JPH0953747A - 操作レバーを備えたバルブ - Google Patents
操作レバーを備えたバルブInfo
- Publication number
- JPH0953747A JPH0953747A JP23477995A JP23477995A JPH0953747A JP H0953747 A JPH0953747 A JP H0953747A JP 23477995 A JP23477995 A JP 23477995A JP 23477995 A JP23477995 A JP 23477995A JP H0953747 A JPH0953747 A JP H0953747A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- operating lever
- operation lever
- lever
- valve
- stage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Mechanically-Actuated Valves (AREA)
- Details Of Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 操作レバーにより弁体を開閉するように構成
されたバルブにおいて、配管内の圧力変動や振動による
音の発生を抑制し、ウォーターハンマ現象を防止するた
めに、自動的に流路の開閉を適切な速度で行う。 【解決手段】 ケーシング10の上に平坦な表面を持つ
台座部11が形成され、この台座部11の上にコイルス
プリングにより下方に付勢された操作レバー17が取付
けられている。操作レバー17の先端部には当接面17
aが形成され、一方、台座部11上には、当接面17a
に当接可能な段差をもつ段差部12,13,14が形成
されている。操作レバー17を回動させると、まず当接
面17aは段差部12の段差12aに当接し、この状態
で操作レバー17の把持部17bを下方へ押し下げる
と、当接面17aが段差12aを乗り越える。同様にし
て段差13でも一時的に停止し、乗り越え、最終的に段
差14aで停止する。
されたバルブにおいて、配管内の圧力変動や振動による
音の発生を抑制し、ウォーターハンマ現象を防止するた
めに、自動的に流路の開閉を適切な速度で行う。 【解決手段】 ケーシング10の上に平坦な表面を持つ
台座部11が形成され、この台座部11の上にコイルス
プリングにより下方に付勢された操作レバー17が取付
けられている。操作レバー17の先端部には当接面17
aが形成され、一方、台座部11上には、当接面17a
に当接可能な段差をもつ段差部12,13,14が形成
されている。操作レバー17を回動させると、まず当接
面17aは段差部12の段差12aに当接し、この状態
で操作レバー17の把持部17bを下方へ押し下げる
と、当接面17aが段差12aを乗り越える。同様にし
て段差13でも一時的に停止し、乗り越え、最終的に段
差14aで停止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操作レバーを備えた
バルブに係り、特に、ボールバルブ、バタフライバルブ
等の流路の開閉動作に関する新規の構造に関する。
バルブに係り、特に、ボールバルブ、バタフライバルブ
等の流路の開閉動作に関する新規の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールバルブやバタフライバルブ
においては、ケーシングの内部に流通孔を形成したボー
ルや円板状の閉鎖板等の弁体を回転自在に収容し、これ
らの弁体をケーシングの外に取付けられた操作レバーに
連結し、操作レバーを旋回させることにより弁体を回転
させて、流路を開閉するように構成されている。
においては、ケーシングの内部に流通孔を形成したボー
ルや円板状の閉鎖板等の弁体を回転自在に収容し、これ
らの弁体をケーシングの外に取付けられた操作レバーに
連結し、操作レバーを旋回させることにより弁体を回転
させて、流路を開閉するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバルブでは、弁体に対して操作レバーが連結してい
るため、操作レバーを急激に旋回させると、急激な流路
の開閉に伴って流路内の流体の流動に振動や圧力波が発
生し、配管内で圧力変動や音が発生し、著しくなるとウ
ォーターハンマ現象が発生するという問題点がある。
来のバルブでは、弁体に対して操作レバーが連結してい
