JPH0953254A - 水底自走装置 - Google Patents

水底自走装置

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Publication number
JPH0953254A
JPH0953254A JP7227403A JP22740395A JPH0953254A JP H0953254 A JPH0953254 A JP H0953254A JP 7227403 A JP7227403 A JP 7227403A JP 22740395 A JP22740395 A JP 22740395A JP H0953254 A JPH0953254 A JP H0953254A
Authority
JP
Japan
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hose
buoyancy
water
cable
self
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Ceased
Application number
JP7227403A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuo Matsutani
鎮夫 松谷
Koichi Jinno
耕一 神野
Tatsuto Hagiwara
達人 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DENGIYOUSHIYA KIKAI SEISAKUSHO KK
KAMINO KAIJI KOGYO KK
Dengyosha Machine Works Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
DENGIYOUSHIYA KIKAI SEISAKUSHO KK
KAMINO KAIJI KOGYO KK
Dengyosha Machine Works Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DENGIYOUSHIYA KIKAI SEISAKUSHO KK, KAMINO KAIJI KOGYO KK, Dengyosha Machine Works Ltd, Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical DENGIYOUSHIYA KIKAI SEISAKUSHO KK
Priority to JP7227403A priority Critical patent/JPH0953254A/ja
Publication of JPH0953254A publication Critical patent/JPH0953254A/ja
Ceased legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水底自走車10に一端が連結され他端が地上
に導出される動力ケーブル26および制御ケーブル28
および排出ホース22を、水中に浮かべしかも浮力を調
整できる水底自走装置を提供する。 【構成】 動力ケーブル26および制御ケーブル28の
ほぼ全長に浮力ホース30を被せる。浮力ホース30の
水底自走車10に連結される側の一端部に逆止弁48を
設ける。暗渠40内では浮力ホース30にバンド42,
42…により排出ホース22を結束する。浮力ホース3
0の他端より、浮力ホース30内に水を流入してこれを
充たせば、浮力ホース30は浮力を失ない沈み、所定圧
力以上で空気を圧入すれば、内部の水は逆止弁48から
流出され浮力ホース30内は空気で充たされて浮力が増
大して、水中で浮かぶ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、暗渠内で作業を行なう
水底自走車が、これに一端が連結されて他端が地上また
は船上に導出されるケーブルまたはホースを、不用意に
轢いて破損させることのないように、ケーブルまたはホ
ースを水中で浮かせしかも浮力を調整できるようにした
水底自走装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所や火力発電所等は、運転に
必要な多量な冷却水として海水を利用するために、一般
