JPH0954271A - 光帯域通過フィルタ装置 - Google Patents
光帯域通過フィルタ装置Info
- Publication number
- JPH0954271A JPH0954271A JP22602595A JP22602595A JPH0954271A JP H0954271 A JPH0954271 A JP H0954271A JP 22602595 A JP22602595 A JP 22602595A JP 22602595 A JP22602595 A JP 22602595A JP H0954271 A JPH0954271 A JP H0954271A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- bandpass filter
- optical bandpass
- filter chip
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 20dB帯域幅を狭くすることができる光帯
域通過フィルタ装置を提供すること。 【解決手段】 光ファイバ3に導かれて入光してきた波
長多重信号光は、レンズ4によってコリメートされ、光
帯域通過フィルタチップ1に放射される。光帯域通過フ
ィルタチップ1を透過した信号光は、ミラー2で反射さ
れ、再度同じ光帯域通過フィルタチップ1を透過して、
レンズ6に入る。レンズ6は入射してきた信号光をコリ
メートし、出力用の光ファイバ5へ送出する。本発明で
は、信号光は、同一の光帯域通過フィルタチップ1を2
回透過するので、20dB帯域幅を例えば2.8nmま
で狭くすることができる。また、同一の光帯域通過フィ
ルタチップ1を3回、または4回透過させるようにする
こともでき、20dB帯域幅をさらに狭くすることがで
きる。
域通過フィルタ装置を提供すること。 【解決手段】 光ファイバ3に導かれて入光してきた波
長多重信号光は、レンズ4によってコリメートされ、光
帯域通過フィルタチップ1に放射される。光帯域通過フ
ィルタチップ1を透過した信号光は、ミラー2で反射さ
れ、再度同じ光帯域通過フィルタチップ1を透過して、
レンズ6に入る。レンズ6は入射してきた信号光をコリ
メートし、出力用の光ファイバ5へ送出する。本発明で
は、信号光は、同一の光帯域通過フィルタチップ1を2
回透過するので、20dB帯域幅を例えば2.8nmま
で狭くすることができる。また、同一の光帯域通過フィ
ルタチップ1を3回、または4回透過させるようにする
こともでき、20dB帯域幅をさらに狭くすることがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光帯域通過フィルタ
装置に関し、特に、光波長多重通信等において、波長多
重信号からある特定の光信号のみを選択する場合等に使
用して好適な光帯域通過フィルタ装置に関するものであ
る。
装置に関し、特に、光波長多重通信等において、波長多
重信号からある特定の光信号のみを選択する場合等に使
用して好適な光帯域通過フィルタ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】光帯域通過フィルタチップは、光増幅器雑
音帯域の制限、光波長多重信号の選択等に使用できるた
め、将来の光ファイバ通信における基幹的光部品の一つ
と考えられており、市販製品も既にある。この市販製品
においては、誘電体多層膜を使用して図9のような光帯
域通過特性を実現している。この例では、図示されてい
るように、3dB帯域幅が約1nmとなっているが、将
来の高密度光波長多重信号の分離のためには20dB帯
域幅が重要である。この例では、20dB帯域幅は約9
nmとなっており、このような光帯域通過フィルタチッ
プ1段では高密度光波長多重信号を分離することができ
ない。
音帯域の制限、光波長多重信号の選択等に使用できるた
め、将来の光ファイバ通信における基幹的光部品の一つ
と考えられており、市販製品も既にある。この市販製品
においては、誘電体多層膜を使用して図9のような光帯
域通過特性を実現している。この例では、図示されてい
るように、3dB帯域幅が約1nmとなっているが、将
来の高密度光波長多重信号の分離のためには20dB帯
域幅が重要である。この例では、20dB帯域幅は約9
nmとなっており、このような光帯域通過フィルタチッ
プ1段では高密度光波長多重信号を分離することができ
ない。
【0003】高密度光波長多重信号の一例として、波長
間隔を0.53nmときわめて狭くとった場合に、図9
のような特性をもつ光帯域通過フィルタを何台か縦続接
続して用いることが従来から提案されている(参考文
献:N.S.Bergano et al.,OFC'95,PD19)。
間隔を0.53nmときわめて狭くとった場合に、図9