るため、操作レバーを急激に旋回させると、急激な流路
の開閉に伴って流路内の流体の流動に振動や圧力波が発
生し、配管内で圧力変動や音が発生し、著しくなるとウ
ォーターハンマ現象が発生するという問題点がある。
【0004】このような振動や圧力波の発生を防止する
には、操作レバーをゆっくりと旋回させ、流路を開閉す
る弁体の回転を遅くする必要がある。しかし、操作レバ
ーの操作により流路の開閉速度を調節するには熟練が必
要であるとともに、配管系によってどの程度の速度で開
閉をすればよいのかが必ずしも明確でなく、しかも、操
作中に現在バルブがどの程度の開度であるのかを知るこ
とも困難であるため、適切な操作が難しいという問題点
がある。
には、操作レバーをゆっくりと旋回させ、流路を開閉す
る弁体の回転を遅くする必要がある。しかし、操作レバ
ーの操作により流路の開閉速度を調節するには熟練が必
要であるとともに、配管系によってどの程度の速度で開
閉をすればよいのかが必ずしも明確でなく、しかも、操
作中に現在バルブがどの程度の開度であるのかを知るこ
とも困難であるため、適切な操作が難しいという問題点
がある。
【0005】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、配管系内の圧力変動や音の発生を
防止するために、操作レバーを経験等に基づいて調節し
て操作する必要がなく、自動的に流路の開閉を適切な速
度で行うことのできるバルブを実現することにある。
であり、その課題は、配管系内の圧力変動や音の発生を
防止するために、操作レバーを経験等に基づいて調節し
て操作する必要がなく、自動的に流路の開閉を適切な速
度で行うことのできるバルブを実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた手段は、ケーシング内に収容された弁体に連結
された操作レバーにより前記弁体を動作させて流路を開
閉するように構成された操作レバーを備えたバルブにお
いて、前記操作レバーの旋回範囲内における前記ケーシ
ングの外面上に階段状に形成された段差部を設け、該段
差部が前記操作レバーの側面部に当接した状態で、前記
流路の一部が開放されるようにするとともに、前記操作
レバーにおける前記側面部を前記段差部の段差よりも大
きく上下動するように構成したことを特徴とする。
に講じた手段は、ケーシング内に収容された弁体に連結
された操作レバーにより前記弁体を動作させて流路を開
閉するように構成された操作レバーを備えたバルブにお
いて、前記操作レバーの旋回範囲内における前記ケーシ
ングの外面上に階段状に形成された段差部を設け、該段
差部が前記操作レバーの側面部に当接した状態で、前記
流路の一部が開放されるようにするとともに、前記操作
レバーにおける前記側面部を前記段差部の段差よりも大
きく上下動するように構成したことを特徴とする。
【0007】このバルブによれば、操作レバーを旋回さ
せると、所定位置において操作レバーの側面部に段差部
の段差が当接するため、操作レバーの旋回が一旦停止す
る。このとき、操作レバーの側面部は段差部の段差より
も大きく上下動させることができるので、操作レバーを
上下動させることにより段差部の段差を乗り越え、さら
に操作レバーを旋回させることが可能になる。
せると、所定位置において操作レバーの側面部に段差部
の段差が当接するため、操作レバーの旋回が一旦停止す
る。このとき、操作レバーの側面部は段差部の段差より
も大きく上下動させることができるので、操作レバーを
上下動させることにより段差部の段差を乗り越え、さら
に操作レバーを旋回させることが可能になる。
【0008】操作レバーが段差に当接して停止した状態
では、流路の一部が開放された状態となるため、流路を
開閉する際には必ず一旦流路の一部が開放された状態で
弁体の開閉動作が停止し、しかる後に完全な流路の開放
又は閉鎖が行われる。したがって、流路の急激な開閉に
伴う圧力変動や振動の発生が抑制され、ウォーターハン
マ現象も防止することができる。
では、流路の一部が開放された状態となるため、流路を
開閉する際には必ず一旦流路の一部が開放された状態で
弁体の開閉動作が停止し、しかる後に完全な流路の開放
又は閉鎖が行われる。したがって、流路の急激な開閉に
伴う圧力変動や振動の発生が抑制され、ウォーターハン
マ現象も防止することができる。
【0009】また、上記手段において、前記側面部が下
方に付勢されるように作用する弾性部材を介して前記操
作レバーを前記ケーシングに対して直接若しくは間接に
取付けることが好ましい。