的に海岸沿いに建設されている。冷却水は、海より開渠
と暗渠とからなる取水路を通って、循環水ポンプにより
発電所建屋内に供給され、使用後の冷却水は同様に開渠
と暗渠とからなる放水路を通って海に排出される。
【0003】これらの取水路および放水路には、海水に
混入して運搬された土砂等が堆積し易い。また、水路の
壁面および水底等にはフジツボやカキやムラサキイガイ
等の固着性の海洋生物が強固に付着し易く、水路の流水
抵抗が増加して発電所の運転の障害となる。そして、水
路に付着した海洋生物の稚貝が水路内に大量に発生し、
これが冷却水に混入して発電設備内に流入し、設備を故
障させる要因ともなっている。
【0004】そこで、水路に堆積した土砂の排出および
海洋生物の掻き落とし作業を定期的に行なう必要があ
る。
【0005】従前にあっては、水路の水を抜いて作業が
なされたり、水路に水を満たしたまま潜水夫により作業
がなされたりしていた。しかし、近年になって、水底自
走車を用い、これに搭載した種々の作業機械を地上から
の遠隔操作により駆動制御して作業を行なうことが一般
化しつつある。作業の安全性が図られるとともに、発電
所の運転中にあっても作業が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水底自走車
には、水底自走車自体および搭載した作業機械等を駆動
制御するための動力ケーブルや制御ケーブルの一端が連
結され、また堆積した土砂を地上または船上に排出する
ための排出ホース等の一端が連結される。そして、これ
らのケーブルおよびホースは、地上または船上に設置さ
れる制御盤および排出土砂処理装置等に他端が連結され
る。
【0007】そこで、これらのケーブルやホースが水底
に沈むとともに水底自走車から後方に向けて配備される
ならば、水底自走車が前進走行するときにこれらのケー
ブルおよびホースを轢いて破損させることはない。しか
しながら、水底自走車が後進走行するときは、これらの
ケーブルおよびホースの巻き取りが適宜になされないと
轢いて破損させる虞がある。これを簡単に解決する工夫
として、従来はケーブルおよびホースが水面に浮き上が
るように適宜な浮力体が設けられていた。
【0008】この浮力体を設ける方法にあっては、開渠
において作業をなす場合には、何んら不具合を生じな
い。しかし、暗渠において作業をなす場合には、以下の
ごとき不具合が生じる。すなわち、ホース等にあって
は、可撓性を確保するためにコルゲートパイプ状等から
なり、このコルゲートパイプ状のホースにケーブルが所
定間隔毎にバンドにより結束されており、その表面は必
らずしも平坦でない。また、暗渠の天井の壁には、フジ
ツボ等の海洋生物が大量に付着して、表面に大きな凹凸
を生じさせる場合がある。そこで、浮力により暗渠の天
井に当接した状態にあるケーブルおよびホースが、天井
の凹凸に引っ掛かって大きな摩擦抵抗力を生じさせ、ケ
ーブルおよびホースの送り出しや巻き取り等が円滑にで
きずに不能となる事態が生ずる。そして、ホース等に無
理な張力が加わり破損等を生ずる虞がある。
【0009】本発明は、上述のごとき事情に鑑みてなさ
れたもので、ケーブルまたはホース等の浮力を調整でき
るようにした水底自走装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の水底自走装置は、水底を自走し得る水底
自走車と、これに一端が連結されて他端が地上または船
上に導出されるケーブルまたはホースと、これらのケー
ブルまたはホースに添ってまたはこれらに被せて配設さ
れる浮力ホースと、この浮力ホースの前記水中自走車側
の端部に前記浮力ホース内から所定圧力で流体を流出さ
せるように設けられる逆止弁と、前記浮力ホースの地上
または船上に導出される他端部より前記浮力ホース内に
前記所定圧力以上で空気を圧入しまたは水を流入する手
段と、を備えて構成されている。
【0011】そして、前記ケーブルまたはホースまたは
浮力ホースのいずれか1つまたは複数を地上または船上
で巻き取る巻き取りリールを設け、この巻き取りリール
をモータにより駆動回転させ、このモータのモータ電流
が所定電流値を超えると制御信号を出力するモータ電流
検出手段を設けて構成しても良い。
【0012】また、前記モータ電流検出手段に代えて、
前記モータの回転駆動軸が所定トルクを超えると制御信
号を出力するトルク検出手段を設けて構成しても良い。
【0013】さらに、前記ケーブルまたはホースまたは