のような特性をもつ光帯域通過フィルタを何台か縦続接
続して用いることが従来から提案されている(参考文
献:N.S.Bergano et al.,OFC'95,PD19)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光帯域通過フ
ィルタ装置を複数台縦続接続する場合には、各光帯域通
過フィルタの透過中心波長をきわめて精密に同一にする
必要があり、もし製造誤差等により中心波長がずれた場
合には、挿入損失が著しく増大してしまい、透過特性が
図9のように滑らかでなくなる。このため、従来装置
は、光信号波形の劣化を引き起こす虞れがある。また光
帯域通過フィルタ装置の台数が増えることにより、大き
なスペースを必要とするようになるという問題もある。
ィルタ装置を複数台縦続接続する場合には、各光帯域通
過フィルタの透過中心波長をきわめて精密に同一にする
必要があり、もし製造誤差等により中心波長がずれた場
合には、挿入損失が著しく増大してしまい、透過特性が
図9のように滑らかでなくなる。このため、従来装置
は、光信号波形の劣化を引き起こす虞れがある。また光
帯域通過フィルタ装置の台数が増えることにより、大き
なスペースを必要とするようになるという問題もある。
【0005】また、20dB帯域幅を狭くしかつスペー
スをとらないようにするために、多層膜を2段、3段と
して1枚のフィルタにした、いわゆるダブルキャビテ
ィ、トリプルキャビティといった光帯域通過フィルタ装
置も市販されている。しかしながら、この種の光帯域通
過フィルタは、各段の多層膜の特性を全く同一にする必
要があるため、製造誤差により、前記縦続接続した場合
と同様の問題点が生じてしまう虞れがあった。
スをとらないようにするために、多層膜を2段、3段と
して1枚のフィルタにした、いわゆるダブルキャビテ
ィ、トリプルキャビティといった光帯域通過フィルタ装
置も市販されている。しかしながら、この種の光帯域通
過フィルタは、各段の多層膜の特性を全く同一にする必
要があるため、製造誤差により、前記縦続接続した場合
と同様の問題点が生じてしまう虞れがあった。
【0006】本発明は、上記した従来技術の欠点を解消
し、製造誤差等による問題を生じさせずに、20dB帯
域幅を狭くすることが可能となる光帯域通過フィルタ装
置を提供することを目的とするものである。
し、製造誤差等による問題を生じさせずに、20dB帯
域幅を狭くすることが可能となる光帯域通過フィルタ装
置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、光帯域通過フィルタチップを通過する光
路にミラー等の反射板を設けることにより、同一の光帯
域通過フィルタチップを2回、もしくはそれ以上の多数
回通過させるようにした点に特徴がある。本発明によれ
ば、通過するフィルタチップは同一のものであるので、
従来装置のように複数台の光帯域通過フィルタ装置を縦
続接続する必要がなくなり、製造誤差による光帯域通過
フィルタ装置の透過中心波長のずれ等は問題にならな
い。
に、本発明は、光帯域通過フィルタチップを通過する光
路にミラー等の反射板を設けることにより、同一の光帯
域通過フィルタチップを2回、もしくはそれ以上の多数
回通過させるようにした点に特徴がある。本発明によれ
ば、通過するフィルタチップは同一のものであるので、
従来装置のように複数台の光帯域通過フィルタ装置を縦
続接続する必要がなくなり、製造誤差による光帯域通過
フィルタ装置の透過中心波長のずれ等は問題にならな
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を詳細に説明する。図1は本発明の光帯域通過フィルタ
装置の一実施形態の説明図である。図において、1は誘
電体多層膜で構成された光帯域通過フィルタチップ、2
はミラー(反射板)、3は光帯域通過フィルタチップ1
へ光を入射する光ファイバ、4は光ファイバ3からの光
をコリメートして光帯域通過フィルタチップ1へ導くレ
ンズ、5は光帯域通過フィルタチップ1を透過してきた
光を出力する光ファイバ、6は光帯域通過フィルタチッ
プ1を通過してきた光を光ファイバ5へコリメートする
レンズである。図中の矢印は、光帯域通過フィルタチッ
プ1に入力された光の光路を示している。
を詳細に説明する。図1は本発明の光帯域通過フィルタ
装置の一実施形態の説明図である。図において、1は誘
電体多層膜で構成された光帯域通過フィルタチップ、2
はミラー(反射板)、3は光帯域通過フィルタチップ1
へ光を入射する光ファイバ、4は光ファイバ3からの光
をコリメートして光帯域通過フィルタチップ1へ導くレ
ンズ、5は光帯域通過フィルタチップ1を透過してきた
光を出力する光ファイバ、6は光帯域通過フィルタチッ
プ1を通過してきた光を光ファイバ5へコリメートする