方に付勢されるように作用する弾性部材を介して前記操
作レバーを前記ケーシングに対して直接若しくは間接に
取付けることが好ましい。
【0010】このようにすると、操作レバーの側面部が
弾性部材によって常に下方に付勢されているため、操作
レバーの旋回時には確実に側面部が段差部の段差に当接
するように構成できるとともに、弾性部材の弾性により
操作レバーの上下動を許容することができる。この場
合、弾性部材は、操作レバーの旋回軸の近傍に設けるこ
とが好ましいが、操作レバーの旋回軸の近傍を下方に付
勢するように弾性部材を取りつけてもよく、逆に、操作
レバーの旋回軸の近傍を上方へ付勢することによって、
旋回軸と側面部との間に設けた支点を介して側面部が下
方に付勢されるように構成してもよい。
弾性部材によって常に下方に付勢されているため、操作
レバーの旋回時には確実に側面部が段差部の段差に当接
するように構成できるとともに、弾性部材の弾性により
操作レバーの上下動を許容することができる。この場
合、弾性部材は、操作レバーの旋回軸の近傍に設けるこ
とが好ましいが、操作レバーの旋回軸の近傍を下方に付
勢するように弾性部材を取りつけてもよく、逆に、操作
レバーの旋回軸の近傍を上方へ付勢することによって、
旋回軸と側面部との間に設けた支点を介して側面部が下
方に付勢されるように構成してもよい。
【0011】この場合には更に、前記操作レバーに形成
された把持部と前記操作レバーの旋回軸との間に、前記
側面部を上下動させるために形成され、前記操作レバー
と前記ケーシングの外面上との間に作用する支点を前記
操作レバーの裏面若しくは前記ケーシングの外面上に設
けることが望ましい。
された把持部と前記操作レバーの旋回軸との間に、前記
側面部を上下動させるために形成され、前記操作レバー
と前記ケーシングの外面上との間に作用する支点を前記
操作レバーの裏面若しくは前記ケーシングの外面上に設
けることが望ましい。
【0012】このようにすると、操作レバーの途中に支
点を設けることにより、側面部を上下動させるに際して
把持部を上下させるための操作力を低減することがで
き、操作性を向上させることができる。ここで、操作レ
バーの把持部、側面部及び旋回軸の位置関係により、操
作レバーを下方に押し下げると側面部を上方へ持ち上げ
ることができる場合と、操作レバーを上方に押し上げる
と側面部を上方へ持ち上げることができる場合とがあ
る。
点を設けることにより、側面部を上下動させるに際して
把持部を上下させるための操作力を低減することがで
き、操作性を向上させることができる。ここで、操作レ
バーの把持部、側面部及び旋回軸の位置関係により、操
作レバーを下方に押し下げると側面部を上方へ持ち上げ
ることができる場合と、操作レバーを上方に押し上げる
と側面部を上方へ持ち上げることができる場合とがあ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る操作レバーを備えたバルブの実施形態を説明する。図
1は本実施形態の一つを示す平面図である。ケーシング
10の外面上には平面形状が長円形の台座部11が突出
形成され、この台座部11の表面はほぼ平坦に形成され
ている。台座部11の表面の一端部には、3つの段差部
12,13,14が形成され、それぞれの段差部の一側
面には段差12a,13a,14aが構成され、全体と
して階段状になっている。
る操作レバーを備えたバルブの実施形態を説明する。図
1は本実施形態の一つを示す平面図である。ケーシング
10の外面上には平面形状が長円形の台座部11が突出
形成され、この台座部11の表面はほぼ平坦に形成され
ている。台座部11の表面の一端部には、3つの段差部
12,13,14が形成され、それぞれの段差部の一側
面には段差12a,13a,14aが構成され、全体と
して階段状になっている。
【0014】台座部11の中央からは旋回軸15が回転
可能に突出しており、この旋回軸15はケーシング10
の内部の弁体に連結されている。この弁体は、例えば流
通孔を穿設したボールであって、流通孔の方向を流路の
方向に一致させると全開状態になり、流通孔の方向を流
路の方向に対してほぼ直交させると全閉状態になるよう
に構成される。なお、本実施形態はボールバルブを元に
構成しているが、バタフライバルブでも、或いは操作レ
バーにより流路を開閉できるその他の種々の形式のバル
ブでもよい。
可能に突出しており、この旋回軸15はケーシング10
の内部の弁体に連結されている。この弁体は、例えば流
通孔を穿設したボールであって、流通孔の方向を流路の
方向に一致させると全開状態になり、流通孔の方向を流