浮力ホースの前記水底自走車に連結される一端部側に前
記ケーブルまたはホースまたは浮力ホースのすくなくと
もいずれか1つに、それに加わる張力が所定値を超える
と制御信号を出力する張力検出手段を設けて構成しても
良い。
【0014】そしてさらに、水底の堆積物を寄せ集める
スクリュー搬送装置と、寄せ集めた堆積物を前記ホース
を介して地上または船上に搬出する水中ポンプを備え、
前記水底自走車およびスクリュー搬送装置および水中ポ
ンプを制御ならびに駆動すべく前記ケーブルが連結さ
れ、このケーブルに前記浮力ホースを被せて配設し、地
上または船上に前記ケーブルに被せた前記浮力ホースを
巻き取る浮力ホース用巻き取りリールと前記ホースを巻
き取るホース用巻き取りリールとを配設して構成するこ
ともできる。
【0015】
【作 用】請求項1記載の水底自走装置にあっては、浮
力ホースの水底自走車に連結される一端側に所定圧力で
流体を流出させる逆止弁を設けたので、浮力ホースの他
端より空気を圧入することで浮力ホース内を空気で充た
して浮力を増加させ得、浮力ホースの他端より水を流入
することで浮力ホース内の空気を水で置換して浮力を減
少させ得る。再度、所定圧力以上で空気を圧入すれば、
逆止弁より水が流出して浮力ホース内の水を空気で置換
して浮力を再び増加させ得る。もって、浮力ホースの浮
力を調整し得る。
【0016】そして、請求項2記載の水底自走装置にあ
っては、巻き取りリールを駆動回転させるモータのモー
タ電流が所定電流値を超えると制御信号を出力するモー
タ電流検出手段を設けたので、浮力ホースの浮力により
ケーブルまたはホース等が暗渠の天井に当接してその天
井に引っ掛かると、負荷が大となってモータ電流が増加
して制御信号が出力される。そこで、制御信号が出力さ
れれば、巻き取りリールを停止するとともに浮力ホース
内に水を流入すれば、浮力ホースは沈んで暗渠の天井か
ら離れ、引っ掛かりが解消される。この後で、浮力ホー
ス内に空気を圧入するとともに巻き取りリールの回転を
再び行なえば、過大な張力がケーブルおよびホース等に
加わらずに巻き取り得る。
【0017】また、請求項3記載の水底自走装置にあっ
ても、請求項2記載のものと同様に、トルク検出手段に
よりケーブルおよびホース等に過大な張力を与えること
なしに巻き取り得る。
【0018】さらに、請求項4記載の水底自走装置にあ
っては、水底自走車に連結される一端側に、ケーブルま
たはホースまたは浮力ホースの張力が所定値を超えると
制御信号を出力する張力検出手段を設けたので、水底自
走車が前進するときにケーブルまたはホース等が天井に
引っ掛かれば制御信号が出力される。そこで、水底自走
車を停止し、浮力ホースに水を流入すれば、天井からケ
ーブルまたはホース等が離れ、引っ掛かりが解消され
る。
【0019】そしてさらに、請求項5記載の水底自走装
置にあっては、ケーブルおよびホース等が天井に引っ掛
かれば、これに応じて巻き取りリールを停止させまたは
水底自走車を停止させるとともに、浮力ホースの浮力を
調整して引っ掛かりを解消でき、暗渠内に堆積した土砂
を地上または船上に排出させるための水底自走車の走行
がケーブルおよびホース等の天井への引っ掛かりにより
阻止されることがない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4を
参照して説明する。図1(a)は、本発明の水底自走装
置の一実施例の全体概略構成図であり、図1(b)は、
浮力ホースの水底自走車に連結される一端側の構造を示
す断面図である。図2は、図1(a)における巻き取り
リールを示す構成図である。図3(a)は、図1(a)
における水底自走車の一部切り欠き側面図であり、図3
(b)は、図3(a)の正面図である。図4は、巻き取
りリールを回転駆動させるモータのモータ電流が所定電
流値を超えると制御信号を出力するモータ電流検出手段
を示す一例のブロック図である。
【0021】まず、図3(a),(b)を参照して水底
自走車10の概要につき説明する。水底自走車10は、
無限軌道車12の前部に、スクリュー状のフィン14を
回転させて水底の堆積物を左右から中央に寄せ集めるス
クリュー搬送装置16が揺動アームおよび油圧シリンダ
等により上下動自在に配設され、フィン14の上部を覆
うスクリューカバー18の中央部に、水中ポンプ20の
吸込口を連通させ、水中ポンプ20の吐出口がコルゲー