レンズである。図中の矢印は、光帯域通過フィルタチッ
プ1に入力された光の光路を示している。
【0009】この光帯域通過フィルタ装置に入力された
光は、同一の光帯域通過フィルタチップ1を2回透過す
ることになるため、20dB帯域幅を狭くすることがで
きる。一例として、図9のような特性を持つ光帯域通過
フィルタチップ1を使用して、図1のような構成とした
場合の透過特性を計算した結果を図2に示す。図2にお
いて、aは光帯域通過フィルタチップ1を1段使用した
時の特性を示し、bは本実施形態の特性を示している。
図から明らかなように、本実施形態によれば、20dB
帯域幅を従来の9nmから2.8nmへと、著しく削減
できることがわかる。
光は、同一の光帯域通過フィルタチップ1を2回透過す
ることになるため、20dB帯域幅を狭くすることがで
きる。一例として、図9のような特性を持つ光帯域通過
フィルタチップ1を使用して、図1のような構成とした
場合の透過特性を計算した結果を図2に示す。図2にお
いて、aは光帯域通過フィルタチップ1を1段使用した
時の特性を示し、bは本実施形態の特性を示している。
図から明らかなように、本実施形態によれば、20dB
帯域幅を従来の9nmから2.8nmへと、著しく削減
できることがわかる。
【0010】次に、本発明の第2の実施形態を図3を参
照して説明する。図において、7は光帯域通過フィルタ
チップ1へ光を入出力する光ファイバ、8は光ファイバ
7からの光を光帯域通過フィルタチップ1へコリメート
するレンズ、9は3端子の光サーキュレータ、10は光
サーキュレータ9へ光を入力する光ファイバ、11は光
サーキュレータ9からの光を出力する光ファイバであ
る。上記以外の符号は図1の同符号と同一または同等物
を示し、また図中の実線の矢印は、光帯域通過フィルタ
チップ1に入力された光の光路を示している。光帯域通
過フィルタチップ1の光路に対する傾きは、数度から数
十度の間の適当な値を選択することが可能である。一例
として、8度にするのが好適である。
照して説明する。図において、7は光帯域通過フィルタ
チップ1へ光を入出力する光ファイバ、8は光ファイバ
7からの光を光帯域通過フィルタチップ1へコリメート
するレンズ、9は3端子の光サーキュレータ、10は光
サーキュレータ9へ光を入力する光ファイバ、11は光
サーキュレータ9からの光を出力する光ファイバであ
る。上記以外の符号は図1の同符号と同一または同等物
を示し、また図中の実線の矢印は、光帯域通過フィルタ
チップ1に入力された光の光路を示している。光帯域通
過フィルタチップ1の光路に対する傾きは、数度から数
十度の間の適当な値を選択することが可能である。一例
として、8度にするのが好適である。
【0011】このような構成の光帯域通過フィルタ装置
において、光ファイバ10を通って光サーキュレータ9
に入力された光は光ファイバ7へ導かれ、レンズ8を通
って光帯域通過フィルタチップ1へ放射される。次に、
該光は光帯域通過フィルタチップ1を通過し、ミラー2
で反射されて再度光帯域通過フィルタチップ1を通過
し、レンズ8を経て光ファイバ7へ導かれる。次に、光
サーキュレータ9に入り、光ファイバ11へと進む。こ
の結果、本実施形態の光帯域通過フィルタ装置によれ
ば、第1の実施形態と同様に、光帯域通過フィルタ装置
に入力された光は、同一の光帯域通過フィルタチップ1
を2回透過することになるため、20dB帯域幅を狭く
することができる。
において、光ファイバ10を通って光サーキュレータ9
に入力された光は光ファイバ7へ導かれ、レンズ8を通
って光帯域通過フィルタチップ1へ放射される。次に、
該光は光帯域通過フィルタチップ1を通過し、ミラー2
で反射されて再度光帯域通過フィルタチップ1を通過
し、レンズ8を経て光ファイバ7へ導かれる。次に、光
サーキュレータ9に入り、光ファイバ11へと進む。こ
の結果、本実施形態の光帯域通過フィルタ装置によれ
ば、第1の実施形態と同様に、光帯域通過フィルタ装置
に入力された光は、同一の光帯域通過フィルタチップ1
を2回透過することになるため、20dB帯域幅を狭く
することができる。
【0012】なお、光サーキュレータ9は、光ファイバ
10から入ってきた光を光ファイバ7へ進め、光ファイ
バ7から入ってきた光を光ファイバ11へ進めるので、
光帯域通過フィルタチップ1を横切る光路が全く同一で
も、光帯域通過フィルタチップ1を透過する前の光と透
過した後の光とを分離できる。光帯域通過フィルタチッ
プ1を透過しない光は、点線の矢印で示されているよう
に、光帯域通過フィルタチップ1の表面で反射される
が、光帯域通過フィルタチップ1が光路に対して傾けて
挿入されているため、レンズ8へは入射しない。
10から入ってきた光を光ファイバ7へ進め、光ファイ
バ7から入ってきた光を光ファイバ11へ進めるので、