路の方向に対してほぼ直交させると全閉状態になるよう
に構成される。なお、本実施形態はボールバルブを元に
構成しているが、バタフライバルブでも、或いは操作レ
バーにより流路を開閉できるその他の種々の形式のバル
ブでもよい。
【0015】旋回軸15の上端には止め輪16が取付け
られ、この止め輪16の下方において操作レバー17が
旋回軸15に挿通されている。操作レバー17は、図示
しない軸孔が上記旋回軸15に挿通され、この軸孔の形
成されている側の一端には斜めにカットされた側面が形
成され、当接面17aとなっている。操作レバー17の
他端には、操作用の把持部17bが形成され、軟質樹脂
等により被覆されている。
られ、この止め輪16の下方において操作レバー17が
旋回軸15に挿通されている。操作レバー17は、図示
しない軸孔が上記旋回軸15に挿通され、この軸孔の形
成されている側の一端には斜めにカットされた側面が形
成され、当接面17aとなっている。操作レバー17の
他端には、操作用の把持部17bが形成され、軟質樹脂
等により被覆されている。
【0016】操作レバー17の上記軸孔と把持部17b
との間には、下方に突出した凸部18が形成されてい
る。この凸部18は、操作レバー17の裏面状に円錐状
の先端をもつ別部品を取付けてもよく、或いは、操作レ
バー17をプレス等により裏面側へ突き出すことによっ
て形成してもよい。また、操作レバー17には設けず、
台座部11の表面上に、操作レバー17の旋回方向に伸
びる凸条を形成し、凸部18の代わりとしてもよい。
との間には、下方に突出した凸部18が形成されてい
る。この凸部18は、操作レバー17の裏面状に円錐状
の先端をもつ別部品を取付けてもよく、或いは、操作レ
バー17をプレス等により裏面側へ突き出すことによっ
て形成してもよい。また、操作レバー17には設けず、
台座部11の表面上に、操作レバー17の旋回方向に伸
びる凸条を形成し、凸部18の代わりとしてもよい。
【0017】図2は上記実施形態を示す縦断面図であ
り、操作レバー17の旋回軸15への取付部分の構造を
示している。旋回軸15に固定された止め輪16と、操
作レバー17の軸孔縁部17cとの間にはコイルスプリ
ング19が弾装されている。このコイルスプリング19
によって、操作レバー17は常に下方、即ち台座部11
側へ付勢された状態となっている。なお、このコイルス
プリング19は、例えば弾性ゴムや板バネ等の他の弾性
部材で構成されていてもよい。
り、操作レバー17の旋回軸15への取付部分の構造を
示している。旋回軸15に固定された止め輪16と、操
作レバー17の軸孔縁部17cとの間にはコイルスプリ
ング19が弾装されている。このコイルスプリング19
によって、操作レバー17は常に下方、即ち台座部11
側へ付勢された状態となっている。なお、このコイルス
プリング19は、例えば弾性ゴムや板バネ等の他の弾性
部材で構成されていてもよい。
【0018】図3は上記実施形態のバルブの開閉操作を
示す平面図である。(a)は全開状態を示し、操作レバ
ー17は流路と平行状態にある。操作レバー17を時計
周りに回動させると当初はスムーズに回動するが、
(b)に示すように操作レバー17の当接面17aが段
差部12の段差12aに当接するとそこで停止する。こ
の状態を示すものが図4の(a)及び(b)であり、平
坦な台座部11上では操作レバー17はスムーズに回動
するが、当接面17aが段差12aに当接することによ
り回動が規制される。
示す平面図である。(a)は全開状態を示し、操作レバ
ー17は流路と平行状態にある。操作レバー17を時計
周りに回動させると当初はスムーズに回動するが、
(b)に示すように操作レバー17の当接面17aが段
差部12の段差12aに当接するとそこで停止する。こ
の状態を示すものが図4の(a)及び(b)であり、平
坦な台座部11上では操作レバー17はスムーズに回動
するが、当接面17aが段差12aに当接することによ
り回動が規制される。
【0019】この状態では、操作レバー17の回動角は
約60度であり、流路断面の約75%が閉鎖される。こ
のままでは上述のように、図5(a)に示す状態にある
操作レバー17はこれ以上閉鎖方向に回動させることは
できない。そこで、図5(b)に示すように、操作レバ
ー17の把持部17bを下方へ押し下げることにより、
操作レバー17は台座部11上に接触した凸部18が支
点となって傾斜し、先端部が上方へ持ち上がる。先端部
の上昇は当接面17aをも上昇させるため、当接面17
aが段差12aを乗り越え、操作レバー17の先端部を