トホース等からなる排出ホース22により地上に導出さ
れる。また、無限軌道車12には、スクリュー搬送装置
16および水中ポンプ20を制御しまた無限軌道車12
自身を制御するための制御ユニット24が搭載される。
この制御ユニット24に動力ケーブル26および制御ケ
ーブル28の一端が連結され、その他端は地上に導出さ
れる。そして、動力ケーブル26および制御ケーブル2
8はほぼ全長にわたりコルゲートホース等からなる浮力
ホース30が被せられている。さらに、無限軌道車12
には、水中テレビカメラ32と超音波走査式ソナー34
が搭載される。
【0022】このような水底自走車10が、図1(a)
のごとく、暗渠40内で走行自在に設けられる。動力ケ
ーブル26と制御ケーブル28に被せられた浮力ホース
30と、排出ホース22は、適宜な間隔でバンド42,
42…等により結束される。暗渠40の地上への開口部
44および屈曲部分には適宜に浮力ホース30および排
出ホース22が円滑に長さ方向に移動し得るようにガイ
ドローラ46,46…が設けられる。
【0023】そして、浮力ホース30の水底自走車10
に連結される一端側は、図1(b)に示すごとく、コル
ゲートホース部30aの端部がフランジ部材30bに連
結され、このフランジ部材30bが水底自走車10のフ
レームにボルト・ナット等で固定される。しかも、浮力
ホース30の一端部は、逆止弁48が設けられて閉塞さ
れる。この逆止弁48は、所定圧力で内部の流体を外部
に流出させ得る。また、浮力ホース30の地上に導出さ
れる他端は、内部に空気を圧入しまたは水を流入する手
段50に連結される。なお、動力ケーブル26および制
御ケーブル28の一端は、水中コネクタ51,51を介
して制御ユニット24に連結され、地上に導出される他
端は制御盤(図示せず)に適宜に接続される。
【0024】そして、地上に導出された排出ホース22
と浮力ホース30は結束が解かれた状態で、それぞれ排
出ホース用巻き取りリール52と浮力ホース用巻き取り
リール54に巻き取られる。排出ホース用巻き取りリー
ル52の回転軸52aは中空であり、この中空部に排出
ホース22の他端が連通される。しかも、回転軸52a
の一端はスイベルトジョイント56を介して固定排出ホ
ース58に連結される。回転軸52aの他端は、これを
回転駆動させるモータ60に連結されている。また、浮
力ホース用巻き取りリール54の回転軸54aに設けら
れたスリップリング62に動力ケーブル26と制御ケー
ブル28の他端が電気的接続され、このスリップリング
62を介して動力ケーブル26と制御ケーブル28が制
御盤64に電気的接続される。しかも、この浮力ホース
用巻き取りリール54の回転軸54aを回転駆動させる
モータ66のモータ電流が、モータ電流検出手段68で
所定電流値と比較される。
【0025】このモータ電流検出手段68は、例えば図
4に示すごとく、モータ66にモータ電圧制御回路70
から流れる電流値をCT72等で検出してこれを電流電
圧変換回路74で電圧値に変換し、予め設定された基準
電圧76と比較器78で比較するものである。モータ電
流が所定電流値を超えると、比較器78から例えば正の
制御信号が出力されるように基準電圧76が調整され
る。
【0026】かかる構成において、その動作を以下説明
する。水底自走車10に搭載された水中テレビカメラ3
2から暗渠40内の映像データが地上に適宜に送られ、
また超音波走査式ソナー34から周囲の暗渠40の壁等
までの距離データが地上に適宜に送られ、これらのモニ
ターおよび距離に基づいて、地上からの遠隔制御により
水底自走車10の運転が制御されるとともに、スクリュ
ー搬送装置16および水中ポンプ20が運転制御され
て、堆積した土砂の排出および壁に付着する海洋生物の
掻き取り作業がなされる。そして、水底自走車10の前
進走行にあっては、浮力ホース30の送り出し長さを浮
力ホース用巻き取りリール54の回転数等から求め、暗
渠40内での進入距離を演算し得る。
【0027】暗渠40内での作業が終了すれば、水底自
走車10を暗渠40の開口部44まで後進走行させなが
ら、排出ホース22および浮力ホース30が排出ホース
用巻き取りリール52および浮力ホース用巻き取りリー
ル54によりそれぞれ巻き取られる。この水底自走車1
0の後進走行の際には、浮力ホース30内に空気が圧入
され、その浮力により浮力ホース30および排出ホース
22は浮いた状態にあり、暗渠40の天井に当接してい