光帯域通過フィルタチップ1を横切る光路が全く同一で
も、光帯域通過フィルタチップ1を透過する前の光と透
過した後の光とを分離できる。光帯域通過フィルタチッ
プ1を透過しない光は、点線の矢印で示されているよう
に、光帯域通過フィルタチップ1の表面で反射される
が、光帯域通過フィルタチップ1が光路に対して傾けて
挿入されているため、レンズ8へは入射しない。
【0013】次に、本発明の第3の実施形態を、図4を
参照して説明する。図において、2a、2bは光を反射
するミラーを示し、他の符号は図1の同符号と同一また
は同等物を示す。この実施形態では、光ファイバ3を進
んできた光はレンズ4によってコリメートされ、光帯域
通過フィルタチップ1に向けて放射される。次いで、該
光帯域通過フィルタチップ1を透過し、ミラー2aで反
射され、再度光帯域通過フィルタチップ1を透過し、ミ
ラー2bで反射され、再度光帯域通過フィルタチップ1
を透過してレンズ6に入る。その後、該レンズ6でコリ
メートされ、光ファイバ5中を進行する。
参照して説明する。図において、2a、2bは光を反射
するミラーを示し、他の符号は図1の同符号と同一また
は同等物を示す。この実施形態では、光ファイバ3を進
んできた光はレンズ4によってコリメートされ、光帯域
通過フィルタチップ1に向けて放射される。次いで、該
光帯域通過フィルタチップ1を透過し、ミラー2aで反
射され、再度光帯域通過フィルタチップ1を透過し、ミ
ラー2bで反射され、再度光帯域通過フィルタチップ1
を透過してレンズ6に入る。その後、該レンズ6でコリ
メートされ、光ファイバ5中を進行する。
【0014】この実施形態によれば、この光帯域通過フ
ィルタに入力された光は、同一の光帯域通過フィルタチ
ップ1を3回透過することになるため、実施例1よりも
さらに20dB帯域幅を狭くすることができる。
ィルタに入力された光は、同一の光帯域通過フィルタチ
ップ1を3回透過することになるため、実施例1よりも
さらに20dB帯域幅を狭くすることができる。
【0015】次に、本発明の第4の実施形態を図5を参
照して説明する。図において、13は光ファイバ、14
は第2の3端子光サーキュレータ、15は光ファイバ、
16はレンズを示し、他の符号は図3の同符号と同一ま
たは同等物を示す。第1、第2の3端子光サーキュレー
タ9、14は、光ファイバ13を介して直列に接続され
ている。この実施形態によれば、光ファイバ10を通っ
て入射してきた光は、光サーキュレータ9→光ファイバ
7→レンズ8→光帯域通過フィルタチップ1→ミラー2
→光帯域通過フィルタチップ1→レンズ8→光ファイバ
7→光サーキュレータ9→光ファイバ13→光サーキュ
レータ14→光ファイバ15→レンズ16→光帯域通過
フィルタチップ1→ミラー2→光帯域通過フィルタチッ
プ1→レンズ16→光ファイバ15→光サーキュレータ
14→光ファイバ11の経路で進行する。
照して説明する。図において、13は光ファイバ、14
は第2の3端子光サーキュレータ、15は光ファイバ、
16はレンズを示し、他の符号は図3の同符号と同一ま
たは同等物を示す。第1、第2の3端子光サーキュレー
タ9、14は、光ファイバ13を介して直列に接続され
ている。この実施形態によれば、光ファイバ10を通っ
て入射してきた光は、光サーキュレータ9→光ファイバ
7→レンズ8→光帯域通過フィルタチップ1→ミラー2
→光帯域通過フィルタチップ1→レンズ8→光ファイバ
7→光サーキュレータ9→光ファイバ13→光サーキュ
レータ14→光ファイバ15→レンズ16→光帯域通過
フィルタチップ1→ミラー2→光帯域通過フィルタチッ
プ1→レンズ16→光ファイバ15→光サーキュレータ
14→光ファイバ11の経路で進行する。
【0016】この結果、本実施形態によれば、光は同一
の光帯域通過フィルタチップ1を4回通過することにな
るので、前記第3の実施形態よりもさらに特性の良い、
すなわち前記第3の実施形態よりもさらに20dB帯域
幅の狭い光帯域通過フィルタを得ることができる。な
お、この実施形態では、3端子の光サーキュレータを用
いているが、該光サーキュレータ9、14に変えて、図
6に示されているように、1台の4端子のサーキュレー
タ17を用いるようにしてもよい。また、該3端子の光
サーキュレータを2台でなく、それ以上の台数を直列接
続するようにすれば、同一の光帯域通過フィルタチップ
1を6回以上通過させることができるようになることは
勿論である。
の光帯域通過フィルタチップ1を4回通過することにな
るので、前記第3の実施形態よりもさらに特性の良い、
すなわち前記第3の実施形態よりもさらに20dB帯域
幅の狭い光帯域通過フィルタを得ることができる。な
お、この実施形態では、3端子の光サーキュレータを用
いているが、該光サーキュレータ9、14に変えて、図
6に示されているように、1台の4端子のサーキュレー