段差部12の上面上に位置させることができる。この状
態では、段差部12の上面がほぼ平坦になっていること
から、操作レバー17をさらに次の段差部13の段差1
3aに当接面17aが当接するまで回動させることがで
きる。
約60度であり、流路断面の約75%が閉鎖される。こ
のままでは上述のように、図5(a)に示す状態にある
操作レバー17はこれ以上閉鎖方向に回動させることは
できない。そこで、図5(b)に示すように、操作レバ
ー17の把持部17bを下方へ押し下げることにより、
操作レバー17は台座部11上に接触した凸部18が支
点となって傾斜し、先端部が上方へ持ち上がる。先端部
の上昇は当接面17aをも上昇させるため、当接面17
aが段差12aを乗り越え、操作レバー17の先端部を
段差部12の上面上に位置させることができる。この状
態では、段差部12の上面がほぼ平坦になっていること
から、操作レバー17をさらに次の段差部13の段差1
3aに当接面17aが当接するまで回動させることがで
きる。
【0020】操作レバー17の当接面17aが段差13
aに当接した状態を示すものが図3(c)、図4の
(c)及び図5(b)である。この状態になるまでの操
作レバー17の回動角は約70度であり、流路断面の約
90%が閉鎖される。ここからさらに操作レバー17を
回動させるには、上記と同様に、操作レバー17の把持
部17bをさらに下方へ押し下げることによって当接面
17aが段差13aを乗り越え、操作レバー17の先端
部が段差部13の上面に乗り上げるようにする。この状
態では、段差部13の上面もほぼ平坦になっていること
から、操作レバー17をさらに回動させることができる
ようになる。
aに当接した状態を示すものが図3(c)、図4の
(c)及び図5(b)である。この状態になるまでの操
作レバー17の回動角は約70度であり、流路断面の約
90%が閉鎖される。ここからさらに操作レバー17を
回動させるには、上記と同様に、操作レバー17の把持
部17bをさらに下方へ押し下げることによって当接面
17aが段差13aを乗り越え、操作レバー17の先端
部が段差部13の上面に乗り上げるようにする。この状
態では、段差部13の上面もほぼ平坦になっていること
から、操作レバー17をさらに回動させることができる
ようになる。
【0021】操作レバー17はさらに回動させられ、最
終的に段差部14の段差14aに当接面17aが当接し
て停止する。この状態は、図3(d)、図4の(d)及
び図5(c)に示される。この停止位置では、操作レバ
ー17の回動角はほぼ90度となっており、流路断面が
完全に閉鎖される。
終的に段差部14の段差14aに当接面17aが当接し
て停止する。この状態は、図3(d)、図4の(d)及
び図5(c)に示される。この停止位置では、操作レバ
ー17の回動角はほぼ90度となっており、流路断面が
完全に閉鎖される。
【0022】流路断面が完全に閉鎖されるまでの間、上
記のように操作レバー17の当接面17aが段差12
a,13aに当接して一旦操作レバー17の回動が停止
されるようになっている。このように段階的に閉鎖して
ゆくことにより、一気にバルブが閉鎖されることがなく
なり、急激な閉鎖によるウォーターハンマ現象その他の
圧力変動、振動の発生が防止される。
記のように操作レバー17の当接面17aが段差12
a,13aに当接して一旦操作レバー17の回動が停止
されるようになっている。このように段階的に閉鎖して
ゆくことにより、一気にバルブが閉鎖されることがなく
なり、急激な閉鎖によるウォーターハンマ現象その他の
圧力変動、振動の発生が防止される。
【0023】なおこの実施形態では、最後の段差部14
の高さは操作レバー17の当接面17aの上昇限界より
も高く形成されているので、操作レバー17をそれ以上
回動させることは構造上不可能となっている。また、こ
の段差部14には、図1及び図4に示すように段差14
aの反対側に別の段差14bが形成され、この段差14
bは操作レバー17が逆方向に回転しないためのストッ
パとなっている。
の高さは操作レバー17の当接面17aの上昇限界より
も高く形成されているので、操作レバー17をそれ以上
回動させることは構造上不可能となっている。また、こ
の段差部14には、図1及び図4に示すように段差14
aの反対側に別の段差14bが形成され、この段差14
bは操作レバー17が逆方向に回転しないためのストッ
パとなっている。
【0024】次に、図6には、上記実施形態と同様の機
能を果たす別の実施形態の構造を示す。この構造では、
ケーシング30の上面に台座部31が形成され、この台