る。そこで、浮力ホース30等の巻き取りのときに、暗
渠40の天井に付着した海洋生物等に引っ掛かると、浮
力ホース用巻き取りリール54のモータ66の負荷が増
大してモータ電流が大きくなって最終的には所定電流値
を超える。すると、モータ電流検出手段68から制御信
号が出力される。そこで、この制御信号に基づいて、水
底自走車10を停止するとともに浮力ホース用巻き取り
リール54および排出ホース用巻き取りリール52の回
転駆動が停止される。さらに、浮力ホース30の他端よ
り浮力ホース30内に水が流入または圧入される。する
と、浮力ホース30内の空気は、一端部の逆止弁48よ
りまたは他端より排出されて浮力ホース30内は水が充
たされる。この結果、浮力ホース30は浮力を失ない、
浮力ホース30および排出ホース22が水底に沈む。し
たがって、浮力ホース30等は暗渠40の天井に付着す
る海洋生物との引っ掛かりが解消される。そして、浮力
ホース30内に他端から再び空気が圧入されれば、一端
部の逆止弁48が開いて内部にあった水が排出され、再
び浮力ホース30は大きな浮力を得て、暗渠40の天井
に浮いて当接する。そこで、再び、水底自走車10の後
進走行および浮力ホース30等の巻き取りを開始すれば
良い。なお、浮力ホース30に排出ホース22はバンド
42,42…で結束されており、いずれのホースが暗渠
40の天井に引っ掛かっても、浮力ホース30を巻き取
るためのモータ66のモータ電流は増加する。また、浮
力ホース30内に水を充たしたままで、水底自走車10
の後進走行と浮力ホース30等の巻き取りを僅かに行な
って、浮力ホース用巻き取りリール54のモータ66の
モータ電流が所定電流値以下であることを確認したうえ
で、浮力ホース30内に空気を圧入するようにしても良
い。
【0028】このように本発明にあっては、浮力ホース
30内に空気を充たしまたは水を流入させることで、浮
力ホース30の浮力を調整し得る。そこで、この浮力を
状況に応じて適宜に調整することで、暗渠40の天井等
に引っ掛かった場合に、この引っ掛かりを地上からの操
作で解消させることができる。しかも、浮力ホース30
等の巻き取りに際して、引っ掛かったことをモータ電流
検出手段68により判別でき、引っ掛かりにより浮力ホ
ース30等に過大な張力を与えてこれを破損させるよう
なことがない。
【0029】図5は、本発明の水底自走装置における他
の実施例であって、巻き取りリールの回転駆動軸が所定
トルクを超えると制御信号を出力するトルク検出手段を
示すブロック図である。図5に示すトルク検出手段80
は、回転駆動軸の中間にトルクセンサ82を介装し、こ
のトルクセンサ82から出力されるトルクに応じた電気
信号が比較器78により予め設定された基準電圧76と
比較される。
【0030】このように、トルク検出手段80を設ける
ならば、浮力ホース30等に加わる張力を正確に判別で
き、モータ電流検出手段68を設けるのと同様に、浮力
ホース30等に過大な張力を与える虞がない。
【0031】図6は、本発明の水底自走装置におけるさ
らに別の実施例であって、水底自走車に連結される浮力
ホースの一端部に設けられ、浮力ホースの張力が所定値
を超えると制御信号を出力する張力検出手段を示すブロ
ック図である。図6に示す張力検出手段90は、浮力ホ
ース30のフランジ部材30bが水底自走車10のフレ
ームに、ボルト・ナット92およびワッシャ94で固定
され、ワッシャ94とフランジ部材30bの間に浮力ホ
ース30に張力が加わると圧縮力が作用するように感圧
部材96が挟持され、この感圧部材96から出力される
電圧信号が増幅器98で適宜に増幅されて比較器78で
基準電圧76と比較される。したがって、浮力ホース3
0に加わる張力が所定値を超えると、張力検出手段90
から制御信号が出力される。
【0032】そこで、水底自走車10の前進走行におい
て、浮力ホース30等が暗渠40の天井に引っ掛かって
浮力ホース30に大きな張力が加われば、張力検出手段
90の制御信号に基づいて、水底自走車10を停止さ
せ、浮力ホース30内に水を流入してこれを沈めて引っ
掛かりを解消させる。そして、浮力ホース30内を再び
空気に置換して水底自走車10の前進走行を再開させれ
ば良い。水底自走車10の前進走行にあっても、浮力ホ
ース30等に過大な張力が加わってこれを破損させるこ
とがない。
【0033】なお、上記実施例の説明では、暗渠40内