タ17を用いるようにしてもよい。また、該3端子の光
サーキュレータを2台でなく、それ以上の台数を直列接
続するようにすれば、同一の光帯域通過フィルタチップ
1を6回以上通過させることができるようになることは
勿論である。
【0017】次に、本発明の第5の実施形態を図7を参
照して説明する。この実施形態の特徴は、誘電体多層膜
で構成された光帯域通過フィルタチップ1を、dのよう
に、光路(実線)となす角度を可変にすることにより、
光帯域通過フィルタチップ1を透過する光の中心波長を
可変にした点にある。図中の18は光帯域通過フィルタ
チップ1で反射される迷光がレンズ6へ入射してしまう
のを防止する障害板であり、他の符号は図1の同符号と
同一または同等物を示す。
照して説明する。この実施形態の特徴は、誘電体多層膜
で構成された光帯域通過フィルタチップ1を、dのよう
に、光路(実線)となす角度を可変にすることにより、
光帯域通過フィルタチップ1を透過する光の中心波長を
可変にした点にある。図中の18は光帯域通過フィルタ
チップ1で反射される迷光がレンズ6へ入射してしまう
のを防止する障害板であり、他の符号は図1の同符号と
同一または同等物を示す。
【0018】この実施形態において、dのように、前記
光帯域通過フィルタチップ1と光路(実線)とのなす角
度を、例えば8度を中心にして前後に変えると、該光帯
域通過フィルタチップ1を透過する光の中心波長を、例
えば1520〜1570nmの範囲で変えることができ
る。そこで、光帯域通過フィルタチップ1と光路とのな
す角度を所望の角度に設定した後、光を光ファイバ3に
導くと、この光はレンズ4によりコリメートされ、光帯
域通過フィルタチップ1に放射される。光帯域通過フィ
ルタチップ1は前記角度に応じた中心波長の光を透過
し、ミラー2で反射され、再度光帯域通過フィルタチッ
プ1を透過してレンズ6に入射する。したがって、この
実施形態によれば、光帯域通過フィルタ装置の20dB
帯域幅を狭くすることができると共に、光帯域通過フィ
ルタ装置を透過する光の中心波長を変えることができる
という利点がある。なお、光帯域通過フィルタチップ1
の角度を変えると、ある角度の場合に光帯域通過フィル
タチップ1で反射される迷光がレンズ6に入射すること
になるが、本実施形態では、障害板18が設けられてい
るので、該障害板18がこの迷光を反射もしくは吸収す
ることになる。このため、迷光がレンズ6を通って光フ
ァイバ5から出力されるのを防止することができる。
光帯域通過フィルタチップ1と光路(実線)とのなす角
度を、例えば8度を中心にして前後に変えると、該光帯
域通過フィルタチップ1を透過する光の中心波長を、例
えば1520〜1570nmの範囲で変えることができ
る。そこで、光帯域通過フィルタチップ1と光路とのな
す角度を所望の角度に設定した後、光を光ファイバ3に
導くと、この光はレンズ4によりコリメートされ、光帯
域通過フィルタチップ1に放射される。光帯域通過フィ
ルタチップ1は前記角度に応じた中心波長の光を透過
し、ミラー2で反射され、再度光帯域通過フィルタチッ
プ1を透過してレンズ6に入射する。したがって、この
実施形態によれば、光帯域通過フィルタ装置の20dB
帯域幅を狭くすることができると共に、光帯域通過フィ
ルタ装置を透過する光の中心波長を変えることができる
という利点がある。なお、光帯域通過フィルタチップ1
の角度を変えると、ある角度の場合に光帯域通過フィル
タチップ1で反射される迷光がレンズ6に入射すること
になるが、本実施形態では、障害板18が設けられてい
るので、該障害板18がこの迷光を反射もしくは吸収す
ることになる。このため、迷光がレンズ6を通って光フ
ァイバ5から出力されるのを防止することができる。
【0019】次に、本発明の第6の実施形態を図8(a)
および(b) を参照して説明する。同図(a) は光帯域通過
フィルタ装置の上面図、同図(b) は正面図である。この
実施形態の特徴は、光帯域通過フィルタチップ21はx
軸方向には透過中心波長を連続的に可変とし、z軸方向
には均一とする誘電体多層膜で構成されている点であ
る。なお、他の符号は図1の同符号と同一または同等物
を示す。
および(b) を参照して説明する。同図(a) は光帯域通過
フィルタ装置の上面図、同図(b) は正面図である。この
実施形態の特徴は、光帯域通過フィルタチップ21はx
軸方向には透過中心波長を連続的に可変とし、z軸方向
には均一とする誘電体多層膜で構成されている点であ
る。なお、他の符号は図1の同符号と同一または同等物
を示す。
【0020】この実施形態において、図8(a) の光帯域
通過フィルタチップ21をx軸方向に移動させると、レ
ンズ4によってコリメートされた光の透過中心波長を、
例えば1520〜1570nmの範囲で、任意に選択す
ることができる。そこで、光帯域通過フィルタチップ2