座部31の中心部を図示しない弁体に連結された旋回軸
35が挿通し、上端に止め輪36が固定されている。止
め輪36の下には、旋回軸35に挿通された操作レバー
37の軸孔縁部37cが配置され、この軸孔縁部37c
と台座部31の上面との間にはコイルスプリング39が
弾装されている。このコイルスプリング39によって、
操作レバー37は常に上方に付勢されている。
能を果たす別の実施形態の構造を示す。この構造では、
ケーシング30の上面に台座部31が形成され、この台
座部31の中心部を図示しない弁体に連結された旋回軸
35が挿通し、上端に止め輪36が固定されている。止
め輪36の下には、旋回軸35に挿通された操作レバー
37の軸孔縁部37cが配置され、この軸孔縁部37c
と台座部31の上面との間にはコイルスプリング39が
弾装されている。このコイルスプリング39によって、
操作レバー37は常に上方に付勢されている。
【0025】操作レバー37の裏面には上記実施形態と
同様の凸部38が突出状態に取付けられ、また、この凸
部38と操作レバー37の把持部37bとの間には当接
部37aが形成されている。この当接部37aは、台座
部31の表面上に形成された図示しない段差部の段差に
当接するようになっており、当接部37aとその段差と
の当接により上述の実施形態と同様に操作レバー37の
回動が一時的に停止するようになっている。
同様の凸部38が突出状態に取付けられ、また、この凸
部38と操作レバー37の把持部37bとの間には当接
部37aが形成されている。この当接部37aは、台座
部31の表面上に形成された図示しない段差部の段差に
当接するようになっており、当接部37aとその段差と
の当接により上述の実施形態と同様に操作レバー37の
回動が一時的に停止するようになっている。
【0026】この実施形態では、操作レバー37の当接
部37a及び図示しない段差部が、支点となる凸部38
から見て旋回軸35とは逆側に配置されているので、操
作レバー37を上方に付勢するコイルスプリング39の
弾性力は、凸部38を支点として操作レバー37の当接
部37aを下方に押し下げる方向に作用する。そして、
操作レバー37の把持部37bを持ち上げると、凸部3
8を支点としてコイルスプリング39は圧縮されるが、
当接部37aは上方へ持ち上がる。
部37a及び図示しない段差部が、支点となる凸部38
から見て旋回軸35とは逆側に配置されているので、操
作レバー37を上方に付勢するコイルスプリング39の
弾性力は、凸部38を支点として操作レバー37の当接
部37aを下方に押し下げる方向に作用する。そして、
操作レバー37の把持部37bを持ち上げると、凸部3
8を支点としてコイルスプリング39は圧縮されるが、
当接部37aは上方へ持ち上がる。
【0027】以上のように、この実施形態でも、最初の
実施形態と同様に操作レバー37が段差部によって一時
的に停止され、操作レバー37を持ち上げることにより
当接部37aが段差を乗り越えるので、再び操作レバー
37を回動することができるようになるから、全く同様
の効果を奏する。
実施形態と同様に操作レバー37が段差部によって一時
的に停止され、操作レバー37を持ち上げることにより
当接部37aが段差を乗り越えるので、再び操作レバー
37を回動することができるようになるから、全く同様
の効果を奏する。
【0028】なお、以上説明した各実施形態では、バル
ブを閉鎖する際に段階的に操作レバーを回動させること
ができるように構成しているが、逆にバルブを開放する
際に段階的に操作レバーを操作できるように段差部を設
けてもよく、或いはまた、閉鎖方向及び開放方向の双方
にそれぞれ段差部を設けてもよい。
ブを閉鎖する際に段階的に操作レバーを回動させること
ができるように構成しているが、逆にバルブを開放する
際に段階的に操作レバーを操作できるように段差部を設
けてもよく、或いはまた、閉鎖方向及び開放方向の双方
にそれぞれ段差部を設けてもよい。
【0029】また、上記実施形態においては段差部の数
を3とし、このうち流路の一部を開放する状態で操作レ
バーを停止させる段差を2つ設けているが、このような
段差の数は、バルブの開閉の必要に応じて任意に設定で
きる。更に、当該段差の形成位置は、バルブ径やその内
部の流路形状、バルブを接続する配管の状況に応じて種
々設定することができ、その目的(例えばウォーターハ
ンマ現象の防止)に応じて操作レバーを停止させる最適
開度が実験的に求められる。
を3とし、このうち流路の一部を開放する状態で操作レ
バーを停止させる段差を2つ設けているが、このような