での土砂の排出および海洋生物の掻き取り作業につき説
明したが、開渠での作業に用いても良く、また他の作業
であっても良い。そして、水底自走車10から地上に導
出されるものは、動力や制御等のケーブル26,28お
よび排水等の排出ホース22に限られず、少なくても1
本のケーブルまたはホース等の地上への導出が必要な装
置に本発明を適用できる。さらに、この地上への導出が
必要なケーブルまたはホース等が、浮力ホース30内に
収納されていてもまた添って設けられても良いことは勿
論である。また、地上に導出される浮力ホースおよびケ
ーブルおよびホース等は、地上では適宜に結束が解かれ
てそれぞれが巻き取りリールに巻回されても良く、また
地上でも結束されたままで1つの巻き取りリールに巻回
されても良い。しかも、制御盤64や巻き取りリール5
2,54を水面に浮かべた船上に設け、ケーブルまたは
ホースまたは浮力ホース30等が船上に導出されても良
い。そしてまた、モータ電流検出手段68またはトルク
検出手段80は、浮力ホース30のための浮力ホース用
巻き取りリール54に関連して必らずしも設けられなく
ても良く、排出ホース用巻き取りリール52に関連して
設けられていても良い。結束されて暗渠40内で一体化
されるケーブルまたはホースまたは浮力ホース30のい
ずれかの巻き取りリールに関連して設けられれば良いこ
とは容易に理解されるであろう。そしてさらに、水底自
走車10に連結される側に設けられる張力検出手段90
も同様に、ケーブルまたはホースまたは浮力ホース30
のいずれかの水底自走車10に連結される一端部に設け
られれば良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水底自走
装置は構成されているので、以下のごとき格別な効果を
奏する。
【0035】請求項1記載の水底自走装置にあっては、
浮力ホースの浮力を地上または船上の他端で調整するこ
とができるので、浮力ホースに結束等されているケーブ
ルまたはホース等を水中で浮かべたり沈めたりすること
ができる。そこで、暗渠内において暗渠の天井にケーブ
ルまたはホースまたは浮力ホース等が引っ掛かった場合
に、浮力を調整して引っ掛かりを地上または船上からの
操作で解消できる。
【0036】そして、請求項2および3記載の水底自走
装置にあっては、浮力ホース等の巻き取りリールに設け
たモータ電流検出手段またはトルク検出手段から出力さ
れる制御信号により、巻き取りにおいて暗渠の天井等に
引っ掛かって浮力ホース等に加わる張力が大きくなった
ことが検出できる。そこで、制御信号に基づいて浮力ホ
ースの浮力を調整することで引っ掛かりを解消でき、浮
力ホース等に過大な張力を与えずに巻き取りがなし得
る。
【0037】さらに、請求項4記載の水底自走装置で
は、水底自走車に連結した浮力ホース等の一端に設けた
張力検出手段により、水底自走車の前進走行において、
暗渠の天井等に引っ掛かって浮力ホース等に加わる張力
が大きくなったことが検出できる。そこで、前進走行で
あっても浮力ホース等に過大な張力が加わらないように
地上または船上から操作することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の水底自走装置の一実施例の
全体概略構成図であり、(b)は、浮力ホースの水底自
走車に連結される一端側の構造を示す断面図である。
【図2】図1(a)における巻き取りリールを示す構成
図である。
【図3】(a)は、図1(a)における水底自走車の一
部切り欠き側面図であり、(b)は、(a)の正面図で
ある。
【図4】巻き取りリールを回転駆動させるモータのモー
タ電流が所定電流値を超えると制御信号を出力するモー
タ電流検出手段を示す一例のブロック図である。
【図5】本発明の水底自走装置における他の実施例であ
って、巻き取りリールの回転駆動軸が所定トルクを超え
ると制御信号を出力するトルク検出手段を示すブロック
図である。
【図6】本発明の水底自走装置におけるさらに別の実施
例であって、水底自走車に連結される浮力ホースの一端
部に設けられ、浮力ホースの張力が所定値を超えると制