1のx軸方向の位置を所望の透過中心波長が得られる位
置に固定し、光ファイバ3から光を導入すると、この光
はレンズ4でコリメートされ、光帯域通過フィルタチッ
プ21に向けて放射される。続いて、選択された透過中
心波長の光が光帯域通過フィルタチップ21を透過し、
ミラー2で反射され、再度光帯域通過フィルタチップ2
1を通ってレンズ6に入射される。したがって、この実
施形態によれば、第5の実施形態と同様に、光帯域通過
フィルタ装置の20dB帯域幅を狭くすることができる
と共に、光帯域通過フィルタチップ21をx軸方向に移
動させることにより、光帯域通過フィルタ装置を透過す
る光の中心波長を変えることができる。
通過フィルタチップ21をx軸方向に移動させると、レ
ンズ4によってコリメートされた光の透過中心波長を、
例えば1520〜1570nmの範囲で、任意に選択す
ることができる。そこで、光帯域通過フィルタチップ2
1のx軸方向の位置を所望の透過中心波長が得られる位
置に固定し、光ファイバ3から光を導入すると、この光
はレンズ4でコリメートされ、光帯域通過フィルタチッ
プ21に向けて放射される。続いて、選択された透過中
心波長の光が光帯域通過フィルタチップ21を透過し、
ミラー2で反射され、再度光帯域通過フィルタチップ2
1を通ってレンズ6に入射される。したがって、この実
施形態によれば、第5の実施形態と同様に、光帯域通過
フィルタ装置の20dB帯域幅を狭くすることができる
と共に、光帯域通過フィルタチップ21をx軸方向に移
動させることにより、光帯域通過フィルタ装置を透過す
る光の中心波長を変えることができる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光波長多重された信号光が、同一の光帯域通
過フィルタチップを、複数回通り、出力光ファイバから
出力されるようになる。このため、複数台の光帯域通過
フィルタチップを縦続接続することや、多層膜を2段、
3段として1枚のフィルタにした、いわゆるダブルキャ
ビティ、トリプルキャビティを用いる必要がなくなり、
製造誤差に起因する光信号波形の劣化を引き起こす虞れ
がなくなる。また、20dB帯域幅が狭く挿入損失等の
特性が良好な光帯域通過フィルタを得ることが可能とな
るので、その効果は絶大である。例えば、本発明の光帯
域通過フィルタ装置を高密度光波長多重信号の分波等に
用いると、その効果は大きい。
によれば、光波長多重された信号光が、同一の光帯域通
過フィルタチップを、複数回通り、出力光ファイバから
出力されるようになる。このため、複数台の光帯域通過
フィルタチップを縦続接続することや、多層膜を2段、
3段として1枚のフィルタにした、いわゆるダブルキャ
ビティ、トリプルキャビティを用いる必要がなくなり、
製造誤差に起因する光信号波形の劣化を引き起こす虞れ
がなくなる。また、20dB帯域幅が狭く挿入損失等の
特性が良好な光帯域通過フィルタを得ることが可能とな
るので、その効果は絶大である。例えば、本発明の光帯
域通過フィルタ装置を高密度光波長多重信号の分波等に
用いると、その効果は大きい。
【図1】 本発明の光帯域通過フィルタ装置の第1の実
施形態を説明する図である。
施形態を説明する図である。
【図2】 第1の実施形態による20dB帯域幅の削減
を説明する特性図である。
を説明する特性図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態を説明する図であ
る。
る。
【図4】 本発明の第3の実施形態を説明する図であ
る。
る。
【図5】 本発明の第4の実施形態を説明する図であ
る。
る。
【図6】 第4の実施形態の変形例を説明する図であ
る。
る。
【図7】 本発明の第5の実施形態を説明する図であ
る。
る。
【図8】 本発明の第6の実施形態を説明する図であ
る。
る。
【図9】 従来の光帯域通過フィルタ装置の特性図であ
る。
る。
1…光帯域通過フィルタチップ、2、2a、2b…ミラ
ー、3、5、7、10、11、13、15…光ファイ
バ、4、6、8、16…レンズ、9、14…3端子光サ
ーキュレータ、17…4端子光サーキュレータ、21…
光帯域通過フィルタチップ。
ー、3、5、7、10、11、13、15…光ファイ
バ、4、6、8、16…レンズ、9、14…3端子光サ
ーキュレータ、17…4端子光サーキュレータ、21…
光帯域通過フィルタチップ。
Claims (6)
- 【請求項1】 光信号を入出力する光ファイバと、 該光ファイバから出力された光信号を入射する光帯域通
過フィルタチップと、 該光帯域通過フィルタチップを通過した光を反射し、再
度前記光帯域通過フィルタチップへ導く反射板とからな
ることを特徴とする光帯域通過フィルタ装置。 - 【請求項2】 請求項1の光帯域通過フィルタ装置にお
いて、 前記光帯域通過フィルタチップの両側に、光を反射する
