた塔本体10内におい
て、ダウンカマー12aを流下して上側の蒸留棚11b
の一側から流入した液体Aが上側の蒸留棚11bの他側
に向かって流動し、この流動の間にバブルキャップ13
を通過する気体と気液接触し、上側の蒸留棚11bの他
側まで移動した液体Aはまた溢流してダウンカマー12
bを流下し下側の蒸留棚11aの他側に流入するように
している。このようなダウンカマー12a,12bは、
その下端部が各蒸留棚11a,11bの液面より下方ま
で延びており、これにより、液体Aでシールされて、ベ
ーパーがダウンカマー12a,12b内側に浸入しここ
を上がらないにようにしている。一方、図9および図1
0に示すように、パイプ14a,14bを利用した溢流
方式も採用されている。この方式では、上記ダウンカマ
ー12a,12bに代えて、パイプ14a,14bが用
いられている。それ以外の部分は上記方式と同様であ
り、同様の部分には同じ符号を付している。上記パイプ
14a,14bも、上記ダウンカマー12a,12bと
同様に、その下端部が各蒸留棚11a,11bの液面よ
り下方まで延びている。また、上記塔本体10が小径
(すなわち、各蒸留棚11a,11bが小径棚)である
場合には、各蒸留棚11a,11bを塔本体10の内周
面に溶接する時の歪みを小さくするため、各蒸留棚11
a,11bのコーナーにアール(R)15を付けてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、酒精ア
ルコール用の蒸留塔はライセンスにより塔径が決められ
ているため、塔径をアップすることにより製造量を増量
することができない。そこで、各蒸留棚11a,11b
に設けるバブルキャップ13の径や数量を増加すること
で製造量を増量する方法が考えられるが、バブルキャッ
プ13を設けることのできる面積にも限界がある。一
方、各蒸留棚11a,11bのコーナーにはアール15
が付けられているため、図11に示すように、液抜き取
りパイプ16の位置は上記アール15よりも高い位置に
取付けられている。したがって、圧力損失を少なくする
ため各蒸留棚11a,11bでの液溜まりを浅くした
(すなわち、液面を低くした)蒸留塔では、上記液抜き
取りパイプ16の位置が各蒸留棚11a,11bの液面
より高くなる。その結果、塔内圧が所定高さにならない
と、液抜き取りパイプ16内にアルコールガス等の溜ま
りができ、液抜き取りパイプ16から液を抜き取ること
が難しくなるという問題もある。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、ライセンスにより決められた塔径において、
製造量をアップすることのできる段塔式気液接触装置の
提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の段塔式気液接触装置は、上下に隣り合う
蒸留棚のうち、上側の蒸留棚から溢流して流下する液体
を受け止める液受け部を設け、上記上下の蒸留棚の間の
空間内に配設したという構成をとる。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、この発明の段塔式気液
接触装置では、上下に隣り合う蒸留棚の間の空間内に液
受け部を配設し、この液受け部で上側の蒸留棚から溢流
して流下する液体を受け止めるようにしている。そし
て、この液受け部で受け止めた液体を溢流させて下側の
蒸留棚に流下させるようにしている。したがって、上記
液受け部の配設位置を下側の蒸留棚に設けるバブルキャ
ップ等よりも高くすることで、上記液受け部の下方にバ
ブルキャップ等を設けるスペースが生じる。このスペー
スは、従来では、ダウンカマー等によりバブルキャップ
等を設けることのできなかったスペースであり、全体の
略10%を占めていたものである(ダウンカマーの蒸留
棚に締める面積は、一般的には1カ所につき約10%で
あり、上側よりの受け口と下側への落ち口と合わせて約
20%となる)から、この発明では、その略10%の部
分にバブルキャップ等を設けることで、気液接触の面積
が増加して製造量を増加することができる。また、液受
け部から外部に液抜き取りパイプが延びている場合に
は、この液受け部の深さを深く設定することで、液受け
部内の液面を高くすることができ、液抜き取りパイプか
ら液が抜き取りやすくなる。
【0007】つぎに、この発明の実施の形態を図面にも
とづいて詳しく説明する。
【0008】図1および図2は、この発明の一実施の形
態を示す蒸留塔(段塔式気液接触装置)である。図にお
いて、10は円筒状に形成された塔本体であり、その内
部には、一側にダウンカマー2aが取付けられたバブル
キャップ型の蒸留棚(トレイ)1aと、他側にダウンカ
マー2bが取付けられたバブルキャップ型の蒸留棚1b
とが交互に多段に設けられている。そして、上記各ダウ
ンカマー2a,2bの下端が短く形成されており、その
下方空間内において液受け部3が塔本体10の内周面か
ら突設されている。
【0009】上記液受け部3は、弓形の底板3aと、こ
の底板3aの直線部分に立設された堰板3bからなる。
上記底板3aの弓形形状は、上記各ダウンカマー2a,
2bと、これに対面する塔本体10の内周面とで形成さ
れる弓形形状に対応し、かつこの弓形の直線部分が各ダ
ウンカマー2a,2bよりも塔本体10の中心側に突出
している。このような液受け部3の底板3aは、各蒸留
棚1a,1bの各バブルキャップ13より高い位置に突
出形成されているため、各液受け部3の下方には、バブ
ルキャップ13を設けることのできるスペースが生じて
おり、このスペースにバブルキャップ13が余分に設け
られている。また、上記堰部3bは、各ダウンカマー2
a,2bの下端よりも高く形成されている。4は液受け
部分3内の液体Aを外部に抜き取る液抜き取りパイプで
あり、5は各蒸留棚1a,1bのコーナーに付けられた
アールである。
【0010】上記構成において、ダウンカマー2aを流
下した液体Aは液受け部3内に流入し、この液受け部3
内に溜められたのち、堰板3bを溢流して上側の蒸留棚
1bの一側に流入する。つぎに、液体Aは、上側の蒸留
棚1bの他側に向かって流動し、この流動の間にバブル
キャップ13を通過する気体と気液接触する。そのの
ち、上側の蒸留棚1bの他側まで移動した液体Aはまた
溢流してダウンカマー2bを流下し、また液受け部3内
に流入する。このような液体Aの流れが繰り返され、こ
れにより、蒸留が行われる。
【0011】このように、上記実施の形態では、上下に
隣り合う蒸留棚1a,1b間の空間内において、各蒸留
棚1a,1bに設けたバブルキャップ13よりも高い位
置に液受け部3を配設したため、各液受け部3の下方に
対応する各蒸留棚1a,1bの部分にバブルキャップ1
3を設けることができ、その分気液接触の面積が増加し
て製造量を増加することができる。また、液受け部3の
堰部3bの高さを高く形成することで、液受け部3の液
体Aの液面を高く設定することができ、液抜き取りパイ
プ4から液体Aが抜き取りやすくなる。
【0012】図3および図4は、この発明の他の実施の
形態を示している。この形態では、上記各ダウンカマー
2a,2bの代わりに、2本一対のパイプ6a,6bが
用いられている。それ以外の部分は上記実施の形態と同
様であり、同様の部分には同じ符号を示している。この
形態でも、上記図1の形態と同様の作用,効果を奏す
る。
【0013】図5および図6は、この発明のさらに他の
実施の形態を示している。この形態では、液受け部3と
して、各一対のパイプ6a,6bの下端に、これに対面
する状態で、有底円筒体が取付手段(図示せず)により
取付けられている。それ以外の部分は上記実施の形態と
同様であり、同様の部分には同じ符号を示している。こ
の形態でも、上記図1の形態と同様の作用,効果を奏す
る。
【0014】なお、上記各実施の形態では、蒸留棚1
a,1bとしてバブルキャップ式のものを用いている
が、これに限定するものではなく、各種の蒸留棚、例え
ば多穴板式蒸留棚等を用いてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明の段塔式気液接
触装置によれば、上下に隣り合う蒸留棚の間の空間内に
液受け部を配設し、この液受け部で上側の蒸留棚から溢
流して流下する液体を受け止めるようにしているため、
上記液受け部の配設位置を下側の蒸留棚に設けるバブル
キャップ等よりも高くすることで、上記液受け部の下方
にバブルキャップ等を設けるスペースが生じる。このス
ペースは、従来では、ダウンカマー等によりバブルキャ
ップ等を設けることのできなかったスペースであり、全
体の略10%を占めていたものである(ダウンカマーの
蒸留棚に締める面積は、一般的には1カ所につき約10
%であり、上側よりの受け口と下側への落ち口と合わせ
て約20%となる)から、この発明では、その略10%
の部分にバブルキャップ等を設けることで、気液接触の
面積が増加して製造量を増加することができる。また液
受け部から外部に液抜き取りパイプが延びている場合に
は、液受け部の液面を高くすることができ、この液受け
部の深さを深く設定することで、液抜き取りパイプから
液が抜き取りやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の蒸留塔を示す要部の
平面図である。
【図2】上記蒸留塔を示す要部の縦断面図である。
【図3】この発明の他の形態を示す要部の平面図であ
る。
【図4】上記他の形態を示す要部の縦断面図である。
【図5】この発明のさらに他の形態を示す要部の平面図
である。
【図6】上記さらに他の形態を示す要部の縦断面図であ
る。
【図7】従来例を示す要部の平面図である。
【図8】上記従来例を示す要部の縦断面図である。
【図9】他の従来例を示す要部の平面図である。
【図10】上記他の従来例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図11】上記各従来例の部分断面図である。
【符号の説明】
1a,1b 蒸留棚 2a,2b ダウンカマー 3 液受け部 10 塔本体 13 バブルキャップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に隣り合う蒸留棚のうち、上側の蒸
    留棚から溢流して流下する液体を受け止める液受け部を
    設け、上記上下の蒸留棚の間の空間内に配設したことを
    特徴とする段塔式気液接触装置。
  2. 【請求項2】 蒸留棚がバブルキャップ式である請求項
    1記載の段塔式気液接触装置。
  3. 【請求項3】 蒸留棚が多穴板式である請求項1記載の
    段塔式気液接触装置。
  4. 【請求項4】 液受け部から外部に液抜き取りパイプが
    延びている請求項1記載の段塔式気液接触装置。
JP22008195A 1995-08-29 1995-08-29 段塔式気液接触装置 Pending JPH0957004A (ja)

Priority Applications (1)

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JP22008195A JPH0957004A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 段塔式気液接触装置

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JPH0957004A true JPH0957004A (ja) 1997-03-04

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11201636A (ja) * 1998-01-09 1999-07-30 Nippon Sanso Kk 空気液化分離装置及びその運転方法
CN100428975C (zh) * 2005-12-05 2008-10-29 中国石油天然气集团公司 一种高速汽液传质构件
JP2017094314A (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 株式会社エプシロン 高負荷流量を蒸留するトレイ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100428975C (zh) * 2005-12-05 2008-10-29 中国石油天然气集团公司 一种高速汽液传质构件
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