御信号を出力する張力検出手段を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 水底自走車 12 無限軌道車 16 スクリュー搬送装置 20 水中ポンプ 22 排出ホース 24 制御ユニット 26 動力ケーブル 28 制御ケーブル 30 浮力ホース 40 暗渠 42 バンド 48 逆止弁 50 空気を圧入しまたは水を流入する手段 52 排出ホース用巻き取りリール 54 浮力ホース用巻き取りリール 66 モータ 68 モータ電流検出手段 80 トルク検出手段 90 張力検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神野 耕一 神奈川県川崎市川崎区中島2丁目2番7号 神野海事工業株式会社内 (72)発明者 萩原 達人 静岡県三島市緑町10番24号 株式会社電業 社機械製作所三島事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水底を自走し得る水底自走車と、これに
    一端が連結されて他端が地上または船上に導出されるケ
    ーブルまたはホースと、これらのケーブルまたはホース
    に添ってまたはこれらに被せて配設される浮力ホース
    と、この浮力ホースの前記水中自走車側の端部に前記浮
    力ホース内から所定圧力で流体を流出させるように設け
    られる逆止弁と、前記浮力ホースの地上または船上に導
    出される他端部より前記浮力ホース内に前記所定圧力以
    上で空気を圧入しまたは水を流入する手段と、を備えて
    構成したことを特徴とする水底自走装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水底自走装置において、
    前記ケーブルまたはホースまたは浮力ホースのいずれか
    1つまたは複数を地上または船上で巻き取る巻き取りリ
    ールを設け、この巻き取りリールをモータにより駆動回
    転させ、このモータのモータ電流が所定電流値を超える
    と制御信号を出力するモータ電流検出手段を設けて構成
    したことを特徴とする水底自走装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の水底自走装置において、
    前記モータ電流検出手段に代えて、前記モータの回転駆
    動軸が所定トルクを超えると制御信号を出力するトルク
    検出手段を設けて構成したことを特徴とする水底自走装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の水底自走装置において、
    前記ケーブルまたはホースまたは浮力ホースの前記水底
    自走車に連結される一端部側に前記ケーブルまたはホー
    スまたは浮力ホースのすくなくともいずれか1つに、そ
    れに加わる張力が所定値を超えると制御信号を出力する
    張力検出手段を設けて構成したことを特徴とする水底自
    走装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4記載のいずれかの水底
    自走装置において、前記水底自走車は、水底の堆積物を
    寄せ集めるスクリュー搬送装置と、寄せ集めた堆積物を
    前記ホースを介して地上または船上に搬出する水中ポン
    プを備え、前記水底自走車およびスクリュー搬送装置お
    よび水中ポンプを制御ならびに駆動すべく前記ケーブル
    が連結され、このケーブルに前記浮力ホースを被せて配
    設し、地上または船上に前記ケーブルに被せた前記浮力
    ホースを巻き取る浮力ホース用巻き取りリールと前記ホ
    ースを巻き取るホース用巻き取りリールとを配設して構
    成したことを特徴とする水底自走装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014119360A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Nippon Steel & Sumitomo Metal 閉水路の堆積物測定装置
WO2016121063A1 (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 中国電力株式会社 放水路
CN106531267A (zh) * 2016-08-30 2017-03-22 长江勘测规划设计研究有限责任公司 一种地下核电站洞室群排水系统和方法

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