反射板をn枚(nは2以上の整数)交互に配置し、前記
光信号が、同一の光帯域通過フィルタチップ中をn+1
回通過するようにしたことを特徴とする光帯域通過フィ
ルタ装置。 - 【請求項3】 請求項1または2の光帯域通過フィルタ
装置において、 前記光帯域通過フィルタチップとこれを通過する光路と
がなす角度を可変とすることにより、透過中心波長を調
整できるようにしたことを特徴とする光帯域通過フィル
タ装置。 - 【請求項4】 請求項1または2の光帯域通過フィルタ
装置において、 前記光帯域通過フィルタチップの透過中心波長が光路と
直交する方向に変化させられており、該光帯域通過フィ
ルタチップを直交方向に移動することにより、該透過中
心波長を調整することを可能にしたことを特徴とする光
帯域通過フィルタ装置。 - 【請求項5】 光信号を入出力する光ファイバと、 該光ファイバから出力された光信号を入射する光帯域通
過フィルタチップと、 該光帯域通過フィルタチップを通過した光を反射し、再
度前記光帯域通過フィルタチップへ導く反射板と、 前記光ファイバに挿入され、入射光と前記反射板からの
反射光とを分離すると共に、分離された該反射光を再度
前記光帯域通過フィルタチップと反射板に導き、その反
射光を独立的に取出せるようにした光サーキュレータと
を具備し、 前記光信号が、前記光帯域通過フィルタチップを4回以
上通過するようにしたことを特徴とする光帯域通過フィ
ルタ装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の光帯域通過フィルタ装置
において、 前記光サーキュレータは、直列的に接続された複数個の
3端子光サーキュレータまたは4端子光サーキュレータ
であることを特徴とする光帯域通過フィルタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22602595A JP3394637B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 光帯域通過フィルタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22602595A JP3394637B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 光帯域通過フィルタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0954271A true JPH0954271A (ja) | 1997-02-25 |
JP3394637B2 JP3394637B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=16838612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22602595A Expired - Fee Related JP3394637B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 光帯域通過フィルタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3394637B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI622835B (zh) * | 2017-06-01 | 2018-05-01 | 台達電子工業股份有限公司 | 背光模組及顯示裝置 |
CN109752861A (zh) * | 2019-03-04 | 2019-05-14 | 湖北捷讯光电有限公司 | 一种光学滤波系统及方法 |
US10338304B2 (en) | 2017-06-01 | 2019-07-02 | Delta Electronics, Inc. | Backlight module and display device |
-
1995
- 1995-08-11 JP JP22602595A patent/JP3394637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI622835B (zh) * | 2017-06-01 | 2018-05-01 | 台達電子工業股份有限公司 | 背光模組及顯示裝置 |
US10338304B2 (en) | 2017-06-01 | 2019-07-02 | Delta Electronics, Inc. | Backlight module and display device |