段差の数は、バルブの開閉の必要に応じて任意に設定で
きる。更に、当該段差の形成位置は、バルブ径やその内
部の流路形状、バルブを接続する配管の状況に応じて種
々設定することができ、その目的(例えばウォーターハ
ンマ現象の防止)に応じて操作レバーを停止させる最適
開度が実験的に求められる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作レバーを旋回させると操作レバーの側面部に段差部
の段差が当接するため、操作レバーの旋回が一旦停止
し、操作レバーを上下動させることにより段差部の段差
を乗り越え、さらに操作レバーを旋回させることが可能
になるため、流路を開閉する際には必ず一旦流路の一部
が開放された状態で弁体の開閉動作が停止し、しかる後
に完全な流路の開放又は閉鎖が行われる。したがって、
流路の急激な開閉に伴う圧力変動や振動の発生が抑制さ
れ、ウォーターハンマ現象も防止することができる。
操作レバーを旋回させると操作レバーの側面部に段差部
の段差が当接するため、操作レバーの旋回が一旦停止
し、操作レバーを上下動させることにより段差部の段差
を乗り越え、さらに操作レバーを旋回させることが可能
になるため、流路を開閉する際には必ず一旦流路の一部
が開放された状態で弁体の開閉動作が停止し、しかる後
に完全な流路の開放又は閉鎖が行われる。したがって、
流路の急激な開閉に伴う圧力変動や振動の発生が抑制さ
れ、ウォーターハンマ現象も防止することができる。
【図1】本発明に係る実施形態を示すバルブの平面図で
ある。
ある。
【図2】同実施形態における操作レバーの取付構造を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図3】同実施形態における操作レバーの操作手順を順
次に示す説明図(a)〜(d)である。
次に示す説明図(a)〜(d)である。
【図4】同実施形態における操作レバーの当接部と段差
部との位置関係を示す説明図である。
部との位置関係を示す説明図である。
【図5】同実施形態における操作レバーの傾斜状態を示
す拡大縦断面図(a)〜(c)である。
す拡大縦断面図(a)〜(c)である。
【図6】異なる実施形態における操作レバーの取付構造
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
10 ケーシング 11 台座部 12,13,14 段差部 12a,13a,14a 段差 15 旋回軸 16 止め輪 17 操作レバー 17a 当接部 18 凸部 19 コイルスプリング
Claims (3)
- 【請求項1】 ケーシング内に収容された弁体に連結さ
れた操作レバーにより前記弁体を動作させて流路を開閉
するように構成された操作レバーを備えたバルブにおい
て、 前記操作レバーの旋回範囲内における前記ケーシングの
外面上に階段状に形成された段差部を設け、該段差部が
前記操作レバーの側面部に当接した状態で、前記流路の
一部が開放されるようにするとともに、前記操作レバー
における前記側面部を前記段差部の段差よりも大きく上
下動するように構成したことを特徴とする操作レバーを
備えたバルブ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記側面部が下方に
付勢されるように作用する弾性部材を介して前記操作レ
バーを前記ケーシングに対して直接若しくは間接に取付
けたことを特徴とする操作レバーを備えたバルブ。 - 【請求項3】 請求項2において、前記操作レバーにお
ける把持部と前記ケーシングに対する取付部との間に、
前記側面部を上下動させるために形成され、前記操作レ
バーと前記ケーシングの外面上との間に作用する支点を
前記操作レバーの裏面若しくは前記ケーシングの外面上
に設けたことを特徴とする操作レバーを備えたバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7234779A JP3039913B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 操作レバーを備えたバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7234779A JP3039913B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 操作レバーを備えたバルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953747A true JPH0953747A (ja) | 1997-02-25 |
JP3039913B2 JP3039913B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=16976248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7234779A Expired - Lifetime JP3039913B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 操作レバーを備えたバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3039913B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100948040B1 (ko) * | 2008-10-07 | 2010-03-19 | 주식회사 지앤씨 | 볼밸브용 개폐레버 고정구 |
JP2017041163A (ja) * | 2015-08-21 | 2017-02-23 | 三菱電機株式会社 | ハンドル装置 |
KR20180041424A (ko) * | 2016-10-14 | 2018-04-24 | 동아대학교 산학협력단 | 직선형 글로브밸브 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP7234779A patent/JP3039913B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100948040B1 (ko) * | 2008-10-07 | 2010-03-19 | 주식회사 지앤씨 | 볼밸브용 개폐레버 고정구 |
JP2017041163A (ja) * | 2015-08-21 | 2017-02-23 | 三菱電機株式会社 | ハンドル装置 |
KR20180041424A (ko) * | 2016-10-14 | 2018-04-24 | 동아대학교 산학협력단 | 직선형 글로브밸브 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3039913B2 (ja) | 2000-05-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4237781B2 (ja) | 流量制御弁 | |
US5409031A (en) | Safety shut off valve | |
JPH0266378A (ja) | 締切兼流量調節弁 | |
JPH0953747A (ja) | 操作レバーを備えたバルブ | |
KR101772204B1 (ko) | 핸들 회전이 방지되는 볼밸브 | |
JP2963564B2 (ja) | ダクトに沿った気体流の急激な変化を制限するバタフライ弁 | |
JP2006144920A (ja) | ボールバルブ | |
JP2010175000A (ja) | 回動装置 | |
JPH0590062U (ja) | 逆流防止弁 | |
CA1096355A (en) | Eccentrically rotatable valve | |
KR200388434Y1 (ko) | 핸들 스톱퍼가 구비된 개폐밸브 | |
JP2003097733A (ja) | ポジティブ遮断式空気用排気口 | |
JP2024537045A (ja) | ボール弁 | |
CN111594622B (zh) | 一种阀门和阀门的安装方法 | |
JP3121546B2 (ja) | デュアルプレート逆止弁 | |
KR101092196B1 (ko) | 버터플라이 밸브용 디스크 | |
KR101879541B1 (ko) | 과회전 방지식 버터플라이 밸브 | |
JP2796699B2 (ja) | 弁装置 | |
JP4189576B2 (ja) | 流体制御器 | |
JPH0614270U (ja) | 給水栓 | |
JPH08285096A (ja) | 仕切弁 | |
JP2005299766A (ja) | ロック機構付き弁装置 | |
US20070131888A1 (en) | Throttle valve and piston ring thereof | |
JPH04371746A (ja) | ダンパ装置 | |
JP2528599Y2 (ja) | ガス栓 |