CN109752861A (zh) * | 2019-03-04 | 2019-05-14 | 湖北捷讯光电有限公司 | 一种光学滤波系统及方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3394637B2 (ja) | 2003-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2029171C (en) | Multiport optical devices | |
US6169828B1 (en) | Fiber optic dense wavelength division multiplexer with a phase differential method of wavelength separation utilizing a polarization beam splitter and a nonlinear interferometer | |
US9401773B1 (en) | Compact multi-channel WDM devices for high-speed data communications | |
US6339474B2 (en) | Interferometric optical device including an optical resonator | |
US5612824A (en) | Narrow band filter and method of making same | |
US6222958B1 (en) | Optical interleaver/de-interleaver | |
US5774606A (en) | Optical fiber transmission system with a passive optical router | |
US6252716B1 (en) | Bulk optic interleaver | |
US20020197008A1 (en) | Wavelength division multiplexer using planar lightwave circuit | |
JP2000244402A (ja) | 光システム | |
US6700706B2 (en) | Fabry-perot optical filter device | |
JP3394637B2 (ja) | 光帯域通過フィルタ装置 | |
US6795654B2 (en) | Tunable add/drop filter | |
EP0463779A1 (en) | Fibre optic waveguide beam splitter | |
US20010055442A1 (en) | Optical wavelength-division multiplexing and demultiplexing by using a common optical bandpass filter for adding, dropping, or excanging one or more channels | |
JP2005043866A (ja) | セグメント化された反射機を用いた通過帯域平坦化デマルチプレクサ及びそれに由来する装置 | |
EP1126293A2 (en) | Multiplexing/demultiplexing optical circuit | |
KR100315421B1 (ko) | 파장 간격 가변 두 파장 광섬유 광학 필터 및 이를 이용한레이저 | |
US20050078909A1 (en) | Optical add/drop module | |
JPS6023809A (ja) | 光合分波器 | |
US6453089B1 (en) | Fiber optic dense wavelength division multiplexer for separating and combining optical channels utilizing a polarization beam splitter and a nonlinear interferometer | |
JP2000241638A (ja) | アレイ導波路回折格子部品 | |
JPH0749430A (ja) | 光回路部品 | |
CA2252037A1 (en) | Optical node, optical wavelength multiplexing and demultiplexing method, and optical transmission system | |
JPH09211383A (ja) | 波長多重合分波回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120131 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |